JP2022094024A - 注出部材接続構造、注出部材および包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】注出部材と受け側装置との接続および接続解除の操作が容易である注出部材接続構造、注出部材および包装容器を提供する。【解決手段】注出部材接続構造100は、流体が流れる注出流路15が形成された筒状の挿入部を備えた注出部材本体30と、挿入部が軸周りに相対変位可能に挿入される筒状の閉止体40と、受け孔1aが形成された受容部20とを備える。閉止体40は、注出流路15内の前記流体を受け孔1aに導く導出孔を有し、前記軸周りの相対変位によって、前記導出孔を開放する開放位置と前記導出孔を閉止する閉止位置とを切り替え可能である。閉止体40の外周面および受け孔1aの内周面に、互いに係合しあって閉止体40と受容部20の螺旋方向の相対変位を可能にする第1螺旋係合部47および第2螺旋係合部51が形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、注出部材接続構造、注出部材および包装容器に関する。
例えば、受け側装置(印刷装置)にインクを供給するには、印刷装置にインク容器を接続する。インク容器は、注出部材(スパウト)を備える。スパウトは、印刷装置の受け孔に挿入されることによって印刷装置に接続される。スパウトと受け側装置との接続構造としては、特許文献1に記載の連結部材がある。
前記接続構造には、注出部材と受け側装置との接続および接続解除の操作の容易性が求められている。
本発明の一態様は、注出部材と受け側装置との接続および接続解除の操作が容易である注出部材接続構造、注出部材および包装容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、流体が流れる注出流路が形成された筒状の挿入部を備えた注出部材本体と、前記挿入部が軸周りに相対変位可能に挿入される筒状の閉止体と、受け孔が形成された受容部と、を備え、前記閉止体は、前記注出流路内の前記流体を前記受け孔に導く導出孔を有し、前記軸周りの相対変位によって、前記導出孔を開放する開放位置と前記導出孔を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、前記閉止体の外周面および前記受け孔の内周面に、互いに係合しあって前記閉止体と前記受容部の螺旋方向の相対変位を可能にする螺旋係合部が形成されている注出部材接続構造を提供する。
前記導出孔は複数形成され、複数の前記導出孔のうち少なくとも第1導出孔と第2導出孔とは、開口面積が互いに異なることが好ましい。
前記注出部材本体に、前記注出流路を複数の流路空間に区画する仕切壁が形成され、前記閉止体が前記開放位置にあるとき、前記第1導出孔と前記第2導出孔は、異なる前記流路空間に連通することが好ましい。
前記受容部は、係合受け部を有し、前記注出部材本体は、軸周りの変位を規制しつつ軸線方向に進退可能となるように前記係合受け部に係合する係合部を有することが好ましい。
本発明の他の態様は、第1螺旋係合部が形成された受け孔を有する受容部の前記受け孔に挿入可能な注出部材であって、流体が流れる注出流路が形成された筒状の挿入部を備えた注出部材本体と、前記挿入部が軸周りに相対変位可能に挿入される筒状の閉止体と、を備え、前記閉止体は、前記注出流路内の前記流体を前記受け孔に導く導出孔を有し、前記軸周りの相対変位によって、前記導出孔を開放する開放位置と前記導出孔を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、前記閉止体の外周面に、前記受け孔の前記第1螺旋係合部と係合しあって前記閉止体と前記受容部の螺旋方向の相対変位を可能にする第2螺旋係合部が形成されている、注出部材を提供する。
本発明のさらに他の態様は、前記注出部材と、前記注出部材が取り付けられる容器本体と、を備える包装容器を提供する。
本発明の一態様は、注出部材と受け側装置との接続および接続解除の操作が容易である注出部材接続構造、注出部材および包装容器を提供する。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
[注出部材接続構造]
図1は、実施形態の注出部材接続構造100の斜視図である。図2は、注出部材接続構造100の正面図である。以下の説明においては、図2に即して上下の位置関係を仮に定める。すなわち、図2において上に向かう方向を上方という。図2において下に向かう方向を下方という。図2では、注出部材10は、受容部20の上方に位置する。ここで定めた位置関係は、注出部材接続構造100の使用時の姿勢を限定しない。
図1は、実施形態の注出部材接続構造100の斜視図である。図2は、注出部材接続構造100の正面図である。以下の説明においては、図2に即して上下の位置関係を仮に定める。すなわち、図2において上に向かう方向を上方という。図2において下に向かう方向を下方という。図2では、注出部材10は、受容部20の上方に位置する。ここで定めた位置関係は、注出部材接続構造100の使用時の姿勢を限定しない。
図1および図2に示すように、注出部材接続構造100は、注出部材10と、受容部20とを備える。
(受容部)
受容部20は、被挿入部1と、一対の係合受け部2と、を備える。
図1に示すように、被挿入部1は、上下方向に沿う中心軸を有する筒状(例えば、円筒状)に形成されている。被挿入部1の内部空間は受け孔1aである。平面視において受け孔1aは円形状である。C2は、受け孔1aの中心軸である。中心軸C2に沿う方向は、被挿入部1の軸線方向である。受容部20において「平面視」は中心軸C2と平行な方向から見ることをいう。
受容部20は、被挿入部1と、一対の係合受け部2と、を備える。
図1に示すように、被挿入部1は、上下方向に沿う中心軸を有する筒状(例えば、円筒状)に形成されている。被挿入部1の内部空間は受け孔1aである。平面視において受け孔1aは円形状である。C2は、受け孔1aの中心軸である。中心軸C2に沿う方向は、被挿入部1の軸線方向である。受容部20において「平面視」は中心軸C2と平行な方向から見ることをいう。
受け孔1aの内周面1bには、第1キー溝41および第2キー溝42が形成されている。
第1キー溝41は、第1導入溝45と、第1主溝47とを有する。第1導入溝45は、被挿入部1の上端から、中心軸C2に沿って下方に延びる。第1導入溝45は、例えば、内周面1bに形成された凹部である。第1主溝47は、第1導入溝45の下端を始点として、中心軸C2に対して傾斜して下降する方向に延びる。第1主溝47は、例えば、被挿入部1を厚さ方向に貫通するスリット状の貫通孔である。
第1キー溝41は、第1導入溝45と、第1主溝47とを有する。第1導入溝45は、被挿入部1の上端から、中心軸C2に沿って下方に延びる。第1導入溝45は、例えば、内周面1bに形成された凹部である。第1主溝47は、第1導入溝45の下端を始点として、中心軸C2に対して傾斜して下降する方向に延びる。第1主溝47は、例えば、被挿入部1を厚さ方向に貫通するスリット状の貫通孔である。
第2キー溝42は、第2導入溝46と、第2主溝48とを有する。第2導入溝46は、被挿入部1の上端から、中心軸C2に沿って下方に延びる。第2導入溝46は、例えば、内周面1bに形成された凹部である。第2主溝48は、第2導入溝46の下端を始点として、中心軸C2に対して傾斜して下降する方向に延びる。第2主溝48は、例えば、被挿入部1を厚さ方向に貫通するスリット状の貫通孔である。
なお、第1導入溝45および第2導入溝46は、被挿入部1を厚さ方向に貫通するスリット状の貫通孔でもよい。第1主溝47および第2主溝48は、内周面1bに形成された凹部であってもよい。
なお、第1導入溝45および第2導入溝46は、被挿入部1を厚さ方向に貫通するスリット状の貫通孔でもよい。第1主溝47および第2主溝48は、内周面1bに形成された凹部であってもよい。
第1主溝47および第2主溝48は、例えば、中心軸C2の軸周りに10°~180°の範囲に形成されている。第1主溝47の傾斜角度と第2主溝48の傾斜角度とは互いに同じである。
第1キー溝41と第2キー溝42は、例えば、中心軸C2に対して回転対称となる位置に形成されている。すなわち、第1キー溝41と第2キー溝42とは、中心軸C2に対して軸周り方向に約180°ずれた位置に形成されている。なお、この角度は180°に限定されず、任意の角度とすることができる。
第1主溝47および第2主溝48は、受け孔1aの内周面1bに形成された第1螺旋係合部(螺旋係合部)である。
第1主溝47および第2主溝48は、受け孔1aの内周面1bに形成された第1螺旋係合部(螺旋係合部)である。
係合受け部2は、被挿入部1の外周面1cに形成されている。係合受け部2は、外周面1cから被挿入部1の径方向外方に突出する。係合受け部2の外面2aには、溝状の受け凹部3が形成されている。受け凹部3は、係合受け部2の全高さにわたって上下方向に沿って形成された溝である。受け凹部3は、中心軸C2に近づく方向に向かう凹状に形成されている。2つの係合受け部2は、中心軸C2に対して回転対称となる位置(中心軸C2の軸周り方向に約180°ずれた位置)に形成されている。
(注出部材)
図3は、注出部材10の分解正面図である。図4は、注出部材本体30の斜視図である。図5は、挿入部13の一部断面状態の斜視図である。
図3は、注出部材10の分解正面図である。図4は、注出部材本体30の斜視図である。図5は、挿入部13の一部断面状態の斜視図である。
図3に示すように、注出部材10は、注出部材本体30と、閉止体40とを備える。
図3および図4に示すように、注出部材本体30は、取付部11と、台部12と、挿入部13と、一対の係合突起14とを備える。C1は、取付部11、台部12、および挿入部13の中心軸である。中心軸C1に沿う方向は、注出部材10の軸線方向である。注出部材10において「平面視」は、中心軸C1と平行な方向から見ることをいう。
図3および図4に示すように、注出部材本体30は、取付部11と、台部12と、挿入部13と、一対の係合突起14とを備える。C1は、取付部11、台部12、および挿入部13の中心軸である。中心軸C1に沿う方向は、注出部材10の軸線方向である。注出部材10において「平面視」は、中心軸C1と平行な方向から見ることをいう。
図1に示すように、取付部11は、筒状とされている。取付部11は、いわゆる舟形状とされている。図3に示すように、取付部11は、内容液(流体)を収容する容器本体135に取り付けられる。
台部12は、取付部11の下面から下方に突出している。台部12は、有底円筒状とされている。
台部12は、取付部11の下面から下方に突出している。台部12は、有底円筒状とされている。
図4に示すように、挿入部13は、基部16と、先端筒部17とを備える。
基部16は、台部12の下面の中央部から下方に突出している。基部16は、円筒状とされている。基部16の外周面には、ガイド凹部18が形成されている。ガイド凹部18は、中心軸C1の軸周り方向に沿う環状溝である。
基部16は、台部12の下面の中央部から下方に突出している。基部16は、円筒状とされている。基部16の外周面には、ガイド凹部18が形成されている。ガイド凹部18は、中心軸C1の軸周り方向に沿う環状溝である。
先端筒部17は、基部16の下端から下方に突出している。先端筒部17は、筒状部21と底部22と仕切壁23(図5参照)とを備える。先端筒部17は、有底円筒状とされている。筒状部21は、円筒状とされている。筒状部21は、基部16に比べて外径が小さい。底部22は、筒状部21の下端に設けられている。底部22は、筒状部21の下端を閉止する。
図5に示すように、仕切壁23は、筒状部21内に、中心軸C1に沿って設けられている。仕切壁23は、筒状部21内の空間(注出流路15)を複数に区画する。詳しくは、仕切壁23は、筒状部21内の空間を第1流路空間19Aと第2流路空間19Bとに区画する。第1流路空間19Aおよび第2流路空間19Bは、仕切壁23を介して向かい合う半円柱状の空間である。第1流路空間19Aおよび第2流路空間19Bは、「流路空間」の一例である。
筒状部21には、一対の流通孔24が形成されている。流通孔24は、筒状部21を厚さ方向に貫通する。2つの流通孔24のうち一方は、第1流路空間19Aに通じる位置に形成されている。2つの流通孔24のうち他方は、第2流路空間19Bに通じる位置に形成されている。流通孔24は、先端筒部17内の内容液を外に導くことができる。2つの流通孔24は、中心軸C1に対して回転対称となる位置(中心軸C1の軸周り方向に約180°ずれた位置)に形成されている。流通孔24の形状は特に限定されないが、例えば、矩形状であってよい。取付部11、台部12、および挿入部13の内部空間は、内容液(流体)が流れる注出流路15である。
図4に示すように、係合突起14は、台部12の下面から下方に突出している。係合突起14は、背板25と、係合部26とを備える。背板25は、注出部材本体30の径方向に垂直に形成されている。係合部26は、背板25の内面から注出部材本体30の径方向内方に突出する。係合部26は、注出部材本体30の径方向に沿う板状に形成されている。係合部26は、上下方向に延在する。
係合部26の一部は、受容部20の係合受け部2の受け凹部3に挿入されて係合する。係合部26が受け凹部3に係合することによって、注出部材本体30は、中心軸C1の軸周り方向の変位が規制される。そのため、注出部材本体30は、受容部20に対して中心軸C1の軸周りの変位が規制されつつ、中心軸C1に沿う方向(軸線方向)に進退可能となる。
係合突起14は、挿入部13に対して径方向外方に離れた位置に形成されている。2つの係合突起14は、中心軸C1に対して回転対称となる位置(中心軸C1の軸周り方向に約180°ずれた位置)に形成されている。
(閉止体)
図6は、斜め上方から見た閉止体40の斜視図である。図7は、斜め下方から見た閉止体40の斜視図である。図8は、閉止体40の縦断面図である。図8は、図6のI-I断面図である。図9は、閉止体40の一部断面状態の斜視図である。図9は、図8のII-II断面図である。
図6は、斜め上方から見た閉止体40の斜視図である。図7は、斜め下方から見た閉止体40の斜視図である。図8は、閉止体40の縦断面図である。図8は、図6のI-I断面図である。図9は、閉止体40の一部断面状態の斜視図である。図9は、図8のII-II断面図である。
図2および図3に示すように、閉止体40は、挿入部13に装着される。閉止体40の中心軸は、注出部材本体30の中心軸C1と一致する。閉止体40は、挿入部13に対して中心軸C1の軸周り方向に回動可能である。
図6に示すように、閉止体40は、主筒部31と、一対の腕部32とを備える。
主筒部31は、筒状部33と、底部34とを備える。
筒状部33は、本体部43と、フランジ部44とを備える。本体部43は、円筒状とされている。フランジ部44は、本体部43の外周面の上端部から径方向外方に突出する環状突起である。筒状部33の内部空間39は、C1を中心軸とする円柱状の空間である。
主筒部31は、筒状部33と、底部34とを備える。
筒状部33は、本体部43と、フランジ部44とを備える。本体部43は、円筒状とされている。フランジ部44は、本体部43の外周面の上端部から径方向外方に突出する環状突起である。筒状部33の内部空間39は、C1を中心軸とする円柱状の空間である。
筒状部33の内部空間39には、先端筒部17(図4参照)が上から挿入される。先端筒部17は、筒状部33に対して、中心軸C1の軸周り方向に相対変位可能である。筒状部33の内径(内部空間39の内径)は、先端筒部17の外径とほぼ等しい。そのため、筒状部33内に先端筒部17が挿入されると、筒状部33の内周面と先端筒部17の外周面とは液密に接する。
図8および図9に示すように、筒状部33の内周面には、一対の導出溝35が形成されている。導出溝35は、中心軸C1に沿って(すなわち、上下方向に沿って)延びる。導出溝35の上端は、筒状部33の上端より低い位置にある。そのため、筒状部33の上部の内周面は、全周にわたって先端筒部17の外周面に接する。導出溝35の下端は、筒状部33の下端に達している。 2つの導出溝35は、中心軸C1に対して回転対称となる位置(中心軸C1の軸周り方向に約180°ずれた位置)に形成されている。
図7に示すように、底部34は、筒状部33の下端に設けられている。底部34には、第1導出孔36および第2導出孔37が形成されている。第1導出孔36および第2導出孔37は、底部34を厚さ方向に貫通する。第1導出孔36および第2導出孔37は、例えば、平面視において円形状である。第1導出孔36と第2導出孔37とは、中心軸C1に対して回転対称となる位置にある。第2導出孔37の内径は、第1導出孔36の内径より大きい。そのため、第2導出孔37の開口面積は、第1導出孔36の開口面積より大きい。第1導出孔36および第2導出孔37は、「導出孔」の例である。
図8に示すように、第1導出孔36の少なくとも一部は、一方の導出溝35と軸周り方向の位置が一致する。そのため、第1導出孔36は、一方の導出溝35の内部空間と連通する。開放位置P2(図13参照)においては、第1導出孔36は、一方の導出溝35と流通孔24とを介して第1流路空間19A(図13参照)に通じる。
第2導出孔37の少なくとも一部は、他方の導出溝35と軸周り方向の位置が一致する。そのため、第2導出孔37は、他方の導出溝35の内部空間と連通する。開放位置P2(図13参照)においては、第2導出孔37は、他方の導出溝35と流通孔24とを介して第2流路空間19Bに通じる(図13参照)。
腕部32は、筒状部33の上面から上方に延出する。腕部32は、筒状部33の上面の周縁部に近い位置に形成されている。腕部32の先端部には、係合凸部38が形成されている。係合凸部38は、腕部32の内周面から内方(中心軸C1に近づく方向)に突出する。係合凸部38は、挿入部13のガイド凹部18(図4参照)に挿入される。2つの腕部32は、中心軸C1に対して回転対称となる位置(中心軸C1の軸周り方向に約180°ずれた位置)に設けられている。
閉止体40の外周面40aには、第1キー突起51および第2キー突起52が形成されている。第1キー突起51および第2キー突起52は、筒状部33の径方向外方(中心軸C1から離れる方向)に突出する。第1キー突起51および第2キー突起52は、筒状部33の径方向に沿う中心軸を有する円柱状の突起である。第1キー突起51および第2キー突起52は、例えば、閉止体40の外周面40aであって、筒状部33の外周面の上部から腕部32の外面の下部にかけた位置に形成されている。第1キー突起51と第2キー突起52とは、中心軸C1に対して回転対称となる位置(中心軸C1の軸周り方向に約180°ずれた位置)に設けられている。第1キー突起51および第2キー突起52は、閉止体40の外周面に形成された第2螺旋係合部(螺旋係合部)である。
第1キー突起51は、受容部20の第1キー溝41と第2キー溝42のうち一方に嵌合する(図1参照)。第2キー突起52は、第1キー溝41と第2キー溝42のうち他方に嵌合する(図1参照)。キー突起51,52とキー溝41,42とは、互いに係合しあって、閉止体40と受容部20との、中心軸C1,C2の軸周りの螺旋方向の相対変位を可能とする。
図2および図3に示すように、閉止体40は、挿入部13に装着される。筒状部33には、挿入部13の先端筒部17が挿入される。筒状部33の内周面と先端筒部17の外周面とは液密に接する。腕部32の係合凸部38は、ガイド凹部18に係合する。閉止体40は、係合凸部38は、ガイド凹部18に係合した状態で、挿入部13に対して中心軸C1の軸周り方向に相対的に変位可能である。
図11に示すように、閉止体40は、「閉止位置P1」をとることができる。閉止位置P1では、導出溝35は、挿入部13の流通孔24と軸周り方向の位置が一致しない。閉止体40が閉止位置P1にあるとき、導出溝35は先端筒部17によって塞がれる。そのため、第1導出孔36および第2導出孔37は先端筒部17によって閉止される。
図13に示すように、閉止体40は、「開放位置P2」をとることもできる。開放位置P2では、導出溝35の少なくとも一部は、挿入部13の流通孔24と軸周り方向の位置が一致する。開放位置P2では、第1導出孔36および第2導出孔37は、導出溝35および流通孔24によって開放される。そのため、挿入部13内の内容液は、流通孔24、導出溝35および導出孔(導出孔36,37のうち一方)を経て閉止体40の外に流出することができる。
閉止体40は、挿入部13に対して中心軸C1の軸周り方向に変位することで、閉止位置P1と開放位置P2とを切り替え可能である。
閉止体40は、挿入部13に対して中心軸C1の軸周り方向に変位することで、閉止位置P1と開放位置P2とを切り替え可能である。
[包装容器]
図2および図3に示すように、注出部材10と、容器本体135とは、「包装容器134」を構成する。
図2および図3に示すように、注出部材10と、容器本体135とは、「包装容器134」を構成する。
[注出部材装置]
図2に示すように、注出部材10と、容器本体135と、受容部20とは、「注出部材装置200」を構成する。
図2に示すように、注出部材10と、容器本体135と、受容部20とは、「注出部材装置200」を構成する。
[注出部材接続構造の使用方法]
次に、注出部材接続構造100の使用方法について、図2および図10~図13を参照して説明する。まず、注出部材10を受容部20に接続する操作について説明する。図2に示す使用開始時には、図11に示すように、閉止体40は閉止位置P1にある。第1導出孔36および第2導出孔37は閉止されている。
次に、注出部材接続構造100の使用方法について、図2および図10~図13を参照して説明する。まず、注出部材10を受容部20に接続する操作について説明する。図2に示す使用開始時には、図11に示すように、閉止体40は閉止位置P1にある。第1導出孔36および第2導出孔37は閉止されている。
図2に示すように、挿入部13および閉止体40を、被挿入部1の受け孔1aの上方に位置させる。
図10に示すように、注出部材10を下降させると、挿入部13および閉止体40は受け孔1aに挿入される。この際、係合突起14の係合部26は、係合受け部2の受け凹部3(図1参照)に挿入される。係合部26が受け凹部3に係合することによって、受容部20に対する注出部材本体30の軸周り方向の回動は規制される。
図10に示すように、注出部材10を下降させると、挿入部13および閉止体40は受け孔1aに挿入される。この際、係合突起14の係合部26は、係合受け部2の受け凹部3(図1参照)に挿入される。係合部26が受け凹部3に係合することによって、受容部20に対する注出部材本体30の軸周り方向の回動は規制される。
挿入部13をさらに下降させると、第1キー突起51は、第1キー溝41の第1導入溝45に挿入される。第2キー突起52(図6参照)は、第2キー溝42の第2導入溝46に挿入される(図1参照)。第1キー突起51および第2キー突起52は、それぞれ第1導入溝45および第2導入溝46の下端に達する。
図12に示すように、挿入部13をさらに下降させると、第1キー突起51は、第1主溝47に進入する。第2キー突起52(図6参照)は、第2主溝48に進入する(図1参照)。第1主溝47および第2主溝48は中心軸C2に対して傾斜しているため、キー突起51,52が主溝47,48内を進行するにつれ、閉止体40は回動し、開放位置P2に至る(図13参照)。
図13に示すように、開放位置P2では、導出溝35の少なくとも一部は、挿入部13の流通孔24と軸周り方向の位置が一致する。そのため、流通孔24、第1導出孔36および第2導出孔37は開放される。容器本体135の内容液は、挿入部13内に流入し、流通孔24、導出溝35および導出孔(導出孔36,37のうち一方)を経て閉止体40の外に流出する。
第2導出孔37は、第1導出孔36より内径が大きいため、内容液が流れる際の流通抵抗が小さい。そのため、内容液は、第1流路空間19A、流通孔24、導出溝35および第2導出孔37を通して流出しやすい。内容液は、受容部20の受け孔1aを通って受け側の装置(図示略)に流れる。
導出孔36,37のうち他方は、受け側の装置内の気体が排出される排気路として機能する。例えば、第2流路空間19B、流通孔24、導出溝35および第1導出孔36を通る流路は、排気路となりやすい。
次に、注出部材10と受容部20との接続を解除する操作について説明する。
図10に示すように、注出部材10を上昇させると、キー突起51,52は主溝47,48内を上昇する。閉止体40は回動し、開放位置P2から閉止位置P1に移行する(図11参照)。そのため、流通孔24、第1導出孔36および第2導出孔37は閉止される。図2に示すように、注出部材10をさらに上昇させると、注出部材10は被挿入部1の受け孔1aから引き抜かれる。
図10に示すように、注出部材10を上昇させると、キー突起51,52は主溝47,48内を上昇する。閉止体40は回動し、開放位置P2から閉止位置P1に移行する(図11参照)。そのため、流通孔24、第1導出孔36および第2導出孔37は閉止される。図2に示すように、注出部材10をさらに上昇させると、注出部材10は被挿入部1の受け孔1aから引き抜かれる。
[実施形態の注出部材接続構造が奏する効果]
注出部材接続構造100では、閉止体40の外周面および受け孔1aの内周面に、それぞれキー突起51,52およびキー溝41,42が形成されているため、注出部材10を受容部20に対して昇降させるだけで閉止体40を軸周りに変位させ、閉止位置P1と開放位置P2とを切り替えできる。この操作において、操作者は注出部材10に捻りを加える必要がない。よって、受容部20に対する注出部材10の接続および接続解除の操作が容易である。
注出部材接続構造100では、閉止体40の外周面および受け孔1aの内周面に、それぞれキー突起51,52およびキー溝41,42が形成されているため、注出部材10を受容部20に対して昇降させるだけで閉止体40を軸周りに変位させ、閉止位置P1と開放位置P2とを切り替えできる。この操作において、操作者は注出部材10に捻りを加える必要がない。よって、受容部20に対する注出部材10の接続および接続解除の操作が容易である。
閉止体40は、第1導出孔36と第2導出孔37との開口面積が異なる。開口面積が大きい第2導出孔37は、内容液が流れる際の流通抵抗が小さい。そのため、内容液は、第1流路空間19A、流通孔24、導出溝35および第2導出孔37を通して流出しやすい。したがって、開口面積が小さい第1導出孔36を通る流路を排気路とすることができる。よって、注出部材10から受容部20に内容液を導入しやすくなる。
本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、図1に示す実施形態では、閉止体40にキー突起51,52が形成され、被挿入部1の受け孔1aにキー溝41,42が形成されているが、閉止体および被挿入部はこれに限定されない。注出部材接続構造は、閉止体の外周面と受け孔の内周面とのいずれか一方にキー突起が形成され、他方に、キー溝が形成されていればよい。そのため、図1に示す注出部材接続構造100とは逆に、受け孔にキー突起が形成され、閉止体にキー溝が形成されていてもよい。
上述の実施形態では、閉止体40に2つの導出孔36,37が形成されているが、導出孔の数は1でもよいし、複数(2以上の任意の数)でもよい。
上述の実施形態では、先端筒部17内に2つの流路空間19A,19Bが形成されているが、流路空間の数は1でもよいし、複数(2以上の任意の数)でもよい。
上述の実施形態では、先端筒部17内に2つの流路空間19A,19Bが形成されているが、流路空間の数は1でもよいし、複数(2以上の任意の数)でもよい。
本発明の注出部材接続構造は、容器の内容物の詰替えや補充に好適に適用できる。特に、詰替えや補充時の液漏れが問題となる内容物を用いる場合、例えば、印刷用インク、トイレタリー用品、調味料、医薬品、燃料などを対象とする場合に好適である。
1…被挿入部、1a…受け孔、1b…内周面、2…係合受け部、10…注出部材、13…挿入部、15…注出流路、19A…第1流路空間、19B…第2流路空間、20…受容部、23…仕切壁、26…係合部、30…注出部材本体、36…第1導出孔(導出孔)、37…第2導出孔(導出孔)、40…閉止体、40a…外周面、47…第1主溝(第1螺旋係合部)、48…第2主溝(第1螺旋係合部)、51…第1キー突起(第2螺旋係合部)、52…第2キー突起(第2螺旋係合部)、100…注出部材接続構造、134…包装容器、135…容器本体、P1…閉止位置、P2…開放位置。
Claims (6)
- 流体が流れる注出流路が形成された筒状の挿入部を備えた注出部材本体と、
前記挿入部が軸周りに相対変位可能に挿入される筒状の閉止体と、
受け孔が形成された受容部と、
を備え、
前記閉止体は、前記注出流路内の前記流体を前記受け孔に導く導出孔を有し、前記軸周りの相対変位によって、前記導出孔を開放する開放位置と前記導出孔を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、
前記閉止体の外周面および前記受け孔の内周面に、互いに係合しあって前記閉止体と前記受容部の螺旋方向の相対変位を可能にする螺旋係合部が形成されている、注出部材接続構造。 - 前記導出孔は複数形成され、
複数の前記導出孔のうち少なくとも第1導出孔と第2導出孔とは、開口面積が互いに異なる、請求項1記載の注出部材接続構造。 - 前記注出部材本体に、前記注出流路を複数の流路空間に区画する仕切壁が形成され、
前記閉止体が前記開放位置にあるとき、前記第1導出孔と前記第2導出孔は、異なる前記流路空間に連通する、請求項2記載の注出部材接続構造。 - 前記受容部は、係合受け部を有し、
前記注出部材本体は、軸周りの変位を規制しつつ軸線方向に進退可能となるように前記係合受け部に係合する係合部を有する、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の注出部材接続構造。 - 第1螺旋係合部が形成された受け孔を有する受容部の前記受け孔に挿入可能な注出部材であって、
流体が流れる注出流路が形成された筒状の挿入部を備えた注出部材本体と、
前記挿入部が軸周りに相対変位可能に挿入される筒状の閉止体と、
を備え、
前記閉止体は、前記注出流路内の前記流体を前記受け孔に導く導出孔を有し、前記軸周りの相対変位によって、前記導出孔を開放する開放位置と前記導出孔を閉止する閉止位置とを切り替え可能であり、
前記閉止体の外周面に、前記受け孔の前記第1螺旋係合部と係合しあって前記閉止体と前記受容部の螺旋方向の相対変位を可能にする第2螺旋係合部が形成されている、注出部材。 - 請求項5に記載の注出部材と、前記注出部材が取り付けられる容器本体と、を備える包装容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020206804A JP2022094024A (ja) | 2020-12-14 | 2020-12-14 | 注出部材接続構造、注出部材および包装容器 |
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2020
- 2020-12-14 JP JP2020206804A patent/JP2022094024A/ja active Pending
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