JP2022089367A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に設定示唆演出の実行を適切に気付かせて設定値の推測を促すことで、遊技興趣を向上させる。【解決手段】所定の判定条件の成立に基づいて当否判定を行い、当否判定の結果が当りの場合に当り遊技を実行する遊技機は、当否判定で当りと判定される当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値のうち、所定の操作によって選択されたいずれかの設定値を設定する設定手段と、所定の実行条件の成立に基づいて、設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで、設定示唆演出の実行を報知する設定示唆報知を行う設定示唆報知手段と、を備え、設定示唆演出として設定示唆の態様が異なる複数の演出を有し、設定示唆報知手段は、設定示唆演出実行手段により実行される設定示唆演出に拘わらず共通の設定示唆報知を行う。【選択図】図18

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値が設けられ、それらの複数の設定値のうち所定の操作によって選択されたいずれかの設定値が設定されるものが提案されている(例えば、特許文献1)。この遊技機では、演出表示装置に表示されるキャラクタ図柄などを用いて、現在の設定値を示唆する設定示唆演出を実行するものとしている。
特開2020-44126号公報
上述した遊技機では、設定示唆演出を実行することで、現在の当り確率の設定値を遊技者が推測することが可能となり、当り確率の設定値は遊技者の関心が高いことから、遊技興趣を向上させることができる。しかしながら、設定を示唆する画像などが表示されても、遊技者によっては通常の演出と思ってしまい、設定示唆と気付かないことがある。一方で設定示唆演出を目立つ態様で行うと、周りの他の遊技者に設定値を推測されてしまうことがある。これらのことから、設定示唆演出の実行により当該遊技機の遊技者に設定値を適切に推測させるために、なお改善の余地がある。
本発明の遊技機は、遊技者に設定示唆演出の実行を適切に気付かせて設定値の推測を促すことで、遊技興趣を向上させることを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の遊技機は、
所定の判定条件の成立に基づいて当否判定を行い、該当否判定の結果が当りの場合に当り遊技を実行する遊技機であって、
前記当否判定で当りと判定される当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値のうち、所定の操作によって選択されたいずれかの前記設定値を設定する設定手段と、
所定の実行条件の成立に基づいて、前記設定手段により設定されている前記設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、
前記設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで、該設定示唆演出の実行を報知する設定示唆報知を行う設定示唆報知手段と、
を備え、
前記設定示唆演出として、設定示唆の態様が異なる複数の演出を有し、
前記設定示唆報知手段は、前記設定示唆演出実行手段により実行される前記設定示唆演出に拘わらず共通の前記設定示唆報知を行う
ことを要旨とする。
本発明の第1の遊技機では、設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで設定示唆報知を行うから、遊技者に設定示唆演出が実行されることを気付かせることができる。また、設定示唆の態様が異なる場合でも共通の設定示唆報知を行うから、他の遊技機の遊技者が設定示唆報知から設定値を推測するのを防止しつつ当該遊技機の遊技者に設定示唆演出の実行を気付かせて設定値の推測を促すことができる。したがって、遊技者に設定示唆演出の実行を適切に気付かせて設定値の推測を促すことで、遊技興趣を向上させることができる。
本発明の第2の遊技機は、
所定の判定条件の成立に基づいて当否判定を行い、該当否判定の結果が当りの場合に当り遊技を実行する遊技機であって、
前記当否判定で当りと判定される当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値のうち、所定の操作によって選択されたいずれかの前記設定値を設定する設定手段と、
所定の実行条件の成立に基づいて、前記設定手段により設定されている前記設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、
前記設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで、該設定示唆演出の実行を報知する設定示唆報知を行う設定示唆報知手段と、
を備え、
前記設定示唆演出として、設定示唆の態様が異なる複数の演出を有し、
前記設定示唆報知手段は、前記設定示唆演出実行手段により実行される前記設定示唆演出に拘わらず共通の前記設定示唆報知を行うものであり、前記設定示唆報知を共通の報知音を出力することにより行う
ことを要旨とする。
本発明の第2の遊技機では、設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで設定示唆報知を行うから、遊技者に設定示唆演出が実行されることを気付かせることができる。また、設定示唆の態様が異なる場合でも共通の設定示唆報知を行うから、他の遊技機の遊技者が設定示唆報知から設定値を推測するのを防止しつつ当該遊技機の遊技者に設定示唆演出の実行を気付かせて設定値の推測を促すことができる。さらに、設定示唆報知を共通の報知音を出力することにより行うから、遊技者がよそ見をしていても設定示唆演出が実行されることを気付かせることができる。したがって、遊技者に設定示唆演出の実行を適切に気付かせて設定値の推測を促すことで、遊技興趣を向上させることができる。
本発明の第3の遊技機は、
所定の判定条件の成立に基づいて当否判定を行い、該当否判定の結果が当りの場合に当り遊技を実行する遊技機であって、
前記当否判定で当りと判定される当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値のうち、所定の操作によって選択されたいずれかの前記設定値を設定する設定手段と、
所定の実行条件の成立に基づいて、前記設定手段により設定されている前記設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、
前記設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで、該設定示唆演出の実行を報知する設定示唆報知を行う設定示唆報知手段と、
を備え、
前記設定示唆演出として、設定示唆の態様が異なる複数の演出を有し、
前記設定示唆報知手段は、前記設定示唆演出実行手段により実行される前記設定示唆演出に拘わらず共通の前記設定示唆報知を行うものであり、前記設定示唆報知を専用の報知態様で行う
ことを要旨とする。
本発明の第3の遊技機では、設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで設定示唆報知を行うから、遊技者に設定示唆演出が実行されることを気付かせることができる。また、設定示唆の態様が異なる場合でも共通の設定示唆報知を行うから、他の遊技機の遊技者が設定示唆報知から設定値を推測するのを防止しつつ当該遊技機の遊技者に設定示唆演出の実行を気付かせて設定値の推測を促すことができる。さらに、設定示唆報知を専用の報知態様で行うから、他の演出や他の報知と設定示唆報知との違いを分かりやすくして、設定示唆演出の実行を気付かせやすくすることができる。したがって、遊技者に設定示唆演出の実行を適切に気付かせて設定値の推測を促すことで、遊技興趣を向上させることができる。
本発明の遊技機によれば、遊技者に設定示唆演出の実行を適切に気付かせて設定値の推測を促すことで、遊技興趣を向上させることができる。
本発明の一実施例としてのパチンコ機1の正面図である。 パチンコ機1の裏面図である。 パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図である。 パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。 演出表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。 パチンコ機1の仕様を示す説明図である。 主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入処理の一例を示すフローチャートである。 始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御処理の一例を示すフローチャートである。 示唆報知音設定処理の一例を示すフローチャートである。 設定示唆演出設定処理の一例を示すフローチャートである。 設定示唆演出の内容の一例を示す説明図である。 設定示唆演出実行処理の一例を示すフローチャートである。 設定示唆演出が実行される様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明のパチンコ機1の正面図であり、図2は、パチンコ機1の裏面図であり、図3は、パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図であり、図4は、パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施例では、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別図柄の変動表示を開始し、当該特別図柄が所定の大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技を開始する、いわゆるセブン機タイプ(第1種タイプ)の遊技機に本発明を適用した例について説明する。
[パチンコ機1の外観構成]
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行うためのCRユニット50が設けられている。
前面枠3は、内枠5に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として内枠5に対して開閉可能となっている。また、内枠5は、外枠2に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として外枠2に対して開閉可能となっている。前面枠3と内枠5は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。一方、外枠2は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、遊技ホールの島設備の島枠に固定される。
前面枠3の上部左右には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に対して注意喚起するための警告音を鳴らしたりするスピーカ14が設けられている。また、前面枠3には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ(ランプ)15が複数設けられている。
上受け皿11には賞球や貸球が払い出されるようになっている。上受け皿11の上面右部には、CRユニット50に挿入されたプリペイドカードの残高等を表示する精算表示装置52が配設され、当該精算表示装置52には、遊技球の貸し出しを指示する球貸ボタン53と、CRユニット50に挿入されているプリペイドカードの精算(返却)を指示する精算ボタン54と、が設けられている。また、上受け皿11の上面中央部には、遊技者の操作に応じて各種演出を行うための演出ボタン16が配設されている。下受け皿12は上受け皿11から溢れた球を受けることができるようになっている。
発射ハンドル13は、下受け皿12の右方に設けられており、遊技者により時計回りに回動操作されると、図示しない発射装置が有する発射モータ83(図4参照)が作動し、発射ハンドル13の回動操作量に応じた発射威力で遊技球を1球ずつ遊技盤20へ向けて打ち出す。
[遊技盤20の構成]
遊技盤20は、図3に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出表示装置37と、演出表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の右方に配置された普通図柄作動ゲート22と、センター役物38の下方に配置された常時開放の第1始動口23と、普通図柄作動ゲート22の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、遊技領域21の右下部に配置された大入賞口25と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口26と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
第2始動口24は、普通電動役物として構成される可変式の入球口であり、左右一対の開閉羽根(開閉部材)24bと、開閉羽根24bを作動させる第2始動口ソレノイド24c(図4参照)と、を備える。この第2始動口24は、通常は、開閉羽根24bが直立して遊技球の入球が困難な通常状態とされており、普通図柄が当り図柄で停止表示されて当り遊技(普通図柄当り遊技)が実行されるときに、第2始動口ソレノイド24cによって開閉羽根24bが左右に開くことにより、遊技球の入球が容易な開放状態とされる。第2始動口24には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2始動口スイッチ24aが取り付けられている。第2始動口24は、第2始動口スイッチ24aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される。
大入賞口25は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、開閉板(開閉部材)25bと、開閉板25bを作動させる大入賞口ソレノイド25c(図4参照)と、を備える。この大入賞口25は、通常は、開閉板25bによって塞がれて遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて大当り遊技が実行されるときに、大入賞口ソレノイド25cによって開閉板25bが手前に開くことにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。大入賞口25には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための大入賞口スイッチ25aが取り付けられている。大入賞口25は、大入賞口スイッチ25aが遊技球の入球を10個カウントするか、10個カウントする前に所定の開放時間(例えば30秒)が経過すると閉鎖される(大当りラウンド)。大当り遊技は、上記大当りラウンドを予め定められた所定回数(例えば4回や10回など)繰り返すことにより行う。
第1始動口23は、遊技者が遊技球を遊技領域21の左側領域(第1遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる左打ち)することにより遊技球を入球させることができる。一方、第2始動口24,大入賞口25は、左打ちによって遊技球を入球させることは不可能であり、遊技球を遊技領域21の右側領域(第2遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる右打ち)することにより遊技球を入球させることができる。もっとも、第2始動口24および大入賞口25は、可変式の入賞口であり、それぞれ、普通図柄が当選した場合,特別図柄が大当りで当選した場合に開放されてはじめて遊技球が入球可能となる。
遊技盤20の右下部には、第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)31と、第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)32と、第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)33と、第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)34と、普通図柄表示装置(普図表示装置)35と、普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)36と、が配置されている。
第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、本実施例では、7セグメント表示装置として構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数種類の表示態様を表現する。第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、始動口への遊技球の入球に基づいて表示態様を順次切り替えることにより特別図柄の変動表示を開始し、所定の変動時間が経過したときに予め定められた複数の停止表示態様の何れかで停止表示することにより特別図柄を停止表示する。そして、特別図柄が所定の停止表示態様(大当り図柄)で停止表示されると、大当り遊技が実行される。第1特図表示装置31は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第1始動口入球用の表示装置であり、第2特図表示装置32は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第2始動口入球用の表示装置である。なお、第1特図表示装置31により表示される特別図柄を第1特別図柄(第1特図)とも呼び、第2特図表示装置32により表示される特別図柄を第2特別図柄(第2特図)とも呼ぶ。
なお、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に第1始動口23に遊技球が入球した場合、第1特別図柄の変動表示を所定数(実施例では4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第1特別図柄の変動表示を順次開始する。第1特別図柄の保留数は、第1特図保留数表示装置33に表示される。また、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に第2始動口24に遊技球が入球した場合も、第2特別図柄の変動表示を所定数(例えば4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第2特別図柄の変動表示を順次開始する。第2特別図柄の保留数は、第2特図保留数表示装置34に表示される。
普図表示装置35は、本実施例では、当りの場合に点灯し外れの場合に消灯する第1表示部と、当りの場合に消灯し外れの場合に点灯する第2表示部と、を有するLED表示装置として構成されている。普図表示装置35は、普通図柄作動ゲート22に設けられたゲートスイッチ22aが遊技球を検知したことに基づいて、第1表示部の点灯と第2表示部の点灯とを交互に繰り返すことにより普通図柄を変動表示し、所定の変動時間が経過すると、第1表示部および第2表示部の何れか一方を点灯し他方を消灯することにより普通図柄を停止表示する。普通図柄が当り図柄で停止表示されると、第2始動口24が開放される。
なお、本実施例では、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート22を通過したときには、普通図柄の変動表示を所定数(例えば4個)まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留している普通図柄の変動表示を順次開始する。普通図柄の保留数は、普図保留数表示装置36に表示される。
演出表示装置37は、液晶ディスプレイ等により構成される画像表示装置であり、表示画面上で特別図柄に対応する演出図柄(疑似図柄)371L,371C,371Rの表示(図柄変動演出)の他、リーチ演出やボタン演出、大当り確率の設定値を示唆する設定示唆演出等の様々な演出表示を行う。図5は、演出表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。図示するように、演出表示装置37の表示画面の中央部には、数字や英字、文字、記号、キャラクタ等(図の例では、数字)からなる左,中,右の3つの演出図柄371L,371C,371R(図柄変動演出用の図柄)が表示される。3つの演出図柄371L,371C,371Rは、始動口(第1始動口23または第2始動口24)に遊技球が入球すると、上から下へスクロールするように変動表示され、所定の変動時間が経過すると、左,右,中の順に停止表示される。右の演出図柄371Rが停止表示されたときに当該右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致しなかったときには、外れ(通常外れ)となる。一方、右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致したときには、リーチとなり、リーチ演出に移行する。そして、当該リーチ演出を経て中の演出図柄371Cが停止表示されたときに当該中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致しなかったときには、外れとなり(リーチ外れ)、中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致したときには、大当りとなる。なお、演出表示装置37の表示画面には、演出内容に応じて表示態様(表情)が変化したり、キャラクタの種類が変化したりするキャラクタ図柄374等が表示される。なお、リーチには、ノーマルリーチや、ノーマルリーチから発展するSPリーチ等がある。
また、演出表示装置37の表示画面の隅部(下部)には、図5に示すように、第1保留図柄372aおよび第2保留図柄372bも表示される。第1保留図柄372aは、第1特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第1保留図柄372aは、特別図柄の変動表示中等に第1始動口23に遊技球が入球する毎に右側から順に1つずつ追加表示され、第1特別図柄の変動表示が開始される毎に始動入球時とは逆側から1つずつ消去される。また、第2保留図柄372bは、第2特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第2保留図柄372bは、特別図柄の変動表示中等に第2始動口24に遊技球が入球する毎に右側から順に1つずつ追加表示され、第2特別図柄の変動表示が開始される毎に始動入球時とは逆側から1つずつ消去される。
また、演出表示装置37は、他のパチンコ機1の遊技者から表示画面を見え難くする覗き見防止機能を有する。本実施例では、IPS型などの視野角の広いものではなくTN型などの比較的視野角が狭い液晶ディスプレイを用いて表示画面が構成されており、例えば大当り確率の設定値を示唆する設定示唆演出を実行するなどの必要な場合などに表示画面の輝度を低下させて画像を表示する処理を行う。なお、覗き見防止機能としては、正面からの見え方を変えずに斜め前方から見え難くするフィルムなどが液晶ディスプレイに貼り付けられた構成としてもよいし、視野角を切り替え可能な視野角制御フィルタを液晶ディスプレイに重ねた構成としてもよい。例えば特開2010-175864号公報に記載される視野角制御フィルタのように、広視野角モードと狭視野角モードとを切り替え可能なものを用いて、必要な場合に狭視野角モードに切り替えて覗き見を防止してもよい。また、表示画面の左右両端に、それぞれ斜め前方の外側に向けて発光するランプを設け、必要な場合にランプを点灯することで斜め前方から表示画面を見え難くして覗き見を防止してもよい。
[制御回路の構成]
また、パチンコ機1は、図4に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出表示制御装置91と、図示しない電源装置と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図4参照)へ送信される。
主制御装置60は、遊技の基本的な進行の制御を行うものである。図4に示すように、主制御装置60には、前面枠3の開放を検知する前面枠開放スイッチ3aや、内枠5の開放を検知する内枠開放スイッチ5a等からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力される。また、主制御装置60には、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過を検知するゲートスイッチ22aや、第1始動口23への遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ23a、第2始動口24への遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ24a、大入賞口25への遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ25a、普通入賞口26への遊技球の入球を検知する普通入賞口スイッチ26a等からの検知信号が遊技盤中継端子板61を介して入力される。更に、主制御装置60には、パチンコ機1の裏側に設けられた設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68からの操作信号が入力され、設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68を用いた設定内容をパチンコ機1の裏側に設けられた設定表示装置(性能表示装置)69に表示可能となっている。
設定キースイッチ67は、特別図柄の大当り確率などの各種設定を行う際に操作されるスイッチである。また、RAMクリアスイッチ68はRAMクリアを実行するためのスイッチであり、遊技ホールの管理者は、RAMクリアスイッチ68を押下した状態で電源を投入することでRAMクリアを実行することができる。本実施例では、各種設定を行う際の設定値の選択にもRAMクリアスイッチ68が用いられる。設定表示装置69は、7セグメント表示装置として構成されており、各種設定における設定値やパチンコ機1の性能、エラー発生時のエラーコードなどを表示する。ここで、本実施例では、特別図柄の大当り確率としてそれぞれ異なる確率が定められた6つの設定値(設定1~6)の何れかを選択してセット可能な確率設定機能を有する。遊技ホールの管理者は、所定の鍵を設定キースイッチ67に挿入して回転させると共にRAMクリアスイッチ68を押下した状態で電源を投入する。すると、パチンコ機1は、RAMクリアが行われて設定値の変更が可能な状態となる。パチンコ機1がこの状態になると、管理者は、RAMクリアスイッチ68を押下することにより、設定1~6の中から所望の設定値を選択することができる。本実施例では、パチンコ機1は、RAMクリアスイッチ68が押下される度に、設定表示装置69に現在選択されている設定値に対応する「1」~「6」の数字を順番に表示する。このため、管理者は、設定表示装置69に表示される数字が所望の設定値に対応する数字となるようにRAMクリアスイッチ68の押下を繰り返すことにより、所望の設定値を選択することができる。RAMクリアスイッチ68の操作によって選択された設定値は、管理者が設定キースイッチ67に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻すことにより確定され、特別図柄の大当り確率としてセットされる。管理者は、こうした操作を行うことにより、パチンコ機1ごとに、設定1~6のいずれかをセットすることができる。なお、本実施例では、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68を用いて設定値の選択およびセットを行う構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、回転つまみ等、外部から操作できるものであれば、他の如何なる操作手段を用いて設定値の選択やセットを行う構成であってもよく、設定値を選択するための専用のスイッチを設ける構成であってもよい。また、パチンコ機1は、設定値を設定表示装置69に表示するものとしたが、他の表示装置に表示してもよいし、音声により報知してもよい。また、設定値は設定1~6の6つに限られず、複数の設定値のうちから選択可能なものであれば幾つであっても構わない。
また、主制御装置60からは、第2始動口ソレノイド24cや大入賞口ソレノイド25c等への駆動信号が遊技盤中継端子板61を介して出力される。また、主制御装置60からは、第1特図表示装置31や第2特図表示装置32、第1特図保留数表示装置33、第2特図保留数表示装置34、普図表示装置35、普図保留数表示装置36等への表示信号が図柄表示装置中継端子板62を介して出力される。更に、主制御装置60からは、ホールコンピュータ100への信号が裏配線中継端子板64および外部接続端子板65を介して出力される。
払出制御装置70は、賞球や貸球の払い出しに関する制御を司るものである。この払出制御装置70には、上受け皿11に払い出す遊技球を貯留するための図示しない球タンクの球切れを検知する球切れスイッチ76からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力され、上受け皿11に払い出される遊技球を検知する払出スイッチ74からの検知信号が払出中継端子板71および裏配線中継端子板64を介して入力され、下受け皿12の満杯を検知する満杯スイッチ75からの検知信号が直接に入力される。一方、払出制御装置70からは、払出モータ73への駆動信号が裏配線中継端子板64および払出中継端子板71を介して出力される。払出制御装置70は、主制御装置60と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置60から送信されるコマンドに従って払出モータ73を駆動して賞球の払い出しを行う。払出制御装置70は、球切れスイッチ76および満杯スイッチ75の何れかから検知信号を入力すると、その検知の状況が解消して検知信号を入力しなくなるまで、払出モータ73を駆動停止し、賞球の払出動作を中断する。
また、払出制御装置70は、CRユニット端子板51を介してCRユニット50と通信可能に構成されている。CRユニット端子板51は精算表示装置52と双方向通信が可能に構成されており、払出制御装置70には、精算表示装置52に設けられた球貸スイッチ53aや精算スイッチ54aからの検知信号がCRユニット端子板51を介して入力される。なお、球貸スイッチ53aは、球貸ボタン53の操作を検知して検知信号を出力するものであり、精算スイッチ54aは、精算ボタン54の操作を検知して検知信号を出力するものである。払出制御装置70は、球貸コマンドを入力すると、払出モータ73を駆動して貸球の払い出しを行う。また、払出制御装置70は、発射制御装置80とも双方向通信が可能に構成され、満杯スイッチ75から検知信号を入力する等の所定の発射停止条件が成立したときに、発射制御装置80に対して発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置80は、遊技領域21への遊技球の発射に関する制御を司るものである。この発射制御装置80には、発射ハンドル13の回動操作に応じて出力される回動量信号や、発射停止ボタンの操作を検知する発射停止スイッチ81からの発射停止信号、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するタッチスイッチ82からのタッチ信号等が入力される。一方、発射制御装置80からは、発射モータ83への駆動信号が出力される。発射制御装置80は、回動量信号に基づく発射強度で遊技球が遊技領域21へ発射されるよう発射モータ83を制御する。なお、発射制御装置80は、タッチ信号を入力していないときや発射停止コマンドを入力しているときには、発射ハンドル13の操作に拘わらず発射モータ83の駆動を停止し、遊技球を発射させない。
サブ統合制御装置90は、遊技の演出に関する制御を司るものである。サブ統合制御装置90は、CPU90aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU90aの他に、ROM90b,RAM90c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。このサブ統合制御装置90は、演出中継端子板63を介して主制御装置60から一方向通信により各種コマンドを受信可能となっており、受信したコマンドに応じた演出制御を行う。サブ統合制御装置90には、演出ボタン16の操作(押下)を検知する演出ボタンスイッチ16aからの検知信号が入力される。一方、サブ統合制御装置90からは、スピーカ14への音声信号や各種LEDやランプ15への点灯信号が出力される。また、サブ統合制御装置90からは、演出表示制御装置91への演出表示制御用のコマンドが一方向通信により出力される。演出表示制御装置91は、サブ統合制御装置90からの演出表示制御用のコマンドを受信し、そのコマンドに応じた演出画像が演出表示装置37に表示されるよう当該演出表示装置37の表示制御を行う。
[パチンコ機1の遊技の概要]
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図6は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率は、遊技状態と設定値とによって異なる。即ち、図6(a)に示すように、遊技状態が通常状態(通常遊技状態)である場合、設定1の大当り確率は、1/320であり、設定2の大当り確率は、1/310であり、設定3の大当り確率は、1/300であり、設定4の大当り確率は、1/290であり、設定5の大当り確率は、1/280であり、設定6の大当り確率は、1/270である。一方、遊技状態が確変遊技状態(確変状態)である場合、設定1の大当り確率は、1/64であり、設定2の大当り確率は、1/62であり、設定3の大当り確率は、1/60であり、設定4の大当り確率は、1/58であり、設定5の大当り確率は、1/56であり、設定6の大当り確率は、1/54である。特別図柄で大当りが発生すると、4ラウンドの大当り遊技(規定数が10個で最大開放時間が30秒間のラウンド遊技が4回繰り返される大当り遊技)または10ラウンドの大当り遊技(上記ラウンド遊技が10回繰り返される大当り遊技)が実行される。大当り遊技が実行されると、大当り遊技終了後の遊技状態は、65%の確率で確変状態となる(確変大当り)。確変状態は、特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる遊技状態である。また、大当り遊技が実行されると、大当り遊技終了後の遊技状態として時短状態(時短遊技状態,入球容易状態)も発生する。
また、図7(b)に示すように、普通図柄の当り確率は、遊技状態によって異なり、遊技状態が通常状態である場合、1/100であり、遊技状態が時短状態である場合、1/1.1である。普通図柄で当りが発生すると、第2始動口24(普通電動役物)が開放する普通図柄当り遊技(普図当り遊技)が実行される。遊技状態が通常状態であるときに普通図柄で当りが発生した場合、規定数が10個で最大開放時間が0.1秒間の普図当り遊技が実行され、遊技状態が時短状態であるときに普通図柄で当りが発生した場合、規定数が10個で最大開放時間が5.8秒間の普図当り遊技が実行される。本実施例では、時短状態は、いずれも、普通図柄の変動時間が通常状態よりも短縮される時短機能と、普通図柄の当選確率が通常状態よりも高くなる普図確変機能と、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも延長される開放延長機能とを作動させる遊技状態である。なお、時短状態は、これらの3つの機能のうち一部の機能が省略されてもよい。
こうした仕様のパチンコ機1において、左打ち(第1遊技領域への遊技球の発射)により第1始動口23に遊技球が入球(所定の判定条件が成立)すると、当否判定を行って、第1特別図柄の変動表示が開始される。そして、第1特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、大当りとなり、大入賞口25が開放される大当り遊技が実行される。大入賞口25は、左打ちでは遊技球の入球が不能であり、右打ち(第2遊技領域への遊技球の発射)することにより遊技球が入球可能となる。したがって、大当り遊技が実行されると、遊技者は右打ちすることにより大当り遊技が消化されることになる。なお、特別図柄の当り図柄に、大入賞口25の開放時間が大当り遊技よりも短い小当り遊技が実行される小当り図柄を含めてもよい。
大当り図柄には、通常大当り図柄と確変大当り図柄とがある。特別図柄が通常大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が所定回数(100回)実行されるまで時短状態となる。一方、特別図柄が確変大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後は確変状態および時短状態となる。確変状態では、特別図柄の変動表示が所定回数(10000回)実行されるまで、即ち実質的に次に大当りを引くまで特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる。したがって、確変状態および時短状態では、遊技者は、右打ちすることにより第2始動口24に遊技球を容易に入球(所定の判定条件を成立)させることができ、持ち球の減りを抑制しつつ大当りを有利に発生させることができ、短時間で多くの出玉を獲得できるチャンスとなる。
[主制御処理]
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図7は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、乱数更新処理(S20)と、入賞確認処理(S30)と、始動入賞処理(S40)と、普通図柄遊技処理(S50)と、普通図柄当り遊技処理(S60)と、特別図柄遊技処理(S70)と、大当り遊技処理(S80)と、を繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S20~S80の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
[電源投入処理]
図8は、電源投入処理の一例を示すフローチャートである。S10の電源投入処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、セキュリティチェックが完了し、RAM60cへのアクセスが許可されると(S100)、バックアップフラグがOFFであるか否か(S102)、RAMクリア信号がOFFであるか否か(S104)、をそれぞれ判定する。バックアップフラグがOFFであると判定するか、バックアップフラグはONであるがRAMクリア信号がONであると判定すると、初期状態から起動する。即ち、まず、スタックの設定処理を行う(S106)。続いて、設定キースイッチ67でセットされた設定値を読み出し(S108)、RAM60cの作業領域をクリアして初期化する初期化処理を行う(S110)。上述したように、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68が操作されながら電源オンされていれば、RAMクリアした状態となり、設定1~6の中からRAMクリアスイッチ68により選択されて設定キースイッチ67によりセットされたいずれかの設定値が有効化される。そして、払出制御装置70とサブ統合制御装置90とにそれぞれ対応する初期コマンドを送信して(S112)、電源投入処理を終了する。一方、S102,S104でバックアップフラグがONで且つRAMクリア信号がOFFであると判定すると、電源遮断直前の状態から起動する。即ち、RAM60cに記憶保持された遊技情報を読み出し、当該遊技情報に従って遊技を再開する電源復帰処理を行って(S114)、電源投入処理を終了する。ここで、電源遮断直前の遊技情報は、電源遮断直前に進行していた遊技の状態を示す情報であり、当該遊技情報には、入球数や保留数、特別遊技に関する情報が含まれる。電源投入処理を終了すると、主制御処理に戻って次の乱数更新処理(S20)に進む。
[乱数更新処理]
S20の乱数更新処理は、各種判定用乱数(判定用情報)を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行われる大当り判定(当否判定)に用いる大当り判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、大当り判定の結果が大当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄の決定に用いる大当り図柄決定用乱数,大当り判定の結果が外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)の決定に用いる変動パターン決定用乱数、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて行われる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S30)に進む。
[入賞確認処理]
S30の入賞確認処理は、各種センサ(第1始動口スイッチ23aや第2始動口スイッチ24a、ゲートスイッチ22a、大入賞口スイッチ25a、普通入賞口スイッチ26aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。また、賞球に関わるスイッチ(ゲートスイッチ22aを除く上記入賞口スイッチ)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S40)に進む。
[始動入賞処理]
図9は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S40の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S208)、S210の処理に進む。第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出表示装置37に第1保留図柄372aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S204~S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
次に、第2始動口スイッチ24aからの検知信号を入力して第2始動口24に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口24に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)がその上限数(実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新し(S214)、第2特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S216)。ここで、S216で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第2特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第2特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S218)、S220の処理に進む。第2特別図柄保留数指示コマンドには、演出表示装置37に第2保留図柄372bを表示させるための第2特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S210で第2始動口24に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S214~S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
次に、ゲートスイッチ22aからの検知信号を入力して普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したか否かを判定する(S220)。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したと判定すると、現在の普通図柄の保留数がその上限数(例えば値4)よりも少ないか否かを判定する(S222)。普通図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、普通図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に普図保留数表示装置36の表示を更新する(S224)。次に、普通図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S226)。なお、普通図柄の判定用乱数としては、上述した普通図柄当否判定用乱数などの普通図柄の変動遊技の進行に関する情報を例示することができる。そして、普通図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S228)、始動入賞処理を終了する。S220で普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過していないと判定したり、S222で普通図柄の保留数が上限値に達していると判定したりすると、S224~S228の処理をスキップして始動入賞処理を終了する。始動入賞処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄遊技処理(S50)に進む。
[普通図柄遊技処理]
S50の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する。保留数が値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、保留数が値0よりも多いと判定したときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(停止図柄)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過することに基づいて取得される普通図柄当否判定用乱数と普通図柄当り判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行い、普通図柄当否判定用乱数がいずれかの当り値と一致したときには当りと判定し、普通図柄当否判定用乱数がいずれの当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。本実施例では、通常状態のときには当り値の少ない、即ち当り確率の低い(例えば1/100)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、時短状態にあるときには当り値の多い、即ち当り確率の高い(例えば1/1.1)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄を停止図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間の設定は、通常状態のときには長時間(例えば20秒)に設定され、時短状態のときには短時間(例えば2秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した停止図柄で普通図柄を停止表示する。停止表示した普通図柄が外れ図柄のときには、外れとして、普通図柄遊技処理を終了する。一方、停止表示した普通図柄が当り図柄のときには、当りとして、第2始動口24の開放時間を設定し、第2始動口24の開放作動を開始して普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口24の開放時間は、通常状態のときには短時間(例えば0.1秒×1回)に設定され、時短状態(開放延長状態)のときには長時間(例えば5.8秒×1回)に延長される。また、第2始動口24の開放作動は、上述したように、第2始動口ソレノイド24cを駆動制御することによって、開閉羽根24bを左右に開くことにより行う。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄当り遊技処理(S60)に進む。
[普通図柄当り遊技処理]
S60の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、第2始動口24が開放作動中であるか否かを判定する。第2始動口24が開放作動中でないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、第2始動口24が開放作動中であると判定すると、開放作動を開始してからの経過時間(開放時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば4個)の遊技球が第2始動口24に入球しているか否かを判定する。開放時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口24に入球してもいないと判定すると、第2始動口24の開放作動を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放時間が設定時間に達していると判定したり、開放時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口24に入球していると判定したりすると、第2始動口24の開放作動を終了(第2始動口ソレノイド24cの駆動を終了)して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の特別図柄遊技処理(S70)に進む。
[特別図柄遊技処理]
図10および図11は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S70の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1であるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(S300)。大当りフラグが値1であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。なお、特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の大当り遊技処理(S80)に進む。一方、大当りフラグが値1でないと判定すると、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが、変動表示中であるか否か(S302)、確定図柄表示中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなく確定図柄表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、第2特別図柄の変動表示を行うための変動表示関連処理を実行して(S310)、特別図柄遊技処理を終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0であると判定すると、第1特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S312)。第1特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第1特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S314)、第1特別図柄の変動表示を行うための変動表示関連処理を実行して(S316)、特別図柄遊技処理を終了する。S312で第1特別図柄の保留数が値0であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。S306~S316では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0よりも多いときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特図2優先変動)。勿論、これに限定されるものではなく、第1特別図柄の変動表示(保留の消化)を優先して行うものとしてもよいし(特図1優先変動)、特別図柄の変動表示を始動口(第1始動口23,第2始動口24)への遊技球の入球順に行うものとしてもよいし(入球順変動)、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して行うものとしてもよい(同時変動)。以下、S310の第2特別図柄の変動表示関連処理とS316の第1特別図柄の変動表示関連処理の詳細について説明する。図12は、変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下、重複を避けるため、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理とを共通の図12のフローチャートを用いて説明する。
変動表示関連処理では、まず、確変フラグが値0であるか否か、即ち通常状態中であるか否かを判定する(S400)。確変フラグが値0(通常状態)であると判定すると、大当り確率が低確率である低確率用の大当り判定処理(当否判定)を行い(S402)、確変フラグが値1(確変状態)であると判定すると、大当り確率が高確率である高確率用の大当り判定処理を行う(S404)。大当り判定処理は、第1始動口23または第2始動口24への遊技球の入球に基づいて取得される大当り判定用乱数と大当り判定テーブルに含まれる大当り値とを比較することにより行い、大当り判定用乱数がいずれかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、大当り判定用乱数がいずれの大当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。大当り判定テーブルは、大当り確率の現在の設定値(設定値1~6のいずれか)に応じた低確率用および高確率用の大当り判定テーブルのうち、確変フラグが値0(低確率状態)のときには大当り値の少ない低確率用の大当り判定テーブルが用いられ、確変フラグが値1(高確率状態)のときには大当り値の多い高確率用の大当り判定テーブルが用いられる。大当り判定処理を行うと、大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S406)。
大当り判定処理の結果が大当りであると判定すると、S308またはS314で読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(S408)。この処理は、大当り図柄決定用乱数を用いて大当り遊技の内容(ラウンド数)や大当り遊技終了後の遊技状態(時短状態,確変状態)が異なる複数の大当り図柄(例えば4R通常大当り図柄や4R確変大当り図柄、10R確変大当り図柄など)の中から一の図柄を選択することにより行う。なお、決定した大当り図柄は、RAM60cに記憶され、大当り遊技終了時まで保存される。そして、S308またはS314で読み出した変動パターン決定用乱数と大当り用変動パターンテーブルとに基づいて特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で停止表示するまでの特別図柄の変動時間(大当り変動パターン)を決定する(S410)。
一方、S406で大当り判定の結果が外れであると判定すると、S308またはS314で読み出した外れ図柄決定用乱数に基づいて外れ図柄を決定する(S412)。そして、S308またはS314で読み出した変動パターン決定用乱数と外れ用変動パターンテーブルとに基づいて特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で停止表示するまでの特別図柄の変動時間(外れ変動パターン)を決定する(S414)。なお、通常状態では平均変動時間が長い変動パターンテーブルを用い、時短状態では平均変動時間の短い変動パターンテーブルを用いるなど、遊技状態に応じて異なる変動パターンテーブルを用いてもよい。
こうして変動パターンを決定すると、特別図柄の変動表示を開始し(S416)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に特図保留数表示装置の表示を更新する(S418)。この処理は、第1特別図柄の変動表示を開始する際には、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新する処理となり、第2特別図柄の変動表示を開始する際には、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新する処理となる。また、特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアする。そして、変動指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S420)、変動表示関連処理を終了する。変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37で図柄変動演出が開始されるように演出表示制御装置91に制御コマンドを送信する。変動指示コマンドには、大当り判定の結果や特別図柄の変動パターン(変動時間)、確定図柄(通常大当り図柄、確変大当り図柄または外れ図柄)などが含まれる。
図10および図11の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S302で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御装置60のCPU60aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S318)。変動時間はS410またはS414で決定した特別図柄の変動パターンに応じて設定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S320)、変動表示中の特別図柄の確定図柄を表示する(S322)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37で図柄変動演出を終了するように演出表示制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S324)。ここで、確定図柄表示時間は、本実施例では0.5秒に設定される。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄表示中と判定するため、再びS324で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過していると判定すると、確定図柄の表示を終了し(S326)、確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S328)。
S328で大当り図柄であると判定すると、大当りを発生させるために、条件装置の作動を開始すると共に(S330)、役物連続作動装置の作動を開始し(S332)、大当りフラグに値1を設定する(S334)。そして、大当り遊技中には確変機能や時短機能を停止させるために、確変フラグが値1(確変状態)のときには確変フラグを値0とし(S336,S338)、時短フラグが値1(時短状態)のときには時短フラグを値0とし(S340,S342)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S344)、特別図柄遊技処理を終了する。なお、遊技状態指定コマンドには、大当りフラグの値や確変フラグの値、時短フラグの値が含まれる。特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS80の大当り遊技処理に進む。
一方、S328で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグが値1であるか否かを判定し(S346)、確変フラグが値1でなく値0であると判定すると、S354の処理に進む。確変フラグが値1であると判定すると、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S348)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S350)。ここで、確変カウンタは、確変状態を維持する特別図柄の残り変動回数を示すものであり、確変カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた値がセットされる。本実施例では、確変大当りで当選すると、確変状態が継続する特別図柄の変動回数(確変状態の継続回数)として確変カウンタに値10,000がセットされるため、実質的に次に大当りを引くまで確変状態が維持される。確変カウンタが値0でないと判定すると、確変状態を維持したまま次のS354の処理に進み、確変カウンタが値0であると判定すると、確変状態を終了させるために、確変フラグを値0として(S352)、次のS354の処理に進む。
次に、時短フラグが値1であるか否かを判定し(S354)、時短フラグが値1でなく値0であると判定すると、S344の処理に進む。時短フラグが値1であると判定すると、時短カウンタを値1だけデクリメントし(S356)、時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S358)。ここで、時短カウンタは、時短状態を維持する特別図柄の残り変動回数を示すものであり、時短カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた値がセットされる。本実施例では、確変大当りで当選すると、値10,000がセットされるため、実質的に次に大当りを引くまで時短状態が維持される。また、通常大当りで当選すると、値100がセットされる。時短カウンタが値0でないと判定すると、時短状態を維持したまま特別図柄遊技処理を終了し、時短カウンタが値0であると判定すると、時短状態を終了させるために、時短フラグを値0とする(S360)。そして、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S344)、特別図柄遊技処理を終了する。
[大当り遊技処理]
図13および図14は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S80の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S500)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、大入賞口25が開放中であるか否か(S502)、大当り遊技開始演出中であるか否か(S504)、大当り遊技終了演出中であるか否か(S506)、開放間インターバル中であるか否か(S508)、をそれぞれ判定する。S502~S508のいずれも否定的な判定をすると、大当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S510)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技開始演出を開始する。大当り遊技開始演出が開始されると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S504で大当り遊技開始演出中であると判定するため、大当り遊技開始演出時間が経過したか否を判定する(S512)。大当り遊技開始演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技開始演出時間が経過したと判定すると、大入賞口ソレノイド25cの駆動により大入賞口25を開放して(S514)、大当り遊技処理を終了する。
大入賞口25を開放すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S502で大入賞口25が開放中であると判定するため、大入賞口スイッチ25aからの検知信号に基づいて大入賞口25への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達したか否か(S516)、大入賞口25を開放してからの経過時間(開放時間)が最大開放時間(実施例では30秒)に達したか否か(S518)、をそれぞれ判定する。大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、大入賞口25の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、大入賞口25の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達していなくても大入賞口25の開放時間が最大開放時間に達したと判定したりすると、大入賞口25を閉鎖し(S520)、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かを判定する(S522)。大当り遊技のラウンド数は、大当り図柄に応じた回数(例えば4回や10回など)に設定されるため、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かの判定は、ラウンド遊技の繰り返し回数が大当り図柄に応じて定まる回数に達しているか否かを判定することにより行われる。今回のラウンド遊技が最終ラウンドでないと判定すると、開放間インターバルを発生させて(S524)、大当り遊技処理を終了する。開放間インターバルが発生すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S508で開放間インターバル中であると判定するため、開放間インターバル時間が経過したか否かを判定する(S526)。開放間インターバル時間が経過していないと判定すると、大入賞口25を閉鎖したまま大当り遊技処理を一旦終了し、開放間インターバル時間が経過したと判定すると、再度、大入賞口25を開放して(S514)、大当り遊技処理を終了する。
こうして開放間インターバルを挟んで大入賞口25を開閉するラウンド遊技を繰り返した後、S522で今回のラウンド遊技が最終ラウンドであると判定すると、大当り遊技終了演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S528)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技終了演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は大当り遊技終了演出を開始する。大当り遊技終了演出が開始されると、次に大当り遊技処理が開始されたときに、S506で大当り遊技終了演出中であると判定するため、大当り遊技終了演出時間が経過したか否かを判定する(S530)。大当り遊技終了演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技終了演出時間が経過したと判定すると、役物連続作動装置の作動を停止すると共に(S532)、条件装置の作動を停止する(S534)。続いて、今回の大当りの発生契機となった大当り図柄が確変大当り図柄であるか否かを判定する(S536)。大当り図柄が確変大当り図柄であると判定すると、確変状態を発生させるために、確変フラグに値1を設定すると共に(S538)、確変カウンタに所定値(実施例では値10000)を設定する確変カウンタ設定処理を行い(S540)、時短状態を発生させるために、時短フラグに値1を設定すると共に(S542)、時短カウンタに所定値(実施例では値10000)を設定する時短カウンタ設定処理を行う(S544)。一方、大当り図柄が通常大当り図柄であると判定すると、時短状態を発生させるために、時短フラグに値1を設定すると共に(S546)、時短カウンタに所定値(実施例では値100)を設定する時短カウンタ設定処理を行う(S548)。そして、大当りフラグに値0を設定し(S550)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S552)、大当り遊技処理を終了する。なお、遊技状態指定コマンドには、確変フラグの値や時短フラグの値、大当りフラグの値が含まれる。
次に、主制御装置60から各種コマンドを受信したサブ統合制御装置90の処理について説明する。サブ統合制御装置90が主制御装置60から受信するコマンドとしては、上述したように、保留数指示コマンド(第1特別図柄保留数指示コマンド、第2特別図柄保留数指示コマンド、普通図柄保留数指示コマンド)、変動指示コマンド、図柄停止コマンド、遊技状態指定コマンド、大当り遊技開始演出コマンド、大当り遊技終了演出コマンドなどがある。
[演出制御処理]
図15は、サブ統合制御装置90により実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。演出制御処理は、デモ演出処理(S600)と、示唆報知音設定処理(S610)と、設定示唆演出設定処理(S620)と、図柄変動演出処理(S630)と、大当り遊技演出処理(S640)と、設定示唆演出実行処理(S650)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、サブ統合制御装置90は、これらの演出処理を所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行する。サブ統合制御装置90は、S630の図柄変動演出処理では、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示に合わせて演出表示装置37で演出図柄の変動表示を開始して、第1特別図柄や第2特別図柄の停止表示に合わせて演出図柄を停止する処理や、演出図柄の変動表示中に右の演出図柄371Rと左の演出図柄371Lとを一致させてリーチ演出を行う処理などを実行する。また、S640の大当り遊技演出処理では、大当り遊技の開始に合わせて演出表示装置37で大当り遊技開始演出を行い、大当り遊技の終了に合わせて大当り遊技終了演出を行う処理などを実行する。また、図示は省略するが、サブ統合制御装置90は、受信した遊技状態指定コマンドに基づいて、通常状態と時短状態と確変状態とで異なる演出モードを設定する。これらの処理は、本発明の要旨をなさないから詳細な説明を省略する。
[デモ演出処理]
S600のデモ演出処理は、非遊技中にデモ演出開始条件が成立するとデモ演出の実行を開始し、デモ演出中にデモ演出終了条件が成立するとデモ演出の実行を終了することにより行われる。なお、サブ統合制御装置90のCPU90aは、例えば図柄変動演出や大当り遊技演出を実行中でなく、第1特別図柄や第2特別図柄などの保留発生時に主制御装置60から送信される保留数指示コマンドを所定時間以上に亘って受信していないなどの場合に非遊技中であるとする。また、デモ演出開始条件は、非遊技中に、演出ボタン16などの操作がされない状態が所定のデモ演出待ち時間に亘って継続したときに成立する条件とする。デモ演出は、パチンコ機1の機種情報(スペックなど)の紹介や演出中に登場するキャラクタの紹介などを演出表示装置37の表示画面に表示する演出などが行われる。また、デモ演出終了条件は、デモ演出の実行を開始してから所定のデモ演出時間が経過したときに成立する他、演出ボタン16などが操作された場合や、主制御装置60から送信される保留数指示コマンドを受信した場合などに成立する。
[示唆報知音設定処理]
図16は、示唆報知音設定処理の一例を示すフローチャートである。S610の示唆報知音設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、示唆報知音設定画面を演出表示装置37に表示中であるか否かを判定し(S700)、表示中でないと判定すると、非遊技中またはデモ演出中であるか否かを判定する(S702)。ここで、示唆報知音は、大当り確率の現在の設定を示唆するための設定示唆演出の実行を報知するための報知音である。示唆報知音設定画面では、図示は省略するが、その示唆報知音の出力の有無を、演出ボタン16などのボタン操作により遊技者が選択して設定可能となっている。なお、S702の非遊技中の判定は、上述したデモ演出処理と同様に行う。また、デモ演出処理でデモ演出の実行が開始されて終了されるまでは、S702でデモ演出中であると判定する。S702で非遊技中およびデモ演出中のいずれでもなく遊技中であると判定すると、示唆報知音設定処理を終了する。また、S702で非遊技中またはデモ演出中であると判定すると、遊技者により示唆報知音設定画面の表示要求がなされたか否かを判定し(S704)、表示要求がなされていないと判定すると、示唆報知音設定処理を終了する。なお、示唆報知音設定画面の表示要求は、例えば非遊技中やデモ演出中に演出ボタン16などが操作されたことに基づいて図示しないメニュー画面を表示し、そのメニュー画面から所定操作(例えば長押し操作など)により示唆報知音設定が選択された際になされるものなどとする。勿論、メニュー画面を介することなく、非遊技中やデモ演出中に演出ボタン16が所定操作されたことに基づいて表示要求がなされるものでもよい。なお、デモ演出の実行中であれば、示唆報知音設定画面の表示要求に伴ってデモ演出の実行が終了する。サブ統合制御装置90のCPU90aは、S704で示唆報知音設定画面の表示要求がなされたと判定すると、示唆報知音設定画面を演出表示装置37に表示する(S706)。
S706で示唆報知音設定画面を表示するか、S700で示唆報知音設定画面を表示中であると判定すると、示唆報知音の出力有無の設定操作がされたか否かを判定し(S708)、設定操作がされていないと判定すると、示唆報知音設定処理を終了する。なお、示唆報知音設定画面を表示してから、所定時間以上操作されなかった場合には、現在の設定を維持して示唆報知音設定画面を消去してもよい。S708で設定操作がされたと判定すると、出力ありが選択されたか否かを判定し(S710)、出力ありが選択されたと判定すると、示唆報知音出力ありを設定(登録)して(S712)、示唆報知音設定処理を終了する。また、S710で出力なしが選択されたと判定すると、示唆報知音出力なしを設定(登録)して(S714)、示唆報知音設定処理を終了する。このため、例えば示唆報知音が出力されなくても設定示唆演出の実行を認識できる遊技者など、示唆報知音が不要な遊技者は、示唆報知音出力なしを設定することができる。
[設定示唆演出設定処理]
図17は、設定示唆演出設定処理の一例を示すフローチャートである。S620の設定示唆演出設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、示唆演出の実行設定に関する所定の設定条件が成立したか否かを判定する(S800)。なお、所定の設定条件は、例えば、確変状態中に大当りに係る図柄変動が開始される場合に成立する条件としたり、確変状態中の図柄変動で大当り図柄が確定表示された後の大当り遊技中に成立する条件としたり、大当りが発生することなく図柄変動遊技が所定回数行われた場合に成立する条件としたりすることができる。設定条件が成立したと判定すると、示唆演出を実行するか否かの抽選処理を行い(S802)、抽選の結果が当り(当選)であるか否かを判定する(S804)。抽選処理は、例えば、抽選用の乱数値を取得し、取得した乱数値が予め定められた当り値のいずれかと一致していれば当りと判定し、取得した乱数値がいずれの当り値にも一致していなければ外れと判定する。S804で抽選の結果が外れであると判定すると、設定示唆演出設定処理を終了する。
一方、S804で抽選の結果が当りであると判定すると、設定示唆演出の実行条件が成立したと判断して、設定示唆演出の実行タイミングを設定すると共に(S806)、設定示唆演出の種類を設定する(S808)。続いて、設定示唆演出の実行フラグFに値1を設定して(S810)、設定示唆演出設定処理を終了する。
図18は、設定示唆演出の内容の一例を示す説明図である。図18(a)に示すように、設定示唆演出の実行タイミングとして、図柄変動演出中や大当り遊技演出中の複数のタイミングが設けられている。例えば、図柄変動演出中の実行タイミングには、図柄変動演出の開始後に所定時間が経過したタイミングやリーチ演出の開始後に所定時間が経過したタイミングなどがあり、大当り遊技演出中の実行タイミングには、大当り遊技開始演出の開始後に所定時間が経過したタイミングや大当り遊技終了演出の開始後に所定時間が経過したタイミングなどがある。S806では、これらの複数の実行タイミングの中から、現在の設定値や遊技状態などに基づいていずれかのタイミングが設定されたり、抽選などによりいずれかのタイミングが設定されたりする。
また、図18(b)に示すように、設定示唆演出として、所定の演出画像(キャラクタ図柄374)を用いた複数の設定示唆演出が設けられている。なお、複数の設定示唆演出は、示唆内容と示唆態様(画像の表示態様)とが異なっており、例えば、現在の設定値が設定2以上であることを示唆する画像Aを表示する設定示唆演出Aや設定値が設定4以上であることを示唆する画像Bを表示する設定示唆演出B、設定値が偶数であることを示唆する画像Cを表示する設定示唆演出C、設定値が奇数であることを示唆する画像Dを表示する設定示唆演出Dなどが設けられている。本実施例では、演出表示装置37に表示される画像のみを用いて設定示唆演出を実行するものとし、設定を示唆する音をスピーカ14から出力したり設定を示唆する光をランプ15から発光したりすることはない。なお、設定示唆演出は、これらに限られず、現在の設定値に対応付けられた画像(ある設定値に対応付けられたキャラクタ画像)を用いて示唆する演出や、現在の設定値がある設定以下であることを示唆する演出などが設けられていてもよい。S808では、これらの複数の設定示唆演出の中から、現在の設定値や遊技状態などに基づいていずれかの設定示唆演出が設定されたり、現在の設定値に基づき抽選などによりいずれかの設定示唆演出が設定されたりする。
また、上述した示唆報知音は、図18(b)に示すように、設定示唆演出の種類に拘わらず共通の報知音がスピーカ14から出力されるものとなっている。本実施例では、図柄変動演出で出力される演出音や大当り遊技演出で出力される演出音などの演出音やエラー発生などを示す各種報知音とは異なる示唆専用の報知音(専用の報知態様)が示唆報知音として出力される。
[設定示唆演出実行処理]
図19は、設定示唆演出実行処理の一例を示すフローチャートである。また、図20は、設定示唆演出が実行される様子の一例を示す説明図である。図20では、一例として図柄変動演出の開始後(図20(a))に、所定時間が経過したタイミングを設定示唆演出の実行タイミングとし、示唆報知音の出力ありが設定されている場合を例示する。なお、実施例では、示唆報知音の3つの出力タイミングを例示するが、少なくともいずれか1の出力タイミングで示唆報知音を出力すればよい。S650の設定示唆演出実行処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、設定示唆演出の実行フラグFが値1であるか否かを判定し(S900)、実行フラグFが値1でなく値0であると判定すると、設定示唆演出実行処理を終了する。S900で実行フラグFが値1であると判定すると、設定示唆演出を実行中であるか否か(S902)、設定示唆演出の実行タイミングであるか否か(S904)、をそれぞれ判定する。設定示唆演出を実行中であると判定すると、S916の処理に進む。S902で設定示唆演出を実行中でないと判定し、S904で設定示唆演出の実行タイミングでもないと判定すると、設定示唆演出実行処理を終了する。
一方、S904で設定示唆演出の実行タイミングであると判定すると、示唆報知音の出力ありが設定されているか否かを判定し(S906)、出力ありが設定されていると判定すると、スピーカ14から示唆報知音を出力してから(S908,図20(b))、設定示唆演出設定処理で設定された設定示唆演出(設定示唆演出A~Dのいずれか)に基づいて設定示唆用の画像を演出表示装置37に表示することで、設定示唆演出の実行を開始する(S908,図20(c))。即ち、示唆報知音の出力ありが設定されていれば、設定示唆演出の実行開始前(実行直前)に、示唆報知音を出力して設定示唆演出の実行を遊技者に報知するのである。上述したように示唆報知音は図柄変動演出で出力される通常演出音(図20(a))や大当り遊技演出で出力される通常演出音、各種報知音とは異なる専用の報知音とするから、示唆報知音を聞いた遊技者は、何か特別な演出が実行されることを気付くことができる。勿論、示唆報知音を何度も聞いている遊技者であれば、設定示唆演出が実行されることを気付くことができる。なお、図20(c)では、画像Bが表示されて設定示唆演出Bが実行される場合を例示するが、上述したように他の設定示唆演出(A,C,D)が実行される場合も、共通の示唆報知音が出力される。なお、本実施例では演出表示装置37に表示される画像のみを用いて設定示唆演出を実行し音や光で設定示唆を行わないから、示唆報知音が出力されて設定示唆演出の実行が報知されても、周囲の遊技者に設定値を推測されるのを防止することができる。また、上述したように演出表示装置37は覗き見防止機能を有しており、図示は省略するが表示画面の輝度を低下させて設定示唆演出(画像を表示)を行う。このため、示唆報知音が出力されても、周囲の遊技者に設定示唆演出を覗かれるのを防止することができる。
また、示唆報知音の出力ありが設定されている場合には、設定示唆演出の実行を開始すると、スピーカ14から示唆報知音を出力する(S912,図20(c))。即ち、示唆報知音の出力ありが設定されていれば、設定示唆演出の実行中に、示唆報知音を出力するのである。このため、示唆報知音を聞いた遊技者が、演出表示装置37の表示画面を見れば何か特別な演出が実行されていること、即ち設定示唆演出が実行されていることを気付くことができる。勿論、示唆報知音を何度も聞いている遊技者であれば、示唆報知音を聞くだけで設定示唆演出が実行されていることを気付くことができる。なお、示唆報知音は、設定示唆演出の実行中に、所定間隔をあけて出力されてもよいし、連続的に出力されてもよい。
一方、S906で示唆報知音の出力なしが設定されていると判定すると、設定示唆演出の実行直前や実行中の示唆報知音を出力することなく、設定示唆演出の実行を開始する(S914)。このように、示唆報知音の出力なしを設定した遊技者に対して示唆報知音を出力しないようにすることができるから、遊技者が示唆報知音を煩わしいと感じるのを防止することができる。また、示唆報知音を出力することで周りの遊技者から注目されるのを防止することもできる。
次に、設定示唆演出の実行時間が経過したか否かを判定し(S916)、経過していないと判定すると、設定示唆演出を実行したまま設定示唆演出実行処理を一旦終了する。一方、S916で設定示唆演出の実行時間が経過していると判定すると、設定示唆用の画像を消去することで設定示唆演出を終了すると共に(S918)、設定示唆演出の実行フラグFを値0に設定する(S920)。続いて、示唆報知音の出力ありが設定されているか否かを判定する(S922)。示唆報知音の出力ありが設定されていると判定すると、スピーカ14から示唆報知音を出力して(S924,図20(d))、設定示唆演出実行処理を終了し、示唆報知音の出力なしが設定されていないと判定すると、S924をスキップして設定示唆演出実行処理を終了する。即ち、示唆報知音の出力ありが設定されていれば、設定示唆演出の実行終了後(実行直後)に、示唆報知音を出力するのである。このため、示唆報知音を聞いた遊技者は、演出表示装置37の表示画面に表示されていた画像が特別な画像であること、即ち設定示唆用の画像であることを気付くことができる。なお、このタイミングで示唆報知音が出力される際には、既に設定示唆用の画像が表示されていないから、周囲の遊技者に設定示唆演出を見られることはない。設定示唆演出の実行が終了して、実行終了後の示唆報知音が出力された後は、スピーカ14から通常の演出音が出力されて(図20(e))、通常の演出(ここでは図柄変動演出)が進行する。
以上説明した実施例のパチンコ機1では、設定示唆演出の実行に応じた所定タイミング(設定示唆演出の実行開始前、設定示唆演出の実行中、設定示唆演出の実行終了後など)で、設定示唆演出の実行を報知するための示唆報知音を出力するから、遊技者に設定示唆演出が実行されることを気付かせることができる。また、設定示唆演出(設定示唆用の画像)が異なる場合でも共通の示唆報知音を出力するから、他のパチンコ機1の遊技者が示唆報知音から設定値を推測するのを防止して、当該パチンコ機1の遊技者に設定示唆演出から設定値の推測を促すことができる。また、示唆報知音を出力することで、遊技者がよそ見をしていても、設定示唆演出が実行されることを気付かせやすくことができる。また、示唆報知音を専用の報知音とするから、他の演出音や報知音との違いを分かりやすくして、設定示唆演出の実行を気付かせやすくすることができる。
また、パチンコ機1では、演出表示装置37の表示画面に表示される画像で設定示唆演出を行い、表示画面は覗き見防止機能を有するから、示唆報知音により設定示唆演出の実行が他のパチンコ機1(周囲)の遊技者に分かったとしても、設定示唆演出(画像)を見られるのを防止することができる。また、設定示唆演出に拘わらず、示唆報知音は共通の報知音であるから、他のパチンコ機1の遊技者が示唆報知音から設定値を推測するのを防止することができる。また、示唆報知音の出力の有無を遊技者が設定可能としたから、示唆報知音を不要な遊技者が示唆報知音を煩わしいと感じるのを防止して、他のパチンコ機1の遊技者から設定示唆演出を見られるのを確実に防止することができる。
実施例では、設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングとして、設定示唆演出の実行開始前、設定示唆演出の実行中、設定示唆演出の実行終了後のそれぞれで示唆報知音を出力するものを例示したが、これに限られず、少なくともいずれかを所定タイミングとして設定示唆報知を行うものでもよい。また、例えば実行開始前の出力タイミングとして、実行開始の数秒程度前のタイミングと十数秒程度前のタイミングなど、複数のタイミングを有するものとしてもよい。
実施例では、示唆報知音の出力有無(示唆報知を行うか否か)をデモ演出中や非遊技中に遊技者が設定可能としたが、これに限られるものではない。例えば、示唆報知音が出力された際に、遊技者の操作により示唆報知音の出力を中止可能としてもよいし、それ以降は示唆報知音が出力されない(示唆報知を行わない)ように設定可能としてもよい。また、示唆報知音設定処理において、示唆報知音の種類や音量、出力タイミング(所定タイミング)を遊技者が設定可能としてもよい。
実施例では、スピーカ14から専用の示唆報知音を出力することで示唆報知を行ったが、これに限られず、演出中に出力される演出音や他の報知音などと共通の報知音を出力することで示唆報知を行ってもよい。また、報知音で示唆報知を行うものに限られず、ランプ15を示唆報知用の発光態様で発光させたり、演出表示装置37の画面に示唆報知用の画像(キャラクタ図柄など)や文字(メッセージなど)を表示させたりしてもよい。例えば、設定示唆報知として「設定示唆演出出現」などの文字を表示してもよい。また、これらの報知音や発光、画像表示のいずれかで示唆報知を行ってもよいし、全てあるいはいくつかを組み合わせて示唆報知を行ってもよい。また、示唆報知用の発光態様や示唆報知用の画像は、示唆報知の専用のものに限られず、他の演出や報知と共通のものでもよい。
実施例では、演出表示装置37が覗き見防止機能として、比較的視野角が狭い液晶ディスプレイを用いて表示画面が構成されており、設定示唆演出を実行する場合に表示画面の輝度を低下させるものとしたが、これらのいずれか一方のみでもよいし、上述した他の覗き見防止機能のいずれかと組み合わせてもよい。また、演出表示装置37とガラス板4とがいずれも覗き見防止機能を有するものでもよいし、ガラス板4のみが覗き見防止機能を有するものでもよい。例えばガラス板4の覗き見防止機能として、演出表示装置37の表示画面を斜め前方から見る視線を遮るようにフィルムなどを貼り付ける構成としてもよい。あるいは、覗き見防止機能を有するものに限られず、演出表示装置37とガラス板4とがいずれも覗き見防止機能を有さないものでもよい。
実施例では、特別図柄の当り確率である大当り確率に本発明を適用するものを例示したが、これに限られず、普通図柄の当り確率に適用するものとしてもよい。
実施例では、遊技機として、パチンコ機1に適用して説明したが、例えば、スロットマシン等、大当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値の中から所定の操作によって選択された一の設定値を設定するものであれば、如何なるタイプの遊技機にも適用可能である。
実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を賞球や貸球として上受け皿11に払い出す構成としたが、いわゆる封入式のパチンコ機であってもよい。封入式のパチンコ機は、内部に封入した遊技球を循環させることにより遊技を行うものである。また、実施例や変形例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機に適用されてもよい。管理遊技機は、主制御装置への外部からのアクセスを制限するものであり、枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)から主制御装置へは特定情報(遊技の性能に影響を与える情報や、遊技の結果に影響を及ぼす虞のある情報)以外を送信可能とし、枠制御装置はCRユニットと接続され、枠制御装置を介してのみ外部と通信可能に構成されたものである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、電源投入処理のS108,S110を実行する主制御装置60のCPU60aが「設定手段」に相当し、設定示唆演出設定処理や設定示唆演出実行処理のS900~S904,S910,S914~S920の処理を実行するサブ統合制御装置90のCPU90aと演出表示制御装置91と演出表示装置37とが「設定示唆演出実行手段」に相当し、設定示唆報知設定処理や設定示唆演出実行処理のS906,S908,S912,S922,S924の処理を実行するサブ統合制御装置90のCPU90aとスピーカ14とが「設定示唆報知手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 パチンコ機、2 外枠、3 前面枠、3a 前面枠開放スイッチ、4 ガラス板、5 内枠、5a 内枠開放スイッチ、11 上受け皿、12 下受け皿、13 発射ハンドル、14 スピーカ、15 枠側装飾ランプ、16 演出ボタン、16a 演出ボタンスイッチ、20 遊技盤、21 遊技領域、21a 外レール、21b 内レール、21c 釘、22 普通図柄作動ゲート、22a ゲートスイッチ、23 第1始動口、23a 第1始動口スイッチ、24 第2始動口、24a 第2始動口スイッチ、24b 開閉羽根、24c 第2始動口ソレノイド、25 大入賞口、25a 大入賞口スイッチ、25b 開閉板、25c 大入賞口ソレノイド、26 普通入賞口、26a 普通入賞口スイッチ、29 アウト口、31 第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)、32 第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)、33 第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)、34 第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)、35 普通図柄表示装置(普図表示装置)、36 普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)、37 演出表示装置、371L,371C,371R 演出図柄(疑似図柄)、372a 第1保留図柄、372b 第2保留図柄、374 キャラクタ図柄、38 センター役物、50 CRユニット、51 CRユニット端子板、52 精算表示装置、53 球貸ボタン、53a 球貸スイッチ、54 精算ボタン、54a 精算スイッチ、60 主制御装置、60a CPU、60b ROM、60c RAM、61 遊技盤中継端子板、62 図柄表示装置中継端子板、63 演出中継端子板、64 裏配線中継端子板、65 外部接続端子板、67 設定キースイッチ、68 RAMクリアスイッチ、69 設定表示装置、70 払出制御装置、71 払出中継端子板、73 払出モータ、74 払出スイッチ、75 満杯スイッチ、76 球切れスイッチ、80 発射制御装置、81 発射停止スイッチ、82 タッチスイッチ、83 発射モータ、90 サブ統合制御装置、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御装置、100 ホールコンピュータ。

Claims (1)

  1. 所定の判定条件の成立に基づいて当否判定を行い、該当否判定の結果が当りの場合に当り遊技を実行する遊技機であって、
    前記当否判定で当りと判定される当り確率がそれぞれ異なる複数の設定値のうち、所定の操作によって選択されたいずれかの前記設定値を設定する設定手段と、
    所定の実行条件の成立に基づいて、前記設定手段により設定されている前記設定値を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、
    前記設定示唆演出の実行に応じた所定タイミングで、該設定示唆演出の実行を報知する設定示唆報知を行う設定示唆報知手段と、
    を備え、
    前記設定示唆演出として、設定示唆の態様が異なる複数の演出を有し、
    前記設定示唆報知手段は、前記設定示唆演出実行手段により実行される前記設定示唆演出に拘わらず共通の前記設定示唆報知を行うものであり、前記設定示唆報知を専用の報知態様で行う
    遊技機。
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