JP2022086348A - 遊技台 - Google Patents

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【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機に代表される遊技台に関し、球通路を構成する部材に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】遊技球を貯留可能な球皿126から遊技球を発射可能な発射手段110に繋がる球通路PASと、第一の状態(閉まった状態)と第二の状態(開いた状態)のうちの一方の状態から他方の状態に変化可能な構造体MD1とを備え、構造体MD1は、第一の状態では球通路PASの或る部位(折返部PAS1を含んだ部位)を構成するが、第二の状態では該或る部位を構成しないものであって、第一の状態において球通路PASの一部を視認可能にするものである。【選択図】図138

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が入賞可能な入賞口、始動口、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が入賞すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
また、こういった遊技台の中には、球通路を備えたものがある。
特開2008-200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、球通路を構成する部材に改良の余地がある。
本発明は上記事情に鑑み、球通路を構成する部材に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
遊技球を貯留可能な球皿と、
遊技球を発射可能な発射手段と、
前記球皿から前記発射手段に繋がる球通路と
を備えた遊技台であって、
第一の状態と第二の状態のうちの一方の状態から他方の状態に変化可能な構造体を備え、
前記構造体は、前記第一の状態では前記球通路の或る部位を構成するものであり、
前記構造体は、前記第二の状態では前記或る部位を構成しないものであり、
前記構造体は、前記第一の状態において前記球通路の一部を視認可能にするものである、
ことを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、球通路を構成する部材に特徴を持った遊技台を実現できる。
本実施形態に係るパチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を裏側から見た背面図である。 (a)は、遊技盤を正面側(遊技者側)から見た略示正面図であり、(b)は、遊技盤に配置された主制御ランプ基板に実装された各種ランプを拡大して表した図である。 可変入賞装置の構成について説明する図である。 パチンコ機の機能ブロック図である。 パチンコ機の表示図柄の一例であって、(a)は、特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は、特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は、装飾図柄の一例を示し、(d)は、普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、普図当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、(b)は、特図1・2当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、(c)は、特図決定用振分けテーブルの内容の一例を示す図であり、(d)は、遊タイム(b時短状態)の仕様について説明する図である。 パチンコ機の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。 パチンコ機の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。 (A)は役物比率・設定表示器の具体的構成の一例を示す図であり、(B)はディップスイッチ基板の具体的構成の一例を示す図である。 特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 (a)は、初回大当り終了演出時設定示唆実行抽選テーブルの内容の一例を示す図であり、(b)は、初回大当り終了演出時設定示唆演出選択テーブルの内容の一例を示す図であり、(c)は、遊タイム終了時設定示唆演出実行抽選テーブルの内容を一例を示す図である。 (a)は、遊タイム前・設定示唆玉選択テーブルの内容の一例を示す図であり、(b)は、遊タイム後、設定示唆玉選択テーブルの内容の一例を示す図である。 (a)は、はずれ時変動パタンテーブルの内容の一例を示す図であり、(b)は、大当り時変動パターンテーブルの内容の一例を示す図である。 本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置を中心とした装飾図柄変動表示に係る演出の一例を段階的に示す図である。 図18に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした大当り遊技における演出の一例を段階的に示す図である。 電源投入時の遊タイムに関する情報の表示の一例について説明する図である。 図21に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした通常大当り遊技終了後における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした復活モードにおける装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。 図21に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした突然時短状態における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした突然時短状態中に遊タイムに移行する場合における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行するはまり回数の図柄変動表示において突然時短に当選した場合における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした大当り遊技終了演出において設定示唆演出の一例が行われる様子を示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした設定示唆演出の一例が行われる様子を示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行する報知を含む演出の一例を段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行する報知を含む演出の一例を段階的に示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機において実行される先読み予告演出の一例について段階的に示す図である。 装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行する報知を含む演出の一例を段階的に示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機において実行される先読み予告演出の一例について段階的に示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機において実行されるミニゲームの演出の一例について段階的に示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機において実行される予告演出の一例について段階的に示す図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。 本発明に適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の変形例による遊技台を示す図であり、(a)は、カジノマシン2000を示し、(b)は、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備える携帯電話機3000を示し、(d)は、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。 本実施形態に係るパチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を裏側から見た背面図である。 (a)は、遊技盤を前方側(遊技者側)から見た略示正面図であり、(b)は、遊技盤に配置された主制御ランプ基板に実装された各種ランプを拡大して表した図である。 パチンコ機の機能ブロック図である。 パチンコ機の表示図柄の一例であって、(a)は、特別図柄1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特別図柄2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普通図柄の停止表示図柄の一例を示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は普図当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、(b)は特図1・2当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、(c)は特図決定用振分けテーブルの内容の一例を示す図である。 パチンコ機の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。 パチンコ機の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第2副制御部タイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は第2副制御部画像制御処理のフローチャートである。 (A)は役物比率・設定表示器の具体的構成の一例を示す図であり、(B)はディップスイッチ基板の具体的構成の一例を示す図である。 図41に示すパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。 図41に示すパチンコ機100において表示される保留アイコンの表示態様を示す図である。 第2演出可動体8が備える装飾体を示す図である。 変動アイコンの表示態様と、リーチタイトルの表示における背景の表示態様が関連している演出の一例を段階的に示す図である。 ゾーン演出によってサブ液晶表示装置にアニメーションが表示される演出の一例を段階的に示す図である。 保留アイコンの表示態様と星形の演出ランプ206の発光態様が関連し、スーパーリーチが行われる演出の一例を段階的に示す図である。 保留アイコンの表示態様と第2演出可動体8が備える装飾体の表示態様が関連している演出の一例を段階的に示す図である。 図58に示す第2演出可動体8が動作する演出と似た演出の一例を段階的に示す図である。 (a)はリーチのタイトル背景色決定テーブルを示す図であり、(b)は発光部71の発光色決定テーブルを示す図であり、(c)は殿様の着物色決定テーブルを示す図である。 本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本実施形態に係るパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を裏側から見た背面図である。 遊技盤200を正面側(遊技者側)から見た略示正面図である。 パチンコ機100の機能ブロック図である。 パチンコ機100の表示図柄の一例であって、(a)は、特別図柄1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特別図柄2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普通図柄の停止表示図柄の一例を示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 パチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。 パチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理のフローチャートであり、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第2副制御部タイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は第2副制御部画像制御処理のフローチャートである。 (A)は役物比率・設定表示器の具体的構成の一例を示す図であり、(B)はディップスイッチ基板の具体的構成の一例を示す図である。 (a)は、大当りの種類と、大当り遊技後の遊技状態についてまとめた表であり、(b)は、図62に示すパチンコ機100のゲームフローを示す図である。 時短遊技状態が終了する少し前から時短遊技状態が終了し非時短遊技状態に移行した例を段階的に示す図である。 図73に示す例の続きを段階的に示す図である。 図74に示す例と引き戻し期間の期間長が異なる例を段階的に示す図である。 図75に示す例の続きを段階的に示す図である。 引き戻し期間がない場合の例を段階的に示す図である。 (a)は、所定条件不成立の場合に選択することができる楽曲のリストを示す図であり、(b)は、所定条件が成立した場合に選択される楽曲の一覧を示す図である。 所定条件が1回でも成立した以降に選択される楽曲の一覧を示す図である 図73(h)から続く、図73に示す例とは異なる例を段階的に示した図である。 時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が終了した時点における特図2の保留アイコンのうち第一の保留アイコンh21が金色の表示態様である例を段階的に示す図である。 楽曲選択表示MCが表示されている状態で操作キーユニット190を操作する例を段階的に示す図である。 所定条件が成立せずに開始された大当り遊技中に操作キーユニット190を操作する例を段階的に示す図である。 本発明に適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 図85のパチンコ機100を裏側から見た背面図である。 (a)は遊技盤200を正面から見た略示正面図であり、(b)は主制御ランプ基板207を拡大して示す図であり、(c)は特1始動チャッカー23の覆い板231の裏側を右斜め下から覗いた様子を示す図である。 図87に示す遊技盤200から、右下透明板2591、右上透明板2592、および左透明板2691を取り外した状態を示す図である。 遊技盤の裏側から回転体ユニット28を見たときの斜視図である。 図89に示す回転体ユニット28を示す図である。 電動振分ユニット26の状態と回転体ユニット28の状態を示す図である。 左打ちを行った結果の遊技球の流れを示す図である。 装飾図柄表示装置208に表示される遊技説明の例を示す図である。 装飾図柄表示装置208に表示される遊技説明の他の例を示す図である。 図92に示す例の第1変形例を示す図である。 図92に示す例の第2変形例を示す図である。 第3球方向変化部263および第1球方向変化部261の変形例を示す図である。 振分手前領域125が変更された例を示す図である。 電動振分ユニット26における第3球経路2603の上流部分が変更された例を示す図である。 (a)は第3球経路2603を上下方向に断面したときの部分拡大斜視図であり、(b)は第3球経路2603の入口2603s部分を水平方向に断面したときの第3球経路2603の断面形状を示す図である。 第3球経路2603を上下方向に断面したときの部分拡大側面図である。 遊技球が第3球経路2603の途中に設けられた一般入賞口227に進入するまで過程と、進入することができなかった様子を示す図である。 第3球経路2603の変形例を示す図であり、第3球経路2603を上下方向に断面したときの断面図であって、紙面左側が前側になり、紙面右側が後側になる。 球経路の途中に後側(奥側)に向けて開口した遊技球の進入口が設けられた他の例を示す図である。 球経路の途中で横方向に遊技球を移動させてから、後側(奥側)に向けて開口した遊技球の進入口にその遊技球が進入する例を示す図である。 (a)は第2上流球遅延部2653および第4球方向変化部264を前後方向に直交する垂直面で断面したときの断面図であり、(b)は第2上流球遅延部2653における遊技球の軌道を模式的に示した図であり、(c)は球挙動安定部266における遊技球の軌道を模式的に示した図であり、(d)は球挙動安定部266を抜けた遊技球の軌道を模式的に示した図である。 第2上流球遅延部2653を斜め上方から見たときの斜視図である。 球遅延部の変形例を示す部分断面図である。 球挙動安定部266の変形例を示す断面図である。 遊技盤200から、第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、および第4立体フィルム演出体274に重なっていた各種の部材を取り外した状態を示す図である。 図110に示す状態から第1立体フィルム演出体271と第3立体フィルム演出体273を取り外した状態を示す図である。 第1立体フィルム演出体271単体を示す図である。 第2立体フィルム演出体272を少し右側から見たときの斜視図である。 第2立体フィルム演出体272の装着部分2723に、第1立体フィルム演出体271の立体部2712が固定された様子を示す斜視図である。 第3立体フィルム演出体273の取付構造を示す分解斜視図である。 フレーム板に取り付けられたLED基板を示す図である。 各LED基板2772~2774の上に取り付けられた各レンズ取付ベースを示す図である。 各レンズ取付ベース2762~2764の上に取り付けられた各レンズを示す図である。 アタッカユニット25’の概略構成図である。 図120は、落下通路FRを落下してきた遊技球の跳ね返り防止対策を説明するための図である。 図119に示すアウト口用裏球通路2451、一般入賞口用裏球通路2261、および合流裏球通路JRが形成された球通路ユニットBUと、同じく図119に示す電チュー用裏球通路2326が形成された球通路形成部材BPを示す図である。 球通路ユニットBU、球通路形成部材BP、発光基板LEB、および導光板LGPそれぞれを示す図である。 遊技領域124のうちの左側領域の一部を示す図である。 図123に示す例で左打ちを行った結果の遊技球の流れを示す図である。 第1球ルートRt1の下流端Rt1eとアウト口240との間を示す図である。 一例となる演出可動体ユニットを示す図である。 図126に示す演出可動体ユニット27Uの変形例を示す図である。 (a)は、ハンドルユニットの外観斜視図であり、(b)は、ハンドルユニットの分解斜視図である。 ダイヤル86を示す図である。 (a)は、ダイヤル86と伝達ギア842のボールジョイント構造を模式的に示す図であり、(b)は、前側から見た、伝達ギア842とボリュームギア843を模式的に示す図である。 ダイヤル86とハンドルベース82の接続構造を模式的に示す図である。 (a)は、ガラス枠ユニットを前側(遊技者側)から見た図(正面図)であり、(b)は、ガラス枠ユニットを後側から見た図(背面図)である。 (a)は、前側透明板部材FGを前側(遊技者側)から見た図(正面図)であり、同図(b)は、後側透明板部材BGを、(a)の前側透明板部材FGと同じく前側(遊技者側)から見た図(正面図)である。 ガラス枠ユニットGU越しに遊技盤を見た様子を示す図である。 後側透明板部材BGにおけるラップ無左端部分BGL周辺の構造を示した断面図である。 前面枠扉106及び球貯留皿付扉108を裏側から見た模式図である。 球案内通路PASと球抜き通路BRCを模式的に示した側面図である。 (a)はメンテナンス用扉体を示した球貯留皿付扉108の模式図であり、(b)は被嵌合部1083に嵌合している嵌合部MD31を指1本の操作で外す流れを示す図である。 窓部MD1が90度以上開いた様子を示す模式図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
以下、図1~図40を用いて、本発明を適用することができる遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン100等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図1~図40に示す符号は、原則として図1~図40を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図1~図40を用いた説明では図1~図40に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット190も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を裏側から見た背面図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600(図5参照)へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図5参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図5参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図5参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図5参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図5参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図5参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
また、本実施形態では、主基板156上に、設定変更キー192と、設定変更ボタン194及び役物比率・設定表示器196が設けられている。本実施形態では、電源投入時にRAMクリアスイッチ180が押下されることを条件に設定変更キー192が操作されると、少なくとも大当り確率が異なる複数の設定からいずれかに設定することができる設定変更モードに移行することができる。設定変更モードにおいては、現在の設定が役物比率・設定表示器196に表示され、店員は、これを確認しながら設定変更ボタン194を押下することにより設定の変更を行うことができる。なお、電源投入時にRAMクリアスイッチ180の押下がなくとも、電源投入時に設定変更キー192が操作された場合に設定変更可能な構成としてもよい。
役物比率・設定表示器196は、主基板156に実装されるとともに主基板ケース158の内部に配置される7セグLED基板であり、店員に視認可能な態様で取り付けられている。役物比率・設定表示器196は、図12(A)に示すように、2ケタの7セグLEDが上下に配置されるとともに、右側に1ケタの7セグLEDがモジュール化されたものであり、役物比率モニタは、役物比率(YH)及び連続役物比率(RY)を報知するインジケータであり、設定モニタは、現在の設定を確認するためのモニタである。役物比率・設定表示器196は、例えば、赤色の単色LEDにより構成されているが、赤・緑・オレンジの3色により発光可能なものとしてもよいし、フルカラーLEDであってもよい。なお、役物比率・設定表示器196のうちの少なくとも一部を、例えば、遊技盤200に設けて遊技者に視認可能としてもよい。
また、本実施形態では、第1副基板ケース162の背面に、ディップスイッチ基板198が配設されている。ディップスイッチ基板198の詳細については後述する。
図3(a)は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。ここで、矢印d2及びd3はパチンコ機100を設置場所に固定した状態における方向を示している。矢印d2はパチンコ機100の幅方向(左右方向と呼ぶ場合がある)を示し、正面視で左手を左、右手を右と呼ぶ場合がある。矢印d3はパチンコ機100の高さ方向(上下方向と呼ぶ場合がある)を示し、高い方を上、低い方を下と呼ぶ場合がある。なお、図3では図示しないが、パチンコ機100の奥行き方向(前後方向と呼ぶ場合がある)では、手前側を正面又は前と呼ぶ場合があり、奥側を背面又は後と呼ぶ場合がある。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
本体104に対する遊技盤200の取付構造は、様々な構造を採用可能であるが、例えば、本体104の正面視左側(ヒンジ部112側)に遊技盤200の正面視左側部200aを挿入し、ここを回動中心として遊技盤200を回動させつつ遊技盤200の正面視右側部200bを本体104に押圧し、セットする構造を採用可能であり、このような構造であれば作業性を向上できる場合がある。
遊技盤200は、板状の本体201に各種の部品が取り付けられたユニットである。本体201は、例えば、樹脂により形成され、その表面(正面)は、パチンコ機100のキャラクタ等を表示した装飾面を構成する。装飾面は、例えば、パチンコ機100のキャラクタ等を印刷したシートを貼り付けることで形成してもよい。本体201の右下方には振動センサSR3が配設されている。振動センサSR3で検出された場合、エラー処理(例えば画像や音による報知、遊技の継続を不能とする遊技停止等)を行うことができる。振動センサSR3は磁気センサ等、他の不正検出センサであってもよい。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。外レール202の一部は、本体104に着脱自在なレール部材209により形成されている。遊技領域124のうち、外レール202と内レール204との間の領域は発射された遊技球を案内する案内領域201aを形成している。
遊技盤200の遊技領域124以外の領域を非遊技領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124と非遊技領域とは外レール202を境界として区別することができる。また、遊技球の発射強度を最大にした状態で遊技球が通過する領域よりも内側の領域は少なくとも遊技領域124と呼ぶことができる。遊技領域124は、遊技領域124内に演出装置等が存在することで遊技球が通過しない領域を含む場合がある。遊技中に遊技球が流下する点で遊技領域124を流下領域と呼び、メンテナンスやアクシデントを除いて遊技中に遊技球が流下しない点で非遊技領域を非流下領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124は、その全域を流下領域と呼ぶことも可能であるが、演出装置等の存在により遊技球が流下することがない領域は非流下領域と呼んでもよい。
遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。遊技領域124よりも下方には、主制御ランプ基板254が設けられており、図3(b)に示すように、主制御ランプ基板254上には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプRKと、電サポ中ランプRDと、右打ちランプRMと、ラウンド表示ランプRRとを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では2つのLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では2つのLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。また、第2特別図柄保留ランプ220は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、高確中ランプRKは、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプである。電サポ中ランプRDは、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、後述する電動チューリップの羽根部材232aが長時間開放しやすい電サポ状態であることを示すためのランプである。右打ち表示ランプRMは、大当り遊技状態、確変状態及び電サポ状態であって、遊技者が右打ちすることでその恩恵を得られる状態となったことを示すためのランプである。ラウンド表示ランプRRは、大当りとなった場合に、当該大当りに係る大当り遊技におけるラウンド数を示すためのランプである。
装飾図柄表示装置208の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226a,226bと、普図始動口228と、第1特図始動口230と、大当り発生ゲート252とが配置され、また、遊技領域124の右下部には、可変入賞装置2340が設けられている。
一般入賞口226a,226bは、遊技領域124の適宜個所に1又は複数個設けられている。ここでは、遊技領域124の左側に配置された一般入賞口を一般入賞口226aと称し、可変入賞装置2340に配置された一般入賞口を一般入賞口226bと称する。一般入賞口226a,226bに入球すると所定の球検出センサ(図示省略)が検出し、一般入賞口226a,226bに入賞したとして、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。本実施形態において、一般入賞口が複数個設けられている場合には、それぞれ別の球検出センサにより入球を検出するようにしてもよいし、複数個設けられた一般入賞口のそれぞれに入球した遊技球を案内する球通路を合流させて一つの共通の球検出センサにより検出させるようにしてもよい。また、遊技領域124の右側に一般入賞口が複数設けられている場合には、入球した遊技球を案内する球通路を合流させて一つの共通の球検出センサにより検出させるようにしてもよいし、それぞれ別の球検出センサにより検出してもよい。なお、一般入賞口226a,226bに入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226a,226bに入球した球と違って、遊技島側に排出することはないが、入球した場合に所定の個数(例えば、1個)の賞球を払い出すとともに、入球した遊技球をパチンコ機100の裏側に誘導して遊技島側に排出するようにしてもよい。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に配設している。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態の場合、第1特図始動口230の配置上、右打ちした場合には、第1特図始動口230への遊技球の入球は困難な構成となっている。そして、本実施形態では、特図1に優先して特図2の変動表示を開始する仕様(このような仕様のパチンコ機を、「特2優先変動機」などと呼ばれる場合がある。)とされている。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)により構成され、第1特図始動口230の下方に1つだけ配置されており、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、1個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出される。本実施形態の場合、普図始動口228の配置上(不図示の遊技釘により)、左打ちした場合には、普図始動口228への遊技球の入球は困難な構成となっている。したがって、左打ち中は、普図変動遊技に当選することは原則として無く、したがって羽根部材232aが開閉することも原則として無い。一方、右打ちした場合には、普図始動口228への遊技球の入球が期待できるため、普図変動遊技に当選して羽根部材232aが開閉する場合がある。すなわち、左打ち中は、第2特図始動口232への入賞の可能性はほとんどないが、右打ち中は、第2特図始動口232への入賞の可能性があるということができる。
次に、図4を参照しながら、可変入賞装置2340の構成について説明する。図4は、可変入賞装置2340の構成について説明する図である。なお、図4では、可変入賞装置2340の内部構造について容易に説明するために、装飾部材2340bを透過して表している。
可変入賞装置2340は、例えば、平板状からなり、遊技盤200の前面に取り付けるための取付ベース2340aと、この取付ベース2340aの前面に対して所定間隔をあけて取り付けられる装飾部材2340bとを備えている。
取付ベース2340aには、上端近傍の略中央に方形状の開口が開設されており、この開口を覆うように板状の第一の扉部材2341aが取り付けられている。第一の扉部材2341aは、その下端辺が取付ベース2340aに軸支されており、取付ベース2340aの後側に取り付けられた図示しないソレノイドの駆動によって、前方に開閉自在となっている。このソレノイドは、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。本実施形態では、上述したようにして第1可変入賞口234aが構成されている。本実施形態では、第1可変入賞口234aに遊技球が入球すると、所定の個数(例えば、8個)の球を賞球として上皿126に排出する。第1可変入賞口234aに入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出される。
また、取付ベース2340aと装飾部材2340bとの間には、以下に説明するようにして第2可変入賞口235aが形成されている。
図4に示すように、装飾部材2340bは、底面2340cと上面2340dと側面2340eとを有する壁面が板面2340fの裏面から後方に立設されてなる。装飾部材2340bは、壁面により遊技球が転動可能な第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とが形成され、その後方の開放部分は取付ベース2340aの前面によって閉塞される。
第一の転動領域SP1は、上方が開放されており、当該開放部分を覆うように板状のシャッタ部材2351aが取付ベース2340aに対して奥行き方向に進退自在に設けられている。シャッタ部材2351aは、前方に向かってやや下り傾斜をなすとともに、右から左に向かって傾斜しており、ソレノイドの駆動によって変位可能に構成されている。このソレノイドは、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334(図5参照)によって駆動される。すなわち、本実施形態では、シャッタ部材2351aが取付ベース2340aに対して前方に進出した状態(閉状態)となっているときは第一の転動領域SP1が閉塞されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が阻止され、後方に後退した状態(開状態)となっているときは第一の転動領域SP1が開放されて、遊技球の第一の転動領域SP1への進入が許容される。また、本実施形態では、装飾部材2340bの裏面であって、シャッタ部材2351aに対向するように、複数のリブ2340iが後方に向けて略等間隔で突出しており、閉状態とされているシャッタ部材2351a上を転動する遊技球に衝突させることにより遊技球を減速させ、シャッタ部材2351a上における遊技球の滞留時間が長くなるように構成されている。本実施形態では、このように構成されているので、短時間(例えば、0.06秒)のシャッタ部材2351aの開放で主にシャッタ部材2351aの上に滞留した複数の遊技球を同時に第2可変入賞口235aへ入球させることができる場合がある。また、本実施形態では、シャッタ部材2351aが装飾部材2340bの裏面にあるため、シャッタ部材2351aが遊技者に視認困難とされている。
第一の転動領域SP1と第二の転動領域SP2とを連絡する位置には、遊技球の通過を検出する入賞カウントスイッチSW1が配設されており、第一の転動領域SP1に進入した遊技球が、底面2340c上を転動して左方向に案内されると、この入賞カウントスイッチSW1を通過する。入賞カウントスイッチSW1は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が入賞カウントスイッチSW1への遊技球の通過を検出すると、第2可変入賞口235aへの入賞を検知するとともに、当該入賞に基づく個数(例えば、15個)の賞球を払い出すための処理を行う。本実施形態では、第1可変入賞口234aへの入賞により獲得できる賞球数よりも第2可変入賞口235aへの入賞により獲得できる賞球数の方が多いので、多様な遊技性を持たせることができる場合がある。なお、第1可変入賞口234aに遊技球が入賞した場合に獲得できる賞球数と第2可変入賞口235aに遊技球が入賞した場合に獲得できる賞球数とが同じであってもよい。
入賞カウントスイッチSW1を通過した遊技球は、第二の転動領域SP2に案内される。第二の転動領域SP2は、一般通路2340hに案内されて下方に排出するように構成されている。一般通路2340hには、排出球検出スイッチSW3が配設されており、一般通路2340hに案内された遊技球がこの排出球検出スイッチSW3を通過するように構成されている。排出球検出スイッチSW3は、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304が排出球検出スイッチSW3への遊技球の通過を検出すると、一般通路2340hを遊技球が通過したことを検知する。
本実施形態では、上述したように構成することによって、例えば、入賞カウントスイッチSW1の遊技球の通過数と排出球検出スイッチSW3の通過数とで遊技球の第2可変入賞口235aへのイン/アウトを監視することにより、不正入賞を監視することができる場合がある。不正な行為は、例えば、糸付き球や規定よりもサイズの大きい遊技球(いわゆる、デカ球)を利用した行為等が挙げられる。
さらに、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に流下し、入賞口(一般入賞口226a,226b、第1可変入賞口234a、第2可変入賞口235a)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。また、本実施形態では、本体104の空間部114の下辺に、遊技盤200から排出されるすべての遊技球を受け入れる排出球受入口(図示しない)が上方に開口するように形成されるとともに、排出球受入口に受け入れられた遊技球の通過を検出するアウト球検出センサSWoutが本体104の所定位置に設けられている。なお、アウト球検出センサSWoutは、遊技盤200側に設けられてもよい。本実施形態では、遊技盤200から排出されるすべての遊技球(アウト口240から排出された遊技球と各種入賞口に入賞した遊技球とを含む)は、この排出球受入口に受け入れられ、所定の排出通路を経由してパチンコ機100外に排出されるように構成されているが、アウト口240から排出された遊技球のみがアウト球検出センサSWoutを通過するようにしてもよい。
また、遊技領域124の上部に演出装置2が、下部に演出装置3が、それぞれ配置されると共に、左側、右側にそれぞれ演出装置4が配置されている。各演出装置4の背後には後述する演出装置5が配置されている。本実施形態の場合、これらは本体104に支持されている。
また、本実施形態では、第1可変入賞口234a及び第2可変入賞口235aのいずれも、閉状態で遊技球の進入が不可能としているが、入賞可能であってもよく、少なくとも開状態よりも遊技球の進入が困難となっていればよい。
次に、図5を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の機能ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、乱数値生成回路318は、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している。なお、乱数値生成回路318は、基本回路302に内蔵したものとしているが、基本回路302に対して接続されるものであってもよい。
また、基本回路302には、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を基本回路302におけるCPU304や乱数値生成回路318等に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプRK、電サポ中ランプRD、右打ちランプRM、ラウンド表示ランプRR等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば、普通電動役物としての第2特図始動口232の羽根部材232aを駆動する駆動手段や、特別電動役物としての第1可変入賞口234aの扉部材2341a及び第2可変入賞口235aのシャッタ部材2351aを駆動する駆動手段等を含む各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を基本回路302における乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、図示しない外部端子板を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信である。主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、シリアル通信制御回路424とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、ROM406が基本回路402に備えらえた構成であってもよい。シリアル通信制御回路424は、遊技盤用ランプ442の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路440と、遊技台枠用ランプ452の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路450とを接続し、遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450との間でシリアル通信による点灯制御を行う。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S-ROM)416と、演出装置2~5等の駆動制御を行うための駆動回路422と、センサ回路428と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量スイッチ163と、を接続している。センサ回路428は、演出装置2~5等の現在位置を検出する各種可動体センサ430や、演出ボタン136や操作キーユニット190を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力する。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのメモリ508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出してVRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)516と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が接続されている。本実施形態では、一時的記憶領域としてメモリ508を用いており、メモリ508は、電源が遮断されても記憶状態を保持可能な記録媒体(例えば、EEPROMやフラッシュメモリ等)によって構成されている。これにより、例えば、大当り履歴に関する表示を表示するための情報を、主制御部300において初期化されたり設定変更が行われた場合にも保持することができる。なお、電源が遮断されると記憶情報が揮発するRAMを用いるようにしてもよい。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、図示しない外部端子板を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605には、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1044や、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061等が含まれており、本体104や前面枠扉106が開放されている場合にはこれらのセンサが検知し、開放信号を出力する。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射ソレノイド632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
次に、図6(a)~(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、8つのランプのうちの一部のランプ(例えば、左から1番目の下段のランプ)を点滅させる「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、8つのランプのうちの一部のランプ(例えば、左から1番目の下段のランプ)を点滅させる「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図6(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図6(a)には、「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。図6(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するランプを示し、黒塗りの部分が点灯するランプを示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、4種類の大当り図柄(「特図A」~「特図D」)が用意されている。「特図A」は5ラウンド(R)通常大当り図柄であり、「特図A」が停止表示されると第1可変入賞口234aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、当該大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態(以下、「a時短状態」という場合がある。)になる。また、「特図B」は5R確変大当り図柄であり、「特図B」が停止表示されると第2可変入賞口235aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図C」は10R確変大当り図柄であり、「特図C」が停止表示されると第2可変入賞口235aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図D」は2R確変大当り図柄であり、「特図D」が停止表示されると第2可変入賞口235aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態(以下、「潜確状態」という場合がある。)になる。「特図D」の大当りとなった場合の第2可変入賞口235aの開放時間は、1Rにつき0.2秒と短く、出玉が期待できない大当りである。なお、本実施形態では、4種類の大当り図柄を用意しているが、1種類であってもよいし、2種類、3種類あるいは5種類以上の大当り図柄を用意してもよいことは言うまでもない。また、小当り図柄を用意してもよい。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、通常大当りとするか確変大当りとするかの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では0/100(すなわち、必ずはずれとなる。)であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では100/100(すなわち、必ず当りとなる。)に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、特図2始動口232の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、羽根部材232aは多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない羽根部材232aが、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。また、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態(a時短状態)が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(例えば、「特図D」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図B」又は「特図C」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図D」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、大当りに移行することなく電サポ状態に移行する突然時短図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図E」は、突然時短図柄である。本実施形態では、「特図E」が表示されて電サポ状態(以下、「c時短状態」という場合がある。)に移行すると、特図変動遊技が30回行われる間、電サポ状態が維持され、31回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。なお、本実施形態では、電サポ状態において「特図E」が停止表示されると、図柄停止前の遊技状態に拘わらずc時短状態に移行するようにしているが、電サポ状態において「特図E」が停止表示された場合では、c時短状態に移行せず、図柄停止前の遊技状態が継続するようにしてもよい。また、突然時短図柄を複数種類用意してもよく、図柄によって電サポ状態が維持される図柄変動表示の回数が異なってもよく、例えば、複数種類の突然時短図柄のうちの一部の図柄が遊タイムが維持される図柄変動表示の回数(950回)よりも多い回数(例えば、1200回等)であってもよい。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図F」はハズレ図柄である。
図6(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図6(b)には、「特図a」から「特図e」の5種類の特図が示されており、そのうち3種類の特図が大当り図柄(「特図a」~「特図c」)となっている。「特図a」は5R通常大当り図柄であり、「特図a」が停止表示されると第1可変入賞口234aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、当該大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。本実施形態では、「特図a」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態(a時短)が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。なお、特図1で大当りして移行する電サポ状態での図柄変動表示の回数と特図2で大当りして移行する電サポ状態での図柄変動表示の回数が異なってもよく、例えば、特図1で大当りして電サポ状態に移行した場合よりも特図2で大当りして電サポ状態に移行した場合の方が、電サポ状態での図柄変動表示の回数が多いように設定してもよいし、少ないように設定してもよい。また、「特図b」は5R確変大当り図柄であり、「特図b」が停止表示されると第2可変入賞口235aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図c」は、10R確変大当り図柄であり、「特図c」が停止表示されると第2可変入賞口235aが全てのラウンドで開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として1種類の停止図柄(「特図d」)が用意されている。「特図d」で小当りした場合は、図柄の停止後に第2可変入賞口235aのシャッタ部材2351aが0.06秒の開放を12回行う。すなわち、「特図d」で小当りすると、第2可変入賞口235aに多くの遊技球が入球しやすくなり、多くの出玉を獲得することができるようになっている。なお、シャッタ部材2351aの開放時間及び開放回数は適宜設定することができる。また、小当り図柄が2種類以上であってもよい。また、小当り遊技では、第2可変入賞口235aに遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、小当り遊技が終了し、それ以降のシャッタ部材2351aの開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
なお、本実施形態では、上述したように、同時変動機であるので、特図2で小当りとなって小当り遊技に移行する場合に、特図1が変動表示中である状況が起こりうる。この場合は、特図2で小当りとなると特図1の変動表示が中断され、当該小当りに係る小当り遊技が終了すると特図1の変動表示が再開される。また、特図1で大当りとなって大当り遊技に移行する場合に特図2が変動表示中である状況や、特図2で大当りとなって大当り遊技に移行する場合に特図1が変動表示中である状況が起こりうるが、この場合は、一方の特図で大当りとなると他方の特図の変動表示は強制的に終了され、変動表示の結果が破棄されてはずれの結果が表示されることとなる。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図e」はハズレ図柄である。
図6(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」~「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230あるいは特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、もしくは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う場合がある。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。なお、本実施形態では、特図1が主として変動表示が行われる非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態あるいは特図高確率普図低確率状態)においては、特図1の変動表示に合わせて装飾図柄の変動表示が行われ、特図2が主として変動表示が行われる電サポ状態(特図低確率普図高確率状態あるいは特図高確率普図高確率状態)では、特図2の変動表示に合わせて装飾図柄の変動表示が行われる。一方で、非電サポ状態では、特図2の変動表示が行われても装飾図柄の変動表示は行われず、後述する第4図柄や第2特図表示装置214においてのみ図柄変動表示が行われ、電サポ状態では、特図1の変動表示が行われても装飾図柄の変動表示は行われず、第4図柄や第1特図表示装置212においてのみ図柄変動表示が行われる。
第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214で5R通常大当り、5R確変大当り又は10R確変大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、同じ偶数の数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2-装飾2-装飾2」や「装飾4-装飾4-装飾4」等)を停止表示する。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214で5R確変大当り又は10R確変大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、「装飾3-装飾3-装飾3」及び「装飾7-装飾7-装飾7」以外の同じ奇数の数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾5-装飾5-装飾5」等)を停止表示する。第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214で10R確変大当りを確定報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、「装飾3-装飾3-装飾3」又は「装飾7-装飾7-装飾7」を停止表示する。また、「特図E」の突然時短図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、「装飾1-装飾2-装飾3」を停止表示する。また、「特図D」の2R確変大当り図柄、「特図d」の小当り図柄、「特図F」あるいは「特図e」のハズレ図柄のいずれかを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示(「装飾図柄変動表示」という場合もある。)と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第2副制御部500が制御することによって行われる。
図6(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、上下に並んだ2つのLEDを交互に点灯させる「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図6(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するランプの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するランプの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
<主制御部メイン処理>
次に、図7を用いて、図5に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値、特図ラウンド決定乱数値、特図電サポ決定乱数値、および特図図柄決定乱数値等が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では特図1と特図2で4つずつ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図5に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図7に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理を実行するべくステップS113以降の処理に進む。
電断前の状態に復帰すると判定しない場合は(ステップS109;No)、その要因が図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180が遊技店の店員などにより操作されたものであるか否かを判定する(ステップS113)。すなわち、RAMクリアスイッチ180が操作された場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。RAMクリア信号がオンと判定された場合は(ステップS113;Yes)、設定変更キー192がON側に操作されているか否かを判定する(ステップS115)、設定変更キー192がON側に操作されていると判定した場合は(ステップS115;Yes)、設定変更処理を実行する(ステップS117)。
設定変更処理が実行されると、役物比率・設定表示器196における設定モニタに対応する7セグが「1」を示して点滅し、設定変更可能であることが示される。この状態で、設定変更ボタン194が押下操作されるごとに、設定モニタの7セグがインクリメントし、設定モニタに対応する7セグが「6」を示している状態で設定変更ボタン194が押下操作されると「1」に戻るようになっている。本実施形態では、少なくとも大当り確率の異なる設定1~6のうちからいずれかを選択可能とされており、所望とする設定に変更した後で設定変更キー192をOFF側に操作することで、設定が確定する。このとき、設定モニタに表示されている設定値は消去される。その後、設定が確定した後は、設定変更ボタン194を操作することにより設定値を設定モニタに一定時間(例えば、5秒間)再表示させることができる。なお、本実施形態では、設定値を役物比率・設定表示器196の設定モニタに表示させるようにしたが、例えば、装飾図柄表示装置208に表示させたり、音声出力により報知するようにしてもよい。また、本実施形態では、設定1~6の6段階設定としているが、6段階設定以外であってもよいし、設定変更を行わないものであってもよい。また、本実施形態では、設定モニタに表示される設定の初期値を「1」としたが、電源が遮断される前の設定値が保持され、保持された設定値が表示されるようにしてもよい。
また、ステップS113において、RAMクリア信号がONであると判定しなかった場合(ステップS113;No)や、ステップS115において設定変更キー192がON側に操作されていると判定しなかった場合は(ステップS115;No)、ステップS117の設定変更処理を実行することなく、ステップS119に移行する。
ステップS119では、基本回路302を初期状態にすべく初期化処理を実行する(ステップS119)。ここでは、RAMクリア信号がONである場合、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定し、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべく初期化処理を実行する。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。なお、本実施形態では、初期化が行われた場合であっても設定変更処理(ステップS117)で設定された設定値は保持される。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンド及びステップS117で選択された設定を示す設定コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS119)が行われたことを表すコマンドであり、後述する復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。また、本実施形態では、初期化処理を実行する場合に、RAM308の記憶領域のうちの一部については、初期化せずに電断前の状態を維持するようにしてもよく、例えば、大当り間スタート回数(TS)や後述する遊タイム(b時短状態)の実行に関するフラグ等については、設定変更(同一設定の打ち直しも含む)されてもクリアしない仕様であってもよい。また、ラムクリアをしない場合であっても、大当り間スタート回数(TS)や遊タイム(b時短状態)の実行に関するフラグ等の所定のデータのみクリア可能に構成してもよい。この場合において、この所定のデータを任意にクリア可能としてもよいし、強制的にクリアする仕様であってもよい。
ステップS121では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0~99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS121の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS121内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図2に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図5に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図5に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226a,226b、第1可変入賞口234a、第2可変入賞口235a、第1特図始動口230および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228や大当り発生ゲート252の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234a,235a,226a,226bやこれらの始動口230,232,228,252への入賞があったと判定する。例えば、第1特図始動口230への入球を検出する第1特図始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS121で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0~99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0~99の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234a、235a,226a,226bや始動口230,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図5に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4~5に暗号化のための今回加工種別(0~3)、およびビット0~3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する2つのLEDの交互点滅を行う点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する2つのLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する2つのLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図6(d)に示す普図A)およびハズレ図柄(図6(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄や変動時間を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。なお、特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する8つのLEDのうちの所定のLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算する。
また、主制御部300のRAM308には、10R大当りフラグ、5R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、10R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグがオフの場合には図6(b)に示す特図c、5R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図b、5R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図a、小当りフラグがオンの場合には特図d、ハズレフラグがオンの場合には特図eと、それぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成するLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、10R確変大当り図柄(特図c)、5R確変大当り図柄(特図b)、5R通常大当り図柄(特図a)、小当り図柄(特図d)、ハズレ図柄(特図e)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、本実施形態では、特2優先変動機を例に説明しているが、特図1と特図2が同時に変動表示する同時変動機に適用してもよく、この場合のパチンコ機100では、特図2の変動表示中に特図1の変動表示が行われている場合があるが、特図2変動表示時間が経過したタイミングで大当り図柄が停止表示される場合には、特図1の抽選結果のいかんにかかわらず、特図2の大当り図柄表示のタイミングで特図1では抽選結果が破棄されてはずれ図柄が停止表示されることとなる。なお、特図2の変動表示中に特図1の変動表示が行われている場合において、特図2変動表示時間が経過したタイミングで小当り図柄が停止表示される場合にも、特図2の小当り図柄表示のタイミングで特図1の抽選結果が破棄されてはずれ図柄が停止表示されるようにしてもよい。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が0であって時短フラグがオンであれば、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当り発生ゲート252への遊技球の通過を待機するために、大当り待機状態の設定を行う。本実施の形態では、特図2が大当り図柄で停止表示されてから大当り発生ゲート252へ遊技球が通過するまで、大当りが発生せず、その有効期限も設けていないが、例えば、特図2が大当り図柄で停止表示されてから所定期間(例えば、5分など)が経過するまでに大当り発生ゲート252へ遊技球が通過しない場合には、大当りが消滅するようにしてもよい。また、大当り発生ゲート252を設けず、特図2に大当り図柄が停止表示されると、大当りが発生するようにしてもよい。
遊技球が大当り発生ゲート252へ通過すると、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第1可変入賞口234aあるいは第2可変入賞口235aに所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第1可変入賞口234aの扉部材2341a(第2可変入賞口235aのシャッタ部材2351a)の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材2341a(シャッタ部材2351a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第1可変入賞口234aの扉部材2341a(第2可変入賞口235aのシャッタ部材2351a)の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材2341a(シャッタ部材2351a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、10ラウンド又は5ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。本実施形態では、特図確率変動フラグがオンで普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグ及び時短フラグをオンにし、特図確率変動フラグがオフで普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に第1可変入賞口234a(第2可変入賞口235a)に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数(出玉数)が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、特図2始動口232への入賞に対する賞球数が「1」であるので、実質的に大当り遊技中の出玉数が多くなることがないので、大当り遊技中においても時短フラグをオンのままにしてもよい。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図1変動表示の途中(上述の特図1表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図1状態更新処理では、特図1表示装置212を構成する8つのLEDのうちの所定LEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は特図1の変動表示(特図1変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算する。
また、主制御部300のRAM308には、10R大当りフラグ、5R大当りフラグ、2R大当りフラグ、c時短移行フラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図1関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、例えば、10R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、5R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図B、5R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオンの場合には特図A、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図D、c時短移行フラグはオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図E、ハズレフラグがオンの場合には特図Fが、それぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成するLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は、5R通常大当り図柄(特図A)、5R確変大当り図柄(特図B)、10R確変大当り図柄(特図C)、2R確変大当り図柄(特図D)、突然時短図柄(特図E)、ハズレ図柄(特図F)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、本実施形態では、突然時短図柄(特図E)が表示されると、時短フラグがオンにされ、時短回数に所定回数(30回)がセットされて時短状態(c時短状態)に移行する。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい(同時変動機)。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、特図1変動遊技と特図2変動遊技が同時に行われる同時変動機であってもよい。同時変動機であるパチンコ機では、特図1の変動表示中に特図2の変動表示が行われている場合があるが、特図1変動表示時間が経過したタイミングで大当り図柄が停止表示される場合には、特図2の抽選結果のいかんにかかわらず、特図1の大当り図柄表示のタイミングで特図2では抽選結果が破棄されてはずれ図柄が停止表示されることとなる。また、特図1変動表示時間が経過したタイミングでハズレ図柄が停止表示される場合には、特図2の抽選結果のいかんにかかわらず、特図1のハズレ図柄表示のタイミングで特図2では抽選結果が破棄されてハズレ図柄が停止表示されるようにしてもよい。また、特図1の変動表示中に特図2の変動表示が行われている場合において、特図2変動表示時間が経過したタイミングで上述した要領で特図1の抽選結果を破棄してハズレ図柄が停止表示されるようにしてもよい。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図1停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図1が所定期間停止表示され、特図1変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が0であって時短フラグがオンであれば、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、本実施形態では、詳しくは後述するが、大当りが終了して特図低確率状態となってから大当りとなるまでの特図変動表示(特賞間スタート(TS)という場合がある。)の回数をカウントしており、その回数が所定回数(750回)になると、時短フラグがオンにされ、時短回数に所定回数(950回)がセットされて時短状態(b時短状態あるいは「遊タイム」という場合もある。)に移行する。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図1であることを示す特図1識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図1変動遊技の結果が大当りであれば、大当り発生ゲート252への遊技球の通過を待機するために、大当り待機状態の設定を行う。本実施の形態では、特図1が大当り図柄で停止表示されてから大当り発生ゲート252へ遊技球が通過するまで、大当りが発生せず、その有効期限も設けていないが、例えば、特図1が大当り図柄で停止表示されてから所定期間(例えば、5分など)が経過するまでに大当り発生ゲート252へ遊技球が通過しない場合には、大当りが消滅するようにしてもよい。また、大当り発生ゲート252を設けず、特図1に大当り図柄が停止表示されると、大当りが発生するようにしてもよい。
遊技球が大当り発生ゲート252へ通過すると、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図1作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図1待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第1可変入賞口234a(第2可変入賞口235a)に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第1可変入賞口234a(第2可変入賞口235a)の扉部材2341a(シャッタ部材2351a)の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材2341a(シャッタ部材2351a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第1可変入賞口234a第2可変入賞口235aの扉部材2341a(シャッタ部材2351a)の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材2341a(シャッタ部材2351a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、10ラウンド、5ラウンド又は2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図1状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。本実施形態では、特図確率変動フラグがオンで普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグ及び時短フラグをオンにし、特図確率変動フラグがオフで普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにし、特図確率変動フラグがオンで普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、RAM308に設けられた確変フラグをオンにする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図1非作動中を設定する。
また、特図1変動遊技の結果が突然時短であれば、c時短移行フラグがオンにされる。このc時短移行フラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理で、RAM308の設定領域に特図1非作動中を設定する。このとき、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、30回)をセットするとともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。
さらに、特図1変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図1非作動中を設定する。特図1非作動中の場合における特図1状態更新処理では、何もせずに次のステップS229に移行するようにしている。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図2の変動遊技を行っておらず、特図2の状態が非作動中であり、特図1及び特図2のいずれの大当り遊技中でもなく、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1及び特図2のいずれの変動遊技も行っておらず、特図1及び特図2の状態が非作動中であり、特図1及び特図2のいずれの大当り遊技中でもなく、特図2変動遊技の数が保留されておらず、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、本実施形態では、確変状態および時短状態においては、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われ、通常遊技状態においては、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理について特図2を特図1よりも優先して行うように構成したが、これに限定されず、特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11~14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、入賞口入賞コマンド、アウト球コマンド、発射位置コマンド、特図変動開始コマンド、特図変動停止コマンド、特図当り開始コマンド、特図当り終了コマンド、大入賞口開放コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンド、設定コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0~10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、c時短移行フラグ、はずれフラグ、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、さらに本実施形態では、特図変動開始コマンドがセットされるに際し、停止図柄を特定可能な停止図柄情報が含まれる。特図変動停止コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、c時短移行フラグ、はずれフラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234aへの入賞の有無、第2可変入賞口235aへの入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。設定コマンドの場合であれば、設定の情報などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、c時短移行フラグ、はずれフラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、c時短移行フラグ、はずれフラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
次に、図8に示される主制御部タイマ割込処理における普図関連抽選処理(ステップS223)、特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる判定用テーブルについて、図9を参照しながら説明する。ここで、図9(a)は、普図当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、図9(b)は、特図1・2当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、図9(c)は、特図決定用振分けテーブルの内容の一例を示す図であり、図9(d)は、遊タイム(b時短状態)の仕様について説明する図である。
図9(a)に示す普図当否判定用テーブルは、普図当否判定時に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。なお、このテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。図9(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、普図低確率状態では、当りとなる値は存在せず、すなわち、当りの確率は0%であり、普図高確率状態では、乱数の取りうる範囲は0~99であって、当りとなる値は0~99となっている。すなわち、当りの確率は100/100(つまり、100%)である。なお、普図低確率状態(時短非作動時)においては、一定の確率(例えば、1%)で当りとなるようにしてもよいし、普図高確率状態(時短作動時)においては、一定の確率(例えば、1%)ではずれとなるようにしてもよい。
図9(b)に示す特図1・2当否判定用テーブルは、特図1及び特図2の当否判定を行う際に参照されるテーブルであって、設定1~6のいずれであるか、特図低確率状態であるか特図高確率状態であるかによって参照するレコードを選択する。なお、このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
設定1の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として218/65536の確率(約1/300)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として2185/65536の確率(約1/30)で大当りが選択される。
設定2の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として226/65536の確率(約1/290)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として2260/65536の確率(約/29)で大当りが選択される。
設定3の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として234/65536の確率(約1/280)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として2341/65536の確率(約/28)で大当りが選択される。
設定4の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として243/65536の確率(約1/270)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として2427/65536の確率(約/27)で大当りが選択される。
設定5の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として252/65536の確率(約1/260)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として2521/65536の確率(約/26)で大当りが選択される。
設定6の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として262/65536の確率(約1/250)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として2621/65536の確率(約/25)で大当りが選択される。
また、設定1~6のいずれにかかわらず、また、特図高確率状態であるか特図低確率状態であるかにかかわらず、特図1の大当り抽選の当否判定の結果として小当りが選択されることはなく、特図2の大当り抽選の当否判定の結果として1966/65536の確率(約3/100)で小当りが選択される。なお、特図1で小当りが発生するようにしてもよい。また、小当りの確率を設定毎に異ならせるようにしてもよい。
また、設定1~6のいずれにかかわらず、また、特図高確率状態であるか特図低確率状態であるかにかかわらず、特図1の大当り抽選の当否判定の結果として164/65536の確率(約1/400)で突然時短(c時短)選択される。一方、設定1~6のいずれにかかわらず、また、特図高確率状態であるか特図低確率状態であるかにかかわらず、特図2の大当り抽選の当否判定の結果として突然時短が選択されることはない。なお、特図2で突然時短が発生するようにしてもよい。また、突然時短の確率を設定毎に異ならせるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、設定1~6のいずれにおいても、特図高確率状態における大当り確率の方が特図低確率状態における大当り確率よりも高くなるように設定されている。また、本実施形態では、設定により大当り確率が異なっており、設定が高いほど大当りがしやすく、設定が低いほど大当りがし難くなっている。
図9(c)は、特図決定用振分けテーブルの一例を示すものであり、上述したようにして特図1あるいは特図2の当否判定結果に基づいて、停止図柄を決定する。なお、このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図決定用振分けテーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図6(a)、同図(b)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
まず、特図1当否判定の結果が大当りであれば、「特図A」~「特図D」からいずれか一つが選択される。上述したように、「特図A」は、第1可変入賞口234aが開放する5R通常大当りであり、「特図B」は、第2可変入賞口235aが開放する5R確変大当りであり、「特図C」は、第2可変入賞口235aが開放する10R確変大当りであり、「特図D」は、第2可変入賞口235aが短時間開放する2R潜伏確変大当りである。各選択率は設定に関係なく、「特図A」は、40/100の確率で、「特図B」は、50/100の確率で、「特図C」は、5/100の確率で、「特図D」は、5/100の確率となっている。
次に、特図2当否判定の結果が大当りであれば、「特図a」~「特図c」のうちいずれか一つが選択される。上述したように、「特図a」は、第1可変入賞口234aが開放する5R通常大当りであり、「特図b」は、第2可変入賞口235aが開放する5R確変大当りであり、「特図c」は、第2可変入賞口235aが開放する10R確変大当りである。各選択率は、設定に関係なく、「特図a」は40/100、「特図b」は10/100、「特図c」は50/100となっている。
このように、本実施形態では、特図1で大当りした場合よりも、特図2で大当りした場合の方が、出玉の多い大当り遊技に移行しやすく、特図2で大当りした方が有利であるので、例えば、遊タイムの実行中や突然時短中に大当りとなることに対する期待感を高めることができる場合がある。また、本実施形態では、特図1で大当りした場合よりも、特図2で大当りした場合の方が、特図高確率普図高確率状態に移行する大当りが多いということができる。
図9(d)は、遊タイム(b時短)の仕様について説明するものである。遊タイムは、大当り遊技の終了後に特図低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続して750回のはずれとなる図柄変動表示が行われると大当りとなることなく移行する時短遊技状態である。本実施形態では、例えば、上述したc時短状態の実行中に遊タイム移行条件が成立すると、c時短状態の残り変動回数に拘わらず遊タイムに移行するようになっているが、c時短状態の残り変動回数が全て実行された後で遊タイムに移行するようにしてもよい。なお、本実施形態では、一度遊タイムが開始されて終了すると、再度大当りとなるまで遊タイムに再び移行することはない。この場合において、遊タイムの終了後に特図1で突然時短図柄が表示されると、c時短状態は開始される。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図10(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図10(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136や操作キーユニット190の操作を検出し、その検出結果に応じて、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136や操作キーユニット190の操作に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ442,452への命令がある場合には、この命令を遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に演出装置2~5への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS303に戻る。
図10(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図10(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、第1副制御部メイン処理のステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS341の次のステップS343では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS319)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図11(a)は、第2副制御部500の図示しないCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図11(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM(不図示)内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(装飾図柄表示装置208による演出データ)をROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP516への命令がある場合には、この命令をVDP516に出力する(詳細は後述)。その後、ステップS403に戻る。
図11(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS431では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図11(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS441では、第2副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS441の次のステップS443では、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図11(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS411における画像制御処理のフローチャートである。ステップS451では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS451の次のステップS453では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS453:Yes)、ステップS455に進み、そうでない場合は(ステップS453:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS455では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS451でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP516に指示する。VDP516は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS455の次のステップS457では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS457の次のステップS459では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS459:Yes)、ステップS461に進み、そうでない場合は(ステップS459:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS461では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図12を参照して役物比率・設定表示器196及びディップスイッチ基板198の具体的構成について説明する。ここで、図12(A)は、役物比率・設定表示器196の具体的構成の一例を示す図であり、図12(B)は、ディップスイッチ基板198の具体的構成の一例を示す図である。
役物比率・設定表示器196は、上述したように、役物比率モニタと設定モニタとを有して構成されており、役物比率モニタは、連続役物比率(RY)及び役物比率(YH)を表示し、設定モニタは、現在の設定値を表示している。
ここで、連続役物比率とは、獲得する遊技球(すなわち、セーフ球)の数のうち役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるもの(すなわち、大当り遊技中において第1可変入賞口234a及び第2可変入賞口235aが開放して入賞したことにより獲得する遊技球の数)の割合のことをいう。なお、アウト球の数に対する第1可変入賞口234a及び第2可変入賞口235aへの入賞により獲得する遊技球の数の割合であってもよい。また、役物比率とは、獲得する遊技球(すなわち、セーフ球)の数のうち役物の作動によるもの(すなわち、第特図始動口232、第1可変入賞口234a及び第2可変入賞口235aが開放して入賞したことにより獲得する遊技球の数)の割合のことをいう。なお、アウト球の数に対する第1可変入賞口234a、第2可変入賞口235a、第1特図始動口230、第2特図始動口232及び一般入賞口226a,226bへの入賞により獲得する遊技球の数の割合であってもよい。
本実施形態では、連続役物比率を算出した結果、連続役物比率が60%を超えていると判定した場合は、連続役物比率を表示する2ケタの7セグLEDを点滅表示させ、その後に、セキュリティ信号(RY)を出力する。ここで、セキュリティ信号(RY)は、連続役物比率が60%を超えた場合に出力されるエラー信号であり、情報出力回路336を介してパチンコ機100外に出力される。なお、主基板156に実装可能な試験端子から出力されてもよい。これにより、遊技機の型式申請試験を円滑に行わせることができる場合がある。
また、役物比率を算出した結果、役物比率が70%を超えていると判定した場合は、役物比率を表示する2ケタの7セグLEDを点滅表示させ、その後に、セキュリティ信号(YH)を出力する。ここで、セキュリティ信号(YH)は、役物比率が70%を超えた場合に出力されるエラー信号であり、情報出力回路336を介してパチンコ機100外に出力される。
なお、本実施形態では、連続役物比率あるいは役物比率が正常値の上限を超えた場合には、所定の7セグLEDを点滅させるようにしたが、例えば、発光色を変化させるようにしてもよい。
図12(B)に示すように、ディップスイッチ基板198には、8つのディップスイッチが配設されている。各ディップスイッチは、第1副基板160に接続されており、電源投入時に各ディップスイッチの位置を読み取り、演出の出現確率を変更することができ、例えば、設定示唆を実行する頻度や、予告の出現率や、演出モードの突入率等を設定することができる。
図13は、図8に示す主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図14(a)~(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS501)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS503に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS507に進む。
ステップS503では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS503の次のステップS505では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS507に移行する。
ステップS507では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS509に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS509では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS511に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS515に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当りとなる保留が存在することや、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS511では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS511の次のステップS513では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS515では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図13に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図14は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図14(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図14(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1~保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図14(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図B」(5R確変大当り)が記憶され、記憶領域「保留3」及び「保留4」には停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。
図14(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図14(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1~保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図14(b)に示す例において、記憶領域「保留1」~「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図14(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図14(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図14(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」~「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
本実施形態では、上述した停止図柄情報の他、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信することができる。
次に、設定示唆を実行するために用いられる各種抽選テーブルについて図15~図16を参照しながら説明する。ここで、図15(a)は、初回大当り終了演出時設定示唆実行抽選テーブルの内容の一例を示す図であり、同図(b)は、初回大当り終了演出時設定示唆演出選択テーブルの内容の一例を示す図であり、同図(c)は、遊タイム終了時設定示唆演出実行抽選テーブルの内容を一例を示す図である。また、図16(a)は、遊タイム前・設定示唆玉選択テーブルの内容の一例を示す図であり、同図(b)は、遊タイム後、設定示唆玉選択テーブルの内容の一例を示す図である。
図15(a)に示す初回大当り終了演出時設定示唆実行抽選テーブルは、通常遊技状態(b時短状態、c時短状態を含む)において大当り(初回大当り)となった場合に、当該大当りにかかる大当り遊技が終了する際に実行されるエンディング演出において設定を示唆する演出(図29参照)を実行するか否かを決定するためのテーブルである。このテーブルは、選択された設定と遊タイム(b時短状態)の実行状況により示唆演出の実行確率が異なっている。
具体的には、図15(a)に示すように、設定1では、遊タイムの開始前及び遊タイム中では設定示唆演出は実行されず、遊タイム終了後では設定示唆演出が必ず実行される。また、設定2では、遊タイムの開始前では設定示唆演出は実行されず、遊タイム中では1/8の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム終了後では設定示唆演出が必ず実行される。また、設定3では、遊タイムの開始前では設定示唆演出は実行されず、遊タイム中では1/6の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム終了後では設定示唆演出が必ず実行される。また、設定4では、遊タイムの開始前では1/16の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム中では1/6の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム終了後では設定示唆演出が必ず実行される。また、設定5では、遊タイムの開始前では1/18の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム中では1/3の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム終了後では設定示唆演出が必ず実行される。また、設定6では、遊タイムの開始前では1/20の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム中では1/2の確率で設定示唆演出が実行され、遊タイム終了後では設定示唆演出が必ず実行される。
図15(b)に示す初回大当り終了演出時設定示唆演出選択テーブルは、図15(a)のテーブルにより、設定示唆演出を実行すると決定した場合に参照されるテーブルであり、このテーブルにより複数のキャラクタから出現するキャラクタが選択される。
具体的には、出現するキャラクタとして、「チャッピー」、「爺」、「サボハニ」、「コパンダ」、「番長」、「マチコ先生」の各キャラクタがあり、設定によって出現率が異なっている。図15(b)に示すように、「チャッピー」のキャラクタは、奇数設定であることを示唆し、「爺」のキャラクタは、偶数設定であることを示唆し、「サボハニ」のキャラクタは、設定が2以上であることを示唆し、「コパンダ」のキャラクタは、設定が4以上であることを示唆し、「番長」のキャラクタは、設定が5以上であることを示唆し、「マチコ先生」のキャラクタは、設定6が濃厚であることを示唆している。
出現率は、設定1では、「チャッピー」のキャラクタが必ず出現する。設定2では、「爺」のキャラクタが50/100の確率で出現し、「サボハニ」のキャラクタが50/100の確率で出現する。設定3では、「チャッピー」のキャラクタが50/100の確率で出現し、「サボハニ」のキャラクタが50/100の確率で出現する。設定4では、「爺」のキャラクタが30/100の確率で出現し、「サボハニ」のキャラクタが50/100の確率で出現し、「コパンダ」のキャラクタが20/100の確率で出現する。設定5では、「チャッピー」のキャラクタが30/100の確率で出現し、「サボハニ」のキャラクタが20/100の確率で出現し、「コパンダ」のキャラクタが40/100の確率で出現し、「番長」のキャラクタが10/100の確率で出現する。設定6では、「爺」のキャラクタが30/100の確率で出現し、「サボハニ」のキャラクタが10/100の確率で出現し、「コパンダ」のキャラクタが30/100の確率で出現し、「番長」のキャラクタが15/100の確率で出現し、「マチコ先生」のキャラクタが15/100の確率で出現する。
図15(c)に示す遊タイム終了時設定示唆演出実行抽選テーブルは、遊タイムが終了することとなる図柄変動表示の終了時に設定示唆演出(図25(w’)参照)を実行するか否かを決定するために用いられるテーブルである。このテーブルは、選択された設定により示唆演出の実行確率が異なっている。
図15(c)に示すように、設定1~設定3では設定示唆演出が実行されず、設定4では、1/6の確率で実行され、設定5では、1/3の確率で実行され、設定6では、1/2の確率で実行される。
図16(a)及び同図(b)に示す設定示唆玉選択テーブルは、非電サポ状態(普図低確率状態)において、設定示唆を行う演出としての星型の玉が出現する演出が大当り終了後の100Gごとに実行されるが、いずれの玉が出現するかを選択するためのテーブルであって、同図(a)に示す遊タイム前・設定示唆玉選択テーブルは、遊タイムに移行する前に参照されるテーブルであり、同図(b)に示す遊タイム後・設定示唆玉選択テーブルは、遊タイムが終了後、大当りが発生する前に参照されるテーブルである。
具体的には、遊タイムの移行前において、設定1~設定3では、白玉が必ず出現する。設定4では、90/100の確率で白玉が出現し、10/100の確率で青玉が出現する。設定5では、90/100の確率で白玉が出現し、5/100の確率で青玉が出現し、4/100の確率で緑玉が出現し、1/100の確率で赤玉が出現する。設定6では、90/100の確率で白玉が出現し、3/100の確率で青玉が出現し、3/100の確率で緑玉が出現し、2/100の確率で赤玉が出現し、2/100の確率で虹玉が出現する。
また、遊タイムの終了後において、設定1では、75/100の確率で白玉が出現し、20/100の確率で青玉が出現し、5/100の確率で緑玉が出現する。設定2では、45/100の確率で白玉が出現し、50/100の確率で青玉が出現し、5/100の確率で緑玉が出現する。設定3では、40/100の確率で白玉が出現し、40/100の確率で青玉が出現し、20/100の確率で緑玉が出現する。設定4では、19/100の確率で白玉が出現し、30/100の確率で青玉が出現し、25/100の確率で緑玉が出現し、25/100の確率で赤玉が出現し、1/100の確率で虹玉が出現する。設定5では、5/100の確率で白玉が出現し、20/100の確率で青玉が出現し、20/100の確率で緑玉が出現し、50/100の確率で赤玉が出現し、5/100の確率で虹玉が出現する。設定6では、白玉は出現せず、20/100の確率で青玉が出現し、30/100の確率で緑玉が出現し、30/100の確率で赤玉が出現し、20/100の確率で虹玉が出現する。
図17は、例えば、図8に示す主制御部タイマ割込処理の特図関連抽選処理(ステップS229、ステップS231)において特図1乱数値記憶領域(特図2乱数値記憶領域)内の最先の特図1(特図2)当選乱数値および特図1(特図2)乱数値を用いて変動パターンを決定する際に使用される変動パターンテーブルである。
図17(a)は、大当り判定の結果がはずれである場合に使用されるはずれ時変動パターンテーブルであり、遊技状態によって選択率が異なっている。
具体的には、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)では、リーチなしはずれが15/16の確率で選択され、ノーマルリーチはずれが3/64の確率で選択され、SPリーチはずれが1/64の確率で選択される。なお、本実施形態では、潜伏確変状態においても通常遊技状態と同じテーブルが使用されて変動パターンが選択される。また、本実施形態では、通常遊技状態であって、a時短状態が終了してから10回の図柄変動表示が行われるまでの期間において演出モードの1つである復活モードに移行するが、この復活モードでは、リーチなしはずれが1/2の確率で選択され、復活モード時はずれが1/2の確率で選択される。この復活モード時はずれは、リーチなしはずれであるが、遊技者に大当りに対する期待感を高めるための演出を行う変動パターンとして設定されている。
また、確変状態時(特図高確率普図高確率状態)では、時短はずれが14/16の確率で選択され、時短ノーマルリーチはずれが1/32の確率で選択され、時短SPリーチはずれが3/32の確率で選択される。また、a時短状態では、時短はずれが15/16の確率で選択され、時短ノーマルリーチはずれが3/64の確率で選択され、時短SPリーチはずれが1/64の確率で選択される。また、b時短状態では、時短はずれが15/16の確率で選択され、時短ノーマルリーチはずれが3/64の確率で選択され、時短SPリーチはずれが1/64の確率で選択される。また、c時短状態では、時短はずれが15/16の確率で選択され、時短ノーマルリーチはずれが1/32の確率で選択され、時短SPリーチはずれが1/32の確率で選択される。
図17(b)は、大当り判定の結果が大当りである場合に使用される大当り時変動パターンテーブルであり、遊技状態によって選択率が異なっている。
具体的には、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)では、ノーマルリーチ大当りが1/16の確率で選択され、SPリーチ大当りが15/16の確率で選択される。なお、本実施形態では、潜伏確変状態においても通常遊技状態と同じテーブルが使用されて変動パターンが選択される。また、復活モードでは、SPリーチ大当りが必ず選択される。
また、確変状態時(特図高確率普図高確率状態)では、時短ノーマルリーチ大当りが1/4の確率で選択され、時短SPリーチ大当りが3/4の確率で選択される。また、a時短状態では、時短ノーマルリーチ大当りが3/8の確率で選択され、時短SPリーチ大当りが5/8の確率で選択される。また、b時短状態では、時短ノーマルリーチ大当りが3/8の確率で選択され、時短SPリーチ大当りが5/8の確率で選択される。また、c時短状態では、時短SPリーチ大当りが必ず選択される。
なお、上述した設定したの実行確率や演出の選択率や、変動パターンの選択率は、上述したものに限定されず、適宜に設定することができる。また、大当り遊技の終了後に使用する変動パターンテーブルを大当りした図柄により選択するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図18は、本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図18には、装飾図柄表示装置208が示されている。なお、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216については図示を省略している。
図18(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、後述するデフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。また、表示領域の左上には、ミニ図柄が表示されており、表示画面中央に大きく表示されている装飾図柄に合わせて変動表示及び停止表示が行われる。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄・保留数表示領域284が設けられている。第4図柄・保留数表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するとともに、保留数を報知するための領域であり、表示領域の左上には特図1の保留数表示領域が設けられ、左下には特図2の保留数表示領域が設けられている。また、表示領域の右上には、特図1の図柄変動中報知領域が設けられ、右下には特図2の図柄変動中報知領域が設けられている。なお、普図の図柄変動中報知領域や普図の保留数表示領域がさらに設けられてもよい。特図1の保留数表示領域に示す数値は、特図1保留ランプ218の示す保留数に整合されており、また、特図2の保留数表示領域に示す数値は、特図2保留ランプ220の示す保留数に整合されている。また、特図1の図柄変動中報知領域では、特図1の図柄停止中には、結果に応じて、例えば、大当りであれば「○」で停止表示され、小当りであれば「△」で停止表示され、突然時短であれば「☆」で停止表示され、はずれであれば「×」で停止表示される。また、特図1の図柄変動表示中では、「-」の表示が点滅し、特図1の図柄変動表示中であることを認識することができる場合がある。なお、特図2の図柄変動中表示領域における表示も、特図1の図柄変動中表示領域における表示と同様であり、こちらは、特図2の図柄変動表示及び停止表示に対応して表示態様が変化する。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させたり、保留数表示領域に表示されている数値の表示態様を変化させることで、先読み予告や実行中の図柄変動表示に関する予告を行ってもよい。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。
さらに、図18に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。この通常遊技状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。なお、通常遊技状態における装飾図柄表示装置208では、特図2の保留アイコン表示領域の明示を省略しているが、特図2の保留アイコン表示領域が設けられるようにしてもよい。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や特図1の保留数表示領域に示される数値の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や特図2の保留数表示領域に示される数値によって表される。なお、特図2の保留アイコンの数によっても表されるようにしてもよい。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図18(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、図18(a)では、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
一方、特図2の保留アイコン表示領域には、一つも保留アイコンが表示されていない。これは、上述のごとく、図18に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく特図2始動口232への入賞が困難な状態であるためである。
さらに、本実施形態では、第4図柄・保留数表示領域284に大当り遊技が終了してからの図柄変動表示の回数が表示されるとともに、表示画面の中央上部に、遊タイム(b時短状態)に移行するまでに必要な図柄変動表示の回数が表示されている。
また、本実施形態では、変動アイコン表示領域280の右横に設定示唆玉表示領域285が設けられており、この設定示唆玉表示領域285では、星型の設定示唆玉s11~s14が4つ表示されている。本実施形態では、通常遊技状態において100回の図柄変動表示が実行される毎に設定示唆玉が表示され、最新のものが設定示唆玉表示領域285の最も左側に表示され、1~3回前に表示された設定示唆玉s12~s14がそれぞれ右側に表示位置が移動する。本実施形態では、複数色の設定示唆玉が表示される場合があり、設定示唆玉の表示履歴を見ることで、遊技者に設定を推測することができる場合がある。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で入賞しやすい方の特図の保留アイコン表示領域が表示される。すなわち、制御状態が非電サポ状態である場合には、図18(a)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281が演出表示領域208dに表示され、制御状態が電サポ状態である場合には、反対に、特図2の保留アイコン表示領域282が表示される。
ここでは不図示であるが、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様とが同じであってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の変動表示開始→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図18(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図18(c)では、特図1の保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置へ向けて移動を開始する。この段階では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。
図18(d)では、移動アニメーションが続き、同図(e)では、変動開始前まで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に到達し、変動アイコンh0として表示されるとともに、変動開始前まで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンが第一の保留アイコンh11の表示位置に到達し、第一の保留アイコンh11として表示されているが、この段階でも依然として、装飾図柄の変動表示は開始されていない。なお、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された時点で、それまで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンを変動アイコンh0として見てもよいし、それまで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンを第一の保留アイコンh11として見てもよい。
そして、図18(f)で装飾図柄の変動表示が開始される。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208には、図18(g)に示すように、演出ボタン136を有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄・保留数表示領域284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。
図18(h)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(i)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、図18(j)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知画像136Pに代えてリーチ状態突入予告画像2071が表示される。リーチ状態突入予告画像2071では、主人公のキャラクタ画像の右横に、「チャンスだ!!」という文字表示がなされている。
図18(k)では、リーチ状態突入予告画像2071が消え、装飾図柄の変動表示が視認可能になり、その後、同図(l)に示すようにリーチ状態に突入する。なお、リーチ状態突入予告画像2071が表示されても、リーチ状態に突入しない場合もあるが、必ず突入するようにしてもよい。
以上説明したように、操作促進報知画像136Pの出現は、現在行われている図柄変動表示に関する予告の契機となる演出に相当する。
図18(m)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄・保留数表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図18(n)では、SP(スペシャル)リーチ(剣豪リーチ)に発展している。図18(n)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
なお、リーチ状態突入予告画像2071は、リーチ状態に突入することの予告に留まらず、SPリーチまで発展することの予告であってもよい。
図19は、図18に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図18(o)から続く図19(p)では、決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図19(s)まで続く。図19(s)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、同図(t)では、第4図柄・保留数表示領域284及びミニ図柄を残して一旦全てが非表示になる。なお、非表示に代えてこれまでとは異なる背景画像を表示してもよい。あるいは、この場面において、設定示唆の表示を表示する場合があってもよい。やがて、同図(u)に示すように、「装飾4-装飾4-装飾4」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。ここでの背景は、非表示であってもよいし、これまでとは異なる背景画像であってもよい。また、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであり、第4図柄・保留数表示領域284やミニ図柄のみ表示されている。なお、ミニ図柄は、図柄が確定表示されるまで、いずれの図柄についても変動表示が継続して行われる。
その後、図19(v)に示すように、「再抽選!!」の文字の表示とともに装飾図柄が再度変動表示を開始し、再抽選演出が行われる。この再抽選演出では、大当りとなって当該大当り遊技終了後に遊技者に有利な確変状態に移行することが確定する装飾図柄の組合せである「装飾3-装飾3-装飾3」や「装飾7-装飾7―装飾7」の大当りの装飾図柄の組合せが最終的に表示されることに対する期待感を煽っている。
その後、図19(w)に示すように、装飾図柄の組合せが、「装飾4-装飾4-装飾4」の大当りの組合せから「装飾7-装飾7-装飾7」の確変大当りが確定であることを示す装飾図柄の組合せが表示されている様子が示されている。このとき、停止後の装飾図柄の周囲には、星がフラッシュするエフェクト表示EF1が表示され、いわゆる停止した大当りの装飾図柄の組合せがランクアップしたことを報知している。
図19(x)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7-装飾7-装飾7」の10R確変大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図19(x)に示す特図1の第4図柄(丸形の図形)は「○」で停止表示するとともに、ミニ図柄も「777」の組合せで停止表示される。この図19(x)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。やがて、図19(y)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「大チャンス大当り」の文字表示がなされ、「右打ちしてね!」の文字を表示して右打ちを促している。なお、図19(y)に示す大当り遊技開始演出において、設定示唆を含む表示を表示する場合があってもよい。この場合において、何らかの条件を満たす大当りとなった場合のみ(例えば、電源投入後の最初の大当りの場合のみ、5連チャン以上の大当りが発生した場合のみ、出玉が異なる複数の大当りのうちの最も出玉数の多い大当り(例えば、10R大当り等)となる場合のみ等)にのみ設定示唆を含む表示を表示するようにしてもよい。
また、一方で、図19(v)に示す再抽選演出の結果、例えば、図19(w’)~同図(y’)に示すように、再抽選前と装飾図柄の組合せが変化しない場合がある。すなわち、再抽選に失敗したことを演出する場合もある。しかしながら、本実施形態では、確変大当りが確定であることを示す装飾図柄の組合せで停止表示しなかった場合でも、例えば、大当り演出における昇格演出に期待感を持たせることができるので、遊技者に期待感を持続させることができる場合がある。
なお、本実施形態では、再抽選演出の態様を1種類としているが、複数種類の態様があり、実行された再抽選演出の態様により再抽選前後で大当りの装飾図柄の組合せが変化する度合いが変化するようにしてもよく、例えば、役物の動作を伴う態様の再抽選演出>コマ送りによる図柄変動表示による再抽選演出>高速変動による再抽選演出>スロー変動による再抽選演出の順で再抽選前後で大当りの装飾図柄の組合せが変化する期待度が高いようにしてもよい。なお、期待度の順序や態様は上述したものに限定されず、適宜設定することができる。
図20は、装飾図柄表示装置を中心とした大当り遊技における演出の一例を段階的に示す図である。なお、図20では、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図20(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の図柄変動表示において5R確変大当り(演出上では、通常大当りか確変大当りかの判別が困難となっている。)となった後、1ラウンド目に移行した様子が示されている。1ラウンド目に移行すると、装飾図柄表示装置208では、表示画面の中央やや左側にマチ子先生のキャラクタとともに「おめでとう!」の文字が表示され、大当りとなったことを祝福している。なお、大当り時の装飾図柄の組合せにより確変大当りであることが確定して場合(例えば、「装飾7-装飾7-装飾7」の大当りの装飾図柄の組合せで大当りとなった場合)には、図20(a’)に示すように、「おめでとう!」の文字に換えて「大チャンスおめでとう!」の文字が表示され、大量の出玉獲得に期待感を持たせるようにしている。そして、表示画面の左下隅部に初回大当りからの大当り回数(「連チャン数表示」という場合がある)が表示され、左上隅部には、大当りとなった際の大当り装飾図柄である「装飾4」が表示されている。また、表示画面の中央上部には、ラウンド数表示として現在のラウンド数である「1R」の表示と、その下に、今回の大当り遊技おいて獲得した賞球数と今回の大当り遊技において獲得が期待できる賞球数とを報知する「60/750get!」が表示されている。すなわち、今回の大当りが開始してから第1可変入賞口234aに4球の遊技球が入球したため、60球の賞球数の獲得を報知するとともに、今回の大当りでは750球の賞球の獲得が期待できることが示されている。また、表示画面の右下には、初回大当りからの総獲得賞球数が表示されており、この数値は大当り及び小当りにおいて獲得した賞球の数を当り(大当り、小当り)が終了するたびに加算(カウントアップ)されていく。そのため、初回大当りに係る大当り遊技中では、大当りが終了するまで、総獲得賞球数のカウントアップは行われず、「0pt」のままとなっている。なお、当りにおいて賞球を獲得する毎にその数を総獲得賞球数に加算するようにしてもよい。また、本実施形態では、可変入賞口(第1可変入賞口234a、第2可変入賞口235a)に入賞したことにより発生した賞球の数を加算するようにしているが、他の入賞口への入賞により獲得した賞球の数をも加算するようにしてもよく、例えば、右打ちすることにより入賞が可能な特定の一般入賞口への入賞により獲得した賞球の数をさらに加算するようにしてもよい。
図20(b)は、3ラウンド目の遊技が行われている様子が示されている。本実施形態では、「装飾4-装飾4-装飾4」の大当り図柄の組合せで大当りとなったため、確変大当りであるか通常大当りであるかが遊技者に認識困難となっている。そのため、3ラウンド目において、当該大当りが確変大当りであるか否かを報知するための昇格演出が行われている。昇格演出が開始されると、装飾図柄表示装置208の中央に、「昇格チャンス!」という文字が表示され、確変大当りとなることに対する期待感を持たせるようにしている。なお、昇格演出が行われなくてもよいし、昇格演出が行われる場合と行われない場合があってもよいし、昇格演出が必ず行われるようにしてもよい。本実施形態では、大当り時の装飾図柄の組合せにより確変大当りであることが確定している場合(例えば、10R確変大当りである場合)には、昇格演出が行われないようにしているが、昇格演出が行われてもよく、この場合、設定示唆が含まれるようにしてもよい。なお、図20(b)に示すタイミングでは、3ラウンド目であって、第1可変入賞口234aに遊技球が22個入球し、330球の賞球を獲得していることが示されている。
その後、図20(c)に示すように、昇格演出の結果が表示されている様子が示されている。図20(c)に示す例では、昇格演出に成功した様子が示されているものであり、装飾図柄表示装置208の中央に「昇格!」「次回小当りRUSH突入」という文字が表示され、今回の大当りが確変大当りであることが報知される。一方、昇格演出に失敗した場合には、図20(c’)に示すように、「残念・・・」の文字が表示される。なお、昇格演出に失敗することにより、通常大当りであることを確定報知するようにしてもよいし、他の昇格演出(例えば、エンディングにおける逆転演出等)に期待を持たせるようにして、未だに確変大当りであるか否かを明らかにしないようにしてもよい。なお、図20(c)に示すタイミングでは、3ラウンド目であって、第1可変入賞口234aに遊技球が22個入球し、330球の賞球を獲得していることが示されている。
図20(d)は、5ラウンド目が終了して大当り終了演出が行われている様子が示されている。なお、図20(d)に示す例は、確変大当りであることが確定している演出が行われている様子が示されている。大当り終了演出が開始すると、装飾図柄表示装置208の中央に「確変突入!」の文字が表示され、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行することが報知される。また、表示画面の右下に表示されている総獲得賞球数の表示がカウントアップするアニメーションが開始され、今回の大当りで獲得された750個の賞球が加算される様子が示されている。一方、通常大当りであることが確定している場合には、図20(d’)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に「大当り終了」「時短突入!」という文字が表示され、電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)に移行することが報知される。なお、総獲得賞球数を示す表示は、電サポ状態に移行することとなる場合でも確変状態に移行する場合と同様にカウントアップが行われ、カウントアップ後の総獲得賞球数の表示は、電サポ状態が終了するまで継続して表示されるが、通常大当りである場合には、総獲得賞球数の表示を行わないようにしてもよい。
なお、大当りとなったときの大当りの装飾図柄の組合せによって大当り遊技中の昇格演出に成功する期待度を変化させるようにしてもよく、例えば、「装飾3」又は「装飾7」での大当り(確変確定)>「装飾3」及び「装飾7」以外の奇数図柄での大当り>偶数図柄での大当りの順で昇格演出に成功しやすいようにしてもよい。
図21は、電源投入時の遊タイムに関する情報の表示の一例について説明する図であり、図22は、図21に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図21には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。
図21(a)は、電源が投入された直後の様子が示されている。その後、バックアップ復帰すると、同図(b)に示すように、待機状態を示す演出としての図柄デモが表示される。図21(b)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図21(b)に示す状態では、特図1、特図2及び普図のいずれもはずれ図柄で停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1及び特図2の保留数が「0」を示し、はずれ図柄を示す「×」で停止表示されている。
さらに、図21に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。図21(b)に示す状態は、待機状態であるため、特図1の保留アイコン表示領域281には保留アイコンが表示されていない。
本実施形態では、電源が投入された直後の待機表示画面では、表示画面の中央上部に「遊タイム:未」という表示と「はまり回数:432」という表示(電源投入時ステータス表示)がなされており、大当り終了後の特図低確率状態に移行してから432回の図柄変動表示が行われており、また、遊タイムが開始していないことを報知している。これは、遊技場の店員が確認するための表示であり、例えば、初期化しないようにすることで、318回の図柄変動表示が行われると遊タイムに移行する状態としておいて、遊技者に有利な状態を創出させたり、あるいは、初期化してはまり回数をリセットすることで、公平性を確保するとともに、遊技場に有利な状態を創出させることができる場合がある。なお、電源断前において遊タイムが終了している場合には、図21(b’)に示すように、「遊タイム:済」という表示がなされ、その旨が報知される。
また、図21(b)に示すように、表示画面の下方には、「演出ボタン操作で情報が消去されます」の表示がなされており、図21(c)に示すように、演出ボタン136が操作されると、図21(d)に示す装飾図柄表示装置208では、遊タイムの実施状況とはまり回数(遊タイム情報)が消去され、代わりに「遊タイムまであと___回」(アンダーバーの部分はクエスチョンマークで表示されている。)と表示され、遊技者向きの報知がなされている。本実施形態では、電源投入時において、遊タイムが開始されるまでの図柄変動表示の回数と大当り終了後の特図低確率状態における図柄変動表示の回数を明らかにしないことにより、朝イチにおいて遊技者によって有利/不利が生じないようにすることができる場合がある。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208に電源投入時ステータス表示を表示することで遊タイムの実行状況と大当り後の図柄変動表示の回数を認識可能に報知したが、音声により報知するようにしてもよく、例えば、「遊タイム実行済みです。ラムクリアまたは設定変更をお勧めします。」「遊タイムまであと3回転です。」「大当り終了後200回転です。」といった音声を出力するようにしてもよい。また、ランプあるいは7セグによって報知するようにしてもよい。
図21(d)から続く図22(e)では、引き続き図柄デモ演出が行われている。その後、図22(f)に示すように、特図1の変動表示が開始されると、これに合わせて装飾図柄の変動表示が開始される。なお、図22(f)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域280に変動アイコンh0が表示され、特図1の保留アイコン表示領域281に、特図1の保留アイコンh11がデフォルトの表示態様で1つ表示されている。
また、設定示唆玉表示領域285に表示されている設定示唆玉s11~s14はいずれも白色の表示態様で表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示の回数は未だ明らかになっていない状態である。
その後、図22(g)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾5-装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図22(h)では、特図1の保留アイコンh11がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。なお、遊タイムまでの図柄変動表示の回数は未だ明らかになっていない。
その後、図22(i)では、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾7」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始される。なお、図22(i)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に遊技球が2つ入球し特図1の図柄変動表示が2つ保留され、第1の保留アイコンh11と第2の保留アイコンh12が表示されている。
図22(j)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄・保留数表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図22(k)では、SPリーチ(剣豪リーチ)に発展している。その後は、図18(o)~図19(q)に示す演出が行われる。
その後、図22(l)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタが敗北し、「装飾7-装飾6-装飾7」のはずれの組合せで装飾図柄が揺れ変動している様子が示されている。その後、図22(m)に示すように、SPリーチ演出からデフォルトの背景画像に移行すると、遊タイムまでの図柄変動表示の回数が明らかになり、「遊タイムまであと421回」と表示され、遊技者にあと421回の図柄変動表示が実行されると遊タイムに移行することが認識可能とされる。なお、遊タイムが終了した後である場合は、「遊タイムまであと___回」の表示が消去され、遊タイムが終了したことを遊技者が認識可能となる。
図22(e’’)は、電源投入後の図柄デモ演出が行われている様子を示しているが、遊タイムの実行中である点で同図(e)とは異なっている。図22(e’’)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の左上部分に右打ち表示が表示されており、時短状態であることが認識できる場合がある。その後、図22(f’’)に示すように、特図1の変動表示が開始されると、これに合わせて装飾図柄の変動表示が開始される。なお、図22(f’’)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域280に変動アイコンh0が表示され、特図1の保留アイコン表示領域281に、特図1の保留アイコンh11がデフォルトの表示態様で1つ表示されている。
すると、図22(g’’)に示す装飾図柄表示装置208では、変動表示中の装飾図柄が右下部分に縮小して表示されるとともに、障子が開いてゴル爺が登場し、「遊タイムだ・・・」の吹き出しが表示される演出が行われている。これにより、遊技者は遊タイムであることが認識可能となる場合がある。その後、図22(h’’)に示す装飾図柄表示装置208では、ゴル爺の演出表示が終了して、通常の背景表示に戻る。また、表示画面の中央に「右打ちしてください!」と大きく表示して遊技者に右打ちを促進している。
本実施形態では、電源投入後では、遊タイムの実行状況を知らせないようにすることで、遊タイムに移行しやすいパチンコ機100が狙われるなど、朝イチの状態においてパチンコ機100に有利/不利が生じるのを抑制することができ、また、SPリーチが実行されることを条件として遊タイムの実行状況を明らかにすることで、遊技者に遊技意欲を向上させることができる場合がある。なお、本実施形態では、遊タイムの実行状況が明らかになる条件として、はずれとなるSPリーチが実行されることを例に挙げたが、これに限定されず、例えば、大当りとなることや、所定回数(例えば、100回)の図柄変動表示が実行されることや、特定の予告や先読み予告が行われることであってもよいし、抽選により遊タイムの実行状況を明らかにするようにしてもよいし、ミッション演出が行われてミッションに成功することで遊タイムの実行状況が明らかになるようにしてもよい。
また、本実施形態では、電源投入後に表示される電源投入時ステータス表示について、演出ボタン136の操作により消去するようにしたが、他の手段によって消去させるようにしてもよく、例えば、所定時間(例えば、5分)が経過すると消去されるようにしてもよいし、RAMクリアスイッチ180が操作された場合や、電源が再投入された場合や、遊技機裏側に設けられた所定のスイッチが操作された場合や、操作キーユニット190が操作された場合や、前面枠扉106が閉鎖された場合等の少なくとも1つを条件として消去されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊タイムまでの図柄変動表示回数を表示するようにしたが、大当り終了からの図柄変動表示回数(TS)を表示してもよいし、遊タイムまでの図柄変動表示回数と大当り終了からの図柄変動表示回数(TS)の両方を表示してもよい。
また、本実施形態では、遊タイムまでの図柄変動表示回数を明示しているが、明確に放置しない態様であってもよく、例えば、所定のマークや文字やキャラクタ等を表示してその色を変化させることで暗示するようにしてもよいし、或るキャラクタの出現頻度により暗示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊タイムの実行状況の表示をはずれSPリーチの実行等の或る条件が成立するとその態様を変化させるようにしたが、変化態様は上述したものに限らず、例えば、或る条件が成立するまでは遊タイムの実行状況を非表示としてもよいし、或る条件が成立するまでは文字やキャラクタの色により暗示的に表し、或る条件が成立すると遊タイムまでの図柄変動表示回数を明示するようにしてもよいし、或る条件が成立するまでは文字やキャラクタ等の色の変化を行わず、或る条件が成立すると、文字やキャラクタ等の色の変化を行って遊タイムの実行状況を暗示的に表すようにしてもよい。
また、本実施形態では、電源投入時ステータス表示の表示態様と遊タイムの実行状況の表示の表示態様とを異ならせているが、同じ表示態様としてもよく、例えば、電源投入後に電源断前の表示画面が表示されてそこに含まれる遊タイムの実行状況の表示を遊技場の店員が確認してラムクリアを実施するかを検討できるようにしてもよい。
図23は、装飾図柄表示装置を中心とした電サポ状態(a時短状態)における演出の一例を段階的に示す図である。なお、図23でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図23(a)は、初回大当りであって通常大当りに係る大当り遊技が終了してエンディング演出が実行されている様子が示されている。また、表示画面の右上部分に表示されている第4図柄・保留数表示領域284では、特図1の図柄変動表示が1つ保留されているとともに、特図1の第4図柄では大当りの表示が、特図2の第4図柄でははずれの表示がそれぞれ表示されている。なお、図23(a)に示す演出は、図20(d’)に示す演出と同様であるので、説明を省略する。
その後、図23(b)に示す装飾図柄表示装置208では、エンディング演出が継続しており、カウントアップしていた総獲得賞球数のカウントアップが終了した様子が示されている。また、表示画面の下方には、a時短状態におけるミッションの説明である「パンダを倒せば大当り!」の文字が表示されている。このミッションは、例えば、SPリーチにおいてパンダのキャラクタが出現し、パンダを倒すことで大当りとなることが報知されるミッションである。なお、ミッションの内容については、これに限らず、種々のものを採用することができる。
その後、図23(c)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り時に表示された大当りの装飾図柄の組合せである「装飾4-装飾4-装飾4」で停止表示されて電サポ状態に移行した様子が示されている。このとき、右打ち表示が表示画面の左上部分に表示され、表示画面の中央上部には、電サポ状態(a時短状態)の残り図柄変動表示回数を示す「時短残り:100回」の表示と、その下方に遊タイム(b時短状態)に移行するまでに必要ような図柄変動表示回数(はまり回数)を示す「遊タイムまであと750回」の表示が表示されている。さらに、表示画面の右下部分では、殿様のキャラクタが疾走している様子が表示されており、電サポ状態であることを示唆している。また、電サポ状態では、特図2を中心に図柄変動表示が行われるため、表示画面の左下隅には、変動アイコン表示領域280とともに、特図2の保留アイコン表示領域282が表示されている。図23(c)に示すタイミングでは、特図1の図柄変動表示は1つ保留されているが、特図1の保留アイコン表示領域281が非表示とされているため、特図1に対応する保留アイコンは表示されておらず、また、特図2の図柄変動表示の保留がないため、特図2の保留アイコン表示領域282にも保留アイコンが表示されていない。
図23(d)に示す装飾図柄表示装置208では、電サポ状態(a時短状態)に移行してから1回目の図柄変動表示が開始した様子が示されている。なお、上述したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、特図2優先変動機であるため、特図1に優先して特図2の図柄変動表示が行われるが、特図2の保留がないため、特図1の図柄変動表示の保留が消化されて、特図1の図柄変動表示が開始されている。また、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示と遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示が更新され、それぞれ「時短残り:99回」「遊タイムまであと749回」と表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284の下方には、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数を示す表示(特賞間スタート回数表示)が表示され、今回は大当り終了後、特図低確率状態となってから1回目の図柄変動表示の実行が開始されたことから「START:1回目」の表示がなされている。また、図23(d)に示すタイミングでは、第2特図始動口232に4つ以上の遊技球が入球したため、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンがいずれもデフォルトの態様で表示されている。本実施形態では、遊タイムに移行するまでの図柄変動表示の回数は、確変状態(特図高確率普図高確率状態)ではカウントされない。なお、この演出例では、特図2優先変動機であり、確変図柄で大当りとなった場合は、次回の大当りとなるまで確変状態が継続するが、例えば、ST機にあっては、ST(Special Time)状態としての確変状態に移行し、所定回数(例えば、150回)の図柄変動表示が実行されて通常遊技状態に移行した場合には、この通常遊技状態に移行してから遊タイムまでの図柄変動表示回数がカウントされるようにしてもよい。
図23(e)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技終了後、特図1の1回目の図柄変動表示が終了した様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾6-装飾3-装飾8」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「638」で停止表示している。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が現れている。
図23(f)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技が終了して特図2の図柄変動表示が開始した様子が示されている。図23(f)に示すタイミングでは、特図2の保留アイコンh21~h24の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh21の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始して変動アイコンh0として表示されるとともに、第二~第四の保留アイコンh22~h24の表示位置にあった保留アイコンがそれぞれ特図2の第一~第三の保留アイコンh21~h23の表示位置へ向けて移動する。また、図23(f)に示す装飾図柄表示装置208では、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示と遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示が更新され、それぞれ「時短残り:98回」「遊タイムまであと748回」と表示されている。また、特賞間スタート回数表示も更新され「START:2回目」の表示がなされている。
図23(g)に示す装飾図柄表示装置では、大当り終了後、100回の図柄変動表示が終了した際の様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾5-装飾4-装飾1」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「638」で停止表示している。また、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示と遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示は、それぞれ「時短残り:0回」「遊タイムまであと650回」と表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284の下方に表示されている特賞間スタート回数表示は「START:100回目」の表示がなされている。このとき、電サポ状態が終了するため、表示画面の左上部分に表示されていた右打ち表示と表示画面の右下部分に表示されていた殿様のキャラクタも消去されている。その後、図23(h)に示すように、今回の一連の有利状態(初回の大当りからa時短状態の終了までの期間)において獲得した総賞球数と、大当りの発生回数(連チャン回数)が表示され、一連の有利状態における成績が表示される。なお、図23(h)に示すタイミングでは、電サポ状態の残り図柄変動表示回数の表示が消去されている。
図23(i)に示す装飾図柄表示装置208では、電サポ状態(a時短状態)が終了して10ゲームの復活モードに移行し、1回目の図柄変動表示(大当り終了から101回目の図柄変動表示)が開始した様子が示されている。なお、復活モードは、特図低確率普図低確率状態(通常遊技状態)であり、特図1の図柄変動表示がメインに実行されるため、電サポ状態において表示されていた特図2の保留アイコン表示領域282が特図1の保留アイコン表示領域281に切り替えて表示されている。このとき、特図1の保留が1つあるため、特図1の保留アイコンh11が特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている。なお、復活モードでは、特図1の保留アイコンの表示態様が異なっており、白色で三角の表示態様とされている。なお、この表示態様は、先読み予告の表示態様ではなく、復活モード特有の表示態様であり、デフォルトの表示態様である。また、本実施形態では、特図2優先変動機であるため、電サポ状態が終了した後の図柄変動表示においても、特図2の保留が優先的に消化され、図23(i)に示すタイミングでは、特図2の保留に基づく図柄変動表示が開始されおり、表示画面の左上部分に「特2変動中」の表示がされており、その旨が報知されている。また、表示画面の中央下方には「復活モード突入!」「SPリーチで大当り!」の文字が表示されており、復活モード中ではSPリーチが実行されると大当りが濃厚であることが示されている。すなわち、本実施形態では、上述したように、復活モードにおいて、はずれの結果となる場合にはSPリーチは選択されず、大当りとなる場合にのみSPリーチが選択される場合があるため、SPリーチが実行されることで大当りとなることが示唆されているということができる。さらに、表示画面の右下部分には、「復活モード」の表示が表示されており、復活モードであることが認識できるようになっている。また、図23(i)に示すタイミングでは、電サポ状態が終了しており、通常遊技状態に移行しているので、左打ちが推奨される。したがって、表示画面の中央に「左打ちしてください!」と表示することで、遊技者に左打ちすることを促している。なお、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示は、「遊タイムまであと649回」と表示されており、特賞間スタート回数表示は「START:101回目」と表示されている。その後は、図23(j)に示すように、「左打ちしてください!」の表示、「復活モード突入!」「SPリーチで大当り!」の表示がそれぞれ消去される。
図23(k)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の図柄変動表示が終了した様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾8-装飾6-装飾3」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「863」で停止表示している。
図23(l)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の図柄変動表示の保留が3つ残っているため、特図2の図柄変動表示が特図1に優先して開始された様子が示されている。図23(l)に示すタイミングでは、特図2の保留アイコンが非表示とされているので移動アニメーションは行われていない。図23(l)に示す装飾図柄表示装置208では、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示が更新され、それぞれ「遊タイムまであと648回」「START:102回目」と表示されている。
図23(m)に示す装飾図柄表示装置208では、復活モードに移行してから10回目の図柄変動表示が実行されている様子が示されている。図23(m)に示すタイミングでは、特図1の図柄変動表示が実行されており、特図1の図柄変動表示が2つ保留されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと640回」「START:110回目」と表示されている。
その後、図23(n)に示す装飾図柄表示装置208では、復活モードに移行してから10回目の図柄変動表示が終了した様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾4-装飾5-装飾1」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「451」で停止表示し、変動アイコンh0も消去されている。また、図23(n)に示すように、今回の図柄変動表示で復活モードが終了したため、表示画面の右下部分に表示されていた「復活モード」の表示が消去され、設定示唆玉表示領域285が表示されている。なお、設定示唆玉表示領域285に表示されている設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
その後、図23(o)に示す装飾図柄表示装置208では、復活モードが終了してから1回目の図柄変動表示が開始された様子が示されている。このとき、特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている保留アイコンが丸印の表示態様に変化し、特図1の保留アイコンh11~h12の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始して変動アイコンh0として表示されるとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンがそれぞれ特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置へ向けて移動して第一の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと639回」「START:111回目」と更新表示されている。その後は、図柄変動表示が開始する毎に遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示がデクリメントされ、特賞間スタートがインクリメントされる。
なお、この演出例では、大当り終了後に移行する電サポ状態(a時短状態)において遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示を表示するようにしたが、a時短状態の実行中では表示しないようにしてもよい。また、特賞間スタート回数表示についてもa時短状態の実行中では表示しないようにしてもよい。
また、この演出例では、大当り終了後に移行する電サポ状態(a時短状態)が終了するまでは、初回大当りからの獲得遊技数と連チャン回数を表示するようにしており、遊タイムについては、一連の連チャンとは関係がないので表示されないようにしている。また、a時短状態の終了時に設定示唆演出を行い、遊タイムの終了時に設定示唆演出を行わないようにしてもよく、逆に、a時短状態の終了時に設定示唆演出を行わず、遊タイムの終了時に設定した演出を行うようにしてもよい。
図24は、装飾図柄表示装置を中心とした復活モードにおける演出の一例を段階的に示す図である。なお、図24でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図24(a)に示す装飾図柄表示装置208では、復活モードにおいて特図1の図柄変動表示が行われている様子が示されている。図24(a)には、変動アイコン表示領域280に変動アイコンh0が表示されているとともに、特図1の保留アイコン表示領域281に1つの特図1の保留アイコンh11が表示されており、デフォルトの表示態様(三角形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの表示態様で保留アイコンが表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと643回」「START:107回目」と更新表示されている。
その後、図24(b)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾4」が2つ表示されてリーチ状態に突入した様子が示されている。その後、図18(m)~図19(y)に示す要領でSPリーチが行われて大当りとなるが、SPリーチに移行して図24(c)~同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタに代えて爺のキャラクタが出現し、剣豪のキャラクタに勝利する様子が示されている。爺のキャラクタはプレミアムキャラクタであり、登場することにより大当りが濃厚であることが示唆されるキャラクタである。なお、復活モード中のSPリーチでは、爺のキャラクタが必ず出現してもよいし、殿様のキャラクタが出現する場合があってもよい。
図25は、図21に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図23(o)に続く図25(p)では、装飾図柄表示装置208が示されており、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216については図示を省略している。
図25(p)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾5-装飾1」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図25(p)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図25(p)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。なお、特図2の保留アイコンの数によっても表されるようにしてもよい。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図25(p)には、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されており、これら4つの特図1の保留アイコンh11~h14はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。
図25(q)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、第4の保留アイコンh14の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第3の保留アイコンh13となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、本実施形態では、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が750回となると最大で950回の図柄変動表示が実行されるまで時短遊技に移行する遊タイム(b時短状態)に移行するが、はまり回数が750回に到達する10回前の図柄変動表示から遊タイム前兆演出モードに移行し、遊タイム前兆演出モードに移行すると、所定の先読み予告の実施が制限されるとともに、図柄変動表示が開始される毎に、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が行われる。図25(q)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が開始され、これに応じて、次回の図柄変動表示から遊タイムに移行することを示す「0」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと0回」「START:750回目」と更新表示されている。
その後、図25(r)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾8-装飾6-装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。そして、図25(r)に示すタイミングでは、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が終了したため、遊タイムに移行することになり、表示画面の中央下部には「遊タイム突入!!」の文字が表示されてその旨が報知されるとともに、遊タイムまでの図柄変動表示回転数の表示から遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示に切り替わり「遊タイム残り:950回」が表示される。
その後、図25(s)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始される。遊タイムへの移行時では、特図2の保留がないため、特図1の図柄変動表示が開始される。このとき、電サポ状態(b時短状態)に移行したため、表示画面の左上部分に右打ち表示が表示されるとともに、表示画面の中央下部に「右打ちしてね!」の文字が表示され、遊技者に右打ちを促し、第2特図始動口232への遊技球の入賞を促進している。また、特図2の図柄変動表示が開始されやすい時短状態となるため、表示されていた特図1の保留アイコン表示領域281から特図2の保留アイコン表示領域282に切り替わる。また、図25(s)に示すタイミングでは、第2特図始動口232に4つ以上の遊技球が入賞しており、特図2の保留アイコン表示領域282には特図2の第一の保留アイコン~第四の保留アイコンh21~h24が表示されている。また、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイム残り:949回」「START:751回目」と更新表示されている。また、遊タイムに移行すると、設定示唆玉表示領域285が消去され、表示画面の右下部分に「遊タイム中」の文字が表示されるとともに、番長のキャラクタが表示され、遊タイム中であることを示している。
図25(t)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の図柄変動表示に応じて装飾図柄の変動表示が表示されている。なお、図25(t)に示すタイミングでは、大当りが終了してから1699回目の図柄変動表示の実行中であり、すなわち、遊タイムが開始されてから949回目の図柄変動表示の実行中である。そのため、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイム残り:1回」「START:1699回目」と表示されている。その後、図25(u)に示すタイミングで、「装飾6-装飾8-装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図25(v)では、特図2の保留アイコンh21,h22,h23,h24がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh21の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh22の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh21となり、第3の保留アイコンh23の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh22となり、第4の保留アイコンh24の表示位置にあった保留アイコンが第3の保留アイコンh23となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、図25(v)に示す装飾図柄表示装置208では、遊タイムが開始されてから950回目の図柄変動表示の実行中であり、そのため、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムラスト」「START:1700回目」と表示されている。
図25(w)に示す装飾図柄表示装置では、遊タイムが開始してから950回目の図柄変動表示が終了した際の様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾8-装飾6-装飾3」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「863」で停止表示している。また、遊タイムの終了条件である950回の図柄変動表示が実行されたため、表示画面の中央下方に「遊タイム終了」の文字が表示されるとともに、中央上部に表示されていた「遊タイムラスト」の表示と、右下部分に表示されていた「遊タイム中」の文字及び番長のキャラクタが消去され、遊タイムが終了したことが報知されるとともに、表示画面の左上部分に表示されていた右打ち表示も消去される。なお、特賞間スタート回数表示は表示が維持されており、「START:1700回目」と表示されている。ここで、特賞間スタート回数表示も消去されてもよい。遊タイムは、上述したように、再度大当りとなるまで開始されることがない。一方、その後も、特図1で突然時短図柄で停止した場合には、電サポ状態(c時短状態)が開始される。なお、遊タイムが終了する図柄変動表示において、設定示唆が行われる場合があり、例えば、図25(w’)に示すように、表示画面の右下部分に「好機」の文字とともに殿様のキャラクタが出現し、設定4以上であることが示唆される場合がある。
図25(x)に示す装飾図柄表示装置208では、電サポ状態(b時短状態)が終了して通常遊技状態に移行し、保留されている特図2の図柄変動表示が開始された様子が示されている。なお、通常遊技状態では、特図1の図柄変動表示が開始されやすいので、第2の保留アイコン表示領域282から第1の保留アイコン表示領域281に表示が切り換えられ、また、表示画面の中央には「左打ちしてください!」の文字が表示され、遊技者に左打ちを促す演出が行われている。なお、このとき、設定示唆玉表示領域285も表示される。左打ちを促す演出は、例えば、所定時間(例えば、10秒)が経過すると消去されるが、右打ちが継続して行われていることを検出した場合には、左打ちを促す演出が継続される。
本実施形態では、a時短状態において出現するキャラクタとb時短状態において出現するキャラクタとが少なくとも異なっており、すなわち、表示されているキャラクタを見ることで時短状態の種類を認識することができる場合がある。換言すれば、a時短状態とb時短状態とでは演出モードが異なっているということができる。この場合において、例えば、背景表示や出現する予告あるいは先読み予告の内容や出現率が異なるようにしてもよいし、ミッション演出の内容や出現率が異なるようにしてもよい。また、演出モードにより、保留アイコンの表示態様が異なるようにしてもよいし、或る演出モードでは保留アイコンが非表示となるようにしてもよい。a時短状態とa時短状態が終了した後の通常遊技状態で、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示の表示態様が変化してもよく、その表示態様を設定に応じて決定するようにしてもよい。また、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示を数値で直接的に表示してもよいし、例えば、色・形状・大きさ等の態様の変化で示唆するようにしてもよい。また、獲得総球数表示や連チャン回数表示の表示態様を複数種類用意しておき、設定によって表示する態様を決定するようにして、設定を示唆するようにしてもよい。
図26は、装飾図柄表示装置を中心とした突然時短状態(c時短状態)における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。なお、図26でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図26(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図26(a)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図26(a)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図26(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
また、図26(a)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が263回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと487回」「START:263回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図26(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。なお、今回の図柄変動表示は、突然時短(c時短)が当選している。また、図26(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に遊技球が2つ入賞し、保留数が3つとなっている。また、はまり回数が1回増加して263回となったため、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと487回」「START:263回目」と更新表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
その後、図26(c)~同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の上方から下方に向かって、多数のコパンダが疾走するコパンダ群予告が行われている様子が示されている。コパンダ群予告は、突然時短に移行する可能性を示唆する予告であり、遊技者に突然時短となることに対する期待感を持たせるようにしている。なお、コパンダ群予告は、実行中の図柄変動表示で大当りとなることを予告するものである場合であってもよいし、先読み予告である場合があってもよい。
その後、図26(e)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄に「装飾1」停止し、続いて右図柄に「装飾3」が停止し、「プチチャンス!」の文字が表示され、突然時短となる可能性があることを演出している。その後、図26(f)に示すように、中図柄に「装飾2」が停止表示し、特図1の変動表示の結果が突然時短であることが報知される。このとき、同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の中央下部に「時短30突入!」の文字が表示されるとともに、表示画面の中央上部に「時短残り:30回」の文字が表示され、電サポ状態(c時短状態)に移行することが報知されている。なお、本実施形態では、c時短状態に移行すると30回の図柄変動表示が行われるまで電サポ状態が維持されるが、他の回数であってもよいし、また、突然図柄を複数種類備え、停止した図柄によって電サポ状態が維持される図柄変動表示の回数が異なるようにしてもよい。
その後、図26(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始される。電サポ状態への移行時では、特図2の保留がないため、特図1の図柄変動表示が開始される。このとき、電サポ状態(c時短状態)に移行したため、表示画面の左上部分に右打ち表示が表示されるとともに、表示画面の中央下部に「右打ちしてね!」の文字が表示され、遊技者に右打ちを促し、第2特図始動口232への遊技球の入賞を促進している。このとき、表示画面の右下部分に表示されていた設定示唆玉表示領域285が消去され、サボハニのキャラクタが表示され、c時短状態であることが示唆されている。なお、電サポ状態であっても設定示唆玉表示領域285が継続して表示されていてもよい。また、特図2の図柄変動表示が開始されやすい時短状態となるため、表示されていた特図1の保留アイコン表示領域281から特図2の保留アイコン表示領域282に切り替わる。また、図26(g)に示すタイミングでは、第2特図始動口232に3つの遊技球が入賞しており、特図2の保留アイコン表示領域282には特図2の第一の保留アイコン~第三の保留アイコンh21~h23が表示されている。また、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「時短残り:29回」「START:265回目」と更新表示されている。さらに、遊技状態は、特図低確率状態であるので、遊タイムに移行する特図の変動表示回数も更新され、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示は「遊タイムまであと485回」に更新表示されている。
図26(h)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の図柄変動表示に応じて装飾図柄の変動表示が表示されている。なお、図26(h)に示すタイミングでは、c時短状態に移行してから29回目の図柄変動表示の実行中である。そのため、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示は、それぞれ「時短残り:1回」「遊タイムまであと457回」「START:293回目」と表示されている。その後、図26(i)に示すタイミングで、「装飾6-装飾8-装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図26(j)では、特図2の保留アイコンh21,h22,h23,h24がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh21の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh22の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh21となり、第3の保留アイコンh23の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh22となり、第4の保留アイコンh24の表示位置にあった保留アイコンが第3の保留アイコンh23となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、図26(j)に示す装飾図柄表示装置208では、c時短状態に移行してから30回目の図柄変動表示の実行中であり、そのため、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示は、それぞれ「時短ラスト」「遊タイムまであと456回」「START:294回目」と表示されている。
図26(k)に示す装飾図柄表示装置では、c時短状態が開始してから30回目の図柄変動表示が終了した際の様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾8-装飾6-装飾3」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「863」で停止表示している。また、c時短状態の終了条件である30回の図柄変動表示が実行されたため、表示画面の中央下方に「時短終了」の文字が表示されるとともに、中央上部に表示されていた「時短ラスト」の表示と、右下部分に表示されていたサボハニのキャラクタが消去され、c時短状態が終了したことが報知されるとともに、表示画面の左上部分に表示されていた右打ち表示も消去される。なお、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示は表示が維持されており、それぞれ「遊タイムまであと456回」「START:294回目」と表示されている。なお、本実施形態において、c時短状態が終了したときに設定示唆を行う場合があるようにしてもよいし、必ず行うようにしてもよい。
図26(l)に示す装飾図柄表示装置208では、電サポ状態(c時短状態)が終了して通常遊技状態に移行し、保留されている特図2の図柄変動表示が開始された様子が示されている。なお、通常遊技状態では、特図1の図柄変動表示が開始されやすいので、第2の保留アイコン表示領域282から第1の保留アイコン表示領域281に表示が切り換えられ、また、表示画面の中央には「左打ちしてください!」の文字が表示され、遊技者に左打ちを促す演出が行われている。なお、このとき、設定示唆玉表示領域285も表示される。左打ちを促す演出は、例えば、所定時間(例えば、10秒)が経過すると消去されるが、右打ちが継続して行われていることを検出した場合には、左打ちを促す演出が継続される。
図27は、装飾図柄表示装置を中心とした突然時短状態(c時短状態)中に遊タイム(b時短状態)に移行する場合における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。なお、図27でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。また、図27(a)~同図(g)に示す演出は、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が異なっている点を除き、図26(a)~同図(g)と同様であるので、説明を省略する。
図27(h)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の図柄変動表示に応じて装飾図柄の変動表示が表示されている。なお、図27(h)に示すタイミングでは、c時短状態に移行してから13回目の図柄変動表示の実行中である。また、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が749回目である。そのため、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示は、それぞれ「時短残り:13回」「遊タイムまであと1回」「START:749回目」と表示されている。また、はまり回数が750回に到達する10回前の図柄変動表示から遊タイム前兆演出モードに移行しており、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が行われ、表示画面の中央には、遊タイムまでの残り図柄変動表示の回数を示す「1」の表示がなされている。その後、図27(i)に示すタイミングで、「装飾6-装飾8-装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図27(j)では、特図2の保留アイコンh21,h22,h23,h24がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh21の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh22の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh21となり、第3の保留アイコンh23の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh22となり、第4の保留アイコンh24の表示位置にあった保留アイコンが第3の保留アイコンh23となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、図27(j)に示す装飾図柄表示装置208では、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目であるので、次の図柄変動表示から遊タイムに移行することとなる。そのため、遊タイム前兆演出モードにおけるカウントダウン表示として「0」が表示され、遊タイムに移行することを示唆しており、電サポ状態の残り図柄変動表示回数を示す表示、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示は、それぞれ「時短残り:12回」「遊タイムまであと0回」「START:750回目」と表示されている。
図27(k)に示す装飾図柄表示装置では、大当りが終了してから750回目の図柄変動表示(c時短状態が開始してから18回目の図柄変動表示)が終了した際の様子が示されている。これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾8-装飾6-装飾3」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「863」で停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。そして、図27(k)に示すタイミングでは、大当りが終了してから750回目の図柄変動表示が終了したため、遊タイムに移行することになり、表示画面の中央下部には「遊タイム突入!!」の文字が表示されてその旨が報知されるとともに、遊タイムまでの図柄変動表示回転数の表示から遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示に切り替わり「遊タイム残り:950回」が表示される。また、この演出例では、c時短状態としての電サポ状態から遊タイム(b時短状態)としての電サポ状態に移行し、電サポ状態が維持される図柄変動表示の回数も12回から950回に増大するので、「上乗せ!!」の文字を表示して演出を盛り上げている。
その後、図27(l)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2の保留アイコンh21,h22,h23,h24がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh21の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh22の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh21となり、第3の保留アイコンh23の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh22となり、第4の保留アイコンh24の表示位置にあった保留アイコンが第3の保留アイコンh23となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。このとき、遊技状態がc時短状態から遊タイム(b時短状態)に移行したため、表示画面の右下には、「遊タイム中」の文字とともに番長のキャラクタが表示され、遊タイムに移行したことを報知している。また、図27(l)に示すタイミングでは、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイム残り:949回」「START:751回目」と更新表示されている。
なお、この演出例では、c時短状態の実行中に遊タイム移行条件が成立するとc時短状態から遊タイムに移行するようにしている一方、本実施形態では、突然時短図柄が特図1でしか表示されないため、遊タイム中は右打ちで遊技する本実施形態では、遊タイム中に突然時短図柄が表示されることはレアケースということができるが、本実施形態では、遊タイム中に突然時短図柄が表示された場合は、遊タイムが終了し、c時短状態に移行することとなる。なお、遊タイム中に突然時短図柄が表示されても、遊タイムが継続し、c時短状態に移行しないようにしてもよい。また、同様に、大当りの終了後に移行するa時短状態において突然時短図柄が表示された場合もレアケースであり、a時短状態が終了してc時短状態に移行するようにしているが、a時短状態において突然時短図柄が表示されてもc時短状態に移行しないようにしてもよい。また、遊タイムにおいて突然時短図柄が表示された場合には、遊タイムが開始してから950回の図柄変動表示が行われた後にc時短状態に移行するようにしてもよいし、逆にc時短状態において遊タイムへの移行条件が成立した場合には、c時短状態で実行可能な回数(本演出例では、30回)の図柄変動表示が終了した後で遊タイムに移行するようにしてもよい。また、a時短状態において突然時短図柄が表示された場合には、a時短状態で実行可能な回数(本演出例では、100回)の図柄変動表示が終了した後でc時短状態に移行するようにしてもよい。また、遊タイム中に突然時短図柄が表示された場合に、残りの時短回数が多い方の電サポ状態に移行あるいは継続するようにしてもよい。また、c時短状態において突然時短図柄が表示された場合もレアケースであり、この場合も、実行中のc時短状態が終了して再びc時短状態が開始するようにしているが、実行中のc時短状態が継続し、表示された突然時短図柄に基づくc時短状態に移行しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、a時短状態で実行可能な図柄変動表示の回数(100回)よりもc時短状態で実行可能な図柄変動表示の回数(30回)の方が少なく、c時短状態で実行可能な図柄変動表示の回数(30回)よりも遊タイム(b時短状態)で実行可能な図柄変動表示の回数(950回)の方が多いように設定されているが、これらに限らず、各電サポ状態での図柄変動表示の回数は任意に設定することができる。
また、本実施形態では、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(c時短状態)における演出と、遊タイム(b時短状態)における演出とを異ならせているが、同じ演出であってもよい。
図28は、装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行するはまり回数の図柄変動表示において突然時短に当選した場合における装飾図柄変動表示にかかる演出の一例を段階的に示す図である。なお、図28でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。また、図28(a)に示す演出は、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が異なっている点を除き、図26(a)と同様であるので、説明を省略する。
図28(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、第4の保留アイコンh14の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第3の保留アイコンh13となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、本実施形態では、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が750回目であって、遊タイム前兆演出モードの実行中であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が行われる。図28(b)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が開始され、これに応じて、次回の図柄変動表示から遊タイムに移行することを示す「0」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと0回」「START:750回目」と更新表示されている。また、この演出例では、今回の図柄変動表示において突然時短が当選している。その後、図28(c)~同図(e)に示す演出が行われる。なお、図28(c)~同図(e)に示す演出は、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が異なっている点を除き、図26(c)~同図(e)と同様であるので、説明を省略する。
その後、図28(f)に示すように、中図柄に「装飾2」が停止表示し、特図1の変動表示の結果が突然時短であることが報知される。しかしながら、この演出例では、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目であり、同時に遊タイムへの移行条件が成立している。この場合には、c時短状態よりも遊タイム(b時短状態)が優先され、遊タイムに移行し、突然時短は実質的に無効となる。そのため、図28(f)に示す装飾図柄表示装置208では、コパンダのキャラクタが表示されるとともに、表示画面の中央下方に「遊タイム突入!!」の文字が表示され、c時短状態ではなく遊タイムに移行することが報知されている。なお、突然時短と遊タイムへの移行が同時に成立した場合に、遊タイムに優先してc時短状態へ移行するようにしてもよいし、最初にc時短状態へ移行し、c時短状態が終了した後で遊タイムに移行するようにしてもよい。
その後、図28(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始される。遊タイムへの移行時では、特図2の保留がないため、特図1の図柄変動表示が開始される。このとき、電サポ状態(b時短状態)に移行したため、表示画面の左上部分に右打ち表示が表示されるとともに、表示画面の中央下部に「右打ちしてね!」の文字が表示され、遊技者に右打ちを促し、第2特図始動口232への遊技球の入賞を促進している。また、特図2の図柄変動表示が開始されやすい時短状態となるため、表示されていた特図1の保留アイコン表示領域281から特図2の保留アイコン表示領域282に切り替わる。また、図28(g)に示すタイミングでは、第2特図始動口232に3つの遊技球が入賞しており、特図2の保留アイコン表示領域282には特図2の第一の保留アイコン~第三の保留アイコンh21~h23が表示されている。また、遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイム残り:949回」「START:751回目」と更新表示されている。また、遊タイムに移行すると、設定示唆玉表示領域285が消去され、表示画面の右下部分に「遊タイム中」の文字が表示されるとともに、番長のキャラクタが表示され、遊タイム中であることを示している。
図29は、装飾図柄表示装置を中心とした大当り遊技終了演出において設定示唆演出の一例が行われる様子を示す図である。なお、図29でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図29(a)に示す装飾図柄表示装置208では、5R確変大当りにかかる大当り遊技における5ラウンド目が実行されている様子が示されている。本実施形態では、「装飾5-装飾5-装飾5」の大当り図柄の組合せで大当りとなったため、確変大当りであることが遊技者に認識可能となっている。なお、大当り遊技中において、10R確変大当りであるか否かを報知するための昇格演出が行われる場合があってもよく、また、昇格演出において、設定示唆が含まれるようにしてもよい。なお、図29(a)に示すタイミングでは、5ラウンド目であって、第1可変入賞口234aに遊技球が48個入球し、720球の賞球を獲得していることが示されている。
図29(b)は、5ラウンド目において第2可変入賞口235aに10個の遊技球が入賞した様子が示されている。図29(b)に示す装飾図柄表示装置208では、第2可変入賞口235aに10個の遊技球が入賞し、第2可変入賞口235aが閉鎖すると、表示画面の右下部分に「大当り終了」の文字が表示され、大当りが終了することが報知されている。また、このとき、表示画面の中央にキャラクタが表示される場合がある。ここで出現するキャラクタは、図15(a)及び同図(b)に示すテーブルが用いられて、キャラクタの出現の可否及び表示するキャラクタの種類が決定される。図29(b)に示す例では、「おらぁ!!」のセリフとともに番長のキャラクタTDRが表示されており、すなわち、設定5以上であることが遊技者に示唆されている。その他、図29(b1)~同図(b5)に示すように、「アフロになさ~い」のセリフとともにチャッピーのキャラクタCYPが表示されることで奇数設定であることが示唆され、「爺じゃ!」のセリフとともに爺のキャラクタGYJが表示されることで偶数設定であることが示唆され、「!!!」の文字とともにサボハニのキャラクタSBHが表示されることで設定2以上であることが示唆され、「チャンスだよ」のセリフとともにコパンダのキャラクタKPDが表示されることで設定4以上であることが示唆され、「サイコーね!」のセリフとともにマチ子先生のキャラクタMCKが表示されることで設定6が濃厚であることが示唆される。
その後、図29(c)に示す装飾図柄表示装置208では、5ラウンド目が終了して大当り終了演出が行われている様子が示されている。なお、図29(c)に示す例は、確変大当りであることが確定している演出が行われている様子が示されている。大当り終了演出が開始すると、装飾図柄表示装置208の中央に「確変突入!」の文字が表示され、確変状態(特図高確率普図高確率状態)に移行することが報知される。また、表示画面の右下に表示されている総獲得賞球数の表示がカウントアップするアニメーションが開始され、今回の大当りで獲得された750個の賞球が加算される様子が示されている。
図30は、装飾図柄表示装置を中心とした設定示唆演出の一例が行われる様子を示す図である。なお、図30でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図30(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾5-装飾1」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図30(a)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図30(a)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図30(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されており、これら4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
また、図30(a)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が199回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと551回」「START:199回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図30(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、第4の保留アイコンh14の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第3の保留アイコンh13となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、はまり回数が1回増加して200回となったため、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと550回」「START:200回目」と更新表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
その後、図30(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。また、今回の図柄変動表示は、大当りが終了してから200回転目であり、大当りが終了してから100回転毎に出現する設定示唆玉が出現する条件が成立している。そのため、図16(a)又は(b)に示すテーブルが用いられて出現する設定示唆玉の色が選択される。図30(c)に示すタイミングでは、遊タイムに移行する前の通常遊技状態であるので、図16(a)に示す、遊タイム前・設定示唆玉選択テーブルが参照され、設定に基づいて抽選で選択される。図30(c)~同図(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左上隅部から右下方向に向かって星型の設定示唆玉が移動する様子が示されている。図30(c)~同図(e)に示す設定示唆玉は青色の設定示唆玉であり、遊タイム前にあっては、設定4以上でのみ出現するので、設定4以上であることが示唆されているということができる。出現した設定示唆玉は、設定示唆玉表示領域285における第一の設定示唆玉s11の表示位置に反映され、表示されていた第一の設定示唆玉s11~第三の設定示唆玉s13はそれぞれ第二の設定示唆玉s12~第四の設定示唆玉s14として表示され、表示されていた第四の設定示唆玉s14は消去される。すなわち、出現した設定示唆玉のうち直近4回までの設定示唆玉の履歴が設定示唆玉表示領域285に表示されている。本実施形態では、非電サポ状態であって、大当りが終了してから100ゲーム毎に出現する。なお、電サポ状態においても出現してもよい。また、設定示唆玉の出現条件は上述したものに限定されず、例えば、図柄変動表示毎に出現抽選を行い、これに当選した場合に設定示唆玉が出現するようにしてもよいし、特定の変動パターン(例えば、SPリーチ)が実行された場合に出現するようにしてもよい。また、複数種類の遊技実行条件(例えば、第1特図始動口230への遊技球の入賞、リーチ演出の実行、予告演出の実行等)のいずれかが成立する毎にポイントが加算され、ポイントが所定数(例えば、200ポイント)となる毎に設定示唆玉が出現するようにしてもよい。この場合、例えば、加算されるポイントが成立した遊技実行条件によって異なるようにしてもよい(例えば、第1特図始動口230へ入賞すると2ポイントが加算され、リーチ演出が実行されると10ポイントが加算され、予告演出が実行されると15ポイントが加算される等)。また、本実施形態では、遊タイム前と遊タイム後とで設定示唆玉の各色の出現率が異なっているが、同じであってもよい。その後、図30(f)に示すタイミングで図柄変動表示が終了し、これに合わせて表示画面の中央に表示されている装飾図柄も「装飾6-装飾8-装飾3」のはずれの装飾図柄の組合せで停止表示している。また、ミニ図柄もこれに合わせて「683」で停止表示している。
図31は、装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行する報知を含む演出の一例を段階的に示す図である。なお、図31でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図31(a1)~同図(a4)に示す演出例は、変動短縮を伴わないリーチなしはずれの変動パターンが実行されている様子が示されている。図31(a1)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図31(a1)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図31(a1)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図31(a1)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
また、図31(a1)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が749回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと1回」「START:749回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図31(a2)では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、本実施形態では、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が750回となると最大で950回の図柄変動表示が実行されるまで時短遊技に移行する遊タイム(b時短状態)に移行するが、はまり回数が750回に到達する10回前の図柄変動表示から遊タイム前兆演出モードに移行し、遊タイム前兆演出モードに移行すると、所定の先読み予告の実施が制限されるとともに、図柄変動表示が開始される毎に、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が行われる。図31(a2)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が開始され、これに応じて、次回の図柄変動表示から遊タイムに移行することを示す「0」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと0回」「START:750回目」と更新表示されている。
図31(a3)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続して行われている様子が示されている。なお、カウントダウンの「0」の表示は消去されている。
その後、図31(a4)に示すように、変動短縮を伴わないリーチなしはずれの変動パターンの変動時間(例えば、10秒)が経過すると、装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾5-装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。そして、図31(a4)に示すタイミングでは、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が終了したため、遊タイムに移行することになり、表示画面の中央下部には「遊タイム突入!!」の文字が表示されてその旨が報知されるとともに、遊タイムまでの図柄変動表示回転数の表示から遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示に切り替わり「遊タイム残り:950回」が表示される。
図31(b1)~同図(b4)に示す演出例は、変動短縮を伴うリーチなしはずれの変動パターンが実行されている様子が示されている。図31(b1)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図31(b1)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図31(b1)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図31(b1)には、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されており、これら4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
また、図31(b1)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が749回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと1回」「START:749回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図31(b2)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、第4の保留アイコンh14の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第3の保留アイコンh13となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、本実施形態では、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が750回となると最大で950回の図柄変動表示が実行されるまで時短遊技に移行する遊タイム(b時短状態)に移行するが、はまり回数が750回に到達する10回前の図柄変動表示から遊タイム前兆演出モードに移行し、遊タイム前兆演出モードに移行すると、所定の先読み予告の実施が制限されるとともに、図柄変動表示が開始される毎に、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が行われる。図31(b2)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が開始され、これに応じて、次回の図柄変動表示から遊タイムに移行することを示す「0」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと0回」「START:750回目」と更新表示されている。
その後、図31(b3)に示すように、変動短縮を伴うリーチなしはずれの変動パターンの変動時間(例えば、5秒)が経過すると、装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾5-装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。そして、図31(b3)に示すタイミングでは、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が終了したため、遊タイムに移行することになり、表示画面の中央下部には「遊タイム突入!!」の文字が表示されてその旨が報知されるとともに、遊タイムまでの図柄変動表示回転数の表示から遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示に切り替わり「遊タイム残り:950回」が表示される。
このように、本実施形態では、図柄変動表示の終了時に遊タイムに移行する旨の報知を行うため、大当りが終了してから遊タイムに移行する条件である750回目の図柄変動表示の変動時間により、図柄変動表示の開始から遊タイムに移行することが報知されるまでの時間が異なっているということができる。
図32は、装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行する報知を含む演出の一例を段階的に示す図である。なお、図31でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図32に示す演出例は、SPリーチはずれの変動パターンが実行されている様子が示されている。なお、図32(a)~同図(b)に示す演出は、図31(a1)~同図(a2)に示す演出と同様であるので、説明を省略する。
その後、図32(c)に示すように、左図柄及び右図柄にそれぞれ「装飾4」が停止表示してリーチ状態に突入する。その後、図32(c)~同図(e)に示すようにSPリーチ演出に移行する。なお、図32(c)~同図(e)に示すSPリーチ演出は、図18(l)~図19(q)に示す演出と同様であるので、説明を省略する。
その後、図32(f)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタが敗北し、「装飾4-装飾5-装飾4」のはずれの組合せで装飾図柄が揺れ変動している様子が示されている。すると、図32(g)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、表示画面に「遊タイム突入!!」の文字が枠に囲まれて右下がりに傾いた表示態様で表示され、次の図柄変動表示から遊タイムに移行することが報知される。ここで、例えば、所定の設定(例えば、設定4以上)である場合には、図32(g’)に示すように、「遊タイム突入!!」の文字が枠に囲まれて右上がりに傾いた表示態様で表示し、遊タイムに移行することを報知するとともに、設定示唆を行う場合があってもよい。なお、本実施形態において、遊タイムに移行することの報知を実行する場合において、設定示唆をする演出が必ず含まれるようにしてもよい。この場合、報知態様を複数種類用意しておき、実行された報知態様の種類により、設定示唆の内容が異なるようにしてもよい。
その後、図32(h)に示すように、SPリーチ演出からデフォルトの背景画像に移行し、図32(i)に示すタイミングで「装飾4-装飾5-装飾4」のはずれの装飾図柄の組合せで確定表示する。なお、「遊タイム突入!!」の文字は、装飾図柄が確定表示するまで継続して表示されている。このように、SPリーチ演出が実行された場合では、遊タイムに移行することの報知態様が異なるようにしている。なお、SPリーチ演出が行われた場合でも、例えば、図31(a4)に示す態様で遊タイムへ移行することを報知してもよい。
図32(f2)~同図(i2)に示す演出例は、図32(e)に続く演出例であり、大当りの終了後の図柄変動表示の回数が750回目で大当りとなる場合の演出例について示されている。この場合は、遊タイムに移行することがないので、図32(f2)~同図(i2)に示す演出は、図19(s)~同図(v)及び同図(w’)~同図(y’)に示す演出と同様の演出が行われ、遊タイムに移行することの報知が行われない。
本実施形態では、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示の変動パターンにより、遊タイムに移行することの報知を、図柄変動表示が開始してからの時間や、表示態様を異ならしたりしたが、他の方法により報知態様が異なってもよく、例えば、遊タイムに移行することの報知を実行する長さが異なってもよい。また、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示において、はずれの装飾図柄が表示されるよりも前、すなわち、遊技者にはずれであることが認識可能となるよりも前に遊タイムに移行することの報知を行うようにしてもよい。
また、この演出例では、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示の変動パターンがSPリーチではずれとなる変動パターンである場合に、遊タイムに移行することの報知をはずれが表示される際に表示するようにしたが、例えば、はずれとなるSPリーチが実行される場合には遊タイムに移行することの報知を行わず、遊タイムに移行した最初の図柄変動表示において遊タイムに移行したことを報知するようにしてもよい。これにより、SPリーチがはずれて落胆した次の変動でいきなり遊タイムに移行することが認識され、演出にメリハリを持たせることができ、遊技を盛り上げることができる場合がある。
また、例えば、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示の変動パターンがSPリーチではずれとなる等の変動時間の長い変動パターンが選択された場合は、演出内容を変更し、疑似連はずれ等の演出に演出内容を差し替えるようにしてもよい。
図33は、本実施形態に係るパチンコ機において実行される先読み予告演出の一例について段階的に示す図である。なお、図33でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図33(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図33(a)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図33(a)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図33(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
また、図33(a)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が294回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと456回」「START:294回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図33(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。なお、図33(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に遊技球が1つ入賞し、保留数が2つとなっている。また、この入賞では、大当り乱数値を先読みした結果、大当りとなる結果であり、先読み結果情報コマンドが主制御部300から第1副制御部400に出力され、その結果、入賞時先読み予告としてマチ子先生のキャラクタが表示されるとともに、保留予告として第2の保留アイコンh12がサボハニの表示態様で表示されている。マチ子先生のキャラクタは所定時間(例えば、2秒間)表示された後、消去される。一方、サボハニの表示態様の第2の保留アイコンh12は、当該保留された図柄変動表示が終了するまで継続して表示される。また、はまり回数が1回増加して295回となったため、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと455回」「START:295回目」と更新表示されている。
図33(c)に示す装飾図柄表示装置208では、図33(b)に示すタイミングから2回の図柄変動表示が消化され、先読み予告の対象である図柄変動表示が実行されている様子が示されている。変動アイコンh0は、第1特図始動口230に入賞時にサボハニの表示態様で表示されていたものから変化はない。なお、先読み予告の対象である図柄変動表示が開始されるまでの間に表示態様が変化してもよい。これにより、遊技者に大当りに対する期待感を持たせることができる場合がある。また、図33(c)に示すタイミングでは、特図1の保留が3つであり、特図1の保留アイコン表示領域281には3つの保留アイコンh11,h12,h13が表示されている。また、はまり回数は297回となっており、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと453回」「START:297回目」と更新表示されている。
その後、図33(d)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄と右図柄にそれぞれ「装飾7」が停止表示され、リーチ状態に突入した様子が示されている。その後は、図33(d)~同図(h)に示す演出が行われる。なお、図33(d)~同図(h)に示す演出は、図18(l)~図19(s)と同様の要領で行われるため、説明を省略する。
その後、図33(i)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7-装飾7-装飾7」の10R確変大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図33(i)に示す特図1の第4図柄(丸形の図形)は「○」で停止表示するとともに、ミニ図柄も「777」の組合せで停止表示される。
このように、本実施形態では、通常遊技状態において、複数種類の先読み予告のうちの少なくとも1つが実行される場合がある様子が示されている。
図34は、装飾図柄表示装置を中心とした遊タイムに移行する報知を含む演出の一例を段階的に示す図である。なお、図34でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図34(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図34(a)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図34(a)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図34(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12のうち、第1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様であるが、第2の保留アイコンh12は、突然時短図柄の先読みが行われており、表示態様が青色丸印で表示されており、先読み予告が行われている。
また、図34(a)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が748回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと2回」「START:748回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図34(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、本実施形態では、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が750回となると最大で950回の図柄変動表示が実行されるまで時短遊技に移行する遊タイム(b時短状態)に移行するが、はまり回数が750回に到達する10回前の図柄変動表示から遊タイム前兆演出モードに移行し、遊タイム前兆演出モードに移行し、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が行われる。図34(b)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り終了後の749回目の図柄変動表示が開始され、これに応じて、次回の図柄変動表示から遊タイムに移行することを示す「1」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと1回」「START:749回目」と更新表示されている。また、図34(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に遊技球が2個以上入賞しており、特図1の保留は4つとなっている。なお、特図1の4つ目の保留は大当りとなる図柄変動表示が保留されている状態であり、説明の便宜上、第4の保留アイコンh14にハッチングを施しているが、デフォルトの表示態様で表示されている。これは、特図1の1つ目の保留が消化されて図柄変動表示が終了すると、遊タイムに移行し、特図2の図柄変動表示が開始されやすくなるため、これを避けて大当りを狙うために、打ち出しを止めてしまうという不都合を防止するために、保留予告を制限している。なお、本実施形態では、遊タイム前兆演出モードに移行すると、図34(b)に示す入賞時先読み予告の実施が制限されるが、保留予告は制限を受けず、実施可能であるが、遊技状態が変化する契機となる図柄変動表示よりも後に保留された図柄変動表示に関する先読み予告については、実行が制限されるようになっている。
その後、図34(c)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾5-装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図34(d)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh12となり、第4の保留アイコンh14の表示位置にあった保留アイコンが第3の保留アイコンh13となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、図34(d)に示す装飾図柄表示装置208では、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目であるので、次の図柄変動表示から遊タイムに移行することとなる。そのため、遊タイム前兆演出モードにおけるカウントダウン表示として「0」が表示され、遊タイムに移行することを示唆しており、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと0回」「START:750回目」と表示されている。
その後、図34(e)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾6-装飾8-装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。そして、図33(e)に示すタイミングでは、大当り終了後の750回目の図柄変動表示が終了したため、遊タイムに移行することになり、表示画面の中央下部には「遊タイム突入!!」の文字が表示されてその旨が報知されるとともに、遊タイムまでの図柄変動表示回転数の表示から遊タイムの残り図柄変動表示回数を示す表示に切り替わり「遊タイム残り:950回」が表示される。
本実施形態では、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示よりも後に保留された特図1の図柄変動表示について先読み予告の実行を制限するようにしているが、突然時短図柄が当選することとなる図柄変動表示が保留された後に保留された特図1の図柄変動表示についても先読み予告の実行を制限している。これにより、例えば、電サポ状態に移行した後に、特図1で大当りを狙われてゲーム性が損なわれるのを防止することができる場合がある。
図35は、本実施形態に係るパチンコ機において実行される先読み予告演出の一例について段階的に示す図である。なお、図35でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図35(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図35(a)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図35(a)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図35(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
また、図35(a)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が739回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと11回」「START:739回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図35(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。図35(b)に示すタイミングでは、遊タイムに移行するまでの図柄変動表示の回数が残り10回となったため、遊タイム前兆演出モードに移行し、遊タイムまでの図柄変動表示回数のカウントダウン表示が開始されており、装飾図柄表示装置208では、あと10回の図柄変動表示で遊タイムに移行することを示す「10」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと10回」「START:740回目」と更新表示されている。また、図35(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に遊技球が1個入賞しており、特図1の保留は2つとなっている。また、この特図1の2つ目の保留について先読み予告が行われており、第2の保留アイコンh12の表示態様がサボハニの表示態様とされている。本実施形態では、遊タイム前兆演出モードに移行すると、図35(b)に示す入賞時先読み予告の実施が制限されるが、保留予告は制限を受けず、実施可能である。すなわち、複数種類の先読み予告のうちの一部の先読み予告が制限されている。なお、遊タイム前兆演出モードに移行した場合に、全ての種類の先読み予告の実行が制限されるようにしてもよい。また、遊タイム前兆演出モードにおいて、先読み予告は行われないが設定示唆が行われるようにしてもよい。また、遊タイム前兆演出モードにおいて実行が許容されている或る予告(例えば、保留予告)が行われて大当りした場合には、電サポ付き確変大当りに移行するようにしてもよい。また、例えば、或る回数(例えば、10回等)の図柄変動表示が実行されている間、或る種類の先読み予告が実行される場合がある先読みモードに移行可能に構成され、遊タイム前兆演出モードに移行した場合は、先読みモードに移行しないようにしてもよい。すなわち、遊タイムに移行するまでの図柄変動表示の回数が残り10回となった場合には、先読みモードに移行しないようにしてもよい。なお、先読みモードが所定回数(例えば、4回等)の図柄変動表示が実行されている間行われるものであって、この先読みモード自体が先読み予告として機能するものであってもよい。
図35(c)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の図柄変動表示に応じて装飾図柄の変動表示が表示されている。なお、図35(c)に示すタイミングでは、大当りが終了してから742回目の図柄変動表示の実行中である。すなわち、遊タイム前兆演出モードに移行して3回目の図柄変動表示の実行中である。そのため、装飾図柄表示装置208では、あと8回の図柄変動表示で遊タイムに移行することを示す「8」の表示が表示画面の中央に表示されている。また、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと8回」「START:742回目」と更新表示されている。また、図35(b)に示すタイミングから図35(c)に示すタイミングの間で第1特図始動口230に遊技球が3つ以上入賞しており、図35(c)に示すタイミングでは、特図1の保留は3つとなっている。また、図35(c)に示すタイミングでは、先読み予告の対象である図柄変動表示が行われており、変動アイコンh0がサボハニの表示態様とされている。その後、左図柄及び右図柄にそれぞれ「装飾7」が停止表示してリーチ状態となる。なお、図35(d)~同図(i)に示す演出は、図33(d)~同図(i)に示す演出と同様であるので、説明を省略する。
図36は、本実施形態に係るパチンコ機において実行されるミニゲームの演出の一例について段階的に示す図である。なお、図36でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。なお、図36(a)~同図(b)に示す演出は、図30(a)~同図(b)に示す演出と同様であるので、説明を省略する。
図36(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第1のミニゲームが開始されている様子が示されている。第1のミニゲームが開始されると、「連打!」の文字の表示とともに表示画面の中央に演出ボタン136を押下するアニメーションが表示され、その下方に残時間メータが表示され、演出ボタン136の操作受付期間を示している。
その後、図36(d)に示す装飾図柄表示装置208では、第1のミニゲームの実行中に、第1のミニゲームとは別の第2のミニゲームが開始されている様子が示されている。第2のミニゲームは、おみくじのミニゲームであり、表示画面に第2ミニゲーム表示領域が表示され、「ボタンを押せ!」「大吉でラッキー!」の文字とともに、「小吉」「中吉」「大吉」の項目が横並びで表示され、高速で表示位置が変化する手の形をしたカーソルを演出ボタン136を操作したタイミングで停止表示させることで、「小吉」「中吉」「大吉」のいずれかの項目を指し示す。第2のミニゲームは、「大吉」、「中吉」、「小吉」の順で第1のミニゲームの結果に対する期待度を示唆するミニゲームであり、すなわち、「大吉」、「中吉」、「小吉」の順で大当りに対する期待度が高いということができる。この演出例では、第1のミニゲームよりも後で開始された第2のミニゲームが、第1のミニゲームに優先して結果が表示されるミニゲームである。
その後、図36(e)に示すタイミングで演出ボタン136が操作され、カーソルが「大吉」を指し示すと、図36(f)に示す装飾図柄表示装置208では、「小吉」と「中吉」の項目が消去されて、「大吉」の項目のみが表示されるとともに、「大吉でラッキー!」の表示が「ラッキー!強カットイン!」に表示が切り替わる。
その後、第2のミニゲームが終了すると、図36(g)に示す装飾図柄表示装置208では、第1のミニゲームが再開する様子が示されている。そして、遊技者により演出ボタン136が連打されると、図36(h)に示すタイミングでカットイン画像が表示される。このカットイン画像は、「勝負じゃ!」の文字の吹き出しとともに殿様のキャラクタがアップに表示される演出であり、図36(h)に示すカットイン画像は、吹き出しに多数の番長の顔が表示された強カットイン画像である。なお、吹き出しに番長の顔が含まれない表示の弱カットイン画像が表示される場合もあり、弱カットイン画像が表示された場合よりも強カットイン画像が表示された場合の方が最終的に大当り図柄が表示されやすい。その後、強カットイン画像が消去されると、図36(i)~同図(o)に示す演出が行われる。なお、図36(i)~同図(o)に示す演出は、図18(l)~図19(v)及び図19(w’)~同図(y’)に示す演出と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態では、通常遊技状態においてミニゲームが行われる場合があるが、遊タイムに移行するまでの図柄変動表示の回数が残り10回となってからはミニゲームが行われないようにして、遊タイムに移行することについて遊技者に集中させるようにしてもよい。すなわち、通常遊技状態では、複数のミニゲームが重なって実行されている期間があるが、上述した遊タイム前兆演出モードに移行した後は複数のミニゲームが重なって実行されないようにしてもよい。
図37は、本実施形態に係るパチンコ機において実行される予告演出の一例について段階的に示す図である。なお、図37でも、装飾図柄表示装置208のみ図示し、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の図示を省略している。
図37(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図37(a)に示す状態では、特図1及び特図2のいずれも停止表示されている状態であり、装飾図柄表示装置208の右上隅における第4図柄・保留数表示領域284では、その旨を示すように、特図1の図柄変動中報知領域及び特図2の図柄変動中報知領域いずれにおいても「×」が表示されている。
さらに、図37(a)に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるので、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示によって表される。
図37(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されており、これら4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14のうち、第2の保留アイコンh12~第4の保留アイコンh14はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)であるが、第1の保留アイコンh11は、サボハニの表示態様とされており、保留予告(先読み予告)が行われている。
また、図37(a)に示すタイミングでは、大当り終了後に通常遊技状態に移行してからの図柄変動表示回数(はまり回数)が325回目であり、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと426回」「START:324回目」と表示されている。また、設定示唆玉表示領域285に表示されている4つの設定示唆玉s11~s14はいずれも白色で表示されている。
図37(b)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、第4の保留アイコンh14の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第3の保留アイコンh13となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。図37(b)に示すタイミングでは、大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が325回目であるので、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示と特賞間スタート回数表示は、それぞれ「遊タイムまであと425回」「START:325回目」と更新表示されている。
その後、図37(c)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示の表示態様が所定時間(例えば、1秒間)変化する予告表示演出が行われる場合がある。この演出例では、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示の色が変化することで予告を行うようにしたが、これに限定されず、他の態様で変化してもよく、例えば、大きさが変化してもよいし、表示位置が変更してもよいし、所定時間消去されるようにしてもよい。また、複数種類の変化態様を用意しておき、変化態様によって大当りに対する期待度を異ならせるようにしてもよい。また、例えば、図37(c’)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示について少なくとも一部の文字が変化してもよい。なお、この場合において、図37(c’)に示す例では、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示の色も変化しているが、色は変化せず、文字のみ変化するようにしてもよい。また、例えば、図37(c’’)に示すように、特賞間スタート回数表示の表示態様を変化することで大当り予告を行うようにしてもよい。ここで、変化態様は図37(c’’)に示すものに限らず、上述したような種々な変化態様が採用可能である。また、変化態様によって、大当り濃厚あるいは確変大当り濃厚であることを示唆するものであってもよいし、例えば、c時短に当選したことが濃厚であることを示唆するものであってもよい。また、遊タイムに移行する前のa時短状態及びc時短状態においても上述した大当り予告をしてよいことはいうまでもなく、例えば、図26(g)に示すc時短状態の残り図柄変動表示回数の表示や、図23(c)に示すa時短状態の残り図柄変動表示回数の表示についても適用して大当り予告を行うようにしてもよい。この場合において、a時短状態やc時短状態における大当り予告の実行態様と、通常遊技状態における大当り予告の実行態様とで異ならせるようにしてもよい。また、この演出例では、実行中の図柄変動表示における大当り予告について説明したが、先読み予告として実行する場合があってもよい。また、上述した大当り予告が行われ、その後に大当りへ移行した場合、当該大当りにかかる大当り遊技の終了後は、通常の演出態様(デフォルトの態様)で実行される。また、上述した大当り予告演出を、遊タイム前兆演出モードでは実行しないようにしてもよい。その後は、図37(d)~同図(j)に示す演出が行われる。なお、図37(d)~同図(j)に示す演出は、図36(i)~同図(o)に示す演出を同様であるので説明を省略する。
この演出例では、サボハニの表示態様である保留アイコンを表示することで先読み予告としての保留予告を行ったが、先読み予告の態様はこれに限定されず、例えば、図柄変動表示毎にキャラクタが出現する等の所定の演出が実行される連続予告であってもよいし、一度だけ実行される先読み予告であってもよい。また、保留予告の表示態様を複数種類表示可能であり、表示された態様によって大当りの期待度が異なるようにしてもよいことはいうまでもない。
また、この演出例では、遊タイムに移行する前において実行する例を示したが、遊タイム中では上述した大当り予告演出及び先読み予告の少なくともいずれか一方を実行しないようにしてもよいし、大当り予告演出も先読み予告も実行するようにしてもよい。
また、この演出例では、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示が表示される遊タイム前において実行され、遊タイムが終了した後は実行されないようにしてもよいし、遊タイム終了後は、特賞間スタート回数表示の表示態様を変化することで大当り予告を行うようにしてもよい。
以上説明した実施形態では、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示を装飾図柄表示装置208に表示するようにしたが、装飾図柄表示装置208とは別の表示装置(例えば、サブ表示装置等)を設け、この表示装置に遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示および特賞間スタート回数表示を表示するようにしてもよい。
以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の報知を実行可能な報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも前記特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの前記特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの前記特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、該第二の時短状態が開始されることがなく[例えば、遊タイムに移行し、当該遊タイムが終了した後は、大当りとなるまで再度遊タイムに移行することはない等]、
前記複数の報知のうちの一の報知は、第一の報知[例えば、図21(b)に示す遊タイム情報表示等]であり、
前記第一の報知は、前記第二の時短状態の実行状況について認識可能な報知であり[例えば、図21(b)に示すように、装飾図柄表示装置208に、遊タイムが実行されたか否かを示す情報と、大当り終了後の図柄変動表示の回数を示す情報が表示されている等]、
前記報知手段は、電源が投入されたことに関連して前記第一の報知を実行可能な手段である[例えば、図21(a)~同図(b)に示すように、電源が投入されると、遊タイム情報表示が表示されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、報知手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第二の時短状態に関する報知の情報を参考に遊技場の店員が初期化するか否かを決定できる判断の材料となる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、報知手段は、複数の報知のみを実行可能なものであってもよいし、複数の報知以外の報知を実行可能なものであってもよい。また、報知手段は、複数の報知を必ず実行するものであってもよいし、複数の報知を実行しない場合があってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態のみが開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態以外の状態が開始されることがなくてもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が必ず開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が開始される場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでのみ、第二の時短状態が開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで以外にも、第二の時短状態が開始されることがなくてもよい。
また、第一の報知は、第二の時短状態の実行状況についてのみ認識可能なものであってもよいし、第二の時短状態の実行状況について以外の状況についても認識可能なものであってもよい。また、第一の報知は、第二の時短状態の実行状況について必ず認識させるものであってもよいし、第二の時短状態の実行状況について認識させない場合があるものであってもよい。
また、報知手段は、電源が投入されたことに関連して第一の報知のみを実行可能なものであってもよいし、電源が投入されたことに関連して第一の報知以外の報知も実行可能なものであってもよい。また、報知手段は、電源が投入されたことに関連して第一の報知を必ず実行するものであってもよいし、電源が投入されたことに関連して第一の報知を実行しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第一の報知は、前記第二の時短状態が開始される前であることと該第二の時短状態が終了した後であることについて少なくとも認識可能な報知である[例えば、図21(b)及び同図(b’)に示すように、装飾図柄表示装置208に、遊タイムが実行されたか否かを示す情報が表示されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電源投入時の状況により遊技場の店員により様々な対応ができる場合があり、例えば、第二の時短状態が終了した後では、初期化することで遊技者が安心して遊技できる状況を作り出せる一方、初期化しないことで第二の時短状態が大当り迄実行されないので、遊技者には不利だが売上げに貢献させることができる場合がある。また、例えば、第二の時短状態の実行中では、初期化することで、いきなり遊技者に有利な状態で開始させることを防止でき、公平性を保つことができる一方、初期化しないことで、遊技者に開店直後のサービスを提供することができる場合がある。また、例えば、第二の時短状態の実行前では、初期化することで、図柄変動表示が所定回転数までのはまりを増加させることができる一方、初期化しないことで、図柄変動表示の所定回転数までのはまりを前日分の回転数により軽減させることができる場合がある。
ここで、第一の報知は、第二の時短状態が開始される前であることと第二の時短状態が終了した後であることについてのみ認識可能なものであってもよいし、第二の時短状態が開始される前であることと第二の時短状態が終了した後であること以外のことについても認識可能なものであってもよい。また、第一の報知は、第二の時短状態が開始される前であることと第二の時短状態が終了した後であることについて少なくとも必ず認識させるものであってもよいし、第二の時短状態が開始される前であることと第二の時短状態が終了した後であることについて少なくとも認識させない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第一の報知は、電源が遮断される前における、前記はまり回数に関する情報を含む場合がある報知である[例えば、図21(b)に示すように、装飾図柄表示装置208に、電源断前における大当り終了後の図柄変動表示の回数(はまり回数)を示す情報が表示されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の報知は、電源が遮断される前における、はまり回数に関する情報のみを含む場合があるものであってもよいし、電源が遮断される前における、はまり回数に関する情報以外の情報も含む場合があるものであってもよい。また、第一の報知は、電源が遮断される前における、はまり回数に関する情報を必ず含むものであってもよい、電源が遮断される前における、はまり回数に関する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第一の報知が実行された後、第一の条件[例えば、図21(c)に示すように、演出ボタン136が操作される等]が成立すると、該第一の報知が終了する[例えば、図21(c)に示すように、遊タイム情報が表示された後に、演出ボタン136が操作されると遊タイム情報が消去される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の報知が実行された後、第一の条件が成立すると、第一の報知のみが終了してもよいし、第一の報知が実行された後、第一の条件が成立すると、第一の報知以外の報知も終了してもよい。また、第一の報知が実行された後、第一の条件が成立すると、第一の報知が必ず終了してもよいし、第一の報知が実行された後、第一の条件が成立すると、第一の報知が終了しない場合があってもよい。
また、第一の報知が実行された後、第一の条件が成立した場合にのみ、第一の報知が終了してもよいし、第一の報知が実行された後、第一の条件以外の条件が成立しても、第一の報知が終了してもよい。また、第一の報知が実行された後にのみ、第一の条件が成立すると、第一の報知が終了してもよいし、第一の報知が実行された後以外にも、第一の条件が成立すると、第一の報知が終了してもよい。
また、『 前記複数の報知のうちの一の報知は、第二の報知[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示等]であり、
前記第二の報知は、前記第一の報知とは別の報知であり、
前記第二の報知は、遊技者に対する前記第二の時短状態に関する情報の報知である[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が報知されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技者が第二の報知の情報を参考に遊技する遊技台の選択をすることができる場合がある。
ここで、第二の報知は、遊技者に対する第二の時短状態に関する情報のみの報知であってもよいし、遊技者に対する第二の時短状態に関する情報以外の情報も含むの報知であってもよい。また、第二の報知は、遊技者に対する第二の時短状態に関する情報を必ず含む報知であってもよいし、遊技者に対する第二の時短状態に関する情報を含まない場合がある報知であってもよい。
なお、第二の報知は、第一の報知と全部が異なる報知であってもよいし、一部が異なる報知であってもよい。
また、『 前記第二の報知は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報を含む報知である[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が報知されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の報知は、はまり回数のみを示唆する情報を含む報知であってもよいし、はまり回数以外のものも示唆する情報を含む報知であってもよい。また、第二の報知は、はまり回数を少なくとも必ず示唆する情報を含む報知であってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合がある報知であってもよい。
また、『 前記第二の報知は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの前記特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報を含む報知である[例えば、図18(a)に示すように、特賞間スタート回数(TS)に関する情報が報知されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
ここで、第二の報知は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報のみを含む報知であってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報以外の情報も含む報知であってもよい。また、第二の報知は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報を必ず含む報知であってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報を含まない場合がある報知であってもよい。
また、『 前記第二の報知は、複数の態様のうちの一の態様をとることが可能な報知であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の報知が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の報知の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の報知が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、第二の条件が成立するまでの間、第二の時短状態に関する情報を濁すことで遊技者に注目させながら遊技を行わせることができる場合がある。
ここで、第二の報知は、複数の態様のうちの一の態様のみをとることが可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様をとることが可能なものであってもよい。また、第二の報知は、複数の態様のうちの一の態様を必ずとるものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様を取らない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の報知のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の報知以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の報知が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の報知が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の報知が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の報知が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の報知が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知以外の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の報知の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の報知の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の報知が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第三の時短状態は、前記特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合に開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄であり、
前記第二の時短状態において前記第三の時短状態が開始されない[例えば、遊タイムでは、右打ちによる遊技が行われるので、右打ち中では第1特図始動口230には通常遊技球は入賞しないので、特図1でのみ表示される「特図E」が表示されることはなく、したがって、c時短状態は開始されない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、遊技制御手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、遊技制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合にも開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果という時短図柄が表示されても開始されない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態において第三の時短状態のみが開始されなくてもよいし、第二の時短状態において第三の時短状態以外の状態が開始されなくてもよい。また、第二の時短状態において第三の時短状態が必ず開始されなくてもよいし、第二の時短状態において第三の時短状態が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数[例えば、30回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第三の時短状態が終了し、
前記第二の回数と前記第三の回数では、該第三の回数の方が少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態のみが終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態が必ず終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第三の時短状態が終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第三の時短状態が終了してもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態であり、
前記はまり回数は、前記第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数も含まれた回数であり[例えば、図23に示すように、a時短状態においても特賞間スタート回数が更新表示されている等]、
前記第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数[例えば、100回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第一の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第二の回数と前記第四の回数では、該第二の回数の方が多い回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の時短状態の実行中もはまり回数にカウントされるため、遊技者が嬉しい機能として位置づけることができる場合がある。その一方で、第一の時短状態の実行中に第二の時短状態が開始されることがないため、遊技者に有利になりすぎないようにすることができる場合がある。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、はまり回数は、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみの回数であってもよいし、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数も含まれた回数であってもよい。また、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が必ず含まれた回数であってもよいし、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が含まれない場合がある回数であってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態のみが終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が必ず終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第一の時短状態が終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第一の時短状態が終了してもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、『 前記図柄表示手段は、第一の図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212等]と第二の図柄表示手段[例えば、第2特図表示装置214等]を含む手段であり、
前記第二の図柄表示手段による特別図柄の変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)は、前記第一の図柄表示手段による特別図柄の変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第一の図柄変動表示が実行された結果として前記時短図柄[例えば「特図E」等]が表示される場合があり、
前記第二の図柄変動表示が実行された結果として前記時短図柄が表示される場合はない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、図柄表示手段は、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段のみ含むものであってもよいし、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段以外の図柄表示手段も含むものであってもよい。また、図柄表示手段は、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段を必ず含むものであってもよいし、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段を含まない場合があるものであってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示のみよりも優先して実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の図柄変動表示よりも優先して実行可能なものであってもよい。また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも必ず優先して実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があるものであってもよい。
また、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄のみが表示される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄以外の図柄も表示される場合があってもよい。また、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が必ず表示されてもよいし、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が表示されない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示が実行された結果としてのみ時短図柄が表示される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示が実行された結果以外の結果として時短図柄が表示される場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄のみが表示される場合がなくてもよいし、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄以外の図柄も表示される場合がなくてもよい。また、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が必ず表示されなくてもよいし、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が表示される場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が実行された結果としてのみ時短図柄が表示される場合がなくてもよいし、第二の図柄変動表示が実行された結果以外の結果として時短図柄が表示される場合がなくてもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく該第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態[例えば、特図低確率普図低確率状態等]に移行し、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、該第二の時短状態が開始されることがなく、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、前記第三の時短状態が開始される場合がある[例えば、遊タイムが終了した後でも、特図1において「特図E」が表示されるとc時短状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態にのみ移行してもよいし、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態以外の遊技状態にも移行してもよい。また、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に必ず移行してもよいし、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後でのみ、通常遊技状態に移行してもよいし、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後以外でも、通常遊技状態に移行してもよい。また、第二の時短状態のみが開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行してもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行してもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態のみが開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態以外の遊技状態も開始されることがなくてもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が必ず開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が開始されることがある場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでのみ、第二の時短状態が開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで以外にも、第二の時短状態が開始されることがなくてもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態のみが開始される場合があってもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態以外の遊技状態が開始される場合があってもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態が必ず開始されてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態が開始されない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでのみ、第三の時短状態が開始される場合があってもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで以外にも、第三の時短状態が開始される場合があってもよい。
また、『 前記はまり回数が前記第一の回数になる前に前記第三の時短状態が開始される場合があり[例えば、図27に示すように、遊タイムに移行する前にc時短状態に移行する場合がある等]、
前記第三の時短状態において、前記はまり回数が前記第一の回数になると前記第二の時短状態が開始する[例えば、図27に示すように、c時短状態において大当りの終了後の図柄変動表示が750回実行されると遊タイムに移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、はまり回数が第一の回数になる前に第三の時短状態のみが開始される場合があってもよいし、はまり回数が第一の回数になる前に第三の時短状態以外の遊技状態が開始される場合があってもよい。また、はまり回数が第一の回数になる前に第三の時短状態が必ず開始されてもよいし、はまり回数が第一の回数になる前に第三の時短状態が開始されない場合があってもよい。
また、はまり回数が第一の回数になる前にのみ第三の時短状態が開始される場合があってもよいし、はまり回数が第一の回数になる前以外にも第三の時短状態が開始される場合があってもよい。
また、『 複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態に関する情報を少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となりまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を含まないものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で実行可能な演出であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の演出が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の演出の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の演出が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様でのみ実行可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様で実行可能なものであってもよい。また、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で必ず実行するものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様で実行しない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出以外の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記遊技制御手段は、通常遊技状態[例えば、特図低確率普図低確率状態等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄であり、
前記通常遊技状態は、前記低確率状態であって非電サポ状態である遊技状態であり、
前記通常遊技状態において、前記はまり回数が前記第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として前記時短図柄が表示される場合(以下、「第一の場合[例えば、図28に示すように、大当り終了後の図柄変動表示の回数が遊タイムの移行条件となる750回転目で突然時短図柄が表示されることとなる場合等]」という。)があり、
前記第一の場合では、前記第三の時短状態が開始されず、前記第二の時短状態が開始される[例えば、図28(f)~同図(g)に示すように、遊タイムに移行する条件が成立する図柄変動表示で突然時短図柄で停止表示された場合は、c時短状態に移行せず、遊タイムに移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、遊技制御手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、遊技制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、通常遊技状態のみを開始可能なものであってもよいし、通常遊技状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、通常遊技状態を必ず開始するものであってもよいし、通常遊技状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合にも開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果という時短図柄が表示されても開始されない場合があるものであってもよい。
また、通常遊技状態において、はまり回数が第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄のみが表示される場合があってもよいし、通常遊技状態において、はまり回数が第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄以外の図柄も表示される場合があってもよい。また、通常遊技状態において、はまり回数が第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が必ず表示されてもよいし、通常遊技状態において、はまり回数が第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されない場合があってもよい。
また、通常遊技状態においてのみ、はまり回数が第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示される場合があってもよいし、通常遊技状態以外の遊技状態においても、はまり回数が第一の回数になり、かつ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示される場合があってもよい。
また、第一の場合では、第三の時短状態が開始されず、第二の時短状態のみが開始されてもよいし、第一の場合では、第三の時短状態が開始されず、第二の時短状態以外の遊技状態が開始されてもよい。また、第一の場合では、第三の時短状態が開始されず、第二の時短状態が必ず開始されてもよいし、第一の場合では、第三の時短状態が開始されず、第二の時短状態が開始されない場合があってもよい。
また、第一の場合では、第三の時短状態のみが開始されず、第二の時短状態が開始されてもよいし、第一の場合では、第三の時短状態以外の遊技状態が開始されず、第二の時短状態が開始されてもよい。また、第一の場合でのみ、第三の時短状態が開始されず、第二の時短状態が開始されてもよいし、第一の場合以外の場合でも、第三の時短状態が開始されず、第二の時短状態が開始されてもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数[例えば、30回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第三の時短状態が終了し、
前記第二の回数と前記第三の回数では、該第三の回数の方が少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態のみが終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態が必ず終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第三の時短状態が終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第三の時短状態が終了してもよい。
また、『 前記第三の時短状態において、前記はまり回数が前記第一の回数になった場合に該第三の時短状態から前記第二の時短状態に移行する[例えば、図27(i)~同図(l)に示すように、c時短状態において大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目の図柄変動表示が実行されると遊タイムに移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電サポ状態である図柄変動表示回数が増加するので遊技の興趣が向上する場合がある。
ここで、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態にのみ移行してもよいし、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態以外の遊技状態にも移行してもよい。また、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に必ず移行してもよいし、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に移行しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合にのみ第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合以外の場合にも第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよい。また、第三の時短状態においてのみ、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態以外の遊技状態においても、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよい。
また、『 前記第二の時短状態において、該第二の時短状態から前記第三の時短状態に移行しない[例えば、遊タイムでは、右打ちによる遊技が行われるので、右打ち中では第1特図始動口230には通常遊技球は入賞しないので、特図1でのみ表示される「特図E」が表示されることはなく、したがって、c時短状態は開始されない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技状態が格下げすることによる不利にならない場合がある。
ここで、第二の時短状態において、第二の時短状態から第三の時短状態にのみ移行しなくてもよいし、第二の時短状態において、第二の時短状態から第三の時短状態以外の遊技状態にも移行しなくてもよい。また、第二の時短状態において、第二の時短状態から必ず第三の時短状態に移行しなくてもよいし、第二の時短状態において、第二の時短状態から第三の時短状態に移行する場合があってもよい。
また、第二の時短状態においてのみ、第二の時短状態から第三の時短状態に移行しなくてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態においても、第二の時短状態から第三の時短状態に移行しなくてもよい。
また、『 前記第三の時短状態において、該第三の時短状態が再度開始されない[例えば、c時短状態では、右打ちによる遊技が行われるので、右打ち中では第1特図始動口230には通常遊技球は入賞しないので、特図1でのみ表示される「特図E」が表示されることはなく、したがって、c時短状態において再度c時短状態は開始されない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第三の時短状態において、第三の時短状態のみが再度開始されなくてもよいし、第三の時短状態において、第三の時短状態以外の遊技状態が再度開始されなくてもよい。また、第三の時短状態において、第三の時短状態が必ず再度開始されなくてもよいし、第三の時短状態において、第三の時短状態が再度開始される場合があってもよい。
また、第三の時短状態においてのみ、第三の時短状態が再度開始されなくてもよいし、第三の時短状態以外の遊技状態においても、第三の時短状態が再度開始されなくてもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態であり、
前記はまり回数は、前記第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数も含まれた回数であり[例えば、図23に示すように、a時短状態においても特賞間スタート回数が更新表示されている等]、
前記第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数[例えば、100回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第一の時短状態が終了し、
前記第一の回数と前記第四の回数では、該第四の回数の方が少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、はまり回数は、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみの回数であってもよいし、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数も含まれた回数であってもよい。また、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が必ず含まれた回数であってもよいし、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が含まれない場合がある回数であってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態のみが終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が必ず終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第一の時短状態が終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第一の時短状態が終了してもよい。
また、『 複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態に関する情報を少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を含む報知である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となりまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を含まないものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で実行可能な演出であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の演出が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の演出の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の演出が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様でのみ実行可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様で実行可能なものであってもよい。また、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で必ず実行するものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様で実行しない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出以外の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄であり、
前記第三の時短状態において該第三の時短状態から前記第二の時短状態に移行する場合がある[例えば、図27(i)~同図(l)に示すように、c時短状態において大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目の図柄変動表示が実行されると遊タイムに移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
従来の遊技台によれば、遊技制御手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、遊技制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合にも開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果という時短図柄が表示されても開始されない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態において第三の時短状態から第二の時短状態にのみ移行する場合があってもよいし、第三の時短状態において第三の時短状態から第二の時短状態以外の遊技状態にも移行する場合があってもよい。また、第三の時短状態において第三の時短状態から第二の時短状態に必ず移行してもよいし、第三の時短状態において第三の時短状態から第二の時短状態に移行しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態において第三の時短状態のみから第二の時短状態に移行する場合があってもよいし、第三の時短状態において第三の時短状態以外の遊技状態から第二の時短状態に移行する場合があってもよい。また、第三の時短状態においてのみ第三の時短状態から第二の時短状態に移行する場合があってもよいし、第三の時短状態以外の遊技状態においても第三の時短状態から第二の時短状態に移行する場合があってもよい。
また、『 前記はまり回数は、前記第三の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数も含まれた回数であり[例えば、図26(f)~同図(k)に示すように、c時短状態においても特賞間スタート回数が更新表示されている等]、
前記第三の時短状態において前記はまり回数が前記第一の回数になった場合に該第三の時短状態から前記第二の時短状態に移行する[例えば、図27(i)~同図(l)に示すように、c時短状態において大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目の図柄変動表示が実行されると遊タイムに移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電サポ状態である図柄変動表示回数が増加するので遊技の興趣が向上する場合がある。
ここで、はまり回数は、第三の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみの回数であってもよいし、第三の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数も含まれた回数であってもよい。また、第三の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が必ず含まれた回数であってもよいし、第三の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が含まれない場合がある回数であってもよい。
また、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態にのみ移行してもよいし、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態以外の遊技状態にも移行してもよい。また、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に必ず移行してもよいし、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に移行しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合にのみ第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態において、はまり回数が第一の回数になった場合以外の場合にも第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよい。また、第三の時短状態においてのみ、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態以外の遊技状態においても、はまり回数が第一の回数になった場合に第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよい。
また、『 前記第三の時短状態において前記はまり回数が前記第一の回数になると、該第一の回数の次の特別図柄の変動表示で該第三の時短状態から前記第二の時短状態に移行する[例えば、図27(i)~同図(l)に示すように、c時短状態において大当りが終了してからの図柄変動表示の回数が750回目の図柄変動表示が実行されると遊タイムに移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態から第二の時短状態にのみ移行してもよいし、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態から第二の時短状態以外の遊技状態にも移行してもよいし、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態から第二の時短状態に必ず移行してもよいし、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態から第二の時短状態に移行しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態のみから第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態以外の遊技状態から第二の時短状態に移行してもよい。
また、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示でのみ第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示以外の変動表示でも第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよい。
また、第三の時短状態においてのみはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよいし、第三の時短状態以外の遊技状態においてはまり回数が第一の回数になると、第一の回数の次の特別図柄の変動表示で第三の時短状態から第二の時短状態に移行してもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数[例えば、30回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第三の時短状態が終了し、
前記第二の回数と前記第三の回数では、該第三の回数の方が少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電サポ状態の図柄変動表示の回数が増加するので遊技の興趣が向上する場合がある。
ここで、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態のみが終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態が必ず終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第三の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第三の時短状態が終了してもよいし、第三の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第三の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第三の時短状態が終了してもよい。
また、『 前記図柄表示手段は、第一の図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212等]と第二の図柄表示手段[例えば、第2特図表示装置214等]を含む手段であり、
前記第二の図柄表示手段による特別図柄の変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)は、前記第一の図柄表示手段による特別図柄の変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第一の図柄変動表示が実行された結果として前記時短図柄[例えば「特図E」等]が表示される場合があり、
前記第二の図柄変動表示が実行された結果として前記時短図柄が表示される場合はない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、図柄表示手段は、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段のみ含むものであってもよいし、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段以外の図柄表示手段も含むものであってもよい。また、図柄表示手段は、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段を必ず含むものであってもよいし、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段を含まない場合があるものであってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示のみよりも優先して実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の図柄変動表示よりも優先して実行可能なものであってもよい。また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも必ず優先して実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があるものであってもよい。
また、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄のみが表示される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄以外の図柄も表示される場合があってもよい。また、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が必ず表示されてもよいし、第一の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が表示されない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示が実行された結果としてのみ時短図柄が表示される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示が実行された結果以外の結果として時短図柄が表示される場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄のみが表示される場合がなくてもよいし、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄以外の図柄も表示される場合がなくてもよい。また、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が必ず表示されなくてもよいし、第二の図柄変動表示が実行された結果として時短図柄が表示される場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が実行された結果としてのみ時短図柄が表示される場合がなくてもよいし、第二の図柄変動表示が実行された結果以外の結果として時短図柄が表示される場合がなくてもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態であり、
前記はまり回数は、前記第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数も含まれた回数であり[例えば、図23に示すように、a時短状態においても特賞間スタート回数が更新表示されている等]、
前記第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数[例えば、100回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第一の時短状態が終了し、
前記第一の回数と前記第四の回数では、該第四の回数の方が少ない回数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の時短状態の実行中において図柄変動表示ではずれた場合もはまり回数にカウントされるため遊技者に嬉しい機能として位置づけることができる場合がある。その一方で、第一の時短状態の実行中に第二の時短状態が開始されることがないので、遊技者に有利になりすぎないようにすることができる場合がある。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、はまり回数は、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみの回数であってもよいし、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数も含まれた回数であってもよい。また、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が必ず含まれた回数であってもよいし、第一の時短状態が開始されてからの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が含まれない場合がある回数であってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態のみが終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が必ず終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第一の時短状態が終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第一の時短状態が終了してもよい。
また、『 複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第三の演出[例えば、図25(s)に示す「遊タイム中」の文字とともに番長のキャラクタが表示される演出等]であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第四の演出[例えば、図26(g)に示すサボハニのキャラクタが表示される演出等]であり、
前記第三の演出は、前記第二の時短状態において実行される場合がある演出であり、
前記第四の演出は、前記第三の時短状態において実行される場合がある演出であり、
前記第三の演出の態様と前記第四の演出の態様は、少なくとも一部が異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、第三の演出は、第二の時短状態においてのみ実行される場合があるものであってもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態においても実行される場合があるものであってもよい。また、第三の演出は、第二の時短状態において必ず実行されるものであってもよいし、第二の時短状態において実行されない場合があるものであってもよい。
また、第四の演出は、第三の時短状態においてのみ実行される場合があるものであってもよいし、第三の時短状態以外の遊技状態においても実行される場合があるものであってもよい。また、第四の演出は、第三の時短状態において必ず実行されるものであってもよいし、第三の時短状態において実行されない場合があるものであってもよい。
なお、第三の演出の態様と第四の演出の態様では、一部が異なる態様であってもよいし、全部が異なる態様であってもよい。また、第三の演出の態様と第四の演出の態様が同じ態様であってもよい。
また、『 複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態に関する情報[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を含む報知である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となりまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を含まないものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で実行可能な演出であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の演出が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の演出の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の演出が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様でのみ実行可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様で実行可能なものであってもよい。また、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で必ず実行するものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様で実行しない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出以外の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく該第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行する場合があり[例えば、遊タイムに移行し、当該遊タイムが終了した後は、特図低確率普図低確率状態に移行する等]、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、該第二の時短状態が開始されることがなく[例えば、遊タイムに移行し、当該遊タイムが終了した後は、大当りとなるまで再度遊タイムに移行することはない等]、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、前記第三の時短状態が開始される場合がある[例えば、遊タイムが終了した後でも、特図1の図柄変動表示の結果が突然時短図柄(「特図E」)で表示されるとc時短状態に移行する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態にのみ移行する場合があってもよいし、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態以外の遊技状態にも移行する場合があってもよい。また、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に必ず移行してもよいし、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後にのみ、通常遊技状態に移行する場合があってもよいし、第二の時短状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後以外にも、通常遊技状態に移行する場合があってもよい。また、第二の時短状態のみが開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行する場合があってもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が開始され、大当りとなることなく第二の時短状態が終了した後は、通常遊技状態に移行する場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態のみが開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態以外の遊技状態も開始されることがなくてもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が必ず開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が開始されることがある場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでのみ、第二の時短状態が開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで以外にも、第二の時短状態が開始されることがなくてもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態のみが開始される場合があってもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態以外の遊技状態が開始される場合があってもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態が必ず開始されてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第三の時短状態が開始されない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでのみ、第三の時短状態が開始される場合があってもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで以外にも、第三の時短状態が開始される場合があってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、
確率設定変更操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択され[例えば、図7に示す主制御部メイン処理の設定変更処理(ステップS117)において、設定変更ボタン194の押下操作により複数の設定からいずれか一つに設定可能である等]、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記演出手段は、設定に関する情報を示唆する設定示唆演出[例えば、図29に示す大当り遊技終了時に出現する場合があるキャラクタの表示等]を実行可能な手段であり、
前記第二の時短状態が開始される前と該第二の時短状態が開始された後で前記設定示唆演出の出現率が異なる[例えば、図15(a)に示すように、初回大当り終了演出時に実行される場合がある設定示唆演出は、遊タイム開始前よりも遊タイム開始後の方が実行されやすい、図16に示すように、設定示唆玉の出現において、遊タイムの移行前よりも移行後の方が、青色や緑色等の設定示唆玉が出現しやすい等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定のみが選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定以外の設定も選択されてもよい。また、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が必ず選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択されない場合があってもよい。
また、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定のみからいずれか一つの確率設定が選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定以外の設定からいずれか一つの確率設定が選択されてもよい。また、確率設定操作が受け付けられた場合にのみ、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合以外の場合にも、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択されてもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、設定に関する情報を示唆する設定示唆演出のみを実行可能なものであってもよいし、設定に関する情報を示唆する設定示唆演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、設定に関する情報を示唆する設定示唆演出を必ず実行するものであってもよいし、設定に関する情報を示唆する設定示唆演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、設定に関する情報のみを示唆する設定示唆演出を実行可能なものであってもよいし、設定に関する情報以外の情報も示唆する設定示唆演出を実行可能なものであってもよい。
また、第二の時短状態が開始される前と第二の時短状態が開始された後で設定示唆演出の出現率のみが異なってもよいし、第二の時短状態が開始される前と第二の時短状態が開始された後で設定示唆演出の出現率以外の確率も異なってもよい。また、第二の時短状態が開始される前と第二の時短状態が開始された後で設定示唆演出の出現率が必ず異なってもよいし、第二の時短状態が開始される前と第二の時短状態が開始された後で設定示唆演出の出現率が異ならない場合があってもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始される前よりも該第二の時短状態が開始された後の方が、前記設定示唆演出が実行されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、はずれが続いてしまった場合に設定示唆の出現率を高めて遊技者に遊技の継続意欲を損なわないようにすることができる場合がある。
ここで、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が開始された後の方が、設定示唆演出のみが実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が開始された後の方が、設定示唆演出以外の演出も実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が開始された後の方が、設定示唆演出が必ず実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が開始された後の方が、設定示唆演出が実行されやすない場合があってもよい。
なお、第二の時短状態が開始される後よりも第二の時短状態が開始された前の方が、設定示唆演出が実行されやすくてもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記設定示唆演出は、第三の態様[例えば、白色の設定示唆玉等]で実行される場合がある演出であり、
前記設定示唆演出は、第四の態様[例えば、青色の設定示唆玉等]で実行される場合がある演出であり、
前記第三の態様と前記第四の態様は、少なくとも一部が同じ態様[例えば、設定示唆玉は星型の形状である等]であり、
前記第二の時短状態が開始される前よりも前記第二の時短状態が終了した後の方が、前記第三の態様よりも前記第四の態様で前記設定示唆演出が実行されやすく[例えば、設定1において、遊タイムの移行前よりも遊タイム終了後の方が青色の設定示唆玉が表示されやすい等]、
前記第二の時短状態が終了した後よりも前記第二の時短状態が開始される前の方が、前記第四の態様よりも前記第三の態様で前記設定示唆演出が実行されやすい[例えば、設定1において、遊タイムの移行後よりも遊タイム終了前の方が白色の設定示唆玉が表示されやすい等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の遊技状態も終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、設定示唆演出は、第三の態様でのみ実行される場合があるものであってもよいし、第三の態様以外の態様で実行される場合があるものであってもよい。また、設定示唆演出は、第三の態様で必ず実行されるものであってもよいし、第三の態様で実行されない場合があるものであってもよい。
また、設定示唆演出は、第四の態様でのみ実行される場合があるものであってもよいし、第四の態様以外の態様で実行される場合があるものであってもよい。また、設定示唆演出は、第四の態様で必ず実行されるものであってもよいし、第四の態様で実行されない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後の方が、第三の態様よりも第四の態様で設定示唆演出のみが実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後の方が、第三の態様よりも第四の態様で設定示唆演出以外の演出も実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後の方が、第三の態様よりも第四の態様で設定示唆演出が必ず実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後の方が、第三の態様よりも第四の態様で設定示唆演出が実行されやすくない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後の方が、第三の態様よりも第四の態様でのみ設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後の方が、第三の態様よりも第四の態様以外の態様で設定示唆演出が実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後のみの方が、第三の態様よりも第四の態様で設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前よりも第二の時短状態が終了した後以外の方が、第三の態様よりも第四の態様で設定示唆演出が実行されやすくてもよい。
また、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前の方が、第四の態様よりも第三の態様で設定示唆演出のみが実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前の方が、第四の態様よりも第三の態様で設定示唆演出以外の演出も実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前の方が、第四の態様よりも第三の態様で設定示唆演出が必ず実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前の方が、第四の態様よりも第三の態様で設定示唆演出が実行されやすくない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前の方が、第四の態様よりも第三の態様でのみ設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前の方が、第四の態様よりも第三の態様以外の態様で設定示唆演出が実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前のみの方が、第四の態様よりも第三の態様で設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が終了した後よりも第二の時短状態が開始される前以外の方が、第四の態様よりも第三の態様で設定示唆演出が実行されやすくてもよい。
なお、第三の態様と第四の態様は、一部が同じであってもよいし、全部が同じであってもよい。また、全部が異なる態様であってもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態が終了することに関連して前記設定示唆演出が実行される場合がある[例えば、図25(w’)に示すように、遊タイムが終了する図柄変動表示が終了すると「好機」の文字とともに殿様のキャラクタが表示されて、設定4以上であることが示唆されている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、多少はまっても第二の時短状態を目標に遊技に取り組むことができる場合がある。
ここで、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第二の時短状態が終了することに関連して設定示唆演出のみが実行される場合があってもよいし、第二の時短状態が終了することに関連して設定示唆演出以外の演出も実行される場合があってもよい。また、第二の時短状態が終了することに関連して設定示唆演出が必ず実行されてもよいし、第二の時短状態が終了することに関連して設定示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了することに関連してのみ設定示唆演出が実行される場合があってもよいし、第二の時短状態が終了すること以外のことに関連して設定示唆演出が実行される場合があってもよい。また、第二の時短状態のみが終了することに関連して設定示唆演出が実行される場合があってもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が終了することに関連して設定示唆演出が実行される場合があってもよい。
また、『 大当り遊技が終了したときに前記設定示唆演出が実行される場合があり[例えば、図29に示すように、初回の大当り遊技終了時にキャラクタが表示されることで設定示唆を行っている等]、
前記第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも該第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が前記設定示唆演出が実行されやすい[例えば、図15(a)に示すように、初回大当り終了演出時に実行される場合がある設定示唆演出は、遊タイム開始前よりも遊タイム開始後の方が実行されやすい等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、設定示唆演出が出やすいことで第二の時短状態が終了した後も大当りするまで遊技を継続させる意欲を持続させることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、設定示唆の契機が分かり易く遊技者の遊技の目標とすることができる場合がある。
ここで、大当り遊技が終了したときに設定示唆演出のみが実行される場合があってもよいし、大当り遊技が終了したときに設定示唆演出以外の演出が実行される場合があってもよい。また、大当り遊技が終了したときに設定示唆演出が必ず実行されてもよいし、大当り遊技が終了したときに設定示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、大当り遊技が終了したときにのみ設定示唆演出が実行されてもよいし、大当り遊技が終了したとき以外のときにも設定示唆演出が実行されてもよい。また、大当り遊技のみが終了したときに設定示唆演出が実行されてもよいし、大当り遊技以外の遊技が終了したときに設定示唆演出が実行されてもよい。
また、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出のみが実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出以外の演出も実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が必ず実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときのみの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したとき以外のときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態のみが終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態以外の遊技状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよい。
また、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときのみよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したとき以外のときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよい。また、第二の時短状態のみが開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が開始される前に開始された大当り遊技が終了したときよりも第二の時短状態が終了した後に開始された大当り遊技が終了したときの方が設定示唆演出が実行されやすくてもよい。
また、『 前記確率設定変更操作が受け付けられた場合に、電源が復帰すると初期状態となり[例えば、図7のステップS113~S119に示すように、設定変更が行われると初期化処理が実行されることとなる等]、
電源が復帰して前記初期状態となった場合でも、電源が遮断される前の前記はまり回数が保持可能とされている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、例えば、前日のはまり回数を維持した場合、当日の第二の時短状態に移行するまでの図柄変動表示の回数が短縮されるので、遊技者にちょっとしたサービスを付与することができる場合がある。
また、はまりや第二の時短状態への移行状況によって低設定が察知される場合があるが、図柄変動表示の回数の短縮がすなわち設定の据え置きということにはならないので、遊技者に期待を持たせることができる場合がある。
また、『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態に関する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示す、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を含む報知である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となりまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を含まないものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で実行可能な演出であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の演出が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の演出の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の演出が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様でのみ実行可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様で実行可能なものであってもよい。また、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で必ず実行するものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様で実行しない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出以外の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合に開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態であり、
前記第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数[例えば、100回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第一の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、該第二の時短状態が開始されることがなく、
前記第一の時短状態において実行される演出と、前記第二の時短状態において実行される演出が異なる[例えば、図23(c)に示すように、a時短状態では、表示画面の右下に殿様のキャラクタが表示されるが、図25(s)に示すように、b時短状態では、表示画面の右下に番長のキャラクタが表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、時短状態に関連した演出にバリエーションを持たせることができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態のみが終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が必ず終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第一の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第一の時短状態が終了してもよいし、第一の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第四の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第一の時短状態が終了してもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
ここで、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態のみが開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態以外の状態が開始されることがなくてもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が必ず開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、第二の時短状態が開始される場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでのみ、第二の時短状態が開始されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで以外にも、第二の時短状態が開始されることがなくてもよい。
なお、第一の時短状態において実行される演出と、第二の時短状態において実行される演出の一部が異なってもよいし、全部が異なってもよい。また、第一の時短状態において実行される演出と、第二の時短状態において実行される演出が同じであってもよい。
また、『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の示唆演出[例えば、図23(c)に示すa時短状態が終了するまでの図柄変動表示の残り回数に関する情報を含む演出等]であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の示唆演出[例えば、図23(c)に示す遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報含む演出や、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第三の示唆演出[例えば、図25(c)に示す遊タイムが終了するまでの図柄変動表示回数に関する情報含む演出等]であり、
前記第一の示唆演出は、前記第一の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆を行う演出であり、
前記第二の示唆演出は、前記はまり回数に関する示唆を行う演出であり、
前記第三の示唆演出は、前記第二の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆を行う演出であり、
前記第一の時短状態において前記第一の示唆演出と前記第二の示唆演出が実行され[例えば、図23(c)に示すように、a時短状態では、a時短が終了するまでの図柄変動表示回数に関する情報と、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報含む演出と、特賞間スタート回数(TS)に関する情報を含む演出が行われている等]、
前記第二の時短状態において前記第三の示唆演出が実行される[例えば、図25(c)に示すように、b時短状態においては、遊タイムが終了するまでの図柄変動表示回数に関する情報含む演出が行われている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の示唆演出は、第一の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆のみを行うものであってもよいし、第一の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆以外の示唆も行うものであってもよい。また、第一の示唆演出は、第一の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆を必ず行うものであってもよいし、第一の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆を行わない場合があるものであってもよい。
また、第二の示唆演出は、はまり回数に関する示唆のみを行うものであってもよいし、はまり回数に関する示唆以外の示唆も行うものであってもよい。また、第二の示唆演出は、はまり回数に関する示唆を必ず行うものであってもよいし、はまり回数に関する示唆を行わない場合があるものであってもよい。
また、第三の示唆演出は、第二の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆のみを行うものであってもよいし、第二の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆以外の示唆も行うものであってもよい。また、第三の示唆演出は、第二の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆を必ず行うものであってもよいし、第二の時短状態における特別図柄の変動表示の回数に関する示唆を行わない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態において第一の示唆演出と第二の示唆演出のみが実行されてもよいし、第一の時短状態において第一の示唆演出と第二の示唆演出以外の演出も実行されてもよい。また、第一の時短状態において第一の示唆演出と第二の示唆演出が必ず実行されてもよいし、第一の時短状態において第一の示唆演出と第二の示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、第一の時短状態においてのみ第一の示唆演出と第二の示唆演出が実行されてもよいし、第一の時短状態以外の遊技状態においても第一の示唆演出と第二の示唆演出が実行されてもよい。
また、第二の時短状態において第三の示唆演出のみが実行されてもよいし、第二の時短状態において第三の示唆演出以外の演出も実行されてもよい。また、第二の時短状態において第三の示唆演出が必ず実行されてもよいし、第二の時短状態において第三の示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、第二の時短状態においてのみ第三の示唆演出が実行されてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態において第三の示唆演出が実行されてもよい。
また、『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の示唆演出[例えば、図23(c)に示す特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]であり、
前記第二の示唆演出は、前記はまり回数に関する示唆を行う演出であり、
通常遊技状態[例えば、特図低確率普図低確率状態等]において前記第二の示唆演出が実行される場合があり[例えば、通常遊技状態において、図23(c)に示す特賞間スタート回数(TS)に関する情報を含む演出が行われている等]、
前記第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において前記第二の示唆演出が実行され、
前記第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において前記第二の示唆演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の示唆演出は、はまり回数に関する示唆のみを行うものであってもよいし、はまり回数に関する示唆以外の示唆も行うものであってもよい。また、第二の示唆演出は、はまり回数に関する示唆を必ず行うものであってもよいし、はまり回数に関する示唆を行わない場合があるものであってもよい。
また、通常遊技状態において第二の示唆演出のみが実行される場合があってもよいし、通常遊技状態において第二の示唆演出以外の演出も実行される場合があってもよい。また、通常遊技状態において第二の示唆演出が必ず実行されてもよいし、通常遊技状態において第二の示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、通常遊技状態においてのみ第二の示唆演出が実行される場合があってもよいし、通常遊技状態以外の遊技状態において第二の示唆演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出のみが実行されてもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出以外の演出も実行されてもよい。また、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が必ず実行されてもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が実行されない場合があってもよい。
また、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態においてのみ第二の示唆演出が実行されてもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態以外の遊技状態においても第二の示唆演出が実行されてもよい。また、第一の時短状態が終了した後にのみ移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が実行されてもよいし、第一の時短状態が終了した後以外の後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が実行されてもよい。
また、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出のみが実行されなくてもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出以外の演出も実行されなくてもよい。また、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が必ず実行されなくてもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が実行される場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態においてのみ第二の示唆演出が実行されなくてもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態以外の遊技状態においても第二の示唆演出が実行されなくてもよい。また、第二の時短状態が終了した後にのみ移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が実行されなくてもよいし、第二の時短状態が終了した後以外の後に移行した通常遊技状態において第二の示唆演出が実行されなくてもよい。
また、『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第五の演出[例えば、図23(h)に示す一連の有利状態において獲得した総賞球数と、大当りの発生回数の表示を含む演出等]であり、
前記第五の演出は、或る大当り遊技が開始されてから前記第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態において獲得した累積獲得球数を示す表示を少なくとも含む演出であり、
前記第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が前記第四の回数[例えば、100回等]となったことに関連して前記第五の演出が実行され[例えば、図23(g)~同図(h)に示すように、a時短状態が終了すると、一連の有利状態において獲得した総賞球数と、大当りの発生回数の表示を含む演出が開始される等]、
前記第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が前記第二の回数[例えば、950回等]となったことに関連して前記第五の演出が実行されない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第五の演出は、或る大当り遊技が開始されてから第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態において獲得した累積獲得球数を示す表示のみを含む演出であってもよいし、或る大当り遊技が開始されてから第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態において獲得した累積獲得球数を示す表示以外の表示も含む演出であってもよい。また、第五の演出は、或る大当り遊技が開始されてから第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態において獲得した累積獲得球数を示す表示を必ず含む演出であってもよいし、或る大当り遊技が開始されてから第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態において獲得した累積獲得球数を示す表示を含まない場合がある演出であってもよい。
また、第五の演出は、或る大当り遊技が開始されてから第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態においてのみ獲得した累積獲得球数を示す表示を少なくとも含む演出であってもよいし、或る大当り遊技が開始されてから第一の時短遊技が終了するまでの一連の有利状態以外の状態においても獲得した累積獲得球数を示す表示を少なくとも含む演出であってもよい。
また、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出のみが実行されてもよいし、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出以外の演出も実行されてもよい。また、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出が必ず実行されてもよいし、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出が実行されない場合があってもよい。
また、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連してのみ第五の演出が実行されてもよいし、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったこと以外のことに関連して第五の演出が実行されてもよい。また、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数のみが第四の回数となったことに関連して第五の演出が実行されてもよいし、第一の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数以外の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出が実行されてもよい。
また、第一の時短状態でのみはずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出が実行されてもよいし、第一の時短状態以外の遊技状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第四の回数となったことに関連して第五の演出が実行されてもよい。
また、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出のみが実行されなくてもよいし、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出以外の演出も実行されなくてもよい。また、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出が必ず実行されなくてもよいし、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出が実行される場合があってもよい。
また、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連してのみ第五の演出が実行されなくてもよいし、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったこと以外のことに関連して第五の演出が実行されなくてもよい。また、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数のみが第二の回数となったことに関連して第五の演出が実行されなくてもよいし、第二の時短状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数以外の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出が実行されなくてもよい。
また、第二の時短状態でのみはずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出が実行されなくてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態ではずれとなる特別図柄の変動表示の回数が第二の回数となったことに関連して第五の演出が実行されなくてもよい。
また、『 前記第一の時短状態では第一の演出モード[例えば、図23(b)~同図(h)に示す、殿様のキャラクタが疾走してパンダを倒すことをミッションとする演出モード等]で演出が実行され、
前記第二の時短状態では第二の演出モード[例えば、図25(c)~同図(w)に示す、番長のキャラクタが出現する演出が行われる演出モード等]で演出が実行され、
前記第一の演出モードでの演出態様と前記第二の演出モードでの演出態様は、異なる演出態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、見た目を変化させることで時短状態におけるバリエーションを増やすことができる場合がある。
ここで、第一の時短状態では第一の演出モードでのみ演出が実行されてもよいし、第一の時短状態では第一の演出モード以外の演出モードで演出が実行されてもよい。また、第一の時短状態では第一の演出モードで演出が必ず実行されてもよいし、第一の時短状態では第一の演出モードで演出が実行されない場合があってもよい。
また、第一の時短状態でのみ第一の演出モードで演出が実行されてもよいし、第一の時短状態以外の遊技状態で第一の演出モードで演出が実行されてもよい。
また、第二の時短状態では第二の演出モードでのみ演出が実行されてもよいし、第二の時短状態では第二の演出モード以外の演出モードで演出が実行されてもよい。また、第二の時短状態では第二の演出モードで演出が必ず実行されてもよいし、第二の時短状態では第二の演出モードで演出が実行されない場合があってもよい。
また、第二の時短状態でのみ第二の演出モードで演出が実行されてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態で第二の演出モードで演出が実行されてもよい。
また、『 複数の変動時間の中から一の変動時間を決定可能な変動時間決定手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の変動時間テーブル[例えば、図17に示す変動パターンテーブル等]と、
を備え、
前記変動時間決定手段は、前記第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態[例えば、特図低確率普図低確率状態等]が開始されてから第五の回数[例えば、10回等]の特別図柄の変動表示が実行されるまで、前記複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブル[例えば、図17に示す「通常時(復活モード)」のテーブル等]から一の変動時間を選択し、
前記変動時間決定手段は、前記第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態[例えば、特図低確率普図低確率状態等]において、前記複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブル[例えば、図17に示す「通常時」のテーブル等]から一の変動時間を選択し、
前記第一の変動時間テーブルは、電源の投入時には選択されない変動時間テーブルである、
前記第一の変動時間テーブルと前記第二の変動時間テーブルは、異なる変動時間テーブルである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間のみ決定可能なものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間以外の変動時間も決定可能なものであってもよい。また、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間を必ず決定するものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間を決定しない場合があるものであってもよい。
また、変動時間決定手段は、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間のみを選択してもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間以外の変動時間も選択してもよい。また、変動時間決定手段は、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を必ず選択してもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択しない場合があってもよい。
また、変動時間決定手段は、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルのみから一の変動時間を選択してもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブル以外のテーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、変動時間決定手段は、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまでのみ、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示以外の表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、変動時間決定手段は、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてからのみ第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよいし、第一の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態以外の遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、変動時間決定手段は、第一の時短状態が終了した後にのみ移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよいし、第一の時短状態以外の遊技状態が終了した後に移行した通常遊技状態が開始されてから第五の回数の特別図柄の変動表示が実行されるまで、複数の変動時間テーブルのうちの第一の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、変動時間決定手段は、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間のみを選択してもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間以外の変動時間を選択してもよい。また、変動時間決定手段は、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間を必ず選択してもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間を選択しない場合があってもよい。
また、変動時間決定手段は、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルのみから一の変動時間を選択してもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブル以外のテーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、変動時間決定手段は、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態においてのみ、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよいし、第二の時短状態が終了した後に移行した通常遊技状態以外の遊技状態においても、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、変動時間決定手段は、第二の時短状態が終了した後にのみ移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が終了した後に移行した通常遊技状態において、複数の変動時間テーブルのうちの第二の変動時間テーブルから一の変動時間を選択してもよい。
また、第一の変動時間テーブルは、電源の投入時のみには選択されない変動時間テーブルであってもよいし、電源の投入時以外にも選択されない変動時間テーブルであってもよい。また、第一の変動時間テーブルは、電源の投入時には必ず選択されない変動時間テーブルであってもよいし、電源の投入時に選択される場合がある変動時間テーブルであってもよい。
なお、第一の変動時間テーブルと第二の変動時間テーブルは、一部が異なる変動時間テーブルであってもよいし、全部が異なる変動時間テーブルであってもよい。
また、『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態に関する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を含む報知である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となりまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を含まないものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で実行可能な演出であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の演出が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の演出の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の演出が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様でのみ実行可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様で実行可能なものであってもよい。また、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で必ず実行するものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様で実行しない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出以外の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合に開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を決定可能な変動時間決定手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
或る特別図柄の変動表示(以下、「或る特別図柄変動表示[例えば、図31(a2)~同図(a4)に示す図柄変動表示や、図31(b2)~同図(b3)に示す図柄変動表示や、図32(b)~同図(i)等]」という。)において前記第二の時短状態が開始されることを報知する演出(以下、「報知演出[例えば、図31(a4)や図31(b3)に示す「遊タイム突入!!」の文字の表示や、図32(g)に示す「遊タイム突入!!」の文字の表示等]」という。)が実行される場合があり、
前記或る図柄変動表示とは、前記第二の時短状態に移行する直前に実行される特別図柄の変動表示のことであり、
前記変動時間決定手段によって決定された変動時間で特別図柄の変動表示が実行され、
前記複数の変動時間のうちの一の変動時間は、第一の変動時間[例えば、5秒等]であり、
前記複数の変動時間のうちの一の変動時間は、第二の変動時間[例えば、10秒等]であり、
前記第一の変動時間の長さと前記第二の変動時間の長さは、異なる長さであり、
前記或る図柄変動表示が前記第一の変動時間で実行された場合は、第一の実行態様[例えば、特図1の図柄変動表示が開始してから5秒後に「遊タイム突入!!」の文字が表示される態様等]で前記報知演出が実行され、
前記或る図柄変動表示が前記第二の変動時間で実行された場合は、第二の実行態様[例えば、特図1の図柄変動表示が開始してから10秒後に「遊タイム突入!!」の文字が表示される態様等]で前記報知演出が実行され、
前記第一の実行態様と前記第二の実行態様は、異なる実行態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間のみ決定可能なものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間以外の変動時間も決定可能なものであってもよい。また、変動時間決定手段は、複数の変動時間の中から一の変動時間を必ず決定するものであってもよいし、複数の変動時間の中から一の変動時間を決定しない場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよいし。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、或る特別図柄の変動表示において第二の時短状態が開始されることを報知する演出のみが実行される場合があってもよいし、或る特別図柄の変動表示において第二の時短状態が開始されることを報知する演出以外の演出も実行される場合があってもよい。また、或る特別図柄の変動表示において第二の時短状態が開始されることを報知する演出が必ず実行されてもよいし、或る特別図柄の変動表示において第二の時短状態が開始されることを報知する演出が実行されない場合があってもよい。
また、或る特別図柄の変動表示において第二の時短状態のみが開始されることを報知する演出が実行される場合があってもよいし、或る特別図柄の変動表示において第二の時短状態以外の遊技状態が開始されることを報知する演出が実行される場合があってもよい。
また、或る特別図柄の変動表示においてのみ第二の時短状態が開始されることを報知する演出が実行される場合があってもよいし、或る特別図柄の変動表示以外の特別図柄の変動表示においても第二の時短状態が開始されることを報知する演出が実行される場合があってもよい。
また、変動時間決定手段によって決定された変動時間で特別図柄の変動表示のみが実行されてもよいし、変動時間決定手段によって決定された変動時間で特別図柄の変動表示以外の表示が実行されてもよい。また、変動時間決定手段によって決定された変動時間で特別図柄の変動表示が必ず実行されてもよいし、変動時間決定手段によって決定された変動時間で特別図柄の変動表示が実行されない場合があってもよい。
また、変動時間決定手段によって決定された変動時間でのみ特別図柄の変動表示が実行されてもよいし、変動時間決定手段によって決定された変動時間以外の変動時間で特別図柄の変動表示が実行されてもよい。
また、或る図柄変動表示が第一の変動時間で実行された場合は、第一の実行態様でのみ報知演出が実行されてもよいし、或る図柄変動表示が第一の変動時間で実行された場合は、第一の実行態様以外の実行態様で報知演出が実行されてもよい。また、或る図柄変動表示が第一の変動時間で実行された場合は、第一の実行態様で報知演出が必ず実行されてもよいし、或る図柄変動表示が第一の変動時間で実行された場合は、第一の実行態様で報知演出が実行されない場合があってもよい。
また、或る図柄変動表示が第一の変動時間で実行された場合でのみ、第一の実行態様で報知演出が実行されてもよいし、或る図柄変動表示が第一の変動時間で実行された場合以外の場合でも、第一の実行態様で報知演出が実行されてもよい。
また、或る図柄変動表示が第二の変動時間で実行された場合は、第二の実行態様でのみ報知演出が実行されてもよいし、或る図柄変動表示が第二の変動時間で実行された場合は、第二の実行態様以外の実行態様で報知演出が実行されてもよい。また、或る図柄変動表示が第二の変動時間で実行された場合は、第二の実行態様で報知演出が必ず実行されてもよいし、或る図柄変動表示が第二の変動時間で実行された場合は、第二の実行態様で報知演出が実行されない場合があってもよい。
また、或る図柄変動表示が第二の変動時間で実行された場合でのみ、第二の実行態様で報知演出が実行されてもよいし、或る図柄変動表示が第二の変動時間で実行された場合以外の場合でも、第二の実行態様で報知演出が実行されてもよい。
なお、第一の変動時間の長さと第二の変動時間の長さは、一部が異なる長さであってもよいし、全部が異なる長さであってもよい。また、第一の変動時間の長さと第二の変動時間の長さが同じであってもよい。
また、第一の実行態様と第二の実行態様は、一部が異なる態様であってもよいし、全部が異なる態様であってもよい。また、第一の実行態様と第二の実行態様が同じであってもよい。
また、『 前記第一の変動時間の長さよりも前記第二の変動時間の長さの方が長く、
前記第一の実行態様とは、前記或る図柄変動表示が開始してから第一のタイミング様[例えば、特図1の図柄変動表示が開始してから5秒後等]で前記報知演出が開始される実行態様のことであり、
前記第二の実行態様とは、前記或る図柄変動表示が開始してから第二のタイミング[例えば、特図1の図柄変動表示が開始してから10秒後等]で前記報知演出が開始される実行態様のことであり、
前記或る図柄変動表示が開始してから前記第一のタイミングとなるまでの期間よりも、該或る図柄変動表示が開始してから前記第二のタイミングとなるまでの期間の方が長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出が実行され、
前記第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、前記或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出が実行され[例えば、図32(c)~同図(i)に示すはずれSPリーチの演出等]、
前記或る図柄変動表示において前記或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態[例えば、図32(f)に示すように、殿様のキャラクタが剣豪のキャラクタに敗北した演出を行うことではずれであることを遊技者に認識可能とされた状態等]となった後に前記第二のタイミングとなる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、或るリーチ演出に大当りの可能性も含ませて期待を最後までもたせることができる場合がある。
ここで、第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出のみが実行されてもよいし、第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出以外の演出が実行されてもよい。また、第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出が必ず実行されてもよいし、第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出が実行されない場合があってもよい。
また、第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出のみを伴わずにはずれとなる演出が実行されてもよいし、第一の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出以外の演出を伴わずにはずれとなる演出が実行されてもよい。また、第一の変動時間の特別図柄の変動表示でのみ、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出が実行されてもよいし、第一の変動時間以外の特別図柄の変動表示でも、或るリーチ演出を伴わずにはずれとなる演出が実行されてもよい。
また、第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出のみが実行されてもよいし、第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出以外の演出が実行されてもよい。また、第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出が必ず実行されてもよいし、第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出が実行されない場合があってもよい。
また、第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出が行われた後でのみはずれとなる演出が実行されてもよいし、第二の変動時間の特別図柄の変動表示では、或るリーチ演出が行われた後以外でもはずれとなる演出が実行されてもよい。また、第二の変動時間の特別図柄の変動表示でのみ、或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出が実行されてもよいし、第二の変動時間以外の特別図柄の変動表示でも、或るリーチ演出が行われた後ではずれとなる演出が実行されてもよい。
また、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後にのみ第二のタイミングとなってもよいし、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後以外にも第二のタイミングとなってもよい。また、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後に必ず第二のタイミングとなってもよいし、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとならない場合があってもよい。
また、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者にのみ認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよいし、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者以外にも認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよい。また、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われてはずれであることのみが遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよいし、或る図柄変動表示において或るリーチ演出が行われてはずれであること以外のことも遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよい。
また、或る図柄変動表示において或るリーチ演出のみが行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよいし、或る図柄変動表示において或るリーチ演出以外の演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよい。また、或る図柄変動表示においてのみ或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよいし、或る図柄変動表示以外の図柄変動表示においても或るリーチ演出が行われて少なくともはずれであることが遊技者に認識可能な状態となった後に第二のタイミングとなってもよい。
また、『 前記或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合は、前記報知演出が実行されない[例えば、図32(a)~同図(e)及び同図(f2)~(i2)に示すように、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示において大当りとなる場合は、遊タイムに移行する旨の報知は行われない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、或る図柄変動表示において報知演出が行われないことが大当り予告として機能することで遊技者に期待させることができる場合がある。
ここで、或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合は、報知演出のみが実行されなくてもよいし、或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合は、報知演出以外の演出も実行されなくてもよい。また、或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合は、報知演出が必ず実行されなくてもよいし、或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合は、報知演出が実行される場合があってもよい。
また、或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合にのみ、報知演出が実行されなくてもよいし、或る図柄変動表示が大当りとなる特別図柄の変動表示である場合以外の場合にも、報知演出が実行されなくてもよい。
また、『 確率設定変更操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択され[例えば、図7に示す主制御部メイン処理の設定変更処理(ステップS117)において、設定変更ボタン194の押下操作により複数の設定からいずれか一つに設定可能である等]、
前記報知演出は、設定に関する情報を示唆する場合がある演出である[例えば、図32(f’)に示すように、「遊タイム突入!!」の表示が通常とは異なる向きで表示することで設定4以上であることを示唆している等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技者に対して設定情報を付与することで所定回転までのはまりに対する不満を軽減できる場合がある。
ここで、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定のみが選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定以外の設定も選択されてもよい。また、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が必ず選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択されない場合があってもよい。
また、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定のみからいずれか一つの確率設定が選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合に、複数の確率設定以外の設定からいずれか一つの確率設定が選択されてもよい。また、確率設定操作が受け付けられた場合にのみ、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択されてもよいし、確率設定操作が受け付けられた場合以外の場合にも、複数の確率設定からいずれか一つの確率設定が選択されてもよい。
また、報知演出は、設定に関する情報のみを示唆する場合があるものであってもよいし、設定に関する情報以外の情報も示唆する場合があるものであってもよい。また、報知演出は、設定に関する情報を必ず示唆する場合があってもよいし、設定に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態が開始するまでの期間に関する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を少なくとも示唆する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、第二の時短状態が開始するまでの期間に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態が開始するまでの期間に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態が開始するまでの期間に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態が開始するまでの期間に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示す、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数を示唆する情報を含まない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を少なくとも示唆する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]を含む報知である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報のみを含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となりまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報以外の情報も含むものであってもよい。また、第二の演出は、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を必ず含むものであってもよいし、はまり回数が第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数を示唆する情報を含まないものであってもよい。
また、『 前記第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で実行可能な演出であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第一の態様[例えば、図22(e)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されていない態様等]であり、
前記複数の態様のうちの一の態様は、第二の態様[例えば、図22(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確に表示されている態様等]であり、
前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、
電源が投入された後で前記第一の態様で前記第二の演出が実行される場合があり[例えば、図21(d)に示すように、電源投入後では、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が明確でない態様で表示されている等]、
前記第一の態様で前記第二の演出の実行が開始された後で第二の条件[例えば、図22に示すように、はずれSPリーチが実行されること等]が成立すると、該第二の演出が該第一の態様から前記第二の態様に変化する[例えば、図22(g)~同図(m)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が不明確な態様で示されている状態で、はずれSPリーチが実行されると、その後の遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報は明確な態様で表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様でのみ実行可能なものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様以外の態様で実行可能なものであってもよい。また、第二の演出は、複数の態様のうちの一の態様で必ず実行するものであってもよいし、複数の態様のうちの一の態様で実行しない場合があるものであってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出のみが実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出以外の報知が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が必ず実行されてもよいし、電源が投入された後で第一の態様で第二の演出が実行されない場合があってもよい。
また、電源が投入された後で第一の態様でのみ第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後で第一の態様以外の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。また、電源が投入された後でのみ第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよいし、電源が投入された後以外でも第一の態様で第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様にのみ変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様以外の態様にも変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に必ず変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化しない場合があってもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出のみが第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出以外の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件のみが成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件以外の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後でのみ第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様で第二の演出の実行が開始された後以外で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。第一の態様でのみ第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよいし、第一の態様以外の態様で第二の演出の実行が開始された後で第二の条件が成立すると、第二の演出が第一の態様から第二の態様に変化してもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合に開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了する、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
先読み予告を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、第一の遊技状態[例えば、特図低確率普図低確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記遊技制御手段は、第二の遊技状態[例えば、特図低確率普図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の遊技状態よりも有利な遊技状態であり、
或る条件[例えば、大当りが終了してから750回の図柄変動表示が実行されたこと、あるいは、特図1の図柄変動表示の結果、突然時短図柄(「特図E」)が表示されたこと等]が成立する特別図柄の変動表示(以下、「或る特別図柄変動表示」という。)が実行されると、大当りとなることなく前記第一の遊技状態から前記第二の遊技状態に移行し、
前記先読み予告手段は、前記或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告を実行しない手段である[例えば、図34に示すように、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示よりも後に保留された図柄変動表示に関する先読み予告は行われない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
従来の遊技台によれば、先読み予告手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、先読み予告手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、先読み予告手段は、先読み予告のみを実行可能なものであってもよいし、先読み予告以外のことも実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、先読み予告を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、第一の遊技状態にのみ制御可能なものであってもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の遊技状態に必ず制御するものであってもよいし、第一の遊技状態にみ制御しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、第二の遊技状態にのみ制御可能なものであってもよいし、第二の遊技状態以外の遊技状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の遊技状態に必ず制御するものであってもよいし、第二の遊技状態にみ制御しない場合があるものであってもよい。
また、第二の遊技状態は、第一の遊技状態のみよりも有利なものであってもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態よりも有利なものであってもよい。また、第二の遊技状態は、第一の遊技状態よりも必ず有利なものであってもよいし、第一の遊技状態よりも有利でない場合があるものであってもよい。
また、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態にのみ移行してもよいし、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態以外の遊技状態にも移行してもよい。また、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態に必ず移行してもよいし、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態に移行しない場合があってもよい。
また、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態のみから第二の遊技状態に移行してもよいし、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態以外の遊技状態から第二の遊技状態に移行してもよい。また、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行された場合にのみ、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態に移行してもよいし、或る条件が成立する特別図柄の変動表示が実行された場合以外の場合にも、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態に移行してもよい。
また、或る条件が成立した場合にのみ特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態に移行してもよいし、或る条件以外の条件が成立した場合にも特別図柄の変動表示が実行されると、大当りとなることなく第一の遊技状態から第二の遊技状態に移行してもよい。
また、先読み予告手段は、或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告のみを実行しないものであってもよいし、或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告以外の予告も実行しないものであってもよい。また、先読み予告手段は、或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告を必ず実行しないものであってもよいし、或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告を実行する場合があるものであってもよい。
また、先読み予告手段は、或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示のみに関する先読み予告を実行しないものであってもよいし、或る特別図柄変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示以外の特別図柄の変動表示に関する先読み予告を実行しないものであってもよい。また、先読み予告手段は、或る特別図柄変動表示の開始のみが保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告を実行しないものであってもよいし、或る特別図柄変動表示以外の特別図柄の変動表示の開始が保留されるよりも後で開始が保留された特別図柄の変動表示に関する先読み予告を実行しないものであってもよい。
また、『 前記図柄表示手段は、第一の図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212等]と第二の図柄表示手段[例えば、第2特図表示装置214等]を含む手段であり、
前記第二の図柄表示手段による特別図柄の変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)は、前記第一の図柄表示手段による特別図柄の変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)よりも優先して実行可能な図柄変動表示であり、
前記第一の遊技状態は、前記第二の図柄変動表示よりも前記第一の図柄変動表示の方が開始されやすい遊技状態であり、
前記第二の遊技状態は、前記第一の図柄変動表示よりも前記第二の図柄変動表示の方が開始されやすい遊技状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技状態が変化することにより第一の遊技状態で残存する第一の図柄変動表示に対して先読み予告を行わないことで遊技者に不信感を抱かせないことができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段のみ含むものであってもよいし、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段以外の図柄表示手段も含むものであってもよい。また、図柄表示手段は、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段を必ず含むものであってもよいし、第一の図柄表示手段と第二の図柄表示手段を含まない場合があるものであってもよい。
また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示のみよりも優先して実行可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示以外の図柄変動表示よりも優先して実行可能なものであってもよい。また、第二の図柄変動表示は、第一の図柄変動表示よりも必ず優先して実行するものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも優先して実行しない場合があるものであってもよい。
また、第一の遊技状態は、第二の図柄変動表示よりも第一の図柄変動表示のみの方が開始されやすいものであってもよいし、第二の図柄変動表示よりも第一の図柄変動表示以外の図柄変動表示の方が開始されやすいものであってもよい。また、第一の遊技状態は、第二の図柄変動表示よりも第一の図柄変動表示の方が必ず開始されやすいものであってもよいし、第二の図柄変動表示よりも第一の図柄変動表示の方が開始されやすくない場合があるものであってもよい。
また、第二の遊技状態は、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示のみの方が開始されやすいものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示以外の図柄変動表示の方が開始されやすいものであってもよい。また、第二の遊技状態は、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示の方が必ず開始されやすいものであってもよいし、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示の方が開始されやすくない場合があるものであってもよい。
また、『 前記第一の図柄変動表示よりも前記第二の図柄変動表示の方が、大当りとなった場合に有利な大当りとなりやすい[例えば、図9(c)に示すように、特図1で大当りとなるよりも特図2で大当りとなった場合の方が10R確変大当りとなりやすい等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技状態が移行する直前の大当りは、遊技者にとって喜ばしいものではあるものの有利な第二の図柄変動表示で大当りしてほしかったという気持ちもあり、過度な演出により煽らないようにすることができる場合がある。
ここで、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示の方が、大当りとなった場合にのみ有利な大当りとなりやすくてもよいし、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示の方が、大当りとなった場合以外の場合にも有利な大当りとなりやすくてもよい。また、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示の方が、大当りとなった場合に必ず有利な大当りとなりやすくてもよいし、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示の方が、大当りとなった場合に有利な大当りとなりやすくない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示のみの方が、大当りとなった場合に有利な大当りとなりやすくてもよいし、第一の図柄変動表示よりも第二の図柄変動表示以外の図柄変動表示の方が、大当りとなった場合に有利な大当りとなりやすくてもよい。
また、『 大当り遊技が終了して前記第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると前記或る条件が成立する、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件のみが成立してもよいし、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件以外の条件も成立してもよい。また、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件が必ず成立してもよいし、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件が成立しない場合があってもよい。
また、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になった場合にのみ或る条件が成立してもよいし、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になった場合以外の場合にも或る条件が成立してもよい。
また、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると或る条件が成立してもよいし、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると或る条件が成立してもよい。
また、大当り遊技が終了して第一の遊技状態に移行してからのみ大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件が成立してもよいし、大当り遊技が終了して第一の遊技状態以外の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件が成立してもよい。また、大当り遊技のみが終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件が成立してもよいし、大当り遊技以外の遊技状態が終了して第一の遊技状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると或る条件が成立してもよい。
また、『 前記先読み予告手段は、第一の期間[例えば、遊タイムに移行することとなる図柄変動表示よりも10回前に実行される図柄変動表示から遊タイムに移行することとなる図柄変動表示までの期間等]において先読み予告を実行しない手段であり、
前記第一の期間とは、前記或る特別図柄変動表示よりも或る回数[例えば、10回等]前の特別図柄の変動表示の実行が開始されてから該或る特別図柄変動表示が終了するまでの期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技状態が移行する直前の大当りは、遊技者にとって喜ばしいものではあるものの有利な第二の図柄変動表示で大当りしてほしかったという気持ちもあり、過度な演出により煽らないようにすることができる場合がある。
ここで、先読み予告手段は、第一の期間において先読み予告のみを実行しないものであってもよいし、第一の期間において先読み予告以外のものも実行しないものであってもよい。また、先読み予告手段は、第一の期間において先読み予告を必ず実行しないものであってもよいし、第一の期間において先読み予告を実行する場合があるものであってもよい。また、先読み予告手段は、第一の期間においてのみ先読み予告を実行しないものであってもよいし、第一の期間以外の期間においても先読み予告を実行しないものであってもよい。
また、『 前記先読み予告手段は、複数種類の先読み予告を実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、第一の期間において前記複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告[例えば、図33(b)に示すマチ子先生のキャラクタが出現する入賞時先読み予告等]を実行しない手段であり、
前記第一の期間とは、前記或る特別図柄変動表示よりも或る回数前[例えば、10回等]の特別図柄の変動表示の実行が開始されてから該或る特別図柄変動表示が終了するまでの期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、先読み予告手段は、複数種類の先読み予告のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の先読み予告以外のものも実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、複数種類の先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の先読み予告を実行しない場合があるものであってもよい。
また、先読み予告手段は、第一の期間において複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告のみを実行しないものであってもよいし、第一の期間において複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告以外のものも実行しないものであってもよい。また、先読み予告手段は、第一の期間において複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告を必ず実行しないものであってもよいし、第一の期間において複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告を実行する場合があるものであってもよい。
また、先読み予告手段は、第一の期間において複数種類の先読み予告のうちの一の種類のみの先読み予告を実行しないものであってもよいし、第一の期間において複数種類の先読み予告のうちの一の種類以外の種類の先読み予告を実行しないものであってもよい。また、先読み予告手段は、第一の期間においてのみ複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告を実行しないものであってもよいし、第一の期間以外の期間においても複数種類の先読み予告のうちの少なくとも一の種類の先読み予告を実行しないものであってもよい。
また、『 前記第一の期間が開始すると、或る演出モード[例えば、図35(b)に示す図柄変動表示が開始されてから開始される遊タイム前兆演出モード等]が開始される、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の期間が開始すると、或る演出モードのみが開始されてもよいし、第一の期間が開始すると、或る演出モード以外の演出モードが開始されてもよい。また、第一の期間が開始すると、或る演出モードが必ず開始されてもよいし、第一の期間が開始すると、或る演出モードが開始されない場合があってもよい。
また、第一の期間のみが開始すると、或る演出モードが開始されてもよいし、第一の期間以外の期間が開始すると、或る演出モードが開始されてもよい。
また、『 前記第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄[例えば、「特図E」等]が表示されると前記或る条件が成立し、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると或る条件のみが成立してもよいし、第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると或る条件以外の条件が成立してもよい。また、第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると或る条件が必ず成立してもよいし、第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると或る条件が成立しない場合があってもよい。
また、第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合のみ或る条件が成立してもよいし、第一の遊技状態において、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合にも或る条件が成立してもよい。また、第一の遊技状態においてのみ、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると或る条件が成立してもよいし、第一の遊技状態以外の遊技状態においても、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると或る条件が成立してもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『 特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段[例えば、主制御部300のCPU304等]と、
複数の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態[例えば、特図低確率状態等]と高確率状態[例えば、特図高確率状態等]に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態[例えば、遊タイム(b時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数[例えば、750回等]になると移行する場合がある時短状態であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の時短状態に関する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報、特賞間スタート回数(TS)に関する情報等]を少なくとも示唆する演出であり、
前記第二の演出が、予告態様で実行される場合があり[例えば、図37(c)に示すように、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報の表示態様が変化して実行中の図柄変動表示に関する大当り予告が行われている等]、
前記予告態様で前記第二の演出が実行されることで、大当りとなる可能性があることを報知する、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、示唆演出を予告として機能させることにより、第二の時短状態までの上方に常時注目させることができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、特別図柄の変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、特別図柄の変動表示を必ず実行するものであってもよいし、特別図柄の変動表示を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、遊技状態のみを制御可能なものであってもよいし、遊技状態以外の状態を制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、遊技状態を必ず制御するものであってもよいし、遊技状態を制御しない場合があるものであってもよい。
また、演出手段は、複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数の演出を実行しない場合があるものであってもよい。
また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態にのみ制御可能なものであってもよいし、低確率状態と高確率状態以外の状態にも制御可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に必ず制御するものであってもよいし、低確率状態と高確率状態に制御しない場合があるものであってもよい。
また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率のみが高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率以外の確率が高い状態であってもよい。また、高確率状態は、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が必ず高い状態であってもよいし、低確率状態よりも特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態でない場合があってもよい。
また、遊技制御手段は、第二の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第二の時短状態以外の状態を開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第二の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第二の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第二の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数のみが第一の回数になると移行する場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数以外の回数が第一の回数になると移行する場合があるものであってもよい。また、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると必ず移行するものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示された回数が第一の回数になると移行しない場合があるものであってもよい。
また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報のみを示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報以外の情報も示唆するものであってもよい。また、第二の演出は、第二の時短状態に関する情報を必ず示唆するものであってもよいし、第二の時短状態に関する情報を示唆しない場合があるものであってもよい。
また、第二の演出が、予告態様でのみ実行される場合があってもよいし、第二の演出が、予告態様以外の態様でも実行される場合があってもよい。また、第二の演出が、予告態様で必ず実行されてもよいし、第二の演出が、予告態様で実行されない場合があってもよい。
また、予告態様で第二の演出が実行されることで、大当りとなる可能性があることのみを報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されることで、大当りとなる可能性があること以外のことも報知してもよい。また、予告態様で第二の演出が実行されることで、大当りとなる可能性があることを必ず報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されることで、大当りとなる可能性があることを報知しない場合があってもよい。
また、『 特別図柄の変動表示の実行中に前記第二の演出の態様が予告態様に変化する[例えば、図37(c)に示すように、図柄変動表示中に遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報の表示態様が変化してしている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、特別図柄の変動表示の実行中に第二の演出の態様が予告態様にのみ変化してもよいし、特別図柄の変動表示の実行中に第二の演出の態様が予告態様以外の態様にも変化してもよい。また、特別図柄の変動表示の実行中に第二の演出の態様が予告態様に必ず変化してもよいし、特別図柄の変動表示の実行中に第二の演出の態様が予告態様に変化しない場合があってもよい。
また、『 前記予告態様で前記第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知し、
前記複数の演出のうちの一の演出は、或る先読み予告演出[例えば、図37(a)に示すサボハニのアイコンが表示されることによる保留予告等]であり、
前記或る先読み予告演出は、前記第二の演出が前記予告態様で実行される特別図柄の変動表示(以下、「予告対象図柄変動表示」という。)が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、該予告対象図柄変動表示の実行中でも実行される[例えば、図37(c)に示すように、サボハニのアイコンが変動アイコンとして表示されているとともに、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報の表示態様が変化して実行中の図柄変動表示に関する大当り予告が行われている等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、或る先読み予告演出が開始された時点で予告態様による第二の演出の複合が行われることに期待を持たせ遊技を盛り上げることができる場合がある。
ここで、予告態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることのみを報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があること以外のことも報知してもよい。また、予告態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを必ず報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知しない場合があってもよい。
また、予告態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果のみが大当りとなる可能性があることを報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果以外の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよい。また、予告態様で第二の演出が実行されることのみで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されること以外のことで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよい。
また、予告態様で第二の演出が実行されることでのみ、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよいし、予告態様で第二の演出が実行されること以外のことで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよい。また、予告態様で第二の演出のみが実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよいし、予告態様で第二の演出以外の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよい。
また、予告態様でのみ第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよいし、予告態様以外の態様で第二の演出が実行されることで、実行中の特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる可能性があることを報知してもよい。
また、或る先読み予告演出は、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、予告対象図柄変動表示の実行中でのみ実行されてもよいし、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、予告対象図柄変動表示の実行中以外でも実行されてもよい。また、或る先読み予告演出は、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、予告対象図柄変動表示の実行中で必ず実行されてもよいし、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、予告対象図柄変動表示の実行中でも実行されない場合があってもよい。
また、或る先読み予告演出は、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中にのみ開始され、予告対象図柄変動表示の実行中でも実行されてもよいし、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前に開始される特別図柄の変動表示の実行中以外にも開始され、予告対象図柄変動表示の実行中でも実行されてもよい。
また、或る先読み予告演出は、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前にのみ開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、予告対象図柄変動表示の実行中でも実行されてもよいし、第二の演出が予告態様で実行される特別図柄の変動表示が開始されるよりも前以外に開始される特別図柄の変動表示の実行中に開始され、予告対象図柄変動表示の実行中でも実行されてもよい。
また、『 「前記第二の時短状態に関する情報」とは、「前記はまり回数が前記第一の回数となるまでの特別図柄の変動表示の回数に関する情報[例えば、図18(a)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報等]」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『 前記第二の演出が、通常態様[例えば、図37(b)に示す、遊タイムまでの図柄変動表示回数の表示の表示態様等]で実行される場合があり、
前記予告態様は、前記通常態様とは色、大きさ及び表示領域の態様の少なくともいずれか一つが異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出が、通常態様でのみ実行される場合があってもよいし、第二の演出が、通常態様以外の態様で実行される場合があってもよい。また、第二の演出が、通常態様で必ず実行されてもよいし、第二の演出が、通常態様で実行されない場合があってもよい。
また、第二の演出のみが、通常態様で実行される場合があってもよいし、第二の演出以外の演出が、通常態様で実行される場合があってもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数[例えば、950回等]のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において前記第二の演出が実行されることがない[例えば、遊タイムに移行し、当該遊タイムが終了した後は、大当りとなるまで再度遊タイムに移行することはない等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態のみが終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態以外の状態が終了してもよい。また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が必ず終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果が表示されると第二の時短状態が終了しない場合があってもよい。
また、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果のみが表示されると第二の時短状態が終了してもよいし、第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの特別図柄の変動表示の結果以外の結果が表示されると第二の時短状態が終了してもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出のみが実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出以外の演出も実行されることがなくてもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が必ず実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間においてのみ第二の演出が実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間以外の期間においても第二の演出が実行されることがなくてもよい。また、第二の時短状態のみが終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が実行されることがなくてもよい。
また、『 前記第二の時短状態が開始してから大当りとなるまでの期間において前記第二の演出が実行されることがない[例えば、図25(w)に示すように、遊タイムが終了すると遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が消去される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出のみが実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出以外の演出も実行されることがなくてもよい。また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が必ず実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が実行される場合があってもよい。
また、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間においてのみ第二の演出が実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態が終了してから大当りとなるまでの期間以外の期間においても第二の演出が実行されることがなくてもよい。また、第二の時短状態のみが終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が実行されることがなくてもよいし、第二の時短状態以外の遊技状態が終了してから大当りとなるまでの期間において第二の演出が実行されることがなくてもよい。
また、『 前記第二の演出は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される演出である[例えば、図23(c)に示すように、大当り遊技が終了してa時短状態(特図低確率状態)に移行すると遊タイムまでの図柄変動表示回数に関する情報が表示される等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行した場合にのみ開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行した場合以外の場合にも開始されるものであってもよい。また、第二の演出は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第一の時短状態[例えば、通常大当りにかかる大当り遊技が終了した後に移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;a時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第一の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行すると開始される場合がある時短状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第一の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第一の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第一の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第一の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態にのみ移行すると開始される場合があるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態以外の状態に移行すると開始される場合があるものであってもよい。また、第一の時短状態は、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると必ず開始されるものであってもよいし、大当り遊技が終了して低確率状態に移行すると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技制御手段は、第三の時短状態[例えば、突然時短図柄が表示されて移行する電サポ状態(特図低確率普図高確率状態;c時短状態)等]を開始可能な手段であり、
前記第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると開始される場合がある時短状態であり、
前記時短図柄は、大当り図柄とは別の図柄である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、遊技制御手段は、第三の時短状態のみを開始可能なものであってもよいし、第三の時短状態以外の状態も開始可能なものであってもよい。また、遊技制御手段は、第三の時短状態を必ず開始するものであってもよいし、第三の時短状態を開始しない場合があるものであってもよい。
また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合にのみ開始される場合があるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示された場合以外の場合に開始される場合があるものであってもよい。また、第三の時短状態は、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると必ず開始されるものであってもよいし、特別図柄の変動表示の結果として時短図柄が表示されると開始されない場合があるものであってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記0)
特別図柄の変動表示を実行可能な図柄表示手段と、
遊技状態を制御可能な遊技制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技制御手段は、低確率状態と高確率状態に制御可能な手段であり、
前記高確率状態は、前記低確率状態よりも前記特別図柄の変動表示の結果が大当りとなる確率が高い状態であり、
前記遊技制御手段は、第二の時短状態を開始可能な手段であり、
前記第二の時短状態は、大当り遊技が終了して前記低確率状態に移行してから大当りとなることなく継続してはずれの前記特別図柄の変動表示の結果が表示された回数(以下、「はまり回数」という。)が第一の回数になると移行する場合がある時短状態であり、
前記第二の時短状態が開始されてから大当りとなることなく継続して第二の回数のはずれの前記特別図柄の変動表示の結果が表示されると該第二の時短状態が終了し、
前記第二の時短状態が終了してから大当りとなるまで、該第二の時短状態が開始されることがない、
ことを特徴とする遊技台。
図38は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図38に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
なお、図1に示して上述したパチンコ機100の上皿126に上述した表示手段903がさらに設けられた態様を採用してもよく、さらに、この表示手段903にタッチパネルが設けられた態様であってもよい。すなわち、表示手段903に設けられたタッチパネルが操作手段として機能することができる。そして、タッチパネルによる1回のタッチ操作、連打操作あるいは長押し操作により、演出ボタン136の操作に係る演出が実行されてもよいし、長押しオート連打機能が有効な状態である場合には、タッチパネルが継続してタッチされ続けている状態で、タッチパネルに対する疑似的な連打操作が行われるように構成されてもよい。また、長押しオート連打機能を有効な状態にしないように構成されてもよい。また、一部の演出において、長押しオート連打機能を有効な状態にしてもよい。換言すれば、タッチパネルにおいて長押しオート連打機能を作動させてもよいし、作動しないようにしてもよいし、作動させる演出が多いように構成されてもよいし、少ないように構成されてもよい。また、タッチパネルに対する連打操作による演出が複数あり、タッチパネルで行う場合には、長押しオート連打機能が有効な状態とならないことが多いように構成されてもよいし、少ないように構成されてもよい。
以上説明したように、図38に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
次に、図39を用いて本発明に適用可能な遊技台としてのスロットマシン(回胴遊技機)について説明する。ここで、図39は、本発明に適用可能なスロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図39に示すスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図39において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010~1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010~1012が構成されている。リール1010~1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010~1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010~1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010~1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010~1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010~1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン1030~1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン1031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン1032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン1030~1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および払出枚数表示器1027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー1035は、リール1010~1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030~1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010~1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、操作手段の一例としてのストップボタン1037~1039が設けられている。ストップボタン1037~1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010~1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010~1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037~1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037~1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037~1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン1032の右側には、操作手段の一例としてのチャンスボタン1100が設けられている。チャンスボタン1100は、リール1010~1012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置1057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン1100は、上記実施例によるパチンコ機100と同様に複数の状態を取ることが可能であり、チャンスボタン1100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット1050には、情報表示ボタン1046が設けられている。情報表示ボタン1046は、例えば、ユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。本実施形態では、情報表示ボタン1046は、操作手段に相当する。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられており、タイトルパネルランプ1064は、タイトルパネル1062を点灯するランプである。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
本発明に係る遊技台は図40(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD-ROM、CD-ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
以下、図41~図61を用いて、本発明を適用することができる遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン100等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図41~図61に示す符号は、原則として図41~図61を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図41~図61を用いた説明では図41~図61に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図41を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を前方側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や左枠ランプ122L、右枠ランプ122R、および上部枠ランプ122Uが取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。前面枠扉106は、扉体の一例に相当する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている球貯留皿126と、球貯留皿126に貯留された遊技球を遊技者の操作によって球貯留皿126から排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、を備える。また、図41では不図示であるが、球貸操作ボタン140の右横には、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタンも設けられている。さらに、十字キーや決定ボタンが配置された操作キーユニット190も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。
図42は、図41のパチンコ機100を裏側から見た背面図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600(図44参照)へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した球貯留皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図44参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図44参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図44参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図44参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図44参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図44参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うインタフェース部606を配設している。
また、本実施形態では、主基板156上に、設定変更キー192と、設定変更ボタン194及び役物比率・設定表示器196が設けられている。本実施形態では、電源投入時にRAMクリアスイッチ180が押下されることを条件に設定変更キー192が操作されると、少なくとも大当り確率が異なる複数の設定からいずれかに設定することができる設定変更モードに移行することができる。設定変更モードにおいては、現在の設定が役物比率・設定表示器196に表示され、店員は、これを確認しながら設定変更ボタン194を押下することにより設定の変更を行うことができる。なお、電源投入時にRAMクリアスイッチ180の押下がなくとも、電源投入時に設定変更キー192が操作された場合に設定変更可能な構成としてもよい。
役物比率・設定表示器196は、主基板156に実装されるとともに主基板ケース158の内部に配置される7セグLED基板であり、店員に視認可能な態様で取り付けられている。役物比率・設定表示器196は、図411(A)に示すように、2ケタの7セグLEDが上下に配置されるとともに、右側に1ケタの7セグLEDがモジュール化されたものであり、役物比率モニタは、役物比率(YH)及び連続役物比率(RY)を報知するインジケータであり、設定モニタは、現在の設定を確認するためのモニタである。役物比率・設定表示器196は、例えば、赤色の単色LEDにより構成されているが、赤・緑・オレンジの3色により発光可能なものとしてもよいし、フルカラーLEDであってもよい。なお、役物比率・設定表示器196のうちの少なくとも一部を、例えば、遊技盤200に設けて遊技者に視認可能としてもよい。
また、本実施形態では、第1副基板ケース162の背面に、ディップスイッチ基板198が配設されている。ディップスイッチ基板198の詳細については後述する。
図43(a)は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。ここで、矢印d2及びd3はパチンコ機100を設置場所に固定した状態における方向を示している。矢印d2はパチンコ機100の幅方向(左右方向と呼ぶ場合がある)を示し、正面視で左手を左、右手を右と呼ぶ場合がある。矢印d3はパチンコ機100の高さ方向(上下方向と呼ぶ場合がある)を示し、高い方を上、低い方を下と呼ぶ場合がある。なお、図43では図示しないが、パチンコ機100の奥行き方向(前後方向と呼ぶ場合がある)では、遊技者側になる手前側を前方側又は正面側と呼ぶ場合があり、奥側を後方側又は背面側と呼ぶ場合がある。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
本体104に対する遊技盤200の取付構造は、様々な構造を採用可能であるが、例えば、本体104の正面視左側(ヒンジ部112側)に遊技盤200の正面視左側部200aを挿入し、ここを回動中心として遊技盤200を回動させつつ遊技盤200の正面視右側部200bを本体104に押圧し、セットする構造を採用可能であり、このような構造であれば作業性を向上できる場合がある。
遊技盤200は、板状の本体となる遊技板201に各種の部品が取り付けられたユニットである。遊技板201は、例えば、樹脂により形成され、その表面(正面)は、パチンコ機100のキャラクタ等を表示した装飾面を構成する。装飾面は、例えば、パチンコ機100のキャラクタ等を印刷したシートを貼り付けることで形成してもよい。遊技板201の右下方には振動センサSR3が配設されている。振動センサSR3で検出された場合、エラー処理(例えば画像や音による報知、遊技の継続を不能とする遊技停止等)を行うことができる。振動センサSR3は磁気センサ等、他の不正検出センサであってもよい。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。外レール202の一部は、本体104に着脱自在なレール部材209により形成されている。遊技領域124のうち、外レール202と内レール204との間の領域は発射された遊技球を案内する案内領域201aを形成している。
遊技盤200の遊技領域124以外の領域を非遊技領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124と非遊技領域とは外レール202を境界として区別することができる。また、遊技球の発射強度を最大にした状態で遊技球が通過する領域よりも内側の領域は少なくとも遊技領域124と呼ぶことができる。遊技領域124は、遊技領域124内に演出装置等が存在することで遊技球が通過しない領域を含む場合がある。遊技中に遊技球が流下する点で遊技領域124を流下領域と呼び、メンテナンスやアクシデントを除いて遊技中に遊技球が流下しない点で非遊技領域を非流下領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124は、その全域を流下領域と呼ぶことも可能であるが、演出装置等の存在により遊技球が流下することがない領域は非流下領域と呼んでもよい。
遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124よりも下方には、主制御ランプ基板254が設けられている。
図43(b)は、主制御ランプ基板254に実装された各種ランプを拡大して表した図である。
図43(b)に示すように、主制御ランプ基板254上には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、特別図柄1保留ランプ218と、特別図柄2保留ランプ220と、高確中ランプRKと、電サポ中ランプRDと、右打ちランプRMと、ラウンド表示ランプRRとを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では縦2つのLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態ではそれぞれ上下2段、合計8つのLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。また、特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、高確中ランプRKは、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプである。電サポ中ランプRDは、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、後述する電動チューリップ(電チュー)の羽根部材2311が長時間開放しやすい電サポ状態であることを示すためのランプである。右打ち表示ランプRMは、大当り遊技状態、確変状態及び電サポ状態であって、遊技者が右打ちすることでその恩恵を得られる状態となったことを示すためのランプである。ラウンド表示ランプRRは、大当りとなった場合に、当該大当りに係る大当り遊技におけるラウンド数を示すためのランプである。
図43(a)に示す遊技盤200には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244が設けられている。ワープ装置242は、装飾図柄表示装置208の左側に設けたワープ入口242aに入った遊技球をワープ出口242bからステージ244に排出する。ステージ244は、装飾図柄表示装置208よりも、下方でかつ前方側に設けられたものであり、ワープ装置242を抜けた遊技球が、往復動や回転運動等の動きをみせる舞台である。このステージ244では、遊技球が往復動や回転運動することで遊技球の滞留時間が長くなる。
また、遊技領域124の上部には、本体104に支持されて第1演出可動体7が配置されている。第1演出可動体7には、フルカラーで発光可能な複数の発光ダイオードが配置された矩形状の発光部71が設けられている。さらに、遊技領域124の右側には、人の右腕を模した第2演出可動体8が配置されている。この第2演出可動体8は、上腕部81と前腕部82とからなり、肩の位置に上腕部を回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部を回動させる不図示の前腕モータと、5本の指を曲げたり伸ばしたりする不図示の指モータを備える。第2演出可動体8は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を可動領域として移動する。
図43(a)に示すように、遊技領域124の上部の一部は、装飾上カバー203で覆われている。また、遊技領域124の右上部は、装飾右上カバー205で覆われており、装飾右上カバー205の奥(後方側)には、普図始動口228が配置されている。普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は、遊技島側に排出することはないが、入球した場合に所定の個数(例えば、1個)の賞球を払い出すとともに、入球した遊技球をパチンコ機100の裏側に誘導して遊技島側に排出するようにしてもよい。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
また、本実施形態では遊技盤200の中央下部に第1特図始動口230が1つ配設されている。その第1特図始動口230の真下には星形の演出ランプ206が配置されている。さらに、第1特図始動口230の左横にはサブ液晶表示装置207が配置されている。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図42に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として球貯留皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。また、本実施形態では、遊技領域124の右下部にアタッカユニット23が設けられており、このアタッカユニット23にも電チュータイプの第1特図始動口が別途設けられている。以下、遊技盤200の中央下部に設けられた第1特図始動口230を第1特図始動口(固定)230と称し、アタッカユニット23に別途設けられた電チュータイプの第1特図始動口を第1特図始動口(可変)231と称して両者を区別する場合がある。第1特図始動口(可変)231の羽根部材2311は、前後方向に進退し、進出した状態では球通路を形成し入賞困難状態であり、後退した状態では入賞容易状態になる。以下の説明では、この羽根部材2311が進出していることを閉鎖と称し、後退していることを開放と称する場合がある。また、アタッカユニット23にも、フルカラーで発光可能な発光ダイオード(図示省略)が配置されている。
また、アタッカユニット23には、第1特図始動口(可変)231の他に、第2特図始動口232、第1可変入賞口234、および第2可変入賞口235も設けられている。これらの可変入賞口を「アタッカ」という場合がある。第1可変入賞口(アタッカ)234の第1扉部材2341は、前後方向に進退し、進出した状態では球通路を形成し入賞困難状態であり、後退した状態では入賞容易状態になる。以下の説明では、第1扉部材2341が進出していることを閉鎖と称し、後退していることを開放と称する場合がある。第2可変入賞口(アタッカ)235の第2扉部材2351も、前後方向に進退するが、第1扉部材2341とは異なり、進出した状態では球通路を形成しつつ入賞容易状態であり、後退した状態では入賞困難状態になる。以下の説明では、第2扉部材2351が進出していることを開放と称し、後退していることを閉鎖と称する場合がある。
図43(a)に示す、中央下部に設けられた第1特図始動口(固定)230は、その配置上、右打ちした場合には、遊技球の入球が困難な構成となっている。一方、上述したステージ244の中央部には、ステージ244に到達した球が、遊技盤200の中央下部に設けられた第1特図始動口(固定)230へ入球し易くなるスペシャルルート244aが設けられている。なお、ステージ244を経由しなくても、左側から第1特図始動口(固定)230を狙うこともできる。したがって、遊技盤200の中央下部に設けられた第1特図始動口(固定)230は、左打ちを行うことで入球を期待することができる始動口である。
さらに、遊技領域124には、図示省略したが、一般入賞口が複数設けられている。一般入賞口に入球すると所定の球検出センサ(図示省略)が検出し、一般入賞口に入賞したとして、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として球貯留皿126に排出する。なお、一般入賞口に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
加えて、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100では、遊技者が球貯留皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に流下し、各種の入賞口や始動口に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。また、本実施形態では、本体104の空間部114の下辺に、遊技盤200から排出されるすべての遊技球を受け入れる排出球受入口(図示しない)が上方に開口するように形成されるとともに、排出球受入口に受け入れられた遊技球の通過を検出するアウト球検出センサSWoutが本体104の所定位置に設けられている。なお、アウト球検出センサSWoutは、遊技盤200側に設けられてもよい。本実施形態では、遊技盤200から排出されるすべての遊技球(アウト口240から排出された遊技球と各種入賞口に入賞した遊技球とを含む)は、この排出球受入口に受け入れられ、所定の排出通路を経由してパチンコ機100外に排出されるように構成されているが、アウト口240から排出された遊技球のみがアウト球検出センサSWoutを通過するようにしてもよい。
次に、図44を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の機能ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、乱数値生成回路318は、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している。なお、乱数値生成回路318は、基本回路302に内蔵したものとしているが、基本回路302に対して接続されるものであってもよい。
また、基本回路302には、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや球貯留皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を基本回路302におけるCPU304や乱数値生成回路318等に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプRK、電サポ中ランプRD、右打ちランプRM、ラウンド表示ランプRR等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば、普通電動役物としての第1特図始動口(可変)231の羽根部材2311を駆動する駆動手段や、特別電動役物としての第1可変入賞口234の第1扉部材2341や第2可変入賞口235の第2扉部材2351を駆動する駆動手段等を含む各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、第1特図始動口230,231に球が入賞したことを球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を基本回路302における乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230,231に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、図示しない外部端子板を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信である。主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、シリアル通信制御回路424とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、ROM406が基本回路402に備えらえた構成であってもよい。シリアル通信制御回路424は、遊技盤用ランプ442の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路440と、遊技台枠用ランプ452の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路450とを接続し、遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450との間でシリアル通信による点灯制御を行う。なお、遊技盤用ランプ442には、星形の演出ランプ206や、第1演出可動体7に設けられた発光部71や、アタッカユニット23に配置された不図示の発光ダイオード等が含まれている。また、遊技台枠用ランプ452には、左枠ランプ122L、右枠ランプ122R、上部枠ランプ122U、および演出ボタン136を発光させるボタンランプ138等が含まれている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S-ROM)416と、図43(a)に示す上部の第1演出可動体7、右側の第2演出可動体8といった各種演出装置のモータ等の駆動制御を行うための駆動回路422と、センサ回路428と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量スイッチ163と、を接続している。センサ回路428は、各種演出装置等の現在位置を検出する各種可動体センサ430や、演出ボタン136や操作キーユニット190を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力する。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのメモリ508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出してVRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208およびサブ液晶表示装置207に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)516と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が接続されている。本実施形態では、一時的記憶領域としてメモリ508を用いており、メモリ508は、電源が遮断されても記憶状態を保持可能な記録媒体(例えば、EEPROMやフラッシュメモリ等)によって構成されている。これにより、例えば、大当り履歴に関する表示を表示するための情報を、主制御部300において初期化されたり設定変更が行われた場合にも保持することができる。なお、電源が遮断されると記憶情報が揮発するRAMを用いるようにしてもよい。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、図示しない外部端子板を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605には、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041や、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061等が含まれており、本体104や前面枠扉106が開放されている場合にはこれらのセンサが検知し、開放信号を出力する。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射ソレノイド632の制御や、球貯留皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
次に、図45(a)~(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230,231に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、8つのランプのうちの一部のランプ(例えば、左から1番目の下段のランプ)を点滅させる「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、8つのランプのうちの一部のランプ(例えば、左から1番目の下段のランプ)を点滅させる「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
また、本実施形態では、特図1と特図2とで一方の特図が他方の特図の変動表示を行っているか否かにかかわらず、特図の変動表示を開始する仕様(このような仕様のパチンコ機を、「同時変動機」などと呼ばれる場合がある。)とされている。
図45(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図45(a)には、「特図A」から「特図D」の4種類の特図が示されている。図45(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するランプを示し、黒塗りの部分が点灯するランプを示している。
本実施形態では、特図1の停止図柄態様として、2種類の大当り図柄(「特図A」及び「特図B」)が用意されている。「特図A」は6ラウンド(R)通常大当り図柄であり、「特図A」が停止表示されると第1可変入賞口234が開放する大当り遊技状態に移行し、当該大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図B」は6R確変大当り図柄であり、「特図B」が停止表示されると第1可変入賞口234が開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。なお、本実施形態では、2種類の大当り図柄を用意しているが、3種類以上の大当り図柄を用意してもよいことは言うまでもない。また、一部のラウンドで実質的に入賞が困難(例えば、短開放により入賞が困難)な大当りを用意してもよい。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、通常大当りとするか確変大当りとするかの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。なお、本実施形態では、後述するように、特図低確率状態と特図高確率状態とで大当り確率にほとんど差はなく、特図低確率状態と特図高確率状態とで特図の変動時間が大きく異なるように構成されている。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。このように、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では0/100(すなわち、必ずはずれとなる。)であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では100/100(すなわち、必ず当りとなる。)に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、特図1始動口(可変)231の羽根部材2311の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、羽根部材2311は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない羽根部材2311が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図1始動口(可変)231に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、第1可変入賞口234あるいは第2可変入賞口235への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図1始動口(可変)231に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図1始動口(可変)231に進入し難い。上述のごとく、特図1始動口(可変)231は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図1始動口(可変)231は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が50回行われる間、電サポ状態が維持され、51回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(「特図B」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図B」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、特図1について、大当り図柄の他に小当り図柄(「特図C」)も用意されている。「特図C」で小当りした場合は、図柄の停止後に第2可変入賞口235の第2扉部材2351が0.06秒の開放を12回行う。なお、第2扉部材2351の開放時間及び開放回数は適宜設定することができる。小当り遊技では、第2可変入賞口235に遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、小当り遊技が終了し、それ以降の第2扉部材2351の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
なお、本実施形態では、上述したように、同時変動機であるので、特図1で小当りとなって小当り遊技に移行する場合に、特図2が変動表示中である状況が起こりうる。この場合は、特図1で小当りとなると特図2の変動表示が中断され、当該小当りに係る小当り遊技が終了すると特図2の変動表示が再開される。また、特図1で大当りとなって大当り遊技に移行する場合に特図2が変動表示中である状況や、特図2で大当りとなって大当り遊技に移行する場合に特図1が変動表示中である状況が起こりうるが、この場合は、一方の特図で大当りとなると他方の特図の変動表示は強制的に終了され、変動表示の結果が破棄されてはずれの結果が表示されることとなる。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図D」はハズレ図柄である。
図45(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図45(b)には、「特図a」から「特図e」の5種類の特図が示されており、そのうち3種類の特図が大当り図柄(「特図a」~「特図c」)となっている。「特図a」は6R通常大当り図柄であり、「特図a」が停止表示されると第1可変入賞口234が開放する大当り遊技状態に移行し、当該大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図b」は6R確変大当り図柄であり、「特図b」が停止表示されると第1可変入賞口234が開放する大当り遊技状態に移行し、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。「特図c」は、10R確変大当り図柄であって、「特図c」が停止表示されると第1可変入賞口234が開放する大当り遊技状態に移行し、当該大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。なお、一部のラウンドで実質的に入賞が困難(例えば、短開放により入賞が困難)な大当りを用意してもよい。また、特図2では、3種類の大当り図柄を用意しているが、3種類以上の大当り図柄を用意してもよい。
また、特図2でも、大当り図柄の他に小当り図柄(「特図d」)が用意されている。「特図d」で小当りした場合は、図柄の停止後に第2可変入賞口235の第2扉部材2351が0.06秒の開放を1回だけ行う。ここで、特図1の小当り図柄(「特図C」)と比較すると、特図2で小当り(「特図d」が停止表示)した場合よりも、特図1で小当り(特図C」が停止表示)した場合の方が、第2可変入賞口235により多くの遊技球が入球しやすく、より多くの出球を獲得することができるようになっている。換言すれば、特図2の小当りでは出球を与えず、特図1の小当りで出球を与えるといったゲーム性になる。なお、第2扉部材2351の開放時間及び開放回数は適宜設定することができる。
さらに、特図2でも、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図e」はハズレ図柄である。
図45(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」~「装飾10」の10種類がある。特図1始動口(固定)230、特図1始動口(可変)231あるいは特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口(固定)230あるいは特図1始動口(可変)231に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、もしくは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う場合がある。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。なお、本実施形態では、特図1が主として変動表示が行われる通常遊技状態及び電サポ状態においては、特図1の変動表示に合わせて装飾図柄の変動表示が行われ、特図2が主として変動表示が行われる確変状態では、特図2の変動表示に合わせて装飾図柄の変動表示が行われる。一方で、通常遊技状態及び電サポ状態では、特図2の変動表示が行われても装飾図柄の変動表示は行われず、後述する第4図柄や第2特図表示装置214においてのみ図柄変動表示が行われ、確変状態では、特図1の変動表示が行われても装飾図柄の変動表示は行われず、第4図柄や第1特図表示装置212においてのみ図柄変動表示が行われる。
通常遊技状態あるいは電サポ状態において第1特図表示装置212で6R確変大当りを確定報知する場合、確変状態において第2特図表示装置214で10R確変大当りであることを確定報知する場合以外の態様で大当り又は小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、「装飾3-装飾3-装飾3」及び「装飾7-装飾7-装飾7」以外の同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾4-装飾4-装飾4」等)を停止表示する。また、通常遊技状態あるいは電サポ状態において第1特図表示装置212で6R確変大当り(「特図B」)を確定報知する場合、確変状態において第2特図表示装置214で10R確変大当り(「特図c」)であることを確定報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、「装飾3-装飾3-装飾3」又は「装飾7-装飾7-装飾7」を停止表示する。また、「特図D」あるいは「特図e」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示(「装飾図柄変動表示」という場合もある。)と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第2副制御部500が制御することによって行われる。
図45(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、上下に並んだ2つのLEDを交互に点灯させる「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図45(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するランプの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するランプの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
<主制御部メイン処理>
次に、図46を用いて、図44に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図44に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値、特図ラウンド決定乱数値、特図電サポ決定乱数値、および特図図柄決定乱数値等が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図44に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図46に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理を実行するべくステップS113以降の処理に進む。
電断前の状態に復帰すると判定しない場合は(ステップS109;No)、その要因が図42に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180が遊技店の店員などにより操作されたものであるか否かを判定する(ステップS113)。すなわち、RAMクリアスイッチ180が操作された場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。RAMクリア信号がオンと判定された場合は(ステップS113;Yes)、設定変更キー192がON側に操作されているか否かを判定する(ステップS115)、設定変更キー192がON側に操作されていると判定した場合は(ステップS115;Yes)、設定変更処理を実行する(ステップS117)。
設定変更処理が実行されると、役物比率・設定表示器196における設定モニタに対応する7セグが「1」を示して点滅し、設定変更可能であることが示される。この状態で、設定変更ボタン194が押下操作されるごとに、設定モニタの7セグがインクリメントし、設定モニタに対応する7セグが「6」を示している状態で設定変更ボタン194が押下操作されると「1」に戻るようになっている。本実施形態では、少なくとも大当り確率の異なる設定1~6のうちからいずれかを選択可能とされており、所望とする設定に変更した後で設定変更キー192をOFF側に操作することで、設定が確定する。このとき、設定モニタに表示されている設定値は消去される。その後、設定が確定した後は、設定変更ボタン194を操作することにより設定値を設定モニタに一定時間(例えば、5秒間)再表示させることができる。なお、本実施形態では、設定値を役物比率・設定表示器196の設定モニタに表示させるようにしたが、例えば、装飾図柄表示装置208に表示させたり、音声出力により報知するようにしてもよい。また、本実施形態では、設定1~6の6段階設定としているが、6段階設定以外であってもよいし、設定変更を行わないものであってもよい。また、本実施形態では、設定モニタに表示される設定の初期値を「1」としたが、電源が遮断される前の設定値が保持され、保持された設定値が表示されるようにしてもよい。
また、ステップS113において、RAMクリア信号がONであると判定しなかった場合(ステップS113;No)や、ステップS115において設定変更キー192がON側に操作されていると判定しなかった場合は(ステップS115;No)、ステップS117の設定変更処理を実行することなく、ステップS119に移行する。
ステップS119では、基本回路302を初期状態にすべく初期化処理を実行する(ステップS119)。ここでは、RAMクリア信号がONである場合、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定し、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべく初期化処理を実行する。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。なお、本実施形態では、初期化が行われた場合であっても設定変更処理(ステップS117)で設定された設定値は保持される。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンド及びステップS117で選択された設定を示す設定コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS119)が行われたことを表すコマンドであり、後述する復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS121では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0~99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS121の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS121内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図42に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図47を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図44に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図44に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図44に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口(固定)230、第1特図始動口(可変)231、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、一般入賞口、これらの可変入賞口234,235、これらの始動口230,231,232,228への入球があったと判定する。例えば、第1特図始動口(固定)230への入球を検出する第1始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口(固定)230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口(固定)230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口(固定)230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS121で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0~99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0~99の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234、235や始動口230,231,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図44に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4~5に暗号化のための今回加工種別(0~3)、およびビット0~3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する2つのLEDの交互点滅を行う点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する2つのLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する2つのLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図45(d)に示す普図A)およびハズレ図柄(図45(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第1特図始動口(可変)231の羽根部材2311の開閉駆動用のソレノイド(図44に示す各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材2311を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、アタッカユニット23に設けられた第1特図始動口(可変)231の羽根部材2311の開閉駆動用のソレノイド(図44に示す各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材2311を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第1特図始動口(可変)231の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄や変動時間を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する8つのLEDのうちの所定のLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算する。
また、主制御部300のRAM308には、10R大当りフラグ、6R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、10R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグがオフの場合には図45(b)に示す特図c、6R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図b、6R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図a、小当りフラグがオンの場合には特図d、ハズレフラグがオンの場合には特図eそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成するLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、10R確変大当り図柄(特図e)、6R確変大当り図柄(特図b)、6R通常大当り図柄(特図a)、小当り図柄(特図d)、ハズレ図柄(特図e)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、同時変動機である本実施形態に係るパチンコ機100では、特図2の変動表示中に特図1の変動表示が行われている場合があるが、特図2変動表示時間が経過したタイミングで大当り図柄が停止表示される場合には、特図1の抽選結果のいかんにかかわらず、特図2の大当り図柄表示のタイミングで特図1では抽選結果が破棄されてはずれ図柄が停止表示されることとなる。また、特図2の変動表示中に特図1の変動表示が行われている場合において、特図2変動表示時間が経過したタイミングで小当り図柄が停止表示される場合には、特図2の小当り図柄表示のタイミングで特図1の変動表示時間の進行が中断されることとなり、その結果、特図1の変動表示が開始してから特図1の図柄が停止表示されるまでの時間は、特図2の小当り図柄の停止表示から小当り遊技の終了までの時間だけ延ばされることとなる。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が0であって時短フラグがオンであれば、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第1可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第1可変入賞口234の第1扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(図44に示す各種ソレノイド332の一部)に、第1扉部材2341を開放状態(後退状態)に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第1可変入賞口234の第1扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(図44に示す各種ソレノイド332の一部)に、第1扉部材2341を閉鎖状態(進出状態)に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、10ラウンド又は6ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、50回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、大当り遊技の終了と同時、RAM308に設けられた確変フラグをオンにする。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図1始動口(可変)231の羽根部材2311の1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、羽根部材2311は多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に第1可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図1始動口(可変)231に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数(出球数)が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、特図1始動口(可変)231への入賞に対する賞球数が「1」であるので、実質的に大当り遊技中の出球数が多くなることがないので、大当り遊技中においても時短フラグをオンのままにしてもよい。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
以上、第1可変入賞口234を用いた大当り遊技の例について説明したが、第2可変入賞口235を用いた小当り遊技についても同様である。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同様であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。特図2関連抽選処理(ステップS229)は、特図2の変動遊技を行っておらず、特図2の状態が非作動中であり、特図1及び特図2のいずれの大当り遊技中でもなく、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1の変動遊技を行っておらず、特図1の状態が非作動中であり、特図1及び特図2のいずれの大当り遊技中でもなく、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。すなわち、本実施形態では、特図1は、特図2が変動遊技中であるか否かにかかわらず、変動遊技を開始することができ、特図2は、特図1が変動遊技中であるか否かにかかわらず、変動遊技を開始することができるように構成されている(同時変動機)。
装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、本実施形態では、確変状態においては、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口(固定)230、特図1始動口(可変)231への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われ、通常遊技状態及び時短状態においては、特図1始動口(固定)230、特図1始動口(可変)231への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。しかしながら、確変状態における特図1変動遊技の抽選結果が大当りとなる場合には、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知と並行して、または、一旦特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知を中断して特図1始動口(固定)230、特図1始動口(可変)231への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が実行される場合がある。また、通常遊技状態及び時短状態における特図2変動遊技の抽選結果が大当りとなる場合には、特図1始動口(固定)230、特図1始動口(可変)231への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知と並行して、または、特図1始動口(固定)230、特図1始動口(可変)231への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知を中断して特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が実行される場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成したが、これに限定されるものではなく、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしてもよい。本実施形態では、後述するように、複数の特図を同時に変動させる場合には、通常遊技状態及び時短状態では、特図1の変動表示に合わせた演出表示を装飾図柄表示装置208に行わせる一方で特図2の変動表示に関しては演出表示を行わず、確変状態では、特図2の変動表示に合わせた演出表示を装飾図柄表示装置208に行わせる一方で特図1の変動表示に関しては演出表示を行わないようにしたが、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11~14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、入賞口入賞コマンド、アウト球コマンド、発射位置コマンド、特図変動開始コマンド、特図変動停止コマンド、特図停止種別コマンド(特図1及び特図2の変動開始時に送信されるコマンドであって、特図1と特図2のいずれかが先に停止表示するかを特定するコマンド)、特図当り開始コマンド、特図当り終了コマンド、大入賞口開放コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンド、設定コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0~10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、さらに本実施形態では、特図変動開始コマンドがセットされるに際し、停止図柄を特定可能な停止図柄情報が含まれる。特図変動停止コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口(固定)230への入賞の有無、特図1始動口(可変)231への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234への入賞の有無、第2可変入賞口235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。設定コマンドの場合であれば、設定の情報などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・サブ液晶表示装置207・各種ランプ(442,452)・スピーカ120に出力する演出制御情報、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・サブ液晶表示装置207・各種ランプ(442,452)・スピーカ120に出力する演出制御情報、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または球貯留皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは球貯留皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または球貯留皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第1特図始動口(可変)231や、第1可変入賞口234や第2可変入賞口235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図46に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
次に、図47に示される主制御部タイマ割込処理における普図関連抽選処理(ステップS223)、特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる判定用テーブルについて、図48を参照しながら説明する。ここで、図48(a)は、普図当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、図48(b)は、特図1・2当否判定用テーブルの内容の一例を示す図であり、図48(c)は、特図決定用振分けテーブルの内容の一例を示す図である。
図48(a)に示す普図当否判定用テーブルは、普図当否判定時に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。なお、このテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。図48(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、普図低確率状態では、当りとなる値は存在せず、すなわち、当りの確率は0%であり、普図高確率状態では、乱数の取りうる範囲は0~65535であって、当りとなる値は0~65535となっている。すなわち、当りの確率は65536/65536(つまり、100%)である。なお、普図低確率状態(時短非作動時)においては、一定の確率(例えば、1%)で当りとなるようにしてもよいし、普図高確率状態(時短作動時)においては、一定の確率(例えば、1%)ではずれとなるようにしてもよい。
図48(b)に示す特図1・2当否判定用テーブルは、特図1及び特図2の当否判定を行う際に参照されるテーブルであって、設定1~6のいずれであるか、特図低確率状態であるか特図高確率状態であるかによって参照するレコードを選択する。なお、このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
設定1の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として329/65536の確率(約1/200)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として330/65536の確率(約1/199)で大当りが選択される。
設定2の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として341/65536の確率(約1/193)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として342/65536の確率(約1/192)で大当りが選択される。
設定3の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として363/65536の確率(約1/181)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として364/65536の確率(約1/180)で大当りが選択される。
設定4の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として375/65536の確率(約1/175)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として377/65536の確率(約1/174)で大当りが選択される。
設定5の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として451/65536の確率(約1/146)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として452/65536の確率(約1/145)で大当りが選択される。
設定6の特図低確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として701/65536の確率(約1/94)で大当りが選択され、特図高確率状態では、特図1及び特図2の大当り抽選の当否判定の結果として703/65536の確率(約1/93)で大当りが選択される。
また、設定1~6のいずれにかかわらず、また、特図高確率状態であるか特図低確率状態であるかにかかわらず、特図1の大当り抽選の当否判定の結果として6580/65536の確率(約1/10)で12回開閉の小当りが選択され、特図1の大当り抽選の当否判定の結果として6580/65536の確率(約1/10)で1回開閉の小当りが選択される。なお、特図1で小当りが発生しないようにして、特図2でのみ小当り(12回開放の小当りと1回開閉の小当り)が発生するようにしてもよい。また、小当りの確率を設定毎に異ならせるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、設定1~6のいずれにおいても、特図高確率状態における大当り確率の方が特図低確率状態における大当り確率よりもわずかに高いが、ほとんど同じ確率と同視しうるように設定されている。また、本実施形態では、設定により大当り確率が異なっており、設定が高いほど大当りがしやすく、設定が低いほど大当りがし難くなっている。したがって、設定が低いほど、大当りとなり難いが、確変状態に移行した場合には、高設定よりも小当りの発生回数が多くなる傾向があり、異なるゲーム性を持たせることができる場合がある。
本実施形態では、いずれの設定においても、特図高確率状態と特図低確率状態とで大当り確率がほとんど同じに設定されているが、大きく異なる点として、特図2の変動表示時間が挙げられる。本実施形態では、特図高確率状態における特図2の変動時間は、例えば、1~5秒の変動時間が選択されるようになっている。特図高確率状態では、右打ちした場合には、第2特図始動口232へ多数の遊技球が入球しやすくなっており、特図2の変動表示を多数行うことができ、その結果、小当りの発生頻度が高くなるような仕組みとなっている。本実施形態では、特図高確率状態では小当りの発生頻度が高まる状態ということができるため、「小当りラッシュ」という場合がある。また、保留されている特図2の図柄変動表示が4つ(満タン)である状態において、全ての特図2の図柄変動表示を消化するのにかかる時間よりも特図1の1回の図柄変動表示を消化するのにかかる時間の方が長いので、特図1で大当りが発生しにくいようになっている。一方、特図低確率状態における特図2の変動時間は、例えば、580秒の変動時間が選択されるようになっている。したがって、特図低確率状態では、右打ちすれば特図2始動口232への入球頻度も小当り確率も変わらないものの、特図2の変動表示の結果が表示されるまでの時間がおよそ10分毎ということになるので、右打ちしても、遊技者にとっては実質的に不利益となる。なお、特図低確率状態における、特図2の変動時間は、はずれ及び小当りにあっては580秒に設定されているが、大当りとなる場合の変動時間は、それよりも短く、例えば、227秒に設定されている。
図48(c)は、特図決定用振分けテーブルの一例を示すものであり、上述したようにして特図1あるいは特図2の当否判定結果に基づいて、停止図柄を決定する。なお、このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図決定用振分けテーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図45(a)、同図(b)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
まず、特図1当否判定の結果が大当りであれば、「特図A」と「特図B」からいずれか一方が選択される。上述したように、「特図A」は、第1可変入賞口234が開放する6R通常大当りであり、「特図B」は、第1可変入賞口234が開放する6R確変大当りである。各選択率は設定に関係なく1/2ずつとなっている。
また、特図1当否判定の結果が小当りであれば、「特図C」が選択される。上述したように、「特図C」は、第2可変入賞口235が最大で12回の短開放を繰り返す小当りである。
次に、特図2当否判定の結果が大当りであれば、「特図a」~「特図c」のうちいずれか一つが選択される。上述したように、「特図a」は、第1可変入賞口234が開放する6R通常大当りであり、「特図b」は、第1可変入賞口234が開放する6R確変大当りであり、「特図c」は、第1可変入賞口234が開放する10R確変大当りである。各選択率は、設定に関係なく、「特図a」は60/100、「特図b」は5/100、「特図c」は35/100となっている。
また、特図2当否判定の結果が小当りであれば、「特図d」が選択される。上述したように、「特図d」は、第2可変入賞口235が1回短開放する小当りである。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図49(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図49(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136や操作キーユニット190の操作を検出し、その検出結果に応じて、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136や操作キーユニット190の操作に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ442,452への命令がある場合には、この命令を遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450に出力する。こうして、演出ボタン136を発光させるボタンランプ138や、星形の演出ランプ206や、第1演出可動体7に設けられた発光部71や、アタッカユニット23に配置された発光ダイオード(図示省略)の発光制御が行われる。
ステップS315の次のステップS317では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に、図43(a)に示す上部の第1演出可動体7や、右側に配置された第2演出可動体8への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS303に戻る。
図49(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図49(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、第1副制御部メイン処理のステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS341の次のステップS343では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS319)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図50(a)は、第2副制御部500の図示しないCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図50(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM(不図示)内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(装飾図柄表示装置208で表示される演出データやサブ液晶表示装置207で表示される演出データ)をROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP516への命令がある場合には、この命令をVDP516に出力する(詳細は後述)。その後、ステップS403に戻る。
図50(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS431では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図50(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS441では、第2副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS441の次のステップS443では、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図50(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS411における画像制御処理のフローチャートである。ステップS451では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208あるいはサブ液晶表示装置207に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS451の次のステップS453では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS453:Yes)、ステップS455に進み、そうでない場合は(ステップS453:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS455では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS451でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP516に指示する。VDP516は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS455の次のステップS457では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS457の次のステップS459では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS459:Yes)、ステップS461に進み、そうでない場合は(ステップS459:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS461では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図51を参照して役物比率・設定表示器196及びディップスイッチ基板198の具体的構成について説明する。ここで、図51(A)は、役物比率・設定表示器196の具体的構成の一例を示す図であり、図51(B)は、ディップスイッチ基板198の具体的構成の一例を示す図である。
役物比率・設定表示器196は、上述したように、役物比率モニタと設定モニタとを有して構成されており、役物比率モニタは、連続役物比率(RY)及び役物比率(YH)を表示し、設定モニタは、現在の設定値を表示している。
ここで、連続役物比率とは、獲得する遊技球(すなわち、セーフ球)の数のうち役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるもの(すなわち、大当り遊技中において第1可変入賞口234が開放して入賞したことにより獲得する遊技球の数)の割合のことをいう。なお、アウト球の数に対する第1可変入賞口234への入賞により獲得する遊技球の数の割合であってもよい。また、役物比率とは、獲得する遊技球(すなわち、セーフ球)の数のうち役物の作動によるもの(すなわち、第1特図始動口(可変)231、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235が開放して入賞したことにより獲得する遊技球の数)の割合のことをいう。なお、アウト球の数に対する第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口(固定)230、第1特図始動口(可変)231、第2特図始動口232及び一般入賞口への入賞により獲得する遊技球の数の割合であってもよい。
本実施形態では、連続役物比率を算出した結果、連続役物比率が60%を超えていると判定した場合は、連続役物比率を表示する2ケタの7セグLEDを点滅表示させ、その後に、セキュリティ信号(RY)を出力する。ここで、セキュリティ信号(RY)は、連続役物比率が60%を超えた場合に出力されるエラー信号であり、情報出力回路336を介してパチンコ機100外に出力される。なお、主基板156に実装可能な試験端子から出力されてもよい。これにより、遊技機の型式申請試験を円滑に行わせることができる場合がある。
また、役物比率を算出した結果、役物比率が70%を超えていると判定した場合は、役物比率を表示する2ケタの7セグLEDを点滅表示させ、その後に、セキュリティ信号(YH)を出力する。ここで、セキュリティ信号(YH)は、役物比率が70%を超えた場合に出力されるエラー信号であり、情報出力回路336を介してパチンコ機100外に出力される。
なお、本実施形態では、連続役物比率あるいは役物比率が正常値の上限を超えた場合には、所定の7セグLEDを点滅させるようにしたが、例えば、発光色を変化させるようにしてもよい。
図51(B)に示すように、ディップスイッチ基板198には、8つのディップスイッチが配設されている。各ディップスイッチは、第1副基板160に接続されており、電源投入時に各ディップスイッチの位置を読み取り、演出の出現確率を変更することができ、例えば、設定示唆を実行する頻度や、予告の出現率や、演出モードの突入率等を設定することができる。
なお、以上説明したパチンコ機100では、第2可変入賞口235のアタッタは大当り遊技では開放せず、小当り遊技でのみ開放したが、第2可変入賞口235のアタッタが開放する大当りを用意してもよい。例えば、特図2の大当りとして、第1可変入賞口234のアタッタではなく、第2可変入賞口235のアタッタが開放する、3R大当り(実質1R大当り)や、6R大当り等を用意してもよい。
また、特図1と特図2の両方に小当りが用意されていたが、特図2にのみ小当りを設けてもよい。すなわち、特図2に限って、第2可変入賞口235が、最大で或る回数(例えば、12回)の短開放を繰り返す小当りと、1回しか短開放しない小当りを設けてもよい。こうすることで、特図高確率普図低確率状態では、特図1始動口(可変)231が入賞容易状態にならず、第1可変入賞口234のアタッカが入賞困難状態であって、第2可変入賞口235のアタッカも入賞困難状態であれば、右打ちされた遊技球の多くは、第2特図始動口232に入球し、特図2変動遊技において大当りあるいは小当りを獲得することができる。特に、大当り遊技の当選確率よりも小当り遊技の当選確率の方が高い(例えば、およそ10倍程度高い)ことから、第2可変入賞口235が最大で或る回数(例えば、12回)の短開放を繰り返す小当りに当選しやすく、この小当り遊技で出球を稼ぐことが期待できる。
次に、図41に示すパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図52は、図41に示すパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図52には、装飾図柄表示装置208が示されている。なお、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216については図示を省略している(図59に示す例まで同じ)。
また、図52には、遊技盤用ランプ442の一つである星形の演出ランプ206が図示されている。
また、図52(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は白地の無模様であるが、デフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が白地の無模様の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。また、表示領域の左上には、ミニ図柄が表示されており、表示画面中央に大きく表示されている装飾図柄に合わせて変動表示及び停止表示が行われる。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄・保留数表示領域284が設けられている。第4図柄・保留数表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するとともに、保留数を報知するための領域であり、表示領域の左上には特図1の保留数表示領域が設けられ、左下には特図2の保留数表示領域が設けられている。また、表示領域の右上には、特図1の図柄変動中報知領域が設けられ、右下には特図2の図柄変動中報知領域が設けられている。なお、普図の図柄変動中報知領域や普図の保留数表示領域がさらに設けられてもよい。特図1の保留数表示領域に示す数値は、特図1保留ランプ218の示す保留数に整合されており、また、特図2の保留数表示領域に示す数値は、特図2保留ランプ220の示す保留数に整合されている。また、特図1の図柄変動中報知領域では、特図1の図柄停止中には、結果に応じて、例えば、大当りであれば「○」で停止表示され、小当りであれば「△」で停止表示され、はずれであれば「×」で停止表示される。また、特図1の図柄変動表示中では、「-」の表示が点滅し、特図1の図柄変動表示中であることを認識することができる場合がある。なお、特図2の図柄変動中表示領域における表示も、特図1の図柄変動中表示領域における表示と同様であり、こちらは、特図2の図柄変動表示及び停止表示に対応して表示態様が変化する。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させたり、保留数表示領域に表示されている数値の表示態様を変化させることで、先読み予告や実行中の図柄変動表示に関する予告を行ってもよい。以上説明した第4図柄・保留数表示領域284についても、図59に示す例まで同じである。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。変動アイコン表示領域280には、現在行われている図柄変動に対応した変動アイコンが表示される。
さらに、図52に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。この通常遊技状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている(図59に示す例まで同じ)。なお、通常遊技状態における装飾図柄表示装置208では、特図2の保留アイコン表示領域の明示を省略しているが、特図2の保留アイコン表示領域が設けられるようにしてもよい。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数や特図1の保留数表示領域に示される数値の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や特図2の保留数表示領域に示される数値によって表される。なお、特図2の保留アイコンの数によっても表されるようにしてもよい。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図52(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(通常の表示態様)で表示されている。
図53は、図41に示すパチンコ機100において表示される保留アイコンの表示態様を示す図である。図53に示す保留アイコンはいずれも丸形であるが、この丸形から変形する場合もある、例えば、キャラクタのアイコンに変形する場合がある。
図53(a)には、表示態様A(デフォルトの表示態様)の保留アイコンが示されている。表示態様A(デフォルトの表示態様)は、無模様かつ白色の表示態様である。図面上では、白色を、左斜め下を向いたハッチングで表す。保留アイコンは、表示態様によって先読み予告の大当りの期待度を示唆する。すなわち、保留アイコンが表す保留が消化されて行われる図柄変動表示において大当りする期待度を示唆する。表示態様A(デフォルトの表示態様)は、大当り期待度が5%であることを示唆する。なお、大当り期待度が0%であることを示唆するようにしてもよい。あるいは、そもそもデフォルトの表示態様では大当りの期待度を示唆していないことにしてもよい。
図53(b)には、表示態様Bの保留アイコンが示されている。表示態様Bは、無模様かつ緑色の表示態様である。図面上では、緑色を、右斜め下を向いたハッチングで表す。この表示態様Bは、大当り期待度が25%であることを示唆する。
図53(c)には、表示態様Cの保留アイコンが示されている。表示態様Cは、無模様かつ赤色の表示態様である。図面上では、赤色を、斜線のクロスハッチングで表す。この表示態様Cは、大当り期待度が50%であることを示唆する。
図53(d)には、表示態様Dの保留アイコンが示されている。表示態様Dは、白地に緑色と黄色の水玉模様(メーカ柄)からなる表示態様である。なお、図面上では、黄色を、縦のハッチングで表す。この表示態様Dは、図41に示すパチンコ機100を製造したパチンコ機製造メーカ(会社)を象徴する表示態様である。すなわち、この第2表示態様を見ると遊技者の多くが或る特定のパチンコ機製造メーカを想像するといった表示態様であり、パチンコ機製造メーカを認識可能な表示態様であるといえる。言い換えれば、或る特定のパチンコ機製造メーカが使用することで有名な表示態様である。また、パチンコ機製造メーカの固有の表示態様であるともいえるし、パチンコ機製造メーカが同一であれば、複数の機種に亘って同一のメーカ柄が共通使用される表示態様であるともいえる。この第2表示態様は、メーカ柄と称される。メーカ柄としては、アニマル柄などの動物を模した柄、花柄や果物などの植物を模した柄、花火柄、ストライプ柄(縞柄)、チェック柄(格子柄)、その他幾何学模様等、複数の構成単位が規則的(あるいは不規則的)に配置された繰り返し模様等があげられる。また、メーカ柄は、複数の色を用いて表現された柄であるため、広義に解釈すると「色」に含まれる。なお、或る特定の色一色がパチンコ機製造メーカを象徴する場合もあり、この場合はメーカ色になる。この第2表示態様は、大当り期待度が75%であることを示唆する。なお、パチンコ機製造メーカの他に、パチンコ機販売メーカ(会社)であってもよく、さらには、メーカではなく機種(機種柄)であってもよい。
図53(e)には、表示態様Eの保留アイコンが示されている。表示態様Eは、虹色の表示態様である。この虹色とは、表示色が連続的に1色ずつ変化して虹を構成する7色(赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色)それぞれの色が表示される態様であってもよいが、ここでは、虹を構成する7色が一度に表示領域を区切って表示されている態様のことをいう。図面上では、この虹色を、縦線と横線のクロスハッチングで表す。この表示態様Eは、大当り期待度が100%であることを示唆する。すなわち、大当り確定を示唆することになる。
なお、表示態様Fとして、無模様かつ金色の表示態様であって、大当り期待度が70%であることを示唆する表示態様をさらに用意してもよい。
以上説明した5つの表示態様は、大当りの期待度が高いほど、出現頻度は低くなるが、表示態様D(メーカ柄)に限っては、表示態様E(虹色)よりも出現頻度が低くてもよい。すなわち、表示態様D(メーカ柄)の保留アイコンが最も出現頻度が低くてもよい。
また、図53に示す5つの表示態様は、保留アイコンが変化する変動アイコンにも用いられ、その変動アイコンに対応した装飾図柄の変動表示の予告(通常予告)として機能する。
さらに、第1特図始動口(固定)230の真下に設けられた星形の演出ランプ206は、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様を表す発光態様で発光可能である。
図53の右端には、星形の演出ランプ206の発光態様が示されている。演出ランプ206は、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様A(デフォルトの表示態様)を表す発光態様A(白色の発光態様)で発光可能である。また、演出ランプ206は、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様B(緑色の表示態様)を表す発光態様B(緑色の発光態様)でも発光可能である。また、演出ランプ206は、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様C(赤色の表示態様)を表す発光態様C(赤色の発光態様)でも発光可能である。さらに、演出ランプ206は、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様E(虹色の表示態様)を表す発光態様D(虹色の発光態様)でも発光可能である。演出ランプ206における虹色の発光態様は、虹を構成する7色が一度に発光領域を区切って発光表示される態様である。これらの発光態様も、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様と同じ大当りの期待度を示唆する。
なお、装飾図柄表示装置208に表示される色、すなわち保留アイコンおよび変動アイコンの色と、演出ランプ206の発光色とでは、厳密には、表示媒体が異なることから色合いが異なることになるが、両者の色は、同一又は類似の範囲に含まれているものもとして説明する。
一方、演出ランプ206には、保留アイコンおよび変動アイコンの第2表示態様(メーカ柄)を表す発光態様は用意されておらず、演出ランプ206がメーカ柄と同一又は類似の発光態様で発光することはない。
なお、発光態様Eとして、金色の発光態様であって、大当り期待度が70%であることを示唆する発光態様をさらに用意してもよい。
また、装飾図柄表示装置208におけるその他の表示(例えば、タイトルの背景表示等)においても、図53に示す表示態様を用いて表示される場合がある。その他の表示においても、表示態様によって大当りの期待度が示唆するようにしてもよいし、その他の表示における表示態様は、大当りの期待度とは無関係であってもよい。
また、サブ液晶表示装置207における表示(例えば、殿様の着物等)においても、第2表示態様(メーカ柄)を除いた図53に示す表示態様を用いて表示される場合がある。サブ液晶表示装置207における表示においても、表示態様によって大当りの期待度が示唆するようにしてもよいし、大当りの期待度とは無関係であってもよい。
また、演出ランプ206以外のランプ(図44に示す遊技盤用ランプ442や遊技台枠用ランプ452)でも、第2表示態様を除いたその他の表示態様を表す発光態様で発光可能である。例えば、第1演出可動体7に設けられた発光部71や、アタッカユニット23に配置された不図示の発光ダイオードでも、白色、緑色、赤色、および虹色それぞれの発光を可能である。なお、虹色は、虹を構成する7色が一度に発光領域を区切って発光表示される場合の他、発光色が連続的に1色ずつ変化して虹を構成する7色それぞれの色が発光表示される場合もある。このような虹色の変化発光は、演出ランプ206の発光態様Dとしても行われてもよい。演出ランプ206以外のランプの発光態様も、保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様と同じ大当りの期待度を示唆するようにしてもよいし、演出ランプ206以外のランプの発光態様は、大当りの期待度とは無関係な発光態様であってもよい。
さらに、表示態様D(メーカ柄)および表示態様E(虹色)を除いて、装飾体の色としても用いられている。
図54は、第2演出可動体8が備える装飾体を示す図である。
人の右腕を模した第2演出可動体8では、第5指(小指)を除いた4本の指が装飾体になる。これら4本の指はいずれも、曲げている状態では視認困難であるが、伸ばすと手のひら側に設けられた装飾が視認可能になる。
図54(a)には、前腕部82を持ち上げた状態で第4指(薬指)824を伸ばした第2演出可動体8が示されている。図54(a)に示す第2演出可動体8では、第4指824の手のひら側に装飾A(白色)が施されている。すなわち、白色に塗られている。
図54(b)には、前腕部82を持ち上げた状態で第3指(中指)823を伸ばした第2演出可動体8が示されている。図54(b)に示す第2演出可動体8では、第3指823の手のひら側に装飾B(緑色)が施されている。すなわち、緑色に塗られている。
図54(c)には、前腕部82を持ち上げた状態で第2指(人差し指)822を伸ばした第2演出可動体8が示されている。図54(c)に示す第2演出可動体8では、第2指822の手のひら側に装飾C(赤色)が施されている。すなわち、赤色に塗られている。
図54(d)には、前腕部82を持ち上げた状態で第1指(親指)821を伸ばした第2演出可動体8が示されている。図54(d)に示す第2演出可動体8では、第1指821の手のひら側に装飾D(金色)が施されている。すなわち、金色に塗られている。
なお、第2演出可動体8では、第5指(小指)825の手のひら側には何も装飾が施されていない。
なおここでも、装飾図柄表示装置208に表示される色と、装飾体の色は、厳密には、表示媒体が異なることから色合いが異なるが、これらの色は、同一又は類似の範囲に含まれているものとして説明する。
また、第2演出可動体8に施された各装飾は、保留アイコンや変動アイコンと同じく、大当りの期待度を示唆するものである。したがって、第4指(薬指)824が伸ばされた場合は大当りの期待度が5%であることが示唆され、第3指(中指)823が伸ばされた場合は大当りの期待度が25%であることが示唆され、第2指(人差し指)822が伸ばされた場合は大当りの期待度が50%であることが示唆され、第1指(親指)821が伸ばされた場合は大当りの期待度が70%であることが示唆される。
一方、装飾体としては、メーカ柄の装飾体や、虹色の装飾体は設けられていない。よって、装飾体による予告では、大当り期待度が75%以上の高確率予告は行われない。
なお、保留アイコンや変動アイコンと同じく大当りの期待度を示唆するものの期待度の値は保留アイコンや変動アイコンの値と異なるようにしてもよい。例えば、装飾B(緑色)は30%、装飾C(赤色)は60%、装飾D(金色)は90%であってもよい。
図52に戻って説明を続けると、同図(a)では、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
一方、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は0であり、特図2の保留は1つもない。これは、上述のごとく、図52に示す制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)であるため、特図2の変動表示時間が、ほとんどの場合(はずれとなる場合、小当りとなる場合)、極端に長く(例えば、500秒)、特図2始動口232への入賞があまり意味をなさないためである。図52における第4図柄・保留数表示領域284では、特図2の保留数表示領域に示す数値は0のままであり、特図2の第4図柄は「×」の停止表示のままである。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で表示結果が表示されやすい方の特図の保留アイコン表示領域が表示される。すなわち、本実施形態では、制御状態が通常遊技状態あるいは電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)である場合には、上述したように、特図1の表示結果が表示されやすいので、図52(a)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281が演出表示領域208dに表示され、制御状態が確変状態(特図高確率普図低確率状態)である場合には、反対に、特図2の保留アイコン表示領域が表示される。
ここでは不図示であるが、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様は、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と同じであるが、異なってもよい。
また、図52(a)に示す演出ランプ206は、保留アイコンh11,h12の表示態様を表す発光態様であるデフォルトの発光態様(白色の発光態様)で点灯している。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の変動表示開始→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図52(b)では、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示も開始され、保留アイコンの移動も終了し、装飾図柄の変動表示も開始されている。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、それまで第一の保留アイコンであった保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。
図52(c)では、第1特図始動口(固定)230に1球入賞し、特図1の保留アイコンが増加している。この増加した保留アイコンは、第二の保留アイコンh12の表示位置において赤色(表示態様C)で表示されており、先読み予告として機能している。赤色(表示態様C)の保留アイコンh12の表示開始のタイミングに合わせて、スピーカ120からは8分音符で表した演出音(出現音)が出力されている。また、この赤色(表示態様C)の保留アイコンh12が表す保留が増加したことに応じて、これまでデフォルトの発光態様(白色の発光態様)で発光していた星形の演出ランプ206は、増加した保留を表す保留アイコンh12の表示態様を表した発光態様C(赤色の発光態様)に変化する。すなわち、演出ランプ206の発光態様は、保留アイコンh12の赤色と同一又は類似の色による発光態様になる。赤色(表示態様C)の保留アイコンh12の表示開始のタイミングと、星形の演出ランプ206の発光態様Cへの変化タイミングは、同時であってもよいし、保留アイコンh12の方が早くてもよいし、演出ランプ206の方が早くてもよい(図59に示す例までにおいても同じ)。図では、保留アイコンh12の大きさと演出ランプ206の大きさは同程度に記されているが、実際には、演出ランプ206の方が大きい。このため、演出ランプ206の方が保留アイコンh12よりも目立ちやすく、演出ランプ206の変化タイミングの方が早ければ、赤色が示唆する大当り期待度をより強く遊技者に与えることができる場合がある。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1つ増えて2になっている。
図52(d)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾3-装飾5-装飾8」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「358」の組合せで停止表示されている。星形の演出ランプ206は、発光態様C(赤色の発光態様)による発光を継続している。
図52(e)では、特図1の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。赤色(表示態様C)の保留アイコンは、一つ移動して第一の保留アイコンの表示位置に表示されている(保留アイコンh11)。また、星形の演出ランプ206は、発光態様C(赤色の発光態様)による発光を継続している。
図52(f)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾8-装飾1-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「814」の組合せで停止表示されている。星形の演出ランプ206は、発光態様C(赤色の発光態様)による発光を継続している。
図52(g)では、赤色(表示態様C)の保留アイコンが表す保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄が変動表示しており、赤色(表示態様C)の保留アイコンは、変動アイコン表示領域280において、赤色(表示態様C)の変動アイコンh0として表示されている。また、星形の演出ランプ206は、依然として発光態様Cによる発光を継続している。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は0になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。
図52(h)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入し、同図(i)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。すなわち、図52(i)では、赤色(表示態様C)の変動アイコンh0が非表示になり、この変動アイコンh0の非表示に応じて、星形の演出ランプ206も消灯している。図52~図57では、演出ランプ206が消灯している状態を、ハッチングを施さない無地の状態で表す。変動アイコンh0が非表示になるタイミングと、星形の演出ランプ206が消灯するタイミングは、同時であってもよいし、変動アイコンh0の方が早くてもよいし、演出ランプ206の方が早くてもよい(図59に示す例までにおいても同じ)。なお、第4図柄・保留数表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示されている。一方、左上のミニ図柄は継続して表示されている。
図52(j)では、スーパーリーチ(じいリーチ)に発展している。図52(j)に示す装飾図柄表示装置208には、リーチタイトルLT1が表示されている。ここでのリーチタイトルLT1の表示は、緑色の背景表示に黒色の文字で「じいリーチ」と記されている。このリーチタイトルLT1では、背景が保留アイコンや装飾体で大当りの期待度を示唆する緑色と同一又は類似の色となっているが、図60に示すように、「じいリーチ」のリーチタイトルLT1の背景色は緑色以外の色が選択されることはないようになっている。つまり、リーチタイトルLT1の背景色の種類によって大当りの期待度を示唆するものではなく、この緑色は、大当りの期待度を示唆するものではないと言える。
図52(k)に示す装飾図柄表示装置208には、爺のキャラクタが登場し、この後、爺のキャラクタのアニメーションが表示される。爺のキャラクタのアニメーション表示に続く図52(l)に示す装飾図柄表示装置208では、落ち込んでいるように見える爺のキャラクタが表示されている。また、右下隅に縮小表示された装飾図柄の変動表示では、「装飾4-装飾3-装飾4」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示されている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであるが、第4図柄・保留数表示領域284やミニ図柄は表示されている。ミニ図柄は、図柄が確定表示されるまで、いずれの図柄についても変動表示が継続して行われている。
図52(m)に示す装飾図柄表示装置208では、右下の縮小表示から元の大きさに戻って、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、「装飾4-装飾3-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「434」の組合せで停止表示されている。この図52(m)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。
変動アイコンh0の非表示に応じて消灯した星形の演出ランプ206は、消灯状態を装飾図柄の確定表示が行われるまで維持しているが、スーパーリーチに発展するまで(図52(j)のタイミングまで)発光態様Cによる発光を継続してもよい。あるいは、背景表示が切り替わって右下隅で縮小表示された装飾図柄の変動表示が揺れ変動を開始するまで(図52(l)のタイミングまで)発光態様Cによる発光を継続してもよい。さらには、装飾図柄の確定表示が行われるまで(図52(m)のタイミングまで)発光態様Cによる発光を継続してもよい。
以上説明した図52に示す例は、保留アイコンの表示態様と、遊技盤用ランプ442の一つである星形の演出ランプ206の発光態様が関連している例である。
図55は、変動アイコンの表示態様と、リーチタイトルの表示における背景の表示態様が関連している演出の一例を段階的に示す図である。
図55にも装飾図柄表示装置208と演出ランプ206が示されている。図55(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。
また、図55(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に1つの特図1の保留アイコンh11が表示されており、この特図1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様で表示されている。また、図55(a)に示す演出ランプ206は、その保留アイコンh11の表示態様を表す発光態様であるデフォルトの発光態様A(白色の発光態様)で点灯している。
図55(b)では、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示も開始され、保留アイコンの移動も終了し、装飾図柄の変動表示も開始されている。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1から0になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、それまで第一の保留アイコンの表示位置にあった保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。デフォルトの表示態様であった保留アイコンh11が変動アイコン表示領域280に表示される時、すなわち変動アイコンh0に変化する時に表示態様が表示態様D(メーカ柄)に変化し、変動アイコンh0は、表示態様D(メーカ柄)で表示されている。表示態様D(メーカ柄)に変化した変動アイコンh0は、通常予告として機能している。表示態様D(メーカ柄)の変動アイコンh0の表示開始のタイミング(表示態様変化のタイミング)に合わせて、スピーカ120からは4分音符で表した演出音(変化音)が出力されている。また、これまでデフォルトの発光態様A(白色の発光態様)で発光していた星形の演出ランプ206は、表示態様D(メーカ柄)の変動アイコンh0の出現に応じて、発光態様C(赤色の発光態様)に変化している。すなわち、演出ランプ206は、変動アイコンh0の表示態様を表した発光態様とは異なる発光態様に変化しており、表示態様D(メーカ柄)と同一又は類似の柄の発光態様では発光していない。より具体的には、演出ランプ206は、変動アイコンh0の表示態様Dが示唆する大当りの期待度よりも低い期待度を示唆する発光態様に変化している。なお、演出ランプ206は、変動アイコンh0の表示態様Dが示唆する大当りの期待度よりも高い期待度を示唆する発光態様(発光態様D(虹色))に変化してもよいし、保留アイコンや変動アイコンにおいて用いられていない色で発光するようにしても良いし、保留アイコンや変動アイコンにおいて用いられている色であっても、発光態様が異なるように発光しても良い(例えば、赤色で点滅発光など)。また、変動アイコンh0の表示開始のタイミングと、演出ランプ206の変化タイミングは、同時であってもよいし、変動アイコンh0の方が早くてもよいし、演出ランプ206の方が早くてもよい(図59に示す例までにおいても同じ)。図では、変動アイコンh0の大きさと演出ランプ206の大きさも保留アイコンと同じく同程度に記されているが、実際には、演出ランプ206の方が大きい。このため、演出ランプ206の方が変動アイコンh0よりも目立ちやすく、演出ランプ206の変化タイミングの方が早ければ、遊技者は、まず、赤色が示唆する大当り期待度を認識し、次いで、変動アイコンh0のメーカ柄を見ることで、大当りの期待度が一層高まる。また、演出ランプ206では、表示態様D(メーカ柄)と同一又は類似の柄の発光態様で発光しないことにより、期待度が高いメーカ柄の希少性が向上し、メーカ柄の期待感や特別感を高めることができる。
図55(c)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入し、同図(d)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。すなわち、図55(d)では、表示態様D(メーカ柄)の変動アイコンh0が非表示になり、この変動アイコンh0の非表示に応じて、星形の演出ランプ206も消灯している。なお、第4図柄・保留数表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示されている。一方、左上のミニ図柄は継続して表示されている。
図55(e)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展している。図55(e)に示す装飾図柄表示装置208には、リーチタイトルLT2が表示されている。ここでのリーチタイトルLT2の表示は、虹色の背景表示に黒色の文字で「剣豪リーチ」と記されている。すなわち、保留アイコンや変動アイコンの表示態様として用いられる表示態様と同じ表示態様がリーチタイトルLT2の背景表示にも用いられ、大当りの期待度が示唆されている。また、装飾図柄表示装置208の上方に配置されていた第1演出可動体7が、装飾図柄表示装置208の表示画面よりも前側で、その表示画面にオーバーラップする位置まで下降している。さらに、その第1演出可動体7に配置された矩形状の発光部71は、虹色を表した発光態様D(虹色の発光態様)で点灯している。すなわち、第1演出可動体7の発光部71は、リーチタイトルLT2の背景表示の虹色と同一又は類似の発光態様で発光しており、大当りの期待度を示唆している。また、リーチタイトルLT2の背景表示は、保留アイコンや変動アイコンの表示態様である表示態様E(虹色)を表す表示態様であってもよい。すなわち、リーチタイトルLT2の背景表示は、表示態様E(虹色)と同一又は類似の態様であって、例えば、保留アイコンや変動アイコンの表示態様として用いられる表示態様E(虹色)とは一色の表示領域の形状が少し異なっていても、遊技者が表示態様E(虹色)をイメージすることができれば表示態様E(虹色)に類似する表示態様になる(後述する図57(j)におけるリーチタイトルLT3においても同じ)。
このリーチタイトルLT2の背景色は、図60(a)に示すように、「白色」、「赤色」、「メーカ柄」、「虹色」から選択されるようになっており、「白色」の大当りの期待度は「20%」、「赤色」の大当りの期待度は「35%」、「メーカ柄」の大当りの期待度は「75%」、「虹色」の大当りの期待度は「100%」となっている。つまり、上述した「じいリーチ」とは異なり、リーチタイトルLT2の背景色の種類によって大当りの期待度を示唆するものである。
また、発光部71の発光色は、図60(b)に示すように、「白色」、「赤色」、「虹色」から選択されるようになっており、「白色」の大当りの期待度は「20%」、「赤色」の大当りの期待度は「45%」、「虹色」の大当りの期待度は「100%」となっている。つまり、リーチタイトルLT2の背景色の種類とは異なり、発光部71の発光色の種類には、「メーカ柄」は設定されていないようになっている。なお、リーチタイトルLT2の背景色と発光部71の発光色とは互いに関係(同じ色)しているものであってもよい。ただし、その場合であっても、発光部71の発光色として「メーカ柄」は設定されず、他の色で発光するものとする(例えば、「メーカ柄」の代わりに「金色点灯」や「赤色点滅」を設定する)。
図55(e)に示す状態では、リーチタイトルLT2における背景表示に、下降してきた第1演出可動体7がオーバーラップしていないが、第1演出可動体7はその背景表示にオーバーラップする位置まで下降可能であった場合に、背景表示の表示態様がメーカ柄であるときには、その背景表示にオーバーラップしない位置までしか下降しない。さらに、背景表示に限らず、メーカ柄の保留アイコンや変動アイコンにも、演出可動体が被らないように構成されている。
リーチタイトルLT2における背景表示の表示態様は、メーカ柄である場合もあるが、第1演出可動体7における発光部71では、メーカ柄を表した発光態様では点灯することができず、加えて、虹色を表した発光態様でも点灯することができないようにしてもよい。こうした場合には、発光部71は、消灯したままであってもよいし、赤色を表した発光態様で発光してもよい。
図55(f)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションの表示が開始されている。このアニメーションは、図55(i)まで続く。図55(i)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、右下隅に縮小表示された装飾図柄の変動表示では、「装飾4-装飾4-装飾4」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示されている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであるが、第4図柄・保留数表示領域284やミニ図柄は表示されている。ミニ図柄は、図柄が確定表示されるまで、いずれの図柄についても変動表示が継続して行われている。
図55(j)に示す装飾図柄表示装置208では、右下の縮小表示から元の大きさに戻って、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、「装飾4-装飾4-装飾4」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「○」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「444」の組合せで停止表示されている。この図55(j)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。
図56は、ゾーン演出によってサブ液晶表示装置にアニメーションが表示される演出の一例を段階的に示す図である。
図56にも装飾図柄表示装置208と演出ランプ206が示されている。図56(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図56(a)に示す演出ランプ206は消灯している状態である。加えて、この図56には、第1特図始動口(固定)230の左横に配置されたサブ液晶表示装置207も表示されている。図56(a)に示すサブ液晶表示装置207は何も表示されていない状態である。
また、図56(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様で表示されている。
図56(b)では、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示も開始され、保留アイコンの移動も終了している。保留アイコンは右側に一つずれ、それまで第一の保留アイコンであった保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域280において、この例では表示態様を変化させることなくデフォルトの表示態様のまま変動アイコンh0として表示されている。また、図56(b)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで装飾図柄の変動表示が開始されているが、この装飾図柄の変動表示にオーバーラップするようにゾーン演出のタイトルを表すゾーンタイトルZTが表示され、装飾図柄の変動表示は視認困難になっている。ゾーンタイトルZTの表示は、楕円の青無地の背景に赤色の文字で「トレーニングゾーン」と記されている。このゾーンタイトルZTでは、保留アイコンや装飾体で大当りの期待度を示唆する赤色と同一又は類似の色で「トレーニングゾーン」と記されている。しかしながら、この赤色は、大当りの期待度を示唆するものではない。すなわち、このゾーンタイトルZTが表示される場合には、必ず赤色の文字で「トレーニングゾーン」と記されており、他の色で「トレーニングゾーン」と記されることはない。なお、図52(j)に示すリーチタイトルLT1の文字色にしても、このゾーンタイトルZTの文字色にしても、大当りの期待度を示唆するものではないが、文字色で大当りの期待度を示唆する場合があってもよい。一方、メーカ柄は、大当りの期待度を示唆する場合しかなく、大当りの期待度を示唆しない場合はない。したがって、遊技台において遊技者が変更できる各種の設定(例えば、スピーカ120からの音調や遊技モード等)に関する表示や遊技回数の表示や大当りの連荘数の表示等でもメーカ柄が用いられることはない。メーカ柄が表示された場合は、必ず、大当りの期待度が示唆されており、かなりの高確率で大当りを期待することができる。仮に、大当りの期待度を示唆しない場合に、期待度が高いメーカ柄が用いられると、遊技者は、大当りの期待度が高いと勘違いして過度に期待してしまうが、大当たの期待度を示唆しない場合には、期待度が高いメーカ柄を用いないようにすることで、大当りの期待度が高いとの遊技者の勘違いを防止することができ、期待感を過度に煽ってしまうことを軽減させることができる。
以上説明したゾーンタイトルZTが装飾図柄表示装置208に表示された図56(b)では、サブ液晶表示装置207において、ゾーン演出のアニメーションの表示が開始されており、赤色の着物を着た主人公の殿様が剣術のトレーニングを行っているアニメーションが表示されている。この殿様の着物の色は、図60(c)に示すように、「白色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」から選択されるようになっており、「白色」の大当りの期待度は「20%」、「緑色」の大当りの期待度は「30%」、「赤」の大当りの期待度は「45%」、「虹色」の大当りの期待度は「100%」となっている。なお、「メーカ柄」では表示されないようになっている。このアニメーションは、図56(i)まで続く。なお、図56(b)に示す第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は2から1になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。
図56(c)に示す装飾図柄表示装置208では、背景表示がトレーニングゾーンの背景表示である荒野の背景表示に切り替わっている。この荒野の背景表示も、図56(i)まで続く。また、図56(c)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで行われている装飾図柄の変動表示が視認可能である。また、図56(c)では、第1特図始動口(固定)230に1球入賞し、特図1の保留アイコンが増加している。この増加した保留アイコンh12は、第二の保留アイコンの表示位置において緑色(表示態様B)で表示されており、先読み予告として機能している。緑色(表示態様B)の保留アイコンh12の表示開始のタイミングに合わせて、スピーカ120からは16分音符で表した演出音(出現音)が出力されている。この例では、緑色(第5表示態様)の保留アイコンh12が表す保留が増加したことに応じて演出ランプ206が点灯することはなく、演出ランプ206は消灯したままである。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1つ増えて2になっている。
図56(d)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾3-装飾5-装飾8」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「358」の組合せで停止表示されている。星形の演出ランプ206は、消灯したままである。
図56(e)では、特図1の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。緑色(表示態様B)の保留アイコンは、一つ移動して第一の保留アイコンの表示位置に表示されている(保留アイコンh11)。また、星形の演出ランプ206は、消灯したままである。
図56(f)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾8-装飾1-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「814」の組合せで停止表示されている。星形の演出ランプ206は、依然として消灯したままである。
図56(g)では、緑色(表示態様B)の保留アイコンが表す保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄が変動表示しており、緑色(表示態様B)の保留アイコンは、変動アイコン表示領域280において、緑色(表示態様B)の変動アイコンh0として表示されている。消灯状態にあった星形の演出ランプ206は、これまで表示されていた緑色(表示態様B)の保留アイコンが表す保留に基づく、第1特図表示装置212による図柄変動表示の開始に応じて、緑色(表示態様B)を表した発光態様B(緑色の発光態様)による発光を開始する。すなわち、演出ランプ206は、変動アイコンh0の緑色と同一又は類似の色による発光態様による発光を開始する。この例では、予告の対象になる変動が開始されるまで演出ランプ206は発光を開始しなかったことになる。緑色(表示態様B)の変動アイコンh0の表示開始のタイミングと、星形の演出ランプ206の発光態様Bによる発光開始のタイミングは、同時であってもよいし、変動アイコンh0の方が早くてもよいし、演出ランプ206の方が早くてもよい。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は0になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。
図56(h)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入するが、この例ではスーパーリーチには発展せず、同図(i)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾3-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「434」の組合せで停止表示されている。また、緑色(第5表示態様)の変動アイコンh0は、第1特図表示装置212による図柄変動表示の終了に応じて非表示になる。図柄変動表示の終了タイミングと、変動アイコンh0が非表示になるタイミングは、同時であってもよいし、図柄変動表示の方が早くてもよいし、変動アイコンh0の方が早くてもよい。また、緑色(表示態様B)の変動アイコンh0の非表示に応じて演出ランプ206も消灯している。
サブ液晶表示装置207(第2表示手段)で実行される演出は、上述したゾーン演出のアニメーションの表示に限られず、様々な演出を行ってもよい。例えば、疑似連続予告において一旦仮停止表示させた装飾図柄を再び変動させる際に、サブ液晶表示装置207に殿様を表示して、その殿様の着物の色で大当りの期待度を示唆する演出を行ってもよい。この場合であっても、「メーカ柄」では表示しないようにする。つまり、サブ液晶表示装置207では、いかなる場合であっても「メーカ柄」を表示しないようにしている。このように、サブ液晶表示装置207において、「メーカ柄」を表示しないようにすることで、期待度が高いメーカ柄の希少性が向上し、メーカ柄の期待感や特別感を高めることができる。なお、「擬似連続予告」とは、1回の大当たりの抽選に対応する特別図柄の変動表示中に、装飾図柄を一旦仮停止表示させた後に再び変動させる予告を意味しており、装飾図柄の変動表示と仮停止表示とを複数回行う場合がある予告である。
図57は、保留アイコンの表示態様と星形の演出ランプ206の発光態様が関連し、さらにスーパーリーチが行われる演出の一例を段階的に示す図である。
図57にも装飾図柄表示装置208と演出ランプ206が示されている。図57(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。
また、図57(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様で表示されている。
また、図57(a)に示す演出ランプ206は、保留アイコンh11,h12の表示態様を表す発光態様であるデフォルトの発光態様(白色の発光態様)で点灯している。
図57(b)では、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示も開始され、保留アイコンの移動も終了し、装飾図柄の変動表示も開始されている。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は2から1になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、それまで第一の保留アイコンであった保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。
図57(c)では、第1特図始動口(固定)230に1球入賞し、特図1の保留アイコンが増加している。この増加した保留アイコンは、第二の保留アイコンh12の表示位置において赤色(表示態様C)で表示されており、先読み予告として機能している。赤色(表示態様C)の保留アイコンh12の表示開始のタイミングに合わせて、スピーカ120からは8分音符で表した演出音(出現音)が出力されている。また、図52に示す例と同じく、この例でも、これまでデフォルトの発光態様(白色の発光態様)で発光していた星形の演出ランプ206は、増加した保留を表す保留アイコンh12の表示態様を表した発光態様C(赤色の発光態様)に変化する。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1つ増えて2になっている。
図57(d)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾3-装飾5-装飾8」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「358」の組合せで停止表示されている。星形の演出ランプ206は、発光態様Cによる発光を継続している。
図57(e)では、特図1の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。赤色(表示態様C)の保留アイコンは、一つ移動して第一の保留アイコンの表示位置に表示されている(保留アイコンh11)。赤色(表示態様C)であった保留アイコンが第一の保留アイコンの表示位置に表示される時に表示態様が表示態様D(メーカ柄)に変化し、保留アイコンh11は、表示態様D(メーカ柄)で表示されている。保留アイコンの表示態様の変化タイミングに合わせて、スピーカ120からは4分音符で表した演出音(変化音)が出力されている。一方、赤色の発光態様(発光態様C)で発光していた演出ランプ206は、その発光態様を維持し、保留アイコンの表示態様が変化しても発光態様は変化しない。保留アイコンよりも目立つ演出ランプ206は、発光態様が変化しないが、実はよく見ると、出現頻度が最も低い表示態様D(メーカ柄)の保留アイコンh11が表示されており、これを発見した遊技者は遊技の興趣が大きく向上する場合がある。なお、保留アイコンh11が表示態様D(メーカ柄)に変化したことに応じて、演出ランンプ206も、表示態様D(メーカ柄)を表す発光態様とは異なる発光態様(例えば、発光態様F(金色の発光態様))に変化する場合があってもよい。
図57(f)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾8-装飾1-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「814」の組合せで停止表示されている。保留アイコンh11は、表示態様D(メーカ柄)で表示されており、演出ランプ206は、発光態様Cによる発光を継続している。
図57(g)では、表示態様D(メーカ柄)の保留アイコンh11が表す保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始されている。図57(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されており、保留アイコンh11は、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。この例では、表示態様D(メーカ柄)であった保留アイコンh11が変動アイコン表示領域280に表示される時、すなわち変動アイコンh0に変化する時に表示態様が表示態様E(虹色)に変化し、変動アイコンh0は、表示態様E(虹色)で表示されている。表示態様E(虹色)の変動アイコンh0は、大当り確定の通常予告として機能している。ここでの保留アイコンの表示態様の変化タイミングに合わせても、スピーカ120から2分音符で表した演出音(変化音)が出力されている。また、表示態様E(虹色)の変動アイコンh0の出現に応じて、これまで発光態様Cで発光していた星形の演出ランプ206は、虹色(表示態様E)を表した発光態様D(虹色の発光態様)に変化する。すなわち、変動アイコンh0の虹色と同一又は類似の色による発光態様による発光を開始する。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は0になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。
なお、この例では、表示態様D(メーカ柄)から表示態様E(虹色)に表示態様が変化しているが、表示態様D(メーカ柄)から表示態様E(虹色)に表示態様が変化することはなく(変化割合が0%)、表示態様D(メーカ柄)を除く他の表示態様(デフォルトの表示態様、表示態様B、表示態様C、表示態様F)からのみ表示態様E(虹色)に変化するようにしてもよい。あるいは、表示態様D(メーカ柄)から表示態様E(虹色)に変化する割合よりも、上記他の表示態様から表示態様E(虹色)に変化する割合の方が高くてもよい。
図57(h)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入し、同図(i)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。図57(i)では、表示態様E(虹色)の変動アイコンh0が非表示になるが、星形の演出ランプ206は発光態様D(虹色の発光態様)による発光を継続する。このように、演出ランプ206は、大当り確定の発光態様D(虹色の発光態様)で発光している場合に限って、変動アイコンh0が非表示になっても発光を継続してもよい。なお、演出ランプ206は、発光態様に関わらず、演出抽選の結果に基づいて発光を継続する場合と消灯する場合があってもよい。なお、第4図柄・保留数表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示されている。一方、左上のミニ図柄は継続して表示されている。
図57(j)では、スーパーリーチ(殿リーチ)に発展している。星形の演出ランプ206は、発光態様D(虹色)による発光を継続している。また、図57(j)に示す装飾図柄表示装置208には、リーチタイトルLT3が表示されている。ここでのリーチタイトルLT3の表示は、虹色の背景表示に黒色の文字で「殿リーチ」と記されている。このリーチタイトルLT3の背景色は、図60(a)に示すように、「白色」、「赤色」、「メーカ柄」、「虹色」から選択されるようになっており、「白色」の大当りの期待度は「20%」、「赤色」の大当りの期待度は「35%」、「メーカ柄の大当りの期待度は「75%」、「虹色」の大当りの期待度は「100%」となっている。つまり、上述した「じいリーチ」とは異なり、リーチタイトルLT3の背景色の種類によって大当りの期待度を示唆するものである。また、演出ランプ206の発光態様である発光態様D(虹色の発光態様)は、リーチタイトルLT3における背景表示の表示態様と同一又は類似の発光態様になる。
図57(k)に示す装飾図柄表示装置208には、殿のキャラクタのアニメーションが表示されており、続く図57(l)に示す装飾図柄表示装置208では、得意気に見える殿のキャラクタが表示されている。また、右下隅に縮小表示された装飾図柄の変動表示では、「装飾4-装飾4-装飾4」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示されている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであるが、第4図柄・保留数表示領域284やミニ図柄は表示されている。ミニ図柄は、図柄が確定表示されるまで、いずれの図柄についても変動表示が継続して行われている。
図57(m)に示す装飾図柄表示装置208では、右下の縮小表示から元の大きさに戻って、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、「装飾4-装飾4-装飾4」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「○」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「444」の組合せで停止表示されている。この図57(m)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。
図57に示す例では、スーパーリーチ(殿リーチ)が開始されても発光態様D(虹色)による発光を継続していた演出ランプ206は、スーパーリーチ中も発光態様D(虹色)による発光を継続し、装飾図柄の組み合わせが停止表示されてもその発光をさらに継続しており、この後の大当り遊技開始演出が開始されるまで発光態様D(虹色)による発光を続ける。なお、演出ランプ206は、第1特図表示装置212による図柄変動表示の終了に応じて消灯するようにしてもよい。
図58は、保留アイコンの表示態様と第2演出可動体8が備える装飾体の表示態様が関連している演出の一例を段階的に示す図である。
図58にも装飾図柄表示装置208が示されている。また、図58では、星形の演出ランプ206は図示省略されており、代わりに装飾図柄表示装置208の右側に配置された第2演出可動体8が示されている。演出ランプについては、これまで説明したように保留アイコンや変動アイコンの表示態様に合わせて発光態様を変化させて発光してもよい。あるいは、この例では演出ランプ206は、消灯したままであってもよいし、デフォルトの発光態様(白色の発光態様)のままであってもよい。
図58(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図58(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に1つの特図1の保留アイコンh11が表示されており、この特図1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様で表示されている。
図58(a)に示す第2演出可動体8は、初期位置に位置している。初期位置に位置した第2演出可動体8は、装飾図柄表示装置208の表示画面に前側からオーバーラップしない、その表示画面を避けた位置にあり、上腕部81にしても前腕部82にしても下方を向いている。
図58(b)では、特図1の図柄変動表示が開始されている。すなわち、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示も開始され、保留アイコンの移動も終了し、装飾図柄の変動表示も開始されている。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は1から0になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、それまで第一の保留アイコンの表示位置にあった保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。デフォルトの表示態様であった保留アイコンh11は、変動アイコンh0に変化してもデフォルトの表示態様のままである。
図58(b)に示す第2演出可動体8は、初期位置に位置したままである。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208では、ボタン演出が開始される。図58(c)に示す装飾図柄表示装置208には、演出ボタン136を有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示されている。この操作促進報知画像136Pでは、殿様のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄・保留数表示領域284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。
図58(d)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(e)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、ボタン演出の成否結果が報知される。この例では、変動アイコンh0の表示態様がランクアップすれば成功であり、図58(f)に示す変動アイコン表示領域280には、デフォルトの表示態様から表示態様C(赤色)に変化した変動アイコンh0が表示されている。すなわち、ボタン演出に成功し、通常予告が開始されている。変動アイコンh0の表示態様の変化タイミングに合わせて、スピーカ120からは8分音符で表した演出音(変化音)が出力されている。また、演出ボタン136のボタンランプ138も赤色の発光態様で発光してもよい。なお、ボタン演出に失敗した場合は、演出ボタン136が上記有効期間内に押下されても変動アイコンh0の表示態様は変化しない。ボタン演出ではこの他、成功するとリーチ状態に突入する予告が報知される場合等がある。
図58(f)に示すように、ボタン演出の成否結果が報知されても、第2演出可動体8は、依然として初期位置に位置したままであるが、図58(g)に示すように、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入すると、第2演出可動体8が動作を開始する。すなわち、上腕部81が上方に向けて回転を開始するとともに前腕部82も上方に向けて回転を開始する。この結果、第2演出可動体8が、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部に前側からオーバーラップし始める。続く図58(h)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。この結果、表示態様C(赤色)の変動アイコンh0も非表示になる。第2演出可動体8の上腕部81はさらに上方に向けて回動し、前腕部82は大きく持ち上がっている。なお、第4図柄・保留数表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示されている。一方、左上のミニ図柄は継続して表示されている。
図58(i)では、スーパーリーチ(殿リーチ)に発展している。図58(i)に示す装飾図柄表示装置208には、リーチタイトルLT4が表示されている。ここでのリーチタイトルLT4の表示は、赤色の背景表示に黒色の文字で「殿リーチ」と記されている。また、図58(i)に示す第2演出可動体8では、前腕部82を高く持ち上げた状態で前腕部82が振動し、さらに第2指(人差し指)822が伸ばされ、装飾C(赤色)が視認可能になっている。この装飾Cは、赤色を表した表示態様であって、ボタン演出で変化した変動アイコンh0の表示態様であった表示態様C(赤色)と同一又は類似の態様である。第2指(人差し指)822における装飾も、大当りの期待度を示唆するものである。なお、この例では、リーチタイトルLT4における背景表示の表示態様と、第2演出可動体8の装飾体の表示態様は、同一又は類似の表示態様であるが、異なる表示態様であってもよい。
また、リーチタイトルLT4の背景表示は、赤色を表す表示態様であってもよい。すなわち、リーチタイトルLT4の背景表示は、表示態様C(赤色)と同一又は類似の態様であって、例えば、保留アイコンや変動アイコンの表示態様である表示態様C(赤色)と少し異なる色合いであっても、遊技者が表示態様C(赤色)をイメージすることができれば表示態様C(赤色)に類似する表示態様になる。
図58(j)に示す装飾図柄表示装置208には、殿のキャラクタのアニメーションが表示されており、前腕部82を高く持ち上げた状態で第2指(人差し指)822が伸ばされていた第2演出可動体8は、初期位置に向けての戻り動作を開始している。続く図58(k)に示す装飾図柄表示装置208では、得意気に見える殿のキャラクタが表示され、第2演出可動体8は初期位置に戻っている。また、右下隅に縮小表示された装飾図柄の変動表示では、「装飾4-装飾4-装飾4」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示されている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであるが、第4図柄・保留数表示領域284やミニ図柄は表示されている。ミニ図柄は、図柄が確定表示されるまで、いずれの図柄についても変動表示が継続して行われている。
図58(l)に示す装飾図柄表示装置208では、右下の縮小表示から元の大きさに戻って、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、「装飾4-装飾4-装飾4」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「○」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「444」の組合せで停止表示されている。この図58(l)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。
図59は、図58に示す第2演出可動体8が動作する演出と似た演出の一例を段階的に示す図であり、図58に示した演出の一例との相違点を中心に説明する。
図59(a)から同図(e)までは、図58(a)から同図(e)までと同じであり、ボタン演出が実行されている。
図59(f)でもボタン演出に成功し、変動アイコン表示領域280には、デフォルトの表示態様から表示態様D(メーカ柄)に変化した変動アイコンh0が表示されている。また、変動アイコンh0の表示態様の変化タイミングに合わせて、スピーカ120からは4分音符で表した演出音(変化音)が出力されている。なお、演出ボタン136のボタンランプ138はメーカ柄を表す発光態様では発光せず、赤色の発光態様で発光してもよい。
続く図59(g)では、図58(g)と同じく、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入し、第2演出可動体8が動作を開始している。なお、例えば、変動アイコンh0が表示態様B(緑色)で表示されていた場合には、第2演出可動体8が動作せず、依然として初期位置で静止したままである場合があってもよい。すなわち、表示態様D(メーカ柄)の表示が行われているときの方が、表示態様B(緑色)の表示が行われているときよりも第2演出可動体8の動作演出が行われやすくてもよい。また、表示態様D(メーカ柄)の表示が行われているときの方が、図58(g)に示した表示態様C(赤色)の表示が行われているときよりも第2演出可動体8の動作演出が行われやすくてもよい。つまり、大当りの期待度が高いほど、第2演出可動体8の動作演出が行われやすくなっているほうが好ましい。なお、表示態様D(メーカ柄)の表示が行われているときは、第2演出可動体8の動作演出が必ず行われるようにしてもよい。
図59(h)は、図58(h)と同じく、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わっており、この例では、表示態様D(メーカ柄)の変動アイコンh0も非表示になっている。また、図58(h)と同じく、第2演出可動体8の前腕部82は大きく持ち上がっている。
図59(i)では、スーパーリーチ(殿リーチ)に発展し、装飾図柄表示装置208には、リーチタイトルLT5が表示されている。ここでのリーチタイトルLT5の表示は、メーカ柄の背景表示に黒色の文字で「殿リーチ」と記されている。また、図59(j)に示す第2演出可動体8は、図58(j)に示した第2演出可動体8と同じく、前腕部82を高く持ち上げた状態で前腕部82が振動し、さらに第2指(人差し指)822が伸ばされている。この結果、装飾Cが視認可能になっているが、装飾Cは、赤色を表した表示態様であって、ボタン演出で変化した変動アイコンh0の表示態様であった表示態様D(メーカ柄)とは異なる態様の装飾である。すなわち、大当りの期待度でいえば1段低い装飾になる。なお、第1指(親指)821が伸ばされ、大当りの期待度が70%の装飾D(図54(e)参照)が視認可能になるようにしてもよい。ただし、この場合であっても、表示態様D(メーカ柄)が示唆する大当り期待度(75%)よりも低い。遊技者は、出現頻度が最も低い表示態様D(メーカ柄)の変動アイコンh0を見ることができ、さらに、リーチタイトルLT5における背景表示の表示態様でも、メーカ柄を見ることができているため、十分に熱い気持ちになっており、第2演出可動体8の装飾によって遊技者の気持ちを少し落ち着かせることができる場合もある。
なお、リーチタイトルLT5の背景表示は、保留アイコンや変動アイコンの表示態様である表示態様D(メーカ柄)を表す表示態様であってもよい。すなわち、リーチタイトルLT5の背景表示は、メーカ柄と同一又は類似の態様であって、例えば、保留アイコンや変動アイコンの表示態様である表示態様D(メーカ柄)と水玉の形状が少し異なる模様であっても、遊技者が表示態様D(メーカ柄)をイメージすることができれば表示態様D(メーカ柄)に類似する表示態様になる。
これ以降の図59(i)から同図(l)は、図58(i)から同図(l)と同じであり、「装飾4-装飾4-装飾4」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されて、大当りになる。
図60(a)は、第2副制御部500のROM506に記憶されたリーチのタイトル背景色決定テーブルを示す図である。
第2副制御部500のCPU504は、図50(a)に示す演出制御処理(ステップS409)において、図60(a)に示すリーチのタイトル背景色決定テーブルを用いて、背景色を決定する。この際、上述のごとく、「じいリーチ」のリーチタイトルLT1の背景色は、必ず緑色が選択され、この背景色は、大当りの期待度を示唆するものではない。一方、「剣豪リーチ」のリーチタイトルLT2の背景色及び「殿リーチ」のリーチタイトルLT3(LT4)の背景色は、大当りの期待度を示唆するものであり、CPU504は、第1副制御部400から受信したコマンドに基づき背景色を決定する。「剣豪リーチ」のリーチタイトルLT2にしても「殿リーチ」のリーチタイトルLT3にしても、背景色にメーカ柄が含まれている。なお、両リーチタイトルLT2、LT3では、背景色と大当り期待度の関係として共通のものが用いられているが、異なるものが用いられてもよい。
図60(b)は、第1副制御部400のROM406に記憶された発光色決定テーブルを示す図である。
第1副制御部400のCPU0404は、図49(a)に示す演出制御処理(ステップS309)において、図60(b)に示す発光色決定テーブルを用いて、第1演出可動体7における発光部71の発光色を決定する。発光部71の発光色は、大当りの期待度を示唆するものであり、CPU404は、主制御部300から受信したコマンドに基づき発光色を決定する。発光色は、白色、赤色、および虹色が用意されており、メーカ柄の発光色は用意されていない。また、赤色の発光色が示唆する大当り期待度と、上述のリーチタイトルの赤色の背景色が示唆する大当り期待度とは、期待度の大きさが異なっている。さらに、図53を用いて説明した、保留アイコンや変動アイコンにおける赤色の表示態様が示唆する大当り期待度とも、期待度の大きさが異なっている。
図60(c)は、第2副制御部500のROM506に記憶された、殿様の着物色決定テーブルを示す図である。
この決定テーブルは、図56を用いて説明したゾーン演出においてサブ液晶表示装置207に表示される殿様の着物の色を決定するテーブルになる。上述の背景色の決定と同じく、第2副制御部500のCPU504は、図50(a)に示す演出制御処理(ステップS409)において、第1副制御部400から受信したコマンドに基づき殿様の着物の色を決定する。この際、図60(c)に示す決定テーブルが用いられる。上述のごとく、サブ液晶表示装置207ではメーカ柄は表示されないため、殿様の着物の色としても、メーカ柄は用意されていない。殿様の着物の色も大当りの期待度を示唆するものである。
なお、以上の説明では、保留アイコンや変動アイコンの出現音や表示態様の変化音といった演出音がスピーカ120から出力されているが、表示態様B(緑色)に対応して16分音符の最も短い演出音が出力され(図56(c))、表示態様C(赤色)に対応して8分音符の短めの演出音が出力され(図52(c),図57(c),図58(f))、表示態様D(メーカ柄)に対応して4分音符の長めの演出音が出力され(図55(b),図57(e),図59(f))、表示態様E(虹色)に対応して2分音符の最も長い演出音が出力され(図57(g))ていた。すなわち、大当りの期待度が高くなるほど出力時間が長い演出音が出力されている。なお、表示態様ごとに演出音は異なっていたが、大当りの期待度が相対的に高い表示態様(50%より高い表示態様Dおよび表示態様E)と、大当りの期待度が相対的に低い表示態様(50%以下の表示態様Bおよび表示態様C)とで、演出音を異ならせてもよい。すなわち、大当りの期待度が相対的に高い場合に限って特別な演出音を出力するようにしてもよい。さらには、表示態様D(メーカ柄)の保留アイコンや変動アイコンの出現音や、表示態様D(メーカ柄)への変化音に限って、他の表示態様のときとは異なる特定演出音を出力するようにしてもよい。ここでの特定演出音は、表示態様D(メーカ柄)に関係する演出音や表示態様D(メーカ柄)を表す演出音であってもよく、例えば、メーカ柄がアニマル柄である場合には、そのアニマル柄の動物の鳴き声が特定演出音として出力されてもよい。
また、上述の説明では、図52(j)に示すリーチタイトルLT1の文字色や、図56(b)に示すゾーンタイトルZTの文字色は、大当りの期待度を示唆するものではなく、反対に、図55(e)に示すリーチタイトルLT2の背景表示や図57(j)に示すリーチタイトルLT3の背景表示や図58(i)に示すリーチタイトルLT4の背景表示や図59(i)に示すリーチタイトルLT5の背景表示は、大当りの期待度を示唆するものであった。しかしながら、タイトルの文字の表示態様が大当りの期待度を示唆する場合があってもよく、この場合には、タイトルの文字が、大当りの期待度に応じて異なる表示態様で表示されることになる。また、反対に、タイトルの背景表示が、大当りの期待度を示唆しない場合があってもよく、この場合には、タイトルの背景表示が常に同じ表示態様で表示されることになる。
さらに、タイトルの文字や背景表示の表示態様の他、カットイン予告表示の文字や背景表示や枠表示の表示態様、あるいは台詞予告の文字や背景表示や吹き出し線表示の表示態様が、保留アイコンや変動アイコンの表示態様(色や柄)によって大当りの期待度を示唆する場合があってもよい。例えば、これらの予告では第2表示態様(メーカ柄)の表示が出現する。一方、第2表示態様(メーカ柄)の表示はデモ演出中は出現しない。
また、大当り遊技中は、発光手段(演出ランプ206、第1演出可動体7の発光部71、アタッカユニット23に配置された不図示の発光ダイオード等の遊技盤用ランプ442、左枠ランプ122L、右枠ランプ122R、上部枠ランプ122U、ボタンランプ138等の遊技台枠用ランプ452等)が虹色の発光態様で発光する場合がある。このため、図柄変動表示中でなければ、虹色の発光態様(発光態様D)も大当りの期待度を示唆しない場合があることになる。なお、大当り遊技中であっても、発光手段は、メーカ柄(表示態様D)を表す発光態様で発光することはない。
また、第1遊技状態(例えば、特図低確率状態)よりも第2遊技状態(例えば、特図高確率状態)の方がメーカ柄の出現頻度が高くなってもよい。また、メーカ柄の出現頻度は、遊技者の設定操作によっては変更できない仕様であってもよいが、カスタムモードでは変更できる仕様である場合には、第1モード(例えば、非カスタムモード(通常モード))よりも第2モード(例えば、カスタムモード)の方がメーカ柄の出現頻度が高くなる場合がある。
また、本実施形態のパチンコ機100のように特図低確率状態で右打ちすると特図2の変動表示の結果が表示されるまで長時間かかって遊技者にとって不利になる場合にはメーカ柄が出現せず、小当りラッシュが期待できる特図高確率状態ではメーカ柄が出現する可能性があるようにしてもよい。あるいは、小当り経由でV入賞する1種2種混合機では、通常遊技状態で小当たりに当選している変動演出においてはメーカ柄が出現せず、時短遊技状態で小当たりに当選している変動演出においてはメーカ柄が出現する可能性があるようにしてもよい。
また、メーカ柄が最も出現頻度が低いが、その出現頻度を、虹色の出現頻度と同じにしてもよい。あるいは、メーカ柄の出現頻度を、赤色の出現頻度よりは低いが虹色の出現頻度よりは高くしてもよい。なお、上述のごとく、この出現頻度は、遊技者の設定操作によっては変更可能であってもよい。
また、これまで装飾図柄表示装置208に表示されていたものは、サブ液晶表示装置207にも表示されてもよく、装飾図柄表示装置208に代えてサブ液晶表示装置207に表示されてもよい。
また、サブ液晶表示装置207に代わる表示手段として、遊技盤200あるいは遊技領域124よりも前側に、遊技盤200あるいは遊技領域124を覆う透明又は半透明の導光板(第2表示手段)を設置してもよい。この導光板は、側方から入射した光を前方に向けて出射する光学部材であって、入射した光の色によって発光態様を切り替えることができ、また、前方に向けて出射するにあたり、模様や絵柄を表示することが可能である。なお、サブ液晶表示装置207に代えて導光板を代用する場合でも、メーカ柄を表示しないようにする。
また、図52から図59までの説明では、大当りの期待度を表すことがある(表さない場合もある)白色、緑色、赤色、金色、虹色、大当りの期待度を必ず表すメーカ柄、大当りの期待度を表すことがない青色を用いて記載したが、それぞれその他の色や柄が用いられてもよい。
また、保留アイコンや変動アイコンの表示態様の変化では、デフォルトの表示態様から表示態様D(メーカ柄)に変化する場合はないようにする一方、デフォルトの表示態様から表示態様E(虹色)に変化する場合はあるようにしてもよく、この場合は、表示態様D(メーカ柄)は、表示態様C(赤色)からしか変化することができないようにしてもよいし、表示態様C(赤色)および表示態様B(緑色)から変化することができるようにしてもよい。また、反対に、デフォルトの表示態様から表示態様E(虹色)に変化する場合はないようにする一方、デフォルトの表示態様から表示態様D(メーカ柄)に変化する場合はあるようにしてもよい。この場合は、表示態様E(虹色)は、表示態様C(赤色)からしか変化することができないようにしてもよいし、表示態様C(赤色)および表示態様B(緑色)から変化することができるようにしてもよい。また、表示態様D(メーカ柄)も、デフォルトの表示態様の他、表示態様C(赤色)からも、表示態様B(緑色)からも変化することができるようにしてもよい。
以上のように、色を用いた様々な演出を説明したが、装飾図柄表示装置208において表示する所定の色(リーチタイトルの背景表示、保留アイコン、変動アイコン、ゾーンタイトルで表示される所定の色)と、発光手段(演出ランプ206、第1演出可動体7の発光部71、アタッカユニット23に配置された不図示の発光ダイオード等の遊技盤用ランプ442、左枠ランプ122L、右枠ランプ122R、上部枠ランプ122U、ボタンランプ138等の遊技台枠用ランプ452等)において発光する所定の色と、サブ液晶表示装置207において表示する所定の色(殿様の着物)と、第2演出可動体8が備える装飾体の装飾の所定の色は、表示媒体や演出が異なることから、厳密には、それぞれの表示で色合いが異なることになる。
しかしながら、少し異なる色合いであっても、遊技者が「所定の色」(例えば、赤色)であることをイメージすることができればそれぞれの表示の「所定の色」は同じ「所定の色」を表していると言えるし、同一又は類似する「所定の色」ともいえる。
図61は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図61において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図61に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図61に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図61において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図61に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図61に示すスロットマシン1000には、図41に示すパチンコ機100に設けられていた操作キーユニット181と同じ操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090も、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図41に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられており、この演出ボタン1091も、不図示のボタンランプで発光する。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057と、図41に示すパチンコ機100に設けられていた第2演出可動体8と同じ演出可動体1058を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現するとともに、その右側には演出可動体1058も出現する構造となっている。右扉1063aおよび左扉1063bには、フルカラーで発光可能な発光ダイオード(図示省略)が配置されている。また、図61に示す演出可動体1058も、図54を用いて説明した装飾体を備えている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図61に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
なお、図61に示すスロットマシン1000においても、液晶表示装置1057とは別にサブ液晶表示装置を設けてもよい。
液晶表示装置1057または/およびサブ液晶表示装置には、タイトルの文字表示、タイトルの背景表示、予告の背景表示、予告の枠表示、予告の文字表示等で表示態様A~表示態様Eの表示が用いられる。すなわち、表示態様Dのメーカ柄の表示も用いられる。スロットマシン1000においては、表示態様A~表示態様Eの各表示は、AT状態へ移行する期待度やボーナス獲得の期待度を示唆する示唆画像になる。また、サイドランプ1044や、右扉1063aおよび左扉1063bに配置された不図示の発光ダイオードや、演出ボタン1091を発光させる不図示のボタンランプ等は、発光態様A~発光態様Eで発光可能であるが、メーカ柄を表す発光態様では発光しない。
また、本発明は封入式のパチンコ機にも適用可能である。封入式のパチンコ機では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段から遊技領域に発射された遊技媒体が、遊技領域から排出されて再び発射手段へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段が遊技台前面の遊技領域の下方に配設されており、図41に示す球貯留皿126は設けられていない。この封入式のパチンコ機は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
以上の記載によれば、
『 遊技者が有利になる期待度[例えば、大当りの期待度、AT状態へ移行する期待度、ボーナス獲得の期待度等]を示唆する示唆画像[例えば、保留アイコン、変動アイコン、タイトルの文字表示、タイトルの背景表示、予告の背景表示、予告の枠表示、予告の文字表示等]を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208、サブ液晶表示装置207、液晶表示装置1057等]と、
複数の発光態様で発光可能な発光手段[例えば、図43に示す、演出ランプ206、第1演出可動体7の発光部71、アタッカユニット23に配置された不図示の発光ダイオード等の遊技盤用ランプ442(図44参照)、図43に示す、左枠ランプ122L、右枠ランプ122R、上部枠ランプ122U、ボタンランプ138等の遊技台枠用ランプ452(図44参照)、図61に示す、サイドランプ1044、右扉1063aおよび左扉1063bに配置された不図示の発光ダイオードや、演出ボタン1091を発光させる不図示のボタンランプ等]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、前記示唆画像を第一の表示態様[例えば、図53(a)、図60(a)に示す白色の表示態様、図53(b)に示す緑色の表示態様や図53(c)、図60(a)に示す赤色の表示態様等]で表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記示唆画像を第二の表示態様[例えば、図53(d)、図60(a)に示す白地に緑色と黄色の水玉模様(メーカ柄)の表示態様]で表示可能なものであり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様よりも前記期待度が高いこと[例えば、75%]を示唆する表示態様であり、
前記発光手段は、前記第一の表示態様を表した第一の発光態様[例えば、図53(a)、図60(b)に示す白色の発光態様、図53(b)に示す緑色の発光態様や図53(c)、図60(b)に示す赤色の発光態様等]で発光する場合があるものであり、
前記発光手段は、前記第二の表示態様を表した第二の発光態様[例えば、白地に緑色と黄色の水玉模様の発光態様]では発光する場合がないものである、
ことを特徴とする遊技台[例えば、図41に示すパチンコ機100、図61に示すスロットマシン1000]。』
について説明した。
この遊技台によれば、期待度が高い前記第二の表示態様の希少性が向上し、該第二の表示態様の期待感や特別感を高めることができる場合がある。
なお、前記期待度は、大当りの期待であってもよい。
また、前記発光手段は、盤面ランンプであってもよいし、枠ランプであってもよい。あるいは、可動手段等の役物に設けられた発光体であってもよい。
また、前記第一の発光態様は、前記第一の表示態様と多少異なっていても該第一の表示態様との関係性が一般的に認められればよい。さらに、前記発光手段は、前記第二の表示態様との関係性が一般的に認められる発光態様では発光しない。
また、前記表示手段は、前記示唆画像を第四の表示態様で表示可能なものであり、前記第一の表示態様は、前記第四の表示態様よりも前記期待度が高いことを示唆する表示態様であってもよい。前記第四の表示態様は、通常の表示態様、すなわちデフォルトの表示態様であってもよい。前記第四の表示態様は、前記第一の表示態様よりも前記期待度が低いことを示唆する表示態様であってもよいし、前記期待度が0%であることを示唆する表示態様であってもよいし、前記期待度を示唆するものではない表示態様であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、前記示唆画像を第三の表示態様[例えば、図53(e)、図60(a)に示す虹色の表示態様]で表示可能なものであり、
前記第三の表示態様は、前記第二の表示態様よりも前記期待度が高いこと[例えば、100%]を示唆する表示態様であり、
前記発光手段は、前記第三の表示態様を表した第三の発光態様[例えば、図53(e)、図60(b)に示す虹色の発光態様]で発光する場合があるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の発光態様は、前記第一の表示態様と同一又は類似の発光態様であり、
前記第二の発光態様は、前記第二の表示態様と同一又は類似の発光態様であり、
前記第三の発光態様は、前記第三の表示態様と同一又は類似の発光態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の発光態様は、前記第一の表示態様に関係する発光態様であり、前記第二の発光態様は、前記第二の表示態様に関係する発光態様であり、前記第三の発光態様は、前記第三の表示態様に関係する発光態様であってもよい。
例えば、前記第一の発光態様と前記第一の表示態様とが、前記発光手段と前記表示手段といった媒体の違いに起因した違いだけであれば、前記第一の発光態様は、前記第一の表示態様と同一の発光態様であるといえ、前記第三の発光態様は、前記第三の表示態様と同一の発光態様であるといえる。
また、
『 前記第二の表示態様は、複数の色[例えば、黄色と緑色]を用いた表示態様であり、
前記第三の表示態様も、複数の色[例えば、虹を構成する7色(赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色)]を用いた表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の表示態様は、前記期待度が100%であることを示唆する表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
例えば、前記第三の表示態様は、大当り確定を示唆する表示態様であってもよい。
また、
『 前記第二の表示態様は、遊技台の製造会社又は販売会社を象徴する表示態様[例えば、メーカ柄あるいはメーカ色]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の表示態様は、遊技台の製造会社又は販売会社を認識可能な表示態様であってもよい。
以上の記載によれば、
『 遊技者が有利になる期待度[例えば、大当りの期待度、AT状態へ移行する期待度、ボーナス獲得の期待度等]を示唆する示唆画像[例えば、保留アイコン、変動アイコン、タイトルの文字表示、タイトルの背景表示、予告の背景表示、予告の枠表示、予告の文字表示等]を表示可能な表示手段[例えば、図43に示す装飾図柄表示装置208、サブ液晶表示装置207、図61に示す液晶表示装置1057等]と、
前記表示手段よりも遊技者側が可動領域になる可動手段[例えば、図43に示す第1演出可動体7、第2演出可動体8、図61に示す、右扉1063aおよび左扉1063b、演出可動体1058]と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、前記示唆画像を第一の表示態様[例えば、図53(a)、図60(a)に示す白色の表示態様、図53(b)に示す緑色の表示態様や図53(c)、図60(a)に示す赤色の表示態様]で表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記示唆画像を第二の表示態様[例えば、図53(d)、図60(a)に示す白地に緑色と黄色の水玉模様(メーカ柄)の表示態様]で表示可能なものであり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様よりも前記期待度が高いこと[例えば、75%]を示唆する表示態様であり、
前記可動手段は、前記第一の表示態様を表した表示態様による第一の装飾[例えば、図54(a)に示す白色の装飾、図54(b)に示す緑色の装飾や図54(c)に示す赤色の装飾]を含むものであり、
前記可動手段は、前記第二の表示態様を表した表示態様による第二の装飾[例えば、白地に緑色と黄色の水玉模様(メーカ柄)の装飾]を含まないものである[例えば、図54参照]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、期待度が高い前記第二の表示態様の希少性が向上し、該第二の表示態様の期待感や特別感を高めることができる場合がある。また、前記表示手段よりも遊技者側が可動領域になる前記可動手段が前記第二の装飾を含まないものであるため、第二の表示態様が出現したとの誤解を防止することができ、期待感を過度に煽ってしまうことを軽減させることができる。
なお、前記期待度は、大当りの期待であってもよい。
また、前記可動手段は、演出可動手段(役物)であってもよい。
また、前記第一の装飾は、前記第一の表示態様と多少異なっていても該第一の表示態様との関係性が一般的に認められればよい。さらに、前記可動手段は、前記第二の表示態様との関係性が一般的に認められる装飾は設けられていない。
前記装飾は、色や柄が塗られた部位であってもよい。すなわち、色や柄が変わらない部位であってもよい。あるいは、色や柄を表示する部位(液晶表示装置や発光ダイオード等)であってもよく、色や柄を変えて表示することが可能な部位であってもよい。
また、前記表示手段は、前記示唆画像を第四の表示態様で表示可能なものであり、前記第一の表示態様は、前記第四の表示態様よりも前記期待度が高いことを示唆する表示態様であってもよい。前記第四の表示態様は、通常の表示態様、すなわちデフォルトの表示態様であってもよい。前記第四の表示態様は、前記第一の表示態様よりも前記期待度が低いことを示唆する表示態様であってもよいし、前記期待度が0%であることを示唆する表示態様であってもよいし、前記期待度を示唆するものではない表示態様であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、前記示唆画像を第三の表示態様[例えば、図53(e)、図60(a)に示す虹色の表示態様]で表示可能なものであり、
前記第三の表示態様は、前記第二の表示態様よりも前記期待度が高いこと[例えば、100%]を示唆する表示態様であり、
前記可動手段は、前記第三の表示態様を表した表示態様による第三の装飾[例えば、虹色の装飾]を含まないものである[例えば、図54参照]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記可動手段は、前記第一の表示態様を表した表示態様による表示が表示された第一の部位[例えば、第2指(人差し指)822]が設けられたものであり、前記可動手段は、前記第一の部位が遊技者から視認不能な状態と該第一の部位が遊技者から視認可能な状態をとり得るものであり、前記可動手段は、前記第二の表示態様を表した表示態様による表示が表示された第二の部位が設けられていないものであってもよい。また、前記可動手段は、前記第三の表示態様を表した表示態様による表示が表示された第三の部位も設けられていないものであってもよい(図54参照)。
また、
『 前記第一の装飾は、前記第一の表示態様と同一又は類似の表示態様による装飾であり、
前記第二の装飾は、前記第二の表示態様と同一又は類似の表示態様による装飾であり、
前記第三の装飾は、前記第三の表示態様と同一又は類似の表示態様による装飾である、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の装飾は、前記第一の表示態様に関係する表示態様による装飾であり、前記第二の装飾は、前記第二の表示態様に関係する表示態様による装飾であり、前記第三の装飾は、前記第三の表示態様に関係する表示態様による装飾であってもよい。
例えば、前記第一の装飾と前記第一の表示態様とが、前記可動手段と前記表示手段といった媒体の違いに起因した違いだけであれば、前記第一の装飾は、前記第一の表示態様と同一の表示態様であるといえる。
また、前記第二の表示態様は、複数の色を用いた表示態様であり、前記第三の表示態様も、複数の色を用いた表示態様であってもよい。
さらに、前記第三の表示態様は、前記期待度が100%であることを示唆する表示態様であってもよい。
また、
『 前記可動手段は、前記表示手段に、前記第一の表示態様の前記示唆画像が表示された場合[例えば、図58(g)]よりも、前記第二の表示態様の前記示唆画像が表示された場合[例えば、図59(g)]の方が、可動しやすいものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示態様は、遊技台の製造会社又は販売会社を象徴する表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の表示態様は、遊技台の製造会社又は販売会社を認識可能な表示態様であってもよい。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
以下、図62~図84を用いて、本発明を適用することができる遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン100等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図62~図84に示す符号は、原則として図62~図84を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図62~図84を用いた説明では図62~図84に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図62を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。図62は、パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ104Sが設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ106Sも設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1080を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置2~4(図64参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図62に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット190も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図62では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図64に示す。
図63は、図62のパチンコ機100を裏側から見た背面図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600(図65参照)へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図65参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図65参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図65参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図65参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図65参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図65参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部606を配設している。
また、本実施形態では、主基板156上に、設定変更キー192と、設定変更ボタン194及び役物比率・設定表示器196が設けられている。本実施形態では、電源投入時にRAMクリアスイッチ180が押下されることを条件に設定変更キー192が操作されると、少なくとも大当り確率が異なる複数の設定からいずれかに設定することができる設定変更モードに移行することができる。設定変更モードにおいては、現在の設定が役物比率・設定表示器196に表示され、店員は、これを確認しながら設定変更ボタン194を押下することにより設定の変更を行うことができる。なお、電源投入時にRAMクリアスイッチ180の押下がなくとも、電源投入時に設定変更キー192が操作された場合に設定変更可能な構成としてもよい。
役物比率・設定表示器196は、主基板156に実装されるとともに主基板ケース158の内部に配置される7セグLED基板であり、店員に視認可能な態様で取り付けられている。役物比率・設定表示器196は、図71(A)に示すように、2ケタの7セグLEDが上下に配置されるとともに、右側に1ケタの7セグLEDがモジュール化されたものであり、役物比率モニタは、役物比率(YH)及び連続役物比率(RY)を報知するインジケータであり、設定モニタは、現在の設定を確認するためのモニタである。役物比率・設定表示器196は、例えば、赤色の単色LEDにより構成されているが、赤・緑・オレンジの3色により発光可能なものとしてもよいし、フルカラーLEDであってもよい。なお、役物比率・設定表示器196のうちの少なくとも一部を、例えば、遊技盤200に設けて遊技者に視認可能としてもよい。
また、本実施形態では、第1副基板ケース162の背面に、ディップスイッチ基板198が配設されている。ディップスイッチ基板198の詳細については後述する。
図64は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。ここで、矢印d1~d3はパチンコ機100を設置場所に固定した状態における方向を示している。矢印d1はパチンコ機100の奥行き方向(前後方向と呼ぶ場合がある)を示し、手前側を正面又は前と呼ぶ場合があり、奥側を背面又は後と呼ぶ場合がある。矢印d2はパチンコ機100の幅方向(左右方向と呼ぶ場合がある)を示し、正面視で左手を左、右手を右と呼ぶ場合がある。矢印d3はパチンコ機100の高さ方向(上下方向と呼ぶ場合がある)を示し、高い方を上、低い方を下と呼ぶ場合がある。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
本体104に対する遊技盤200の取付構造は、様々な構造を採用可能であるが、例えば、本体104の正面視左側(ヒンジ部112側)に遊技盤200の正面視左側部200aを挿入し、ここを回動中心として遊技盤200を回動させつつ遊技盤200の正面視右側部200bを本体104に押圧し、セットする構造を採用可能であり、このような構造であれば作業性を向上できる場合がある。
遊技盤200は、板状の本体201に各種の部品が取り付けられたユニットである。本体201は、例えば、樹脂により形成され、その表面(正面)は、パチンコ機100のキャラクタ等を表示した装飾面を構成する。装飾面は、例えば、パチンコ機100のキャラクタ等を印刷したシートを貼り付けることで形成してもよい。本体201の右下方には振動センサSR3が配設されている。振動センサSR3で検出された場合、エラー処理(例えば画像や音による報知、遊技の継続を不能とする遊技停止等)を行うことができる。振動センサSR3は磁気センサ等、他の不正検出センサであってもよい。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。外レール202の一部は、本体104に着脱自在なレール部材209により形成されている。遊技領域124のうち、外レール202と内レール204との間の領域は発射された遊技球を案内する案内領域201aを形成している。
遊技盤200の遊技領域124以外の領域を非遊技領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124と非遊技領域とは外レール202を境界として区別することができる。また、遊技球の発射強度を最大にした状態で遊技球が通過する領域よりも内側の領域は少なくとも遊技領域124と呼ぶことができる。遊技領域124は、遊技領域124内に演出装置等が存在することで遊技球が通過しない領域を含む場合がある。遊技中に遊技球が流下する点で遊技領域124を流下領域と呼び、メンテナンスやアクシデントを除いて遊技中に遊技球が流下しない点で非遊技領域を非流下領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124は、その全域を流下領域と呼ぶことも可能であるが、演出装置等の存在により遊技球が流下することがない領域は非流下領域と呼んでもよい。
遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。遊技領域124よりも下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。また、第2特別図柄保留ランプ220は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、時短中ランプTL、右打ち表示ランプRL、および高確中ランプHLも配設している。時短中ランプTLは、普図の変動表示時間が短縮されるとともに、後述する電動チューリップ(電チュー)の羽根部材232aが長時間開放しやすい時短遊技状態であることを示すためのランプである。右打ち表示ランプRLは、大当り遊技状態または時短遊技状態であって、遊技者が右打ちすることでその恩恵を得られる状態となったことを示すためのランプである。高確中ランプHLは、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプである。
装飾図柄表示装置208の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226a,226bと、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226a,226bは、遊技領域124の左右にそれぞれ1又は複数個設けられている。ここでは、遊技領域124の左側に配置された一般入賞口を一般入賞口226aと称し、遊技領域124の右側に配置された一般入賞口を一般入賞口226bと称する。一般入賞口226aに入球すると所定の球検出センサ(図示省略)が検出し、一般入賞口226aに入賞したとして、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出し、一般入賞口226bに入球すると所定の球検出センサ(図示省略)が検出し、一般入賞口226bに入賞したとして、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、1個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。本実施形態では、一般入賞口226aに入球した遊技球と一般入賞口226bに入球した遊技球とで別の球検出センサにより検出している。また、遊技領域124の左側に一般入賞口226aが複数設けられている場合には、入球した遊技球を案内する球通路を合流させて一つの共通の球検出センサにより検出させるようにしてもよいし、それぞれ別の球検出センサにより検出してもよい。また、遊技領域124の右側に一般入賞口226bが複数設けられている場合には、入球した遊技球を案内する球通路を合流させて一つの共通の球検出センサにより検出させるようにしてもよいし、それぞれ別の球検出センサにより検出してもよい。なお、一般入賞口226a,226bに入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態の場合、第1特図始動口230の配置上、右打ちした場合には、第1特図始動口230への遊技球の入球は困難な構成となっている。そして、本実施形態では、特図1に優先して特図2の変動表示を開始する仕様(このような仕様のパチンコ機を、「特2優先変動機」などと呼ばれる場合がある。)とされている。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)により構成され、第1特図始動口230の下方に配置されており、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態の場合、普図始動口228の配置上(不図示の遊技釘により)、左打ちした場合には、普図始動口228への遊技球の入球は困難な構成となっている。したがって、左打ち中は、普図変動遊技に当選することは原則として無く、したがって羽根部材232aが開閉することも原則として無い。一方、右打ちした場合には、普図始動口228への遊技球の入球が期待できるため、普図変動遊技に当選して羽根部材232aが開閉する場合がある。すなわち、左打ち中は、第2特図始動口232への入賞の可能性はほとんどないが、右打ち中は、第2特図始動口232への入賞の可能性があるということができる。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右側下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば2回、3回又は10回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。
本実施形態では、可変入賞口234及び一般入賞口226bが入球ユニットU1に一体的に構成され、遊技盤200の本体201に着脱自在に取り付け可能としている。入球ユニットU1には、更に、VシャッタVSとV通過スイッチVCが設けられている。V通過スイッチVCは上方に向けて開口し、遊技球が上から下に通過可能なものである。このV通過スイッチVCは、通過する遊技球を検出するものである。VシャッタVSは、そのV通過スイッチVCの上方に配置され、ソレノイドによって前後方向に進退するものである。このソレノイドは、上述した各種ソレノイド332に含まれるものであり、駆動回路334によって駆動される。VシャッタVSが前進した状態(閉状態に相当)では、遊技球はV通過スイッチVCを通過することができず、VシャッタVSが後退した状態(開状態に相当)になると、遊技球はV通過スイッチVCを通過可能になる。可変入賞口234へ入球し不図示の球検出センサを通過した遊技球は、前側に案内された後、VシャッタVSまで転動し、V通過スイッチVCを通過する場合と、通過できずにパチンコ機100の裏側に誘導される場合とがある。V通過スイッチVSは、上述した各種センサ320に含まれるものであり、検出信号がセンサ回路322に入力されるように構成されている。本実施形態では、主制御部300のCPU304がV通過スイッチVCへの遊技球の通過を検出すると、V入賞があったと判定する。
本実施形態では、大当り遊技が開始されてから特定ラウンド(例えば、最終ラウンド)までは、VシャッタVSは閉状態(前進した状態)を維持し、特定ラウンドにおいてVシャッタVSが開き(後退し)、V入賞が獲得可能になる。V入賞を獲得することができれば、大当り遊技終了後に、制御状態は特図高確率状態に移行し、V入賞を獲得することができなければ、大当り遊技終了後に、制御状態は特図低確率状態のままである。すなわち、本実施形態におけるパチンコ機100では、特図高確率状態への移行は、V通過スイッチVSを遊技球が通過することによって決まる。
さらに、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球等をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に流下し、入賞口(一般入賞口226a,226b、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。また、本実施形態では、本体104の空間部114の下辺に、遊技盤200から排出されるすべての遊技球を受け入れる排出球受入口(図示しない)が上方に開口するように形成されるとともに、排出球受入口に受け入れられた遊技球の通過を検出するアウト球検出センサSWoutが本体104の所定位置に設けられている。なお、アウト球検出センサSWoutは、遊技盤200側に設けられてもよい。遊技盤200から排出されるすべての遊技球(アウト口240から排出された遊技球と各種入賞口に入賞した遊技球とを含む)は、この排出球受入口に受け入れられ、所定の排出通路を経由してパチンコ機100外に排出されるように構成されている。
また、遊技領域124の上部に演出装置2が、下部に演出装置3が、それぞれ配置されると共に、左側、右側にそれぞれ演出装置4が配置されている。本実施形態の場合、これらの演出装置2~4は、本体104に支持されている。
次に、図65を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の機能ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、乱数値生成回路318は、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している。なお、乱数値生成回路318は、基本回路302に内蔵したものとしているが、基本回路302に対して接続されるものであってもよい。
また、基本回路302には、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を基本回路302におけるCPU304や乱数値生成回路318等に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば、普通電動役物としての第2特図始動口232の羽根部材232aを駆動する駆動手段や、特別電動役物としての可変入賞口234の扉部材234aや、VシャッタVSを駆動する駆動手段等を含む各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を基本回路302における乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、図示しない外部端子板を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インターフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信である。主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、シリアル通信制御回路424とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、ROM406が基本回路402に備えらえた構成であってもよい。シリアル通信制御回路424は、遊技盤用ランプ442の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路440と、遊技台枠用ランプ452の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路450とを接続し、遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450との間でシリアル通信による点灯制御を行う。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S-ROM)416と、演出装置2~4等の駆動制御を行うための駆動回路422と、センサ回路428と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量スイッチ163と、を接続している。センサ回路428は、演出装置2~4等の現在位置を検出する各種可動体センサ430や、演出ボタン136や操作キーユニット190を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力する。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インターフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのメモリ508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出してVRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)516と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が接続されている。本実施形態では、一時的記憶領域としてメモリ508を用いており、メモリ508は、電源が遮断されても記憶状態を保持可能な記録媒体(例えば、EEPROMやフラッシュメモリ等)によって構成されている。これにより、例えば、大当り履歴に関する表示を表示するための情報を、主制御部300において初期化されたり設定変更が行われた場合にも保持することができる。なお、電源が遮断されると記憶情報が揮発するRAMを用いるようにしてもよい。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、CRインターフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、図示しない外部端子板を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605には、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1044や、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ106S等が含まれており、本体104や前面枠扉106が開放されている場合にはこれらのセンサが検知し、開放信号を出力する。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射ソレノイド632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
次に、図66(a)~(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図66(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図66(a)には、「特図a」から「特図c」の3種類の特図が示されている。図66(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図1の停止図柄態様として、2種類の大当り図柄(「特図a」及び「特図b」)が用意されている。「特図a」は、確変獲得を予定した3ラウンド(R)確変大当り図柄であり、「特図b」は、確変獲得のチャンスがない3R通常大当り図柄である。上述のごとく、本実施形態におけるパチンコ機100では、確変獲得(特図高確率状態への移行)は、V通過スイッチVSを遊技球が通過することで決まる。第1特図表示装置212に特図aが停止表示されると、大当り遊技の最終ラウンドとなる3ラウンドに突入すると、VシャッタVSが開き(後退し)、V通過スイッチVSを遊技球が通過可能になる。V通過スイッチVSを遊技球が通過すれば(V入賞を獲得すれば)、大当り遊技終了後に、制御状態は、特図高確率状態に移行し、移行した特図高確率状態は、大当り遊技が終了してから特図の図柄変動表示が120回行われる間、維持される。本実施形態では、VシャッタVSが開けば、開状態を維持している時間は十分にあり、V通過スイッチVSへの遊技球の通過の可能性が高く、「特図a」は、確変獲得を予定した大当りということができる(後述する「特図A」及び「特図B」においても同じ。)。一方、第1特図表示装置212に特図bが停止表示されると、大当り遊技の最終ラウンドとなる3ラウンドに突入してもVシャッタVSは開かず、V通過スイッチVSを遊技球が通過することはなく(V入賞を獲得できず)、大当り遊技終了後に、制御状態は特図低確率状態のままである。このように、特図高確率状態への移行についてはV入賞の必要があったが、普図高確率状態への移行については、大当り遊技の終了を条件に開始される。すなわち、大当りすれば、大当り遊技終了後に普図高確率状態に移行し、移行した普図高確率状態は、大当り遊技が終了してから特図の図柄変動表示が、特図aの場合であれば120回、特図bの場合であれば50回行われる間、維持される。
さらに、本実施形態では、特図1の停止図柄態様として、1種類のハズレ図柄(「特図c」)が用意されている。
図66(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図66(b)には、「特図A」から「特図D」の4種類の特図が示されており、そのうち2種類の特図が大当り図柄(「特図A」及び「特図B」)となっている。「特図A」は、確変獲得を予定した10R確変大当り図柄であり、「特図B」は、確変獲得を予定した2R確変大当り図柄である。すなわち、特図Aは、10ラウンド目にV入賞を獲得すれば、大当り遊技終了後に、制御状態は、特図高確率状態普図高確率状態に移行し、大当り遊技が終了してから特図の図柄変動表示が120回行われる間、その状態が維持される。特図Bは、2ラウンド目にV入賞を獲得すれば、大当り遊技終了後に、制御状態は、特図高確率状態普図高確率状態に移行し、大当り遊技が終了してから特図の図柄変動表示がここでも120回行われる間、その状態が維持される。
さらに、本実施形態では、特図2の停止図柄態様として、2種類のハズレ図柄(「特図C」および「特図D」)が用意されている。「特図C」は、「特図c」と同じ一般的なハズレ図柄であるが、「特図D」は、時短図柄と称される特別な図柄であり、詳しくは後述する。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、停止する大当り図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。また、特定の期間の特図2変動遊技においては、ハードウェア乱数の抽選によって「突然時短」に当選したか否かの決定が行われ、「突然時短」に当選すれば、第2特図表示装置214に「時短図柄」が停止表示される。さらに、本実施形態では、上述のごとく、大当り遊技の終了後に普図高確率状態に移行する。普図高確率状態は、時短遊技状態(電サポ状態)と称される。ここで、時短遊技状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非時短遊技状態より高い所定状態のことをいう。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短遊技状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、時短遊技状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非時短遊技状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(時短遊技状態)では99/100に上昇する。また、時短遊技状態の方が、非時短遊技状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非時短遊技状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が時短遊技状態では2秒に短縮される。また、時短遊技状態では、非時短遊技状態に比べて、特図2始動口232の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非時短遊技状態では0.2秒の電チュー開放期間が時短遊技状態では2秒に延長される。さらに、時短遊技状態では非時短遊技状態に比べて、羽根部材232aは多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非時短遊技状態では1回しか開かない羽根部材232aが、時短遊技状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非時短遊技状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、可変入賞口(アタッカ)234への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態においては、単に「非時短遊技状態」と記載している場合は大当り遊技中を除くものとする。
なお、本実施形態では、時短遊技状態では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の全てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、時短遊技状態としてもよい。この場合、後述するa時短、b時短、c時短のそれぞれの時短遊技状態で普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加のうち実行されるものを変えてもよい。例えば、a時短の場合、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の全てが行われるが、b時短やc時短では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の何れか1つや2つが実行されるようにすればよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずれか一方が行われれば、時短遊技状態としてもよい。非時短遊技状態では、時短遊技状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、時短遊技状態では非時短遊技状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。上述のごとく、本実施形態では、「特図a」、「特図A」、及び「特図B」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、120回の特図の変動表示が行われるまで時短遊技状態(普図高確率状態)が維持され、121回目には非時短遊技状態(普図低確率状態)に移行する。また、「特図b」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、50回の特図の変動表示が行われるまで時短遊技状態(普図高確率状態)が維持され、51回目には非時短遊技状態(普図低確率状態)に移行する。なお、本実施形態では、全ての特図の大当り図柄について、大当り遊技の終了後に時短遊技状態に移行するようにしたが、時短遊技状態に移行しない大当り図柄(非時短大当り図柄)を設けてもよく、非時短大当り図柄で大当りとなった場合は、当該大当り遊技の終了後に時短遊技状態に移行せず、非時短遊技状態のままとなるようにしてもよい。また、大当り図柄の他に小当り図柄を用意してもよく、小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材234aが所定回(例えば2回)作動し、その扉部材234aは、1回の作動につき開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。なお、小当りにおける扉部材234aの開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
図66(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」~「装飾11」の11種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。
通常大当り(「特図b」の3R通常大当り)であることを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾2-装飾2-装飾2」等)を停止表示する。一方、確変大当り(「特図a」の3R確変大当り、「特図A」の10R確変大当り、「特図B」の2R確変大当り)を報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、「装飾3-装飾3-装飾3」又は「装飾7-装飾7-装飾7」を停止表示する。また、「特図c」や「特図C」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。さらに、突然時短に当選したことを報知する場合には、「装飾1」~「装飾10」の組み合わせではなく、「装飾11」が3つ並べて表示される。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第2副制御部500が制御することによって行われる。
図66(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図66(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
<主制御部メイン処理>
次に、図67を用いて、図65に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図65に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値、特図ラウンド決定乱数値、特図電サポ決定乱数値、および特図図柄決定乱数が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図65に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図67に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理を実行するべくステップS113以降の処理に進む。
電断前の状態に復帰すると判定しない場合は(ステップS109;No)、その要因が図63に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180が遊技店の店員などにより操作されたものであるか否かを判定する(ステップS113)。すなわち、RAMクリアスイッチ180が操作された場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。RAMクリア信号がオンと判定された場合は(ステップS113;Yes)、設定変更キー192がON側に操作されているか否かを判定する(ステップS115)、設定変更キー192がON側に操作されていると判定した場合は(ステップS115;Yes)、設定変更処理を実行する(ステップS117)。
設定変更処理が実行されると、役物比率・設定表示器196における設定モニタに対応する7セグが「1」を示して点滅し、設定変更可能であることが示される。この状態で、設定変更ボタン194が押下操作されるごとに、設定モニタの7セグがインクリメントし、設定モニタに対応する7セグが「6」を示している状態で設定変更ボタン194が押下操作されると「1」に戻るようになっている。本実施形態では、少なくとも大当り確率の異なる設定1~6のうちからいずれかを選択可能とされており、所望とする設定に変更した後で設定変更キー192をOFF側に操作することで、設定が確定する。このとき、設定モニタに表示されている設定値は消去される。その後、設定が確定した後は、設定変更ボタン194を操作することにより設定値を設定モニタに一定時間(例えば、5秒間)再表示させることができる。なお、本実施形態では、設定値を役物比率・設定表示器196の設定モニタに表示させるようにしたが、例えば、装飾図柄表示装置208に表示させたり、音声出力により報知するようにしてもよい。また、本実施形態では、設定1~6の6段階設定としているが、6段階設定以外であってもよいし、設定変更を行わないものであってもよい。また、本実施形態では、設定モニタに表示される設定の初期値を「1」としたが、電源が遮断される前の設定値が保持され、保持された設定値が表示されるようにしてもよい。
また、ステップS113において、RAMクリア信号がONであると判定しなかった場合(ステップS113;No)や、ステップS115において設定変更キー192がON側に操作されていると判定しなかった場合は(ステップS115;No)、ステップS117の設定変更処理を実行することなく、ステップS119に移行する。
ステップS119では、基本回路302を初期状態にすべく初期化処理を実行する(ステップS119)。ここでは、RAMクリア信号がONである場合、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定し、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべく初期化処理を実行する。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。なお、本実施形態では、初期化が行われた場合であっても設定変更処理(ステップS117)で設定された設定値は保持される。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンド及びステップS117で選択された設定を示す設定コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS119)が行われたことを表すコマンドであり、後述する復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS121では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0~99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS121の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS121内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図63に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図68を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図65に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図65に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図65に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234,226やこれらの始動口230,232,228への入賞があったと判定する。例えば、第1特図始動口230への入球を検出する第1始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS121で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0~99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0~99の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234,226や始動口230,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図65に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4~5に暗号化のための今回加工種別(0~3)、およびビット0~3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図66(d)に示す普図A)およびハズレ図柄(図66(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄や変動時間を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、10R大当りフラグ、2R大当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、10R大当りフラグがオンの場合には図66(b)に示す特図A、2R大当りフラグがオンの場合には特図B、ハズレフラグがオンの場合には特図C、普図確率変動フラグがオンの場合には特図Dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、10R確変大当り図柄(特図A)、2R確変大当り図柄(特図B)、ハズレ図柄(特図C)、時短図柄(特図D)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
さらに、確変付き大当りの最終ラウンド(特図Aにあっては10ラウンド、特図Bにあっては2ラウンド)における特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば、10秒間)VシャッタVSの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、VシャッタVSを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けたVシャッタ開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。そして、所定の開放期間が終了したタイミング(Vシャッタ開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、VシャッタVSの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、VシャッタVSを閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、遊技球がV通過スイッチVCを通過した場合には、特図確率変動フラグがオンにされる。加えて、V通過スイッチVCを遊技球が通過して確変を獲得したことを遊技者に報知する画像を表示している期間(V入賞演出期間(例えば3秒間))待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域にV入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)でV入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。一方、遊技球がV通過スイッチVCを通過しなかった場合には、特図確率変動フラグがオンにされることはない。
また、扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(初回を除く、9ラウンド又は1ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば、3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
また、10R大当りフラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(120回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。2R大当りフラグがオンに設定されている場合にも、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(120回)をセットするとともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(950回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまう場合があるという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図1変動表示の途中(上述の特図1表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図1状態更新処理では、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は特図1の変動表示(特図1変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、3R大当りフラグA、3R大当りフラグB、およびはずれフラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図1関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、例えば、3R大当りフラグAがオンの場合には図66(a)に示す特図a、3R大当りフラグBがオンの場合には特図b、はずれフラグがオンの場合には特図cそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は、3R確変大当り図柄(特図a)、3R通常大当り図柄(特図b)、ハズレ図柄(特図c)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図1停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図1が所定期間停止表示され、特図1変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図1であることを示す特図1識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図1変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図1作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図1待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図1待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
さらに、3R大当りフラグAがオンに設定されていれば、最終ラウンド(3ラウンド)における特図1状態更新処理では、所定の開放期間(例えば、10秒間)VシャッタVSの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、VシャッタVSを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けたVシャッタ開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。そして、所定の開放期間が終了したタイミング(Vシャッタ開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、VシャッタVSの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、VシャッタVSを閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、遊技球がV通過スイッチVCを通過した場合には、特図確率変動フラグがオンにされる。加えて、V通過スイッチVCを遊技球が通過して確変を獲得したことを遊技者に報知する画像を表示している期間(V入賞演出期間(例えば3秒間))待機するために、RAM308に設けた特図1待機時間管理用タイマの記憶領域にV入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)でV入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。一方、遊技球がV通過スイッチVCを通過しなかった場合には、特図確率変動フラグがオンにされることはない。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(初回を除く2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図1状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、3R大当りフラグAがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(120回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。3R大当りフラグBがオンに設定されている場合にも、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(50回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、特図1状態更新処理では、普図確率変動フラグがオンに設定されていることはない。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図1非作動中を設定する。
さらに、特図1変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図1非作動中を設定する。特図1非作動中の場合における特図1状態更新処理では、何もせずに次のステップS229に移行するようにしている。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本例示形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。また、特図1の当否判定にあっても、大当りとするか、あるいははずれとするかの決定を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11~14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンド、設定コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0~10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、はずれフラグ、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、はずれフラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。設定コマンドの場合であれば、設定の情報などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、はずれフラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図67に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図69(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図69(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136や操作キーユニット190の操作を検出し、その検出結果に応じて、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136や操作キーユニット190の操作に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ442,452への命令がある場合には、この命令を遊技盤用ランプ駆動回路440及び遊技台枠用ランプ駆動回路450に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に演出装置2~4への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS303に戻る。
図69(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図69(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、第1副制御部メイン処理のステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS341の次のステップS343では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS319)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図70(a)は、第2副制御部500の図示しないCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図70(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM(不図示)内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(装飾図柄表示装置208による演出データ)をROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP516への命令がある場合には、この命令をVDP516に出力する(詳細は後述)。その後、ステップS403に戻る。
図70(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS431では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図70(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS441では、第2副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS441の次のステップS443では、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図70(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS411における画像制御処理のフローチャートである。ステップS451では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM518のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS451の次のステップS453では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS453:Yes)、ステップS455に進み、そうでない場合は(ステップS453:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS455では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS451でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP516に指示する。VDP516は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS455の次のステップS457では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS457の次のステップS459では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS459:Yes)、ステップS461に進み、そうでない場合は(ステップS459:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS461では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図71を参照して役物比率・設定表示器196及びディップスイッチ基板198の具体的構成について説明する。ここで、図71(A)は、役物比率・設定表示器196の具体的構成の一例を示す図であり、図71(B)は、ディップスイッチ基板198の具体的構成の一例を示す図である。
役物比率・設定表示器196は、上述したように、役物比率モニタと設定モニタとを有して構成されており、役物比率モニタは、連続役物比率(RY)及び役物比率(YH)を表示し、設定モニタは、現在の設定値を表示している。
ここで、連続役物比率とは、獲得する遊技球(すなわち、セーフ球)の数のうち役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるもの(すなわち、大当り遊技中において可変入賞口234が開放して入賞したことにより獲得する遊技球の数)の割合のことをいう。なお、アウト球の数に対する可変入賞口234への入賞により獲得する遊技球の数の割合であってもよい。また、役物比率とは、獲得する遊技球(すなわち、セーフ球)の数のうち役物の作動によるもの(すなわち、第2特図始動口232及び可変入賞口234が開放して入賞したことにより獲得する遊技球の数)の割合のことをいう。
本実施形態では、連続役物比率を算出した結果、連続役物比率が60%を超えていると判定した場合は、連続役物比率を表示する2ケタの7セグLEDを点滅表示させ、その後に、セキュリティ信号(RY)を出力する。ここで、セキュリティ信号(RY)は、連続役物比率が60%を超えた場合に出力されるエラー信号であり、情報出力回路336を介してパチンコ機100外に出力される。なお、主基板156に実装可能な試験端子から出力されてもよい。これにより、遊技機の型式申請試験を円滑に行わせることができる場合がある。
また、役物比率を算出した結果、役物比率が70%を超えていると判定した場合は、役物比率を表示する2ケタの7セグLEDを点滅表示させ、その後に、セキュリティ信号(YH)を出力する。ここで、セキュリティ信号(YH)は、役物比率が70%を超えた場合に出力されるエラー信号であり、情報出力回路336を介してパチンコ機100外に出力される。
なお、本実施形態では、連続役物比率あるいは役物比率が正常値の上限を超えた場合には、所定の7セグLEDを点滅させるようにしたが、例えば、発光色を変化させるようにしてもよい。
図71(B)に示すように、ディップスイッチ基板198には、8つのディップスイッチが配設されている。各ディップスイッチは、第1副基板160に接続されており、電源投入時に各ディップスイッチの位置を読み取り、演出の出現確率を変更することができ、例えば、設定示唆を実行する頻度や、予告の出現率や、演出モードの突入率等を設定することができる。
続いて、図62に示すパチンコ機100のゲーム性について、これまで説明したことと重複する部分もあるが説明する。
図72(a)は、大当りの種類と、大当り遊技後の遊技状態についてまとめた表である。
まず、図62に示すパチンコ機100では、図67に示す設定変更処理(ステップS117)において設定1が選択された場合には、特図低確率での大当り確率は1/320になり、特図高確率での大当り確率は1/91になる。設定2が選択された場合には、特図低確率での大当り確率は1/315になり、特図高確率での大当り確率は1/90になる。設定3が選択された場合には、特図低確率での大当り確率は1/310になり、特図高確率での大当り確率は1/88になる。設定4が選択された場合には、特図低確率での大当り確率は1/305になり、特図高確率での大当り確率は1/87になる。設定5が選択された場合には、特図低確率での大当り確率は1/300になり、特図高確率での大当り確率は1/85になる。設定6が選択された場合には、特図低確率での大当り確率は1/295になり、特図高確率での大当り確率は1/84になる。設定の数値が大きくなるほど、大当りに当選しやすくなっている。
また、普図低確率での普図当選確率は1/100であるのに対して、普図高確率での普図当選確率は99/100である。
さらに、図72(a)に示すように、特図1では、特図aと特図bの内訳は均等(50%ずつ)であり、特図2では、特図Aと特図Bの内訳は7:3である。
また、特図1の特図aでは、最終ラウンドである3ラウンド目に限ってVシャッタVSが開き、V通過スイッチVCを遊技球が通過可能になる。このV通過スイッチVCを遊技球が通過した場合(確変作動領域ONの場合)には、確変付きとなるため、大当り遊技終了後の遊技状態は、特図高確率普図高確率状態になり、この状態が、特図の図柄変動表示が120回行われる間維持される。一方、V通過スイッチVCを遊技球が通過しなかった場合(確変作動領域OFFの場合)には、大当り遊技終了後の遊技状態は、特図低確率普図高確率状態になり、この状態が、特図の図柄変動表示が120回行われる間維持される。
特図1の特図bでは、最終ラウンドである3ラウンド目になってもVシャッタVSが開くことはなく、したがって、遊技球がV通過スイッチVCを通過することもない。よって、大当り遊技終了後の遊技状態は、特図低確率普図高確率状態に限られ、この状態が、特図の図柄変動表示が50回行われる間維持される。
特図2の特図Aでは最終ラウンドである10ラウンド目に限ってVシャッタVSが開き、V通過スイッチVCを遊技球が通過可能になる。特図Bでは最終ラウンドである2ラウンド目に限ってVシャッタVSが開き、V通過スイッチVCを遊技球が通過可能になる。特図Aにしても特図Bにしても、V通過スイッチVCを遊技球が通過した場合(確変作動領域ONの場合)には、大当り遊技終了後の遊技状態は、特図高確率普図高確率状態になり、この状態が、特図の図柄変動表示が120回行われる間維持される。一方、V通過スイッチVCを遊技球が通過しなかった場合(確変作動領域OFFの場合)には、大当り遊技終了後の遊技状態は、特図低確率普図高確率状態になり、この状態が、特図の図柄変動表示が120回行われる間維持される。
なお、特図高確率普図高確率状態、あるいは特図低確率普図高確率状態が所定回数維持された後は、通常状態(特図低確率普図低確率状態)に移行する。大当り遊技後に開始される時短ことはa時短と言われている。
図72(b)は、図62に示すパチンコ機100のゲームフローを示す図である。
通常状態(特図低確率普図低確率状態)では、特図1始動口230を狙うべく、遊技領域のうちの左側領域へ向けて遊技球を発射することが推奨される。すなわち、特図低確率普図低確率状態では、普図始動口228へ入球させても、ほとんど普図変動遊技に当選することはなく、右打ちを行うべきではなく、遊技者は、遊技球を左側領域へ向けて発射するべき(左打ちを行うべき)である。なお、通常状態とは非時短遊技状態のことになる。
一方、特図低確率普図高確率状態あるいは特図高確率普図高確率状態といった時短遊技状態では、普図変動遊技に当選しやすいため、普図始動口228を狙うべく、遊技領域のうちの、普図始動口228が設けられた右側領域へ向けて遊技球を発射することが推奨される。すなわち、図72(a)の内訳に示すように、特図1では確変付きの大当り(特図a)を獲得することができる確率は50%であるのに対して、特図2では確変付きの大当りを獲得することができる確率は100%である。また、大当り遊技後に時短遊技状態が維持される回数は、特図1では50回の場合があるのに対して、特図2では必ず120回である。したがって、特図1よりも特図2の方が遊技者にとって有利な大当りを獲得することができやすいため、第2特図始動口232へ入賞させて特図2での大当りを狙うべきである。そのため、遊技者は、遊技球を右側領域へ向けて発射するべき(右打ちを行うべき)である。
また、大当り遊技の場合には、可変入賞口234を狙うべく、遊技領域のうちの、可変入賞口234が設けられた右側領域へ向けて遊技球を発射すること(右打ちを行うこと)になる。図72(b)には、大当り遊技終了後に、時短遊技状態が120回維持される場合と50回維持される場合とがあることが示されている。
また、図72(b)には、特図低確率状態(時短遊技状態、非時短遊技状態)で特図の図柄変動表示が950回行われる間、一回も特図に当たらなかった場合、すなわち950回特図ハズレが連続した場合には、特図の図柄変動表示が1100回行われる間、時短遊技状態が維持されることになる。特図ハズレが所定回連続した結果、時短遊技状態が維持されるようになる期間は、遊タイムと言われ、この時短のことはb時短と言われている。b時短遊技状態へは、電源投入後初当りするまでに1回しか移行することができず、また、一度大当りした以降は、次に大当りするまでに1回しか移行することができない。したがって、b時短遊技状態において950回特図ハズレが連続した場合には、b時短遊技状態へ改めて新規に移行することはなく、これまでのb時短遊技状態が継続され、1100回特図ハズレが連続した場合には、非時短遊技状態(通常状態)に移行する。なお、b時短遊技状態への移行条件である連続ハズレ回数のカウントには、a時短遊技状態及び後述するc時短遊技状態で連続してハズレた回数も含まれる。
また、時短図柄は、図66(a)(b)に示す通り、特図2の図柄変動表示に限って停止表示される可能性がある。時短図柄が停止表示されて移行する時短遊技状態のことはc時短と言われている。この時短図柄は、時短遊技状態(特図高確率普図高確率状態、特図低確率普図高確率状態)が終了した時点で残っていた特図2の保留(以下、「特図2残保留」と称する場合がある。)が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示において、c時短に当選する場合がある。c時短に当選すると、第2特図表示装置214(図64参照)に時短図柄が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、図66(c)に示す「装飾11」(時短の装飾図柄)が3つ並んで停止表示される。そして、特図の図柄変動表示が950回行われる間、時短遊技状態(特図低確率普図高確率状態)が維持されることになる。すなわち、大当り遊技を経由することなくc時短遊技状態に移行する。突然時短の当選確率は、1/90である。なお、大当り遊技が終了して開始された時短遊技状態が終了した時点の特図2残保留や、950回特図ハズレが連続して開始されたb時短遊技状態が終了した時点の特図2残保留の他、突然時短に当選して開始された時短遊技状態が終了した時点の特図2残保留においても突然時短に再度当選する場合があり得る。
また、本実施形態では、特図高確率普図高確率状態、特図低確率普図高確率状態及びb時短遊技状態においても、時短図柄に当選する場合がある。この場合にも、第2特図表示装置214(図64参照)には時短図柄が停止表示される。しかしながら、装飾図柄表示装置208には、図66(c)に示す「装飾11」(時短の装飾図柄)が3つ並んで停止表示さることはなく、ハズレを報知するバラケ目が停止表示される。そして、本実施形態では、c時短遊技状態よりも、特図高確率普図高確率状態、特図低確率普図高確率状態及びb時短遊技状態を優先するため、第2特図表示装置214に時短図柄が停止表示されても、その時短図柄は無効化され、c時短遊技状態に移行されることはない。
さらに、非時短遊技状態において右打ちを行い、1/100の確率で普図変動遊技に当選し、第2特図始動口232(電チュー)に入賞した場合にも、c時短に当選する場合があり、無効化されることなく、c時短遊技状態に移行される。すなわち、特図2残保留に限らず、新たな特図2保留であっても、c時短遊技状態に移行される場合がある。なお、非時短遊技状態において第2特図始動口232(電チュー)に入賞することが極めて困難(不可能)としても良い。例えば、普図始動口228へ遊技球が入球したとしても普図変動遊技に当選することがないようにしても良いし、普図変動遊技に当選したとしても、羽根部材232aの開放パターンを第2特図始動口232(電チュー)に入賞することが極めて困難(不可能)な開放パターンとしても良い。
また、b時短遊技状態への移行条件が、c時短遊技状態で全てハズレること(950回連続して特図ハズレになること)によって満足され、c時短遊技状態からb時短遊技状態へ移行する場合もある。
なお、本実施形態では、特図高確率普図高確率状態、特図低確率普図高確率状態及びb時短遊技状態においても第2特図表示装置214に時短図柄が停止表示されるようにしていたが、停止表示されないようにしてもよい。つまり、非時短遊技状態における特図2の図柄変動表示以外では、停止表示されることはないようにしてもよい。
続いて、図62に示すパチンコ機100における具体的なゲームの進行例について説明する。
図73は、時短遊技状態が終了する少し前から時短遊技状態が終了し非時短遊技状態に移行した例を段階的に示す図である。
図73に示す各図には、装飾図柄表示装置208と、時短中ランプTLと、右打ち表示ランプRLと、高確中ランプHLが示されている。各ランプは、点灯状態を黒色で表し、消灯状態を白色で表す(図83に示す例まで同じ)。また、図73(a)に示す装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄・保留数表示領域284が設けられている。第4図柄・保留数表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するとともに、保留数を報知するための領域であり、左上部には特図1の保留数表示領域が設けられ、左下部には特図2の保留数表示領域が設けられている。また、右上部には、特図1の図柄変動中報知領域が設けられ、右下部には特図2の図柄変動中報知領域が設けられている。なお、普図の図柄変動中報知領域や普図の保留数表示領域がさらに設けられてもよい。特図1の保留数表示領域に示す数値は、特図1保留ランプ218の示す保留数に整合されており、また、特図2の保留数表示領域に示す数値は、特図2保留ランプ220の示す保留数に整合されている。また、特図1の図柄変動中報知領域では、特図1の図柄停止中には、結果に応じて、例えば、大当りであれば「○」で停止表示され、はずれであれば「×」で停止表示される。また、特図1の図柄変動表示中では、「-」の表示が点滅し、特図1の図柄変動表示中であることを認識することができる場合がある。なお、特図2の図柄変動中表示領域における表示も、特図1の図柄変動中表示領域における表示と同様であり、こちらは、特図2の図柄変動表示及び停止表示に対応して表示態様が変化する。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させたり、保留数表示領域に表示されている数値の表示態様を変化させることで、先読み予告や実行中の図柄変動表示に関する予告を行ってもよい。以上説明した第4図柄・保留数表示領域284については、図83に示す例まで同じである。
また、図73(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左上隅には、ミニ図柄が表示されており、表示画面中央に大きく表示されている装飾図柄に合わせて変動表示及び停止表示が行われる。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。変動アイコン表示領域280には、現在行われている図柄変動に対応した変動アイコンが表示される。図73(a)では、特図の図柄変動表示が終了しているため、変動アイコンは消え非表示である。
図73(a)に示す制御状態(遊技状態)は、時短遊技状態である。より具体的には、特図低確率普図高確率状態である。図73(a)に示す時短中ランプTLは点灯しており、高確中ランプHLは消灯している。また、図72(b)を用いて説明したように、時短遊技状態では右打ちが推奨され、図73(a)に示す右打ち表示ランプRLも点灯している。加えて、図73(a)に示す装飾図柄表示装置208の第4図柄・保留数表示領域284の左横には、右打ちを促す右打ち第1表示RH1が表示されている。この右打ち第1表示RH1は、時短遊技状態中は、特図の図柄変動表示が終了しても表示され続ける表示であり、デモ画面に移行しても表示され続ける。なお、デモ画面に移行した後も右打ち表示ランプRLも点灯を続ける。
図73(a)における時短遊技状態は、V通過スイッチVCを遊技球が通過せずに大当り遊技が終了して開始された時短遊技状態(a時短遊技状態)、又は950回特図ハズレが連続して開始された時短遊技状態(b時短遊技状態)である。図73(a)に示す装飾図柄表示装置208の背景は、時短遊技状態を表す城下町の背景である。また、図73(a)における状態は、特図の図柄変動表示があと4回行われると時短遊技状態から非時短遊技状態に移行してしまう状態である。図73(a)に示す装飾図柄表示装置208の右下隅には、時短遊技状態は残り4回しか継続しないことを表す時短遊技状態残回数表示として「残4」の文字が表示されている。なお、大当り遊技が終了して開始された時短遊技状態(a時短遊技状態)、950回特図ハズレが連続して開始された時短遊技状態(b時短遊技状態)、突然時短に当選して開始された時短遊技状態(c時短遊技状態)によって、装飾図柄表示装置208における背景が異なってもよいし、時短遊技状態残回数表示の表示態様も異なってもよい。また、特図高確率普図高確率状態と特図低確率普図高確率状態とでも、装飾図柄表示装置208における背景が異なってもよいし、時短遊技状態残回数表示の表示態様も異なってもよい。
また、時短遊技状態における装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域280の左横に特図2の保留アイコン表示領域282が表示されている。
特図2の保留アイコン表示領域282には、特図2の保留を表す保留アイコンが表示される。特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数や特図2の保留数表示領域に示される数値の他、特図2の保留アイコンの数によっても表される。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図2の保留アイコン表示領域282では、保留アイコンが横並びに表示され、変動アイコン表示領域280に近い保留アイコン(右側の保留アイコン)ほど入賞が古い保留アイコンになる。
図73(a)には、特図2の保留アイコン表示領域282に3つの特図2の保留アイコンh21,h22,h23が表示されており、これら3つの特図2の保留アイコンh11,h12,h23はいずれも、デフォルトの表示態様(通常の表示態様)で表示されている。デフォルトの表示態様は、丸形の無模様かつ白色の表示態様である。図面上では、白色を、左斜め下を向いたハッチングで表す。保留アイコンは、表示態様によって先読み予告の大当りの期待度を示唆する。すなわち、保留アイコンが表す保留が消化されて行われる図柄変動表示において大当りする期待度を示唆する。デフォルトの表示態様は、大当り期待度が5%であることを示唆する。なお、大当り期待度が0%であることを示唆するようにしてもよい。あるいは、そもそもデフォルトの表示態様では大当りの期待度を示唆していないことにしてもよい。以下の説明では、デフォルトの表示態様である場合にはその旨の説明を省略することがある。
なお、図73(a)では、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
図73(b)では、特図2の図柄変動表示が開始されている。すなわち、この図では不図示の第2特図表示装置214(図64参照)における図柄変動が開始され、さらに第4図柄及びミニ図柄の変動表示も開始され、保留アイコンの移動も終了し、装飾図柄の変動表示も開始されている。第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は2になり、特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、それまで第一の保留アイコンであった保留アイコンh21が、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。この変動アイコンの表示態様もデフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)である。加えて、装飾図柄表示装置208の右下隅に表示された時短遊技状態残回数表示は一つ減って「残3」の表示になっている。
さらに、特図の図柄変動表示が開始されると、特図2の保留アイコン表示領域282の上には、スピーカ120から出力される楽曲を選択することができる楽曲選択表示MCの表示が開始される。図73(b)に示す装飾図柄表示装置208に表示された楽曲選択表示MCでは「楽曲1」の曲名が表示されており、ここでは不図示のスピーカ120からは楽曲1が出力されている。この楽曲出力については、詳しくは図78以降で説明する。
図73(c)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾3-装飾5-装飾8」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「358」の組合せで停止表示されている。なお、楽曲選択表示MCは、装飾図柄が停止表示される度に一旦消え、装飾図柄の変動表示が開始される度に表示が再開される。
図73(d)では、特図2の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は1になり、特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、特図2の保留アイコン表示領域282には1つの保留アイコンh21のみが表示されている。加えて、装飾図柄表示装置208の右下隅に表示された時短遊技状態残回数表示は一つ減って「残2」の表示になっている。
図73(e)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾8-装飾1-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「814」の組合せで停止表示されている。
図73(f)では、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は0になり、特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは右側に一つずれ、特図2の保留アイコン表示領域282には保留アイコンが一つも表示されておらず、保留数が0になってしまっている。また、それまで第一の保留アイコンであったデフォルトの表示態様の保留アイコンh21は、変動アイコン表示領域280において変動アイコンh0として表示されている。図73(f)に示す変動アイコンh0は、デフォルトの表示態様とは異なる赤色の表示態様である。図面上では赤色を斜線のクロスハッチングで表す。赤色の表示態様の変動アイコンh0は、現在行われている図柄変動表示において大当りする期待度が50%であることを示唆し、いわゆる通常予告が実行されている。また、装飾図柄表示装置208には、右打ち第1表示RH1が継続して表示されており、その横には、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示であることを表す「LAST」の文字が表示されている。なお、装飾図柄表示装置208の右下隅に表示されていた時短遊技状態残回数表示は消えて非表示になっているが「残1」として表示されていてもよい。さらに、図73(f)に示す装飾図柄表示装置208では、右打ち第1表示RH1とは異なる表示態様の右打ちを促す右打ち第2表示RH2の表示が開始されている。右打ち第2表示RH2は、右向きの矢印の図形の中に、第2特図始動口232(電チュー)を狙って特図2の保留を貯めておくことが記されている。これは、突然時短当選につながる特図2残保留を獲得しておくことを勧める報知である。図73(f)の段階では、特図2の保留数が0であるが、仮に特図2の保留数が満タン(4個)であっても右打ち第2表示RH2は表示される。さらに、スピーカ120からも、右打ちを促し特図2の保留を貯めることの右打ち報知(「右打ちして保留を貯めろ」の音声出力)が開始されている。また、スピーカ120からは継続して楽曲1も出力されている。なお、右打ち報知の音声が出力されている間は、楽曲1の出力音を低下させてもよいし、楽曲1を完全に消音してもよい。右打ち第2表示RH2による右打ち報知にしても、スピーカ120からの右打ち報知にしても、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が開始されると、実行が開始される。なお、右打ち第2表示RH2の表示開始タイミングは、最後の特図の図柄変動表示に対応した装飾図柄の変動表示の開始タイミングと同一であってもよいし、装飾図柄の変動表示が開始された後のタイミングであってもよい。また、スピーカ120からの右打ち報知の開始タイミングも、最後の特図の図柄変動表示に対応した装飾図柄の変動表示の開始タイミングと同一であってもよいし、装飾図柄の変動表示が開始された後のタイミングであってもよいし、不図示の第2特図表示装置214(図64参照)における図柄変動が開始されてから装飾図柄の変動表示が開始される前のタイミングであってもよい。
図73(g)では、第2特図始動口232に2回の入賞があり特図2の保留が2つ増え、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は2になり、特図2の保留アイコン表示領域282には2つの保留アイコンh21,h22が表示されている。
図73(h)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入している。また、第2特図始動口232にさらに1回の入賞があり特図2の保留が1つ増え、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は3になり、特図2の保留アイコン表示領域282には3つ目の保留アイコンh23も表示されている。
図73に示す例では、同図(h)でリーチ状態に突入したもののスーパーリーチには発展せず、同図(i)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾3-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「434」の組合せで停止表示されている。また、図73(i)に示す装飾図柄表示装置208の中央上部には、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が終了したことを表す「終了」の文字が表示されている。最後の特図の図柄変動表示が終了すると、それまで表示されていた、右打ち第1表示RH1および右打ち第2表示RH2は消えて非表示になる。また、スピーカ120からそれまで出力されていた右打ち報知も終了している。なお、これらの終了タイミングは、装飾図柄の変動表示の終了と同時であってもよいし、装飾図柄の変動表示が終了した後であってもよい。あるいは、最後の特図の図柄変動表示が終了してから装飾図柄の変動表示が終了する前のタイミングであってもよいし、最後の特図の図柄変動表示が終了する前のタイミングであってもよい。特図2の保留は、最終的に4つまで貯まり、満タン状態に達している。図73(i)に示す第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は4になり、特図2の保留アイコン表示領域282には4つ目の保留アイコンh24も表示されている。
なお、特図2の保留が4つ貯まったことに応じて右打ち第2表示RH2を非表示とするようにし(消去し)、特図2の保留が4つ貯まったことを示唆する表示(例えば、保留満タンとの文字表示や準備完了との文字表示等である)を行うようにしても良い。このようにした場合に、装飾図柄の変動表示が終了までに特図2の保留が4つ貯まらなかった場合は装飾図柄の変動表示の終了に応じて右打ち第2表示RH2を非表示とするようにすれば良い(消去すればよい)。
図73(j)では、時短遊技状態から非時短遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に移行する。図73(j)に示す時短中ランプTLは消灯しており、高確中ランプHLも消灯している。時短遊技状態から非時短遊技状態に移行すると、特図2の保留が残っている場合には、特図2優先変動機であるため、特図2残保留が優先的に消化される。上述の如く、特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示に限って、図66(c)に示す時短図柄が停止表示される可能性がある。特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示が行われている期間(以下、「引き戻し期間」という。)では、装飾図柄表示装置208の背景は専用背景になる。この例では、主人公の殿様が走っているアニメーションが表示され、一発逆転という文字表示が表示されている。
また、引き戻し期間では、特図2残保留が消化されるため、特図2の保留があと何個残っているかをより明確に報知するため、特図2の保留アイコン表示領域282が時短遊技状態から引き続いて表示されている。なお、特図1の保留アイコン表示領域281が合わせて表示されてもよいし、特図1の保留アイコン表示領域281も特図2の保留アイコン表示領域282も表示されないようにしても良い。
図73(j)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されており、特図2の保留アイコン表示領域282には、3つの保留アイコンh21~h23が表示されている。なお、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値も3になり、特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。
また、図72(b)を用いて説明したように、非時短遊技状態では左打ちが推奨され、図73(j)に示す右打ち表示ランプRLも消灯し、図73(j)に示す装飾図柄表示装置208には右打ち第1表示RH1も表示されていない。しかしながら、引き戻し期間では、非時短遊技状態でありながら、左打ちを促す左打ち報知が規制される。
図73(j)に示すように、時短遊技状態から非時短遊技状態に移行したとしても、引き戻し期間では、左打ち報知が実行されていない。図73(k)では、これまでの右打ちが継続され、遊技領域124のうちの右側領域に向けて遊技球が発射されている。なお、右打ちから左打ちに変更したものの、たまたま勢い余って右打ちになってしまった場合も同様である。非時短遊技状態では、遊技球が、右側領域に設けられた普図始動口228を通過したことが検出された場合には、左打ち報知(左打ち第2表示LH2)が実行される(図74(m)等参照)。図73(l)では、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出されたが、左打ち報知は実行されていない。これは、図66(a)を用いて説明したように特図1には時短図柄が用意されておらず、左打ちを行ったところで、突然時短を獲得することができないため、あえて左打ちを推奨しない。ただし、右打ちを行ったところで、普図当りに当選し特図2始動口232に入賞することは極めて稀であるため、右打ちも推奨されるものではない。結局のところ、この引き戻し期間は遊技球を発射しないことが得策ということになる。
なお、引き戻し期間において電断が発生し、復旧した場合における復旧表示中においても、左打ち報知を実行しない。また、この復旧中に、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出されたとしても、左打ち報知を実行しない。一方、引き戻し期間ではない非時短遊技状態において電断が発生し、復旧した場合における復旧表示中においては、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出されたら、左打ち報知を実行する。なお、この復旧表示中の左打ち報知は図74等で後述する左打ち報知と同様に、左打ち表示と左打ち報知音とで報知するものでも良いし、左打ち表示を表示するだけの報知であっても良いし、左打ち報知音を報知するだけの報知であっても良い。 図73(m)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾5-装飾4-装飾1」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、突然時短には当選しなかった。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「541」の組合せで停止表示されている。
図73(n)では、特図2の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。この図73(n)では、特図2残保留の数が1つ減って、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は2になり、特図2の保留アイコン表示領域282には2つの保留アイコンh21,h22が表示されている。
図73(o)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾2-装飾4-装飾5」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、ここでも突然時短には当選しなかった。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「245」の組合せで停止表示されている。
図74は、図73に示す例の続きを段階的に示す図である。
図73(o)から続く図74(a)では、特図2の図柄変動表示が開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。この図74(a)では、特図2残保留の数がまた1つ減って、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は1になり、特図2の保留アイコン表示領域282には1つの保留アイコンh21しか表示されていない。
図74(b)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾1-装飾9-装飾5」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、ここでも突然時短には当選しなかった。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「195」の組合せで停止表示されている。
図74(c)では、最後の特図2残保留の図柄変動表示が開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図2の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始され、特図2の保留数表示領域に示す数値は0になり、特図2の保留アイコン表示領域282には保留アイコンが一つも表示されていない。
図74(d)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾2-装飾6-装飾1」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、結局、この例では突然時短には当選しなかった。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「261」の組合せで停止表示されている。この図74(d)をもって引き戻し期間は終了になる。この例では引き戻し期間は、図73(j)~図74(d)の期間になる。なお、引き戻し期間は、特図2残保留の数や、一回一回の特図の図柄変動表示の時間長によって長さが異なる期間である。
図74(e)では、引き戻し期間が終了したことで、装飾図柄表示装置208の背景が変化している。図74(e)に示す装飾図柄表示装置208には、非時短遊技状態を表す背景(白地の無模様の背景)が表示されている。また、引き戻し期間が終了したことで、特図2の保留アイコン表示領域282に代わって、変動アイコン表示領域280の右横に特図1の保留アイコン表示領域281が表示されている。
さらに、引き戻し期間が終了すると、左打ち報知期間にわたって、左打ちを促す左打ち第1表示LH1が表示される。図74(e)に示す装飾図柄表示装置208には、装飾図柄の変動表示の上に左打ち第1表示LH1が表示されている。この左打ち第1表示LH1の表示態様は、左向きの矢印をデフォルメした図形内に左打ちという文字が記された表示態様である。さらに、スピーカ120からも、左打ちを促す左打ち報知(「左打ちしてください」の音声出力)が開始されている。図74(e)では、1つ残っていた特図1の保留の図柄変動表示が開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始され、特図1の保留数表示領域に示す数値は0になっている。また、新たに表示された特図1の保留アイコン表示領域281には保留アイコンが一つも表示されていない。
遊技者は、左打ち第1表示LH1を見て、左打ちを開始し、特図1始動口230を狙う。図74(f)では、特図1の保留が2つ増え、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は2になり、特図1の保留アイコン表示領域281には2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。
図74(g)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾9-装飾2-装飾3」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「923」の組合せで停止表示されている。また、特図1の保留がさらに1つ増え、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は3になり、特図1の保留アイコン表示領域281には3つ目の保留アイコンh13も表示されている。
図74(h)では、新たな特図1の図柄変動表示が開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は2になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは左側に一つずれ、特図1の保留アイコン表示領域281には2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。新たな特図1の図柄変動表示が開始されても、装飾図柄表示装置208には左打ち第1表示LH1が表示されているが、図74(i)に示す装飾図柄表示装置208では、その左打ち第1表示LH1が消え非表示になっている。引き戻し期間が終了すると開始される左打ち報知期間は、時間長が予め定められた所定期間であり、特図の図柄変動表示の時間長によって、一回の図柄変動表示内で終了する場合もあれば、複数回の図柄変動表示にまたがって表示される場合もある。なお、左打ち報知期間を、所定回(例えば、1回)の図柄変動表示で終了するようにしてもよいし、特図1の保留が所定数(例えば、1つあるいは4つ)貯まると終了するようにしてもよい。こうした場合には、左打ち報知期間は不定期間になる。
なお、左打ち報知期間において電断が発生し復旧した場合には、左打ち第1表示LH1の実行を継続する。また、左打ち報知期間における左打ち報知は、左打ち第1表示LH1のみで行うものでも良いし、スピーカ120からの左打ち報知のみで行うものでも良い。
図74(i)では、特図1の保留がさらに2つ増え、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は4になり、特図1の保留アイコン表示領域281には4つの保留アイコンh11~h14が表示されている。
図74(j)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7-装飾2-装飾9」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「729」の組合せで停止表示されている。
図74(k)では、特図1の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は3になり、特図1の第4図柄では「-」の表示の点滅が開始されている。また、保留アイコンは左側に一つずれ、特図1の保留アイコン表示領域281には3つの保留アイコンh11~h13が表示されている。
図74(l)では、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出される。すなわち、右打ちが検出される。すると、図74(m)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左打ちを促す左打ち第2表示LH2が表示される。この左打ち第2表示LH2は、左打ち第1表示LH1とは異なる表示態様の表示であって、「左打ちに戻して下さい」といった文字表示である。左打ち第2表示LH2は、右打ちが検出される度に一定期間表示される。なお、この左打ち第2表示LH2が表示されるとともに、スピーカ120から左打ち報知(例えば、左打ちに戻してください)を行うようにしても良い。
図74(n)に示す装飾図柄表示装置208では、左打ち第2表示LH2は消え、特図1の保留が再び増加し、第4図柄・保留数表示領域284における特図1の保留数表示領域に示す数値は4になり、特図1の保留アイコン表示領域281には4つの保留アイコンh11~h14が表示されている。また、「装飾9-装飾2-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示され、第4図柄・保留数表示領域284では特図1の第4図柄が「×」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「924」の組合せで停止表示されている。
図75は、図74に示す例と引き戻し期間の期間長が異なる例を段階的に示す図である。以下、図74に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図74に示す例では、特図2残保留の数が4つであったのに対し、この図75に示す例では、特図2残保留の数が1つしかない。すなわち、図75(f)において特図2の保留球数が0で開始された、時短遊技状態を維持できる最後の特図2の図柄変動表示で、特図2始動口232に1回しか入賞しなかった。この結果、最後の特図の図柄変動表示が終了した図75(i)に示す装飾図柄表示装置208に表示された第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は1であり、特図2の保留アイコン表示領域282には1つの保留アイコンh21しか表示されていない。この状態で、図75(j)に示すように、時短遊技状態から非時短遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に移行する。図75(j)では、1つしかない特図2残保留の図柄変動表示が早速開始され、装飾図柄が変動表示している。すなわち、引き戻し期間が開始されている。この引き戻し期間中にも、右打ちが検出されるが(図75(k))、左打ち第2表示LH2は実行されず(図75(l))、やがて、特図2残保留の図柄変動表示が終了し、図75(m)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾5-装飾4-装飾1」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。この例でも、突然時短には当選しなかった。この図75(m)をもって引き戻し期間は終了になる。この例における引き戻し期間は、図75(j)~図75(m)の期間になり、図74に示す例の引き戻し期間よりも短い期間である。ただし、1つしかない特図2残保留の図柄変動表示の期間長が非常に長い場合には、図74に示す例の引き戻し期間よりも長い引き戻し期間になる場合もある。また、特図2残保留の数が2つの場合や3つの場合でも、図74に示す例の引き戻し期間よりも長い引き戻し期間になる場合もあれば、図75に示す例の引き戻し期間よりも短い引き戻し期間になる場合もある。
図75に示す例でも、引き戻し期間が終了したことで、同図(n)に示すように、装飾図柄表示装置208の背景が非時短遊技状態を表す背景(白地の無模様の背景)に変化している。また、引き戻し期間が終了したことで、特図2の保留アイコン表示領域282に代わって、変動アイコン表示領域280の右横に特図1の保留アイコン表示領域281が表示されている。
さらに、引き戻し期間が終了したことにより、左打ち第1表示LH1の表示が開始されている。さらに、スピーカ120からも、左打ちを促す左打ち報知(「左打ちしてください」の音声出力)が開始されている。図75(n)では、1つ残っていた特図1の保留の図柄変動表示が開始され、装飾図柄の変動表示も開始されており、同図(o)でも、装飾図柄の変動表示は継続している。
図76は、図75に示す例の続きを段階的に示す図である。
図75(o)から続く図76(a)では、引き戻し期間が終了して最初の特図1の図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208には、「装飾9-装飾2-装飾3」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。この例では、特図1の図柄変動表示が開始(左打ち第1表示LH1の表示が開始)されてから、その図柄変動表示が終了するまでの間に、特図1始動口230への入賞が1回もなく、特図1の保留を貯めることができなかった。このため、図76(a)に続いてすぐに特図1の図柄変動表示は開始されず、図76(b)に示すように、装飾図柄も停止表示されたままになる。特図1の図柄変動表示が開始されなくても、左打ち第1表示LH1は、所定の期間(例えば、30秒)である左打ち報知期間が終了するまで表示されたままである。図76(b)に示す装飾図柄表示装置208には、左打ち第1表示LH1が表示され続けている。この間も遊技者は左打ちを継続し、特図1始動口230への入賞を狙い続けているが、未だに、特図1始動口230への入賞はなく、やがて左打ち報知期間が終了し、左打ち第1表示LH1が消えて非表示になる(図76(c))。左打ち第1表示LH1が消えても、特図1始動口230への入賞はなく、図76(d)において、特図1始動口230へやっと入賞があり、特図1の図柄変動表示が開始され、装飾図柄も変動表示を開始する。
図76に示す例でも、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出されると(図76(g))、同図(h)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左打ちを促す左打ち第2表示LH2が表示される。
図77は、引き戻し期間がない場合の例を段階的に示す図である。以下、図74に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図74に示す例では、特図2残保留の数が4つであり、図75に示す例では、特図2残保留の数が1つであったのに対し、この図77に示す例では、特図2残保留の数が0である。すなわち、図77(f)において特図2の保留球数が0で開始された、時短遊技状態を維持できる最後の特図2の図柄変動表示で、特図2始動口232に1回も入賞がなかった。この結果、最後の特図の図柄変動表示が終了した図77(i)に示す装飾図柄表示装置208に表示された第4図柄・保留数表示領域284における特図2の保留数表示領域に示す数値は0であり、特図2の保留アイコン表示領域282には1つの保留アイコンも表示されていない。この状態で、時短遊技状態から非時短遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に移行すると、引き戻し期間はなく、図77(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の背景が、時短遊技状態を表す城下町の背景から非時短遊技状態を表す白地の無模様の背景に変化する。また、特図2の保留アイコン表示領域282に代わって、変動アイコン表示領域280の右横に特図1の保留アイコン表示領域281が表示される。さらに、左打ち第1表示LH1の表示が開始されている。さらに、スピーカ120からも、左打ちを促す左打ち報知(「左打ちしてください」の音声出力)が開始されている。
図77(j)では、1つ残っていた特図1の保留の図柄変動表示が開始され、装飾図柄の変動表示も開始されており、続く同図(k)では、その特図1の図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208には、「装飾9-装飾2-装飾3」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。図77に示す例でも、先の図76に示す例と同じく、特図1の図柄変動表示が開始(左打ち第1表示LH1の表示が開始)されてから、その図柄変動表示が終了するまでの間に、特図1始動口230への入賞が1回もなく、特図1の保留を貯めることができなかった。このため、図77(k)に続いてすぐに特図1の図柄変動表示は開始されず、しかもこの例では、特図の図柄変動表示が終了してからデモ表示が開始される所定期間(例えば30秒)の間にも、特図1始動口230への入賞が1回もなく、装飾図柄表示装置208ではデモ表示が開始される。図77(l)に示す装飾図柄表示装置208では、図柄デモが表示されている。デモ表示では、図64に示す演出ボタン136を操作することで、装飾図柄表示装置208に設定メニューが表示される。設定メニューからは、例えば、スピーカ120の音量調整や枠ランプ122の輝度調整等が可能である。図77(l)に示すように、デモ表示に移行しても、左打ち報知期間が経過するまでは左打ち第1表示LH1は継続して表示される。
図77(m)に示すように、左打ち報知期間が経過すると、左打ち第1表示LH1が消えて非表示になる。この例では、依然として特図1始動口230への入賞はなく、デモ表示が表示され続けている。デモ表示が表示されている状態で、遊技球の発射を続け、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出されると(図77(n))、同図(o)に示すように、デモ表示の画面の中に、左打ちを促す左打ち第2表示LH2が表示される。なお、デモ表示における左打ち報知は、表示と合わせて音を出力してもよいし、表示の代わりに音のみを出力するようにしてもよい。また、図77に示す例では、デモ表示として図柄デモが表示されているが、アニメデモが表示されている場合でも同様である。
また、右打ち報知は、装飾図柄表示装置208における表示やスピーカ120からの音声出力の他、枠ランプ122の右側ランプを点滅させることによっても可能である。また、左打ち報知も、装飾図柄表示装置208における表示の他、スピーカ120からの音声出力や、枠ランプ122の左側ランプを点滅させることによっても可能である。
さらに、左打ち報知期間における左打ち第1表示LH1と、遊技球が普図始動口228を通過したことが検出されて表示される左打ち第2表示LH2とは、表示態様が異なっていたが、同じ表示態様であってもよい。また、左打ち第1表示LH1の表示期間長と左打ち第2表示LH2の表示期間長も異なっているが、同じ期間長であってもよい。
また、電断が生じ復旧中の打ち方報知については、実際の遊技状態に依存して実行される。例えば、引き戻し期間中の復旧であれば、右打ちが検出されても左打ち報知は実行されない。一方、非時短遊技状態における特図の図柄変動中の復旧であれば、右打ちが検出されれば、左打ち報知が実行される。
続いて、楽曲の選択について詳述する。図62に示すパチンコ機100では、スピーカ120から出力される楽曲を、図62に示す操作キーユニット190の上ボタン191又は下ボタン192を操作することで選択することができる。選択することができる楽曲は、所定条件が成立しているか否かによって変わる。このパチンコ機100では、図63に示す設定変更ボタン194を押下操作することで、大当り確率が異なる設定値を変更することができる。通常は、いずれの設定値が設定されているか遊技者はわからない。いずれの設定値が設定されているかは遊技者にとって重要な関心事であり、このパチンコ機100では、設定値を示唆する設定示唆が楽曲を利用して行われる。特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示において大当りに当選するまでは、上記所定条件は不成立である。したがって、時短遊技状態における特図2の図柄変動表示において大当りに当選しても所定条件は成立しない。つまり、非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示において大当りに当選することが所定条件である。
なお、所定条件としては、特図2残保留で大当りすることに代えて、もしくは特図2残保留で大当りすることに加えて、大当り遊技中の保留の中に先読みの結果、再度大当りになる保留があること(いわゆる保留連荘)であってもよい。あるいは、遊技者とって最も有利な大当り(例えば、ラウンド数が最大の大当りであったり、時短回数が最大の大当り)に当選することであってもよい。このパチンコ機100では、遊技者とって最も有利な大当りは、10R確変大当りである特図Aになる。反対に、遊技者とって最も不利な大当り(例えば、ラウンド数が最小の大当り(2R確変大当りである特図B)であったり、時短回数が最小の大当り(3R通常大当りである特図b)に当選することであってもよい。また、10連荘目の大当りに当選することであってもよい。
また、設定値を示唆する設定示唆に代えて、あるいは設定示唆に加えて、大当り遊技中の保留の中に先読みの結果、再度大当りになる保留があること(いわゆる保留連荘)を示唆する楽曲であってもよいし、当たり種別(例えば、確変付きか否か、あるいはラウンド昇格が発生すること等)を示唆する楽曲であってもよいし、10連荘目の大当りであることを示唆する楽曲であってもよい。さらには、楽曲による遊技情報の示唆は、通常では遊技者が知ることができない遊技情報であれば、示唆内容が有益なものになる。
図78(a)は、所定条件不成立の場合に選択することができる楽曲のリストを示す図である。
楽曲選択が可能な時期は、大当り遊技状態、時短遊技状態、非時短遊技状態になる。特図の図柄停止中は、楽曲選択することができず、したがって、デモ表示中も楽曲選択することができない。ただし、上述の設定メニューから楽曲選択ができるようにしてもよい。
なお、特図の図柄停止中であっても、楽曲選択可能としても良い。
また、所定条件不成立の場合は、設定値を示唆する楽曲は選択不能であるため、パチンコ機100がいずれの設定値(設定1~6)に設定されていても選択できる楽曲に変わりはない。
所定条件不成立の場合に選択することができる楽曲は、楽曲1~楽曲5までの5曲である。楽曲1は、デフォルトの楽曲であり、RAMクリアされるとこの楽曲1が設定される。また、非時短遊技状態に移行する度にこの楽曲1が設定される。例えば、図73に示す例では最初から楽曲1に設定されたままであるが、楽曲1以外が選択されていた場合は、図73(j)のタイミングで楽曲1が設定されることになる。
図78(b)は、所定条件が成立した場合に選択される楽曲の一覧を示す図である。所定条件は、特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示において大当りに当選すると成立し、当選した大当り遊技中に1曲の楽曲が内部抽選の結果選択され、設定される。すなわち、遊技者が選択するのではなく、パチンコ機100側で自動的に選択される。図78(b)に示す選択率は、抽選による振分率に相当する。ここで選択された楽曲の中には、設定値を示唆する楽曲が含まれている。楽曲6は、楽曲1~楽曲5と同じように設定値を示唆する楽曲ではないが、楽曲7は、設定3以上であることを示唆する楽曲であり、実際にパチンコ機100が設定3以上に設定されていないと選択されない。楽曲8は、設定5又は6であることを示唆する楽曲であり、実際にパチンコ機100が設定5又は6に設定されていないと選択されない。なお、実際にパチンコ機100が設定1又は2に設定されている場合には、100%の確率で楽曲6が選択される。
所定条件が1回成立した後も、所定条件が再度成立する場合もあり、2回目以降の所定条件成立でも同じように抽選によって楽曲が選択される。複数回の所定条件成立では、同じ楽曲が選択される場合もある。なお、楽曲数を増やし、1回選択された楽曲は選択されないようにすることも可能である。
以上、図78を用いて説明した楽曲数は一例であって、もっと多くの楽曲が用いられていてもよい。この場合であっても、スピーカ120から出力可能な楽曲数は、所定条件が成立した場合の方が、所定条件が成立しなかった場合よりも少なくなる関係にある。また、この関係のもとであれば、楽曲1~5に楽曲6~8を含んでいてもよい。さらには、所定条件成立時には、1曲のみが抽選によって選択されているが、上記関係のもと、複数の楽曲が抽選によって選択され、遊技者が最終的に1曲に選ぶ態様であってもよい。
図79は、所定条件が1回でも成立した以降に選択される楽曲の一覧を示す図である。なお、所定条件成立時の大当り遊技状態では図78(b)が参照され、図79における大当り遊技状態とは、所定条件が1回でも成立した以降であって、所定条件不成立時の大当り遊技状態のことである。
非時短遊技状態では、図78(a)を用いて説明したように、楽曲1~楽曲5が操作キーユニット190の上ボタン191又は下ボタン192を遊技者が操作することで選択することができる。また、所定条件が成立することで開始された大当り遊技の中で楽曲6が1回でも抽選で選ばれていれば、この楽曲6は、RAMクリアがあるまで解放され、楽曲1~楽曲5と同じように、操作キーユニット190を操作することで選択することができる。なお、所定条件が1回でも成立し、楽曲7又は楽曲8が選択されたとしても、非時短遊技状態では、楽曲7及び楽曲8は解放されず、遊技者の操作によって選択することができない。すなわち、楽曲6が解放されている場合には、上ボタン191の操作を繰り返すと、楽曲選択表示MCには、楽曲1~楽曲6の曲名が順番に表示され、楽曲6の曲名が表示されている状態で上ボタン191が操作されると楽曲1の曲名に戻り、楽曲選択表示MCにそもそも楽曲7の曲名や楽曲8の曲名が表示されることはない。
時短遊技状態、あるいは所定条件が成立しなかった大当り遊技状態(例えば、時短遊技状態における特図2の図柄変動表示において大当りに当選して開始された大当り遊技状態等)では、楽曲1~楽曲5までは、非時短遊技状態と同様に操作キーユニット190を操作することで選択することができる。また、楽曲6が解放されていれば、楽曲1~楽曲5と同じように、操作キーユニット190を操作することで選択することができる。さらに、実際にパチンコ機100が設定1又は2に設定されている場合には、所定条件が成立しても楽曲7及び楽曲8は抽選で選ばれることがないため、解放されることもない。実際にパチンコ機100が設定3又は4に設定されている場合には、所定条件が成立すると楽曲7は抽選で選ばれることがあり、選ばれていれば解放され、操作キーユニット190を操作することで選択することができるが、楽曲8は抽選で選ばれることがないため、解放されることもない。実際にパチンコ機100が設定5又は6に設定されている場合には、所定条件が成立すると楽曲7又は楽曲8は抽選で選ばれることがあり、選ばれていれば解放され、操作キーユニット190を操作することで選択することができる。以上説明したように、楽曲6~楽曲8は、時短遊技状態、あるいは所定条件が成立しなかった大当り遊技状態では、1回抽選で選ばれていれば、以降は遊技者が選択することができるが、1回も抽選で選ばれていなければ、遊技者が選択することはできない。ここでも同じように、楽曲6が解放され、楽曲7及び楽曲8は選択不可である場合には、上ボタン191の操作を繰り返すと、楽曲選択表示MCには、楽曲1~楽曲6の曲名が順番に表示され、楽曲6の曲名が表示されている状態で上ボタン191が操作されると楽曲1の曲名に戻り、楽曲選択表示MCにそもそも楽曲7の曲名や楽曲8の曲名が表示されることはない。
図80は、図73(h)から続く、図73に示す例とは異なる例を段階的に示した図である。
図73(h)から続く図80(a)に示す装飾図柄表示装置208には、図73(i)に示す装飾図柄表示装置208と同じく、「装飾4-装飾3-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示され、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が終了したことを表す「終了」の文字が表示されている。
また、図80(a)に示す第三の保留アイコンh23は、デフォルトの表示態様から、金色の表示態様に変化している。図面上では金色を縦線と横線のクロスハッチングで表す。金色の表示態様の保留アイコンは、その保留アイコンが表す保留の図柄変動表示において大当りする期待度が75%であることを示唆するいわゆる先読み予告に相当する。
図80(b)では、図73(j)と同じく、時短遊技状態から非時短遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に移行し、時短中ランプTLは消灯しており、高確中ランプHLも消灯している。また、装飾図柄表示装置208の背景は、一発逆転という文字表示が表示された専用背景に変わり、楽曲選択表示MCの表示が開始されている。スピーカ120からは、継続して楽曲1が出力されている。
さらに、図80(b)に示す第一の保留アイコンh21は、表示態様がデフォルトの表示態様から時短表示態様に変化している。この時短表示態様は、突然時短に当選することを示唆する先読み予告の表示態様であり、非時短遊技状態に移行したこと(特図2残保留の消化に入ったこと)を契機に、デフォルトの表示態様から変化した表示態様である。すなわち、突然時短に当選することを示唆する先読み予告は、引き戻し期間が開始されたことを契機に開始される。なお、金色の表示態様の保留アイコンは第二の保留アイコンh22になっている。
図80(c)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾5-装飾4-装飾1」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、続く同図(d)では、特図2の図柄変動表示が再び開始され、装飾図柄が変動表示している。変動アイコン表示領域280には、時短表示態様の変動アイコンh0が表示されており通常予告が実行されている。すなわち、現在行われている図柄変動表示において突然時短に当選する期待度が75%であることが示唆されている。なお、金色の表示態様の保留アイコンは第一の保留アイコンh21になっている。
図80(e)では、第2特図表示装置214に図66(b)に示す時短図柄(特図D)が停止表示する。図80(e)に示す装飾図柄表示装置208では、成功の文字が表示され、図66(c)に示す「装飾11」(時短の装飾図柄)が3つ並んで停止表示されている。すなわち、突然時短に当選したことが報知されている。ただし、突然時短には当選したが、大当りに当選したわけではないため、第4図柄・保留数表示領域284における特図2の第4図柄は「×」で停止表示されている。さらに、ミニ図柄は、装飾11の組み合わせではなく数字の特定の組合せ(321)で停止表示されている。なお、この特定の組合せは、ハズレの時や大当りの時には、停止表示されない時短図柄に当選したときにのみ停止表示する組合せである。
突然時短に当選したことにより、大当り遊技を経由することなく時短遊技状態に移行する。図80(f)に示す時短中ランプTLは点灯しており、装飾図柄表示装置208の背景は、時短遊技状態を表す城下町の背景である。さらに、装飾図柄表示装置208の右下隅には、時短遊技状態があと949回継続することを表す時短遊技状態残回数表示として「残949」の文字が表示されている。また、時短遊技状態に移行したことにより、右打ち第1表示RH1が表示され、右打ち表示ランプRLも点灯している。加えて、これまで第一の保留アイコンh21であった金色の表示態様のアイコンが変動アイコンh0になっており、装飾図柄の変動表示が開始されている。金色の表示態様の変動アイコンh0は、ここで開始された図柄変動表示において大当りする期待度が75%であることを示唆する通常予告である。なお、スピーカ120からは、継続して楽曲1が出力されており、楽曲選択表示MCの表示も開始されている。
図80(g)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入している。そして、図80(h)ではスーパーリーチに発展し、特図2の保留アイコン表示領域282および変動アイコン表示領域280が消えるとともに、楽曲選択表示MCも「残949」といった時短遊技状態残回数表示も消えている。また、装飾図柄の変動表示は右下隅に縮小表示されている。スピーカ120からは、これまで出力し続けてきた楽曲1に代わって、スーパーリーチ専用の楽曲Aが出力されている。
図80(i)に示す装飾図柄表示装置208では、右下の縮小表示から元の大きさに戻って、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、「装飾7-装飾7-装飾7」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、2R確変大当り(特図B)に当選している。また、第4図柄・保留数表示領域284では特図2の第4図柄が「○」で停止表示されているとともに、ミニ図柄も「777」の組合せで停止表示されている。ここでの大当りは、特図2残保留における大当りではあるが、先に突然時短に当選し時短遊技状態に移行していることから、所定条件は不成立である。
図80(j)では、大当り遊技のオープニング演出が開始されており、装飾図柄表示装置208には、大当りおめでとうという文字表示が表示されている。また、可変入賞口234は右側領域に配置されているため、右打ち第1表示RH1が表示されるとともに、右打ち表示ランプRLも点灯している。なお、時短中ランプTLは消灯している。さらに、大当り遊技の開始時(オープニング演出中)には、右打ち第1表示RH1とは別に右打ちを促す右打ち第2表示RH2も表示される。この右打ち第2表示RH2は、上下に間隔をあけて並んだ右向きの矢印の間に右側に打てという文字が表示された表示態様であって、右打ち第1表示RH1よりも大きな表示である。加えて、スピーカ120からは「右側に打て」という右打ち報知の音声が出力されている。
また、所定条件が成立せずに開始された大当り遊技であることから少なくとも楽曲1~楽曲5が選択可能であり、大当り遊技中の一部の期間を除いて楽曲選択表示MCが表示される。楽曲選択表示MCには、図62に示す操作キーユニット190の上ボタン191及び下ボタン192を模した表示UDが表示されており、楽曲選択表示MCが表示されている期間では、上ボタン191又は下ボタン192を操作することで楽曲を選択することができる。図80(j)に示す装飾図柄表示装置208に表示された楽曲選択表示MCでは「楽曲1」の曲名が表示されており、スピーカ120からは、右打ち報知の音声出力とともに楽曲1が出力されている。なお、右打ち報知の音声が出力されている間は、楽曲1の出力音を低下させてもよいし、楽曲1を完全に消音してもよい。
図80(k)では、1ラウンド目が開始されており、右打ち第2表示RH2は消えて非表示になっているが、右打ち第1表示RH1は依然として表示されている。また、スピーカ120からも、右打ち報知の音声は出力されなくなり、楽曲1のみが出力されている。さらに、1ラウンド目が開始された装飾図柄表示装置208には、スピーカ120から出力される楽曲1に応じた楽曲動画が表示されている。ここでの楽曲動画は、主人公の殿様が楽曲1に合わせて剣術を披露するアニメーションであり、楽曲1の歌詞も表示されている。また、楽曲選択表示MCも表示されている。
図80(l)では、2ラウンド目が開始されている。2R確変大当りでは、この2ラウンド目(最終ラウンド)でVシャッタVSが開き、V入賞が獲得可能になる。2ラウンド目が開始された装飾図柄表示装置208には、V通過スイッチVSに遊技球を通過させることを促す「Vを狙え」という文字表示が表示されており、楽曲動画は継続して表示されているものの、楽曲選択表示MCは消えて非表示になっている。すなわち、V入賞が獲得可能になるラウンド(最終ラウンド)では、楽曲選択を行うことができない。なお、スピーカ120では楽曲1の出力が継続している。
図80(m)では、遊技球がV通過スイッチVSを通過し、装飾図柄表示装置208には、V入賞を獲得したことを報知するV入賞報知が行われている。すなわち、大当り遊技終了後に確変状態に移行することが報知されていることになる。V入賞報知が行われると、楽曲動画は非表示になるが、V入賞報知とともに表示され続けてもよい。一方、スピーカ120からは楽曲1が出力され続けているが、スピーカ120からもV入賞報知音が楽曲1とともに出力されてもよいし、楽曲1に代えてV入賞報知音が出力されてもよい。また、V入賞を獲得した後も、2ラウンドが終了するまで、楽曲選択を行うことはできないが、V入賞を獲得さえすれば、2ラウンドの残りの期間で楽曲選択を行うことができるようにしてもよい。
図80(n)では、大当り遊技の終了演出が開始されており、装飾図柄表示装置208には、大当り終了という文字表示が表示されている。また、右打ち第1表示RH1は、大当り遊技の期間中継続して表示されており、この終了演出でも表示されている。また、楽曲1も、大当り遊技の期間中継続してスピーカ120から出力されており、この終了演出でも出力されている。さらに、終了演出では、楽曲選択表示MCの表示が再開されており、上ボタン191又は下ボタン192を操作することで楽曲を選択することができる。ただし、終了演出も、V入賞が獲得可能になるラウンドと同じく楽曲選択を行うことができないようにしてもよい。このように、大当り遊技中の一部の期間では、楽曲選択を行うことができない。また、図80(h)のスーパーリーチが行われている期間では、楽曲選択を行うことができない。さらに、図80(a)、同図(c)や、同図(i)に示すように、特図の図柄停止中も楽曲選択を行うことができない。なお、特定モードに設定されているときや、設定メニューが表示されているときにも、楽曲選択を行うことができない。
大当り遊技の期間中に右打ちすることで、第2特図始動口232にも入賞し、特図2の保留は4つまで貯まっている。大当り遊技が終了すると、特図高確率普図高確率状態に移行し、4つまで貯まった特図2の保留が消化されて変動表示が開始される。図80(o)に示す装飾図柄表示装置208では、時短遊技状態を表す城下町の背景が表示され、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、装飾図柄表示装置208の右下隅には、時短遊技状態があと119回継続することを表す時短遊技状態残回数表示として「残119」の文字が表示されている。さらに、図80(o)に示す時短中ランプTLおよび高確中ランプHLも点灯している。また、装飾図柄表示装置208には右打ち第1表示RH1も表示されており、右打ち表示ランプRLも点灯している。加えて、「楽曲1」の曲名が表示された楽曲選択表示MCも表示されており、スピーカ120からは楽曲1が出力されている。
図81は、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が終了した時点における特図2の保留アイコンのうち第一の保留アイコンh21が金色の表示態様である例を段階的に示す図である。
図80に示す例では、最後の特図の図柄変動表示が終了した時点における特図2の保留アイコンのうち第三の保留アイコンh21が金色の表示態様であったが、この例では、第一の保留アイコンh21が金色の表示態様である。以下、図80に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図81(a)に示す金色の表示態様の第一の保留アイコンh21は、特図2残保留の消化が開始されると(引き戻し期間が開始されると)、金色の表示態様の変動アイコンh0になっている(図81(b)参照)。
ここで、先読みの結果を示すと、現在行われている特図2図柄変動表示(金色の表示態様の変動アイコンh0が対応する図柄変動表示)は大当りの図柄変動表示である。また、次に開始される特図2図柄変動表示(図81(b)に示す第一の保留アイコンh21が対応する図柄変動表示)では突然時短に当選する。この先読みの結果、先行する図柄変動表示で大当りに当選することから、この第一の保留アイコンh21が対応する図柄変動表示は、時短遊技状態において行われることになり、大当りで獲得した時短遊技状態を、突然時短で更新するのではなく、大当りで獲得した時短遊技状態を優先すべく、突然時短の当選は無効化される。このため、図80(b)に示す第一の保留アイコンh21のように時短表示態様で表示されることはなく、図81(b)では、第一の保留アイコンh21はデフォルトの表示態様で表示されている。すなわち、時短図柄に当選予定の保留があっても、その保留消化前に大当りに当選する保留がある場合、時短図柄に対する先読み予告は禁止される。
図81(c)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入している。そして、図81(d)ではスーパーリーチに発展し、スピーカ120からは、これまで出力し続けてきた楽曲1に代わって、スーパーリーチ専用の楽曲Aが出力されている。そして、図81(e)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7-装飾7-装飾7」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、2R確変大当り(特図B)に当選している。ここでの大当りは、特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われた特図2の図柄変動表示における大当りであり、所定条件が成立する。
図81(f)では、大当り遊技のオープニング演出が開始されている。所定条件が成立したことにより、楽曲選択表示MCではなく、楽曲選択決定表示MDが表示されている。この例では、楽曲選択決定表示MDに楽曲8の曲名が表示されており、この楽曲8が抽選により選ばれたことが報知されている。また、スピーカ120からは、楽曲8が出力されている。楽曲8は、設定5又は6であることを示唆する楽曲であり、このことを知っている遊技者は、現在遊技しているパチンコ機100が高設定のパチンコ機であることが分かる。また、楽曲8は実際に設定5又は6に設定されているパチンコ機100に限って選択される場合がある楽曲であって選択率も低いことからレアな楽曲であり、楽曲8を聞けたことで遊技の興趣が向上する場合もある。なお、図81(f)に示す装飾図柄表示装置208には、右打ち第1表示RH1と右打ち第2表示RH2が表示されており、スピーカ120からは、楽曲8とともに「右側に打て」という右打ち報知の音声も出力されている。
図81(g)では、1ラウンド目が開始されており、右打ち第2表示RH2は消えて非表示になっているが、右打ち第1表示RH1は依然として表示されている。また、スピーカ120からも、右打ち報知の音声は出力されなくなり、楽曲8のみが出力されている。さらに、1ラウンド目が開始された装飾図柄表示装置208には、スピーカ120から出力される楽曲8に応じた楽曲動画が表示されている。ここでの楽曲動画は、ふんどしスタイルの番長が楽曲8に合わせてポーズを決めるアニメーションであり、楽曲8の歌詞も表示されている。図80(k)や同図(l)に示す、設定示唆がない楽曲1の歌詞表示は第一の色の文字表示(例えば黒文字表示)であるが、高設定を示唆する楽曲8の歌詞表示は第二の色の文字表示(例えば金文字表示)である。なお、楽曲7の歌詞表示は第三の色の文字表示(例えば赤文字表示)であってもよい。また、図81(g)でも楽曲選択決定表示MDは表示されている。
図81(h)では、2ラウンド目が開始されている。図81における例でも「Vを狙え」という文字表示が表示されており、楽曲動画は継続して表示されているものの、楽曲選択決定表示MDは消えて非表示になっている。なお、スピーカ120では楽曲8の出力が継続している。
図81(i)では、遊技球がV通過スイッチVSを通過し、装飾図柄表示装置208には、V入賞を獲得したことを報知するV入賞報知が行われ、楽曲動画が非表示になる。また、楽曲選択決定表示MDも非表示になったままである。一方、スピーカ120からは楽曲8が出力され続けている。
図81(j)では、大当り遊技の終了演出が開始されており、楽曲選択決定表示MDの表示が再開されている。また、楽曲8も、大当り遊技の期間中継続してスピーカ120から出力されており、この終了演出でも出力されている。
図81(k)では、時短遊技状態に移行し、特図2の保留が消化されて変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208では、時短遊技状態を表す城下町の背景が表示され、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、所定条件が成立して楽曲8が抽選で選ばれたことにより、時短遊技状態において楽曲8の曲名が表示された楽曲選択表示MCの表示も開始される。スピーカ120からは、大当り遊技から継続して楽曲8が出力されている。
図81(l)では、特図2の図柄変動表示が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、「装飾3-装飾5-装飾8」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。この停止表示された特図2の図柄変動表示は、特図2残保留の消化が開始された時点(引き戻し期間が開始された時点)における第一の保留アイコンh21が表す保留の図柄変動表示である。上述のごとく、本来であれば突然時短に当選する図柄変動表示であったが、時短付きの大当りに先に当選していることから、装飾図柄表示装置208には、時短図柄は停止表示されず、時短図柄に基づく時短遊技状態には移行しない。すなわち、時短遊技状態では時短図柄の停止表示に規制がかかり、時短図柄は、非時短遊技状態に限って停止表示される図柄であるといえる。ただし、時短図柄は時短遊技状態であっても停止表示されるようにしてもよい。
図81(l)から続く同図(m)では、時短遊技状態残回数表示の数が一つ減少し、「残118」の文字が表示され、装飾図柄の変動表示が開始され、同図(n)では、「装飾8-装飾1-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。
また、図81(o)では、時短遊技状態残回数表示の数がさらに一つ減少し、「残117」の文字が表示され、装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、楽曲8の曲名が表示された楽曲選択表示MCが表示されており、スピーカ120からも楽曲8の出力が継続されている。
図82は、楽曲選択表示MCが表示されている状態で操作キーユニット190を操作する例を段階的に示す図である。
これまでの例では、楽曲選択表示MCが表示されていても操作キーユニット190が操作されることはなかったが、図82に示す例では、操作キーユニット190が操作される。以下、図81に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図82(a)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾4-装飾3-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示され、時短遊技状態を維持できる最後の特図の図柄変動表示が終了している。
図82(b)では、図73(j)と同じく、時短遊技状態から非時短遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に移行し、時短中ランプTLは消灯しており、高確中ランプHLも消灯している。また、装飾図柄表示装置208の背景は、一発逆転という文字表示が表示された専用背景に変わり、楽曲1の曲名が表示された楽曲選択表示MCの表示が開始されている。スピーカ120からは、楽曲1が出力されている。
図82(c)では、遊技者が、操作キーユニット190の上ボタン191を1回押下する。すると、図82(d)に示すように、楽曲選択表示MCには、楽曲2の曲名が表示され、上ボタン191を押下してから所定時間(例えば3秒)経過後にスピーカ120から楽曲2の出力が開始される。すなわち、操作キーユニット190を操作してから所定時間(例えば3秒)経過後に楽曲が決定される。なお、所定時間経過前に操作キーユニット190が再度操作されれば、楽曲選択表示MCにおける楽曲の曲名も変更され、スピーカ120から出力される楽曲も変更される。また、所定時間経過前であっても、操作キーユニット190のOKボタンが押下されれば楽曲が決定されるようにしてもよい。
図82(e)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入し、続く同図(f)ではスーパーリーチに発展し、スピーカ120からは、新たに設定された楽曲2に代わって、スーパーリーチ専用の楽曲Aが出力されている。そして、図82(g)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7-装飾7-装飾7」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、2R確変大当り(特図B)に当選し、所定条件が成立する。
図82(h)では、大当り遊技のオープニング演出が開始されている。所定条件が成立したことにより、楽曲選択表示MCではなく、楽曲選択決定表示MDが表示されている。この例では、楽曲選択決定表示MDに楽曲6の曲名が表示されている。また、スピーカ120からは、楽曲6が出力されている。楽曲6は、設定を示唆しない楽曲である。なお、図82(h)に示す装飾図柄表示装置208には、右打ち第1表示RH1と右打ち第2表示RH2が表示されており、スピーカ120からは、楽曲6とともに「右側に打て」という右打ち報知の音声も出力されている。
図82(i)では、1ラウンド目が開始されており、スピーカ120からは、右打ち報知の音声は出力されなくなり、楽曲6のみが出力されている。さらに、1ラウンド目が開始された装飾図柄表示装置208には、スピーカ120から出力される楽曲6に応じた楽曲動画が表示されている。ここでの楽曲動画は、学らんスタイルの番長が楽曲6に合わせてポーズを決めるアニメーションであり、楽曲6の歌詞も表示されている。また、図82(i)でも、楽曲選択決定表示MDは表示されている。
図82(j)では、2ラウンド目が開始されている。図82における例でも「Vを狙え」という文字表示が表示されており、楽曲動画は継続して表示されているものの、楽曲選択決定表示MDは消えて非表示になっている。なお、スピーカ120では楽曲6の出力が継続している。
この例では、遊技球がV通過スイッチVSを通過せずV入賞報知は行われずに、図82(k)では、大当り遊技の終了演出が開始されている。大当り遊技の終了演出では、楽曲選択決定表示MDの表示が再開されている。また、楽曲6も、大当り遊技の期間中継続してスピーカ120から出力されており、この終了演出でも出力されている。
図82(l)では、時短遊技状態に移行し、特図2の保留が消化されて変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208では、時短遊技状態を表す城下町の背景が表示され、装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、V入賞がなかったことから、確変状態にはなっておらず、高確中ランプHLは消灯したままである。
また、所定条件が成立して楽曲6が抽選で選ばれたことにより、時短遊技状態において楽曲6の曲名が表示された楽曲選択表示MCの表示が開始される。スピーカ120からは、大当り遊技から継続して楽曲6が出力されている。
図82(m)では、遊技者が、操作キーユニット190の上ボタン191を1回押下する。すると、図82(n)に示すように、楽曲選択表示MCには、デフォルトの楽曲1の曲名が表示され、所定時間経過後にその楽曲1に決定されると、スピーカ120から楽曲1の出力が開始される。この例では、楽曲7及び8は解放されておらず、楽曲6の次は楽曲1に戻る。
なお、特定期間(例えば、図82(h)に示す大当り遊技中のオープニング演出の期間)に特定操作(例えば、下ボタン192の押下操作や、OKボタンの長押し操作等)を行うと、所定条件成立していなくても、楽曲6が解放されるようにしてもよい。このようにする場合であっても、設定示唆楽曲については解放されないようにすることが望ましい。
図83は、所定条件が成立せずに開始された大当り遊技中に操作キーユニット190を操作する例を段階的に示す図である。
図83(a)は、図81これまでの例とは異なり、非時短遊技状態において特図の図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208には、「装飾4-装飾3-装飾4」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。図83(a)に示す装飾図柄表示装置208には、非時短遊技状態を表す白地の無模様の背景に、特図1の保留アイコン表示領域281が表示されている。特図1の保留アイコン表示領域281には、3つの保留アイコンh11~h13が表示されており、その内、第一の保留アイコンh11は金色の表示態様である。また、時短中ランプTL、右打ち表示ランプRL、および高確中ランプHLはいずれも消灯している。さらに、図83(a)に示すスピーカ120からは楽曲1が出力されている。
図83(b)では、金色の表示態様の第一の保留アイコンh11が表す保留の図柄変動表示が開始され、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、変動アイコン表示領域280には、金色の表示態様の変動アイコンh0が表示されており、通常予告が行われている。
図83(c)では、装飾図柄の変動表示においてリーチ状態に突入している。そして、図83(d)ではスーパーリーチに発展し、スピーカ120からは、楽曲1に代わって、スーパーリーチ専用の楽曲Aが出力されている。図83(e)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7-装飾7-装飾7」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、3R確変大当り(特図a)に当選している。ここでの大当りは、特図2残保留における大当りではないため、所定条件は不成立である。また、この例では、この大当りが初当りであり、電源投入後(RAMクリアがされてから)これまでに1回も所定条件が成立していない。
図83(f)では、大当り遊技のオープニング演出が開始されている。所定条件が不成立であることにより、楽曲選択決定表示MDではなく、楽曲選択表示MCが表示されている。図83(f)に示す楽曲選択表示MCでは「楽曲1」の曲名が表示されており、スピーカ120からは、右打ち報知の音声出力とともに楽曲1が出力されている。
図83(g)では、1ラウンド目が開始されており、スピーカ120からは、右打ち報知の音声は出力されなくなり、楽曲1のみが出力されている。また、装飾図柄表示装置208には、「楽曲1」の曲名が表示された楽曲選択表示MCが表示されるとともに、その楽曲1に応じた、主人公の殿様が登場した楽曲動画が表示されている。
図83(h)に示すよう、遊技者が、1ラウンド目の途中で操作キーユニット190の上ボタン191を4回押下する。楽曲選択表示MCでは、楽曲2の曲名、楽曲3の曲名、楽曲4の曲名、楽曲5の曲名の順に表示が切り替わり、図83(i)に示す装飾図柄表示装置208には、「楽曲5」の曲名が表示された楽曲選択表示MCが表示され、楽曲5に応じた歌詞表示付きの楽曲動画が表示されている。また、スピーカ120からは、楽曲5が出力されている。
図83(j)では、遊技者が、操作キーユニット190の上ボタン191を1回押下する。2ラウンド目が開始された図83(k)に示す装飾図柄表示装置208には、「楽曲1」の曲名が表示された楽曲選択表示MCが表示され、楽曲1に応じた歌詞表示付きの楽曲動画が表示されている。すなわち、1ラウンド目に出力されていた楽曲1に戻っており、ここでは、1ラウンド目に途中まで出力されていた楽曲1の続きから楽曲1の出力が再開されている。ただし、楽曲が選択される度に、楽曲の最初から出力されるようにしてもよい。
最終ラウンドの3ラウンド目が開始された図83(l)に示す装飾図柄表示装置208では、楽曲選択表示MCが消え、楽曲選択を行うことができない。装飾図柄表示装置208には、楽曲1に応じた歌詞表示付きの楽曲動画が表示され続けている。また、スピーカ120からは楽曲1が出力されている。
図83(m)では、遊技球がV通過スイッチVSを通過し、装飾図柄表示装置208には、V入賞を獲得したことを報知するV入賞報知が行われ、楽曲動画が非表示になる。また、楽曲選択表示MCも非表示になったままである。一方、スピーカ120からは楽曲1が出力され続けている。
図83(n)では、大当り遊技の終了演出が開始されており、楽曲選択表示MCの表示が再開されている。また、スピーカ120からは楽曲1が出力されている。
図83(o)では、時短遊技状態に移行し、特図2の保留が消化されて変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208では、時短遊技状態を表す城下町の背景が表示され、装飾図柄の変動表示が開始されている。この装飾図柄表示装置208には、「楽曲1」の曲名が表示された楽曲選択表示MCが継続して表示されており、スピーカ120からも楽曲1が、大当り遊技から非時短遊技状態や時短遊技状態に切り替わる際に途切れることなく継続して出力されている。なお、大当り遊技から非時短遊技状態や時短遊技状態に切り替わる際に、楽曲変更がない場合であっても、楽曲を連続して出力せず、一旦途切れた後に再開する態様であったり、非時短遊技状態や時短遊技状態に切り替わると、楽曲の最初から出力し直す態様であってもよい。
なお、楽曲選択に関する所定条件は、特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示において大当りに当選することであったが、例えば、10R大当りの大当り遊技中は、図83(h)や同図(j)に示すように楽曲選択できて、2R大当りの大当り遊技中は、図81(f)等に示すように楽曲選択ができない態様であってもよい。
また、本発明は、時短遊技状態において小当りし、アタッカ内のV入賞領域に入球したことで大当りを獲得する、いわゆる一種二種混合機にも適用することができる。
以上の記載では、
『 報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、枠ランプ122等]を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、非時短遊技状態では、第一の遊技領域に向けた遊技球の発射を促す第一の報知[例えば、左打ち第1表示LH1や左打ち第2表示LH2等の左打ち報知]を実行する場合があり、
前記報知手段は、時短遊技状態から前記非時短遊技状態へ移行する際に第一の条件[例えば、特図2残保留が4つあること]が成立している場合、
前記時短遊技状態から前記非時短遊技状態へ移行後の第一の期間[例えば、特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示が行われている期間(引き戻し期間)であって、図73(j)~同図(o)~図74(d)の期間]に前記第一の報知を実行しないものであり[例えば、図73(l)]、
前記第一の期間が終了した後、第二の期間[例えば、図74(e)~同図(h)の左打ち報知期間]に亘って前記第一の報知[例えば、左打ち第1表示LH1の左打ち報知]を実行するものである、
ことを特徴する遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、遊技状況に応じて適切な報知を行うことが可能になっている。
なお、前記第二の期間では、前記第一の報知が必ず実行される。
また、前記報知手段は、前記第一の期間に電断が発生し、その後復電した場合にも、前記第一の報知を実行しないものであってもよい。
また、
『 前記報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208]は、前記時短遊技状態から前記非時短遊技状態へ移行する際に第二の条件[例えば、特図2残保留が1つしかないこと]が成立している場合、
前記時短遊技状態から前記非時短遊技状態へ移行後の、前記第一の期間より短い第三の期間[例えば、図75(j)~同図(m)の期間]に、前記第一の報知を実行しないものであり[例えば、図75(l)]、
前記第三の期間が終了した後、前記第二の期間[例えば、図75(n)~同図(o)~図76(b)の左打ち報知期間]に亘って前記第一の報知[例えば、左打ち第1表示LH1の左打ち報知]を実行するものである、
ことを特徴する遊技台。』
についても説明した。
この遊技台においても、遊技状況に応じて適切な報知を行うことが可能になっている。
また、
『 前記報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208]は、前記時短遊技状態から前記非時短遊技状態へ移行する際に前記第一の条件及び前記第二の条件が成立していない場合[例えば、特図2残保留が0の場合]、該時短遊技状態から該非時短遊技状態へ移行後に前記第二の期間[例えば、図77(j)~同図(l)の期間]に亘って前記第一の報知[例えば、左打ち第1表示LH1の左打ち報知]を実行する場合[例えば、図77に示す例のように実行される場合もあれば、特図2残保留が2又は3の場合にはすぐには左打ち第1表示LH1は実行されないといった場合もある]がある、
ことを特徴する遊技台。』
についても説明した。
この遊技台においても、遊技状況に応じて適切な報知を行うことが可能になっている。
また、
『 第二の遊技領域[例えば、右側領域]に配置された第二の始動口[例えば、第2特図始動口232]と、
前記第二の始動口への入賞に基づいて第二の図柄変動表示[例えば、特図2の図柄変動表示]を実行可能な第二の図柄表示手段[例えば、第2特図表示装置214]と、
を備え、
前記報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208]は、前記時短遊技状態では、前記第二の遊技領域に向けた遊技球の発射を促す第二の報知[例えば、右打ち第1表示RH1]を実行するものであり、
前記報知手段は、前記第二の図柄変動表示の保留数を表す保留数報知[例えば、第4図柄・保留数表示領域284の左下部になる特図2の保留数表示領域における数報知]を実行するものであり、
前記報知手段は、前記時短遊技状態における最後の前記第二の図柄変動表示(以下、「最後の第二の図柄変動表示」という。)の実行中[例えば、図73(f)~同図(h)]に、前記第二の報知とは異なる報知態様であって前記第二の遊技領域に向けた遊技球の発射を促す第三の報知[例えば、右打ち第2表示RH2]を実行するものであり、
前記報知手段は、前記最後の第二の図柄変動表示において、前記第三の報知を実行する一方、該最後の第二の図柄変動表示が開始されるよりも前から実行していた前記保留数報知の報知態様を変えずに実行するものである[例えば、図73(f)~同図(h)]、
ことを特徴する遊技台。』
についても説明した。
前記最後の第二の図柄変動表示では、前記第二の図柄変動表示の保留を貯めておかなければ遊技者が損をしてしまう。まず、前記保留数報知が報知態様を変えずに実行されるため、遊技者は、該第二の図柄変動表示の保留数を確認することができる。そして、前記第三の報知といった特別な報知を実行することで、前記第二の遊技領域に向けた遊技球の発射を強調し、遊技者が損をしてしまうことを防止することができる。
なお、前記報知手段は、前記最後の第二の図柄変動表示の実行中に、前記第三の報知を必ず実行するものであってもよい。
また、前記報知手段は、前記第二の期間が終了した後の前記非時短遊技状態では、前記第二遊技領域に向けて遊技球が発射されていることが検出されたことに応じて前記第一の報知を実行するものであり、
前記報知手段は、前記第一の期間では、前記第二遊技領域に向けて遊技球が発射されていることが検出されたとしても前記第一の報知を実行しないものである。
また、
『 前記第一の遊技領域[例えば、左側領域]に配置された第一の始動口[例えば、第1特図始動口230]と、
前記第一の始動口への入賞に基づいて第一の図柄変動表示[例えば、特図1の図柄変動表示]を実行可能な第一の図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212]と、
を備え、
前記第一の図柄表示手段は、前記非時短遊技状態における前記第一の図柄変動表示において時短図柄[例えば、図66(b)に示す時短図柄(特図D)]を停止表示する場合がないものであり、
前記第二の図柄表示手段は、前記非時短遊技状態における前記第二の図柄変動表示において前記時短図柄を停止表示する場合があるものであり[例えば、図80(e)]、
前記第二の図柄変動表示において前記時短図柄が停止表示されると、大当り遊技を経由することなく前記時短遊技状態に移行する[例えば、図80(f)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
同じ非時短遊技状態であっても、前記第二の図柄変動表示では、保留がある場合には、前記時短図柄に当選することがあり、保留がない場合に比べて、再び前記時短遊技状態へ移行する可能性が高い。このため、前記第一の報知を行わないようにして、遊技者に前記第一の始動口を無駄に狙わせることを防止している。
なお、前記時短図柄が停止表示されることを示唆する先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、
前記先読み予告手段は、前記時短図柄を停止表示する前記第二の図柄変動表示の保留(以下、「第二の保留」という。)よりも先に消化される保留が或る種類の大当りに当選している場合に、該第二の保留について前記先読み予告を実行しないものであってもよい。
また、前記第二の保留よりも先に消化される保留が確変大当りに当選していた場合に、該確変大当りの大当り遊技後に該第二の保留が消化されても前記時短図柄に基づく前記時短遊技状態には移行しないものであってもよい。
すなわち、確変大当りの大当り遊技の終了後に前記時短遊技状態に移行しており、該第二の保留が消化されても前記時短図柄が停止表示されることはない。また、前記第二の保留が消化された時点で既に前記時短遊技状態である。
また、本発明は封入式のパチンコ機にも適用可能である。封入式のパチンコ機では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段から遊技領域に発射された遊技媒体が、遊技領域から排出されて再び発射手段へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段が遊技台前面の遊技領域の下方に配設されており、図62に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、この封入式のパチンコ機は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
次に、図84を用いて本発明に適用可能な遊技台としてのスロットマシン(回胴遊技機)について説明する。ここで、図84は、本発明に適用可能なスロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図84に示すスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図84において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010~1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図84に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010~1012が構成されている。リール1010~1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010~1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010~1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図84に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010~1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010~1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010~1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン1030~1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン1031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン1032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン1030~1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。図84に示すスロットマシン1000においては、貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および払出枚数表示器1027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー1035は、リール1010~1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030~1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010~1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、操作手段の一例としてのストップボタン1037~1039が設けられている。ストップボタン1037~1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010~1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010~1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037~1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037~1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037~1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン1032の右側には、操作手段の一例としてのチャンスボタン1100が設けられている。チャンスボタン1100は、リール1010~1012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置1057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン1100は、上記実施例によるパチンコ機100と同様に複数の状態を取ることが可能であり、チャンスボタン1100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット1050には、情報表示ボタン1046が設けられている。情報表示ボタン1046は、例えば、ユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。情報表示ボタン1046は、操作手段に相当する。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられており、タイトルパネルランプ1064は、タイトルパネル1062を点灯するランプである。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。図84に示すスロットマシン1000の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。また、表示画面は平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
なお、楽曲選択に関する所定条件は、図84に示すスロットマシン1000であれば、n連荘目のボーナスに当選すること、特定の図柄(例えば赤7図柄)が揃ってボーナスに入賞すること、特定の入賞ライン(例えば中段の水平入賞ライン)に図柄が揃ってボーナスに入賞すること、10連荘目のATに当選すること、所定のセット数あるいは所定のゲーム数の上乗せに当選すること、所定の役を揃えるATに当選すること等があげられる。
また、図73~図83に示した例における大当り遊技状態は、図84に示すスロットマシン1000であれば、ボーナス遊技状態、ART状態、AT状態等になる。また、時短遊技状態は、大当り遊技状態をボーナス遊技状態とした場合には、ART状態、やAT状態等になり、大当り遊技状態をART状態とした場合には、AT状態やRT状態等になる。
また、楽曲解放情報のリセットタイミングは、RAMクリア時であったが、日付を跨いだ電断復帰が行われると、リセットされてもよいし、日付を跨いでいても或る特定時間(例えば、午前6時)までの電断復帰ならリセットされないようにしてもよい。
さらに、電断から復帰すると、選択楽曲は予め設定されている初期楽曲が選択された状態になる。
以上の記載では、
『 楽曲を出力可能な音出力手段[例えば、スピーカ120]を備えた遊技台であって、
前記音出力手段は、第一の有利状態[例えば、大当り遊技状態、ボーナス遊技状態、ART状態]において楽曲を出力可能なものであり、
前記第一の有利状態とは、遊技者にとって有利な状態のことであり、
所定条件[例えば、特図2残保留が非時短遊技状態において消化される結果行われる特図2の図柄変動表示において大当りに当選すること、大当り遊技中の保留の中に先読みの結果、再度大当りになる保留があること(いわゆる保留連荘)、遊技者とって最も有利な大当り(例えば、ラウンド数が最大の大当りであったり時短回数が最大の大当り)に当選すること、遊技者とって最も不利な大当り(例えば、ラウンド数が最小の大当りであったり時短回数が最小の大当り)に当選すること、n連荘目の大当りに当選すること、n連荘目のボーナスに当選すること、特定の図柄(例えば赤7図柄)が揃ってボーナスに入賞すること、特定の入賞ライン(例えば中段の水平入賞ライン)に図柄が揃ってボーナスに入賞すること、10連荘目のATに当選すること、所定のAT開始条件の成立(例えば、所定のセット数あるいは所定のゲーム数の上乗せに当選すること、所定の役を揃えるATに当選すること等)]が不成立である場合の前記第一の有利状態において前記音出力手段が出力可能な第一の楽曲数[例えば、図78(a)では「5」、所定条件が1回でも成立した以降であれば「5以上8以下」(図79参照)]と、該所定条件が成立した場合の該第一の有利状態において該音出力手段が出力可能な第二の楽曲数[例えば、図78(b)に示すように抽選によって決定される1曲の「1」]とは異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、前記所定条件を達成した場合に未達成時とは異なる数の楽曲数となることで、該所定条件達成時の前記第一の有利状態における特別感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
また、
『 前記第二の楽曲数[例えば、1]は、前記第一の楽曲数[例えば、5以上8以下]よりも少ない数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記所定条件を達成した場合の前記第一の有利状態では出力可能な楽曲を少なくすることで、該所定条件達成時の前記第一の有利状態における特別感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
また、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記音出力手段は、第二の有利状態においても楽曲を出力可能なものであり、
前記第二の有利状態とは、前記第一の有利状態とは異なる、遊技者にとって有利な状態のことであり[例えば、時短遊技状態、第一の有利状態がボーナス遊技状態である場合にはART状態やAT状態、第一の有利状態がART状態である場合にはAT状態やRT状態]、
前記表示手段は、前記第二の有利状態では前記音出力手段が出力する楽曲に応じた動画を表示しないものであり[例えば、図73(a)~同図(i)、図81(k)~同図(o)]、
前記表示手段は、前記第一の有利状態では前記音出力手段が出力する楽曲に応じた動画を表示するものである[例えば、図81(g)~同図(h)、図83(g)~同図(k)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、前記第一の有利状態では楽曲の出力と共に動画を表示することで遊技を盛り上げることができ、前記第二の有利状態では楽曲の出力で遊技を盛り上げつつも、例えば、当選するか否かを報知する変動演出を妨げることを防止することができる。
また、
『 前記所定条件が成立している場合の前記第一の有利状態において前記音出力手段により出力される楽曲によって遊技情報[例えば、設定値、大当り遊技中の保留の中に先読みの結果、再度大当りになる保留があること(いわゆる保留連荘)、当り種別(確変付きか否か)、連荘数]を示唆することが可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、前記所定条件を達成した場合において遊技情報を示唆することで、該所定条件を達成したいとの遊技意欲を高めることができる。
なお、前記遊技情報とは、遊技者が通常知ることができない遊技に関する情報のことであってもよい。
また、
『 操作手段[例えば、操作キーユニット190]を備え、
前記所定条件が不成立である場合の前記第一の有利状態では、前記音出力手段により出力される楽曲を、前記操作手段を用いて選択可能である[例えば、図83(h)や同図(j)]が、該所定条件が成立している場合の該第一の有利状態では、該音出力手段により出力される楽曲を、該操作手段を用いて選択不能[例えば、図82(h)等に示す楽曲選択決定表示MDが表示されて選択不能]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、前記所定条件を達成した場合の前記第一の有利状態では楽曲が選択不可能とすることで、この楽曲が特別な楽曲(情報の示唆を行っている楽曲)であることを示唆することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、表示手段を備え、前記表示手段は、遊技者が選択可能な楽曲を表す楽曲選択表示を表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記所定条件が成立している場合の前記第一の有利状態において前記楽曲選択表示を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記所定条件が不成立である場合の前記第一の有利状態において前記楽曲選択表示を表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第二の有利状態において、前記音出力手段から出力されている楽曲の歌詞を表示しないものであり、
前記表示手段は、前記第一の有利状態において、前記音出力手段から出力されている楽曲の歌詞を表示する場合があるものであってもよい。
前記所定条件が成立すると、該所定条件が成立した以降の或る有利状態[例えば、大当り遊技状態、あるいは時短遊技状態]において遊技者が選択可能な楽曲として第一の楽曲[例えば、楽曲7又は楽曲8]が追加され、該第一の有利状態において、該第一の楽曲を選択可能であるが、通常遊技状態[例えば、非時短遊技状態]においては、該第一の楽曲を選択不能であってもよい[例えば、図79]。
前記第一の有利状態[例えば、大当り遊技状態]における一部の期間[例えば、V入賞が獲得可能になるラウンド(最終ラウンド)]では、前記操作手段を用いた楽曲の選択ができない態様であってもよい。
前記第二の有利状態[例えば、時短遊技状態]における一部の期間[例えば、スーパーリーチの期間や特図の図柄が停止表示している期間やデモ表示が実行されている期間やデモ表示においてメニュー表示が実行されている期間]でも、前記操作手段を用いた楽曲の選択ができない態様であってもよい。
あるいは、通常遊技状態[例えば、非時短遊技状態]における一部の期間では、前記操作手段を用いた楽曲の選択ができない態様であってもよい。
また、楽曲が選択された状態で電断が発生し、その後復電した場合には、予め設定されている初期楽曲が選択された楽曲として扱われる態様であってもよい。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記1)
特別遊技中(例えば、大当り遊技等)において楽曲を出力可能であり、
所定条件が不成立である場合の特別遊技中に出力可能な楽曲の数は所定数であるが、所定条件が成立である場合の特別遊技中に出力可能な楽曲の数は特定数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
特定数は、所定数よりも少ない数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
有利遊技中(例えば、時短遊技等)においても所定数の楽曲を出力可能であり、
特別遊技中では出力中の楽曲の種類に応じた動画が表示されるが、有利遊技中では出力中の楽曲の種類に応じた動画が表示されない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
所定条件が成立である場合の特別遊技中に出力する楽曲によって遊技に係わる所定の情報を示唆する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
所定条件が不成立である場合の特別遊技中は遊技者が操作手段を用いて出力する楽曲を選択可能だが、所定条件が成立である場合の特別遊技中は遊技者が操作手段を用いて出力する楽曲を選択不可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
非時短遊技状態は、
第一遊技領域(左側領域)に向けて遊技球を発射するべき遊技状態であり、
時短遊技状態は、
第二遊技領域(右側領域)に向けて遊技球を発射するべき遊技状態であり、
時短遊技状態から非時短遊技状態へ移行する際に第一条件が成立している場合は、
時短遊技状態から非時短遊技状態へ移行後の第一期間に第一遊技領域に発射するべきことを報知する第一の打ち方報知(左打ち報知)の実行を規制し、
第一期間が終了した後、第三期間に亘って第一の打ち方報知を実行する、
ことを特徴する遊技台。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
時短遊技状態から非時短遊技状態へ移行する際に第一条件とは異なる第二条件が成立している場合は、
時短遊技状態から非時短遊技状態へ移行後の第一期間よりも短い第二期間において前記第一の打ち方報知の実行を規制し、
前記第二期間が終了した後、前記第三期間に亘って前記第一の打ち方報知を実行する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6又は7に記載の遊技台であって、
時短遊技状態から非時短遊技状態へ移行する際に第一条件及び第二条件が成立していない場合は、
時短遊技状態から非時短遊技状態へ移行後に前記第三期間に亘って前記第一の打ち方報知を実行する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6乃至8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
第一条件とは、第一数の特二保留を記憶していることであり、
第二条件とは、第一数より少ない第二数の特二保留を記憶していることである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6乃至9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
非時短遊技状態から時短遊技状態へ移行した場合、第二遊技領域に発射するべきことを報知する第二の打ち方報知(右打ち報知)を実行し、
時短遊技状態における最終変動においては、
最終変動以前の変動において実行していた前記第二の打ち方報知とは異なる態様であって前記第二遊技領域に発射するべきことを報知する第三の打ち方報知(保留貯めろ報知)を実行する一方、該最終変動以前の変動において表示していた数字保留と同じ態様で数字保留を表示する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記6乃至10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
非時短遊技状態における特一に基づく特別遊技判定においては特殊図柄(時短図柄)に当選することがない一方、非時短遊技状態における特二(特図2残保留)に基づく特別遊技判定においては該特殊図柄に当選することがあり、
前記特殊図柄に当選すると、特別遊技を経由することなく、時短遊技状態に移行する、
ことを特徴とする遊技台。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
以下、図85~図140を用いて、本発明を適用することができる遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン100等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図85~図140に示す符号は、原則として図85~図140を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図85~図140を用いた説明では図85~図140に示す符号を優先する。
<全体構成>
図85は、パチンコ機100を前方側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図85に示すパチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や左枠ランプ122L、右枠ランプ122R、および上部枠ランプ122Uが取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。前面枠扉106は、扉体の一例に相当する。なお、本明細書では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている球貯留皿126と、球貯留皿126に貯留された遊技球を遊技者の操作によって球貯留皿126から排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、を備える。また、図85では不図示であるが、球貸操作ボタン140の右横には、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタンも設けられている。さらに、十字キーや決定ボタンが配置された操作キーユニット190も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を、遊技者の操作量に応じた発射強度で遊技盤の遊技領域124へ向けて発射するものであり、発射手段の一例に相当する。
図86は、図85のパチンコ機100を裏側から見た背面図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した球貯留皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
また、図85に示すパチンコ機100では、主基板156上に、設定変更キー192と、設定変更ボタン194及び役物比率・設定表示器196が設けられている。電源投入時にRAMクリアスイッチ180が押下されることを条件に設定変更キー192が操作されると、少なくとも大当り確率が異なる複数の設定(例えば、設定1~設定6)からいずれかに設定することができる設定変更モードに移行することができる。設定変更モードにおいては、現在の設定が役物比率・設定表示器196に表示され、店員は、これを確認しながら設定変更ボタン194を押下することにより設定の変更を行うことができる。なお、電源投入時にRAMクリアスイッチ180の押下がなくとも、電源投入時に設定変更キー192が操作された場合に設定変更可能な構成としてもよい。
役物比率・設定表示器196は、主基板156に実装されるとともに主基板ケース158の内部に配置される7セグLED基板であり、店員に視認可能な態様で取り付けられている。役物比率・設定表示器196は、2ケタの7セグLEDが上下に配置されるとともに、右側に1ケタの7セグLEDがモジュール化されたものであり、役物比率モニタは、役物比率(YH)及び連続役物比率(RY)を報知するインジケータであり、設定モニタは、現在の設定を確認するためのモニタである。役物比率・設定表示器196は、例えば、赤色の単色LEDにより構成されているが、赤・緑・オレンジの3色により発光可能なものとしてもよいし、フルカラーLEDであってもよい。なお、役物比率・設定表示器196のうちの少なくとも一部を、例えば、遊技盤200に設けて遊技者に視認可能としてもよい。
また、図85に示すパチンコ機100では、第1副基板ケース162の背面に、ディップスイッチ基板198が配設されている。
図87(a)は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。ここで、矢印d2及びd3はパチンコ機100を設置場所に固定した状態における方向を示している。矢印d2はパチンコ機100の幅方向(左右方向と呼ぶ場合がある)を示し、正面視で左手を左、右手を右と呼ぶ場合がある。矢印d3はパチンコ機100の高さ方向(上下方向と呼ぶ場合がある)を示し、高い方を上、低い方を下と呼ぶ場合がある。なお、図87では図示しないが、パチンコ機100の奥行き方向(前後方向と呼ぶ場合がある)では、手前側を前方側又は正面側と呼ぶ場合があり、奥側を後方側又は背面側と呼ぶ場合がある。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
本体104に対する遊技盤200の取付構造は、様々な構造を採用可能であるが、例えば、本体104の正面視左側(ヒンジ部112側)に遊技盤200の正面視左側部200Lを挿入し、ここを回動中心として遊技盤200を回動させつつ遊技盤200の正面視右側部200Rを本体104に押圧し、セットする構造を採用可能であり、このような構造であれば作業性を向上できる場合がある。
遊技盤200は、板状の本体となる透明な遊技板201に各種の部品が取り付けられたユニットである。遊技板201は、例えば、樹脂により形成され、その表面(正面)は、パチンコ機100のキャラクタ等を表示した装飾面を構成する。装飾面は、例えば、パチンコ機100のキャラクタ等を印刷したシートを貼り付けることで形成してもよい。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。外レール202の一部は、本体104に着脱自在なレール部材209により形成されている。遊技領域124のうち、外レール202と内レール204との間の領域は発射された遊技球を案内する案内領域201aを形成している。
遊技盤200の遊技領域124以外の領域を非遊技領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124と非遊技領域とは外レール202を境界として区別することができる。また、遊技球の発射強度を最大にした状態で遊技球が通過する領域よりも内側の領域は少なくとも遊技領域124と呼ぶことができる。遊技領域124は、遊技領域124内に演出装置等が存在することで遊技球が通過しない領域を含む場合がある。遊技中に遊技球が流下する点で遊技領域124を流下領域と呼び、メンテナンスやアクシデントを除いて遊技中に遊技球が流下しない点で非遊技領域を非流下領域と呼ぶ場合がある。遊技領域124は、その全域を流下領域と呼ぶことも可能であるが、演出装置等の存在により遊技球が流下することがない領域は非流下領域と呼んでもよい。
遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。なお、遊技領域124よりも下方には、主制御ランプ基板207が設けられている。
図87(b)は、主制御ランプ基板207を拡大して示す図である。
この図87(b)に示すように、主制御ランプ基板207上には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプRKと、電サポ中ランプRDと、右打ち表示ランプRMと、ラウンド表示ランプRRとを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、図85に示すパチンコ機100では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
図87(b)に示すように、普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、図85に示すパチンコ機100では縦2つのLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、図85に示すパチンコ機100ではそれぞれ上下2段、合計8つのLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、図85に示すパチンコ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、図85に示すパチンコ機100では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。また、第2特別図柄保留ランプ220は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、図85に示すパチンコ機100では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、高確中ランプRKは、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプである。電サポ中ランプRDは、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、後述する電動チューリップ(電チュー)の扉部材2320(図88参照)が長時間開放しやすい電サポ状態であることを示すためのランプである。右打ち表示ランプRMは、大当り遊技状態、確変状態及び電サポ状態であって、遊技者が右打ちすることでその恩恵を得られる状態となったことを示すためのランプである。ラウンド表示ランプRRは、大当りとなった場合に、当該大当りに係る大当り遊技におけるラウンド数を示すためのランプである。
また、図85に示すパチンコ機100では遊技盤200の中央下部に特1始動チャッカー23が1つ配設されている。特1始動チャッカー23は、覆い板231を前方に有する。
図87(c)は、特1始動チャッカー23の覆い板231の裏側を右斜め下から覗いた様子を示す図である。
特1始動チャッカー23は、覆い板231と遊技板201との間に第1特図始動口230を有する。第1特図始動口230には、図87(a)ではほんの一部が中央下部付近に見えている回転体ユニット28から放出された遊技球が進入可能であるが、100%進入するとは限らない。すなわち、図87(c)に示すように、回転体ユニット28には、始動口側誘導路288と、その両脇にアウト排出口289L,289Rが設けられている。始動口側誘導路288の出口開口2881は、第1特図始動口230の真上ではあるが、第1特図始動口230と上下方向に遊技球1球分以上の間隔をあけた位置に配置されている。そのため、出口開口2881から放出された遊技球が左右にそれ、第1特図始動口230に進入しない場合もある。なお、出口開口2881から放出された遊技球が第1特図始動口230に100%進入するように構成してもよい。
第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図86に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として球貯留皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
図87(a)に示すように、ほんの一部が示された回転体ユニット28の真上には、第1球通路2681と第2球通路2682が左側から延在している。回転体ユニット28や、第1球通路2681及び第2球通路2682については、詳細は後述する。
また、図87(a)に示す第1特図始動口230の右側には、第2アタッカとなる第2可変入賞口235が配置されている。第2アタッカは、下縁を回動軸にして第2扉部材2351が手前側に回動するものである。さらに、第2アタッカの上部には、一般入賞口226が一つ配置され、特1始動チャッカー23の左側には、一般入賞口226が二つ斜めに配置されている。一般入賞口226に入球すると所定の球検出センサ(図示省略)が検出し、一般入賞口226に入賞したとして、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として球貯留皿126に排出する。球貯留皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、図87(a)に示す遊技盤200には、右側に、第1アタッカユニットが配置されており、左側に、電動振り分けユニットが配置されている。第1アタッカユニットは、透明な右下透明板2591によって覆われており、本来なら、その右下透明板2591越しに視認可能であるが、図87(a)では、そのようには図示されていない。また、電動振り分けユニットも透明な左透明板2691によって覆われており、本来なら、その左透明板2691越しに視認可能であるが、図87(a)では、そのようには図示されていない。なお、第1アタッカユニットにしても、電動振り分けユニットにしても、裏側の一部が透過可能なユニットである。
また、遊技領域124の上部には、第1立体フィルム演出体271と第2立体フィルム演出体272が配置されている。第1立体フィルム演出体271は、第2立体フィルム演出体272に重ねて設けられたものであり、図87(a)では、両者は一体的に見える。第1立体フィルム演出体271と第2立体フィルム演出体272については詳しくは後述する。
また、遊技領域124の右側には、第3立体フィルム演出体273が配置されている。第3立体フィルム演出体273の半分以上は、透明な右下透明板2591及び透明な右上透明板2592によって覆われている。また、第3立体フィルム演出体273と右上透明板2592との間には、裏側の一部が透過可能な上記第1アタッカユニットが配置されている。本来なら、それらの透明板2591,2592および第1アタッカユニット25越しに第3立体フィルム演出体273は視認可能であるが、図87(a)では、そのようには図示されていない。
また、遊技領域124の左側には、第4立体フィルム演出体274が配置されている。第4立体フィルム演出体274も半分以上は、透明な遊技板201の一部と、透明な左透明板2691によって覆われている。また、第4立体フィルム演出体274と左透明板2691との間には、裏側の一部が透過可能な電動振分ユニット26(図88参照)が配置されている。本来なら、透明な遊技板201の一部と、左透明板2691と、電動振分ユニット26越しに第4立体フィルム演出体274も視認可能であるが、図87(a)ではそのようには図示されていない。第3立体フィルム演出体273と第4立体フィルム演出体274についても詳しくは後述する。
さらに、第3立体フィルム演出体273の斜め左下には、略円形のLED発光演出体278が配置されている。LED発光演出体278には、外周に複数のLED2781が設けられており、LED発光演出体278は、放射方向に光を照射する演出体である。第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、及び第4立体フィルム演出体274といった各立体フィルム演出体よりも、LED発光演出体278の方が、後方に配置されているが、LED発光演出体278から放射方向に照射された光は拡散し、前方に向かう光もある。このため、これらの立体フィルム演出体271~274は、LED発光演出体278によって側方から光を照射される。なお、LED発光演出体278を、これらの立体フィルム演出体271~274よりも前方に配置し、これらの立体フィルム演出体271~274が、LED発光演出体278によって前方から光を照射されるようにしてもよい。
加えて、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材(不図示)や、遊技釘(不図示)を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
球貯留皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、電動振分ユニット26や、不図示の打球方向変換部材や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に流下し、各種の入賞口や始動口に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなくアウト口240に到達する。なお、遊技盤200にアウトセンサが設けられていてもよい。アウトセンサは、入賞口のセンサを通過した遊技球、始動口のセンサを通過した遊技球およびアウト口へ進入した遊技球を検知可能に構成されたセンサである。また、入賞口、始動口およびアウト口のうちの一部のみを検知可能に構成されたセンサであってもよい。
図88は、図87に示す遊技盤200から、右下透明板2591、右上透明板2592、および左透明板2691を取り外した状態を示す図である。また、図88では、第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、及び第4立体フィルム演出体274も取り外され、LED発光演出体278も取り外されている。その結果、図88には装飾図柄表示装置208のフレーム208fが図示されている。
図88には、右側に第1アタッカユニット25が図示されており、左側に電動振分ユニット26も図示されている。
図88に示す第1アタッカユニット25は、遊技領域124のうちの右側領域に設けられたものである。右打ちした場合には、遊技球は、後述する第1領域1241および第2領域1242を超えて右側ルート1243に入り、右側領域へ向かう。右側ルート1243は、右上透明板2592によって覆われているが、二股に分岐してから合流する先に普図始動口228が配置されている。普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、図85に示すパチンコ機100は遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は、遊技島側に排出することはないが、入球した場合に所定の個数(例えば、1個)の賞球を払い出すとともに、入球した遊技球をパチンコ機100の裏側に誘導して遊技島側に排出するようにしてもよい。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。普図始動口228は、第1アタッカユニット25よりも上流側に設けられており、この普図始動口228を、通過した遊技球も通過しなかった遊技球も、第1アタッカユニット25へ向かう。
第1アタッカユニット25における上流側には第2特図始動口232が配置されている。この第2特図始動口232は、球通路に対して扉部材2320が前後方向に進退するものである。扉部材2320と第2特図始動口232を併せて、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれることがある。第2特図始動口232用の球検出センサ2322は、前方側に進出した扉部材2320の下流側に横を向いて配置されている。図88に示す電チューでは、扉部材2320は後退しており、電チュー導入口2323に進入した遊技球であっても、落下し、球検出センサ2322には到達しない。一方、扉部材2320が前進した状態で、電チュー導入口2323を通過した遊技球は、球検出センサ2322に到達する。球検出センサ2322に到達した遊技球は、パチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。電チュー導入口2323に進入しなかった遊技球や、電チュー導入口2323に進入したが落下した遊技球は、第1アタッカユニット25の中間位置まで進む。
第1アタッカユニット25の中間位置には、第1アタッカとなる第1可変入賞口234が配置されている。第1アタッカは、球通路に対して第1扉部材2341が前後方向に進退するものである。第1可変入賞口用の球検出センサ2342は、前方側に進出した第1扉部材2341よりも下方に、上方を向いて配置されている。図88に示す第1アタッカでは、第1扉部材2341は後退しており、第1アタッカユニット25の中間位置まで流下してきた遊技球は、落下し、球検出センサ2342を通過することで、球検出センサ2342に検出される。球検出センサ2342を通過した遊技球は、第1アタッカユニット25の裏側に誘導される。第1アタッカユニット25の裏側には、不図示のV振分装置が配置されており、球検出センサ2342を通過した遊技球を、不図示のV入賞口へ向かわせるか、アウト口へ向かわせるかを振り分ける。第1扉部材2341は、小当たり遊技によって進退し、遊技球がV入賞口に進入すれば、V入賞となって大当り遊技が開始される。一方、第1扉部材2341が前方側に進出した状態では、進出した第1扉部材2341の上を遊技球が通過し、球検出センサ2342を通過することは困難である。第1扉部材2341は、遊技球の通過方向の下流側に向かうにつれて漸次下方へ傾斜したものである。また、進出した第1扉部材2341によって形成される球通路には、前方に突出した減速リブ234rが間隔をあけて複数設けられている。前方側に進出した第1扉部材2341では、第1扉部材2341の傾斜によって遊技球は流下しやすくなっているが、減速リブ234rに引っかかって、遊技球が第1扉部材2341の上にしばらくの間、滞留する場合がある。第1扉部材2341の上に遊技球が滞留した状態で、第1扉部材2341が後退すると、第1扉部材2341の上に滞留していた遊技球が一気に落下し、第1可変入賞口用の球検出センサ2342で検出される。したがって、遊技球が第1扉部材2341を通過している状態で第1扉部材2341が後退する場合に比べて、第1可変入賞口234への入賞率が向上し、減速リブ234rは入賞率向上手段の役目も担っている。
前方側に進出した状態の第1扉部材2341の上を通過した遊技球は、不図示のV振分装置を通過することなく、垂直な球通路251を通って、第1アタッカユニット25から排出される。垂直な球通路251には、通路に沿って複数の減速リブ251rが設けられている。これら複数の減速リブ251rも前方に突出したものである。
以上説明した第1アタッカユニット25には、遊技釘は設けられていない。
第1アタッカユニット25の先には、透明な遊技板201のうちの一部が介在しており、そこには図87では図示されていなかったが複数の遊技釘238が設けられている。これらの遊技釘238によって遊技球は、一般入賞口226に向かう場合がある。また、第2アタッカの第2扉部材2351が開いた状態であれば第2可変入賞口235に入賞する場合もある。さらに、第2アタッカの第2扉部材2351が閉じた状態であればアウト口240へ向かう場合もある。
図88に示す電動振分ユニット26は、遊技領域124のうちの左側領域に設けられたものである。左打ちした場合には、遊技球は、第1領域1241又は第2領域1242から、左側領域に進むことになる。左打ちは、通常状態(普図低確率状態)で推奨される打ち方である。なお、右打ちは、時短状態(普図高確率状態)で推奨される打ち方である。第1領域1241と第2領域1242は隣り合った領域であり、第1領域1241の方が、球の発射方向下流側になる。すなわち、第2領域1242の方が第1領域1241よりも戻り球防止片203から離れた領域になる。したがって、第1領域1241を狙う場合には、第2領域1242を狙う場合よりも、強い発射強度で遊技球を発射する必要があり、第2領域1242を狙う場合には、第1領域1241を狙う場合よりも、弱い発射強度で遊技球を発射する必要がある。ただし、遊技球を強い発射強度で発射しても、第1領域1241を区画する壁1241aで跳ね返って、第2領域1242に入り込んでしまう場合もあり得る。第1領域1241からは球通路1245が延び、この球通路1245には複数の減速突起1245pが設けられている。また、第2領域1242にも複数の減速突起1242pが設けられている。
球通路1245と電動振分ユニット26との間には、透明な遊技板201のうちの一部が介在しており、そこには図87では図示されていなかったが複数の遊技釘238が設けられている。また、第2領域1242と電動振分ユニット26との間にも、透明な遊技板201のうちの一部が介在しており、そこにも図87では図示されていなかったが複数の遊技釘238が設けられている。以下、この遊技板201の一部が設けられた領域を振分手前領域125と称する場合がある。
振分手前領域125には、球通路1245を通過してきた遊技球と、第2領域1242に入った遊技球が進入する。振分手前領域125では、右ルート125R、中央ルート125C、および左ルート125Lの3つのルートに分岐する。各ルートは、遊技釘238によって区画されている。なお、遊技釘238は、金属製のものであってもよいし、樹脂性のものであってもよい。球通路1245は右ルート125Rにつながり、第2領域1242は左ルート125Lにつながっている。中央ルート125Cは、振分手前領域125の下半分に設けられたルートであって、右ルート125Rと左ルート125Lの間に位置する。右ルート125Rを通過していた遊技球や左ルート125Lを通過していた遊技球は、この中央ルート125Cに入り込む場合がある。また、右ルート125Rを通過していた遊技球が左ルート125Lに入り込む場合もあれば、左ルート125Lを通過していた遊技球が右ルート125Rに入り込む場合もある。
電動振分ユニット26には、大きく分けて3つの球経路が設けられている。この3つの球経路は、第1球経路2601、第2球経路2602、および第3球経路2603になる。以下、各経路ごと説明を行う。
まず、第1球経路2601について説明する。第1球経路2601は、右ルート125Rからつながった右側の球経路になる。この第1球経路2601には、上流側から第1上流球遅延部2651、第3球方向変化部263、第1下流球遅延部2652、および第1球方向変化部261が設けられている。第1上流球遅延部2651にしても第1下流球遅延部2652にしても、垂直な球経路部分に設けられており、遊技球の移動速度が高くなりやすい箇所に設けられたものである。第1上流球遅延部2651は、第3球方向変化部263に向かう遊技球の移動速度を低下させるためのものであり、第1下流球遅延部2652は、第1球方向変化部261に向かう遊技球の移動速度を低下させるためのものである。第1上流球遅延部2651および第1下流球遅延部2652の詳しい説明については後述する。
第3球方向変化部263は、方向変化部材2631と不図示のモータを有する。なお、第1球方向変化部261は方向変化部材2611と不図示のモータを有し、第2球方向変化部262は方向変化部材2621と不図示のモータを有し、第4球方向変化部264は方向変化部材2641と不図示のモータを有する。以下の第3球方向変化部263についての説明は、第3球方向変化部263以外の方向変化部(261,262,264)についても同じである。
方向変化部材2631は、右傾斜面263Rと左傾斜面263Lを有する。この方向変化部材2631は不図示のモータによって回動することで、右向け姿勢と左向け姿勢との間で姿勢変化を行う。右向け姿勢は、図88に示す方向変化部材2631の姿勢であって、右傾斜面263Rが右下に向けて傾斜するとともに左傾斜面263Lが垂直になる姿勢である。左向け姿勢は、図88示す第4球方向変化部264の方向変化部材2641の姿勢であって、左傾斜面263Lが左下に向けて傾斜するとともに右傾斜面263Rが垂直になる姿勢である。方向変化部材2631は、乱数を用いて、いずれの姿勢に、どのタイミングで姿勢変化するかが決められる。また、変化速度(回動速度)も乱数を用いて決められ、ゆっくりと姿勢変化する場合もあれば、素早く姿勢変化する場合もある。方向変化部材2631の姿勢や、姿勢変化の様子は、遊技者が視認可能であるが、方向変化部材2631は乱数を用いた不規則な動きをするため、方向変化部材2631の姿勢を予測しての遊技球の発射は不可能である。図88に示すように、第3球方向変化部263の方向変化部材2631が右向け姿勢である場合、遊技球は、右傾斜面263Rに沿って右下に向けて流下する。すなわち、第1下流球遅延部2652に向けて流下し、第1球経路2601を移動し続けることになる。一方、第3球方向変化部263の方向変化部材2631が左向け姿勢である場合、遊技球は、左傾斜面263Lに沿って左下に向けて流下し、第1球経路2601を外れて、中央の第3球経路2603に入り込む。
図88に示すように、第1球方向変化部261の方向変化部材2611が右向け姿勢である場合、遊技球は、右傾斜面261Rに沿って右下に向けて流下する。第1球方向変化部261の右下には、第1誘導口2613が開口している。したがって、第1球方向変化部261の方向変化部材2611が右向け姿勢である場合、遊技球は、この第1誘導口2613に向けられる。遊技球は、第1誘導口2613を通って、電動振分ユニット26の裏側に誘導され、第1球通路2681に入り込む。第1球通路2681は、透明な上流側通路2681aと、同じく透明な下流側通路2681bとに分かれており、電動振分ユニット26の裏側に誘導された遊技球はまず、上流側通路2681aを流下する。次いで、遊技球は、上流側通路2681aの下流端で下流側通路2681bに落下し、今度は、下流側通路2681bを流下する。下流側通路2681bの下流端から遊技球は、図88でもほんの一部しか見えていない回転体ユニット28に落下する。第1球通路2681は透明であることから、第1球通路2681を流下する遊技球を遊技者は視認可能である。一方、第1球方向変化部261の方向変化部材2611が左向け姿勢である場合、遊技球は、左傾斜面261Lに沿って左下に向けて流下する。第1球方向変化部261の左下にはアウト口241が設けられており、このアウト口241に進入した遊技球は電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604(図89参照)を通って、最終的には遊技島側に排出される。
次に、第2球経路2602について説明する。第2球経路2602は、左ルート125Lからつながった左側の球経路になる。この第2球経路2602には、上流側から第2上流球遅延部2653、第4球方向変化部264、第2下流球遅延部2654、および第2球方向変化部262が設けられている。第4球方向変化部264は、第1球経路2601における第3球方向変化部263と第3球経路2603を挟んで横並びに設けられたものである。第2球方向変化部262は、第1球経路2601における第1球方向変化部261と第3球経路2603を挟んで横並びに設けられたものである。第2上流球遅延部2653にしても第2下流球遅延部2654にしても、垂直な球経路部分に設けられており、遊技球の移動速度が高くなりやすい箇所に設けられたものである。第2上流球遅延部2653は、第4球方向変化部264に向かう遊技球の移動速度を低下させるためのものであり、第2下流球遅延部2654は、第2球方向変化部262に向かう遊技球の移動速度を低下させるためのものである。第2上流球遅延部2653および第2下流球遅延部2654の詳しい説明についても後述する。
図88に示すように、第4球方向変化部264の方向変化部材2641が左向け姿勢である場合、遊技球は、左傾斜面264Lに沿って左下に向けて流下する。すなわち、第2下流球遅延部2654に向けて流下し、第2球経路2602を移動し続けることになる。一方、第4球方向変化部264の方向変化部材2641が右向け姿勢である場合、遊技球は、右傾斜面264Rに沿って右下に向けて流下し、第2球経路2602を外れて、中央の第3球経路2603に入り込む。
図88に示すように、第2球方向変化部262の方向変化部材2621が右向け姿勢である場合、遊技球は、右傾斜面262Rに沿って右下に向けて流下する。第2球方向変化部262の右下には、第2誘導口2623が開口している。したがって、第2球方向変化部262の方向変化部材2621が右向け姿勢である場合、遊技球は、この第2誘導口2623に向けられる。遊技球は、第2誘導口2623を通って、電動振分ユニット26の裏側に誘導され、透明な第2球通路2682に入り込んで、第2球通路2682を流下する。第2球通路2682の下流端から遊技球は、回転体ユニット28に落下する。第2球通路2682も透明であることから、第2球通路2682を流下する遊技球を遊技者は視認可能である。一方、第2球方向変化部262の方向変化部材2621が左向け姿勢である場合、遊技球は、左傾斜面262Lに沿って左下に向けて流下し、その後、第2球方向変化部262の真下に到達する。第2球方向変化部262の真下には、右経由では到達することができず、左経由でしか到達することができない。第2球方向変化部262の真下にはアウト口242が設けられており、このアウト口242に進入した遊技球は電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604(図89参照)を通って、最終的には遊技島側に排出される。
続いて、第3球経路2603について説明する。図88では、第3球経路2603を第1球経路2601及び第2球経路2602と区別するため、第3球経路2603には左下がりのハッチンクを施している。第3球経路2603は、中央ルート125Cからつながった中央の球経路になる。また、上述のごとく、第3球経路2603には、第3球方向変化部263の左向け姿勢となった方向変化部材2631によって遊技球が入り込んでくる場合や、第4球方向変化部264の右向け姿勢となった方向変化部材2641によって遊技球が入り込んでくる場合がある。この第3球経路2603には、上流側、すなわち方向変化部材2631,2641によって遊技球が入り込んでくる位置よりも上流側に一般入賞口227が設けられている。この一般入賞口227に進入した遊技球は、電動振分ユニット26の裏側に誘導され、第3球経路2603から外れる。第3球経路2603に設けられた一般入賞口227についての詳しい説明は後述することにする。また、第3球経路2603には、下流側、すなわち方向変化部材2631,2641によって遊技球が入り込んでくる位置よりも下流側に、演出スイッチ269が設けられている。演出スイッチ269は、ゲート状の球検出センサであり、上流側の一般入賞口227に進入せずに第3球経路2603を流下してきた遊技球は必ず通過する。この演出スイッチ269を遊技球が通過すると、或る演出が開始される。演出スイッチ269を通過した遊技球は、電動振分ユニット26から遊技領域124に排出される。電動振分ユニット26から遊技領域124に排出される遊技球は、この第3球経路2603を通過した遊技球のみである。すなわち、第1球経路2601に進入した遊技球も第2球経路2602に進入した遊技球も、電動振分ユニット26から遊技領域124に排出されることはない。なお、演出スイッチ269に代えて、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる普図始動口228を設けてもよい。この場合、右側領域と左側領域それぞれに普図始動口228が設けられていることになる。
以上説明した電動振分ユニット26には、遊技釘は設けられていない。
電動振分ユニット26とアウト口240との間には、透明な遊技板201のうちの一部が介在しており、そこには図87では図示されていなかったが複数の遊技釘238が設けられている。また、上述した2つの一般入賞口226が配置されている。
次に、図87(a)ではほんの一部が中央下部付近に見えている回転体ユニット28について詳述する。
図89は、遊技盤の裏側から回転体ユニット28を見たときの斜視図である。この図89では、紙面左奥側が前側(遊技者側)になり、右手間側が後側(裏側)になる。
図89には、回転体ユニット28に向かって、電動振分ユニット26の裏側から延びる第1球通路2681(上流側通路2681a及び下流側通路2681b)と第2球通路2682が示されている。第2球通路2682の下流端2682Lは、回転体ユニット28の中央部分の真上で開口している。一方、第1球通路2681(下流側通路2681b)の下流端2681Lは、回転体ユニット28の外周部分の真上で開口している。また、第1球通路2681よりも第2球通路2682の方が裏側に位置している。
さらに、第1球通路2681の長さ(上流側通路2681aと下流側通路2681bを合わせた長さ)よりも第2球通路2682の長さの方が長い。
また、第1球通路2681には遊技釘は設けられていないが、第1球通路2681の上流側通路2681aには、1つの減速リブr1と遅延手段d1が設けられ、下流側通路2681bには、複数の減速リブr2が設けられている。減速リブr1、r2は、縦方向に延在したリブであって、球通路内部に突出している。また、複数の減速リブr2は、対向する壁に交互に設けられている。一方、第1球通路2681よりも長い第2球通路2682にも、遊技釘は設けられていないが、1つの減速リブr3と遅延手段d2が設けられている。遊技球が減速リブr1,r2,r3に衝突すると、遊技球の移動速度は低下する。遅延手段d1,d2は、球通路の幅よりも大きな直径の円筒状の部位である。遅延手段d1,d2の下端には、遊技球が落下する開口が設けられている。この遅延手段d1に到達した遊技球は、円筒状の内周面に沿った周回移動を行い、やがて、下端の開口から落下する。遊技球の移動速度は、この遅延手段d1,d2でも低下する。減速リブの数からして、相対的に短い第1球通路2681の方が、相対的に長い第2球通路2682よりも、遊技球の移動速度は大きく低下させることができる。この結果、電動振分ユニット26から第1球通路2681を通って回転体ユニット28に到達するまでの時間と、電動振分ユニット26から第2球通路2682を通って回転体ユニット28に到達するまでの時間は、近付けられている。
また、図89には、電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604が点線で示されている。
図90は、図89に示す回転体ユニット28を示す図である。図90(a)及び同図(c)は、回転体ユニット28を斜め上方から見たときの斜視図であり、紙面左斜め下方側が前側(遊技者側)になり、右斜め上方が後側(裏側)になる。
図90(a)に示すように回転体ユニット28は、円筒状の上部カバー281と、外周案内面282と、その外周案内面282の内側に配置された一対の球受入口2831、2832を有する。一対の球受入口2831、2832は、180度対向した位置に配置され、それぞれ扇状の形をしており、高さは上部カバー281と同じ程度まである。回転体ユニット28は、モータ28Mを備え、そのモータ28Mによって回転される回転軸28A(図90(b)や同図(c)参照)は、回転体ユニット28の中心に位置している。一対の球受入口2831、2832は、不図示のベース板によってこの回転軸28Aに固定されており、モータ28Mが回転すると、回転軸28Aを回転中心にして回転する。不図示のベース板は、一対の傾斜板2833、2834によって上方から覆われており、一対の傾斜板2833、2834も、モータ28Mが回転すると、一対の球受入口2831、2832とともに回転する。一対の傾斜板2833、2834は、回転体ユニット28の中心部分を覆ったものであり、外周側に向かって傾斜している。すなわち、図90(a)に示す左側に位置する傾斜板2833は、左側に向かうにつれて下方へ傾斜しており、右側に位置する傾斜板2834は、右側に向かうにつれて下方へ傾斜している。下方へ傾斜した一対の傾斜板2833、2834の最も低い位置よりもさらに下方に外周案内面282が設けられている。したがって、一対の傾斜板2833、2834上に落下した遊技球は、傾斜板2833、2834の傾斜に従って傾斜板2833、2834上を転動し、外周案内面282に案内される。
図90(b)は、回転体ユニット28から、円筒状の上部カバー281と、一対の球受入口2831、2832及び不図示のベース板と、一対の傾斜板2833、2834を取り外した状態を、前側から見たときの斜視図であり、紙面左手前側が前側(遊技者側)になる。
この図90(b)に示すように、外周案内面282は前側に開口2821を有する。外周案内面282は、この開口2821に向けて下方へ傾斜した面であり、開口2821の位置が最も低い位置になる。また、外周案内面282の開口2821の近傍部分2822、2823は、傾斜角度が急になっている。さらに、外周案内面282の、開口2821と180度対向した位置に山部2824が設けられている。この山部2824は、少し高くなった位置2825から両側に傾斜したものである。開口2821は、始動口側誘導路288につながっている。図87(c)を用いて説明したように、始動口側誘導路288の出口開口2881は、第1特図始動口230と上下方向に間隔をあけた位置に配置されている。外周案内面282上の遊技球は、外周案内面282の傾斜に従って外周案内面282上を転動し、開口2821から始動口側誘導路288に進入する。始動口側誘導路288に進入した遊技球は、始動口側誘導路288を通って、始動口側誘導路288の出口開口2881から放出され、第1特図始動口230へ向かう。ただし、出口開口2881から放出された遊技球が左右にそれ、第1特図始動口230に進入しない場合もある。
図90(d)は、回転体ユニット28を前側下方から見たときの斜視図であり、紙面手前側が前側(遊技者側)になる。
この図90(d)にも、始動口側誘導路288の出口開口2881が図示されている。また、図90(b)や同図(d)には、始動口側誘導路288の両脇に設けられたアウト排出口289L,289Rも示されている。
また、図90(b)では、一対の球受入口2831、2832及び不図示のベース板と、一対の傾斜板2833、2834が取り外された後に、アウト排出口289L,289Rにつながるアウト排出面289が見えている。アウト排出面289は、アウト排出口289L,289Rに向かうにつれて下方へ傾斜した面である。このアウト排出面289は、外周案内面282よりも遊技球1個分以上下に設けられた面である。回転する一対の球受入口2831、2832に進入した遊技球は、このアウト排出面289に落下し、アウト排出口289L,289Rから遊技領域124に排出され、アウト口240に到達する。ただし、アウト排出口289L,289Rから排出された遊技球が第1特図始動口230にごく稀に入球する場合もある。なお、アウト排出口289L,289Rから排出された遊技球が、アウト口240に100%進入するように構成してもよい。
さらに、図90(b)や図90(d)には、始動口側誘導路288の出口開口2881よりも下方に設けられた始動入賞球案内経路284が示されている。始動入賞球案内経路284は、上流端は前方側に開口し、下流端は下方に開口した、下方へ向けて略90度折れ曲がった経路である。第1特図始動口230に入球した球は、図87(c)に示す特1始動チャッカー23の始動口ルート233を通って、回転体ユニット28の始動入賞球案内経路284に入り込む。始動入賞球案内経路284の他端側には、第1特図始動口230に入球した球を検出する球検出センサ2841が設けられている。球検出センサ2841を通過した遊技球は、最終的には遊技島側に排出される。
図90(c)は、図90(b)に示す回転体ユニット28からさらに、外周案内面282や、アウト排出口289L,289Rを構成する部材(アウト排出面289等)を取り外した状態を、斜め上方から見たときの斜視図である。
回転体ユニット28は、全体が透明部材で構成されており、外周案内面282を転がる遊技球や、アウト排出面289を流下する遊技球も視認可能な場合がある。このような回転体ユニット28には、複数のLED2851が実装されたLED基板285が設けられている。このLED基板285は、ここでは不図示のレンズ板に覆われ、アウト排出面289よりも下方に設けられている。複数のLED2851が発光することで、外周案内面282やアウト排出面289が下方から照らされ、遊技球の移動と相俟って演出効果が高まる。
以上説明した回転体ユニット28には、遊技釘は設けられていない。
図91は、電動振分ユニット26の状態と回転体ユニット28の状態を示す図である。
図91(a)に示す電動振分ユニット26の状態は、図88に示す電動振分ユニット26の状態と同じであり、第1球経路2601における第3球方向変化部は方向変化部材2631が右向け姿勢の状態であり、第1球方向変化部も方向変化部材2611が右向け姿勢の状態である。このため、第1球経路2601に進入した遊技球は、第1誘導口2613を通って第1球通路2681を流下し、回転体ユニット28に落下する。図91(a)に示す回転体ユニット28は、一対の球受入口2831、2832の両方ともが、第1球通路2681の下流端2681Lの真下にはなく、下流端2681Lから外れた位置にある状態である。このため、第1球通路2681を通ってきた遊技球は、一対の傾斜板2833、2834上に落下し、外周案内面282に案内される。そして、外周案内面282の上を転動し、図90(b)に示す開口2821から始動口側誘導路288を通って、その出口開口2881から放出され、図87(c)に示す第1特図始動口230へ向かう。
一方、第2球経路2602における第4球方向変化部は方向変化部材2641が左向け姿勢の状態であり、第2球方向変化部は方向変化部材2621が右向け姿勢の状態である。このため、第2球経路2602に進入した遊技球は、第2誘導口2623を通って第2球通路2682を流下し、回転体ユニット28の中心部、すなわち、一対の傾斜板2833、2834の上に落下し、ここでも、外周案内面282に案内される。そして、第1球経路2601に進入した遊技球と同じく、図90(b)に示す外周案内面282の開口2821から始動口側誘導路288を通って、出口開口2881から放出され、図87(c)に示す第1特図始動口230へ向かう。
図91(b)に示す電動振分ユニット26の状態は、同図(a)に示す電動振分ユニット26の状態と同じく、第1球経路2601における第3球方向変化部は方向変化部材2631が右向け姿勢の状態であり、第1球方向変化部も方向変化部材2611が右向け姿勢の状態である。このため、第1球経路2601に進入した遊技球は、第1誘導口2613を通って第1球通路2681を流下し、回転体ユニット28に落下する。図91(b)に示す回転体ユニット28は、180度対向した位置関係で回転する一対の球受入口2831、2832のうち一方の球受入口2832が、第1球通路2681の下流端2681Lの真下に位置した状態である。このため、第1球通路2681を通ってきた遊技球は、その球受入口2832の中を通って、図90(b)に示すアウト排出面289に落下し、アウト排出口289Lから遊技領域124に排出される。
一方、第2球経路2602における第4球方向変化部は方向変化部材2641が左向け姿勢の状態であり、第2球方向変化部は方向変化部材2621が右向け姿勢の状態である。このため、第2球経路2602に進入した遊技球は、第2誘導口2623を通って第2球通路2682を流下し、回転体ユニット28の中心部、すなわち、一対の傾斜板2833、2834の上に落下し、外周案内面282に案内される。そして、図90(b)に示す外周案内面282の開口2821から始動口側誘導路288を通って、出口開口2881から放出され、図87(c)に示す第1特図始動口230へ向かう。第2球経路2602においては、遊技球は、第2球通路2682まで到達すれば、常に、始動口側誘導路288を通って、出口開口2881から放出され、第1特図始動口230へ向かうことになる。すなわち、回転体ユニット28の状態に左右されない。このように、電動振分ユニット26の状態が遊技球を第2球経路2602に向かわせる状態であった場合、すなわち第4球方向変化部の方向変化部材2641が左向け姿勢の状態であり、第2球方向変化部の方向変化部材2621が右向け姿勢の状態であった場合は、特図1の保留数が最大保留数から1つ少ない状態であれば、特図1の保留が満タンになることの報知を行うようにしてもよい。例えば、カスタマイズ設定において、上記報知を球発射ハンドル134を用いて行うことを設定した場合には、球発射ハンドル134が振動することで上記報知が行われる。また、第2球経路2602の手前に球検出センサを設けておき、特図1の保留数が最大保留数から1つ少ない状態で、この球検出センサを遊技球が通過した場合に、上記報知を行うようにしてもよい。
図91(c)に示す電動振分ユニット26では、第1球経路2601における第3球方向変化部は方向変化部材2631が右向け姿勢の状態であるが、第1球方向変化部は方向変化部材2611が左向け姿勢の状態である。このため、第1球経路2601に進入した遊技球は、第1球方向変化部261の左下に設けられたアウト口241に進入し、電動振分ユニット26の内部に設けられた、図89に示す経路2604を通って、最終的には遊技島側に排出される。
また、第2球経路2602における第4球方向変化部は方向変化部材2641が左向け姿勢の状態であるが、第2球方向変化部も方向変化部材2621が左向け姿勢の状態である。このため、第2球経路2602に進入した遊技球は、第2球方向変化部の真下に設けられたアウト口242に進入し、この遊技球も、電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604を通って、最終的には遊技島側に排出される。
図91(d)に示す電動振分ユニット26では、第1球経路2601における第3球方向変化部は方向変化部材2631が左向け姿勢の状態である。このため、遊技球は、第1球経路2601を外れて、中央の第3球経路2603に入り込む。
また、第2球経路2602における第4球方向変化部は方向変化部材2641が右向け姿勢の状態である。このため、遊技球は、第2球経路2602を外れて、中央の第3球経路2603に入り込む。
上述のごとく、第3球経路2603に入り込んだ遊技球は、図88に示す演出スイッチ269を通過し、電動振分ユニット26から遊技領域124に排出される。
なお、第1球経路2601にしても第2球経路2602にしても第3球経路2603にしても、前方に突出した減速リブ26r1が複数設けられている。また、第3球経路2603の下流側の垂直部分には、左右方向に突出した減速リブ26r2が交互に配置されている。
また、第3球方向変化部(方向変化部材2631)から第3球経路2603までの距離(矢印3d参照)よりも、第4球方向変化部(方向変化部材2641)から第3球経路2603までの距離(矢印4d参照)の方が長い。このように距離が異なることで、遊技球が第3球経路2603へ向かうまでの時間や転動態様を、第3球方向変化部(方向変化部材2631)と第4球方向変化部(方向変化部材2641)といった2つの球方向変化部ごとに楽しむことができる。なお、第3球方向変化部(方向変化部材2631)から第3球経路2603までの距離(矢印3d参照)よりも、第4球方向変化部(方向変化部材2641)から第3球経路2603までの距離(矢印4d参照)の方が短くてもよい。すなわち、第3球方向変化部(方向変化部材2631)から第3球経路2603までの距離(矢印3d参照)と、第4球方向変化部(方向変化部材2641)から第3球経路2603までの距離(矢印4d参照)が異なっていればよい。
図92は、左打ちを行った結果の遊技球の流れを示す図である。
以下、これまでの説明と重複する場合もあるが、これまでの説明をまとめてもう一度説明する。
図85に示すパチンコ機100では、通常状態(普図低確率状態)では左打ちが推奨される。左打ちを行うと、遊技球は第1領域1241か第2領域1242に進入する。第1領域1241と第2領域1242の位置関係では、相対的に強めの発射強度で発射すると、第1領域1241を狙うことができ、相対的に弱めの発射強度で発射すると、第2領域1242を狙うことができる。ただし、相対的に強めの発射強度で遊技球を発射しても、遊技球が第1領域1241を区画する壁1241a(図88参照)で跳ね返って、第2領域1242に入り込んでしまう場合もあり得る。なお、右打ちを行ったつもりでも、発射強度不足で左打ちになってしまったり、反対に左打ちを行ったつもりでも、発射強度が強すぎで右打ちになってしまう場合もある。
第1領域1241に進入した遊技球は、振分手前領域125における右ルート125Rを最後まで進む場合と、右ルート125Rの途中から左ルート125Lに入り込む場合と、右ルート125Rの途中から中央ルート125Cに入り込む場合とがある。また、第2領域1242に進入した遊技球は、振分手前領域125における左ルート125Lを最後まで進む場合と、左ルート125Lの途中から右ルート125Rに入り込む場合と、左ルート125Lの途中から中央ルート125Cに入り込む場合とがある。
遊技球が右ルート125Rを進んだ場合には、電動振分ユニット26の第1球経路2601に進入し、第3球方向変化部263において、遊技球は、第1球方向変化部261に向けられるか、第3球経路2603に向けられる。遊技球が第1球方向変化部261に向けられた場合は、遊技球は第1球経路2601を依然として進み、第1球方向変化部261において、遊技球は、第1球通路2681に向けられるか、アウト口241に向けられる。第1球方向変化部261は、遊技球を、右方向(第1球通路2681の方向)と左方向(アウト口241の方向)に振り分ける手段(第1振分手段)と見ることもできる。遊技球が第1球通路2681に向けられた場合は、回転体ユニット28において、遊技球は、第1特図始動口230に向けられるか、アウト口240に向けられる。
遊技球が左ルート125Lを進んだ場合には、電動振分ユニット26の第2球経路2602に進入し、第4球方向変化部264において、遊技球は、第2球方向変化部262に向けられるか、第3球経路2603に向けられる。遊技球が第2球方向変化部262に向けられた場合は、遊技球は第2球経路2602を依然として進み、第2球方向変化部262において、遊技球は、第2球通路2682に向けられるか、アウト口242に向けられる。第2球方向変化部262は、遊技球を、右方向(第2球通路2682の方向)と左方向(アウト口242の方向)に振り分ける手段(第2振分手段)と見ることもできる。遊技球が第2球通路2682に向けられた場合は、回転体ユニット28において、遊技球は、第1特図始動口230に向けられる。
回転体ユニット28において、遊技球が第1特図始動口230に向けられた場合であっても、その遊技球は、第1特図始動口230に必ず入賞するとは限らず、第1特図始動口230から外れて、アウト口240に到達する場合もある。
遊技球が中央ルート125Cを進んだ場合には、電動振分ユニット26の第3球経路2603に進入し、一般入賞口227に入賞する場合がある。一般入賞口227に入賞しなかった場合は、遊技球は第3球経路2603を進み、演出スイッチ269を通過する。また、第3球方向変化部263において遊技球が第3球経路2603に向けられた場合であっても、第4球方向変化部264において遊技球が第3球経路2603に向けられた場合であっても、遊技球は、第3球経路2603を進み、演出スイッチ269を通過する。演出スイッチ269を通過した遊技球は、電動振分ユニット26から遊技領域124に排出される。電動振分ユニット26から遊技領域124に排出された遊技球は、2つの一般入賞口226、226のいずれかに入賞する場合があり、いずれの一般入賞口226にも入賞しなかった場合は、アウト口240に到達する。ここで、電動振分ユニット26には1つの一般入賞口227しかなかったが、電動振分ユニット26を通過した後では2つの一般入賞口226、226が、一般入賞口の数からすれば、電動振分ユニット26を通過した後の方が、一般入賞口への入賞確率は高いといえる。電動振分ユニット26における一般入賞口227にしても、電動振分ユニット26を通過した後の2つの一般入賞口226にしても、賞球数は同じである。
また、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合には、回転体ユニット28への落下の段階で、遊技球は、第1特図始動口230に向けられるか、アウト口240に向けられる。回転体ユニット28は、回転する一対の球受入口2831によって、遊技球を、始動口側誘導路288の方向(第1特図始動口230の方向)とアウト排出面289の方向(アウト口240の方向)に振り分ける手段と見ることもできるし、遊技球の移動方向を、始動口側誘導路288の方向(第1特図始動口230の方向)へ向かわす状態と、アウト排出面289の方向(アウト口240の方向)へ向かわす状態に変更可能な球方向変化手段と見ることもできる。一方、遊技球が第2球経路2602を進んだ場合には、遊技球は、第1特図始動口230に必ず向けられる。しかしながら、遊技球が第2球経路2602を進んだ場合には、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合よりも、回転体ユニット28に到達する可能性は低い。例えば、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合には、回転体ユニット28への落下の段階で、遊技球は、50%の確率で第1特図始動口230に向けられ、50%の確率でアウト口240に向けられる。一方、第1球経路2601における第1球方向変化部261では、遊技球は、50%の確率で第1球通路2681に向けられ、50%の確率でアウト口241に向けられる。したがって、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合には、遊技球は、25%の確率で第1特図始動口230に向けられることになる。これに対して、遊技球が第2球経路2602を進んだ場合には、回転体ユニット28へ到達すれば、遊技球は、100%の確率で第1特図始動口230に向けられる。しかしながら、第2球経路2602における第2球方向変化部262では、遊技球は、25%の確率で第2球通路2682に向けられ、75%の確率でアウト口242に向けられる。したがって、遊技球が第2球経路2602を進んだ場合にも、遊技球は、25%の確率で第1特図始動口230に向けられることになる。すなわち、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合であっても第2球経路2602を進んだ場合であっても、遊技球が第1特図始動口230に向けられる確率は同じである。ただし、回転体ユニット28だけで見てみると、上述のごとく、第1球方向変化部261を経由した遊技球よりも、第2球方向変化部262を経由した遊技球の方が、始動口側誘導路288へ案内されやすい。なお、この例では、第1球方向変化部261の上流の第3球方向変化部263が、遊技球を第1球方向変化部261に向ける確率と、第2球方向変化部262の上流の第4球方向変化部264が、遊技球を第2球方向変化部262に向ける確率は同じである。電動振分ユニット26では、単位時間当り(予め用意された乱数表が一巡する間)に以上説明した確率となるよう、各方向変化部材のモータが制御される。以上説明した例によれば、第1領域1241に遊技球を進入させても、遊技球が第1球経路2601を進むとは限らず、第2領域1242に遊技球を進入させても、遊技球が第2球経路2602を進むとは限らないが、第1領域1241を狙うことによって、遊技球を回転体ユニット28まで相対的に高確率で到達させることができるが、第1特図始動口230に入賞する確率は相対的に低い。一方、第2領域1242を狙うことによって、遊技球を回転体ユニット28まで相対的に低確率でしか到達させることができないが、回転体ユニット28に到達すれば、第1特図始動口230に入賞する確率は相対的に高い。遊技者は、第1領域1241と第2領域1242のうちのどちらの領域を狙うかを楽しみながら選択することができる。しかも、第1領域1241に進入した遊技球も、第2領域1242に進入した遊技球も、電動振分ユニット26あるいは遊技板201の裏側に行くまでは、遊技者が視認可能であり、遊技球の転動する様を見たて、楽しむことができる。
図93は、装飾図柄表示装置208に表示される遊技説明の例を示す図である。
図93には(a)から(f)まで装飾図柄表示装置208が示されている。いずれの装飾図柄表示装置208でも、表示領域の左上に、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせがミニ図柄として表示されている。また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域2081が設けられている。さらに、ここでの制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(普図低確率状態)であり、いずれの装飾図柄表示装置208にも、中央上部に「左打ち」の文字が表示され、左打ちを行うことを促している。また、通常遊技状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域2081の左横に特図1の保留アイコン表示領域2082が設けられている。なお、通常遊技状態における装飾図柄表示装置208では、特図2の保留アイコン表示領域の明示を省略しているが、特図2の保留アイコン表示領域が設けられるようにしてもよい。特図1の保留アイコン表示領域2802には、特図1の保留を表す保留アイコンh11,h12が表示されている。
図93(a)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下に、第1領域1241と第2領域1242を表す図が表示され、左打ちをした場合に、遊技球が流下する2つのルートがあることを紹介している。これら2つのルートは、具体的には、第1領域1241→右ルート125R→第1球経路2601→第3球方向変化部263→第1球方向変化部261といったルート(以下、「第1ルート」という。)と、第2領域1242→左ルート125L→第2球経路2602→第4球方向変化部264→第2球方向変化部262といったルート(以下、「第2ルート」という。)になる。
図93(b)に示す装飾図柄表示装置208でも、表示画面の右下に、第1領域1241と第2領域1242を表す図が表示され、第1領域1241と第2領域1242のどちらの領域を狙っても、遊技者の利益に差はないことを説明している。すなわち、上述のごとく、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合であっても第2球経路2602を進んだ場合であっても、遊技球が第1特図始動口230に向けられる確率は同じであることを説明している。
図93(c)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下に、回転体ユニット28を表す図が表示され、回転体ユニット28の説明が表示されている。すなわち、遊技球を回転体ユニット28に到達させるにあたり、第1球経路2601経由(第1ルート)に比べて、第2球経路2602経由(第2ルート)であれば、第1特図始動口230へ入賞するチャンスは2倍になることを説明している。上述のごとく、第1ルートでは、50%の確率でしか遊技球は始動口側誘導路288へ案内されず、第2ルートでは、100%の確率で遊技球は始動口側誘導路288へ案内される。なお、始動口側誘導路288へ案内されたからといって、第1特図始動口230に必ず入賞するとは限らず、稀に、第1特図始動口230から外れて、アウト口240に到達する場合もある。
図93(d)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下に、第1領域1241と第2領域1242を表す図が表示され、第1領域1241が線で囲まれている。そして、その第1領域1241についての説明として、回転体ユニット28へ遊技球を到達させることを目指すのであれば、この第1領域1241を狙うべきであることが表示されている。この図93(d)では、第1領域1241についての説明表示のみが表示されている。一方、図93(e)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下に、第1領域1241と第2領域1242を表す図が表示され、第2領域1242が線で囲まれている。そして、その第2領域1242についての説明として、第1特図始動口230への入賞を目指すのであれば、この第2領域1242を狙うべきであることが表示されている。この図93(e)では、第2領域1242についての説明表示のみが表示されている。
図93(f)に示す装飾図柄表示装置208でも、表示画面の右下に、第1領域1241と第2領域1242を表す図が表示されている。そして、この装飾図柄表示装置208では、第1領域1241(第1ルート)と第2領域1242(第2ルート)について最も詳しい説明表示が表示されている。
以上説明した説明表示は、特図の保留がないとき(例えば、デモ表示中)に限って表示されるものであってもよい。あるいは、説明表示は、大当り遊技中にも表示されてもよい。例えば、大当り遊技のエンディング演出中に説明表示が表示されてもよい。また、大当り遊技中のエンディング演出中に限らず、比較的余裕のある局面で説明表示が表示されてもよい。
図94は、装飾図柄表示装置208に表示される遊技説明の他の例を示す図である。
図93を用いて説明した説明表示は、特図の図柄変動が停止表示中に行われる例であったが、図94に示す例は、特図の図柄変動中に行われる例である。
図94(a)~同図(c)の制御状態(遊技状態)は、通常遊技状態(普図低確率状態)であり、いずれの装飾図柄表示装置208にも、中央上部に「左打ち」の文字が表示されている。
図94(a)では、特図の図柄変動中であり、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が画面中央に大きく表示されるとともに、左上にも変動中のミニ図柄が表示されている。また、変動アイコン表示領域2081には変動アイコンh10が表示されている。この例では、図93(f)を用いて説明した詳しい説明表示が、画面中央に大きく表示されている装飾図柄の変動表示の上に、左に向けて文字が流れていくテロップ状の表示2083が表示されている。
図94(b)では、同図(a)で行われていた特図の図柄変動が終了し、画面中央には装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、表示領域の左上には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせがミニ図柄としても表示されている。なお、変動アイコンh10の表示は消えている。この図94(b)に示す装飾図柄表示装置208では、同図(a)で表示されていた説明表示の続きが表示されている。すなわち、テロップ状の表示2083が継続して表示されている。
図94(c)では、特図の図柄変動が開始されている。図94(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が画面中央に大きく表示されるとともに、左上にも変動中のミニ図柄が表示されている。また、保留アイコンがシフト表示され、変動アイコン表示領域2081には変動アイコンh10が表示されている。図94(c)に示す装飾図柄表示装置208では、同図(b)で表示されていた説明表示の続きが表示されている。すなわち、テロップ状の表示2083が継続して表示されている。
以上説明したように、複数変動に跨がって図柄変動中であっても図柄停止中であっても、説明表示(チュートリアル表示)が表示され続ける場合がある。
図94(d)~同図(f)の制御状態(遊技状態)も、通常遊技状態(普図低確率状態)であり、いずれの装飾図柄表示装置208にも、中央上部に「左打ち」の文字が表示されている。
図94(d)では、特図の図柄変動中であり、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が画面中央に大きく表示されるとともに、左上にも変動中のミニ図柄が表示されている。また、変動アイコン表示領域2081には変動アイコンh10が表示されている。この例では、図柄変動中に会話予告2084が開始されている。会話予告2084は、先読み予告の一種であり、登場するキャラクタによって大当りの信頼度が異なる。図94(d)に示す装飾図柄表示装置208には、大当りの信頼度が2番目に高いお姫様のキャラクタが登場し、本来であれば「チャンス」という文字表示が表示されるが、ここでは、図93(a)を用いて説明した説明表示が代わりに表示されている。
図94(e)では、同図(a)で行われていた特図の図柄変動が終了し、画面中央には装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、表示領域の左上には、「装飾4-装飾1-装飾7」の装飾図柄の組み合わせがミニ図柄としても表示されている。なお、変動アイコンh10の表示は消えている。この図94(e)に示す装飾図柄表示装置208では、会話予告2084は消え、説明表示も消えている。
図94(f)では、特図の図柄変動が開始されている。図94(f)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が画面中央に大きく表示されるとともに、左上にも変動中のミニ図柄が表示されている。また、保留アイコンがシフト表示され、変動アイコン表示領域2081には変動アイコンh10が表示されている。図94(f)に示す装飾図柄表示装置208には、大当りの信頼度が最も高い殿様のキャラクタが登場し、本来であれば「激熱だよ」という文字表示が表示されるが、ここでは、図93(e)を用いて説明した説明表示が代わりに表示されている。
以上説明したように、説明表示は、会話予告の一部として表示される場合があってもよい。また、会話予告は、先読み予告ではなく、現在行われている図柄変動表示の予告であってもよい。さらに、説明表示が合わせて行われる予告の態様は、会話予告に限らず、ステップアップ予告やカットイン予告等であってもよい。
続いて、これまで説明した電動振分ユニット26を中心にした、遊技球の動きに変化を与える手段の変形例について説明する。以下の説明では、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図95は、図92に示す例の第1変形例を示す図である。ここでは、図92に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図95に示す第1変形例では、図92に示す遊技球の動きに変化を与える手段から、遊技釘238が設けられた振分手前領域125が取り除かれている。このため、第1領域1241から、電動振分ユニット26の第1球経路2601までは分岐することなくつながっており、第1領域1241に進入した遊技球は、電動振分ユニット26の第1球経路2601に必ず進むことになる。また、第2領域1242から、電動振分ユニット26の第2球経路2602までは分岐することなくつながっており、第2領域1242に進入した遊技球は、電動振分ユニット26の第2球経路2602に必ず進むことになる。
また、図95に示す例では、第3球方向変化部263および第4球方向変化部264も取り除かれており、第3球経路2603も無くなっている。このため、第1球方向変化部261と第2球方向変化部262は横並びに設けられている。また、第1領域1241に進入した遊技球は、第1球方向変化部261において、第1球通路2681に向けられるか、アウト口241に向けられる。第2領域1242に進入した遊技球は、第2球方向変化部262において、第2球通路2682に向けられるか、アウト口242に向けられる。
図95に示す遊技球の動きに変化を与える手段でも、第1球方向変化部261において、遊技球は、50%の確率で第1球通路2681に向けられ、50%の確率でアウト口241に向けられる。第1球通路2681を流下してきた遊技球は、50%の確率で第1特図始動口230に向けられる。一方、第2球方向変化部262において、遊技球は、25%の確率で第2球通路2682に向けられ、75%の確率でアウト口242に向けられる。第2球通路2682を流下してきた遊技球は、100%の確率で第1特図始動口230に向けられる。よって、図95に示す遊技球の動きに変化を与える手段でも、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合であっても第2球経路2602を進んだ場合であっても、遊技球が第1特図始動口230に向けられる確率は同じ(25%)である。図95に示す遊技球の動きに変化を与える手段は、図92に示す遊技球の動きに変化を与える手段に比べて、構成が簡単であり、遊技球の流れが遊技者によりわかりやすい。なお、図95に示す第1変形例でも、回転体ユニット28において、遊技球が第1特図始動口230に向けられた場合であっても、その遊技球は、第1特図始動口230に必ず入賞するとは限らず、第1特図始動口230から外れて、アウト口240に到達する場合もある。
図96は、図92に示す例の第2変形例を示す図である。ここでも、図92に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図96に示す第2変形例では、振分手前領域125が存在し、第1領域1241に進入した遊技球は、右ルート125Rを最後まで進む場合と、途中から左ルート125Lあるいは中央ルート125Cに入り込む場合がある。また、第2領域1242に進入した遊技球は、左ルート125Lを最後まで進む場合と、途中から右ルート125Rあるいは中央ルート125Cに入り込む場合がある。
遊技球が中央ルート125Cを進んだ場合には、遊技球は、電動振分ユニット26の第3球経路2603に進入し、一般入賞口227に入賞する場合がある。一般入賞口227に入賞しなかった場合は、遊技球は第3球経路2603を進み、演出スイッチ269を通過した後、電動振分ユニット26から遊技領域124に排出される。
また、図96に示す遊技球の動きに変化を与える手段では、図92に示す遊技球の動きに変化を与える手段から、第1球方向変化部261および第2球方向変化部262が取り除かれている。
遊技球が右ルート125Rを進んだ場合には、電動振分ユニット26の第3球方向変化部263において、遊技球は、第1球通路2681に向けられるか、第3球経路2603に向けられる。遊技球が第1球通路2681に向けられた場合は、回転体ユニット28において、遊技球は、第1特図始動口230に向けられるか、アウト口240に向けられる。
遊技球が左ルート125Lを進んだ場合には、電動振分ユニット26の第4球方向変化部264において、遊技球は、第2球通路2682に向けられるか、第3球経路2603に向けられる。遊技球が第2球通路2682に向けられた場合は、回転体ユニット28において、遊技球は、第1特図始動口230に向けられる。
第3球方向変化部263あるいは第4球方向変化部264において、第3球経路2603に向けられた遊技球は、第3球経路2603の途中(一般入賞口227よりも下流側)から第3球経路2603を流下し、演出スイッチ269を通過した後、電動振分ユニット26から遊技領域124に排出される。
図96に示す遊技球の動きに変化を与える手段では、第3球方向変化部263において、遊技球は、50%の確率で第1球通路2681に向けられ、50%の確率で第3球経路2603に向けられる。第1球通路2681を流下してきた遊技球は、50%の確率で第1特図始動口230に向けられる。一方、第4球方向変化部264において、遊技球は、25%の確率で第2球通路2682に向けられ、75%の確率で第3球経路2603に向けられる。第2球通路2682を流下してきた遊技球は、100%の確率で第1特図始動口230に向けられる。よって、図96に示す遊技球の動きに変化を与える手段でも、遊技球が第1球経路2601を進んだ場合であっても第2球経路2602を進んだ場合であっても、遊技球が第1特図始動口230に向けられる確率は同じ(25%)である。図96に示す遊技球の動きに変化を与える手段も、図95に示す遊技球の動きに変化を与える手段と同じく、図92に示す遊技球の動きに変化を与える手段に比べて、構成が簡単であり、遊技球の流れが遊技者によりわかりやすい。なお、図96に示す第2変形例でも、回転体ユニット28において、遊技球が第1特図始動口230に向けられた場合であっても、その遊技球は、第1特図始動口230に必ず入賞するとは限らず、第1特図始動口230から外れて、アウト口240に到達する場合もある。
図97は、第3球方向変化部263および第1球方向変化部261の変形例を示す図である。
図97(a)に示す第3球方向変化部263の方向変化部材2631および第1球方向変化部261の方向変化部材2611はいずれも、樹脂製の固定部材に置き換えられている。この樹脂製の固定部材にも、右傾斜面263R,261Rと左傾斜面263L,261Lがそれぞれ設けられている。図97(a)に示す方向変化部材2631,2611は、回動するものではなく固定配置されたものであるが、図97(a)に示す右傾斜面263R,261Rは常に右下に向けて傾斜しており、左傾斜面263L,261Lは常に左下に向けて傾斜している。遊技球は、方向変化部材2631,2611との当り具合によって左方向に向けられたり、右方向に向けられたりする。
図97(b)に示す第3球方向変化部263の方向変化部材2631および第1球方向変化部261の方向変化部材2611はいずれも、樹脂製の3本の遊技釘に置き換えられている。これら樹脂製の3本の遊技釘239は、方向変化部材2631,2611のベース板2632,2612と一体成形されたものである。したがって、遊技釘の角度調節はできない。3本の遊技釘239は三角形の頂点に位置しており、遊技球は、これら3本の遊技釘239との当り具合によって左方向に向けられたり、右方向に向けられたりする。
なお、樹脂製の遊技釘に代えて金属製の遊技釘を用いてもよい。
また、図97を用いて説明した方向変化部材は、第3球方向変化部263と第1球方向変化部261のものであったが、第4球方向変化部264や第2球方向変化部262のものであってもよい。
図98は、振分手前領域125が変更された例を示す図である。以下、変更点を中心に説明する。
図98に示す振分手前領域125では、右ルート125Rと左ルート125Lの他に、第1中央ルート125C1と第2中央ルート125C2が用意されている。右ルート125Rは第1中央ルート125C1に分岐し、左ルート125Lは第2中央ルート125C2に分岐している。しかしながら、第1中央ルート125C1と第2中央ルート125C2は途中でつながっておらず、右ルート125Rを通過していた遊技球が左ルート125Lに入り込む場合もなければ、左ルート125Lを通過していた遊技球が右ルート125Rに入り込む場合もない。
図98に示す例でも、球通路1245は右ルート125Rにつながり、第2領域1242は左ルート125Lにつながっている。また、右ルート125Rは第1球経路2601につながり、左ルート125Lは第2球経路2602につながっている。第1中央ルート125C1は第3球経路2603につながり、第2中央ルート125C2は第4球経路2605につながっている。なお、第4球経路2605にも一般入賞口227が設けられている。第4球経路2605は、第4球方向変化部264が設けられた箇所で第3球経路2603に合流している。すなわち、第4球方向変化部264で右側に向けられた遊技球は第3球経路2603に進入し、第4球経路2605を通ってきた遊技球も第3球経路2603に進入し、第3球方向変化部263で左側に向けられた遊技球も第3球経路2603に進入する。
図99は、電動振分ユニット26における第3球経路2603の上流部分が変更された例を示す図である。以下、変更点を中心に説明する。
図99に示す第3球経路2603は、一般入賞口227に入賞する入賞ルート2603Wと、一般入賞口227には入賞せず一般入賞口227の左側を流下する左迂回ルート2603Lと、一般入賞口227には入賞せず一般入賞口227の右側を流下する右迂回ルート2603Rが設けられている。入賞ルート2603Wは、中央ルート125Cから直線的に進入した場合に進みやすいルートになる。
また、第1球経路2601と第2球経路2602は、第3球経路2603を挟んで横並びに設けられたものであったが、前後方向に重なるように設けられたものであってもよい。
以上の記載では、
『 遊技球の移動方向に変化を与える第一の球方向変化手段[例えば、図95に示す第1球方向変化部261]と、
遊技球の移動方向に変化を与える第二の球方向変化手段[例えば、図95に示す第2球方向変化部262]と、
を備え、
前記第一の球方向変化手段は、遊技球を第一のルート[例えば、アウト口(ここではアウト口241)に向かうルートあるいは電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604を通るルート]へ向かわす第一の状態[例えば、方向変化部材2611が左向け姿勢の状態]に変更可能な手段であり、
前記第一の球方向変化手段は、遊技球を第二のルート[例えば、誘導口(ここでは第1誘導口2613)に向かうルートあるいは始動口側誘導路288を通るルート]へ向かわす第三の状態[例えば、方向変化部材2611が右向け姿勢の状態]に変更可能な手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、遊技球を前記第一のルート[例えば、アウト口(ここではアウト口242)に向かうルートあるいは電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604を通るルート]へ向かわす第二の状態[例えば、方向変化部材2621が左向け姿勢の状態]に変更可能な手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、遊技球を前記第二のルート[例えば、誘導口(ここでは第2誘導口2623)に向かうルートあるいは始動口側誘導路288を通るルート]へ向かわす第四の状態[例えば、方向変化部材2621が右向け姿勢の状態]に変更可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
遊技球が2つの球方向変化手段のどちらに向かっても2つのルートのいずれかを通過する可能性があるため、それぞれの球方向変化手段が変化させる遊技球の転動態様を遊技者が見て楽しめ、一方の球方向変化手段が汚れて狙ったルートに遊技球が向かい難くても他方の球方向変化手段へ遊技球が向かうことに期待して遊技することができる。
なお、前記第一のルートはアウト口から遊技板の裏側に延びるルートであってもよい。この第一のルートは、遊技者から視認不能なルートであってもよい。
また、前記第二のルートは、第五の球方向変化手段(例えば、回転体ユニット28)へ向かうルート(第1球通路2681,第2球通路2682)であってもよい。あるいは、前記第二のルートは、入賞手段に向かうルートであってもよい。この第二のルートは、少なくとも一部が遊技者から視認可能なルートであってもよい。なお、前記第二のルートを通過すると前記入賞手段に必ず入賞してもよいし、該第二のルートを通過しても該入賞手段に入賞しない場合があってもよい。
また、
『 前記第二のルートは、前記第一のルートよりも遊技球が通過することで遊技者が有利になりやすいルート[例えば、賞球を獲得することができる、より多くの賞球を獲得できる、始動入賞を得ることができる等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第一のルートは、アウト口[例えば、アウト口241,242]に向かうルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一のルートは、アウト口[例えば、アウト口241,242]から延びたルートであってもよい。
また、
『 前記第二のルートは、入賞領域[例えば、第1特図始動口230]に向かうルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二のルートと前記入賞領域との間には遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられていなくてもよい。
また、
『 前記第一の球方向変化手段と前記第二の球方向変化手段は、横並びに設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 発射手段[例えば、発射装置110]と、
前記第一の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第一の領域[例えば、図95に示す第1領域1241]と、
前記第二の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第二の領域[例えば、図95に示す第2領域1242]と、
を備え、
前記第一の球方向変化手段は、前記第一の領域を通過した遊技球が到達する手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、前記第二の領域を通過した遊技球が到達する手段であり、
前記発射手段によって、前記第一の領域と前記第二の領域のいずれかの領域に遊技球を発射可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技者が好みの球方向変化手段に遊技球を通過させることを狙って遊技球を発射して遊技を行ったり、遊技中に狙う球方向変化手段を適宜変更して遊技することが可能になる。
なお、前記第一の球方向変化手段は、前記第一の領域を通過した遊技球が必ず到達する手段であってもよい。
また、前記第二の球方向変化手段は、前記第二の領域を通過した遊技球が必ず到達する手段であってもよい。
また、
『 前記第一の領域と前記第一の球方向変化手段との間には遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられておらず、
前記第二の領域と前記第二の球方向変化手段との間にも遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられていない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のルートを備え、該第二のルート[例えば、始動口側誘導路288を通るルート]へ遊技球を向かわす場合と、該第二のルート以外のルート[例えば、アウト排出面289を通るルート]へ遊技球を向かわす場合とがある第五の球方向変化手段[例えば、回転体ユニット28]と、
前記第一の球方向変化手段によって前記第二のルートへ向かわされた遊技球が前記第五の球方向変化手段へ向けて流下する第一の球通路[例えば、第1球通路2681]と、
前記第二の球方向変化手段によって前記第二のルートへ向かわされた遊技球が前記第五の球方向変化手段へ向けて流下する第二の球通路[例えば、第2球通路2682]と、
を備えたことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の球通路は、遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられていないものであり、
前記第二の球通路も、遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられていないものであり、
前記第一の球通路と前記第五の球方向変化手段との間にも遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられておらず、
前記第二の球通路と前記第五の球方向変化手段との間にも遊技釘[例えば、金属製の遊技釘238]が設けられていない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 遊技球の移動方向に変化を与える第一の球方向変化手段[例えば、第1球方向変化部261]と、
遊技球の移動方向に変化を与える第二の球方向変化手段[例えば、第2球方向変化部262]と、
を備え、
前記第一の球方向変化手段は、遊技球を第二のルート[例えば、誘導口(ここでは第1誘導口2613)に向かうルートあるいは始動口側誘導路288を通るルート]へ向かわす状態に第一の割合[例えば、50%]で変更可能な手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、遊技球を前記第二のルート[例えば、誘導口(ここでは第2誘導口2623)に向かうルートあるいは始動口側誘導路288を通るルート]へ向かわす状態に第二の割合[例えば、25%]で変更可能な手段であり、
前記第一の割合は、前記第二の割合より高い割合であり、
前記第二のルート[例えば、誘導口に向かうルートあるいは始動口側誘導路288を通るルート]は、前記第一の球方向変化手段を経由した遊技球[例えば、50%の確率で始動口側誘導路288を通るルーを通過]よりも、前記第二の球方向変化手段を経由した遊技球[例えば、100%の確率で始動口側誘導路288を通るルートを通過]の方が通過しやすいルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
遊技者がそれぞれの球方向変化手段が変化させる遊技球の転動態様を見て楽しめ、一方の球方向変化手段が汚れて狙ったルートに遊技球が向かい難くても他方の球方向変化手段へ遊技球が向かうことに期待して遊技することができる。
なお、上記遊技台では、前記第二の球方向変化手段を経由して前記第二のルートへ向かう遊技球が、前記第一の球方向変化手段を経由して該第二のルートへ向かう遊技球よりも該第二のルートを通過しやすくなるように構成されている。
前記第二のルートは、第五の球方向変化手段(例えば、回転体ユニット28)へ向かうルート(第1球通路2681,第2球通路2682)であってもよい。
また、前記第一の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第三の球方向変化手段[例えば、第3球方向変化部263]を備え、前記第一の球方向変化手段[例えば、第1球方向変化部261]は、前記第三の球方向変化手段を通過した遊技球が通過する場合がある手段であってもよい。また、前記第二の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第四の球方向変化手段[例えば、第4球方向変化部264]を備え、前記第二の球方向変化手段[例えば、第2球方向変化部262]は、前記第四の球方向変化手段を通過した遊技球が通過する場合がある手段であってもよい。さらに、前記第一の球方向変化手段は、前記第四の球方向変化手段を通過した遊技球は通過することがない手段であり、前記第二の球方向変化手段は、前記第三の球方向変化手段を通過した遊技球が通過することがない手段であってもよい。
また、
『 前記第一の球方向変化手段から前記第二のルートまでの距離[例えば、第1球通路2681の長さを含む距離]と、前記第二の球方向変化手段から該第二のルートまでの距離[例えば、第2球通路2682の長さを含む距離]とが異なる[例えば、第1球通路2681よりも第2球通路2682の方が長いことにより異なる]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技球が前記第二のルートへ向かうまでの時間や転動態様を2つの球方向変化手段ごとに楽しめる。
また、
『 前記第一の球方向変化手段から前記第二のルートまでの間に設けられた、遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な第一の遅延手段[例えば、1つの減速リブr1と遅延手段d1と複数の減速リブr2]と、
前記第二の球方向変化手段から前記第二のルートまでの間に設けられた、遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な第二の遅延手段[例えば、1つの減速リブr3と遅延手段d2]と、
を備え、
前記第一の遅延手段の数と前記第二の遅延手段の数が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二のルート[例えば、始動口側誘導路288を通るルート]へ遊技球を向かわす場合と、該第二のルート以外のルート[例えば、アウト排出面289を通るルート]へ遊技球を向かわす場合とがある第五の球方向変化手段[例えば、回転体ユニット28]を備え、
前記第五の球方向変化手段は、前記第一の球方向変化手段[例えば、第1球方向変化部261]を経由した遊技球を、前記第二のルートへ向かわす場合[例えば、遊技球が一対の傾斜板2833、2834に落下した場合]もあれば、該第二のルート以外のルートへ向かわす場合[例えば、遊技球が球受入口2831、2832に落下した場合]もある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第五の球方向変化手段は、前記第二の球方向変化手段[例えば、第2球方向変化部262]を経由した遊技球を、前記第二のルートへ向かわす手段であってもよい。
また、前記第二のルートへ遊技球を誘導する場合と、該第二のルート以外のルートへ遊技球を誘導する場合とがある誘導手段[例えば、回転体ユニット28]を備え、前記誘導手段は、前記第一の球方向変化手段を経由した遊技球を、前記第二のルートへ誘導する場合もあれば、該第二のルート以外のルートへ誘導する場合もある手段であってもよい。さらに、前記誘導手段は、前記第二の球方向変化手段を経由した遊技球を、前記第二のルートへ誘導する手段であってもよい。
また、
『 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のルートを通過した遊技球を検出可能な第二の検出手段[例えば、図90(d)に示す球検出センサ2841]を備えたことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の検出手段へ向かう遊技球の転動態様を楽しむことができる。
また、前記第一の球方向変化手段が、遊技球を前記第二のルートへ向かわす状態であっても、遊技球が該第二のルートを必ず通過するとは限らず、前記第二の検出手段を設けておくことで、遊技球の該第二のルートの通過を遊技者に報知(例えば、入賞による賞球の払出しや、払出し音の出力)することができる場合がある。
また、
『 前記第一の球方向変化手段は、遊技球を第一のルート[例えば、アウト口(ここではアウト口241)に向かうルートあるいは電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604を通るルート]へ向かわす状態[例えば、図91(c)に示す方向変化部材2611が左向け姿勢の状態]に変更可能な手段であり、
前記第二の検出手段は、前記第一のルートを通過した遊技球を検出不可能な手段である、
を備えたことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
不正行為を目的とした特殊な球(糸付き球、油付き球、小球など)が前記第一のルートを通過した場合に該特殊な球が前記第二の検出手段に検出されないため、該第一のルートを通過した後の領域の傷や汚れによって不正行為の形跡を遊技台の点検時に確認し易くできる場合がある。
なお、前記第二のルートは、前記第一のルートよりも遊技球が通過することで遊技者が有利になりやすいルートであってもよい。
また、前記第一のルートを通過した遊技球を検出可能な第一の検出手段[例えば、アウトセンサ]を備えた態様であってもよく、さらに、前記第一の検出手段は、前記第二のルートを通過した遊技球を検出不可能な手段であってもよい。こうすることで、不正行為を目的とした特殊な球(糸付き球、油付き球、小球など)が前記第二のルートを通過した場合に該特殊な球が前記第一の検出手段に検出されないため、該第二のルートを通過した後の領域の傷や汚れによって不正行為の形跡を遊技台の点検時に確認し易くできる場合がある。なお、第一の検出手段は、電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604の出口端に設けられたものであってもよいし、遊技盤200裏側におけるアウト球が集合する樋に設けられたものであってもよい。
また、
『 前記第一の球方向変化手段が遊技球を前記第二のルートへ向かわす状態にあるときに前記第二の球方向変化手段も遊技球を該第二のルートへ向かわす状態にある場合がある[例えば、図91(a),(b),(d)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
いずれの球方向変化手段を遊技球が経由したとしても前記第二のルートへ遊技球を向かわせることができる場合がある。
なお、第一の或るタイミングにおいて、前記第一の球方向変化手段の状態と前記第二の球方向変化手段の状態が、遊技球を前記第二のルートへ向かわす状態になってもよい。
また、
『 発射手段[例えば、発射装置110]と、
前記第一の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第一の領域[例えば、第1領域1241]と、
前記第二の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第二の領域[例えば、第2領域1242]と、
を備え、
前記第一の球方向変化手段は、前記第一の領域を通過した遊技球が到達する場合がある手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、前記第二の領域を通過した遊技球が到達する場合がある手段であり、
前記発射手段によって、前記第一の領域と前記第二の領域のいずれかの領域に遊技球を発射可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技者が好みの球方向変化手段に遊技球を通過させることを狙って遊技球を発射して遊技を行ったり、遊技中に狙う球方向変化手段を適宜変更して遊技することが可能になる。
また、
『 前記第一の領域を通過した遊技球が前記第一の球方向変化手段にも前記第二の球方向変化手段にも到達しない場合[例えば、第3球経路2603を通過する場合]があるように構成され、
前記第二の領域を通過した遊技球が前記第一の球方向変化手段にも前記第二の球方向変化手段にも到達しない場合[例えば、第3球経路2603を通過する場合]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 遊技球の移動方向に変化を与える第三の球方向変化手段[例えば、第3球方向変化部263]と、
遊技球の移動方向に変化を与える第四の球方向変化手段[例えば、第4球方向変化部264]と、
遊技球が通過可能な第四のルート[例えば、中央ルート125C]と、
を備え、
前記第三の球方向変化手段は、遊技球を第三のルート[例えば、第3球経路2603のうち、一般入賞口227よりも下流側のルート]へ向かわす状態[例えば、図91(d)に示す方向変化部材2631の状態]に変更可能な手段であり、
前記第四の球方向変化手段は、遊技球を前記第三のルートへ向かわす状態[例えば、図91(d)に示す方向変化部材2641の状態]に変更可能な手段であり、
前記第四のルートは、前記第三の球方向変化手段および前記第四の球方向変化手段のいずれの球方向変化手段も経由しない遊技球が通過可能なルートであり、
前記第三のルートは、前記第四のルートを通過した遊技球が到達可能なルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
遊技球が2つの球方向変化手段のいずれかを経由してもしなくても前記第三のルートへ向かうため、該第三のルートまでの遊技球の転動態様を、それぞれの球方向変化手段が変化させる様を遊技者が見て楽しめる場合があり、それぞれの球方向変化手段を経由しない遊技球の転動態様も遊技者が見て楽しめる場合がある。
また、
『 前記第三のルートは、前記第四のルートを通過した遊技球が到達しない場合[例えば、一般入賞口227に入賞してしまう場合]もあるルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第四のルートを経由後の遊技球の転動態様を楽しめる場合がある。
また、
『 前記第四のルートと前記第三のルートの間に設けられた進入口[例えば、一般入賞口227]を備え、
前記進入口は、前記第四のルートを通過した遊技球が進入する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第四のルートを経由後の遊技球の転動態様を楽しめる場合がある。
なお、前記進入口とは、遊技球が進入すると抽選が行われる進入口(特図始動口又は普図始動口)であってもよいし、遊技球が進入すると賞球が発生する進入口(入賞口)であってもよいし、遊技球が進入しても賞球が発生しない進入口(アウト口)であってもよい。
また、前記進入口に進入して該進入口を通過した遊技球が前記第三のルートへ向かう場合があってもよい。すなわち、前記進入口は、ゲートタイプのものであってもよい。
また、前記第四のルートと前記第三のルートの間に、複数個の進入口が設けられていてもよいし、複数種類の進入口が設けられていてもよい。
また、
『 前記第四のルートと前記第三のルートの間に複数のルート[例えば、第1球経路2601と第2球経路2602]を備えたことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第四のルートを経由後の遊技球の転動態様を楽しめる場合がある。
また、
『 前記第三の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第一の領域[例えば、第1領域1241]を備え、
前記第三の球方向変化手段は、前記第一の領域を通過した遊技球が到達する場合[例えば、右ルート125Rを最後まで進む場合]がある手段であり、
前記第四のルートは、前記第一の領域を通過した遊技球が到達する場合[例えば、右ルート125Rの途中から入り込む場合]があるルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第三のルートまでに遊技球がどこを経由するのかについて遊技者が楽しめる場合がある。
また、
『 前記第四の球方向変化手段よりも上流側に設けられた第二の領域[例えば、第2領域1242]を備え、
前記第四の球方向変化手段は、前記第二の領域を通過した遊技球が到達する場合[例えば、左ルート125Lを最後まで進む場合]がある手段であり、
前記第四のルートは、前記第二の領域を通過した遊技球が到達する場合[例えば、左ルート125Lの途中から入り込む場合]があるルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第三のルートまでに遊技球がどこを経由するのかについて遊技者が楽しめる場合がある。
また、
『 前記第三の球方向変化手段よりも下流側に設けられた第一の球方向変化手段[例えば、第1球方向変化部261]を備え、
前記第一の球方向変化手段は、前記第三の球方向変化手段を通過した遊技球が通過する場合がある手段であり[例えば、図91(a),(b),(c)]、
前記第一の球方向変化手段は、前記第三のルートへ向かう遊技球は通過しない手段である[例えば、図91(d)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第四の球方向変化手段よりも下流側に設けられた第二の球方向変化手段[例えば、第2球方向変化部262]を備え、
前記第二の球方向変化手段は、前記第四の球方向変化手段を通過した遊技球が通過する場合がある手段であり[例えば、図91(a),(b),(c)]、
前記第二の球方向変化手段は、前記第三のルートへ向かう遊技球は通過しない手段である[例えば、図91(d)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の球方向変化手段は、遊技球を第一のルート[例えば、アウト口(ここではアウト口241)に向かうルート]へ向かわす状態に変更可能な手段であり、
前記第一の球方向変化手段は、遊技球を第二のルート[例えば、始動口側誘導路288を通るルート]へ向かわす状態に変更可能な手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、遊技球を前記第一のルート[例えば、アウト口(ここではアウト口242)に向かうルート]へ向かわす状態に変更可能な手段であり、
前記第二の球方向変化手段は、遊技球を前記第二のルート[例えば、始動口側誘導路288を通るルート]へ向かわす状態に変更可能な手段であり、
前記第一のルートは、アウト口[例えば、アウト口241,242]に向かうルートであり、
前記第二のルートは、入賞領域[例えば、第1特図始動口230]に向かうルートであり、
前記第三のルートは、遊技釘[例えば、遊技釘238]が設けられた領域[例えば、透明な遊技板201のうちの一部の領域]に向かうルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一のルートは、アウト口[例えば、アウト口241,242]から延びたルート[例えば、電動振分ユニット26の内部に設けられた経路2604を通るルート]であってもよい。前記第二のルートは、第五の球方向変化手段(例えば、回転体ユニット28)へ向かうルート(誘導口(第1誘導口2613, 第2誘導口2623)に向かうルートであったり、第1球通路2681,第2球通路2682)であってもよい。前記第三のルートは、遊技領域[例えば、遊技領域124]に向かうルートであってもよい。また、前記第三のルートを通過した遊技球が、遊技領域[例えば、透明な遊技板201のうちの一部の領域]に設けられた進入口[例えば、一般入賞口226]に到達する場合があるように構成されていてもよいし、遊技領域[[例えば、透明な遊技板201のうちの一部の領域]に設けられたアウト口[例えば、アウト口240]に到達する場合があるように構成されていてもよい。
以上の記載では、
『 第一の発射強度[例えば、相対的に強い発射強度]で遊技球が発射された場合に遊技球が進入しやすい第一の領域[例えば、第1領域1241]と、
第二の発射強度[例えば、相対的に弱い発射強度]で遊技球が発射された場合に遊技球が進入しやすい第二の領域[例えば、第2領域1242]と、
前記第一の領域から進入した遊技球が通過可能な第一の振分手段[例えば、第1球方向変化部261]と、
前記第二の領域から進入した遊技球が通過可能な第二の振分手段[例えば、第2球方向変化部262]と、
を備え、
前記第一の振分手段は、遊技球を第一の方向[例えば、右方向(第1球通路2681の方向)]に振り分ける場合があるものであり、
前記第二の振分手段は、遊技球を第二の方向[例えば、右方向(第2球通路2682の方向)]に振り分ける場合があるものであり、
前記第一の振分手段が遊技球を前記第一の方向に振り分ける場合[例えば、50%の確率で生じる]の方が前記第二の振分手段が遊技球を前記第二の方向に振り分ける場合[例えば、25%の確率で生じる]よりも生じやすいものの、前記第二の方向[例えば、100%の確率で入賞]は前記第一の方向[例えば、50%の確率で入賞]よりも或る入賞手段[例えば、第1特図始動口230]に入賞しやすい方向である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、遊技者が、前記第一の領域を狙うか、前記第二の領域を狙うかを任意に選択することができる。また、前記或る入賞手段に入賞しやすい方向に振り分けされにくいが、振り分けられた場合には高確率で入賞する第二のルートと、該或る入賞手段に入賞しやすい方向に振り分けされやすいが、前記第二のルートよりも該或る入賞手段に入賞しにくい第一のルートとを、遊技者の好みによって選択することができる。
なお、前記第一の振分手段は、遊技球を前記第一の方向とは異なる方向[例えば、左方向(アウト口241の方向)]に振り分ける場合があるものであってもよい。
また、前記第二の振分手段は、遊技球を前記第二の方向とは異なる方向[例えば、左方向(アウト口242の方向)]に振り分ける場合があるものであってもよい。
また、
『 前記第一の領域は、或る遊技状態[例えば、通常状態]で推奨される打ち方で発射された遊技球が進入する場合がある領域であり、
前記第二の領域は、前記或る遊技状態[例えば、通常状態]で推奨される打ち方で発射された遊技球が進入する場合がある領域である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、或る遊技状態で推奨される打ち方で発射された遊技球は、前記第一の領域または前記第二の領域に進入する場合がある。言い換えれば、或る遊技状態で推奨される打ち方を実行すれば、前記第一の領域または前記第二の領域に遊技球を進入させることが可能である。
前記或る遊技状態という共通の遊技状態において遊技者が前記第一の領域または前記第二の領域を選択することができる。すなわち、一つの遊技状態において遊技者が任意にルートを選択することができる。
また、
『 前記第一の領域に進入した遊技球が前記第一の振分手段に到達[例えば、第1球経路2601→第3球方向変化部263→第1球経路2601→第1球方向変化部261]する前に通過する第三の領域[例えば、振分手前領域125]を備え、
前記第三の領域は、前記第二の領域に進入した遊技球が前記第二の振分手段に到達[例えば、第2球経路2602→第4球方向変化部264→第2球経路2602→第2球方向変化部262]する前に通過する領域でもあり、
前記第一の領域に進入した遊技球が前記第三の領域から前記第二の振分手段に到達[例えば、第2球経路2602→第4球方向変化部264→第2球経路2602→第2球方向変化部262]する場合があり、
前記第二の領域に進入した遊技球が前記第三の領域から前記第一の振分手段に到達[例えば、第1球経路2601→第3球方向変化部263→第1球経路2601→第1球方向変化部261]する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第一の領域を通過した遊技球が前記第三の領域において、(第一の振分手段ではなく)第二の振分手段に向かうように方向変化する場合があり、前記第二の領域を通過した遊技球が前記第三の領域において(前記第二の振分手段ではなく)前記第一の振分手段に向かうように方向変化する場合がある。
一方の領域を選択しながらも遊技球の転動方向が偶発的に変化して、他方の領域に進入した場合と同じ遊技球の流れを確認することができる場合がある。
また、
『 前記第一の領域と前記第二の領域は隣合った領域[例えば、左右方向に隣合った領域]であり、
前記第一の発射強度で発射された遊技球が前記第二の領域に進入する場合があり、
前記第二の発射強度で発射された遊技球が前記第一の領域に進入する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
一方の領域を狙いながらも遊技球の転動方向が偶発的に変化して、他方の領域を狙った場合と同じ遊技球の流れを確認することができる場合がある。
また、
『 前記或る入賞手段[例えば、第1特図始動口230]の手前に設けられた第五の振分手段[例えば、回転体ユニット28]を備え、
前記第五の振分手段は、前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球[例えば、第1球通路2681を流下する遊技球]が通過する手段であり、
前記第五の振分手段は、前記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球[例えば、第2球通路2682を流下する遊技球]が通過する手段であり、
前記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球[例えば、始動口側誘導路288へ100%到達]が、前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球[例えば、始動口側誘導路288へ50%の確率で到達]よりも、前記第五の振分手段によって前記或る入賞手段に誘導[例えば、始動口側誘導路288を通過]されやすい、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記或る入賞手段の手前に設けられた誘導手段[例えば、回転体ユニット28]を備え、前記誘導手段は、前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球[例えば、第1球通路2681を流下する遊技球]が通過する手段であり、前記誘導手段は、前記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球[例えば、第2球通路2682を流下する遊技球]が通過する手段であり、前記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球[例えば、始動口側誘導路288へ100%到達]が、前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球[例えば、始動口側誘導路288へ50%の確率で到達]よりも、前記誘導手段によって前記或る入賞手段に誘導[例えば、始動口側誘導路288を通過]されやすくなるように構成されていてもよい。前記誘導手段は、前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球よりも、記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球の方を、前記或る入賞手段に誘導しやすいものである。
また、前記誘導手段が前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球を前記或る入賞手段に誘導する確率よりも、該誘導手段が前記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球を該或る入賞手段に誘導する確率の方が高い。すなわち、前記誘導手段から前記或る入賞手段に入賞する確率は、前記第一の振分手段によって前記第一の方向に振り分けられた遊技球よりも前記第二の振分手段によって前記第二の方向に振り分けられた遊技球の方が高い。
最終的には前記誘導手段に注目すれば良いため、複数のルートを備えていても遊技者にとって分かりやすく入賞ルートを見せることができる。
また、
『 前記第一の領域に遊技球を進入させた遊技者の有利度と、前記第二の領域に遊技球を進入させた遊技者の有利度は変わらない[例えば、遊技球が第1特図始動口230に向けられる確率はいずれも25%で同じ]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の振分手段の振り分けの制御設計および前記第二の振分手段の振り分けの制御設計と、前記第一の振分手段近辺および前記第二の振分手段近辺それぞれに釘が存在しない点で設計上は同じであるが個体差による微差ができる場合がある。しかし、遊技者が体感できるほどではない。
なお、前記第一の領域に進入した遊技球が前記或る入賞手段に入賞する確率と、前記第二の領域に進入した遊技球が該或る入賞手段に入賞する確率が同じであってもよい。ここにいう同じとは、極めて稀な事象が生じることを考慮すると、ほぼ同じという意味になる。すなわち、実質的に同じを含む意味である。
また、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記表示手段は、前記第一の領域および前記第二の領域の少なくとも一方に関する説明表示を表示する手段である[例えば、図93(a)、(b)、(d)~(f)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記表示手段は、前記第一の領域に遊技球を進入させた遊技者の有利度と、前記第二の領域に遊技球を進入させた遊技者の有利度は変わらないことに関する説明表示[例えば、図93(b)に示す説明表示]を表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の場合の方が前記第二の場合よりも生じやすいものの、前記第二の方向は前記第一の方向よりも或る入賞手段に入賞しやすい方向であることに関する説明表示[例えば、図93(f)に示す説明表示]を表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の領域および前記第二の領域の両方に関する説明表示を表示するものであってもよいし[例えば、図93(f)に示す説明表示]、該第一の領域および該第二の領域のうち、該第一の領域のみに関する説明表示[例えば、図93(d)に示す説明表示]を表示するものであってもよいし、該第二の領域のみに関する説明表示[例えば、図93(e)に示す説明表示]を表示するものであってもよい。
なお、前記第一の領域と前記第一の振分手段との間に配置され、該第一の領域から進入した遊技球が通過可能な第三の振分手段[例えば、第3球方向変化部263]を備えていてもよい。前記第三の振分手段は、遊技球を、前記第一の振分手段に向かう方向と、そうでない方向に振り分けるものであってもよい。また、前記第二の領域と前記第二の振分手段との間に配置され、該第二の領域から進入した遊技球が通過可能な第四の振分手段[例えば、第4球方向変化部264]を備えていてもよい。前記第四の振分手段は、遊技球を、前記第二の振分手段に向かう方向と、そうでない方向に振り分けるものであってもよい。前記第三の振分手段や前記第四の振分手段を設けることで、前記或る入賞手段に向かう遊技球の量を微調整することができる。
また、第1特図始動口230の近傍に、他の入賞領域(例えば、第2特図始動口232)を設け、始動口側誘導路288と、第1特図始動口230および他の入賞領域との間に、新たな振分装置(例えば、後述する図104(b)及び(c)に示す振分ユニット291)を設けてもよい。この新たな振分装置によって、第1特図始動口230と、他の入賞領域との間でさらに振り分けを行うようにしてもよい。また、第1特図始動口230に代えてV入賞領域を設け、始動口側誘導路288とV入賞領域との間に設けた新たな振分装置によって、V入賞領域とそれ以外の領域(例えば、アウト口)の間でさらに振り分けを行うようにしてもよい。また、第1特図始動口230に代えて第1大入賞口を設け、始動口側誘導路288と第1大入賞口との間に設けた新たな振分装置によって、第1大入賞口とそれ以外の領域(例えば、第2大入賞口)の間でさらに振り分けを行うようにしてもよい。ここで、第1大入賞口を通過するとV入賞のチャンスがあるが、第2大入賞口を通過してもV入賞のチャンスはない態様であってもよい。さらに、第1特図始動口230に代えて大入賞口を設け、始動口側誘導路288と大入賞口との間に設けた新たな振分装置によって、大入賞口とそれ以外の領域(例えば、一般入賞口)の間でさらに振り分けを行うようにしてもよい。ここにいう一般入賞口は、大当り遊技時に大入賞口への入賞とは別に賞球数を増やす一般入賞口に相当する。
また、いわゆる2種の機種における羽根役物に適用することも可能である。すなわち、一方向に可動する第1可動部材(例えば、左側に開く左羽根部材)と他方向に可動する第2可動部材(例えば、右側に開く右羽根部材)を備えた役物(例えば、一対の羽根部材)のうち、第1可動部材が可動して遊技球の進入が可能になる領域を第1領域1241とし、第2可動部材が可動して遊技球の進入が可能になる領域を第2領域1242とする。そして、第1特図始動口230に代えてV入賞領域を設ける。こうすることで、第1可動部材と第2可動部材を備えた役物が可動する遊技状態において、第1可動部材の可動を狙えば、高確率で回転体ユニット28までは誘導されるがV入賞領域への入賞は低確率になり、第2可動部材の可動を狙えば、回転体ユニット28への誘導は低確率になるがV入賞領域への入賞は高確率になる。ただし、遊技球が、第1領域1241に進入して第1球経路2601を進んだ場合であっても、第2領域1242に進入して第2球経路2602を進んだ場合であっても、遊技球がV入賞領域に向けられる確率は同じである。
電動振分ユニット26には遊技釘は設けられておらず、回転体ユニット28にも遊技釘は設けられていない。また、始動口側誘導路288の出口開口2881と第1特図始動口230との間にも遊技釘は設けられていない。したがって、第1球経路2601→第3球方向変化部263→第1球方向変化部261→第1球通路2681→回転体ユニット28→第1特図始動口230といったルートには、遊技釘は設けられていないことになる。また、第2球経路2602→第4球方向変化部264→第2球方向変化部262→第2球通路2682→回転体ユニット28→第1特図始動口230といったルートにも、遊技釘は設けられていないことになる。なお、図88に示すように、振分手前領域125には遊技釘が設けられているが、遊技釘があっても結局は、第3球方向変化部263か第4球方向変化部264に誘導されれば、どちらのルートを通過しようが、遊技球が第1特図始動口230に向けられる確率は同じであるため、遊技者が安心して遊技を行うことができる構造であるといえる。また、電動振分ユニット26を透明板部材118(図85参照)越しに叩いたとしても、各球方向変化部における遊技球の方向変化に影響はない。さらに、回転体ユニット28を透明板部材118越しに叩いたとしても、回転体ユニット28における遊技球の誘導にも影響はない。これらのことから、遊技者の叩く行為は無意味であり、このことがわかった遊技者が叩くことを止めることに、期待をすることができる。
続いて、第3球経路2603の、方向変化部材2631,2641によって遊技球が入り込んでくる位置よりも上流側の位置に設けられた一般入賞口227について詳述する。
図100(a)は、第3球経路2603を上下方向に断面したときの部分拡大斜視図であるが、切断面のハッチングは省略している。この図100(a)では、紙面右手前側が前側になり、紙面左奥側が後側になる。また、図101は、第3球経路2603を上下方向に断面したときの部分拡大側面図であるが、切断面のハッチングは省略している。この図101では、紙面右側が前側になり、紙面左側が後側になる。
図100及び図101に示すように、第3球経路2603には遊技釘は設けられていない。図100及び図101には、中央ルート125C(図101参照)の終端に接続した第3球経路2603の入口2603sが示されている。入口2603sは、前面壁2603f部分が後側に向けて下方へ傾斜するとともに、後面壁2603b部分が前側に向けて下方へ傾斜し、遊技球は、第3球経路2603における前後方向中間位置側へ案内される。
また、図100及び図101には、電動振分ユニット26の第3球経路2603を形成する前面壁2603fと後面壁2603bも示されている。一般入賞口227は、後面壁2603bに設けられた開口である。すなわち、一般入賞口227は、後側(奥側)に向かって開口したものである。一般入賞口227を画定する縁のうち、上端部分227aは下方へ突出している。また、一般入賞口227は、斜め上方を向いて開口したものであるともいえる。
図100(b)は、第3球経路2603の入口2603s部分を水平方向に断面したときの第3球経路2603の断面形状を示す図である。
この図100(b)では、図の上方が前側になり図の下方が後側になる。図100に示すように、後面壁2603bにおける、入口2603sと一般入賞口227との間の部分には、上下方向に延び前方に突出した突条部2603tが形成されている。図100(b)には、遊技球Bを実線と1点鎖線で示している。実線で示した遊技球Bは、突条部2603tに接触した状態の遊技球Bである。一方、1点鎖線で示した遊技球B’は、右後方側に寄った状態の遊技球である。図100(b)に示す第3球経路2603には、右後方の隅に埃Duが貯まっている。1点鎖線で示した遊技球B’は、突条部2603tに当たり、第3球経路2603の右後方の隅に完全に寄ることができず、埃Duと接することが避けられ、遊技球に埃が付着することが防止されている。
突条部2603tには、入口2603s側には、前側に向けて下方へ傾斜した傾斜部SL1が設けられており、遊技球は、この傾斜部SL1によって、より前側に向けられる。突条部2603tの、一般入賞口227側には、後側に向けて下方へ傾斜した傾斜部SL2が設けられている。この傾斜部SL2は一般入賞口227を画定する縁に続いている。さらに、前面壁2603fには、一般入賞口227に対向する位置に突起2603pが形成されている。この突起2603pには、一般入賞口227に向けて遊技球を案内する案内曲面CSが設けられている。案内曲面CSは、一般入賞口227に向かう曲面で構成されている。一般入賞口227を画定する縁に続く傾斜部SL2と、突起2603pに設けられた案内曲面CSによって、第3球経路2603には、一般入賞口227に向けての経路が形成されている。この経路は、一般入賞口227よりも上方から斜め下方に一般入賞口227に向かう経路になる。図100(a)には、この経路の手前まで流下してきた遊技球Bと、この経路に沿った場合の遊技球Bの動きを表す実線の矢印が示されている。一般入賞口227に進入した遊技球は、後側(奥側)に向かって進んだ後、点線示す矢印のように下方へ落下する。下方へ落下した遊技球は、不図示の球検出センサによって検出される。この球検出センサが遊技球を検出すると、一般入賞口227への入賞があったとして、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として球貯留皿126に排出する。なお、一般入賞口227に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。
図102は、遊技球が第3球経路2603の途中に設けられた一般入賞口227に進入するまで過程と、進入することができなかった様子を示す図である。図102は、第3球経路2603を上下方向に断面したときの断面図であって、図100及び図101に示した構造をわかりやすいように模式的に表した図であり、紙面左側が前側になり、紙面右側が後側になる。
図102(a)には、第3球経路2603の入口2603sから遊技球Bが第3球経路2603に進入してくる様子が示されている。この図102(a)では、図100や図101に示した後面壁2603bと突条部2603tが一体で表されているが、傾斜部SL1の傾斜によって遊技球Bは前面壁2603fに沿って流下しやすくなっている。遊技球Bが前面壁2603fに沿って流下すれば、突起2603pに設けられた案内曲面CSによって、遊技球Bの移動方向が後方(奥側)に向けられやすくなる。突起2603pは、通過する遊技球が接触すると、その遊技球の動きに変化を与えるものである。
なお、遊技球Bは、前面壁2603fに沿って流下するばかりでなく、後面壁2603bに沿って流下する場合もある。この場合、図102(a)に2点鎖線で示す遊技球B’’のように、一般入賞口227を画定する縁のうち、下方へ突出した上端部分227aに衝突し、一般入賞口227への進入が妨げられる。
図102(b)には、遊技球Bが前面壁2603fに沿って流下し、突起2603pに設けられた案内曲面CSに遊技球が到達した様子が示されている。案内曲面CSは、一般入賞口227と対向する位置に設けられている。また、案内曲面CSは、一般入賞口227から離間した位置に設けられている。さらに、案内曲面CSは、一般入賞口227よりも遊技者側の位置に設けられている。遊技球Bは、勢いが適度にあると、矢印Aが示すように、案内曲面CSから一般入賞口227に入り込む。一方、遊技球Bは、勢いが全く足りないと、矢印Bが示すように、案内曲面CSから落下する方向へ進む。案内曲面CSから落下する方向へ進んだ遊技球Bは、図88に示す演出スイッチ269を通過し、電動振分ユニット26から排出される。
図102(c)には、遊技球Bが、一般入賞口227を画定する縁のうちの下端部分に乗った様子が示されている。この図102(c)に示す遊技球Bは、一般入賞口227へ到達しており、この後、図102(c)に示す矢印のように一般入賞口227から後側(奥側)に向かって進む。
一方、図102(d)には、遊技球Bの勢いがわずかに足りず、遊技球Bが、一般入賞口227を画定する縁のうちの下端部分に乗る前に、その手前に衝突してしまい、矢印が示すように第3球経路2603を流下していく。
以上の説明では、遊技球Bの勢いによって、一般入賞口227に入賞したり、入賞できなかったりすることを説明したが、遊技球Bの勢いは遊技球の移動速度に関係するものである。また、遊技球Bの移動方向や移動する遊技球の状態(例えば、スピン状態等)も、一般入賞口227への入賞に影響する。
図103は、第3球経路2603の変形例を示す図であり、第3球経路2603を上下方向に断面したときの断面図であって、紙面左側が前側になり、紙面右側が後側になる。以下の説明では、重複する説明は省略し、変形例の特徴的な部分を中心に説明をする場がある。また、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。また、図103では、一般入賞口227をわかりやすく図示するため、矢印で示している。
図103(a)は、前面壁2603fから突起2603pが取り除かれた例である。上述のごとく突起2603pは、通過する遊技球が接触すると、その遊技球の動きに変化を与えるものであったが、この突起2603pがなくても、遊技球Bの勢い(移動速度)や遊技球Bの移動方向や移動する遊技球の状態によっては、一般入賞口227に進入する場合がある。
なお、第3球経路2603自体を下流側に向かうにつれて漸次縮径する逆円錐状の周面を有するものに代えてもよい。遊技球Bがその周面を周回しながら流下(スパイラル状に流下)してくると、一般入賞口227に進入しやすくなる。この場合には、逆円錐状の周面が、一般入賞口227が設けられた位置よりも上流側を通過する遊技球が接触すると、その遊技球の動きに変化を与えるものになる。
また、詳しくは後述する第2上流球遅延部2653(図88参照)と同じ構造のものを、第3球経路2603の入口2603sと一般入賞口227の間に設けてもよい。この場合には、一般入賞口227が設けられた位置よりも上流側を通過する遊技球に、周方向に移動する力が付与され、遊技球の動きが横向に変化する。
図103(b)は、一般入賞口227を画定する縁のうち下方へ突出した上端部分227aを設けなかった例である。図103(a)に示す一般入賞口227は、第3球経路2603に対して斜めに設けられた開口(図103(a)に示す矢印参照)であったが、同図(b)に示す一般入賞口227は、第3球経路2603と平行に設けられた開口(図103(b)に示す矢印参照)である。このような一般入賞口227であっても、遊技球Bの勢い(移動速度)や遊技球Bの移動方向や移動する遊技球の状態によっては、一般入賞口227に進入する場合がある。しかも、図103(b)に示す例では、突起2603pが設けられているため、遊技球の動きに変化が与えられ、一般入賞口227に進入しやすくなっている。
図103(c)は、同図(b)に示す例から、同図(a)に示す例と同じく突起2603pを取り除いた例である。遊技球Bの勢い(移動速度)や遊技球Bの移動方向や移動する遊技球の状態によっては、図103(c)に示す一般入賞口227にも進入する場合がある。図103(c)に示す第3球経路2603は、一般入賞口227よりも上流を流下する遊技球Bが、一般入賞口227への進入よりも第3球経路2603の下流へ流下しやすい球経路であってもよい。一方、図100~図102に示す第3球経路2603も、遊技球Bが、一般入賞口227への進入よりも第3球経路2603の下流へ流下しやすい球経路であってもよいが、図100~図102に示す第3球経路2603は、突起2603pの案内曲面CSを大きくする等して、一般入賞口227よりも上流を流下する遊技球Bが、第3球経路2603の下流への流下よりも一般入賞口227へ進入しやすい球経路にしてもよい。
また、ここでも、第2上流球遅延部2653(図88参照)と同じ構造のものを、第3球経路2603の入口2603sと一般入賞口227の間に設けてもよい。さらには、パチンコ機100自体を島設備に設置する際に、パチンコ機100全体の前後方向の傾きを調整可能であり、この場合には、パチンコ機100の上方を後側に傾けた姿勢で設置しておけば、一般入賞口227により進入しやすくなる。この島設備に設置する際のパチンコ機100の前後方向の傾き調整は、図100~図102に示す例や、その他にも適用可能である。
なお、一般入賞口227は、遊技球が後方(奥側)に向かって進入する開口であったが、前方に向かって進入する開口にも、ここで説明した技術は適用可能である。
図104は、球経路の途中に後側(奥側)に向けて開口した遊技球の進入口が設けられた他の例を示す図である。
図104(a)は、第3球経路2603を上下方向に断面したときの断面図であって、紙面左側が前側になり、紙面右側が後側になる。この図104(a)に示す第3球経路2603にも遊技釘は設けられておらず、この第3球経路2603には、2つの一般入賞口227が設けられている。すなわち、図102に示す一般入賞口227を設けた構造と同じ構造のさらに下流に、もう一つ別の一般入賞口227が同じ構造で設けられている。上流側の一般入賞口227と下流側の一般入賞口227の間にも、後側に傾斜部SL1が設けられ、遊技球Bは前面壁2603fに沿って流下しやすくなっている。
なお、下流側の一般入賞口227に代えてアウト口を設けてもよい。また、下流側の一般入賞口227よりもさらに下流に、一又は複数の一般入賞口227を設けてもよく、第3球経路2603に3つ以上の入賞口を設けてもよい。
図104(b)は、第1特図始動口230が設けられた第1流路2301と第2特図始動口232が設けられた第2流路2321とに遊技球を振り分ける振分ユニット291を正面から見た図であり、同図(c)は、同図(b)に示す振分ユニット291のA-A’断面図である。図104(b)では、紙面手前側が前側になり、紙面奥側が後側になる。また、図104(c)では、紙面左側が前側になり、紙面右側が後側になる。なお、図104(c)では、各進入口をわかりやすく図示するため、矢印で示している。
図104(b)及び図104(c)に示すように、第1流路2301にも第2流路2321にも遊技釘は設けられていない。また、図104(b)に示すように、振分ユニット291は、ユニット入口2911から進入した遊技球を左右の流路に振り分ける振分部2912を有する。振分部2912は遊技球の自重によって振り分ける姿勢を変化させる。振分ユニット291は、ユニット入口2911、振分部291、およびアウト口243,244が設けられた部分は透明又は半透明であり、振分部291が遊技球Bを振り分ける様子を遊技者は視認可能である。振分部2912は、遊技球の当り方や遊技球の動き(例えば、スピン等)によって振り分ける姿勢が変わるため、振分部2912の姿勢を予測しての遊技球の発射は不可能である。振分ユニット291は、左側の流路が第1流路2301になり、右側の流路が第2流路2321になる。
なお、振分部2912をモータで左右に回動するようにしてもよく、この場合には、振分部2912を、図88を用いて説明した方向変化部材2631のように乱数を用いた不規則な動きにすればよい。
図104(c)に示すように、振分ユニット291は、遊技板201の前面に設けられたものである。振分ユニット291の第2流路2321には、上方を向いて開口した第2特図始動口232(実線の矢印参照)と、後側(奥側)を向いて開口したアウト口244とが設けられている。アウト口244は、遊技板201の前面付近の位置になり、アウト口244に進入した遊技球は、遊技板201の裏側へと向かう。また、第2流路2321の、第2特図始動口232が設けられた位置よりも下流側を、不透明にして遊技者から視認不能にしてもよいが、ここも透明又は半透明にして遊技者から視認可能にしてもよい。
第2特図始動口232の位置は、第2流路2321の底壁2321b上の位置(例えば、2点鎖線の矢印参照)であってもよく、この位置の場合には、第2特図始動口232は、アウト口244と同じく、後側(奥側)を向いて開口したものになる。また、アウト口244は、第2特図始動口232よりも上方に位置するものになる。なお、アウト口244の位置と第2特図始動口232の位置を逆にしてもよく、この場合には、第2特図始動口232が、アウト口244よりも上方に位置するものになる。
実線の矢印で示す第2特図始動口232であっても、2点鎖線の矢印で示す第2特図始動口232であっても、第2流路2321の延在方向の途中に設けられたものである。一方、アウト口244は、第2流路2321の延在方向に交わる方向(ここでは略直交する方向)に設けられたものであって、より具体的には、前後方向に設けられたものである。第2流路2321の下流端には、第2特図始動口232を通過した遊技球を検知する球検出センサ2322が設けられている。
以上、図104(c)を用いて第2流路2321について説明したが、第1流路2301についても同様である。
また、図104(c)を用いて説明した、第2特図始動口232とアウト口244の構成を、図87(c)に示す特図1始動チャッカー23に適用させてもよい。すなわち、図87(c)に示す第1特図始動口230を、図104(c)に示す第2特図始動口232の構成にし、始動口側誘導路288の出口開口2881と第1特図始動口230との間に設けられた遊技球1球分以上の間隔を、図104(c)に示すアウト口244の構成にしてもよい。この場合、始動口側誘導路288の出口開口2881と第1特図始動口230との間に設けられた遊技球1球分以上の左右の間隔は両方ともなくなる。例えば、壁によって塞がれる。この構成では、図87(c)に示すアウト排出口289L,289Rから排出された遊技球は、100%の確率で図87(a)に示すアウト口240に到達する。ただし、始動口側誘導路288の出口開口2881と第1特図始動口230との間に設けられた遊技球1球分以上の左右の間隔のいずれか一方を残しておき、この間隔からの遊技球の出入りを許容する態様であってもよい。
図105は、球経路の途中で横方向に遊技球を移動させてから、後側(奥側)に向けて開口した遊技球の進入口にその遊技球が進入する例を示す図である。図105では、紙面手前側が前側になり、紙面奥側が後側になる。また、図105でも、進入口2606Wをわかりやすく図示するため、矢印で示している。
図105(a)は、図102を用いて説明した第3球経路2603を90度回転させて配置したような球通路の例を示す図である。
図105(a)に示す球経路2606にも遊技釘は設けられていない。この球経路2606の入口2606sでは、左側壁2606Lよりも右側壁2606Rの方が、通路内側に向かって下方へ長く傾斜している。このため、遊技球Bは、左側壁2606Lの方に寄りやすい。
右側壁2606Rの途中には、遊技球の進入口2606Wが開口している。この進入口2606Wは、一般入賞口であってもよいし、大入賞口であってもよいし、特図始動口であってもよいし、アウト口であってもよい。進入口2606Wは、横方向に向かって開口したものである。進入口2606Wを画定する縁のうち、上端部分2606aは下方へ突出している。また、右側壁2606Rには、上端部分2606aにつながる傾斜部SL3が設けられている。なお、進入口2606Wは、左斜め上方を向いて開口したものであるともいえる。
一方、左側壁2606Lには、進入口2606Wに対向する位置に突起2606pが形成されている。この突起2606pには、進入口2606Wに向けて遊技球を案内する案内曲面CSが設けられている。案内曲面CSは、進入口2606Wに向かう曲面で構成されている。進入口2606Wを画定する縁に続く傾斜部SL3と、突起2606pに設けられた案内曲面CSによって、図105(a)に示す球経路2606には、進入口2606Wに向けての経路が形成されている。この経路は、進入口2606Wよりも上方から斜め下方に進入口2606Wに向かう経路になる。
遊技球Bが左側壁2606Lに沿って流下すれば、突起2606pに設けられた案内曲面CSによって、遊技球Bの移動方向が右側に向けられやすくなる。突起2606pは、通過する遊技球が接触すると、その遊技球の動きに変化を与えるものである。
なお、遊技球Bは、左側壁2606Lに沿って流下するばかりでなく、右側壁2606Rに沿って流下する場合もある。この場合、上端部分2606aに衝突し、進入口2606Wへの進入が妨げられる。進入口2606Wへ進入しなかった遊技球Bは、球経路2606の下流へ進む。
進入口2606Wの奥(図105(a)では右下)には、遊技球1球よりも大きな空間の進入領域2606Eが設けられている。この進入領域2606Eには、後側に向けて流下経路2606Kが形成されている。流下経路2606Kは、遊技板201に開口し、パチンコ機100の裏側へ遊技球Bを流下させる通路になる。進入口2606Wに進入した遊技球は、流下経路2606Kに入り込み、流下経路2606Kを通って、パチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。流下経路2606Kには、遊技球を検出する球検出センサが設けられている。
図105(b)は、図105(a)に示す突起2606pを取り除き、代わりに凸部2606Tを複数設けた例を示す図である。
図105(a)に示す球経路2606の右側壁2606Rには、進入口2606Wよりも上流側に一つ、進入口2606Wよりも下流側に一つ、球通路内側に突出した凸部2606Tが設けられている。一方、図105(b)に示す球経路2606の左側壁2606Lには、進入口2606Wに対向した位置に一つの凸部2606Tが設けられている。図105(a)に示す球経路2606では、右側壁2606Rと左側壁2606Lに、遊技球の流下方向に沿って交互に凸部2606Tが設けられている。右側壁2606Rの上流側に設けられた凸部2606Tによって、遊技球Bは左斜め下に向けられる。こうして遊技球Bが向かった先に、左側壁2606Lに設けられた凸部2606Tがあれば、今度はその凸部2606Tによって、遊技球Bは右斜め下に向けられる。こうして遊技球Bが向かった先に、進入口2606Wがあれば、遊技球Bは進入口2606Wに進入する場合がある。図105(b)に示す複数の凸部2606Tは、通過する遊技球Bが接触すると、その遊技球Bの動きに変化を与えるものである。
なお、図105(b)に示す球経路2606では、進入口2606Wを画定する縁のうち下方へ突出した上端部分2606aも取り除かれ、進入口2606Wは、球経路2606と平行に設けられた開口(図105(b)に示す矢印参照)である。このような進入口2606Wであっても、複数の凸部2606Tによって、遊技球の動きに変化が与えられ、進入口2606Wに進入しやすくなっている。
図105(c)は、同図(b)に示す例から、複数の凸部2606Tを取り除いた例である。遊技球Bの勢い(移動速度)や遊技球Bの移動方向や移動する遊技球の状態によっては、図105(c)に示す進入口2606Wにも進入する場合がある。また、第2上流球遅延部2653(図88参照)と同じ構造のものを、球経路2606の入口2606sと進入口2606Wの間に設けてもよい。
以上の記載では、
『 遊技球が通過する第一の球通路[例えば、第3球経路2603、第1流路2301、第2流路2321、球経路2606]と、
前記第一の球通路の途中に設けられた第一の入賞口[例えば、一般入賞口227、第1特図始動口230、第2特図始動口232、進入口2606W]と、
を備え、
前記第一の入賞口は、壁面[例えば、後面壁2603b、遊技板201]に開口したものであり、
前記第一の球通路に進入した遊技球が、前記第一の入賞口に入賞する場合[例えば、図102(c)]もあれば、該第一の入賞口を通り越して該第一の入賞口が設けられた位置よりも下流側に到達する場合[例えば、図102(d)]もあるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記第一の球通路の途中に前記第一の入賞口を備えることにより、遊技領域をコンパクトにでき、遊技領域以外の領域を大きくすることができる。
なお、前記第一の球通路は、壁面によって区画された通路であってもよいし、壁面によって形成された通路であってもよい。
前記壁面は、遊技板のおもて面であってもよい。
前記第一の入賞口は、球通路ユニット[例えば、電動振分ユニット26、振分ユニット291]に形成されたものであってもよいし、遊技板に開口したものであってもよい。
前記第一の入賞口は、可変入賞口であってもよいし、一般入賞口であってもよい。また、特図始動口であってもよいし、普図始動口であってもよい。
前記第一の入賞口は、入賞すると賞球が払い出されるものであればよく、進入すると、パチンコ機の裏側に誘導された後、遊技島側に排出されるものであってもよいし、ゲートのように進入した後でも遊技領域に残るものであってもよい。
また、
『 遊技釘によって形成された第二の球通路[例えば、振分手前領域125における、右ルート125R、中央ルート125C、および左ルート125L]を備え、
前記第一の球通路は、遊技釘が設けられていない球通路である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の入賞口の入賞率が外部要因(例えば、遊技店舗による遊技釘の調整)で変化しないため、玄人も素人も平等に遊技できる。
なお、金属製の遊技釘によって形成された第二の球通路を備え、前記第一の球通路は、金属製の遊技釘が設けられていない球通路であってもよい。すなわち、前記第一の球通路は、樹脂製の遊技釘が設けられたものであってもよい。なお、樹脂製の遊技釘は、遊技板や球通路ユニットと一体に形成されたものであってもよい。
あるいは、前記遊技釘は、樹脂製であってもよい。
また、
『突起2603p、第2上流球遅延部2653と同じ構造のもの、凸部2606T]が設けられたものであり、
前記変化付与手段に接触した遊技球の方が該変化付与手段に非接触の遊技球よりも前記第一の入賞口に入賞しやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記変化付与手段によって遊技球の流下方向が変化する様を遊技者は楽しめる。
なお、前記第一の球通路は、前記第一の入賞口が設けられた位置よりも上流側を通過する遊技球が接触すると該遊技球の動きに変化を与える変化付与手段が設けられたものであってもよい。
また、
『 前記変化付与手段は、前記第一の入賞口から離間した位置[例えば、第一の入賞口よりも上流側の位置]に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記変化付与手段を離れた遊技球の球威や方向によって、前記第一の入賞口へ進入したり該第一の球通路の下流を流下したりする様を遊技者は楽しめる。
また、
『 前記変化付与手段は、前記第一の入賞口と対向する位置[例えば、前記壁面に対向する壁面の位置]に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記変化付与手段によって流下方向が変化した遊技球の流下先を遊技者が予想して楽しめる。
また、
『 前記変化付与手段は、前記第一の入賞口[例えば、後面壁2603bに設けられた開口(227)]よりも遊技者側の位置[例えば、前面壁2603fの位置]に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技領域の遊技者と対向する面方向の領域をコンパクトにできる。
また、
『 前記第一の球通路は、球通路ユニット[例えば、電動振分ユニット26、振分ユニット291]に形成されたものであり、
前記球通路ユニットは、前記第一の入賞口が遊技者から視認可能になるように少なくとも一部が透明または半透明なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技球が前記第一の入賞口へ進入する様を前記球通路ユニットを通して遊技者が視認できる。
なお、前記第一の球通路を通過する遊技球が視認可能に構成されていてもよい。
前記第一の入賞口は、前記球通路ユニットに形成されたものであってもよいし、遊技板に開口したものであってもよい。
前記球通路ユニットは、一部のみが透明または半透明なものであってもよいし、全部が透明または半透明なものであってもよい。
また、
『 前記第一の入賞口は、前後方向に開口したものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の入賞口は、手前側(前側,遊技者側)に向かって開口したものであってもよいし、奥側(後側)に向かって開口したものであってもよい。
また、
『 前記第一の球通路よりも下流側に設けられた第二の入賞口[例えば、図88に示す、電動振分ユニット26とアウト口240との間に設けられた一般入賞口226]を備え、
前記第一の入賞口と前記第二の入賞口は、賞球数[例えば、4個]が同じ一般入賞口である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の球通路の上流を流下する遊技球は、前記第一の入賞口への進入よりも該第一の球通路の下流へ流下しやすくてもよい[例えば、図103(c)に示す第3球経路2603]。
前記第一の球通路の上流を流下する遊技球は、該第一の球通路の下流への流下よりも前記第一の入賞口へ進入しやすくてもよい[例えば、図100~図102に示す第3球経路2603]。
前記第一の入賞口と前記第一の球通路の下流端との間に第三の入賞口[例えば、図104(a)に示す下流側の一般入賞口227]があってもよい。
前記変化付与手段は、遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な球遅延手段[例えば、第2上流球遅延部2653と同じ構造のもの]であってもよい。
前記第一の球通路の上流を流下する遊技球は、前記第一の入賞口への進入よりも該第一の球通路の下流へ流下しやすくてもよい[例えば、図103(c)に示す第3球経路2603]。
前記第一の球通路の上流を流下する遊技球は、該第一の球通路の下流への流下よりも前記第一の入賞口へ進入しやすくてもよい[例えば、図100~図102に示す第3球経路2603]。
前記第一の入賞口と前記第一の球通路の下流端との間に第三の入賞口[例えば、図104(a)に示す下流側の一般入賞口227]があってもよい。
前記変化付与手段は、遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な球遅延手段[例えば、第2上流球遅延部2653と同じ構造のもの]であってもよい。
続いて、図88に示した、第1上流球遅延部2651、第1下流球遅延部2652、第2上流球遅延部2653、および第2下流球遅延部2654について説明する。上述のごとく、第1上流球遅延部2651および第1下流球遅延部2652は、第1球経路2601に配置され、第2上流球遅延部2653および第2下流球遅延部2654は、第2球経路2602に配置されたものであり、配置された位置が異なるだけであり構造はいずれの遅延部も同じであるため、ここでは、第2上流球遅延部2653を例にあげて説明する。
図106(a)は、第2上流球遅延部2653および第4球方向変化部264を前後方向に直交する垂直面で断面したときの断面図であり、第2上流球遅延部2653の断面および第4球方向変化部264の断面にはハッチングを施してある。
第2上流球遅延部2653は、筒状の球通路部2653Aを有する。この球通路部2653Aの内側を遊技球が通過する。したがって、球通路部2653Aは、第2球経路2602の一部を形成している。この球通路部2653Aの内周面には、R面2653bと、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐面2653cと、同じ内径の円筒面2653dが設けられている。R面2653bの上流端は、球通路部2653Aの上流端を構成し、逆円錐面2653cは、そのR面2653bの下流端に接続している。また、円筒面2653dは、逆円錐面2653cの下流端に接続し、円筒面2653dの下流端は、球通路部2653Aの下流端を構成している。言い換えれば、内周面は、上流側よりも下流側の方が幅が狭くなっている。ここにいう幅とは、遊技球の通過方向(図106(a)では上から下へ向かう方向)に直交する方向のうちの一方向の長さであるが、内周面は円環状であるため直交する方向であればどの方向も同じ長さになる。すなわち、ここにいう幅は、図106(a)に示す第2上流球遅延部2653では内径ということになる。なお、内周面が方向によって長さが異なる場合は、最も短い長さになる方向を幅とする。逆円錐面2653cの上流端の幅W1は、第2球経路2602における、第2上流球遅延部2653に接続した箇所の幅W2よりも狭い。また、逆円錐面2653cの下流端の幅W3は、逆円錐面2653cの上流端の幅W1よりも狭い。さらに、第2上流球遅延部2653の下流端の幅(円筒面2653dの下流端の幅)W4は、逆円錐面2653cの上流端の幅W1よりも狭い。このように、各部位の幅は、他の部位の幅との大小関係が重要であるが、一例として、逆円錐面2653cの上流端の幅W1は12.5mm、第2球経路2602における、第2上流球遅延部2653に接続した箇所の幅W2は13.0mm、逆円錐面2653cの下流端の幅W3は11.5mm、第2上流球遅延部2653の下流端の幅(円筒面2653dの下流端の幅)W4は11.5mmとしてもよい。また、円筒面2653dの幅は11.5mmである。なお、円筒面2653dは球通路部2653Aの高さ(通路長)を一定の値以上にするための調整代であり、逆円錐面2653cだけで一定の値を確保することができれば省略可能である。
図107は、第2上流球遅延部2653を斜め上方から見たときの斜視図である。図107では紙面左手前側が前側(遊技者側)になる。
第2上流球遅延部2653は、電動振分ユニット26とは別体のものである。すなわち、第2球経路2602に取り外し可能に取り付けられたものである。第2上流球遅延部2653は、球通路部2653Aの横方向両側それぞれに延在した係止部2653L,2653Rが、電動振分ユニット26の後面壁2603bに係止される。なお、第2球経路2602は、その後面壁2603bによって後側が画定されたものである。第2上流球遅延部2653が脱着可能であることで、第2上流球遅延部2653が汚れたり、破損した場合に、交換する部位が少なくてすむ。また、第2上流球遅延部2653を他のパチンコ機100に再利用することができるようになる。
また、図106(a)に示すように、第2上流球遅延部2653の下流側には、第2球経路2602の一部を形成する球挙動安定部266が位置している。第2上流球遅延部2653の下流端と、球挙動安定部266も上流端との間には、わずかに上下方向の隙間2653sが設けられている。球挙動安定部266の上流端の幅W5は、第2上流球遅延部2653の下流端の幅W4よりも広いが、第2上流球遅延部2653における逆円錐面2653cの上流端の幅W1よりは狭い。球挙動安定部266も、逆円錐面2653cと同じく、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐状の内周面が形成された部分であり、球挙動安定部266の下流端の幅W6は、第2上流球遅延部2653における球通路部2653Aのいずれの箇所の幅よりも狭い幅になる。また、球挙動安定部266の下流端の幅W6は、第2球経路2602における、この下流端よりも上流側の部分の中でも最も狭い幅になっているともいえる。球挙動安定部266の下流端の幅W6は、遊技球の直径に対して、僅かに広い幅である。言い換えれば、第2球経路2602は、球挙動安定部266の下流端で最も絞られていることになる。球挙動安定部266の上流端の幅W5は12.0mmとしてもよい。また、球挙動安定部266の下流端の幅W6は、遊技球の直径(11m)に対して、僅かに広い11.3mmとしてもよい。以上説明した、各部位の幅(W1~W6)は、比率関係が同じであれば、他の値であってもよい。
球挙動安定部266の内周面における、下流側に向けて縮径する傾斜角度は、第2上流球遅延部2653の逆円錐面2653cにおける、下流側に向けて縮径する傾斜角度よりも大きな角度である。ここにいう傾斜角度とは、垂直軸に対する傾斜角度のことをいう。
球挙動安定部266の下流端を抜けると、球経路は左右に分岐し、左側の経路が第2球経路2602になり、右側の経路が、第3球経路2603(図88参照)につながる連絡経路2607になる。左側の経路(第2球経路2602)にしても、右側の経路(連絡経路2607)にしても、遊技球の直径(11m)よりも広い幅を有し、いずれの通路も遊技球は難なく通過可能である。したがって、球詰まりが発生しにくくなっている。球挙動安定部266の下流端の真下には、左側の経路(第2球経路2602)と右側の経路(連絡経路2607)の分岐部を挟んで第4球方向変化部264が配置されている。また、これらの通路(2602,2606)には、幅方向中央部分に減速リブ26r1が設けられている。
一方、第2球経路2602における、第2上流球遅延部2653よりも上流側には、前方に突出した球軌道変化リブ26r3が設けられている。第2球経路2602のうち、球軌道変化リブ26r3が設けられた箇所は、左側を向いた湾曲した通路になっており、この通路の幅方向中央部分に、この通路に沿って球軌道変化リブ26r3が設けられている。球軌道変化リブ26r3の形状も湾曲した形状である。
続いて、第2球経路2602を流下する遊技球の軌道について説明する。図106(b)は、第2上流球遅延部2653における遊技球の軌道を模式的に示した図である。図106(c)は、球挙動安定部266における遊技球の軌道を模式的に示した図である。図106(d)は、球挙動安定部266を抜けた遊技球の軌道を模式的に示した図である。
第2球経路2602に進入した遊技球は、球軌道変化リブ26r3に接触する。湾曲した形状の球軌道変化リブ26r3に接触した遊技球は、軌道が、外寄り、すなわち左寄りに変化しやすくなるとともに、遊技球にスピンがかかりやすくなる。軌道が左寄りに変化するとともにスピンがかかった遊技球は、第2上流球遅延部2653の内周面の左側部分に接触した後、その内周面に沿って周回移動を開始する。すなわち、第2上流球遅延部2653の逆円錐面2653cを下流側に向かってスパイラル状に移動する(図106(b)参照)。遊技球は、まっすぐに落下するよりもスパイラル状に移動することで移動距離が長くなり、結果として移動速度が低下する。遊技球は、第2上流球遅延部2653に、わずかな時間ではあるがスパイラル状に移動している間、滞留しているようになる。
第2上流球遅延部2653の下流端と、球挙動安定部266も上流端との間に設けられた隙間2653sでは、スパイラル状に移動してきた遊技球が沿って移動する内周面が途切れ、遊技球のスパイラル状の移動が終了しやすい。また、球挙動安定部266の上流端は、第2上流球遅延部2653の下流端よりも若干広がっているため、ここでもスパイラルの連続性が途切れ、スパイラル状の移動が終了しやすい。スパイラル状の移動を終了した遊技球は、球挙動安定部266の、漸次縮径する逆円錐状の内周面に衝突しながら、斜め下方へ進む。球挙動安定部266では、これまで周方向に移動してきた遊技球の外側へ向かおうとするモーメントをなくし、遊技球を真下に向かわせようとする。球挙動安定部266の最も狭い下流端では、遊技球がはまり込むイメージで遊技球の挙動が抑え込まれ、安定する。例えば、球挙動安定部266の内周面に衝突しながらガタガタと移動していた遊技球の挙動がピタっと収まる(図106(c)参照)。
やがて、遊技球は、球挙動安定部266を抜け、遊技球は第4球方向変化部264の方向変化部材2641の上に落下する。すなわち、球挙動安定部266の最も狭い下流端から、遊技球Bはまっすぐ真下に向かって落下し、方向変化部材2641に接触する(図106(d)参照)。遊技球は、方向変化部材2641の左傾斜面264Lに接触した場合には、左側の経路(第2球経路2602)を流下する。一方、遊技球は、方向変化部材2641の右傾斜面264Rに接触した場合には、右側の経路(連絡経路2607)を流下する。
以上、第2球経路2602おける第2上流球遅延部2653から第4球方向変化部264にかけての遊技球の軌道について説明したが、その他の球遅延部(2651、2652、2654)から球方向変化部(261~263)にかけての遊技球の軌道についても同じである。
なお、球軌道変化リブ26r3も方向変化部材2641も、遊技球の移動方向に変化を与えるという意味では同じ機能を有するものであるが、球軌道変化リブ26r3よりも方向変化部材2641の方が、遊技球の移動方向を大きく変化させる。また、球軌道変化リブ26r3は固定されたものであり可動部材ではないが、方向変化部材2641は可動部材である。すなわち、球軌道変化リブ26r3は状態が変化するものではないが、方向変化部材2641は状態が変化するものであり、その状態変化に応じて遊技球の移動方向も変化する。
続いて、球遅延部の変形例について説明する。ここでも第2上流球遅延部2653を例にあげて説明するが、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図108は、球遅延部の変形例を示す部分断面図である。この部分断面図は、第2上流球遅延部2653を前後方向に直交する垂直面で断面したときの第2上流球遅延部2653の下流側の一部を示す断面図であり、第2上流球遅延部2653の断面にはハッチングを施してある。
図106に示す第2上流球遅延部2653では、下流側には、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐面2653cの下流側部分と、同じ内径の円筒面2653dが設けられていたが、図108(a)に示す第2上流球遅延部2653では、円筒面2653dが省略され、逆円錐面2653cが第2上流球遅延部2653の下流端まで延在している。すなわち、第2上流球遅延部2653の内周面に垂直な面が設けられていない。
また、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐面2653cは平面であるが、図108(b)に示す第2上流球遅延部2653では、下流側に向けて漸次縮径する外側に凸の曲面である外側湾曲面2653eが第2上流球遅延部2653の下流端まで形成されている。この外側湾曲面2653eでも、遊技球は、外側に凸の曲面に沿って周回移動する。図108(c)に示す第2上流球遅延部2653では、下流側に向けて漸次縮径する内側に凸の曲面である内側湾曲面2653fが第2上流球遅延部2653の下流端まで形成されている。この内側湾曲面2653fでも、遊技球は、内側に凸の曲面に沿って周回移動する。
図108(d)に示す第2上流球遅延部2653では、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐状の面にネジ溝2653gが形成されている。ネジ溝2653gは、スパイラル状につながる溝であり、遊技球は、このネジ溝2653gに沿って周回移動しやすくなる。
図109は、球挙動安定部266の変形例を示す断面図である。この断面図は、球挙動安定部266の下流端(最も幅が狭い部位)を水平方向に断面したときの断面形状を示す図であり、図109では、各図に遊技球Bの断面も示されている。この図109では、下側が前側(遊技者側)になる。なお、ここでも、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
まず、図109(a)に、図106に示す球挙動安定部266を示す。図106に示す球挙動安定部266は、全周が壁で覆われている。球挙動安定部266の前側には、前面壁2603fが示されている。なお、球挙動安定部266を構成する壁も前面壁2603fも透明であり、遊技者は、球挙動安定部266を通過する遊技球を視認可能である。
図109(b)に示す球挙動安定部266は、前側が開放されており、左右の側壁266L、266Rと後壁266Bで構成されている。球挙動安定部266の内側の寸法は、左右方向の長さの方が、前後方向の長さよりも短く、左右方向の長さが幅に相当し、例えば、11、3mmである。図109(b)に示す球挙動安定部266では、左右方向の一方向のみで遊技球の挙動を安定させる。
図109(c)に示す球挙動安定部266は、前側が、別の板部材266F’で塞がれたものであり、同図(d)に示す球挙動安定部266は、左右の側壁266L、266Rおよび後壁266Bと一体に形成された前壁266Fを有するものである。図109(c)に示す球挙動安定部266にしても、図109(d)に示す球挙動安定部266にしても、内側の寸法は、左右方向と前後方向で等しく、左右方向と前後方向の二方向によって遊技球の挙動を安定させる。
図109(e)に示す球挙動安定部266は、前側が開放されており、左右の側壁266L、266Rをつなぐ円弧状の後壁266B’を有する。円弧状の後壁266B’の円弧は、遊技球Bの直径より僅かに長い直径(例えば、11.3mm)の円における円孔になる。この図109(e)に示す球挙動安定部266は、遊技球Bの後側半分を拘束するものである。図103(c)における説明でも記したように、パチンコ機100自体を島設備に設置する際に、パチンコ機100全体の前後方向の傾きを調整可能である。パチンコ機100の上方を後側に傾けた姿勢で設置しておけば、遊技球Bの後側半分が、図109(e)に示す円弧状の後壁266B’にはまり、遊技球の挙動が安定する。
図109(f)に示す球挙動安定部266は、同図(e)に示す球挙動安定部266の前側を、別部材266F’’で塞ぎ、結果として、図109(a)に示す球挙動安定部266と同じ構成になっている。
以上の記載では、
『 遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な球遅延手段[例えば、第1上流球遅延部2651、第1下流球遅延部2652、第2上流球遅延部2653、第2下流球遅延部2654]と、
移動する遊技球の挙動を安定させることが可能な球挙動安定手段[例えば、球挙動安定部266]と、
遊技球の移動方向に変化を与える球方向変化手段[例えば、第1球方向変化部261~第4球方向変化部264]と、
を備え、
前記球挙動安定手段は、前記球遅延手段を通過した遊技球の挙動を安定させるものであり、
前記球方向変化手段は、前記球挙動安定手段を通過した遊技球の移動方向に変化を与えるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
遊技球の移動速度を変化させて、遊技球の止め打ちや、前記球方向変化手段へ遊技球を向かわせるタイミングを狙った遊技球の発射を防止しつつ、前記球方向変化手段へ向かう遊技球の挙動を安定させることで、該球方向変化手段における遊技球の方向変化の精度を高めることができる。
なお、前記球方向変化手段は、遊技球の移動方向を振り分ける球振分手段であってもよい。
また、
『 前記球遅延手段は、球通路形成部[例えば、電動振分ユニット26の後面壁2603b]に設けられたものであり、
前記球遅延手段は、前記球通路形成部とは別体なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球通路形成部と別体にすることで前記球遅延手段が破損や汚損しても交換する部位が少なくて済む。また、異なる性能の前記球遅延手段を別の遊技台に取り付けたい場合に前記球通路形成部を再利用できる。
前記球挙動安定手段は、球通路形成部に設けられたものであり、前記球挙動安定手段は、前記球通路形成部とは別体なものであってもよい。
また、
『 前記球遅延手段は、遊技球が通過する部位が、上流側[例えば、12.5mm]よりも下流側[例えば、11.5mm]の方が幅が狭くなっているものであり、
前記幅とは、遊技球の通過方向に直交する方向のうちの一方向の長さのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球遅延手段を構成する壁面に遊技球を接触しやすくさせて接触した遊技球の移動速度を遅延させることができる。
また、
『 前記球遅延手段は、遊技球が通過する部位が、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐状の面[例えば、逆円錐面2653c]で構成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球遅延手段を構成する壁面に接触した遊技球は、該壁面に沿って周回しながら下流側へ向かう。すなわち、スパイラル状に移動しながら下流側へ向かう。こうすることで、遊技球の移動速度を遅くすることができる。前記球遅延手段を構成する壁面に遊技球が接触するタイミングが遅いと、遊技球が該壁面に沿って周回しながら下流側へ向かう時間が短くなり、遊技球の移動速度を低下させる割合が減少する。さらに、前記球遅延手段を構成する壁面に遊技球が接触しなかった場合は、遊技球の移動速度は低下しない。これらのように、遊技球の移動速度が低下する度合いは定まっておらず、遊技球の移動速度はランダムになる。こうすることで、遊技球の止め打ちや、前記球方向変化手段のタイミングを合わせた遊技球の発射を防止することができる。
なお、前記球遅延手段を構成する壁面(前記球遅延手段の遊技球が通過する部位の内壁)の一部が垂直下方向に延在していてもよい。
前記球遅延手段は、遊技球が通過する部位が、上流側から下流側に向けて内側に凸の曲面で構成されたものであってもよいし、上流側から下流側に向けて外側に凸の曲面で構成されたものであってもよい。
前記球遅延手段を構成する壁面にネジ溝が形成されていてもよい。
また、
『 前記球挙動安定手段は、最も狭い部位[例えば、下流端]の幅が、前記球遅延手段における最も狭い幅[例えば、11.5mm]の部分[例えば、下流端]の幅よりもさらに狭い[例えば、11.3mm]ものであり、
前記幅とは、遊技球の通過方向に直交する方向のうちの一方向の長さのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球遅延手段によって遊技球に加わった外向きの力(該球遅延手段を構成する壁面に沿って周回しながら下流側へ向かうことによって生じる遠心力による力)を、前記球挙動安定手段を構成する壁面に遊技球がぶつかることで抑制することができる。すなわち、上記外向きの力は、前記球挙動安定手段を構成する壁面に遊技球がぶつかることで、下向きの力に変わる。これにより、遊技球の挙動を安定させることができる。
なお、前記球挙動安定手段の左右方向の長さ(幅)は、該球挙動安定手段の前後方向の長さ(奥行き)よりも狭くてもよい。すなわち、前記球挙動安定手段は、断面形状が長方形のものであってもよい。
前記球挙動安定手段の左右方向の長さ(幅)は、該球挙動安定手段の前後方向の長さ(奥行き)と同じであってもよい。すなわち、前記球挙動安定手段は、断面形状が正方形のものであってもよい。
前記球挙動安定手段は、断面形状がコ字形状であってもよいし、U字形状であってもよいし、円形状であってもよい。
また、
『 前記球方向変化手段は、前記球挙動安定手段における下流端の真下に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球挙動安定手段を通過した遊技球が、垂直に落下して前記球方向変化手段に接触するため、該球方向変化手段によって与える、遊技球の移動方向の変化の精度を高めることができる。
また、
『 前記球遅延手段よりも上流側に球軌道変化手段[例えば、球軌道変化リブ26r3]を備え、
前記球軌道変化手段は、前記球遅延手段を構成する壁面[例えば、第2上流球遅延部2653の内周面の左側部分の壁面]に、該球遅延手段に向けて移動する遊技球が接触しやすくなるように、該遊技球の軌道に変化を与えるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球遅延手段を構成する壁面に遊技球が接触しやすくなって、該球遅延手段によって、遊技球の移動速度を遅くさせやすくなる。
なお、前記球方向変化手段の方が、前記球軌道変化手段よりも遊技球に与える影響は大きい。すなわち、前記球方向変化手段は、移動する遊技球の向きを大きく変えるのに対し、前記球軌道変化手段は、移動する遊技球の向きをわずかしか変えない。
また、
『 前記球遅延手段の下流端と前記球挙動安定手段の上流端との間には、隙間[例えば、隙間2653s]が設けられている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記球挙動安定手段は、前記球遅延手段から離間した位置に設けられたものであってもよい。あるいは、前記球挙動安定手段は、前記球遅延手段に接する位置に設けられたものであってもよい。
また、
『 前記球方向変化手段によって移動方向に変化を与えられた遊技球が通過する経路[例えば、図106に示す左側の経路(第2球経路2602)や右側の経路(連絡経路2607)]内に突出し、該遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な減速リブ[例えば、減速リブ26r1]を備えたことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、および第4立体フィルム演出体274について説明する。
図110は、遊技盤200から、第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、および第4立体フィルム演出体274に重なっていた各種の部材を取り外した状態を示す図である。
図110に示すように、上部には、第1立体フィルム演出体271と第2立体フィルム演出体272が配置されている。また、右側には第3立体フィルム演出体273が配置され、左側には第4立体フィルム演出体274が配置されている。第1立体フィルム演出体271は、第2立体フィルム演出体272に重ねて設けられたものである。
また、図110には、装飾図柄表示装置208が示されている。装飾図柄表示装置208は、液晶組成物を利用した光の変調による画像表示演出を実行可能である。この装飾図柄表示装置208の右端の一部は、右側に配置された第3立体フィルム演出体273の左側の一部に覆われている。
さらに、図110には、略円形のLED発光演出体278も示されている。上述のごとく、LED発光演出体278には、外周に複数のLED2781が設けられており、各立体フィルム演出体271~274は、LED発光演出体278によって側方から光を照射される。なお、各立体フィルム演出体271~274は、LED発光演出体278によって前方から光を照射されるものであってもよい。また、LED発光演出体278を前方から覆う部材を設け、その部材の少なくとも一部が第3立体フィルム演出体273の一部に覆われていてもよい。
図111は、図110に示す状態から第1立体フィルム演出体271と第3立体フィルム演出体273を取り外した状態を示す図である。
図112は、第1立体フィルム演出体271単体を示す図である。図112(a)は、第1立体フィルム演出体271を少し右側から見たときの斜視図であり、同図(b)は、第1立体フィルム演出体271を上方から見たときの概略斜視図である。
第1立体フィルム演出体271は、厚さ0.01mm程度の樹脂フィルム(例えば、ポリスチレン樹脂)を真空成形や圧空成形することで形成されたものであり、平板部2711と立体部2712を有する。平板部2711と立体部2712のうち少なくとも立体部2712は透過性のものである。なお、透過性とは透明であってもよいし半透明であってもよい(本明細書において同じ。)。また、立体部2712は、全体が透過性のものであってもよいし、一部のみが透過性のものであってもよい。
図112(c)は、立体部2712における透過性の部位が不透過性の部位の組み合わせの一例を示す図である。
図112(c)では、7セグメントの数字の縁取り部分が不透過性の部位npeであり、その不透過性の部位npeに囲まれた部位が透過性の部位perになる。なお、不透過性の部位npeの内側を透過性の部位perにしてもよい。
以上説明した第1立体フィルム演出体271についての事項は、その他の立体フィルム演出体272~274においても同様である。また、立体フィルム演出体は、重量や強度に応じた材料を用いて形成されたものであってもよく、厚さ0.01mm程度の樹脂フィルムに限らず、0.1mm未満のフィルム、0.1mm~0.8mm未満のシート、0.8mm以上のプレートなどを用いて形成されたものであってもよい。
図113は、第2立体フィルム演出体272を少し右側から見たときの斜視図である。
第2立体フィルム演出体272の立体部2722には、第1立体フィルム演出体271の立体部2712が被せられる装着部分2723が設けられている。図113に示す装着部分2723のうち前面2724は、全体が透明で平らであるが、全体又は一部がレンズを模した凹凸形状であってもよい。また、装着部分2723のうちの側面2725には、両面テープが貼り付けられ、この両面テープによって、第1立体フィルム演出体271の立体部2712は装着部分2723に固定される。透明な両面テープを用いることで、側面からの光の照射が可能になる。
図114は、第2立体フィルム演出体272の装着部分2723に、第1立体フィルム演出体271の立体部2712が固定された様子を示す斜視図である。
この図114には、第1立体フィルム演出体271から第4立体フィルム演出体274が示されているが、第2立体フィルム演出体272を区別するため、他の立体フィルム演出体とは色を異ならせて示している。第2立体フィルム演出体272のうち、第1立体フィルム演出体271が重なっていない部分は、正面視で、第2立体フィルム演出体272が見えている。また、図114に示すように、第1立体フィルム演出体271の中で1点鎖線で囲んだ部分は、第2立体フィルム演出体272と重なっていない部分であり、後側に第2立体フィルム演出体272が存在しない。
また、図114に示すように、第2立体フィルム演出体272と第4立体フィルム演出体274は、第2立体フィルム演出体272の左下縁2726と、第4立体フィルム演出体274の上縁2741が接触した状態で配置されている。すなわち、第2立体フィルム演出体272と第4立体フィルム演出体274は、互いに隣接した状態で配置されたものである。
また、図112に示すように、第1立体フィルム演出体271の平板部2711には、左右それぞれに、ネジ孔271Nと位置決め孔271Hが設けられている。一方、図111に示すように、遊技盤裏ベース200bには、ネジ受け筒200bPと位置決め突起200bTの組が左右に一つずつ設けられている。左側の位置決め突起200bTを左側の位置決め孔271Hに挿入して位置合わせ行い、右側の位置決め突起200bTを右側の位置決め孔271Hに挿入して位置合わせ行う。位置合わせが完了すると、左側のネジ孔271Nと左側のネジ受け筒200bPにネジが挿通可能になり、ネジ止めを行う。また、右側のネジ孔271Nと右側のネジ受け筒200bPにもネジが挿通可能になり、右側もネジ止めを行う。こうして、第1立体フィルム演出体271は、遊技盤裏ベース200bにネジ止めされる。
さらに、図113に示すように、第2立体フィルム演出体272の平板部2721にも、左右それぞれに、ネジ孔272Nと位置決め孔272Hが設けられている。
各立体フィルム演出体271~274は、レンズの上に配置されている。図114には、上レンズ2752の一部と、右レンズ2753の一部と、左レンズ2754の一部が示されている。これらいずれのレンズ2752~2754は、後側からの光を屈折させて前側に拡散又は集束させる。これらいずれのレンズ2752~2754にも、光拡散部が設けられている。ただし、レンズといっても単なる透明板のものを用いてもよい。
上レンズ2752には、左側と右側それぞれに、ネジ受け孔と位置決め突起が設けられている。図114に示すように、左側の位置決め突起を、第2立体フィルム演出体272の左側の位置決め孔272Hに挿入して位置合わせ行い、右側の位置決め突起を第2立体フィルム演出体272の右側の位置決め孔272Hに挿入して位置合わせ行う。位置合わせが完了すると、第2立体フィルム演出体272の左側のネジ孔272Nと上レンズ2752に設けられた左側のネジ受け孔にネジが挿通可能になり、ネジ止めを行う。また、第2立体フィルム演出体272の右側のネジ孔272Nと上レンズ2752に設けられた右側のネジ受け孔にもネジが挿通可能になり、右側もネジ止めを行う。こうして、第2立体フィルム演出体272は、上レンズ2752にネジ止めされる。図114には、第1立体フィルム演出体271を遊技盤裏ベース200bにネジ止めしているネジ271Sと、第2立体フィルム演出体272を上レンズ2752にネジ止めしているネジ272Sがそれぞれ図示されている。また、遊技盤裏ベース200bに設けられた位置決め突起200bTと、上レンズ2752に設けられた位置決め突起2752Tも図示されている。図114に示すように、第1立体フィルム演出体271の位置決め手段(位置決め突起200bT)や固定手段(ネジ271S)と、第2立体フィルム演出体272の位置決め手段(位置決め突起2752T)や固定手段(ネジ272S)とは、前後方向の位置が異なっている。すなわち、第1立体フィルム演出体271の位置決め手段(位置決め突起200bT)や固定手段(ネジ271S)の方が、第2立体フィルム演出体272の位置決め手段(位置決め突起2752T)や固定手段(ネジ272S)よりも前側に設けられている。こうすることで、演出手段が奥行きをもって配置される。
続いて、第3立体フィルム演出体273を例にあげて、立体フィルム演出体の取付構造について説明するが、以下に説明する事項は、他の立体フィルム演出体でも同様であったり、同じように適用することができる事項である。
図115は、第3立体フィルム演出体273の取付構造を示す分解斜視図である。図115では、左手前側が前側になり、右奥側が後側になる。
図115には、前側から、第3立体フィルム演出体273、右レンズ2753、右レンズ取付ベース2763、右LED基板2773が示されている。
第3立体フィルム演出体273は、平板部2731に、3つのネジ孔273Nと2つの位置決め孔273Hが設けられている。
右レンズ2753には、6つのネジ受け孔275H1~275H6と、2つの位置決め突起275Tと、3つのネジ孔275Nが設けられている。
右レンズ取付ベース2763も透過性のものであり、この右レンズ取付ベース2763には、4つのネジ受け筒276P1~276P4と、4つのネジ孔276Nが設けられている。
右LED基板2773には、複数のLED277Lがマトリックス状に配置されており、4つの切り欠き277Cと、4つのネジ孔277Nが設けられている。
第3立体フィルム演出体273の2つの位置決め孔273Hそれぞれに、右レンズ2753の2つの位置決め突起275Tそれぞれを挿入して位置合わせ行う。位置合わせが完了すると、第3立体フィルム演出体273の3つのネジ孔273Nそれぞれと、右レンズ2753に設けられた6つのネジ受け孔275H1~275H6のうちの3つのネジ受け孔275H1,275H5,275H6それぞれとが挿通可能になり、第3立体フィルム演出体273は右レンズ2753にネジ止めされる。第3立体フィルム演出体273は、左上端部分が右レンズ2753から左側にはみ出した状態でネジ止めされる。図115には、ネジ止めに用いられる3本の小ネジ273Sが示されている。また、図115に示す右レンズ2753には、ネジ止めされた第3立体フィルム演出体273によって覆われる領域を右下がりのハッチングで示している。さらに、図115では、これら3本の小ネジ273Sの位置を結んだ領域が点線で示されている。第3立体フィルム演出体273の重心の位置は、この点線で示された領域から外れた位置にある。
右レンズ取付ベース2763は、右レンズ2753と上レンズ2752の一部が取り付けられるものであり、4つのネジ受け筒276P1~276P4のうち3つのネジ受け筒276P2~276P4に右レンズ2753の3つのネジ孔275Nを一致させ、ネジ止めされる。図115には、右レンズ2753のネジ止めに用いられる3本のネジ275S1~275S3も示されている。これら3本のネジ275S1~275S3のうち、上部の1本のネジ275S1だけは、右下がりのハッチングで示したように、ネジ止めされた第3立体フィルム演出体273によって覆われる。したがって、図110に示すように、下部の2本のネジ275S2,S275S3は視認可能であるが、上部の1本のネジ275S1は視認不能である。なお、第3立体フィルム演出体273を取り外した図111には、そのネジ275S1が示されている。また、右レンズ2753の右端に設けられた下から3つ分のネジ受け孔275H2~275H4は、何ら使用されることなく、右下がりのハッチングで示したように、ネジ止めされた第3立体フィルム演出体273によって覆われ、図110に示すように視認不能である。さらに、4つのネジ受け筒276P1~276P4のうち、最も上レンズ2752側に位置する、最も上方に配置されたネジ受け筒276P1には、ここでは不図示の上レンズ2752のネジ孔を一致させ、ネジ止めが行われる。このネジ止めに用いられるネジも、ネジ止めされた第3立体フィルム演出体273によって覆われ、図110に示すように視認不能であるが、第3立体フィルム演出体273を取り外した図111には、そのネジがネジ275S4として示されている。
右レンズ取付ベース2763および右LED基板2773は、ここでは不図示のフレーム板にネジ止めされる。すなわち、右レンズ取付ベース2763は、4つのネジ孔276Nに4本のネジ276Sを挿通させる。これら4本のネジ276Sは、右LED基板2773の切り欠き277Cを通って、不図示のフレーム板に固定される。また、右LED基板2773は、4つのネジ孔277Nに4本のネジ277Sを挿通させ、これら4本のネジ277Sによって不図示のフレーム板にネジ止めされる。
右LED基板2773は、右レンズ2753に設けられた光拡散部に覆われたものである。一方、第3立体フィルム演出体273は、その光拡散部を覆っており、第3立体フィルム演出体273を通して、右LED基板2773に実装されたLED277Lの点灯、点滅による発光演出が視認可能である。
なお、ここではネジ止めによってそれぞれが固定されているが、透明な両面テープによって固定されていてもよい。
図116は、フレーム板に取り付けられたLED基板を示す図である。なお、この図116では、図110に示す略円形のLED発光演出体278は取り外されている。
図116には、上LED基板2772、右LED基板2773、および左LED基板2774が示されている。
図117は、各LED基板2772~2774の上に取り付けられた各レンズ取付ベースを示す図である。なお、この図117でも、図110に示す略円形のLED発光演出体278は取り外されている。
図117には、上レンズ取付ベース2762、右レンズ取付ベース2763、および左レンズ取付ベース2764が示されている。上レンズ取付ベース2762は、図116に示す上LED基板2772とほぼ同じ形状であり、上LED基板2772の全域に重なっている。右レンズ取付ベース2763は、図116に示す右LED基板2773とほぼ同じ形状であり、右LED基板2773の全域に重なっている。左レンズ取付ベース2764は、図116に示す左LED基板2774よりも下方に長く、左LED基板2774の全域に重なっている。
図118は、各レンズ取付ベース2762~2764の上に取り付けられた各レンズを示す図である。なお、この図118でも、図110に示す略円形のLED発光演出体278は取り外されている。
図118には、上レンズ2752、右レンズ2753、および左レンズ2754が示されている。
左レンズ2754は、左レンズ取付ベース2764の他、上レンズ取付ベース2762の左端部分も前側から覆っている。また、上レンズ2752は、上レンズ取付ベース2762の他、右レンズ取付ベース2763の左上端部分も前側から覆っている。
図116~図118に示すように、LED基板2772~2774は、それぞれに対応したレンズ取付ベース2762~2764を有し、レンズ取付ベース2762~2764も、それぞれに対応したレンズ2752~2754を有する。ここにいう「対応した」とは、真上に配置され、最も重なった領域が多いものをいう。しかしながら、LED基板の一部が、他のレンズで覆われている場合もある。また、図115に示す第3立体フィルム演出体273の立体部2732のうち、左上端部分は、それ以外の部分の下に配置されたレンズ(右レンズ2753)とは異なるレンズ(上レンズ2752)を通ってきた光によって照らされる。
上LED基板2772に実装されたLEDの発する光は、上レンズ取付ベース2762を通過し、上レンズ2752と、左レンズ2754の一部を通って、第1立体フィルム演出体271および第2立体フィルム演出体272は、上LED基板2772に実装されたLEDによって後側から光を照射される。右LED基板2773に実装されたLEDの発する光は、右レンズ取付ベース2763を通過し、右レンズ2753と、上レンズ2752の一部を通って、第3立体フィルム演出体273は、右LED基板2773に実装されたLEDによって後側から光を照射される。左LED基板2774に実装されたLEDの発する光は、左レンズ取付ベース2764を通過し、左レンズ2754を通って、第3立体フィルム演出体273および第2立体フィルム演出体272の一部は、左LED基板2774に実装されたLEDによって後側から光を照射される。
以上の記載では、
『 立体形状を有する装飾体[例えば、第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、第4立体フィルム演出体274]と、
複数のネジ孔[例えば、ネジ孔275N,275H1~275H6]が設けられた部材[例えば、右レンズ2753]と、
を備え、
前記装飾体は、前記複数のネジ孔のうちネジが挿通されていないネジ孔[例えば、ネジ受け孔275H2~275H4]を覆うものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記装飾体に、ネジが挿通されていないネジ孔につながる穿孔の跡が見つかった場合には、遊技台に不正な改造が施されている恐れがあることを遊技店員が把握することができる。また、前記部材を別の遊技台に再利用する場合に、ネジが挿通されていないネジ孔を用いてもネジ固定することができ、該部材の固定位置の自由度を高めることができる。
なお、前記装飾体は、樹脂製のシートあるいはフィルムを立体加工したものであってもよい。
前記部材は、一部が前記装飾体に覆われていなくてもよい。
前記装飾体は、複数のネジによって前記部材に固定されたものであり、前記装飾体は、重心の位置が、該装飾体を固定する複数のネジの位置を結んだ領域から外れた位置にあってもよい。
前記装飾体は、両面テープによって固定されたものであってもよい。例えば、前記装飾体は、両面テープによって前記部材に固定されたものであってもよい。
前記装飾体は、2以上の他の部品に挟みこまれて固定されたものであってもよい。
前記装飾体は、2以上の固定方法(例えば、ネジ、両面テープ、他の部品による挟持)によって固定されたものであってもよい。
また、
『 前記装飾体とは異なる物[例えば、部材(右レンズ2753)あるいは上レンズ2752]を固定するネジ[例えば、ネジ275S1,図111に示す275S4]を備え、
前記ネジは、前記装飾体[例えば、第3立体フィルム演出体273]に覆われたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技台の外観品質を高めることができる。
なお、前記物は、前記部材であってもよい。
前記ネジは、前記部材[例えば、右レンズ2753]を或る構造体[例えば、右レンズ取付ベース2763]に固定するものであってもよい。
また、
『 前記部材[例えば、右レンズ2753]は、前記複数のネジ孔のうちの一部のネジ孔[例えば、ネジ孔275N]を用いてネジ固定されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技台の外観品質を高めることができる。
前記部材[例えば、右レンズ2753]は、前記物[例えば、右レンズ取付ベース2763]にネジ固定されたものであってもよい。
また、
『 前記ネジは、前記部材[例えば、右レンズ2753]とは異なる物[例えば、上レンズ2752]を固定するもの[例えば、図111に示す275S4]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技台の外観品質を高めることができる。
前記部材とは異なる物は、該部材と同じ種類の物であってもよいし、異なる種類の物であってもよい。
また、
『 第一の発光演出を実行可能な第一の演出手段[例えば、右LED基板2773]を備え、
前記装飾体は、透過性を持った部位を少なくとも一部に有するものであり、
前記部材[例えば、右レンズ2753]は、透過してきた光を拡散する光拡散部を少なくとも一部に有するものであり、
前記第一の演出手段は、前記光拡散部に覆われたものであり、
前記装飾体[例えば、第3立体フィルム演出体273]は、前記光拡散部を覆ったものであり、
前記装飾体を通して前記第一の発光演出[例えば、右LED基板2773に実装されたLED277Lの点灯、点滅による発光演出]が視認可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記装飾体は、該装飾体を通して前記第一の発光演出を視認可能となるように前記光拡散部を覆ったものであってもよい。
前記装飾体でネジ孔を隠しつつ前記第一の発光演出を行うことができる。
なお、前記装飾体は、全体が透過性を持ったものであってもよいし、一部のみが透過性を持ったものであってもよい。
前記部材は、全体が透過する光を拡散するものであってもよいし、一部のみが透過する光を拡散するものであってもよい。
前記第一の演出手段は、例えば、LED基板であってもよいし液晶ディスプレイであってもよい。
前記第一の発光演出は、LEDの点灯や点滅による演出であってもよいし、液晶組成物を利用した光の変調による画像表示演出であってもよい。
前記部材は、例えば、レンズ部材であってもよい。
また、
『 第二の発光演出を実行可能な第二の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記第二の演出手段は、一部[例えば、右端の一部]が前記装飾体[例えば、第3立体フィルム演出体273]の一部[例えば、左側の一部]に覆われているものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記装飾体でネジ孔を隠しつつ前記第二の発光演出を行うことができる。
なお、前記第二の演出手段は液晶ディスプレイであり、前記第二の発光演出は液晶組成物を利用した光の変調による画像表示演出であってもよい。
また、
『 第三の発光演出を実行可能な第三の演出手段[例えば、LED発光演出体278]を備え、
前記装飾体は、前記第三の発光演出によって、前側又は側方から光を照射されるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記装飾体でネジ孔を隠しつつ前記第三の発光演出を行うことができる。
なお、前記第三の表示手段を覆う第二の部材の少なくとも一部が前記装飾体の一部に覆われていてもよい。すなわち、前記第三の表示手段を覆う第二の部材の全部が前記装飾体の一部に覆われていてもよいし、前記第三の表示手段を覆う第二の部材の一部のみが前記装飾体の一部に覆われていてもよい。
また、
『 前記装飾体[例えば、第3立体フィルム演出体273]は、平板部[例えば、平板部2731]と立体部[例えば、立体部2732]とを有するものであり、
前記平板部は、前記複数のネジ孔[例えば、ネジ受け孔275H1~275H6]のうちの一部のネジ孔[例えば、ネジ受け孔275H1,275H5,275H6]を用いて前記部材[例えば、右レンズ2753]にネジ固定されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記平板部は、前記複数のネジ孔[例えば、ネジ受け孔275H1~275H6]のうちネジが挿通されていないネジ孔[例えば、ネジ受け孔275H2~275H4]を覆うものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 立体形状を有する第一の装飾体[例えば、第1立体フィルム演出体271]と、
立体形状を有する第二の装飾体[例えば、第2立体フィルム演出体272]と、
を備え、
前記第二の装飾体は、少なくとも一部が前記第一の装飾体の少なくとも一部に覆われたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記第一の装飾体と前記第二の装飾体が重なることで遊技台の装飾をより立体感のある装飾にすることができる。
なお、前記第一の装飾体は、樹脂製のシートあるいはフィルムを立体加工したものであってもよい。前記第二の装飾体は、樹脂製のシートあるいはフィルムを立体加工したものであってもよい。
前記第一の装飾体は、複数のネジによって前記部材に固定されたものであり、前記第一の装飾体は、重心の位置が、該第一の装飾体を固定する複数のネジの位置を結んだ領域から外れた位置にあってもよい。前記第二の装飾体は、複数のネジによって前記部材に固定されたものであり、前記第二の装飾体は、重心の位置が、該第二の装飾体を固定する複数のネジの位置を結んだ領域から外れた位置にあってもよい。
前記第二の装飾体は、全部が前記第一の装飾体の全部に覆われたものであってもよいし、全部が前記第一の装飾体の一部のみに覆われたものであってもよいし、一部のみが前記第一の装飾体の全部に覆われたものであってもよいし、一部のみが前記第一の装飾体の一部のみに覆われたものであってもよい。
前記第一の装飾体は、第一の部材に固定されたものであり、前記第一の部材は、前記第一の装飾体とは重ならない部分があるものであってもよい。前記第二の装飾体は、第二の部材に固定されたものであり、前記第二の部材は、前記第二の装飾体とは重ならない部分があるものであってもよい。
前記第一の装飾体が前記第一の部材に固定された位置は、前記第二の装飾体が前記第二の部材に固定された位置よりも前側(遊技者側)であってもよい。
前記第一の装飾体は、一部の形状が前記第二の装飾体の一部の形状と相似関係にあってもよい。
前記第一の装飾体は、前記第二の装飾体に両面テープで固定されているものであってもよい。
また、
『 前記第二の装飾体は、前記第一の装飾体と前後方向に重ならない部位を有するものである[例えば、図114]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の装飾体と前記第二の装飾体が重なる部位と奥側の装飾体(該第二の装飾体)のみが見える部位とによって、該第一の装飾体と該第二の装飾体の組み合わせを正面視よりも斜め方向から見た場合により立体感のあるものにすることができる。
また、
『 前記第一の装飾体は、前記第二の装飾体と前後方向に重ならない部位[例えば、図114において1点鎖線で囲んだ部位]を有するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の装飾体と前記第二の装飾体が重なる部位と前側の装飾体(該第一の装飾体)のみが見える部位とによって、該第一の装飾体と該第二の装飾体の組み合わせを正面視よりも斜め方向から見た場合により立体感のあるものにすることができる。
また、
『 第三の発光演出を実行可能な第三の演出手段[例えば、LED発光演出体278]を備え、
前記第一の装飾体は、前記第三の発光演出によって、前側又は側方から光を照射されるものであり、
前記第二の装飾体は、前記第三の発光演出によって、前側又は側方から光を照射されるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の装飾体と前記第二の装飾体の組み合わせの影によって奥行き感や立体感のある装飾にすることができる。
また、
『 前記第一の装飾体は、少なくとも一部が透過性を有するものであり[例えば、図112]、
前記第二の装飾体は、少なくとも一部[例えば、装着部分2723]が、前記第一の装飾体の透過性を有する部位(以下、「第一の部位」という。)に覆われたものである[例えば、図113]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の装飾体と前記第二の装飾体の組み合わせをより立体感や奥行きのあるものにすることができる。
なお、前記第一の装飾体は、全体が透過性を有するものであってもよいし、一部のみが透過性を有するものであってもよい。
なお、前記第二の装飾体は、全体が、前記第一の部位に覆われたものであってもよいし、一部のみが、該第一の部位に覆われたものであってもよい。
また、
『 第四の発光演出を実行可能な第四の演出手段[例えば、上LED基板2772]を備え、
前記第二の装飾体における前記第一の部位に覆われた部位(以下、「第二の部位」という。)[例えば、装着部分2723]は、透過性を有するものであり、
前記第四の演出手段は、少なくとも前記第二の部位に覆われたものであり、
前記第一の部位から前記第二の部位を通して前記第四の発光演出が視認可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
立体感のある、前記第一の装飾体と前記第二の装飾体の組み合わせによって、発光演出を実行することができる。
前記第二の部位は、少なくとも一部が透過性を有するものであってもよい。すなわち、前記第二の部位は、全体が透過性を有するものであってもよいし、一部のみが透過性を有するものであってもよい。
前記第四の演出手段は、例えば、LED基板であってもよいし液晶ディスプレイであってもよい。前記第四の発光演出は、LEDの点灯や点滅による演出であってもよいし、液晶組成物を利用した光の変調による画像表示演出であってもよい。
前記第二の部位は、少なくとも一部が凹凸形状のものであってもよい。すなわち、前記第二の部位は、全体が凹凸形状のものであってもよいし、一部のみが凹凸形状のものであってもよい。あるいは、前記第二の部位は、少なくとも一部が平面状のものであってもよい。すなわち、前記第二の部位は、全体が平面状のものであってもよいし、一部のみが平面状のものであってもよい。また、前記第二の部位は、レンズを模した形状が形成されたものであってもよい。前記第二の部位は、前記形状が、全体に形成されたものであってもよいし、一部のみに形成されたものであってもよい。
また、
『 前記第一の装飾体は、不透過性の部位(以下、「第三の部位」という。)[例えば、文字等の縁取りの部分]を有するものであり、
前記第一の部位は、前記第三の部位に囲まれた部位である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の部位を強調して遊技者に視認させることができる場合がある。
なお、前記第二の装飾体は、透過部と、該透過部を囲む不透過部を有するものであってもよい。
また、
『 前記第一の装飾体は、第一の平板部[例えば、平板部2711]と第一の立体部[例えば、立体部2712]とを有するものであり、
前記第一の平板部は、第一の部材[例えば、遊技盤裏ベース200b]に固定されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の装飾体は、第二の平板部[例えば、平板部2721]と第二の立体部[例えば、立体部2722]とを有するものであり、
前記第二の平板部は、第二の部材[例えば、上レンズ2752]に固定されたものであり、
前記第一の装飾体は、前記第二の装飾体にも固定されたものである[例えば、両面テープで固定されたものである]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、図85~図118を用いて説明したパチンコ機100に適用することができる他の構成要素についてさらに説明する。以下の説明では、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。また、重複する説明は省略する場合がある。
まず、遊技領域124の右側に配置された第1アタッカユニット25に代えて用いられるアタッカユニット25’について説明する。
図119は、アタッカユニット25’の概略構成図である。
図119に示すアタッカユニット25’よりも上流側には、図88に示す普図始動口228が設けられている。この普図始動口228を通過した遊技球も、通過しなかった遊技球も、アタッカユニット25’に到達する。
図119に示すアタッカユニット25’における上流側にも、図88に示す第1アタッカユニット25と同じく第2特図始動口(電チュー)が配置されている。図119に示す第2特図始動口232も、球通路に対して扉部材2320が前後方向に進退するものであり、扉部材2320によって始動口の大きさが可変する。第2特図始動口232用の球検出センサ2322は、扉部材2320よりも下方に配置された電チュー用ガイド部材2324の下流端近傍に上向きに配置されている。図119では、球通路に対して扉部材2320が前方に進出している。アタッカユニット25’に到達した遊技球Bは、扉部材2320が前方に進出した状態(閉状態)であれば、その扉部材2320の一端側に乗る。扉部材2320は、他端側(図では右側)に向かうにつれて漸次下方へ傾斜したものであり、遊技球は、扉部材2320の上面を転動する。すなわち、進出した扉部材2320によって球通路が形成される。扉部材2320の上面を通過した遊技球は、第2特図始動口232には入賞せずに、下流側へと抜けていく(実線の矢印参照)。
一方、球通路に対して扉部材2320が後退した状態(開状態)では、点線の矢印が示すように、遊技球Bは電チュー用ガイド部材2324に案内されて、球検出センサ2322を通過する。球検出センサ2322を通過した遊技球は、電チュー用入球口2325に進入し、パチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。すなわち、電チュー用入球口2325には、電チュー用裏球通路2326が接続されている。この電チュー用裏球通路2326は、遊技板201の裏側において下方へ向けて延在したものである。
また、進出した扉部材2320によって形成される球通路には、前方に突出した減速リブ(不図示)が間隔をあけて複数設けられている。これらの減速リブは、図88に示す減速リブ234rと同様なものであり、前方に進出した扉部材2320では、扉部材2320の傾斜によって遊技球は流下しやすくなっているが、不図示の減速リブに引っかかって、遊技球が扉部材2320の上にしばらくの間、滞留する場合がある。扉部材2320の上に遊技球が滞留した状態で、扉部材2320が後退すると、扉部材2320の上に滞留していた遊技球が一気に落下し、球検出センサ2322で連続して遊技球が検出される場合がある。
アタッカユニット25’の中間位置には、複数の遊技釘238が配置されており、遊技球Bがこれらの遊技釘238に当たりながら進むルートは3つのルートに分かれる。すなわち、一般入賞口226へ向かうルートと、アウト口245へ向かうルートと、アタッカ(可変入賞口)へ向かうルートに分かれる。一般入賞口226には、一般入賞口用裏球通路2261が接続されている。この一般入賞口用裏球通路2261の内部には球検出センサ2262が設けられており、遊技球Bが球検出センサ2262を通過すると、所定の個数(例えば、4個)の球が賞球として払い出される。また、アウト口245には、アウト口用裏球通路2451が接続されている。このアウト口用裏球通路2451には、球検出センサは設けられていない。なお、アウト口245を一般入賞口226として、一般入賞口226を2つ上下に並べて配置してもよい。
また、一般入賞口用裏球通路2261とアウト口用裏球通路2451は合流し、1本の合流裏球通路JRになっている。
アタッカ(可変入賞口)へ向かうルートを進む遊技球Bは、アタッカユニット25’の下流側部分に到達する。図119に示すアタッカユニット25’における下流側部分には、図88に示す第1アタッカユニット25と同じく、第1アタッカとなる第1可変入賞口234が配置されている。さらにその下流側には、第2アタッカとなる第2可変入賞口235も配置されている。すなわち、図119に示すアタッカユニット25’には2つの可変入賞口が配置されている。
上流側の第1アタッカは、図88に示す第1アッタカと同じような構成であり、球通路に対して第1扉部材2341が前後方向に進退するものであり、第1扉部材2341によって入賞口の大きさが可変する。第1可変入賞口用の球検出センサ2342は、前方側に進出した第1扉部材2341よりも下方に、上方を向いて配置されている。図119に示す第1アタッカでは、球通路に対して第1扉部材2341が前方に進出している。アタッカユニット25’の下流側部分に到達した遊技球Bは、第1扉部材2341が前方に進出した状態(閉状態)であれば、その第1扉部材2341の一端側に乗る。第1扉部材2341は、他端側(図では左側)に向かうにつれて漸次下方へ傾斜したものであり、遊技球Bは、第1扉部材2341の上面を転動する。すなわち、進出した第1扉部材2341によって球通路が形成される。第1扉部材2341の上面を通過した遊技球は、第1可変入賞口234には入賞せずに、第2アタッカへ向かう(実線の矢印参照)。
一方、球通路に対して第1扉部材2341が後退した状態(開状態)では、点線の矢印が示すように、遊技球Bは第1アタッカ用ガイド部材2344に案内されて、球検出センサ2342を通過する。球検出センサ2342を通過した遊技球は、第1アタッカ用入球口2343からアタッカユニット25’の裏側に誘導される。図119に示すアタッカユニット25’の裏側にも、図88に示す第1アタッカユニット25と同じく、不図示のV振分装置が配置されており、球検出センサ2342を通過した遊技球を、不図示のV入賞口へ向かわせるか、アウト口へ向かわせるかを振り分ける。第1扉部材2341は、小当たり遊技によって進退し、遊技球がV入賞口に進入すれば、V入賞となって大当り遊技が開始される。
第1扉部材2341は、遊技球の通過方向の下流側に向かうにつれて漸次下方へ傾斜したものである。また、進出した第1扉部材2341によって形成される球通路には、前方に突出した不図示の減速リブが間隔をあけて複数設けられている。前方側に進出した第1扉部材2341では、第1扉部材2341の傾斜によって遊技球は流下しやすくなっているが、不図示の減速リブに引っかかって、遊技球が第1扉部材2341の上にしばらくの間、滞留する場合がある。第1扉部材2341の上に遊技球が滞留した状態で、第1扉部材2341が後退すると、第1扉部材2341の上に滞留していた遊技球が一気に落下し、第1可変入賞口用の球検出センサ2342で連続して遊技球が検出される場合がある。したがって、遊技球Bが第1アタッカ用ガイド部材2344に案内されて球検出センサ2342を通過する場合に比べて、第1可変入賞口234への入賞率が向上し、減速リブは入賞率向上手段の役目も担っている。
第2可変入賞口235も、第1可変入賞口234と同じく、第2扉部材2351によって入賞口の大きさが可変するものであるが、球検出センサの配置位置が第1可変入賞口234とは異なる。この第2可変入賞口235に向かう遊技球は、落下通路FRを通って落下してくる。図119に示す落下通路FRは、右斜め上から左斜め下に向かう通路である。第2可変入賞口235用の球検出センサ2352は、第2扉部材2351よりも下方ではなく、第2扉部材2351よりも下流側に、上流側を向いて配置されている。図119では、落下通路FRの途中位置において、この落下通路FRに対して第2扉部材2351が前方に進出している。落下通路FRを通って途中まで落下してきた遊技球Bは、第2扉部材2351が前方に進出した状態(開状態)であれば、その第2扉部材2351の一端側に落下する。第2扉部材2351も、他端側(図では左側)に向かうにつれて漸次下方へ傾斜したものであり、遊技球は、第2扉部材2351の上面を転動する。すなわち、進出した第2扉部材2351によって球通路が形成される。第2扉部材2351の上面を通過した遊技球は、球検出センサ2352を通過し、第2可変入賞口235に入賞する。球検出センサ2352を通過した遊技球Bは、第2アタッカ用入球口2353に進入する。この第2アタッカ用入球口2353は、上述の一般入賞口用裏球通路2261とアウト口用裏球通路2451が合流した合流裏球通路JRに繋がっている。
一方、落下通路FRに対して第2扉部材2351が後退した状態(閉状態)では、点線の矢印が示すように、遊技球Bは落下通路FRを最後まで通って、転動通路RRの上に落下する。したがって、球検出センサ2352を通過することなく、第2可変入賞口235への入賞を逃したことになる。転動通路RRは、内レール204の最下部に設けられたアウト口240に繋がっている。
また、詳しくは後述するように、第2扉部材2351の上面で、落下してきた遊技球Bが跳ね返ることを防止する機能を持った上部延在部UJ1(図120参照)が設けられている。しかしながら、仮に、第2扉部材2351が進出した状態(開状態)から後退し始めたタイミングに、遊技球が第2扉部材2351の上面に落下し、後退し始めた第2扉部材2351によってその遊技球にスピンがかかり、上記上部延在部UJ1に当たらずに、球検出センサ2352に向けて飛び出す、いわゆるイレギュラーな遊技球があったとしても、入賞阻止突起2351aおよび入賞阻止リブ235rによって、第2可変入賞口235への入賞は阻止される。入賞阻止突起2351aは、第2扉部材2351における遊技球の通過方向下流側の端部で前方側に向けて突出した突起である。この入賞阻止突起2351aは、第2扉部材2351が完全に後退した位置(最大後退位置)にあっても、球検出センサ2352の手前に突出している(図120(b)参照)。このため、第2可変入賞口235に向かって飛び出してきたイレギュラーな遊技球があっても、その遊技球は、入賞阻止突起2351aに衝突し、球検出センサ2352を通過できずに、転動通路RRの上に落下する。入賞阻止リブ235rは、最大後退位置にある第2扉部材2351における入賞阻止突起2351aの上に位置する縦リブである(図120(b)参照)。第2可変入賞口235に向かって飛び出してきたイレギュラーな遊技球は、この入賞阻止リブ235rに衝突し、入賞阻止突起2351aに衝突した場合と同じように、球検出センサ2352を通過できずに、転動通路RRの上に落下する場合もある。
図120は、落下通路FRを落下してきた遊技球の跳ね返り防止対策を説明するための図である。
図120(a)は、図119に示すアタッカユニット25’の下流側部分を裏側から示した図である。すなわち、アタッカユニット25’の前壁25Fにおける下流側部分を裏側から見た図になる。したがって、図の手前が裏側(後側)になり奥側が前側になる。
落下通路FRは、前壁25Fと、不図示の後壁25B(図120(b)参照)の間に設けられたものであり、転動通路RRまで続く通路になる。図120では、左斜め上から右斜め下に向かう灰色の部分になる。なお、この図120(a)では、落下通路FRを画定する、前壁25Fと不図示の後壁25Bをつなぐ上流側連結側壁FR1,FR2が示されている。
また、図120(a)には、第1扉部材2341と第2扉部材2351がともに点線で示されている。第1扉部材2341にしても第2扉部材2351にしても、後壁25B側になる所定の後方位置(最大後退位置)から、球通路内における所定の前方位置(最大進出位置)まで進出する。図120(a)に示す、第1扉部材2341の上面2341Uを転動し、上流側連結側壁FR2の上端R部FR2rに案内された遊技球B1は、落下通路FRに進入し、落下を開始する。
図120(a)に示すように、落下通路FRには、減速用のリブSDRが設けられている。この図では、前壁25Fに設けられた減速用のリブSDRを実線で表し、不図示の後壁25Bに設けられた減速用のリブSDRを点線で表している。これらの減速用のリブSDRによって、落下通路FRを落下する遊技球は前後方向に蛇行しながら落下することになり、落下の勢いが弱められる。
第2扉部材2351が前方に進出すると、第2扉部材2351の球通過方向上流側部分は、落下通路FRの下流側の途中を塞いだ状態になり、落下通路FRを途中まで落下してきた遊技球B2は、第2扉部材2351の上面2351Uに衝突する。前壁25Fには、後方に向けて突出したU字状突条部UJが設けられている。このU字状突条部UJは、上記前方位置まで進出した第2扉部材2351よりも上方になる位置で第2扉部材2351に沿って延在した上部延在部UJ1を有する。
図120(b)は、同図(a)に示すB-B’断面を拡大して示した図である。この図120(b)では、右側が前側になり、左側が後側になる。
図120(b)には、前壁25Fと後壁25Bが示されている。また、最大後退位置まで後退した第2扉部材2351が実線で示され、最大進出位置まで進出した第2扉部材2351が2点鎖線で示されている。なお、第2扉部材2351は、球通過方向上流側部分のみが落下通路FRに進出するが、第2扉部材2351全体が落下通路FRに進出する構成にしてもよい。あるいは、第2扉部材2351は直線的な動きで進退するものであるが、回動することによって、少なくとも一部が落下通路FRに出没する構成にしてもよい。
上部延在部UJ1は、最大進出位置まで進出した第2扉部材2351の上面2351Uから遊技球の直径以下の高さ位置で後方に突出したものである。落下通路FRを途中まで落下し、第2扉部材2351の上面2351Uに衝突した遊技球B2は、その上面2351Uで跳ね返った場合、この上部延在部UJ1に当たり、跳ね返りが抑えられる場合がある。また、図120(a)に示すように、上部延在部UJ1は、進出した第2扉部材2351の長手方向(球通過方向)に延在したものであり、第2扉部材2351の上面2351Uを転動する遊技球B3が上部延在部UJ1に当接すれば、その遊技球B3を案内する機能も有する。
また、U字状突条部UJは、第2扉部材2351の最大進出位置よりも下方になる位置で転動通路RRに沿って延在した下部延在部UJ2を有する。この下部延在部UJ2は、転動通路RRの底面RR1から遊技球の直径以下の高さ位置で後方に突出したものである。第2扉部材2351が最大後退位置に位置する状態では、落下通路FRは第2扉部材2351の一部で塞がれておらず、落下通路FRを落下してきた遊技球は、落下通路FRを最後まで通過し、転動通路RRの底面RR1の上に落下する。転動通路RRの底面RR1の上に落下した遊技球B4が跳ね返った場合(特に前方側に向けて斜めに跳ね返った場合)には、その遊技球B4は、下部延在部UJ2に当たり、跳ね返りが抑えられる場合がある。また、図120(a)に示すように、下部延在部UJ2は、転動通路RRの延びる方向に延在したものであり、転動通路RRを転動する遊技球B4が下部延在部UJ2に当接すれば、その遊技球B4を案内する機能も有する。
さらに、図120(b)に示すように、後壁25Bには、第2扉部材2351の最大進出位置よりも下方になる位置で転動通路RRに沿って延在した球跳ね抑止突条部JJも設けられている。この球跳ね抑止突条部JJは、転動通路RRの底面RR1から遊技球の直径以上の高さ位置で前方に突出したものである。転動通路RRの上に落下した遊技球B4が跳ね返った場合(特に後方側に向けて跳ね返った場合)には、その遊技球B4は、この球跳ね抑止突条部JJに当たる場合があり、跳ね返りが抑えられる。このアタッカユニット25’では、落下通路FRを落下してきた遊技球が転動通路RRの底面RR1に当たり上方へ跳ね返って第2可変入賞口235へ入賞(球検出センサ2352の通過)してしまう予期しない入賞が、球跳ね抑止突条部JJや、下部延在部UJ2によって抑えられる。
なお、前壁25Fには、落下通路FRの中間部分に相当する位置に後方へ突出した案内突条GJも設けられている。この案内突条GJは、落下通路FRの延びる方向に延在した直線状のものであり、下端はU字状突条部UJに接続している。落下通路FRを落下し始めた遊技球は、上述の減速用のリブSDRによって落下の勢いが弱められ、次いで、この案内突条GJに当接する場合がある。案内突条GJに当接した遊技球はその案内突条GJの延在方向に案内され、第2扉部材2351が進出した状態であればその第2扉部材2351の上面2351Uに乗り、第2扉部材2351が後退した状態であれば転動通路RRまで落下する。
加えて、アタッカユニット25’には、最大進出位置まで進出した第2扉部材2351の球通過方向とは反対側の方向に円弧状の迂回通路DRが設けられている。この円弧状の迂回通路DRは、落下通路FRの途中から分岐して転動通路RRの上流端に接続した通路であって、上流側連結側壁FR2の下端に接続した円弧状連結側壁ARWによって形成されている。最大進出位置まで進出した第2扉部材2351の上に、例えば、遊技球がまとまって落下してきた場合に、遊技球どうしがぶつかって、球通過方向とは反対側の方向に遊技球が弾かれる場合がある。反対側に弾かれた遊技球は、第2扉部材2351から落ち(図中の矢印D参照)、迂回通路DRに進入する。迂回通路DRが設けられていないと、反対側に弾かれた遊技球が、第2扉部材2351の球通過方向上流端に詰まってしまい、第2扉部材2351の進退動作を阻害する恐れがあるが、迂回通路DRが設けられていることで遊技球は逃げることができ球詰まりの心配もなく、第2扉部材2351は円滑に進退動作を繰り返すことができる。
U字状突条部UJは、この円弧状の迂回通路DRに沿って湾曲した円弧状部UJ3も有する。迂回通路DRに進入した遊技球は、円弧状部UJ3に当接する場合がある。円弧状部UJ3に当接した遊技球はその円弧状部UJ3に案内されて転動通路RRへ到達する。
また、図120には、前壁25Fに設けられた逃げ開口25Faが示されている。図120(b)に示す逃げ開口25Faには、2点鎖線で示す第2扉部材2351の前方側に突出した入賞阻止突起2351aが入り込んでいる。逃げ開口25Faは、第2扉部材2351が最大進出位置まで進出すると、前方側に突出した入賞阻止突起2351aが収納される空間である。入賞阻止突起2351aの先端は、逃げ開口25Faからさらに前方側には突出しておらず、前壁25Fに装飾シールが貼られると、その装飾シールによって、入賞阻止突起2351aの存在も遊技者からわからなくなる。ただし、装飾シールにも開口を設けておき、入賞阻止突起2351aの先端が、逃げ開口25Faからさらに前方側へ突出するようにして、演出の一つとすることもできる。
なお、図120(b)には、最大後退位置にある第2扉部材2351における入賞阻止突起2351aの上に位置する入賞阻止リブ235rも示されている。
また、図120(b)に示すように、最大進出位置まで進出した状態の第2扉部材2351の前側の縁と前壁25Fとの間には、隙間CSが設けられている。この隙間CSによって、第2扉部材2351は、最大後退位置から短時間のうちに最大進出位置に進出することができる他、第2扉部材2351に設けられた入賞阻止突起2351aの突出長を長くとることができ、第2扉部材2351が最大後退位置にあっても入賞阻止突起2351aに、第2可変入賞口235に向かって飛び出してきたイレギュラーな遊技球が確実に衝突するようになる。さらに、第2扉部材2351は、隙間CSが設けられていることから、最大進出位置から短時間のうちに後退することができる。このため、第2可変入賞口235の第2扉部材2351が例えば、0.06秒などの極めて短い開放を1回だけ行う場合には、第2扉部材2351の上面2351Uに遊技球が乗ったとしても、その遊技球が球検出センサ2352に到達する前に第2扉部材2351は後退し、その遊技球が入賞することが阻まれ、入賞率を低下させることができる。
加えて、図120(b)に示すように、入賞阻止突起2351aは、第2扉部材2351が最大後退位置まで後退した状態であっても、後壁25Bよりも前方へ突出している。入賞阻止突起2351aが、後壁25Bよりも前方へ突出した突出量T1は、球跳ね抑止突条部JJが後壁25Bよりも前方へ突出した突出量(後壁25Bからの突出量)T2よりも少ない。なお、イレギュラーな遊技球の衝突率を高めるため、突出量T1を、後壁25Bからの突出量T2と同じにしてもよいし、突出量T2よりも多くしてもよい。また、後壁25Bからの突出量T2は、U字状突条部UJが、前壁25Fから後方へ突出した突出量(前壁25Fからの突出量)T3よりも多い。このパチンコ機100は後側へ僅かに倒れ込むように設置されており、後壁25B側に遊技球が寄りやすいため、前壁25Fからの突出量T3よりも後壁25Bからの突出量T2を多くしている。ただし、パチンコ機100がほぼ垂直に設置される場合は、両突出量T2,T3を同程度にしてもよく、反対に、パチンコ機100が前側へ僅かに倒れ込むように設置される場合は、後壁25Bからの突出量T2よりも前壁25Fからの突出量T3を多くしてもよい。
以上の記載によれば、
『 遊技球が転動する転動通路[例えば、転動通路RR]と、
前記転動通路に向けて遊技球が落下する落下通路[例えば、落下通路FR]と、
を備えた遊技台であって、
前記転動通路は、前記落下通路を落下してきた遊技球が転動するものであり、
前記落下通路は、該落下通路を落下した遊技球が前記転動通路に当たり上方へ跳ね返ることを抑える球跳ね抑止手段[例えば、球跳ね抑止突条部JJ、下部延在部UJ2]が配置されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記落下通路を落下してきた遊技球が前記転動通路の底面、場合によっては側面等に当たり遊技球が跳ね返ることがあるが、前記球跳ね抑止手段球によって、こういった遊技球の跳ね返りが抑えられ、遊技球のイレギュラーな動きを防止することができる場合がある。
また、
『 前記落下通路の途中に少なくとも一部[例えば、球通過方向上流側部分]が出没する可動手段[例えば、第2扉部材2351]を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記可動手段は、前記落下通路の途中に一部が出現するものであってもよいし、全部が出現するものであってもよい。また、前記可動手段は、前記落下通路の途中に回動することで少なくとも一部が出現するものであってもよい。
また、
『 前記可動手段は、前記落下通路の途中に少なくとも一部が出現した状態[例えば、図1272(b)における2点鎖線で表した第2扉部材2351の状態]において、該落下通路を構成する、遊技者側の壁[例えば、前壁25F]との間に、隙間[例えば、隙間CS]を有するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記隙間を設けておくことで、前記可動手段の移動量が少なくなり、前記落下通路に出没する変化時間を短時間にすることができる。
なお、前記可動手段は、前記落下通路に対して前後方向に進退するものであり、前記可動手段は、前記落下通路を構成する、遊技者側の壁との間に隙間をあけて該落下通路に進出するものであってもよい。
また、
『 入賞口[例えば、第2可変入賞口235]を備え、
前記入賞口は、前記落下通路の途中に少なくとも一部が出現した前記可動手段の上面[例えば、第2扉部材2351の上面2351U]を転動してきた遊技球が入賞可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記落下通路を落下してきた遊技球が前記転動通路の底面に当たり上方へ跳ね返って前記入賞口へ入賞してしまう予期しない入賞が、前記球跳ね抑止手段によって抑えられる。
また、
『 前記落下通路は、前壁[例えば、前壁25F]と後壁[例えば、後壁25B]の間に設けられたものであり、
前記可動手段は、後方位置[例えば、最大後退位置]から前方位置[例えば、最大進出位置]まで進出し、前記落下通路の途中に少なくとも一部が出現するものであり、
前記球跳ね抑止手段は、前記後壁に配置された第一の球跳ね抑止部[例えば、球跳ね抑止突条部JJ]を有するものであり、
前記第一の球跳ね抑止部は、前記前方位置よりも前記落下通路の下流側の位置で前方に突出したものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の球跳ね抑止部は、前記転動通路よりも上方に配置されたものである。すなわち、前記第一の球跳ね抑止部は、前記転動通路と前記前方位置との間に配置されたものである。
また、
『 前記球跳ね抑止手段は、前記前壁に配置された第二の球跳ね抑止部[例えば、下部延在部UJ2]を有するものであり、
前記第二の球跳ね抑止部は、前記前方位置よりも前記落下通路の下流側の位置で後方に突出したものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の球跳ね抑止部は、前記転動通路よりも上方に配置されたものである。すなわち、前記第二の球跳ね抑止部は、前記転動通路と前記前方位置との間に配置されたものである。
前記第二の球跳ね抑止部は、前記第一の球跳ね抑止部よりも前記落下通路の下流側(下方)に配置されたものであってもよい。
また、
『 前記前壁から後方に向けて突出した突条部を備え、
前記突条部は、前記前方位置[例えば、最大進出位置]まで進出した前記可動手段[例えば、第2扉部材2351]の上面[例えば、上面2351U]から遊技球[例えば、遊技球B3]の直径以下の高さ位置に設けられたものある[例えば、上部延在部UJ1]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記突条部は、前記前方位置まで進出した前記可動手段よりも上方に設けられたものである。この突条部は、前記落下通路を落下した遊技球が前記可動手段に当たり上方へ跳ね返ることを抑える球跳ね抑止手段として機能する場合がある。加えて、この突条部は、前記前方位置まで進出した該可動手段の上面を転動する遊技球を案内する場合があり、該可動手段の上面を遊技球が転動しやすくなる。
また、
『 前記落下通路の途中に少なくとも一部が出現した前記可動手段の上面から前記転動通路へ遊技球が移動可能な迂回通路[例えば、迂回通路DR]を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
複数の遊技球が前記可動手段の上面にまとまって落下した場合でも、前記迂回通路を設けておくことで、該上面上での球詰まりを防止することができる。
続いて、図119に示すアタッカユニット25’に接続された球通路ユニットについて詳述する。
図121は、図119に示すアウト口用裏球通路2451、一般入賞口用裏球通路2261、および合流裏球通路JRが形成された球通路ユニットBUと、同じく図119に示す電チュー用裏球通路2326が形成された球通路形成部材BPを示す図である。
図121に示す球通路ユニットBUの前面には、発光基板LEBが固定されており、その発光基板LEBの前側には導光板LGPが取り付けられている。導光板LGPの右側に延在した延在部分LGPrは、球通路形成部材BPの前面に接している。球通路ユニットBUおよび球通路形成部材BPは、図119に示すアタッカユニット25’の後側(裏側)に配置されている。
図122は、球通路ユニットBU、球通路形成部材BP、発光基板LEB、および導光板LGPそれぞれを示す図である。
図122の左側に示す同図(a)には、球通路ユニットBUおよび球通路形成部材BPが示されている。図122(a)に示す球通路ユニットBUからは発光基板LEBは取り外され、この図122(a)には、導光板LGPも示されていない。球通路ユニットBUは、前側パーツBUfと不図示の後側パーツが組み合わさったものであり、内部に、アウト口用裏球通路2451、一般入賞口用裏球通路2261、および合流裏球通路JRが形成されている。アウト口用裏球通路2451と一般入賞口用裏球通路2261は並列に形成された球通路であり、ともに上流側になる右斜め上から下流側になる左斜め下に延在したものである。アウト口用裏球通路2451の上流端開口2451aは、アタッカユニット25’の裏面に設けられた不図示のアウト球排出口に接続する。図119に示すアタッカユニット25’では、アウト口245は、アタッカユニット25’の裏面のアウト球排出口につながっており、アウト口245に入球した遊技球はこのアウト球排出口から排出され、上流端開口2451aからアウト口用裏球通路2451に進入する。一方、一般入賞口用裏球通路2261の上流端開口2261aは、アタッカユニット25’の裏面に設けられた不図示の一般入賞球排出口に接続する。図119に示すアタッカユニット25’では、一般入賞口226は、アタッカユニット25’の裏面の一般入賞球排出口につながっており、一般入賞口226に入球した遊技球はこの一般入賞球排出口から排出され、上流端開口2261aから一般入賞口用裏球通路2261に進入する。なお、図122(a)に示す一般入賞口用裏球通路2261には、球検出センサ2262も示されている。
アウト口用裏球通路2451の下流端と一般入賞口用裏球通路2261の下流端は共通の合流裏球通路JRにつながっており、アウト口用裏球通路2451と一般入賞口用裏球通路2261は、その合流裏球通路JRで合流している。この構成により、球通路ユニットBUをコンパクトにすることができる。
合流裏球通路JRには、開口JRaが設けられている。図119に示すアタッカユニット25’では、第2アタッカ用入球口2353は、アタッカユニット25’の裏面の第2アタッカ入賞球排出口につながっており、第2アタッカ用入球口2353に入球した遊技球はこの第2アタッカ入賞球排出口から排出され、開口JRaから合流裏球通路JRに進入する。アタッカユニット25’の裏側のスペースが効率よく利用されている。
球通路形成部材BPは、球通路ユニットBUの右隣に配置されたものである。球通路形成部材BPも、前側パーツBPfと不図示の後側パーツが組み合わさったものであり、内部に、電チュー用裏球通路2326が形成されている。電チュー用裏球通路2326の上流端開口2326aは、アタッカユニット25’の裏面に設けられた不図示の電チュー入賞球排出口に接続する。図119に示すアタッカユニット25’では、電チュー用入球口2325は、アタッカユニット25’の裏面の電チュー入賞球排出口につながっており、電チュー用入球口2325に入球した遊技球はこの電チュー入賞球排出口から排出され、上流端開口2326aから電チュー用裏球通路2326に進入する。
図122の右上に示す同図(b)には、発光基板LEBが示されている。
この発光基板LEBは、プリント基板PBに複数の発光ダイオードLED,LED’が実装されたものである。プリント基板PBには、アウト口用裏球通路2451の上流端開口2451aと一般入賞口用裏球通路2261の上流端開口2261aの両方に対応する縦長の長円開口PBaが設けられている。発光ダイオードLED,LED’は、プリント基板の外周縁に沿って並べられるとともに、この長円開口PBaの周囲に配置されている。図122(b)に示す発光基板LEBは、同図(a)に示す球通路ユニットBUの前面BU1に面接触した状態でその球通路ユニットBUにネジ止めされる。このように、球通路ユニットBUに発光基板LEBが固定されることで、パチンコ機100の構成をコンパクトにすることができる。さらに、アウト口用裏球通路2451や一般入賞口用裏球通路2261を遊技球が通過することで球通路内では空気の流れが生じ、発光基板LEBが空冷される。しかも、2つの球通路が利用されることで、1つの球通路を利用する場合に比べて冷却効率が高まる。また、2つの球通路ともに斜めに配置されたものであるため、接触面積が増し、この点でも冷却効率が高められている。加えて、アウト口245や一般入賞口226は入球しやすいものであるため、多くの遊技球がこれらの球通路を通過し、発光基板LEBが冷却されやすい。
図122の右下に示す同図(c)には、導光板LGPが示されている。
この導光板LGPは、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板LGPには、側方から光が入射され、入射された光がレンズカット部分で前方に向けて反射されることにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見える。図122(c)に示す導光板LGPは、同図(b)に示す発光基板LEBの上に被せられる。導光板LGPには、発光基板LEBに配置された複数の発光ダイオードLED,LED’それぞれの位置に切り欠きNCや貫通孔THが設けられている。図122(b)に示す複数の発光ダイオードLED,LED’は側面発光するものである。なお、導光板LGPには、アウト口用裏球通路2451の上流端開口2451aに対応する開口LGPaと、一般入賞口用裏球通路2261の上流端開口2261aに対応する開口LGPbとがそれぞれ設けられている。
また、図122(c)に示す導光板LGPは、右側部分が延長されたものになっている。すなわち、開口LGPa,LGPbの右横に位置する発光ダイオードLEDよりもさらに右側に延在部分LGPrが設けられている。この延在部分LGPrは、同図(a)に示す球通路形成部材BPの前面BP1に面接触する部分になる。球通路形成部材BPの内部に形成された電チュー用裏球通路2326を遊技球が通過することでも、その球通路内で空気の流れが生じ、導光板LGPが空冷され、その導光板LGPに接触している発光基板LEBも結果的に冷やされることになる。
アタッカユニット25’の後側に配置された球通路ユニットBUは、アタッカユニット25’の一部又は全部が透明であるとその透明部分越しに見えてしまうが、発光基板LEBが前側に配置されていることで球通路ユニットBUを隠すことができる。なお、発光基板LEBは、導光板LGPに覆われており、発光ダイオードLEDは切り欠きNCや貫通孔THから露出しているが、消灯状態では目立たず、発光状態では上記透過領域の発光と相俟って装飾の一部になる。アタッカユニット25’は、発光ダイオードLED,LED’が発光することで裏側から照明される。また、発光基板LEBに設けられた長円開口PBaよりも下方になる下縁に並べられた発光ダイオードLED’は、第1可変入賞口234の裏側付近に配置された位置関係になり、これらの発光ダイオードLED’が発光することによって、第1可変入賞口234が裏側から照明される。
以上の記載によれば、
『 発光素子[例えば、発光ダイオードLED,LED’]が実装された発光基板[例えば、発光基板LEB]と、
遊技球が通過する球通路[例えば、アウト口用裏球通路2451、一般入賞口用裏球通路2261、合流裏球通路JR]が形成された球通路ユニット[例えば、球通路ユニットBU]と、
を備えた遊技台であって、
前記発光基板は、前記球通路ユニットに固定[例えば、面接触した状態でネジ止め]されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、遊技台の構成をコンパクトにできるとともに、前記球通路ユニット内の前記球通路を遊技球が通過することで前記発光基板が空冷される。
なお、前記球通路ユニットは、遊技板の裏面側に設けられたものであってもよい。また、前記発光基板は、前記球通路ユニットに面接触した状態で該球通路ユニットに固定されたものであってもよい。こうすることで、前記球通路を通過する遊技球による、前記発光基板の空冷効果が高まる。さらに、前記球通路ユニットは、固定された前記発光基板に対して、斜めに延在した球通路を有するものであってもよい。前記発光基板に対する前記球通路の接触面積が増し、冷却効率が高められる。
また、
『 前記発光基板は、前記球通路ユニットの前方側に固定されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球通路ユニットを前記発光基板で隠すことができる。
また、
『 遊技領域に設けられた第一の入球口[例えば、一般入賞口226]を備え、
前記球通路ユニットは、前記第一の入球口へ入球した遊技球が通過する球通路[例えば、一般入賞口用裏球通路2261]が形成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の入球口へ入球した遊技球によって前記発光基板が空冷される。
なお、前記第一の入球口は、アウト口であってもよいし、一般入賞口であってもよい。すなわち、始動口や大当りの際に開く可変入賞口では入球頻度が低く、前記球通路を通過する遊技球数が少ないため空冷効果がさほど期待できないが、アウト口や一般入賞口であれば、始動口や大当りの際に開く入賞口よりも入球頻度が高く、前記球通路を通過する遊技球数が多いため空冷効果が期待できる。
また、
『 遊技領域に設けられた第二の入球口[例えば、アウト口245]を備え、
前記球通路ユニットは、前記第一の入球口[例えば、一般入賞口226]へ入球した遊技球が通過する第一の球通路[例えば、一般入賞口用裏球通路2261]が形成されたものであり、
前記球通路ユニットは、前記第二の入球口へ入球した遊技球が通過する第二の球通路[例えば、アウト口用裏球通路2451]が形成されたものであり、
前記球通路ユニットは、前記第一の球通路と前記第二の球通路が並列に形成されたものであり、
前記発光基板は、前記球通路ユニットにおける前記第一の球通路の部分と前記第二の球通路の部分に接触した状態で該球通路ユニットに固定されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記発光基板は、2つの球通路によって空冷され、該発光基板の冷却がより促される。
なお、前記第二の入球口は、アウト口であってもよいし、一般入賞口であってもよい。
また、
『 前記球通路ユニットは、第三の球通路[例えば、合流裏球通路JR]が形成されたものであり、
前記第三の球通路は、前記第一の球通路を通過した遊技球が通過するものであり、
前記第三の球通路は、前記第二の球通路を通過した遊技球も通過するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第一の球通路と前記第二の球通路は前記三の球通路で合流している。
こうすることで、前記球通路ユニットをコンパクトにすることができる。
また、
『 入賞口が設けられた入賞口ユニット[例えば、アタッカユニット25’]を備え、
前記入賞口ユニットは、前記発光基板の前方に配置されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記入賞口ユニットを前記発光素子で照明することができる。
また、
『 可変入賞口[例えば、第2可変入賞口235]を備え、
前記第三の球通路は、前記可変入賞口へ入賞した遊技球が通過するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記入賞口ユニットの裏側のスペースを効率よく利用することができる。
続いて、遊技領域124のうちの左側領域に適用することができる例について説明する。
図123は、遊技領域124のうちの左側領域の一部を示す図である。
図88に示す遊技盤200では、遊技領域124のうちの左側領域には、第1領域1241と第2領域1242が設けられ、その下流に、遊技釘238で構成された振分手前領域125が設けられ、さらにその下流に電動振分ユニット26が配置されている。一方、図123に示す例では、第2領域1242の代わりに高チャンス領域1242H(濃い灰色の領域)を設け、第1領域1241の代わりに低チャンス領域1241L(薄い灰色の領域)を設けている。詳細は後述するが、高チャンス領域1242Hは、低チャンス領域1241Lに比べて遊技者が有利になりやすい領域である。
遊技球を左打ちした場合には、遊技球は、高チャンス領域1242H又は低チャンス領域1241Lから、左側領域に進むことになる。高チャンス領域1242Hと低チャンス領域1241Lは隣り合った領域であり、高チャンス領域1242Hの方が、球の発射方向下流側になる。すなわち、高チャンス領域1242Hの方が低チャンス領域1241Lよりも戻り球防止片203から離れた領域になる。したがって、高チャンス領域1242Hを狙う場合には、低チャンス領域1241Lを狙う場合よりも、遊技者は球発射ハンドル134の操作量を多めにして強い発射強度で遊技球を発射する必要がある。ただし、操作量が多すぎると、発射強度が強くなりすぎで遊技球が右側領域まで進んでしまう場合がある。
なお、高チャンス領域1242Hおよび低チャンス領域1241Lは、壁Wa1~Wa4で区画された領域としたが、高チャンス領域1242Hは、その上流側にある遊技釘138で区画された領域とし、低チャンス領域1241Lは、遊技釘138と戻り球防止片203の取付部2031で区画された領域としてもよい。こうする場合は、高チャンス領域1242Hあるいは低チャンス領域1241Lに遊技球が進入した後では、遊技釘138の間から遊技球が領域外にこぼれることがないようにする必要がある。遊技者は、遊技釘138の影響を受けずに、球発射ハンドル134の操作量を調整するだけで、高チャンス領域1242Hを狙うことができるようになる。
図124は、図123に示す例で左打ちを行った結果の遊技球の流れを示す図である。以下、図123とともにこの図124も参照して説明を続ける。
この例では、遊技釘238で構成された振分手前領域125は存在せず、高チャンス領域1242Hに進入した遊技球は、電動振分ユニット26の代わりに設けられた電動振分ゾーン26Zに100%進む。一方、低チャンス領域1241Lに進入した遊技球は、第1球ルートRt1に100%進む。
電動振分ゾーン26Zにおける球経路(以下、ゾーン球経路26Z1と称する)の入口付近には、ゾーン入口球遅延部2650(図123参照)が設けられている。ゾーン球経路26Z1における、このゾーン入口球遅延部2650よりも下流側の構成は、図88等に示す第1球経路2601の構成と同じである。すなわち、ゾーン球経路26Z1には、上流側から、ゾーン入口球遅延部2650、第1上流球遅延部2651、第3球方向変化部263、第1下流球遅延部2652、および第1球方向変化部261が設けられている。
ゾーン入口球遅延部2650にしても第1上流球遅延部2651にしても第1下流球遅延部2652にしても、垂直な球経路部分に設けられており、遊技球の移動速度が高くなりやすい箇所に設けられたものである。ゾーン入口球遅延部2650は、高チャンス領域1242Hを抜けて電動振分ゾーン26Zに進入してきた遊技球の移動速度を低下させるためのものである。また、第1上流球遅延部2651は、第3球方向変化部263に向かう遊技球の移動速度を低下させるためのものであり、第1下流球遅延部2652は、第1球方向変化部261に向かう遊技球の移動速度を低下させるためのものである。これら3つの球遅延部(2650,2651,2652)は、図106~図108を用いて説明した通りのものであり、詳細な説明は省略するが、遊技球の動きに変化を与えることで遊技球の移動速度を遅くさせることが可能な手段である。すなわち、ゾーン入口球遅延部2650にしても第1上流球遅延部2651にしても第1下流球遅延部2652にしても、遊技球が通過する部位が、上流側の径よりも下流側の径の方が短くなった逆円錐面で構成され、この逆円錐面を通過する遊技球は、下流側に向かってスパイラル状に移動する(図106(b)参照)。遊技球は、まっすぐに落下するよりもスパイラル状に移動することで移動距離が長くなり、結果として移動速度が低下する。
また、ゾーン球経路26Z1には、前方に突出した減速リブ26r1が複数設けられている。この減速リブ26r1を通過する遊技球は、前後方向に揺動することで移動距離が長くなり、結果として移動速度が低下する。第1上流球遅延部2651の上流側にも下流側にも減速リブ26r1が配置されていることから、減速リブ26r1、逆円錐面を有する球遅延部、減速リブ26r1の順に球遅延手段が配置されていることになる。なお、この順の配置を複数回繰り返すように、減速リブ26r1と逆円錐面を有する球遅延部といった2種類の球遅延手段を設けてもよい。また、ゾーン入口球遅延部2650と第1上流球遅延部2651の間に、3つの減速リブ26r1が設けられているが、この3つの減速リブ26r1を1つにし、逆円錐面を有する球遅延部、減速リブ26r1、逆円錐面を有する球遅延部の順に球遅延手段が配置されるようにしてもよいし、さらには、この順の配置を複数回繰り返すように2種類の球遅延手段を設けてもよい。
さらに、ゾーン球経路26Z1における、第1下流球遅延部2652よりも上流側には、前方に突出した球軌道変化リブ26r3も設けられている。ゾーン球経路26Z1のうち、球軌道変化リブ26r3が設けられた箇所は、左側を向いた湾曲した通路になっており、この通路の幅方向中央部分に、この通路に沿って球軌道変化リブ26r3が設けられている。球軌道変化リブ26r3の形状も湾曲した形状である。この球軌道変化リブ26r3を通過する遊技球も、前後方向に揺動することで移動距離が長くなり、結果として移動速度が低下する。
第3球方向変化部263は、方向変化部材2631と不図示のモータを有し、第1球方向変化部261は方向変化部材2611と不図示のモータを有する。第3球方向変化部263も第1球方向変化部261も、先に説明した通りのものであり、詳細な説明は省略するが、遊技球を向かわすルートを状態変更することによって変える手段である。すなわち、第3球方向変化部263を例にして概説すれば、方向変化部材2631が不図示のモータによって回動することで、図123に示す右向け姿勢の状態と、これとは反対の左向け姿勢の状態との間で状態変更する。方向変化部材2631が図123に示す右向け姿勢の状態である場合、遊技球は、右下に向かう第2球ルートRt2に向けられる。この第2球ルートRt2は、ゾーン球経路26Z1の一部である。遊技球は、第2球ルートRt2を通って、第1下流球遅延部2652に向かい、ゾーン球経路26Z1を移動し続けることになる。
一方、方向変化部材2631が左向け姿勢の状態である場合、遊技球は、左下に向かう第3球ルートRt3に向けられる。この第3球ルートRt3もゾーン球経路26Z1の一部であって、第3球ルートRt3は、低チャンス領域1241Lから続く第1球ルートRt1の途中に合流している。左向け姿勢の状態であった方向変化部材2631によって第3球ルートRt3に向けられた遊技球は、ゾーン球経路26Z1を外れて、第1球ルートRt1に入り込む。
図123に示す第1球方向変化部261の方向変化部材2611も、右向け姿勢の状態であり、この状態の第1球方向変化部261に到達した遊技球は、右下に向けて流下する。第1球方向変化部261の右下には、第1誘導口2613が開口しており、遊技球は、第1誘導口2613を通って、遊技板201の裏側に誘導され、第1球通路2681(図88および図89等も参照)に入り込む。第1球通路2681に入り込んだ遊技球は、回転体ユニット28まで案内される。第1球通路2681及び回転体ユニット28については上述した通りであり、詳細な説明は省略するが、第1球通路2681を通って回転体ユニット28まで案内された遊技球は、回転する回転体ユニット28に落下するタイミングによって、図87(c)に示す第1特図始動口230へ向かう場合と、回転体ユニット28から排出され、最終的にはアウト口240に到達する場合がある。なお、回転体ユニット28から第1特図始動口230へ向かった場合でも、第1特図始動口230へ必ず入球するとは限らず、第1特図始動口230の手間で外側にこぼれて、最終的にはアウト口240に到達する場合もある。したがって、第3球方向変化部263における方向変化部材2631が図123に示す右向け姿勢の状態である場合には、遊技球は、入球するかどうかは別として、第1特図始動口230へ向かう第2球ルートRt2に向けられたことになる。
一方、第1球方向変化部261の方向変化部材2611が左向け姿勢の状態である場合、遊技球は、左下に向けて流下する。第1球方向変化部261の左下にはアウト口241が設けられており、このアウト口241に進入した遊技球は図89に示す経路2604を通って、最終的には遊技島側に排出される。
なお、この例では、第1球方向変化部261によって第1球通路2681へと振り分けられる構成であったが、回転体ユニット28から第1特図始動口230へ100%の確率で向かうことになる第2球通路2682(図89等参照)へと振り分けられる構成であってもよい。ただし、この場合でも、第1特図始動口230へ必ず入球するとは限らない。
以上説明した電動振分ゾーン26Zにおけるゾーン球経路26Z1では、逆円錐面を有する球遅延部(ゾーン入口球遅延部2650、第1上流球遅延部2651、第1下流球遅延部2652)と、減速リブ26r1と、球軌道変化リブ26r3といった3種類の球遅延手段が設けられている。また、このゾーン球経路26Z1に配置された第3球方向変化部263は、遊技者に有利な第2球ルートRt2と遊技者に不利な第3球ルートRt3に遊技球を振り分けるものであり、遊技球が到達したタイミングによって遊技者の有利度が変わる場合がある可動手段に相当する。第3球方向変化部263の手前まで来た遊技球を狙って、図85に示す透明板部材118を叩き、その遊技球が第3球方向変化部263に到達するタイミングを、第2球ルートRt2に振り分ける、方向変化部材2631が右向け姿勢の状態のときに合わせようとする不正行為(いわゆる、どつきゴト)が行われる場合がある。しかしながら、第3球方向変化部263の上流には、2種類の球遅延手段が設けられていることで、2種類の球遅延手段によってそれぞれ異なる遅延が行われ、不正行為者が透明板部材118を叩いて折角調整したタイミングが狂ってしまい、どつきゴトを行う意味がなくなる。また、2種類の球遅延手段では遅延時間が異なることが多く、方向変化部材2631が右向け姿勢の状態のときにタイミングに合わせることは困難になる。また、ゾーン球経路26Z1に配置された第1球方向変化部261も、遊技者に有利な、第1特図始動口230へ遊技球を向かわす第1誘導口2613と、遊技者に不利なアウト口241に遊技球を振り分けるものであり、遊技球が到達したタイミングによって遊技者の有利度が変わる場合がある可動手段に相当する。したがって、第1球方向変化部261の手前まで来た遊技球を狙ったどつきゴトも行われる場合がある。加えて、ゾーン球経路26Z1を通過した遊技球が到達する場合がある回転体ユニット28も、回転することで、第1特図始動口230への入球が可能な状態と、その入球が不可能な状態との間で状態変更するものであることから、遊技球が到達したタイミングによって遊技者の有利度が変わる場合がある可動手段に相当する。したがって、回転体ユニット28への遊技球の到達タイミングまで見越して、第1球方向変化部261の手前まで来た遊技球を狙ったどつきゴトが行われる場合もある。しかしながら、第1球方向変化部261の上流には、3種類の球遅延手段が設けられていることで、3種類の球遅延手段によってそれぞれ異なる遅延が行われ、ここでも、どつきゴトを行う意味がなくなる。その上、3種類の球遅延手段では遅延時間が異なることが多く、方向変化部材2611が右向け姿勢の状態のときにタイミングに合わせることは極めて困難になる。
続いて、低チャンス領域1241Lから続く第1球ルートRt1について説明する。図123に示すように、第1球ルートRt1には2種類の球遅延手段が設けられている。一つは、アタッカユニット25’にも設けられていた減速用のリブSDRと同じ、第1球ルートRt1の幅方向に延在し前方に突出したリブになる。第1球ルートRt1では、遊技球の通過方向に、所定間隔でこの減速用のリブSDRが設けられている。これらのリブSDRを通過する遊技球は、減速リブ26r1を通過する場合と同じく、前後方向に揺動することで移動距離が長くなり、結果として移動速度が低下する。もう一つの球遅延手段は、第1球ルートRt1の幅方向に突出した減速用突起GT1~GT4になる。減速用突起GT1~GT4を通過する遊技球は、上記幅方向(左右方向)に揺動することで移動距離が長くなり、結果として移動速度が低下する。第1球ルートRt1には、減速用突起GT2、減速用のリブSDR、減速用突起GT3の順に球遅延手段が配置されている。なお、この順の配置を複数回繰り返すように2種類の球遅延手段を設けてもよい。また、減速用突起GT4の上流側にも下流側にも減速用のリブSDRが配置されていることから、減速用のリブSDR、減速用突起GT4、減速用のリブSDRの順にも球遅延手段が配置されている。なお、この順の配置も複数回繰り返すように2種類の球遅延手段を設けてもよい。
また、第1球ルートRt1は、図88に示す第3球経路2603とは異なり、一般入賞口227や演出スイッチ269は設けられておらず、遊技球が単に通過するだけのルートになっている。第1球ルートRt1に進入した遊技球は、第1球ルートRt1の下流端Rt1eから、複数の遊技釘238が設けられた領域へ必ず排出される。一方、ゾーン球経路26Z1に進入した遊技球は、ゾーン球経路26Z1から複数の遊技釘238が設けられた領域へ排出されることはない。
以上説明した電動振分ゾーン26Zにしても、第1球ルートRt1にしても、遊技釘は設けられていない。
図125は、第1球ルートRt1の下流端Rt1eとアウト口240との間を示す図である。
第1球ルートRt1の下流端Rt1eとアウト口240との間には、透明な遊技板201のうちの一部が介在しており、そこには複数の遊技釘238が設けられている。また、一般入賞口用球通路ユニット226Uが配置されている。一般入賞口用球通路ユニット226Uは、第1球ルートRt1の下流端Rt1e側に向かって延在した延在球通路226U1と、屋根部226U2と、入賞口開口板226U3と、ポケット部226U4と、透明板226U5とを有する。第1球ルートRt1の下流端Rt1eから排出された遊技球Baが延在球通路226U1の先端部分に向けて流下可能なように遊技釘238が設けられている。しかしながら、下流端Rt1eから排出された遊技球の中には、延在球通路226U1の先端部分に到達する前に遊技釘238に当たり弾かれて軌道がそれ、遊技球Bbのように下方へ落ちてしまったり、あるいは遊技球Bcのように屋根部226U2の上を超えてアウト口240に向かってしまう遊技球もある。延在球通路226U1は、先端部分から後述する内部球通路226Urの入口INに向けて下方へ傾斜しており、延在球通路226U1の先端部分に到達した遊技球Bdは、その傾斜によって延在球通路226U1を転動し、内部球通路226Urの入口INに向かう。
図125(b)は、延在球通路226U1側から、屋根部226U2、入賞口開口板226U3、およびポケット部226U4を見たときの図である。なお、図125(b)では、前側に配置された透明板226U5は図示省略されている。この図125(b)には、延在球通路226U1は示されておらず、左側面が示されており、図の右側が前側になり、左側が後側になる。
一般入賞口用球通路ユニット226Uにおける内部球通路226Urには、第1一般入賞口226Aと第2一般入賞口226Bが配置されている。内部球通路226Urは、延在球通路226U1からつながり真下へ向かって延びる通路であり、上流端になる入口INは、延在球通路226U1との接続箇所になる。この内部球通路226Urの上流側には、入賞口開口板226U3が後方に傾斜した姿勢で立設されている。入賞口開口板226U3には後方に向けて開口した第1一般入賞口226Aが設けられており、コンパクトな構造になっている。また、内部球通路226Urの下流側には、ポケット部226U4が配置されており、そのポケット部226U4には、真下に向けて開口した第2一般入賞口226Bが設けられている。さらに、内部球通路226Urにおける上流側と下流側の間には、アウト開口226Uoが左右両方に設けられている。内部球通路226Urに進入した遊技球は、前後方向に開口した第1一般入賞口226Aに入賞する場合(図125(b)に示す矢印Bi参照)もあれば、第1一般入賞口226Aには入賞せず、図125(a)に示す遊技球Beや遊技球Bfのように左右のアウト開口226Uoから飛び出してしまい(図125(a)に示す矢印Bii参照)、アウト口240へ向かう場合もある。一方、アウト開口226Uoから飛び出さなかった遊技球は、第2一般入賞口226Bに必ず入賞する(図125(b)に示す矢印Biii参照)。なお、第1一般入賞口226Aに入賞した球も、第2一般入賞口226Bに入賞した球も、パチンコ機100の裏側に誘導された後、遊技島側に排出される。
以上説明したように、低チャンス領域1241Lを通過した遊技球は、第1球ルートRt1を抜けた後、第1一般入賞口226Aに入賞するか、第2一般入賞口226Bに入賞するか、アウト口240へ向かうかのいずれかの結果になり、高チャンス領域1242Hを通過した遊技球とは異なり、第1特図始動口230へ到達することはない。
第1一般入賞口226Aと第2一般入賞口226Bは、ともに一般入賞口であり、賞球数は同じであり、どちらに入賞しても所定の個数(例えば、4個)の球が払い出される。したがって、上流側にある第1一般入賞口226Aに入賞しなかった遊技球が、賞球数が同じ下流側の第2一般入賞口226Bに入賞することを期待することができる。さらに、第1一般入賞口226Aは前後方向に開口した一般入賞口であるのに対して、第2一般入賞口226Bは上下方向に開口した一般入賞口であることから、入賞口の開口方向の違いによって必然的に、第1一般入賞口226Aよりも第2一般入賞口226Bの方が入賞しやすくなっている。このことを知っている遊技者は、第1一般入賞口226Aに入賞しなくても落胆せず、第2一般入賞口226Bへの入賞を期待を持って待つことができる。
一般入賞口用球通路ユニット226Uでは、内部球通路226Urの入口INといった共通領域を通過した遊技球だけが、第1一般入賞口226Aと第2一般入賞口226Bのうちのいずか一方の一般入賞口に入賞可能である。すなわち、入口と入賞口が1対2の関係にあり、入口と入賞口が1対1の関係にあるものより、球通路をコンパクトにすることができる。また、第1一般入賞口226Aに入賞しなくても、第2一般入賞口226Bへ入賞することを遊技者に期待させることができる。さらに、第1球ルートRt1の下流端Rt1eと延在球通路226U1の先端部分の間には、複数の遊技釘238が設けられており、これらの遊技釘238の影響によって遊技球がどの方向に向かうのか遊技者は心配になる場合があるが、一般入賞口用球通路ユニット226Uには遊技釘が設けられておらず、遊技球が内部球通路226Urにさえ到達してしまえば、遊技釘の影響を心配しなくてもすみ、遊技者は遊技球の行方がどうなるのかを安心して楽しむことができる。
図125(b)では図示省略した透明板226U5は、同図(a)に示すように、第1一般入賞口226A、アウト開口226Uo、および第2一般入賞口226Bを前方から覆うように配置された透明部材である。したがって、遊技球が、第1一般入賞口226Aに入賞する様子や、アウト開口226Uoから飛び出してしまう様子を遊技者は視認することができる。また、遊技球が第2一般入賞口226Bの中に消えていく様子も遊技者は視認することができる。なお、透明板226U5は、透過することができればよく、半透明なものであってもよい。
以上説明したように、高チャンス領域1242Hは、遊技球が第1特図始動口230へ向かう可能性がある領域であり、この高チャンス領域1242Hを通過した遊技球でなければ、第1特図始動口230へ到達することはできない。したがって、高チャンス領域1242Hは、第1特図始動口230よりも上流側に設けられた領域であるといえる。また、第2球ルートRt2も、遊技球が第1特図始動口230へ向かう可能性があるルートであり、この第2球ルートRt2を通過した遊技球でなければ、第1特図始動口230へ到達することはできない。一方、低チャンス領域1241Lは、遊技球が第1特図始動口230へ向かう可能性が0%の領域である。また、第3球ルートRt3も、遊技球が第1特図始動口230へ向かう可能性が0%のルートである。したがって、高チャンス領域1242Hへの通過に成功した場合であっても、第2球ルートRt2と第3球ルートRt3とに振り分ける第3球方向変化部263における遊技球の振り分けは重要であり、遊技球が第2球ルートRt2へ向かうか否かで遊技の興趣が向上する。なお、この低チャンス領域1241Lを通過した遊技球や、第3球ルートRt3を通過した遊技球は、アウト口240に100%の確率で入球するわけではなく、第1一般入賞口226Aあるいは第2一般入賞口226Bに入賞する可能性はある。
高チャンス領域1242Hと低チャンス領域1241Lとは打ち分けることが可能であり、遊技球が高チャンス領域1242Hへ向かうように遊技者を集中させることができる。すなわち、遊技者は、球発射ハンドル134の操作量を調整することで、高チャンス領域1242Hを狙うことができ、遊技者を高チャンス領域1242H狙いに集中させることができる。また、高チャンス領域1242Hと低チャンス領域1241Lは、遊技領域124のうちの同じ左側領域にあるため、遊技者は単に左打ちを行えばよいわけでなく、高チャンス領域1242Hを狙って左打ちを行わなければならず、遊技の興趣が向上する場合がある。さらに、高チャンス領域1242Hと低チャンス領域1241Lは隣り合う領域であるため、遊技者は、球発射ハンドル134の微妙な操作量の調整が必要になり、その調整を楽しむことができる場合がある。
また、電動振分ゾーン26Zには遊技釘は設けられていないため、遊技者は、高チャンス領域1242Hに遊技球を発射できさえすれば、遊技釘の状態などを考慮せずに、第3球方向変化部263の状態や第1球方向変化部261の状態によって第1特図始動口230への入球を期待することができ、遊技者の遊技意欲が高まりやすい。また、遊技台の選択にあたっても、遊技釘の状態を考慮する必要がなくなり、遊技者は、遊技台の設定値の推測に集中することができる。
以上図123~図125を用いて説明したことと、図85~図109を用いて説明したことは適宜組み合わせることができる。
以上の記載によれば、
『 遊技者の操作量に応じた発射強度で遊技球を発射する発射手段[例えば、発射装置110]と、
アウト口[例えば、アウト口240]と、
始動口[例えば、第1特図始動口230]と、
を備えた遊技台であって、
前記アウト口よりも上流側に設けられた第一の領域[例えば、低チャンス領域1241L]と、
前記始動口よりも上流側に設けられた第二の領域[例えば、高チャンス領域1242H]と、
を備え、
前記アウト口は、前記第一の領域を通過した遊技球が到達する場合[例えば、第1球ルートRt1を抜けてから延在球通路226U1に乗らなかった場合や、第1一般入賞口226Aに入賞しなかった場合]があるものであり、
前記始動口は、前記第二の領域を通過した遊技球が到達する場合[例えば、第1球通路2681を通って回転体ユニット28を経て到達する場合]があるものであり、
前記始動口は、前記第一の領域を通過した遊技球は到達しないものであり、
前記発射手段によって前記第一の領域と前記第二の領域のうちのいずれか一方の領域に遊技球を発射可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、遊技球が前記第二の領域へ向かうように遊技者を集中させることができる。すなわち、遊技者は、前記発射手段の操作量を調整することで、前記第二の領域を狙うことができ、遊技者を該第二の領域狙いに集中させることができる。
また、
『 前記アウト口と前記始動口が設けられた遊技盤[例えば、遊技盤200]を備え
前記第一の領域は、前記遊技盤の中央よりも左右方向の一方側[例えば、左側]に位置する領域であり、
前記第二の領域も、前記一方側[例えば、左側]に位置する領域である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技球の発射される位置について遊技者を集中させることができる。すなわち、前記第一の領域も前記第二の領域も同じ一方側に位置する領域にあるため、遊技者は単に該一方側に位置する領域を狙えばよいわけでなく、該第二の領域を狙って一方側に位置する領域に遊技球を発射しなければならず、遊技者を集中させることができる。また、前記第一の領域と前記第二の領域が隣り合う領域であれば、遊技者は、前記発射手段の微妙な操作量の調整が必要になり、その調整を楽しむことができる場合がある。
また、
『 遊技球を向かわすルートを状態変更することによって変える球方向変化手段[例えば、第3球方向変化部263]を備え、
前記球方向変化手段は、前記第二の領域を通過した遊技球が到達するものであり、
前記球方向変化手段は、遊技球を第二のルート[例えば、第2球ルートRt2]へ向かわす第二の状態[例えば、方向変化部材2631が右向け姿勢の状態]に変更可能なものであり、
前記球方向変化手段は、遊技球を第三のルート[例えば、第3球ルートRt3]へ向かわす第三の状態[例えば、方向変化部材2631が左向け姿勢の状態]に変更可能なものであり、
前記第二のルートは、前記始動口に向かうルートであり、
前記第三のルートは、前記始動口に向かわないルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技球が前記第二のルートへ向かうか否かで遊技の興趣が向上する。
なお、球方向変化手段は、遊技球の移動方向に変化を与えるものである。
また、
『 前記第二の領域と前記球方向変化手段との間には遊技釘が設けられていない、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
遊技者は前記第二の領域に遊技球を発射できさえすれば、遊技釘の状態などを考慮せずに前記球方向変化手段の状態によって前記始動口への入球を期待することができ、遊技者の遊技意欲が高まりやすい。
また、
『 遊技者の有利度が異なる複数の設定値[例えば、設定1~設定6]のうちからいずれか一つの設定値を設定可能な設定値設定手段[例えば、設定変更キー192及び設定変更ボタン194]を備えたことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の領域と前記球方向変化手段との間に遊技釘が設けられていないことで、遊技釘の状態を考慮する必要がなくなり、遊技台の選択にあたって、遊技者は、遊技台の設定値の推測に集中することができる。
また、
『 前記第一の領域を通過した遊技球が通る第一のルート[例えば、第1球ルートRt1]を備え、
前記第一のルートは、前記第三のルートを通過した遊技球が合流するルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二のルートに向かわない遊技球を遊技者の意識から外し、該第二のルートを通過する遊技球に遊技者の意識を集中させることができる。
なお、前記第一のルートは、前記アウト口に向かうルートである。
また、
『 入賞口[例えば、第1一般入賞口226A、第2一般入賞口226B]を備え、
前記入賞口は、前記第一の領域を通過した遊技球[例えば、低チャンス領域1241Lを通過して第1球ルートRt1を抜けた遊技球]が到達する場合があるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の領域を狙ったにも関わらず前記第一の領域へ遊技球が発射されてしまった場合であっても、前記入賞口への入賞が期待でき、遊技者が即座に落胆してしまうことをなくすことができる。
すなわち、前記入賞口は、前記第一の領域を通過した遊技球が前記アウト口[例えば、アウト口240]に到達するよりも前に到達する場合がある。また、前記入賞口は、前記第一のルートを通過した遊技球が到達する場合がある。
以上の記載によれば、
『 複数種類の球遅延手段が配置された遊技台であって、
前記複数種類の球遅延手段のうちの一種類の球遅延手段は、第一の球遅延手段[例えば、逆円錐面を有する球遅延部(ゾーン入口球遅延部2650、第1上流球遅延部2651、第1下流球遅延部2652)]であり、
前記複数種類の球遅延手段のうちの一種類の球遅延手段は、第二の球遅延手段[例えば、減速リブ26r1または球軌道変化リブ26r3]であり、
前記第一の球遅延手段は、遊技球の動きに第一の変化[例えば、スパイラル状に回転させる変化]を与えることで該遊技球の移動速度を遅くさせることが可能なものであり、
前記第二の球遅延手段は、遊技球の動きに第二の変化[例えば、前後方向に揺動させる変化]を与えることで該遊技球の移動速度を遅くさせることが可能なものであり、
前記第一の変化と前記第二の変化は異なる変化であり、
前記第一の球遅延手段と前記第二の球遅延手段は共通の球通路[例えば、ゾーン球経路26Z1]に配置されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、遊技台を叩いて遊技球の挙動を不正に操作する、いわゆるどつきゴトなどの不正行為を行いにくくさせることができる。すなわち、遊技台を叩くことで遊技球の移動を遅くさせ遊技球の到達タイミング等を不正行為者の所望のタイミングに合わせようとしても、共通の球通路に2種類の球遅延手段が配置されていることで、2種類の球遅延手段によってそれぞれ遅延が行われ、不正行為者が折角調整したタイミングが狂ってしまい、どつきゴトを行う意味がなくなる。しかも、2種類の球遅延手段では遅延時間が異なる場合があり、所望のタイミングに合わせることは極めて困難である。
なお、前記第一の球遅延手段は、例えば、遊技球の動きに回転する変化を与えるものであってもよく、前記第二の球遅延手段は、例えば、遊技球の動きに揺動する変化を与えるものであってもよい。
また、
『 遊技球が到達したタイミングによって遊技者の有利度が変わる場合がある可動手段[例えば、第3球方向変化部263、第1球方向変化部261、回転体ユニット28]を備え、
前記可動手段は、前記第一の球遅延手段よりも下流側に設けられたものであり、
前記可動手段は、前記第二の球遅延手段よりも下流側に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記可動手段に遊技球が到達するタイミングを遊技台を叩いて調整しようとしても、2種類の球遅延手段によってそれぞれ遅延が行われ、不正行為者が望むタイミングに合わせることが困難になる。
なお、前記可動手段は、遊技球を向かわすルートを可動部が動くことによって変える球方向変化手段であってもよいし、可動部が動くことによって始動口への入球が、容易な状態になったり困難な状態になったりする役物であってもよい。
また、
『 始動口[例えば、第1特図始動口230]を備え、
前記可動手段は、前記球通路を通過した遊技球が到達する場合があるもの[例えば、回転体ユニット28]であり、
前記可動手段は、可動部[例えば、一対の球受入口2831、2832及び一対の傾斜板2833、2834]が動作することによって、前記始動口への入球が可能な状態と該始動口への入球が不可能な状態との間で状態変更するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記可動手段に遊技球が到達するタイミングを、入球が容易な状態ときに合わせようと遊技台を叩いても、2種類の球遅延手段によってそれぞれ遅延が行われ、不正行為者が望むタイミングに合わせることが困難になる。
なお、前記可動手段は、可動部が動作することによって、前記始動口への入球が容易な状態と該始動口への入球が困難な状態との間で状態変更するものであってもよい。
また、
『 始動口[例えば、第1特図始動口230]を備え、
前記可動手段は、前記球通路を通過中の遊技球が到達するものであり、
前記可動手段は、遊技球を向かわすルートを可動部が動くことによって変える球方向変化手段[例えば、第3球方向変化部263]であり、
前記球方向変化手段は、遊技球を第二のルート[例えば、第2球ルートRt2]へ向かわす場合があるものであり、
前記球方向変化手段は、遊技球を第三のルート[例えば、第3球ルートRt3]へ向かわす場合があるものであり、
前記第二のルートは、前記始動口に向かうルートであり、
前記第三のルートは、前記始動口に向かわないルートである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記球方向変化手段に遊技球が到達するタイミングを、前記可動部が遊技球を第二のルートへ向かわすタイミングに合わせようと遊技台を叩いても、2種類の球遅延手段によってそれぞれ遅延が行われ、不正行為者が望むタイミングに合わせることが困難になる。
また、
『 前記球通路は、上流側から、少なくとも、前記第一の球遅延手段[例えば、逆円錐面を有する球遅延部(ゾーン入口球遅延部2650)]、前記第二の球遅延手段[例えば、減速リブ26r1]、前記第一の球遅延手段[例えば、逆円錐面を有する球遅延部(第1上流球遅延部2651)]の順に球遅延手段が配置されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
このように交互に種類が異なる球遅延手段が配置されることで、遊技台を叩いてタイミングを合わせることがより困難になる。
なお、前記球通路は、前記第一の球遅延手段、前記第二の球遅延手段、前記第一の球遅延手段の順の球遅延手段の並びが上流側から下流側に向けて複数設けられたものであってもよい。
また、
『 前記球通路は、上流側から、少なくとも、前記第二の球遅延手段[例えば、減速リブ26r1]、前記第一の球遅延手段[例えば、逆円錐面を有する球遅延部(第1上流球遅延部2651)]、前記第二の球遅延手段[例えば、減速リブ26r1]の順に球遅延手段が配置されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
このように交互に種類が異なる球遅延手段が配置されることで、遊技台を叩いてタイミングを合わせることがより困難になる。
なお、前記球通路は、前記第二の球遅延手段、前記第一の球遅延手段、前記第二の球遅延手段の順の球遅延手段の並びが上流側から下流側に向けて複数設けられたものであってもよい。
また、
『 前記第一の球遅延手段は、遊技球の動きに、前記第一の変化として回転させる変化[例えば、スパイラル状に回転させる変化]を与えるものであり、
前記第二の球遅延手段は、遊技球の動きに、前記第二の変化として揺動させる変化[例えば、前後方向に揺動させる変化]を与えるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の球遅延手段と前記第二の球遅延手段とでは、遊技球の動きが異なるため、遅延時間も異なりやすく、遊技台を叩いてタイミングを合わせることがより一段と困難になる。
また、
『 前記第一の球遅延手段は、遊技球が通過する部位が、上流側[例えば、幅W1]よりも下流側[例えば、幅W3]の方が幅が狭くなっているものであり、
前記幅とは、遊技球の通過方向に直交する方向のうちの一方向の長さ[例えば、内径]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の球遅延手段を構成する壁面に遊技球を接触しやすくさせて接触した遊技球の移動速度を遅延させることができる。
また、前記第一の球遅延手段は、遊技球が通過する部位が、下流側に向けて漸次縮径する逆円錐状の面[例えば、逆円錐面2653c]で構成されたものであってもよい。こうすることで、前記第一の球遅延手段を構成する壁面に接触した遊技球は、該壁面に沿って周回しながら下流側へ向かう。すなわち、スパイラル状に移動しながら下流側へ向かい、遊技球の移動速度を遅くすることができる。前記第一の球遅延手段を構成する壁面に遊技球が接触するタイミングが遅いと、遊技球が該壁面に沿って周回しながら下流側へ向かう時間が短くなり、遊技球の移動速度を低下させる割合が減少する。さらに、前記第一の球遅延手段を構成する壁面に遊技球が接触しなかった場合は、遊技球の移動速度は低下しない。これらのように、遊技球の移動速度が低下する度合いは定まっておらず、遊技球の移動速度はランダムになる。こうすることでも、どつきゴトなどの不正行為を行いにくくさせることができる。
また、
『 前記第二の球遅延手段は、前記球通路に突出したもの[例えば、減速リブ26r1または球軌道変化リブ26r3]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の球遅延手段は、前記球通路に前側に向けて突出したものであってもよい。この第二の球遅延手段によって、遊技球は前後方向に揺動し該遊技球の移動速度が低下する。
前記第一の球遅延手段は、前記球通路に第一の方向に突出したものであり、前記第二の球遅延手段は、前記球通路に第二の方向に突出したものであってもよい。前記第一の方向と前記第二の方向とは異なっており、例えば、前記第一の方向は横方向であり、前記第一の球遅延手段によって、遊技球は左右方向に揺動し該遊技球の移動速度が低下する。前記第二の方向は前方向であり、前記第二の球遅延手段によって、遊技球は前後方向に揺動し該遊技球の移動速度が低下する。すなわち、前記第一の球遅延手段は、遊技球の動きに第三の方向(例えば、左右方向)に揺動する変化を与えるものであってもよく、前記第二の球遅延手段は、遊技球の動きに第四の方向(例えば、前後方向)に揺動する変化を与えるものであってもよい。
以上の記載によれば、
『 第一の球通路[例えば、内部球通路226Ur]を備えた遊技台であって、
前記第一の球通路は、第一の入賞口[例えば、第1一般入賞口226A]が配置されたものであり、
前記第一の球通路は、第二の入賞口[例えば、第2一般入賞口226B]が配置されたものであり、
前記第一の入賞口は、前記第一の球通路における共通領域[例えば、上流端になる入口IN]を通過した遊技球が入賞可能なものであり、
前記第二の入賞口は、前記共通領域を通過した遊技球が入賞可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、球の入口と入賞口が1対1の関係にあるものより、前記共通領域に対して前記第一の入賞口と前記第二の入賞口の両方が設けられた1対2の関係にあるものの方が、遊技領域(ここでは前記第一の球通路)をコンパクトにすることができる。
また、
『 前記第一の入賞口は、前記第二の入賞口よりも上流に配置されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の入賞口に遊技球が入らなくても前記第二の入賞口に遊技球が入ることを遊技者に期待させることができる。
また、
『 前記第一の入賞口は、壁面[例えば、入賞口開口板226U3]に開口したものであり、
前記第一の球通路に進入した遊技球が、前記第一の入賞口に入賞する場合もあれば、該第一の入賞口を通り越して該第一の入賞口が設けられた位置よりも下流側に到達する場合もあるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第一の入賞口は前後方向のスペースも利用したものであり、前記第一の球通路をコンパクトにすることができる。また、前記第一の入賞口を通り越した遊技球の行方がどうなるのかを楽しむことができる。
また、
『 遊技釘[例えば、遊技釘238]によって形成された第二の球通路[例えば、第1球ルートRt1の下流端Rt1eと延在球通路226U1の先端部分を結ぶ通路]を備え、
前記第一の球通路は、前記第二の球通路を通過した遊技球が進入する通路であり、
前記第一の球通路は、遊技釘が設けられていない球通路である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の球通路では、遊技釘の影響によって遊技球がどの方向に向かうのか遊技者は心配になる場合があるが、遊技球が前記第一の球通路にさえ到達してしまえば、遊技釘の影響を心配しなくてもすみ、遊技者は遊技球の行方がどうなるのかを安心して楽しむことができる。
また、
『 前記第一の球通路は、球通路ユニット[例えば、一般入賞口用球通路ユニット226U]に形成されたものであり、
前記球通路ユニットは、前記第一の入賞口が遊技者から視認可能になるように少なくとも一部[例えば、透明板226U5の部分]が透明または半透明なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
第一の入賞口へ遊技球が入賞する様子を確認しやすくなる。
また、
『 前記第一の入賞口は、前後方向に開口したものであり、
前記第二の入賞口は、上下方向に開口したものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記第二の入賞口よりも前記第一の入賞口の方が、遊技球が入賞する様子を確認しやすくなる。
また、
『 前記第一の入賞口と前記第二の入賞口は、賞球数[例えば、4]が同じ一般入賞口である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
上流側にある入賞口に入賞しなかった遊技球が、賞球数が同じ一般入賞口である下流側の入賞口に入賞することを期待することができる。
また、
『 前記第一の入賞口と前記第二の入賞口のうち、下流側に配置された入賞口[例えば、第2一般入賞口226B]の方が、上流側に配置された入賞口[例えば、第1一般入賞口226A]よりも入賞しやすいように構成されている[例えば、入賞口の開口方向の違い]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
上流側に配置された入賞口に入賞しなかった遊技球が下流側に配置された入賞口に入賞することに期待を持つことができる。
また、
『 前記第一の入賞口と前記第二の入賞口のうち上流側に配置された入賞口[例えば、第1一般入賞口226A]に入賞しなかった遊技球が、下流側に配置された入賞口[例えば、第2一般入賞口226B]に入賞する場合もあればアウト口[例えば、アウト口240]に向かう場合[例えば、アウト開口226Uoから飛び出してしまう場合]もあるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第一の入賞口と前記第二の入賞口のうち上流側に配置された入賞口に入賞しなかった遊技球がアウト口に向かう場合があるように構成され、該遊技球がアウト口に向かわなかった場合には、該第一の入賞口と該第二の入賞口のうち下流側に配置された入賞口に入賞するように構成されている。
次いで、演出可動体ユニットについて説明する。
図126は、一例となる演出可動体ユニットを示す図である。
図126(a)は、演出可動体ユニット27Uの分解斜視図であり、紙面斜め左手前側が前側になり、紙面斜め右奥側が後側になる。
図126に示す演出可動体ユニット27Uは、前側から、立体フィルム装飾体27U1、両面テープ27U2、導光板27U3、発光基板27U4、取付ベース部材27U5の順で構成されたものである。両面テープ27U2、導光板27U3、発光基板27U4、および取付ベース部材27U5それぞれの外形は、立体フィルム装飾体27U1の外形とほぼ同じか、立体フィルム装飾体27U1の外形より若干小さい。立体フィルム装飾体27U1を含めこれらの構成部材27U1~27U5は、詳しくは後述するようにネジ27U6によって固定され、一体的なものになる。
立体フィルム装飾体27U1は、図110等に示す第1立体フィルム演出体271等と同じく、厚さ0.01mm程度の樹脂フィルム(例えば、ポリスチレン樹脂)を真空成形や圧空成形することで形成されたものである。すなわち、射出成形されたものではなく、金型の製作コストが抑えられており、金型製作期間も短期間ですむ。図126(a)では、分解斜視図の並びでは、立体フィルム装飾体27U1を前側から見た様子を示しているが、その上には、立体フィルム装飾体27U1を後側(裏側)から見た様子も示している。この立体フィルム装飾体27U1は、星形の部分が立体的に形成された立体部27U1Sを有する。この立体部27U1Sは、星形の中心点が最も前方に突出した立体形状になる。立体部27U1Sは全体が透過性を有する部分である。なお、ここにいう透過性とは透明であってもよいし半透明であってもよい。立体部27U1Sを取り囲む周辺部27U1Fにも、立体的な装飾が施されていてもよいが、この例では周辺部27U1Fの前面(おもて面)FS1も後面(裏面)BS1も平面形状である。周辺部27U1Fの後面BS1には、ボス部BSPが取り付けられている。このボス部BSPは、筒状のもので中心部分にネジ穴が設けられている。なお、この例における周辺部27U1Fの後面BS1には、ボス部が取り付けられた以外は何の加工も施されておらず、平面状の樹脂フィルムの面のままである。
なお、立体フィルム装飾体27U1は、重量や強度に応じた材料を用いて形成されたものであってもよく、厚さ0.01mm程度の樹脂フィルムに限らず、0.1mm未満のフィルム、0.1mm~0.8mm未満のシート、0.8mm以上のプレートなどを用いて形成されたものであってもよい。
両面テープ27U2は、立体部27U1Sの形状に合わせて中央部分27U2Cが星形に切り抜かれている。また、ボス部BSPが貫通する貫通孔27U21も設けられている。さらに、一体化されたとき、後述する発光ダイオードSLEDが位置する箇所に、その発光ダイオードSLEDの形に合わせて発光ダイオードSLEDよりも一回り大きな逃げ孔27U22が設けられている。この両面テープ27U2は、不透過性のものであり、例えば、全体が黒色のものである。また、両面テープ27U2は、厚さ1mm以下の薄手のものであってもよいし、厚さ1mmを超えるクッション性のある厚手のものであってもよい。
導光板27U3は、透過領域27U31に所定のレンズカットが施された平板状の光学部材である。すなわち、導光板27U3の前面は平らである。この導光板27U3には、側方から光が入射され、入射された光がレンズカット部分で前方に向けて反射されることにより、透過領域27U31内が発光しているように見える。この図では、レンズカット部分を模式的に1点鎖線で表す。透過領域27U31は、立体部27U1Sに応じて設けられており、透過領域27U31から前方に向けて出射された光は、立体部27U1Sを後方から照射する。なお、透過領域27U31の大きさ、位置、形状は、立体部27U1Sの大きさ、位置、形状と完全に一致する必要はなく、立体部27U1Sを後方から照射できる領域であればよい。また、導光板27U3には、後述する発光ダイオードSLEDが収納される収納部27U32が設けられており、発光ダイオードSLEDはこの収納部27U32の内側に収納される。この例では収納部27U32は開口であるが、切り欠きであってもよい。さらに、導光板27U3にも、ボス部BSPが貫通する貫通孔27U33が設けられている。
発光基板27U4は、プリント基板27UPBに複数の発光ダイオードSLEDが実装されたものである。これらの発光ダイオードSLEDは、前方に突出したものであり、側面発光し、光の出射方向は側方になる。導光板27U3の収納部27U32では、収納された発光ダイオードSLEDから側方に出射された光が、収納部27U32を画定する縁の、導光板27U3の厚み部分から入射し、透過領域27U31まで進む。また、発光基板27U4にも、ボス部BSPが貫通する貫通孔27U41が設けられている。
取付ベース部材27U5は、立体フィルム装飾体27U1を構成する樹脂フィルムよりも強度が高い部材である。この取付ベース部材27U5には、ボス部BSPが突き当たられるボス受け部27U51が設けられている。ボス受け部27U51は、取付ベース部材27U5に設けられた貫通孔と、取付ベース部材27U5前面の、その貫通孔を画定する縁部で構成されたものであり、貫通孔にはネジ溝が切ってある。また、取付ベース部材27U5は、中央部分27U5Cが大きく切り抜かれ、軽量化されている。
立体フィルム装飾体27U1は、両面テープ27U2によって、導光板27U3の前面に貼り付けられる。上述のごとく、周辺部27U1Fの後面BS1は、ボス部が取り付けられた以外は平面状の樹脂フィルムの面のままであるため、両面テープ27U2が貼り付けやすく、導光板27U3にも接着しやすい。この貼り付けを行う際、ボス部BSPは、両面テープ27U2の貫通孔27U21を貫通し、さらに、導光板27U3の貫通孔27U33も貫通する。ボス部BSPがこれらの貫通孔27U21,27U33を貫通する際には、位置合わせが行われ、正確な位置決めがなされる。立体フィルム装飾体27U1が前面に貼り付けられた導光板27U3の後面側に、発光基板27U4を用意し、ボス部BSPを発光基板27U4の貫通孔27U41に位置合わせてしてその貫通孔27U41を通す。こうすることで、導光板27U3と発光基板27U4の正確な位置決めが行われ、発光基板27U4の発光ダイオードSLEDは導光板27U3の収納部27U32内に収められる。前方に突出した発光ダイオードSLEDの突出方向先端面(前面)は、収納部27U32内に収められているが、両面テープ27U2には、発光ダイオードSLEDの位置に逃げ孔27U22が設けられているため、仮に、収納部27U32から発光ダイオードSLEDの突出先端面が飛び出しても、この逃げ孔27U22に受け入れられる。最後に、立体フィルム装飾体27U1のボス部BSPが連通した導光板27U3と発光基板27U4を、取付ベース部材27U5にネジ27U6を用いて取り付ける。ボス部BSPの先端を、取付ベース部材27U5のボス受け部27U51に突き当てる。すなわち、ボス部BSPの先端を、ネジ溝が切ってある貫通孔を画定する縁部に突き当てる。この際、位置決めを行いやすく、正確な位置決めを行うことで、ボス受け部27U51における、ネジ溝が切ってある貫通孔と、ボス部BSPの中心部分に設けられたネジ穴が一直線につながる。そこにネジ27U6を挿入し、ネジ止めを行うことで、前面に両面テープ27U2で立体フィルム装飾体27U1が貼り付けられた導光板27U3と、発光基板27U4と、取付ベース部材27U5は強固に一体化され、演出可動体ユニット27Uが完成する。
図126(b)は、完成した演出可動体ユニット27Uの側面図である。この側面図では、左側が前側になり、右側が後側になる。図126(b)に示す演出可動体ユニット27Uでは、前側から、立体フィルム装飾体27U1、両面テープ27U2、導光板27U3、発光基板27U4、取付ベース部材27U5の順で配置され、後方からネジ27U6が挿通されてこれらの構成部材27U1~27U5が一体化されている。なお、厚みを誇張して示している構成部材(例えば、立体フィルム装飾体27U1等)もある。図126(b)に示すように、立体部27U1Sが前方に突出していることがわかる。この演出可動体ユニット27Uは、装飾図柄表示装置208の上方に昇降可能に配置され、装飾図柄表示装置208よりも前方で、一体のまま昇降動作を行う。この演出可動体ユニット27Uによれば、立体部27U1Sが発光する発光演出を行いつつ、立体フィルム装飾体27U1を、移動しても外れないように固定することができる。
図126に示す演出可動体ユニット27Uでは、両面テープ27U2として全体が黒色のものを使用したが、立体部27U1Sの形状に合わせて中央部分27U2Cが星形に切り抜かれているため、導光板27U3の透過領域27U31からの光は、両面テープ27U2に遮られることなく、立体部27U1Sまで届き、全体が透過性の立体部27U1Sが後方から照らされ、発光演出が行われる。なお、両面テープ27U2は透明又は半透明なものであってもよい。
図127は、図126に示す演出可動体ユニット27Uの変形例を示す図である。
図127に示す演出可動体ユニット28Uは、前側から、立体フィルム装飾体28U1、両面テープ28U2、取付ベース部材28U5、発光基板28U4の順で構成されたものである。この例でも、両面テープ28U2、取付ベース部材28U5、および発光基板28U4それぞれの外形は、立体フィルム装飾体28U1の外形とほぼ同じか、立体フィルム装飾体28U1の外形より若干小さく、立体フィルム装飾体28U1を含めこれらの構成部材はネジ28U6によって固定され、一体的なものになる。
この立体フィルム装飾体28U1も、厚さ0.01mm程度の樹脂フィルム(例えば、ポリスチレン樹脂)を真空成形や圧空成形することで形成されたものである。図127(a)でも、分解斜視図の並びには、立体フィルム装飾体28U1を前側から見た様子を示しているが、その上には、立体フィルム装飾体28U1を後側(裏側)から見た様子も示している。この立体フィルム装飾体28U1も、図126に示す立体フィルム装飾体27U1と同じく、星形の部分が立体的に形成された立体部28U1Sを有するが、立体形状は異なる。また、立体部28U1Sの中央部分に設けた相似形の小さい星形の部分は、不透過性であり、この図では黒色に塗りつぶし、立体形状を表す線を白色で示している。なお、中央の小さい星形の部分は立体形状ではなく平面形状であってもよい。また、この立体フィルム装飾体28U1では、立体部28U1Sを取り囲む周辺部28U1Fにも立体的な装飾が施されている。周辺部28U1Fの前面(おもて面)FS2に示したジグザグな線は立体形状を表す線になる。一方、周辺部28U1Fの後面(裏面)BS2は、シリコン樹脂が塗布され、平面形状に仕上げられている。この図では、塗布されたシリコン樹脂をハッチングで表している。周辺部28U1Fの後面(裏面)BS2にシリコン樹脂が塗布されたことで、周辺部28U1Fは不透過性の領域になっている。また、周辺部28U1Fの後面BS2には、図126に示す立体フィルム装飾体27U1と同じボス部BSPが取り付けられている。
両面テープ28U2は、全体が透明なものであり、立体部28U1Sの形状に合わせた切り抜きは施されていない。また、発光ダイオードの逃げ孔も設けられておらず、ボス部BSPが貫通する貫通孔28U21だけが設けられている。この両面テープ28U2の厚さも、1mm以下であってもよいし、クッション性を持たせた1mmを超えた厚さであってもよい。
図127に示す演出可動体ユニット28Uでは、図126に示す演出可動体ユニット27Uとは異なり、導光板は設けられてはおらず、導光板の位置には全体が透明な平板状の取付ベース部材28U5が配置されている。すなわち、この取付ベース部材28U5の前面は平らである。図127に示す取付ベース部材28U5も、立体フィルム装飾体28U1を構成する樹脂フィルムよりも強度が高い部材である。また、この取付ベース部材28U5は、レンズ機能も兼ね備えている。ここにいうレンズ機能とは、後側からの光を屈折させて前側に拡散又は集束させる機能である。ただし、透明な取付ベース部材28U5は、強度が高い単なる透明板であってもよい。さらには、立体部28U1Sの形状に合わせた切り抜きが設けられたものであってもよく、この場合には、透明である必要はなく、不透過性のものであってもよい。取付ベース部材28U5には、ボス部BSPが貫通する貫通孔28U51が設けられている。
図127に示す発光基板28U4は、図126に示す発光基板27U4と同じく、プリント基板28UPBに複数の発光ダイオードFLEDが実装されたものである。ただし、これらの発光ダイオードFLEDは、前方に突出した前面が発光し、光の出射方向は前方になる。前面発光の発光ダイオードFLEDは、立体部28U1Sの内側になる位置に設けられているが、立体部28U1Sの外側になる位置に設けられていてもよい。また、発光基板28U4には、ボス部BSPが突き当たられるボス受け部28U41が設けられている。このボス受け部28U41は、前方に突出した筒状のもので中心部分の貫通孔にはネジ溝が切ってある。このボス受け部28U41は、前方に突出した発光ダイオードFLEDの突出長よりも長く、発光ダイオードFLEDのスペースを確保する役割も担っている。
立体フィルム装飾体28U1は、全体が透明な両面テープ28U2によって、同じく全体が透明な取付ベース部材28U5の前面に貼り付けられる。上述のごとく、周辺部28U1Fの後面BS2は、シリコン樹脂が塗布され、平面形状に仕上げられているため、両面テープ28U2が貼り付けやすく、取付ベース部材28U5にも接着しやすい。この貼り付けを行う際、ボス部BSPは、両面テープ28U2の貫通孔28U21を貫通し、さらに、取付ベース部材28U5の貫通孔28U51も貫通する。ボス部BSPがこれらの貫通孔28U21,28U51を貫通する際には、位置合わせが行われ、正確な位置決めがなされる。次いで、立体フィルム装飾体28U1のボス部BSPが挿通した取付ベース部材28U5を、発光基板28U4にネジ28U6を用いて取り付ける。まず、ボス部BSPの先端を、発光基板28U4のボス受け部28U41に突き当てる。この際、位置決めを行いやすく、正確な位置決めを行うことで、ボス受け部28U41の中心部分に設けられた貫通孔と、ボス部BSPの中心部分に設けられたネジ穴が一直線につながる。そこにネジ28U6を挿入し、ネジ止めを行うことで、前面に両面テープ28U2で立体フィルム装飾体28U1が貼り付けられた取付ベース部材28U5と、発光基板28U4は強固に一体化され、演出可動体ユニット28Uが完成する。
図127に示す演出可動体ユニット28Uでは、両面テープ28U2として全体が透明のものを使用したため、前面発光の発光ダイオードFLEDからの光は、両面テープ28U2に遮られることなく、立体部28U1Sまで届き、透過性の部分を有する立体部28U1Sが後方から照らされ、発光演出が行われる。なお、両面テープ28U2として、全体が透明のものを使用しつつ、図126に示す両面テープ27U2のように、立体部28U1Sの形状に合わせて中央部分を切り抜いたものを用いてもよい。この演出可動体ユニット28Uも、装飾図柄表示装置208の上方に昇降可能に配置され、装飾図柄表示装置208よりも前方で、一体のまま昇降動作を行う。この演出可動体ユニット28Uでも、立体部28U1Sが発光する発光演出を行いつつ、立体フィルム装飾体28U1を、移動しても外れないように固定することができる。
なお、図126に示す演出可動体ユニット27Uであっても、図127に示す演出可動体ユニット28Uであっても、図110に示す第1立体フィルム演出体271等の固定演出ユニットに適用することも可能である。
以上図126~図127を用いて説明したことと、図110~図118を用いて説明したことは適宜組み合わせることができる。例えば、図87に示す第1立体フィルム演出体271、第2立体フィルム演出体272、第3立体フィルム演出体273、および第4立体フィルム演出体274は固定された演出体であったが、可動する演出体であってもよく、図126~図127を用いて説明したことを、組み合わせたり、適用したりすることができる。反対に、演出可動体ユニット27Uおよび演出可動体ユニット28Uは、固定された演出ユニットであってもよく、図110~図118を用いて説明したことを、組み合わせたり、適用したりすることができる。
以上の記載によれば、
『 発光素子[例えば、側面発光する発光ダイオードSLED、前面発光する発光ダイオードFLED]が実装された発光基板[例えば、発光基板27U4,発光基板28U4]と、
立体形状を有する装飾体[例えば、立体フィルム装飾体27U1,立体フィルム装飾体28U1]と、
を備えた遊技台であって、
前記装飾体は、前記発光素子からの光を透過する透過性の部位(以下、「第一の部位」という。)[例えば、立体部27U1Sの全部、立体部28U1Sの一部]を有するものであり、
前記装飾体は、該装飾体よりも後側に配置された部材[例えば、導光板27U3、取付ベース部材28U5]に前記発光素子からの光を遮ることなく貼付けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記第一の部位が発光する発光演出を行いつつ前記装飾体を固定することができる。
なお、前記装飾体よりも後側に配置された部材とは、前記発光基板よりも前側に配置された部材であってもよい。より具体的には、導光板であってもよいし、レンズ板であってもよいし、前記装飾体よりも強度が高いベース部材(取付板)であってもよい。また、前記装飾体は、前記第一の部位が立体形状を有するものであってもよいし、該第一の部位が立体形状を有しないものであってもよい。あるいは前記装飾体は、立体形状の部位の一部が前記第一の部位であってもよいし、立体形状の部位の全部が前記第一の部位であってもよい。
また、
『 貼付手段[例えば、両面テープ27U2]を備え、
前記装飾体は、前記貼付手段によって前記部材に貼付けられたものであり、
前記貼付手段は、前記第一の部位と重ならない位置に配置されたもの[例えば、立体部27U1Sの形状に合わせて切り抜かれたもの]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 貼付手段[例えば、両面テープ28U2]を備え、
前記装飾体は、前記貼付手段によって前記部材に貼付けられたものであり、
前記貼付手段は、透過性を有するもの[例えば、全体が透明なもの]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記装飾体は、前記第一の部位とは異なる第二の部位[例えば、周辺部27U1F、周辺部28U1F]を有するものであり、
前記貼付手段は、前記第二の部位の裏面[例えば、BS1、BS2]に配置されたものであり、
前記第二の部位は、前記貼付手段が配置された箇所が平らなもの[例えば、平面状の樹脂フィルムの面のまま、あるいはシリコン樹脂が塗布され平面形状に仕上げられている]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この構成により前記装飾体を前記部材に貼付けやすくなる。
なお、前記第二の部位は、前記第一の部位を取り囲んだ部位であってもよい。また、前記装飾体は、表側に立体形状の部分を有し、裏側に平板部分を有するものであってもよい。例えば、前記装飾体は、真空形成又は圧空形成によって立体形状が形成されたものであって裏面にシリコン材料が塗布されて平板部分が形成されたものであってもよい。
また、
『 前記第二の部位は、裏面に突起部[例えば、ボス部BSP]を有するものであり、
前記部材は、前記突起部と位置合わせされる位置合わせ部[例えば、貫通孔27U33、貫通孔28U51]が設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記突起部と前記位置合わせ部によって、前記装飾体と前記部材との位置決めが正確に行われる。
前記位置合わせ部は、前記突起部が嵌合されるものであってもよいし、前記突起部が挿通されるものであってもよいし、前記突起部が突き当てられるものであってもよい。
また、
『 前記位置合わせ部は、前記突起部が挿通されたものであり、
前記突起部は、ネジが螺合するボス形状のものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記装飾体が前記ネジによって強固に固定される。
前記装飾体は、真空形成又は圧空形成によって立体形状が形成されたものであって裏面にシリコン材料が塗布されるとともにボス部が取り付けられたものであってもよい。
また、
『 前記部材は、前記発光基板よりも前側に配置された透過性を有するもの[例えば、導光板27U3、全体が透明な取付ベース部材28U5]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記発光素子からの光が前記部材を透過し前記第一の部位が発光する発光演出が行われる。
なお、前記部材は、光学部材であってもよい。
また、
『 前記部材は、前記発光素子[例えば、側面発光する発光ダイオードSLED]と重ならないもの[例えば、発光ダイオードSLEDが収納される収納部27U32が設けられた導光板27U3]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記部材は、導光板として機能することができる。
なお、前記発光素子は、光を出射する方向が側方であるものであってもよい。
また、
『 前記部材は、前記発光素子[例えば、前面発光する発光ダイオードFLED]と重なるもの[例えば、レンズ機能を兼ねた取付ベース部材28U5]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記部材は、レンズ板として機能することができる。
なお、前記発光素子は、光を出射する方向が前方であるものであってもよい。
また、
『 前記発光基板[例えば、発光基板27U4、発光基板28U4]と、前記装飾体[例えば、立体フィルム装飾体27U1,立体フィルム装飾体28U1]と、前記部材[例えば、導光板27U3、取付ベース部材28U5]を少なくとも有する演出ユニット[例えば、演出可動体ユニット27U、演出可動体ユニット28U]を備え、
前記演出ユニットは、可動ユニットである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記演出ユニットは、前記発光基板と、前記装飾体と、前記部材が一体化された可動ユニットである。
この構成によれば、前記装飾体が移動しても外れにくくなる。
次に、図128を用いて、ハンドルユニットについて説明する。図128(a)は、ハンドルユニットの外観斜視図であり、同図(b)は、ハンドルユニットの分解斜視図である。
図128(b)の分解斜視図に示すように、ハンドルユニットHUは、パチンコ機100の球貯留皿付扉108に固定される円筒形状のハンドルベース82と、このハンドルベース82の内側空間に収容されるハンドル検出部84と、ハンドルベース82の開口部に配設されてハンドルベース82に対して摺動可能なダイヤル86と、このダイヤル86を挟んでハンドルベース82の反対側に配設されて演出などに用いられるハンドル照明部88と、ハンドルカバー89を有する。図85等における説明では、ハンドルカバー89とダイヤル86を合わせたものを発射ハンドル134と称しているが、図85における発射ハンドル134のダイヤルと、図128(b)に示すダイヤル86の形状は少し異なっているが、機能は同じである。
ハンドルベース82は、小径部821と、この小径部821の一端側に連続して形成された大径部822とによって構成されている。大径部822の開口部の外縁には、ダイヤル86が嵌合かつ摺動可能なダイヤル用案内溝822aが全周に亘って形成されている。また、大径部822の内側空間には、ハンドル照明部88のハンドル照明基板取付ベース881を固定・支持するための第1軸部822b、第2軸部822c、および第3軸部822dが立設されている。
第1軸部822bは、ダイヤル86の第1案内溝861と係合することで、ダイヤル86を所定方向に案内しつつ、ダイヤル86の回動範囲(最小回転量)を制限する部材としても機能し、第2軸部822cは、ダイヤル86の第2案内溝862と係合することで、ダイヤル86を所定方向に案内しつつ、ダイヤル86の回動範囲(最大回転量)を制限する部材としても機能するものである。
ハンドル検出部84は、ダイヤル86を初期位置の方向に付勢するための発射バネ841と、ダイヤル86と接続される伝達ギア842と、伝達ギア842と噛合するボリュームギア843と、伝達ギア842を回転可能に保持するとともにボリュームギア843も回転可能に保持するボリュームブラケット844と、ボリュームブラケット844に配設されるタッチスイッチ845と、ボリュームブラケット844に回動可能に支持される発射停止レバー846と、この発射停止レバー846の状態を検出することが可能な発射停止スイッチ847とを有する。
伝達ギア842は、ボール部8421とギア部8422を有する。ボール部8421には、前側から後側に切り欠かれた切欠部CTが設けられている。この切欠部CTは、後側に向かうほど漸次狭くなっている。これらの構成部材の詳しい説明については後述するが、この伝達ギア842は、ダイヤル86が回転するとそのダイヤル86の回転に同期して回転するものであって、ボリュームギア843と噛合しており、ダイヤル86の回転量は伝達ギア842を介してボリュームギア843に伝えられる。ボリュームギア843は、ダイヤル86の回転角度を検出することが可能なポテンショメータ(可変抵抗器)によって構成されており、検出した回転角度の情報を、発射強度調整信号として外部に出力可能である。このボリュームギア843は、不図示のハーネスによって同じく不図示の発射制御部に電気的に接続されており、発射制御部では、発射強度調整信号により、ダイヤル86の回転角度を検出することが可能である。発射制御部は、検出したダイヤル86の回転角度に応じて遊技球の発射強度の制御を行う。
タッチスイッチ845は、ダイヤル86が遊技者によって握られているか否か(遊技者がダイヤル86に触れているか否か)を検出することが可能なタッチセンサによって構成されている。このタッチスイッチ845は、不図示のハーネスによって同じく不図示の発射制御部に電気的に接続されており、発射制御部では、タッチスイッチ845から出力されるタッチスイッチ信号により、ダイヤル86が遊技者によって握られているか否か(遊技者がダイヤル86に触れているか否か)の判定が可能である。また、発射制御部は、その判定結果に基づいて、遊技球の発射を行うか否かの判定も行う。遊技者がダイヤル86に触れていないと判定した場合は、ダイヤル86が回転操作されていても、発射動作を行わないように構成している。
発射停止スイッチ847は、発射停止レバー846が押下操作されているか否かを検出することが可能なセンサによって構成されている。この発射停止スイッチ847は、不図示のハーネスによって同じく不図示の発射制御部に電気的に接続されており、発射制御部では、発射停止スイッチ847から出力される発射停止スイッチ信号により、発射停止レバー846が押下操作されているか否かの判定が可能である。また、発射制御部は、その判定結果に基づいて、遊技球の発射を行うか否かの判定も行う。発射停止レバー846が押下操作されていると判定した場合は、ダイヤル86が回転操作されていても、発射動作を行わないように構成している。
ダイヤル86は、操作部860の内側に、ハンドルベース82の第1軸部822bに係合される第1案内部861と、ハンドルベース82の第2軸部822cに係合される第2案内部862を有する。また、操作部860には、外側に向けて突出した2つの操作凸部863,864が設けられている。これらの操作凸部863,864に指をかけることで、ダイヤル86の回転操作が容易になる。さらに、詳しくは後述するように、ダイヤル86の中心にはボス部865が設けられておりこのボス部865が伝達ギア842と接続される。
ハンドル照明部88は、ハンドルベース82に固定されるハンドル照明基板取付ベース881と、このハンドル照明基板取付ベース881に取り付けられるハンドル照明基板882を有する。これらのハンドル照明部88を構成する部材(881~883)は、半球状のハンドルカバー89によって覆われる。
ハンドル照明基板882には、複数のLEDが実装されており、これらのLEDから出射された光は、ハンドルカバー89を通じて外部に届けられる。このハンドル照明基板882は、不図示のハーネスによって同じく不図示の発射制御部に電気的に接続されており、発射制御部では、ハンドル照明基板882に搭載されたLEDの点灯制御が可能である。このLEDは演出に使用される。
なお、本実施形態に係るハンドルカバー89は、遊技者がダイヤル86を回動操作した場合にダイヤル86と連動して回転する構成となっているが、ダイヤル86のみが回動する構成であってもよい。また、ハンドルカバー89に表示機能を備えさせてもよい。また、ハンドルカバー89に貸出操作ボタンや返却操作ボタンの機能を設けてもよい。
図129は、ダイヤル86を示す図であり、同図(a)は、ダイヤル86を前側から見た図であり、同図(b)は、ダイヤル86を後側から見た図である。
図129には、外側に向けて突出した2つの操作凸部863,864が設けられた操作部860が示されている。また、操作部860の内側には、第1案内部861と第2案内部862も示されている。
さらに、図129(b)では、操作部860の後面860bも示されており、この後面860bには、後方へ向けて突出したリブ860rが周方向に間隔をあけて複数設けられている。図129(b)に示すダイヤル86では、45度間隔で合計8つのリブ860rが設けられている。これらのリブ860rについては、詳しくは後述する。
また、図129には、ボス部865も示されている。ボス部865の中心部には、ソケット部8651が設けられている。このソケット部8651に、伝達ギア842のボール部8421が後側から回動自在に嵌合し、ダイヤル86と伝達ギア842はボールジョイント構造で接続される。また、ソケット部8651を画定する周壁の一部には、内側に向けて突出した係合部8651tが設けられている。図129(a)に示すように、正面視では、係合部8651tは2時の方向に設けられている。この係合部8651tは、伝達ギア842のボール部8421に設けられた切欠部CTに入り込む。
図130(a)は、ダイヤル86と伝達ギア842のボールジョイント構造を模式的に示す図である。図130(a)では、伝達ギア842を示す一方、ダイヤル86についてはボス部865のみを示している。この図では、そのボス部865を、正面視で2時の方向から見たときの様子を示している。上述のごとく、ソケット部8651には、正面視で2時の方向に係合部8651tが設けられている。また、伝達ギア842のボール部8421に設けられた切欠部CTも、ボール部8421の、正面視で2時の方向に設けられたものである。
図130(a)では、図の左側が前側であり、右側が後側になる。また、紙面手前側が正面視における2時の方向になり、紙面奥側が8時の方向になる。この図130(a)から明らかなように、切欠部CTは、後側に向かうほど漸次狭くなっている。一方、切欠部CTの中に収められた係合部8651tは、同じ厚さのものである。切欠部CTの後端CTeでは、係合部8651tがその後端CTeに係合している。ボス部865は、操作部860(図129等参照)と一体であり、操作部860が回転操作されると、操作部860とともに回転する。ボス部865が回転すると、切欠部CTの後端CTeが係合部8651tに押されて、伝達ギア842のボール部8421が回転する。伝達ギア842のギア部8422は、ボール部8421の回転中心軸上に回転軸8422aを有し、図128(b)に示すボリュームブラケット844には、その回転軸8422aの軸受が設けられている。この結果、伝達ギア842のギア部8421は、ダイヤル86の回転に同期して回転する。
一方、切欠部CTの開口縁CTaでは、係合部8651tとの間にクリアランスCTCが設けられており、このクリアランスCTCを利用して、伝達ギア842のボール部8421がソケット部8651の中で回動可能になる。したがって、操作部860が360度いずれの方向に押されても、このクリアランスCTCの分だけは、操作部860にかかる負荷を逃がすことができる。このため、伝達ギア842が壊れにくくなる。
図130(b)は、前側から見た、伝達ギア842とボリュームギア843を模式的に示す図である。この図130(a)では、紙面手前側が前側になり、紙面奥側が後側になる。なお、この図130(b)でも、伝達ギア842のボール部8421に設けられた切欠部CTが示されている。
ボリュームギア843には、外周の一部にギア部8431が形成されている。このギア部8431は、伝達ギア842のギア部8422と噛合しており、伝達ギア842が回転すると、ボリュームギア843も回転する。この結果、ボリュームギア843によって、ダイヤル86の回転角度が検出される。そのため、伝達ギア842のギア部8422とボリュームギア843は常に噛合していなければならないことが前提になる。
また、図130(b)に示すように、ボリュームギア843は、伝達ギア842の真上から45度程度右側に外れた位置に設けられている。
ダイヤル86の操作部860には様々な方向から力が加えられるが、図130(a)を用いて説明したボールジョイント構造によって、その力の全部又は一部は吸収され、伝達ギア842にその力が直接伝達されることはない。また、ダイヤル86の操作部860に下向きの力が加わると、伝達ギア842には上向きの負荷として加わる。この場合、ボリュームギア843が伝達ギア842の真上に位置していると、ボールジョイント構造によって吸収されなかった力は、上向きの負荷としてボリュームギア843に100%かかってしまう。一方、図130(b)に示すように、ボリュームギア843が伝達ギア842の真上から外れた位置にあれば、ボリュームギア843にかかる負荷は100%未満ですみ、ボリュームギア843の破損を低減することができる。
図131は、ダイヤル86とハンドルベース82の接続構造を模式的に示す図である。この図131では、図の左側が前側であり、右側が後側になる。
図131には、ハンドルカバー89と、ダイヤル86と、ハンドルベース82が示されている。この図131では、操作部860に設けられた2つの操作凸部863,864はいずれも図示省略されている。一方、図129(b)において説明した、操作部860の後面860bに設けられたリブ860rは示されている。
上述のごとく、ハンドルベース82には、ダイヤル86が嵌合かつ摺動可能なダイヤル用案内溝822aがハンドルベース82の前側端部に全周に亘って形成されている。図131では、溝を表す線は図示省略しているが、このダイヤル用案内溝822aと、ダイヤル86における、ダイヤル用案内溝822aに嵌まる後側端部86Eとの間には、周方向の隙間S1が確保されている。また、ダイヤル86に設けられたリブ860rは、上述のごとく、後方へ向けて突出したものである。このリブ860rと、ハンドルベース82の前端縁82fとの間には、前後方向の隙間S2が確保されている。
図131(b)には、ダイヤル86に下向きの負荷がかけられた様子を示す図である。図131(b)に示すダイヤル86は、前側が下方へ傾いている。このようにダイヤル86が傾くことができるのは、図130(a)を用いて説明したボールジョイント構造による他、図131(a)に示す、周方向の隙間S1と前後方向の隙間S2が確保されていることにもよる。ダイヤル86は、前側が下方へ傾くことが許容されることで、下向きの負荷をハンドルベース82側に逃がすことができ、ハンドルユニットHUの破損を低減することができる。また、周方向の隙間S1と前後方向の隙間S2が確保されていることで、ダイヤル86とハンドルベース82が当接しにくくなり、両者が当接して破損することが低減される。さらに、下向きの負荷をハンドルベース82側に逃がす際にダイヤル86の摩耗箇所をリブ860rの突出先端部に抑えることができる。
なお、以上説明した例では、ダイヤル86側がソケット部8651であって、伝達ギア842側がボール部8421の構成であったが、ボールジョイント構造は、ダイヤル86側がボール部であって、伝達ギア842側がソケット部の構成であってもよい。
以上の記載によれば、
『 ハンドルユニット[例えば、ハンドルユニットHU]を備えた遊技台であって、
前記ハンドルユニットは、
回転可能なダイヤル[例えば、ダイヤル86]と、
前記ダイヤルの回転によって遊技球の発射強度を変更可能なボリューム[例えば、ボリュームギア843]と、
を有するものであって、
遊技者によって前記ダイヤルにかけられた負荷が前記ボリュームに伝達されにくい構成である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記ボリュームが前記ダイヤルと直接接続されている従来のハンドルユニットでは、該ボリュームが破損してしまう事故が生じていた。この原因を調べていくと、遊技者によって前記ダイヤルに負荷(例えば、下方向に強く押さえつける負荷)がかけられ、その負荷によってボリュームが破損してしまうことがわかった。前記ハンドルユニットは、再利用が可能なものであり、この遊技台によれば、前記ボリュームの破損を低減することができるため、該ハンドルユニットの再利用がしやすくなる。
なお、遊技者が行う前記ダイヤルの操作によって前記ボリュームに伝達される負荷を低減する構造を備えた態様であってもよい。この機構としては、図129(a)を用いて説明したボールジョイント構造であってもよく、図131(a)に示す、周方向の隙間S1と前後方向の隙間S2が確保された構造であってもよい。
また、
『 前記ハンドルユニットは、前記ダイヤルが回転すると回転し該ダイヤルの回転量を前記ボリュームに伝える伝達手段[例えば、伝達ギア842]を有するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記伝達手段を介することで前記ダイヤルの負荷が前記ボリュームに直接伝達されず、該ボリュームの破損を低減することができる。
なお、前記伝達手段は前記ボリュームと噛合した回転ギアであってもよい。
また、回転量は、回転角度を含む概念である。
また、
『 前記ハンドルユニットは、前記ボリュームが前記伝達手段の真上から外れた位置[例えば、図130(b)に示すように、伝達ギア842の真上から45度程度右側に外れた位置]に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記ボリュームと前記伝達手段は前記ダイヤルの回転量を伝えられるように、しっかりと接続されていなければならないことが前提としてある。一方、遊技者によって前記ダイヤルにかけられた負荷が前記ボリュームに100%伝達してしまうと、該ボリュームが破損してしまうことがある。例えば、前記ダイヤルに下向きの負荷がかかった場合、前記伝達手段には上向きの負荷として加わる。この場合、前記ボリュームが前記伝達手段の真上に位置していると、上向きの負荷が該ボリュームに100%かかってしまうが、前記ボリュームが前記伝達手段の真上から外れた位置にあれば、100%未満ですみ、該ボリュームの破損を低減することができる。
また、
『 前記ハンドルユニットは、前記ダイヤルの、前記伝達手段に接続する部分[例えば、ソケット部8651]と、該伝達手段の、該ダイヤルに接続する部分[例えば、ボール部8421]が、ボールジョイント構造[例えば、図130(a)に示すボールジョイント構造]で接続されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記ボールジョイント構造によって、遊技者により前記ダイヤルにかけられた負荷が前記伝達手段に伝達されにくくなり、その結果、該負荷が前記ボリュームにも伝達されにくくなって、該ボリュームの破損を低減することができる。
なお、前記伝達手段の、前記ダイヤルと接続する部分が、曲面(球面)で構成され、前記ダイヤルの、前記伝達手段と接続する部分が、前記曲面に応じた曲面(球面)で構成されたものであってもよい。
また、
『 前記ハンドルユニットは、固定配置されたハンドルベース[例えば、ハンドルベース82]を有するものであり、
前記ダイヤルは、前記ハンドルベースの前側で回転可能なものであり、該ハンドルベースとの間に隙間[例えば、図131(a)に示す、周方向の隙間S1、前後方向の隙間S2]を有するものであり、
前記ダイヤルは、遊技者によって負荷がかけられた場合に、前記隙間の分、前記伝達手段に対して傾くことが可能なものである[例えば、図131(b)に示すダイヤル86]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記ダイヤルに負荷がかけられた場合に、前記ダイヤルは、前記隙間によって、該負荷を前記ハンドルベース側に逃がすことができる構成である。こうすることで、前記ダイヤルに前記ハンドルベースがぶつかり両者が破損してしまうことを低減することができる。このように、この遊技台によれば、前記ダイヤルの軸と垂直な向きに負荷がかかった場合に、該ダイヤルの負荷を前記ハンドルベース側に逃がすことで前記ハンドルユニットの破損を低減することができる。
また、
『 前記ダイヤルは、周方向の複数箇所に、前記ハンドルベースに向けて突出したリブを有するものであり、
前記リブの突出先端部と前記ハンドルベースとの間に前記隙間が確保されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記ダイヤルの負荷を前記ハンドルベース側に逃がす際に前記ダイヤルの摩耗箇所を前記リブの突出先端部に抑えることができる。
続いて、ガラス枠ユニットについて説明する。図85に示すパチンコ機100では、前面枠扉106の開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられていたが、この透明板部材118に代えてガラス枠ユニットを用いることができる。このガラス枠ユニットは、遊技盤200(図87参照)よりも前方に配置されるものである。
図132(a)は、ガラス枠ユニットを前側(遊技者側)から見た図(正面図)であり、同図(b)は、ガラス枠ユニットを後側から見た図(背面図)である。
図131に示すガラス枠ユニットGUは、前側透明板部材FGと、後側透明板部材BGと、フレーム部材FRを有する。前側透明板部材FGは、ガラス製又は樹脂製の全面が透明な板部材である。後側透明板部材BGも、ガラス製又は樹脂製の全面が透明な板部材である。フレーム部材FRは、下縁部に設けられた一対の脚部FR1と、前面枠扉106(図87参照)に固定される3つの固定部FR2と、前側透明板部材FGの全周に合致した前側枠部FRFと、前側から見た状態(正面視)で左側に張り出した張出部FRLと、後側透明板部材BGの全周に合致した後側枠部FRBを有する。前側透明板部材FGは前側枠部FRFの内側に嵌め込まれ、後側透明板部材BGは、後側枠部FRBの内側に嵌め込まれる。このガラス枠ユニットGUは、前面枠扉106を開いた状態で、前面枠扉106に裏側から取り付けられる。ガラス枠ユニットGUの、前面枠扉106への取り付けについては後述する。
図133(a)は、前側透明板部材FGを前側(遊技者側)から見た図(正面図)であり、同図(b)は、後側透明板部材BGを、同図(a)の前側透明板部材FGと同じく前側(遊技者側)から見た図(正面図)である。
図133に示すように、前側透明板部材FGと後側透明板部材BGとでは、外周形状が異なる。具体的には、前側透明板部材FGと後側透明板部材BGは、前側から見た状態(正面視)で右側半分の形状は同じであるが、左側半分の形状が異なっている。すなわち、後側透明板部材BGは、左側全体が曲線形状(円弧状の形状)であるのに対して、前側透明板部材FGは、左側端部がほぼ直線状(厳密には緩やかな曲線状)に切り欠かれた形状である。この切り欠かれた部分の形状は、フレーム部材FRの張出部FRLの形状と同じ形状である。以上のことから、後側透明板部材BGは、前側透明板部材FGよりも大きなものであり、両者の形状の差は、左側端部における形状の差になる。
図134は、ガラス枠ユニットGU越しに遊技盤を見た様子を示す図である。
図134に示すガラス枠ユニットGUは、不図示の前面枠扉106に取り付けられた状態である。
図134に示すように、遊技盤200の遊技領域124全体は、ガラス枠ユニットGU越しに視認可能である。遊技領域124は、前側透明板部材FGの奥側であって、さらに後側透明板部材BGの奥側に位置しており、後側透明板部材BGと前側透明板部材FGが重なった領域の奥側に位置している。ここにいう遊技領域124とは、外レール202と内レール204との間の案内領域201aを含まず、その案内領域201aを超えた遊技球が転動可能な領域である。すなわち、発射装置110(図85参照)によって発射された遊技球が戻り球防止片203を超えて流下可能な領域のことをいう。前側透明板部材FGは、正面視でこの遊技領域124全域を視認可能なものであり、後側透明板部材BGも、正面視でこの遊技領域124全域を視認可能なものである。
後側透明板部材BGは、外レール202の形状に対応した外形形状であり、外レール202よりも内側の領域が視認可能になる。一方、前側透明板部材FGは、上述のごとく左側端部が切り欠かれた形状であり、この切り欠かれた部分は、案内領域201aの一部に前側からオーバーラップする部分に相当する。したがって、後側透明板部材BGは、案内領域201aの全体に前側からオーバーラップし、発射装置110によって発射され外レール202に沿って案内領域201aを転動する遊技球に前側からオーバーラップするものと言えるが、前側透明板部材FGは、案内領域201aの一部にしか前側からオーバーラップしておらず、発射装置110によって発射され外レール202に沿って案内領域201aを転動する遊技球に前側からオーバーラップしないこともある。以上説明したように、前側透明板部材FGよりも後側透明板部材BGの方が、案内領域201aに前側からオーバーラップする領域が広い。
後側透明板部材BGにおける、前側に前側透明板部材FGが無い部分(以下、この部分をラップ無左端部分BGLという。)は、フレーム部材FRの張出部FRLによって覆われている。案内領域201aの全ての領域で遊技球の挙動を視認可能にするには、張出部FRLを透過性のあるものにし、このラップ無左端部分BGLの前に演出手段等の部材を配置しないようにすればよい。図134における張出部FRLは、透過性のあるものとして示している。一方、演出手段等の部材の配置の自由度を優先する場合には、張出部FRLを透過性にする必要はない。後側透明板部材BGにおけるラップ無左端部分BGLの前には、前側透明板部材FGが無いため、このラップ無左端部分BGLよりも前側に、LED等の発光演出手段を設けることもできるし、液晶表示装置等の表示演出手段を設けることもできるし、可動演出手段を設けることもできる。
次に、ガラス枠ユニットGUを前面枠扉106に取り付ける方法について説明する。
まず、前面枠扉106を開いた状態にし、前面枠扉106の裏側からガラス枠ユニットGUを前面枠扉106に取り付ける。この際、ガラス枠ユニットGUを手前に少し倒して斜めにした状態で、前面枠扉106の下縁に一対の脚部FR1を嵌め込む。次いで、少し倒していたガラス枠ユニットGUを元に戻すように押し込む。
図135は、後側透明板部材BGにおけるラップ無左端部分BGL周辺の構造を示した断面図である。この断面図は、ガラス枠ユニットGUを水平方向に断面したときの図であり、紙面手前側が上側になる。また、図135では、図の下側が前側になり上側が後側になり、図における上下方向がパチンコ機100の前後方向になる。さらに、図135では、図の左側が外側になり右側が内側になる。パチンコ機100の左右方向は、図における左右方向と一致している。
図135では、前側透明板部材FGを、右下に傾斜した斜線のハッチングで示し、後側透明板部材BGを、左下に傾斜した斜線のハッチングで示す。また、フレーム部材FRをクロスハッチングで示す。さらに、ラップ無左端部分BGLの前には発光演出手段が配置されており、図135では、その発光演出手段の一部である、断面コ字状の部材LPが縦縞のハッチングを施して示されている。この断面コ字状の部材LPは、ガラス枠ユニットGUを前面枠扉106に取り付ける前から前面枠扉106に固定されている部材になる。
図135には、前側透明板部材FGが前側枠部FRFの内側に嵌め込まれた状態と、後側透明板部材BGが後側枠部FRBの内側に嵌め込まれた状態がそれぞれ示されている。フレーム部材FRには、前側枠部FRFの内側に嵌め込まれた前側透明板部材FGを後側から支持する前側支持部FRS1と、後側枠部FRBの内側に嵌め込まれた後側透明板部材BGを前側から支持する後側支持FRS2がそれぞれ設けられている。前側透明板部材FGは、前側枠部FRFと前側支持部FRS1とによって位置決めがなされており、後側枠部FRBは、後側枠部FRBと後側支持部FRS2とによって位置決めがなされている。
ガラス枠ユニットGUを前面枠扉106に取り付ける際に、少し倒していたガラス枠ユニットGUを元に戻すように押し込むことは、図135では矢印方向にガラス枠ユニットGUを押し込むことになる。この際、ガラス枠ユニットGUは、断面コ字状の部材LPに案内されて前側枠扉106の所定位置に収まる。すなわち、最初に、フレーム部材FRのうちの、前側支持部FRS1と後側支持FRS2との間で前後方向に延びる側部FR3が、断面コ字状の部材LPの内側部LPIの外壁LPIoに接触し、この外壁LPIoに案内される。次いで、フレーム部材FRのうちの後側枠部FRBが、断面コ字状の部材LPの外側部LPOの内壁LPOiに接触し、この内壁LPOiに案内される。このようにフレーム部材FRが2段階で案内されることでガラス枠ユニットGUの左右方向の位置決めが行われる。すなわち、フレーム部材FRがガラス枠ユニットGUの左右方向の位置決めに用いられる。さらに、フレーム部材FRのうちの張出部FRLが、断面コ字状の部材LPの内側部LPIの後端LPIbに当接し、ガラス枠ユニットGUの前後方向の位置決めも行われる。すなわち、フレーム部材FRがガラス枠ユニットGUの前後方向の位置決めにも用いられる。
このようにしてガラス枠ユニットGUの位置決めがなされた後、図132に示す3つの固定部FR2のボルト孔FR21に不図示のボルトを通してガラス枠ユニットGUを前面枠扉106に固定する。
また、図135に示すように、前側透明板部材FGと後側透明板部材BGとの間隔GSは、前側透明板部材FGの厚みFGWと後側透明板部材BGの厚みBGWを合わせた長さよりも広い。磁石を使って遊技球を操作する不正行為を実行しようとしても、この構成によりガラス枠ユニットGUの厚さが厚くなり、磁石の磁力を遊技球まで届きにくくさせることができ、不正行為を防止することができる。
さらに、上述のごとく、後側透明板部材BGにおけるラップ無左端部分BGLの前には、前側透明板部材FGが無いため、このラップ無左端部分BGLよりも前側のスペースを演出手段の設置スペースとして利用する場合には、上記間隔GSが広い分だけ演出手段の厚さも厚くすることができる。特に、前面枠扉106の、ヒンジ部112(図85参照)側の端部は、前面枠扉106を開いたときの、島設備との干渉を避ける必要があり、前側への出っ張りを抑える必要があるが、演出手段の設置スペースとして、ラップ無左端部分BGLよりも前側のスペースを利用することで、演出手段の前側への出っ張りを抑えることができる。
なお、後側透明板部材BGは、開口(孔)が設けられたものであってもよい。後側透明板部材BGに開口が設けられたことで、前側透明板部材FGの形状と後側透明板部材BGの形状は異なる。また、その後側透明板部材BGよりも後側(奥側)に可動演出手段が配置され、その可動演出手段の一部又は全部が、上記開口を通って後側透明板部材BGよりも前側に移動可能であってもよい。こうすることで、前後方向を大きく使った演出が可能になる。さらに、その可動演出手段の一部又は全部が前側に移動した位置は、前側透明板部材FGよりも後方の位置であってもよい。すなわち、可動演出手段は、後側透明板部材BGと前側透明板部材FGとの間で移動可能なものであってもよい。また、前側透明板部材FGと後側透明板部材BGは平行あるいは略平行の位置関係にあるが、非平行な位置関係にあってもよい。例えば、垂直あるいは略垂直な後側透明板部材BGに対して前側透明板部材FGの上方が、前側に傾斜していてもよいし後側に傾斜していてもよい。あるいは反対に、垂直あるいは略垂直な前側透明板部材FGに対して後側透明板部材BGの上方が、前側に傾斜していてもよいし後側に傾斜していてもよい。こうすることで、ガラス枠ユニットGU自体の前後方向の形状が強調されるようになる。
以上の記載によれば、
『 遊技領域[例えば、案内領域201aを含まず案内領域201aを超えた遊技球が転動可能な遊技領域124]を有する遊技盤[例えば、遊技盤200]と、
前記遊技盤よりも前方に配置され、第一の透明部材[例えば、前側透明板部材FG]と第二の透明部材[例えば、後側透明板部材BG]とを有するガラス枠ユニット[例えば、ガラス枠ユニットGU]と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の透明部材は、前記第二の透明部材よりも前側に位置したものであり、
前記第一の透明部材は、正面視で前記遊技領域を視認可能なものであり、
前記第二の透明部材は、正面視で前記遊技領域を視認可能なものであり、
前記第一の透明部材の形状と前記第二の透明部材の形状とは少なくとも一部[例えば、左端部分の形状]が異なる、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
前記第一の透明部材の形状と前記第二の透明部材の形状とが少なくとも一部は異なることで、前記第一の透明部材と前記第二の透明部材とが前後方向に重ならない箇所ができ、この箇所に他の遊技部材を配置することが可能になり、遊技台の設計の自由度が向上する。
また、
『 前記第一の透明部材と前記第二の透明部材の間には間隔[例えば、図135に示す間隔GS]が設けられたものであり、
前記間隔は、前記第一の透明部材の厚み[例えば、図135に示す厚みFGW]と前記第二の透明部材の厚み[例えば、図135に示す厚みBGW]を合わせた長さよりも広い、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
磁石を使って遊技球を操作する不正行為を実行しようとしても、前記ガラス枠ユニットの厚さによって磁石の磁力を遊技球まで届きにくくさせることができ、不正行為を防止することができる。
また、
『 一対の発射レール[例えば、外レール202と内レール204]を備え、
前記一対の発射レールは、発射された遊技球を前記遊技領域に向けて該一対の発射レールのレール間[例えば、案内領域201a]において案内するものであり、
前記第一の透明部材よりも前記第二の透明部材の方が、前記レール間に前側からオーバーラップする領域が広い、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記レール間における、前記第二の透明部材より前側の空間が空き、この空間の設計の自由度が向上する。
なお、前記第一の透明部材は、前記レール間に前側からオーバーラップしないものであり、前記第二の透明部材は、前記レール間に前側からオーバーラップするものであってもよい。
また、
『 演出を実行可能な演出手段[例えば、断面コ字状の部材LPを有する発光演出手段]を備え、
前記演出手段は、前記第一の透明部材に前側からオーバーラップするものではなく、
前記演出手段は、少なくとも一部[例えば、断面コ字状の部材LP]が、前記第二の透明部材の一部に前側からオーバーラップするものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記演出手段は、前記第一の透明部材よりも前記第二の透明部材の方が、前側からオーバーラップする領域が広いものであってもよい。
この遊技台によれば、前記演出手段の配置の自由度を高めることができる。すなわち、前記演出手段は、前記第二の透明部材よりも前側であって、前記第一の透明部材がない箇所に配置され、前方の領域が該第一の透明部材によって邪魔されないため、前方に突出した演出手段であっても、配置の自由度を高めることができる。
なお、前記演出は、発光演出であってもよいし、表示演出であってもよいし、可動演出であってもよい。
また、
『 前記ガラス枠ユニットが取り付けられた遊技扉[例えば、前面枠扉106]を備え、
前記第一の透明部材の外周縁の一部の部位[例えば、外周形状のうちの、正面視で右側半分]と前記第二の透明部材の外周縁の一部の部位[例えば、外周形状のうちの、正面視で右側半分]は同じ形状であり、
前記第一の透明部材の外周縁の他の一部の部位(以下、「第一の部位」という。)[例えば、外周形状のうちの、正面視で左端の部位]と前記第二の透明部材の外周縁の他の一部の部位(以下、「第二の部位」という。)[例えば、ラップ無左端部分BGL]は異なる形状であり、
前記ガラス枠ユニットは、前記第一の部位と前記第二の部位の間に配置されたフレーム部[例えば、フレーム部材FRのうちの側部FR3および後側枠部FRB]が、該ガラス枠ユニットを前記遊技扉に取り付ける際の左右方向の位置決めに用いられるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、前記ガラス枠ユニットを前記遊技扉に取り付けやすくなる。
なお、前記第一の部位は、直線又は略直線状の形状であり、前記第二の部位は、曲線状の形状であってもよい。
また、
『 前記ガラス枠ユニットは、前記フレーム部[例えば、フレーム部材FRのうちの張出部FRL]が、該ガラス枠ユニットを前記遊技扉に取り付ける際の前後方向の位置決めにも用いられるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によっても、前記ガラス枠ユニットを前記遊技扉に取り付けやすくなる。
なお、前記第二の透明部材は、開口が設けられたものであってもよい。さらに、前記第二の透明部材よりも後方に演出手段を備え、前記演出手段は、前端が、前記第二の透明部材よりも後方の位置から、前記開口を通って該第二の透明部材よりも前方の位置まで移動可能なものであってもよい。また、前記第一の透明部材と前記第二の透明部材は、非平行なものであってもよい。
図136は、前面枠扉106及び球貯留皿付扉108を裏側から見た模式図である。この図136では、紙面手前側が後側になり、紙面奥側が前側になる。
図136に示す前面枠扉106には、上述したガラス枠ユニットGUが固定されている。また、前面枠扉106の下方に位置する球貯留皿付扉108の前側(図では紙面奥側)には演出ボタン136の一部が示されている。なお、前面枠扉106と球貯留皿付扉108が一体になった遊技扉であってもよい。
図136に示す球貯留皿付扉108の上部には、球貯留皿126が示されているが、この球貯留皿126は前側に設けられたものであるため、点線で示されている。また、球貯留皿126は、右側に示されているが、これは裏側から見たためであり、正面視では左側に配置されている。この球貯留皿126はいわゆる上皿に相当する。また、図136には、図85では示されていなかった下皿128も示されている。この下皿128も、前側に設けられたものであるため、点線で示されている。下皿128も、右側に示されているが、これも裏側から見たためであり、正面視では左側に配置されている。
球貯留皿126には、発射装置110(図85参照)へと遊技球を案内させる球案内通路PASが接続されている。図136は、この球案内通路PASのうち、球貯留皿付扉108に設けられた部分が示されており、遊技球Bが流下している様子も示されている。しかしながら、実際には、球案内通路PASを構成する部材によって覆われており、後述する或る一箇所の部分を除いて、球案内通路PAS内部の様子は視認不能である。また、球案内通路PASは、発射装置110が取り付けられた本体104(図85参照)にも設けられている。すなわち、球案内通路PASのうち、球貯留皿126側になる部分は球貯留皿付扉108に設けられ、発射装置110側になる部分は本体側104に設けられており、球貯留皿付扉108が本体104に対して閉まった状態では、球貯留皿126側になる部分と発射装置110側になる部分が接続され、1本の球案内通路PASになる。図136に示すように、球案内通路PASのうち、球貯留皿付扉108に設けられた部分には、折返部PAS1が設けられている。球貯留皿126から左斜め下に向けて流下してきた遊技球はこの折返部PAS1で流下方向を右斜め下に変える。その後、分岐口PAS2に到達する。分岐口PAS2では、球案内通路PASから球抜き通路BRCが分岐しており、この球抜き通路BRCは下皿128につながっている。
図137は、球案内通路PASと球抜き通路BRCを模式的に示した側面図である。この図137では、図の右側が前側になり、左側が後側になる。
分岐口PAS2(図137(c)参照)には、この分岐口PAS2を開閉する可動蓋PAS3(図137(a)及び同図(b)参照)が設けられている。この可動蓋PAS3は、図85に示す球抜ボタン130を押下すると、閉じた状態から開いた状態に変化し、球貯留皿126に貯留された遊技球が下皿128へ排出される。図137(a)及び同図(b)には、閉まった状態の可動蓋PAS3が示されており、分岐口PAS2は可動蓋PAS3によって閉じられている。また、閉まった状態の可動蓋PAS3は、球案内通路PASの底壁の一部を構成している。さらに、図137(a)には、球止め片BSPも示されている。この球止め片BSPは、球案内通路PASの途中に出没する部材である。図137にしても先の図136にしても、球止め片BSPは灰色で示している。また、図136では、球止め片BSPにつながる作動アームBSAも灰色で示している。この作動アームBSAの端部には、本体部104に設けられた不図示の押込部と係合する突部BSA1が設けられている。図136に示す作動アームBSAは、不図示のバネによって右方向に付勢されている。作動アームBSAが右方向に付勢された状態では、球止め片BSPが球案内通路PASの途中に位置する状態であり、遊技球はその球止め片BSPによって堰き止められる。図136にしても図137(a)にしても、球止め片BSPが球案内通路PASの途中に位置する状態が示されており、可動蓋PAS3の上で遊技球Bが球止め片BSPによって堰き止められている。図137(a)は、球貯留皿付扉108が開かれた状態を示す図である。球案内通路PASは、球貯留皿付扉108が開いた状態では遊技球が通過不能である。
球止め片BSPは、球貯留皿付扉108が閉められると、作動アームBSAの突部BSA1が本体部104の押込部に押されて、不図示のバネによる右方向の付勢に抗して左方向(図136に示す矢印参照)に移動し、球止め片BSPが球案内通路PASから外れた位置まで移動する。図137(b)及び同図(c)では、球止め片BSPが球案内通路PASから外れた位置まで移動した様子が示されており、これらの図137(b)及び同図(c)は、球貯留皿付扉108が閉じられた状態を示す図である。図137(b)に示す遊技球Bは、閉まった状態の可動蓋PAS3の上を流下し、球案内通路PASに沿って発射装置110へ向かう。このように、球案内通路PASは、球貯留皿付扉108が閉まった状態では遊技球が通過可能である。一方、図137(c)では、球抜ボタン130が押下されることで可動蓋PAS3が開いた状態になり、遊技球Bは、球案内通路PASの途中から分岐口PAS2を通って、球抜き通路BRCを進み、下皿128へ向かう。
続いて、メンテナンス用扉体について説明する。図136では、メンテナンス用扉体を図示省略したが、図138(a)は、メンテナンス用扉体を示した球貯留皿付扉108の模式図である。この図138(a)も、球貯留皿付扉108を裏側から見た図であり、紙面手前側が後側になり、紙面奥側が前側になる。
球貯留皿付扉108の裏面108aには、球案内通路PASの折返部PAS1を含んだ部位にメンテナンスハッチ1081が設けられている。メンテナンス用扉体MDは、窓部MD1と、回動軸MD2と、係止機構MD3を有し、窓部MD1は、回動軸MD2を回動中心にして回動自在なものである。この窓部MD1は、メンテナンスハッチ1081を開閉自在に覆うものである。窓部MD1が閉じた状態(メンテナンスハッチ1081を塞いだ状態)では、その窓部MD1は、球案内通路PASの折返部PAS1を含んだ部位を構成する部材になる。回動軸MD2は、球貯留皿付扉108の裏面108aに設けられた上下の軸受部1082の間に配置されている。すなわち、回動軸MD2は、メンテナンスハッチ1081の右側で垂直方向に延在したものである。
図138(a)では、実際に視認可能な部位を除いて点線で示しており、メンテナンス用扉体MDは実線で表されている。窓部MD1は全体が透過性を有するものである。なお、透過性とは透明であってもよいし半透明であってもよい(本明細書において同じ。)。この窓部MD1からは、球案内通路PASにおける、折返部PAS1を含んだ部分が視認可能である。なお、窓部MD1は、全体でなく一部のみが透過性を有していてもよい。あるいは、窓部MD1を不透過性のものとし、その窓部MD1にスリットや切り欠きを設けて、球案内通路PASにおける、折返部PAS1を含んだ部分をスリットや切り欠きから視認可能にしてもよい。
係止機構MD3は、回動軸MD2が設けられた側とは反対側(左側)に設けられたものであって、窓部MD1を閉じた状態に保持するための機構である。この係止機構MD3は、嵌合部MD31、および嵌合部MD31と窓部MD1の間に設けられたバネ部MD32で構成されている。図138(a)に示す嵌合部MD31は、球貯留皿付扉108の裏面108aに設けられた被嵌合部1083に嵌合し、窓部MD1は閉じた状態に保持されている。この係止機構MD3では、被嵌合部1083に嵌合している嵌合部MD31を指1本の操作(ワンタッチ操作)で外すことができる。
図138(b)は、被嵌合部1083に嵌合している嵌合部MD31を指1本の操作で外す流れを示す図である。この図138は、嵌合部MD31を真上から見た図であり、図の下方が後側(裏側)であり上方が前側である。
左端に示す図では、嵌合部MD31が被嵌合部1083に嵌合している。この状態で、人差し指HFを、嵌合部MD31の左端片MD311に添える。
次いで、人差し指HFでその左端片MD311を押しながら手前に引く。すると、中央の図に示すように、バネ部MD32が撓み、左端片MD311が傾いて、被嵌合部1083への嵌合が外れ始める。
そのまま、人差し指HFで左端片311を手前に引き寄せ続けると、回動軸MD2を回動中心にして窓部MD1の回動が始まり、右端に示す図のように嵌合部MD31の嵌合が完全に外れ、窓部MD1を開くことが可能になる。
このように、指1本で窓部MD1を開けることができれば、ウエスや綿棒等の清掃器具と懐中電灯を両手にそれぞれ持った状態でも窓部MD1を開けることができ、メンテナンス性が向上する。
図139は、窓部MD1が90度以上開いた様子を示す模式図である。
この図139では、回動軸MD2は図示されているが、90度以上開いた窓部MD1と係止機構MD3は図示省略している。図示省略したが、窓部MD1が開いた状態(メンテナンスハッチ1081が解放された状態)では、その窓部MD1は、球案内通路PASの折返部PAS1を含んだ部位を構成していない。
窓部MD1が開くことで、メンテナンスハッチ1081から指を入れて、球案内通路PASにおける、折返部PAS1とその周辺部分のメンテンナスが可能になる。例えば、球案内通路PASの拭き掃除や埃等の異物の除去を容易に行うことができる。折返部PAS1は特に汚れが溜まりやすい箇所であるため、清掃作業が容易に行えることは好ましい。
また、図139では、ここでは不図示の球止め片BSPによって堰き止められた遊技球Bが折返部PAS1まで滞留している。球案内通路PASには、窓部MD1が開いた状態でメンテナンスハッチ1081から滞留している遊技球Bを零れにくくする第1リブPAS4と第2リブPAS5が設けられている。すなわち、第1リブPAS4は、折返部PAS1の遊技球の通過経路の一部を後側(図では紙面手前側)から覆うものであり、上下方向に延在し上部に通過経路側に突出した突出部を有する。第2リブPAS5は、右斜め下に向かう遊技球の通過経路の下部を後側(図では紙面手前側)から覆うものであり、球案内通路PASに沿って設けられたものである。窓部MD1を開く際には、図85に示す球抜ボタン130を押下して、球案内通路PASに滞留している遊技球Bを下皿128へ排出させることができるが、清掃作業に慣れていない遊技店員が遊技球Bの滞留に気付かずに誤って窓部MD1を開いたとしても、メンテナンスハッチ1081から遊技球Bが零れにくく、メンテナンス性が向上する。
また、窓部MD1によって塞がれるメンテナンスハッチ1081は、上述した、分岐口PAS2を開閉する可動蓋PAS3よりも上流側に位置し、球貯留皿付扉108が開いた状態で遊技球を堰き止める球止め片BSPよりも上流側に位置する。窓部MD1が閉まった状態であっても、球案内通路PASに滞留した遊技球Bを確認することができ、必要であれば、球案内通路PASに滞留した遊技球Bを、球抜ボタン130を押下することで可動蓋PAS3を可動させ球抜き通路BRCから排出させることができる。
なお、窓部MD1は、メンテナンスハッチ1081に対して開閉自在なものであったが、メンテナンスハッチ1081に対して着脱自在なものであってもよい。
また、窓部MD1は、横開きの構成であるが、左開きであっても右開きであってもよい。さらに、窓部MD1は、縦開き(上開き又は下開き)の構成であってもよい。特に、メンテナンスハッチ1081よりも上方に水平方向に延びる回動軸MD2を設け上開きにしておくことで、窓部MD1は自重でメンテナンスハッチ1081を塞ぐようになる。窓部MD1を閉じ忘れたたまま球貯留皿付扉108を閉めた場合、メンテナンス用扉体MDが球貯留皿付扉108と本体部104との間に挟まれて破損する場合がある。上開きにしておけば、窓部MD1を閉じ忘れることはなく、球貯留皿付扉108を完全に閉めた際に、本体部104に押されて、嵌合部MD31が被嵌合部1083に嵌合する。また、上開きの場合には、窓部MD1が上方へ一定角度(例えば、90度以上180度以下)まで回動すると、開いた状態の窓部MD1が軽く係止され、開いた状態が保持される構成としてもよい。ここにいう軽く係止とは、球貯留皿付扉108を閉めようとして動かすと係止が外れる程度のことをいう。この構造は、横開きの構成に採用してもよい。
また、窓部MD1は単なる板部材であるが、球送り装置と一体化させた構造体であってもよい。ここにいう球送り装置とは、流下してきた遊技球を発射装置110の発射待機位置へ球送り部材を動作させることで1球ずつ送り込むものである。より具体的には、ケース内に、流下してきた遊技球を整流する整流路と、発射装置110における1回の発射動作に応じて1回動作する球送り部材が設けられたものである。窓部MD1に上記ケースを固定した構造体は、閉じた状態(メンテナンスハッチ1081を塞いだ状態)では、球案内通路PASの途中に上記整流路が接続するように構成されている。
さらに、メンテナンスハッチ1081は、球貯留皿付扉108に設けられ、窓部MD1は、そのメンテナンスハッチ1081を開閉自在に覆うものであったが、メンテナンスハッチ1081が、本体部104に設けられた態様であってもよい。この態様の場合であっても、窓部MD1は、本体部104に設けられたメンテナンスハッチ1081を開閉自在に覆うものになり、本体部104に設けられた球案内通路PASの一部が窓部MD1から視認可能になる。また、本体部104に設けられたメンテナンスハッチ1081を、上述のように、窓部MD1と球送り装置を一体化させた構造体で開閉自在に覆うようにしてもよい。
以上の記載によれば、
『 遊技球を貯留可能な球皿[例えば、球貯留皿126]と、
遊技球を発射可能な発射手段[例えば、発射装置110]と、
前記球皿から前記発射手段に繋がる球通路[例えば、球案内通路PAS]と
を備えた遊技台であって、
第一の状態[例えば、閉まった状態]と第二の状態[例えば、開いた状態]のうちの一方の状態から他方の状態に変化可能な構造体[例えば、窓部MD1]を備え、
前記構造体は、前記第一の状態では前記球通路の或る部位[例えば、折返部PAS1を含んだ部位(メンテナンスハッチ1081が設けられた部位)]を構成するものであり、
前記構造体は、前記第二の状態では前記或る部位を構成しないものであり、
前記構造体は、前記第一の状態において前記球通路の一部を視認可能にするもの[例えば、全体が透過性を有するもの]である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
すなわち、前記球通路は、前記第一の状態にある前記構造体によって、一部が視認可能なものである。例えば、前記構造体は、切り欠きあるいは貫通孔が設けられたものであり、前記球通路は、前記第一の状態にある前記構造体における前記切り欠きあるいは前記貫通孔によって、一部が視認可能なものであってもよい。
この遊技台によれば、前記構造体が前記第一の状態であっても前記球通路に溜まった汚れの有無を確認することができ、メンテナンス性が良好である。
なお、前記発射手段は、前記球通路を通って供給された遊技球を遊技領域に向けて発射するものであってもよい。
また、
『 前記構造体は、前記第一の状態から前記第二の状態へと指1本の操作で変化可能なものである[例えば、図138(b)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ウエスや綿棒等の清掃器具と懐中電灯を両手にそれぞれ持った状態でも構造体を開けることができ、メンテナンス性がより向上する。
また、
『 前記球皿が設けられた開閉可能な遊技扉[例えば、球貯留皿付扉108]と、
球止め手段[例えば、球止め片BSP]と、
を備え、
前記球通路[例えば、球案内通路PAS]は、前記遊技扉が閉まった状態では遊技球が通過可能なものであり[例えば、図137(b)]、
前記球止め手段は、前記遊技扉が開いた状態において前記球通路の途中位置で遊技球を堰き止めるものであり[例えば、図137(a)]、
前記或る部位は、前記途中位置よりも遊技球の通過方向上流側の部位である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、前記構造体を前記第二の状態にして清掃を行う前に、前記球通路に滞留した遊技球を、確認することができる。
また、
『 前記球通路の途中に設けられた分岐口[例えば、分岐口PAS2]から分岐した球抜き通路[例えば、球抜き通路BRC]と、
可動手段[例えば、可動蓋PAS3]と、
を備え、
前記可動手段は、可動することで、前記分岐口を開閉するものであり、
前記或る部位は、前記分岐口よりも遊技球の通過方向上流側の部位である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、前記構造体が前記第一の状態であっても、前記球通路に滞留した遊技球を確認することができ、必要であれば、前記球通路に滞留した遊技球を、前記可動手段を可動させて前記球抜き通路から排出させることができる。
なお、前記途中位置と前記分岐口の位置関係は、該途中位置の方が遊技球の通過方向上流側であってもよく、該分岐口の方が遊技球の通過方向上流側であってもよい。
また、
『 前記球通路[例えば、球案内通路PAS]は、前記構造体[例えば、窓部MD1]が前記第二の状態[例えば、開いた状態]になった場合に、前記或る部位の場所[例えば、メンテナンスハッチ1081が設けられた場所]から遊技球を零れにくくするリブ[例えば、第1リブPAS4、第2リブPAS5]が形成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
清掃作業に慣れていない遊技店員が遊技球の滞留に気付かずに誤って前記構造体を前記第二の状態に変化させたとしても、前記或る部位の場所から遊技球が零れにくく、メンテナンス性が向上する。
また、
『 前記球通路は、折返部[例えば、折返部PAS1]が設けられたものであり、
前記或る部位は、前記球通路のうちの、前記折返部を含んだ部位であり、
前記構造体[例えば、窓部MD1]は、前記第一の状態[例えば、閉まった状態]において前記折返部を視認可能にするものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記折返部は汚れが溜まりやすい箇所であり、前記構造体が前記第一の状態であっても、前記折返部が視認可能であることにより、メンテナンス性が向上する。
また、
『 前記構造体[例えば、窓部MD1]は、少なくとも一部が透過性を有するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
前記構造体が前記第一の状態であっても該構造体の奥の汚れ(前記球通路の一部の汚れ)の有無を確認することが容易になる。
なお、前記構造体は、全体が透過性を有するものであってもよいし、一部のみが透過性を有するものであってもよい。前記構造体が全体が透過性を有するものであれば、前記或る部位の状態を容易に確認することができる。また、前記透過性を有するとは、透明であってもよいし、半透明であってもよい。
次に、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機について説明する。
図140は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図140に示す封入式のパチンコ機100hでは、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段101hから遊技領域102hに発射された遊技媒体が、遊技領域102hから排出されて再び発射手段101hへ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段103hが遊技台前面の遊技領域102hの下方に配設されており、図85に示す、遊技者が接触可能な球貯留皿126は設けられていない。図136~図139を用いて説明した球案内通路PASは、循環する遊技球を発射装置に送る通路に適用することができる。
以上説明したように、図140に示すパチンコ機100hは、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例等に適用してもよい。すなわち、適用させることを妨げる要因がない限りは、実施形態や実施例や変形例や各種の例等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例等に適用しても、一つのまとまりのある技術的思想として成り立つ。
100 パチンコ機
102 外枠
104 本体
106 前面枠扉
108 球貯留皿付扉
110 発射装置
118 透明板部材
124 遊技領域
126 球貯留皿
126 球貯留皿
130 球抜ボタン
134 球発射ハンドル
136 演出ボタン
140 貸操作ボタン
152 払出装置
190 操作キーユニット
191 上ボタン
192 下ボタン
200 遊技盤
201 遊技板
206 演出ランプ
207 サブ液晶表示装置
208 装飾図柄表示装置
210 普通図柄表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
226,227 一般入賞口
226U 一般入賞口用球通路ユニット
226Ur 内部球通路
IN 入口
226A 第1一般入賞口
226B 第2一般入賞口
228 普図始動口
23 アタッカユニット
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
234 第1可変入賞口,可変入賞口
2341 扉部材
235 第2可変入賞口
2351 扉部材
RR 転動通路
FR 落下通路
JJ 球跳ね抑止突条部
UJ2 下部延在部
238,239 遊技釘
240,241,242,243,244 アウト口
23 始動チャッカー
BU 球通路ユニット
2451 アウト口用裏球通路
2261 一般入賞口用裏球通路
JR 合流裏球通路
LED,LED’,SLED,FLED 発光ダイオード
25’ アタッカユニット
26Z 電動振分ゾーン
26Z1 ゾーン球経路
26r1 減速リブ
26r3 球軌道変化リブ
261 第1球方向変化部
263 第3球方向変化部
2650 ゾーン入口球遅延部
2651 第1上流球遅延部
2652 第1下流球遅延部
2681 第1球通路
28 回転体ユニット
27U,28U 演出可動体ユニット
27U4,28U4 発光基板
27U1,28U1 立体フィルム装飾体
27U1S,28U1S 立体部
27U1F,28U1F 周辺部
27U2,28U2 両面テープ
27U3 導光板
28U5 取付ベース部材
HU ハンドルユニット
82 ハンドルベース
842 伝達ギア
8421 ボール部
843 ボリュームギア
86 ダイヤル
8651 ソケット部
GU ガラス枠ユニット
FG 前側透明板部材
FGW 厚み
BG 後側透明板部材
BGW 厚み
BGL ラップ無左端部分
GS 間隔
FR フレーム部材
FRL 張出部
LP 断面コ字状の部材
PAS 球案内通路
PAS1 折返部
PAS2 分岐口
PAS3 可動蓋
BSP 球止め片
BRC 球抜き通路
MD メンテナンス用扉体
MD1 窓部
MD2 回動軸
MD3 係止機構
1081 メンテナンスハッチ
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部
504 CPU
506 ROM
508 メモリ
7 第1演出可動体
71 発光部
8 第2演出可動体
81 上腕部
82 前腕部
821 第1指(親指)
822 第2指(人差し指)
823 第3指(中指)
824 第4指(薬指)
825 第5指(小指)
h11,h12 保留アイコン
h0 変動アイコン
LT1~LT5 リーチタイトル
ZT ゾーンタイトル
MC 楽曲選択表示
MD 楽曲選択決定表示
LH1 左打ち第1表示
LH2 左打ち第2表示
RH1 右打ち第1表示
RH2 右打ち第2表示

Claims (7)

  1. 遊技球を貯留可能な球皿と、
    遊技球を発射可能な発射手段と、
    前記球皿から前記発射手段に繋がる球通路と
    を備えた遊技台であって、
    第一の状態と第二の状態のうちの一方の状態から他方の状態に変化可能な構造体を備え、
    前記構造体は、前記第一の状態では前記球通路の或る部位を構成するものであり、
    前記構造体は、前記第二の状態では前記或る部位を構成しないものであり、
    前記構造体は、前記第一の状態において前記球通路の一部を視認可能にするものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記構造体は、前記第一の状態から前記第二の状態へと指1本の操作で変化可能なものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記球皿が設けられた開閉可能な遊技扉と、
    球止め手段と、
    を備え、
    前記球通路は、前記遊技扉が閉まった状態では遊技球が通過可能なものであり、
    前記球止め手段は、前記遊技扉が開いた状態において前記球通路の途中位置で遊技球を堰き止めるものであり、
    前記或る部位は、前記途中位置よりも遊技球の通過方向上流側の部位である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記球通路の途中に設けられた分岐口から分岐した球抜き通路と、
    可動手段と、
    を備え、
    前記可動手段は、可動することで、前記分岐口を開閉するものであり、
    前記或る部位は、前記分岐口よりも遊技球の通過方向上流側の部位である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記球通路は、前記構造体が前記第二の状態になった場合に、前記或る部位の場所から遊技球を零れにくくするリブが形成されたものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記球通路は、折返部が設けられたものであり、
    前記或る部位は、前記球通路のうちの、前記折返部を含んだ部位であり、
    前記構造体は、前記第一の状態において前記折返部を視認可能にするものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記構造体は、少なくとも一部が透過性を有するものである、
    ことを特徴とする遊技台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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