JP2022076795A - コンクリート用型枠および施工方法 - Google Patents

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岳央 道坂
Takeo Michisaka
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Shige Kaneko
哲也 鈴木
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Abstract

【課題】温度センサの設置位置に制約が少なく、かつ施工コストを抑制できるコンクリート用型枠および施工方法を提供する。【解決手段】コンクリート用型枠100は、せき板101と、せき板101の内面101aに取り付け可能なRFIDタグ1と、RFIDタグ1とは別体とされた読み取り機2と、を備える。RFIDタグ1は、コンクリートCの温度を検知する温度センサと、前記温度センサに検知されたコンクリートCの温度を示す温度情報を無線信号で送信するアンテナと、を備える。読み取り機2は、前記アンテナから送信される無線信号を受信して前記温度情報を取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート用型枠および施工方法に関する。
コンクリート構造物を施工するには、型枠内にコンクリートを打ち込み、養生期間をおいてコンクリートを硬化させた後、型枠を取り外す。
型枠の取り外し時期は、例えば、コンクリートの温度履歴などによって判断される。コンクリートの温度は、型枠に設けられた温度センサによって測定される。温度センサは、例えば、型枠に形成された貫通孔に組み付けられる(例えば、特許文献1~3を参照)。
特許第6664810号公報 特許第6050046号公報 特許第5188647号公報
しかし、前記型枠は、温度センサを組み付けるための貫通孔を形成する必要があるため、温度センサの設置位置に制約が生じることがあった。また、型枠に貫通孔を形成する必要があるため、施工コストがかさむ場合があった。
本発明の一態様は、温度センサの設置位置に制約が少なく、かつ施工コストを抑制できるコンクリート用型枠および施工方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、コンクリートが打ち込まれるコンクリート用型枠であって、せき板と、前記せき板の内面に取り付け可能なRFIDタグと、前記RFIDタグとは別体とされた読み取り機と、を備え、前記RFIDタグは、前記コンクリートの温度を検知する温度センサと、前記温度センサに検知された前記コンクリートの温度を示す温度情報を無線信号で送信するアンテナと、を備え、前記読み取り機は、前記アンテナから送信される無線信号を受信して前記温度情報を取得する、コンクリート用型枠を提供する。
前記読み取り機は、前記RFIDタグとの間で送信または受信される無線信号の強度を表示する表示部を備えることが好ましい。
前記読み取り機は、前記温度情報を周期的に取得することが好ましい。
前記読み取り機は、前記アンテナから送信される無線信号を受信する本体部と、前記本体部とは別体であって、前記表示部を有する端末と、を備える構成であってもよい。
本発明の他の態様は、せき板を有するコンクリート用型枠を用いた施工方法であって、コンクリートの温度を検知する温度センサと、前記温度センサに検知された前記コンクリートの温度を示す温度情報を無線信号で送信するアンテナと、を備えたRFIDタグを、前記せき板の内面に取り付ける工程と、前記コンクリート用型枠の内部空間に、前記RFIDタグに接するように前記コンクリートを打ち込む工程と、前記RFIDタグとは別体とされた読み取り機を前記コンクリート用型枠の外に配置し、前記読み取り機によって、前記アンテナから送信される無線信号を受信して前記温度情報を取得する工程と、を有する、施工方法を提供する。
本発明の一態様によれば、温度センサの設置位置に制約が少なく、かつ施工コストを抑制できるコンクリート用型枠および施工方法を提供することができる。
第1実施形態に係るコンクリート用型枠を模式的に示す斜視図である。 (A)第1実施形態に係るコンクリート用型枠の平面図である。(B)第1実施形態に係るコンクリート用型枠の側面図である。 (A)RFIDタグの平面図である。(B)RFIDタグの側断面図である。 RFIDタグの概略を示す構成図である。 第1実施形態に係るコンクリート用型枠の使用方法の説明図である。 前図に続く使用方法の説明図である。 (A)第2実施形態に係るコンクリート用型枠の平面図である。(B)第2実施形態に係るコンクリート用型枠の側断面図である。
[コンクリート用型枠](第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るコンクリート用型枠100を模式的に示す斜視図である。コンクリート用型枠は、単に「型枠」ということがある。図2(A)は、型枠100の平面図である。図2(B)は、型枠100の側面図である。図3(A)は、RFIDタグ1の平面図である。図3(B)は、RFIDタグ1の側断面図である。図3(B)は、図3(A)のI-I断面図である。図4は、RFIDタグ1の概略を示す構成図である。
図1に示すように、型枠100は、せき板101と、RFID(Radio Frequency Identification)タグ1と、読み取り機2とを備える。RFIDタグ1と、読み取り機2とは、「コンクリートの養生管理装置10」を構成する。
せき板101の内面101a側の空間は、コンクリートCが打ち込まれる内部空間102である。せき板101の、内面101aとは反対の面を外面101bという。せき板101は、木質材料、樹脂などの絶縁性材料によって構成される。せき板101は、例えば、合板で形成される。
図2(B)に示すように、RFIDタグ1は、せき板101の内面101aに取り付けられる。RFIDタグ1はシート状に形成されている。RFIDタグ1は、裏面11bを内面101aに向けて設置される。RFIDタグ1の厚さは、例えば、200μm~1000μmであってよい。
図3(A)および図3(B)に示すように、RFIDタグ1は、ベースフィルム11と、アンテナ12と、RFID用ICチップ13と、防水フィルム14とがこの順で積層されて構成されている。RFIDタグ1は、電波を媒体として無線通信により外部に対して情報を送受信できる非接触型データ送受信体である。
図3(B)に示すように、ベースフィルム11は、樹脂などの絶縁性材料で構成されている。ベースフィルム11を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミドなどが挙げられる。ベースフィルム11は、裏面11bが接着層15によってせき板101の内面101aに貼り付けられる。接着層15は、例えば、両面接着テープ、接着剤などで構成される。
アンテナ12は、ベースフィルム11の表(オモテ)面11aに形成された金属層によって形成されている。金属層は、例えば、銅、アルミニウムなどで構成されためっき層、金属箔などで形成される。アンテナ12は、金属層をエッチング等によって所定の形状に加工することで形成される。
アンテナ12は、RFID用ICチップ13からの指示信号に基づいて、コンクリートCの温度情報を無線信号で送信する。コンクリートCの温度情報とは、コンクリートCの温度を示す情報である。
図4に示すように、RFID用ICチップ13は、温度センサ内蔵RFID用ICチップである。詳しくは、RFID用ICチップ13は、例えば、温度センサ16と、制御部17とを備える。RFID用ICチップ13は、メモリ、電源回路などを備えていてもよい。RFID用ICチップ13は板状に形成されている(図3(B)参照)。RFID用ICチップ13は、ベースフィルム11と平行な姿勢で設置される。
温度センサ16としては、例えば、測温抵抗体、熱電対、サーミスタなどを例示できる。温度センサ16は、コンクリートCの温度を検知する。制御部17は、コンクリートCの温度情報をデジタル情報として取得する。制御部17は、温度センサ16の検知結果に基づいて、アンテナ12に指示信号を送る。
RFID用ICチップ13は、リード線19またはICチップの端子を介してアンテナ12と電気的に接続される。
図3(B)に示すように、防水フィルム14は、樹脂などで構成される防水性のフィルムである。防水フィルム14は、アンテナ12およびRFID用ICチップ13を覆う。防水フィルム14は、厚さ方向から見てアンテナ12およびRFID用ICチップ13を囲む接着部においてベースフィルム11に接着する。これにより、防水フィルム14は、アンテナ12およびRFID用ICチップ13を封止する。防水フィルム14は、外部からの浸水を阻止し、アンテナ12およびRFID用ICチップ13を保護する。
RFIDタグ1は、ベースフィルム11と、層状のアンテナ12と、板状のRFID用ICチップ13と、防水フィルム14との積層物であるため、全体としてシート状となっている。なお、RFIDタグ1は、シート状に限らず、板状(例えば、厚さ1000μmを越える板状)であってもよい。
図1に示すように、読み取り機2は、RFIDタグ1のアンテナ12(図3(B)参照)から送信される無線信号を受信して、コンクリートCの温度情報を取得する。読み取り機2は、RFIDタグ1に対して非接触で温度情報を取得することができる。読み取り機2は、RFIDタグ1とは別体とされている。
図2(A)に示すように、読み取り機2は、主部21と、表示部22とを備える。
主部21は、アンテナ23と、制御部24と、記憶部25とを備える。
アンテナ23は、RFIDタグ1から送信される無線信号を受信し、データを制御部24に送信する。これにより、制御部24は、コンクリートCの温度情報をデジタル情報として取得する。
記憶部25は、例えば、フラッシュメモリ、HDDなどである。
表示部22は、ディスプレイ31と、表示灯32とを備える。
ディスプレイ31は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(EL:Electro-Luminescence)ディスプレイなどである。ディスプレイ31は、後述する電波強度のデータを表示できる。例えば、図1および図2(A)では、電波強度として「-36dBm」が表示されている。
表示灯32は、例えば、LED素子である。表示灯32は、電波強度が予め定められた基準値以上となったときに、そのことを視認可能に表示できる。表示灯32は、例えば、電波強度が基準値を下回ったときに赤色光を点灯し、電波強度が基準値以上となったときに緑色光を点灯することができる。そのため、表示灯32の緑色光の点灯によって、電波強度が基準値以上となったことを確認できる。
主部21および表示部22は、筐体26に収容されている。筐体26は、直方体状、例えば、厚板ケース状に形成されている。筐体26の裏面26aは、ディスプレイ31が設けられた面とは反対の面である。
[施工方法](第1実施形態)
図1に示す型枠100を用いた施工方法の一例を説明する。
(第1工程:RFIDタグの取り付け)
図3(B)に示すように、RFIDタグ1を、接着層15(例えば、両面接着テープ)を用いてせき板101の内面101aに貼り付ける。これにより、RFIDタグ1は、ベースフィルム11の裏面11bを内面101aに向けた姿勢で、せき板101の内面101aに取り付けられる。RFIDタグ1のアンテナ12は、内面101aと平行となる。
RFIDタグ1は、型枠100に打ち込んだコンクリートCによって埋没する高さ位置に設置される。
(第2工程:コンクリートの打ち込み)
図1に示すように、コンクリートCを型枠100の内部空間102に打ち込む。RFIDタグ1は、コンクリートCに埋没する。これにより、コンクリートCは、RFIDタグ1に伝熱可能に接する。
(第3工程:電波強度の確認)
読み取り機2を型枠100の外に配置する。読み取り機2は、せき板101の外面101bに当接させることが好ましい。読み取り機2は、筐体26の裏面26aを外面101bに向けた姿勢とする。
読み取り機2の制御部24は、アンテナ23を動作させ(図2(A)参照)、アンテナ23は、RFIDタグ1に向けて無線通信により確認用信号(無線信号)を送信する。確認用信号の一部は、外面101bから内面101aに向けてせき板101を透過する。
RFIDタグ1のアンテナ12は、確認用信号(無線信号)を受信し、検出信号を制御部17に送信する(図4参照)。制御部17は、アンテナ12が、読み取り機2から送信された確認用信号(無線信号)を受信した際の無線信号の強度(電波強度)のデータをデジタル情報として取得する。電波強度は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indication:受信電波強度)である。
電波強度は、RFIDタグ1と読み取り機2との間で送受信される電波の状態に影響される。電波強度は、例えば、RFIDタグ1と読み取り機2との距離、および周囲の電波状況などに応じた値となる。
制御部17は、アンテナ12に指示信号を送る(図4参照)。アンテナ12は、指示信号に基づいて、前述の電波強度のデータを無線信号で送信する。無線信号の一部は、内面101aから外面101bに向けてせき板101を透過する。
図2(A)に示すように、読み取り機2のアンテナ23は、RFIDタグ1から送信された無線信号を受信し、前述の電波強度のデータを制御部24に送信する。
図5に示すように、制御部24は、RFIDタグ1から送られた電波強度のデータをディスプレイ31に表示する。
表示灯32は、例えば、電波強度が基準値を下回ったときに赤色光を点灯し、電波強度が基準値以上となったときに緑色光を点灯するように設定されている。図5では、読み取り機2は、電波強度は基準値を下回る値(例えば、-36dBm)となっている。そのため、表示灯32は赤色光を点灯している。
ディスプレイ31に表示された電波強度を確認しつつ、必要に応じて、読み取り機2をせき板101の外面101bに沿って移動させる(図5の矢印参照)。前述のように、電波強度は、RFIDタグ1と読み取り機2との距離、および周囲の電波状況などに応じた値となる。例えば、読み取り機2を、アンテナ23(図2(A)参照)がRFIDタグ1のアンテナ12(図3(A)参照)と対向する位置に配置すると、アンテナ23とアンテナ12との距離は小さくなる。そのため、電波状態が良好となり、電波強度が高くなる可能性がある。
図6に示すように、読み取り機2を、電波強度が基準値以上の値となる位置に配置する。図6では、読み取り機2が取得した電波強度は基準値以上の値(例えば、-18dBm)となっており、表示灯32は緑色光を点灯している。
読み取り機2は、電波強度が基準値以上となった位置で、せき板101の外面101bに固定する。読み取り機2は、両面接着テープ、接着剤などで外面101bに固定することができる。
(第4工程:コンクリートの温度情報の取得)
読み取り機2の制御部24は、アンテナ23を動作させ(図2(A)参照)、アンテナ23は、RFIDタグ1に向けて無線通信により要求信号を送信する。要求信号の一部は、外面101bから内面101aに向けてせき板101を透過する。RFIDタグ1のアンテナ12は、要求信号を受信し、検出信号を制御部17に送信する(図4参照)。
図4に示すように、RFIDタグ1の温度センサ16は、コンクリートCの温度を検知し、検知結果を制御部17に送信する。制御部17は、検知結果に基づいて、アンテナ12に指示信号を送る。アンテナ12は、指示信号に基づいて、コンクリートCの温度情報を無線信号で送信する。無線信号の一部は、内面101aから外面101b(図1参照)に向けてせき板101を透過する。
図2(A)に示すように、読み取り機2のアンテナ23はRFIDタグ1から送信された無線信号を受信し、データを制御部24に送信する。これにより、制御部24は、コンクリートCの温度情報をデジタル情報として取得する。取得した温度情報は、記憶部25に記録する。
読み取り機2は、複数回の温度情報の取得を、所定の時間をおいて繰り返して行うことができる。温度情報取得は、一定の時間ごとに周期的に行ってもよい。温度情報取得の時間的な間隔は特に限定されない。経時的な複数回の温度情報の取得により、コンクリートCの温度履歴を把握することができる。コンクリートCの温度履歴は、コンクリートCの養生管理に利用することができる。
(第5工程:型枠の取り外し)
コンクリートCの温度履歴に基づいて、コンクリートCの硬化状態を判断することができる。判断結果に基づいて型枠100の取り外し時期を決定し、コンクリートCの硬化物から型枠100を取り外す。これにより、コンクリート構造物を得る。
[第1実施形態の型枠および施工方法が奏する効果]
型枠100は、挿通孔を形成する必要がないため、型枠の挿通孔に温度センサが組み付けられた型枠と比較して、RFIDタグ1の設置位置に制約が少ない。そのため、コンクリート構造物の種類、デザインなどについて設計の自由度を高めることができる。
型枠100は、せき板101の内面101aに取り付け可能なRFIDタグ1を用いるため、型枠の挿通孔に組み付けられる温度センサを用いる場合と異なり、加工(孔開け)は必要ない。そのため、施工コストを低く抑えることができる。型枠100では、挿通孔を形成する必要がないため、使用後のせき板101を再利用(例えば、他の型枠への転用)することができる。そのため、施工コストを低く抑えることができる。型枠100は、RFIDタグ1の設置が容易であるため、施工の容易性の点でも優れている。
型枠100は、RFIDタグ1がシート状とされているため、コンクリート構造物にRFIDタグ1の跡(凹部)が残りにくい。RFIDタグ1の跡(凹部)が残る場合でも、その跡(凹部)は浅く、目立ちにくい。よって、コンクリート構造物の美観確保の点で好適である。コンクリート構造物にRFIDタグ1の跡が残りにくいため、コンクリート構造物の強度低下の抑制、機能の確保などの点でも有利である。
RFIDタグ1はシート状であるため、せき板101の内面101aからの突出寸法が小さい。そのため、内面101aから大きく突出する形状のRFIDタグに比べて、打ち込み時にコンクリートCによってRFIDタグ1に加えられる力は小さくなる。したがって、RFIDタグ1の移動、脱落等は起こりにくい。よって、RFIDタグ1と読み取り機2との間で安定的な無線通信が可能となる。
読み取り機2は、電波強度を表示する表示部22を備えている。そのため、RFIDタグ1がコンクリートCに埋没してRFIDタグ1の位置が確認しにくくなっても、電波強度が高い位置に読み取り機2を配置することができる。したがって、コンクリートCの温度情報の取得を容易に行うことができる。
読み取り機2は、コンクリートCの温度情報を周期的に取得すると、コンクリートCの温度履歴を把握できる。そのため、コンクリートCの養生管理が容易となる。
[コンクリート用型枠](第2実施形態)
図7(A)は、第2実施形態に係る型枠200の平面図である。図7(B)は、型枠200の側面図である。第1実施形態の型枠100(図1参照)との共通構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図7(A)および図7(B)に示すように、型枠200は、せき板101と、RFIDタグ1と、読み取り機52と、を備える。型枠200は、読み取り機2に代えて読み取り機52を用いる点で、第1実施形態の型枠100と異なる。RFIDタグ1と、読み取り機52とは、「コンクリートの養生管理装置50」を構成する。
読み取り機52は、本体部53と、端末54とを備える。
本体部53は、主部21を備える。主部21は、アンテナ23と、制御部24と、記憶部25とを備える。主部21は、筐体26に収容されている。
端末54は、本体部53とは別体である。端末54は、主部51と、表示部22とを備える。主部51は、アンテナ55と、制御部56とを備える。端末54は、例えば、BLE通信により本体部53と無線通信を行うことができる。
[施工方法](第2実施形態)
型枠200を用いた施工方法の一例を説明する。第1工程および第2工程は、第1実施形態と同様であるため省略する。
(第3工程:電波強度の確認)
読み取り機2は、RFIDタグ1に向けて無線通信により確認用信号(無線信号)を送信する。RFIDタグ1は、読み取り機2から送信された確認用信号(無線信号)を受信した際の無線信号の強度(電波強度)のデータをデジタル情報として取得する。RFIDタグ1は、電波強度のデータを無線信号で送信する。
本体部53のアンテナ23はRFIDタグ1から送信された無線信号を受信し、前述の電波強度のデータを制御部24に送信する。アンテナ23は、制御部24からの指示信号に従って、電波強度のデータを無線信号で送信する。
端末54のアンテナ55は本体部53から送信された無線信号を受信し、制御部56に送信する。これにより、制御部56は、電波強度のデータを取得する。電波強度は、端末54のディスプレイ31に表示される。
ディスプレイ31に表示された電波強度を確認しつつ、必要に応じて、本体部53をせき板101の外面101bに沿って移動させる。本体部53を、電波強度が基準値以上の値となる位置に配置する。本体部53を、電波強度が基準値以上となった位置で、せき板101の外面101bに固定する。
(第4工程:コンクリートの温度情報の取得)
RFIDタグ1の温度センサ16は、コンクリートCの温度を検知し、検知結果を制御部17に送信する。制御部17は、検知結果に基づいて、アンテナ12に指示信号を送る。アンテナ12は、指示信号に基づいて、コンクリートCの温度情報を無線信号で送信する(図4参照)。
本体部53のアンテナ23はRFIDタグ1から送信された無線信号を受信し、制御部24は、コンクリートCの温度情報を取得する。取得した温度情報は、記憶部25に記録する。
読み取り機52は、複数回の温度情報の取得を、所定の時間をおいて繰り返して行うことができる。これにより、コンクリートCの温度履歴を把握することができる。
(第5工程:型枠の取り外し)
コンクリートCの温度履歴に基づいて型枠200の取り外し時期を決定し、コンクリートCの硬化物から型枠200を取り外す。これにより、コンクリート構造物を得る。
[第2実施形態の型枠および施工方法が奏する効果]
型枠200は、本体部53とは別体の端末54を備える。アンテナ23、制御部24、記憶部25等は本体部53に設けられるため、表示部22を有する端末54を小型化し、携帯可能とすることができる。よって、型枠200は、装置の取り扱い性の点で優れている。
型枠200は、第1実施形態の型枠100と同様に、挿通孔を形成する必要がないため、RFIDタグ1の設置位置に制約が少ない。そのため、コンクリート構造物の種類、デザインなどについて設計の自由度が高い。
型枠200は、加工(孔開け)が必要ない。また、せき板101の再利用が可能である。そのため、施工コストを低く抑えることができる。型枠200は、施工の容易性の点でも優れている。
型枠200は、RFIDタグ1がシート状とされているため、コンクリート構造物にRFIDタグ1の跡(凹部)が残りにくい。よって、コンクリート構造物の美観確保などの点で好適である。
読み取り機52は、電波強度を表示する表示部22を備えているため、電波強度が高い位置に読み取り機52を配置することができる。したがって、コンクリートCの温度情報の取得を容易に行うことができる。
読み取り機52は、コンクリートCの温度情報を周期的に取得すると、コンクリートCの養生管理が容易となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されない。
例えば、型枠100におけるRFIDタグ1の設置数は1に限らず、複数(2以上の任意の数)であってもよい。例えば、せき板101の幅方向、長さ方向、高さ方向などに位置を違えて、複数のRFIDタグ1をせき板101の内面101aに設置することができる。複数のRFIDタグ1を使用することによって、コンクリートCの複数箇所について温度情報を取得することができる。よって、精度の高い養生管理を実現できる。
読み取り機2はRFIDタグ1とは別体であるため、複数のRFIDタグ1を用いる場合、1つの読み取り機2を用いて複数のRFIDタグ1からの温度情報を収集できる。そのため、読み取り機2の使用数を少なくでき、コスト抑制を図ることができる。
前述の実施形態では、表示灯32は、電波強度が基準値を下回ったときに赤色光を点灯し、電波強度が基準値以上となったときに緑色光を点灯するように設定されているが、表示灯32の構成は特に限定されない。表示灯32は、電波強度が基準値以上となったときに、そのことを視認可能に表示できればよい。例えば、表示灯32は、電波強度が基準値を下回ったときに消灯し、電波強度が基準値以上となったときに点灯する構成であってもよい。
前述の実施形態では、読み取り機2の表示部22は、読み取り機2からRFIDタグ1に送られる無線信号の強度を表示するが、表示部22の構成はこれに限らない。表示部22は、RFIDタグ1から読み取り機2に送られる無線信号の強度を表示してもよい。すなわち、表示部22は、読み取り機2とRFIDタグ1との間で送信または受信される無線信号の強度を表示してもよい。
RFIDタグ1は、型枠100内に打ち込んだコンクリートCに伝熱可能に接していれば、コンクリートCに埋没していなくてもよい。しかし、精度の高い温度情報の取得のためには、RFIDタグ1は、コンクリートCに埋没することが好ましい。
読み取り機2は、せき板101の外面101bに当接させなくても電波強度の確認および温度情報の取得が可能である。しかし、精度の高い電波強度の確認および温度情報の取得のためには、読み取り機2をせき板101の外面101bに当接させることが好ましい。
型枠100では、読み取り機2は表示部22を備えるが、実施形態の型枠は、表示部を備えていない読み取り機を使用してもよい。
1…RFIDタグ、2,52…読み取り機、12…アンテナ、16…温度センサ、22…表示部、53…本体部、54…端末、100,200…型枠(コンクリート用型枠)、101…せき板、101a…内面、102…内部空間、C…コンクリート。

Claims (5)

  1. コンクリートが打ち込まれるコンクリート用型枠であって、
    せき板と、
    前記せき板の内面に取り付け可能なRFIDタグと、
    前記RFIDタグとは別体とされた読み取り機と、
    を備え、
    前記RFIDタグは、
    前記コンクリートの温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサに検知された前記コンクリートの温度を示す温度情報を無線信号で送信するアンテナと、
    を備え、
    前記読み取り機は、前記アンテナから送信される無線信号を受信して前記温度情報を取得する、コンクリート用型枠。
  2. 前記読み取り機は、前記RFIDタグとの間で送信または受信される無線信号の強度を表示する表示部を備える、請求項1に記載のコンクリート用型枠。
  3. 前記読み取り機は、前記温度情報を周期的に取得する、請求項1または2記載のコンクリート用型枠。
  4. 前記読み取り機は、
    前記アンテナから送信される無線信号を受信する本体部と、
    前記本体部とは別体であって、前記表示部を有する端末と、
    を備える、請求項2に記載のコンクリート用型枠。
  5. せき板を有するコンクリート用型枠を用いた施工方法であって、
    コンクリートの温度を検知する温度センサと、前記温度センサに検知された前記コンクリートの温度を示す温度情報を無線信号で送信するアンテナと、を備えたRFIDタグを、前記せき板の内面に取り付ける工程と、
    前記コンクリート用型枠の内部空間に、前記RFIDタグに接するように前記コンクリートを打ち込む工程と、
    前記RFIDタグとは別体とされた読み取り機を前記コンクリート用型枠の外に配置し、前記読み取り機によって、前記アンテナから送信される無線信号を受信して前記温度情報を取得する工程と、
    を有する、施工方法。
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