JP2022095087A - 超音波トランスデューサ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的接続の安定性の向上が図られた超音波トランスデューサを提供する。【解決手段】 超音波トランスデューサ1においては、配線部30の長尺形状を有する第1のピン50A、50Bは、下側端部50aの側面50cにおいて、圧電振動子20に重ねられて電気的に接続された一対の導電板40のそれぞれと接している。すなわち、各導電板40と第1のピン50A、50Bとが直接的に接し、かつ、第1のピン50A、50Bは下側端部50aの端面50bで各導電板40と接しているわけではないため、電気的接続の安定性の向上が図られている。【選択図】図7

Description

本発明は、超音波トランスデューサに関する。
従来、ケース内に圧電振動子が配置された超音波トランスデューサが知られている。たとえば、下記特許文献1~3には、圧電振動子の電極に信号を入力する配線部材としてリード線をはんだ接続した超音波トランスデューサが開示されている。
国際公開2019/058842号 特開2019-114960号公報 特許第667080号公報
発明者らは、圧電振動子と配線部材との間の電気的接続の安定性について研究を重ね、電気的接続の安定性を向上させることができる技術を新たに見出した。
本発明の一態様は、電気的接続の安定性の向上が図られた超音波トランスデューサを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る超音波トランスデューサは、底蓋を有するケースと、ケース内において、底蓋上に配置された圧電振動子と、ケース内において、外部から受け付けた圧電振動子を発振させる信号を圧電振動子に入力する配線部とを備え、配線部が、ケース内において圧電振動子の底蓋側とは反対の側に重ねられて圧電振動子と電気的に接続された第1配線部材と、圧電振動子の厚さ方向に沿う方向に延在する長尺形状を有し、一端部が第1配線部材に接続された第2配線部材とを含み、第2配線部材は、第2配線部材の延在方向に対して交差する法線を有する一端部の側面において、第1配線部材と接している。
上記超音波トランスデューサにおいては、配線部の長尺形状を有する第2配線部材は、一端部の側面において、圧電振動子に重ねられて電気的に接続された第1配線部材と接している。すなわち、第1配線部材と第2配線部材とが直接的に接し、かつ、第2配線部材は一端部の端面で第1配線部材と接しているわけではないため、電気的接続の安定性の向上が図られている。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、第2配線部材が接続された部分の第1配線部材と底蓋との間を充たす樹脂体をさらに備え、樹脂体が底蓋側から第1配線部材を支持している。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、樹脂体が、圧電振動子の厚さ方向に平行な第1配線部材の外周面を覆う周壁部を有する。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、樹脂体が、第1配線部材の底蓋側の面を覆い、第1配線部材を底蓋側から保持する保持部を有する。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、底蓋が、樹脂体が収容される窪み部を有し、樹脂体が窪み部に配置されている。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、第1配線部材が貫通孔を有し、第2配線部材の一端部が第1配線を貫くとともに一端部の側面が貫通孔の内側面と接しており、第2配線部材の一端部と底蓋との間に樹脂体が介在している。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、第2配線部材の一端部が先細り形状を有し、一端部の貫通孔の内側面と接する側面が、第2配線部材の延在方向に対して傾斜した斜面となっている。
他の形態に係る超音波トランスデューサは、ケースが金属材料で構成されている。
本発明の一態様によれば、電気的接続の安定性の向上が図られた超音波トランスデューサが提供される。
図1は、一実施形態に係る超音波トランスデューサの斜視図である。 図2は、図1の超音波トランスデューサの分解斜視図である。 図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図3に示した圧電振動子の部分を拡大した要部拡大断面図である。 図5は、図3に示した第1配線部材の部分を拡大した要部拡大断面図である。 図6は、図3に示した第1配線部材、第2配線部材および樹脂キャップの構成を示した分解斜視図である。 図7は、第1配線部材と第2配線部材との接合の様子を示した断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1~3を参照して、本実施形態に係る超音波トランスデューサ1の構成を説明する。
超音波トランスデューサ1は、超音波を送受信できる構成を有し、具体的には、収容空間Sを画成するケース10を備え、ケース10の収容空間S内に収容された圧電振動子20、配線部30、吸音材80、および、防振材90を備えた構成を有する。
ケース10は、一端に開口を有する有底筒状の部材であり、収容空間Sを画成する底蓋11と側壁13とを有する。側壁13は底蓋11と交差する方向に延在しており、側壁13は底蓋11に対して直交する方向に延在していてもよい。本実施形態において、底蓋11と側壁13とは、一体形成されており、同一材料で構成されている。本実施形態では、ケース10は導電性を有しており、たとえばアルミニウム等の金属材料で構成されている。ケース10は、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅合金等の合金で構成されていてもよく、アルミニウム合金は、たとえば、ジュラルミンを含む。銅合金は、たとえば真鍮を含む。ケース10は、樹脂等の絶縁材料で構成されていてもよい。
ケース10の底蓋11は、収容空間S側を向いた底面12を有する。底面12は、底面12と交差する方向から見て、長径と短径とを有する円形状を呈している。本実施形態では、底面12は、長円形状を呈している。底面12では、長径に沿う方向と短径に沿う方向とが互いに交差している。長径に沿う方向と短径に沿う方向とは、たとえば、直交している。底蓋11の厚さは、たとえば、0.7mm以上1.5mm以下である。本実施形態では、底蓋11の厚さは、0.9mmである。底面12の長径と短径とを有する円形状は、楕円形状であってもよい。底面12と交差する方向は、たとえば、底面12と直交する方向であってもよい。底面12と交差する方向は、底蓋11と交差する方向と一致してもよい。
以下では、底面12の長径に沿う方向をX方向、底面12の短径に沿う方向をY方向、底面12に直交する方向をZ方向とする。
側壁13は、内側面14を有している。底面12及び内側面14は、ケース10の内面を構成している。内側面14には、複数の段差部15が形成されている。各段差部15は、ケース10に対する防振材90の位置決めに用いられる。
圧電振動子20は、図2および図4に示されるように、圧電素体21と、圧電素体21に対して電圧を印加するための一対の電極23,25とを有する。圧電振動子20は、ケース10の底部に配置されており、より具体的には底蓋11上に配置されている。圧電振動子20は、たとえば、接着により底蓋11上に固定されている。
圧電素体21は、直方体形状を呈し、平面視で正方形状を有する。本明細書での「直方体形状」は、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状を含む。圧電素体21は、互いに対向する正方形状の一対の主面21a,21bと、互いに対向する一対の側面21c、21dとを有する。側面21c、21dは、一対の主面21a,21bを連結するように、一対の主面21a,21bが対向する方向(Z方向)に延在している。主面21bは、底面12と対向している。圧電振動子20は、主面21bと底面12とが対向するように、底蓋11上に配置されている。一対の主面21a,21bが対向している方向は、底蓋11(底面12)と交差する方向である。一対の主面21a,21bが対向している方向は、底蓋11(底面12)と直交する方向であってもよい。
圧電素体21は、圧電セラミック材料からなる。圧電セラミック材料は、たとえば、PZT[Pb(Zr、Ti)O]、PT(PbTiO)、PLZT[(Pb,La)(Zr、Ti)O]、又はチタン酸バリウム(BaTiO)を含む。圧電素体21は、たとえば、上述した圧電セラミック材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体により構成される。圧電素体21の厚さは、たとえば、150~500μmである。本実施形態では、圧電素体21の厚さは200μmである。
圧電振動子20は、図5に示されるように、圧電素体21の側面21c、21dがY方向に沿うように、底蓋11(底面12)上に配置されている。一方の電極23は、主面21bの略全域を覆うとともに、側面21cおよび側面21c側の主面21aの一部を連続的に覆っている。主面21bを覆う部分の電極23は、底蓋11(底面12)に接合されている。他方の電極25は、主面21aの略全域を覆っている。電極25は、主面21aを覆う部分の電極23とは離間しており、電極23との絶縁が図られている。このように、圧電素体21は、一対の電極23、25でZ方向において挟まれる領域を有し、この領域が圧電的に活性な領域を構成する。
各電極23、25は、圧電素体21の各面21a~21cと直接的に接している。各電極23,25の厚さは、1.5μm以下である。各電極23,25は、たとえば、クロム(Cr)層、ニッケル銅合金(Ni-Cu)層、及び金(Au)層からなる積層体を含む。各電極23,25は、銀(Ag)、チタン(Ti)、白金(Pt)、銀パラジウム合金(Ag-Pd)、又はニッケルクロム合金(Ni-Cr)を含んでいてもよい。各電極23,25は、たとえば、スパッタリング法により圧電素体21の表面に形成される。
配線部30は、一対の導電板40、一対の第1のピン50、中継基板60、および、一対の第2のピン70を含む。
一対の導電板40(第1配線部材)は、収容空間S内において、圧電振動子20上に重ねられるようにして配置されている。各導電板40は、板状またはシート状を呈しており、平面視でX方向に延びる長尺形状を有する。本実施形態では、各導電板40は、平面視で長円形状を有する。一対の導電板40は、所定距離だけ離間してX方向に沿って並んでおり、ケース10の内側面14から離間して配置されている。そのため、一対の導電板40は、互いに電気的に接続されておらず、ケース10とも電気的に接続されていない。各導電板40は、Cu、Ni等の金属材料で構成されている。各導電板40は、底蓋11側であって圧電振動子20と対面する下面40aと、底蓋11側とは反対の側にある上面40bとを有する。
一対の導電板40は、1対の第1のピン50と圧電振動子20とをそれぞれ電気的に接続する。具体的には、各導電板40の一方の端部41が圧電振動子20の電極23、25に接続され、他方の端部42が第1のピン50に接続される。各導電板40の端部42には、第1のピン50の下側端部50aが圧入される貫通孔42aが設けられている。
図4、5に示すように、各導電板40の端部42と底蓋11との間には樹脂キャップ45(樹脂体)が介在しており、各導電板40の端部42と底蓋11との間が樹脂キャップ45で充たされている。各導電板40は、端部42において樹脂キャップ45により底蓋11側から支持されている。樹脂キャップ45は、端部42の貫通孔42aの下側開口を塞いでいる。樹脂キャップ45は、導電板40の端部42の外周面(すなわち、Z方向に略平行な面)を覆う円環状の周壁部46と、貫通孔42aよりも端部41側において各導電板40の下面40aを覆い、導電板40を底蓋11側から保持する保持部47を有する。
樹脂キャップ45は、底蓋11に設けられた窪み部16に配置されている。窪み部16は、樹脂キャップ45の外形寸法に合うように設計されたキャビディを有し、窪み部16は樹脂キャップ45が嵌まるようになっている。
一対の第1のピン50(第2配線部材)は、略四角柱状を有し、Z方向に沿って延在している。第1のピン50は、導電部材であり、たとえば金属からなる。第1のピン50は、たとえば、真鍮からなる。第1のピン50の表面には、めっき層(不図示)が形成されていてもよい。めっき層は、たとえば、ニッケルめっき及び錫めっきにより形成されていてもよい。この場合、めっき層は二層構造である。
図5~7に示すように、一対の第1のピン50は、下側端部50aにおいて、導電板40の端部42と接続されている。第1のピン50の下側端部50aは、先細り形状を有しており、本実施形態では角錐台状を呈する。第1のピン50の下側端部50aは、Z方向に対して直交する端面50bと、Z方向に対して傾斜した斜面である側面50cとを有する。
第1のピン50の下側端部50aは、導電板40の端部42に設けられた貫通孔42aを貫くように圧入されている。第1のピン50の下側端部50aは、貫通孔42aを通って、貫通孔42aの下側開口を塞ぐ樹脂キャップ45まで達し、端面50bが樹脂キャップ45に当接している。第1のピン50の下側端部50aの側面50cは、貫通孔42aの上側開口付近において導電板40の端部42に接している。
一対の第1のピン50それぞれの導電板40側の部分は、図2、3に示すように、一対のスリーブ52によってそれぞれ保持されている。一対のスリーブ52のうち、一方のスリーブ52Aが第1のピン50Aを保持し、他方のスリーブ52Bが第1のピン50Bを保持している。各スリーブ52A、52Bは、両端にフランジを有する円筒部材である。本実施形態では、スリーブ52A、52Bは、互いに同形状を呈している。各スリーブ52A、52Bは、樹脂からなる。各スリーブ52A、52Bは、たとえば、リン脱酸銅(PDC)、又は黄銅などの金属からなる。スリーブ52A、52Bが金属からなる場合、第1のピン50A、50Bだけではなくスリーブ52A、52Bも導電板40と接合させることができるので、接続信頼性が増す。各スリーブ52A、52Bは、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)又はポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂からなってもよい。
各スリーブ52A、52Bの一端側のフランジは、導電板40と接合されている。各スリーブ52A、52Bは、軸方向(Z方向)から見て、導電板40の端部42と重なる位置に配置されている。各スリーブ52A、52Bの軸方向の長さは、第1のピン50の軸方向の長さよりも短い。
吸音材80は、圧電振動子20上に配置されている。吸音材80は、一対の第1のピン50の間に配置されている。吸音材80は、収容空間Sに配置されている。吸音材80は、たとえば、直方体形状を呈している。吸音材80は、圧電振動子20の厚さ方向(Z方向)から見て、圧電振動子20の全体と重なっている。すなわち、圧電振動子20は、Z方向から見て、吸音材80の外縁の内側に位置している。これにより、超音波成分の残響が更に低減される。圧電振動子20は、Z方向から見て、吸音材80のX方向及びY方向の略中央に位置している。吸音材80は、たとえば、熱可塑性樹脂を主体とする発泡体(気泡構造体)からなる。熱可塑性樹脂は、たとえば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)を含む。
中継基板60は、一対の第1のピン50の間に架け渡されている。中継基板60は、吸音材80を挟んで圧電振動子20と平行に配置されている。中継基板60は、収容空間S内に配置されている。図2に示すように、中継基板60は、X方向に延びる略I字状の板状部材であり、たとえばガラスエポキシ基板からなる。中継基板60は、複数の導体層を有し、本実施形態では略I字状の一対の導体層62A、62Bを有する。
中継基板60は、Z方向において互いに対向している一対の主面60a,60bを有し、主面60bが吸音材80と対向している。中継基板60の両端部における各主面60a,60bは、外側に膨らむように湾曲し、円弧状を呈している。
中継基板60の両端部には、第1のピン50A、50Bが貫挿される貫通孔64A、64Bがそれぞれ設けられている。貫通孔64A、64Bは、円形断面を有する。本実施形態では、Z方向から見て、貫通孔64A、64Bの曲率中心と各主面60a,60bの湾曲の曲率中心とは一致しており、両端部において貫通孔64A、64Bと各主面60a,60bとは同心円の位置関係を有する。
一対の導体層62A、62Bはそれぞれ、貫通孔64A、64Bから引き出されて、第1のピン50A、50Bと第2のピン70A、70Bとを導通している。一対の導体層62A、62Bのうち、一方の導体層62Aは第1のピン50Aと第2のピン70Aとを接続しており、他方の導体層62Bは第1のピン50Bと第2のピン70Bとを接続している。
第2のピン70A、70Bは、X方向において互いに離間した状態で主面60aに配置されている。第2のピン70A、70Bは、主面60aからZ方向に延在し、防振材90を貫通している。一対の第2のピン70は、X方向において一対の第1のピン50A、50Bの間に配置されている。本実施形態では、第2のピン70A、70Bは、互いに同形状を呈している。第2のピン70は、たとえば、金属からなる。第2のピン70は、たとえば、真鍮からなる。第2のピン70の表面には、めっき層(不図示)が形成されていてもよい。めっき層は、たとえば、ニッケルめっき及び錫めっきにより形成されていてもよい。この場合、めっき層は、二層構造である。
防振材90は、ケース10の内面(内側面14)と接して配置され、ケース10の振動を抑制する。防振材90は、吸音材80の周囲に配置されている。防振材90は、蓋体91と、枠体93と、を有している。蓋体91は、圧電振動子20、一対の導電板40、第1のピン50、スリーブ52、吸音材80、及び中継基板60がケース10内に収容されている状態で、ケース10の開口を封止している。蓋体91は、収容空間Sを封止している。蓋体91からは、第2のピン70のそれぞれの先端が突出している。
枠体93は、蓋体91と交差する方向に延在している。蓋体91と交差する方向は、たとえば、蓋体91と直交する方向であってもよい。蓋体91と枠体93とは、一体形成されている。防振材90は、軸方向の一端が塞がれ、他端が開口している筒状の部材である。防振材90は、ケース10の内部に嵌め込まれている。防振材90は、ケース10の内部に圧入されている。枠体93は、蓋体91からZ方向に沿ってケース10の内側に延在している。枠体93は、底面12から離間している。枠体93は、ケース10の内側面14と接している。
枠体93は、吸音材80の周りを取り囲んでいる。吸音材80は、圧電振動子20の厚さ方向(Z方向)において、防振材90(枠体93)よりも圧電振動子20側に突出している。枠体93と圧電振動子20との間のZ方向における距離は、吸音材80と圧電振動子20との間のZ方向における距離よりも長い。
枠体93は、一対の側部95と、一対の側部97とを有している。一対の側部95は、吸音材80を挟んでX方向において互いに対向している。一対の側部97は、吸音材80を挟んでY方向において互いに対向している。各側部95は、吸音材80の各側面80cと互いに対向している。各側部95は、吸音材80から離間している。
一対の側部97は、吸音材80を挟み込んで保持している。一対の側部97の間には、吸音材80がはめ込まれている。一対の側部97は、吸音材80を圧縮している。吸音材80は、圧縮に対する反発力によって一対の側部97を押圧している。各側部97は、吸音材80の各側面80dと接している。
防振材90は、蓋体91から内側面14側に張り出す複数の張出部99を更に有している。張出部99は、蓋体91において、ケース10の段差部15に対応する位置に設けられている。張出部99は、対応する段差部15に配置される。防振材90は、張出部99が段差部15に係止されることで、ケース10に対して位置決めされている。
防振材90は、弾性体であり、弾性により残響を抑制する。防振材90は、樹脂からなる。防振材90は、非発泡体であり、吸音材80の密度よりも高い密度を有している。防振材90は、たとえば、シリコーンゴムからなる。防振材90は、たとえば、RTV(Room Temperature Vulcanizing)シリコーンゴムからなる。
上述した超音波トランスデューサ1は、出力波を発信し、検査対象物から跳ね返ってきた出力波を受信する。超音波センサが検査対象物に近接し、超音波トランスデューサ1から検査対象物までの距離がわずかである場合、出力波の発信時に生じる残響成分の電圧と、検査対象物から跳ね返ってきた出力波の受信電圧とが干渉する。これにより、超音波トランスデューサ1では、受信電圧を検出することが困難になる場合がある。
上述した超音波トランスデューサ1は、底蓋11を有するケース10と、ケース10内において、底蓋11の底面12上に配置された圧電振動子20と、ケース10内において、外部から受け付けた圧電振動子20を発振させる信号を圧電振動子20に入力する配線部30とを備え、配線部30が、ケース10内において圧電振動子20の上側に重ねられて圧電振動子20と電気的に接続された一対の導電板40と、Z方向に延在する長尺形状を有し、下側端部50aが一対の導電板40にそれぞれ接続された一対の第1のピン50A、50Bとを含み、第1のピン50A、50Bは、Z方向に対して交差する法線を有する下側端部50aの側面50cにおいて、一対の導電板40のそれぞれと接している。
超音波トランスデューサ1においては、配線部30の長尺形状を有する第1のピン50A、50Bは、下側端部50aの側面50cにおいて、圧電振動子20に重ねられて電気的に接続された一対の導電板40のそれぞれと接している。すなわち、各導電板40と第1のピン50A、50Bとが直接的に接し、かつ、第1のピン50A、50Bは下側端部50aの端面50bで各導電板40と接しているわけではないため、電気的接続の安定性の向上が図られている。
第1のピン50A、50Bの下側端部50aの側面50cは、Z方向に対して傾斜した斜面であってもよく、Z方向に対して平行な側面であってもよい。
また、超音波トランスデューサ1では、各導電板40の端部42と底蓋11との間に樹脂キャップ45が介在しているため、導電板40と底蓋11との間の電気的短絡が防止されている。また、樹脂キャップ45は、各導電板40を貫通する第1のピン50A、50Bの下側端部50aと底蓋11との間にも介在しているため、第1のピン50A、50Bと底蓋11との間の電気的短絡も防止されている。
さらに、樹脂キャップ45は、圧電振動子20と第1のピン50A、50Bとの間の導電板40の下面40aに接しているため、圧電振動子20から第1のピン50A、50Bへの振動および第1のピン50A、50Bからと圧電振動子20への振動の伝播が抑制されて、圧電振動子20の振動特性の変化が抑制されるとともに残響の低減が実現されている。
また、超音波トランスデューサ1では、各導電板40の端部42に設けられた貫通孔42aに、第1のピン50A、50Bの下側端部50aが圧入された形態であるため、第1のピン50A、50Bを圧入する際に貫通孔42aを位置決めおよび位置合わせに用いることができ、第1のピン50A、50Bの圧入工程を容易に自動化することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
たとえば、超音波トランスデューサ1は、超音波の送信のみをおこなってもよい。また、圧電振動子20は、圧電素体21内に配置される一つ又は複数の内部電極を有していてもよい。この場合、圧電素体21は複数の圧電体層を有していてもよく、内部電極と圧電体層とが交互に配置されていてもよい。
さらに、圧電素体21は、Z方向から見て、正方形状ではなく、長方形状や円形状であってもよい。
1…超音波トランスデューサ、10…ケース、20…圧電振動子、30…配線部、40…導電板、41、42…端部、42a…貫通孔、45…樹脂キャップ、50、50A、50B…第1のピン、50a…下側端部、60…中継基板、70、70A、70B…第2のピン。

Claims (8)

  1. 底蓋を有するケースと、
    前記ケース内において、前記底蓋上に配置された圧電振動子と、
    前記ケース内において、外部から受け付けた前記圧電振動子を発振させる信号を前記圧電振動子に入力する配線部と
    を備え、
    前記配線部が、前記ケース内において前記圧電振動子の前記底蓋側とは反対の側に重ねられて前記圧電振動子と電気的に接続された第1配線部材と、前記圧電振動子の厚さ方向に沿う方向に延在する長尺形状を有し、一端部が前記第1配線部材に接続された第2配線部材とを含み、
    前記第2配線部材は、前記第2配線部材の延在方向に対して交差する法線を有する前記一端部の側面において、前記第1配線部材と接している、超音波トランスデューサ。
  2. 前記第2配線部材が接続された部分の前記第1配線部材と前記底蓋との間を充たす樹脂体をさらに備え、
    前記樹脂体が前記底蓋側から前記第1配線部材を支持している、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記樹脂体が、前記圧電振動子の厚さ方向に平行な前記第1配線部材の外周面を覆う周壁部を有する、請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記樹脂体が、前記第1配線部材の前記底蓋側の面を覆い、前記第1配線部材を前記底蓋側から保持する保持部を有する、請求項2または3に記載の超音波トランスデューサ。
  5. 前記底蓋が、前記樹脂体が収容される窪み部を有し、
    前記樹脂体が前記窪み部に配置されている、請求項2~4のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  6. 前記第1配線が貫通孔を有し、前記第2配線部材の前記一端部が前記第1配線部材を貫くとともに前記一端部の前記側面が前記貫通孔の内側面と接しており、
    前記第2配線部材の前記一端部と前記底蓋との間に前記樹脂体が介在している、請求項2~5のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  7. 前記第2配線部材の前記一端部が先細り形状を有し、
    前記一端部の前記貫通孔の内側面と接する前記側面が、前記第2配線部材の延在方向に対して傾斜した斜面となっている、請求項6に記載の超音波トランスデューサ。
  8. 前記ケースが金属材料で構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。

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