JP2022087921A - 亀裂検出装置及びその制御方法、並びにレーザ加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】装置数及び作業者の工数の増加防止と、裏面研削装置による裏面研削の加工品質のばらつき低減と、を両立可能な亀裂検出装置及びその制御方法、並びにレーザ加工システムを提供する。【解決手段】検出光を出射する光源と、光源から出射した検出光を被加工物に集光させる対物レンズと、対物レンズの光軸方向に沿って対物レンズの集光点の位置を変化させる第1集光点位置移動手段と、第1集光点位置移動手段によって集光点の位置が変化される間、被加工物からの検出光の第1の反射光を検出した検出結果に基づき、被加工物の表面及び裏面を示す界面位置を検出する界面位置検出手段と、界面位置の検出結果に基づき、被加工物の厚さを検出する厚さ検出手段と、厚さ検出手段による厚さ検出結果を、研削装置へ出力する外部出力手段と、を備える。【選択図】図13

Description

本発明は、亀裂検出装置及びその制御方法、並びにレーザ加工システムに関する。
従来、被加工物であるシリコンウェーハ(以下、ウェーハと略す)等の内部に集光点を合わせてレーザ光を切断予定ラインに沿って照射し、切断予定ラインに沿ってウェーハの内部に切断の起点となるレーザ加工領域(「改質領域」又は「改質層」とも言う。)を形成するレーザ加工装置が知られている(特許文献1参照)。レーザ加工領域が形成されたウェーハは、その後、エキスパンド又はブレーキングといった割断プロセスによって切断予定ラインに沿って割断されて個々のチップに分断される。このようなレーザ加工装置によれば、ウェーハの内部にレーザ加工領域が形成され、そのレーザ加工領域を起点として切断予定ラインに沿ってウェーハが割断されるので、ブレードを用いてウェーハを切削して割断する一般的なダイシング装置と比べ、発塵量が低く、ダイシング傷、チッピングあるいは材料表面でのクラック等が発生する可能性が低くなる等の利点がある。
レーザ加工装置によってウェーハにレーザ加工領域を形成した場合、そのレーザ加工領域から被加工物の厚さ方向に亀裂(クラック)が伸展する。割断プロセスにおいてチップへの分断を適正に行うためには、ウェーハを割断する際の起点となるレーザ加工領域を適正に形成し、ウェーハの内部に形成された亀裂の亀裂深さを正確に検出することが重要である。
特許文献1には、上記の亀裂深さを非破壊で検査可能で、且つレーザ加工装置と組み合わせて使用可能な亀裂検出装置が開示されている。
上記の亀裂検出装置によれば、光源部からの検出光をウェーハに照射してウェーハからの第1の反射光を検出することにより、ウェーハの表面又は裏面を示す界面位置を検出し、そして、ウェーハを偏射照明して被加工物からの第2の反射光を検出することにより、界面位置を基準として亀裂深さを検出する。
また、近年の半導体製造分野では、ウェーハが大型化する傾向にあり、さらに実装密度を高めるためにウェーハの薄板化が進んでいる。このようなウェーハに対しては、裏面研削装置によりウェーハの裏面を研削(バックグラインド)してウェーハを薄板化した後(特許文献2参照)、レーザ加工装置によりこのウェーハにレーザ加工領域を形成するレーザ加工を行う。
特開2020-76651号公報 特開2013-21086号公報
ところで、上記特許文献2に記載の裏面研削装置によるバックグラインドは、シリコン層及びデバイス層からなるウェーハの表面にバックグラインドテープなどの保護シートを貼り合わせた状態で行われる。このため、バックグラインドではシリコン層、デバイス層、及び保護シートのトータルでターゲット厚さを見極めている。その結果、裏面研削装置では、保護シートの厚みのばらつき及びデバイス層の形状(バンプと呼ばれる突起形状など)により、ウェーハの厚さ(特にシリコン層)の厚さの計測が困難である。
バックグラインド後のウェーハの厚さが規定値から外れると、次のレーザ加工装置によるレーザ加工を行う場合にレーザ加工領域の加工品質に差が生じ、不良の原因になる可能性がある。また、ウェーハの厚さが規定値よりも薄くなると小片化したチップの抗折強度が低下する原因となる。
このため、従来ではバックグラインドで発生したウェーハの厚さのばらつき分も考慮して、次の工程であるレーザ加工装置の加工条件にマージンを持って対応している。すなわち、ウェーハの厚さがばらついても次の工程ではそのばらつきに対応可能なマージンのある加工条件を作成している。しかしながら、この場合には加工条件によっては加工時間が長くなりスループットが低下するおそれがある。
また、裏面研削装置の砥石等のコンディションを頻繁に確認及び調整することでウェーハの厚さのばらつきを小さくする方法も考えられるが、この場合には確認及び調整を行うために時間がかかり、さらに作業者の工数も増えるという問題がある。
そこで、ウェーハの厚みを計測する計測装置を裏面研削装置及びレーザ加工装置等の他に別途用意し、この計測装置によりバックグラインド後のウェーハの厚みを計測する方法が考えられる。しかしながら、この場合には、装置(工程)が増えるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、装置数(工程数)及び作業者の工数の増加防止と、裏面研削装置による裏面研削の加工品質のばらつき低減と、を両立可能な亀裂検出装置及びその制御方法、並びにレーザ加工システムを提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための亀裂検出装置は、研削装置が被加工物の裏面を研削する研削処理と、レーザ加工装置が被加工物の切断予定ラインに沿って被加工物の内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工処理と、が施された被加工物の内部のレーザ加工領域から伸展した亀裂を検出する亀裂検出装置において、検出光を出射する光源と、光源から出射した検出光を被加工物に集光させる対物レンズと、対物レンズの光軸方向に沿って対物レンズの集光点の位置を変化させる第1集光点位置移動手段と、第1集光点位置移動手段によって集光点の位置が変化される間、被加工物からの検出光の第1の反射光を検出した検出結果に基づき、被加工物の表面及び裏面を示す界面位置を検出する界面位置検出手段と、界面位置の検出結果に基づき、被加工物の厚さを検出する厚さ検出手段と、厚さ検出手段による厚さ検出結果を、研削装置へ出力する外部出力手段と、を備える。
この亀裂検出装置によれば、裏面研削装置によりバックグラインドされたウェーハの厚さを検出して、裏面研削装置へ外部出力(フィードバック)することができる。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、被加工物に対して対物レンズを光軸方向に垂直方向に相対移動させて、被加工物の厚さを検出する測定点を複数回変更させる相対移動手段を備え、相対移動手段により測定点が変更されるごとに、第1集光点位置移動手段、界面位置検出手段、及び厚さ検出手段が繰り返し作動し、外部出力手段が、測定点ごとの厚さ検出結果を研削装置へ出力する。これにより、被加工物の厚みのばらつきを検出することができるので、被加工物の加工品質のばらつきをより低減させることができる。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、研削処理の後で且つレーザ加工の前に、第1集光点位置移動手段、界面位置検出手段、厚さ検出手段、及び外部出力手段が作動する。
本発明の他の態様に係る亀裂検出装置において、対物レンズを通して、対物レンズの光軸に対して偏心した検出光を被加工物に照射する亀裂検出用光源と、亀裂検出用光源からの検出光が被加工物に照射されている間、光軸に沿って集光点を変化させる第2集光点位置移動手段と、第2集光点位置移動手段によって集光点の位置が変化される間、被加工物からの検出光の第2の反射光を検出する反射光検出手段と、反射光検出手段により検出された第2の反射光の検出信号に基づき、亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出手段と、を備える。
本発明の目的を達成するためのレーザ加工システムは、被加工物の裏面を研削する研削装置と、被加工物の内部に集光点を合わせてレーザ光を切断予定ラインに沿って照射し、切断予定ラインに沿って被加工物の内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工装置と、上述の亀裂検出装置と、を備える。
本発明の他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、研削装置が、外部出力手段から入力された厚さ検出結果を表示する表示手段を備える。これにより、オペレータに対して厚さ検出結果を認識させることができる。
本発明の他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、研削装置が、外部出力手段から入力された厚さ検出結果に基づき、研削装置が被加工物の研削に適した状態であるか否かを判定する判定手段と、判定手段が否と判定した場合に、警告情報を報知する報知手段と、を備える。これにより、オペレータに対して研削装置の状態の確認及び調整を促すことができる。
本発明の他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、判定手段が、研削装置の砥石が被加工物の研削に適した状態であるか否かを判定し、報知手段が、判定手段が否と判定した場合に砥石に関する警告情報を報知する。これにより、オペレータに対して研削装置の状態の確認及び調整を促すことができる。
本発明の他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、亀裂検出装置が、被加工物に対して対物レンズを光軸方向に垂直方向に相対移動させて、被加工物の厚さの測定点を複数回変更させる相対移動手段を備え、相対移動手段により測定点が変更されるごとに、第1集光点位置移動手段、界面位置検出手段、及び厚さ検出手段が繰り返し作動し、外部出力手段が、測定点ごとの厚さ検出結果を研削装置へ出力し、判定手段が、外部出力手段から入力された測定点ごとの厚さ検出結果から被加工物の厚さのばらつきを算出した結果に基づき、砥石が被加工物の研削に適した状態であるか否かを判定する。これにより、前述の判定をより高精度に行うことができる。
本発明の他の態様に係るレーザ加工システムにおいて、レーザ加工装置と亀裂検出装置とが一体に設けられている。
本発明の目的を達成するための亀裂検出装置の制御方法は、研削装置が被加工物の裏面を研削する研削処理と、レーザ加工装置が被加工物の切断予定ラインに沿って被加工物の内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工と、が施された被加工物の内部のレーザ加工領域から伸展した亀裂を検出する亀裂検出装置の制御方法において、研削処理の後で且つレーザ加工の前に、光源から検出光を出射させる出射ステップと、光源から出射された検出光を被加工物に集光させる対物レンズの集光点の位置を、対物レンズの光軸方向に沿って変化させる集光点位置移動ステップと、集光点位置移動ステップによって集光点の位置が変化される間、被加工物からの検出光の第1の反射光を検出した検出結果に基づき、被加工物の表面及び裏面を示す界面位置を検出する界面位置検出ステップと、界面位置の検出結果に基づき、被加工物の厚さを検出する厚さ検出ステップと、厚さ検出ステップによる厚さ検出結果を、研削装置へ出力する外部出力ステップと、を有する。
本発明は、装置数(工程数)及び作業者の工数の増加防止と、裏面研削装置による裏面研削の加工品質のばらつき低減と、を両立可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置を含むレーザ加工システムの構成を示したブロック図である。 図2は、図1に示した裏面研削装置の構成を示した概略ブロック図である。 図3は、図1に示したレーザ加工装置の構成を示した概略ブロック図である。 図4は、図1に示した分割装置の動作を時系列的に示した説明図である。 図5は、レーザ加工装置に搭載された亀裂検出装置の構成を示すブロック図である。 図6は、ウェーハに対して検出光の偏射照明が行われたときの様子を示した説明図である。 図7は、ウェーハに対して検出光の偏射照明が行われたときの様子を示した説明図である。 図8は、ウェーハに対して検出光の偏射照明が行われたときの様子を示した説明図である。 図9は、光検出器に受光される反射光の様子を示した図である。 図10は、光検出器に受光される反射光の様子を示した図である。 図11は、光検出器に受光される反射光の様子を示した図である。 図12は、ウェーハからの反射光が対物レンズ瞳に到達する経路を示した説明図である。 図13は、亀裂検出装置500の制御部750及び裏面研削装置200の制御部216の機能ブロック図である。 図14は、駆動制御部802による検出光L1(A)の集光点FPのZ方向の走査を説明するための説明図である。 図15は、ピエゾアクチュエータによる集光点の移動量(μm)と光検出器の検出器本体から出力される検出信号(V)との関係を示したグラフである。 図16は、厚さ検出部による1つの測定点におけるウェーハの厚さ検出結果MVを示した説明図である。 図17は、厚さ検出部による複数の測定点におけるウェーハの厚さ検出結果を示した説明図である。 図18は、測定点MPが1点である場合の報知制御部902による表示部215の警告表示を説明するための図である。 図19は、ウェーハWの厚みのばらつきが一定範囲内に収まらない場合の報知制御部902による表示部215の警告表示を説明するための図である。 図20は、レーザ加工システムによるウェーハのバックグラインドからレーザ加工が開始されるまでの間の処理の流れを示したフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明に係る亀裂検出装置及びその制御方法、並びにレーザ加工システムの実施形態について説明する。
まず、実施形態のレーザ加工装置を説明する前に、このレーザ加工装置を含むレーザ加工システムの概要について簡単に説明する。なお、本実施形態では、被加工物としての半導体ウェーハとしてシリコンウェーハ(以下、「ウェーハ」と略称する。)を例示して説明するが、例えば、ガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム又はシリコンカーバイド等の他の半導体ウェーハであってもよい。また、半導体ウェーハに限定されるものではなく、レーザ加工によって内部にレーザ加工領域が形成可能な被加工物であれば適用可能である。すなわち、被加工物の材質、形状、構造、大きさ等に制限はなく、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等の材料からなる部材を被加工物として用いることもできる。
[レーザ加工システム]
図1は、レーザ加工システム100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、レーザ加工システム100は、複数の工程を経てウェーハをその切断予定ラインに沿って分割して複数のチップ(図示は省略)を形成する。このレーザ加工システム100は、裏面研削装置200と、レーザ加工装置10と、分割装置300と、を含んでいる。
レーザ加工システム100では、まず、裏面研削装置200にウェーハが搬送され、裏面研削装置200において、ウェーハの裏面を研削するバックグラインド(裏面研削処理)が行われる。裏面研削装置200によりバックグラインドされたウェーハは、例えば250μm以下の厚さに薄化される。なお、バックグラインドを行うに際し、ウェーハの表面には予め保護シート(バックグラインドテープともいう)が貼り付けられており、この保護シートによってウェーハの表面に形成されたデバイス(デバイス層)が保護されている。ここで、本明細書において、ウェーハの二つの面のうち、デバイスが形成された面をウェーハの「表面」と称し、表面の反対側の面を「裏面」と称することにする。
裏面研削装置200によってバックグラインドが行われたウェーハは、レーザ加工装置10に搬入され、レーザ加工装置10において、レーザ光によりウェーハの内部にレーザ加工領域が切断予定ラインに沿って形成される。
全ての切断予定ラインにレーザ加工領域が形成されたウェーハは、その裏面がダイシングテープを介してダイシング用フレームに搭載(マウント)される。この状態でウェーハの表面に貼り付けられていた保護シートが剥離される。
次に、ウェーハは、ダイシング用フレームごと分割装置300に搬入され、分割装置300において、ダイシングテープが放射状に引き伸ばされて、ウェーハが個々のチップに分断される。以上がレーザ加工システム100によるウェーハの加工の流れである。
次に、レーザ加工システム100を構成する各装置の構成について説明する。
<裏面研削装置>
図2は、裏面研削装置200の概略構成を示したブロック図である。なお、図2では、裏面研削装置200によって、ウェーハWの二点鎖線で示す裏面Wbが、実線で示す裏面Wb1まで研削された状態が示されている。また、図中のXYZ方向は互いに直交しており、XY方向は水平方向であり且つZ方向は上下方向である。
図2に示すように、裏面研削装置200は、本発明の研削装置に相当するものであり、研削ヘッド208と、チャックテーブル218と、研削駆動部202と、テーブル駆動部206と、研削ヘッド208と、通信インタフェース(Interface:IF)209と、表示部215と、制御部216と、を備える。
研削ヘッド208は、シャフト214の一端(下端)に固定された回転研削盤210と、回転研削盤210の研削面(チャックテーブル218に吸着保持されたウェーハWに対向する面)に取り付けられた砥石212と、を有している。
研削駆動部202は、研削ヘッド208をZ方向に移動させるための研削ヘッドZ駆動機構(不図示)と、研削ヘッド208をZ方向周りのθ方向に回転させるための研削ヘッド回転駆動機構(不図示)と、を有している。研削ヘッドZ駆動機構及び研削ヘッド回転駆動機構は、それぞれ、モータやギアを含んで構成される。
研削駆動部202は、制御部216からの指令に応じて、研削ヘッドZ駆動機構により研削ヘッド208のZ方向位置を調整すると共に、研削ヘッド回転駆動機構により研削ヘッド208をZ方向周りのθ方向に回転させる。
チャックテーブル218は、回転研削盤210に対向する位置に設けられている。チャックテーブル218は、その上面(研削ヘッド208に対向する面)に、ウェーハWを吸着保持する保持面218aを備える。ウェーハWは、その表面Waが保護シート220を介してチャックテーブル218の保持面218aに吸着保持される。
テーブル駆動部206は、チャックテーブル218をZ方向周りのθ方向に回転させるためのテーブル回転駆動機構を備えている。テーブル回転駆動機構は、モータやギアを含んで構成される。
なお、裏面研削装置200は、研削ヘッド208とチャックテーブル218とのXY方向(水平方向)の相対位置を変化させるためのXY駆動機構を備えていてもよい。XY駆動機構は、上述した研削ヘッドZ駆動機構などと同様に、モータやギアを含んで構成される。XY駆動機構は、研削ヘッド208をXY方向に移動させるものでもよいし、チャックテーブル218をXY方向に移動させるものでもよく、両者をXY方向に移動させるものであってもよい。
このように構成される裏面研削装置200によれば、チャックテーブル218の保持面218aにウェーハWが吸着保持された状態でチャックテーブル218によりウェーハWを回転させつつ、不図示のスラリー供給口からスラリーをウェーハWの裏面Wb(被研削面)に供給しながら、研削ヘッド208の砥石212をウェーハWの裏面Wbに当接させ且つ研削ヘッド208を回転させることにより、ウェーハWの裏面Wbの研削が行われ、ウェーハWが所望の厚さに薄化される。
通信IF209は、後述の亀裂検出装置500の通信IF759(図5参照)に有線接続又は無線接続されており、亀裂検出装置500から通信IF759を介してバックグラインド後のウェーハWの厚み検出結果が入力される。この通信IF209は、ウェーハWの厚み検出結果を制御部216へ出力する。
表示部215は、裏面研削装置200の操作のための操作GUI(Graphical User Interface)等を表示する装置である。表示部215としては、例えば、液晶ディスプレイを用いることができる。
制御部216は、例えば、パーソナルコンピュータ又はワークステーションにより実現される。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等)と、ストレージ(例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等)と、入出力回路部と、を備える。
制御部216は、裏面研削装置200の各部の動作を制御する。具体的には、研削駆動部202による研削ヘッド208の動作制御、及び表示部215の表示制御を行う。
また、制御部216は、通信IF209から入力されたウェーハWの厚み検出結果を表示部215に表示させる。さらに、制御部216は、詳しくは後述するが、ウェーハWの厚み検出結果に基づき、裏面研削装置200がウェーハWの研削に適した状態か否かを判定し、否と判定した場合には表示部215を介して警告を行う。
<レーザ加工装置>
図3は、実施形態に係るレーザ加工装置10の概略構成を示したブロック図である。
図3に示すように、レーザ加工装置10は、加工ヘッド16と、吸着ステージ18と、加工ヘッド駆動部19と、テーブル駆動部14と、制御部12と、を備える。さらに、この実施形態におけるレーザ加工装置10は、加工ヘッド16の一側面に取り付けられた亀裂検出装置500を備える。なお、亀裂検出装置500の構成については後述する。
吸着ステージ18は、ウェーハWを吸着保持する保持面18aを備える。ウェーハWの表面Waは、例えば、XY方向に伸びる複数の切断予定ラインにより格子状の領域に区画されており、この格子状の領域には、それぞれ電子回路等のデバイスが形成されている。このウェーハWは、吸着ステージ18の保持面18aに保護シート220を下側にして載置され、保護シート220を介して吸着ステージ18により吸着保持される。なお、保護シート220を介することなくウェーハWを直接吸着保持させてもよい。
テーブル駆動部14は、吸着ステージ18をXY方向に移動させるためのXY駆動機構(不図示)と、吸着ステージ18をZ方向周りのθ方向に回転させるための回転駆動機構(不図示)と、を備えている。テーブル駆動部14は、制御部12による制御に従って、XY駆動機構により吸着ステージ18をXY方向に移動させると共に、回転駆動機構により吸着ステージ18をZ方向周りのθ方向に回転させる。これにより、吸着ステージ18に吸着保持されたウェーハWと後述する加工ヘッド16との相対的な位置合わせを行うことが可能となると共に、ウェーハWに設けられた複数の切断予定ラインに沿って加工ヘッド16によるレーザ加工を行うことが可能となる。
加工ヘッド16は、レーザ加工を行うための各種光学系を収容する加工光学系本体(「レーザエンジン」などともいう。)である。加工ヘッド16は、レーザ光Lを出射するレーザ光源20と、コンデンスレンズ22等の光学素子と、コンデンスレンズ22をZ方向(レーザ光Lの光軸方向)に微小移動させるZ微動手段23と、を備える。なお、Z微動手段は、Z方向に伸縮するピエゾアクチュエータにより構成される。
レーザ光源20は、ウェーハWの内部にレーザ加工領域Rを形成するための加工用レーザ光(以下、単に「レーザ光」という。)Lを出射する。レーザ光源20としては、例えば、半導体レーザ励起Nd:YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザが用いられる。レーザ光源20から出射されたレーザ光Lは、コンデンスレンズ22によりウェーハWの内部に集光される。これにより、ウェーハWの内部にレーザ加工領域Rが形成される。
加工ヘッド駆動部19は、加工ヘッド16をZ方向(レーザ光Lの光軸方向)に移動させるための加工ヘッドZ駆動機構(不図示)を備えている。加工ヘッドZ駆動機構は、モータやギアを含んで構成される。加工ヘッド駆動部19は、制御部12による制御に従って、加工ヘッドZ駆動機構により加工ヘッド16をZ方向に移動させる。これにより、加工ヘッド16と、吸着ステージ18に吸着保持されたウェーハWとのZ方向の相対距離を調整することが可能となる。
制御部12は、例えば、パーソナルコンピュータ又はワークステーションにより実現される。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等)と、ストレージ(例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等)と、入出力回路部と、を備える。
制御部12は、レーザ加工装置10の各部の動作を制御する。具体的には、加工ヘッド16の動作制御(レーザ光源20の出射制御や、Z微動手段23によるコンデンスレンズ22の位置制御など)、加工ヘッド駆動部19及びテーブル駆動部14の動作制御、さらに亀裂検出装置500の動作制御などを行う。
ここで、レーザ加工領域Rとは、レーザ光Lの照射によってウェーハWの内部の密度、屈折率、機械的強度等の物理的特性が周囲と異なる状態となり、周囲よりも強度が低下する領域のことをいう。レーザ加工領域Rは、例えば、クラック領域を含んでいる。
ウェーハWにレーザ加工領域Rを形成する場合、加工ヘッド駆動部19により加工ヘッド16とウェーハWとの間の相対距離(ワーキングディスタンス)を所望の距離に調整した上で、レーザ光源20からレーザ光Lが出射され、コンデンスレンズ22等の光学素子を介してウェーハWに照射される。なお、ウェーハWの内部に照射されるレーザ光Lの集光点FPのZ方向位置は、Z微動手段23(ピエゾアクチュエータ等)によるコンデンスレンズ22の位置制御によって、ウェーハWの裏面Wb1(レーザ光入射面)から一定の深さ位置に調整される。
この状態でテーブル駆動部14により吸着ステージ18がダイシング方向であるX方向に加工送りされる。これにより、ウェーハWの切断予定ラインに沿ってレーザ加工領域Rが1層形成される。そして、切断予定ラインに沿ってレーザ加工領域Rが1層形成されると、テーブル駆動部14により吸着ステージ18がY方向に1ピッチ割り出し送りされ、次の切断予定ラインにもレーザ加工領域Rが形成される。次に、全てのX方向の切断予定ラインに沿ってレーザ加工領域Rが形成されるとテーブル駆動部14により吸着ステージ18がZ方向周りのθ方向に90°回転され、回転後のX方向の切断予定ラインにも同様にしてレーザ加工領域Rが形成される。なお、図3では、1層のレーザ加工領域Rが示されているが、ウェーハWの厚さに応じて、ウェーハWの内部に複数層(例えば2層、3層など)のレーザ加工領域が形成される場合もある。
<分割装置>
図4(A)~(E)は、分割装置300の動作を時系列的に示した説明図である。
図4(A)に示すようにウェーハWは、ウェーハWの裏面Wb1にダイシングテープ302が貼り付けられ、このダイシングテープ302を介してダイシング用フレーム304に搭載される。なお、保護シート220(図3参照)は、この状態でウェーハWの表面Waから剥離される。
ダイシングテープ302は、ウェーハWの外周部とダイシング用フレーム304の内周部との間に環状部領域302Aを有し、この環状部領域302Aの下方側にエキスパンドリング306が配置されている。
エキスパンドリング306の上昇動作によってエキスパンドリング306が環状部領域302Aに当接し、ダイシングテープ302の拡張が始まると(図4(A))、まず、環状部領域302Aの拡張が始まる(図4(B))。これにより、環状部領域302Aに張力が発生し、この張力がある程度高まると、高まった張力がウェーハWに伝達されてウェーハWのチップTへの分断が始まる(図4(C))。ウェーハWが個々のチップTに分断されていくと、環状部領域302Aの拡張とチップT間のダイシングテープ302の拡張とが同時に進行する(図4(D)~(E))。これによって、ウェーハWがチップTに確実に分断される。以上がレーザ加工システム100を構成する各装置の機能である。
次に、レーザ加工装置10(図3参照)に搭載された亀裂検出装置500について図5を参照して説明する。
図5は、亀裂検出装置500の一例を示すブロック図である。この亀裂検出装置500は、基本機能として、レーザ光L(図3参照)の照射によりウェーハWの内部に発生した亀裂を検出する機能(亀裂検出機能)を備えるだけでなく、さらに、レーザ光Lの照射が行われる前(すなわち、裏面研削装置200によりバックグラインドが行われた後)のウェーハWの厚さを検出する機能(厚さ検出機能)を兼ね備えたものである。以下、亀裂検出装置500の基本機能である亀裂検出機能について説明した後に、亀裂検出装置500の厚さ検出機能について説明する。なお、亀裂検出装置500は、加工ヘッド16の一側面に取り付けられており、上述した加工ヘッド駆動部19(図3参照)により加工ヘッド16と一体となってZ方向に移動可能に構成されている。
[亀裂検出機能]
図3に示したレーザ加工装置10によってウェーハWにレーザ加工領域Rを形成した場合、そのレーザ加工領域RからウェーハWの厚さ方向に亀裂(クラック)が伸展する。図4に示した分割装置300においてチップへの分断を適正に行うためには、ウェーハWを割断する際の起点となるレーザ加工領域Rを適正に形成し、ウェーハWの内部に形成された亀裂の亀裂深さを正確に検出することが重要である。
そこで、図5に示す亀裂検出装置500は、ウェーハWに対して検出光L1を照射し、ウェーハWからの反射光L2を検出することで、ウェーハWの内部に形成された亀裂Kの亀裂深さを検出する機能(亀裂検出機能)を備える。なお、亀裂検出装置500は、図3に示したレーザ加工装置10と組み合わせて使用されるが、以下の説明では、亀裂検出装置500に係る構成要素について説明し、レーザ加工装置10の構成と同一の部材については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下の説明では、ウェーハWが吸着される吸着ステージ18をXY平面と平行な平面とし、Z方向をウェーハWの厚さ(深さ)方向とする3次元直交座標系を用いる。
図5に示すように、亀裂検出装置500は、光源部550、照明光学系600、界面位置検出用光学系650、亀裂検出用光学系700、制御部750、集光点位置移動機構752、対物レンズ754、操作部756、表示部758、及び通信IF759を含んでいる。
光源部550は、検出光L1を出射する。この検出光L1は、ウェーハWの界面位置の検出、及びウェーハWの内部に形成された亀裂Kの検出に用いられる。ここで、ウェーハWがシリコン製の場合、検出光L1としては、波長1,000nm以上の赤外光を用いるのが望ましい。
光源部550は、光源552A、552B、552C及びハーフミラー554を有している。光源552A、552B、552C及びハーフミラー554は、対物レンズ754の光軸と同軸の主光軸AXに沿って配置されている。
光源552A、552B、552Cは、主光軸AXに沿って検出光L1を出射する。光源552A、552B、552Cとしては、例えば、レーザ光源(赤外線レーザ光源、レーザダイオード)、又はLED(Light Emitting Diode)光源を用いることができる。
光源552Aは、対物レンズ754の対物レンズ瞳754aの略全面を照明することが可能なレーザ開口を有している。この光源552Aは、後述の界面位置の検出に用いられる。
光源552B、552Cは、対物レンズ754の対物レンズ瞳754aのうち、主光軸AX(対物レンズ754の光軸)から偏心した一部のみを照明することが可能なレーザ開口をそれぞれ有している。これらの光源552B、552Cは、後述の亀裂検出に用いられる。
ハーフミラー554は、界面位置検出用の光源552Aから出射される検出光L1を反射し、亀裂検出用の光源552B、552Cから出射される検出光L1を透過させる。以下、図示は省略するが、光源552A、552B、552Cから出射される検出光L1をそれぞれL1(A)、L1(B)、L1(C)として説明する。
光源552A、552B、552Cは、それぞれ制御部750と接続されており、制御部750により光源552A、552B、552Cの出射制御が行われる。
制御部750は、亀裂検出装置500の各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として使用可能なSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)と、を含んでいる。制御部750は、図3に示したレーザ加工装置10の制御部12と不図示のインタフェースを介して接続されており、図5の操作部756を介して操作者による操作入力を受け付け、操作入力に応じた制御信号を亀裂検出装置500の各部に送信して各部の動作を制御する。
操作部756は、操作者による操作入力を受け付ける手段であり、例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネル等のポインティングデバイス等である。
また、表示部758は、亀裂検出装置500の操作のための操作GUI(Graphical User Interface)及び画像(例えば、亀裂の検出結果等)を表示する装置である。表示部758としては、例えば、液晶ディスプレイを用いることができる。
なお、操作部756及び表示部758は、レーザ加工装置10に備えられる操作部及び表示部(いずれも不図示)と共用されていてもよい。
通信IF759は、既述の裏面研削装置200の通信IF209に有線接続又は無線接続されている。通信IF759は、詳しくは後述するが、制御部750の制御の下、後述の厚さ検出機能により検出されたウェーハWの厚み検出結果を通信IF209、すなわち裏面研削装置200へ出力する。
照明光学系600は、光源部550から出射された検出光L1を対物レンズ754に導光する。照明光学系600は、リレーレンズ602、606及びミラー(例えば、全反射ミラー)604を有している。光源部550から出射された検出光L1は、リレーレンズ602を透過して、ミラー604により反射されて光路が折り曲げられる。ミラー604によって反射された検出光L1は、リレーレンズ606を透過した後、界面位置検出用光学系650のハーフミラー654及びハーフミラー652によって順次反射されて対物レンズ754に向けて出射される。また、ハーフミラー652を透過した観察光(ウェーハWからの戻り光)は、観察光学系760を用いて観察可能である。なお、観察光学系760を用いない場合は、ハーフミラー652に代えてダイクロイックミラー又は全反射ミラーを用いることができる。
対物レンズ754は、照明光学系600から出射された検出光L1をウェーハWに集光(合焦)させる。対物レンズ754は、ウェーハWに対向する位置に配置され、対物レンズ754の光軸が主光軸AXと同軸に配置される。
集光点位置移動機構752は、ウェーハWに対する検出光L1の集光点の位置をZ方向(対物レンズ754の光軸方向)に変化させるものである。集光点位置移動機構752は、対物レンズ754をZ方向に移動させるピエゾアクチュエータ752aを含んで構成される。集光点位置移動機構752は、制御部750の制御に従ってピエゾアクチュエータ752aを駆動することにより、対物レンズ754をZ方向に移動させる。これにより、対物レンズ754とウェーハWとのZ方向の相対距離が変化し、ウェーハWに対する検出光L1の集光点の位置が変化するので、検出光L1の集光点をウェーハWの厚さ方向(Z方向)に走査することが可能となる。
また、集光点位置移動機構752は、本発明の第2集光点位置移動手段に相当するものであり、ピエゾアクチュエータ752aに加え、上述の加工ヘッドZ駆動機構を含むものであってもよい。加工ヘッドZ駆動機構により加工ヘッド16をZ方向に移動させることにより、加工ヘッド16と一体となって亀裂検出装置500をZ方向に移動させることができる。これにより、対物レンズ754とウェーハWとの相対距離が変化するので、ウェーハWに対する検出光L1の集光点の位置を変化させることが可能となる。したがって、加工ヘッドZ駆動機構による集光点の位置調整(粗調整)と、ピエゾアクチュエータ752aによる集光点の位置調整(微調整)とを組み合わせることで、ピエゾアクチュエータ752aのみで検出光L1の集光点をウェーハWの厚さ方向に走査する場合に比べて、ウェーハWに対する検出光L1の集光点の位置の調整の自由度(調整幅)が広がるため、様々な厚みのウェーハWに対しても亀裂検出や厚み検出が可能となる。
対物レンズ754によって集光され、ウェーハWによって反射された反射光L2(本発明の第2の反射光に相当)は、界面位置検出用光学系650及び亀裂検出用光学系700に導光され、それぞれ、ウェーハWの界面位置の検出及び亀裂の検出に用いられる。
以下の例では、ウェーハWの表面Wa(吸着ステージ18に吸着される面であって、デバイスが形成された面)の界面位置の検出を行い、その後、表面Waの界面位置を基準として亀裂深さを検出する例について説明する。
なお、本例では、ウェーハWの表面Waを基準として亀裂深さの検出を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ウェーハWの裏面Wb1を基準として亀裂深さの検出を行ってもよい。また、ウェーハWの表面Wa及び裏面Wb1の双方の界面位置をそれぞれ基準として検出した亀裂深さの平均値をとることも可能である。
<界面位置検出用光学系>
界面位置検出用光学系650は、ウェーハWの界面(表面Wa又は裏面Wb1)の検出を行うための光学系であり、ハーフミラー652、ハーフミラー654、リレーレンズ656、ハーフミラー658及び光検出器660を有している。
ウェーハWの界面として例えばウェーハWの表面Waを検出するときには、制御部750は、光源552Aを発光させて、検出光L1(A)をウェーハWに照射する。
光源552Aからの検出光L1(A)は、対物レンズ754の対物レンズ瞳754aと略同じ大きさの開口を有するレーザ光であり、ハーフミラー654及びハーフミラー652によって順次反射されて対物レンズ754に導光される。検出光L1(A)は、対物レンズ754の対物レンズ瞳754aの略全面に照射される。
ここで、ウェーハWにより反射された検出光L1(A)の反射光をL2(A)とする。反射光L2(A)は、対物レンズ754を透過してハーフミラー652によって反射され、ハーフミラー654を透過した後、リレーレンズ656に導光される。リレーレンズ656を透過した反射光L2(A)は、ハーフミラー658によって反射されて光検出器660に導光される。
光検出器660は、ウェーハWからの反射光L2(A)を受光して、ウェーハWの表面Waの検出を行うための装置であり、検出器本体660A及びピンホールパネル660Bを有している。
検出器本体660Aとしては、受光した光を電気信号に変換して制御部750に出力するフォトディテクタ(例えば、フォトダイオード)を用いることができる。
ピンホールパネル660Bには、入射光の一部を透過させるためのピンホールが形成されている。ピンホールパネル660Bは、検出器本体660Aの受光面に対して上流側に配置されており、ピンホールパネル660Bのピンホールが反射光L2(A)の光軸上に位置するように配置されている。ピンホールパネル660Bのピンホールの位置は、対物レンズ754の集光点(前側焦点位置)と光学的に共役関係にある(コンフォーカルピンホール)。また、ピンホールパネル660Bのピンホールの大きさは、対物レンズ754の回折限界程度に調整されている。
ウェーハWによって反射された反射光L2(A)は、対物レンズ754の集光点と光学的に共役な位置にあるピンホールパネル660Bのピンホールの位置に集光する。そして、対物レンズ754の集光点が反射面となるウェーハWの表面Waと一致した場合、検出光L1(A)の光束はウェーハWの表面Waで反射されて、平行光束となって対物レンズ754を透過して戻ってくる。したがって、検出器本体660Aから出力される検出信号は、対物レンズ754の集光点が反射面となるウェーハWの表面Waの位置と一致したときに鋭いピークを有する。なお、対物レンズ754の集光点が反射面となるウェーハWの裏面Wb1の位置と一致したときにも、検出器本体660Aから出力される検出信号は鋭いピークを有する。
制御部750は、光源552Aからの検出光L1(A)をウェーハWに照射しながら、集光点位置移動機構752により対物レンズ754とウェーハWとの相対距離を変化させて、ウェーハWに対する検出光L1(A)の集光点の位置(すなわち、対物レンズ754の前側焦点位置)をZ方向に移動させる。これにより、検出光L1(A)の集光点がウェーハWの厚さ方向に走査される。制御部750は、検出光L1(A)の集光点がウェーハWの厚さ方向に走査されたときのウェーハWからの反射光L2(A)を光検出器660により検出し、この光検出器660からの検出信号のピークを検出することにより、Z方向におけるウェーハWの表面Waの界面位置を検出することができる。
なお、本例では、コンフォーカル法を用いてウェーハWの界面位置の検出を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、非点収差法、白色干渉法等のその他の焦点検出方法を適用することも可能である。また、本例では、亀裂検出装置500の制御部750を、レーザ加工装置10の制御部12(図3参照)とは別に示したが、これらの制御部750、12で実行される処理は、1つの制御部で実行されてもよいし、複数の制御部で実行されてもよい。
<亀裂検出用光学系>
亀裂検出用光学系700は、リレーレンズ702、光検出器704、706を有している。
ウェーハWの内部に形成された亀裂Kを検出するときには、制御部750は、光源552B、552Cを発光させて、検出光L1(B)、L1(C)をウェーハWに照射する。光源552B、552C(本発明の亀裂検出用光源に相当)は、それぞれ主光軸AXからずれた位置にレーザ開口を有している。これにより、主光軸AXに対して偏心した検出光L1(B)及びL1(C)がウェーハWに照射される。
ウェーハWによりそれぞれ反射された検出光L1(B)、L1(C)の反射光L2(B)、L2(C)は、対物レンズ754を透過してハーフミラー652及びハーフミラー654によって順次反射された後、リレーレンズ656及びハーフミラー658を順次透過してリレーレンズ702に入射する。リレーレンズ702を透過した反射光L2(B)、L2(C)は、光検出器704、706により受光される。
光検出器704、706は、本発明の反射光検出手段に相当するものであり、ウェーハWからの反射光L2(B)、L2(C)を受光して、ウェーハWの内部の亀裂Kの検出を行うための装置である。光検出器704、706としては、受光した光を電気信号に変換して制御部750に出力するフォトディテクタ(例えば、フォトダイオード)を用いることができる。
光検出器704、706は対物レンズ瞳754aと共役位置に配置され、さらに、検出光L1(B)及びL1(C)を受光するよう対物レンズ754の光軸からずれた位置に配置されている。
図6から図8は、ウェーハWに対して検出光L1の偏射照明が行われたときの様子を示した説明図である。図6は対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在する場合、図7は対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在しない場合、図8は対物レンズ754の集光点と亀裂Kの亀裂深さ(亀裂下端位置)とが一致する場合をそれぞれ示している。
また、図9から図11は、光検出器704、706の受光面704C、706Cに受光される反射光L2の様子を示した図であり、それぞれ図6から図8に示した場合に対応するものである。
また、図12は、ウェーハWからの反射光L2が対物レンズ瞳754aに到達する経路を説明するための図である。なお、ここでは、検出光L1は、対物レンズ瞳754aの一方側(図12の右側)の第1領域G1を通過して、ウェーハWに対して偏射照明が行われる場合について説明する。
図6に示すように、対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在する場合には、検出光L1は亀裂Kで全反射した後、表面Waで反射して、その反射光L2は主光軸AXに対して検出光L1の光路と同じ側の経路をたどって、対物レンズ瞳754aの検出光L1と同じ側の領域に到達する成分となる。すなわち、図12に示すように、光源部550からの検出光L1が対物レンズ754を介してウェーハWに照射されるときの検出光L1の経路をR1としたとき、ウェーハWの内部の亀裂Kで全反射した反射光L2は、検出光L1の経路R1とは主光軸AXに対して同じ側(図12の右側)の経路R2をたどって対物レンズ瞳754aの第1領域G1を通過する。
図7に示すように、対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在しない場合には、検出光L1はウェーハWの表面Waで反射し、その反射光L2は対物レンズ瞳754aの検出光L1と反対側の領域に到達する成分となる。すなわち、図12に示すように、ウェーハWの表面Waで反射した反射光L2は、検出光L1の経路R1とは主光軸AXに対して反対側(図12の左側)の経路R3をたどって対物レンズ瞳754aの第2領域G2を通過する。
図8に示すように、対物レンズ754の集光点と亀裂Kの下端位置とが一致する場合には、検出光L1は、亀裂Kで全反射した後、表面Waで反射して、対物レンズ瞳754aの検出光L1と同じ側の領域に到達する反射光成分L2aと、亀裂Kで全反射されずにウェーハWの表面Waで反射して対物レンズ瞳754aの検出光L1と反対側の領域に到達する非反射光成分L2bとに分割される。すなわち、図12に示すように、反射光L2のうち、ウェーハWの内部の亀裂Kで全反射した反射光成分L2a(図8参照)は、経路R2をたどって対物レンズ瞳754aの第1領域G1を通過するとともに、亀裂Kで全反射されずにウェーハWの表面Waで反射した非反射光成分L2b(図8参照)は、経路R3をたどって対物レンズ瞳754aの第2領域G2を通過する。
光検出器704、706は、それぞれが対物レンズ瞳754aの第1領域G1及び第2領域G2と光学的に共役な位置となるように配置されている。これにより、光検出器704、706は、それぞれ対物レンズ瞳754aの第1領域G1及び第2領域G2を通過した光を選択的に受光可能となっている。
ここで、図6に示す例(対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在する場合)では、図9に示すように、光検出器704、706のうち、光検出器704の受光面704Cに反射光L2が入射する。このため、光検出器704の受光面704Cから出力される検出信号のレベルが光検出器706の受光面706Cから出力される検出信号のレベルよりも高くなる。
一方、図7に示す例(対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在しない場合)では、図10に示すように、光検出器704、706のうち、光検出器706の受光面706Cに反射光が入射する。このため、光検出器706の受光面706Cから出力される検出信号のレベルが光検出器704の受光面704Cから出力される検出信号のレベルよりも高くなる。
また、図8に示す例(対物レンズ754の集光点と亀裂Kの下端位置とが一致する場合)では、図12に示すように、光検出器704、706の受光面704C、706Cに反射光L2の各成分L2a、L2bがそれぞれ入射するため、光検出器704、706の受光面704C、706Cから出力される検出信号のレベルが略等しくなる。
このように、光検出器704、706の受光面704C、706Cで受光される光量は、対物レンズ754の集光点に亀裂Kが存在するか否かによって変化する。本例では、このような性質を利用して、ウェーハWの内部に形成された亀裂Kの亀裂深さ(亀裂下端位置又は亀裂上端位置)を検出する。
具体的には、光検出器704、706の受光面704C、706Cから出力される検出信号の出力をそれぞれD1、D2としたとき、対物レンズ754の集光点における亀裂Kの存在を判断するための評価値Sは、次式で表すことができる。
S=(D1-D2)/(D1+D2) …(1)
式(1)において、S=0の条件を満たすとき、すなわち、光検出器704、706の受光面704C、706Cによって受光される光量が一致するとき、対物レンズ754の集光点と亀裂下端位置(又は亀裂上端位置)とが一致した状態を示す。
制御部750(図5参照)は、集光点位置移動機構752(本発明の第2焦点位置移動手段に相当)を制御して検出光L1の集光点の位置をZ方向に移動させる。また、制御部750は、この集光点の位置をウェーハWの表面Waの界面位置からウェーハWの厚さ方向(Z方向)に順次変化させながら、光検出器704、706(本発明の反射光検出手段に相当)の受光面704C、706Cから出力される検出信号を順次取得する。そして、制御部750は、この検出信号に基づいて式(1)で示される評価値Sを算出し、この評価値S及び集光点位置情報を評価することによって亀裂Kの亀裂深さ(亀裂下端位置又は亀裂上端位置)を検出することができる。この場合、制御部750は本発明の亀裂検出手段として機能する。以上が亀裂検出装置500の亀裂検出機能である。
[亀裂検出装置の厚さ検出機能及び外部出力機能]
次に、亀裂検出装置500によるウェーハWの厚さ検出機能、及び裏面研削装置200へのウェーハWの厚さ検出結果の外部出力機能について説明する。
亀裂検出装置500は、既述したように、亀裂検出機能に加えて、さらに、厚さ検出機能及び外部出力機能を兼ね備えている。亀裂検出装置500の厚さ検出機能は、亀裂検出装置500の各構成要素を利用して、裏面研削装置200によってバックグラインドが行われた後であり且つレーザ加工装置10によるレーザ加工領域Rの形成前のウェーハW(特にシリコン層)の厚さを検出する。また、亀裂検出装置500の外部出力機能は、ウェーハWの厚さ検出結果を裏面研削装置200に外部出力する。以下、厚さ検出機能及び外部出力機能について説明する。
厚さ検出機能は、亀裂検出装置500の構成要素である、テーブル駆動部14、吸着ステージ18、光源552A、照明光学系600、界面位置検出用光学系650、制御部750、集光点位置移動機構752、対物レンズ754、操作部756及び表示部758を利用してウェーハWの厚さを検出する。なお、本例の集光点位置移動機構752は、検出光L1の集光点FP(図14参照)の位置をZ方向に変化させる手段として、対物レンズ754を光軸方向に移動させるピエゾアクチュエータ752aを含んで構成されている。
ピエゾアクチュエータ752aは、制御部750から印加される電圧が変化することによってZ方向(対物レンズ754の光軸方向)に伸縮し、この伸縮動作によって対物レンズ754を光軸方向に移動させる。これにより、ウェーハWに対する検出光L1の集光点の位置をウェーハWの厚さ方向(Z方向)において変化させることができる。
また、ピエゾアクチュエータ752aの移動量(伸縮量:μm)とピエゾアクチュエータ752aに印加される電圧との関係は実験などによって予め決定されている。制御部750は、その関係を定義するテーブルを記憶するとともに、この関係に従ってピエゾアクチュエータ752aに印加する電圧を変化させる。
図13は、亀裂検出装置500の制御部750及び裏面研削装置200の制御部216の機能ブロック図である。なお、図13では亀裂検出装置500及び制御部750の厚さ検出機能及び外部出力機能以外の機能については適宜図示を省略している。
<厚さ検出機能>
図13及び既述の図5に示すように、制御部750は、厚さ検出機能を実行する場合に、不図示の記憶部から読み出した制御プログラムを実行することで、光源制御部800、駆動制御部802、及び厚さ検出部804として機能する。
光源制御部800は、厚さ検出機能の実行時に光源552Aから検出光L1(A)を出射させる。これにより、検出光L1(A)が照明光学系600及び対物レンズ754を介してウェーハWに照射され、且つウェーハWからの反射光L2(A)が対物レンズ754及び界面位置検出用光学系650を介して光検出器660で検出される。
駆動制御部802は、テーブル駆動部14を制御して、対物レンズ754に対して吸着ステージ18(ウェーハW)をXY方向(本発明の垂直方向に相当)に相対移動させることで、ウェーハWの厚みを検出する測定点MPに対して対物レンズ754の光軸を位置合わせする。この場合、駆動制御部802はテーブル駆動部14と共に本発明の相対移動手段として機能する。
測定点MPの位置は、ウェーハWにレーザ加工領域Rを形成する際の集光点(図3参照)の位置と一致させてもよい。また、ウェーハWの切断予定ライン上に所定の間隔で(例えば、縦横の切断予定ラインの交点に)複数の測定点MPを配置してもよい。
図14は、駆動制御部802による検出光L1(A)の集光点FPのZ方向の走査を説明するための説明図である。図14に示すように、駆動制御部802は、測定点MPに対する対物レンズ754の位置合わせ後に、ピエゾアクチュエータ752a及び加工ヘッドZ駆動機構の少なくとも一方を駆動して対物レンズ754とウェーハWとの相対距離を調整して、対物レンズ754の集光点FPの位置を、ウェーハWの裏面Wb1からZ方向の上方に離間した位置に設定しておく。
次に、駆動制御部802は、集光点位置移動機構752のピエゾアクチュエータ752aを駆動して、対物レンズ754をZ方向の下方(すなわち、ウェーハWに近づける方向)に移動させることで、ウェーハWに対する検出光L1(A)の集光点FPの位置をZ方向に変化させる、すなわち集光点FPをZ方向に走査する。これにより、検出光L1(A)のZ方向の位置ごとに、界面位置検出用光学系650の光検出器660がウェーハWからの反射光L2(A)[本発明の第1の反射光に相当]を検出して、検出信号を厚さ検出部804に出力する。この場合、駆動制御部802及びピエゾアクチュエータ752aが本発明の第1集光点位置移動手段に相当する。
反射光L2(A)は、対物レンズ754の集光点と光学的に共役な位置にあるピンホールパネル660Bのピンホールの位置に集光する。そして、対物レンズ754の下方への移動によって、対物レンズ754の集光点がウェーハWの裏面Wb1と一致したとき、検出器本体660Aから出力される検出信号は鋭いピークとなる。そして、ピエゾアクチュエータ752aによる対物レンズ754の下方の移動を継続し、対物レンズ754の集光点がウェーハWの表面Waの位置と一致したとき、検出器本体660Aから出力される検出信号も鋭いピークとなる。
図15は、ピエゾアクチュエータ752aによる集光点FPの移動量(μm)と光検出器660の検出器本体660Aから出力される検出信号(V)との関係を示したグラフである。
図15に示すグラフによれば、ピエゾアクチュエータ752aの移動量(μm)、すなわち、対物レンズ754の移動量が20μm付近と230μm付近で検出信号(V)のピークP1、P2があり、ピークP1がウェーハWの裏面Wb1の界面位置を示し、ピークP2がウェーハWの表面Waの界面位置をそれぞれ示している。これにより、ウェーハWの表面Wa及び裏面Wb1を示す界面位置を検出することができる。
以下、駆動制御部802は、測定点MPが複数である場合には、測定点MPごとに繰り返し作動して、測定点MPに対する対物レンズ754の位置合わせと、集光点FPの位置のZ方向の変化(走査)と、を繰り返し実行する。これにより、測定点MPを複数回変更させながら、測定点MPごとに集光点FPの走査を行うことができる。
図16は、厚さ検出部804による1つの測定点MPにおけるウェーハWの厚さ検出結果MVを示した説明図である。図16及び既述の図13に示すように、厚さ検出部804は、本発明の界面位置検出手段及び厚さ検出手段に相当する。厚さ検出部804は、駆動制御部802により集光点FPの位置が測定点MPにおいてZ方向に変化されている間に光検出器660から出力される検出信号(図15参照)に基づき、測定点MPにおけるウェーハWの厚みを検出する。具体的には、厚さ検出部804は、検出信号に基づき、ウェーハWの表面Wa及び裏面Wb1を示す界面位置(表面Wa及び裏面Wb1に対応する検出信号のピークP1、P2)を検出することで、ウェーハWの厚みを検出する。
例えば厚さ検出部804は、既述の図15に示した検出信号が得られた場合、表面Waの界面位置に相当する230μmから裏面Wb1の界面位置に相当する20μmを減算する処理を行う。つまり、厚さ検出部804は、ウェーハWの表面Wa及び裏面Wb1を示す界面位置を検出したときの対物レンズ754の移動量に基づいてウェーハWの厚さを検出する。これにより、ウェーハWの測定点MPにおける厚さ(210μm)を検出することができる。
図17は、厚さ検出部804による複数の測定点MPにおけるウェーハWの厚さ検出結果MVを示した説明図である。図17に示すように、厚さ検出部804は、測定点MPが複数である場合には、測定点MPごとに繰り返し作動して、光検出器660から出力される検出信号に基づいたウェーハWの厚さの検出を繰り返し実行する。これにより、ウェーハWの面内における厚みのばらつきを検出することができる。なお、各測定点MP以外の領域におけるウェーハWの厚みについては、周囲の測定点MPにおける厚さ検出結果MVから内挿又は外挿により求めてもよい。
厚さ検出部804によるウェーハWの厚さ検出結果MVは、外部出力部806に出力されると共に、表示部758に表示される。以上が亀裂検出装置500の厚さ検出機能である。
<外部出力機能>
次に、亀裂検出装置500の外部出力機能について具体的に説明を行う。この外部出力機能は、亀裂検出装置500の構成要素である、制御部750及び通信IF759を利用してウェーハWの厚さ検出結果を裏面研削装置200へ外部出力する。
制御部750は、外部出力機能を実行する場合に、不図示の記憶部から読み出した制御プログラムを実行することで、外部出力部806として機能する。
外部出力部806は、通信IF759と共に本発明の外部出力手段を構成する。この外部出力部806は、通信IF759を介して、厚さ検出部804によるウェーハWの1又は複数の測定点MPにおける厚さ検出結果MVを、裏面研削装置200の通信IF209へ外部出力する。これにより、ウェーハWの厚さ検出結果MVを、このウェーハWのバックグラインドを行った裏面研削装置200に返す、所謂フィードバックを行うことができる。以上が亀裂検出装置500の外部出力機能である。
[裏面研削装置の判定機能及び報知機能]
次に、裏面研削装置200による判定機能及び報知機能について説明する。図13に戻って、裏面研削装置200は、判定機能及び報知機能を備えている。裏面研削装置200の判定機能は、亀裂検出装置500から入力されたバックグラインド後のウェーハWの厚さ検出結果MVに基づき、裏面研削装置200(特に砥石212)がウェーハWの研削に適した状態であるか否かを判定する。また、裏面研削装置200の報知機能は、判定機能で否と判定された場合に、オペレータに対して裏面研削装置200(特に砥石212)の状態の確認及び調整等を促す警告を行う。
<判定機能>
判定機能は、裏面研削装置200の構成要素である、通信IF209および制御部216を利用して、裏面研削装置200(特に砥石212)がウェーハWの研削に適した状態であるか否かを判定する。
通信IF209は、既述の亀裂検出装置500の通信IF759から入力されたバックグラインド後のウェーハWの厚さ検出結果MVを制御部216へ出力する。
制御部216は、判定機能を実行する場合に、不図示の記憶部から読み出した制御プログラムを実行することで、判定部900(本発明の判定手段に相当)として機能する。
判定部900は、通信IF209から入力されたウェーハWの厚さ検出結果MVに基づき、このウェーハWのバックグラインドを行った裏面研削装置200がウェーハWの研削に適した状態であるか否かを判定する。
具体的には判定部900は、ウェーハWの厚さ検出結果MVが予め定められた設定値(目標値或いは管理値)の範囲内に収まっているか否かを判定する。ウェーハWの厚さ検出結果MVが設定値の範囲内である場合、裏面研削装置200によるウェーハWのバックグラインドの加工条件(研削ヘッド208の回転数及び研削時間等)が適切であり、且つ砥石212の状態(目詰まり、形状、及び回転研削盤210に対する取付状態)が適切である。また逆に、ウェーハWの厚さ検出結果MVが設定値の範囲外である場合には、裏面研削装置200の加工条件及び砥石212の状態の少なくとも一方に問題がある。従って、判定部900は、ウェーハWの厚さ検出結果MVに基づき、裏面研削装置200(加工条件、砥石212の状態)がウェーハWの研削に適した状態であるか否かを判定可能である。
さらに、既述の通り、亀裂検出装置500がウェーハWの複数の測定点MPごとの厚さ検出結果MVを取得している場合(図17参照)、判定部900は、ウェーハWの面内における厚みのばらつきを検出可能である。この厚みのばらつきが予め定められた一定範囲内に収まらない場合、砥石212の状態[目詰まり、形状(偏摩耗等)、及び回転研削盤210に対する取付状態]に問題がある。このため、判定部900は、ウェーハWの厚みのばらつきが一定範囲内に収まるか否かに基づき、砥石212の形状(偏摩耗等)及び回転研削盤210に対する取付状態が適切であるか否かを判断可能である。従って、ウェーハWの厚みのばらつきを考慮することで、裏面研削装置200の砥石212がウェーハWの研削に適した状態であるか否かをより高精度に判定可能である。以上が裏面研削装置200の判定機能である。
<報知機能>
報知機能は、裏面研削装置200の構成要素である、表示部215及び制御部216を利用して、判定部900が否と判定した場合に、オペレータに対して裏面研削装置200の状態(加工条件、砥石212の状態)の確認及び調整を促す警告情報904(図18及び図19参照)を報知する。
制御部216は、報知機能を実行する場合に、不図示の記憶部から読み出した制御プログラムを実行することで、報知制御部902として機能する。
図18は、測定点MPが1点である場合の報知制御部902による表示部215の警告表示を説明するための図である。図18及び既述の図13に示すように、報知制御部902は、既述の表示部215と共に本発明の報知手段として機能する。報知制御部902は、裏面研削装置200(加工条件、砥石212の状態)がウェーハWの研削に適した状態ではないと判定部900が判定した場合、その旨を表示部215に表示させる。例えば、報知制御部902は、オペレータに対して裏面研削装置200の状態の確認及び調整を促す警告情報904と、亀裂検出装置500から入力されたウェーハWの厚さ検出結果MVと、を表示部215(本発明の表示手段に相当)に表示させる。これにより、オペレータに対して加工条件の確認及び調整と、砥石212の状態の確認及び調整(ドレッシング、ツルーイング、取付調整、又は交換を含む)と、を促すことができる。
図19は、ウェーハWの厚みのばらつきが一定範囲内に収まらない場合の報知制御部902による表示部215の警告表示を説明するための図である。図19に示すように、報知制御部902は、複数の測定点MPごとの厚さ検出結果MVのばらつきが一定範囲内に収まらない、すなわち砥石212がウェーハWの研削に適した状態ではないと判定部900が判定した場合に、その旨を表示部215に表示させると共に、測定点MPごとの厚さ検出結果MV及びそのばらつきを表示部215に表示させる。これにより、オペレータに対して砥石212の状態の確認及び調整を促すことができる。
なお、本実施形態では、オペレータに警告情報904を報知するために警告情報904を表示部215に表示させているが、不図示のスピーカから警告情報904を音声出力させてもよい。
また、裏面研削装置200がウェーハWの研削に適した状態であると判定部900が判定した場合、例えば表示部215には厚さ検出結果MVのみが表示される。
[レーザ加工システムの作用]
図20は、上記構成のレーザ加工システム100によるウェーハWのバックグラインドからレーザ加工が開始されるまでの間の処理の流れを示したフローチャートである。
図20に示すように、裏面研削装置200によりウェーハWがバックグラインドされた後(ステップS1A)、このウェーハWが裏面研削装置200から取り外された後(ステップS2A)、亀裂検出装置500(レーザ加工装置10)の吸着ステージ18にセットされる(ステップS1B)。
次いで、オペレータが操作部756に対しウェーハWの厚さ測定操作を入力すると、制御部750が、光源制御部800、駆動制御部802、厚さ検出部804、及び外部出力部806として機能する。
そして、光源制御部800が、光源552Aから検出光L1(A)を出射させる。これにより、検出光L1(A)が照明光学系600及び対物レンズ754を介してウェーハWに照射される(ステップS2B、本発明の出射ステップに相当)。
また、駆動制御部802が、テーブル駆動部14を制御して、ウェーハWの第1番目の測定点MPに対して対物レンズ754の光軸を位置合わせする(ステップS3B)。次いで、駆動制御部802が、ピエゾアクチュエータ752a及び加工ヘッドZ駆動機構の少なくとも一方を駆動して対物レンズ754とウェーハWとの相対距離を調整した後、ピエゾアクチュエータ752aを駆動して検出光L1(A)の集光点FPの位置をZ方向に変化させる(ステップS4B、本発明の集光点位置移動ステップに相当)。これにより、集光点FPがZ方向に走査される。
集光点FPの位置がZ方向に変化される間、ウェーハWからの反射光L2(A)が対物レンズ754及び界面位置検出用光学系650を介して光検出器660で検出され、光検出器660が厚さ検出部804に対して検出信号を繰り返し出力する(ステップS5B、ステップS6BでNO)。
集光点FPの位置のZ方向の変化(走査)が完了すると(ステップS6BでYES)、厚さ検出部804が、既述の図15に示したように、集光点FPの位置がZ方向に変化される間に光検出器660から入力された検出信号に基づき、ウェーハWの表面Wa及び裏面Wb1を示す界面位置を検出する(本発明の界面位置検出ステップに相当)。そして、厚さ検出部804が、表面Wa及び裏面Wb1を示す界面位置を検出したときの対物レンズ754の移動量に基づいて測定点MPにおけるウェーハWの厚さを検出する(ステップS7B、本発明の厚さ検出ステップに相当)。
ウェーハWの測定点MPが複数である場合には、測定点MPごとに、ステップS3BからステップS7Bまでの処理が繰り返し実行される(ステップS8BでYES)。これにより、厚さ検出部804よってウェーハWの全て(1又は複数)の測定点MPの厚さが検出され、全ての測定点MPの厚さ検出結果MVが外部出力部806へ出力される。その結果、ウェーハWの面内における厚みのばらつきを検出することができる。
外部出力部806は、厚さ検出部804による全ての測定点MPの厚さ検出が完了すると(ステップS8BでNO)、全ての測定点MPの厚さ検出結果MVを、通信IF759を介して裏面研削装置200の通信IF209へ外部出力する(ステップS9B、本発明の外部出力ステップに相当)。これにより、ウェーハWのバックグラインドを行った裏面研削装置200に対して、ウェーハWの厚さ検出結果MVを返す、所謂フィードバックを行うことができる。なお、外部出力部806は、全ての測定点MPの厚さ検出結果MVをまとめて裏面研削装置200へ外部出力するのではなく、厚さ検出部804から新たな厚さ検出結果MVが入力されるごとに、新たな厚さ検出結果MVを裏面研削装置200へ逐次に外部出力してもよい。
このように裏面研削装置200によるウェーハWのバックグラインドが行われるごとに、後工程の亀裂検出装置500(レーザ加工装置10)によりウェーハWの厚みが検出されるので、オペレータが裏面研削装置200(砥石212等)の状態を頻繁に確認及び調整する必要がなくなる。その結果、オペレータの作業を減らすことができる。
外部出力部806による厚さ検出結果MVの外部出力が完了すると、レーザ加工装置10によるレーザ加工に移行して、レーザ加工装置10がウェーハWの切断予定ラインに沿ってレーザ加工領域Rを形成する(ステップS10B)。
以下、裏面研削装置200によりバックグラインドされたウェーハWが亀裂検出装置500(レーザ加工装置10)にセットされるごとに、ステップS1BからステップS10Bの処理が繰り返し実行される(ステップS11B)。
一方、裏面研削装置200の通信IF209は、亀裂検出装置500の通信IF759から入力されたバックグラインド後のウェーハWの厚さ検出結果MVを制御部216へ出力する。これにより、制御部216が判定部900及び報知制御部902として機能する。
判定部900は、ウェーハWの1又は複数の測定点MPの厚さ検出結果MVに基づき、厚さ検出結果MVが予め定められた設定値の範囲内に収まっているか否かを判定することで、裏面研削装置200(加工条件、砥石212の状態)がウェーハWの研削に適した状態であるか否かを判定する(ステップS4A)。また、判定部900は、ウェーハWの複数の測定点MPの厚さ検出結果MVが得られている場合、ウェーハWの面内における厚みのばらつきが一定範囲内に収まるか否かに基づき、砥石212がウェーハWの研削に適した状態であるか否かを判定する(ステップS4A)。
そして、報知制御部902は、判定部900が否と判定した場合、すなわち裏面研削装置200(加工条件、砥石212の状態)がウェーハWの研削に適した状態ではない場合、既述の図18及び図19に示したように、警告情報904及び厚さ検出結果MV等を表示部215に表示させる(ステップS5AでNO、ステップS6A)。警告情報904の報知を行うことで、オペレータに対して加工条件の確認及び調整と、砥石212の状態の確認及び調整と、を促すことができる。これにより、裏面研削装置200におけるバックグラインドで突発的な不良が発生することを未然に防止可能である。また、仮に裏面研削装置200におけるバックグラインドで突発的な不良が発生したとしても、この不良を即座に検出して必要な対応を実行することができる。その結果、裏面研削装置200のバックグラインドの加工品質のばらつきが抑えられる。
以上のように本実施形態では、裏面研削装置200によりバックグラインドされたウェーハWの厚さを後工程の亀裂検出装置500により検出することで、レーザ加工システム100に別途の計測装置を設けることなく、ウェーハWの厚さ検出結果MVを裏面研削装置200へ外部出力(フィードバック)することができる。その結果、レーザ加工システム100の装置数(工程数)及び作業者の工数の増加防止と、裏面研削装置200のバックグラインドの加工品質のばらつき低減と、を両立させることができる。
[その他]
上記実施形態のレーザ加工装置10及び亀裂検出装置500は、加工ヘッド16をZ方向に移動可能とし、且つ、吸着ステージ18をXYθ方向に移動可能(回転可能)とした構成を採用したが、加工ヘッド16と吸着ステージ18とのXYZθ方向の相対位置を変化させることができれば、実施形態の構成に限らない。例えば、吸着ステージ18をXYZθ方向に移動可能(回転可能)な構成としてもよいし、加工ヘッド16をYZ方向に移動可能とし、且つ、吸着ステージ18をXθ方向に移動可能(回転可能)な構成としてもよい。
上記実施形態のレーザ加工装置10及び亀裂検出装置500は、加工ヘッド16と亀裂検出装置500とが一体となってZ方向に移動可能な構成を採用したが、これに限らず、加工ヘッド16と亀裂検出装置500とが互いに独立してZ方向に移動可能な構成を採用してもよい。また、加工ヘッド16と亀裂検出装置500とが互いに独立して移動可能な方向はZ方向に限らず、それ以外の方向(例えば、X方向やY方向など)に移動可能な構成としてもよい。
以上、本発明に係る亀裂検出装置500の一例について説明したが、本発明の技術は実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、いくつかの改良又は変形を行ってもよい。
10…レーザ加工装置、12…制御部、14…テーブル駆動部、16…加工ヘッド、18…吸着ステージ、18a…保持面、19…加工ヘッド駆動部、20…レーザ光源、22…コンデンスレンズ、23…Z微動手段、100…レーザ加工システム、200…裏面研削装置、202…研削駆動部、206…テーブル駆動部、208…研削ヘッド、209…通信IF、210…回転研削盤、212…砥石、214…シャフト、215…表示部、216…制御部、218…チャックテーブル、218a…保持面、220…保護シート、300…分割装置、302…ダイシングテープ、302A…環状部領域、304…ダイシング用フレーム、306…エキスパンドリング、500…亀裂検出装置、550…光源部、552A,552B,552C…光源、554…ハーフミラー、600…照明光学系、602…リレーレンズ、604…ミラー、606…リレーレンズ、650…界面位置検出用光学系、652…ハーフミラー、654…ハーフミラー、656…リレーレンズ、658…ハーフミラー、660…光検出器、660A…検出器本体、660B…ピンホールパネル、700…亀裂検出用光学系、702…リレーレンズ、704…光検出器、704C…受光面、706…光検出器、706C…受光面、750…制御部、752…集光点位置移動機構、752a…ピエゾアクチュエータ、754…対物レンズ、754a…対物レンズ瞳、756…操作部、758…表示部、759…通信IF、760…観察光学系、800…光源制御部、802…駆動制御部、804…厚さ検出部、806…外部出力部、900…判定部、902…報知制御部、904…警告情報、AX…主光軸、FP…集光点、G1…第1領域、G2…第2領域、K…亀裂、L…レーザ光、L1…検出光、L2…反射光、L2a…反射光成分、L2b…非反射光成分、MP…測定点、MV…厚さ検出結果、Nd…半導体レーザ励起、P1,P2…ピーク、R…レーザ加工領域、R1,R2,R3…経路、S…評価値、T…チップ、W…ウェーハ、Wa…表面、Wb,Wb1…裏面

Claims (11)

  1. 研削装置が被加工物の裏面を研削する研削処理と、レーザ加工装置が被加工物の切断予定ラインに沿って前記被加工物の内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工と、が施された前記被加工物の内部の前記レーザ加工領域から伸展した亀裂を検出する亀裂検出装置において、
    検出光を出射する光源と、
    前記光源から出射した前記検出光を前記被加工物に集光させる対物レンズと、
    前記対物レンズの光軸方向に沿って前記対物レンズの集光点の位置を変化させる第1集光点位置移動手段と、
    前記第1集光点位置移動手段によって前記集光点の位置が変化される間、前記被加工物からの前記検出光の第1の反射光を検出した検出結果に基づき、前記被加工物の表面及び裏面を示す界面位置を検出する界面位置検出手段と、
    前記界面位置の検出結果に基づき、前記被加工物の厚さを検出する厚さ検出手段と、
    前記厚さ検出手段による厚さ検出結果を、前記研削装置へ出力する外部出力手段と、
    を備える亀裂検出装置。
  2. 前記被加工物に対して前記対物レンズを前記光軸方向に垂直方向に相対移動させて、前記被加工物の厚さを検出する測定点を複数回変更させる相対移動手段を備え、
    前記相対移動手段により前記測定点が変更されるごとに、前記第1集光点位置移動手段、前記界面位置検出手段、及び前記厚さ検出手段が繰り返し作動し、
    前記外部出力手段が、前記測定点ごとの前記厚さ検出結果を前記研削装置へ出力する請求項1に記載の亀裂検出装置。
  3. 前記研削処理の後で且つ前記レーザ加工の前に、前記第1集光点位置移動手段、前記界面位置検出手段、前記厚さ検出手段、及び前記外部出力手段が作動する請求項1又は2に記載の亀裂検出装置。
  4. 前記対物レンズを通して、前記対物レンズの光軸に対して偏心した前記検出光を前記被加工物に照射する亀裂検出用光源と、
    前記亀裂検出用光源からの前記検出光が前記被加工物に照射されている間、前記光軸に沿って前記集光点を変化させる第2集光点位置移動手段と、
    前記第2集光点位置移動手段によって前記集光点の位置が変化される間、前記被加工物からの前記検出光の第2の反射光を検出する反射光検出手段と、
    前記反射光検出手段により検出された前記第2の反射光の検出信号に基づき、前記亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出手段と、
    を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の亀裂検出装置。
  5. 被加工物の裏面を研削する研削装置と、
    被加工物の内部に集光点を合わせてレーザ光を切断予定ラインに沿って照射し、前記切断予定ラインに沿って前記被加工物の内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工装置と、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の亀裂検出装置と、
    を備えるレーザ加工システム。
  6. 前記研削装置が、前記外部出力手段から入力された前記厚さ検出結果を表示する表示手段を備える請求項5に記載のレーザ加工システム。
  7. 前記研削装置が、
    前記外部出力手段から入力された前記厚さ検出結果に基づき、前記研削装置が前記被加工物の研削に適した状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が否と判定した場合に、警告情報を報知する報知手段と、
    を備える請求項5又は6に記載のレーザ加工システム。
  8. 前記判定手段が、前記研削装置の砥石が前記被加工物の研削に適した状態であるか否かを判定し、
    前記報知手段が、前記判定手段が否と判定した場合に前記砥石に関する前記警告情報を報知する請求項7に記載のレーザ加工システム。
  9. 前記亀裂検出装置が、
    前記被加工物に対して前記対物レンズを前記光軸方向に垂直方向に相対移動させて、前記被加工物の厚さの測定点を複数回変更させる相対移動手段を備え、
    前記相対移動手段により前記測定点が変更されるごとに、前記第1集光点位置移動手段、前記界面位置検出手段、及び前記厚さ検出手段が繰り返し作動し、
    前記外部出力手段が、前記測定点ごとの前記厚さ検出結果を前記研削装置へ出力し、
    前記判定手段が、前記外部出力手段から入力された前記測定点ごとの前記厚さ検出結果から前記被加工物の厚さのばらつきを算出した結果に基づき、前記砥石が前記被加工物の研削に適した状態であるか否かを判定する請求項8に記載のレーザ加工システム。
  10. 前記レーザ加工装置と前記亀裂検出装置とが一体に設けられている請求項5から9のいずれか1項に記載のレーザ加工システム。
  11. 研削装置が被加工物の裏面を研削する研削処理と、レーザ加工装置が被加工物の切断予定ラインに沿って前記被加工物の内部にレーザ加工領域を形成するレーザ加工と、が施された前記被加工物の内部の前記レーザ加工領域から伸展した亀裂を検出する亀裂検出装置の制御方法において、
    前記研削処理の後で且つ前記レーザ加工の前に、光源から検出光を出射させる出射ステップと、
    前記光源から出射された検出光を前記被加工物に集光させる対物レンズの集光点の位置を、前記対物レンズの光軸方向に沿って変化させる集光点位置移動ステップと、
    前記集光点位置移動ステップによって前記集光点の位置が変化される間、前記被加工物からの前記検出光の第1の反射光を検出した検出結果に基づき、前記被加工物の表面及び裏面を示す界面位置を検出する界面位置検出ステップと、
    前記界面位置の検出結果に基づき、前記被加工物の厚さを検出する厚さ検出ステップと、
    前記厚さ検出ステップによる厚さ検出結果を、前記研削装置へ出力する外部出力ステップと、
    を有する亀裂検出装置の制御方法。
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