JP2022074996A - 音響システム、音響信号処理装置、および、音響信号処理方法 - Google Patents

音響システム、音響信号処理装置、および、音響信号処理方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022074996000001
【課題】コストを抑制しつつ、高性能のマルチチャンネルサウンドシステムを実現することができる技術を提供する。
【解決手段】多チャンネルの音響信号を処理して複数のスピーカから音響を出力させる音響システムは、音響機器と、前記音響機器と通信可能に設けられ、前記音響機器から前記多チャンネルの音響信号を入力される音響信号処理装置と、を備える。前記音響信号処理装置は、入力された前記多チャンネルの音響信号の一部を前記複数のスピーカの一部を構成する第1スピーカに出力するとともに、入力された前記多チャンネルの音響信号の他の一部を前記音響機器に戻す。前記音響機器は、前記音響信号処理装置から戻された前記他の一部の音響信号を、前記複数のスピーカの他の一部を構成する第2スピーカに出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音響システム、音響信号処理装置、および、音響信号処理方法に関する。
従来、デジタル音響信号処理装置に、デジタル信号処理の機能を増加する目的で追加ユニット(追加処理装置)が接続される技術が知られる(例えば特許文献1参照)。追加ユニットは、デジタル音響信号処理装置の装置本体に着脱可能な外部ユニットである。音響信号のスピーカへの出力は、装置本体、或いは、外部ユニットの一方のみから行われる。
特開平5-103399号公報
従来においては、音響機器を上位のサウンドシステムにグレードアップする場合、外部ユニットに多チャンネルに対応したアンプ機能を設け、外部ユニットからスピーカへの出力が行われる構成が採用されていた。この場合、音響機器に備えられるアンプ機能が有効活用されないことになり、改善の余地があった。
本発明は、上記の点に鑑み、コストを抑制しつつ、高性能のマルチチャンネルサウンドシステムを実現することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の音響システムは、多チャンネルの音響信号を処理して複数のスピーカから音響を出力させる音響システムであって、音響機器と、前記音響機器と通信可能に設けられ、前記音響機器から前記多チャンネルの音響信号を入力される音響信号処理装置と、を備え、前記音響信号処理装置は、入力された前記多チャンネルの音響信号の一部を前記複数のスピーカの一部を構成する第1スピーカに出力するとともに、入力された前記多チャンネルの音響信号の他の一部を前記音響機器に戻し、前記音響機器は、前記音響信号処理装置から戻された前記他の一部の音響信号を、前記複数のスピーカの他の一部を構成する第2スピーカに出力する構成(第1の構成)となっている。
上記第1の構成の音響システムにおいて、前記音響機器は、特定の音声の音声信号を、前記音響信号処理装置を経由させずに前記第2スピーカに出力する構成(第2の構成)であることが好ましい。
上記第2の構成の音響システムにおいて、前記音響信号処理装置は、前記音響機器から所定の通知を受けた場合に、前記特定の音声の音声信号を前記第1スピーカに出力する構成(第3の構成)であってよい。
上記第1の構成の音響システムにおいて、前記音響機器は、前記音響信号処理装置との通信が出来ない場合に、特定の音声の音声信号を前記第2スピーカに出力する構成(第4の構成)であってよい。
上記第2から第4のいずれかの構成の音響システムにおいて、前記特定の音声には、音声案内の音声と、ハンズフリー通話の音声と、音声アシスタント機能における発話音声と、のうちの少なくともいずれか1つが含まれる構成(第5の構成)であることが好ましい。
上記第1から第5のいずれかの構成の音響システムにおいて、前記多チャンネルの音響信号の処理には複数種類の音響処理が含まれ、前記複数種類の音響処理のうち、一部は前記音響機器で行われ、残りは前記音響信号処理装置で行われる構成(第6の構成)であることが好ましい。
上記第1から第6のいずれかの構成の音響システムにおいて、前記音響信号処理装置は、前記他の一部の音響信号を、他の音響信号処理装置を介して前記音響機器に戻す構成(第7の構成)であってよい。
上記目的を達成するために本発明の音響信号処理装置は、音響機器から多チャンネルの音響信号を入力される音響信号処理装置であって、入力された前記多チャンネルの音響信号の一部をスピーカに出力するとともに、他の一部を前記音響機器に戻す構成(第8の構成)となっている。
上記目的を達成するために本発明の音響信号処理方法は、多チャンネルの音響信号の信号処理方法であって、音響機器から入力された前記多チャンネルの音響信号の一部をスピーカに出力するとともに、他の一部を前記音響機器に戻す構成(第9の構成)となっている。
本発明によれば、コストを抑制しつつ、高性能のマルチチャンネルサウンドシステムを実現することができる。
音響システムの構成を示すブロック図 第1信号処理部の音響処理機能を示す機能ブロック図 第2信号処理部の音響処理機能を示す機能ブロック図 音響システムにおける信号処理例を示すフローチャート 音響システムにおける信号処理の変形例を示すフローチャート 音響システムの変形例の構成を示すブロック図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.音響システムの概略>
図1は、本発明の実施形態に係る音響システム100の構成を示すブロック図である。音響システム100は、多チャンネルの音響信号を処理して複数のスピーカSPから音響を出力させるシステムである。本実施形態の音響システム100は、8chの音響信号を処理して8個のスピーカSPから音響を出力させることができる。なお、音響システム100が処理可能なチャンネル(ch)の数は適宜変更されてよい。
音響システム100は、例えば自動車等の車両に搭載される。ただし、音響システム100は、車両に搭載されなくてもよく、例えば、航空機や船舶等の車両以外の移動体、又は、移動体ではない建物の室内等に配置されてもよい。図1に示すように、音響システム100は、音響機器1と、音響信号処理装置2と、を備える。なお、音響システム100は、スピーカSPを含んでも含まなくてもよい。また、本実施形態においては、スピーカSPは、詳細には、音響信号処理装置2と接続される第1スピーカSP1と、音響機器1と接続される第2スピーカSP2と、で構成される。
本実施形態の音響機器1は、音を再生する機能を備える。音響機器1は、例えば光ディスクやUSBメモリ等の記録媒体から音の情報を読み出して再生する。また、音響機器1は、有線或いは無線により外部機器から音の情報を受信して再生する。音響機器1は、音の再生以外に、音を生成する機能や、音を録音する機能を備えてもよい。音響機器1は、例えば車載オーディオ機器であってよい。また、音響機器1は、例えばナビゲーション装置、ディスプレイオーディオ、スマートスピーカ等の、音響機器として機能とその他の機能とを備えた多機能型の装置であってもよい。すなわち、音響機器1は、例えば、音声案内機能、ハンズフリー通話機能、音声アシスタント機能等を備えてよい。
音響信号処理装置2は、音響機器1に対して外付けされる外部ユニットである。音響信号処理装置2は、音響機器1と通信可能に設けられる。詳細には、音響信号処理装置2は、音響機器1とデジタル通信可能に接続されている。音響信号処理装置2は、音響機器1から多チャンネルの音響信号を入力される。音響信号処理装置2は、入力された音響信号に対して各種の処理を行う。当該処理には、例えば音場制御や周波数特性変化等が含まれてよい。本実施形態では、音響信号処理装置2は、8chの音響信号の入力を可能に設けられ、8chの音響信号の音響処理を可能に設けられる。
なお、車両において、上位のグレードは、本実施形態の音響システム100を備える構成とし、通常グレードは、本実施形態の音響システム100から音響信号処理装置2を除いたシステムを備える構成とするといった使い分けが行われることとしてよい。
<2.音響機器の構成>
図1に示すように、音響機器1は、第1信号処理部11と、第1アンプ12と、第1通信部13とを備える。
第1信号処理部11は、音響に関わる各種の信号処理を行う信号処理回路を含み、例えばDSP(Digital Signal Processor)により構成される。なお、本実施形態では、第1信号処理部11は、音響機器1が備える不図示の制御部により制御される。第1信号処理部11には、デジタル信号として構成される音源データが入力される。本実施形態では、音源データには、例えば音響機器1の再生処理部(不図示)で再生された再生音データ、音声生成処理部(不図示)で生成された生成音データ、ハンズフリー通話の通話データ等が含まれる。再生音データは、例えば8chの音響信号である。生成音データには、例えば、音声案内用の音声信号や、音声アシスタント機能における発話の音声信号等が含まれる。
第1アンプ12は、第1信号処理部11から出力され、不図示のデジタル/アナログ変換回路によりアナログに変換された音響信号の増幅処理を行って第2スピーカSP2に出力する。本実施形態では、音響機器1は4つの第1アンプ12を備える。各第1アンプ12は、対応付けられた各第2スピーカSP2に音響信号を出力する。すなわち、本実施形態では、第2スピーカSP2の数は4つである。
第1通信部13は、音響信号処理装置2への情報の送信と、音響信号処理装置2からの情報の受信とを行う。第1通信部13は、デジタル通信により音響信号処理装置2と信号のやり取りを行う。デジタル通信の通信規格は、特に限定されないが、例えばSPI(Serial Peripheral Interface)方式、I2C(Inter-Integrated Circuit)方式、IEEE1394方式等であってよい。
<3.音響信号処理装置の構成>
図1に示すように、音響信号処理装置2は、第2信号処理部21と、第2アンプ22と、第2通信部23とを備える。
第2信号処理部21は、音響機器1から送信された音響信号に対して各種の信号処理を行う信号処理回路を含み、例えばDSPにより構成される。なお、第2信号処理部21は、音響機器1が備える第1信号処理部11と重複する音響処理機能を備えてもよい。ただし、本実施形態では、第2信号処理部21は、第1信号処理部11と異なる音響処理機能を備える構成となっている。これについて、以下に説明する。
図2Aは、第1信号処理部11の音響処理機能を示す機能ブロック図である。図2Bは、第2信号処理部21の音響処理機能を示す機能ブロック図である。図2Aに示すように、第1信号処理部11は、音響信号のボリュームの調整を行うVOL機能と、音響信号のサラウンドの調整を行うサラウンド機能と、音響信号のラウドネスの調整を行うラウドネス機能とを備える。図2Bに示すように、第2信号処理部21は、音響信号のイコライザの調整を行うイコライザ機能を備える。
図2Aおよび図2Bに示されるように、本実施形態では、多チャンネルの音響信号の音響処理には、ボリューム調整、サラウンド調整、ラウドネス調整、および、イコライザ調整の4種類の処理が含まれる。4種類の音響処理のうち、3種類は第1信号処理部11(音響機器1)で行われ、残りの1種類は第2信号処理部21(音響信号処理装置2)で行われる。なお、多チャンネルの音響信号の音響処理の種類は、4種類以外の複数種類であってよい。また、音響機器1と音響信号処理装置2とのそれぞれで行われる音響処理の数および種類は、本実施形態の構成から適宜変更されてよい。
以上説明したように、多チャンネルの音響信号の処理には、複数種類の音響処理が含まれることが好ましい。そして、複数種類の音響処理のうち、一部は音響機器1で行われ、残りの一部は音響信号処理装置2で行われることが好ましい。このような構成とすることにより、音響機器1と音響信号処理装置2との間で機能の重複を避け、余分なコストの発生を抑制することができる。また、車両の通常グレードと上位のグレードとで共通化できる信号処理は音響機器1で行う構成とすることによって、上位グレードに追加する音響信号処理装置2の機能を最小限に抑えることができる。なお、場合によっては、複数種類の音響処理が全て音響信号処理装置2で行われる構成としてもよい。
第2アンプ22は、第2信号処理部21から出力され、不図示のデジタル/アナログ変換回路によりアナログに変換された音響信号の増幅処理を行って第1スピーカSP1に出力する。本実施形態では、音響信号処理装置2は4つの第2アンプ22を備える。各第2アンプ22は、対応付けられた各第1スピーカSP1に音響信号を出力する。すなわち、本実施形態では、第1スピーカSP1の数は4つである。
第2通信部23は、音響機器1への情報の送信と、音響機器1からの情報の受信とを行う。第2通信部23は、デジタル通信により音響機器1と信号のやり取りを行う。デジタル通信の通信規格は、第1通信部13と同じとされる。デジタル通信の通信規格は、例えばSPI方式等であってよい。
<4.信号処理>
次に、音響機器1と音響信号処理装置2とで構成される音響システム100における信号処理例について説明する。図3は、音響システム100における信号処理例を示すフローチャートである。なお、図3において、一点鎖線で囲まれる部分は音響機器1によって行われる処理であり、破線で囲まれる部分は音響信号処理装置2によって行われる処理である。音源データ(デジタル信号)が第1信号処理部11に入力されることにより、図3に示す処理が開始される。
ステップS1では、音響機器1の第1信号処理部11が、入力された音源データが特定の音声の音声信号であるか否かを判定する。特定の音声は、音響機器1が特定の機能を発揮するために使用する音声(以下、「機能音声」と表現する)である。特定の機能は、好ましいくは、会話形態の音声を出力する機能である。機能音声(特定の音声)には、音声案内の音声と、ハンズフリー通話の音声と、音声アシスタント機能における発話音声と、のうちの少なくともいずれか1つが含まれることが好ましい。このように構成することにより、出力タイミングが重要となる音声を他と切り分けて、適切なタイミングで機能音声を出力することが可能になる。第1信号処理部11は、例えば、機能音声であるか否かを、第1信号処理部11を制御する制御部(不図示)から送信される情報(信号)により判定する。
入力された音源データが特定の音声信号である場合(ステップS1でYes)、ステップS2に処理が進められる。入力された音源データが特定の音声信号でない場合(ステップS1でNo)、ステップS3に処理が進められる。なお、各ステップS2、S3に処理を進めるに際して、第1信号処理部11は、適宜、入力された信号に対して必要な信号処理を行う。例えば、第1信号処理部11は、多チャンネルの音響信号に対して、上述したボリューム調整、サラウンド調整、および、ラウドネス調整を行う。
ステップS2では、音響機器1の第1信号処理部11が、機能音声を第2スピーカSP2から出力させる処理を行う。具体的には、第1信号処理部11は、所定の処理を行った機能音声の音声信号を第1アンプ12に出力する。これにより、第2スピーカSP2から機能音声が放音される。機能音声は、例えば、1つの第2スピーカSP2から出力される。ただし、機能音声が複数の第2スピーカSP2から出力される構成としてもよい。
すなわち、音響機器1は、特定の音声(機能音声)の音声信号を、音響信号処理装置2を経由させずに第2スピーカSP2に出力する。これによれば、音響信号処理装置2を介することなく機能音声を直接スピーカSPから出力することができるので、機能音声の出力までに要する時間を短くすることができる。特に、音響信号処理装置2は、高度な処理が要求され、処理に時間を要する可能性が高い。このために、機能音声を他の音と切り分けて処理する本実施形態の構成を有効である。
ステップS3では、音響機器1の第1通信部13が、所定の処理が行われた多チャンネル(本例では8ch)の音響信号を音響信号処理装置2に送信する。これにより、音響信号処理装置2の第2通信部23が多チャンネルの音響信号を受信し、受信された音響信号が音響信号処理装置2の第2信号処理部21に入力される。ステップS3の処理が完了すると、ステップS4に処理が進められる。
ステップS4では、音響信号処理装置2の第2信号処理部21が、入力された多チャンネルの音響信号に対して音響処理を行う。本実施形態では、第2信号処理部21により行われる音響処理はイコライザの調整を行う処理である。音響処理が完了すると、次のステップS5に処理が進められる。
ステップS5では、第2信号処理部21が、音響処理後の多チャンネルの音響信号を2つのグループに振り分ける。本実施形態では、第2信号処理部21は、8chの音響信号を、それぞれ4chの音響信号を含む2グループに振り分ける。なお、2つのグループ間に含まれる音響信号のチャンネル数は、互いに異なる構成としてもよい。ただそ、この場合には、音響機器1と音響信号処理装置2とにおいて、アンプ構成を変更する必要がある。ステップS5の処理が完了すると、ステップ6およびステップS7の処理が進められる。
ステップS6では、第2信号処理部21が、2グループのうちの一方の音響信号(4ch分の音響信号)を第1スピーカSP1から出力させる処理を行う。当該処理には、2グループの音響信号がスピーカSPから出力されるタイミングのずれを低減する調整処理が含まれることが好ましい。第2信号処理部21は、調整処理等を行った後、4ch分の音響信号を4つの第2アンプ22に出力する。これにより、4つの第1スピーカSP1から音響が放音される。
ステップS7では、音響信号処理装置2の第2通信部23が、音響処理が行われた4chの音響信号を音響機器1に送信する。送信された4chの音響信号は、第1通信部13で受信され、第1信号処理部11に入力される。ステップS7の処理が完了すると、ステップS8に処理が進められる。
ステップS8では、音響機器1の第1信号処理部11が、音響信号処理装置2から戻された4chの音響信号を第2スピーカSP2から出力させる処理を行う。具体的には、第1信号処理部11は、戻された4chの音響信号について、必要に応じて処理を行い、第1アンプ12に出力する。これにより、4つの第2スピーカSP2から音響が放音される。上述のように、第1スピーカSP1からの出力と、第2スピーカSP2からの出力とが同時となるようにタイミング調整が行われているために、8chの音響信号が8つのスピーカからタイミングを合わせて放音される。
以上に説明したように、音響信号処理装置2は、入力された多チャンネルの音響信号の一部を複数のスピーカSPの一部を構成する第1スピーカSP1に出力するとともに、入力された多チャンネルの音響信号の他の一部を音響機器1に戻す。そして、音響機器1は、音響信号処理装置2から戻された他の一部の音響信号の他の一部を、複数のスピーカSPの他の一部を構成する第2スピーカSP2に出力する。
このように構成することにより、音響機器1が備えるアンプ機能を活用しつつ、音響信号処理装置2を音響機器1に追加することができる。このために、追加コストを抑制して、高性能のマルチチャネルサウンドシステムを実現することができる。上位のグレードの車両において、通常グレードの車両に搭載される音響システムを有効活用して、少ない追加コストで高性能のマルチチャンネルサウンドシステムを実現することができる。また、音響機器1が備えるアンプ機能を活用しないで高性能のマルチチャンネルサウンド機能を実現する場合に比べて、音響信号処理装置2が備えるアンプ機能を少なくできる。このために、音響信号処理装置2において、発熱を抑制するために必要とされる放熱機構の軽量化および小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、機能音声は、音響信号処理装置2を介することなく直接第2スピーカSP2から出力される。このために、音響システム100において、機能音声の出力だけが必要である場合には、音響信号処理装置2はスタンバイ状態とし、起動していない状態にできる。この結果、音響システム100の消費電流を抑制することができる。
なお、本実施形態では、多チャンネルの音響信号の他の一部は、多チャンネルの音響信号の一部を除く残り全部であるが、必ずしも多チャンネルの音響信号の一部を除く残り全部である必要はない。このような例については後述する。
また、本実施形態では、機能音声を出力する場合には、他の音はスピーカSPから出力しない構成としている。ただし、機能音声を出力する場合に、スピーカSPから機能音声以外が出力される構成としてもよい。この場合において、第1信号処理部11で機能音声と、音響信号処理装置2から戻された音響信号とがミキシングされてもよい。また、音響機器1に戻されて第2スピーカSP2から出力される音響信号は、音声アシスタント機能における音声認識のために音響信号処理装置2から音響機器1に戻される信号を利用する構成であってもよい。例えば、ユーザの発話音声を音声認識する際に、ユーザの発話音声と混じる音楽の音をキャンセルするために、音響信号処理装置2から音響信号が戻される。第2スピーカSP2から出力される音響信号は、この戻された音響信号を利用する構成であってもよい。
<5.変形例>
(5-1.第1変形例)
図4は、音響システム100における信号処理の変形例を示すフローチャートである。図4において、ステップS1~ステップS8の処理は、上述の図3で説明した処理と同じであるために説明を省略する。
本変形例においては、ステップS1でYesの場合に、即座にステップS2の処理が行われるのではなく、ステップS9の処理が行われる。ステップS9では、音響機器1の第1信号処理部11が、機能音声を第2スピーカSP2から出力させるにあたって不具合がないかを確認する。不具合は、例えば、第1アンプ12等の故障である。不具合が生じていない場合(ステップS9でYes)、ステップS2に処理が進められ、第2スピーカSP2から機能音声が放音される。一方、不具合が生じている場合(ステップS9でNo)、ステップS10に処理が進められる。
ステップS10では、音響機器1の第1通信部13が、不具合が生じていることを示す所定の信号と、機能音声の音声信号とを音響信号処理装置2に送信する。当該送信により、第1通信部13から送信された信号が音響信号処理装置2の第2通信部23で受信され、第2信号処理部21に入力される。ステップS10の処理が完了すると、ステップS11に処理が進められる。
ステップS11では、音響信号処理装置2の第2信号処理部21が、機能音声を第1スピーカSP1から出力させる処理を行う。具体的には、第2信号処理部21は、入力された機能音声の音声信号を第2アンプ22に出力する。これにより、第1スピーカSP1から機能音声が放音される。
以上に示すように、本変形例においては、音響信号処理装置2は、音響機器1から所定の通知を受けた場合に、特定の音声(例えば機能音声)の音声信号を第1スピーカSP1に出力する。本構成によれば、音響機器1側において故障が生じている場合でも、特定の音声を出力することができる。
なお、以上では、通常状態において、特定の音声(例えば機能音声)が音響機器1の第1アンプ12を利用して第2スピーカSP2から出力される。そして、非通常状態(例えば故障の発生している状態)に限って、特定の音声が音響信号処理装置2の第2アンプ22を利用して第1スピーカSP1から出力される。ただし、このような構成は例示にすぎない。通常状態において、特定の音声が音響信号処理装置2の第2アンプ22を利用して第1スピーカSP1から出力される構成としてもよい。そして、この場合において、音響機器1は、音響信号処理装置2との通信が出来ない場合に、特定の音声の音声信号を第2スピーカSP2に出力する構成としてよい。これにより、音響信号処理装置2側において故障が生じている場合でも、特定の音声を出力することができる。
(5-2.第2変形例)
図5は、音響システム100の変形例の構成を示すブロック図である。変形例の音響システム100Aは、音響機器1Aと、第1音響信号処理装置2Aと、第2音響信号処理装置3と、を備える。音響機器1Aは、上述した実施形態の音響機器1と同様の構成であり、第1音響信号処理装置2Aは、上述した実施形態の音響信号処理装置2と同様の構成である。このため、音響機器1Aおよび第1音響信号処理装置2Aの構成の説明は省略する。
本変形例では、第2音響信号処理装置3は、第1音響信号処理装置2Aと同様の構成である。すなわち、第2音響信号処理装置3は、第3信号処理部31と、第3アンプ32と、第3通信部33とを備える。第3信号処理部31は、音響処理を可能に設けられる。詳細には、第3信号処理部31は、イコライザ調整を可能に設けられる。第3アンプ32は、第3信号処理部31から出力され、不図示のデジタル/アナログ変換回路によりアナログに変換された音響信号の増幅処理を行って第3スピーカSP3に出力する。第3通信部33は、音響機器1Aへの情報の送信と、第1音響信号処理装置2Aからの情報の受信とを行う。
本変形例でも、上述の実施形態と同様に、音響機器1Aから多チャンネルの音響信号が、第1音響信号処理装置2Aに入力される。ただし、第2音響信号処理装置3が追加されているために、音響機器1Aから12chの音響信号を入力することができる。第1音響信号処理装置2Aは、音響処理を行った後、入力された12chの音響信号の一部である4chの音響信号を第1スピーカSP1から出力させる。第1音響信号処理装置2Aは、入力された12chの音響信号の他の一部(残りの全部)を第2音響信号処理装置3に送信する。第2音響信号処理装置3は、12chの音響信号のうち、入力された8chの音響信号を音響処理し、一部(4ch)を第3スピーカSP3から出力させ、残り(4ch)を音響機器1Aに送信する。音響機器1Aは、戻された音響信号を第2スピーカSP2から出力させる。本変形例によれば、12chの音響信号を12個のスピーカSPから出力することができるマルチサウンドシステムを実現できる。
本変形例では、音響信号処理装置2Aは、多チャンネルの音響信号の一部を第1スピーカSP1に出力する。そして、音響信号処理装置2Aは、他の一部の音響信号を、他の音響信号処理装置3を介して音響機器1Aに戻す。このような構成を採用することにより、外部ユニットである音響信号処理装置を複数追加した高性能の音響システムを実現することができる。
本変形例では、外部ユニットである音響信号処理装置の数が2つである構成としたが、音響信号処理装置の数は3つ以上であってもよい。本変形例では、第1音響信号処理装置2Aに入力された多チャンネルの音響信号の一部を音響機器1Aに戻すに際して、第2音響信号処理装置3を経由する構成としたが、これは例示である。第1音響信号処理装置2Aから音響機器1Aに戻される多チャンネルの音響信号の一部は、第2音響信号処理装置3を経由することなく、直接、音響機器1Aに戻されてもよい。
また、本変形例では、第1音響信号処理装置2Aと第2音響信号処理装置3とが同じである構成としたが、異なる構成としてよい。例えば、第1音響信号処理装置2Aと第2音響信号処理装置3とで、処理できるチャンネル数や、信号処理部で処理できる内容を異ならせてもよい。例えば、第1音響信号処理装置2Aの第2信号処理部21はイコライザ調整を行う構成とし、第2音響信号処理装置3の第3信号処理部31はエンジンサウンド等の音を付加する処理を行う構成としてもよい。
<6.留意事項等>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。また、本明細書中に示される複数の実施形態及び変形例は可能な範囲で適宜組み合わせて実施されてよい。
1、1A・・・音響機器
2・・・音響信号処理装置
2A・・・第1音響信号処理装置(音響信号処理装置)
3・・・第2音響信号処理装置(他の音響信号処理装置)
100、100A・・・音響システム
SP・・・スピーカ
SP1・・・第1スピーカ
SP2・・・第2スピーカ

Claims (9)

  1. 多チャンネルの音響信号を処理して複数のスピーカから音響を出力させる音響システムであって、
    音響機器と、
    前記音響機器と通信可能に設けられ、前記音響機器から前記多チャンネルの音響信号を入力される音響信号処理装置と、
    を備え、
    前記音響信号処理装置は、入力された前記多チャンネルの音響信号の一部を前記複数のスピーカの一部を構成する第1スピーカに出力するとともに、入力された前記多チャンネルの音響信号の他の一部を前記音響機器に戻し、
    前記音響機器は、前記音響信号処理装置から戻された前記他の一部の音響信号を、前記複数のスピーカの他の一部を構成する第2スピーカに出力する、音響システム。
  2. 前記音響機器は、特定の音声の音声信号を、前記音響信号処理装置を経由させずに前記第2スピーカに出力する、請求項1に記載の音響システム。
  3. 前記音響信号処理装置は、前記音響機器から所定の通知を受けた場合に、前記特定の音声の音声信号を前記第1スピーカに出力する、請求項2に記載の音響システム。
  4. 前記音響機器は、前記音響信号処理装置との通信が出来ない場合に、特定の音声の音声信号を前記第2スピーカに出力する、請求項1に記載の音響システム。
  5. 前記特定の音声には、音声案内の音声と、ハンズフリー通話の音声と、音声アシスタント機能における発話音声と、のうちの少なくともいずれか1つが含まれる。請求項2から4のいずれか1項に記載の音響システム。
  6. 前記多チャンネルの音響信号の処理には複数種類の音響処理が含まれ、
    前記複数種類の音響処理のうち、一部は前記音響機器で行われ、残りは前記音響信号処理装置で行われる、請求項1から5のいずれか1項に記載の音響システム。
  7. 前記音響信号処理装置は、前記他の一部の音響信号を、他の音響信号処理装置を介して前記音響機器に戻す、請求項1から6のいずれか1項に記載の音響システム。
  8. 音響機器から多チャンネルの音響信号を入力される音響信号処理装置であって、
    入力された前記多チャンネルの音響信号の一部をスピーカに出力するとともに、他の一部を前記音響機器に戻す、音響信号処理装置。
  9. 音響機器から多チャンネルの音響信号が入力される装置の信号処理方法であって、
    音響機器から入力された前記多チャンネルの音響信号の一部をスピーカに出力するとともに、他の一部を前記音響機器に戻す、音響信号処理方法。
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