以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、IP電話サービスにおいてユーザが電話を掛けた際に、そのユーザの端末装置により広告を提示させるための電話広告システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.第1実施形態]
[1-1.情報通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報通信システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報通信システムSは、電話広告システムSAと、電子商店街サーバ4と、複数のユーザ端末5と、を備える。電話広告システムSAは、呼制御サーバ1と、広告配信サーバ2と、DMP(Data Management Platform)サーバ3と、を含む。呼制御サーバ1、広告配信サーバ2、DMPサーバ3、電子商店街サーバ4、及び各ユーザ端末5は、ネットワークNWに接続可能である。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
呼制御サーバ1は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)等のプロトコルを用いて呼制御を行うサーバ装置である。例えば、呼制御サーバ1は、各ユーザ端末5のIPアドレス等の位置情報を登録する。何れかのユーザ端末5から通話接続の要求を受信すると、呼制御サーバ1は、発信側のユーザ端末5と着信側のユーザ端末5との間の通話接続を行う。発信側のユーザを、発信者という。発信側のユーザ端末5を、発信端末5-1という。受信側のユーザを、受信者という。受信側のユーザ端末5を、受信端末5-2という。また、呼制御サーバ1は、広告を示す広告コンテンツを広告配信サーバ2から取得して、この広告コンテンツを、発信端末5-1へ送信する。これにより、発信端末5-1は、受信者の呼び出し期間中に、広告コンテンツを提示する。呼び出し期間とは、発信端末5-1が本来呼び出し音を鳴らすべき期間であってもよい。すなわち、呼び出し期間は、受信端末5-2の呼び出しが開始されてから、受信端末5-2において受信者が電話に出る操作を行うまでの期間であってもよい。
広告配信サーバ2は、各ユーザ端末5へ広告を配信するためのサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ2は、DMPサーバ3から広告コンテンツを取得する。広告配信サーバ2は、DMPサーバ3から取得された広告コンテンツに基づいて、新たな広告コンテンツを生成してもよい。広告配信サーバ2は、広告コンテンツを呼制御サーバ1へ送信する。
DMPサーバ3は、所定の電子商店街に関する種々の情報を記憶し管理するサーバ装置である。例えば、DMPサーバ3には、電子商店街の会員に関する情報が記憶されてもよい。また、DMPサーバ3には、電子商店街に出店する店舗の広告に関する情報が記憶されてもよい。DMPサーバ3には、会員に関する情報及び広告に関する情報に基づいて、広告配信サーバ2へ送信する広告コンテンツを選択する。なお、DMPサーバ3に記憶される情報は、電子商店街に関する情報に限定されない。例えば、DMPサーバ3には、電子商店街以外のオンラインショッピングサイト、フリーマーケットサイト、電子書籍の販売サイト、ホテル予約サイト、美容サロン予約サイト、ゴルフ場予約サイト、又は出前予約サイト等に関する情報が記憶されてもよい。
電子商店街サーバ4は、電話広告システムSAにおける広告主が出店する電子商店街に関する処理を実行するサーバ装置である。例えば、電子商店街サーバ4は、各ユーザ端末5からの要求に応じて、電子商店街内のウェブページを送信する。また、電子商店街サーバ4は、電子商店街における商品の売買に関する処理を実行する。なお、電子商店街サーバ4にDMPサーバ3が組み込まれていてもよい。
各ユーザ端末5は、呼制御サーバ1により提供されるIP電話サービスの会員であるユーザが所持する携帯用の端末装置である。各ユーザ端末5は、電話機能を有する。通常、各ユーザ端末5は、マイクロホン、受話口等を備える。各ユーザ端末5には、IP電話サービスを利用するための専用のアプリケーションがインストールされてもよい。ユーザ端末5の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。なお、パーソナルコンピュータやセットトップボックス等の据え置き型の端末装置を用いて、IP電話サービスの利用が可能であってもよい。
[1-2.各装置の構成]
[1-2-1.呼制御サーバの構成]
次に、呼制御サーバ1の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る呼制御サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、呼制御サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インターフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インターフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インターフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインターフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、呼制御サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。呼制御サーバプログラムは、呼制御に関する処理や広告の提供に関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。呼制御サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークアダプタ等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、広告配信サーバ2やユーザ端末5等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-2-2.広告配信サーバの構成]
次に、広告配信サーバ2の構成について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る広告配信サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、広告配信サーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インターフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インターフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
入出力インターフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインターフェース処理を行う。
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部24には、識別情報DB24a等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
図4は、広告配信サーバ2におけるデータベースに記憶される情報の例を示す図である。識別情報DB24aは、IP電話サービスにおいてユーザを識別するための情報と、電子商店街においてそのユーザを識別するための情報と、を関連付けて示すデータベースである。例えば、識別情報DB24aには、ユーザごとに、端末IDとユーザIDとが関連付けて記憶される。端末IDは、IP電話サービスにおいて、ユーザが利用するユーザ端末5を識別するための識別情報である。端末IDの例として、URI(Uniform Resource Identifier)、電話番号、MAC(Media Control Access)アドレス等が挙げられる。ユーザIDは、電子商店街においてユーザを識別するための情報である。
記憶部24には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、広告配信サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。広告配信サーバプログラムは、広告配信に関する各種処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。広告配信サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部25は、例えばネットワークアダプタ等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、呼制御サーバ1やDMPサーバ3と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-2-3.DMPサーバの構成]
次に、DMPサーバ3の構成について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本実施形態に係るDMPサーバ3の概要構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、DMPサーバ3は、システム制御部31と、システムバス32と、入出力インターフェース33と、記憶部34と、通信部35と、を備えている。システム制御部31と入出力インターフェース33とは、システムバス32を介して接続されている。
システム制御部31は、CPU31a、ROM31b、RAM31c等により構成されている。
入出力インターフェース33は、記憶部34及び通信部35とシステム制御部31との間のインターフェース処理を行う。
記憶部34は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部34には、会員属性DB34a、広告DB34b等のデータベースの略語である。
図6は、DMPサーバ3におけるデータベースに記憶される情報の例を示す図である。会員属性DB34aには、電子商店街を利用可能なユーザの属性に関する情報が、ユーザごとに記憶される。例えば、会員属性DB34aには、ユーザID、電話番号、及びユーザ属性情報等が、互いに関連付けて記憶される。電話番号は、ユーザIDにより示されるユーザの電話番号である。この電話番号は、呼制御サーバ1により提供されるIP電話サービスで割り当てられた電話番号であってもよいし、他の電話サービス(例えば他のIP電話サービス、公衆交換網、移動体通信サービス等)で割り当てられた電話番号であってもよい。ユーザ属性情報は、ユーザIDにより示されるユーザが有する少なくとも一の属性を示す情報である。ユーザの属性の例として、生年、性別、住所地、職業、電子商店街における会員のランク、興味、行動傾向等が挙げられる。例えば、ユーザが電子商店街の会員になる際又は会員になった後、会員情報として、ユーザが属性を登録してもよい。また例えば、アンケートに回答する形式で、ユーザが属性を登録してもよい。或いは、DMPサーバ3又は電子商店街サーバ4が、電子商店街におけるユーザの行動に基づいて、そのユーザの興味や行動傾向を特定してもよい。例えば、DMPサーバ3又は電子商店街サーバ4には、電子商店街における各ユーザの行動の履歴が記憶される。記憶される履歴の例として、商品の購入の履歴、ウェブページの閲覧の履歴等が挙げられる。こうした履歴に基づいて、ユーザが好きな商品のカテゴリ、ユーザが好きな店舗、特定カテゴリの商品の購入頻度、ユーザが購入したことがある商品若しくは購入したことがない商品、電子商店街の利用頻度、商品の購入に使う金額の傾向等、様々な属性を特定可能である。例えば、DMPサーバ3は、電子商店街における行動の履歴を参照して、定期的にユーザ属性情報を更新してもよい。ユーザ属性情報は、ユーザが置かれている状況を示す情報を含んでもよい。ユーザが置かれている状況の例として、ユーザの現在位置がある。例えば、ユーザ属性5が、GPS(Global Positioning Satellite)等を利用した位置測位機能を有していれば、ユーザの現在位置の取得が可能である。各ユーザ端末5は、定期的にそのユーザ端末5の現在位置を測定し、測定された現在位置を示す位置情報を、DMPサーバ3へ送信してもよい。DMPサーバ3は、各ユーザについて、少なくとも最新の位置情報を、ユーザ属性情報に含めてもよい。ユーザ属性情報においては、各属性を示す値が、その属性に対応する属性名若しくは項目名(例えば、「性別」、「年齢」等)を識別する情報と関連付けられてもよい。
広告DB34bには、情報通信システムSにおいて配信される広告に関する情報が、例えば広告される商品ごとに記憶される。例えば、広告DB34bには、広告主ID、広告ID、広告コンテンツ、広告コスト、リンク先URL、ターゲット条件情報等の情報が、互いに関連付けて記憶される。広告主IDは、広告主である店舗を識別する識別情報である。広告IDは、広告を識別する識別情報である。広告コンテンツは、広告を示すデータである。例えば、広告コンテンツは、動画データ、静止画データ又はテキストデータであってもよい。動画データのフォーマットの例として、MPEG2-TS、MP4、FLV(Flash Video)等が挙げられる。静止画データのフォーマットの例として、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphics Interchange Format)等が挙げられる。或いは、広告コンテンツは、動画データ、静止画データ及びテキストデータのうち少なくとも二つの組み合わせであってもよい。広告主は、例えばその広告主が電子商店街に登録したコンテンツの何れかを、広告コンテンツとして選択可能であってもよい。例えば、広告コンテンツは、電子商店街の商品の一覧のウェブページに表示されるサムネイルの画像データと同一であってもよい。或いは、広告コンテンツは、広告される商品の詳細が表示されるウェブページである商品ページに掲載される動画や静止画のデータと同一であってもよい。なお、本実施形態においては、広告コンテンツとして、音声あり動画データを指定可能であるものとする。広告コストは、広告の配信に基づいて広告主が支払う広告料である。広告コストの例として、CPM(Cost Per Mille)、CPC(Cost Per Click)等が挙げられる。リンク先URLは、広告される商品の商品ページのURLである。ターゲット条件情報は、広告の提示先のユーザとなるターゲット条件を示す。すなわち、ターゲット条件情報は、如何なる条件を満たすユーザに、広告を提示するかを示す。具体的に、ターゲット条件情報は、提示先となるユーザが有する属性を示す。例えば、会員属性DB34aに記憶されるユーザ属性情報が示すことが可能な属性の種類と同じ種類の属性を、ターゲット条件として指定可能であってもよい。広告コンテンツ、広告コスト、リンク先URL及びターゲット条件情報は、広告主により指定可能である。
記憶部34には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、DMPサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。DMPサーバプログラムは、ユーザの属性等の管理や広告選択に関する各種処理をシステム制御部31に実行させるプログラムである。DMPサーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部35は、例えばネットワークアダプタ等により構成されている。通信部35は、ネットワークNWを介して、広告配信サーバ2や電子商店街サーバ4と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-2-4.ユーザ端末の構成]
次に、ユーザ端末5の構成について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るユーザ端末5の概要構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、ユーザ端末5は、システム制御部51と、システムバス52と、入出力インターフェース53と、記憶部54と、通信部55と、近距離無線通信部56と、表示部57と、入力部58と、マイクロホン59と、受話口60と、スピーカ61と、コネクタ62と、を備えている。システム制御部51と入出力インターフェース53とは、システムバス52を介して接続されている。
システム制御部51は、CPU55a、ROM55b、RAM55c等により構成されている。
入出力インターフェース53は、記憶部54、通信部55、近距離無線通信部56、表示部57、入力部58、マイクロホン59、受話口60、スピーカ61及びイヤホンジャック61と、システム制御部51と、の間のインターフェース処理を行う。
記憶部54は、例えば、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部54には、オペレーティングシステム、ウェブブラウザ、IP電話用の専用アプリケーション等の各種プログラムが記憶されている。専用アプリケーションは、IP電話に関する処理や広告の提示に関する処理をシステム制御部51に実行させるプログラムである。専用アプリケーションは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部55は、移動体通信ネットワークや無線LAN(Local Area Network)等を介してネットワークNWに接続する。通信部55は、例えばネットワークアダプタ及びアンテナ等により構成されている。通信部55は、ネットワークNWを介して、呼制御サーバ1や電子商店街サーバ4等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
近距離無線通信部56は、ユーザ端末5から比較的短い距離内にある他の装置と無線通信するための近距離無線通信機能を有する。近距離無線通信部56は、例えばネットワークアダプタ及びアンテナ等により構成されている。近距離無線通信の規格は、例えばBluetooth(登録商標)等であってもよい。
表示部57は、システム制御部51による制御に基づいて、画像、文字等の情報を表示する。表示部57の例として、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が挙げられる。
入力部58は、ユーザによる操作を受け付け、操作内容に対応する信号をシステム制御部21に出力する。入力部58の例として、ボタン、スイッチ、タッチパネル等が挙げられる。
マイクロホン59は、ユーザの声等の音声を、音声信号に変換する。マイクロホン59は、この音声信号を、例えばシステム制御部51に出力する。マイクロホン59は、一般的に、ユーザ端末5において表示部57の画面よりも下に配置される。
受話口60は、主に、ユーザ端末5のユーザが電話で話す相手である通話相手の声を出力するためのスピーカである。受話口58は、一般的に、ユーザ端末5において表示部57の画面よりも上に配置される。
スピーカ61は、主に通話相手の声以外の音声(例えば、音楽、動画の音声、着信音等)を出力するためのスピーカである。スピーカ59は、一般的に、ユーザ端末5において表示部57の画面よりも下に配置される。
コネクタ62は、イヤホン6のプラグが接続される端子である。コネクタ60の例として、イヤホンジャック、USB(Universal Serial Bus)コネクタ等が挙げられる。
電話の際に通話相手の声を出力する態様を示す通話音声出力モードとして、通常モード、イヤホンモード、及びスピーカモードがある。通常モードは、通話相手の声を受話口60から出力するモードである。
イヤホンモードは、通話相手の声をイヤホン6から出力するモードである。イヤホン6は、例えば、耳に挿入、耳にあてられ又は耳に近接されたスピーカ等の発音体により、電気信号を音波に変換する装置である。イヤホン6の例として、イヤホンそれ自体のほかに、ヘッドホン、ヘッドセット、イヤセット等が挙げられる。イヤホン6は、無線のイヤホンであってもよいし、ワイヤレスイヤホンであってもよい。イヤホン6がユーザ端末5に接続されているとき、通話音声出力モードがイヤホンモードになる。例えば、イヤホン6が有線のイヤホンである場合、イヤホン6のプラグがコネクタ62に接続されることにより、イヤホン6とユーザ端末5とが接続されてもよい。ユーザ端末5は、コネクタ60を介して、イヤホン6へ音声信号を送信する。或いは、イヤホン6がワイヤレスイヤホンである場合、イヤホン6と近距離無線通信部56とが無線接続を確立することにより、イヤホン6とユーザ端末5とが接続されてもよい。ユーザ端末5は、近距離無線通信部56からイヤホン6へ音声信号を送信する。なお、ユーザ端末5は、近距離無線通信部56とコネクタ60のうち何れか一方のみを備えてもよい。
スピーカモードは、通話相手の声をスピーカ61から出力するモードである。スピーカモードにおいて通話相手の声をスピーカ61から出力するときにユーザが設定可能な最大音量は、通常モードにおいて通話相手の声を受話口60から出力するときにユーザが設定可能な最大音量よりも大きい。すなわち、スピーカモードにおける音声の増幅度の最大値は、通常モードにおける音声の増幅度の最大値よりも大きい。従って、スピーカモードのとき、ユーザがユーザ端末5をそのユーザの耳から比較的離れた位置で持っていても、ユーザは通話相手の声を聴くことができる。ユーザは、通話中における通話相手の声の音量を変更可能である。変更可能な音量の最大値が、通話音声出力モードによって異なる。スピーカモードのとき、ユーザ端末5は、受話口60及びスピーカ61の両方から音声を出力させてもよい。
ユーザ端末5には、イヤホン6ではなく、外部のスピーカが接続されることが考えられる。すなわち、外部のスピーカのプラグがコネクタ62に接続され、或いは外部のワイヤレススピーカが、近距離無線通信部56と無線接続する。この場合、ユーザ端末5は、通話音声出力モードを、イヤホンモード及びスピーカモードのうち何れに決定してもよい。
[1-3.システム制御部の機能概要]
[1-3-1.呼制御サーバ]
次に、図8を用いて、呼制御サーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図8は、本実施形態に係る呼制御サーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、呼制御サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図8に示すように、端末ID取得部111、広告コンテンツ取得部112、広告コンテンツ送信部113等として機能する。
端末ID取得部111は、発信者から受信者への電話の要求をその発信者の発信端末5-1から受信することに応じて、その受信者を示す端末IDを取得する。例えば、端末ID取得部111は、発信端末5-1から送信されてきた受信者の電話番号に関連付けられた端末IDを取得する。例えば、端末ID取得部111は、各ユーザについて、電話番号とユーザ端末5の端末IDとを関連付けて記憶する所定のDNS(Domain Name System)に受信者の電話番号を送信することにより、受信者のURIを端末IDとして取得してもよい。
受信者が、呼制御サーバ1により提供される電話サービスの会員ではない場合がある。例えば発信者が入力した受信者の電話番号が、呼制御サーバ1により提供される電話サービスと異なる電話サービス(例えば他のIP電話サービス、公衆交換網、移動体通信サービス等)で割り当てられた電話番号である場合がある。この場合、端末ID取得部111は、発信端末5-1から送信されてきた受信者の電話番号を、端末IDとして取得してもよい。なお、受信者が、呼制御サーバ1により提供される電話サービスの会員ではない場合、例えば所定のゲートウェイサーバを介して、発信端末5-1と受信者の端末装置との通話接続が行われる。
広告コンテンツ取得部112は、端末ID取得部111により取得された端末IDに基づいて、広告の提示先となるターゲット条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する。例えば、広告コンテンツ取得部112は、端末ID取得部111により取得された端末IDを広告配信サーバ2へ送信する。広告コンテンツ取得部112は、これに応じて広告配信サーバ2から送信されてくる広告コンテンツを取得する。特に本実施形態においては、広告コンテンツとして、広告音声コンテンツが取得される。広告音声コンテンツは、広告を示す音声のデータである。広告音声コンテンツのフォーマットの例として、AAC(Advanced Audio Coding)、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)等が挙げられる。
広告コンテンツ送信部113は、広告コンテンツ取得部112により取得された広告コンテンツを、発信端末5-1に送信することにより、受信者の呼び出し期間中に、発信端末5-1により広告コンテンツを提示させる。特に本実施形態において、広告コンテンツ送信部113は、広告音声コンテンツを送信することにより、呼び出し音が出力されるべき期間中に、発信端末5-1により広告の音声を出力させる。
[1-3-2.広告配信サーバ]
次に、図9及び図10を用いて、広告配信サーバ2のシステム制御部21の機能概要について説明する。図9は、本実施形態に係る広告配信サーバ2のシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、広告配信サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図9に示すように、ユーザID取得部211、広告コンテンツ取得部212、広告コンテンツ送信部213等として機能する。
ユーザID取得部211は、発信者から受信者への電話の要求が発信端末5-1から送信されることに応じて、その受信者を示すユーザIDを取得する。例えば、ユーザID取得部211は、呼制御サーバ1から送信されてくる受信者の端末IDを取得する。ユーザID取得部211は、取得された端末IDに関連付けて識別情報DB24aに記憶されているユーザIDを取得する。
広告コンテンツ取得部212は、ユーザID取得部211により取得されたユーザIDに基づいて、広告の提示先となるターゲット条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する。例えば、広告コンテンツ取得部212は、取得されたユーザIDを、DMPサーバ3へ送信する。広告コンテンツ取得部212は、これに応じてDMPサーバ3から送信されてくる広告コンテンツを取得する。特に本実施形態において、広告コンテンツ取得部212は、DMPサーバ3から広告動画コンテンツを取得する。本実施形態において取得される広告動画コンテンツは、広告を示す、音声あり動画のデータである。
受信者が、呼制御サーバ1により提供される電話サービスの会員ではない場合、呼制御サーバ1から受信者の電話番号が送信されてくる。このとき、受信者のユーザIDを取得することができない。この場合、広告コンテンツ取得部212は、受信者の電話番号をDMPサーバ3へ送信する。
広告コンテンツ取得部212は、DMPサーバ3から取得された広告動画コンテンツから抽出される音声に基づいて、広告音声コンテンツを生成することにより、その広告音声コンテンツを取得してもよい。図10は、広告音声コンテンツの生成例を示す図である。広告コンテンツ取得部212は、例えば、広告動画コンテンツに含まれる音声データに対してフーリエ変換等の処理を施すことにより、音声認識を実行してもよい。広告コンテンツ取得部212は、音声認識及び形態素解析により、動画において誰かが発した声により表された複数の語を認識する。また、広告コンテンツ取得部212は、認識された各語に対応するデータ部分を、音声データから抽出する。広告コンテンツ取得部212は、認識された語の中から、予め定められた項目に対応する語を抽出する。例えば、広告コンテンツ取得部212は、商品名、売り場名、価格、キャンペーン名等を抽出してもよい。売り場名は、例えば広告される商品が購入可能なウェブサイトの名称であってもよい。キャンペーン名は、広告主が商品の販売に関連して開催しているキャンペーンの名称である。例えば、広告配信サーバ2の記憶部24には、商品名、売り場名、キャンペーン名それぞれの辞書データが記憶されていてもよい。広告コンテンツ取得部212は、認識された各語と辞書データとを比較することにより、商品名、売り場名、及びキャンペーン名を決定してもよい。広告コンテンツ取得部212は、抽出された各項目の語の音声データを、所定の順序で結合して、広告音声コンテンツを生成してもよい。このとき、広告コンテンツ取得部212は、何れかの語の音声データの後ろに、適切な助詞や動詞等の語の音声データを適宜挿入してもよい。なお、広告コンテンツ取得部212は、各広告について広告音声コンテンツを予め生成して、広告音声コンテンツを記憶部24に記憶させておいてもよい。
本実施形態においては、ユーザ端末5-1に、呼び出し音に変えて、広告音声を出力させる。しかしながら、広告の対象となり得る商品やサービスに関する情報が掲載されるウェブサイト又はウェブページには、その商品又はサービスに関する音声データが事前に掲載されているケースは比較的少ない。従って、多くの広告主は、広告音声コンテンツを新しく作成する必要がある。一方、商品やサービスに関する情報が掲載されるウェブサイト又はウェブページには、動画が掲載されているケースが比較的多い。そのため、既に存在する動画を利用して情報通信システムSが広告音声コンテンツを自動的に生成することで、広告主の負担を軽減させることができる。
広告コンテンツ送信部213は、広告コンテンツ取得部212により取得された広告コンテンツを、呼制御サーバ1へ送信する。特に本実施形態において、広告コンテンツ送信部213は、広告コンテンツ取得部212により生成された広告音声コンテンツを送信する。
[1-3-3.DMPサーバ]
次に、図11を用いて、DMPサーバ3のシステム制御部31の機能概要について説明する。図11は、本実施形態に係るDMPサーバ3のシステム制御部31の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部31は、CPU31aが、DMPサーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図11に示すように、ユーザID取得部311、広告コンテンツ選択部312、広告コンテンツ送信部313等として機能する。
ユーザID取得部311は、発信者から受信者への電話の要求が発信端末5-1から送信されることに応じて、広告配信サーバ2から送信されてくる受信者のユーザIDを取得する。
広告コンテンツ選択部312は、広告DB34bに記憶された複数の広告コンテンツのうち、ユーザID取得部311により取得されたユーザIDにより示される受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを選択する。受信者の属性とターゲット条件とが対応するとは、受信者の属性と、ターゲット条件により示される広告の提示先となるユーザの属性と、が一致し又は類似することであってもよい。例えば、受信者の属性に対応するターゲット条件は、受信者の属性とターゲット条件により示される広告の提示先となるユーザの属性との一致度が最も高いターゲット条件、その一致度が所定値以上であるターゲット条件、又はその一致度が相対的に高いターゲット条件であってもよい。一致度は、受信者の属性及びターゲット条件としての広告の提示先となるユーザの属性のうち、受信者とターゲットと広告の提示先となるユーザとの間で一致又は類似する属性の割合であってもよい。広告コンテンツ選択部312は、取得されたユーザIDに関連付けて会員属性DB34aに記憶されたユーザ属性情報と、広告DB34bに記憶された各広告のターゲット条件情報と、に基づいて、各広告コンテンツについて属性の一致度を計算してもよい。広告コンテンツ選択部312は、属性の一致度が最も高い広告コンテンツを選択してもよい。広告コンテンツ選択部312は、属性の一致度及び広告コストに基づいて、広告コンテンツを選択してもよい。例えば、広告コンテンツ選択部312は、属性の一致度及び広告コストを変数とする計算式を用いて、スコアを計算してもよい。このとき、広告コンテンツ選択部312は、属性の一致度が高いほど高いスコアを計算し、広告コストが高いほど高いスコアを計算してもよい。そして、広告コンテンツ選択部312は、最も高いスコアが計算された広告コンテンツを選択してもよい。或いは、広告コンテンツ選択部312は、属性の一致度が所定値以上である広告コンテンツを最初に抽出してもよい。次いで、広告コンテンツ選択部312は、抽出された広告コンテンツのうち、広告コストが最も高い広告コンテンツを選択してもよい。
受信者が、呼制御サーバ1により提供される電話サービスの会員ではない場合、広告配信サーバ2から受信者の電話番号が送信されてくる。この場合、広告コンテンツ選択部312は、会員属性DB34aから受信者の電話番号と一致する電話番号を検索する。受信者の電話番号と一致する電話番号が存在する場合、広告コンテンツ選択部312は、その電話番号に関連付けられたユーザ属性情報を使用する。呼制御サーバ1により提供される電話サービスの会員ではないユーザの中には、電子商店街の会員であるユーザが存在する。電話番号を用いることにより、呼制御サーバ1により提供される電話サービスの会員ではないユーザの属性を特定することができる。
広告コンテンツ送信部313は、広告コンテンツ選択部312により選択された広告コンテンツを、広告配信サーバ2へ送信する。
こうして、受信者の属性に応じた広告が、発信者に対して提示される。発信者と受信者とは話しをする間柄であると推測される。従って、発信者と受信者との間に何らかの共通点が存在する可能性がある。例えば、発信者及び受信者は、共通の好みや関心事を有する可能性がある。そのような共通する属性が、電子商店街等のウェブサイトにおける発信者によるこれまでの行動や、発信者の状況からでは特定することはできなかった可能性がある。行動や状況から特定することができなかった属性は、発信者自身が気付いていない属性であるかもしれない。こうした、これまでに特定することができなかった発信者の属性に応じた広告を提示することで、発信者に、意外性を感じさせるとともに、発信者の潜在的な属性を気付かせることができる。そのため、広告の効果が高められるものと考えられる。
なお、広告コンテンツ選択部312は、受信者のユーザ属性情報により示される属性の少なくとも一つを、発信者のユーザ属性情報に追加することにより、発信者のユーザ属性情報を更新してもよい。
[1-3-4.ユーザ端末]
次に、図12を用いて、ユーザ端末5のシステム制御部51の機能概要について説明する。図12は、本実施形態に係るユーザ端末5のシステム制御部51の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部51は、CPU51aが、専用アプリケーションに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図12に示すように、広告コンテンツ取得部511、広告コンテンツ提示制御部512等として機能する。
広告コンテンツ取得部511は、ユーザの操作に基づき呼制御サーバ1へ電話の要求を送信することに応じて呼制御サーバ1から送信されてくる広告コンテンツを取得する。
広告コンテンツ提示制御部512は、広告コンテンツ取得部511により取得された広告コンテンツを、ユーザに対して提示させる。本実施形態において、広告コンテンツ提示制御部512は、広告音声コンテンツを再生することにより、通話音声出力モードに応じて、受話口60、スピーカ61又はイヤホン6から広告音声を出力させる。従って、呼び出し音に変えて、広告音声が鳴る。なお、呼び出し音とともに広告音声が出力されてもよい。
[1-4.情報通信システムの動作]
次に、情報通信システムSの動作について、図13を用いて説明する。
図13は、情報通信システムSの動作例を示すシーケンス図である。発信者は、発信端末5-1を操作して、専用アプリケーションを起動する。次いで、発信者は、受信者の電話番号を入力し、若しくは受信者を選択する。これに応じて、発信端末5-1は、図13に示すように、電話の要求として、受信者の電話番号を含むINVITEメッセージを、呼制御サーバ1へ送信する(ステップS1)。呼制御サーバ1の端末ID取得部111は、INVITEメッセージに含まれる電話番号に関連付けられる受信者の端末IDを取得する。広告コンテンツ取得部112は、受信者の端末IDを広告配信サーバ2へ送信する(ステップS)。また、呼制御サーバ1は、受信端末5-2へINVITEメッセージを送信する(ステップS3)。これに応じて、受信端末5-2は、Ringingメッセージを呼制御サーバ1へ送信し(ステップS4)、着信音をスピーカ59から出力させ、又は着信を示す振動を発生させる。
呼制御サーバ1から受信者の端末IDを受信した広告配信サーバ2のユーザID取得部211は、受信者の端末IDに関連付けて識別情報DB24aに記憶されたユーザIDを取得する。そして、広告コンテンツ取得部212は、取得されたユーザIDを、DMPサーバ3へ送信する(ステップS5)。
広告配信サーバ2からユーザIDを受信したDMPサーバ3の広告コンテンツ選択部312は、ユーザIDに基づいて、広告動画コンテンツを選択する(ステップS6)。例えば、広告コンテンツ選択部312は、ユーザIDに関連付けて会員属性DB34aに記憶されたユーザ属性情報を取得する。広告コンテンツ選択部312は、ユーザ属性情報と、広告DB34bに記憶されたターゲット条件情報と、に基づいて、受信者の属性と広告の提示先となるユーザの属性との一致度を、各広告動画コンテンツについて計算する。広告配信サーバ2は、計算された一致度に基づいて、広告DB34bから広告動画コンテンツを選択する(ステップS6)。広告コンテンツ送信部313は、選択された広告動画コンテンツを、広告配信サーバ2へ送信する(ステップS7)。
DMPサーバ3から広告動画コンテンツを受信した広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212は、広告動画コンテンツから、音声データを抽出して、広告音声コンテンツを生成する(ステップS8)。広告コンテンツ送信部213は、生成された広告音声コンテンツを、呼制御サーバ1へ送信する(ステップS9)。
広告配信サーバ2から広告音声コンテンツを受信した呼制御サーバ1の広告コンテンツ送信部113は、この広告音声コンテンツを発信端末5-1へ送信する(ステップS10)。
呼制御サーバ1からの広告音声コンテンツを受信した発信端末5-1の広告コンテンツ提示制御部512は、広告音声コンテンツに基づいて、広告音声を受話口58、スピーカ59又はイヤホン6から出力させる(ステップS11)。
受信者が受信端末5-2に対して、発信者からの電話に出る操作を行うと、受信端末5-2は、呼制御サーバ1へOKメッセージを送信する(ステップS12)。OKメッセージを受信した呼制御サーバ1は、発信端末5-1へOKメッセージを送信する(ステップS13)。OKメッセージを受信した発信端末5-1の広告コンテンツ提示制御部512は、広告音声の出力を停止させて、受信端末5-2へACKメッセージを送信する(ステップS14)。そして、発信端末5-1と受信端末5-2とが通話接続される(ステップS15)。
以上説明したように、本実施形態によれば、電話広告システムSAが、発信者から受信者への電話の要求を発信端末5-1から受信することに応じて、受信者を示す端末IDを取得する。また、電話広告システムSA取得された端末IDに基づいて、それぞれDMPサーバ3の記憶部34に記憶されたターゲット条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する。また電話広告システムSAが、取得された広告コンテンツを発信端末5-1に送信することにより、受信者の呼び出し期間中に、発信端末5-1により広告コンテンツを提示させる。
そのため、広告コンテンツの提示先となるターゲット条件が、受信者の属性に対応する広告コンテンツが、受信者の呼び出し期間中に、発信者に提示される。発信者は受信者に電話を掛けたので、発信者と受信者とは話しをする間柄であると推測される。そのため、発信者と受信者との間に何らかの共通する属性が存在する可能性がある。その共通する属性は、発信者自身の行動や発信者が置かれた状況からは特定することができなかった属性である可能性がある。そのため、受信者の属性に応じた広告が発信者に提示されることで、広告の効果が高められることが期待される。従って、ユーザが電話を掛けたときの呼び出しの際に、これまで特定することが困難であった、そのユーザの属性に応じた広告を提示することができる。
ここで、電話広告システムSAが、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告音声を取得してもよい。また、電話広告システムSAが、取得された広告音声を送信することにより、呼び出し音が出力されるべき期間中に、発信端末5-1により広告音声を出力させてもよい。
この場合、呼び出し音に変えて又は呼び出し音とともに、広告音声を発信者に聴かせることができる。
ここで、電話広告システムSAが、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた音声ありの広告動画を取得してもよい。また、電話広告システムSAが、取得された広告動画から抽出される音声に基づいて、広告音声を生成することにより、その広告音声を取得してもよい。
この場合、音声ありの広告動画からその音声が抽出されて、抽出された音声に基づいて、広告音声が生成される。この広告音声が発信者に提示される。そのため、広告音声が自動的に生成されるので、広告に利用可能な動画が既に存在すれば、音声を用意する必要がない。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図14及び図15を用いて説明する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、受信者の属性及び発信者の属性の両方に基づく広告コンテンツが提示される。
具体的に、呼制御サーバ1の端末ID取得部111は、受信者を示す端末IDと、発信者を示す端末IDと、を取得する。例えば、発信端末5-1が、発信者の端末IDを含む電話の要求を呼制御サーバ1へ送信してもよい。或いは、呼制御サーバ1は、各ユーザ端末5のIPアドレスと端末IDとを関連づけて記憶する所定のロケーションサーバへ、発信端末5-1のIPアドレスを送信することにより、発信者の端末IDを取得してもよい。
広告コンテンツ取得部112は、端末ID取得部111により取得された受信者及び発信者それぞれの端末IDを、広告配信サーバ2へ送信する。
広告配信サーバ2のユーザID取得部211は、呼制御サーバ1から取得された受信者を示す端末IDに関連付けられたユーザIDを取得するとともに、呼制御サーバ1から取得された発信者を示す端末IDに関連付けられたユーザIDを取得する。
広告コンテンツ取得部212は、ユーザID取得部211により取得された受信者を示すユーザID及び発信者を示すユーザIDに基づいて、受信者の属性のうち、発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する。具体的に、広告コンテンツ取得部212は、受信者及び発信者それぞれのユーザIDを、DMPサーバ3へ送信する。
DMPサーバ3のユーザID取得部311は、広告配信サーバ2から送信されてきた、受信者及び発信者それぞれのユーザIDを取得する。
広告コンテンツ選択部312は、ユーザID取得部311により取得されたユーザIDにより示される受信者の属性のうち、ユーザID取得部311により取得されたユーザIDにより示される発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを選択する。排他的な関係にある属性とは、或る第1の属性と別の第2の属性とを同一人物が同時に有することができないそれらの属性の間の関係をいう。排他的な関係にない属性とは、第1の属性と第2の属性とを同一人物が同時に有することができるそれらの属性の間の関係をいう。図14は、広告コンテンツの選択に用いられる属性の決定例を示す図である。図14に示すように、受信者は、女性、20代、サッカー好き、ペット好き、及び会員ランク5という属性を有すると仮定する。ここで、サッカー好きとは、例えば電子商店街でサッカー用品を所定頻度以上の頻度で購入することであってもよい。一方、発信者は、男性、30代、野球好き、ペット好き、及び会員ランク5という属性を有すると仮定する。同一人物が、女性であるとともに、男性であるという状態は、通常存在しない。また、同一人物が、20代であるとともに、30代であるという状態は存在し得ない。従って、女性という属性と男性という属性とは排他的関係にあり、20代という属性と30代という属性とも排他的関係にある。同一人物がサッカー好きであるとともに、野球好きであるという状態は存在し得る。従って、これらの属性は排他的関係にはない。ペット好き及び会員ランク5という属性は、受信者と発信者との間で共通する。従って、ペット好き及び会員ランク5それぞれについて、排他的関係にある属性は存在しない。その結果、広告コンテンツ選択部312は、サッカー好き、ペット好き及び会員ランク5という属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを選択する。これにより、広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212及び呼制御サーバ1の広告コンテンツ取得部112は、受信者の属性のうち、発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する。なお、広告コンテンツ選択部312は、受信者の属性のうち、発信者の属性とは排他的な関係にない属性であって、且つ、受信者と発信者との間で共通しない属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを選択してもよい。すなわち、発信者のこれまでの行動や発信者の状況からでは特定することができなかった属性のみに基づいて、広告コンテンツが選択されてもよい。図14に示される属性を例として説明すると、サッカー好きという属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツが取得されることになる。
図15は、情報通信システムSの動作例を示すシーケンス図である。図15において、図13と同一のステップについては同様の符号が付されている。図15に示すように、呼制御サーバ1の端末ID取得部111は、発信端末5-1からINVITEメッセージを受信することに応じて、受信者の端末ID及び発信者の端末IDを取得する。そして、広告コンテンツ取得部112は、受信者の端末ID及び発信者の端末IDを、広告配信サーバ2へ送信する(ステップS101)。また、呼制御サーバ1と受信端末5-2との間でステップS3及びS4が実行される。
呼制御サーバ1から端末IDを受信した広告配信サーバ2のユーザID取得部211は、受信者のユーザID及び発信者のユーザIDを識別情報DB24aから取得する。そして、広告コンテンツ取得部212は、受信者のユーザID及び発信者のユーザIDを、DMPサーバ3へ送信する(ステップS102)。
広告配信サーバ2からユーザIDを受信したDMPサーバ3の広告コンテンツ選択部312は、受信者のユーザ属性情報及び発信者のユーザ属性情報を、会員属性DB34aから取得する。そして、広告コンテンツ選択部312は、取得されたユーザ属性情報に基づいて、受信者の属性のうち、発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告動画コンテンツを、広告DB34bから取得する(ステップS103)。その後、図13と同様に、ステップS7~S15が実行される。
以上説明したように、本実施形態によれば、受信者の属性のうち、発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツが、発信者に提示される。従って、発信者が有し得ない属性を排除して、受信者の属性に応じた広告コンテンツが取得される。そのため、より発信者に合った広告コンテンツを提示することができる。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図16を用いて説明する。以下に説明する点を除き、第3実施形態は、第2実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、受信者の属性と発信者の属性との共通部分に応じた広告コンテンツが提示される。
具体的に、DMPサーバ3の広告コンテンツ選択部312は、ユーザID取得部311により取得されたユーザIDにより示される受信者の属性と、ユーザID取得部311により取得されたユーザIDにより示される発信者の属性と、の共通部分に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを選択する。図16は、広告コンテンツの選択に用いられる属性の決定例を示す図である。図16と図15との間で、受信者の属性及び発信者の属性はそれぞれ同一である。従って、受信者の属性と発信者の属性との共通部分は、ペット好き、及び会員ランク5である。そのため、図16に示すように、広告コンテンツ選択部312は、ペット好き、及び会員ランク5という属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを選択する。これにより、広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212及び呼制御サーバ1の広告コンテンツ取得部112は、受信者の属性と発信者の属性との共通部分に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する。
以上説明したように、本実施形態によれば、受信者の属性と発信者の属性との共通部分に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツが、発信者に提示される。そのため、より発信者に合った広告コンテンツを提示することができる。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第4実施形態は、これまで説明された実施形態の何れかと同一であってもよい。本実施形態においては、広告配信サーバ2は、DMPサーバ3から、表示可能な広告コンテンツを取得する。そして、広告配信サーバ2は、取得された広告コンテンツに基づいて、広告音声コンテンツを生成する。表示可能な広告コンテンツは、広告動画コンテンツ、広告画像コンテンツ、広告テキストコンテンツの何れかであってもよい。広告画像コンテンツは、広告を示す静止画のデータであってもよいし、広告を示す静止画のデータとテキストデータとの組み合わせであってもよい。広告テキストコンテンツは、広告を示すテキストデータである。DMPサーバ3の広告DB34bには、表示可能な広告コンテンツが記憶される。すなわち、広告主は、広告コンテンツとして、動画データ、静止画データ又はテキストデータ等を登録する。
配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212は、ユーザID取得部211により取得されたユーザIDに基づいて、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツであって、表示可能な広告コンテンツを取得する。具体的に、広告コンテンツ取得部212は、DMPサーバ3へユーザIDを送信する。そして、広告コンテンツ取得部212は、これに応じてDMPサーバ3から送信されてくる広告コンテンツを取得する。
広告コンテンツ取得部212は、DMPサーバ3から取得された広告コンテンツから抽出される文字に基づいて、広告音声コンテンツを生成することにより、広告音声コンテンツを取得する。例えば、広告コンテンツ取得部212は、文字認識を用いて、広告コンテンツの静止画又は動画から、文字を抽出する。広告コンテンツがテキストデータを含む場合、広告コンテンツ取得部212、そのテキストデータから直接文字を抽出してもよい。広告コンテンツ取得部212は、抽出された文字に対して形態素解析を行い、例えば商品名、売り場名、価格及びキャンペーン名の各項目の語を抽出してもよい。広告コンテンツ取得部212は、各語の発話音声を示す音声データを生成してもよい。そして、広告コンテンツ取得部212は、第1実施形態で説明された方法と同様の方法で、生成された音声データを結合することにより、広告音声コンテンツを生成してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示可能な広告コンテンツから文字が抽出されて、抽出された文字に基づいて、広告音声が生成される。この広告音声が発信者に提示される。そのため、広告音声が自動的に生成されるので、広告に利用可能なコンテンツが既に存在すれば、音声を用意する必要がない。
[5.第5実施形態]
次に、第5実施形態について、図17乃至図20を用いて説明する。以下に説明する点を除き、第5実施形態は、これまでに説明された実施形態の何れかと同一であってもよい。本実施形態においては、広告配信サーバ2は、受信者が電話に出るまでの時間の傾向に応じた長さの広告音声コンテンツを生成する。
図17は、本実施形態に係る呼制御サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図17において、図2と同一の要素については同一の符号が付されている図17に示すように、呼制御サーバ1の記憶部14には、呼び出し時間履歴DB14a及び呼び出し時間傾向DB14bが記憶されている。
図18は、呼制御サーバ1におけるデータベースに記憶される情報の例を示す図である。呼び出し時間履歴DB14aには、呼び出し時間の履歴が記憶される。呼び出し時間は、呼び出し期間の長さであってもよい。すなわち、呼び出し時間は、受信端末5-2の呼び出しが開始されてから、受信端末5-2において受信者が電話に出る操作を行うまでに経過した時間であってもよい。呼び出し時間履歴DB14aには、電話が掛けられるごとに、経過時間のログが記憶されてもよい。具体的に、呼び出し時間履歴DB14aには、ログとして、受信端末ID、着信日時、呼び出し時間等の情報が、互いに関連付けて記憶されてもよい。受信端末IDは、受信端末5-2の端末IDである。すなわち、受信端末IDは、電話が掛けられた方のユーザである受信者のユーザ端末5の端末IDである。着信日時は、受信端末5-2に着信があった日時である。
呼び出し時間傾向DB14bには、ユーザに対して電話が掛けられたときにおける呼び出し時間の傾向が、ユーザごとに記憶される。例えば、呼び出し時間傾向DB14bには、受信端末ID、及び呼び出し時間傾向情報が、互いに関連付けて記憶される。時間傾向情報は、受信端末IDにより示されるユーザに対して電話が掛けられたときにおける呼び出し時間の傾向がどのぐらいの時間であるかを示す。例えば、呼制御サーバ1は、呼び出し時間履歴DB14aに記憶された履歴に基づいて、ユーザごとに、呼び出し時間の傾向を計算してもよい。例えば、呼制御サーバ1は、呼び出し時間の傾向として、呼び出し時間の代表値を計算してもよい。代表値の例として、平均値、中央値、所定パーセンタイル等が挙げられる。呼制御サーバ1は、架電されるごとに、受信者の方についての時間傾向情報を更新してもよいし、定期的に各ユーザの時間傾向情報を更新してもよい。
呼制御サーバ1の広告コンテンツ取得部112は、端末ID取得部111により取得された受信者の端末IDに基づいて、受信者に電話が掛けられたときにおける呼び出し時間の傾向を示す呼び出し時間傾向情報を取得する。具体的に、広告コンテンツ取得部112は、受信者の端末IDに関連付けて呼び出し時間傾向DB14bに記憶された呼び出し時間傾向情報を取得する。広告コンテンツ取得部112は、受信者の端末ID及び呼び出し時間傾向情報を、広告配信サーバ2へ送信する。
広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212は、呼制御サーバ1により取得された呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告音声コンテンツを生成する。例えば、広告コンテンツ取得部212は、呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間以下の長さの広告音声コンテンツを生成してもよい。或いは、広告コンテンツ取得部212は、呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間と、生成される広告コンテンツの長さと、の差が所定値未満となるように、広告音声コンテンツを生成してもよい。前述したように、広告コンテンツ取得部212は、複数の項目それぞれに対応する音声データを結合することにより、広告音声コンテンツを生成する。そこで、広告コンテンツ取得部212は、広告音声コンテンツの生成に用いられる音声データの項目数を増減させることにより、広告音声コンテンツの長さを調節してもよい。例えば、各項目には、優先順位が予め定められてもよい。例えば、商品名は第1位置、売り場名は第2位、価格は第3位、キャンペーン名は第4位であってもよい。広告コンテンツ取得部212は、優先順位が高い項目の音声データを優先して、広告音声コンテンツの生成に用いてもよい。
図19は、広告音声コンテンツの生成例を示す図である。例えば、或る広告の広告動画コンテンツや広告画像コンテンツ等から抽出された商品名、売り場名、価格及びキャンペーン名の音声データに基づいて、広告音声コンテンツが生成される。この場合、図19に示すように、広告音声コンテンツ410~440の生成が可能である。広告音声コンテンツ410は、商品名、売り場名、価格及びキャンペーン名の音声データを含む。広告音声コンテンツ410の長さは20秒である。広告音声コンテンツ420は、商品名、売り場名及び価格の音声データを含む。広告音声コンテンツ420の長さは14秒である。広告音声コンテンツ430は、商品名及び売り場名の音声データを含む。広告音声コンテンツ430の長さは8秒である。広告音声コンテンツ440は、商品名の音声データを含む。広告音声コンテンツ440の長さは5秒である。例えば、呼び出し時間傾向情報として80パーセンタイルが用いられるものとする。従って、或るユーザの呼び出し時間傾向情報が20秒を示す場合、そのユーザに100回電話が掛けられると、80回の頻度で、20秒の広告音声コンテンツの再生が呼び出し期間内に完了すると想定される。そこで、呼び出し時間傾向情報に示される呼び出し時間が20秒以上である場合、広告コンテンツ取得部212は、広告音声コンテンツ410を生成してもよい。呼び出し時間傾向情報に示される呼び出し時間が14秒以上且つ20秒未満である場合、広告コンテンツ取得部212は、広告音声コンテンツ420を生成してもよい。呼び出し時間傾向情報に示される呼び出し時間が8秒以上且つ14秒未満である場合、広告コンテンツ取得部212は、広告音声コンテンツ430を生成してもよい。呼び出し時間傾向情報に示される呼び出し時間が8秒未満である場合、広告コンテンツ取得部212は、広告音声コンテンツ440を生成してもよい。
図20は、情報通信システムSの動作例を示すシーケンス図である。図20において、図13と同一のステップについては同様の符号が付されている。呼制御サーバ1の端末ID取得部111は、発信端末5-1からINVITEメッセージを受信することに応じて(ステップS1)、受信者の端末IDを取得する。広告コンテンツ取得部212は、取得された受信者の端末IDに基づいて、受信者の呼び出し時間傾向情報を取得する。そして、広告コンテンツ取得部212は、受信者の端末ID及び呼び出し時間傾向情報を、広告配信サーバ2へ送信する(ステップS201)。その後、図13と同様に、ステップS3~S7が実行される。
ステップS7の後、広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212は、DMPサーバ3から受信された広告動画コンテンツと、呼制御サーバ1から受信された呼び出し時間傾向情報と、に基づいて、広告音声コンテンツを生成する(ステップS202)。例えば、広告コンテンツ取得部212は、広告動画コンテンツから、各項目の音声データを抽出し、各項目の音声データの長さを計算する。広告コンテンツ取得部212は、例えば広告音声コンテンツの長さが呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間以下となるように、何れの項目の音声データを組み合わせるかを決定する。そして、広告コンテンツ取得部212は、決定された組み合わせの音声データを互いに結合して、広告音声コンテンツを生成する。その後、図13と同様に、ステップS9~S15が実行される。
ステップS15の後、呼制御サーバ1のシステム制御部11は、例えば呼制御サーバ1から受信端末5-2へINVITEメッセージが送信された時点から、受信端末5-2から呼制御サーバ1へOKメッセージが送信される時点までの時間を、呼び出し時間として計算する。システム制御部11は、計算された呼び出し時間を、受信者の端末IDに関連付けて、呼び出し時間履歴DB14aに記憶させる。また、システム制御部11は、受信者の端末IDに関連付けて呼び出し時間履歴DB14aに記憶されている全ての呼び出し時間を取得する。システム制御部11は、取得された呼び出し時間の代表値を計算することにより、呼び出し時間傾向情報を生成する。システム制御部11は、受信者の端末IDに関連付けて呼び出し時間傾向DB14bに記憶されている呼び出し時間傾向情報を、生成された呼び出し時間傾向情報で更新する(ステップS203)。
以上説明したように、本実施形態によれば、受信端末5-1に電話が掛かってから受信者が電話に出るまでの時間の傾向に応じた長さの広告音声が生成される。そのため、呼び出し期間内で広告音声全体を発信者に聴かせることができる可能性が高いその広告音声を生成することができる。
[6.第6実施形態]
次に、第6実施形態について、図21を用いて説明する。以下に説明する点を除き、第6実施形態は、第1実施形態~第3実施形態の何れかと同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ2は、DMPサーバ3から、広告音声コンテンツを取得する。従って、広告配信サーバ2は、広告音声コンテンツを生成する必要はない。呼制御サーバ1は、DMPサーバ3から取得された広告音声コンテンツを、発信端末5-1へ送信する。DMPサーバ3の広告DB34bには、広告音声コンテンツが記憶される。すなわち、広告主は、広告コンテンツとして、音声データを登録する。
図21は、情報通信システムSの動作例を示すシーケンス図である。図21において、図13と同一のステップについては同様の符号が付されている。図21に示すように、図13と同様に、ステップS1~S5が実行される。広告配信サーバ2からユーザIDを受信したDMPサーバ3の広告コンテンツ選択部312は、受信者のユーザ属性情報を、会員属性DB34aから取得する。そして、広告コンテンツ選択部312は、取得されたユーザ属性情報に基づいて、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告音声コンテンツを、広告DB34bから選択する(ステップS301)。次いで、広告コンテンツ送信部313は、取得された広告音声コンテンツを、広告配信サーバ2へ送信する(ステップS302)。DMPサーバ3から広告音声コンテンツを受信した広告配信サーバ2の広告コンテンツ送信部213は、この広告音声コンテンツを呼制御サーバ1へ送信する(ステップS9)。その後、図13と同様に、ステップS9~S15が実行される。
以上説明したように、本実施形態によれば、電話広告システムSAが、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告音声を取得する。また、電話広告システムSAが、取得された広告音声を送信することにより、呼び出し音が出力されるべき期間中に、発信端末5-1により広告音声を出力させる。従って、呼び出し音に変えて又は呼び出し音とともに、広告音声を発信者に聴かせることができる。
[7.第7実施形態]
次に、第7実施形態について、図22を用いて説明する。以下に説明する点を除き、第7実施形態は、第1実施形態~第3実施形態の何れかと同一であってもよい。本実施形態においては、表示可能な広告コンテンツが発信端末5-1へ送信される。そして、発信端末5-1は、広告コンテンツを表示部57に表示させる。広告配信サーバ2は、何らかの広告コンテンツを生成する必要はない。DMPサーバ3の広告DB34bには、表示可能な広告コンテンツが記憶される。DMPサーバ3に記憶される各広告コンテンツは、リンク先URLを含んでもよい。
発信者が電話を掛けるとき、受信者が電話に出たか否かを呼び出し音で確認するために、或いは受信者の声を聞く準備をするために、呼び出し期間中、発信者は、発信者の耳を発信端末5-1に近付けている蓋然性がある。従って、この状況で広告コンテンツが発信端末5-1の画面に表示されても、ユーザはその広告コンテンツを見ない蓋然性がある。ユーザが広告コンテンツを見ないのにもかかわらず、毎回広告コンテンツを表示しても、広告の効果及び効率が低い。また、例えばCPMで広告料が支払われる場合、広告主としては、広告に対する費用対効果が小さくなる。
そこで、発信者端末5-1の広告コンテンツ提示制御部512は、通話音声出力モードが、受話口60と異なる出力手段から通話相手の声を出力するモードである場合、呼び出し期間中に、広告コンテンツを表示部57に表示させ、通話音声出力モードが、受話口60から通話相手の声を出力する通常モードである場合、呼び出し期間中に、広告コンテンツを表示部57に表示させることを抑止してもよい。受話口60と異なる出力手段は、例えばイヤホン6であってもよいし、スピーカ61であってもよい。従って、受話口60と異なる出力手段から通話相手の声を出力するモードとして認められる通話音声出力モードは、イヤホンモードのみであってもよいし、スピーカモードのみであってもよい。或いは、受話口60と異なる出力手段から通話相手の声を出力するモードとして認められる通話音声出力モードは、イヤホンモード及びスピーカモードの両方であってもよい。
広告コンテンツ提示制御部512は、例えばイヤホン6のプラグがコネクタ62に接続されているか否かに基づいて、通話音声出力モードがイヤホンモードであるか否かを判定してもよい。例えば、コネクタ62は、イヤホン6のプラグの接続を検出するためのスイッチを備えてもよい。プラグがコネクタ62に接続されているとき、そのスイッチがONとなり、プラグがコネクタ62に接続されていないとき、スイッチがOFFとなる。広告コンテンツ提示制御部512は、このスイッチの状態を監視することにより、イヤホン6のプラグがコネクタ62に接続されているか否かを判定してもよい。或いは、コネクタ62に接続されている信号線のうち所定の信号線に加わる電圧が、イヤホン6のプラグの接続状態によって変化してもよい。例えば、イヤホン6のプラグがコネクタ62に接続されているとき、所定の信号線の電圧は0よりも高い所定電圧となり、イヤホン6のプラグがコネクタ62に接続されていないとき、所定の信号線の電圧は0となる。広告コンテンツ提示制御部512は、この電圧を監視することにより、イヤホン6のプラグがコネクタ62に接続されているか否かを判定してもよい。また、広告コンテンツ提示制御部512は、イヤホン6と近距離無線通信部56とが無線接続されているか否かに基づいて、通話音声出力モードがイヤホンモードであるか否かを判定してもよい。例えば、イヤホン6と近距離無線通信部56とは、音声伝達用の所定のプロトコル若しくはプロファイル(例えば、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)等)に従って通信を行う。そこで、広告コンテンツ提示制御部512は、何らかの機器と近距離無線通信部56とが無線接続されているか否かを判定するとともに、その機器と近距離無線通信部56とが所定プロトコル若しくはプロファイルで接続されているか否かを判定することにより、その機器がイヤホン6であるか否かを判定してもよい。また、広告コンテンツ提示制御部512は、ユーザ端末5の画面に表示されているスピーカモード設定用のボタンが発信者により押されているか否かに基づいて、通話音声出力モードがスピーカモードであるか否かを判定してもよい。
通話音声出力モードが、イヤホンモード又はスピーカモードである場合にのみ、広告コンテンツが表示される。イヤホンモードの場合、呼び出し音及び通話相手の声は、イヤホンから出力される。スピーカモードの場合、呼び出し音及び通話相手の声は、スピーカ59から出力させる。従って、発信者は、発信端末5-1に耳を近付けなくても、呼び出し音及び通話相手の声を聴くことができる。そのため、呼び出し期間中に、発信者は、発信端末5-1の画面に表示された広告を見ることができる可能性がある。その一方で、通常モードの場合には、広告コンテンツは表示されない。そのため、広告効率を高めることができる。
広告コンテンツが、音声ありの広告動画コンテンツである場合、広告提示制御部512は、その広告動画コンテンツに含まれる音声を、通話音声出力モードに応じてイヤホン6又はスピーカ61から出力させてもよい。このとき、呼び出し音に変えて、広告の音声が出力されてもよいし、呼び出し音とともに広告の音声が出力されてもよい。広告コンテンツが、音声ありの広告動画コンテンツ以外のコンテンツである場合、広告提示制御部512は、広告コンテンツを表示するとともに、呼び出し音を出力させてもよい。
図22は、情報通信システムSの動作例を示すシーケンス図である。図22において、図13と同一のステップについては同様の符号が付されている。図22は、表示可能な広告コンテンツとして、広告動画コンテンツが提示される場合の例を示す。広告動画コンテンツは、音声を含んでもよいし含まなくてもよい。図22に示すように、図13と同様に、ステップS1~S7が実行される。DMPサーバ3から広告動画コンテンツを受信した広告配信サーバ2の広告コンテンツ送信部213は、この広告動画コンテンツを呼制御サーバ1へ送信する(ステップS401)。広告配信サーバ2から広告動画コンテンツを受信した呼制御サーバ1の広告コンテンツ送信部113は、この広告動画コンテンツを発信者端末5-1へ送信する(ステップS402)。
呼制御サーバ1から広告動画コンテンツを受信した発信者端末5-1の広告コンテンツ提示制御部512は、通話音声出力モードが、イヤホンモード又はスピーカモードであるか否かを判定する(ステップS403)。通話音声出力モードがイヤホンモード及びスピーカモードの何れでもない場合(ステップS403:NO)、広告コンテンツ提示制御部512は、広告動画コンテンツを再生しないで、呼び出し音を出力させる。一方、通話音声出力モードがイヤホンモード及びスピーカモードの何れかである場合(ステップS403:YES)、広告コンテンツ提示制御部512は、広告動画コンテンツを再生して、広告を示す動画を表示部57に表させる(ステップS404)。
発信者により、画面に表示された広告コンテンツが選択された場合、広告コンテンツ提示制御部512は、ウェブブラウザを起動してもよい。そして、広告コンテンツ提示制御部512は、広告コンテンツに埋め込まれたリンク先URLに従って、電子商店街サーバ4から、広告された商品の商品ページを取得して、この商品ページを表示部57に表示させてもよい。
受信者が受信端末5-2に対して、発信者からの電話に出る操作を行うと、受信端末5-2から呼制御サーバ1へOKメッセージが送信され(ステップS12)、呼制御サーバ1から発信端末5-1へOKメッセージが送信される(ステップS13)。OKメッセージを受信した発信端末5-1は、広告動画コンテンツの再生を停止させて、受信端末5-2へACKメッセージを送信する(ステップS14)。そして、発信端末5-1と受信端末5-2とが通話接続される(ステップS15)。
なお、発信者端末5-1は、呼び出し期間中、定期的に通話音声出力モードを判定してもよい。そして、発信者端末5-1は、通話音声出力モードが、通常モードからイヤホンモード又はスピーカモードに変わってから、広告動画コンテンツの再生を開始してもよい。或いは、発信端末5-1は、発信者が電話を掛ける操作を行った後、INVITEメッセージを送信する(ステップS1)よりも前に、通話音声出力モードを判定してもよい。そして、発信端末5-1は、通話音声出力モードがイヤホンモード又はスピーカモードである場合にのみ、広告コンテンツの要求を含むINVITEメッセージを呼制御サーバ1へ送信してもよい。呼制御サーバ1は、発信端末5-1からのINVITEメッセージが、広告コンテンツの要求を含む場合にのみ、表示可能な広告コンテンツを発信端末5-1へ送信してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、電話広告システムSAは、表示可能な広告コンテンツを取得する。また、電話広告システムSAは、取得された広告コンテンツを発信端末5-1へ送信することにより、発信端末5-1により広告コンテンツを表示させる。従って、受信者の呼び出し期間中に、広告を発信者に見せることができる。
[8.第8実施形態]
次に、第8実施形態について、図23を用いて説明する。以下に説明する点を除き、第8実施形態は、第7実施形態又は第8実施形態と同一であってもよい。本実施形態において、広告配信サーバ2は、DMPサーバ3から、広告音声コンテンツ又は広告動画コンテンツを取得する。呼制御サーバ1は、DMPサーバ3から取得された広告音声コンテンツ又は広告動画コンテンツを、発信端末5-1へ送信する。広告配信サーバ2は、何らかの広告コンテンツを生成する必要はない。DMPサーバ3の広告DB34bには、広告音声コンテンツ又は広告動画コンテンツが記憶される。
また、広告配信サーバ2は、受信者が電話に出るまでの時間の傾向に応じた長さの広告コンテンツを、DMPサーバ3から取得する。そのため、呼制御サーバ1の記憶部14には、第5実施形態と同様に、図17及び図18に示す呼び出し時間履歴DB14a及び呼び出し時間傾向DB14bが記憶される。
呼制御サーバ1の広告コンテンツ取得部112は、端末ID取得部111により取得された受信者の端末IDに基づいて、受信者に電話が掛けられたときにおける呼び出し時間の傾向を示す呼び出し時間傾向情報を取得する。広告コンテンツ取得部112は、受信者の端末ID及び呼び出し時間傾向情報を、広告配信サーバ2へ送信する。
広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212は、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、呼制御サーバ1から取得された呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを取得する。具体的に、広告コンテンツ取得部212は、受信者のユーザID及び呼び出し時間傾向情報を、DMPサーバ3へ送信する。
DMPサーバ3の広告コンテンツ選択部312は、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを選択する。例えば、広告コンテンツ選択部312は、受信者の属性とターゲット条件により示される属性との一致度の計算するとき、傾向として示される受信者の呼び出し時間と、広告コンテンツの長さとの差をも考慮して、一致度を計算してもよい。例えば、広告コンテンツ選択部312は、呼び出し時間と広告コンテンツの長さとの差が短いほど、高い一致度を計算してもよい。従って、呼び出し時間の傾向は、受信者の属性の一つとして扱われる。或いは、広告コンテンツ選択部312は、最初に呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを複数抽出した後、抽出された各広告コンテンツについて属性の一致度を計算し、一致度が最も高い広告コンテンツを選択してもよい。例えば、広告コンテンツ選択部312は、広告コンテンツの長さが、呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間以下である広告コンテンツを抽出してもよい。或いは、広告コンテンツ選択部312は、呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間と広告コンテンツの長さとの差が所定値未満である広告コンテンツを抽出してもよい。
図23は、情報通信システムSの動作例を示すシーケンス図である。図23は、広告コンテンツとして、広告音声コンテンツが提供示される場合の例を示す。図23において、図13と同一のステップについては同様の符号が付されている。図23に示すように、制御サーバ1の端末ID取得部111は、発信端末5-1からINVITEメッセージを受信することに応じて(ステップS1)、受信者の端末IDを取得する。広告コンテンツ取得部212は、取得された受信者の端末IDに基づいて、受信者の呼び出し時間傾向情報を取得する。そして、広告コンテンツ取得部212は、受信者の端末ID及び呼び出し時間傾向情報を、広告配信サーバ2へ送信する(ステップS501)。また、呼制御サーバ1と受信端末5-2との間でステップS3及びS4が実行される。呼制御サーバ1から受信者のユーザID及び呼び出し時間傾向情報を受信した広告配信サーバ2の広告コンテンツ取得部212は、受信者のユーザIDを識別情報DB24aから取得する。広告コンテンツ取得部212は、受信者のユーザ及び呼び出し時間傾向情報を、DMPサーバ3へ送信する(ステップS502)。広告配信サーバ2からユーザID及び呼び出し時間傾向情報を受信したDMPサーバ3の広告コンテンツ選択部312は、受信者のユーザ属性情報を、会員属性DB34aから取得する。そして、広告コンテンツ選択部312は、ユーザ属性情報及び呼び出し時間傾向情報に基づいて、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、受信者の呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告音声コンテンツを、広告DB34bから選択する(ステップS503)。広告コンテンツ送信部313は、選択された広告音声コンテンツを、広告配信サーバ2へ送信する(ステップS504)。DMPサーバ3から広告音声コンテンツを受信した広告配信サーバ2の広告コンテンツ送信部213は、この広告音声コンテンツを呼制御サーバ1へ送信する(ステップS9)。その後、図21と同様に、ステップS10~S15が実行される。ステップS15の後、呼制御サーバ1のシステム制御部11は、呼び出し時間を受信者の端末IDに関連付けて、呼び出し時間履歴DB14aに記憶させる。また、システム制御部11は、受信者の端末IDに関連付けて呼び出し時間傾向DB14bに記憶されている呼び出し時間傾向情報を更新する(ステップS505)。
以上説明したように、本実施形態によれば、電話広告システムSAが、受信者の端末IDに基づいて、呼び出し時間傾向情報を取得する。また、電話広告システムSAが、受信者の属性に対応するターゲット条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、取得された呼び出し時間傾向情報により示される呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを取得する。従って、複数の広告コンテンツのうち、受信者の端末装置に電話が掛かってから受信者が電話に出るまでの時間の傾向に応じた長さの広告動画又は広告音声が、発信者に提示される。そのため、呼び出し期間内で広告コンテンツ全体を発信者に見させ又は聴かせることができる可能性を高めることができる。
[9.第9実施形態]
次に、第9実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第9実施形態は、これまでに説明された実施形態の何れかと同一であってもよい。情報通信システムSは、DSP(Demand-Side Platform)と、少なくとも一のSSP(Supply-Side Platform)と、を含んでもよい。情報通信システムSは、電子商店街サーバ4を含んでもよいし、含まなくてもよい。DMPサーバ3がDSPを兼ねてもよい。DMPサーバ3の記憶部34には、広告DB34bは記憶されていなくてもよい。各SSPには、様々な広告主により登録された広告コンテンツとターゲット条件情報とが関連付けて記憶される。広告主は、電子商店街に出店する店舗に限定されない。例えば、事業者自らが運営するウェブサイトで商品又はサービスを提供するその事業者が、広告主になってもよい。
DMPサーバ3は、広告配信サーバ2から受信者のユーザIDを取得すると、その受信者のユーザ属性情報を、DSPへ送信する。DSPは、各SSPへ、ユーザ属性情報を送信する。各SSPは、ユーザ属性情報に基づいて、受信者の属性に対応するターゲット条件に関連付けられた1又は複数の広告コンテンツを決定する。DSPは、例えばリアルタイムビッディングを実行することにより、SSPで決定された広告コンテンツのうち、何れの広告コンテンツを配信するかを決定する。DSPは、決定された広告コンテンツを、その広告コンテンツを記憶しているSSPからDMPサーバ3へ送信させる。DMPサーバ3は、SSPから取得した広告コンテンツを、広告配信サーバ2へ送信する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報を取得する情報取得手段と、前記取得された受信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得手段と、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信手段と、を備え、前記複数の広告コンテンツそれぞれに関連付けられた前記提示先となる条件は、前記広告コンテンツの提示先となるユーザの属性であって、前記広告コンテンツの広告主により指定された属性を示すことを特徴とする。
することができる。
請求項8に記載の発明は、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報を取得する情報取得手段と、前記取得された受信者情報に基づいて、前記受信者に架電されたときにおける呼び出し時間の傾向を示す傾向情報を取得する傾向情報取得手段と、前記取得された受信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得手段と、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信手段と、を備え、前記複数の広告コンテンツのうち少なくとも一の広告コンテンツは、音声及び動画の少なくとも何れか一方を含み、前記広告コンテンツ取得手段は、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、前記取得された傾向情報により示される前記呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを取得することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、コンピュータにより実行される電話広告方法において、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報を取得する情報取得ステップと、前記取得された受信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得ステップと、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信ステップと、を含み、前記複数の広告コンテンツそれぞれに関連付けられた前記提示先となる条件は、前記広告コンテンツの提示先となるユーザの属性であって、前記広告コンテンツの広告主により指定された属性を示すことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、コンピュータにより実行される電話広告方法において、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報と、前記発信者を示す発信者情報と、を取得する情報取得ステップと、前記取得された受信者情報及び発信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツの中から、前記受信者の属性のうち、前記発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得ステップと、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、コンピュータにより実行される電話広告方法において、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報と、前記発信者を示す発信者情報と、を取得する情報取得ステップと、前記取得された受信者情報及び発信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性と前記発信者の属性との共通部分に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得ステップと、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、コンピュータにより実行される電話広告方法において、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報を取得する情報取得ステップと、前記取得された受信者情報に基づいて、前記受信者に架電されたときにおける呼び出し時間の傾向を示す傾向情報を取得する傾向情報取得ステップと、前記取得された受信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得ステップと、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信ステップと、を含み、前記複数の広告コンテンツのうち少なくとも一の広告コンテンツは、音声及び動画の少なくとも何れか一方を含み、前記広告コンテンツ取得ステップは、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、前記取得された傾向情報により示される前記呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを取得することを特徴とする
請求項13に記載の発明は、コンピュータに、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報を取得する情報取得手段と、前記取得された受信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得手段と、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信手段と、として機能させ、前記複数の広告コンテンツそれぞれに関連付けられた前記提示先となる条件は、前記広告コンテンツの提示先となるユーザの属性であって、前記広告コンテンツの広告主により指定された属性を示すことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報と、前記発信者を示す発信者情報と、を取得する情報取得手段と、前記取得された受信者情報及び発信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツの中から、前記受信者の属性のうち、前記発信者の属性とは排他的な関係にない属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得手段と、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信手段と、として機能させることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、コンピュータに、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報と、前記発信者を示す発信者情報と、を取得する情報取得手段と、前記取得された受信者情報及び発信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性と前記発信者の属性との共通部分に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得手段と、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信手段と、として機能させることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、コンピュータに、発信者から受信者への電話の要求を前記発信者の発信端末装置から受信することに応じて、前記受信者を示す受信者情報を取得する情報取得手段と、前記取得された受信者情報に基づいて、前記受信者に架電されたときにおける呼び出し時間の傾向を示す傾向情報を取得する傾向情報取得手段と、前記取得された受信者情報に基づいて、それぞれ所定の記憶手段に記憶された提示先となる条件と関連付けられた複数の広告コンテンツのうち、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツを取得する広告コンテンツ取得手段と、前記取得された広告コンテンツを前記発信端末装置に送信することにより、前記受信者の呼び出し期間中に、前記発信端末装置により前記広告コンテンツを提示させる送信手段と、として機能させ、前記複数の広告コンテンツのうち少なくとも一の広告コンテンツは、音声及び動画の少なくとも何れか一方を含み、前記広告コンテンツ取得手段は、前記受信者の属性に対応する条件と関連付けられた広告コンテンツのうち、前記取得された傾向情報により示される前記呼び出し時間の傾向に応じた時間の長さの広告コンテンツを取得することを特徴とする。