JP2022085604A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの安心感の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。
【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、光照射部と、検知部と、制御部とを持つ。前記筐体は、貯蔵室を有する。前記扉は、前記貯蔵室を開閉可能に閉じる。前記光照射部は、前記貯蔵室内にウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する。前記検知部は、人が存在することに対応する所定状態を検知する。前記制御部は、前記扉が閉じられた状態で前記光照射部を点灯させるとともに、前記扉が閉じられた状態で前記検知部により前記所定状態が検知された場合、前記扉が開かれる前に予め前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する。
【選択図】図6
【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、光照射部と、検知部と、制御部とを持つ。前記筐体は、貯蔵室を有する。前記扉は、前記貯蔵室を開閉可能に閉じる。前記光照射部は、前記貯蔵室内にウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する。前記検知部は、人が存在することに対応する所定状態を検知する。前記制御部は、前記扉が閉じられた状態で前記光照射部を点灯させるとともに、前記扉が閉じられた状態で前記検知部により前記所定状態が検知された場合、前記扉が開かれる前に予め前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する。
【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
扉が閉じられた場合に紫外線LEDを点灯させ、扉が開かれた場合に紫外線LEDを消灯させる冷蔵庫が知られている。このような冷蔵庫は、ユーザの安心感の向上の観点で改善の余地があった。
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの安心感の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。
実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、光照射部と、検知部と、制御部とを持つ。前記筐体は、貯蔵室を有する。前記扉は、前記貯蔵室を開閉可能に閉じる。前記光照射部は、前記貯蔵室内にウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する。前記検知部は、人が存在することに対応する所定状態を検知する。前記制御部は、前記扉が閉じられた状態で前記光照射部を点灯させるとともに、前記扉が閉じられた状態で前記検知部により前記所定状態が検知された場合、前記扉が開かれる前に予め前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する。
以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書では、冷蔵庫の正面に立つユーザから冷蔵庫を見た方向を基準に、左右を定義している。また、冷蔵庫から見て冷蔵庫の正面に立つユーザに近い側を「前」、遠い側を「後ろ」と定義している。本明細書で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本明細書で「XXまたはYY」とは、「XX」のみの場合、または「YY」のみの場合に限定されず、「XX」および「YY」の両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。本明細書で「除菌」とは、説明の便宜上の呼称であり、ウイルスまたは菌の抑制(例えば、ウイルスの感染性の低下や不活化、菌の増殖抑制)を意味する広い意味の用語として用いている。すなわち、本明細書で「除菌」とは、菌を除去する(減らす)ことに限定されず、菌が増えることを抑制すること、および/または、菌以外のウイルスなどの広まりを抑制することの意味で用いている。また「ウイルスなどの広まりを抑制する」とは、冷蔵庫内でウイルスが広まることを抑制することに限定されず、ウイルスの感染性が弱まり、そのウイルスが冷蔵庫の外部に出た後に広まることを抑制する場合も該当し得る。
(第1実施形態)
[1.冷蔵庫の全体構成]
図1から図9を参照し、第1実施形態の冷蔵庫1について説明する。まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。
[1.冷蔵庫の全体構成]
図1から図9を参照し、第1実施形態の冷蔵庫1について説明する。まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。
図1は、冷蔵庫1を示す正面図である。冷蔵庫1は、例えば、筐体10、複数の扉20、および操作パネル30を備えている。筐体10は、上壁10a、下壁10b、左右の側壁10c,10d、および後壁10e(図2参照)を有する。上壁10aおよび下壁10bは、略水平に延びている。左右の側壁10c,10dは、下壁10bの左右の端部から上方に起立し、上壁10aの左右の端部に繋がっている。後壁10eは、下壁10bの後端部から上方に起立し、上壁10aの後端部に繋がっている。筐体10は、発泡ウレタンのような発泡断熱材を含み、断熱性を有する。
筐体10の内部には、複数の貯蔵室11が設けられている。複数の貯蔵室11は、例えば、冷蔵室11A、チルド室11R(図2参照)、野菜室11B、製氷室11Ca、小冷凍室11Cb、および主冷凍室11Ccを含む。本実施形態では、最上部に冷蔵室11Aが配置され、冷蔵室11Aの下方に野菜室11Bが配置され、野菜室11Bの下方に製氷室11Caおよび小冷凍室11Cbが配置され、製氷室11Caおよび小冷凍室11Cbの下方に主冷凍室11Ccが配置されている。ただし、貯蔵室11の配置は、上記例に限定されない。筐体10は、各貯蔵室11の前面側に、各貯蔵室11に対して食材の出し入れを可能にする開口を有する。以下では、製氷室11Ca、小冷凍室11Cb、および主冷凍室11Ccを特に区別しない場合は、「冷凍室11C」と称する。野菜室11Bは、「第1貯蔵室」の一例である。冷蔵室11Aおよび冷凍室11Cの各々は、「第2貯蔵室」の一例であり、「第3貯蔵室」の一例でもある。
複数の貯蔵室11は、複数の扉20によって開閉可能に閉じられる。複数の扉20は、例えば、冷蔵室11Aの開口を閉じる左右の冷蔵室扉20Aa,20Ab、野菜室11Bの開口を閉じる野菜室扉20B、製氷室11Caの開口を閉じる製氷室扉20Ca、小冷凍室11Cbの開口を閉じる小冷凍室扉20Cb、および主冷凍室11Ccの開口を閉じる主冷凍室扉20Ccを含む。以下では、左右の冷蔵室扉20Aa,20Abを特に区別しない場合は「冷蔵室扉20A」と称し、製氷室扉20Ca、小冷凍室扉20Cb、および主冷凍室扉20Ccを特に区別しない場合は「冷凍室扉20C」と称する。野菜室扉20Bは、「第1扉」の一例である。冷蔵室扉20Aおよび冷凍室扉20Cの各々は、「第2扉」の一例であり、「第3扉」の一例でもある。
操作パネル30は、例えば、冷蔵室扉20Aに設けられている。操作パネル30は、静電容量式の複数の操作部31(例えば複数のボタン)を含み、冷蔵庫1に対するユーザの操作を受け付け可能である。ユーザは、操作パネル30を操作することで、冷蔵庫1の設定温度や制御モードを変更可能である。本実施形態では、ユーザは、操作パネル30に対する操作により、野菜室11Bを除菌する「除菌モード」のON/OFFを切り替え可能である。「除菌モード」については詳しく後述する。「操作受付部」は、上記例に限定されず、タッチセンサが一体となった表示装置や機械式のボタンなどでもよい。「除菌モード」は、「特別モード」の一例である。
図2は、図1中に示された冷蔵庫1のF2-F2線に沿う断面図を示す。冷蔵庫1は、例えば、複数の容器40、流路形成部品50、冷却ユニット60、光源ユニット(光照射部)70、および制御装置100を備えている。
複数の容器40は、チルド室11Rに設けられたチルド室容器40Ra,40Rb、野菜室11Bに設けられた野菜室容器40Ba、40Bb、製氷室11Caに設けられた製氷室容器(不図示)、小冷凍室11Cbに設けられた小冷凍室容器40Cb、および主冷凍室11Ccに設けられた主冷凍室容器40Cca,40Ccbを含む。
下側の野菜室容器40Ba(以下「第1野菜室容器40Ba」と称する)は、野菜室扉20Bと連結され、野菜室扉20Bと一体に前方に引き出し可能である。第1野菜室容器40Baの後端は、第1野菜室容器40Baが野菜室11Bに収容された状態で、後述する冷蔵室ダクト51の近くに位置する。第1野菜室容器40Baは、仕切りPを有する。仕切りPは、第1野菜室容器40Baにおいて、第1野菜室容器40Baの前後方向の中央よりも前側に位置する。野菜室扉20Bと仕切りPとの間には、ペットボトルPBを立てて収容可能な前側収容領域R1が形成されている。
上側の野菜室容器40Bb(以下「第2野菜室容器40Bb」と称する)は、第1野菜室容器40Baの上方に配置されている。第2野菜室容器40Bbの前端は、第1野菜室容器40Baの仕切りPの略直上に位置するか、または仕切りPよりも後側に位置する。第2野菜室容器40Bbの後端は、第2野菜室容器40Bbが野菜室11Bに収容された状態で、第1野菜室容器40Baの後端よりも前側に位置する。これにより、第2野菜室容器40Bbと冷蔵室ダクト51との間に、後述する光源ユニット70が配置される空間が形成されている。
流路形成部品50は、冷蔵室ダクト51と、冷凍室ダクト52とを含む。冷蔵室ダクト51は、筐体10の後壁10eに沿って設けられ、鉛直方向に延びている。冷蔵室ダクト51と筐体10の後壁10eとの間には、冷気(空気)が流れる通路である第1ダクト空間D1が形成されている。冷蔵室ダクト51は、冷気吹出口51aおよび冷気戻り口51bを有する。
同様に、冷凍室ダクト52は、筐体10の後壁10eに沿って設けられ、鉛直方向に延びている。冷凍室ダクト52と筐体10の後壁10eとの間には、冷気(空気)が流れる通路である第2ダクト空間D2が形成されている。冷凍室ダクト52は、冷気吹出口52aおよび冷気戻り口52bを有する。
冷却ユニット60は、例えば、圧縮器61、冷蔵室冷却器62、冷蔵室ファン63、冷凍室冷却器64、および冷凍室ファン65を含む。冷蔵室冷却器62および冷蔵室ファン63は、第1ダクト空間D1に配置されている。冷蔵室冷却器62は、圧縮器61により圧縮された冷媒が供給され、第1ダクト空間D1を流れる冷気を冷却する。冷蔵室ファン63が駆動されると、冷蔵室冷却器62により冷却された冷気が冷蔵室ダクト51の冷気吹出口51aから冷蔵室11Aおよび野菜室11Bに供給され、冷蔵室11Aまたは野菜室11Bで暖められた空気が冷蔵室ダクト51の冷気戻り口51bから第1ダクト空間D1に戻る。
冷凍室冷却器64および冷凍室ファン65は、第2ダクト空間D2に配置されている。冷凍室冷却器64は、圧縮器61により圧縮された冷媒が供給され、第2ダクト空間D2を流れる冷気を冷却する。冷凍室ファン65が駆動されると、冷凍室冷却器64により冷却された冷気が冷凍室ダクト52の冷気吹出口52aから冷凍室11Cに供給され、冷凍室11Cで暖められた空気が冷凍室ダクト52の冷気戻り口52bから第2ダクト空間D2に戻る。
本実施形態では、光源ユニット70は、野菜室11Bに設けられている。光源ユニット70は、後述する紫外線LED(Light Emitting Diode)74および可視光LED75を有し、野菜室11B内に紫外線および可視光を照射可能である。本実施形態では、光源ユニット70は、冷蔵室11Aおよび冷凍室11Cには紫外線および可視光を照射しない。本実施形態では、光源ユニット70は、第2野菜室容器40Bbと冷蔵室ダクト51との間に配置され、第1野菜室容器40Baの後端部の上方に位置する。光源ユニット70は、野菜室11Bの後端上部において、後述する紫外線LED74および可視光LED75(図4参照)を水平方向に対して斜めに傾けて配置されている。これにより、光源ユニット70は、第1野菜室容器40Baまたは第2野菜室容器40Bbに対して、後方または上方から紫外線および可視光を照射可能である。光源ユニット70については、詳しく後述する。
制御装置100は、回路基板100aと、回路基板100aに実装されたCPU(Central Processing Unit)100bとを有する。制御装置100は、冷蔵庫1の全体を統括的に制御する。例えば、制御装置100は、上述した冷蔵室ファン63、冷凍室ファン65、および圧縮器61の動作を制御する。また、制御装置100は、光源ユニット70を制御する。制御装置100については、詳しく後述する。
[2.光源ユニットの構成]
次に、光源ユニット70の構成について説明する。
図3は、図2中のF3線で囲まれた領域を示す断面図である。光源ユニット70は、例えば、支持部材71、照射カバー72、回路基板73、紫外線LED74、および可視光LED75(図4参照)を有する。
次に、光源ユニット70の構成について説明する。
図3は、図2中のF3線で囲まれた領域を示す断面図である。光源ユニット70は、例えば、支持部材71、照射カバー72、回路基板73、紫外線LED74、および可視光LED75(図4参照)を有する。
支持部材71は、例えば、冷蔵室ダクト51に固定されている。照射カバー72は、支持部材71に取り付けられている。支持部材71は、回路基板73、紫外線LED74、および可視光LED75を前方および下方から覆う。照射カバー72は、透明な部材で形成され、紫外線および可視光が透過可能である。本明細書で「透明」とは、紫外線または可視光の少なくとも一部が透過可能であることを意味し、半透明や色付きの透明を含む。回路基板73は、水平方向に対して斜めに傾けられた姿勢で、支持部材71に取り付けられている。紫外線LED74および可視光LED75は、回路基板73に実装され、水平方向に対して斜めに傾けられている。
図4は、回路基板73、紫外線LED74,および可視光LED75を示す平面図である。図4に示すように、紫外線LED74と、可視光LED75とは、左右方向に並べて配置されている。紫外線LED74は、「紫外線照射部」の一例であり、紫外線を照射する。可視光LED75は、「可視光照射部」の一例であり、可視光を照射する。ただし、「紫外線照射部」および「可視光照射部」はそれぞれLEDに限定されず、ランプなど他の光源でもよい。
紫外線は、「ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光」の一例である。本明細書で「紫外線」とは、中心波長が10nm~400nmの範囲内にある電磁波を意味する。すなわち「紫外線」とは、中心波長が、UVA(波長320~400nm)の電磁波でもよく、UVB(波長280~320nm)の電磁波でもよく、UVC(波長100~280nm)の電磁波でもよい。また「紫外線」とは、中心波長が10nm~400nmの範囲内にあればよく、紫外線LED74から照射される一部の電磁波の波長が400nm以上でもよい(すなわち可視光領域の波長でもよい)。紫外線LED74により照射される紫外線は、人間が見える光を含んでもよく、人間が見える光を含まなくてもよい。1つの観点によれば、紫外線照射部(紫外線LED74)は、可視光照射部(可視光LED75)と比べて、波長が短い電磁波を照射する照射部である。なお、「ウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光」は、紫外線に限定されず、他の波長の光でもよい。
また別の観点によれば、紫外線LED74は、除菌効果がある電磁波を照射する照射部の一例である。言い換えると、照射部から照射される電磁波は、除菌効果がある電磁波であればよく、紫外線以外の電磁波でもよい。本実施形態では、紫外線LED74は、中心波長がUVAの電磁波を照射する。このような波長の電磁波によれば、例えばUVCの電磁波と比べて、野菜室容器40Ba,40Bb(例えばプラスチック製の野菜室容器40Ba,40Bb)の劣化を抑制しつつ、野菜室11Bの除菌を行うことができる。
一方で、本明細書で「可視光」とは、中心波長が360nm~830nmの範囲内にある電磁波を広く意味する。本実施形態では、可視光LED75は、清潔さを連想させる青または水色の寒色系の可視光を照射する。「寒色系の光」は、例えば、中心波長が400nm~500nmの範囲内にある光である。一方で、可視光LED75は、食欲増進色であるオレンジ色などの暖色系の可視光を照射してもよい。「暖色系の光」は、例えば、中心波長が550nm~800nmの範囲内にある光である。
[3.制御装置に関連する構成]
[3.1 制御装置に関連する構成]
次に、制御装置100に関連する構成について説明する。
図5は、制御装置100に関連する構成を示すブロック図である。制御装置100には、上述した操作パネル30、圧縮器61、ファン63,65、紫外線LED74、可視光LED75に加え、冷蔵室扉スイッチSWA、野菜室扉スイッチSWB、および冷凍室扉スイッチSWCが接続されている。
[3.1 制御装置に関連する構成]
次に、制御装置100に関連する構成について説明する。
図5は、制御装置100に関連する構成を示すブロック図である。制御装置100には、上述した操作パネル30、圧縮器61、ファン63,65、紫外線LED74、可視光LED75に加え、冷蔵室扉スイッチSWA、野菜室扉スイッチSWB、および冷凍室扉スイッチSWCが接続されている。
冷蔵室扉スイッチSWAは、筐体10と冷蔵室扉20Aとの間に設けられ、筐体10に対する冷蔵室扉20Aの開閉状態を検知する。野菜室扉スイッチSWBは、筐体10と野菜室扉20Bとの間に設けられ、筐体10に対する野菜室扉20Bの開閉状態を検知する。冷凍室扉スイッチSWCは、筐体10と冷凍室扉20Cとの間に設けられ、筐体10に対する冷凍室扉20Cの開閉状態を検知する。
本実施形態では、冷蔵室扉スイッチSWA、野菜室扉スイッチSWB、および冷凍室扉スイッチSWCにより、冷蔵庫1の周囲に人が存在することに対応する所定状態を検知可能な検知部DTの一例が構成されている。「人が存在することに対応する所定状態」とは、人が存在すると見做すことができる状態であり、例えば、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開かれた状態である。なお、検知部DTは、冷蔵室扉スイッチSWA、野菜室扉スイッチSWB、および冷凍室扉スイッチSWCの3つのスイッチによって構成される必要はなく、冷蔵室扉スイッチSWA、野菜室扉スイッチSWB、および冷凍室扉スイッチSWCのうち1つまたは2つのスイッチによって構成されてもよい。
[3.2 制御装置の機能構成]
次に、制御装置100の機能構成について説明する。制御装置100は、例えば、アクチュエータ制御部101、設定部102、判定部103、光源制御部104、および記憶部105を有する。記憶部105は、消灯時間情報105aを記憶する。消灯時間情報105aは、後述する第1所定時間T1の長さおよび第2所定時間T2の長さを示す情報などを含む。
次に、制御装置100の機能構成について説明する。制御装置100は、例えば、アクチュエータ制御部101、設定部102、判定部103、光源制御部104、および記憶部105を有する。記憶部105は、消灯時間情報105aを記憶する。消灯時間情報105aは、後述する第1所定時間T1の長さおよび第2所定時間T2の長さを示す情報などを含む。
アクチュエータ制御部101は、冷蔵室11Aや冷凍室11Cに設けられた不図示の温度センサの検出結果に基づき、圧縮器61およびファン63,65を駆動する。これにより、制御装置100は、冷蔵庫1の冷却制御を実行する。
設定部102は、操作パネル30により受け付けられたユーザの操作に基づき、冷蔵庫1の動作モードを設定する。例えば、設定部102は、操作パネル30により受け付けられたユーザの操作に基づき、野菜室11Bを除菌する「除菌モード」のON/OFFを切り替える。「除菌モード」がOFF状態に設定された場合、光源制御部104は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cの開閉状態に関わらず、紫外線LED74および可視光LED75を常に消灯させる。一方で、「除菌モード」がON状態に設定された場合、光源制御部104は、以下に説明するように、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cの開閉状態に応じて、紫外線LED74および可視光LED75の点灯/消灯を制御する。
判定部103は、検知部DTの検知結果(例えば、冷蔵室扉スイッチSWAの検知結果、野菜室扉スイッチSWBの検知結果、または冷凍室扉スイッチSWCの検知結果)に基づき、ユーザが野菜室扉20Bを開ける可能性が高い特別状態であるか否かを判定する。「特別状態」は、例えば、ユーザが冷蔵庫1に対して複数の食材の出し入れを行っている状態であり、例えばユーザが冷蔵庫1の在庫整理を行っている状態や、ユーザがキッチンで調理を行っている状態などである。本実施形態では、判定部103は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから次に開閉されるまでの時間間隔が閾値未満(例えば1分未満)の短時間である場合に、上記特別状態であると判定する。本明細書で「扉20が開閉されてから次に開閉されるまでの時間間隔」とは、例えば、扉20が閉じられてから次に扉20が開かれるまでの時間間隔を意味する。
ここでは一例として、冷蔵室扉20Aが開閉された場合を説明する。判定部103は、冷蔵室扉20Aが開閉されてから、再び冷蔵室扉20Aが開閉されるまでの時間間隔が上記閾値未満(例えば1分未満)の短時間である場合に、上記特別状態であると判定する。また、判定部103は、冷蔵室扉20Aが開閉されてから、別の扉20(野菜室扉20Bまたは冷凍室扉20C)が次に開閉されるまでの時間間隔が上記閾値未満(例えば1分未満)の短時間である場合に、上記特別状態であると判定する。これは、先に開かれる扉20が冷蔵室扉20Aではなく、野菜室扉20Bや冷凍室扉20Cである場合も同様である。
光源制御部104(以下では単に「制御部104」と称する)は、検知部DTの検知結果(例えば、冷蔵室扉スイッチSWAの検知結果、野菜室扉スイッチSWBの検知結果、または冷凍室扉スイッチSWCの検知結果)に基づき、光源ユニット70を制御する。すなわち、制御部104は、紫外線LED74の点灯/消灯、および可視光LED75の点灯/消灯を制御する。以下、この内容について詳しく説明する。なお、紫外線LED74および可視光LED75の制御は、例えば、紫外線LED74または可視光LED75に接続された電力供給用のトランジスタ(不図示)のゲート端子に与えるゲート信号を制御することで行われる。
[4.光源ユニットの制御例]
[4.1 光源ユニットの基本動作]
制御部104は、光源ユニット70の基本動作として、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された場合、紫外線LED74を点灯させる。一方で、制御部104は、光源ユニット70の基本動作として、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが開かれたことが検知された場合、紫外線LED74を消灯させる。これにより、制御部104は、野菜室扉20Bが閉められている状態では紫外線を照射させ、野菜室扉20Bが開かれている状態では紫外線の照射を停止させる。
[4.1 光源ユニットの基本動作]
制御部104は、光源ユニット70の基本動作として、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された場合、紫外線LED74を点灯させる。一方で、制御部104は、光源ユニット70の基本動作として、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが開かれたことが検知された場合、紫外線LED74を消灯させる。これにより、制御部104は、野菜室扉20Bが閉められている状態では紫外線を照射させ、野菜室扉20Bが開かれている状態では紫外線の照射を停止させる。
また、制御部104は、光源ユニット70の基本動作として、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが開かれたことが検知された場合、可視光LED75を点灯させる。一方で、制御部104は、光源ユニット70の基本動作として、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された場合、可視光LED75を消灯させる。これにより、制御部104は、野菜室扉20Bが閉められている状態では可視光の照射を停止させ、野菜室扉20Bが開かれている状態では可視光を照射させる。
本実施形態では、制御部104は、上記基本動作に加えて、以下に説明する第1消灯動作および第2消灯動作を行う。第1消灯動作および第2消灯動作は、上記基本動作よりも優先して行われる。すなわち、基本動作では紫外線LED74が点灯される条件のときであっても、第1消灯動作または第2消灯動作により紫外線LED74が消灯される条件が満たされた場合、紫外線LED74は消灯される。本実施形態では、第1消灯動作と第2消灯動作のいずれか一方により紫外線LED74が消灯される条件が満たされた場合、紫外線LED74は消灯される。本明細書で「消灯される」とは、すでに消灯されていた状態を維持する場合も含み得る。
[4.2 光源ユニットの第1消灯動作]
図6は、光源ユニット70の第1消灯動作および第2消灯動作に関する動作例を示す図である。ここではまず、第1消灯動作について説明する。制御部104は、第1消灯動作として、野菜室扉20Bが開かれる前の段階(すなわち、野菜室扉20Bが閉じられた状態)で、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが開かれたことが検知された場合、または冷凍室扉スイッチSWCにより冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された場合(すなわち、検知部DTにより人が存在することに対応する所定状態が検知された場合、例えば図6中のt11,t21)、野菜室扉20Bが開かれる前に予め紫外線LED74を消灯させる。この場合、制御部104は、第1所定時間T1に亘り紫外線LED74を継続して消灯させ、第1所定時間T1の経過後に紫外線LED74を点灯させる。第1所定時間T1は、例えば2分である。第1所定時間T1のカウントの開始は、例えば、検知部DTにより冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが最後に閉じられことが検知された時点(例えば図6中のt12,t22)である。ただし、第1所定時間T1のカウントの開始は、検知部DTにより冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された時点に設定されてもよい。
図6は、光源ユニット70の第1消灯動作および第2消灯動作に関する動作例を示す図である。ここではまず、第1消灯動作について説明する。制御部104は、第1消灯動作として、野菜室扉20Bが開かれる前の段階(すなわち、野菜室扉20Bが閉じられた状態)で、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが開かれたことが検知された場合、または冷凍室扉スイッチSWCにより冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された場合(すなわち、検知部DTにより人が存在することに対応する所定状態が検知された場合、例えば図6中のt11,t21)、野菜室扉20Bが開かれる前に予め紫外線LED74を消灯させる。この場合、制御部104は、第1所定時間T1に亘り紫外線LED74を継続して消灯させ、第1所定時間T1の経過後に紫外線LED74を点灯させる。第1所定時間T1は、例えば2分である。第1所定時間T1のカウントの開始は、例えば、検知部DTにより冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが最後に閉じられことが検知された時点(例えば図6中のt12,t22)である。ただし、第1所定時間T1のカウントの開始は、検知部DTにより冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された時点に設定されてもよい。
本実施形態では、制御部104は、例えば冷蔵室扉20Aが開かれたことに応じて紫外線LED74を消灯させた場合であって、冷蔵室扉20Aが閉じられてから第1所定時間T1の経過前に、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが再び開かれたことが検知された場合、第1所定時間T1のカウントをリセットし、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが再び閉じられたことが検知された時点から第1所定時間T1に亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。これは、冷凍室扉20Cについても同様である。
また、制御部104は、例えば冷蔵室扉20Aが開かれたことに応じて紫外線LED74を消灯させた場合であって、冷蔵室扉20Aが閉じられてから第1所定時間T1の経過前に、冷凍室扉スイッチSWCにより冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された場合、第1所定時間T1のカウントをリセットし、冷凍室扉スイッチSWCにより冷凍室扉20Cが閉じられたことが検知された時点から第1所定時間T1(または別の所定時間)に亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。これは、冷蔵室扉20Aと冷凍室扉20Cの関係が逆の場合も同様である。
図6に示す例では、制御部104は、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことに応じて紫外線LED74を消灯させた場合であって、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが閉じられてから第1所定時間T1の経過前に野菜室扉20Bが開閉された場合でも、野菜室扉20Bの開閉に関わらずに第1所定時間T1のカウントを続け、紫外線LED74を継続して消灯させる。これに代えて、第1所定時間T1の経過前に野菜室扉20Bが開閉された場合、制御部104は、第1所定時間T1のカウントを停止し、野菜室扉20Bが閉じられた後に紫外線LED74を点灯させてもよい。
また上記例に代えて、制御部104は、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことに応じて紫外線LED74を消灯させた場合であって、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが閉じられてから第1所定時間T1の経過前に、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室野菜室扉20Bが開かれたことが検知された場合、第1所定時間T1のカウントをリセットし、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された時点から第1所定時間T1(または別の所定時間)に亘り紫外線LED74を継続して消灯させてもよい。
以上、第1消灯動作について説明した。なお、制御部104は、紫外線LED74を消灯させることに代えて、紫外線LED74の点灯を抑制してもよい。「点灯を抑制する」とは、基本動作時の紫外線LED74の点灯状態と比べて、紫外線の照射量を少なくすることを意味する。例えば、制御部104は、紫外線LED74に接続されたトランジスタ(不図示)のゲート端子に与えるゲート信号を変化させ、紫外線LED74に対する通電率を低下させることで、紫外線LED74からの紫外線の照射量を少なくすることができる。これは、第2消灯動作についても同様である。すなわち、本明細書における「紫外線照射部を消灯させる」との説明は、「紫外線照射部の点灯を抑制する」と適宜読み替え可能である。
[4.3 光源ユニットの第2消灯動作]
次に、第2消灯動作について説明する。図6に示すように、制御部104は、第2消灯動作として、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cのいずれかが開閉された場合であって、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから次に冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されるまでの時間間隔iが閾値未満(例えば1分未満)であると判定部103により判定された場合(すなわち、上記特別状態であると判定部103により判定された場合)、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた時点から第2所定時間T2に亘り紫外線LED74を継続して消灯させ、第2所定時間T2の経過後に紫外線LED74を点灯させる。第2所定時間T2は、上記閾値以上(例えば1分以上)の長さである。第2所定時間T2は、第1所定時間T1よりも長い時間である。第2所定時間T2は、例えば10分である。
次に、第2消灯動作について説明する。図6に示すように、制御部104は、第2消灯動作として、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cのいずれかが開閉された場合であって、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから次に冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されるまでの時間間隔iが閾値未満(例えば1分未満)であると判定部103により判定された場合(すなわち、上記特別状態であると判定部103により判定された場合)、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた時点から第2所定時間T2に亘り紫外線LED74を継続して消灯させ、第2所定時間T2の経過後に紫外線LED74を点灯させる。第2所定時間T2は、上記閾値以上(例えば1分以上)の長さである。第2所定時間T2は、第1所定時間T1よりも長い時間である。第2所定時間T2は、例えば10分である。
詳しく述べると、制御部104は、検知部DTにより冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cのいずれかが開かれたことが検知された場合(例えば図6中のt31)に紫外線LED74を消灯させ、検知部DTにより冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが閉じられたことが検知された時点から所定時間(例えば第1所定時間T1)に亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。
そして、制御部104は、第2消灯動作として、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから次に冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されるまでの時間間隔iが閾値未満(例えば1分未満)である場合、時間間隔iが上記閾値以上である場合と比べて長い所定時間に亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。すなわち、制御部104は、時間間隔iが上記閾値以上(例えば1分以上)である場合は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた時点から第1所定時間T1(例えば2分)に亘り紫外線LED74を継続して消灯させ、第1所定時間T1の経過後に紫外線LED74を点灯させる。一方で、制御部104は、上記時間間隔iが上記閾値未満(例えば1分未満)である場合は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた時点(例えば図6中のt32)から第2所定時間T2(例えば10分)に亘り紫外線LED74を継続して消灯させ、第2所定時間T2の経過後(例えば図6中のt33)に紫外線LED74を点灯させる。なお、上述したように、上記時間間隔iは、同一の扉20の開閉の時間間隔に限らず、ある扉20と別の扉20(例えば冷蔵室扉20Aと野菜室扉20B)の開閉の時間間隔でもよい。
[4.4 光源ユニットのその他の動作]
図7は、紫外線LED74を消灯させた(または点灯を抑制した)状態から紫外線LED74を点灯させた状態への移行時の制御例を示す図である。本実施形態では、紫外線LED74を消灯させた(または点灯を抑制した)から紫外線LED74を点灯させた状態にする場合、紫外線LED74に対する通電率を時間経過とともに徐々に高める。すなわち、制御部104は、紫外線LED74からの紫外線の照射量を徐々に増加させる。例えば、制御部104は、紫外線LED74に接続された電力供給用のトランジスタ(不図示)のゲート端子に与えるゲート信号を変化させることで、紫外線LED74に対する通電率を増加させる。図7は、通電率30%により十分な紫外線の照射量が得られる場合の例を示す。
図7は、紫外線LED74を消灯させた(または点灯を抑制した)状態から紫外線LED74を点灯させた状態への移行時の制御例を示す図である。本実施形態では、紫外線LED74を消灯させた(または点灯を抑制した)から紫外線LED74を点灯させた状態にする場合、紫外線LED74に対する通電率を時間経過とともに徐々に高める。すなわち、制御部104は、紫外線LED74からの紫外線の照射量を徐々に増加させる。例えば、制御部104は、紫外線LED74に接続された電力供給用のトランジスタ(不図示)のゲート端子に与えるゲート信号を変化させることで、紫外線LED74に対する通電率を増加させる。図7は、通電率30%により十分な紫外線の照射量が得られる場合の例を示す。
本実施形態では、制御部104は、第3所定時間T3に亘り、紫外線LED74に対する通電率を徐々に高める。第3所定時間T3は、例えば10分である。本明細書で「徐々に増加させる」とは、時間経過に比例して(すなわち線形状に)増加させる場合に限定されず、階段状に増加させる場合を含み得る。
[5.制御の流れ]
[5.1 第1消灯動作の制御の流れ]
図8は、第1消灯動作の制御の流れを示すフローチャートである。本フローチャートでは、野菜室扉20Bが閉じられており、紫外線LED74が点灯されているとともに、可視光LED75が消灯されている状態を前提とする。以下に説明する例は、野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された場合、紫外線LED74がすぐに点灯される例である。また以下に説明する例は、冷蔵室扉20Aが開かれる場合の例であるが、冷凍室扉20Cが開かれる場合も同様である。
[5.1 第1消灯動作の制御の流れ]
図8は、第1消灯動作の制御の流れを示すフローチャートである。本フローチャートでは、野菜室扉20Bが閉じられており、紫外線LED74が点灯されているとともに、可視光LED75が消灯されている状態を前提とする。以下に説明する例は、野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された場合、紫外線LED74がすぐに点灯される例である。また以下に説明する例は、冷蔵室扉20Aが開かれる場合の例であるが、冷凍室扉20Cが開かれる場合も同様である。
まず、制御部104は、野菜室扉20Bが閉じられている状態で、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが開かれたことが検知されたか否か(すなわち、検知部DTにより人が存在することに対応する所定状態が検知されたか否か)を判定する(S101)。制御部104は、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが開かれたことが検知されない場合(S101:NO)、所定の周期でS101を繰り返す。
制御部104は、野菜室扉20Bが閉じられている状態で、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが開かれたことが検知された場合(S101:YES)、冷蔵室扉20Aが開かれる前に予め紫外線LED74を消灯させる(S102)。なおこの時点では、制御部104は、可視光LED75を点灯させずに、可視光LED75の消灯状態を維持する。
次に、制御部104は、紫外線LED74および可視光LED75が消灯された状態で、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが閉じられたことが検知されたか否かを判定する(S103)。制御部104は、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが閉じられたことが検知されない場合(S103:NO)、所定の周期でS103の処理を繰り返す。
制御部104は、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが閉じられたことが検知された場合(S103:YES)、冷蔵室扉20Aが閉じられた時点から第1所定時間T1のカウントを開始する(S104)。
ここで、冷蔵室扉20Aが閉じられるよりも前、また第1所定時間T1の経過前に野菜室扉20Bが開かれる場合があり得る。ただしこの場合、紫外線LED74はすでに消灯されているので、これら時点で野菜室扉20Bが開かれた場合であっても、紫外線LED74に関する特別な制御は必要なく、紫外線LED74はそのまま消灯状態を維持される。一方で、これら時点で野菜室扉20Bが開かれた場合、制御部104は、可視光LED75を点灯させ、野菜室11B内に可視光を照射させる(図6参照)。
次に、制御部104は、第1所定時間T1が経過したか否かを判定する(S105)。制御部104は、第1所定時間T1が経過していないと判定した場合(S105:NO)、所定の周期でS105の処理を繰り返す。制御部104は、第1所定時間T1の経過前に冷蔵室扉20A(または冷凍室扉20C)が再び開閉された場合、第1所定時間T1のカウントをリセットし、冷蔵室扉20A(または冷凍室扉20C)が最後に閉じられた時点から第1所定時間T1を再びカウントする。
制御部104は、第1所定時間T1が経過したと判定した場合(S105:YES)、野菜室扉スイッチSWBの検知結果に基づき、第1所定時間T1の経過時点で野菜室扉20Bが閉じられているか否かを判定する(S106)。制御部104は、第1所定時間T1の経過時点での野菜室扉20Bが閉じられていない(野菜室扉20Bが開かれている)と判定した場合(S106:NO)、所定の周期でS106の処理を繰り返す。
制御部104は、第1所定時間T1の経過時点、またはS106の処理を繰り返すなかで、野菜室扉20Bが閉じられていると判定した場合(S106:YES)、紫外線LED74を点灯させる(S107)。これにより、第1消灯動作が終了する。一方で、制御部104は、野菜室扉スイッチSWBにより野菜室扉20Bが閉じられたことが検知された時点で、可視光LED75を消灯させる。
[5.2 第2消灯動作の制御の流れ]
図9は、第2消灯動作の制御の流れを示すフローチャートである。本フローチャートでは、野菜室扉20Bが閉じられており、紫外線LED74が点灯されているとともに、可視光LED75が消灯されている状態を前提とする。また以下に説明する例は、冷蔵室扉20Aが開かれる場合の例であるが、野菜室扉20Bまたは冷凍室扉20Cが開かれる場合も同様である。
図9は、第2消灯動作の制御の流れを示すフローチャートである。本フローチャートでは、野菜室扉20Bが閉じられており、紫外線LED74が点灯されているとともに、可視光LED75が消灯されている状態を前提とする。また以下に説明する例は、冷蔵室扉20Aが開かれる場合の例であるが、野菜室扉20Bまたは冷凍室扉20Cが開かれる場合も同様である。
第2消灯動作は、図8に示す第1消灯動作のS103の処理において、冷蔵室扉スイッチSWAにより冷蔵室扉20Aが閉じられたことが検知された場合(S103:YES)に開始される。この場合、判定部103は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが次に開閉されるまでの時間間隔が閾値未満であるか否かを判定する(S201)。
制御部104は、上記時間間隔が閾値以上であると判定された場合(S201:NO)、第2消灯動作は行わずに、第2消灯動作に関する制御を終了する。一方で、制御部104は、上記時間間隔が閾値以上であると判定された場合(S201:YES)、検知部DTの検知結果に基づき、全ての扉20(冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、および冷凍室扉20C)が閉じられたか否かを判定する(S202)。制御部104は、少なくとも1つの扉20が閉じられていないと判定した場合(S202:NO)、所定の周期でS202の処理を繰り返す。
制御部104は、全ての扉20が閉じられたと判定した場合(S202:YES)、全ての扉20が閉じられた時点から第2所定時間T2のカウントを開始する(S203)。次に、制御部104は、検知部DTの検知結果に基づき、いずれかの扉20が開かれたか否かを判定する(S204)。制御部104は、いずれかの扉20が開かれたと判定した場合(S204:YES)、S202の処理に戻る。
一方で、制御部104は、いずれの扉20も開かれていない判定した場合(S204:NO)、第2所定時間T2が経過したか否かを判定する(S205)。制御部104は、第2所定時間T2が経過していないと判定した場合(S205:NO)、S204の処理に戻る。制御部104は、第2所定時間T2が経過したと判定した場合(S205:YES)、紫外線LED74を点灯させる(S206)。これにより、第2消灯動作が終了する。
[6.利点]
冷蔵庫1の野菜室11Bに除菌用の紫外線LED74を配置する場合であって、野菜室扉20Bが閉じられたときに紫外線LED74を点灯させ、野菜室扉20Bが開けられたときに紫外線LED74を消灯させる冷蔵庫を比較例として考える。この比較例の構成では、野菜室扉20Bを勢いよく開いた場合(素早く開いた場合)などでは野菜室扉スイッチSWBの反応遅延が生じ、紫外線LED74の消灯が遅れる可能性がゼロではない。このため、ユーザは、野菜室扉スイッチSWBの反応遅延が生じない程度に野菜室扉20Bを慎重に開く必要があり、ユーザが不安感を持つ可能性がある。
冷蔵庫1の野菜室11Bに除菌用の紫外線LED74を配置する場合であって、野菜室扉20Bが閉じられたときに紫外線LED74を点灯させ、野菜室扉20Bが開けられたときに紫外線LED74を消灯させる冷蔵庫を比較例として考える。この比較例の構成では、野菜室扉20Bを勢いよく開いた場合(素早く開いた場合)などでは野菜室扉スイッチSWBの反応遅延が生じ、紫外線LED74の消灯が遅れる可能性がゼロではない。このため、ユーザは、野菜室扉スイッチSWBの反応遅延が生じない程度に野菜室扉20Bを慎重に開く必要があり、ユーザが不安感を持つ可能性がある。
一方で、本実施形態では、冷蔵庫1は、検知部DTと、制御部104とを有する。検知部DTは、人が存在することに対応する所定状態を検知する。制御部104は、野菜室扉20Bが閉じられた状態で紫外線LED74を点灯させるとともに、野菜室扉20Bが閉じられた状態で検知部DTにより上記所定状態が検知された場合、野菜室扉20Bが開けられる前に予め紫外線LED74を消灯させる。このような構成によれば、野菜室扉20Bが開けられる可能性がある状態になった場合に予め紫外線LED74を消灯しておくまたは紫外線LED74の点灯を抑制しておくことで、野菜室扉スイッチSWBの反応遅延が生じた場合であっても、紫外線がユーザに照射されることを抑制することができる。これにより、ユーザの安心感を向上させることができる。さらに言えば、野菜室扉20Bを慎重に開く必要も少なくなり、ユーザの利便性も向上させることができる。
本実施形態では、制御部104は、野菜室扉20Bが閉じられた状態で検知部DTにより冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された場合、野菜室扉20Bが開かれる前に予め紫外線LED74を消灯させる。ここで一般的に調理の時などは複数の食材を取るために野菜室扉20Bに加えて、冷蔵室扉20Aや冷凍室扉20Cがセットで開けられることが多い。このため、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことが検知された場合、次は野菜室扉20Bが開かれる可能性が高いと判断し、予め紫外線LED74を消灯させておく。これにより、冷凍室扉スイッチSWCや冷凍室扉スイッチSWCなど冷蔵庫1の既存の構成を用いて、ユーザの安心感を向上させることができる。
本実施形態では、制御部104は、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが開かれたことに応じて紫外線LED74を消灯させる場合、検知部DTにより冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが閉じられたことが検知された後に第1所定時間T1に亘り紫外線LED74を消灯させる。このような構成によれば、冷蔵室扉20Aまたは冷凍室扉20Cが閉じられた後のしばらくの間、紫外線LED74が消灯状態を維持するため、紫外線がユーザに照射されることをさらに抑制することができる。ユーザの安心感をさらに向上させることができる。
本実施形態では、制御部104は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが次に開閉されるまでの時間間隔が閾値未満である場合、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた後に第2所定時間T2に亘り紫外線LED74を消灯させる。このような構成によれば、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cの開閉間隔が短い時は、食材の出し入れの多い時間だと予想し、扉20の開け閉めが継続されることが予想される間は紫外線LED74を消灯させることができる。これにより、紫外線がユーザに照射されることをさらに抑制し、ユーザの安心感をさらに向上させることができる。
本実施形態では、制御部104は、紫外線LED74を消灯させた状態から紫外線LED74を点灯させた状態にする場合、紫外線LED74に対する通電率を時間経過とともに徐々に高める。このような構成によれば、扉20が閉状態から時間をかけて通電率を元の通電率に戻すことで、野菜室扉20Bが閉じられた後すぐにもう一度、野菜室扉20Bが開かれても、通電率が低い状態であれば消灯している可能性(または多くの紫外線を照射していない可能性)が高く、紫外線がユーザに照射されることをさらに抑制することができる。これにより、ユーザの安心感をさらに向上させることができる。また、紫外線LED74が完全に消灯している時間を短くすることができるため、除菌効果を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の冷蔵庫1について説明する。第2実施形態の冷蔵庫1は、判定部103Aにより冷蔵庫1が置かれている状況が分類される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
次に、第2実施形態の冷蔵庫1について説明する。第2実施形態の冷蔵庫1は、判定部103Aにより冷蔵庫1が置かれている状況が分類される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
本実施形態では、制御装置100は、第1実施形態の判定部103に代えて、判定部103Aを有する。判定部103Aは、検知部DTの検知結果(例えば、冷蔵室扉スイッチSWAの検知結果、野菜室扉スイッチSWBの検知結果、または冷凍室扉スイッチSWCの検知結果)に基づき、冷蔵庫1が置かれている状況を、以下の(a)~(c)の3つの状況に分類する。(a)第1状況:買い物をしたユーザが購入した複数の食材を冷蔵庫1に入れる作業を行っている状況、すなわち、短時間(例えば10分)のうちに複数の扉20が次々に開けられて購入した食材が冷蔵庫1に収容され、ひと通りの収容が完了した後は扉20が開かれない状況。(b)第2状況:ユーザが食材の整理のため冷蔵庫1に対して食材の出し入れを行っている状態や、ユーザがキッチンで調理中である状況、すなわち、上記第1状況と比べて長い時間(例えば30分から1時間)に亘り扉20の開閉が繰り返される状況。(c)第3状況:その他の状況であり、例えば単品の食材が冷蔵庫1から取り出された状況。
判定部103Aは、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cの開閉が第1時間(例えば5分)以上に亘り複数回行われる場合、冷蔵庫1が上記第1状況または上記第2状況にあると判定する。また、判定部103Aは、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cの開閉が上記第1時間よりも長い第2時間(例えば10分)以上に亘り複数回行われる場合、冷蔵庫1が上記第1状況ではなく上記第2状況にあると判定する。一方で、判定部103Aは、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cの開閉が一度行われてから次の開閉が上記第1時間よりも長い時間に亘って行われない場合、冷蔵庫1が上記第3状況にあると判定する。
制御部104は、判定部103Aにより冷蔵庫1が上記第3状況にあると判定された場合、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた後、所定時間Aに亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。所定時間Aは、例えば2分である。
制御部104は、判定部103Aにより冷蔵庫1が上記第1状況にあると判定された場合、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた後、所定時間Bに亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。所定時間Bは、例えば10分である。第1状況では、食材のひと通りの収容が完了した後では扉20は開かれる可能性は低いが、続いて調理が行われる場合などに備えて、所定時間Bは所定時間Aよりも長く設定される。
制御部104は、判定部103Aにより冷蔵庫1が上記第2状況にあると判定された場合、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが最後に閉じられた後、所定時間Cに亘り紫外線LED74を継続して消灯させる。所定時間Cは、例えば1時間である。第2状況では、調理の間に再び冷蔵庫1の扉が開かれる場合などに備えて、所定時間Cは所定時間Bよりも長く設定される。
このような構成によれば、冷蔵庫1が置かれている状況に応じて紫外線LED74を消灯させる時間が変更されるため、紫外線がユーザに照射されることをさらに抑制し、ユーザの安心感をさらに向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の冷蔵庫1について説明する。第3実施形態の冷蔵庫1は、近接センサ121の検知結果、接触センサ122の検知結果、または操作パネル130に対するユーザの操作などに基づき、冷蔵庫1の周囲に人が存在することに対応する所定状態が検知される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
次に、第3実施形態の冷蔵庫1について説明する。第3実施形態の冷蔵庫1は、近接センサ121の検知結果、接触センサ122の検知結果、または操作パネル130に対するユーザの操作などに基づき、冷蔵庫1の周囲に人が存在することに対応する所定状態が検知される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
図11は、第3実施形態の冷蔵庫1を示す正面図である。本実施形態の冷蔵庫1は、扉開放装置110、近接センサ121、接触センサ122、および操作パネル130を有する。
扉開放装置110は、例えば、筐体10の上壁10aに設けられたソレノイド111を有する。ソレノイド111は、冷蔵室扉20Aの上端部に対応して設けられたプランジャー111aを有し、当該プランジャー111aを用いて冷蔵室扉20Aを前方に押し出すことで、冷蔵室扉20Aを自動で開くことができる。ソレノイド111は、後述する近接センサ121がユーザの存在を検知した場合(または後述する接触センサ122がユーザの存在を検知した場合)、制御部104によって制御され、冷蔵室扉20Aを前方に押し出すことで冷蔵室扉20Aを開放する。
近接センサ121は、冷蔵室扉20Aに設けられている。近接センサ121は、例えば静電容量式のセンサであり、ユーザが手を近付けることで、ユーザの存在を検知可能である。近接センサ121は、検知部DTの一部を構成し得る。
接触センサ122は、冷蔵室扉20Aに設けられている。接触センサ122は、例えば静電容量式のセンサであり、近接センサ121と比べて感度が低く設定されている。接触センサ122は、ユーザが冷蔵室扉20Aの前面に触れることで、ユーザの存在を検知可能である。接触センサ122は、静電容量式のセンサに限らず、感圧式のセンサなどでもよい。接触センサ122は、検知部DTの一部を構成し得る。
本実施形態では、冷蔵室扉20Aは、冷蔵室扉20Aの前面を形成するガラス板を有する。操作パネル130は、ガラス板の後方に配置されている。操作パネル130は、操作部30aの位置を示す発光部131と、近接センサ132とを有する。発光部131は、通常時は消灯しており、操作部30aの位置が外部から分からない状態となる。これにより、冷蔵庫1の外観意匠を向上させることができる。本実施形態では、近接センサ132にユーザが手を近付けることで、発光部131が点灯し、操作部30aの位置がユーザに認知可能になる。近接センサ132は、例えば静電容量式のセンサである。近接センサ132は、検知部DTの一部を構成し得る。
冷蔵庫1は、タッチセンサ141が設けられた表示装置140を有してもよい。表示装置140は、通常時は低消費電力状態(いわゆるスリープ状態)に移行している。タッチセンサ141にユーザが触れることで、表示装置140は低消費電力状態から復帰して画像や映像を表示させる。本実施形態では、タッチセンサ141は、検知部DTの一部を構成し得る。
冷蔵庫1は、人感センサ150を有してもよい。人感センサ150は、例えば赤外線量に基づいて冷蔵庫1の周囲に存在する人を検知する。人感センサ150は、検知部DTの一部を構成し得る。
本実施形態では、制御部104は、野菜室扉20Bが閉じられた状態で、近接センサ121、接触センサ122、近接センサ132、タッチセンサ141、または人感センサ150によりユーザの存在が検知された場合(すなわち検知部DTにより前記所定状態が検知された場合)、野菜室扉20Bが開かれる前に予め紫外線LED74を消灯させるまたは紫外線LED74の点灯を抑制する。このような構成によっても、第1実施形態と同様に、冷蔵庫に関する安心感の向上を図ることができる。
以上、いくつかの実施形態について説明したが、実施形態は上記例に限定されない。例えば、紫外線LED74が設けられる貯蔵室11は、野菜室11Bに限定されず、冷蔵室11Aやチルド室11R、または冷凍室11Cでもよい。この場合、紫外線LED74が設けられる貯蔵室11が「第1貯蔵室」に該当し、それ以外の貯蔵室11が「第2貯蔵室」または「第3貯蔵室」に該当する。また上述した第1から第3の実施形態は、以下に説明する変形例で実現されてもよい。
(第1変形例)
図12は、第1変形例の冷蔵庫1を示す断面図である。本変形例では、光源ユニット70は、野菜室11Bの天井に取り付けられている。本変形例では、冷蔵庫1の前後方向において、第1野菜室容器40Baの仕切りPと冷蔵室ダクト51の前面との間である後側収容領域R2の上方に配置されている。本変形例では、第1野菜室容器40Baの仕切りPよりも後方側に光源ユニット70が配置されることで、前側収容領域R1に収容されたペットボトルPBに邪魔されずに、第1野菜室容器40Baおよび第2野菜室容器40Bbに収容された食材に対して紫外線および可視光を効率的に照射することができる。
図12は、第1変形例の冷蔵庫1を示す断面図である。本変形例では、光源ユニット70は、野菜室11Bの天井に取り付けられている。本変形例では、冷蔵庫1の前後方向において、第1野菜室容器40Baの仕切りPと冷蔵室ダクト51の前面との間である後側収容領域R2の上方に配置されている。本変形例では、第1野菜室容器40Baの仕切りPよりも後方側に光源ユニット70が配置されることで、前側収容領域R1に収容されたペットボトルPBに邪魔されずに、第1野菜室容器40Baおよび第2野菜室容器40Bbに収容された食材に対して紫外線および可視光を効率的に照射することができる。
(第2変形例)
上述した実施形態では、制御部104は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが次に開閉されるまでの時間間隔が閾値未満である場合に、第2消灯動作を行う。これに代えて/加えて、制御部104は、一定時間以内に冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉された開閉回数が閾値以上である判定部103により判定された場合(例えば、5分以内に扉20が2回以上開かれた場合)に、第2消灯動作を行ってもよい。すなわち、このような条件が満たされた場合に上記特別状態であると判定し、上記開閉回数が上記閾値未満である場合の所定時間(例えば第1所定時間T1)よりも長い第2所定時間T2に亘り紫外線LED74を消灯させてもよい。
上述した実施形態では、制御部104は、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉されてから冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが次に開閉されるまでの時間間隔が閾値未満である場合に、第2消灯動作を行う。これに代えて/加えて、制御部104は、一定時間以内に冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、または冷凍室扉20Cが開閉された開閉回数が閾値以上である判定部103により判定された場合(例えば、5分以内に扉20が2回以上開かれた場合)に、第2消灯動作を行ってもよい。すなわち、このような条件が満たされた場合に上記特別状態であると判定し、上記開閉回数が上記閾値未満である場合の所定時間(例えば第1所定時間T1)よりも長い第2所定時間T2に亘り紫外線LED74を消灯させてもよい。
上述した制御装置100の機能部(例えば、アクチュエータ制御部101、設定部102、判定部103,103A、および光源制御部104)の一部または全部は、CPU100bのようなハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。ただし、上記機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェア(回路部;circuitry)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。記憶部105は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrical Erasable ROM)のうち1つまたは複数の組み合わせにより実現される。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷蔵庫は、扉が閉じられた状態で所定状態が検知された場合、扉が開けられる前に紫外線照射部を消灯させるまたは点灯を抑制する制御部を持つ。このような構成によれば、冷蔵庫に関する安心感の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、10…筐体、11…貯蔵室、11A…冷蔵室、11B…野菜室、11C…冷凍室、20…扉、20A…冷蔵室扉、20B…野菜室扉、20C…冷凍室扉、74…紫外線LED(紫外線照射部)、75…可視光LED(可視光照射部)、100…制御装置、103,103A…判定部、104…光源制御部(制御部)、DT…検知部、SWA…冷蔵室扉スイッチ、SWB…野菜室扉スイッチ、SWC…冷凍室扉スイッチ。
Claims (10)
- 貯蔵室を有した筐体と、
前記貯蔵室を開閉可能に閉じる扉と、
前記貯蔵室内にウイルスまたは菌を抑制する効果を有する光を照射する光照射部と、
人が存在することに対応する所定状態を検知する検知部と、
前記扉が閉じられた状態で前記光照射部を点灯させるとともに、前記扉が閉じられた状態で前記検知部により前記所定状態が検知された場合、前記扉が開けられる前に予め前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する制御部と、
を備えた冷蔵庫。 - 前記貯蔵室は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、
前記扉は、前記第1貯蔵室を開閉可能に閉じる第1扉と、前記第2貯蔵室を開閉可能に閉じる第2扉とを含み、
前記光照射部は、前記第1貯蔵室内に前記光を照射し、
前記検知部は、前記第2扉の開閉を検知可能であり、
前記制御部は、前記第1扉が閉じられた状態で前記検知部により前記第2扉が開かれたことが検知された場合、前記第1扉が開けられる前に予め前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記第2扉が開かれたことに応じて前記光照射部を消灯させるまたは点灯を抑制する場合、前記検知部により前記第2扉が閉じられたことが検知された後も所定時間に亘り前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記所定時間の経過前に前記検知部により前記第2扉が再び開かれたことが検知された場合、前記所定時間のカウントをリセットし、前記検知部により前記第2扉が再び閉じられたことが検知された後に前記所定時間に亘り前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項3に記載の冷蔵庫。 - 前記貯蔵室は、第3貯蔵室を含み、
前記扉は、前記第3貯蔵室を開閉可能に閉じる第3扉を含み、
前記検知部は、前記第3扉の開閉を検知可能であり、
前記制御部は、前記所定時間の経過前に前記検知部により前記第3扉が開かれたことが検知された場合、前記所定時間のカウントをリセットし、前記検知部により前記第3扉が閉じられたことが検知された後に前記所定時間または別の所定時間に亘り前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項3または請求項4に記載の冷蔵庫。 - 前記貯蔵室は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、
前記扉は、前記第1貯蔵室を開閉可能に閉じる第1扉と、前記第2貯蔵室を開閉可能に閉じる第2扉とを含み、
前記光照射部は、前記第1貯蔵室内に前記光を照射し、
前記検知部は、前記第1扉の開閉および前記第2扉の開閉を検知可能であり、
前記制御部は、前記第1扉または前記第2扉が開閉されてから前記第1扉または前記第2扉が次に開閉されるまでの時間間隔が閾値未満である場合、前記第1扉または前記第2扉が最後に閉じられた後も所定時間に亘り前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記所定時間の長さは、前記閾値以上の長さである、
請求項6に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記時間間隔が前記閾値未満である場合、前記時間間隔が前記閾値以上である場合と比べて長い前記所定時間に亘り、前記第1扉または前記第2扉が最後に閉じられた後も前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項6または請求項7に記載の冷蔵庫。 - 前記貯蔵室は、第1貯蔵室と、第2貯蔵室とを含み、
前記扉は、前記第1貯蔵室を開閉可能に閉じる第1扉と、前記第2貯蔵室を開閉可能に閉じる第2扉とを含み、
前記光照射部は、前記第1貯蔵室内に前記光を照射し、
前記検知部は、前記第1扉の開閉および前記第2扉の開閉を検知可能であり、
前記制御部は、一定時間以内に前記第1扉または前記第2扉が開閉された回数が閾値以上であると判定された場合、前記第1扉または前記第2扉が最後に閉じられた後も所定時間に亘り前記光照射部を消灯させるまたは前記光照射部の点灯を抑制する、
請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記制御部は、前記光照射部を消灯させたまたは前記光照射部の点灯を抑制した状態から前記光照射部を点灯させた状態にする場合、前記光照射部に対する通電率を時間経過とともに徐々に高める、
請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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2020
- 2020-11-27 JP JP2020197369A patent/JP2022085604A/ja active Pending
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