JP2022091246A - 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造誤差による吐出特性のずれを低減する。【解決手段】複数のノズルが設けられたノズル基板と、複数の圧力室が設けられた圧力室基板と、振動板と、共通電極と複数の個別電極と圧電体とが設けられた圧電素子と、を有し、この順でこれらが複数のノズルの配列方向である第1方向に交差する第2方向に積層されており、複数の圧力室は、第1圧力室と、第1圧力室に対して第1方向に隣り合う第2圧力室と、を含み、複数のノズルは、第1圧力室および第2圧力室に共通に連通する第1ノズルを含み、圧電素子は、圧電体を共通電極と複数の個別電極のうちの1つの個別電極との間で挟む第1能動領域を含み、第1能動領域は、第2方向にみて、第1圧力室の少なくとも一部と、第2圧力室の少なくとも一部と、に跨って配置される、液体吐出ヘッド。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置に関する。
圧電方式のインクジェットプリンター等の液体吐出装置に設けられる液体吐出ヘッドは、一般に、ノズルと、ノズルに連通する圧力室と、圧力室の圧力を変化させる圧電素子と、を有する。
高粘度のインクを用いたり大粒径の液滴を吐出したりする場合であっても好適に液体をと吐出することを目的として、例えば、特許文献1に記載されるように、複数の圧力室からの液体を1つのノズルから吐出させる装置が知られている。
特開2018-103418号公報
特許文献1の記載の装置では、圧力室の列方向(Y方向)と交差する交差方向(X方向)に異なる位置にある2つの圧力室が1のノズルに連通することが記載されている。しかしながら、交差方向に異なる2つの圧力室を1のノズルに連通させた場合、列方向に隣接する圧力室は互いに別のノズルに連通するため、圧電素子の能動領域を別々にする必要がある。よって、列方向において能動領域を高精度で形成しなければならず、このため製造誤差等により吐出特性のずれが大きくなり易いという課題がある。
以上の課題を解決するために、本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、第1方向に沿って配列される複数のノズルが設けられたノズル基板と、前記第1方向に沿って配列される複数の圧力室が設けられた圧力室基板と、振動板と、前記複数の圧力室に共通に設けられた共通電極と、前記複数の圧力室に個別に設けられた複数の個別電極と、前記共通電極と前記個別電極との間に挟まれる圧電体と、が設けられた圧電素子と、を有し、前記ノズル基板、前記圧力室基板、前記振動板および前記圧電素子が前記第1方向に交差する第2方向に積層されており、前記複数の圧力室は、第1圧力室と、前記第1圧力室に対して前記第1方向に隣り合う第2圧力室と、を含み、前記複数のノズルは、前記第1圧力室および前記第2圧力室に共通に連通する第1ノズルを含み、前記圧電素子は、前記圧電体を前記共通電極と前記複数の個別電極のうちの第1個別電極との間で挟む第1能動領域を含み、前記第1能動領域は、前記第2方向にみて、前記第1圧力室の少なくとも一部と、前記第2圧力室の少なくとも一部と、に跨って配置される。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、前述の態様の液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出動作を制御する制御部と、を有する。
第1実施形態に係る液体吐出装置を模式的に示す構成図である。 第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの分解斜視図である。 図2中のA-A線断面図である。 第1実施形態におけるノズルと圧力室と圧電素子との対応関係を示す平面図である。 図4中のB-B線断面図である。 第2実施形態に係る液体吐出ヘッドの一部を示す断面図である。 第3実施形態に係る液体吐出ヘッドの一部を示す断面図である。 第4実施形態に係る液体吐出ヘッドの一部を示す断面図である。 変形例1に係る液体吐出ヘッドのノズルと圧力室と圧電素子との対応関係を示す平面図である。 変形例2に係る液体吐出ヘッドのノズルと圧力室と圧電素子との対応関係を示す平面図である。 変形例3に係る液体吐出ヘッドの一部を示す断面図である。 変形例4に係る液体吐出ヘッドの断面図である。 変形例4に係る液体吐出ヘッドの断面図である。 変形例5に係る液体吐出装置の流路の説明図である。 変形例5に係る液体吐出ヘッドの断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法または縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示している部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
なお、以下の説明は、互いに交差するX軸、Y軸およびZ軸を適宜に用いて行う。また、X軸に沿う一方向をX1方向といい、X1方向と反対の方向をX2方向という。同様に、Y軸に沿って互いに反対の方向をY1方向およびY2方向という。また、Z軸に沿って互いに反対の方向をZ1方向およびZ2方向という。Y1方向またはY2方向は、「第1方向」の一例である。Z1方向またはZ2方向は、「第2方向」の一例である。また、Z軸に沿う方向でみることを「平面視」という。
ここで、典型的には、Z軸が鉛直な軸であり、Z2方向が鉛直方向での下方向に相当する。ただし、Z軸は、鉛直な軸でなくともよい。また、X軸、Y軸およびZ軸は、典型的には互いに直交するが、これに限定されず、例えば、80°以上100°以下の範囲内の角度で交差すればよい。
1.実施形態
1-1.液体吐出装置の全体構成
図1は、第1実施形態に係る液体吐出装置100を模式的に示す構成図である。液体吐出装置100は、液体の一例であるインクを液滴として媒体12に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。媒体12は、典型的には印刷用紙である。なお、媒体12は、印刷用紙に限定されず、例えば、樹脂フィルムまたは布帛等の任意の材質の印刷対象でもよい。
図1に示すように、液体吐出装置100には、インクを貯留する液体容器14が装着される。液体容器14の具体的な態様としては、例えば、液体吐出装置100に着脱可能なカートリッジ、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、および、インクを補充可能なインクタンクが挙げられる。なお、液体容器14に貯留されるインクの種類は任意である。
液体吐出装置100は、制御ユニット20と搬送機構22と移動機構24と液体吐出ヘッド26とを有する。制御ユニット20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と半導体メモリー等の記憶回路とを含み、液体吐出装置100の各要素の動作を制御する。ここで、制御ユニット20は、「制御部」の一例であり、液体吐出ヘッド26によるインクの吐出動作を制御する。
搬送機構22は、制御ユニット20による制御のもとで、媒体12をY2方向に搬送する。移動機構24は、制御ユニット20による制御のもとで、液体吐出ヘッド26をX1方向とX2方向とに往復させる。図1に示す例では、移動機構24は、液体吐出ヘッド26を収容するキャリッジと称される略箱型の搬送体242と、搬送体242が固定される搬送ベルト244と、を有する。なお、搬送体242に搭載される液体吐出ヘッド26の数は、1個に限定されず、複数個でもよい。また、搬送体242には、液体吐出ヘッド26のほかに、前述の液体容器14が搭載されてもよい。
液体吐出ヘッド26は、制御ユニット20による制御のもとで、液体容器14から供給されるインクを複数のノズルのそれぞれから媒体12に向けてZ2方向に吐出する。この吐出が搬送機構22による媒体12の搬送と移動機構24による液体吐出ヘッド26の往復移動とに並行して行われることにより、媒体12の表面にインクによる画像が形成される。
以上のように、液体吐出装置100は、液体吐出ヘッド26と、液体吐出ヘッド26によるインクの吐出動作を制御する「制御部」の一例である制御ユニット20と、を有する。
1-2.液体吐出ヘッドの全体構成
図2は、第1実施形態に係る液体吐出ヘッド26の分解斜視図である。図3は、図2のA-A線の断面図である。図2および図3に示すように、液体吐出ヘッド26は、連通板32と圧力室基板34と振動板36と複数の圧電素子38と筐体部42と封止体44とノズル基板46と吸振体48と配線基板50とを有する。
ここで、連通板32よりもZ1方向に位置する領域には、圧力室基板34と振動板36と複数の圧電素子38と筐体部42と封止体44とが設置される。他方、連通板32よりもZ2方向に位置する領域には、ノズル基板46と吸振体48とが設置される。液体吐出ヘッド26の各要素は、概略的にはY方向に長尺な板状部材であり、例えば接着剤により互いに接合される。
図2に示すように、ノズル基板46は、Y軸に沿う方向に配列される複数のノズルNが設けられる板状部材である。各ノズルNは、インクを通過させる貫通孔である。ノズル基板46は、例えば、ドライエッチングまたはウェットエッチング等の加工技術を用いる半導体製造技術によりシリコン単結晶基板を加工することにより製造される。ただし、ノズル基板46の製造には、他の公知の方法および材料が適宜に用いられてもよい。
連通板32は、インクの流路を形成するための板状部材である。図2および図3に示すように、連通板32には、開口部322と複数の供給流路324と複数の連通流路326と中継流路328とが設けられる。開口部322は、後述の複数の圧力室Cにわたり連続するように、Z軸に沿う方向でみた平面視で、Y軸に沿う方向に延びる長尺状の貫通孔である。他方、供給流路324は、圧力室Cごとに個別に設けられる貫通孔である。連通流路326は、2つの圧力室Cの組ごとに個別に設けられる貫通孔である。中継流路328は、図3に示すように、連通板32のZ2方向を向く面に設けられる。中継流路328は、複数の供給流路324にわたり設けられ、開口部322と複数の供給流路324とを連通させる流路である。連通板32は、前述のノズル基板46と同様に、例えば、半導体製造技術によりシリコン単結晶基板を加工することにより製造される。ただし、連通板32の製造には、他の公知の方法および材料が適宜に用いられてもよい。
圧力室基板34は、複数の圧力室Cが形成される板状部材である。本実施形態では、当該複数の圧力室Cは、1つのノズルNごとに、2つの圧力室Cの組が対応するように設けられる。圧力室Cは、連通板32と振動板36との間に位置し、当該圧力室C内に充填されるインクに圧力を付与するためのキャビティと称される空間である。複数の圧力室Cは、Y軸に沿う方向に配列される。各圧力室Cは、圧力室基板34の両面に開口する孔で構成されており、X軸に沿う方向に延びる長尺状をなす。各圧力室CのX2方向での端は、対応する供給流路324に連通する。一方、各圧力室CのX1方向での端は、2つの圧力室Cの組ごとに、対応する連通流路326に連通する。圧力室基板34は、前述のノズル基板46と同様に、例えば、半導体製造技術によりシリコン単結晶基板を加工することにより製造される。ただし、圧力室基板34のそれぞれの製造には、他の公知の方法および材料が適宜に用いられてもよい。
圧力室基板34のZ1方向を向く面には、振動板36が配置される。振動板36は、弾性的に変形可能な板状部材である。図3に示す例では、振動板36は、弾性膜である第1層361と、絶縁膜である第2層362と、を有し、これらがこの順でZ1方向に積層される。第1層361は、例えば、酸化シリコン(SiO)で構成される弾性膜である。当該弾性膜は、例えば、シリコン単結晶基板の一方の面を熱酸化することにより形成される。第2層362は、例えば、酸化ジルコニウム(ZrO)で構成される絶縁膜である。当該絶縁膜は、例えば、スパッタ法によりジルコニウムの層を形成し、当該層を熱酸化することにより形成される。
なお、第1層361は、酸化シリコンに限定されず、例えば、シリコン単体等の他の弾性材料で構成されてもよい。第2層362の構成材料は、酸化ジルコニウムに限定されず、例えば、窒化シリコン等の他の絶縁材料でもよい。また、第1層361と第2層362との間には、金属酸化物等の他の層が介在してもよい。言い換えると、第1層361または第2層362が互いに同一または異なる複数の層で構成されてもよい。また、振動板36の一部または全部は、圧力室基板34と同一材料で一体に構成されてもよい。また、振動板36は、単一材料の層で構成されてもよい。
振動板36のZ1方向を向く面には、互いに異なるノズルNに対応する複数の圧電素子38が配置される。本実施形態では、複数の圧電素子38は、前述の2つの圧力室Cの組ごとに1つの圧電素子38が対応するように設けられる。各圧電素子38は、駆動信号の供給により変形する受動素子であり、X軸に沿う方向に延びる長尺状をなす。複数の圧電素子38は、Y軸に沿う方向に配列される。圧電素子38の変形に連動して振動板36が振動すると、当該圧電素子38に対応する組となる2つの圧力室C内の圧力が変動することにより、当該圧電素子38に対応するノズルNからインクが吐出される。以上の複数の圧電素子38は、当該複数の圧電素子38に対応する複数の能動領域を有する1つの圧電素子38であるともいえる。当該複数の能動領域は、後述の第1能動領域AR_1および第2能動領域AR_2を含む。なお、圧電素子38の詳細については、後述の1-3.において説明する。
筐体部42は、複数の圧力室Cに供給されるインクを貯留するためのケースであり、連通板32のZ1方向を向く面に接着剤等により接合される。筐体部42は、例えば、樹脂材料で構成されており、射出成形により製造される。筐体部42には、収容部422と導入口424とが設けられる。収容部422は、連通板32の開口部322に対応する外形の凹部である。導入口424は、収容部422に連通する貫通孔である。開口部322および収容部422による空間は、インクを貯留するリザーバーである液体貯留室Rとして機能する。液体貯留室Rには、液体容器14からのインクが導入口424を介して供給される。
吸振体48は、液体貯留室R内の圧力変動を吸収するための要素である。吸振体48は、例えば、弾性変形可能な可撓性のシート部材であるコンプライアンス基板である。ここで、吸振体48は、連通板32の開口部322と中継流路328と複数の供給流路324とを閉塞して液体貯留室Rの底面を構成するように、連通板32のZ2方向を向く面に配置される。
封止体44は、複数の圧電素子38を保護するとともに圧力室基板34および振動板36の機械的な強度を補強する構造体である。封止体44は、振動板36の表面に例えば接着剤により接合される。封止体44には、複数の圧電素子38を収容する凹部が設けられる。
圧力室基板34または振動板36のZ1方向を向く面には、配線基板50が接合される。配線基板50は、制御ユニット20と液体吐出ヘッド26とを電気的に接続するための複数の配線が形成される実装部品である。配線基板50は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)またはFFC(Flexible Flat Cable)等の可撓性の配線基板である。配線基板50には、圧電素子38を駆動するための駆動信号が供給される。当該駆動信号は、配線基板50を介して各圧電素子38に供給される。
1-3.ノズルNと圧力室Cと圧電素子38との対応関係
図4は、第1実施形態におけるノズルNと圧力室Cと圧電素子38との対応関係を示す平面図である。図5は、図4中のB-B線断面図である。図4および図5では、連通板32および圧力室基板34について、複数のノズルNのうちの互いに隣り合う任意の2つのノズルNに対応する構成が示される。当該2つのノズルNは、図4中に破線で示されており、当該2つのノズルNのうち、一方が第1ノズルN_1であり、他方が第2ノズルN_2である。第1ノズルN_1および第2ノズルN_2は、この順で、Y1方向に並ぶ。
図4に示すように、圧力室基板34には、第1ノズルN_1に対応する2つの圧力室Cとして第1圧力室C_1および第2圧力室C_2が設けられるとともに、第2ノズルN_2に対応する2つの圧力室Cとして第3圧力室C_3および第4圧力室C_4が設けられる。ここで、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4は、この順で、Y1方向に並ぶ。なお、第1圧力室C_1と第2圧力室C_2との間、および、第3圧力室C_3と第4圧力室C_4との間のそれぞれには、第1隔壁341が設けられる。また、第2圧力室C_2と第3圧力室C_3との間には、第2隔壁342が設けられる。なお、以下では、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の組と、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4の組と、のそれぞれを「圧力室Cの組」という場合がある。
連通板32には、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の組に対応する連通流路326として連通流路326_1が設けられるとともに、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4の組に対応する連通流路326として連通流路326_2が設けられる。また、連通板32には、第1圧力室C_1に対応する供給流路324である第1供給路324_1と、第2圧力室C_2に対応する供給流路324である第2供給路324_2と、第3圧力室C_3に対応する供給流路324である第3供給路324_3と、第4圧力室C_4に対応する供給流路324である第4供給路324_4と、が設けられる。
図5に示すように、圧電素子38は、複数の第1電極381と圧電体382と第2電極383とを有し、これらがこの順でZ1方向に積層される。なお、圧電素子38の層間、または圧電素子38と振動板36との間には、密着性を高めるための層等の他の層が適宜介在してもよい。また、第1電極381と圧電体382との間には、シード層が設けられてもよい。当該シード層は、圧電体382を形成する際に、圧電体382の配向性を向上させる機能を有する。当該シード層は、例えば、チタン(Ti)で構成されるか、または、Pb(Fe,Ti)O等のペロブスカイト構造を有する複合酸化物で構成される。
第1電極381は、圧力室Cの組ごとに互いに離間して配置される個別電極である。具体的には、X軸に沿う方向に延びる複数の第1電極381が、互いに間隔をあけてY軸に沿う方向に配列される。各第1電極381には、圧力室Cの組に対応するノズルNからインクを吐出するための駆動信号が配線基板50を介して印加される。
第1電極381は、例えば、チタン(Ti)で構成される第1層と、白金(Pt)で構成される第2層と、イリジウム(Ir)で構成される第3層と、を有し、これらがこの順でZ1方向に積層される。第1電極381は、例えば、スパッタ法等の公知の成膜技術、およびフォトリソグラフィおよびエッチング等を用いる公知の加工技術により形成される。
ここで、前述の第1層は、振動板36に対する第1電極381の密着性を向上させる密着層として機能する。第1層の厚さは、特に限定されないが、例えば、3nm以上50nm以下程度である。なお、第1層の構成材料は、チタンに限定されず、例えば、チタンに代えて、クロムを用いてもよい。
また、前述の第2層および第3層を構成する金属は、ともに導電性に優れた電極材料であり、かつ、互いに化学的性質が近い。このため、第1電極381の電極としての特性を優れたものとすることができる。第2層の厚さは、特に限定されないが、例えば、50nm以上200nm以下程度である。第3層の厚さは、特に限定されないが、例えば、4nm以上20nm以下程度である。
なお、第1電極381の構成は、前述の例に限定されない。例えば、前述の第2層または第3層のいずれかが省略されてもよいし、前述の第1層と第2層との間に、イリジウムで構成された層がさらに設けられてもよい。また、第2層および第3層に代えて、または、第2層および第3層に加えて、イリジウムおよび白金以外の電極材料で構成された層が用いられてもよい。当該電極材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、金(Au)、銅(Cu)等の金属材料が挙げられ、これらのうち、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を積層または合金等の形態で組み合わせて用いてもよい。
圧電体382は、複数の第1電極381と第2電極383との間に配置される。圧電体382は、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4の圧力室Cごとに個別に設けられてもよいが、これらの圧力室Cにわたり連続するようにY軸に沿う方向に延びる帯状をなす。この場合、圧電体382には、互いに隣り合う圧力室Cの組同士の間隙に平面視で対応する領域に、圧電体382を貫通する貫通孔がX軸に沿う方向に延びて設けられる。
圧電体382は、一般組成式ABOで表されるペロブスカイト型結晶構造を有する圧電材料で構成される。当該圧電材料としては、例えば、チタン酸鉛(PbTiO)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)、ジルコニウム酸鉛(PbZrO)、チタン酸鉛ランタン((Pb,La),TiO)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン((Pb,La)(Zr,Ti)O)、ニオブ酸ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O)、マグネシウムニオブ酸ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)(Mg,Nb)O)等が挙げられる。中でも、圧電体382の構成材料には、チタン酸ジルコン酸鉛が好適に用いられる。なお、圧電体382には、不純物等の他の元素が少量含まれてもよい。また、圧電体382を構成する圧電材料は、チタン酸バリウム等の非鉛材料でもよい。
圧電体382は、例えば、ゾルゲル法またはMOD(metal organic decomposition)法等の液相法により圧電体の前駆体層を形成し、その前駆体層を焼成して結晶化することにより形成される。ここで、圧電体382は、単層で構成されてもよいが、複数層で構成される場合、圧電体382の厚さを厚くしても、圧電体382の特性を高めやすいという利点がある。
第2電極383は、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4にわたり連続するようにY軸に沿う方向に延びる帯状の共通電極である。第2電極383には、所定の基準電圧が印加される。
第2電極383は、例えば、イリジウム(Ir)で構成される層と、チタン(Ti)で構成される層と、を有し、これらがこの順でZ1方向に積層される。第2電極383は、例えば、スパッタ法等の公知の成膜技術、およびフォトリソグラフィおよびエッチング等を用いる公知の加工技術により形成される。
なお、第2電極383の構成材料は、イリジウムおよびチタンに限定されず、例えば、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、金(Au)または銅(Cu)等の金属材料でもよい。また、第2電極383は、これらの金属材料のうち、1種を単独で用いて構成されてもよいし、2種以上を積層または合金等の形態で組み合わせて用いて構成されてもよい。また、第2電極383が単層で構成されてもよい。ただし、第2電極383としてイリジウム、あるいは化学量論組成よりも酸素の含有量が少ない酸化イリジウムが含まれることが好ましい。
以上の層構成を有する圧電素子38は、第1能動領域AR_1と第2能動領域AR_2とを有する。第1能動領域AR_1および第2能動領域AR_2は、この順で、Y1方向に並ぶ。
第1能動領域AR_1は、図5に示すように、圧電体382を複数の第1電極381のうちの1つの第1電極381(第1個別電極)と第2電極383との間で挟む圧電素子38の領域である。第1能動領域AR_1は、第1ノズルN_1に対応しており、図4に示すように、平面視で、第1圧力室C_1と第2圧力室C_2とに跨って配置される。したがって、当該1つの第1電極381と第2電極383との間に印加される電界により、第1能動領域AR_1の圧電体382を変位させることができる。このため、第1能動領域AR_1の駆動により、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の両方を同時に加圧することにより、第1ノズルN_1からインクを吐出させることができる。
ここで、第1能動領域AR_1は、第1隔壁341よりもY1方向およびY2方向のそれぞれに突出する部分を有する。図5に示す例では、Y軸に沿う当該部分の長さがY軸に沿う第1圧力室C_1または第2圧力室C_2の長さよりも小さい。
したがって、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重なる第1圧力室C_1の部分のY1方向に沿う幅W1は、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重ならない第1圧力室C_1の部分のY1方向に沿う幅W2よりも小さい。同様に、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重なる第2圧力室C_2の部分のY1方向に沿う幅W3は、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重ならない第2圧力室C_2の部分のY1方向に沿う幅W4よりも小さい。
一方、第2能動領域AR_2は、図5に示すように、圧電体382を複数の第1電極381のうちの他の1つの第1電極(第2個別電極)381と第2電極383との間で挟む圧電素子38の領域である。第2能動領域AR_2は、第2ノズルN_2に対応しており、図4に示すように、平面視で、第3圧力室C_3と第4圧力室C_4とに跨って配置される。したがって、当該他の1つの第1電極381と第2電極383との間に印加される電界により、第2能動領域AR_2の圧電体382を変位させることができる。このため、第2能動領域AR_2の駆動により、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4の両方を同時に加圧することにより、第2ノズルN_2からインクを吐出させることができる。なお、第2能動領域AR_2は、前述の第1能動領域AR_1と同様、第1隔壁341よりもY1方向およびY2方向のそれぞれに突出する部分を有する。
本実施形態では、第1能動領域AR_1と第2能動領域AR_2との間には、圧電体382が配置されない領域NRが存在する。図5に示す例では、領域NRは、第2電極383のみで構成される。なお、領域NRは、第2電極383のほか、第1電極381と同一の材料で構成される層を含んでもよい。
以上の液体吐出ヘッド26は、前述のように、ノズル基板46と、圧力室基板34と、振動板36と、圧電素子38と、を有し、この順でこれらが、「第1方向に交差する第2方向」の一例であるZ1方向に積層される。ノズル基板46には、「第1方向」の一例であるY1方向またはY2方向に沿って配列される複数のノズルNが設けられる。圧力室基板34には、Y1方向またはY2方向に沿って配列される複数の圧力室Cが設けられる。圧電素子38には、複数の圧力室Cに共通に設けられた「共通電極」の一例である第2電極383と、複数の圧力室Cに個別に設けられた「複数の個別電極」の一例である複数の第1電極381と、第1電極381と第2電極383との間に挟まれる圧電体382と、が設けられる。
前述のように、複数の圧力室Cは、第1圧力室C_1と、第1圧力室C_1に対してY1方向に隣り合う第2圧力室C_2と、を含む。複数のノズルNは、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2に共通に連通する第1ノズルN_1を含む。圧電素子38は、圧電体382を複数の第1電極381のうちの「第1個別電極」である第1電極381と第2電極383との間で挟む第1能動領域AR_1を含む。
そのうえで、第1能動領域AR_1は、Z1方向にみて、第1圧力室C_1の少なくとも一部と、第2圧力室C_2の少なくとも一部と、に跨って配置される。このため、第1能動領域AR_1の動作により第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の圧力を変化させることにより、第1ノズルN_1から液体を吐出させることができる。また、このような第1能動領域AR_1の配置により、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2のそれぞれに対応して圧電素子38の能動領域を別々に設ける構成に比べて、能動領域間の間隔を広げることができ、これにより圧電素子38の製造誤差による第1ノズルN_1からの液体の吐出特性の変動を低減することができる。また、例えば、第1能動領域AR_1がY1方向または第2方向にずれて配置されても、製造誤差による第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の圧力変動の少なくとも一部同士が互いに相殺されるので、第1ノズルN_1からの液体の吐出特性の変動が低減される。
ここで、前述のように、複数の圧力室Cは、第2圧力室C_2に対してY1方向に隣り合う第3圧力室C_3をさらに含む。複数のノズルNは、第1ノズルN_1に対してY1方向に隣り合う第2ノズルN_2を含む。第2ノズルN_2は、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2のいずれにも連通せず、かつ、第3圧力室C_3に連通する。そのうえで、第1能動領域AR_1は、Z1方向にみて、第3圧力室C_3には跨らずに配置される。このため、第1能動領域AR_1の動作による第3圧力室C_3の圧力変動が防止される。
また、前述のように、複数の圧力室Cは、第3圧力室C_3に対してY1方向に隣り合う第4圧力室C_4をさらに含む。第2ノズルN_2は、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4に共通に連通する。圧電素子38は、圧電体382を複数の第1電極381のうちの「第2個別電極」である第1電極381と第2電極383との間で挟む第2能動領域AR_2を含む。そのうえで、第2能動領域AR_2は、第3圧力室C_3の少なくとも一部と、第4圧力室C_4の少なくとも一部と、に跨って配置される。このため、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4のそれぞれに対応して能動領域を設ける構成に比べて、圧電素子38の製造誤差による第2ノズルN_2からの液体の吐出特性の変動を低減することができる。
本実施形態では、前述のように、Y1方向での第1能動領域AR_1の圧電体382と第2能動領域AR_2の圧電体382との間には、他の圧電体382が配置されない。このため、圧電体382による振動板36の拘束を低減することができる。この結果、液体吐出ヘッド26の駆動効率を高めることができる。
また、前述のように、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重なる第1圧力室C_1の部分のY1方向に沿う幅W1は、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重ならない第1圧力室C_1の部分のY1方向に沿う幅W2よりも小さい。同様に、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重なる第2圧力室C_2の部分のY1方向に沿う幅W3は、Z1方向にみて第1能動領域AR_1と重ならない第2圧力室C_2の部分のY1方向に沿う幅W4よりも小さい。このような幅W1~W4の大小関係により、これらの幅の大小関係が逆となる構成に比べて、第1能動領域AR_1の製造誤差による第1ノズルN_1からの液体の吐出特性の変動を低減することができる。
なお、幅W1が幅W2よりも大きく、かつ、幅W3が幅W4よりも大きくてもよい。この場合、これらの幅の大小関係が逆となる構成に比べて、第1能動領域AR_1の駆動効率を高めやすいという利点がある。
なお、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2に共通に連通する連通路である連通路326を有する構成を説明したが、他の形態による実施も可能である。第1ノズルN_1に連通する第1ノズル流路と、第1圧力室C_1および第1ノズル流路を連通する第1連通路と、第2圧力室C_2および第1ノズル流路を連通する第2連通路と、を有する構成であっても良い。つまり、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2に個別に連通する連通路を有しても良い。
また、前述のように、当該複数の連通路は、第1圧力室C_1に液体を供給する第1供給路324_1と、第2圧力室C_2に液体を供給する第2供給路324_2と、をさらに含む。このため、第1供給路および第2供給路のうちの一方を省略した構成に比べて、第1圧力室および第2圧力室の両方に液体を円滑に供給することができる。また、後述の変形例4のように液体を循環させる構成に比べて、液体の流路の構成が簡単になるので、液体吐出ヘッド26の小型化を図りやすいという利点もある。
また、前述のように、複数の第1電極381は、圧電体382と振動板36との間に配置される。このため、共通電極が圧電体382と振動板36との間に配置される構成に比べて、個別電極のための配線の形成が容易である。
また、前述のように、液体吐出ヘッド26では、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の両方を正圧とする。このため、第1圧力室C_1の圧力のみを用いて第1ノズルN_1から液体を吐出する構成に比べて、第1ノズルN_1から液体を効率的に吐出させることができる。
2.第2実施形態
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図6は、第2実施形態に係る液体吐出ヘッド26Aの一部を示す断面図である。液体吐出ヘッド26Aは、圧力室基板34に代えて、圧力室基板34Aを有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。圧力室基板34Aは、第1隔壁341の厚さt1が異なる以外は、圧力室基板34と同様である。
圧力室基板34Aは、第1圧力室C_1と第2圧力室C_2との間を隔てる第1隔壁341と、第2圧力室C_2と第3圧力室C_3との間を隔てる第2隔壁342と、を含む。ただし、Y1方向での第1隔壁341の厚さt1は、Y1方向での第2隔壁342の厚さt2よりも小さい。このため、第1隔壁341の厚さt1が第2隔壁342の厚さt2以上である構成に比べて、第1能動領域AR_1の駆動効率を高めることができる。
以上の第2実施形態によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。
3.第3実施形態
以下、本発明の第3実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図7は、第3実施形態に係る液体吐出ヘッド26Bの一部を示す断面図である。液体吐出ヘッド26Bは、圧電素子38に代えて、圧電素子38Bを有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。圧電素子38Bは、圧電体382の構成が異なる以外は、圧力室基板34と同様である。
圧電素子38Bは、Y1方向での第1能動領域AR_1の圧電体382と第2能動領域AR_2の圧電体382との間に他の圧電体382が配置される中間領域CRを含む。ここで、中間領域CRの圧電体382は、第1能動領域AR_1の圧電体382および第2能動領域AR_2の圧電体382のそれぞれと連続しない。このため、第2圧力室C_2と第3圧力室C_3とを隔てる第2隔壁342と振動板36との接続部を中間領域CRにより補強することができる。この結果、振動板36の損傷を低減することができる。
また、中間領域CRは、圧電体382を第2電極383との間で挟む位置に、第1電極381と同じ材料で構成される導体部385を含む。このため、導体部385を省略した構成に比べて、中間領域CRの剛性を高くすることができる。この結果、振動板36の損傷を低減しやすい。そのうえで、導体部385は、第2電極383に電気的に接続される。このため、導体部385は、第2電極383と同電位となる。したがって、部分384には電界が印加されないので、第1能動領域AR_1の駆動に伴う中間領域CRの変形が低減され、この結果、前述の接続部が中間領域CRにより好適に補強される。
なお、前述の導体部385が省略されてもよい。すなわち、中間領域CRは、圧電体382を第2電極383との間で挟む位置に、第1電極381と同じ材料で構成される部分を含まなくてもよい。この場合でも、部分384には電界が印加されないので、第1能動領域AR_1の駆動に伴う中間領域CRの変形が低減され、この結果、前述の接続部が中間領域CRにより好適に補強される。
以上の第3実施形態によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。
4.第4実施形態
以下、本発明の第4実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、第4実施形態に係る液体吐出ヘッド26Cの一部を示す断面図である。液体吐出ヘッド26Cは、圧電素子38に代えて、圧電素子38Cを有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。圧電素子38Cは、圧電体382の構成が異なる以外は、圧力室基板34と同様である。
圧電素子38Cは、Y1方向での第1能動領域AR_1と第2能動領域AR_2との間に配置される非能動領域NFRを含む。ここで、圧電体382は、第1能動領域AR_1および第2能動領域AR_2のそれぞれと連続して非能動領域NFRに設けられる部分386を有する。また、複数の第1電極381は、非能動領域NFRに設けられない。このような非能動領域NFRにより、圧電体382がY1方向またはY2方向にずれて設けられても、第1ノズルN_1からの液体の吐出特性の変動を低減することができる。また、第1能動領域AR_1と第2能動領域AR_2との間に圧電体382が配置されない領域が存在する構成に比べて、圧電体382の加工が簡単に済むという利点もある。
以上の第4実施形態によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。
5.変形例
以上の例示における各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。なお、以下の例示から任意に選択される2以上の態様は、互いに矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。また、以下の変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
5-1.変形例1
図9は、変形例1に係る液体吐出ヘッド26DのノズルNと圧力室Cと圧電素子38との対応関係を示す平面図である。液体吐出ヘッド26Dは、第2ノズルN_2を省略するとともに、連通板32に代えて、連通板32Dを有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。連通板32Dは、連通流路326_1および連通流路326_2に代えて、連通流路326Dを有する以外は、連通板32と同様である。
変形例1では、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4を第1ノズルN_1に対応する組とし、当該組に対応して連通流路326Dが設けられる。すなわち、連通流路326Dは、第1ノズルN_1に対応しており、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2、第3圧力室C_3および第4圧力室C_4のそれぞれに連通する。以上の変形例1によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。また、変形例1では、前述の各形態に比べて大きな吐出圧力を得ることができる。
5-2.変形例2
図10は、変形例2に係る液体吐出ヘッド26EのノズルNと圧力室Cと圧電素子38との対応関係を示す平面図である。液体吐出ヘッド26Eは、第2ノズルN_2を省略するとともに、圧電素子38に代えて、圧電素子38Eを有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。圧電素子38Eは、第1能動領域AR_1の配置が異なる以外は、圧電素子38と同様である。
変形例2では、第1圧力室C_1、第2圧力室C_2および第3圧力室C_3を第1ノズルN_1に対応する組とし、当該組に対応して第1能動領域AR_1が設けられる。
すなわち、液体吐出ヘッド26Eの有する複数の圧力室Cは、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2のほか、第2圧力室C_2に対してY1方向に隣り合う第3圧力室C_3を含む。そして、第1ノズルN_1は、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2のほか、第3圧力室C_3に連通する。第1能動領域AR_1は、Z1方向にみて、第1圧力室C_1の少なくとも一部と、第2圧力室C_2の少なくとも一部と、第3圧力室C_3の少なくとも一部と、に跨って配置される。このため、第1圧力室C_1と第2圧力室C_2と第3圧力室C_3との圧力を利用して第1ノズルN_1から液体を吐出させることができる。以上の変形例1によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。
5-3.変形例3
図11は、変形例3に係る液体吐出ヘッド26Fの一部を示す断面図である。液体吐出ヘッド26Fは、圧電素子38に代えて、圧電素子38Fを有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。圧電素子38Fは、第1電極381Fと圧電体382と複数の第2電極383Fとを有し、これらがこの順でZ1方向に積層される。
本実施形態では、共通電極である第1電極381Fは、圧電体382と振動板36との間に配置される。このため、個別電極が圧電体382と振動板36との間に配置される構成に比べて、駆動に寄与しない圧電体382の小さくしやすい。この結果、液体吐出ヘッド26Fの駆動効率を高めることができる。
以上の変形例3によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。なお、前述の形態では、個別電極と共通電極との間に圧電体が介在する構成が例示されるが、これに限定されず、個別電極と個別電極との間に圧電体が介在する構成でもよい。
5-4.変形例4
図12および図13のそれぞれは、変形例4に係る液体吐出ヘッド26Gの断面図である。図12では、第1圧力室C_1を通るXZ平面で液体吐出ヘッド26Gを切断した断面が示される。図13では、第2圧力室C_2を通るXZ平面で液体吐出ヘッド26Gを切断した断面が示される。
液体吐出ヘッド26Gは、インクを循環させるように構成した以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。具体的には、液体吐出ヘッド26Gは、連通板32および筐体部42に代えて、連通板32Gおよび筐体部42を有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26と同様である。
連通板32Gは、開口部322と複数の供給流路324と中継流路328とのそれぞれを液体の供給用と排出用とに分割した以外は、前述の連通板32Gと同様である。連通板32Gの有する複数の連通路は、第1圧力室C_1に液体を供給する第1供給路324aと、第2圧力室C_2から液体を排出する第1排出路324bと、をさらに含む。このため、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の液体を循環させることができる。このため、長期にわたり第1ノズルN_1からの液体の吐出特性を良好に維持しやすい。なお、第1供給路324aには、筐体部42Gに設けられる導入口424aおよび収容部422aから、連通板32Gに設けられる中継流路328bおよび開口部322aを介して、インクが供給される。また、第1排出路324bのインクは、連通板32Gに設けられる中継流路328bおよび開口部322bを介して、筐体部42Gに設けられる排出口424bおよび収容部422bから排出される。
ここで、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2のうちの一方である第1圧力室C_1を正圧とするとともに他方である第2圧力室C_2を負圧とすることにより、液体を第1ノズルN_1から流動させる。このため、第1圧力室C_1および第2圧力室C_2の液体を循環させるので、長期にわたり第1ノズルN_1からの液体の吐出特性を良好に維持しやすい。以上の変形例4によっても、製造誤差による吐出特性のずれを低減することができる。
5-5.変形例5
図14は、変形例5に係る液体吐出装置100Hの流路の説明図である。液体吐出装置100Hは、液体吐出ヘッド26に代えて、液体吐出ヘッド26Hおよび循環機構29を有する以外は、前述の第1実施形態の液体吐出装置100と同様である。液体吐出ヘッド26Hには、図14に示すように、複数のノズルNと複数の個別流路Pと第1共通液室R1と第2共通液室R2とが設けられるとともに、循環機構29が接続される。なお、図14には、前述の第1能動領域AR_1または第2能動領域AR_2を構成する能動領域ARが破線で示される。
液体吐出ヘッド26Hは、複数のノズルNを有しており、複数のノズルNのそれぞれには、2つの個別流路Pが連通する。ここで、当該2つの個別流路Pは、途中で交差するように互いに連通しており、その交差部分にノズルNが設けられる。
各個別流路Pは、圧力室Caと圧力室Cbとノズル流路Nfとを有する。圧力室Caおよび圧力室Cbのそれぞれは、前述の圧力室Cと同様に構成される。ここで、互いに交差する前述の2つの個別流路Pの圧力室Caのうち、一方の圧力室Caが「第1圧力室」の一例であり、他方の圧力室Caが「第2圧力室」の一例である。同様に、互いに交差する前述の2つの個別流路Pの圧力室Cbのうち、一方の圧力室Cbが「第5圧力室」の一例であり、他方の圧力室Cbが「第6圧力室」の一例である。
ただし、各個別流路Pにおける圧力室Caと圧力室Cbとは、ノズル流路Nfを介して連通する。ここで、第1圧力室に相当する圧力室Caは、ノズル流路Nfに対して、第1連通路326H_1を介して連通する。また、第2圧力室に相当する圧力室Caは、ノズル流路Nfに対して、第2連通路326H_2を介して連通する。また、第5圧力室に相当する圧力室Cbは、ノズル流路Nfに対して、第3連通路326H_3を介して連通する。また、第6圧力室に相当する圧力室Cbは、ノズル流路Nfに対して、第4連通路326H_4を介して連通する。各ノズル流路Nfには、ノズルNが設けられる。各ノズル流路Nfでは、前述の圧力室Caおよび圧力室Cb内の圧力が変化することで、ノズルNからインクが吐出される。
複数の個別流路Pのそれぞれには、第1共通液室R1および第2共通液室R2が連通する。第1共通液室R1には、各個別流路Pに供給するためのインクが貯留される。一方、第2共通液室R2は、各個別流路PのX1方向での端に接続される。第2共通液室R2には、吐出に供されずに各個別流路Pから排出されるインクが貯留される。
第1共通液室R1および第2共通液室R2には、循環機構29が接続される。循環機構29は、第1共通液室R1にインクを供給するとともに、第2共通液室R2から排出されるインクを第1共通液室R1への再供給のために回収する機構である。循環機構29は、第1供給ポンプ291と第2供給ポンプ292と貯留容器293と回収流路294と供給流路295とを有する。
第1供給ポンプ291は、液体容器14に貯留されるインクを貯留容器293に供給するポンプである。貯留容器293は、液体容器14から供給されるインクを一時的に貯留するサブタンクである。回収流路294は、第2共通液室R2と貯留容器293とを連通させており、第2共通液室R2からのインクを貯留容器293に回収するための流路である。貯留容器293には、液体容器14に貯留されるインクが第1供給ポンプ291から供給されるほか、各個別流路Pから第2共通液室R2に排出されるインクが回収流路294を介して供給される。第2供給ポンプ292は、貯留容器293に貯留されるインクを送出するポンプである。供給流路295は、第1共通液室R1と貯留容器293とを連通させており、貯留容器293からのインクを第1共通液室R1に供給するための流路である。
図15は、変形例5に係る液体吐出ヘッド26Hの断面図である。液体吐出ヘッド26Hは、図15に示すように、ノズルNを基準として対称となるように、前述の第1実施形態の液体吐出ヘッド26を2個組み合わせたような構成を有する。ただし、前述のように、圧力室Caと圧力室Cbとがノズル流路Nf、第1連通路326H_1および第2連通路326H_2を介して連通する。
図15に示すように、液体吐出ヘッド26Hは、圧力室Caおよび圧力室Cbが設けられる圧力室基板34Hと、ノズル流路Nf、第1連通路326H_1および第2連通路326H_2が設けられる連通板32Hと、を有する。
このように、液体吐出ヘッド26Hは、ノズル基板46と圧力室基板34Hとの間に配置される連通板32Hを有する。連通板32Hには、複数の連通路が設けられる。当該複数の連通路は、「第1ノズル」の一例であるノズルNと連通する「第1ノズル流路」の一例であるノズル流路Nfと、「第1圧力室」に相当する圧力室Caまたは圧力室Cbとノズル流路Nfとを連通させる第1連通路326H_1と、「第2圧力室」に相当する圧力室Caまたは圧力室Cbとノズル流路Nfとを連通させる第2連通路326H_2と、を含む。このため、第1圧力室と第2圧力室とを連通させる流路を圧力室基板34Hに設ける構成に比べて、これらの圧力室の圧力をノズルNに好適に伝達することができる。
5-6.変形例6
前述の各形態では、液体吐出ヘッド26を搭載する搬送体242を往復させるシリアル方式の液体吐出装置100を例示するが、複数のノズルNが媒体12の全幅にわたり分布するライン方式の液体吐出装置にも本発明を適用することが可能である。
5-7.変形例7
前述の各形態で例示する液体吐出装置100は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。もっとも、本発明の液体吐出装置の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する液体吐出装置は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する液体吐出装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。
12…媒体、14…液体容器、20…制御ユニット、22…搬送機構、24…移動機構、26…液体吐出ヘッド、26A…液体吐出ヘッド、26B…液体吐出ヘッド、26C…液体吐出ヘッド、26D…液体吐出ヘッド、26E…液体吐出ヘッド、26F…液体吐出ヘッド、26G…液体吐出ヘッド、26H…液体吐出ヘッド、29…循環機構、32…連通板、32D…連通板、32G…連通板、32H…連通板、34…圧力室基板、34A…圧力室基板、34H…圧力室基板、36…振動板、38…圧電素子、38B…圧電素子、38C…圧電素子、38E…圧電素子、38F…圧電素子、42…筐体部、42G…筐体部、44…封止体、46…ノズル基板、48…吸振体、50…配線基板、100…液体吐出装置、100H…液体吐出装置、242…搬送体、244…搬送ベルト、291…第1供給ポンプ、292…第2供給ポンプ、293…貯留容器、294…回収流路、295…供給流路、322…開口部、322a…開口部、322b…開口部、324…供給流路、324_1…第1供給路、324_2…第2供給路、324_3…第3供給路、324_4…第4供給路、324a…第1供給路、324b…第1排出路、326…連通流路、326D…連通流路、326H_1…第1連通路、326H_2…第2連通路、326_1…連通流路、326_2…連通流路、328…中継流路、328b…中継流路、341…第1隔壁、342…第2隔壁、361…第1層、362…第2層、381…第1電極、381F…第1電極、382…圧電体、383…第2電極、383F…第2電極、384…部分、385…導体部、386…部分、422…収容部、422a…収容部、422b…収容部、424…導入口、424a…導入口、424b…排出口、AR…能動領域(第1能動領域、第2能動領域)、AR_1…第1能動領域、AR_2…第2能動領域、C…圧力室、CR…中間領域、C_1…第1圧力室、C_2…第2圧力室、C_3…第3圧力室、C_4…第4圧力室、Ca…圧力室(第1圧力室、第2圧力室)、Cb…圧力室(第1圧力室、第2圧力室)、N…ノズル、NFR…非能動領域、NR…領域、N_1…第1ノズル、N_2…第2ノズル、Nf…ノズル流路(第1ノズル流路)、P…個別流路、R…液体貯留室、R1…第1共通液室、R2…第2共通液室、t1…厚さ、t2…厚さ。

Claims (20)

  1. 第1方向に沿って配列される複数のノズルが設けられたノズル基板と、
    前記第1方向に沿って配列される複数の圧力室が設けられた圧力室基板と、
    振動板と、
    前記複数の圧力室に共通に設けられた共通電極と、前記複数の圧力室に個別に設けられた複数の個別電極と、前記共通電極と前記個別電極との間に挟まれる圧電体と、が設けられた圧電素子と、を有し、
    前記ノズル基板、前記圧力室基板、前記振動板および前記圧電素子が前記第1方向に交差する第2方向に積層されており、
    前記複数の圧力室は、
    第1圧力室と、
    前記第1圧力室に対して前記第1方向に隣り合う第2圧力室と、を含み、
    前記複数のノズルは、前記第1圧力室および前記第2圧力室に共通に連通する第1ノズルを含み、
    前記圧電素子は、前記圧電体を前記共通電極と前記複数の個別電極のうちの第1個別電極との間で挟む第1能動領域を含み、
    前記第1能動領域は、前記第2方向にみて、前記第1圧力室の少なくとも一部と、前記第2圧力室の少なくとも一部と、に跨って配置される、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記複数の圧力室は、前記第2圧力室に対して前記第1方向に隣り合う第3圧力室をさらに含み、
    前記複数のノズルは、前記第1ノズルに対して前記第1方向に隣り合う第2ノズルを含み、
    前記第2ノズルは、前記第1圧力室および前記第2圧力室のいずれにも連通せず、かつ、前記第3圧力室に連通し、
    前記第1能動領域は、前記第2方向にみて、前記第3圧力室には跨らずに配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記複数の圧力室は、前記第3圧力室に対して前記第1方向に隣り合う第4圧力室をさらに含み、
    前記第2ノズルは、前記第3圧力室および前記第4圧力室に共通に連通し、
    前記圧電素子は、前記圧電体を前記共通電極と前記複数の個別電極のうちの第2個別電極との間で挟む第2能動領域を含み、
    前記第2能動領域は、前記第3圧力室の少なくとも一部と、前記第4圧力室の少なくとも一部と、に跨って配置される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1方向での前記第1能動領域の圧電体と前記第2能動領域の圧電体との間には、他の前記圧電体が配置されない、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記圧電素子は、前記第1方向での前記第1能動領域の圧電体と前記第2能動領域の圧電体との間に他の前記圧電体が配置される中間領域を含み、
    前記中間領域の圧電体は、前記第1能動領域の圧電体および前記第2能動領域の圧電体のそれぞれと連続しない、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記中間領域は、前記圧電体を前記共通電極との間で挟む位置に、前記複数の個別電極と同じ材料で構成される導体部を含み、
    前記導体部は、前記共通電極に電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記中間領域は、前記圧電体を前記共通電極との間で挟む位置に、前記複数の個別電極と同じ材料で構成される部分を含まない、
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記圧電素子は、前記第1方向での前記第1能動領域と前記第2能動領域との間に配置される非能動領域を含み、
    前記圧電体は、前記第1能動領域および前記第2能動領域のそれぞれと連続して前記非能動領域に設けられる部分を有し、
    前記複数の個別電極は、前記非能動領域に設けられない、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記圧力室基板は、
    前記第1圧力室と前記第2圧力室との間を隔てる第1隔壁と、
    前記第2圧力室と前記第3圧力室との間を隔てる第2隔壁と、を含み、
    前記第1方向での前記第1隔壁の厚さは、前記第1方向での前記第2隔壁の厚さよりも小さい、
    ことを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記第2方向にみて前記第1能動領域と重なる前記第1圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅は、前記第2方向にみて前記第1能動領域と重ならない前記第1圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅よりも小さく、
    前記第2方向にみて前記第1能動領域と重なる前記第2圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅は、前記第2方向にみて前記第1能動領域と重ならない前記第2圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記第2方向にみて前記第1能動領域と重なる前記第1圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅は、前記第2方向にみて前記第1能動領域と重ならない前記第1圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅よりも大きく、
    前記第2方向にみて前記第1能動領域と重なる前記第2圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅は、前記第2方向にみて前記第1能動領域と重ならない前記第2圧力室の部分の前記第1方向に沿う幅よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記ノズル基板と前記圧力室基板との間に配置され、複数の連通路が設けられた連通板をさらに有し、
    前記複数の連通路は、
    前記第1ノズルと連通する第1ノズル流路と、
    前記第1圧力室と前記第1ノズル流路とを連通させる第1連通路と、
    前記第2圧力室と前記第1ノズル流路とを連通させる第2連通路と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記複数の連通路は、
    前記第1圧力室に液体を供給する第1供給路と、
    前記第2圧力室に液体を供給する第2供給路と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出ヘッド。
  14. 前記複数の連通路は、
    前記第1圧力室に液体を供給する第1供給路と、
    前記第2圧力室から液体を排出する第1排出路と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出ヘッド。
  15. 前記複数の圧力室は、前記第2圧力室に対して前記第1方向に隣り合う第3圧力室をさらに含み、
    前記第1ノズルは、前記第3圧力室に連通し、
    前記第1能動領域は、前記第2方向にみて、前記第1圧力室の少なくとも一部と、前記第2圧力室の少なくとも一部と、前記第3圧力室の少なくとも一部と、に跨って配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  16. 前記複数の個別電極は、前記圧電体と前記振動板との間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  17. 前記共通電極は、前記圧電体と前記振動板との間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出動作を制御する制御部と、を有する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  19. 前記第1圧力室および前記第2圧力室の両方を正圧とする、
    ことを特徴とする請求項18に記載の液体吐出装置。
  20. 前記第1圧力室および前記第2圧力室のうちの一方を正圧とするとともに他方を負圧とする、
    ことを特徴とする請求項18に記載の液体吐出装置。
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