JP2022081809A - 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子装置 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】接合される基板及びダイヤモンド層に設けられるビア配線の断線を抑えた高性能の半導体装置を実現する。【解決手段】半導体装置1Aは、基板10及びそれと接合されるダイヤモンド層30を含む。基板10は、一方の面10bから他方の面10aまで貫通するビアホール11の縁部11aに、面10bに対して傾斜した傾斜面12を有する。ダイヤモンド層30は、一方の面30bから基板10と接合される他方の面30aまで貫通し、縁部31aが傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するビアホール31を有する。基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間には、ビアホール11,31と連通するビアホール41を有する埋め込み層40が設けられる。これにより、ビアホール11,41,31の内面に設けられるビア配線60の断線が抑えられ、半導体装置1Aの性能の低下が抑えられる。【選択図】図9

Description

本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子装置に関する。
動作に伴って発熱する半導体チップ等の発熱性の基板に、ヒートスプレッダを貼り付け、放熱を行う技術が知られている。放熱性を高めるため、比較的熱伝導率の高いCu(銅)、更にCuよりも熱伝導率の高いダイヤモンドの層を、ヒートスプレッダとして用いる技術が知られている。ヒートスプレッダとしてダイヤモンド層を用いる技術に関し、基板にビアホールを形成してそこにビア配線を形成し、接地のため、ダイヤモンド層にビアホールを形成し、基板との接合後、ダイヤモンド層のビアホール内にビア配線を形成する手法が知られている。
特開2020-27912号公報
ダイヤモンド層を用いる半導体装置では、ビアホールを形成した基板にダイヤモンド層を接合し、そのダイヤモンド層に基板のビアホールと連通するビアホールを形成し、基板とダイヤモンド層の両ビアホールにビア配線を同時形成する手法が用いられる場合がある。
この場合、ダイヤモンド層との接合前の、ビアホールを形成した基板の準備過程、例えば平坦化のための研磨で、そのビアホールの縁部に、ダイヤモンド層との接合面に対して傾斜した傾斜面が形成されることがある。このような状態から、基板にダイヤモンド層を接合すると、傾斜面が形成された基板のビアホールの縁部とダイヤモンド層との間に空隙が形成され得る。そして、基板に接合されたダイヤモンド層に、基板のビアホールと連通するサイズのビアホールを形成し、基板とダイヤモンド層の両ビアホールにビア配線を同時形成すると、当該空隙の部位でビア配線が断線してしまうことが起こり得る。このようなビア配線の断線は、半導体装置の性能の低下を招く恐れがある。
1つの側面では、本発明は、基板及びそれと接合されるダイヤモンド層に設けられるビア配線の断線を抑えた高性能の半導体装置を実現することを目的とする。
1つの態様では、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールとを有し、前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を有する基板と、前記基板の前記第2面と接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面と、前記第4面から前記第3面まで貫通する第2ビアホールとを有し、前記第3面側の前記第2ビアホールの縁部が、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向するダイヤモンド層と、前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間に設けられ、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを有する埋め込み層と、前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面に設けられたビア配線とを含む半導体装置が提供される。
また、別の態様では、上記のような半導体装置の製造方法、上記のような半導体装置を備える電子装置が提供される。
1つの側面では、基板及びそれと接合されるダイヤモンド層に設けられるビア配線の断線を抑えた高性能の半導体装置を実現することが可能になる。
半導体装置の例について説明する図である。 表面活性化接合について説明する図である。 原子拡散接合について説明する図である。 半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その1)である。 半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その2)である。 半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その3)である。 ビア配線の断線を回避するための一手法について説明する図(その1)である。 ビア配線の断線を回避するための一手法について説明する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の一例について説明する図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の変形例について説明する図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の放熱性について説明する図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その1)である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その3)である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その4)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の一例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その1)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その2)である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図(その3)である。 第3の実施の形態に係る半導体パッケージの一例について説明する図である。 第4の実施の形態に係る力率改善回路の一例について説明する図である。 第5の実施の形態に係る電源装置の一例について説明する図である。 第6の実施の形態に係る増幅器の一例について説明する図である。
まず、半導体装置の例について述べる。
図1は半導体装置の例について説明する図である。図1(A)には半導体装置の第1の例の要部断面図を模式的に示している。図1(B)には半導体装置の第2の例の要部断面図を模式的に示している。
図1(A)に示す半導体装置1000Aは、高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor;HEMT)を備える半導体装置の一例である。半導体装置1000Aは、下地基板1011及びそれに積層される半導体層1012を含む基板1010を有する。例えば、下地基板1011にSiC(シリコンカーバイド)が用いられ、半導体層1012にGaN(窒化ガリウム)等の窒化物半導体が用いられる。半導体装置1000Aは、基板1010の半導体層1012側の面1010aに設けられ半導体層1012に形成されるトランジスタと接続されるゲート電極1030、ソース電極1040及びドレイン電極1050を有する。半導体装置1000Aは更に、基板1010の半導体層1012側の面1010aに設けられるエッチングストッパ1060を有する。
ゲート電極1030、ソース電極1040、ドレイン電極1050及びエッチングストッパ1060には、例えば、金属が用いられる。エッチングストッパ1060は、金属配線1070を通じてソース電極1040と接続される。金属配線1070には、絶縁膜(図示せず)の上に形成される金属層や、ワイヤ等が用いられる。半導体装置1000Aには、基板1010(その下地基板1011及び半導体層1012)を貫通してエッチングストッパ1060に達するビアホール1080が設けられる。エッチングストッパ1060は、ビアホール1080をエッチングにより形成する際の基板1010の面1010b側からのエッチングを停止させる機能のほか、ソース電極1040と接続される電極層としての機能を有する。ビアホール1080の内面には、ビア配線1090が設けられる。ビア配線1090は、基板1010の面1010aとは反対側の面1010bに設けられる配線1100と連続するように設けられる。ビア配線1090及び配線1100には、例えば、金属が用いられる。
半導体装置1000Aにおいて、配線1100は、グランド(GND)電位に設定される。ソース電極1040は、金属配線1070、エッチングストッパ1060、ビア配線1090及び配線1100を通じて、GND接続される。ビア配線1090を通じてソース電極1040をGND接続する構造は、ソースインダクタンスを小さくすることが可能な構造の1つであり、特性面で有利となる。
ところで、半導体装置は、動作に伴い発熱し、その熱によってトランジスタの特性劣化が生じる場合がある。これまで、そのような熱の影響を抑えてトランジスタを動作させるための各種放熱技術が提案されている。放熱技術の1つとして、熱伝導率の高いダイヤモンド層をヒートスプレッダ(又はヒートシンク)として用いる技術が知られている。
図1(B)に示す半導体装置1000Bは、ダイヤモンド層1110をヒートスプレッダとして用いた半導体装置の一例である。
例えば、半導体装置1000Bでは、基板1010(その下地基板1011)が薄化され、その薄化された基板1010の面1010bに、ダイヤモンド層1110の一方の面1110aが接合される。基板1010が薄化されると、動作に伴い発熱するトランジスタとダイヤモンド層1110との間の熱抵抗が低減され、放熱性に有利となる。半導体装置1000Bでは、ダイヤモンド層1110、基板1010(その下地基板1011及び半導体層1012)を貫通してエッチングストッパ1060に達するビアホール1080が設けられる。そのビアホール1080の内面に、ダイヤモンド層1110の基板1010側の面1110aとは反対側の面1110bに設けられる配線1100と連続するビア配線1090が設けられる。図1(B)に示す半導体装置1000Bは、このような構成を有する点で、上記図1(A)に示した半導体装置1000Aと相違する。
半導体装置1000Bでは、基板1010に接合される高熱伝導率のダイヤモンド層1110をヒートスプレッダとして機能させる。これにより、基板1010に形成されて動作に伴い発熱するトランジスタの放熱性を高め、熱によるその特性劣化を抑えることが期待されている。
ここで、基板1010とダイヤモンド層1110との接合について説明する。
上記のような半導体装置1000Bでは、基板1010とダイヤモンド層1110との接合界面に熱抵抗(界面熱抵抗)が生じ得る。基板1010とダイヤモンド層1110との間の界面熱抵抗が大きいと、基板1010からダイヤモンド層1110への熱伝導効率が低下してしまい、ヒートスプレッダを用いる効果、ヒートスプレッダとしてダイヤモンド層1110を用いる効果が弱まってしまう。そのため、基板1010とダイヤモンド層1110との接合には、表面活性化接合や原子拡散接合といった、比較的界面熱抵抗が小さくなる手法が採用される。表面活性化接合の例について図2を参照して、また、原子拡散接合の例について図3を参照して、それぞれ説明する。
図2は表面活性化接合について説明する図である。図2(A)には研磨工程の一例を模式的に示している。図2(B)には表面活性化工程の一例を模式的に示している。図2(C)には接合工程の一例を模式的に示している。
表面活性化接合では、図2(A)に示すように、基板1010の、ダイヤモンド層1110と接合される側の面1010bが、研磨により平坦化され、同様に、ダイヤモンド層1110の、基板1010と接合される側の面1110aが、研磨により平坦化される。次いで、研磨された基板1010及びダイヤモンド層1110が、図2(B)に示すように、真空中に配置され、研磨された基板1010の面1010b及びダイヤモンド層1110の面1110aに対し、Ar(アルゴン)等のビーム1120が照射される。これにより、基板1010の面1010b及びダイヤモンド層1110の面1110aが活性化される。そして、図2(C)に示すように、真空中で荷重がかけられ、活性化された基板1010の面1010bとダイヤモンド層1110の面1110aとが直接接合される。表面活性化接合では、基板1010とダイヤモンド層1110との接合界面に接着剤等の材料を用いないため、非常に低い界面熱抵抗を実現することができる。
また、図3は原子拡散接合について説明する図である。図3(A)には研磨工程の一例を模式的に示している。図3(B)には金属層形成工程の一例を模式的に示している。図3(C)には接合工程の一例を模式的に示している。
原子拡散接合では、図3(A)に示すように、基板1010の、ダイヤモンド層1110と接合される側の面1010bが、研磨により平坦化され、同様に、ダイヤモンド層1110の、基板1010と接合される側の面1110aが、研磨により平坦化される。次いで、研磨された基板1010及びダイヤモンド層1110が、図3(B)に示すように、真空中に配置され、研磨された基板1010の面1010b及びダイヤモンド層1110の面1110aに対し、それぞれ金属層1131及び金属層1132が形成される。金属層1131及び金属層1132の形成には、スパッタ法等が用いられる。そして、図3(C)に示すように、真空中で荷重がかけられ、基板1010の面1010bに形成された金属層1131及びダイヤモンド層1110の面1110aに形成された金属層1132が接触され、金属原子の相互拡散により一体化され、金属層1130が形成される。これにより、基板1010とダイヤモンド層1110とが、一体化された金属層1130を介して接合される。原子拡散接合では、基板1010とダイヤモンド層1110との接合界面に形成される金属層1130に、比較的熱伝導率が低く且つ薄いものを用いることで、低い界面熱抵抗を実現することができる。
上記のような表面活性化接合でも原子拡散接合でも、接合に先立ち、基板1010とダイヤモンド層1110との接合面の研磨による平坦化が行われる。
次に、半導体装置1000Bの形成方法について説明する。
図4~図6は半導体装置の形成方法の一例について説明する図である。図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)、図6(A)及び図6(B)には、半導体装置形成の各工程の要部断面図を模式的に示している。
まず、図4(A)に示すような構造体1001が準備される。構造体1001は、下地基板1011及びそれに積層される半導体層1012を含む基板1010を有する。構造体1001は更に、基板1010の半導体層1012側の面1010aに設けられるゲート電極1030、ソース電極1040、ドレイン電極1050及びエッチングストッパ1060を有する。半導体層1012には、HEMT等のトランジスタが形成され、ゲート電極1030、ソース電極1040及びドレイン電極1050は、そのトランジスタと接続される。エッチングストッパ1060は、金属配線1070を用いてソース電極1040と接続される。
準備された構造体1001に対し、図4(B)に示すように、その基板1010の面1010aとは反対側の面1010b、即ち、下地基板1011側の面1010bに、エッチングストッパ1060に対応する位置に開口部1141を有するNi(ニッケル)等のエッチングマスク1140が形成される。そして、それをマスクにしたドライエッチングが行われ、基板1010を貫通してエッチングストッパ1060に達するビアホール1150が形成される。
ビアホール1150の形成後、図5(A)に示すように、そのドライエッチングに用いられたエッチングマスク1140が研磨により除去され、更に基板1010の面1010bが研磨により平坦化される。ここで、ビアホール1150の形成後の基板1010の研磨においては、基板1010の面1010b側のビアホール1150の縁部1151aの角1151bに負荷がかかり易い。そのため、ビアホール1150の角1151bが研磨により削られ、ビアホール1150の縁部1151aに傾斜面1152が形成される。例えば、幅H0が30μm~100μm程度、深さV0が30nm以上といったサイズで角1151bが削られ、ビアホール1150の縁部1151aに傾斜面1152が形成される。
基板1010の研磨と同様に、基板1010と接合されるダイヤモンド層1110の研磨が行われる。この研磨では、ダイヤモンド層1110の、基板1010の研磨後の面1010bと接合される面1110aが研磨により平坦化される。そして、図5(B)に示すように、基板1010及びダイヤモンド層1110の、研磨された互いの面1010b及び面1110aが、例えば、上記図2(B)及び図2(C)に示した表面活性化接合の例に従って接合される。基板1010及びダイヤモンド層1110の、研磨された互いの面1010b及び面1110aは、上記図3(B)及び図3(C)に示した原子拡散接合の例に従って接合されてもよい。尚、原子拡散接合の場合の上記金属層1130の図示はここでは省略される。
前述のように、面1010bがダイヤモンド層1110の面1110aと接合される基板1010の、そのビアホール1150の縁部1151aには、傾斜面1152が形成される。そのため、表面活性化接合及び原子拡散接合のいずれの場合でも、接合後の基板1010の傾斜面1152とダイヤモンド層1110の面1110aとの間には、図5(B)に示すように、比較的大きな空隙1160が形成される。
このような空隙1160が形成された状態で基板1010と接合されたダイヤモンド層1110に、図6(A)に示すように、基板1010のビアホール1150と連通するサイズのビアホール1170が形成される。その際は、図6(A)に示すように、ダイヤモンド層1110の面1110bに、基板1010のビアホール1150に対応する位置に開口部1181を有するNi等のエッチングマスク1180が形成される。そして、それをマスクにしたドライエッチングが行われ、ダイヤモンド層1110を貫通して基板1010のビアホール1150と連通する、ビアホール1150よりも大きなサイズ(直径)のビアホール1170が形成される。ダイヤモンド層1110のビアホール1170は、レーザ加工で形成されてもよい。
ダイヤモンド層1110のビアホール1170の形成後、図6(B)に示すように、基板1010のビアホール1150及びダイヤモンド層1110のビアホール1170の内面に、ビア配線1090が同時形成される。例えば、めっき用シード層がスパッタ法を用いて形成され、それを給電層に用いて電解めっき層が形成されて、ビア配線1090が形成される。ビア配線1090と共に、ダイヤモンド層1110の面1110bには、ビア配線1090と連続する配線1100が形成される。
ところが、上記のような方法では、ビアホール1150の形成後の基板1010の研磨によって形成される傾斜面1152のために(図5(A))、その傾斜面1152とダイヤモンド層1110との間に比較的大きな空隙1160が形成される(図5(B)、図6(A)及び図6(B))。このような空隙1160が形成されることで、ビア配線1090の形成時には、図6(B)(そのQ部)に示すように、空隙1160の部位にめっき用シード層、或いはめっき用シード層及び電解めっき層が形成されず、ビア配線1090が断線することが起こり得る。ビア配線1090が断線すると、ソース電極1040の、金属配線1070、エッチングストッパ1060、ビア配線1090及び配線1100を通じたGND接続が実現されず、ソースインダクタンスを小さくする効果が阻害される。その結果、半導体装置1000Bの性能を十分に発揮させることができない恐れが生じる。
図7及び図8はビア配線の断線を回避するための一手法について説明する図である。図7(A)にはビア配線の断線を回避するための手法を採用しない場合の半導体装置(図6(B))の一例の要部断面図を模式的に示している。図7(B)にはビア配線の断線を回避するための手法を採用した場合の半導体装置の一例の要部断面図を模式的に示している。図8にはビア配線の断線を回避するための手法を採用した場合の半導体装置の一例の要部平面図を放熱の様子の一例と共に模式的に示している。
図7(A)及び図7(B)にはそれぞれ、基板1010に複数のビアホール1150が並んで設けられ、ダイヤモンド層1110に複数のビアホール1170が、基板1010の複数のビアホール1150の各々と連通するように並んで設けられた半導体装置1000B及び半導体装置1000Baを示す。
図7(A)のような、基板1010のビアホール1150の縁部1151aの傾斜面1152とダイヤモンド層1110の面1110aとの間に形成される比較的大きな空隙1160によってビア配線1090の断線が生じる構成に対し、例えば、図7(B)のような構成が採用される。即ち、図7(B)に示すように、基板1010のビアホール1150と連通するダイヤモンド層1110のビアホール1170の直径D2を、図7(A)に示すような直径D1よりも大きくする。より具体的には、図7(B)に示すように、基板1010の研磨で削られてできた傾斜面1152の外縁1152a以上の直径D2とする。ダイヤモンド層1110のビアホール1170の直径D2をこのようなサイズとすれば、図7(A)に示すような基板1010の傾斜面1152とダイヤモンド層1110の面1110aとで挟まれる空隙1160が形成されず、ビア配線1090の断線が抑えられるようになる。
しかし、ダイヤモンド層1110のビアホール1170の直径D2を大きくすると、例えば、図7(B)に示すような、複数のビアホール1170が並んで設けられる半導体装置1000Baの場合、隣り合うビアホール1170間の幅W2が狭くなることが起こり得る。
図8には、半導体装置1000Baの、トランジスタが形成される領域の平面レイアウトの一例を示している。図8に示すように、半導体装置1000Baは、例えば、平面櫛歯状のゲート電極1030、ソース電極1040及びドレイン電極1050を備える。例えば、ソース電極1040の複数本(一例として5本)のソースフィンガー部1041の、隣接するもの同士の間にそれぞれ、ドレイン電極1050の複数本(一例として4本)のドレインフィンガー部1051のうちの1本が位置する。一対のソースフィンガー部1041とドレインフィンガー部1051との間にそれぞれ、ゲート電極1030の複数本(一例として8本)のゲートフィンガー部1031のうちの1本が位置する。ソース電極1040の、例えば各ソースフィンガー部1041に対応して、基板1010のビアホール1150及びそれと連通するダイヤモンド層1110のビアホール1170が設けられ、ビア配線1090が設けられる。尚、図8には便宜上、上記のような基板1010のビアホール1150、ダイヤモンド層1110のビアホール1170及びそれらの内面のビア配線1090のうち、ダイヤモンド層1110のビアホール1170とその内面のビア配線1090のレイアウトを図示している。
半導体装置1000Baでは、動作に伴ってトランジスタが発熱すると、図8に太矢印で模式的に示すように、熱は、トランジスタが形成される領域AR1から四方八方へ放熱されていく。複数のビアホール1170及びその内面のビア配線1090が形成される領域AR2では、隣り合うビアホール1170間の部位を通って放熱が行われる。
ここで、ビア配線1090の断線(図7(A))を回避するため、ダイヤモンド層1110に形成するビアホール1170の直径D2を大きくすると(図7(B))、隣り合うビアホール1170間の幅W2が狭くなる。この場合、図8に示すように、隣り合うビアホール1170間では、それらの間のダイヤモンド層1110の部位を通って放熱される放熱経路が狭くなる。ダイヤモンド層1110の隣り合うビアホール1170間の放熱経路が狭くなると、トランジスタが形成される領域AR1からダイヤモンド層1110へと効率的に放熱が行われても、複数のビアホール1170が形成される領域AR2から外側への放熱性が低下してしまう。例えば、複数のビアホール1170が形成される領域AR2の放熱性が、他の領域の放熱性に比べて低下してしまう。便宜上、図8には、放熱性の程度を太矢印の幅で模式的に表現している。
ダイヤモンド層1110の隣り合うビアホール1170間の放熱経路が狭くなり、複数のビアホール1170が形成される領域AR2の放熱性が低下してしまうと、トランジスタが形成される領域AR1の放熱性が全体として低下してしまうことが起こり得る。トランジスタが形成される領域AR1の放熱性の低下は、トランジスタの性能の低下、それを備える半導体装置1000Baの性能の低下を招く恐れがある。
このように、傾斜面1152を有する基板1010のビアホール1150とダイヤモンド層1110のビアホール1170とに形成されるビア配線1090の断線を回避するため、ビアホール1170の直径D2を大きくすると、放熱性の低下を招き得る。そのため、ヒートスプレッダとして用いるダイヤモンド層1110の特性を十分に発揮させることができないことが起こり得る。従って、放熱性の低下を抑え、熱によるトランジスタ及びそれを備える半導体装置1000Bの性能の低下を抑える観点では、ダイヤモンド層1110のビアホール1170の直径D2を大幅に大きくしないことが好ましい。しかし、基板1010のビアホール1150の縁部1151aに傾斜面1152が形成される形態では、ダイヤモンド層1110のビアホール1170の直径D2を、例えば傾斜面1152の外縁1152a以上に大きくしないと、形成される空隙1160によってビア配線1090が断線する可能性が生じる。ビア配線1090の断線は、ソースインダクタンスの低減効果を阻害し、トランジスタ及びそれを備える半導体装置1000Bの性能の低下を招く恐れがある。これまでの技術では、ビア配線1090の断線による性能の低下と、熱による性能の低下とを、十分に抑えることができない場合があった。
以上のような点に鑑み、ここでは以下に実施の形態として示すような手法を用い、基板及びそれと接合されるダイヤモンド層に設けられるビア配線の断線を抑えた高性能の半導体装置を実現する。
[第1の実施の形態]
図9は第1の実施の形態に係る半導体装置の一例について説明する図である。図9には第1の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面図を模式的に示している。
図9に示す半導体装置1Aは、基板10、エッチングストッパ20、ダイヤモンド層30、埋め込み層40、ビアホール50、ビア配線60及び配線70を有する。
基板10は、発熱性の基板である。基板10には、例えば、動作に伴って発熱するトランジスタ等の半導体素子が設けられる。基板10には、Si(シリコン)基板、SiC基板、GaN基板、AlN(窒化アルミニウム)基板、SOI(Semiconductor On Insulator)基板といった各種基板を用いることができる。基板10は、1種の基板の単層構造を有してもよいし、1種又は2種以上の基板の積層構造を有してもよい。基板10は、Si基板、SiC基板、GaN基板、AlN基板、SOI基板等を下地基板とし、その上に更に、1種の半導体の単層構造、或いは1種又は2種以上の半導体の積層構造が設けられたものであってもよい。基板10には、その一方の面10a側の半導体領域に、半導体素子として、例えば、二次元電子ガス(Two Dimensional Electron Gas;2DEG)の電子をキャリアとするHEMT等のトランジスタが設けられる。
基板10の面10aには、エッチングストッパ20が設けられる。エッチングストッパ20には、例えば、Ni、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Au(金)等の各種金属を用いることができる。エッチングストッパ20は、基板10に設けられるトランジスタと接続されてもよい。例えば、エッチングストッパ20は、基板10に設けられるトランジスタのソースに繋がるソース電極と接続されてもよい。この場合、エッチングストッパ20は、ワイヤや金属層等でソース電極と接続されるものであってもよいし、ソース電極と一体化されたもの、即ち、エッチングストッパ兼ソース電極であってもよい。エッチングストッパ20は、後述のようにしてビアホール11をエッチングにより形成する際の基板10の面10b側からのエッチングを停止させる機能のほか、電極層又は電極層の一部としての機能を有してよい。
基板10には、その面10aに設けられたエッチングストッパ20に対応する位置に、面10aとは反対側の面10bから面10aに向かって延び、基板10を貫通してエッチングストッパ20に達するビアホール11が設けられる。基板10の面10b側のビアホール11の縁部11aには、面10bに対して傾斜した傾斜面12が設けられる。この傾斜面12により、基板10の厚さは、ビアホール11の内壁からビアホール11の外側に向かって厚くなる。傾斜面12は、ダイヤモンド層30との接合前の基板10に、ビアホール11の形成後、ダイヤモンド層30との接合のために基板10の面10bが研磨される際、比較的大きな負荷がかかるビアホール11の縁部11aの角が削られることで、形成される。
ダイヤモンド層30は、その一方の面30aが、基板10の面10bと接合される。ダイヤモンド層30は、基板10の面10bと接合される面30aが研磨により平坦化され、その面30aが、基板10の面10bと接合、この例では表面活性化接合によって直接接合される。このように基板10の面10aとダイヤモンド層30の面30aとが表面活性化接合によって直接接合されることで、基板10とダイヤモンド層30との間の非常に低い界面熱抵抗が実現される。
ダイヤモンド層30には、基板10のビアホール11と対応する位置に、ビアホール31が設けられる。ダイヤモンド層30のビアホール31は、その縁部31aが、基板10のビアホール11の縁部11aに形成される傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するように、設けられる。即ち、ダイヤモンド層30のビアホール31は、その直径Dcが、基板10のビアホール11の直径Da以上(Dc≧Da)で、ビアホール11の内壁から延びる傾斜面12の外縁12aの直径Db未満(Dc<Db)となるようなサイズで、設けられる。図9には一例として、ダイヤモンド層30のビアホール31の直径Dcが、基板10のビアホール11の直径Daよりも大きく、傾斜面12の外縁12aの直径Dbよりも小さいサイズで設けられた場合を図示している。
埋め込み層40は、基板10の傾斜面12と、傾斜面12と対向するダイヤモンド層30の面30a(ビアホール31の外側の面30a)との間に設けられる。埋め込み層40には、基板10とダイヤモンド層30との接合時の荷重で変形可能な硬度を有し、変形により、基板10とダイヤモンド層30とが接合された状態でそれらの傾斜面12と面30aとの間に埋め込まれる材料が用いられる。埋め込み層40には、例えば、金属を用いることができる。埋め込み層40の金属には、Al、Cu、Ni、Au、Ag(銀)、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)等、各種金属を用いることができる。埋め込み層40には、1種の金属が用いられてもよいし、2種以上の金属が用いられてもよい。埋め込み層40は、1種の金属の単層構造を有してもよいし、1種又は2種以上の金属の積層構造を有してもよい。埋め込み層40は、2種以上の金属を含む合金であってもよい。
また、埋め込み層40には、加熱や紫外線照射等の方法で硬化可能なAgペーストや半田ペースト等の導電性ペースト、1種又は2種以上の各種樹脂が用いられてもよい。更にまた、埋め込み層40には、1種又は2種以上の各種導体(カーボン等)若しくは絶縁体(ガラス等)と1種又は2種以上の各種樹脂との複合材料が用いられてもよい。埋め込み層40には、導電性の材料を用いることができるほか、絶縁性の材料を用いることもできる。
埋め込み層40には、基板10のビアホール11と対応する位置に、ビアホール41が設けられる。埋め込み層40のビアホール41は、基板10のビアホール11及びダイヤモンド層30のビアホール31と連通する。埋め込み層40のビアホール41を通じて、基板10のビアホール11とダイヤモンド層30のビアホール31とが連通する。基板10のビアホール11、埋め込み層40のビアホール41及びダイヤモンド層30のビアホール31により、半導体装置1Aのビアホール50が形成される。
ビア配線60は、ビアホール50の内面、即ち、基板10のビアホール11の内面、埋め込み層40のビアホール41の内面及びダイヤモンド層30のビアホール31の内面に連続して設けられる。ビア配線60は、基板10、埋め込み層40及びダイヤモンド層30に接する。また、配線70は、ダイヤモンド層30の、基板10側の面30aとは反対側の面30bに設けられる。ビアホール50の内面に設けられるビア配線60は、ダイヤモンド層30の面30bに設けられる配線70と連続するように設けられる。
ビア配線60及び配線70には、Au、Ti、Cu、Al等の金属を用いることができる。ビア配線60及び配線70には、1種又は2種以上の金属が用いられてもよい。ビア配線60及び配線70は、1種の金属の単層構造を有してもよいし、1種又は2種以上の金属の積層構造を有してもよい。ビア配線60及び配線70は、2種以上の金属を含む合金であってもよい。
ビア配線60により、基板10の面10aに設けられるエッチングストッパ20と、基板10に接合されるダイヤモンド層30のその面30bに設けられる配線70とが、ビア配線60を通じて電気的に接続される。
上記のように、半導体装置1Aでは、基板10の面10b側のビアホール11の縁部11aに形成される傾斜面12と、当該面10bと接合されるダイヤモンド層30の面30aとの間に、埋め込み層40が設けられる。埋め込み層40には、基板10のビアホール11と連通するビアホール41が設けられ、基板10と接合されるダイヤモンド層30には、埋め込み層40のビアホール41及び基板10のビアホール11と連通するビアホール31が設けられる。そして、これらの連通するビアホール11,41,31(ビアホール50)にビア配線60が設けられる。
半導体装置1Aでは、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に埋め込み層40が設けられることで、傾斜面12と面30aとの間の領域全体が比較的大きな空隙として残存しなくなる。そのため、埋め込み層40のビアホール41の内面にビア配線60の一部が設けられるようになり、傾斜面12と面30aとの間の領域でビア配線60が断線することが抑えられる。ビア配線60の断線が抑えられることで、基板10の面10aに設けられるエッチングストッパ20と、ダイヤモンド層30の面30bに設けられる配線70とが、ビア配線60を通じて電気的に接続される。これにより、半導体装置1Aの性能の低下が抑えられる。例えば、エッチングストッパ20が基板10に設けられるトランジスタのソース電極に接続され、配線70がGND電位とされる場合、ビア配線60の断線が抑えられることで、ビア配線60を通じてエッチングストッパ20がGND電位の配線70と電気的に接続される。これにより、ソースインダクタンスが低減され、半導体装置1Aの高性能化が図られる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1Aが実現される。また、ビア配線60の断線が抑えられることで、半導体装置1Aの歩留まりの低下が抑えられる。
図10は第1の実施の形態に係る半導体装置の変形例について説明する図である。図10には第1の実施の形態に係る半導体装置の変形例の要部断面図を模式的に示している。
半導体装置1Aは、図10に示すように、基板10の面10b側のビアホール11の縁部11aに形成される傾斜面12と、当該面10bと接合されるダイヤモンド層30の面30aとの間に、部分的に空隙42が残存してもよい。
図10の例では、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30bとの間の領域のうち、傾斜面12の外縁12a付近の部位(P部)に、空隙42が残存する。半導体装置1Aでは、このように傾斜面12と面30aとの間の領域の一部に空隙42が残存していても、埋め込み層40のビアホール41の内面となる部位にビア配線60の断線を引き起こすようなサイズの空隙が形成されていなければよい。そのようなサイズの空隙が形成されていなければ、埋め込み層40のビアホール41の内面となる部位に設けられるビア配線60に断線が生じることが抑えられる。傾斜面12と面30aとの間の領域の一部に、図10に示すような空隙42が設けられる場合でも、ビア配線60の断線が抑えられる高性能の半導体装置1Aが実現される。
また、図11は第1の実施の形態に係る半導体装置の放熱性について説明する図である。図11には第1の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面図を模式的に示している。
図11には一例として、複数のビアホール50(ビアホール11,41,31)が並設された構成を有する半導体装置1Aを示す。複数のビアホール50に対応する位置にそれぞれエッチングストッパ20が設けられ、複数のビアホール50の内面にそれぞれビア配線60が設けられる。
図11に示すような半導体装置1Aにおいて、ダイヤモンド層30のビアホール31は、その縁部31aが基板10の傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するような直径Dcとされる。上記のように半導体装置1Aでは、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に埋め込み層40が設けられることで、ビア配線60の断線が抑えられる。そのため、ダイヤモンド層30に設けるビアホール31の直径Dcを、基板10の傾斜面12の外縁12aの直径Db以上といった、大幅に大きくしたサイズとすることを要しない。半導体装置1Aでは、ビア配線60の断線を抑えるために、ダイヤモンド層30のビアホール31の直径Dcを大幅に大きくすることを要しないため、図11のように複数のビアホール31が並設される場合でも、隣り合うビアホール31間の幅Wcが狭くなることが抑えられる。
ダイヤモンド層30の、隣り合うビアホール31間の幅Wcが狭くなることが抑えられることで、隣り合うビアホール31間の部位に形成される放熱経路が狭くなることが抑えられ、ダイヤモンド層30内の熱伝導性の低下が抑えられる。ダイヤモンド層30内の熱伝導性の低下が抑えられることで、半導体装置1Aの放熱性の低下、それに起因した性能の低下が抑えられる。ビア配線60の断線が抑えられ、且つ熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1Aが実現される。
続いて、上記のような構成を含む半導体装置の形成方法について説明する。
図12~図15は第1の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図である。図12(A)、図12(B)、図13(A)、図13(B)、図14(A)、図14(B)、図15(A)及び図15(B)にはそれぞれ、第1の実施の形態に係る半導体装置形成の各工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
この例では、まず、図12(A)に示すような構造体2が準備される。例示の構造体2は、下地基板13及びそれに積層される半導体層14を含む基板10、並びに、基板10の半導体層14側の面10aに設けられるゲート電極100、ソース電極110、ドレイン電極120及びエッチングストッパ20を有する。
基板10に含まれる下地基板13には、例えば、SiC基板が用いられる。基板10に含まれる半導体層14には、例えば、GaN等の窒化物半導体が用いられ、半導体素子として、HEMT等のトランジスタが形成される。
ゲート電極100、ソース電極110、ドレイン電極120及びエッチングストッパ20には、例えば、金属が用いられる。ゲート電極100、ソース電極110及びドレイン電極120は、半導体層14に形成されるトランジスタと接続される。エッチングストッパ20は、例えば、ワイヤ80を用いてソース電極110と接続される。尚、エッチングストッパ20は、ワイヤ80のほか、金属層(図示せず)によってソース電極110と接続されてもよい。また、エッチングストッパ20とソース電極110とは、一体の部材によりエッチングストッパ兼ソース電極(図示せず)として設けられてもよい。エッチングストッパ20は、後述のようにしてビアホール11をエッチングにより形成する際の基板10の面10b側からのエッチングを停止させる機能のほか、電極層又は電極層の一部としての機能を有する。
準備された構造体2に対し、その基板10に含まれる下地基板13を薄化する工程が行われてもよい。下地基板13を薄化する工程は必須ではないが、熱抵抗の低減の観点から、下地基板13は薄い方が好ましく、例えば、その厚さが100μm以下とされることが好ましい。
次いで、図12(B)に示すように、準備された構造体2に対し、その基板10の半導体層14側の面10aとは反対側の面10b、即ち、下地基板13側の面10bに、エッチングストッパ20に対応する位置に開口部131を有するエッチングマスク130が形成される。そして、それをマスクにして、基板10の面10b側から、SF(六フッ化硫黄)及びO(酸素)の混合ガスを用いたドライエッチングが行われ、基板10の面10b側から面10a側に向かって延び、面10bから面10aまで貫通するビアホール11が形成される。ビアホール11を形成する際のエッチングマスク130には、F(フッ素)系ガスに対するエッチングレートの低いNi等が用いられる。基板10のビアホール11は、下地基板13及び及び半導体層14を貫通してエッチングストッパ20に達するように設けられる。
次いで、図13(A)に示すように、基板10にビアホール11が形成された構造体2の、その基板10の下地基板13側の面10bの研磨が行われる。この研磨により、ビアホール11を形成する際のドライエッチングに用いられたエッチングマスク130が除去され、更に基板10(その下地基板13)の面10bが平坦化される。ここで、ビアホール11の形成後の基板10の研磨においては、基板10の面10b側のビアホール11の縁部11aの角11b(図12(B))に負荷がかかり易いため、研磨によって角11bが削られ、ビアホール11の縁部11aに傾斜面12が形成される。例えば、幅Hbが30μm~100μm程度、深さVbが30nm以上といったサイズで角11bが削られ、ビアホール11の縁部11aに傾斜面12が形成される。
また、基板10の研磨と同様に、基板10と接合されるダイヤモンド層30の研磨が行われる。この研磨では、ダイヤモンド層30の、基板10の研磨後の面10bと接合される面30aが研磨により平坦化される。そして、図13(B)に示すように、ダイヤモンド層30の研磨後の面30aに、埋め込み層40、例えば、比較的硬度の低いAlの単層構造や、TiとAuの積層構造等を有する金属を用いた埋め込み層40が形成される。埋め込み層40は、ダイヤモンド層30と接合される基板10のビアホール11に対応する位置に、ビアホール11の直径Daよりも大きく、傾斜面12の外縁12aの直径Dbよりも小さい平面サイズとなるように、形成される。埋め込み層40は、傾斜面12の深さVb以上の厚さとなるように、形成される。埋め込み層40は、ダイヤモンド層30の面30aに、蒸着法、スパッタ法等を用いて形成される。
埋め込み層40の形成後、研磨された基板10の面10bと、研磨されて所定の位置に埋め込み層40が形成されたダイヤモンド層30の面30aとが、表面活性化接合によって接合される。表面活性化接合では、真空中で、基板10の面10bと、ダイヤモンド層30の面30a及び埋め込み層40とに、Ar等の希ガスを用いたイオンビーム又はFAB(Fast Atomic Beam)が照射されて活性化が行われる。そして、活性化された面10bと面30aとが接触され、荷重がかけられる。これにより、図14(A)に示すように、基板10の面10bとダイヤモンド層30の面30aとが直接接合される。
また、このような表面活性化接合の際にかけられる荷重により、ダイヤモンド層30の面30aに設けられた埋め込み層40が変形され、図14(A)に示すように、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に埋め込み層40が埋め込まれる。基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に埋め込まれる埋め込み層40には、その一部に空隙(例えば上記図10に示した空隙42のようなもの)が形成されてもよい。
尚、基板10とダイヤモンド層30との接合の際には、埋め込み層40の変形をより容易にするため、基板10に形成される半導体素子の特性を劣化させない温度範囲で、加熱が行われてもよい。
また、基板10とダイヤモンド層30との接合の際には、ダイヤモンド層30の所定の位置に設けた埋め込み層40を、基板10とダイヤモンド層30との位置合わせのためのマークとして利用してもよい。このようにダイヤモンド層30に設けた埋め込み層40を、接合時の位置合わせに利用することで、基板10とダイヤモンド層30との位置ずれが抑えられ、位置ずれによる歩留まりの低下が抑えられる。
基板10とダイヤモンド層30との接合後、図14(B)に示すように、ダイヤモンド層30にビアホール31が形成される。ダイヤモンド層30のビアホール31を形成する際には、ダイヤモンド層30の基板10側の面30aとは反対側の面30bに、基板10のビアホール11に対応する位置に開口部141を有するエッチングマスク140が形成される。そして、それをマスクにして、ダイヤモンド層30の面30b側からOを用いたドライエッチング又はレーザ加工が行われ、ダイヤモンド層30の面30b側から面30a側に向かって延び、面30bから面30aまで貫通するビアホール31が形成される。ビアホール31は、ダイヤモンド層30を貫通して埋め込み層40に達するように設けられる。ビアホール31は、その縁部31aが基板10の傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するような直径Dcとなるように、形成される。例えば、その縁部31aが基板10のビアホール11の内壁よりも外側で且つ傾斜面12の外縁12aよりも内側に位置するように、形成される。
ダイヤモンド層30のビアホール31の形成後、図15(A)に示すように、埋め込み層40にビアホール41が形成される。埋め込み層40のビアホール41の形成には、埋め込み層40に用いられる材料に応じて、ドライエッチング、レーザ加工、イオンミリング等の各種手法が用いられる。埋め込み層40のビアホール41の形成には、その内面となる部位に後述のようにして形成されるビア配線60の断線を引き起こすサイズの空隙が形成されないような手法が用いられる。埋め込み層40のビアホール41の形成は、ダイヤモンド層30のビアホール31の形成とは異なる手法を用いて行われてもよいし、ダイヤモンド層30のビアホール31の形成と同じ手法を用いてビアホール31の形成に連続して行われてもよい。埋め込み層40のビアホール41は、例えば、ダイヤモンド層30のビアホール31と同じ又は同等の直径となるように形成される。ダイヤモンド層30のビアホール31の縁部31aが基板10の傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するように設けられる。そのため、埋め込み層40のビアホール41の形成後には、ダイヤモンド層30の面30aと基板10の傾斜面12と間に埋め込み層40の一部が残存するようになる。
埋め込み層40のビアホール41の形成により、互いに連通する基板10のビアホール11、埋め込み層40のビアホール41及びダイヤモンド層30のビアホール31を含む、ビアホール50が形成される。
ビアホール50の形成後、図15(B)に示すように、その内面にビア配線60が形成される。例えば、TiとAuの積層構造を有するめっき用シード層がスパッタ法を用いて形成され、それを給電層に用いてAuの電解めっき層が形成される。これにより、ビアホール50の内面、即ち、基板10のビアホール11の内面、埋め込み層40のビアホール41の内面及びダイヤモンド層30のビアホール31の内面に、ビア配線60が同時形成される。ビア配線60は、基板10、埋め込み層40及びダイヤモンド層30に接する。ビア配線60と共に、ダイヤモンド層30の面30bには、ビア配線60と連続する配線70が形成される。
以上のような工程により、図15(B)に示すような構成を有する半導体装置1Aaが得られる。半導体装置1Aaでは、埋め込み層40が設けられることで、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間の領域でビア配線60が断線することが抑えられる。また、ビア配線60の断線が抑えられるため、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31の直径Dcが大幅に大きくなることが抑えられ、ダイヤモンド層30内の放熱経路の狭まりが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1Aaが実現される。また、ビア配線60の断線が抑えられることで、半導体装置1Aaの歩留まりの低下が抑えられる。
尚、以上の工程の説明では、基板10に含まれる下地基板13にSiC基板を用いる例を示したが、下地基板13には、Si基板、GaN基板、AlN基板、SOI基板等を用いることもできる。基板10に含まれる半導体層14には、GaNのほか、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)、InGaN(窒化インジウムガリウム)、InAlGaN(窒化インジウムアルミニウムガリウム)、AlN等の窒化物半導体が1種又は2種以上含まれてもよい。半導体層14には、GaAs(ガリウムヒ素)、InP(インジウムリン)、SiGe(シリコンゲルマニウム)等の化合物半導体が1種又は2種以上含まれてもよい。このような各種材料を基板10に用いる場合も、上記工程の例に従い、半導体装置1Aaを形成することが可能である。
また、以上の工程の説明では、埋め込み層40に金属を用いる例を示したが、埋め込み層40には、導電性ペースト、樹脂、又は導体若しくは絶縁体と樹脂との複合材料等を用いることもできる。このような各種材料を埋め込み層40に用いる場合も、上記工程の例に従い、半導体装置1Aaを形成することが可能である。その際、埋め込み層40に用いられる材料によっては、ダイヤモンド層30への形成後(図13(B))や、基板10とダイヤモンド層30との接合後(図14(A))に、加熱やエネルギービーム照射等の手法を用い、埋め込み層40の乾燥、半硬化、硬化等が行われてもよい。
以上の第1の実施の形態で述べた半導体装置1A,1Aaにおいて、基板10には、2DEGの電子をキャリアとするHEMT等のトランジスタのほか、二次元正孔ガス(Two Dimensional Hole Gas;2DHG)の正孔をキャリアとするトランジスタ、MIS(Metal Insulator Semiconductor)構造を有する絶縁ゲート型トランジスタ、ダイオード等、各種半導体素子が設けられてもよい。また、基板10には、同種又は異種の複数の半導体素子が混載されてもよい。
[第2の実施の形態]
図16は第2の実施の形態に係る半導体装置の一例について説明する図である。図16には第2の実施の形態に係る半導体装置の一例の要部断面図を模式的に示している。
図16に示す半導体装置1Bは、半導体素子としてHEMT等のトランジスタが設けられる基板10と、ダイヤモンド層30及び埋め込み層40との間に、金属層90が設けられた構成を有する。半導体装置1Bは、このような構成を有する点で、上記第1の実施の形態で述べた半導体装置1A(図9)と相違する。
半導体装置1Bの金属層90は、基板10とダイヤモンド層30とを原子拡散接合で接合する際に各々の接合面に形成される金属層によって形成される。この半導体装置1Bのように、基板10と、ダイヤモンド層30及び埋め込み層40との間に、金属層90が介在される構成でも、上記半導体装置1Aと同様の効果が得られる。即ち、埋め込み層40が設けられることで、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間の領域でビア配線60が断線することが抑えられる。また、ビア配線60の断線が抑えられるため、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31のサイズが大幅に大きくなることが抑えられ、ダイヤモンド層30内の放熱経路の狭まりが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1Bが実現される。また、ビア配線60の断線が抑えられることで、半導体装置1Bの歩留まりの低下が抑えられる。
尚、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30bとの間の領域の一部、例えば、傾斜面12の外縁12a付近の部位には、空隙(上記図10に示した空隙42のようなもの)が形成されてもよい。埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aの内面となる部位にビア配線60の断線を引き起こすようなサイズの空隙が形成されていなければ、ビア配線60の断線を抑えた半導体装置1Bを得ることができる。
続いて、上記のような構成を含む半導体装置の形成方法について説明する。
図17~図19は第2の実施の形態に係る半導体装置の形成方法の一例について説明する図である。図17(A)、図17(B)、図18(A)、図18(B)、図19(A)及び図19(B)にはそれぞれ、第2の実施の形態に係る半導体装置形成の各工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
この例では、上記図12(A)に示したような構造体2に対し、上記図12(B)に示したようなビアホール11の形成まで行った後の工程について、図17~図19を参照して説明する。
図17(A)に示すように、基板10にビアホール11が形成された構造体2の、その基板10の下地基板13側の面10bの研磨が行われる。この研磨により、ビアホール11を形成する際のドライエッチングに用いられたエッチングマスク130が除去され、更に基板10(その下地基板13)の面10bが平坦化される。このビアホール11の形成後の基板10の研磨においては、負荷がかかり易いビアホール11の縁部11aに傾斜面12が形成される。
このような傾斜面12が形成された基板10の面10bに、図17(A)に示すように、原子拡散接合のための金属層91が形成される。金属層91は、例えば、真空中で形成される。金属層91には、各種金属を用いることができるが、比較的拡散係数の高いTi等の金属を用いることが好ましい。金属層91は、後述するダイヤモンド層30側の金属層92との接合後の合計厚さが20nm以下となるように、例えば、金属層91の厚さが10nm以下となるように、形成されることが好ましい。
また、基板10の研磨と同様に、基板10と接合されるダイヤモンド層30の研磨が行われる。この研磨では、ダイヤモンド層30の、基板10の研磨後の面10bと接合される面30aが研磨により平坦化される。そして、図17(B)に示すように、ダイヤモンド層30の研磨後の面30aに、埋め込み層40、例えば、比較的硬度の低いAlの単層構造や、TiとAuの積層構造等を有する金属を用いた埋め込み層40が形成される。埋め込み層40は、ダイヤモンド層30と接合される基板10のビアホール11に対応する位置に、ビアホール11の直径よりも大きく、傾斜面12の外縁12aの直径よりも小さい平面サイズとなるように、形成される。埋め込み層40は、傾斜面12の深さ以上の厚さとなるように、形成される。埋め込み層40は、ダイヤモンド層30の面30aに、蒸着法、スパッタ法等を用いて形成される。
このように埋め込み層40が形成されたダイヤモンド層30の面30aに、図17(B)に示すように、原子拡散接合のための金属層92が形成される。金属層92は、例えば、真空中で形成される。金属層92には、各種金属を用いることができるが、比較的拡散係数の高いTi等の金属を用いることが好ましい。金属層92は、基板10側に形成した上記金属層91との接合後の合計厚さが20nm以下となるように、例えば、金属層92の厚さが10nm以下となるように、形成されることが好ましい。
金属層91が形成された基板10の面10bと、所定の位置に埋め込み層40が形成されて金属層92が形成されたダイヤモンド層30の面30aとが、原子拡散接合によって接合される。原子拡散接合では、真空中で、基板10の面10bに形成された金属層91と、ダイヤモンド層30の面30a及び埋め込み層40に形成された金属層92とが接触され、荷重がかけられる。これにより、基板10側の金属層91とダイヤモンド層30側の金属層92とが、金属原子の相互拡散によって一体化され、図18(A)に示すように、一体化された金属層90によって基板10とダイヤモンド層30とが接合される。
また、このような原子拡散接合の際にかけられる荷重により、ダイヤモンド層30の面30aに設けられた埋め込み層40が変形され、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に埋め込み層40が埋め込まれる。これにより、図18(A)に示すような、基板10の面10bとダイヤモンド層30の面30aとの間に金属層90が介在され、基板10の傾斜面12と埋め込み層40との間に金属層90が介在された状態が得られる。基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に埋め込まれる埋め込み層40及び金属層90には、それらの一部に空隙(例えば上記図10に示した空隙42のようなもの)が形成されてもよい。
尚、基板10とダイヤモンド層30との接合の際には、埋め込み層40の変形をより容易にするため、基板10に形成される半導体素子の特性を劣化させない温度範囲で、加熱が行われてもよい。
また、基板10とダイヤモンド層30との接合の際には、ダイヤモンド層30の所定の位置に設けた埋め込み層40を、基板10とダイヤモンド層30との接合時の位置合わせに利用してもよい。これにより、基板10とダイヤモンド層30との位置ずれ、それによる歩留まりの低下が抑えられる。
基板10とダイヤモンド層30との接合後、図18(B)に示すように、ダイヤモンド層30にビアホール31が形成される。ダイヤモンド層30のビアホール31を形成する際には、ダイヤモンド層30の基板10側の面30aとは反対側の面30bに、基板10のビアホール11に対応する位置に開口部141を有するエッチングマスク140が形成される。そして、それをマスクにして、ダイヤモンド層30の面30b側からOを用いたドライエッチング又はレーザ加工が行われ、ダイヤモンド層30の面30b側から面30a側に向かって延び、面30bから面30aまで貫通するビアホール31が形成される。ビアホール31は、ダイヤモンド層30を貫通して埋め込み層40に達するように設けられる。ビアホール31は、その縁部31aが基板10の傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するような直径となるように、形成される。例えば、その縁部31aが基板10のビアホール11の内壁よりも外側で且つ傾斜面12の外縁12aよりも内側に位置するように、形成される。
ダイヤモンド層30のビアホール31の形成後、図19(A)に示すように、埋め込み層40及び金属層90にビアホール41aが形成される。ビアホール41aの形成には、埋め込み層40及び金属層90に用いられる材料に応じて、ドライエッチング、レーザ加工、イオンミリング等の各種手法が用いられる。埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aの形成には、その内面となる部位に後述のようにして形成されるビア配線60の断線を引き起こすサイズの空隙が形成されないような手法が用いられる。埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aの形成は、ダイヤモンド層30のビアホール31の形成とは異なる手法を用いて行われてもよいし、ダイヤモンド層30のビアホール31の形成と同じ手法を用いてビアホール31の形成に連続して行われてもよい。埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aは、例えば、ダイヤモンド層30のビアホール31と同じ又は同等の直径となるように形成される。ダイヤモンド層30のビアホール31の縁部31aが基板10の傾斜面12のその外縁12aよりも内側の部位と対向するように設けられる。そのため、埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aの形成後には、ダイヤモンド層30の面30aと基板10の傾斜面12と間に埋め込み層40の一部が残存するようになる。
埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aの形成により、互いに連通する基板10のビアホール11、埋め込み層40及び金属層90のビアホール41a、並びにダイヤモンド層30のビアホール31を含む、ビアホール50が形成される。
ビアホール50の形成後、図19(B)に示すように、その内面にビア配線60が形成される。例えば、TiとAuの積層構造を有するめっき用シード層がスパッタ法を用いて形成され、それを給電層に用いてAuの電解めっき層が形成される。これにより、ビアホール50の内面、即ち、基板10のビアホール11の内面、埋め込み層40及び金属層90のビアホール41aの内面、並びにダイヤモンド層30のビアホール31の内面に、ビア配線60が同時形成される。ビア配線60は、基板10、埋め込み層40及びダイヤモンド層30に接する。ビア配線60と共に、ダイヤモンド層30の面30bには、ビア配線60と連続する配線70が形成される。
以上のような工程により、図19(B)に示すような構成を有する半導体装置1Baが得られる。半導体装置1Baでは、埋め込み層40が設けられることで、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間の領域でビア配線60が断線することが抑えられる。また、ビア配線60の断線が抑えられるため、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31の直径が大幅に大きくなることが抑えられ、ダイヤモンド層30内の放熱経路の狭まりが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1Baが実現される。
尚、以上の工程の説明において、基板10に含まれる下地基板13には、SiC基板のほか、Si基板、GaN基板、AlN基板、SOI基板等を用いることもできる。基板10に含まれる半導体層14には、GaNのほか、AlGaN、InGaN、InAlGaN、AlN等の窒化物半導体が1種又は2種以上含まれてもよい。半導体層14には、GaAs、InP、SiGe等の化合物半導体が1種又は2種以上含まれてもよい。このような各種材料を基板10に用いる場合も、上記工程の例に従い、半導体装置1Baを形成することが可能である。
また、以上の工程の説明では、埋め込み層40に金属を用いる例を示したが、埋め込み層40には、導電性ペースト、樹脂、又は導体若しくは絶縁体と樹脂との複合材料等を用いることもできる。このような各種材料を埋め込み層40に用いる場合も、上記工程の例に従い、半導体装置1Baを形成することが可能である。その際、埋め込み層40に用いられる材料によっては、ダイヤモンド層30への形成後(図17(B))や、基板10とダイヤモンド層30との接合後(図18(A))に、加熱やエネルギービーム照射等の手法を用い、埋め込み層40の乾燥、半硬化、硬化等が行われてもよい。
以上の第2の実施の形態で述べた半導体装置1B,1Baにおいて、基板10には、2DEGの電子をキャリアとするHEMT等のトランジスタのほか、2DHGの正孔をキャリアとするトランジスタ、MIS構造を有する絶縁ゲート型トランジスタ、ダイオード等、各種半導体素子が設けられてもよい。また、基板10には、同種又は異種の複数の半導体素子が混載されてもよい。
以上、第1及び第2の実施の形態について説明した。第1及び第2の実施の形態で述べたような構成を有する半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等は、各種電子装置に適用することができる。一例として、上記のような構成を有する半導体装置を、半導体パッケージ、力率改善回路、電源装置及び増幅器に適用する場合について、以下に説明する。
[第3の実施の形態]
ここでは、上記のような構成を有する半導体装置の、半導体パッケージへの適用例を、第3の実施の形態として説明する。
図20は第3の実施の形態に係る半導体パッケージの一例について説明する図である。図20には第3の実施の形態に係る半導体パッケージの一例の要部平面図を模式的に示している。
図20に示す半導体パッケージ200は、ディスクリートパッケージの一例である。半導体パッケージ200は、例えば、上記第1の実施の形態で述べた半導体装置1Aa(図15(B))、半導体装置1Aaが搭載されたリードフレーム210、及びそれらを封止する樹脂220を含む。
HEMT等のトランジスタを含む半導体装置1Aaは、リードフレーム210のダイパッド210a上にダイアタッチ材等(図示せず)を用いて搭載される。半導体装置1Aaには、上記ゲート電極100と接続されるパッド100a、ソース電極110と接続されるパッド110a及びドレイン電極120と接続されるパッド120aが設けられる。パッド100a、パッド110a及びパッド120aはそれぞれ、Al等のワイヤ230を用いてリードフレーム210のゲートリード211、ソースリード212及びドレインリード213に接続される。ゲートリード211、ソースリード212及びドレインリード213の各一部が露出するように、リードフレーム210とそれに搭載された半導体装置1Aa及びそれらを接続するワイヤ230が、樹脂220で封止される。
例えば、上記第1の実施の形態で述べた半導体装置1Aaが用いられ、このような構成を有する半導体パッケージ200が得られる。ここでは、半導体装置1Aaを例にしたが、HEMT等のトランジスタを含む他の半導体装置1A,1B,1Ba等を用いて、同様に高性能の半導体パッケージを得ることが可能である。
上記のように、半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等では、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に、埋め込み層40が設けられる。これにより、基板10のビアホール11とダイヤモンド層30のビアホール31との間の部位でのビア配線60の断線が抑えられる。また、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31の直径が大幅に大きくなること、それによってダイヤモンド層30内の放熱経路が狭まることが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が実現される。このような優れた特性を有する半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が用いられ、高性能の半導体パッケージ200が実現される。
[第4の実施の形態]
ここでは、上記のような構成を有する半導体装置の、力率改善回路への適用例を、第4の実施の形態として説明する。
図21は第4の実施の形態に係る力率改善回路の一例について説明する図である。図21には第4の実施の形態に係る力率改善回路の一例の等価回路図を示している。
図21に示す力率改善(Power Factor Correction;PFC)回路300は、スイッチ素子310、ダイオード320、チョークコイル330、コンデンサ340、コンデンサ350、ダイオードブリッジ360及び交流電源370(AC)を含む。
PFC回路300において、スイッチ素子310のドレイン電極と、ダイオード320のアノード端子及びチョークコイル330の一端子とが接続される。スイッチ素子310のソース電極と、コンデンサ340の一端子及びコンデンサ350の一端子とが接続される。コンデンサ340の他端子とチョークコイル330の他端子とが接続される。コンデンサ350の他端子とダイオード320のカソード端子とが接続される。また、スイッチ素子310のゲート電極には、ゲートドライバが接続される。コンデンサ340の両端子間には、ダイオードブリッジ360を介して交流電源370が接続され、コンデンサ350の両端子間から直流電源(DC)が取り出される。
例えば、このような構成を有するPFC回路300のスイッチ素子310に、HEMT等のトランジスタを含む上記半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が用いられる。
上記のように、半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等では、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に、埋め込み層40が設けられる。これにより、基板10のビアホール11とダイヤモンド層30のビアホール31との間の部位でのビア配線60の断線が抑えられる。また、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31の直径が大幅に大きくなること、それによってダイヤモンド層30内の放熱経路が狭まることが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が実現される。このような優れた特性を有する半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が用いられ、高性能のPFC回路300が実現される。
[第5の実施の形態]
ここでは、上記のような構成を有する半導体装置の、電源装置への適用例を、第5の実施の形態として説明する。
図22は第5の実施の形態に係る電源装置の一例について説明する図である。図22には第5の実施の形態に係る電源装置の一例の等価回路図を示している。
図22に示す電源装置400は、一次側回路410及び二次側回路420、並びに一次側回路410と二次側回路420との間に設けられるトランス430を含む。
一次側回路410には、上記第6の実施の形態で述べたようなPFC回路300、及びPFC回路300のコンデンサ350の両端子間に接続されたインバータ回路、例えば、フルブリッジインバータ回路440が含まれる。フルブリッジインバータ回路440には、複数(ここでは一例として4つ)のスイッチ素子441、スイッチ素子442、スイッチ素子443及びスイッチ素子444が含まれる。
二次側回路420には、複数(ここでは一例として3つ)のスイッチ素子421、スイッチ素子422及びスイッチ素子423が含まれる。
例えば、このような構成を有する電源装置400の、一次側回路410に含まれるPFC回路300のスイッチ素子310、及びフルブリッジインバータ回路440のスイッチ素子441~444に、HEMT等のトランジスタを含む上記半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が用いられる。例えば、電源装置400の、二次側回路420のスイッチ素子421~423には、Siを用いた通常のMIS型FETが用いられる。
上記のように、半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等では、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に、埋め込み層40が設けられる。これにより、基板10のビアホール11とダイヤモンド層30のビアホール31との間の部位でのビア配線60の断線が抑えられる。また、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31の直径が大幅に大きくなること、それによってダイヤモンド層30内の放熱経路が狭まることが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が実現される。このような優れた特性を有する半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が用いられ、高性能の電源装置400が実現される。
[第6の実施の形態]
ここでは、上記のような構成を有する半導体装置の、増幅器への適用例を、第6の実施の形態として説明する。
図23は第6の実施の形態に係る増幅器の一例について説明する図である。図23には第6の実施の形態に係る増幅器の一例の等価回路図を示している。
図23に示す増幅器500は、デジタルプレディストーション回路510、ミキサー520、ミキサー530及びパワーアンプ540を含む。
デジタルプレディストーション回路510は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー520は、非線形歪みが補償された入力信号SIと交流信号とをミキシングする。パワーアンプ540は、入力信号SIが交流信号とミキシングされた信号を増幅する。増幅器500では、例えば、スイッチの切り替えにより、出力信号SOをミキサー530で交流信号とミキシングしてデジタルプレディストーション回路510に送出することができる。増幅器500は、高周波増幅器、高出力増幅器として使用することができる。
このような構成を有する増幅器500のパワーアンプ540に、HEMT等のトランジスタを含む上記半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が用いられる。
上記のように、半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等では、基板10の傾斜面12とダイヤモンド層30の面30aとの間に、埋め込み層40が設けられる。これにより、基板10のビアホール11とダイヤモンド層30のビアホール31との間の部位でのビア配線60の断線が抑えられる。また、ビア配線60が形成されるダイヤモンド層30のビアホール31の直径が大幅に大きくなること、それによってダイヤモンド層30内の放熱経路が狭まることが抑えられる。ビア配線60の断線、それによる性能の低下、熱による性能の低下が抑えられる、高性能の半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等が実現される。このような優れた特性を有する半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等用いられ、高性能の増幅器500が実現される。
上記半導体装置1A,1Aa,1B,1Ba等を適用した各種電子装置(上記第3~第6の実施の形態で述べた半導体パッケージ200、PFC回路300、電源装置400及び増幅器500等)は、各種電子機器又は電子装置に搭載することができる。例えば、コンピュータ(パーソナルコンピュータ、スーパーコンピュータ、サーバ等)、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、センサ、カメラ、オーディオ機器、測定装置、検査装置、製造装置といった、各種電子機器又は電子装置に搭載することが可能である。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールとを有し、前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を有する基板と、
前記基板の前記第2面と接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面と、前記第4面から前記第3面まで貫通する第2ビアホールとを有し、前記第3面側の前記第2ビアホールの縁部が、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向するダイヤモンド層と、
前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間に設けられ、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを有する埋め込み層と、
前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面に設けられたビア配線と
を含むことを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記基板の前記第2面と、前記ダイヤモンド層の前記第3面とは、直接接合されることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3) 前記基板の前記第2面と、前記ダイヤモンド層の前記第3面とは、金属層を介して接合されることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記4) 前記埋め込み層は、金属を含むことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
(付記5) 前記基板の前記第1面に設けられた電極層を含み、
前記基板の前記第1ビアホールは、前記電極層に達し、
前記ビア配線は、前記電極層に接続されることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6) 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有する基板に、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールを形成する工程と、
前記基板の前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を形成する工程と、
前記基板の前記第2面に接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面とを有するダイヤモンド層における前記第3面の、接合される前記基板の前記第1ビアホール及び前記傾斜面に対応する位置に、埋め込み層を形成する工程と、
前記基板の前記第2面と前記ダイヤモンド層の前記第3面とを接合し、前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間を前記埋め込み層で埋める工程と、
前記ダイヤモンド層に、前記第4面から前記第3面まで貫通し、前記第3面側に、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向する縁部を有する第2ビアホールを形成する工程と、
前記埋め込み層に、前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホール内の前記埋め込み層の部位を貫通し、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを形成する工程と、
前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面にビア配線を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記埋め込み層を形成する工程では、前記埋め込み層の外縁が、前記ダイヤモンド層と接合される時の前記基板の前記傾斜面の外縁よりも内側に位置するように、前記埋め込み層を形成することを特徴とする付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記埋め込み層を形成する工程では、前記埋め込み層の厚さが、前記傾斜面の前記第2面からの深さ以上となるように、前記埋め込み層を形成することを特徴とする付記6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記基板の前記第2面と、前記ダイヤモンド層の前記第3面とを、直接接合することを特徴とする付記6乃至8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10) 前記基板の前記第2面と、前記ダイヤモンド層の前記第3面とを、金属層を介して接合することを特徴とする付記6乃至8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記埋め込み層は、金属を含むことを特徴とする付記6乃至10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記12) 前記基板の前記第1面に電極層が設けられ、
前記基板の前記第1ビアホールは、前記電極層に達するように形成され、
前記ビア配線は、前記電極層に接続されるように形成されることを特徴とする付記6乃至11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記13) 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールとを有し、前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を有する基板と、
前記基板の前記第2面と接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面と、前記第4面から前記第3面まで貫通する第2ビアホールとを有し、前記第3面側の前記第2ビアホールの縁部が、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向するダイヤモンド層と、
前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間に設けられ、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを有する埋め込み層と、
前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面に設けられたビア配線と
を含む半導体装置を備えることを特徴とする電子装置。
1A,1Aa,1B,1Ba,1000A,1000B,1000Ba 半導体装置
2,1001 構造体
10,1010 基板
10a,10b,30a,30b,1010a,1010b,1110a,1110b 面
11,31,41,41a,50,1080,1150,1170 ビアホール
11a,31a,1151a 縁部
11b,1151b 角
12,1152 傾斜面
12a,1152a 外縁
13,1011 下地基板
14,1012 半導体層
20,1060 エッチングストッパ
30,1110 ダイヤモンド層
40 埋め込み層
42,1160 空隙
60,1090 ビア配線
70,1100 配線
80,230 ワイヤ
90,91,92,1130,1131,1132 金属層
100,1030 ゲート電極
110,1040 ソース電極
120,1050 ドレイン電極
130,140,1140,1180 エッチングマスク
131,141,1141,1181 開口部
100a,110a,120a パッド
200 半導体パッケージ
210 リードフレーム
210a ダイパッド
211 ゲートリード
212 ソースリード
213 ドレインリード
220 樹脂
300 PFC回路
310,421,422,423,441,442,443,444 スイッチ素子
320 ダイオード
330 チョークコイル
340,350 コンデンサ
360 ダイオードブリッジ
370 交流電源
400 電源装置
410 一次側回路
420 二次側回路
430 トランス
440 フルブリッジインバータ回路
500 増幅器
510 デジタルプレディストーション回路
520,530 ミキサー
540 パワーアンプ
1031 ゲートフィンガー部
1041 ソースフィンガー部
1051 ドレインフィンガー部
1070 金属配線
1120 ビーム
AR1,AR2 領域
D1,D2,Da,Db,Dc 直径
H0,Hb,W1,W2,Wc 幅
V0,Vb 深さ

Claims (7)

  1. 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールとを有し、前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を有する基板と、
    前記基板の前記第2面と接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面と、前記第4面から前記第3面まで貫通する第2ビアホールとを有し、前記第3面側の前記第2ビアホールの縁部が、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向するダイヤモンド層と、
    前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間に設けられ、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを有する埋め込み層と、
    前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面に設けられたビア配線と
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記基板の前記第2面と、前記ダイヤモンド層の前記第3面とは、直接接合されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記基板の前記第2面と、前記ダイヤモンド層の前記第3面とは、金属層を介して接合されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記埋め込み層は、金属を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記基板の前記第1面に設けられた電極層を含み、
    前記基板の前記第1ビアホールは、前記電極層に達し、
    前記ビア配線は、前記電極層に接続されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有する基板に、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールを形成する工程と、
    前記基板の前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を形成する工程と、
    前記基板の前記第2面に接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面とを有するダイヤモンド層における前記第3面の、接合される前記基板の前記第1ビアホール及び前記傾斜面に対応する位置に、埋め込み層を形成する工程と、
    前記基板の前記第2面と前記ダイヤモンド層の前記第3面とを接合し、前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間を前記埋め込み層で埋める工程と、
    前記ダイヤモンド層に、前記第4面から前記第3面まで貫通し、前記第3面側に、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向する縁部を有する第2ビアホールを形成する工程と、
    前記埋め込み層に、前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホール内の前記埋め込み層の部位を貫通し、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを形成する工程と、
    前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面にビア配線を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第2面から前記第1面まで貫通する第1ビアホールとを有し、前記第2面側の前記第1ビアホールの縁部に、前記第2面に対して傾斜した傾斜面を有する基板と、
    前記基板の前記第2面と接合される第3面と、前記第3面とは反対側の第4面と、前記第4面から前記第3面まで貫通する第2ビアホールとを有し、前記第3面側の前記第2ビアホールの縁部が、前記基板の前記傾斜面の、前記傾斜面の外縁よりも内側の部位と対向するダイヤモンド層と、
    前記基板の前記傾斜面と前記ダイヤモンド層の前記第3面との間に設けられ、前記基板の前記第1ビアホール及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールと連通する第3ビアホールを有する埋め込み層と、
    前記基板の前記第1ビアホールの内面、前記埋め込み層の前記第3ビアホールの内面及び前記ダイヤモンド層の前記第2ビアホールの内面に設けられたビア配線と
    を含む半導体装置を備えることを特徴とする電子装置。
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