JP2022081436A - 機体の移動ライン組立 - Google Patents

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Hansonsmith Riley
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Eric M Reid
パリサ ナザラン,
Nazaran Parisa
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Abstract

【課題】工場フロアでの製造と組立に必要なスペースを削減し、スループットを高め、ダウンタイムを削減する【解決手段】直列に配置された複数の作業ステーション114、124を有する組立ライン110、120で、胴体の半バレルセクション117、127を受け取ることと、半バレルセクション117、127が作業ステーション114、124の少なくとも一部を横切って延びるように、組立ライン110、120を通してプロセス方向199に半バレルセクション117、127を前進させることと、作業ステーション114、124の一部を用いて、半バレルセクション117、127上に同時に作業を実行する。【選択図】図2

Description

[0001]本開示は、航空機の分野に関し、特に航空機の製造に関する。
[0002] 航空宇宙産業では、固定されたセル内で機体構成要素の輸送及び組立に関する工程が実行される。各セルにおいて、構造が走査され、及び/又はセルに指標付けされ、次いで、ツール、機器、及び/又は作業員が、そのセルで作業しなければならない構造の一部に進入する。新しい構造がセルにもたらされる毎に、この走査及び/又は指標付け(indexing)プロセスが行われる。更に、構造が次のセルに移動すると、再び走査され及び/又はセルに指標付けされ、必要なツール、機器及び/又は作業員が、そのセル内で作業を行う必要のある構造の一部にもたらされる。現在の組立方法は、ツール、ツール設備(tooling)及び技術者が、バレル端又は出入り口を通って、胴体の一部であるバレルセクションに進入することを必要とする。ツール設備及びツールは、バレルセクション内の適所に設置される必要がある。作業が完了すると、ツール設備、ツール及び技術者は、バレル端又は出入り口を通って外に出されなければならない。
[0003] したがって、上述の問題のうちの少なくともいくつかのみならず、その他の生じうる問題も考慮した、方法及び装置を有することが望ましい。
[0004] 本明細書に記載の実施形態は、機体構成要素での作業を実行するステーションの経路を横断するために、連続的にプロセス方向にパルス移動又は移動する機体構成要素の移動に対して作業を実行できる連続的なライン組立レイアウト及びシステムを提供する。作業は、複合材部品に硬化するためのプリフォームをレイアップすること、オートクレーブで複合材部品を硬化すること、フレームを取り付けること、窓又はドアの穴を切削することなどを含みうる。これらのアレンジは、工場フロアでの製造と組立に必要なスペースを削減し、スループットを高め、ダウンタイムを削減するので、先行システムを上回る技術的利点をもたらす。
[0005] 他の例示的な実施形態(例えば、上述した実施形態に関連する方法及びコンピュータ可読媒体)についても、後述されうる。前述の特徴、機能、及び利点は、様々な実施形態において単独で実現可能であるか、又は、更に別の実施形態において組み合わされうるが、これらの実施形態の更なる詳細事項は、下記の説明及び図面を参照することによって理解しうる。
[0006] ここで本開示のいくつかの実施形態が、例示のためだけに、添付図面を参照して説明される。全ての図面において、同じ参照番号は同じ要素又は同じ種類の要素を表す。
[0007] 半バレルセクションから製造された航空機を図解する。 [0008] 例示的実施形態における工場の組立環境を図示する。 [0009] 例示的実施形態における工場の組立ラインを図示する。 [0010] 例示的実施形態における、図2の組立環境を使用して航空機の機体を組み立てるための方法を図示するフローチャートである。 [0011] 胴体の上部セクション及び下部セクションを処理するための並列かつ直列の組立ラインを含む、図2の組立環境の一部を詳細に図解する。 [0012] 例示的実施形態における、図5のハイブリッド製造システムを利用するための方法を図示するフローチャートである。 [0013] 例示的実施形態における胴体の下部セクションを反転したものを図示する。 [0014] 例示的実施形態における胴体の断面図を図示する。 [0015] 上側の半バレルセクションが組立ラインに沿って進行する際のスプライスプレートの取り付けを図解する。 [0016] 例示的実施形態における、スプライスプレートを用いた胴体の半バレルセクションの接合を図解する。 例示的実施形態における、スプライスプレートを用いた胴体の半バレルセクションの接合を図解する。 [0017] 例示的実施形態における、胴体セクションを接合するためにスプライスプレートを取り付ける方法を図示するフローチャートである。 [0018] 例示的実施形態における、組立ライン上のいくつかのステーションを介して、同時に胴体の単一セクションで作業を行う方法を図示するフローチャートである。 [0019] 例示的実施形態における、タクトタイム組立の方法を図示するフローチャートである。 [0020] 例示的実施形態における、生産システムの制御構成要素を幅広く図示する。 [0021] 例示的実施形態における、更なるタクトタイム組立の方法を図示するフローチャートである。 [0022] 例示的実施形態における、更なるタクトタイム組立の方法を図示するフローチャートである。 [0023] 例示的実施形態における、航空機の製造及び保守方法のフロー図である [0024] 例示的実施形態における、航空機のブロック図である。
[0025] 図面及び以下の記載により、本開示の特定の例示的な実施形態が提供される。したがって、当業者は、本明細書に明示的に記載又は図示されていない様々な装置を考案して本開示の原理を具現化することができるが、それらは本開示の範囲に含まれることを理解されたい。更に、本明細書に記載された任意の実施例は、本開示の原理の理解を助けるためのものであり、具体的に記載された実施例や諸条件に限定されないと理解するべきである。結果として、本開示は、後述する具体的な実施形態又は実施例には限定されず、特許請求の範囲によって限定される。
[0026] 本明細書で検討される機体構成要素は、金属から製造され、又は複合部品として製造されうる。炭素繊維強化ポリマー(CFRP)部品などの複合材部品は、最初に、プリフォームと総称されている多重層にレイアップされる。プリフォームの各層内の個々の繊維は互いに平行に揃えられるが、別々の層は、成果物である複合部品の種々の寸法に部品沿った強度を高めるために、別々の繊維配向を示す。プリフォームは、プリフォームを硬化して(例えば航空機で使用される)複合部品にするために、凝固する粘性樹脂を含む。未硬化の熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂で含浸された炭素繊維は、「プリプレグ(prepreg)」と称される。他の種類の炭素繊維は、熱硬化性樹脂で含浸されていないが、粘性付与剤又は接合剤(binder)を含みうる「乾燥繊維(乾燥繊維)」を含む。乾燥繊維には、硬化前に樹脂が注入される。熱硬化性樹脂に関しては、固化は硬化と称される一方向のプロセスである一方、熱可塑性樹脂に関しては、樹脂は再加熱されると粘性形態に至る。
[0027] ここで図1を参照すると、例示的実施形態が実装されうる航空機10の図が示されている。本例示的実施例では、航空機10は、胴体12に取り付けられた右翼15及び左翼16を有する。エンジン14の各々が、右翼15及び左翼16に取り付けられる。追加のエンジン14及び異なるエンジンが配置された航空機10の実施形態が知られている。胴体12は、尾部18及び機首部分38を含む。水平安定板20、水平安定板21、及び垂直安定板23は、胴体12の尾部18に取り付けられる。航空機10は、胴体12の大部分がいくつかの半バレルセクション24から形成されている航空機の実施例であり、その製造が図2に部分的に図示されている。いくつかの半バレルセクション24は、まとめて取り付けられると、胴体12の大部分を形成する。
[0028] 説明したように、胴体12は、いくつかの半バレルセクション24から製造される。半バレルセクション24は、上側の半バレルセクション(上側の半バレルセクション40-1、40-2、40-3、40-4、若しくは40-5など)か、又は下側の半バレルセクション(下側の半バレルセクション42-1、42-2、42-3、42-4、若しくは42-5など)のどちらかになるように構成され、これらは、最終的にまとめて接合され、完全なバレルセクション44を形成する。上側の半バレルセクションは、概して、上側の半バレルセクション40と称されうる。下側の半バレルセクションは、概して、下側の半バレルセクション42と称されうる。図1は、44-1、44-2、44-3、44-4、及び44-5を含む完全なバレルセクション44を図示する。完全を期するために、完全なバレルセクション44-1は、上側の半バレルセクション40-1及び下側の半バレルセクション42-1を使用して製造され、完全なバレルセクション44-2は、上側の半バレルセクション40-2及び下側の半バレルセクション42-2を使用して製造され、完全なバレルセクション44-3は、上側の半バレルセクション40-3及び下側の半バレルセクション42-3を使用して製造され、完全なバレルセクション44-4は、上側の半バレルセクション40-4及び下側の半バレルセクション42-4を使用して製造され、完全なバレルセクション44-5は、上側の半バレルセクション40-5及び下側の半バレルセクション42-5を使用して製造される。完全なバレルセクション44-1、44-2は、視界A-Aに対応し、完全なバレルセクション44が胴体12内に直列に締結されることを図示する。下側の半バレルセクション42-3は、翼15及び16がこのセクションに取り付けられる際には、翼ボックスと称されることもある。
[0029] 上記の半バレルセクション(例えば、上側の半バレルセクション40及び下側の半バレルセクション42)のすべては、別途明記されない限り、概して、半バレルセクション24と称されることになる。図1に示すように、各半バレルセクション24は、フレームピッチ147で分離された1つ又は複数のフレーム146を含み、半バレルセクション24について、内側モールドライン60及び外側モールドライン62を画定するのに役立つ。いくつかの実施形態では、半バレルセクション24は、剛性を高めるために、硬化複合外板部分又は金属外板部分(窓回り145及びドア回り145-1(視界A-A)並びにフレーム146の取り付け待ちの部分など)を備える。
[0030] 図2は、例示的実施形態における、組立環境100、又はシステム100を図示する。組立環境100は、航空機10などの航空機の効率的かつ反復可能な製造を容易にする機械及びツールの配置を含む。組立環境100は、翼パネル又は胴体セクションなどの大型の機体構成要素が、連続的な、マイクロパルス移動され及び/又はパルス移動される組立ライン上で製造及び組立可能となるように改良されてきた。これにより、作業員、ツール、及び機器を構造まで持ち込む又は構造内に進入させる代わりに、作業を必要とする構造の一部を、作業員、ツール、及び機器まで持ち込むことができるようになる。組立環境100は、機体の組み立て中に費やされる付加価値のない時間量を削減する一方で、作業密度の増加によって占有される工場スペースの量も削減することによって、実質的なメリットを提供する。実施形態は、1つの航空機モデルの複合外板として、1つの半バレルセクション24を有し、組立環境100を連続して進行する金属外板部分として、もう1つの半バレルセクション24を有している。
[0031] プロセストラッキングサーバ102は、メモリ104及びコントローラ106を介して、組立環境100の動作を追跡及び/又は管理し、図示された実施形態では、組立環境100には組立ライン110、120が含まれる。組立ライン110は、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118上で組立動作を実行するために動作する。組立ライン120は、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128上で組立動作を実行するために動作する。組立ライン110と120との間の1つの違いは、組立ライン110が円筒形でない半バレルセクションの組立のために構成される一方で、組立ライン120が円筒形の半バレルセクションの組立のために構成されることである。概して、組立ライン110及び120の動作は同一であり、組立ライン110、120の両方に見られる構成要素に言及する参照番号が、例えば、作業ステーション114、124に対して使用されることになる。この場合、作業ステーション114は組立ライン110内にあり、作業ステーション124は組立ライン120内にある。組立ライン110、120で組み立てられる構成要素に言及する際に、類似の方法が使用される。例えば、上側の半バレルセクション116が組立ライン110で組み立てられる一方で、上側の半バレルセクション126は組立ライン120内で組み立てられる。同様に、下側の半バレルセクション118が組立ライン110で組み立てられる一方で、下側の半バレルセクション128は組立ライン120で組み立てられる。2つの組立ライン110と120との間の違いが関連する際には、本明細書内で説明が行われることになる。
[0032] 本明細書で更に検討されるように、プロセストラッキングサーバ102は、組立環境100内で、1つ又は複数の作業ステーション114、124の動作を方向付ける。本実施形態において、プロセストラッキングサーバ102は、組立ライン110、120を動作させるための1つ又は複数の数値制御(NC)プログラムを記憶するメモリ104を含む。プロセストラッキングサーバ102のコントローラ106は、更に、作業ステーション114、124及び/又は組立ライン110、120からのフィードバックを処理し、作業ステーション114、124への命令、又はそのようなフィードバックに基づくオペレータへのレポートを提供しうる。
[0033] 1つの実施形態では、対応する作業ステーション114、124と関連したRFIDリーダー又は他の指標付け構成要素115、125により、指標付けの行為が、作業ステーション114、124に直接命令を出せるようにする。この命令は、作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内の上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128のためのものである。このような実施形態では、命令は、コントローラ106と特定の作業ステーション114、124との間でやり取りすることができる。コントローラ106は、例えば、カスタム回路として、プログラムされた命令を実行するハードウェアプロセッサとして、又はこれらの何らかの組み合わせとして、実装されうる。メモリ104は、コントローラ106を動作させるための命令を記憶し、デジタルデータを記憶する。
[0034] 本実施形態において、組立環境100は、その長さにわたって均一でない断面を表す胴体12のセクションを製造するための組立ライン110を含み、その長さにわたって大きな均一の断面を表す胴体12のセクションを製造するための組立ライン120を更に含む。組立ライン110は、上側の半バレルセクション116及び相補的な下側の半バレルセクション118をそれぞれ処理する。組立ライン120は、上側の半バレルセクション126及び相補的な下側の半バレルセクション128をそれぞれ処理する。上側又は下側が無関係であるとき、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118は、まとめて半バレルセクション117と称されることがあり、その一方で、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、まとめて半バレルセクション127と称されることがある。弧状セクション119は、均一の断面を有している又は有していない、半バレルセクション117、127、四半分バレルセクション、及び三分の一のバレルセクションを含む任意のタイプのバレルセクションを指す。
[0035] 半バレルセクション117、127は、組立環境100を通した処理後の半バレルセクション24に対応する。本明細書で検討される組立ライン110、120は、いくつかの組の半バレルセクション117、127又は他の弧状セクション119を製造するために更に動作させられうる。
[0036] 組立ライン110は、機首部分38又は尾部18付近の他の弧状セクション119だけでなく、テーパ型などより特殊な形状の上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118を収容可能な作業ステーション114を備えて構成される。作業ステーション114と関連した組立ライン110は、これらの半バレルセクション117及び均一でない断面弧状セクション119のテーパ性質に対応するために、より広い可動域を示す。
[0037] 組立ライン110は、トラック112を更に含み、それに沿って、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118がプロセス方向199に進行する。トラック112は、トラック112に沿って半バレルセクション117を前進させるための駆動システム113を含む。トラック112は、プロセス方向199に直列に配置された作業ステーション114、124に配置されたツール及び機器(図示されず)まで、プロセス方向199に半バレルセクション117を移動させる。
[0038] トラック112は、ローラー、レール又はセットのレール(図示されず)などを有する一連の個別支柱を含みうる。トラック112の機体構成要素は、作業ステーション114、124を横切って、プロセス方向199に漸進的にパルス移動されうる。作業ステーション114、124は、直列に位置合わせされ、半バレルセクション117又は弧状セクション119が作業ステーション114、124を通して直列に続く。数個の作業ステーション114、124のみが示されているが、多数が企図される。というのは、限定されないが、モールド解除、窓回りを取り付けること、ドア回りを取り付けること、生産過剰部分をトリミングすること、フレームを取り付けること、窓生産過剰部分を切削すること、又は材料を除去すること、NDI検査、エッジシーリング、ドア生産過剰部分を切削すること、窓を取り付けること、及びドアを取り付けることなどの動作を実行するために、作業ステーション114、124が構成されうるためである。いくつかの上記に列挙したタスクを実行する作業ステーション114、124がある一方で、単一のタスク専用とされる作業ステーション114、124もある。
[0039] 1つの実施形態では、作業が、胴体12の上側の半バレルセクション116上で同時にいくつかの作業ステーションによって実行されるように、作業ステーション114、124が、間隔を空けて配置され動作させられる。下側の半バレルセクション118についても同じことが当てはまる。更なる実施形態では、作業ステーション114は、少なくとも部分的に、製造されている半バレルセクション117又は弧状セクション119のタクトタイムに基づき、ある作業密度で配置される。上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128に関する作業ステーション124にも、同じことが当てはまる。要するに、作業ステーション124は、少なくとも部分的に、製造されている半バレルセクション127又は弧状セクション119のタクトタイムに基づき、ある作業密度で配置される。
[0040] 組立ライン110は、上側の半バレルセクション116を処理し、例えば、クラウンモジュール364を取り付けるためのクラウンモジュール取り付けステーションとして構成される組立ステージ320まで、その上側の半バレルセクション116を搬送する。組立ライン110は、例えば、乗客フロアグリッド326及び/又は貨物フロアグリッド324に接合するためのフロアグリッド取り付けステーションとして構成される組立ステージ330への搬送のために、下側の半バレルセクション118を処理する。
[0041] ほぼ同じように、作業ステーション124は、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128、要するに、半バレルセクション127を、駆動システム113-1を有するトラック122に沿って処理するように、組立ライン120内で間隔を空けて配置され動作させられる。組立ライン120は、上側の半バレルセクション126を処理し、乗客フロアグリッド326及び/又は貨物フロアグリッド324に接合するための組立ステージ331に搬送される下側の半バレルセクション128と同様に、ラウンモジュール364に接合するための組立ステージ321にその上側の半バレルセクション126を搬送する。上側の半バレルセクション126は、円筒形であり、上側の半バレルセクション116よりも長いものとして表されているが、理解を容易にするために、両クラウンモジュールが本明細書でクラウンモジュール364と称されることになるため、上側の半バレルセクション116のクラウンモジュールは上側の半バレルセクション126のクラウンモジュールとは異なると理解される。同様に、どの下側の半バレルセクションが参照されようとも、乗客フロアグリッドは、乗客フロアグリッド326と称され、貨物フロアグリッドは、貨物フロアグリッド324と称され、組み合わせたフロアグリッドは、本明細書では後続の図において、フロアグリッド365(図5)と称される。
[0042] 組立ライン120は、トラック122を含み、そのトラック122に沿って、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128が、組立ライン110について先ほど記載された方式と類似の方式で、プロセス方向199に進行する。組立ライン120は、指標付け構成要素125を有する作業ステーション124を更に含む。作業ステーション124、指標付け構成要素125、及びトラック122は、同様に引用された組立ライン110の構成要素と類似の方式で実装されうる。しかしながら、作業ステーション124は、それらが作業されている上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の各々によりしっかりと適合されうる点で異なりうる。上側の半バレルセクション116と下側の半バレルセクション118との間よりも、上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128との間の断面変動は少ない。上記のように、組立ライン120の上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、組立ライン110の上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118よりも、形状及びサイズがより均一である。
[0043] 更なる実施形態では、追加の組立ラインは、胴体12とまとめて組み立てるため翼15、16を製造し、完全な機体が形成される。組立ライン110、120は、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128が、パルス123、123-1の長さ又はマイクロパルス129の長さに等しい距離だけ、プロセス方向199に前進するパルス方式で、各々動作させられる。パルスの長さが組立ライン110及び120について異なりうることを示すために、パルス123及びパルス123-1の両方が使用される。マイクロパルス129は、パルス123、123-1より小さく、実施形態において、上側の半バレルセクション116、126と下側の半バレルセクション118、128とのフレーム146間のフレームピッチ147又はこれらの分数又は倍数に等しい。パルス123の長さ、又はマイクロパルス129の長さは、組立ライン110及び120について同一であっても、異なっていてもよい。実施形態のフレームピッチ147は、約18~約36インチである。マイクロパルス129の後に、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128は一時停止し、次いで、プロセス方向199に再びマイクロパルス移動させる129。
[0044] 別の実施形態は、パルス移動せずにプロセス方向199に連続的に前進する上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128を有する。したがって、本明細書で検討される組立ライン110、120により、半バレルセクション117、127が、パルス123、123-1方式、マイクロパルス129方式又は連続的方式で、いくつかの異なる作業ステーション114、124にわたって所望のタクトを進めることができる。
[0045] これらのプロセス中に、レイアップマンドレルなどのツールは、必要に応じて、トラック112、122上に載置され又はこれらから除去されうる。1つの実施形態では、トラック112、122は、半バレルセクション117、127を移動させる、チェーンドライブなどの、駆動システム113、113-1を含むが、更なる実施形態では、これらのセクションがトラック112、122に沿って独立して駆動される。
[0046] 1つの実施形態では、組立ライン110を参照すると、上部セクション116及び下側の半バレルセクション118は、プロセス方向199に同じ距離だけ同時に同期してパルス移動する作業ステーション114は次いで、パルス間の一時停止中に及び/又は共通のタクトタイムでの一時停止の間に、上側の半バレルセクション116又は下側の半バレルセクション118での作業を実行する。したがって、製造プロセスの間に、いくつかの作業ステーション114は、マイクロパルス129間の同一の一時停止の間に及び/又はマイクロパルス129の間に、上側の半バレルセクション116及び/又は下側の半バレルセクション118で作業を行う。
[0047] 同様に、組立ライン120を参照すると、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、プロセス方向199に同じ距離だけ同時に同期してパルス移動する。作業ステーション124は次いで、パルス間の一時停止中に及び/又は共通のタクトタイムでの一時停止の間に、半バレルセクション126又は下側の半バレルセクション128での作業を実行する。したがって、製造プロセスの間に、いくつかの作業ステーション124は、マイクロパルス129間の同一の一時停止の間に及び/又はマイクロパルス129の間に、上側の半バレルセクション126及び/又は下側の半バレルセクション128で作業を行う。
[0048] 組立ライン110の1つの実施形態では、1つ又は複数の作業ステーション114はまた、パルス中に、同一の半バレルセクション117又は弧状セクション119でのこれらの作業を独立して又は同期して実行する。同様に、組立ライン120に関して、1つ又は複数の作業ステーション124はまた、パルス中に、同一の半バレルセクション127又は弧状セクション119でのこれらの作業を独立して又は同期して実行する。そのような作業ステーションは、半バレルセクションに取り付けられ、半バレルセクションと共に移動するため、移動作業ステーション139、139-1と称されうる。この作業は、非破壊検査(NDI)、生産過剰部分のトリミング、若しくは密封剤の適用、又は他のプロセスを含みうる。更なる実施形態では、半バレルセクション117、127が、トラック112、122に沿って連続的に進み、半バレルセクション117、127及びこれらに取り付けられた移動作業ステーション139、139-1が移動を続ける際に、作業ステーション114、124は、半バレルセクション117、127上での作業を実行する。
[0049] 組立ライン110又は120のいくつかの実施形態では、半バレルセクション117、127は、フレームピッチ147の分数又は倍数、又は半バレルセクション117、127若しくは弧状セクション119の長さ以下の任意の距離といったマイクロパルス129距離に等しいなどの所定の間隙131で離間される。そのような間隙131は、半バレルセクション117、127の再作業若しくは位置ずれ作業、又は弧状セクション119若しくは作業ステーション114、124の整備及び/又は技術者の休憩時間などの生産遅延を考慮するのに役立つ。
[0050] 再作業又は位置ずれ作業は、ほとんど必要とされないが、再作業又は位置ずれ作業を必要とする半バレルセクションの一部117、127又は弧状セクション119が、作業ステーション114と124との間、又は下側の半バレルセクション118の反対側にある窓回り取り付けステーションなどの、作業を実行する必要のない作業ステーション内にあるような特定の環境では、これらの作業が実行されうる。これにより、考慮されない遅延が、生産プロセスに吸収されうる。先ほど検討された再作業又は位置ずれ作業は、作業ステーション114と124との間の間隙131内で実行されうる。更に、1つの実施形態では、再作業又は位置ずれ作業が実行されている間に、半バレルセクション117、127又は弧状セクション119は、作業ステーション114、124を通って前進し続ける。したがって、組立環境100は、半バレルセクション117、127又は弧状セクション119で作業を行い、再作業又は位置ずれ作業に対応するために、プロセス方向199への前進を停止することはない。このような位置ずれ作業は、予定された整備と予定されていない整備を含みうる。
[0051] 移動中に、又はマイクロパルス129若しくはパルス123、123-1間で、半バレルセクション117、127又は弧状セクション119は、作業ステーション114、124において、指標付け構成要素115、125に遭遇する。指標付け構成要素115、125は、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の上若しくは中で、指標付け特徴133と物理的に相互作用するか、又は指標付け特徴133を非破壊的に検査し、作業が実行される前に、作業ステーション114、124への位置合わせが可能になる。
[0052] 物理的特徴又は無線周波数識別子(RFID)チップなどの指標付け特徴133は、作業ステーション114、124と関連した指標付け構成要素115、125によって係合される。各指標付け構成要素115、125は、作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内で、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の3D特性を、作業ステーション114、124に送る。また、指標付けすることによって、作業ステーション114、124が特定の半バレルセクション117でどのタスクを達成すべきかを決定できるようになる。作業/タスクは、指標付け特徴133が指標付け構成要素115、125に送る情報に基づく。
[0053] 図1に戻り、内側モールドライン(IML)60及び/又は外側モールドライン(OML)62が、3D特性の例である。上記の指標付けすることにより、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128で作業ステーション114、124によって実行されるべき作業についての命令が、作業ステーション114、124にもたらされる。この指標付けプロセスは、いくつかの作業ステーション114、124それぞれについて、複数回、かつ同時に、パルス又はマイクロパルス129ごとに、実行されうる。作業ステーション114、124は、次いで、マイクロパルス129間の一時停止の間に、又はマイクロパルス129それ自体の間に、作業を実行しうる。
[0054] 指標付け構成要素115、125は、物理的固定のために指標付け特徴133に相補的なハードストップ、ピン、孔、溝を含みうる。実施形態は、例えば、生産過剰部分において、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128上で整列した多くの指標付け特徴を有する。更なる実施形態では、指標付け構成要素115、125は、指標付け特徴133を追跡し、次いで指標付け特徴133と位置合わせされる、レーザ、超音波、又は目視検査システムなどのセンサを含みうる。
[0055] 追加の指標付け特徴133はまた、RFIDチップを含む。RFIDリーダーは、指標付け構成要素115、125の別の実施形態であり、RFIDチップを読み取る。これらの非接触技術は、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128を連続的に移動させる組立ライン110、120内で利用され、更に、半バレルセクション117及び/又は弧状セクション119の移動を制御するために使用されうる。
[0056] 更なる実施形態では、指標付け特徴133に相補的なハードストップ、ピン、孔、又は溝といった指標付け構成要素115、125は、移動作業ステーション139、139-1が利用される連続的移動システムに用いられる。このような実施形態では、指標付け特徴133の指標付け構成要素115、125への係合は、次の作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内で上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128が前進する間に行われる。作業ステーション114、124は、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128がプロセス方向199に前進する際に、それらを追跡することができる。続いて、移動作業ステーション139、139-1が、作業ステーション114、124で、上側の半バレルセクション116、126又は下側の半バレルセクション118、128に取り付けられ、マイクロパルス129、パルス123で又は連続的に進む際に、半バレルセクション117、127と共に乗せられる。
[0057] 移動作業ステーション139、139-1は、半バレルセクション117、127での作業を実行し、次いで分離し、将来の使用のために取付点139-2に戻る。移動作業ステーション139、139-1の例は、上側の半バレルセクション116、126及び/又は下側の半バレルセクション118、128に取り外し可能に設置されたトラックをたどる屈曲トラックデバイス又は何らかの類似デバイスである。
[0058] 組立環境100に進入する前に、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128は、クラウン135、135-1を上に向かって、かつキール137、137-1を上に向かって、それぞれ配向させたレイアップマンドレル(図示されず)上にレイアップされる。下側の半バレルセクション118、128の配向は、レイアップマンドレルからのモールド解除から、フロアグリッド365の設置を通して、下側の半バレルセクション118、128が、キール137、137-1が下に向かう配向に反転されるまで上に向かって、維持される。この反転は、接合ステーション194にパルス移動する直前に、反転ステーション560(図7)で行われる。この構成により、異なる作業ステーション114、124が、製造中に、同一の作業ステーション114、124を通ってパルス移動する方法で、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128を直列処理できるようになる。
[0059] 1つの実施形態では、組立ライン110、120上での上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の配向は、それぞれ、セクションがレイアップされたレイアップマンドレルによって設定される。レイアップマンドレルは、レイアップから硬化を通して前進し、プリフォームがその上にレイアップされる。硬化後、次に、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の配向を変えることなく、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128が、それぞれのレイアップマンドレルから除去される。
[0060] 実施形態において、いくつかの航空機モデルは、組立ライン110、120上で直列に処理される。あるモデルの上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128が、組立ライン110、120を直列に進み、別のモデルの上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128がこれに続く。例えば、下側の半バレルセクション118、128が組立ライン110、120を進み、相補的な上側の半バレルセクション116、126がこれに続く。同様に、これらの下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126には、別の航空機モデルの下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126が続き、そのような生産方法がニーズを満たす場合、航空機モデル間で、これに更に別のモデルなどの下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126が続くことがある。加えて、いくつかの実施形態では、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128が所望の速度で確実に生産されるように、複数の組立ライン110、120がまた想定される。
[0061] いくつかの実施形態では、本明細書で検討される作業ステーション114、124は、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の異なる部分で作業を実行できる能力を有し、モデルごとに異なる直径に対応することができる。指標付け構成要素115、125と指標付け特徴133との間の各指標付け動作は、作業ステーション114、124に、どの下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126、並びにどの航空機モデルが、その範囲114-1、124-1内にあり、どの作業を実行すべきか、又は実行すべき作業がないかどうかを伝える。例えば、窓生産過剰部分切削ステーションは、下側の半バレルセクション118、128が範囲114-1、124-1内にある時には、窓の切削が不要なので、窓を切削しない場合がある。
[0062] プロセストラッキングサーバ102は、例えば、組立環境100における1つ又は複数の作業ステーション114、124の動作を方向付けることなどによって、本明細書で検討される組立ライン110、120の動作を追跡及び/又は管理する。本実施形態において、プロセストラッキングサーバ102は、組立ライン110、120を動作させるための1つ又は複数の数値制御(NC)プログラムを記憶するメモリ104を含む。プロセストラッキングサーバ102のコントローラ106は、更に、作業ステーション114、124及び/又は組立ライン110、120からのフィードバックを処理し、作業ステーション114、124への命令、又はそのようなフィードバックに基づくオペレータへのレポートを提供しうる。1つの実施形態では、RFIDリーダー又は他の指標付け構成要素125により、指標付けの行為が、作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内の上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の一部について、作業ステーション114、124に直接命令を出すことができるようになる。このような実施形態では、命令は、コントローラ106と特定の作業ステーション114、124との間でやり取りすることができる。コントローラ106は、例えば、カスタム回路として、プログラムされた命令を実行するハードウェアプロセッサとして、又はこれらの何らかの組み合わせとして、実装されうる。メモリ104は、コントローラ106を動作させるための命令を記憶し、デジタルデータを記憶するための適したレセプタクルを含みうる。
図2によると、組立ライン110における各作業ステーション114は、対応するフィーダライン149(例えば、胴体セクションのタクトタイムに基づいており、かつ図3に示される)によって、与えられる/供給される材料及び/又は構成要素でありうる。これらの材料及び/又は構成要素は、作業ステーション114、124によって作業されている上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128に貼り付けられる。フィーダライン149は、添加材/構成要素を作業ステーション114、124に提供する。各フィーダライン149は、タクトタイムに材料を生成するように設計され、またタクトタイムにパルス移動される、より大きな構造(例えば、胴体セクション)上での組立のためにジャストインタイム(JIT)で添加材/構成要素を作業ステーション114、124に提供する。要するに、フィーダライン149は、作業ステーション114、124による使用順に、構成要素をJITで作業ステーション114、124に搬送する。いくつかの例示的実施例では、フィーダライン149は、半バレルセクションが作業ステーションに対してパルス移動するか又は作業ステーションを通ってマイクロパルス移動する際に、作業ステーション114、124の1つへの構成要素の搬送を実行する。いくつかの例示的実施例では、構成要素を搬送することは、作業ステーションによる使用順に実行される。
[0063] 1つの実施形態では、フィーダライン149は、胴体タクトタイムの一部に等しいタクトタイムを有する。
[0064] フィーダライン149、及び/又は組立ライン110、120のタクトタイムは、同一である必要はない。例えば、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118は、同時に、いくつかの作業ステーション114を通して、マイクロパルス移動されうる。上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118は、作業ステーション114に指標付けされる。各専用フィーダライン149は、例えば、NDI、窓回り取り付け、ドア回り取り付け、窓生産過剰部分のトリミング/除去、ドア生産過剰部分のトリミング/除去、窓の設置及びドアの設置などを実行する。フィーダライン149はまた、NDI検査データ及び上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118からトリミングされた任意の過剰部分を含む、作業ステーション114からの生産高を含む。組立ライン120並びに様々な構成要素及びアセンブリについて、同じようなシナリオが起こりうる。
[0065] 更なる例では、フィーダライン149は、フレーム146を上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118に取り付ける作業ステーション114に、フレーム146をJITで提供する。同様に、フィーダライン149は、窓回りが取り付けられる作業ステーション114にJITで窓回りを提供し、ドア回りが取り付けられる作業ステーション114にJITでドア回りを提供する。フィーダライン149ごとに、関連する作業ステーション114のタクトに基づき、生産時間が設計される。フィーダライン149は各々、製造中に構成要素を直列にパルス移動させ、完成した構成要素は、共通のタクトタイムで各作業ステーション114に到着する。このタクトタイム設計は、最小の部品から最大の最終アセンブリまで、フィーダライン149の各々を通過する。
[0066] タクトタイムが達成できない場合、特定の作業ステーション114の作業表明書を調整し、特定の作業ステーション114で行われる作業の量を増減させることが可能である。更なる実施形態では、作業表明書及び組立ライン110の全体についての所望のタクトタイムに基づき、作業ステーション114をプロセスに追加する又はプロセスから作業ステーション114を除去することが可能である。タクトタイムは、1か月あたりの分数(a number of minutes)を、1か月あたりの必要な所望ユニット数(航空機、ストリンガ、フレームなど)で割ったものと考えられる。マイクロパルスのタクトタイムの合計は、パルスのタクトタイムに等しい。要するに、マイクロパルスの数が完全なパルスと等しくなった後に、ユニット全体が、組立ライン110を通ってその長さだけ前進した。例えば、組立ライン110は、整数倍の標準モジュール作業ステーション114からなる。これにより、ブランク又は未使用の作業ステーション114を低い割合で有することができるように事前に設計し、機能的な作業ステーション114を追加することができるようになり(これらの未使用の作業ステーション114への特定のプロセスに必要な場合に)、製品の生産高に敏感な領域でより高い製品の生産高に対応することができる。
[0067] 図2により、特に組立ライン120及び類似の組立ライン110を参照すると、組立ライン120における各作業ステーション124は、対応するフィーダライン149(例えば、半バレルセクション127のタクトタイムに基づき、以下の図3に示されるような)によって、与えられる/供給される材料及び/又は構成要素でありうる。これらの材料及び/又は構成要素は、作業ステーション124によって作業されている上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128に取り付けられる。フィーダライン149は、添加材/構成要素を作業ステーション124に提供する。各フィーダライン149は、タクトタイムに材料を生成するように設計され、またタクトタイムにパルス移動される、より大きな構造(例えば、胴体セクション)上での組立のためにジャストインタイム(JIT)で添加材/構成要素を作業ステーションに提供する。フィーダライン149のタクトタイムは、組立ライン120のタクトタイムと同一であっても異なっていてもよい。要するに、フィーダライン149は、作業ステーション124による使用順に、構成要素をJITで作業ステーション124に搬送する。1つの実施形態では、フィーダライン149は、胴体タクトタイムに等しい又は胴体タクトタイムの分数に相当するタクトタイムを有する。
[0068] フィーダライン149、及び/又は組立ライン120のタクトタイムは、同一である必要はない。例えば、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、同時に、いくつかの作業ステーション124を通して、マイクロパルス移動されうる。上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、作業ステーション124に指標付けされる。各専用フィーダライン149は、NDI、窓回り取り付け、ドア回り取り付け、窓生産過剰部分のトリミング/除去、ドア生産過剰部分のトリミング/除去、窓の設置及びドアの設置などを実行する。フィーダライン149はまた、NDI検査データ及び上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128からトリミングされた任意の過剰部分を含む、作業ステーション124からの生産高を含む。フィーダライン149は、パルス時間又は主要な組立ラインの速度に同期し、必要なものを必要な時に供給する。
[0069] 更なる例では、フィーダライン149は、フレーム146を上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128に取り付ける作業ステーション124に、フレーム146をJITで提供する。同様に、フィーダライン149は、窓回りが取り付けられる作業ステーション124にJITで窓回りを提供し、ドア回りが取り付けられる作業ステーション124にJITでドア回りを提供する。フィーダライン149ごとに、関連する作業ステーション124のタクトに基づき、生産時間が設計される。フィーダライン149は各々、製造中に構成要素を直列にパルス移動させ、完成した構成要素は、共通のタクトタイムで各作業ステーション124に到着する。このタクトタイム設計は、最小の部品から最大の最終アセンブリまで、フィーダライン149の各々を通過する。
[0070] 組立ライン120又はフィーダライン149によってタクトタイムが達成できない場合、特定の作業ステーション124の作業表明書を調整し、特定の作業ステーション124で行われる作業の量を増減させることが可能である。更なる実施形態では、作業表明書及び組立ライン120の全体についての所望のタクトタイムに基づき、作業ステーション124を組立ライン120に追加する又は組立ライン120から作業ステーション124を除去することが可能である。タクトタイムは、1か月あたりの分数を、1か月あたりの必要な所望ユニット数(航空機、ストリンガ、フレーム146など)で割ったものと考えられる。マイクロパルスのタクトタイムの合計は、完全なパルスのタクトタイムに等しい。要するに、マイクロパルス129の数が等しくなった後に、組立ライン120を通ってその長さだけ前進する。
[0071] 図2は、組立ライン110及び120それぞれの生産高を受信する機体組立領域180及び190を更に示す。上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128は、図1を参照して説明した種々の完全なバレルセクション44内に接合される。上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118は、図2に示すように、様々な形状及び長さになることに留意することが重要である。
[0072] 上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118の接合は、作業ステーション182接合の範囲内で行われ、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の接合は、作業ステーション192接合の範囲内で行われる。接合ステーション184は、作業ステーション182の一部であり、接合ステーション194は、作業ステーション192の一部である。もたらされた完全なバレルセクション44は、トラック186及び196に沿って、完全なバレルセクションがまとめて接合されるそれぞれの作業セル188及び198まで進む。図2により示すように、完全なバレルセクションは、均一な及び均一でない断面を有するセクションを含む。更なる実施形態では、本明細書で検討される組立ライン110、120の動作が、単一の組立ライン内に併合される。
[0073] 矢印101は、異なる形状の上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118が、組立ライン110を出て機体組立領域180に進入する際に、移動する場合を示している。例えば、矢印101は、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116が組立ステージ320及び組立ステージ330のそれぞれに移動し、次いで、接合のために接合ステーション184に移動し、更に異なる組立ラインなどに移動することを示している。矢印101は、同じように形成された上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128が、組立ライン120を出て機体組立領域190に進入する際に移動する場合を示している。例えば、矢印101は、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が、組立ステージ321及び組立ステージ331にそれぞれ移動し、次いで、接合のために接合ステーション194に移動し、異なる組立ラインなどに移動することを示している。
[0074] 実施形態において、上側の半バレルセクション116は、クラウンモジュール364と接合するし、下側の半バレルセクション118は、組立ステージ320及び330内それぞれの貨物フロアグリッド324及び/又は乗客フロアグリッド326と接合する。組立ステージ321及び331が、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128組立プロセスの一部であるように、組立ステージ320及び330は、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118組立プロセスの一部であり、クラウンモジュール364、貨物フロアグリッド324、及び乗客フロアグリッド326が同様に取り付けられる。同様に、接合ステーション184は、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118の組立プロセスの一部であり、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の組立プロセスの一部である接合ステーション194に同様に対応する。
[0075] 図3は、例示的実施形態における工場の構成要素170-1、170-2のための組立ライン150、又はシステムを示す。組立ライン150は、硬化後又は硬化前製造及び/又は組立プロセスなどのための任意の構成要素170-1、170-2に用いられ、下流の組立ライン150によって使用される構成要素170-1、170-2を提供するために、フィーダライン149 (図2)として用いられうる。構成要素170-1は、構成要素170-2と異なり別個のものであってもよく、又は構成要素170-1及び170-2は、完全に同一でありうる。例えば、後続の図に関連して、構成要素170-1、170-2は、インターコスタル513、フロアビーム511であり、完成の様々な段階において、クラウンモジュール364又はフロアグリッド365でありうる。
[0076] 構成要素170-1及び構成要素170-2は、直列に配置された作業ステーション152-1から152-nを通って進み、これらのいくかの作業ステーションが構成要素170-1での作業を実行する一方で、マイクロパルス129-3又はマイクロパルス129-3間の一時停止の間に、追加の作業ステーションが構成要素170-2での作業を実行する。作業ステーション152-1から152-n又はそのサブグループは、作業ステーション152と称されることがある。構成要素が組立ライン150を下ると、組立ライン150を通る構成要素の前進次第で、単一の作業ステーションのみが単一の構成要素での作業を実行しうると理解される。
[0077] 本実施形態において、組立ライン150は、構成要素170-1、170-2がトラック154に沿って進む際に、レイアップ、検査、硬化、トリミング、採集及び載置、接合、締結などの作業を実行する作業ステーション152-1から152-nを含む。作業ステーション152-1から152-nは、プロセス方向199における構成要素170-1、170-2のパルス123、123-1(図2)又はマイクロパルス129-3(図2)の間の同じ一時停止中に、前段落で述べられたような構成要素170-1、170-2での作業を実行する。
[0078] 図示された実施形態では、プロセス方向199に移動又はパルス123する構成要素170-1、170-2の間に、作業ステーション152-nの1つが間隙121に配置される。間隙121に配置される間、作業ステーション152-nは、整備及び/又は検査を受け、及び/又は作業ステーション152-nが構成要素170の1つで作業を実行していない間に、作業ステーション152-nを操作する技術者が休憩をとることがある。
[0079] 図示した実施形態の1つの例では、出口ライン169-1は、作業ステーション152-1から検査データ167-1を運ぶ一方で、出口ライン169-2は、作業ステーション152-nの1つから除去された材料167-2を運ぶ。検査データ167-1の1つの例は、NDIステーションとして構成される作業ステーション152-1からの構成要素170の検査データである。同様に、構成要素170が機械的にトリミングされるときに、除去された材料167-2が、出口ライン169-2上の2つの作業ステーション152-nから取り出される。特定の作業ステーション152-nは、トリミングステーションとして構成されている。
[0080] フィーダライン160-1から160-nは、補助構成要素162-1から162-nを、作業ステーション152-2、152-3及び作業ステーション152-nの1つに提供する。いくつかの例示的実施例では、フィーダライン160-1から160-n又はそのサブグループは、フィーダライン160と称されることがある。いくつかの例示的実施例では、補助構成要素162-1から162-n又はそのサブグループは、補助構成要素162と称されることがある。1つの例では、補助構成要素162-1は、作業ステーション152-2内にある構成要素170に連結される。補助構成要素162-1、162-nは、様々な作業ステーション152-2、152-nに到着し、これらの作業ステーション152-2、152-nは、構成要素170-1、170-2の製造を促進するために、補助構成要素162-1、162-nを消費し、載置し、又は利用することによって、補助構成要素162-1、162-nを利用する。
[0081] 経路164は、作業ステーション152毎に、入口165-2及び出口165-3を通過し、その例が、構成要素170について、作業ステーション152-2に示されている。本実施形態において、各フィーダライン160-1、160-nは、補助構成要素162-1、162-nを作業ステーション152-1、152-2、152-3、152-nに提供し、経路164から独立している入口/出口ポート165-1を介して、補助構成要素162-1、162-nを提供しうる。
[0082] 除去される材料167-2はまた、独立した入口/出口ポート165-1を介して除去されてもよい。1つの実施形態では、フィーダライン160-1、160-n及び組立ライン150の動作は、作業ステーション152-1から152-nが作業を行う構成要素170-1、170-2のタクトタイムにしたがって与えられる後続の組立ライン150-1への、ジャストインタイム(JIT)での構成要素の搬送を容易にするように調整される。1つの実施形態では、組立ライン150は、フロアグリッド324、326を製造するために利用され、フィーダライン160-1、160-nは、インターコスタル、フロアビーム、トラック、電気機器、鉛管、及びフロアパネルなどのフロアグリッド構成要素を提供する。パネルは、フロアグリッド365内への接合のためにジャストインタイム(JIT)で提供される。
[0083] 1つの実施形態では、作業ステーション152-1、152-2、152-3、及び152-nのうちの1つ又は複数は、NDIステーション、NDI検査によって特定される任意の交差外れ条件に対処するNDIステーションの下流のリ作業ステーションを備える。これらの作業ステーション152-1、152-2、152-3、152-nの多くは、この作業ステーション152-1、152-nでの追加を目的とした材料投入専用のフィーダライン160-1、160-nを含む。組立ライン150は、組立ライン110、組立ライン120、組立領域180、及び組立領域190の1つ又はすべてを表している。本明細書に更に記載されるように、組立ライン150はまた、組立ステージ320、321、330、及び331を表しうる。
[0084] 図4は、例示的実施形態における、図2の組立環境を使用して航空機の機体を組み立てるための方法200を図示するフローチャートである。方法200のステップについて、図2の組み立て環境部100を参照して説明するが、当業者であれば、方法200が他のシステムでも実施されうることを認識しよう。本明細書に記載のフロー図のステップは、網羅的なものではなく、その他の図示していないステップを含みうる。本明細書に記載されたステップは、別の順序で実行されてもよい。
[0085] フローチャートを参照すると、胴体12の第1の組の下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116は、第1の組立ライン110に沿って、プロセス方向199に前進する202。これは、同期したマイクロパルス方式で実行されうる。下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116は、マイクロパルス129によって直列に進められ、次いで一時停止するか、連続的移動プロセスの一部として進められる。下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116が、代替方式で製造され、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116は、同一の完全なバレルセクション44内への接合のために対にすることができ、組立ライン110上に隣接して直列に載置する必要がある。更に、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116は、前から後ろに、又は後ろから前に配置され、隣接する対のセクションは、胴体12内に円筒状に接合するために隣接する長手方向部分に対応する。
[0086] 一組の下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116は、第1の組立ライン110において指標付けされる203。先ほど検討されたように、指標付けすることは、各作業ステーション114の範囲114-1内にある下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116の一部の3D特性を運び、生産過剰部分に位置する指標付け特徴への物理的結合、生産過剰部分に位置するバーコードの走査、生産過剰部分に位置するRFIDチップの読み取り、又はその他の手段を介して、実行されうる。指標付けすることはまた、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116のモデルを各作業ステーション114に運ぶ。
[0087] ステーション114は、第1の組立ライン110において第1の組の下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116での作業を実行する204。このことは、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116を作業ステーション114に指標付けすることと、レイアップ、硬化、モールド解除、フレーム取り付け、窓生産過剰部分切削、ドア生産過剰部分切削などの動作といった作業を実行することとを含みうる。下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116がマイクロパルス129によって進めされる実施形態では、作業は、マイクロパルス129間の一時停止中に及び/又はマイクロパルス129中に実行されうる。下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116を連続的に移動させる実施形態では、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116がプロセス方向199に移動している間に、作業が実行されうる。下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116は、組立ライン110の各々の最後に、完全なバレルセクション(例えば、44-5)内にまとめて取り付けられる210。
[0088] 上記のこれらのステップに加え、他の円筒形の完全なバレルセクション(例えば、44-1から44-4)を形成するために取られる様々な追加ステップが記載される。胴体の一組の上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、第2の組立ライン120に沿って、プロセス方向199に進められる206。トラック122は、トラック122に沿って、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126を前進させるための駆動システムを有する。これは、同期したパルス方式で実行されうる。下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、マイクロパルス129によって直列に進められ、次いで一時停止するか、連続的移動プロセスの一部として進められる。下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が、代替方式で製造され、同一の完全なバレルセクション(例えば、44-2)を形成する下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が組立ライン120上で隣接する。
[0089] 更に、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、前から後ろに、又は後ろから前に配置され、隣接する対の下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が、円筒形でない完全なバレルセクション(例えば、44-5)内で接合するための隣接する長手方向部分と対応する。これにより、胴体12のほとんどを形成するために、完全なバレルセクション44-1から44-5を周方向に接合することができる。例えば、このことは、例えば、ドア回りスプライス又は窓回りスプライスにおいて、上部セクション126を下側の半バレルセクション128に長手方向に接合することによって、完全なバレルセクション(例えば、44-2)を形成するために、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126をまとめて組み立てることを含みうる。
[0090] 作業ステーション124は、第2の組立ライン120において、一組の下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126での作業を実行する208。このことは、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126を作業ステーション124に指標付けすることと、レイアップ、硬化、モールド解除、フレーム取り付け、窓切削などの動作といった作業を実行することとを含みうる。下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126がマイクロパルス129によって進めされる実施形態では、作業は、マイクロパルス129間の一時停止中に及び/又はマイクロパルス129中に実行されうる。下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116を連続的に移動させる実施形態では、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116がプロセス方向199に移動している間に、作業が実行されうる。
[0091] 下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、完全なバレルセクション(例えば、44-2)内に取り付けられる210か又はまとめて接合される。例えば、このことは、任意のドア回りスプライス及び/又は窓回りスプライスに対処するだけではなく、下側の半バレルセクション128を上側の半バレルセクション126に長手方向に接合することによって、完全なバレルセクション(例えば、44-2)を形成するために、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126をまとめて組み立てることを含みうる。機体の完全なバレルセクション(例えば、44-1から44-5)は、次いで、周方向に接合することで、前から後ろに(又は後ろから前に)組み立てられうる。要するに、完全なバレルセクション(例えば、44-1から44-5)は、胴体12のほとんどを形成するために、まとめて取り付けられる212(例えば、周方向/フープ方向の接合を介して)。
[0092] 方法200は、機体を、時間と空間の両方の観点で有効な手法で製造できるため、先行システム及び技術と比較して技術的な利点を提供する。方法200は、下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116にだけではなく、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126にも、先行する完全なバレル組立方法よりも大きなアクセスを提供する。本方法により、IML60(図1)へのほぼ自由なアクセスを通して、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126、並びに下側の半バレルセクション118及び上側の半バレルセクション116を、作業ステーション、ツール設備及び技術者にもたらすことができるようになる。
[0093] 先行する組立方法では、バレルの端又は出入り口を通してバレルセクションに進入するには、ツール、ツール設備及び技術者が必要とされる。ツール設備及びツールは、完全なバレルセクション内の適所に設置される必要がある。作業が完了すると、ツール設備、ツール及び技術者は、バレル端又は出入り口を通って外に搬送されなければならない。下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126をマイクロパルス移動させること129、並びに作業ステーション124及び114を通して、上側の半バレルセクション116まで下側の半バレルセクション118をマイクロパルス移動させること129それぞれにより、構造が技術者、ツール及びツール設備にもたらされ、付加価値のないすべての作業(ツール、ツール設備、技術者の輸送、設置、分解、輸送時間など)が節約される。
[0094] 更に、製造遅延は、あるセクションの、ライン上の他のセクションに対する位置に基づき、視覚的に特定するのが容易になる。胴体12の新たに製造される完全なバレルセクション(例えば、44-1から44-5)は、すぐに進行中の機体内にまとめて組み立てられ、連続的ライン組立技術により、完全なバレルセクション44が、上側の半バレルセクション116及び下側の半バレルセクション118、並びに上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128(又は他の胴体セクション)から迅速に構築できるようになる。更に、本明細書で検討される連続的ライン組立技術により、上側の半バレルセクション116と下側の半バレルセクション118との間でほぼ同じプロセスが、同一の組立ライン110において並列して、上側の半バレルセクション116と下側の半バレルセクション118の両方で、迅速に実行できるようになる。同様に、連続的ライン組立技術により、ほぼ同じプロセスが、同一の組立ライン120において並列して、上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128の両方で迅速に実行できるようになる。
[0095] 図5は、図2の組立環境100の詳細な部分を示しており、本明細書中では製造システム300と呼ばれることになる。製造システム300は、例示的実施形態における上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128の処理のために並列かつ直列の組立ラインを利用する。簡潔かつ明瞭にするために、組立ライン120及び組立領域190に関して導入された参照番号が使用されることになるが、記載の実施形態は、組立ライン110及び組立領域180にも関連する。
[0096] 特に、図5は、組立ライン120が、下側の半バレルセクション128と上側の半バレルセクション126の両方で作業を実行する作業ステーション124を含む領域を示す。組立ライン120後の作業は、上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128との組立ステージ321と331とにそれぞれ分割される。組立ステージ321及び331は、フロアグリッド365又はクラウンモジュール364をそれぞれ取り付けるなどの作業を実行するための、静止した完全なパルス位置である。組立ステージ321及び331は、例えば、フロアグリッド取り付けステーション及びクラウンモジュール取り付けステーションに対応する。これらの組立ステージ321及び331は、作業ステーション322及び332を含み、これらは、特に上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128専用の専門的な動作を実行する。
[0097] 組立ライン120にある間に、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、一連の離散化された支柱及び/又はローラーなどのトラック122に沿って前進する。下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、トラック122に沿って、無人搬送車(AGV)を介して駆動されうるか、又はトラック122のローラー(図示されず)がそれ自体で、モータ(図示されず)を介して駆動されうる。
[0098] 更に、窓、ドア生産過剰部分及び/又はベアリングエッジ生産過剰部分トリミング及び/又は除去専用の作業ステーション124は、作業ステーション入口ポート165-2、及び出口ポート165-3(図3を参照)を含む。出口ポート165-3の例は、トリミングされた材料が組立ライン120から除去されるシュート398を含む。シュート398は各々、組立ライン120から材料/スクラップ/破片を除去する生産高フィーダラインに対する開始を表す。シュート398は、光スキャナ及び/又はRFIDスキャナを使用して、作業ステーション124から、バーコード又はRFIDタグが取り付けられた生産過剰部分を追跡可能である。材料/スクラップ/破片は、窓生産過剰部分除去専用の1つ又は複数の作業ステーション124、ドア生産過剰部分除去専用の1つ又は複数の作業ステーション124、並びにベアリングエッジ生産過剰部分除去専用の1つ又は複数の作業ステーションでの除去加工によって生成されうる。
[0099] 前の図を参照すると、いくつかの作業ステーション入口ポート165-2は、フィーダライン396供給フレーム146並びに窓回り145及びドア回り145-1を、ツール設備、ツール及び技術者と共に、作業ステーション124まで通過させることができる。いくつかの出口ポート165-3は、シュート398を通して、作業ステーション124からの材料/スクラップ/破片の除去を追跡する。したがって、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126によって移動する経路は、除去される材料、フィーダライン359の供給フレーム146、ツール、ツール設備又は技術者の経路とは異なる。より具体的には、入口ポート165-2は、特定の作業ステーション124の入口ポート165-2に連結された光スキャナ及び/又はRFIDスキャナを使用して、バーコード又はRFIDタグが取り付けられたフィーダライン359供給フレーム146、窓回り145及びドア回り145-1の、バーコード又はRFIDタグが取り付けられたツール設備、ツール及び技術者を伴う、作業ステーション124までの経路を追跡する。
[00100] 組立ライン120では、下側の半バレルセクション128が、その対応する上側の半バレルセクション126の前に、プロセス方向199に処理される。上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の更なる方向的な移行が、矢印として示され、更に説明されることになる。下側の半バレルセクション128は、組立ライン120を出る(それらが接合されることになる上側の半バレルセクション126の前にマイクロパルス129を利用して、完全なバレルセクション44が形成される)。連続的な組立ラインにおいて、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、一時停止せずに、所望の速度で連続的に移動する。本実施形態のこの工程順序は、下側の半バレルセクション128が、単一のクラウンモジュール364が設置される上側の半バレルセクション126よりも、別個の貨物フロアグリッド324と乗客フロアグリッド326(フロアグリッド365を構成する)を設置することで、より労働集約的で時間のかかる作業を受けるためのものである。
[00101] フィーダライン366-1から366-4は、図示したように、構成要素363-1から363-4を、クラウンモジュール364及びフロアグリッド365を製造するフィーダライン361、362に提供する。構成要素363-1、363-2が、クラウンモジュール364のための天井パネル又は貨物容器を含みうる一方で、構成要素363-3、363-4は、フロアグリッド365のためのビーム及びインターコスタルを含みうる。図示されたすべてのフィーダラインは、JITで、締結具、密封剤、又は他の補助構成要素を提供する追加のフィーダライン(図示されず)を有しうる。フィーダライン366-1から366-4は各々、組立ライン120を通して作業ステーション124まで、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126のタクトタイムと異なる又は同一である、それ自体のタクトタイムに従って動作する。
[00102] 上側の半バレルセクション126とは対照的に、下側の半バレルセクション128で実行される特定の動作にかかるこの時間の差に対応するために、下側の半バレルセクション128は、上側の半バレルセクション126の前に、組立ライン120を出る。これにより、対応する上側の半バレルセクション126が組立ライン120を通って移動し続ける組立ステージ331において、下側の半バレルセクション128には追加の時間(即ち、約2倍の長さ)が与えられる。組立ステージ331では、下側の半バレルセクション128は、完全なパルス中に作業を受け取るために、所定の場所に保持されうる。例えば、下側の半バレルセクション128は、組立ライン120からの出口から接合ステーション194への到着までの上側の半バレルセクション126の2倍の時間で処理される。
[00103] 接合ステーション194は、完全なパルス作業セルである。再び、下側の半バレルセクション128は、設置されたフロアグリッド365を有しており、次いで、キールアップ(keel up)配向からキールダウン(keel down)配向まで反転され、接合ステーション194で上側の半バレルセクション126と接合されるための位置に載置される。特に、この配置により、接合ステーション194での接合準備のために、ほぼ同時に、下側の半バレルセクション128が反転ステーション560を出て、上側の半バレルセクション126が組立ステージ321を出ることができるようになる。1つの実施形態では、半バレルセクションがそれぞれの経路392及び390に沿って移動する際、接合前に、経路394に沿った移動及び下側の半バレルセクション128の回転のための時間を提供するために、下側の半バレルセクション128は、上側の半バレルセクション126の前に出る。
[00104] 製造システム300を遡り、上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128の両方は、組立ライン120を去り、経路388上に進む。上側の半バレルセクション126が経路386上の組立ステージ321に進む一方で、下側の半バレルセクション128は、経路384上の組立ステージ331に進む。これにより、完全なバレルセクション44を組み立てるための待ち時間に、実質的な遅延が発生しないことが保証される。
[00105] 上記のように、図3は、いくつかのフィーダライン361、362、及び396を示す。フィーダライン396は、フレーム146、窓回り145及びドア回り145-1などの材料を供給し、フィーダライン316は、クラウンモジュール364を供給し、フィーダライン362は、フロアグリッド365を供給する。フィーダライン361は、上側の半バレルセクション126内への取り付けのための組み立てられたクラウンモジュール364を含み、フィーダライン362は、組み立てられ、取り付け準備ができた、完成した又はほぼ完成した乗客フロアグリッド326及び貨物フロアグリッド324を含むフロアグリッド365を、下側の半バレルセクション128内に運ぶ。ドア回り145-1、窓回り145、フレーム146及び他の補助構成要素が、フィーダライン359を介して、作業ステーション124内に供給される。
[00106] 追加のフィーダラインは、締結具及び密封剤を供給する。例えば、締結具フィーダライン380は、いくつかの場所並びに組立ステージ321及び331内に組立ライン120を供給する。密封剤フィーダライン382は、いくつかの場所並びに組立ステージ321及び331内に組立ライン120を供給する。締結具フィーダライン380及び密封剤フィーダライン382はすべて、ジャストインタイム(JIT)の搬送と、作業ステーション124並びに組立ステージ321及び331内への挿入を提供するために構成され動作させられる。
[00107] 更なる実施形態では、構成要素をその長さ未満移動させ、短い漸進時間に一時停止させる場合に、マイクロパルス129を利用する組立ライン120内に、間隙121が置かれる。間隙121のいくつかは、間隙121が範囲124-1内にあるときに、作業ステーション124によって実行される作業に間隙をもたらす。加えて、作業ステーション124の範囲124-1内の下側の半バレルセクション128又は上側の半バレルセクション126は、範囲124-1内の下側の半バレルセクション128又は上側の半バレルセクション126が作業ステーション124により実行される特定の作業を必要としているかどうかに基づいて実行される作業を必要としないことがある。
[00108] 例えば、窓回り又は窓生産過剰部分の切削ステーションは、窓のない下側の半バレルセクション128での作業をほとんど又は全く行わない(これに対し、上側の半バレルセクション126には設置すべき窓が多い)。しかしながら、下側の半バレルセクション128には、囲み部分の取り付け、及びドアの切削などの生産過剰部分の切削を含む貨物ドア取り付けステーションを要する作業が集中するが、上側の半バレルセクション126には、貨物ドア取り付けがない。更に、組立ライン120を直列に進む上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128との間の物理的間隙121はまた、間隙121が個々の作業ステーション124の各々に到達するときに、作業ステーション124の組み立て作業を低減する。本明細書で検討される間隙121により、計画された作業ステーション124の整備及び/又は技術者の休憩時間を実行できるようになる。整備を行う技術者は、作業ステーション124の範囲124-1内にある間に、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128での作業を行う技術者と同一でない可能性がある。
[00109] 図6は、例示的実施形態における図5のハイブリッド製造システム300を利用するための方法400を示すフローチャートである。方法400は、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が直列で前進するように、キールアップ下側の半バレルセクション128を、組立ライン120を通してプロセス方向199に前進させること402を含む。下側の半バレルセクション128は、作業ステーション124を通って前進する際に、キールアップ位置にあり、したがって、続く上側の半バレルセクション126に類似の断面形状及び配向を有する。これにより、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、作業ステーション124にわたって、より一般的なアセンブリ及びツール設備を利用できるようになる。作業ステーション124が上側の半バレルセクション126と下部セクション128の両方のための作業を実行しない(例えば、窓回り取り付け又は窓生産過剰部分切削が下側の半バレルセクション128に適用されない)場合に、作業ステーション124が特定の半バレルセクションで動作していないときには、整備又はその他のスタンドダウン機能を静かに実行することができる。更に、作業ステーション124が使用されていないときに、作業ステーション124に割り当てられた作業員は、休憩することができ、及び/又は作業ステーション124で整備が実行される。
[00110] 前進させること402は、モータ付きトラックを介して、作業場に配置された支柱/ポゴの上にあるモータ付きホイールを介して、又は下側の半バレルセクション128に取り付けられた独立した手段(例えば、カート又は無人搬送車(Autonomous Guided Vehicle:AGV)を介して、下側の半バレルセクション128を駆動することを含みうる。更に、このステップは、フレームピッチ147又はその倍数若しくは分数などのパルス123又はマイクロパルス129により、下側の半バレルセクション128を前進させることによって実行されうる。次いで、一時停止若しくはマイクロパルス129の間の一時停止の間に、又は一時停止とパルス若しくはマイクロパルス129の両方の間に、指標付けと作業が作業ステーション124によって実行される。1つの実施形態では、下側の半バレルセクション128は連続的に移動し、指標付け及び作業が、連続的な移動中に作業ステーション124によって実行される。
[00111] 次に、上側の半バレルセクション126は、下側の半バレルセクション128の後ろに直列に、かつ下側の半バレルセクション128と同時に、組立ライン120を通してプロセス方向199に前進する404。いくつかの例示的実施例では、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が作業ステーション124を通して直列に前進するように、上側の半バレルセクション126は、下側の半バレルセクション128の後ろに直列に、かつ下側の半バレルセクション128と同時に、組立ライン120を通してプロセス方向199に前進する404。これは、上記の前進させる402ステップと同様の方式で実行され、それと同期して実行されうる。例えば、組立ライン120でトラック122を駆動させることは、下側の半バレルセクション128と上側の半バレルセクション126の両方を一体的に移動させうる。したがって、1つの実施形態では、組立ライン120、並びに潜在的に組立ステージ321及びステージ331は、下側の半バレルセクション128及び/又は上側の半バレルセクション126を、プロセス方向199に周期的に完全にパルス又はマイクロパルス129させるトラック122を含む。このセクションは、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128が交互に配置されうる。よって、特定の順序で、長手方向に接合されるときに、これらのセクションのペアが後に完全なバレルセクション44を形成し、航空機10の胴体12を形成する。代替的には、第1の航空機10又は航空機の第1のモデルの下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126に、別の航空機又は航空機の別のモデルのセクションのセクションがすぐに続くように、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が配置される。
[00112] 続いて、セクションが組立ライン120を通って直列に進む際に、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128上で、作業が実行される406。作業ステーション124は、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128が組立ライン120の作業ステーション124を通って進行する際に、それらの上で作業を実行する406。組立ライン120における作業ステーション124は、複合材レイアップ、フレームの取り付け、生産過剰部分のトリミング、窓回りの取り付け、ドア回りの取り付け、窓の切削、及びドアの切削などの作業を実行しうる。上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は接合され、完全なバレルセクション44となり、以下に説明される後続のステップでの接合が目的となりうる。
[00113] 1つの実施形態では、このプロセス中に、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、組立ライン120を通して、プロセス方向199に、トラック122又は他の構成要素による完全なパルス又はマイクロパルス129(例えば、同期して)によって、周期的に前進する。そして、完全なパルス若しくはマイクロパルス129間の一時停止中に、及び/又は完全なパルス若しくはマイクロパルス129中に、同様に、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128での作業が実行される406。更なる実施形態では、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126は、組立ライン120を通ってプロセス方向199に連続的に移動する。そして、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126が連続的に移動する間に、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128での作業が実行される406。
[00114] 下側の半バレルセクション128が、組立ライン120から除去され408、第1の組立ステージ内に配置される。これは、下側の半バレルセクション128が完全なパルスにより、経路384に沿って組立ステージ331まで前進するスイッチングステーション378(図5に示す)を介して、下側の半バレルセクション128を方向転換させることを含みうる。下側の半バレルセクション128の経路384に沿った進行は、横方向の並進であるが、横方向の並進以外の方法も考えられる。
[00115] フロアグリッドが、下側の半バレルセクション内に取り付けられる410。いくつかの例示的実施例では、下側の半バレルセクション128に続き、フロアグリッド365が下側の半バレルセクション128内に取り付けられる410一方で、上側の半バレルセクション126は、組立ライン120を通して完全なパルス又はマイクロパルス129を続ける。下側の半バレルセクション128が反転された(即ち、キールアップに配向された)状態を維持しつつ、フロアグリッド365の取り付けが、作業ステーション332によって実行されうる。貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326を含む2つのフロアレベルを備えたフロアグリッド365を、下側の半バレルセクション128に取り付けること410が、更に企図される。1つの実施形態では、貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326が、単一の工程で、下側の半バレルセクション128内に設置される410ように、フロアグリッド365は事前に組み立てられる。更なる実施形態では、貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326は、下側の半バレルセクション128内に別個に設置される410。
[00116] 対応する上側の半バレルセクション126がなおも組立ライン120を通って作業ステーション124に進んでいる間に、フロアグリッド365の取り付け410が開始する。準備において、下側の半バレルセクション128が図5の組立ステージ331に到着する前に、フロアグリッド365、より具体的には、貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326が組み立てられているか、又は少なくとも部分的に組み立てられている。上記のように、貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326は、フィーダライン366-3、366-4で組み立てられ、1つ又は複数の作業ステーション332内への最終的な載置のために、フィーダライン362内に載置される前に、完全なパルス又はマイクロパルス129で前進する。実施形態は、固定されたセルである組立ステージ331の構成要素としてのいくつかの作業ステーション332を有している。
[00117] 上側の半バレルセクションが組立ラインを通過し続ける間に、下側の半バレルセクションは、組立ライン上で、直列に上側の半バレルセクションの後ろにある新しいキールアップ下側の半バレルセクションと置き換えられる412。図5の描写を参照すると、下側の半バレルセクション128は、組立ライン120から除去され408、組立ステージ331まで前進しているので、組立ライン120の開始時には、新しいキールアップ下側の半バレルセクション128と置き換えられる412。
[00118] 上側の半バレルセクション126は、組立ライン120から除去され414、組立ライン120から離れた第2の組立ステージ内に位置付けられ、クラウンモジュールを上側の半バレルセクション126内に取り付ける。同様に、上側の半バレルセクション126は、上記のように、組立ライン120及び作業ステーション124を通過し、次いで、組立ライン120から除去され414、次いで、組立ステージ321に前進する。組立ステージ321において、クラウンモジュール取り付けなどの、上側の半バレルセクション126に特定の動作が実行される。
[00119] 下側の半バレルセクション内へのフロアグリッド取り付けが継続する間に、上側の半バレルセクションは、組立ライン126上で、新しい下側の半バレルセクションの後ろに直列に位置する新しい上側の半バレルセクションと置き換えられる416。上側の半バレルセクション126が、組立ライン120から除去され、組立ステージ321に前進すると、組立ライン120の開始時に新しいキールアップ半バレルセクション126と置き換えられる416。単一の時点での組立ライン120内の上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の数は、変更することができる。確かに、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の長さと比較した組立ライン120の長さは、そのような数の要因である。
[00120] 方法400を続けると、クラウンモジュール364は、上側の半バレルセクション126に取り付けられる418。本明細書に記載されるように、クラウンモジュール364は、完全に組み立てられても、部分的に完成させてもよく、同時に、又は上側の半バレルセクション126が組立ステージ331に到着する直前に、組立ステージ321に搬送される。図5によって示されるように、クラウンモジュール364は、1つ又は複数の作業ステーション322内への載置のためにフィーダライン361内に載置される前に、完全なパルス又はマイクロパルス129で前進するフィーダライン366-1、366-2内で組み立てられる。実施形態は、固定されたセルである組立ステージ321の構成要素としてのいくつかの作業ステーション322を有している。
[00121] 方法400を続けると、下側の半バレルセクション128は、反転ステーション560に位置付けられ420、下側の半バレルセクション128は、キールダウン配向に反転される。いくつかの例示的実施例では、下側の半バレルセクション128は、経路394を介して反転ステーション560で実行されるキールダウン位置への回転/反転のために位置付けられる420。下側の半バレルセクション128は、反転ステーション560内にある時に、キールダウン位置内に反転される。
[00122] 組立ステージ330内の下側の半バレルセクション128-1は、新しい下側の半バレルセクション128と取り換えられ422、別の新しい下側の半バレルセクションが組立ライン上に置かれ、新しい上側の半バレルセクション126の後ろに直列に配置される一方で、新しい下側の半バレルセクション128-1内へのフロアグリッド365の取り付けが開始する。組立ステージ330内の下側の半バレルセクション128-1は、組立ライン120からの新しい下側の半バレルセクション128と取り換えられ422、上側の半バレルセクション126の後ろに直列に配置される一方で、フロアグリッド365の新しい下側の半バレルセクション128-1内への取り付けが開始する。組立ライン120内の下側の半バレルセクション128-4を、上側の半バレルセクション126の後ろに配置する。
[00123] 方法400の説明を完了するには、下側の半バレルセクション128が、反転ステーション560から経路392を介して接合ステーション194まで移行される。接合ステーション194は、完全なパルス作業セルである。実質的に同一の時間で、上側の半バレルセクション126は、組立ステージ321から経路390を介して接合ステーション194まで移行される。新しい上側の半バレルセクション126及び新しい下側の半バレルセクション128が、組立ステージ321及び331内に載置される。下側の半バレルセクション128は、上側の半バレルセクション126に接合される。反転ステーション560から除去されたばかりの下側の半バレルセクション128は、接合ステーション194内で、組立ステージ321から除去されたばかりの上側の半バレルセクション126に接合され424、完全なバレルセクション44を形成する。
[00124] 方法400は、先行技術を上回る技術的利点を提供する。というのは、方法400により、胴体の弧状セクション(特に下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126などのセクション)からの胴体の完全なバレルセクション44が迅速に製造できるようになる一方で、なおも胴体セクションが、マイクロパルス129、完全なパルス又は連続ライン環境で作業を実行する1つ又は複数の作業ステーション124を共有できるようになるからである。
[00125] 更に、この組立技術により、製造中の下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126の内装へのアクセスがより容易になる。というのは、バレルセクションを長手方向の半分に分割することにより、作業を要する構造が、ほぼ自由にアクセスできるツール設備、ツール及び技術者と共に、作業ステーション124の範囲124-1に搬送可能になるからである。指標付けすることと共に、この技術は、ツール、ツール設備及び技術者を作業場所に移動させ、完全なバレルセクション44内に作業ステーション124を設置する他の方法と比較して、付加価値のない設置時間を大幅に短縮する。
[00126] 理解されるように、完全なバレルセクション44内に作業ステーションを設置することと、次に作業ステーションを完全なバレルセクション44内ですべての作業現場に移動させ、除去するためにそれを再び分解することは、建造プロセスの間の付加価値のない時間である。本明細書に記載の配置により、胴体セクションが半分の状態である間に、可能な限り多くの組み立て作業が実行できるようになり、完全なバレル内に接合した後に用いられる組立作業の量が低減される。アクセスがより容易になることで、ステーションのツール設備の挿入、検査、作業員の退出、及び部品の退出がより容易になりうる。これにより、作業ステーション124、322、及び332によって表される作業ステーションの効率が増す。更に、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126を順序付けることにより、実行される特定の作業が完全なバレルセクション44の製造を遅延させないことが保証される。
[00127] 図7に示すように、反転ステーション560は、下側の半バレルセクション128を長手方向の中心線567の周りで回転させ、それをキールダウン配向563-1で載置する。より具体的には、図7は、例示的実施形態における下側の半バレルセクション128を反転したものを示す。図7では、反転ステーション560は、回転要素564が取り付けられるフレーム562を含む。下側の半バレルセクション128は、上側の半バレルセクション126(図8に示す)への接合前に、長手方向の中心線567の周りを回転する。回転要素564からストラット566が突き出ており、1つ又は複数のフロアグリッド365が設置された下側の半バレルセクション128に取り付けられる。次いで、回転要素564が回転し、下側の半バレルセクション128のキール563-2を、キールアップ配向563-3からキールダウン配向563-1まで反転させ、接合ステーション194内で上側の半バレルセクション126に接合するための位置に、下側の半バレルセクション128を配置する。
[00128] 本明細書の他の個所に記載されたように、接合ステーション194は、下側の半バレルセクション128を上側の半バレルセクション126に一体化する。この接合プロセスの結果、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128が、長手方向にまとめてスプライスされ、外板及びフレーム146並びに任意の囲いがスプライスされることもこれに含まれる。スプライスプレート(図示されず)は、接合ステーション194内に完全に設置されうる。図8には、貨物フロア594及びキャビンフロア596を含む、接合ステーション194の完全なバレルセクション44の断面が示されている。図8は、クラウンモジュール599及びダブラ597が胴体の完全なバレルセクション44に追加されたことを更に示している。1つの実施形態では、クラウンモジュール599は、収納箱及び内装照明を含むが、明瞭にする目的で、これらの詳細は図8に示されていない。取り付けられる際の断熱材591及び内装パネル593もまた、示される。
[00129] 図9-11は、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128を接合する際に含まれるプロセスを更に詳しく示す。上記のように、以下の記載は、組立ライン120に関するものであるが、上側の半バレルセクション116を下側の半バレルセクション118に接合することも同様であると理解されたい。
[00130] 図9では、組立ライン120の一部は、プロセス方向199に下部境界(例えば境界902)を有する胴体の上側の半バレルセクション126を搬送するトラック122の一部を含む。組立ライン120はまた、本明細書に記載の下側の半バレルセクション128を搬送するために使用されうるが、これらは、説明の簡略化のために図示されていない。
[00131] スプライシング作業ステーション910(作業ステーション124の特定の実施形態)は、スプライスプレート920のセグメント922を位置合わせし、スプライスプレート920及び上側の半バレルセクション126を通して締結具930を設置するエンドエフェクタ912及び/又はツール設備を含む。特に、スプライシング作業ステーション910は、上側の半バレルセクション126によって画定された弧(例えば、IML60)の各側にスプライスプレート920を設置する。このセグメントは、上側の半バレルセクション126の下境界902から距離Hだけ突出する高さ及び長さLを有する。取り付けの間に、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126のIML60に接触して保持される。取り付けられた後に、トラック122の高さは距離Hだけ変更されうる。したがって、上側の半バレルセクション126の最上点932は、組立ライン120にわたって一定を維持する。更なる実施形態では、スプライスプレート920は、OML62側だけに、又はIML60及びOML62にある。スプライシングステーション910のエンドエフェクタ912の動作を介して、これらの構成のいずれかが可能である。
[00132] 更なる実施形態では、トラック942に続く屈曲トラックデバイス940は、上側の半バレルセクション126上に取り外し可能に設置され、クラウンモジュール364が組立ステージ321に設置されている間に、スプライスプレート920を設置する。別の実施形態では、貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326が組立ステージ331内に設置されている間に、下側の半バレルセクション128及びスプライスプレート920上に取り把持可能に設置されるトラック942に続く屈曲トラックデバイス940が設置される。更に別の実施形態では、屈曲トラックデバイス940が、取り外し可能に設置され、スプライスゾーンを跨ぐトラック942に続き、上側の半バレルセクション126が接合ステーション194で下側の半バレルセクション128に接合されている間に、スプライスプレート920が設置される。
[00133] これらの実施形態のいずれかにおいて、上側の半バレルセクション126及び/又は下側の半バレルセクション128が、静止しているか、パルス移動しているか、マイクロパルス移動しているか又は連続的に移動しているかに関係なく、屈曲トラックデバイス940は、それらのセクションに対して移動する。実施形態のいずれかにおいて、屈曲トラックデバイスは、穴をあけ、締結具を取り付け、上側の半バレルセクション126及び/又は下側の半バレルセクション128に対して移動する。屈曲トラックデバイス940が、トラック942上を長手方向に移動するドリル及び締結具設置デバイスとして動作する間、トラック942は静止している。トラック942は、スプライスゾーンを跨いで載置され、次に、ドリル及び締結具設置デバイス(例えば、屈曲トラックデバイス940)がトラック942を横切って、穴をあけ、締結具を設置して、スプライスプレート920を接合する。スプライスプレート920は、OML62又はIML60に、又はスプライスゾーン(図示されず)を跨ぐ長手方向に位置合わせされたストリンガの一部として、設置されうる。
[00134] 図10は、スプライスプレート920を使用して、下側の半バレルセクション128に接合するために用意され位置付けられた上側の半バレルセクション126の端面図である。図10は図11と対応しており、図11は、バットスプライス944を使用してまとめて接合された上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128を示している。図10によると、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126のIML60、及び下側の半バレルセクション128のIML60に接触する輪郭924を含む。スプライスプレート920は、締結具930を介して、上側の半バレルセクション126で適所に保持される。実施形態は、上側の半バレルセクション126に最終的に締結されるスプライスプレート920を有しているが、別の実施形態は、適所に締結されたスプライスプレート920タックを有している。更に別の実施形態は、下側の半バレルセクション128に最終的に締結されるスプライスプレート920を有しているが、別の実施形態は、下側の半バレルセクション128に締結されるスプライスプレート920を有している。更に別の実施形態は、接合ステーション194内に完全に取り付けられたスプライスプレート920を有している。下側の半バレルセクション128は、下部受け台950の中に保持される。スプライスプレート920はまた、接合の一部として、スプライスプレート920を適所に接合する間に、上側の半バレルセクション126に対して、少なくともスプライス点960で、上側の半バレルセクション126が所望の輪郭にあるのを保証しつつ、上側の半バレルセクション126との位置合わせを容易にする。下部受け台950は、下側の半バレルセクション128を機械的に支持する。
[00135] 更なる実施形態では、上部受け台(図示されず)は、下部受け台950 (本明細書では「下部受け台」と称される)と共に使用される。下部受け台950はまた、上側の半バレルセクション126との接合前に、下側の半バレルセクション128の長手方向の回転を容易にする。したがって、下部受け台950は、回転と接合の両方に使用される。上部受け台(図示されず)及び下部受け台950は、受け台に取り付けられた相補的なカップ及びコーン又は類似のシステムを介して、互いに指標付けされる。要するに、一方の受け台がカップを利用するのに対して、他方の受け台は、複数の位置で相補的なコーンを使用する。受け台は、バットスプライス944の製造が許容されるように、スプライスゾーン970からの十分なクリアランスを提供するように寸法が決められている。クリアランスは、OML62及びIML60上に位置する。したがって、クリアランスにより、スプライスプレート920の設置、フレームスプライス、窓/ドア回りスプライス、及び本明細書で検討される他のスプライスが可能になる。
[00136] 図11において、上側の半バレルセクション126は、下部セクション128の上境界904が上側の半バレルセクション126の下境界902に接触するようなバットスプライス配置で載置されている。締結具906は、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の接合を完成させ、完全なバレルセクション44をもたらすために設置されている。実施形態は、スプライスプレート920が上側の半バレルセクション126のIML60と下側の半バレルセクション128のIML60とに接触する間に、スプライスプレート920を通して締結具を駆動させることによって、スプライスプレート920を取り付ける接合ステーション194を有している。スプライスプレート920は、接合ステーション194より前に、又は接合ステーション194内にある間に、上側の半バレルセクション126又は下側の半バレルセクション128のどちらかに取り付けることができるだろう。
実施形態は、組立ライン120の上側の半バレルセクション126の一部として取り付けられる、又は代替的には、組立ライン120内で下側の半バレルセクション128に取り付けられる、スプライスプレート920を有している。スプライスプレート920は、完全なバレルセクション44の誇張された小さな半径に一致するように、図10-11に誇張された湾曲構造で示されている。
[00137] 更なる実施形態では、上側の半バレルセクション126を下側の半バレルセクション128に接合する方法は、上記の方法と類似するが、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の両方が接合ステーション194まで前進する。上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、接合ステーション194での接合のために位置合わせされ、1つ又は複数のスプライスプレート920が、上側の半バレルセクション126及び/又は下側の半バレルセクション128の上に取り付けられて、結合を介して及び/又はいくつかの列の締結具及び接合面(fay surface)シーリングを介してのどちらかにより、バットスプライス944を形成する。
[00138] 各フレーム146はまた、接合ステーション194で各フレーム146専用のスプライスプレートと共にバットスプライスされる。この結果、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128が、長手方向にまとめてスプライスされ、外板911及びフレーム146並びに任意のドア及び/又は窓回りがスプライスされることもこれに含まれる。接合ステーション194はまた、接合エリアでの任意の電気又は配管の取り付け、並びに接合ゾーンでの断熱材及び壁パネルの取り付けを実行するように構成されうる。
[00139] 図12は、例示的実施形態における、胴体セクションを接合するためにスプライスプレート920を取り付ける方法1000を図示するフローチャートである。スプライスプレート920は、複合材又はアルミニウムでありうる。アルミニウムの場合、スプライスプレート920が締結され、接合面でシールされるか別法でシールされ、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126並びに他の複合材料に固定される際に、ガルバニック問題を回避する。複合材スプライスプレート920は、適所に結合され及び/又は締結される。
[00140] 方法1000は、組立ライン120、組立ステージ又は接合ステーションで半バレルセクションを受け取ること1002を含む。例示的例として組立ライン120を利用し続け、方法1000は、組立ライン120、組立ステージ又は接合ステーションの上側の半バレルセクション126を受け取ること1002を含む。理解されるように、方法1000は、上側の半バレルセクション116、並びに下側の半バレルセクション118、128、組立ライン110、組立ステージ320、321、330、331(必要に応じて)及び/又は接合ステーション194に適用される。
[00141] セクションで、スプライスプレート920が取り付けられる1004。セクションは、上側の半バレルセクション126又は下側の半バレルセクション128の形態をとりうる。いくつかの例示的実施例では、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126上に取り付けられる1004。より具体的に、そして1つの実施形態では、スプライスプレート920は、専用の作業ステーション124に取り付けられる1004。別の実施形態では、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126上に取り外し可能に取り付けられたトラック942に続く屈曲トラックデバイス940(図9)を使用して、組立ライン120に取り付けられる。スプライスプレート920の取り付けが完了すると、屈曲トラックデバイス940及びトラック942は分離され、次に循環して、組立ライン120をバックアップする。
[00142] 上側の半バレルセクション126は、スプライスプレート920が長手方向のエッジの一方又は両方に取り付けられた状態で、組立ライン120を出て、クラウンモジュール364取り付けのために組立ステージ321に前進する。スプライスプレート920の他の側面は、接合ステーション194で対応する下側の半バレルセクション128に締結される。別の実施形態では、スプライスプレート920は、接合ステーション194内で、上側の半バレルセクション126と対応する下側の半バレルセクション128との両方に完全に取り付けられる1004。スプライスプレート920は、接合面シーリング及び/又は結合を備えるいくつかの列の締結具906を利用することによって、取り付けられる1004。
[00143] スプライスプレート920を取り付けること1004は、マイクロパルス129間の一時停止の間に、マイクロパルス129の間に、又は組立ライン120におけるプロセス方向199への上側の半バレルセクション126のマイクロパルス129間とマイクロパルス129間との両方の一時停止の間に、スプライスプレート920を取り付けることを含みうる。更なる実施形態では、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126のプロセス方向への連続運動の間に、取り付けられる1004。したがって、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126が移動する組立ライン120において、取り付けられる1004。更なる実施形態では、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126が組立ライン120を出て、組立ステージ321に進入した後に、取り付けられる1004。更なる実施形態では、スプライスプレート920を取り付けること1004は、
上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の一方又は両方への、クラウンモジュール364の取り付けの間、又は貨物フロアグリッド324及び乗客フロアグリッド326の取り付けの間に、それぞれ同時に実行される。
[00144] スプライスプレート920は、IML60取り付け1004のために寸法が決定される。バットスプライス944それ自体が、IML60に配置されたスプライスプレート920を含みうる。要するに、スプライスプレート920は、IML60上に取り付けられるか、又は上側の半バレルセクション126上に部分的に、かつ下側の半バレルセクション128上に部分的に取り付けられる。スプライスプレート920は、先ほど検討された半バレルセクション117、127、又はその一部(some fraction thereof)と同じ長さとすることができる。長手方向に配置された、いくつかのスプライスプレート920は、半バレルセクション117、127の長さ全体に沿って配置されうる。更に、スプライスプレート920は、組立ステージ320の一部として接合ステーション194に進入する前に、又は取付ステージ330において、上側の半バレルセクション126又は下側の半バレルセクション128のどちらかに、長手方向に取り付けることができる1004。更に、スプライスプレート920は、接合ステーション194で行われた作業の一部として、スプライスゾーン914を跨ぎ、かつ上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128との両方に、長手方向に取り付けることができる。更に別の実施形態では、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128に連結されると、スプライスゾーンを跨ぐ長手方向に延びるストリンガとして動作する。
[00145] 上記スプライスは、バットスプライス944である。更に別の実施形態では、スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126を下側の半バレルセクション128に接合するために巻きつけられ、下側の半バレルセクション128と上側の半バレルセクション126との間に重なりが存在する。
[00146] 方法1000の次のステップは、上側の半バレルセクション126を下側の半バレルセクション128と位置合わせし1006、これらの間に後述するスプライスゾーンを形成することを含む。1つの実施形態では、これは、上側の半バレルセクション126を下側の半バレルセクション128と位置合わせすることを含み、上側の半バレルセクション126が、下部受け台950又は他のデバイスによって支持されつつ下側の半バレルセクション128に対して当接した状態を維持する間に実行される。したがって、下側の半バレルセクション128は、上側の半バレルセクション126との位置合わせ前に、下部受け台950内に載置されうる。また下側の半バレルセクション128が組立ライン120を介して処理される実施形態では、上側の半バレルセクション126を下側の半バレルセクション128と位置合わせすることは、前述した反転ステーション560を介して、キールアップ配向563-3からキールダウン配向563-1まで垂直に反転された配向から、下側の半バレルセクション128を回転させることを含みうる。
[00147] セクションは、スプライスプレートを取り付けることによって接合される1008。上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128は、スプライスプレート920をスプライスゾーン内に取り付けることによって接合される1008。1つの実施形態では、上側の半バレルセクション126は、スプライスプレート920の後ろ半分を、スプライスプレート920の前半分がまだ取り付けられていない半バレルセクションに取り付けること1008によって、下側の半バレルセクション128に接合される。航空機10を製造する際に利用される材料次第で、スプライスプレート920は、下側の半バレルセクション128及び上側の半バレルセクション126への共結合及び/又は締結具の取り付け又はその両方を介して、取り付けられる。
[00148] 加えて、バットスプライス944を完了するために、フレーム146は、スプライスゾーン内でまとめてスプライスされる。図1に示すように、各半バレルセクション117、127は、フレーム146、並びにフレームスプライスを含む。実施例は、接合するフレーム146、及びスプライスプレート920を半バレルセクション117、127の外板に接合するスタブフレームを含む。フレーム146は、スプライスゾーン内の外板に対する直接的なスプライスプレート920の載置を促進するために、フレームスプライスに先立ち、終端する。これらのフレームスプライスは、上側の半バレルセクション126のIML60及び下側の半バレルセクション128の上に設置され、次いで、スタブフレームが設置されて、上側の半バレルセクション126のフレーム146が下側の半バレルセクション128のフレーム146に連結される。
[00149] 更なる利点は、接合ステーション194に進入する前に設置されるフレーム146の長さが、接合ステーション194におけるスプライシング及び接合の前に、トラック112に沿った半バレルセクション117、127の移動を促進することである。スプライスプレート920の取り付けもまた、促進される。スプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126の外板を下側の半バレルセクション128の外板に連結するために、スプライスゾーン内に設置される。更に、スプライスプレート920は、セグメント922として、上側の半バレルセクション126及び下側の半バレルセクション128の全長、又はその一部を占めるように設計される。
[00150] IML60におけるスプライスプレート920は、上側の半バレルセクション126の外板から下側の半バレルセクション128の外板まで連結する、長手方向に延びるストリンガとして動作する。このような実施形態では、各上側の半バレルセクション126からの外板が、対応する下側の半バレルセクション128からの外板と当接する。更なる実施形態では、上側の半バレルセクション126の外板及び下側の半バレルセクション128の外板は、ラップスプライスの一部として重なる。
[00151] 本実施形態において、電気、絶縁、及び配管などの他の構成要素が、上側の半バレルセクション126と下側の半バレルセクション128の両方に、及び/又は部分的にスプライスゾーン内にさえ、見られる。上部電気構成要素は、スプライスゾーン914を跨ぐ又はその内部にある電気構成要素スプライスによって、下部電気構成要素に接合される。上部配管構成要素は、スプライスゾーン914を跨ぐ又はそれの内部に少なくとも部分的にある配管構成要素によって、下部配管構成要素に接合される。配管構成要素は、設計の選択上、油圧(水若しくは油圧流体)及び/又は空気圧でありうる。
[00152] 同様に、上部ドア回り構成要素は、スプライスゾーンを跨ぐ又はそれの内部にあるドア回りスプライスによって、下部ドア回り構成要素に接合される。上部窓回りは、スプライスゾーンを跨ぐ又はその内部にある窓回りスプライスによって、下部窓回りに接合される。
[00153] 図13は、組立ライン110、120上で、本明細書に記載のいくつかの作業ステーション114、124を介して、胴体の単一セクションで同時に作業する方法1300を図示するフローチャートである。方法1300は、胴体のセクションを受け取ること1302を含む。いくつかの例示的実施例では、方法1300は、半バレルセクション117、127(例えば、上側の半バレルセクション116、126又は下側の半バレルセクション118、128)を受け取ること1302を含む。この作業は、先ほど検討されたように、レイアップマンドレル(図示されず)から複合材部品をモールド解除することと、組立ライン120のトラック122上に複合材部品を載置することとを含む。
[00154] セクションは、組立ラインを介して、いくつかの作業ステーション114、124にわたり同時にプロセス方向199に前進する1304。いくつかの例示的実施例では、半バレルセクション117、127は、組立ラインを介して、いくつかの作業ステーション114、124にわたり同時にプロセス方向199に前進する1304。これは、半バレルセクション117、127を駆動させることを介して、トラック122に半バレルセクション117、127を前進させる(例えば、トラック122においてローラーを駆動させることによって)モータを駆動させることを介して、実行されうる。1つの実施形態では、半バレルセクション117、127は、パルス方式で前進するが、別の実施形態では、半バレルセクション117、127は、連続的に移動する。図5に示すように、作業ステーション124の多くは、半バレルセクション117、127が前進する際に、半バレルセクション117、127の長さに沿って存在する。かなりの長さ(例えば、25~40フィート)の半バレルセクション117、127について、各作業ステーション114、124は、フレームピッチの距離(例えば、16~40インチ)だけ、他の作業ステーション114、124から分離され、多くの作業ステーション114、124が動作のために配置されうる。これらの作業ステーション114、124は、フレーム取り付け、窓取り付け、トリミング、シーリング、半バレルセクション117、127の非破壊検査(NDI)、洗浄などを含みうる。したがって、1つの実施形態では、半バレルセクション117、127を前進させることは、プロセス方向199に距離を置いて互いに分離したいくつかの作業ステーション114、124を通して、半バレルセクション117、127を移動させることを含む。
[00155] いくつかのステーションを介して、セクション上で、同時に作業が実行される1306。方法1300におけるいくつかの実施例では、いくつかの作業ステーション114、124を介して、半バレルセクション117、127上で、同時に作業が実行される1306。要するに、各作業ステーション114、124は、他の作業ステーション114、124となおも同時に、他の作業ステーション114、124から独立して作業を実行しうる1306。というのは、作業ステーション114、124の間隔を空けた配置により、作業ステーション114、124間での衝突が確実に起こりえないからである。前進するステップ1304及び実行するステップ1306は、半バレルセクション117、127が組立ライン110、120の直列に配置された作業ステーション114、124を通って前進する際に、単一の半バレルセクション117、127に反復的に繰り返されうる。追加の作業が必要な場合に、直列のプロセスの開始から組立ライン110、120の一部である作業ステーション114、124は、追加の作業を実行する1306。プロセスに対する作業ステーション114、124の「実行中の(on the fly)」追加はない。作業ステーション114、124が不要な場合、次いで、半バレルセクション117、127での作業の実行1306は指示されない。更に、受け取るステップ1302、前進するステップ1304、及び実行するステップ1306は、組立ライン110、120で、いくつかの半バレルセクション117、127毎に反復的に繰り返されうる。完成した半バレルセクション117、127は、次いで、完全なバレルセクション44を形成するために、他の半バレルセクション117、127に接合されうる。
[00156] 半バレルセクション117、127が組立ライン110、120で所望の作業すべてを受け取ったかどうかの判定1308が行われる。要するに、判定1308は、半バレルセクション117、127が、受け取りを意図した作業すべてを受け取るために、組立ライン110、120を正常に通過したかどうかに関する。組立ライン110、120を通した半バレルセクション117、127の処理の開始に先立ち、半バレルセクション117、127が特定の作業ステーション114、124を特定回数通過する必要があるかどうかの判定1308が行われると理解されよう。組立ライン110、120が形成されるときに、特定タイプの作業ステーション114、124の数及びタクトタイムを決定するプロセスが行われる。何らかの理由により、すべての作業が組立ライン110、120内で実行できない1306場合、次いで、作業が更に下流に進み、「所定の場所をはずれて(out of position)」実行される。作業が完了した場合、半バレルセクション117、127は、組立ライン110、120に沿って継続し、完全なバレルセクション44を形成するために、相補的な半バレルセクション117、127と接合される1310。
[00157] 方法1300は、先行技術の実質的利点を提供する。というのは、実行されるべき作業の種類毎に固定セルを必要とせずに、多くの作業ステーション114、124が、単一の胴体12の半バレルセクション117、127上で同時に作業を実行できるようになるからである。
これにより効率とスループットが高まり、工場フロアの占有スペースが削減される。
[00158] したがって、先ほど検討されたように、1つの実施形態では、組立ライン110、120は、胴体12の半バレルセクション117、127を受け取るそれぞれのトラック112、122を含み、これらの半バレルセクション117、127を、いくつかの作業ステーション114、124にわたり同時にプロセス方向199に前進させる。作業ステーション114、124は、半バレルセクション117、127の長さより小さい距離だけ、プロセス方向199にトラック112、122に沿って配置され、よって、半バレルセクション117、127が作業ステーション114、124通過する間に、作業ステーション114、124のうちの少なくとも2つが、半バレルセクション117、127での作業を同時に実行1306できる。例えば、作業ステーション114、124は、プロセス方向199にフレームピッチ147に等しい距離だけ、隣接する作業ステーション114、124から分離されうる。
[00159] 更なる実施形態では、複数の作業ステーション114、124は、半バレルセクション117、127から材料を除去するか、又は材料(図示されず)を半バレルセクション117、127に追加する。本明細書の他の個所に記載されたように、半バレルセクション117、127は、上側の半バレルセクション116、126と下側の半バレルセクション118、128の両方をそれぞれ参照する。
[00160] 図3は概して本明細書の方法及びシステムについて記載するが、図14は、例示的実施形態におけるタクトタイム組立の方法1400を図示するフローチャートである。方法1400は、共通のタクトタイムにおいて、一連の作業ステーション152-1から152-nを通って一連の補助構成要素162-1、162-nを進行すること1402を含む。いくつかの例示的実施例では、作業ステーションは、製造ステーションと呼ばれることもある。1つの実施形態では、補助構成要素162-1、162-nは、共通のタクトタイムに従って搬送される。したがって、搬送は、160-1から160-nからのフィーダラインから、JITで提供され、160-1から160-nの各フィーダラインは、共通のタクトタイムを有していてもいなくてもよい。フィーダライン160-1から160-nは、これら自体のタクトタイムを有していてもよく、このタクトタイムは、胴体タクトタイムの一部に等しくても等しくなくてもよい。
[00161] タクトタイムという用語は、更なる説明を要する。例えば、図3を参照すると、組立ライン150毎に、並びにフィーダライン160-1から160-n毎に、製品のタクトタイム(Takt time of Product:TTP)が存在する。この説明は、本明細書に記載の他の図、例えば、組立ライン110、120、及びフィーダライン149にも適用される。フィーダライン160-1から160-nが常に組立ライン150と同期する必要があるため、タクトタイムが同一であることが多いが、異なっていてもよい。例えば、組立ライン150が1つのみであり、組立ライン150を下る半バレルセクション117が8つある場合、利用可能な32時間毎に8つの半バレルセクション117を必要とする製品需要と組み合わせると、組立ライン150のTTPは4時間である。パルス長さが生産される製品の完全な長さであるときのみ、TTPは、パルス時間に等しい。マイクロパルス移動したラインの場合、パルス長さが完全な製品の長さの一部であると、製品間の間隙121を考慮する必要があり、パルス時間(PT)がはるかに小さい。フィーダライン160-1から160-nのすべてが、主要ラインTTP、PT、又は速度をサポートする必要がある。追加の例として、パルス長さがフレームピッチ147(約2フィート)に等しければ、次に、フレームフィーダラインは、フレームステーション毎にいくつかのフレーム146(例えば、2つ)を搬送することが必要になろう。いくつかの半バレルセクション117上には、ドアがないため、フィーダラインがパルス時間ごとに2つのフレーム146を供給しなければならない。いくつかの半バレルセクション117はドアを含み、これらのエリアでは、少なくともいくつかのマイクロパルスには、フレーム146が必要ない。しかしながら、フィーダライン160-1から160-nはなおも、組立ライン150パルス時間に同期しなければならない。パルス毎の製品数が1より大きく、フィーダラインが1つしかない場合、フィーダライン160-1から160-nは、TTPが大きくなる可能性がある。製品の数が1より大きく、その製品のフィーダライン160-1から160-nの数がフィーダラインの製品の数と同じである場合には、次いで、フィーダラインのPTは組立ライン150のPTと同じになる。フィーダ製品を組立ライン150に供給する必要がない時には、次いで、PTはフィーダラインに対して変動可能である。
[00162] フィーダライン160-1から160-nでは、追加の作業ステーション152-1から152-nが、プロセス方向199における補助構成要素162-1、162-nのパルス間の一時停止中に、補助構成要素162-1、162-nでの作業を実行する。いくつかの補助構成要素162-1、162-nは、連続的にパルス移動しない、マイクロパルス移動しない方式で生産されうる。方法1400は、第1のタイプの補助構成要素を、ジャストインタイムで、第1のタイプの補助構成要素に並列して生産される第2のタイプの補助構成要素と共に、作業ステーションに搬送すること1404を含む。補助構成要素162-1、162-nは、使用順にジャストインタイム(JIT)で作業ステーションに搬送される。方法1400は、構成要素を形成するために、第2のタイプの補助構成要素を第1のタイプの補助構成要素に接合すること1406を含む。1つの実施形態では、補助構成要素は、胴体12のセクション(例えば、上側の半バレルセクション116、126又は下側の半バレルセクション128)である。更なる実施形態では、構成要素170-1は、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128から形成された完全なバレルセクション44である。
[00163] 更なる実施形態では、方法は、作業ステーション152のうちの複数を介して、補助構成要素での作業を同時に実行することを更に含む。実施形態次第で、進行することは、補助構成要素162-1、162-nを、それらの長さ未満だけ反復的にパルス移動させ、次いで、補助構成要素162-1、162-nで作業が行われる間に、一時停止することを含む。代替的には、進行することは、補助構成要素162-1、162-nを、少なくともそれらの長さだけ反復的にパルス移動させ、次いで、補助構成要素162-1、162-nで作業が行われる間に、一時停止することを含む。代替的には、進行することは、補助構成要素162-1、162-nで作業が行われる間に、補助構成要素162-1、162-nを連続的に移動させることを含む。パルス移動された実施形態では、第1のタイプの補助構成要素及び第2のタイプの補助構成要素は、パルス移動された後に作業ステーションで構成要素170内に接合される。
[00164] ここで図15に注目すると、連続的な生産を実行する生産システムの制御構成要素(例えば、組立環境100)が広く図示されている。コントローラ1600は、パワートレーン1662を有する移動ライン1660に沿って、作業ステーション1620の動作(本明細書に記載の作業ステーション114、124、152-1から152-nのいずれか及びすべて、並びに本明細書に記載の航空機構成要素のうちの1つ又は複数の移動に対応する)を調整し、制御する。コントローラ1600は、プログラム1614を記憶するメモリ1612と接続されるプロセッサ1610を含みうる。1つの例では、モバイルプラットフォーム1670は、コントローラ1600によって制御されるパワートレーン1662により連続的に駆動される移動ライン1660に沿って駆動される。この例では、モバイルプラットフォーム1670は、モバイルプラットフォーム1670を外部ソースユーティリティ1640と接続する電気、空気圧及び/又は油圧クイックディスコネクトを含みうるユーティリティ接続1672を含む。他の例では、先述のように、モバイルプラットフォーム1670は、車載ユーティリティ並びにGPS/自動ガイダンスシステム1674を含む無人搬送車(Automated Guided Vehicles:AGV)を含む。モバイルプラットフォーム1670はまた、先述の指標付けシステム、バーコード及びRFIDシステムの一部またはすべてを含む。更なる例では、モバイルプラットフォーム1670の移動は、レーザトラッカー1650を使用して制御される。レーザトラッカー1650は、指標付けユニット、バーコードリーダー又はRFIDリーダーを使用する。コントローラ1600と接続された位置決め及び/又はモニタセンサ1630は、モバイルプラットフォーム1670並びにパワートレーン1662の位置を決定するために使用される。
[00165] 図16は、例示的実施形態における、航空機10の機体を製造するためのタクトタイム組立の更なる方法1700を図示するフローチャートである。方法1700は、胴体のセクションを受け取ること1702を含む。いくつかの例示的実施例では、方法1700は、組立ライン110、120で半バレルセクション117、127を受け取ること1702と、半バレルセクションのベアリングエッジ117、127をトラック112、122上に載置することとを含む。方法1700は、プロセス方向199に直列に配置されたステーションに胴体のセクションをプロセス方向199にもたらすこと1704によって継続する。いくつかの例示的実施例では、方法1700は、半バレルセクション117、127を、プロセス方向199に直列に配置された作業ステーション114、124(任意のツール及び/又はそこに配置された機器)まで、プロセス方向199にもたらすこと1704によって継続する。このステップは、半バレルセクション117、127を、作業ステーション114、124又はいくつかの作業ステーション114、124のツール、ツール設備及び技術者に同時にもたらす。1つの実施形態では、半バレルセクション117、127を作業ステーション114、124にもたらすことは、マイクロパルス129によって前進させることを含む。方法1700は、ステーションを介して、セクションでの作業を同時に実行すること1706を含む。いくつかの例示的実施例では、方法1700は、半バレルセクション117、127を作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内で指標付けすること1706を含む。所望のタクトタイムで、作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内で同時に、半バレルセクション117、127で、作業が実行される1708。作業が実行されること1708は、上記の様々なタスクのいずれかを含みうる。例えば、1つの実施形態では、作業が実行されること1708は、半バレルセクション117、127から材料を除去することを含む。別の実施形態では、作業が実行されることは、半バレルセクション117、127に材料を追加することを含む。
[00166] 更なる実施形態では、方法は、直列に配置された作業ステーション114、124の範囲114-1、124-1内に半バレルセクション117、127のタクトタイムを確立することを更に含む。タクトタイムは、各作業ステーション114、124の作業速度、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128のサイズ、並びにタクトタイムに基づいて、半バレルセクション117、127に対して、直列してプロセス方向199に配置するための作業ステーション114、124の数を決定すること/選択することを支援する。更なる実施形態では、方法は、所望のスループットに必要なタクトタイムに基づいて半バレルセクション117、127での並列なタスクを実行するために、作業ステーション114、124の数を選択することを含む。2つの作業ステーション114、124が、例えば、タクトタイム内などで、上側の半バレルセクション116に必要な数のフレーム146を設置することができない場合、フレーム146の取り付けのための組立ライン110、120の構想中に、作業ステーション114、124に第3の作業ステーション114、124が追加される。
[00167] 図17は、例示的実施形態における、所望のタクトタイムで航空機10の機体を製造するための更なる方法1800を図示するフローチャートである。
[00168] 方法1800は、半バレルセクション117、127、クラウンモジュール364若しくはフロアグリッド365の一部、フレーム146、窓回り145、ドア回り145-1、フロアビームインターコスタル、又は構成要素170として表される他のいくつかの構成要素などの構成要素170を受け取ること1802aを含む。方法1800は、構成要素170(図3)を、プロセス方向199に直列に配置された作業ステーション152(図3)(任意のツール、ツーリング及びそこに配置された機器を含む)まで、プロセス方向199にもたらすこと1804によって継続する。1つの実施形態では、構成要素170をもたらすこと1804は、その長さ未満だけ構成要素170をマイクロパルス移動させる129-3ことによって前進させることを含む。更なる実施形態では、構成要素170をもたらすこと1804は、トラック112、122に沿って構成要素170を前進させることを含む。いくつかの例示的実施例では、構成要素はセクションである。方法1800は、ステーション152を介して、構成要素170での作業を同時に実行すること1806を含む。方法1800は、作業ステーション152を介して、構成要素170での作業を同時に実行すること1806を含む。作業は、上記様々なタスクのいずれかを含みうる。例えば、1つの実施形態では、作業を実行すること1806は、半バレルセクション117、127のベアリングエッジなどの構成要素170から材料を除去することを含む。作業ステーション152は、材料追加による付加製造、又は構成要素170又は補助構成要素162から材料を除去することによる除去加工などを実行しうる。代替的には、処理は、作業ステーション152を介して同時に、補助構成要素162を構成要素170に適用すること1808に進む。
[00169] 更なる実施形態では、方法は、構成要素170のタクトタイムを確立することと、各ステーションの作業速度、作業が行われている構成要素170のサイズ、及び各作業ステーション152内のタクトタイムに基づいて、構成要素170に対してプロセス方向199に直列に配置するための作業ステーション152の数を決定することとを更に含む。更なる実施形態では、方法は、タクトタイムに基づいて、構成要素170で同一のタスクを実行するための作業ステーション152の数を選択することを含む。例えば、2つの作業ステーション152が、タクトタイム内にクラウンモジュール364に対して必要数の収納箱を設置することができない場合に、第3の作業ステーション152が追加されることになる。類似のプロセスが他の構成要素170に使用され、それらの多くの種類が、本明細書に記載され及び/又は参照される。
[00170] 図面をより詳細に参照すると、本開示の実施形態は、図18に示している方法1900における航空機の製造及び保守の観点から、並びに図19に示している航空機1902の観点から、説明されうる。製造前段階では、方法1900は、航空機1902の仕様及び設計1904と、材料の調達1906とを含みうる。製造段階において、航空機1902の構成要素及びサブアセンブリの製造1908と、システムインテグレーション1910とが行われる。その後、航空機1902は、認可及び納品1912を経て、運航1914に供されうる。顧客により運航されている期間中、航空機1902には、整備及び保守1916(改変、再構成、改修なども含みうる)の定期的な作業が予定される。本明細書で具現化されている装置及び方法は、方法1900に記載の製造及び保守の、任意の好適な1つ又は複数の段階(例えば、仕様及び設計1904、材料の調達1906、構成要素及びサブアセンブリの製造1908、システムインテグレーション1910、認可及び納品1912、運航1914、整備及び保守1916)において、及び/又は、航空機1902の任意の好適な構成要素(例えば、機体1918、システム1920、内装1922、推進システム1924、電気システム1926、油圧システム1928、環境システム1930)で、用いられうる。
[00171] 方法1900の各処理は、システムインテグレータ、第三者、及び/またはオペレータ(例えば顧客)によって実行または実施されうる。本明細書において、システムインテグレータは、任意の数の航空機製造業者及び主要システム下請業者を含みうるがそれらに限定されず、第三者は、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含みうるがそれらに限定されず、かつ、オペレータとは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などでありうる。
[00172] 図19に示しているように、方法1900によって製造される航空機1902は、複数のシステム1920及び内装1922を有する、機体1918を含みうる。システム1920の例は、推進システム1924、電気システム1926、油圧システム1928、及び環境システム1930のうちの1つ又は複数を含む。任意の数の他のシステムも含まれうる。航空宇宙産業の例を示しているが、本発明の原理は、自動車産業などの他の産業にも適用されうる。
[00173] 既に上述したように、本明細書で具現化されている装置及び方法は、方法1900に記載の製造及び保守の、1つ又は複数の任意の段階において用いられうる。例えば、構成要素及びサブアセンブリの製造1908に対応する構成要素又はサブアセンブリは、航空機1902の運航期間中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の様態で作製又は製造されうる。また、1つ又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせは、例えば、航空機1902の組立てを著しく効率化するか、又は航空機1902のコストを大幅に削減することにより、サブアセンブリの製造1908及びシステムインテグレーション1910において利用されうる。同様に、装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせのうちの1つ又は複数は、航空機1902の運航期間中に(限定するわけではないが例としては、整備及び保守1916において)利用されうる。したがって、本発明は、仕様及び設計1904、材料の調達1906、構成要素及びサブアセンブリの製造1908、システムインテグレーション1910、認可及び納品1912、保守1914、整備及び保守1916及び/又は航空機1902の任意の適切な構成要素(例えば、機体1918、システム1920、内装1922、推進システム1924、電気システム1926、油圧システム1928、及び/又は環境システム1930)などの本明細書で検討される任意の段階で、又はこれらの任意の組み合わせで、使用されうる。
[00174] 1つの実施形態では、ある部品が、機体1918の一部分を含み、構成要素及びサブアセンブリの製造1908において製造される。この部品は次いで、システムインテグレーション1910において航空機に組み込まれ、その後摩耗により使用不能となるまで、運航1914において利用されうる。その後、整備及び保守1916においてこの部品は廃棄されてよく、新たに製造された部品と交換されうる。新たな部品を製造するためには、構成要素及びサブアセンブリの製造1908の全体を通じて、創意に富んだ構成要素及び方法が利用されうる。
[00175] 更に、本開示は以下の条項による例を含む。
[00176] 条項1.航空機組み立てのための方法であって、直列に配置された複数の作業ステーション114、124を有する組立ライン110、120で、胴体12の半バレルセクション117、127を受け取ることと、半バレルセクション117、127が作業ステーション114、124の少なくとも一部を横切って延びるように、組立ライン110、120を通してプロセス方向199に半バレルセクション117、127を前進させることと、作業ステーション114、124の一部を用いて、半バレルセクション117、127上での作業を同時に実行することとを含む、方法。
[00177] 条項2.半バレルセクション117、127を前進させることが、組立ライン110、120を通して、半バレルセクション117、127をパルス移動させること123を含む、条項1に記載の方法。
[00178] 条項3.作業ステーション114、124の一部が、パルス123間の一時停止中に、半バレルセクション上での作業117、127を実行する、条項2に記載の方法。
[00179] 条項4.半バレルセクション117、127を前進させることが、作業ステーション114、124のうちの少なくとも1つの範囲114-1、124-1を通して、半バレルセクション117、127をマイクロパルス移動させること129を含む、条項1に記載の方法。
[00180] 条項5.作業ステーション114、124の一部が、マイクロパルス129間の一時停止中に、半バレルセクション上での作業117、127を実行する、条項4に記載の方法。
[00181] 条項6.半バレルセクション117、127を前進させることが、組立ライン110、120を通して、半バレルセクション117、127を連続的に移動させることを含む、条項1に記載の方法。
[00182] 条項7.半バレルセクション117、127を前進させることが、共通のタクトタイムに従って、組立ライン110、120を通して、半バレルセクション117、127をパルス移動させること123を含み、共通のタクトタイムが、1か月あたりの望ましい半バレルセクション117、127の数に基づいている、条項1に記載の方法。
[00183] 条項8.パルス123間の一時停止中に、半バレルセクション117、127を直列に配置された作業ステーションの少なくとも1つ114、124に指標付けすることを更に含む、条項1に記載の方法。
[00184] 条項9.半バレルセクション117、127が作業ステーション114、124に対してパルス移動する123か又は作業ステーション114、124を通してマイクロパルス129する際に、作業ステーション114、124の1つに構成要素を搬送することと、作業ステーション114、124で、構成要素170を半バレルセクション117、127に接合することとを更に含む、条項1に記載の方法。
[00185] 条項10.構成要素170を搬送することが、作業ステーション114、124によって使用順で実行される、条項9に記載の方法。
[00186] 条項11.構成要素170を接合することが、パルス123間の一時停止中に、構成要素170を半バレルセクション117、127接合することを含む、条項9に記載の方法。
[00187] 条項12.半バレルセクション117、127を前進させることが、いくつかの作業ステーション114、124を通して、半バレルセクション117、127を移動させることを含み、作業ステーション114、124が、半バレルセクション117、127の長さより小さい距離だけ互いに分離している、条項1に記載の方法。
[00188] 条項13.半バレルセクション117、127を前進させることが、いくつかの作業ステーション114、124を通して、半バレルセクション117、127をマイクロパルス移動させること129を含み、マイクロパルス移動させる129長さが、半バレルセクション117、127のためのフレームピッチ147の倍数に等しく、作業ステーション114、124が半バレルセクション117、127のためのフレームピッチ147によって分離されている、条項1に記載の方法。
[00189] 条項14.半バレルセクション117、127上での作業を実行することが、複数の作業ステーション114、124を互いに独立して動作させることを含む、条項1に記載の方法。
[00190] 条項15.半バレルセクション117、127上での作業を実行することが、半バレルセクション117、127から材料を除去するために、複数の作業ステーション114、124の一部を動作させることを含む、条項1に記載の方法。
[00191] 条項16.複数の作業ステーション114、124の一部を動作させることが、ドア生産過剰部分を除去及びトリミングすること、窓生産過剰部分を除去及びトリミングすること、並びに半バレルセクションのベアリングエッジ117、127から生産過剰部分をトリミングすることのうちの少なくとも1つを含む、条項15に記載の方法。
[00192] 条項17.半バレルセクション117、127上での作業を実行することが、構成要素170を半バレルセクション117、127に追加するために、複数の作業ステーション114、124の一部を動作させることを含む、条項1に記載の方法。
[00193] 条項18.複数の作業ステーション114、124の一部を動作させることが、フレーム146を取り付けることと、窓回り145を取り付けることと、ドア回り145-1を取り付けることと、密封剤を取り付けることとを含む、条項15に記載の方法。
[00194] 条項19.半バレルセクション117、127上での作業を実行することが、半バレルセクション117、127を非破壊的に検査し、半バレルセクション117、127のトリミングされたエッジを非破壊的に検査し、半バレルセクション117、127の一部を洗浄するために、複数の作業ステーション114、124の一部を動作させることを含む、条項1に記載の方法。
[00195] 条項20.条項1に記載の方法により組み立てられた航空機10の一部。
[00196] 条項21.胴体の半バレルセクション117、127を処理するためのシステム100であって、直列に配置された複数の作業ステーション114、124であって、半バレルセクション117、127の長さより小さい距離だけ分離されている作業ステーション114、124と、作業ステーション114、124のうちの少なくとも2つが、同時に半バレルセクション117、127上での作業を実行できるように、半バレルセクション117、127を受け取り、かつ複数の作業ステーション114、124を通して、プロセス方向199に半バレルセクション117、127を前進させるように構成されたトラック112、122とを含む、システム100。
[00197] 条項22.トラック112、122が、複数の作業ステーション114、124を通して、半バレルセクション117、127をパルス移動させる123ように構成される、条項21に記載のシステム100。
[00198] 条項23.作業ステーション114、124が、パルス123間の一時停止中に、半バレルセクション117、127上での作業を実行するように動作させられる、条項22に記載のシステム100。
[00199] 条項24.トラック112、122が、作業ステーション114、124のうちの少なくとも1つの範囲114-1、124-1を通して、半バレルセクション117、127をマイクロパルス移動させる129ように構成される、条項21に記載のシステム100。
[00200] 条項25.作業ステーション114、124が、マイクロパルス129間の一時停止中に、半バレルセクション117、127上での作業を実行するように動作させられる、条項24に記載のシステム100。
[00201] 条項26.トラック112、122が、複数の作業ステーション114、124を通して、半バレルセクション117、127を連続的に移動させるように構成される、条項21に記載のシステム100。
[00202] 条項27.作業ステーション114と124との間の距離が、半バレルセクション117、127と関連したフレームピッチ147と等しい、条項21に記載のシステム100。
[00203] 条項28.トラック112、122が、共通のタクトタイムに従って、複数の作業ステーション114、124を通して、半バレルセクション117、127をパルス移動させる123ように構成され、共通のタクトタイムが、1か月あたりの望ましい半バレルセクション117、127の数に基づいている、条項21に記載のシステム100。
[00204] 条項29.作業ステーション114、124のうちの少なくとも1つが、指標付け構成要素115、125を含み、指標付け構成要素115、125が、半バレルセクション117、127及びトラック112、122上の指標付け特徴133と関連して動作し、半バレルセクション117、127を作業ステーション114、124内に位置決めするように構成される、条項21に記載のシステム100。
[00205] 条項30.複数の作業ステーション114、124が、フレーム146取り付け、窓回り145取り付け、窓過剰部分トリミング、ドア回り145-1取り付け、ドア過剰部分トリミング、半バレルセクション117、127のベアリングエッジのトリミング、洗浄、シーリング、半バレルセクション117、127の非破壊検査(NDI)、及びトリミングされたエッジの非破壊検査(NDI)から成るグループからの作業を実行するように別々に構成される、条項21に記載のシステム100。
[00206] 条項31.条項43に記載のシステム100を使用して、航空機10の一部を製造すること。
[00207] 条項32.胴体12を組み立てるための方法であって、胴体12の、均一な断面の上側の半バレルセクション126と、対応する、反転された、均一な断面の下側の半バレルセクション128とを、第1のタクトタイムにおいて、第1の組立ライン120に沿ってプロセス方向199に前進させることと、胴体12の、均一でない断面の上側の半バレルセクション116と、対応する、反転された、均一でない断面の下側の半バレルセクション118とを、第2のタクトタイムにおいて、第2の組立ライン110に沿ってプロセス方向199に前進させることと、2つの下側の半バレルセクション118、128をキールダウン配向563-1に回転させることと、2つの完全なバレルセクション44を形成するために、上側の半バレルセクション116、126を、対応する下側の半バレルセクション118、128に取り付けることであって、1つの完全なバレルセクション44が均一な断面を有し、1つの完全なバレルセクション44が均一でない断面を有している、上側の半バレルセクション116、126を、対応する下側の半バレルセクション118、128に取り付けることと、胴体12の一部を形成するために、2つの完全なバレルセクション44をまとめて取り付けることとを含む方法。
[00208] 条項33.タクトタイムにおいて、組立ライン120の複数の作業ステーション124を通して、プロセス方向199に、均一な断面の上側の半バレルセクション126と、対応する、反転された、均一な断面の下側の半バレルセクション128とを、同時に、同じ方向に、周期的にパルス移動させることと、パルス123間の一時停止中に、いくつかの作業ステーション124で均一な断面半バレルセクション126、128上での作業を実行することとを更に含む、条項32に記載の方法。
[00209] 条項34.第2のタクトタイムにおいて、第2の組立ライン110の複数の作業ステーション114を通して、プロセス方向199に、均一でない断面の上側の半バレルセクション116と、対応する、反転された、均一でない断面の下側の半バレルセクション118とを、同時に、同じ方向に、周期的にパルス移動させることと、パルス123間の一時停止中に、いくつかの作業ステーション114で均一でない断面半バレルセクション116、118上での作業を実行することとを更に含む、条項32に記載の方法。
[00210] 条項35.均一な断面の下側の半バレルセクション128を、組立ライン120から組立ステージ331まで移動させることと、フロアグリッド365を均一な断面の下側の半バレルセクション128内に取り付けることと、均一な断面の下側の半バレルセクション128をキールダウン配向563-1に回転させた後に、均一な断面の下側の半バレルセクション128を接合ステーション194に移動させることとを更に含む、条項32に記載の方法。
[00211] 条項36.均一な断面の上側の半バレルセクション126を組立ライン120から組立ステージ321に移動させることと、クラウンモジュール364を均一な断面の上側の半バレルセクション126内に取り付けることと、均一な断面の上側の半バレルセクション126を接合ステーション194に移動させることとを更に含む、条項32に記載の方法。
[00212] 条項37.2つの下側の半バレルセクション118、128を回転させることが、各下側の半バレルセクション118、128を対応する反転ステーション560に位置付けることを含み、反転ステーション560が、組立ステージ330、331と接合ステーション184、194との間にある、条項32に記載の方法。
[00213] 条項38.上側の半バレルセクション116、126を対応する下側の半バレルセクション118、128に取り付けることが、スプライスプレート920を、上側の半バレルセクション116、126と対応する下側の半バレルセクション118、128との間に取り付けることを含む、条項32に記載の方法。
[00214] 条項39.スプライスプレート920を取り付けることが、スプライスプレート920を上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128のうちの1つに取り付けることと、上側の半バレルセクション116、126を対応する下側の半バレルセクション118、128と位置合わせすることと、スプライスプレート920を、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128のうちの他の1つに取り付けることとを含む、条項38に記載の方法。
[00215] 条項40.上側の半バレルセクション116、126を下側の半バレルセクション118、128と位置合わせすることが、上側の半バレルセクション116、126の下境界902を下側の半バレルセクション118、128の上境界904と接触させることを含む、条項39に記載の方法。
[00216] 条項41.条項32に記載の方法により組み立てられた航空機10の一部。
[00217] 条項42.胴体12の一部を組み立てるためのシステムであって、クラウンモジュール364を均一な及び均一でない断面の上側の半バレルセクション116、126内に載置するための第1の複数の組立ステージ320、321と、フロアグリッド365を反転された均一な及び均一でない断面の下側の半バレルセクション118、128内に載置するための第2の複数の組立ステージ330、331と、均一でない断面完全なバレルセクション44を形成するために、均一でない断面の上側の半バレルセクション116及び均一でない断面の下側の半バレルセクション118を取り付けるための第1の接合ステーション184と、均一な断面完全なバレルセクション44を形成するために、均一な断面の上側の半バレルセクション126及び均一な断面の下側の半バレルセクション128を取り付けるための第2の接合ステーション194とを備える、システム。
[00218] 条項43.均一でない断面の下側の半バレルセクション118を、キールアップ配向563-3からキールダウン配向563-1に反転させるための第1の反転ステーション560と、均一な断面の下側の半バレルセクション128を、キールアップ配向563-3からキールダウン配向563-1に反転させるための第2の反転ステーション560とを更に備える、条項42に記載のシステム。
[00219] 条項44.完全なバレルセクション44をまとめて接合するための少なくとも1つの作業セル188、198を更に備える、条項43に記載のシステム。
[00220] 条項45.第1の複数の組立ステージ320、321が各々、完成したクラウンモジュール364及びクラウンモジュール構成要素のうちの1つをそれぞれの組立ステージ320、321に提供するために動作可能な少なくとも1つのフィーダライン366を備える、条項42に記載のシステム。
[00221] 条項46.第2の複数の組立ステージ330、331が各々、完成したフロアグリッド365及びフロアグリッド構成要素のうちの1つをそれぞれの組立ステージ330、331に提供するために動作可能な少なくとも1つのフィーダライン366を備える、条項42に記載のシステム。
[00222] 条項47.第1の複数の組立ステージ320、321が各々、締結具及び密封剤のうちの1つをそれぞれの組立ステージ320、321に提供するために動作可能な少なくとも1つのフィーダライン380、382を備える、条項42に記載のシステム。
[00223] 条項48.第2の複数の組立ステージ330、331が各々、締結具及び密封剤のうちの1つをそれぞれの組立ステージ330、331を提供するために動作可能な少なくとも1つのフィーダライン380、382を備える、条項42に記載のシステム。
[00224] 条項49.完全なバレルセクション44を、完全なバレルセクション44をまとめて接合するための作業セル188、198に移動させるための少なくとも1つのトラック186、196を更に備える、条項42に記載のシステム。
[00225] 条項50.組立ステージ320、330及び第1の接合ステーション184のうちの少なくとも1つが、スプライスプレート920を、均一でない断面の上側の半バレルセクション116及び均一でない断面の下側の半バレルセクション118の一方又は両方に取り付けるために動作可能であり、組立ステージ321、331及び第2の接合ステーション194のうちの少なくとも1つが、スプライスプレート920を、均一な断面の上側の半バレルセクション126及び均一な断面の下側の半バレルセクション128の一方又は両方に取り付けるために動作可能である、条項42に記載のシステム。
[00226] 条項51.完全なバレルセクション44をまとめて接合するための少なくとも1つの作業セル188を更に備え、少なくとも1つの作業セル188が、均一でない断面の上側の半バレルセクション116の下境界902を均一でない断面の下側の半バレルセクション118の上境界904に接触させることによって、均一でない断面の上側の半バレルセクション116を均一でない断面の下側の半バレルセクション118と位置合わせし、かつスプライスプレート920を均一でない断面の上側の半バレルセクション116及び均一でない断面の下側の半バレルセクション118の一方又は両方に取り付けるために動作可能である、条項50に記載のシステム。
[00227] 条項52.完全なバレルセクション44をまとめて接合するための少なくとも1つの作業セル198を更に備え、少なくとも1つの作業セル198が、均一な断面の上側の半バレルセクション126の下境界902を均一な断面の下側の半バレルセクション128の上境界904に接触させることによって、均一な断面の上側の半バレルセクション126を均一な断面の下側の半バレルセクション128と位置合わせし、かつスプライスプレート920を均一な断面の上側の半バレルセクション126及び均一な断面の下側の半バレルセクション128の一方又は両方に取り付けるために動作可能である、条項50に記載のシステム。
[00228] 条項53.条項42に記載のシステムを使用して、航空機10の一部を製造すること。
[00229] 条項54.航空機組み立てのための方法であって、直列に配置された複数の作業ステーション152を有する組立ライン150に沿って、胴体12の半バレルセクション117、127を移動させることであって、特定の作業ステーション152の各々が、特定の作業ステーション152毎に半バレルセクション117、127に割り当てられた組立タスクに利用される作業員、ツール、及び機器のうちの1つ又は複数を含む、胴体12の半バレルセクション117、127を移動させることと、特定の作業ステーション152毎に半バレルセクション117、127の組立タスクを実行することとを含む、方法。
[00230] 条項55.半バレルセクション117、127を移動させることが、半バレルセクション117、127が作業ステーション152の少なくとも一部を横切って延びるように、組立ライン150を通してプロセス方向199に半バレルセクション117、127を前進させることを含む、条項54に記載の方法。
[00231] 条項56.組立ライン150を通してプロセス方向199に半バレルセクション117、127を前進させることが、直列に配置された複数の作業ステーション152を通して、その長さより小さい分だけ半バレルセクション117、127をパルス移動させること、直列に配置された複数の作業ステーション152の1つと関連した範囲を通して、半バレルセクション117、127をマイクロパルス移動させること129、及び直列に配置された複数の作業ステーション152を通して半バレルセクション117、127を連続的に移動させることのうちの少なくとも1つを含む、条項55に記載の方法。
[00232] 条項57.組立タスクを実行することが、パルスとマイクロパルス129との間の一時停止中に、半バレルセクション117、127上での作業を実行することを含む、条項56に記載の方法。
[00233] 条項58.組立タスクを実行することが、直列に配置された作業ステーション152の少なくとも1つを用いて、補助構成要素162を半バレルセクション117、127に適用することと、同時に、直列に配置された作業ステーション152の少なくとも他の1つを用いて、半バレルセクション117、127から生産過剰部分を除去することとを含む、条項55に記載の方法。
[00234] 条項59.胴体12の半バレルセクション117、127のためのタクトタイムを確立することと、各作業ステーション152の作業速度、半バレルセクション117、127のサイズ、及びタクトタイムに基づいて、タクトタイムにおいて組立タスクを実行するために必要とされる直列に配置された作業ステーション152の数を決定することとを更に含む、条項54に記載の方法。
[00235] 条項60.補助構成要素162を作業ステーション152に供給するためにフィーダライン160を使用することを更に含む、条項54に記載の方法。
[00236] 条項61.作業ステーション152の1つと関連した出口ライン169から、検査データ167-1を送ることを更に含む、条項54に記載の方法。
[00237] 条項62.作業ステーション152と関連した出口ライン169を使用して、半バレルセクション117、127から除去された材料167-2を、作業ステーション152から離れるように運ぶことを更に含む、条項54に記載の方法。
[00238] 条項63.条項54に記載の方法により組み立てられた航空機10の一部。
[00239] 条項64.プロセス方向199に直列に配置された複数の作業ステーション152と、胴体12の半バレルセクション117、127をプロセス方向199に、作業ステーション152の個々のものに配置された作業員、ツール及び機器のうちの1つ又は複数まで移動させ、複数の作業ステーション152によって半バレルセクション117、127上で同時に作業を実行できるようにするトラック154とを備える、システム150。
[00240] 条項65.トラック154は、半バレルセクション117、127が作業ステーション152の少なくとも一部を横切って延びるように、作業ステーション152を通してプロセス方向199に半バレルセクション117、127を移動させるように動作可能である、条項64に記載のシステム150。
[00241] 条項66.トラック154が、直列に配置された複数の作業ステーション152を通して、その長さより小さい分だけ、半バレルセクション117、127をパルス移動させ123、直列に配置された複数の作業ステーション152の1つと関連した範囲を通して、半バレルセクション117、127をマイクロパルス移動させ129、直列に配置された複数の作業ステーション152を通して、半バレルセクション117、127を連続的に移動させるために動作可能である、条項65に記載のシステム150。
[00242] 条項67.作業ステーション152が、半バレルセクション117、127のためのタクトタイムに基づく作業密度で配置される、条項64に記載のシステム150。
[00243] 条項68.作業ステーション152から材料167-2を除去するための、作業ステーション152の1つと関連した少なくとも1つの出口ライン169を更に備える、条項64に記載のシステム150。
[00244] 条項69.材料及び補助構成要素162のうちの1つ又は複数を作業ステーション152に供給するための作業ステーション152の1つと関連した少なくとも1つのフィーダライン160を更に備える、条項64に記載のシステム150。
[00245] 条項70.少なくとも1つのフィーダライン160が、半バレルセクション117、127のタクトタイムに基づき、材料及び補助構成要素162のうちの1つ又は複数を作業ステーション152に供給するように構成される、条項69に記載のシステム150。
[00246] 条項71.複数の作業ステーション152のうちの2つは、間隙121が、第1の半バレルセクション117、127と第2の半バレルセクション117、127とをトラック154上で分離するように構成され、
間隙121が、作業員及びツールのうちの1つ又は複数のシステム150に対する出入りを可能にするように構成される、条項64に記載のシステム150。
[00247] 条項72.条項64に記載のシステム150を使用して、航空機10の一部を製造すること。
[00248] 条項73.航空機10を組み立てるための方法であって、胴体12の反転された下側の半バレルセクション118、128を、作業ステーション114、124の組立ライン110、120を通してプロセス方向199に前進させることと、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126が並列に前進するように、反転された下側の半バレルセクション118、128の後ろでこれと同時に、胴体12の上側の半バレルセクション116、126を、組立ライン110、120を通してプロセス方向199に前進させることと、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126が組立ライン110、120を通して前進する際に、これらのセクションでの作業を実行することと、組立ライン110、120から反転された下側の半バレルセクション118、128を除去することと、反転された下側の半バレルセクション118、128がキールダウン配向563-1まで回転されている間に、組立ライン110、120から上側の半バレルセクション116、126を除去することと、部半バレルセクション116、126を下側の半バレルセクション118、128に取り付けることとを含む、方法。
[00249] 条項74.反転された下側の半バレルセクション118、128が組立ライン110、120から除去された後に、かつ上側の半バレルセクション116、126が組立ライン110、120を通過し続ける間に、フロアグリッド365を、反転された下側の半バレルセクション118、128内に取り付けることを更に含む、条項73に記載の方法。
[00250] 条項75.上側の半バレルセクション116、126を前進させることが、反転された下側の半バレルセクション118、128の長さより小さい、上側の半バレルセクション116、126と反転された下側の半バレルセクション118、128との間の間隔を維持することを含む、条項73に記載の方法。
[00251] 条項76.上側の半バレルセクション116、126が、組立ライン110、120の作業ステーション114、124の間の距離以上である、上側の半バレルセクション116、126と反転された下側の半バレルセクション118、128との間の間隔を維持することを含む、条項73に記載の方法。
[00252] 条項77.反転された下側の半バレルセクション118、128を前進させること、及び上側の半バレルセクション116、126を前進させることが、下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126で作業が実行されている間に、下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126を、組立ライン110、120を通してプロセス方向199に連続的に移動させることを含む、条項73に記載の方法。
[00253] 条項78.上側の半バレルセクション116、126を前進させることが、胴体12のフレームピッチ147と半バレルセクション44の長さとの間にある、組立ライン110、120で作業を実行する作業ステーション114、124の間の間隔を維持することを含む、条項73に記載の方法。
[00254] 条項79.組立ライン110、120内の、上側の半バレルセクション116、126と反転された下側の半バレルセクション118、128との間の間隙131が、組立ライン110、120内の作業ステーション114、124の間の間隔より大きく、これにより、製造中に、隣接する部半バレルセクション118、128と対応する上側の半バレルセクション116、126との間に配置されると、作業ステーション114、124をアイドリングさせることができる、条項73に記載の方法。
[00255] 条項80.反転された下側の半バレルセクション118、128がキールダウン配向563-1まで回転されている間に、組立ライン110、120から上側の半バレルセクション116、126を除去することが、上側の半バレルセクションが組立ライン110、120に沿って進み続ける間に、フロアグリッド365を、反転された下側の半バレルセクション118、128内に取り付けることと、組立ライン110、120から除去された後に、かつ反転された下側の半バレルセクション118、128がキールダウン配向563-1に回転されている間に、クラウンモジュール364を、上側の半バレルセクション116、126内に取り付けることとを含む、条項73に記載の方法。
[00256] 条項81.条項73に記載の方法により組み立てられた航空機10の一部。
[00257] 条項82.航空機10の機体を組み立てるための方法であって、順に、胴体12の反転された下側の半バレルセクション118、128及び胴体12の上側の半バレルセクション116、126をプロセス方向199に前進させる組立ライン110、120であって、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126での作業を実行する、プロセス方向199に配置された複数の作業ステーション114、124を含む、組立ライン110、120と、下側の半バレルセクション118、128を、キールアップ配向563-3からキールダウン配向563-1まで回転させるように動作可能な反転ステーション560と、下側の半バレルセクション118、128を上側の半バレルセクション116、126に取り付ける接合ステーション184、194とを備える、システム100。
[00258] 条項83.反転ステーション560における下側の半バレルセクション118、128での作業が、上側の半バレルセクション116、126及び下側の半バレルセクション118、128が同期して接合ステーション184、194に到着するようなタクトタイムを有する、条項82に記載のシステム100。
[00259] 条項84.組立ライン110、120から反転された下側の半バレルセクション118、128を受け取り、フロアグリッド365を反転された下側の半バレルセクション118、128内に取り付ける、フロアグリッド組立ステージ330、331を更に含む、条項82に記載のシステム100。
[00260] 条項85.組立ライン110、120から上側の半バレルセクション116、126を受け取り、クラウンモジュール364を上側の半バレルセクション116、126内に取り付ける、クラウンモジュール組立ステージ320、321を更に含む、条項82に記載のシステム100。
[00261] 条項86.作業ステーション114、124が、窓回り145を取り付けること、ドア回り145-1を取り付けること、生産過剰部分をトリミングすること、フレーム146を取り付けること、窓を切削すること、及びドアを切削することからなるグループから選択される作業を実行する、条項82に記載のシステム100。
[00262] 条項87.組立ライン110、120が、作業ステーション114、124が、 パルス123の間の一時停止中に、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126での作業を実行するように、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126をプロセス方向199に周期的にパルス移動させる123、トラック112、122を含む、条項82に記載のシステム100。
[00263] 条項88.組立ライン110、120が、作業ステーション114、124が、 連続移動中に、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126での作業を実行するように、反転された下側の半バレルセクション118、128及び上側の半バレルセクション116、126をプロセス方向199に連続的に移動させるトラック112、122を含む、条項82に記載のシステム100。
[00264] 条項89.条項82に記載のシステムを使用して航空機の一部を製造すること。
[00265] 図に示されているか、又は本明細書に記載されている、様々な制御要素(例えば、電気的構成要素又は電子部品)のうちの任意のものが、ハードウェア、プロセッサ実装型ソフトウェア、プロセッサ実装型ファームウェア、又はこれらの何らかの組み合わせとして、実装されうる。例えば、ある要素は、専用ハードウェアとして実装されうる。専用ハードウェア要素は、「プロセッサ(processors)」、「コントローラ(controllers)」と称されうるか、又は何らかの類似の用語で呼ばれうる。機能は、プロセッサによって提供される場合、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、又は複数の個別のプロセッサであって、そのうちのいくつかが共有となりうる複数の個別のプロセッサによって、提供されうる。更に、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアのみを表わすと解釈すべきではなく、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)若しくは他の回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェア記憶用の読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性ストレージ、論理、又は、他の何らかの物理的ハードウェアの構成要素若しくはモジュールを黙示的に含みうるが、それらに限定されるわけではない。
[00266] また、制御要素は、その要素の機能を実施するためにプロセッサ又はコンピュータによって実行可能な指令として、実装されうる。指令の例の一部は、ソフトウェア、プログラムコード、及びファームウェアである。指令は、プロセッサによって実行された時に、その要素の機能を実施するようプロセッサに指示するよう、動作可能である。指令は、プロセッサによって可読な記憶装置に記憶されうる。記憶装置の例の一部は、デジタル若しくはソリッドステートのメモリ、磁気ディスク及び磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、又は、光学式可読デジタルデータ記憶媒体である。
[00267] 特定の実施形態が本明細書に記載されたが、本開示の範囲はそれら特定の実施形態に限定されるものではない。本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義される。

Claims (15)

  1. 航空機組み立てのための方法であって、
    直列に配置された複数の作業ステーションを有する組立ラインで、胴体の半バレルセクションを受け取ることと、
    前記半バレルセクションが前記作業ステーションの少なくとも一部を横切って延びるように、前記組立ラインを通してプロセス方向に前記半バレルセクションを前進させることと、
    前記作業ステーションの前記一部を用いて、半バレルセクション上に同時に作業を実行することと
    を含む、方法。
  2. 前記半バレルセクションを前進させることが、前記組立ラインを通して前記半バレルセクションをパルス移動させることを含み、好ましくは、前記作業ステーションの前記一部が、パルス間の一時停止中に、前記半バレルセクション上での作業を実行する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記半バレルセクションを前進させることが、前記直列に配置された作業ステーションのうちの少なくとも1つの範囲を通して、前記半バレルセクションをマイクロパルス移動させることを含み、好ましくは、前記直列に配置された作業ステーションの前記一部が、マイクロパルス間の一時停止中に、前記半バレルセクション上での作業を実行する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記半バレルセクションを前進させることが、前記組立ラインを通して前記半バレルセクションを連続的に移動させること、又は共通のタクトタイムに従って、前記組立ラインを通して前記半バレルセクションをパルス移動させることを含み、前記共通のタクトタイムが、1か月あたりの望ましい半バレルセクションの数に基づいている、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. パルス間の一時停止中に、前記半バレルセクションを、前記直列に配置された作業ステーションの少なくとも1つに指標付けすることを更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記半バレルセクションが前記作業ステーションに対してパルス移動するか又は前記作業ステーションを通ってマイクロパルス移動する際に、構成要素を前記作業ステーションのうちの1つに搬送することと、
    前記作業ステーションで、前記構成要素を前記半バレルセクションに接合することと
    を更に含み、好ましくは、前記構成要素を搬送することが、前記作業ステーションによる使用順で実行され、及び/又は前記構成要素を接合することが、パルス間の一時停止中に、前記構成要素を、前記半バレルセクションに接合することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記半バレルセクションを前進させることが、前記直列に配置された作業ステーションを通して、前記半バレルセクションを移動させることを含み、前記作業ステーションが、前記半バレルセクションの長さより小さい距離によって互いに分離されており、及び/又は前記半バレルセクションを前進させることが、前記直列に配置された作業ステーションを通して、前記半バレルセクションをマイクロパルス移動させることを含み、前記マイクロパルス移動させる長さが、前記半バレルセクションのためのフレームピッチの倍数に等しく、前記作業ステーションが、前記半バレルセクションのための前記フレームピッチによって分離されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記半バレルセクションでの作業を実行することが、
    前記直列に配置された複数の作業ステーションを、互いに独立して動作させること、
    前記半バレルセクションから材料を除去するために、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させることであって、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させることが、好ましくは、ドア生産過剰部分を除去及びトリミングすること、窓生産過剰部分を除去及びトリミングすること、及び前記半バレルセクションのベアリングエッジから生産過剰部分をトリミングすることのうちの少なくとも1つを含む、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させること、
    構成要素を前記半バレルセクションに追加するために、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させることであって、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させることが、好ましくは、フレームを取り付けること、窓回りを取り付けること、ドア回りを取り付けること、及び密封剤を取り付けることを含む、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させること、
    前記半バレルセクションを非破壊的に検査し、前記半バレルセクションのトリミングされたエッジを非破壊的に検査するために、前記直列に配置された複数の作業ステーションの一部を動作させ、かつ前記半バレルセクションの一部を洗浄すること
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 胴体の半バレルセクションを処理するためのシステムであって、
    直列に配置された複数の作業ステーションであって、前記半バレルセクションの長さより小さい距離だけ互いに分離した、複数の作業ステーションと、
    前記作業ステーションのうちの少なくとも2つが同時に半バレルセクションでの作業を実行できるように、前記半バレルセクションを受け取り、かつ前記複数の作業ステーションを通してプロセス方向に前記半バレルセクションを前進させるように構成されたトラックと
    を備える、システム。
  10. 前記トラックが、前記複数の作業ステーションを通して、前記半バレルセクションをパルス移動させるように構成され、前記作業ステーションが、好ましくは、パルス間の一時停止中に、前記半バレルセクションでの作業を実行するように動作させられる、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記トラックが、前記作業ステーションのうちの少なくとも1つの範囲を通して、前記半バレルセクションをマイクロパルス移動させるように構成され、前記作業ステーションが、好ましくは、マイクロパルス間の一時停止中に、前記半バレルセクション上での作業を実行するように動作させられる、請求項9又は10に記載のシステム。
  12. 前記トラックが、前記複数の作業ステーションを通して、前記半バレルセクションを連続的に移動させるように構成され、及び/又は前記作業ステーション間の前記距離が、前記半バレルセクションと関連したフレームピッチに等しく、及び/又は前記トラックが、共通のタクトタイムに従って、前記複数の作業ステーションを通して、前記半バレルセクションをパルス移動させるように構成され、前記共通のタクトタイムが、1か月あたりの望ましい半バレルセクションの数に基づいている、請求項9から11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記作業ステーションのうちの少なくとも1つが、指標付け構成要素を含み、前記指標付け構成要素が、前記半バレルセクション及び前記トラック上の指標付け特徴と関連して動作し、前記半バレルセクションを前記作業ステーション内に位置決めするように構成される、請求項9から12のいずれか一項に記載のシステム。
  14. 前記複数の作業ステーションが、フレーム取り付け、窓回り取り付け、窓過剰部分トリミング、ドア回り取り付け、ドア過剰部分トリミング、前記半バレルセクションのベアリングエッジのトリミング、洗浄、シーリング、前記半バレルセクションの非破壊検査(NDI)、及びトリミングされたエッジの非破壊検査(NDI)からなるグループからの作業を実行するように別々に構成される、請求項9から13のいずれか一項に記載のシステム。
  15. 請求項1から8のいずれか一項に記載の方法及び/又は請求項9から14のいずれか一項に記載のシステムを使用して、航空機の一部を製造すること。
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