JP2022081340A - 反射板および光学部品 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 高屈折率層と低屈折率層とを交互に繰り返し積層した積層体を備える反射板であって、
前記高屈折率層の屈折率は、前記低屈折率層の屈折率よりも高く、
前記高屈折率層を構成する主材料のガラス転移点をTg1とし、前記低屈折率層を構成する主材料のガラス転移点をTg2としたとき、Tg1,Tg2≧105℃であり、
前記高屈折率層の波長589nmでの屈折率をN1とし、前記低屈折率層の波長589nmでの屈折率をN2としたときの屈折率差(N1-N2)は、0.05以上0.25以下であることを特徴とする反射板。
前記湾曲積層体を、熱循環式オーブン内に105℃の温度環境下で1000hr保管した後において、前記湾曲積層体の波長589nmの光の反射率をR2[%]としたとき、R2/R1×100[%]で求められる反射率保持性が80%以上である上記(1)に記載の反射板。
なお、以下では、本発明の反射板が適用されたミラーフィルムを一例として説明する。
図1は、本発明の反射板が適用されたミラーフィルムの実施形態を示す縦断面図、図2は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[B]に位置する、ミラーフィルムが備える反射板の一部を拡大した拡大断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図2中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1、図2中では、理解を容易にするため、ミラーフィルムを平坦な状態で図示するとともに、厚さ方向を誇張して模式的に図示している。
<ポリカーボネート(PC1)>
ポリカーボネート(PC1)として、ユーピロンE2000(三菱エンジニアプラスチックス社製)を用意した。
ポリメタクリル酸メチル(耐熱PMMA1)として、デルペットPM120N(旭化成社製)を用意した。
耐熱非晶性ポリエチレンテレフタレート(耐熱PETG1)として、トライタンTX2001(イーストマンケミカル社製、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート)を用意した。
非晶性ポリエチレンテレフタレート共重合体(PETG2)として、スカイグリーンK2012(SKケミカル社製)を用意した。
ポリアリレート(PAR1)として、UポリマーP-5001(ユニチカ社製)を用意した。
ポリエーテルサルフォン(PES)として、スミカエクセル3600G(住友化学社製)を用意した。
ポリエチレンナフタレート(PEN1)として、テオネックスTN8065S(帝人社製)を用意した。
ポリエチレンテレフタレート(APET1)として、ノバペックスGM700Z(三菱ケミカル社製、結晶性ポリエチレンテレフタレート)を用意した。
アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS1)として、デンカAS-XGS(デンカ社製)を用意した。
スチレン-N-フェニルマレイミド-無水マレイン酸共重合体(IP1)として、デンカIP-ND(デンカ社製)を用意した。
(実施例1)
[1]まず、高屈折率層31を形成するための樹脂材料としてポリカーボネート(PC1)を、低屈折率層32を形成するための樹脂材料としてポリメタクリル酸メチル(耐熱PMMA1)を、それぞれ、用意した。
前記工程[1]において、高屈折率層31および低屈折率層32を形成するための樹脂材料として、それぞれ、表1に示すものを用意したこと以外は前記実施例1と同様にして、実施例2~6、比較例1~3の多層積層反射板を得た。
各実施例および各比較例の反射板を、以下の方法で評価した。
まず、各実施例および各比較例の反射板を、それぞれ、ガラス転移点Tg1とガラス転移点Tg2とのうち高い方のガラス転移点よりも10℃高い温度で、金属型に押し当てることで、前記反射板(積層体)を曲率半径60mmで湾曲した湾曲形状をなす湾曲積層体とした。
まず、各実施例および各比較例の反射板を、それぞれ、ガラス転移点Tg1とガラス転移点Tg2とのうち高い方のガラス転移点よりも10℃高い温度で、金属型に押し当てることで、前記反射板(積層体)を曲率半径60mmで湾曲した湾曲形状をなす湾曲積層体とした。
まず、各実施例および各比較例の反射板について、590nmの波長での反射率を測定した。その後、耐久試験(105℃×1000hr)を行い、試験後のサンプル(反射板)についても同様に反射率を測定した。
その後、得られた反射率の変化率について、以下に示す評価基準に基づいて評価した。
◎: R4/R3×100が85%以上
〇: R4/R3×100が80%以上85%未満
×: R4/R3×100が80%未満
まず、各実施例および各比較例の反射板について、900nmの波長での透過率を測定した。その後、耐久試験(105℃×1000hr)を行い、試験後のサンプル(反射板)についても同様に透過率を測定した。
その後、得られた透過率の変化率について、以下に示す評価基準に基づいて評価した。
◎: T4/T3×100が85%以上
〇: T4/T3×100が80%以上85%未満
×: T4/T3×100が80%未満
まず、各実施例および各比較例の反射板について、それぞれ、ガラス転移点Tg1とガラス転移点Tg2とのうち高い方のガラス転移点よりも10℃高い温度に加熱した状態で、曲率半径60mmの金属型に押し当てることで、熱曲げ加工を施した。
そして、熱曲げされた反射板について、以下に示す評価基準に基づいて評価した。
◎: 熱曲げした反射板の曲率半径が55mm以上60mm以下
〇: 熱曲げした反射板の曲率半径が50mm以上55mm未満
×: 熱曲げした反射板の曲率半径が50mm未満
3 反射層
5 ハードコート層
31 高屈折率層
32 低屈折率層
33 繰り返し部
Claims (9)
- 高屈折率層と低屈折率層とを交互に繰り返し積層した積層体を備える反射板であって、
前記高屈折率層の屈折率は、前記低屈折率層の屈折率よりも高く、
前記高屈折率層を構成する主材料のガラス転移点をTg1とし、前記低屈折率層を構成する主材料のガラス転移点をTg2としたとき、Tg1,Tg2≧105℃であり、
前記高屈折率層の波長589nmでの屈折率をN1とし、前記低屈折率層の波長589nmでの屈折率をN2としたときの屈折率差(N1-N2)は、0.05以上0.25以下であることを特徴とする反射板。 - 前記ガラス転移点Tg1と前記ガラス転移点Tg2とのうち高い方のガラス転移点よりも10℃高い温度で、前記積層体を曲率半径60mmで湾曲した湾曲形状をなす湾曲積層体としたときの該湾曲積層体の波長589nmの光の反射率をR1[%]とし、
前記湾曲積層体を、熱循環式オーブン内に105℃の温度環境下で1000hr保管した後において、前記湾曲積層体の波長589nmの光の反射率をR2[%]としたとき、R2/R1×100[%]で求められる反射率保持性が80%以上である請求項1に記載の反射板。 - 前記湾曲積層体は、その波長589nmの光の前記反射率R1が40%以上である請求項2に記載の反射板。
- 前記積層体において、前記高屈折率層と前記低屈折率層とが交互に繰り返して積層される繰り返し数は、50回以上750回以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の反射板。
- 前記ガラス転移点Tg1と前記ガラス転移点Tg2とは、0℃≦|Tg1-Tg2|≦60℃なる関係を満足する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の反射板。
- 前記ガラス転移点Tg1と前記ガラス転移点Tg2とのうち低い方のガラス転移点は、110℃以上250℃以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の反射板。
- 前記高屈折率層は、波長589nmでの屈折率N1が1.57以上1.85以下である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の反射板。
- 前記低屈折率層は、波長589nmでの屈折率N2が1.49以上1.67以下である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の反射板。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の反射板を備えることを特徴とする光学部品。
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