JP2022082567A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022082567000001
【課題】文書を表示する表示画面(ウィンドウ)が複数存在し、それぞれのウィンドウにおいて複数のページからなる文書が表示されている場合において、それぞれのウィンドウにおいて文書を独立して操作する場合に比べて操作性を向上させる。
【解決手段】ビューワ24Aで文書-1を表示させ、他のビューワ24Bで他の文書-2を表示させる。利用者がビューワ24Aを操作して文書のページ捲り操作を実行して1ページ目から3ページ目を表示させると、ビューワ24Bはビューワ24Aと同期し、文書-2についても1ページから3ページ目にページ捲り操作を実行する。ビューワ24A,24Bのいずれかが最小化される等して使用されていない状態では、同期状態が一時的に解除される。
【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
従来から、コンピュータ等の画面上に複数のウィンドウを表示し、それぞれのウィンドウにおいて操作を実行するマルチウィンドウ処理が知られている。
特許文献1には、マルチウィンドウシステム環境下で、関連する複数のウィンドウそれぞれについて、使用者にとって作業効率が良い配置を継続的に記憶/再現することで、作業効率を上げることができる環境を提供することを課題として、画面に1以上の作業ウィンドウを表示可能なマルチウィンドウ機能を備えた表示システムと、画面に表示するためのグラフィックユーザインタフェース(GUI)を操作する入力装置と、画面上に表示されるウィンドウの一つを、少なくとも1つの他のウィンドウとグループ化するウィンドウ群形成手段と、グループ化されたウィンドウ群を連動させて処理するウィンドウ群制御手段を含むマルチウィンドウ情報処理装置が記載されている。
ウィンドウ群制御機能により、グループ群中のウィンドウの任意のウィンドウを最小化させた場合に、残りのウィンドウも全て最小化させる処理を行う。また、ウィンドウ群制御機能により、グループ群中のウィンドウの任意のウィンドウを終了させた場合に、残りのウィンドウも全て終了させる処理を行う。
特開2009-169545号公報
2以上の文書を別々のウィンドウで表示して、操作を同期させている際、他方の文書を利用していないとき等、ユーザーが意図しないときに同文書の操作が同期されてしまうことがある。
本発明の目的は、文書を表示する表示画面(ウィンドウ)が複数存在し、それぞれのウィンドウにおいて文書が表示されている場合において、他方の文書を利用していない際、文書に対する操作の同期を防止することにある。
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、第1文書を第1ウィンドウに表示させるとともに、第2文書を第2ウィンドウに表示させ、前記第1文書と前記第2文書の同期を指示する同期指示をユーザから受け付けた場合に、前記第1文書と前記第2文書の同期を設定し、前記同期を設定した場合に、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方に対して実行された操作内容をいずれか他方にも実行し、かつ、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が使用されていない状態にあるときに前記同期を解除し、前記使用されていない状態から使用状態に復帰したときに、前記同期指示をユーザから受け付けずに前記同期を再開する、ことを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、第1文書を第1ウィンドウに表示させるとともに、第2文書を第2ウィンドウに表示させ、前記第1文書と前記第2文書の同期を指示する同期指示をユーザから受け付けた場合に、前記第1文書と前記第2文書の同期を設定し、前記同期を設定した場合に、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方に対して実行された操作内容をいずれか他方にも実行し、前記第2文書が使用されていない状態にあるときは、前記第1文書に対して実行された操作内容を前記第2文書に対しては実行せず、前記第2文書が再び使用状態になったときは、前記同期指示をユーザから受け付けずに、前記第1文書に対して実行された操作内容を前記第2文書に対して実行する、ことを特徴とする情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記使用されていない状態は、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が最小化されている状態である請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記使用されていない状態は、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方の表示領域が閾値以下の状態である請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記使用されていない状態は、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が他方の裏側に存在する状態である請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記操作内容は、スクロール操作、倍率変更操作、ページ捲り操作の少なくともいずれかである請求項1~5のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1文書及び前記第2文書は厚み表示される請求項1~6のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第1文書及び前記第2文書は連続ページ表示される請求項1~6のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記第1文書は厚み表示され、前記第2文書は連続ページ表示される請求項1~6のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記同期制御手段は、同期されているか、あるいは同期が解除されているかを示す情報を表示する請求項1~9のいずれかに記載の情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、第1文書を第1ウィンドウに表示させるとともに、第2文書を第2ウィンドウに表示させ、前記第1文書と前記第2文書の同期を指示する同期指示をユーザから受け付けた場合に、前記第1文書と前記第2文書の同期を設定させ、前記同期を設定した場合に、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方に対して実行された操作内容をいずれか他方にも実行し、かつ、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が使用されていない状態にあるときに前記同期を解除し、前記使用されていない状態から使用状態に復帰したときに、前記同期指示をユーザから受け付けずに前記同期を再開させる、ことを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項1,2,11に記載の発明によれば、それぞれのウィンドウにおいて文書が表示されている場合において、他方の文書を利用していない際、文書に対する操作の同期が防止される。
請求項3に記載の発明によれば、さらに、第1文書と第2文書のいずれか一方が最小化されている場合に同期が解除される。
請求項4に記載の発明によれば、さらに、第1文書と第2文書のいずれか一方の表示領域が閾値以下の場合に同期が解除される。
請求項5に記載の発明によれば、さらに、第1文書と第2文書のいずれか一方が他方の裏側に存在する場合に同期が解除される。
請求項6に記載の発明によれば、さらに、スクロール操作、倍率変更操作、ページ捲り操作のいずれかにおいて操作性が向上し得る。
請求項7,8,9に記載の発明によれば、さらに、厚み表示、連続ページ表示の組合せにおいて同期及び同期解除がなされる。
請求項10に記載の発明によれば、さらに、利用者は同期/同期解除の状態を視認し得る。
実施形態の構成ブロック図である。 実施形態の表示モジュール(ビューワ)の機能ブロック図である。 実施形態のビューワの表示例である。 実施形態の複数ビューワの表示例である。 実施形態の同期設定画面例(その1)である。 実施形態の同期設定画面例(その2)である。 実施形態の複数ビューワの説明図である。 実施形態の前提となる処理フローチャートである。 実施形態のページ捲り同期説明図である。 実施形態のスクロール同期説明図である。 実施形態の拡大同期説明図である。 実施形態の最小化時の同期解除説明図(その1)である。 実施形態の最小化時の同期解除説明図(その2)である。 実施形態の表示領域が閾値以下時の同期解除説明図(その1)である。 実施形態の表示領域が閾値以下時の同期解除説明図(その2)である。 実施形態の一方のビューワが他方のビューワの裏側に位置する場合の同期解除説明図である。 実施形態の処理フローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<実施形態1>
1.構成
1.1 全体構成
図1は、本実施形態における情報処理装置10の構成ブロック図を示す。情報処理装置10は、具体的にはパーソナルコンピュータ、スマートフォン、あるいはタブレット端末等である。
情報処理装置10は、制御部12と、操作部14と、表示部16と、通信部18と、記憶部20を備える。
制御部12は、1又は複数のCPUと、ROMと、RAMを備える。CPUは、ROM又は記憶部20からRAM上にプログラムをロードして実行する。
操作部14は、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、利用者が所望の操作を入力する。
表示部16は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等であり、制御部12からの指令に応じて各種情報を表示する。
通信部18は、通信回線を介して外部サーバとデータを送受信する。通信回線は、インターネットやLAN等である。
記憶部20は、例えばフラッシュメモリやHDD、SSD等の記憶装置である。記憶部20は、メモリカードのように情報処理装置から着脱可能な記憶装置であってもよい。記憶部20は、文書管理ソフトウェア22を記憶する。文書管理ソフトウェア22は、例えばDocuWorks(登録商標)である。文書管理ソフトウェア22は、DVD-ROM等の記憶媒体を介して記憶部20に記憶してもよく、あるいは通信部18を介して外部サーバからダウンロードすることで記憶部20に記憶してもよい。
制御部12の1又は複数のCPUは、文書管理ソフトウェアを記憶部20から読み出し、これを実行することで各種の文書管理処理を実行する。具体的には、制御部12は、表示部16上に電子の机を表示し、当該電子の机の上に文書(紙文書や電子文書)を並べて表示し、並べた文書に対する閲覧や編集を実行する。制御部12は、電子の机に表示された文書のうち、利用者が所望の文書を選択すると、文書管理ソフトウェア22に含まれるモジュールである表示モジュール(Viewer:ビューワ)で当該文書を表示部16上に表示する。ビューワには、ページ単位での閲覧や編集を可能とする各種ツールが含まれている。
1.2 表示モジュール(ビューワ)の構成
図2は、表示モジュール(ビューワ)24の機能ブロック図を示す。ビューワ24は、表示制御部26と、操作制御部28と、通信解釈部30と、プロセス間送信部32と、プロセス間受信部34を備える。なお、これらの機能ブロックは、制御部12の1又は複数のCPUが処理プログラムを実行することで実現されるが、機能ブロックの一部は、プログラムの実行によるソフトウェア処理ではなく、ハードウェア処理により実現してもよい。ハードウェア処理は、例えばASICやFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などの回路を用いて行ってもよい。
表示制御部26は、表示手段及び設定手段として機能し、表示部16におけるユーザインターフェイス、より具体的には文書の表示形態を制御する。
操作制御部28は、同期制御手段として機能し、操作部14における利用者の操作を検出する。操作制御部28は、利用者による操作内容に応じた指令を表示制御部26に出力する。また、操作制御部28は、通信解釈部30で解釈された操作内容に応じた指令を表示制御部26に出力する。また、操作制御部28は、特定の条件が満たされる場合に、操作内容をプロセス間送信部32に出力する。特定の条件は、他のビューワとの間で同期が設定されている場合である。さらに、操作制御部28は、別の特定の条件が満たされる場合に、同期を解除する。別の特定の条件は、複数のビューワのいずれかが使用されていない状態の場合である。操作制御部28は、当該別の特定の条件が満たされる場合には同期を解除するが、当該特定の条件が満たされなくなる、つまり使用されていない状態から使用状態に復帰した場合には同期が再開される。
通信解釈部30は、プロセス間受信部34で受信した操作内容を解釈して操作制御部28に出力する。
プロセス間送信部32は、同期制御手段として機能し、操作制御部28からの操作内容を他のビューワのプロセス間受信部34に出力する。
プロセス間受信部34は、同期制御手段として機能し、他のビューワのプロセス間送信部32からの操作内容を受信して通信解釈部30に出力する。
図3は、ビューワ24により表示部16上に表示される文書の一例を示す。ビューワ24は1つのウィンドウとして機能し、ビューワ24の所定位置、例えば上部には表示している文書名(文書-1)241が表示され、その下に操作メニュー242が表示される。操作メニューは、例えば「ファイル」、「編集」、「表示」、「文書」、「ページ」、「アノテーション」、「ツール」、「ウィンドウ」である。操作メニュー242の下には各種操作を行うためのアイコン243が表示される。アイコン243の下には文書を表示するための表示エリアが配置され、この表示エリアに文書244が厚み表示モードで表示される。
厚み表示モードで文書244を表示する利点は、複数のページからなる文書244のページ数を直感的に把握し易いこと、所望のページを容易に指定し得ること、特定のページにアノテーション(付箋)が付加されている場合にもこれを容易に視認し得ること、等である。
ビューワ24は、厚み表示モードではなく、文書244を連続ページ表示モードで表示してもよく、利用者はいずれのモードで文書244を表示させるかを適宜選択し得る。
ビューワ24は、文書毎に起動され、複数のビューワ24、すなわち複数のウィンドウ(マルチウィンドウ)を同時に起動することで複数の文書が同時に表示され得る。
図4は、2つのビューワ24を起動することで表示部16上に2つの文書を同時に表示している状態を示す。ビューワ24としてビューワ24A及びビューワ24Bが起動し、それぞれ別の文書が厚み表示モードで表示される。ビューワ24Aは第1ウィンドウとして機能し、ビューワ24Bは第2ウィンドウとして機能する。
ビューワ24A及びビューワ24Bは独立に操作可能であり、利用者はいずれかのビューワ24をマウス等で選択することでアクティブ状態とし、そのビューワ24で表示された文書に対して所望の操作、例えばスクロール操作や倍率変更、コピー、ペースト、切り取り、削除等の操作が可能であり、これらの操作は他のビューワ、すなわち非アクティブなビューワに何らの影響も与えない。例えば、ビューワ24Aをアクティブ状態にして利用者がスクロール操作しても、そのスクロール操作は非アクティブなビューワ24Bには何らの影響も与えない。
他方で、利用者によっては、ビューワ24Aで表示されている文書とビューワ24Bで表示されている文書を同期させ、いずれか一方の文書に対する操作をそのまま他の文書にも反映させたいと欲する場合も少なくない。例えば、バージョンの異なる2つの文書をビューワ24A及びビューワ24Bで表示させ、新バージョンの文書をスクロールさせた場合に、これに応じて旧バージョンの文書も同時にスクロールされれば、利用者は新バージョンのページに対応する旧バージョンの部分をその都度スクロールする手間が省けるため、2つの文書を比較照合する際に極めて利便性が高いであろう。
そこで、本実施形態では、その前提として、デフォルト状態では2つのビューワ24A、24Bは互いに独立に動作するものの、利用者からの操作に応じてこれら2つのビューワ24A、24Bの動作を同期させることを可能としている。
以下では、本実施形態における前提としての同期処理について説明する。
図5及び図6は、ビューワ24の動作を同期させるための設定画面の一例を示す。表示制御部26により表示される画面である。まず、図5において利用者がビューワ24の操作メニュー242から「ウィンドウ」を選択すると、ウィンドウの各種操作メニュー245が表示される。図では、
・ウィンドウ右寄せ表示
・ウィンドウ左寄せ表示
・他のウィンドウと操作を同期する
の操作メニューが表示される。複数のビューワ24を同期させる場合、利用者は「他のウィンドウと操作を同期する」を選択する。
図6は、「他のウィンドウと操作を同期する」を選択した場合の設定画面を示す。ビューワ24の操作を同期する対象を選択する画面が表示され、同期すべきビューワにより表示されている文書名の一覧が表示される。図では、
・文書-1
・文書-2
・文書-3
・文書-4
が表示される。利用者が文書-1及び文書-2を同期させたい場合、該当するチェックボックスにチェックを入れることで選択し得る。
いま、ビューワ24Aで文書-1が表示され、ビューワ24Bで文書-2が表示され、利用者が文書-1及び文書-2の同期を設定したものとする。
図7は、2つのビューワ24A,24Bが同期設定された場合の2つのビューワ24A,24Bの関係を示す。
ビューワ24Aは、既述したように、表示制御部26aと、操作制御部28aと、通信解釈部30aと、プロセス間送信部32aと、プロセス間受信部34aを備える。同様に、ビューワ24Bは、表示制御部26bと、操作制御部28bと、通信解釈部30bと、プロセス間送信部32bと、プロセス間受信部34bを備える。利用者により設定された同期関係は、同期情報として操作制御部28a、28bにより保持される。
ビューワ24Aがアクティブ状態にあり、利用者がビューワ24Aで表示された文書-1に対して操作を行ったものとする。操作制御部28aは、利用者による操作部14の操作に応じ、表示制御部26aに指令を出力して操作に応じた表示を行う。また、操作制御部28aは、同期情報に基づきプロセス間送信部32aに操作内容及び同期先情報を出力する。プロセス間送信部32aは、同期先情報に基づいてビューワ24Bのプロセス間受信部34bを特定し、特定したプロセス間受信部34bに操作内容を出力する。
ビューワ24Bのプロセス間受信部34bは、ビューワ24Aから操作内容を受信すると、通信解釈部30bに出力する。
通信解釈部30bは、操作内容を解釈して操作制御部28bに出力する。
操作制御部28bは、解釈された操作内容に応じて表示制御部26bに指令を出力して操作内容に応じた表示を行う。
具体的に説明すると以下の通りである。
利用者が、ビューワ24Aにおいて文書-1をスクロール操作したものとする。操作制御部28aは、スクロール操作に応じて文書-1をスクロールすべく表示制御部26aに指令を出力する。表示制御部26aは、操作制御部28aからの指令に応じて文書-1をスクロール表示する。また、操作制御部28aは、同期情報に基づきプロセス間送信部32aにスクロール操作及び同期先情報を出力する。プロセス間送信部32aは、同期先情報に基づいてビューワ24Bのプロセス間受信部34bを特定し、特定したプロセス間受信部34bにスクロール操作を出力する。
ビューワ24Bのプロセス間受信部34bは、ビューワ24Aからスクロール操作を受信すると、通信解釈部30bに出力する。
通信解釈部30bは、スクロール操作を解釈して操作制御部28bに出力する。
操作制御部28bは、解釈されたスクロール操作に応じて表示制御部26bに指令を出力してスクロール表示を行う。プロセス間送信部32aからプロセス間受信部34bに出力されるスクロール操作には、スクロール操作量及びスクロール方向も含まれる。
また、利用者が、ビューワ24Aにおいて文書-1を拡大操作したものとする。操作制御部28aは、拡大操作に応じて文書-1を拡大すべく表示制御部26aに指令を出力する。表示制御部26aは、操作制御部28aからの指令に応じて文書-1を拡大表示する。また、操作制御部28aは、同期情報に基づきプロセス間送信部32aに拡大操作及び同期先情報を出力する。プロセス間送信部32aは、同期先情報に基づいてビューワ24Bのプロセス間受信部34bを特定し、特定したプロセス間受信部34bに拡大操作を出力する。
ビューワ24Bのプロセス間受信部34bは、ビューワ24Aから拡大操作を受信すると、通信解釈部30bに出力する。
通信解釈部30bは、拡大操作を解釈して操作制御部28bに出力する。
操作制御部28bは、解釈された拡大操作に応じて表示制御部26bに指令を出力して拡大表示を行う。プロセス間送信部32aからプロセス間受信部34bに出力される拡大操作には、拡大倍率も含まれる。
また、利用者が、ビューワ24Aにおいて文書-1のページ捲り操作したものとする。操作制御部28aは、拡大操作に応じて文書-1をページ捲りすべく表示制御部26aに指令を出力する。表示制御部26aは、操作制御部28aからの指令に応じて文書-1をページ捲り表示する。また、操作制御部28aは、同期情報に基づきプロセス間送信部32aにページ捲り操作及び同期先情報を出力する。プロセス間送信部32aは、同期先情報に基づいてビューワ24Bのプロセス間受信部34bを特定し、特定したプロセス間受信部34bにページ捲り操作を出力する。
ビューワ24Bのプロセス間受信部34bは、ビューワ24Aからページ捲り操作を受信すると、通信解釈部30bに出力する。
通信解釈部30bは、ページ捲り操作を解釈して操作制御部28bに出力する。
操作制御部28bは、解釈されたページ捲り操作に応じて表示制御部26bに指令を出力してページ捲り表示を行う。プロセス間送信部32aからプロセス間受信部34bに出力されるページ捲り操作には、ページ情報も含まれる。
なお、図7では、ビューワ24Aがアクティブ状態、ビューワ24Bが非アクティブ状態の場合について説明したが、ビューワ24Bがアクティブ状態、ビューワ24Aが非アクティブ状態の場合も同様である。この場合、操作制御部28bが操作内容をプロセス間送信部32bに出力し、プロセス間送信部32bは操作内容をプロセス間受信部34aに出力し、プロセス間受信部34aは受信した操作内容を通信解釈部30aに出力する。通信解釈部30aは操作内容を解釈して操作制御部28aに出力し、操作制御部28aは解釈された操作内容に応じて表示制御部26aに指令を出力する。図7において、一点鎖線矢印がこの場合の流れを示す。
2.同期処理
2.1 前提となる処理フローチャート
図8は、本実施形態の前提となる処理フローチャートを示す。ビューワ24Aがアクティブ状態、ビューワ24Bが非アクティブ状態における同期処理である。
操作制御部28aは、利用者による操作部14の操作が行われたか否かを判定する(S101)。
操作がなされた場合(S101でYES)、操作制御部28aは表示制御部26aに指令を出力してビューワ24Aに操作内容を反映させる(S102)。
次に、操作制御部28aは、他のビューワと同期設定されているか否かを判定する(S103)。
ビューワ24Aで表示された文書-1と、ビューワ24Bで表示された文書-2が利用者により同期設定されている場合(S103でYES)、操作制御部28aは操作内容をプロセス間送信部32aに供給する(S104)。
プロセス間送信部32aは、操作内容をビューワ24Bのプロセス間受信部34bに供給する(S105)。
プロセス間受信部34bは、受信した操作内容を通信解釈部30bに供給する(S106)。
通信解釈部30bは、操作内容を解釈して操作制御部28bに供給する(S107)。
操作制御部28bは、操作内容に応じて表示制御部26bに指令し(S108)、操作内容をビューワ24Bに反映させる(S109)。
2.2 ページ捲り処理
図9は、操作内容がページ捲りの場合の同期処理を示す。
図9(a)において、利用者が、ビューワ24Aで表示された厚み表示モードの文書-1の厚み部分にマウスのカーソルを操作すると、厚み部分の位置に応じたページ数のアイコン247が表示される。図では、文書-1の1ページ目が最上位に表示されるとともに、ページ数のアイコン247として3ページ目を示す「3」が表示されている。また、ビューワ24Bで表示された厚み表示の文書-2の1ページ目が最上位に表示されている。
図9(b)は、図9(a)の状態から利用者が文書-1のページ数のアイコン247をクリックした場合の画面例である。ビューワ24Aの操作制御部28aは、利用者によるページ数のアイコン247の操作に応じてページ捲り指令を表示制御部26aに出力し、表示制御部26aはこの指令に応じて文書-1の3ページ目を最上位に表示する。このとき、操作制御部28aは、プロセス間送信部32aを介してページ捲り操作をビューワ24Bに出力し、ビューワ24Bの操作制御部28bはページ捲り指令を表示制御部26bに指令し、表示制御部26bはこの指令に応じて文書-2の対応するページとして3ページ目を最上位に表示する。このようにして、ビューワ24Aにおけるページ捲り操作がビューワ24Bにおけるページ捲り操作に反映され、ビューワ24Aとビューワ24Bの操作が同期される。ページ捲り情報には、文書-1における「3ページ目」の情報が含まれる。文書-2の対応するページは、文書-1と同一ページである。
2.3 スクロール処理
図10は、操作内容がスクロールの場合の同期処理を示す。
図10(a)において、ビューワ24Aには文書-1の3ページ目が最上位に表示されており、ビューワ24Bには文書-2の3ページ目が最上位に表示されているものとする。この状態で利用者が、ビューワ24Aで表示された厚み表示モードの文書-1のスクロールを操作する。
図10(b)は、図10(a)の状態から利用者が文書-1をスクロール操作した場合の画面例である。ビューワ24Aの操作制御部28aは、利用者によるスクロール操作に応じてスクロール指令を表示制御部26aに出力し、表示制御部26aはこの指令に応じて文書-1をスクロール表示する。このとき、操作制御部28aは、プロセス間送信部32aを介してスクロール操作をビューワ24Bに出力し、ビューワ24Bの操作制御部28bはスクロール指令を表示制御部26bに指令し、表示制御部26bはこの指令に応じて文書-2の3ページ目をスクロール表示する。スクロール操作量及びスクロール方向は、文書-1のスクロール量及びスクロール方向と同一である。このようにして、ビューワ24Aにおけるスクロール操作がビューワ24Bにおけるスクロール操作に反映され、ビューワ24Aとビューワ24Bの操作が同期される。
2.4 倍率変更処理
図11は、操作内容が倍率変更の場合の同期処理を示す。
図11(a)において、ビューワ24Aには文書-1の3ページ目が最上位に表示されており、ビューワ24Bには文書-2の3ページ目が最上位に表示されているものとする。この状態で利用者が、ビューワ24Aで表示された厚み表示モードの文書-1の倍率を変更し、例えば拡大操作する。
図11(b)は、図11(a)の状態から利用者が文書-1を拡大操作した場合の画面例である。ビューワ24Aの操作制御部28aは、利用者による拡大操作に応じて拡大指令を表示制御部26aに出力し、表示制御部26aはこの指令に応じて文書-1を拡大表示する。このとき、操作制御部28aは、プロセス間送信部32aを介して拡大操作をビューワ24Bに出力し、ビューワ24Bの操作制御部28bは拡大指令を表示制御部26bに指令し、表示制御部26bはこの指令に応じて文書-2の3ページ目を同一倍率で拡大表示する。このようにして、ビューワ24Aにおける倍率変更操作がビューワ24Bにおける倍率変更操作に反映され、ビューワ24Aとビューワ24Bの操作が同期される。
3.同期解除処理
以上のようにビューワ24Aとビューワ24Bの操作が同期されることで操作性が向上し得るが、他方で、ビューワ24Aとビューワ24Bの操作を同期してしまうと逆に操作性が低下する場合もあり得る。
例えば、ビューワ24Bで表示された文書-2について使用しないためそのサイズを最小化した場合である。このようにビューワ24Bを最小化した場合において、仮にビューワ24Aの操作をビューワ24Bに同期させてしまうと、利用者は使用する意思がないにもかかわらず勝手にページ捲りされてしまう、あるいは勝手に倍率が変更されてしまう等の事態が生じ、むしろ操作性が低下するおそれがある。
また、ビューワ24Bで表示された文書-2の位置をビューワ24Bの片側に寄せてその表示領域を小さくした、あるいは文書-2を縮小してその表示領域を小さくした場合である。このように文書-2の表示領域を小さくして閾値以下とした場合において、仮にビューワ24Aの操作をビューワ24Bに同期させてしまうと、利用者は使用する意思がないにもかかわらず勝手にページ捲りされてしまう、あるいは勝手に倍率が変更されてしまう等の事態が生じ、むしろ操作性が低下するおそれがある。ビューワ24Bがビューワ24Aの裏側に存在するために文書-2が文書-1の裏側に隠れている場合についても同様である。
そこで、本実施形態では、このような場合には、ビューワ24Aとビューワ24Bの同期を一時的に解除し、一方のビューワでの独立の操作を可能として他方のビューワに影響を与えないようにする。
3.1 最小化表示時のページ捲り処理
図12(a)は、ビューワ24Aに文書-1の3ページ目が最上位に表示され、ビューワ24Bに文書-2の3ページ目が最上位に表示されている状態を示す。この状態から、利用者は文書-2について暫く使用しないものとしてそのサイズを最小化する。最小化は、例えば特定のアイコンを操作することで実行される。
図12(b)は、文書-2を最小化した状態を示す。この状態において利用者がビューワ24Aを操作して図9に示すような厚み部分に表示されるアイコン247をクリックして文書-1のページ捲り操作を実行すると、ビューワ24Aでは文書-1の例えば7ページ目が最上位に表示されるようになる。
ここで、文書-2が使用状態における通常の大きさであれば図9(b)に示すようにビューワ24Aの操作がビューワ24Bに同期されてビューワ24Bでも文書-2のページ捲り操作が実行されるが、ビューワ24Bでは文書-2が最小化されているため同期が解除され、ビューワ24Aにおけるページ捲り操作はビューワ24Bにおいて実行されない。図において、「×」印は同期が解除されていることを示す。具体的には、操作制御部28bは、通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(ページ捲り操作)を受信するが、文書-2が最小化されていることを検知すると、当該操作内容を無効として表示制御部26bに指令せず同期を解除する。
従って、図12(b)の状態から利用者が文書-2を最小化サイズから再び元のサイズに復帰させても、図12(c)に示すように、文書-2は図12(a)と同様に3ページ目が最上位に表示された状態のまま維持される。同期されていれば文書-2についても7ページ目が最上位に表示されるべきところ、本実施形態では3ページ目のままである点に留意すべきである。
図12(c)の状態から利用者がビューワ24Aを操作して文書-1のページ捲り操作を実行すると、ビューワ24Aとビューワ24Bの同期が再開する。文書-2はもはや最小化されていないからであり、操作制御部28bは、文書-2が最小化されていないことを検知して通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(ページ捲り操作)を受信し、当該操作内容に応じて表示制御部26bに指令する。このとき、利用者は図5、図6に示す同期設定を再び行う必要はない。
3.2 最小化表示時の倍率変更処理
図13(a)は、ビューワ24Aに文書-1の3ページ目が最上位に表示され、ビューワ24Bに文書-2の3ページ目が最上位に表示されている状態を示す。この状態から、利用者は文書-2について暫く使用しないものとしてそのサイズを最小化する。
図13(b)は、文書-2を最小化した状態を示す。この状態において利用者がビューワ24Aを操作して文書-1の拡大操作を実行すると、ビューワ24Aでは文書-1が拡大表示される。
ここで、文書-2が使用状態における通常の大きさであれば図11(b)に示すようにビューワ24Aの操作がビューワ24Bに同期されてビューワ24Bでも文書-2の拡大操作が実行されるが、ビューワ24Bでは文書-2が最小化されているため同期が解除され、ビューワ24Aにおける拡大操作はビューワ24Bにおいて実行されない。図において、「×」印は同期が解除されていることを示す。具体的には、操作制御部28bは、通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(拡大操作)を受信するが、文書-2が最小化されていることを検知すると、当該操作内容を無効として表示制御部26bに指令せず同期を解除する。
従って、図13(b)の状態から利用者が文書-2を最小化サイズから再び元のサイズに復帰させても、図13(c)に示すように、文書-2は図12(a)と同様のサイズのまま維持される。
図13(c)の状態から利用者がビューワ24Aを操作して文書-1の拡大操作を実行すると、ビューワ24Aとビューワ24Bの同期が再開する。文書-2はもはや最小化されていないからであり、操作制御部28bは、文書-2が最小化されていないことを検知して通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(拡大操作)を受信し、当該操作内容に応じて表示制御部26bに指令する。このとき、利用者は図5、図6に示す同期設定を再び行う必要はない。
利用者がビューワ24Aを操作して文書-1をスクロール操作する場合も同様であり、文書-2が最小化されている場合にはビューワ24Aにおけるスクロール操作はビューワ24Bにおいて実行されない。
3.3 表示領域が閾値以下時のページ捲り処理
図14(a)は、ビューワ24Aに文書-1の3ページ目が最上位に表示され、ビューワ24Bに文書-2の3ページ目が最上位に表示されている状態を示す。この状態から、利用者は文書-2について暫く使用しないものとして文書-2をビューワ24Bの片側に寄せてその表示領域を小さくする。
図14(b)は、文書-2の表示領域を小さくした状態を示す。この状態において利用者がビューワ24Aを操作して図9に示すような厚み部分に表示されるアイコン247をクリックして文書-1のページ捲り操作を実行すると、ビューワ24Aでは文書-1の例えば7ページ目が最上位に表示されるようになる。
ここで、文書-2の表示領域が閾値を超えるのであれば図9(b)に示すようにビューワ24Aの操作がビューワ24Bに同期されてビューワ24Bでも文書-2のページ捲り操作が実行されるが、ビューワ24Bでは文書-2の表示領域が閾値以下と小さくされているため同期が解除され、ビューワ24Aにおけるページ捲り操作はビューワ24Bにおいて実行されない。図において、「×」印は同期が解除されていることを示す。具体的には、操作制御部28bは、通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(ページ捲り操作)を受信するが、文書-2の表示領域が閾値以下と小さくされていることを検知すると、当該操作内容を無効として表示制御部26bに指令せず同期を解除する。閾値は、例えば文書-2の1ページ分面積の30%~50%等と設定し得るがこれに限定されない。閾値は操作制御部28bがデフォルト値として保持してもよく、利用者が適宜調整可能であってもよい。
従って、図14(b)の状態から利用者が文書-2の表示領域を再び元のサイズに復帰させても、図14(c)に示すように、文書-2は図14(a)と同様に3ページ目が最上位に表示された状態のまま維持される。
図14(c)の状態から利用者がビューワ24Aを操作して文書-1のページ捲り操作を実行すると、ビューワ24Aとビューワ24Bの同期が再開する。文書-2の表示領域はもはや閾値を超えるからであり、操作制御部28bは、文書-2の表示領域が閾値以下でないことを検知して通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(ページ捲り操作)を受信し、当該操作内容に応じて表示制御部26bに指令する。
3.4 表示領域が閾値以下時のスクロール処理
図15(a)は、ビューワ24Aに文書-1の3ページ目が最上位に表示され、ビューワ24Bに文書-2の3ページ目が最上位に表示されている状態を示す。この状態から、利用者は文書-2について暫く使用しないものとして文書-2をビューワ24Bの片側に寄せてその表示領域を小さくする。
図15(b)は、文書-2の表示領域を小さくした状態を示す。この状態において利用者がビューワ24Aを操作してスクロール操作する。
文書-2の表示領域が閾値を超えるのであれば図10(b)に示すようにビューワ24Aの操作がビューワ24Bに同期されてビューワ24Bでも文書-2のスクロール操作が実行されるが、ビューワ24Bでは文書-2の表示領域が閾値以下と小さくされているため同期が解除され、ビューワ24Aにおけるスクロール操作はビューワ24Bにおいて実行されない。図において、「×」印は同期が解除されていることを示す。具体的には、操作制御部28bは、通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(スクロール操作)を受信するが、文書-2の表示領域が閾値以下と小さくされていることを検知すると、当該操作内容を無効として表示制御部26bに指令せず同期を解除する。
従って、図15(b)の状態から利用者が文書-2の表示領域を再び元のサイズに復帰させても、図15(c)に示すように、文書-2は図15(a)と同様の状態が維持される。
図15(c)の状態から利用者がビューワ24Aを操作して文書-1のページ捲り操作を実行すると、ビューワ24Aとビューワ24Bの同期が再開する。文書-2の表示領域はもはや閾値を超えるからであり、操作制御部28bは、文書-2の表示領域が閾値以下でないことを検知して通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(スクロール操作)を受信し、当該操作内容に応じて表示制御部26bに指令する。
利用者がビューワ24Aを操作して文書-1の倍率を変更する場合も同様であり、文書-2の表示領域が閾値以下であればビューワ24Aにおける倍率変更操作はビューワ24Bにおいて実行されない。
3.5 ビューワが他のビューワの裏側に存在する場合のページ捲り処理
図16(a)は、ビューワ24Aに文書-1の3ページ目が最上位に表示され、ビューワ24Bに文書-2の3ページ目が最上位に表示されているもののビューワ24Bがビューワ24Aの裏側に位置している状態を示す。
図16(b)は、図16(a)の状態から利用者がビューワ24Aを操作して図9に示すような厚み部分に表示されるアイコン247をクリックして文書-1のページ捲り操作を実行した状態を示す。ビューワ24Aでは文書-1の例えば7ページ目が最上位に表示されるようになる。
ここで、ビューワ24Bがビューワ24Aと並存しているのであれば図9(b)に示すようにビューワ24Aの操作がビューワ24Bに同期されてビューワ24Bでも文書-2のページ捲り操作が実行されるが、ビューワ24Bはビューワ24Aの裏側に隠れているため同期が解除され、ビューワ24Aにおけるページ捲り操作はビューワ24Bにおいて実行されない。図において、「×」印は同期が解除されていることを示す。具体的には、操作制御部28bは、通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(ページ捲り操作)を受信するが、ビューワ24Bがビューワ24Aの裏側に位置していることを検知すると、当該操作内容を無効として表示制御部26bに指令せず同期を解除する。
従って、図16(b)の状態から利用者がビューワ24Bをビューワ24Aと並存させても、図16(c)に示すように、文書-2は3ページ目が最上位に表示された状態のまま維持される。
図16(c)の状態から利用者がビューワ24Aを操作して文書-1のページ捲り操作を実行すると、ビューワ24Aとビューワ24Bの同期が再開する。ビューワ24Bはもはやビューワ24Aの裏側に位置していないからであり、操作制御部28bは、ビューワ24Bがビューワ24Aの裏側に位置していないことを検知して通信解釈部30bからビューワ24Aでの操作内容(ページ捲り操作)を受信し、当該操作内容に応じて表示制御部26bに指令する。ビューワ24Bがビューワ24Aの裏側に位置しているか否かは、例えばビューワ24Bがビューワ24Aの裏側(あるいは後側)に位置し、両者の重なり度合いが閾値以上(例えば70%以上)であるか否かにより判定され得る。従って、図16(c)に示すように、たとえビューワ24Bの一部がビューワ24Aの裏側に存在していたとしてもその重なり度合いが閾値以下であって文書-2の殆どが見えている場合には同期状態は維持される。この意味で、たとえビューワ24Bの一部がビューワ24Aの裏側に存在していたとしても文書-2の表示領域が閾値を超える場合には同期状態は維持されるといえる。
3.6 処理フローチャート
図17は、本実施形態の処理フローチャートを示す。
まず、操作制御部28aは、利用者による操作部14の操作が行われたか否かを判定する(S201)。
操作がなされた場合(S201でYES)、操作制御部28aは表示制御部26aに指令を出力してビューワ24Aに操作内容を反映させる(S202)。
次に、操作制御部28aは、他のビューワと同期設定されているか否かを判定する(S203)。同期が設定されていない場合(S203でNO)には、同期せずにビューワ24A,24Bはそれぞれ独立に動作する。
ビューワ24Aで表示された文書-1と、ビューワ24Bで表示された文書-2が利用者により同期設定されている場合(S203でYES)、次に、操作制御部28aは、ビューワ24Aあるいはビューワ24Bのいずれかが最小化されているか否かを判定する(S204)。最小化されている場合(S204でYES)、S203で同期設定されているにもかかわらず同期を解除してビューワ24A,24Bはそれぞれ独立に動作する。
ビューワ24A,24Bのいずれも最小化されていない場合(S204でNO)、次に、操作制御部28aは、文書-1あるいは文書-2のいずれかの表示領域が閾値以下であるか否かを判定する(S205)。表示領域が閾値以下である場合(S205でYES)、S203で同期設定されているにもかかわらず同期を解除してビューワ24A,24Bはそれぞれ独立に動作する。
最小化されておらず、表示領域が閾値以下でもない場合(S205でNO)、操作制御部28aは操作内容をプロセス間送信部32aに供給する(S206)。
プロセス間送信部32aは、操作内容をビューワ24Bのプロセス間受信部34bに供給する(S207)。
プロセス間受信部34bは、受信した操作内容を通信解釈部30bに供給する(S208)。
通信解釈部30bは、操作内容を解釈して操作制御部28bに供給する(S209)。
操作制御部28bは、操作内容に応じて表示制御部26bに指令し(S210)、操作内容をビューワ24Bに反映させる(S211)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
<変形例1>
実施形態では、2つのビューワ24A,24Bを同期させる場合について説明したが、図6からも理解されるように、3つ以上のビューワにより表示される3つ以上の文書を互いに同期させてもよく、この場合に、同期状態にある3つ以上の文書のうち少なくともいずれかが使用されていない状態であれば当該ビューワとの同期を解除する。
例えば、文書-1,文書-2,文書-3,文書-4をそれぞれビューワ24で表示させている場合において、文書-1,文書-2,文書-3を同期させている場合に、文書-3が使用されていない状態、例えば最小化されている場合には、文書-3については同期を解除し、文書-1と文書-2については同期を維持する。すなわち、文書-1についてページ捲り操作が実行されると、文書-2については同期によりページ捲り操作が実行され、文書-3についてはページ捲り操作は実行されない。
<変形例2>
実施形態では、ビューワ24Aで文書-1を厚み表示モードで表示し、ビューワ24Bで文書-2を厚み表示モードで表示している場合においてビューワ24Aとビューワ24Bを同期させているが、ビューワ24Aで文書-1を連続ページ表示モードで表示し、ビューワ24Bで文書-2を連続ページ表示モードで表示している場合においてビューワ24Aとビューワ24Bを同期させてもよく、あるいはビューワ24Aで文書-1を厚み表示モードで表示し、ビューワ24Bで文書-2を連続ページ表示モードで表示している場合においてビューワ24Aとビューワ24Bを同期させてもよい。そして、これらの場合においても、ビューワ24Aとビューワ24Bのいずれかが使用されていない状態では同期が解除される。
<変形例3>
実施形態では、例えばビューワ24Aが使用されていない状態の場合に操作制御部28aは操作内容をプロセス間送信部32a及びプロセス間受信部34bを介して操作制御部28bに出力しないことで同期を解除しているが、操作内容はプロセス間送信部32a及びプロセス間受信部34bを介して操作制御部28bに出力されるものの、操作制御部28bが操作制御部28aから使用されていない状態、例えば最小化されている状態にある旨の情報を受信していることを条件として操作内容を表示制御部26bに指令しないことによっても同期を解除し得る。
<変形例4>
実施形態では、ビューワ24A,24Bのいずれかが使用されていない状態の場合に同期を解除しており、使用されていない状態として最小化、文書の表示領域の大きさを挙げたが、これらは例示であり、ビューワ若しくは文書が使用されていないことを示す他の状態を検知したときに同期を解除し得る。具体的には、たとえビューワが最小化されておらず、文書の表示領域が閾値を超えていても、一定時間以上文書に対する操作が実行されていない場合には同期を解除してもよい。
<変形例5>
実施形態では、ビューワ24A,24Bのいずれかが使用されていない状態の場合に同期を解除しているが、同期状態あるいは同期解除状態を利用者が視認し得るように表示部16の所定位置に同期状態あるいは同期解除状態を示す情報を表示してもよい。同期状態にあるビューワ同士を同じ色とし、同期が解除された場合に異なる色で表示してもよい。同期が解除された場合に、「同期が一時的に解除されました。」等のポップアップメッセージを表示してもよい。
10 情報処理装置、12 制御部、14 操作部、16 表示部、18 通信部、20 記憶部、22 文書管理ソフトウェア、24 表示モジュール、26 表示制御部、28 操作制御部、30 通信解釈部、32 プロセス間送信部、34 プロセス間受信部。

Claims (11)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    第1文書を第1ウィンドウに表示させるとともに、第2文書を第2ウィンドウに表示させ、
    前記第1文書と前記第2文書の同期を指示する同期指示をユーザから受け付けた場合に、前記第1文書と前記第2文書の同期を設定し、
    前記同期を設定した場合に、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方に対して実行された操作内容をいずれか他方にも実行し、かつ、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が使用されていない状態にあるときに前記同期を解除し、前記使用されていない状態から使用状態に復帰したときに、前記同期指示をユーザから受け付けずに前記同期を再開する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    第1文書を第1ウィンドウに表示させるとともに、第2文書を第2ウィンドウに表示させ、
    前記第1文書と前記第2文書の同期を指示する同期指示をユーザから受け付けた場合に、前記第1文書と前記第2文書の同期を設定し、
    前記同期を設定した場合に、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方に対して実行された操作内容をいずれか他方にも実行し、前記第2文書が使用されていない状態にあるときは、前記第1文書に対して実行された操作内容を前記第2文書に対しては実行せず、前記第2文書が再び使用状態になったときは、前記同期指示をユーザから受け付けずに、前記第1文書に対して実行された操作内容を前記第2文書に対して実行する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記使用されていない状態は、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が最小化されている状態である
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記使用されていない状態は、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方の表示領域が閾値以下の状態である
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  5. 前記使用されていない状態は、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が他方の裏側に存在する状態である
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  6. 前記操作内容は、スクロール操作、倍率変更操作、ページ捲り操作の少なくともいずれかである
    請求項1~5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記第1文書及び前記第2文書は厚み表示される
    請求項1~6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記第1文書及び前記第2文書は連続ページ表示される
    請求項1~6のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記第1文書は厚み表示され、前記第2文書は連続ページ表示される
    請求項1~6のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記プロセッサは、同期されているか、あるいは同期が解除されているかを示す情報を表示する
    請求項1~9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. コンピュータに、
    第1文書を第1ウィンドウに表示させるとともに、第2文書を第2ウィンドウに表示させ、
    前記第1文書と前記第2文書の同期を指示する同期指示をユーザから受け付けた場合に、前記第1文書と前記第2文書の同期を設定させ、
    前記同期を設定した場合に、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方に対して実行された操作内容をいずれか他方にも実行し、かつ、前記第1文書と前記第2文書のいずれか一方が使用されていない状態にあるときに前記同期を解除し、前記使用されていない状態から使用状態に復帰したときに、前記同期指示をユーザから受け付けずに前記同期を再開させる、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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