JP2022086553A - 投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホワイトバランスが改善された投射型表示装置を提供する。【解決手段】青色レーザ光Bを出力する青色レーザ光源1と、青色レーザ光源1からの光を変調して投射画像を生成する第一の光変調素子25と、青色レーザ光Bに励起されることにより黄色蛍光Yを出射する蛍光体9と、蛍光体9が設けられた第一領域と青色レーザ光Bを透過する第二領域とを備えた基板8と、第二領域を透過した青色レーザ光Bと黄色蛍光Yとを合成するダイクロイックミラー5と、を有する投射型表示装置において、蛍光体9が黄色蛍光Yを出射している間、青色レーザ光Bがダイクロイックミラー5によって黄色蛍光Yと合成されることで発生する、黄色蛍光Yへの混色の量に応じて、第一の光変調素子25の駆動条件、又は青色レーザ光源1の駆動条件、もしくはその両方を変化させることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、投射型表示装置に関する。
投射型表示装置の例として、青色LD(レーザダイオード)からの光と、該光を励起光として蛍光体に照射して発生させた黄色の蛍光とを組み合わせることにより、白色光を形成するものがある。
特許文献1には、2枚の光変調素子を用い、一方の光変調素子には青色光と緑色光(又は赤色光)を時分割で入射させ、もう一方の光変調素子には、赤色光(又は緑色光)を入射させ、各光変調素子で変調された色光を合成して投射する構成が開示されている。
特許文献1で用いられている光変調素子の1つには、緑色光の変調期間に青色光が混ざることにより、投射光のホワイトバランスが崩れるというおそれがある。
本発明の目的は、ホワイトバランスが改善された投射型表示装置を提供することである。
本発明は、第一の光を出力する光源と、前記光源からの光を変調して投射画像を生成する画像生成部と、前記第一の光に励起されることにより第二の光を出射する波長変換部と、前記波長変換部が設けられた第一領域と前記第一の光を透過する第二領域とを備えた基材と、前記第二領域を透過した前記第一の光と前記第二の光とを合成する光合成部と、を有する投射型表示装置において、前記波長変換部が前記第二の光を出射している間、前記第一の光が前記光合成部によって前記第二の光と合成されることで発生する、前記第二の光への混色の量に応じて、前記画像生成部の駆動条件、又は前記光源の駆動条件、もしくはその両方を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、ホワイトバランスが改善された投射型表示装置を提供することができる。
以下、本発明の各実施例について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、R、G、Bはそれぞれ、赤、緑、青の意味である。なお、図1、5における矢印の向きは、光の進行方向を表している。各実施例において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(実施例1)
図1には、本発明の実施例1の投射型表示装置の構成が示されている。投射型表示装置は、光源として青色レーザ光源1を有し、不図示の制御部により青色レーザ光源1の駆動条件を制御することが可能である。そして、投射型表示装置は、青色レーザ光源1から順に、第一のレンズ2、第二のレンズ3、第三のレンズ4、ダイクロイックミラー5(光合成部)、第四のレンズ6、蛍光体ホイール7、第一のミラー11、第二のミラー12、第三のミラー13を有する。更に、投射型表示装置は、全反射ミラー15、光センサ16(光測定部)、カラーホイール17、第五のレンズ19、ロッドインテグレータ20、第六のレンズ21、第七のレンズ22、第一の光変調素子25(画像生成部)、投射レンズ27を有する。
図1には、本発明の実施例1の投射型表示装置の構成が示されている。投射型表示装置は、光源として青色レーザ光源1を有し、不図示の制御部により青色レーザ光源1の駆動条件を制御することが可能である。そして、投射型表示装置は、青色レーザ光源1から順に、第一のレンズ2、第二のレンズ3、第三のレンズ4、ダイクロイックミラー5(光合成部)、第四のレンズ6、蛍光体ホイール7、第一のミラー11、第二のミラー12、第三のミラー13を有する。更に、投射型表示装置は、全反射ミラー15、光センサ16(光測定部)、カラーホイール17、第五のレンズ19、ロッドインテグレータ20、第六のレンズ21、第七のレンズ22、第一の光変調素子25(画像生成部)、投射レンズ27を有する。
青色レーザ光源1は、青色の光(第一の光)を発する半導体レーザである。青色レーザ光源1が発する光のピーク波長は455nm(第一の波長)である。青色レーザ光源1から発せられた実線で示される青色レーザ光Bは、第一の波長域を有し、第一のレンズ2に入射する。第一のレンズ2は、青色レーザ光源1からの光が略平行光になるようにしている。
第二のレンズ3と第三のレンズ4は、第一のレンズ2から出射した光の光束径を調整するものである。第一のレンズ2から出射した青色レーザ光Bは、第二のレンズ3及び第三のレンズ4に入射し、励起光として出射する。励起光は、ダイクロイックミラー5を透過して、第四のレンズ6を介して蛍光体ホイール7に照射される。ダイクロイックミラー5は、青色光を透過し、黄色光を反射するものである。
次に、蛍光体ホイール7の構成を、図2(A)、(B)を用いて説明する。図2(A)は蛍光体ホイール7の模式図、図2(B)は図2(A)の断面線IIB-IIBにおける断面図である。蛍光体ホイール7は、円盤形状の基板8(基材)、蛍光体9(波長変換部)、回転モータ10(基材駆動部)から構成されており、基板8の材質はアルミニウムなどの金属が一般に用いられる。ただし、アルミニウムと同様な機能を有するものであれば、アルミニウムに限定されない。蛍光体9は、基板8の一方の表面に設けられており、表面の反対側の裏面8cには蛍光体9が設けられていない。表面には、蛍光体9が設けられた第一領域8aと、蛍光体9が設けられておらず、青色レーザ光Bが透過する第二領域8bが形成されている。蛍光体9の材料は、たとえばYAG:Ceである。なお、第二領域8bにはガラスや拡散板などの透光性部材が設けられていても良い。図中の回転モータ10は、回転モータ10の回転軸として模式的に示されている。
円盤形状の基板8の表面上には、第一領域8aが略環状に形成されると共に、同一の環状の一部には、第二領域8bが形成されており、第二領域8bは、基板8が切欠かれているか、又は切欠かれた箇所に上述の透光性部材が設けられている。基板8の裏面8cは、光を反射する金属面となっている。基板8は、回転モータ10により回転駆動され、回転軸を中心として回転する。第一領域8aは、基板8の回転軸の周囲に設けられている。
再び図1を用いて実施例1の投射型表示装置の構成を説明する。蛍光体ホイール7は回転モータ10に取り付けられており、回転モータ10が回転することにより基板8が回転駆動され、第一領域8aと第二領域8bに青色レーザ光Bが順次照射される。第一領域8aの蛍光体9に照射された青色レーザ光Bは波長変換され、第一の波長とは異なる波長(第二の波長域)を有する黄色蛍光Y(第二の光)が蛍光体9から出射する。すなわち、蛍光体9は青色レーザ光Bに励起されることにより黄色蛍光Yを出射する。蛍光体9から出射した破線で示される黄色蛍光Yは、第四のレンズ6で略平行光にされ、ダイクロイックミラー5に再び導かれる。一方、基板8の第二領域8bに照射された青色レーザ光B(実線)は、第二領域8bを透過し、第一のミラー11、第二のミラー12、第三のミラー13を順に反射し、ダイクロイックミラー5に再び導かれる。
ダイクロイックミラー5に導かれた青色レーザ光Bはダイクロイックミラー5を透過し、黄色蛍光Yはダイクロイックミラー5で反射され、青色レーザ光Bと黄色蛍光Yは合成されて射出し、全反射ミラー15で共に反射してカラーホイール17に入射する。カラーホイール17は、図3の模式図に示すように、第一の領域17a、第二の領域17b、第三の領域17cの三つの領域に分割されており、カラーホイールモータ18により駆動される。カラーホイール17は、回転しながら光を受けることによって第一の領域17aからはR色光、第二の領域17bからはG色光、第三の領域17cからはB色光を時分割で生成することができる。例えば、実施例1においては、第三の領域17cは単に光が透過するだけの構造になっており、あるタイミングで蛍光体ホイール7の中の第二領域8bを通った光(青色レーザ光B)のみが第三の領域17cに入射する。更に、蛍光体ホイール7の第一領域8aで黄色蛍光Yに変換された光は、カラーホイール17の第一の領域17a、第二の領域17bを通過することにより、それぞれ赤色光R(一点鎖線)、緑色光G(二点鎖線)として抽出される。
蛍光体ホイール7の回転モータ10とカラーホイール17のカラーホイールモータ18を同期して回転させることにより、所定のタイミングで任意の色光を任意の割合で生成することが可能となる。生成された光は、その後、第五のレンズ19、ロッドインテグレータ20、第六のレンズ21、第七のレンズ22に順に導かれる。
第五のレンズ19は、青色レーザ光Bと赤色光Rと緑色光Gをロッドインテグレータ20に入射させるようにする。ロッドインテグレータ20は、青色レーザ光Bと赤色光Rと緑色光Gを均一化する。第六のレンズ21と第七のレンズ22は、ロッドインテグレータ20から出射した青色レーザ光Bと赤色光Rと緑色光Gの光束断面の形状を整える。
第七のレンズ22を出射した青色レーザ光Bと赤色光Rと緑色光Gは、第一の光変調素子25に入射する。第一の光変調素子25には画素に相当する微小ミラーが多数配列され、各微小ミラーの角度を切り替えてON・OFF状態を制御することによって、青色レーザ光Bと赤色光Rと緑色光Gを変調して投射画像を表示(生成)する。
ここで、第一の光変調素子25が各色光を変調するタイミングについて、図4を用いて説明する。図4は第一の光変調素子25が青色レーザ光Bと赤色光Rと緑色光Gの光束を時分割で変調するタイミングを示す。図中の1frameは、1フレームの画像を表示する期間である。1フレームの期間の内、青色レーザ光Bを変調する期間は、蛍光体ホイール7の第二領域8bに青色レーザ光Bが入射する期間である。そして、1フレームの期間の内、緑色光Gと赤色光Rを変調する期間は、蛍光体ホイール7の第一領域8aに青色レーザ光Bが入射し黄色蛍光Yを出射している期間である。第一の光変調素子25により変調された光は、微小ミラーの角度がON状態に切り替えられた際に、投射レンズ27へと導かれて映像が投射される。
次に、本発明におけるダイクロイックミラー5を反射した青色レーザ光Bの一部(青色不要光B1)について説明する。ダイクロイックミラー5は、青色光が透過するように設計されているが、実際には一部の青色レーザ光Bが反射する。青色不要光B1は、図1においてはダイクロイックミラー5から生じ、一点鎖線で示されている。ダイクロイックミラー5を反射した青色不要光B1は、第三のミラー13、第二のミラー12、第一のミラー11の順に導かれ、蛍光体ホイール7の基板8の裏面8cに到達する。青色不要光B1の光路上に第一領域8aがあるときは、青色不要光B1は蛍光体ホイール7の基板8の裏面8cで反射される。反射された青色不要光B1は、図1において二点鎖線で示されるように第一のミラー11、第二のミラー12、第三のミラー13の順に導かれ、ダイクロイックミラー5を透過する。この構成によって、第一領域8aが生成した黄色蛍光Yは、必ずダイクロイックミラー5で青色不要光B1とも合成されることになる。
黄色蛍光Yに青色不要光B1が混じった光がカラーホイール17の第一の領域17aと第二の領域17bに入射するため、カラーホイール17から出射する赤色光Rと緑色光Gには、図4に示すようにわずかに青色光(青色不要光B1)が混色することになる。このことは、投射画像全体として見たときに青色光の割合が多くなることを意味する。そこで、投射画像全体として各色のバランスを適切にするために、実施例1では予め青色不要光B1が赤色光Rと緑色光Gに混色する量(混色量)を計算する。そして、混色の量に応じて第一の光変調素子25に対して青色レーザ光Bが入射している時間よりも、青色レーザ光Bによって第一の光変調素子25が投射画像を生成する時間を短くする。すなわち、混色の量に応じて第一の光変調素子25の駆動条件、又は青色レーザ光源1の駆動条件、もしくはその両方を一定量変化させる。又は、第一の光変調素子25のゲインを変化させる。このような制御によって、ホワイトバランスが改善された投射型表示装置を提供することができる。
又は、第一の光変調素子25が投射画像を生成する時間を短くすることに替えて、カラーホイール17の第三の領域17cにおける青色レーザ光源1の出力値を、第一の領域17a、第二の領域17bにおける青色レーザ光源1の出力値よりも低くしても良い。更に、これらを併用しても良い。すなわち、青色レーザ光Bで生成する画像の表示時間における青色レーザ光源1の出力値を、その他の波長域の光(R色光、G色光)で生成した画像を表示する時間における青色レーザ光源1の出力値よりも低くすることができる。そして、青色不要光B1の量を測定できるよう、全反射ミラー15の非反射面側に光強度を測定する光センサ16を配置し、光センサ16により青色不要光B1が赤色光Rと緑色光Gに混色する量(混色量)を出力値として取得する。そして、この出力値(混色量)に応じて、青色レーザ光Bによって投射画像を生成する時間を第一の光変調素子25で制御しても良い。すなわち、光センサ16が取得した混色量に応じて第一の光変調素子25の駆動条件、又は青色レーザ光源1の駆動条件、もしくはその両方を制御する。又は、第一の光変調素子25のゲインを変化させる。加えて、実施例1では全反射するミラーである第一のミラー11、第二のミラー12、第三のミラー13の非反射面側の各々に光センサ16を配置し、青色レーザ光Bと青色不要光B1を測定することによって補正値を算出する形態をとっても良い。
又、実施例1では、第一の光変調素子25がデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device、以下、DMD)であることを想定して説明しているが、反射型液晶表示装置でも良いし、透過型液晶表示装置でも良い。透過型や反射型の液晶表示装置に対して実施例1を適用する場合は、青色不要光B1が赤色光Rと緑色光Gに混じる量を加味して、青色レーザ光Bによって投射画像を生成する液晶表示装置の出力値を補正することが望ましい。
更に、投射型表示装置は、投射型表示装置の輝度情報を記憶する輝度情報記憶部(情報記憶部)を備えていてもよい。そして、輝度情報記憶部からの信号と光センサ16からの信号と青色レーザ光源1を制御する制御部の出力値から、蛍光体9の劣化、又は青色レーザ光源1の劣化、又はその両方を算出する劣化算出部を備えていてもよい。具体的には、光センサ16によって検出される青色レーザ光B、黄色蛍光Yの強度(輝度)に対し、予め記憶されている青色レーザ光B、黄色蛍光Yの強度が所定の値よりも低下した時点で、蛍光体9、青色レーザ光源1の劣化や汚れが発生したと判断させる。そして、投射型表示装置の性能が変化したことを示す情報を通知してもよい。より具体的には、青色レーザ光源1、蛍光体9の交換を促すメッセージを通知しても良いし、所定の値を段階的に設定することによって、青色レーザ光源1、蛍光体9の劣化具合を段階的に通知しても良い。又、長時間の使用によって青色レーザ光Bの強度に対して黄色蛍光Yの強度の割合が減った場合も、これに応じて第一の光変調素子25が青色レーザ光Bによって投射画像を生成する時間を補正しても良い。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2の投射型表示装置の構成を、図5を用いて説明する。図5には、本発明の実施例2の投射型表示装置の構成が示されている。実施例2では実施例1において、ダイクロイックミラー5で青色不要光B1が透過し、黄色蛍光Yが反射して青色不要光B1と黄色蛍光Yが合成されるところまでの構成は同一である。しかしながら、全反射ミラー15、カラーホイール17の構成が備えられていない。ダイクロイックミラー5を射出した黄色蛍光Yと青色不要光B1は、第五のレンズ19、ロッドインテグレータ20、第六のレンズ21、第七のレンズ22の順に導かれる。第五のレンズ19は、青色レーザ光Bと黄色蛍光Yをロッドインテグレータ20に入射させるようにする。ロッドインテグレータ20は、青色レーザ光Bと黄色蛍光Yを均一化する。第六のレンズ21と第七のレンズ22は、ロッドインテグレータ20から出射した青色レーザ光Bと黄色蛍光Yの光束断面の形状を整える。
次に、本発明の実施例2の投射型表示装置の構成を、図5を用いて説明する。図5には、本発明の実施例2の投射型表示装置の構成が示されている。実施例2では実施例1において、ダイクロイックミラー5で青色不要光B1が透過し、黄色蛍光Yが反射して青色不要光B1と黄色蛍光Yが合成されるところまでの構成は同一である。しかしながら、全反射ミラー15、カラーホイール17の構成が備えられていない。ダイクロイックミラー5を射出した黄色蛍光Yと青色不要光B1は、第五のレンズ19、ロッドインテグレータ20、第六のレンズ21、第七のレンズ22の順に導かれる。第五のレンズ19は、青色レーザ光Bと黄色蛍光Yをロッドインテグレータ20に入射させるようにする。ロッドインテグレータ20は、青色レーザ光Bと黄色蛍光Yを均一化する。第六のレンズ21と第七のレンズ22は、ロッドインテグレータ20から出射した青色レーザ光Bと黄色蛍光Yの光束断面の形状を整える。
第七のレンズ22を出射した青色レーザ光B(実線)と黄色蛍光Y(破線)は、全反射プリズム23に入射すると共に、反射面23aで反射し、第一の色分離合成プリズム24に入射する。第一の色分離合成プリズム24内の第一の色分離合成面24aでは、青色光と赤色光が透過し、緑色光が反射するようになっているので、青色レーザ光Bは第一の色分離合成面24aを透過して第一の光変調素子25(第一画像生成部)に入射する。一方、黄色蛍光Yは、第一の色分離合成面24aで赤色光R(一点鎖線)と緑色光G(二点鎖線)に分離される。赤色光Rは第一の光変調素子25に入射し、緑色光Gは第二の光変調素子26(第二画像生成部)に入射する。すなわち、実施例2では、画像生成部が青色レーザ光Bを変調して投射画像を生成する第一の光変調素子25と、黄色蛍光Yが赤色光Rと緑色光Gに分離されたうちの緑色光Gを変調して投射画像を生成する第二の光変調素子26により構成されている。なお、第一の光変調素子25と第二の光変調素子26はデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device、以下、DMD)であることを想定しているが、反射型液晶表示装置でも良いし、透過型液晶表示装置でも良い。
ここで、第一の光変調素子25と第二の光変調素子26が各色光を変調するタイミングについて図6(A)、(B)を用いて説明する。図6(A)は第一の光変調素子25が青色レーザ光Bと赤色光Rの光束を時分割で変調するタイミングを示しており、図6(B)は第二の光変調素子26が緑色光Gの光束を時分割で変調するタイミングを示している。図中の1frameは、1フレームの画像を表示する期間である。1フレームの期間の内、青色レーザ光Bを変調する期間は、蛍光体ホイール7の第二領域8bに青色レーザ光Bが入射する期間である。そして、1フレームの期間の内、緑色光Gと赤色光Rを変調する期間は、蛍光体ホイール7の第一領域8aに青色レーザ光Bが入射し黄色蛍光Yを出射している期間である。図6(A)、(B)より、青色レーザ光Bを変調する期間は、緑色光Gと赤色光Rを変調する期間より短いことが見てとれる。すなわち、青色レーザ光Bで生成する画像の表示時間は、第二の光変調素子26に対して黄色蛍光Yが入射している時間よりも短くなっている。
各光変調素子上で反射した光は、第一の色分離合成プリズム24で再度合成されたあと、全反射プリズム23に再入射するが、微小ミラーの角度がON状態に切り替えられた際に、臨界角を超えて透過するように設定されている。その後、ON状態の光は投射レンズ27へと導かれて映像が投射される。
次に、図5を用いて実施例2における青色不要光B1について説明する。青色不要光B1は黄色蛍光Yに混じって第一の色分離合成プリズム24に入射し、第一の色分離合成面24aによって青色不要光B1と赤色光R、緑色光Gとに分離される。分離された青色不要光B1と赤色光Rは、そのまま第一の光変調素子25によって変調され、投射レンズ27によって投射される。つまり、図6(A)における赤色光Rを変調する期間の画像には青色不要光B1が混じっているため、正しい色を表現することができない。そこで、投射画像全体として各色のバランスを適切にするために、実施例2では予め青色不要光B1が赤色光Rに混じる量(混色量)を計算する。そして、図6(A)における青色レーザ光Bを変調する期間において、混色の量に応じて第一の光変調素子25に対して青色レーザ光Bによって投射画像を生成する時間(DMDのOn時間)を短くする処理を行う。この処理によって、1frameにおける各色光のバランスを改善することができ、投射型表示装置はよりホワイトバランスの広い画像を提供できるようになる。
又は、第一の光変調素子25が青色レーザ光Bを変調する期間において、投射画像を生成する時間を短くすることに替えて、蛍光体ホイール7の第二領域8bにおける青色レーザ光源1の出力値を低くしても良い。更に、これらを併用しても良い。更に、緑色光Gの画像を表示する第二の光変調素子26に対して緑色光Gが入射していない時間には、不要な光が投射光に混じるのを防ぐため、第二の光変調素子26は画像を生成しないことが望ましい。そして、青色レーザ光Bで生成する画像の表示時間は、第二の光変調素子26が投射画像の生成を行っている時間よりも短くなっている。
又、青色不要光B1の量を測定できるよう、光路上の光を反射する再帰ミラー14a(光反射部)と再帰ミラー14aの非反射面側に光センサ16a(光測定部)を配置する。光センサ16aは、再帰ミラー14aを透過する青色不要光B1の量を出力値として取得し、この出力値に応じて青色レーザ光Bによって投射画像を生成する時間を第一の光変調素子25で制御しても良い。
又、黄色蛍光Yの量を測定できるよう、光路上の光を反射する再帰ミラー14b(光反射部)と再帰ミラー14bの非反射面側に光センサ16b(光測定部)を配置する。光センサ16bは、再帰ミラー14bを透過する黄色蛍光Yの量を出力値として取得し、この出力値によって蛍光体9の劣化を精度よく測定することができる。
実施例1、2では、光源として青色レーザ光源1を用いたが、LED光源でも良い。又、実施例1、2では、蛍光体ホイール7の第二領域8bが1か所であったが、複数あっても良い。又、黄色蛍光体の代わりに緑色蛍光体と赤色光源を代用し、カラーホイールを用いない構成としても良い。又、実施例1では第一の光変調素子25を1つ備え、実施例2では第一の光変調素子25、第二の光変調素子26の2つを備えているが、3つ以上で構成されていても良い。以上説明した各実施例は代表的な例に過ぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更、組み合わせが可能である。
1 青色レーザ光源(光源)
5 ダイクロイックミラー(光合成部)
7 蛍光体ホイール
8 基板(基材)
8a 第一領域
8b 第二領域
9 蛍光体(波長変換部)
25 第一の光変調素子(画像生成部)
B 青色レーザ光(第一の光)
Y 黄色蛍光(第二の光)
5 ダイクロイックミラー(光合成部)
7 蛍光体ホイール
8 基板(基材)
8a 第一領域
8b 第二領域
9 蛍光体(波長変換部)
25 第一の光変調素子(画像生成部)
B 青色レーザ光(第一の光)
Y 黄色蛍光(第二の光)
Claims (12)
- 第一の光を出力する光源と、
前記第一の光を変調して投射画像を生成する画像生成部と、
前記第一の光に励起されることにより第二の光を出射する波長変換部と、
前記波長変換部が設けられた第一領域と前記第一の光を透過する第二領域とを備えた基材と、
前記第二領域を透過した前記第一の光と前記第二の光とを合成する光合成部と、
を有する投射型表示装置において、
前記波長変換部が前記第二の光を出射している間、前記第一の光が前記光合成部によって前記第二の光と合成されることで発生する、前記第二の光への混色の量に応じて、前記画像生成部の駆動条件、又は前記光源の駆動条件、もしくはその両方を変化させることを特徴とする投射型表示装置。 - 第一の光を出力する光源と、
前記第一の光を変調して投射画像を生成する画像生成部と、
前記第一の光に励起されることにより第二の光を出射する波長変換部と、
前記波長変換部が設けられた第一領域と前記第一の光を透過する第二領域とを備えた基材と、
前記第二領域を透過した前記第一の光と前記第二の光とを合成する光合成部と、
光強度を測定する光測定部と、
を有する投射型表示装置において、
前記光測定部は、前記波長変換部が前記第二の光を出射している間、前記第一の光が前記光合成部によって前記第二の光と合成されることで発生する、前記第二の光への混色量を取得し、前記混色量に応じて前記画像生成部の駆動条件、又は前記光源の駆動条件、もしくはその両方を制御することを特徴とする投射型表示装置。 - 光路上の光を反射する光反射部を更に有し、
前記光測定部は、前記光反射部の非反射面側に配置され、前記光反射部を透過する光を測定することを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。 - 前記光源の出力を制御する制御部と、
投射型表示装置の輝度情報を記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部からの信号と前記光測定部からの信号と前記制御部の出力値とから、前記波長変換部の劣化、又は前記光源の劣化、又はその両方を算出する劣化算出部と、
を更に有し、
前記波長変換部、又は前記光源が所定の値まで低下した時点で、前記投射型表示装置の性能が変化したことを示す情報を通知することを特徴とする請求項2又は3に記載の投射型表示装置。 - 前記画像生成部は、デジタルマイクロミラーデバイスであり、
前記画像生成部は、前記第一の光を変調して投射画像を生成する第一画像生成部と、前記第二の光を変調して投射画像を生成する第二画像生成部と、により構成され、
前記第一の光で生成する画像の表示時間は、前記第二画像生成部に対して前記第二の光が入射していない時間よりも短いことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の投射型表示装置。 - 前記第二画像生成部に対して、前記第二の光が入射していないとき、前記第二画像生成部による投射画像の生成は行わず、前記第一の光で生成する画像の表示時間は、前記第二画像生成部が投射画像の生成を行っていない時間よりも短いことを特徴とする請求項5に記載の投射型表示装置。
- 前記画像生成部は、デジタルマイクロミラーデバイスであり、
前記第一の光で生成する画像の表示時間は、前記画像生成部に対して前記第一の光が入射している時間よりも短いことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の投射型表示装置。 - 前記画像生成部は、デジタルマイクロミラーデバイスであり、
前記第一の光で生成する画像の表示時間における前記光源の出力値を、その他の波長域の光で生成した画像を表示する時間における前記光源の出力値よりも低くすることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の投射型表示装置。 - 前記画像生成部は、液晶表示装置であり、
前記波長変換部が前記第二の光を出射している時間において、前記第一の光が前記光合成部によって前記第二の光と合成されることで発生する、前記第二の光への混色の量を加味して、前記画像生成部のゲインを変化させることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の投射型表示装置。 - 前記光合成部は、前記光源から前記基材までの光路上に配置されていることを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の投射型表示装置。
- 前記基材は回転駆動され、
前記第一領域は、前記基材の回転軸の周囲に設けられていることを特徴とする請求項1~10の何れか一項に記載の投射型表示装置。 - 前記第一の光は、第一の波長域を有し、前記第二の光は、前記第一の波長域とは異なる第二の波長域を有することを特徴とする請求項1~11の何れか一項に記載の投射型表示装置。
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