JP2022074860A - データ解析装置、プログラムおよびデータ解析手法 - Google Patents

データ解析装置、プログラムおよびデータ解析手法 Download PDF

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Abstract

【課題】運転員のプロセスデータに応じた操作を抽出可能とする。【解決手段】データ解析装置100は、プラント200を対象とした運転操作情報を収集するイベントデータ収集部112と、プラント200から取得される計測値であるプロセスデータを収集するプロセスデータ収集部111とを備える。データ解析装置100は、さらに、プロセスデータの収集期間を分類単位期間に区切り、1つの分類単位期間内に取得されたプロセスデータで示されるプラントのプロセス状態を状態カテゴリに分類するプロセスデータ分類部と、運転操作情報と前記状態カテゴリの遷移との相関を検出する相関検出部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プラントの運転データを解析するデータ解析装置、プログラムおよびデータ解析手法に関する。
従来から、石油化学プラント、発電プラント、水処理プラントなど様々な施設においては、現場に設置されている計測装置と制御装置とが接続された分散制御システム(DCS:Distributed Control System)によって自動運転がなされている。また、自動運転に加え、運転員による操作も行われている。例えば、プラントを起動する起動運転、プラントを停止する停止運転、プラントに供給する原料種を切り替える原料種切り替え運転、プラントで製造する製品種を切り替える製品種切り替え運転などでは、運転員が介入して手動による操作を行う。DCSは、現場で計測された値をプロセスデータとして収集して記録するとともに、運転員が行った運転操作(操作)の内容をイベントログ(イベントデータ)として収集して記録している。
これら手動による運転操作について、運転員の技量により運転に掛かる時間が異なる。ベテラン運転員が行えば短時間で完了できる運転であっても、未熟な運転員が行うと長時間を要する場合がある。そこで、ベテラン運転員の操作ノウハウを抽出して参考にすることで、これらの運転に掛かる時間の短縮を図る試みが行われている。
特許文献1に記載のイベント解析装置は、プラントのオペレータ(運転員)による操作イベントのログデータを収集するイベント収集部と、収集されたログデータに基づき、操作イベントの操作方法または操作意図を解析するイベント解析部と、解析された所定期間ごとの操作方法又は操作意図を、時系列の操作列として抽出する操作列抽出部と、抽出された操作列の中から操作の順序が類似した操作列を分類する操作列分類部と、分類された操作列に基づき、オペレータの操作手順を構築する操作手順構築部と、プラントのプロセスデータを収集するプロセスデータ収集部と、収集されたプロセスデータに基づき、構築された操作手順の操作が実行される実行条件を推定する操作条件推定部とを備える。
特開2018-128854号公報
特許文献1のイベント解析装置は、運転員の操作手順を構築するとともに、構築された操作手順の操作が実行される実行条件を推定する。これにより、運転員が一連の操作のなかで次の操作を行うための判断基準を自動的に抽出し、操作を標準化することを支援することができる。しかしながら、特許文献1のイベント解析装置は、プロセスデータに応じたベテラン運転員の操作(運転)を抽出するものではない。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、運転員のプロセスデータに応じた操作を抽出可能とするデータ解析装置、プログラムおよびデータ解析手法を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明に係るデータ解析装置は、プラントを対象とした運転操作情報を収集するイベントデータ収集部と、前記プラントから取得される計測値であるプロセスデータを収集するプロセスデータ収集部と、前記プロセスデータの収集期間を分類単位期間に区切り、1つの前記分類単位期間内に取得された前記プロセスデータで示される前記プラントのプロセス状態を状態カテゴリに分類するプロセスデータ分類部と、前記運転操作情報と前記状態カテゴリの遷移との相関を検出する相関検出部と、を備える。
本発明によれば、運転員のプロセスデータに応じた操作を抽出可能とするデータ解析装置、プログラムおよびデータ解析手法を提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係るデータ解析装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係るプラントの概略図である。 本実施形態に係るプロセスデータデータベースのデータ構成図である。 本実施形態に係るイベントデータデータベースのデータ構成図である。 本実施形態に係る状態カテゴリを説明するための図である。 本実施形態における状態カテゴリデータベースのデータ構成を示す図である。 本実施形態に係る相関値算出に用いる相関値算出テーブルを説明するための図(1)である。 本実施形態に係る相関値算出に用いる相関値算出テーブルを説明するための図(2)である。 本実施形態に係るプロセスデータの検出単位期間の開始時刻とイベントデータの検出単位期間の開始時刻との差(時間差)を変化させたときの相関値(全体相対値)を示したグラフである。 本実施形態に係る状態遷移データベースのデータ構成図である。 本実施形態に係る状態遷移図である。 本実施形態に係る状態遷移図である。 本実施形態に係るデータ解析処理のフローチャートである。
≪データ解析装置の概要≫
以下に本発明を実施するための形態(実施形態)であるデータ解析装置を説明する。データ解析装置は、プラントでの計測値であるプロセスデータを収集し、プロセスデータによって示されるプラントの状態(プロセス状態)を類似度に基づいて状態カテゴリに分類する。また、データ解析装置は、運転員の操作情報であるイベントデータ(運転操作情報)を取得し、状態カテゴリの遷移とイベントデータとの相関を検出して、出力する。出力形式には、例えば、状態カテゴリをノードとし、イベントデータをエッジとする有向グラフがある。この有向グラフは、状態カテゴリを状態とし、イベントデータをイベントとする状態遷移図であるといってもよい。
相関検出手法としては、データ解析装置は、プラントの状態とイベントデータとの収集期間を所定長の期間に分割する(後記する分類単位期間参照)。次にデータ解析装置は、プラントの状態を状態カテゴリに分類する。続いて、データ解析装置は、状態カテゴリの期間とイベントデータの期間とをずらしながら状態カテゴリの遷移とイベントデータの有無との相関値(後記する全体相関値参照)を繰り返し算出して、相関値が最大となる相関(因果関係)を求める。
ベテラン運転員が操作しているときの状態カテゴリの遷移とイベントデータとの相関が得られることで、ある状態カテゴリ(計測値で示されるプラントの状態)のときに、運転員がどのような操作(運転)をしているのかが解るようになる。また、有向グラフ(換言すると状態遷移図)として、ベテラン運転員の操作ノウハウ(運転ノウハウ)が可視化されることで、ベテラン運転員から経験が浅い運転員へのノウハウ伝承が容易になる。
≪データ解析装置の構成≫
図1は、本実施形態に係るデータ解析装置100の機能ブロック図である。データ解析装置100は、コンピュータであって、制御部110、記憶部120、および入出力部180を備える。入出力部180には計測装置250や制御装置260が接続され、プラント200に設置されたセンサにより計測された圧力や温度などの物理量(計測値、プロセスデータ)や運転員の操作内容を含んだ通信データを受信する。また、入出力部180にはディスプレイやキーボード、マウスなどのユーザインターフェイス機器が接続され、ディスプレイに表示される画像データやデータ解析装置100の利用者の操作内容を含んだ信号を送受信する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。制御部110は、プロセスデータ収集部111、イベントデータ収集部112、プロセスデータ分類部113、相関検出部114、評価部115、および解析結果出力部116を備える。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)などから構成される。記憶部120には、プロセスデータデータベース130、イベントデータデータベース140、状態カテゴリデータベース150、状態遷移データベース160、およびプログラム121などが記憶される。プログラム121には、データ解析装置100が実行するデータ解析処理(後記する図13参照)の手順が記述される。
制御部110が備える各機能部、および記憶部120に記憶される各データベースの詳細を説明する前に、本実施形態において解析対象となるプラント200の概要を説明する。
≪プラントの概要≫
図2は、本実施形態に係るプラント200の概略図である。プラント200は、例えば、原料Aおよび原料Bを反応させることにより製品Cを生産するプラントである。
プラント200は、原料Aを貯蔵するタンク211と原料Bを貯蔵するタンク221とを工程の最上流に備え、製品Cを貯蔵するタンク236を工程の最下流に備える。なお、上流とは、製品Cを生産する工程のうちで始めの方の工程を示し、下流とは、終わりの方の工程を示す。
原料Aは、タンク211からポンプ212およびバルブ213を経由して反応装置231に送られる。原料Bは、タンク221からポンプ222およびバルブ223を経由して反応装置231に送られる。
反応装置231は、原料Aおよび原料Bを反応させて製品Cを生産する。製品Cは、タンク236に送られる。反応装置231での反応速度は、反応装置231の温度によって変化する。反応装置231は、冷却装置232を備える。冷却装置232内に流れる冷却水の流量は、バルブ233の開度によって制御される。
プラント200は、計測装置250として、流量計214,224、圧力計234、および温度計235を備える。
流量計214は、バルブ213と反応装置231との間の配管に配置される。流量計214は、反応装置231へ流れる原料Aの流量を計測する。制御装置260は、流量計214が計測する原料Aの流量に基づいて、バルブ213の開度を制御する。
流量計224は、バルブ223と反応装置231との間の配管に配置される。流量計224は、反応装置231へ流れる原料Bの流量を計測する。制御装置260は、流量計224が計測する原料Bの流量に基づいて、バルブ223の開度を制御する。
反応装置231の出口には、温度計235が配置されている。圧力計234は、反応装置231の内部圧力を計測する。温度計235は、反応装置231の出口の温度を計測する。制御装置260は、温度計235の計測値に基づいて、バルブ233の開度を制御する。バルブ233の開度が変化することにより、反応装置231内の冷却装置232に流入する冷却水の流量が変化する。
≪プロセスデータの取得≫
図1に戻って、データ解析装置100の処理内容に沿って、制御部110、および記憶部120の構成を詳しく説明する。プロセスデータ収集部111は、計測装置250で取得された計測値を収集し、プロセスデータとしてプロセスデータデータベース130に格納する。
図3は、本実施形態に係るプロセスデータデータベース130のデータ構成図である。プロセスデータデータベース130は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、1件の計測されたプロセスデータを示し、計測対象131、時刻132、および計測値133の列(属性)を含む。
計測対象131は、計測されたプロセスデータである。計測対象131には、流量計214が計測した「原料A流量」、流量計224が計測した「原料B流量」、圧力計234が計測した「反応装置圧力」および温度計235が計測した「反応装置出口温度」がある。
時刻132は、計測時刻である。計測値133は、計測値(プロセスデータ)そのものである。
本実施形態においては図3に示されたとおり、プロセスデータデータベース130には、5分おきの原料A流量、原料B流量、反応装置圧力、および反応装置出口温度の計測値が記録される。
≪イベントデータの取得≫
図1に戻って、運転員は、制御装置260を介してプラントを運転する。イベントデータ収集部112は、運転操作の操作内容を制御装置260から収集し、イベントデータ(運転操作情報)としてイベントデータデータベース140に格納する。
図4は、本実施形態に係るイベントデータデータベース140のデータ構成図である。イベントデータデータベース140は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、1件のイベントデータ(運転操作情報)を示し、操作番号141、操作対象142、時刻143、および操作内容144の列(属性)を含む。
操作番号141は、レコード(イベントデータ)の識別情報である。操作対象142は、運転操作の対象である原料A流量、原料B流量、反応装置圧力、および反応装置出口温度があって、計測装置250による計測対象(図3の計測対象131参照)でもある。
時刻143は、操作時刻である。操作内容144は、操作対象142に対する操作内容である。例えば、操作番号141が「0001」で示される操作は、2020年3月1日10時20分に「原料A流量」を20から30に増やしたことを示す。操作内容144は、操作前後における操作対象142の計測値とは限らず、例えば「バルブを時計回りに2回転」のような操作そのものであってもよい。
≪プロセス状態の分類(状態カテゴリ)≫
図1に戻って、プロセスデータ分類部113は、プロセスデータデータベース130(図3参照)に記憶されるプロセスデータを状態カテゴリに分類する。詳しくは、プロセスデータ分類部113は、同じ時間帯(分類単位期間)のプロセスデータの集まりを当該分類単位期間のプロセス状態と見なし、プロセス状態を類似度(計測値の近さ)に基づいて状態カテゴリに分類する。プロセス状態とは、プラント200における製品Cの生産処理の状態とも見なせる。分類された結果は、状態カテゴリデータベース150(後記する図6参照)に記録される。
本実施形態では、原料A流量、原料B流量、反応装置圧力、および反応装置出口温度の4種類のプロセスデータが5分おきに同時に取得されている。このため、同時に取得される4つのプロセスデータを、同じ分類単位期間のプロセスデータの集まり(計測値のベクトル)と見なし、当該分類単位期間のプロセス状態と見なす。分類単位期間の長さ(幅)は5分である。
図5は、本実施形態に係る状態カテゴリを説明するための図である。図5を参照しながら、プロセスデータ分類部113が、プロセス状態を状態カテゴリに分類する処理を説明する。プロセスデータデータベース130には、原料A流量、原料B流量、反応装置圧力、および反応装置出口温度の4種類のプロセスデータが含まれる(図3の計測対象131参照)。以下の図5の説明では、説明を簡単にするために計測対象は、原料A流量および原料B流量の2種類のプロセスデータであるとして説明を続ける。
図5の上のグラフ310は、横軸が計測した時刻132(図3参照)であり、縦軸が計測値133であって、原料A流量を実線311で示し、原料B流量を破線312で示したグラフである。なお、縦軸の計測値は、計測値133を正規化した値であって、計測値が下限値Lと上限値Uの間にあるように調整されている。
プロセスデータ分類部113は、下限値Lから上限値Uまでの範囲を複数の領域に分割する。例えば、プロセスデータ分類部113は、下限値Lと上限値Uとの平均値を基準にして、「大」および「小」の2つの領域を分割し、原料A流量および原料B流量のそれぞれが、どの領域に属するかでプロセス状態を分類する。本実施形態では、原料A流量および原料B流量のそれぞれが、「大」か「小」かで、プロセス状態が(大,小)、(小,小)、(大,大)、(小,大)の4つの状態カテゴリに分類される。この4つのカテゴリそれぞれをカテゴリ1~4と記すこととする。プロセスデータ分類部113は、分類した結果を状態カテゴリデータベース150(後記する図6参照)に記録する。この例では、(大,小)がカテゴリ1、(小,小)がカテゴリ2、(大,大)がカテゴリ3、(小,大)がカテゴリ4である。
図5の下のグラフ320は、横軸が計測した時刻151(後記する図6参照)であり、縦軸が状態カテゴリ152であって、プロセス状態の状態カテゴリを黒丸で示したグラフである。黒丸の間隔は分類単位期間の長さである5分である。期間321は、原料A流量が大で、原料B流量が小であり(つまり(大,小)であり)、プロセス状態の状態カテゴリはカテゴリ1である。期間322は、原料A流量が小で、原料B流量が小であり(つまり(小,小)であり)、プロセス状態の状態カテゴリはカテゴリ2である。期間323は、原料A流量が大で、原料B流量が小であり(つまり(大,小)であり)、プロセス状態の状態カテゴリはカテゴリ1である。期間324は、原料A流量が大で、原料B流量が大であり(つまり(大,大)であり)、プロセス状態の状態カテゴリはカテゴリ3である。期間325は、原料A流量が小で、原料B流量が大であり(つまり(小,大)であり)、プロセス状態の状態カテゴリはカテゴリ4である。
図5では、プロセスデータ分類部113は、プロセスデータの大小の組み合わせにより分類しているが、大小の2つではなく、さらに細かく分類して組み合わせて分類してもよい。プロセスデータ分類部113は、さらに他の手法を用いて分類してもよい。プロセスデータ分類部113は、例えば、適応共鳴理論(ART:Adaptive Resonance Theory)や最短距離法、k平均法などのクラスタリング手法を用いて、プロセス状態を状態カテゴリに分類してもよい。他に、2種類のプロセスデータの差分(例えば原料A流量と原料B流量の差)に基づいて分類してもよい。
図6は、本実施形態における状態カテゴリデータベース150のデータ構成を示す図である。状態カテゴリデータベース150は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、分類単位期間におけるプロセス状態の状態カテゴリを示し、時刻151、状態カテゴリ152、および計測値ベクトル153の列(属性)を含む。本実施形態においては、5分おきに計測しており、分類単位期間の長さは5分である。
時刻151は、分類単位期間の開始時刻である。状態カテゴリ152は、分類単位期間におけるプロセス状態の状態カテゴリである。計測値ベクトル153は、計測値(プロセスデータ)の集まりであって、原料A流量と原料B流量との計測値を含み、プロセス状態を示す。
プロセスデータ分類部113は、計測値ベクトル153で示されるプロセス状態を分類した結果である状態カテゴリ152を状態カテゴリデータベース150に記録する。
≪イベントデータと状態カテゴリ遷移との相関の検出≫
図1に戻って、相関検出部114は、イベントデータ(運転操作情報)と状態カテゴリの遷移との相関を検出する。詳しくは、相関検出部114は、イベントデータと、プロセス状態の状態カテゴリの遷移との相関値を算出し、状態カテゴリの遷移の原因となったと考えられるイベントデータを検出する。
相関検出部114は、プロセスデータが取得された期間、およびイベントデータが取得された期間それぞれを所定長の検出単位期間に区切る。次に相関検出部114は、それぞれの検出単位期間における状態カテゴリの遷移(変化)の有無と、イベントデータの有無との単位相関値を算出する。以下では、検出単位期間の長さを10分であるとして説明する。相関値(全体相関値)は、単位相関値の和である。
図7は、本実施形態に係る相関値算出に用いる相関値算出テーブル340を説明するための図(1)である。状態カテゴリ開始時刻341は、プロセス状態の状態カテゴリに係る検出単位期間の開始時刻を示す。状態カテゴリ遷移の有無342は、当該検出単位期間にプロセス状態の状態カテゴリの遷移があれば「1」であり、なければ「0」である。
イベント開始時刻343はイベントデータに係る検出単位期間の開始時刻を示す。イベントの有無344は、当該検出単位期間にイベントデータ(運転操作情報)があれば「1」であり、なければ「0」である。
単位相関値345は、状態カテゴリの遷移とイベントデータとの相関値であって、同じ行の状態カテゴリ遷移の有無342(の値)とイベントの有無344(の値)との積である。
相関値算出テーブル340において、状態カテゴリ開始時刻341とイベント開始時刻343とは一致しており、相関検出部114は、同じ開始時刻のプロセスデータの検出単位期間とイベントデータの検出単位期間との単位相関値を算出している。全体の期間をとおしての相関値(全体相対値)は、単位相関値345の和であり、相関値算出テーブル340では2となる。
図8は、本実施形態に係る相関値算出に用いる相関値算出テーブル350を説明するための図(2)である。相関値算出テーブル350は、相関値算出テーブル340(図7参照)と同様の構成をしているが、異なる開始時刻のプロセスデータの検出単位期間とイベントデータの検出単位期間との単位相関値を算出している。詳しくは、単位相関値355を算出する際、イベントデータの検出単位期間の開始時刻(イベント開始時刻353参照)と比べて状態カテゴリの検出単位期間の開始時刻(状態カテゴリ開始時刻351参照)は、20分遅れている。これは、相関検出部114が、イベント発生(操作)と、当該イベント発生から20分後におけるプロセス状態の状態カテゴリの遷移との単位相関値を算出することを意味する。このため、相関値算出テーブル350は、イベント開始時刻353とイベントの有無354の欄を、状態カテゴリ開始時刻351と状態カテゴリ遷移の有無352の欄よりも20分ずらしている。この相関値算出テーブル350においての相関値(全体相対値)は、単位相関値355の和であって、0である。
相関検出部114は、プロセスデータの検出単位期間の開始時刻(状態カテゴリ開始時刻341,351参照)とイベントデータの検出単位期間の開始時刻(イベント開始時刻343,353参照)との時間差を変えながら(検出単位期間をずらしながら)相関値を算出し、全体の期間をとおして最大となる相関値(全体相対値)を探す。
図9は、本実施形態に係るプロセスデータの検出単位期間の開始時刻とイベントデータの検出単位期間の開始時刻との差(時間差)を変化させたときの相関値(全体相対値)を示したグラフ370である。横軸は時間差(単位は分)であり、縦軸は相関値(全体相対値)である。相関値算出テーブル340(図7参照)で示したとおり、時間差0分における相関値は2である。相関値算出テーブル350(図8参照)で示したとおり、時間差20分における相関値は0である。グラフ370より、時間差が0分であるときに相関値(全体相対値)が最大であって、相関検出部114は、イベント(操作)と状態カテゴリの遷移とに因果関係があると判定する。
相関検出部114は、相関(因果関係)があったイベントデータ(操作)と状態カテゴリの遷移とを状態遷移データベース160(後記する図10参照)に格納する。いまの例では、相関検出部114は、相関値算出テーブル340(図7参照)において単位相関値345が1となった開始時刻が「10:30:00」である区間と、「11:30:00」である区間とに対応するイベントデータと状態カテゴリの遷移とを状態遷移データベース160に格納する。
図10は、本実施形態に係る状態遷移データベース160のデータ構成図である。状態遷移データベース160は、例えば表形式のデータであって、1つの行(レコード)は、1つのイベントデータと状態カテゴリの遷移とを示し、操作番号161(図10では「操作#」と記載)、遷移元状態カテゴリ162、および遷移先状態カテゴリ163の列(属性)を含む。
操作番号161は、イベントデータに対応する操作の識別情報であって、操作番号141(図4参照)に対応する。遷移元状態カテゴリ162は、遷移前の状態カテゴリを示す。遷移先状態カテゴリ163は、遷移後の状態カテゴリを示す。
レコード168は、相関値算出テーブル340(図7参照)において開始時刻が10:30:00である区間に対応する。詳しくは、操作は操作番号141(図4参照)が「0002」である「反応装置出口温度」に対する操作であり、状態カテゴリは2から1に遷移している(図6の時刻151が「2020/03/01 10:35:00」のレコード参照)。
レコード169は、相関値算出テーブル340(図7参照)において開始時刻が11:30:00である区間に対応する。詳しくは、操作は操作番号141(図4参照)が「0006」である「反応装置出口温度」に対する操作であり、状態カテゴリは1から3に遷移している(図6の時刻151が「2020/03/01 11:35:00」のレコード参照)。
≪相関の出力≫
図1に戻って、解析結果出力部116は、状態遷移データベース160を状態遷移図381,382(後記する図11、図12参照)として可視化して、入出力部180に接続されるディスプレイに表示する。
図11は、本実施形態に係る状態遷移図381である。状態カテゴリが2である状態(有向グラフにおけるノード)から操作番号が0002の操作(有向グラフにおけるエッジ・アクション)により状態カテゴリが1である状態に遷移し、さらに、操作番号が0006の操作により状態カテゴリが3である状態に遷移する。
図12は、本実施形態に係る状態遷移図382である。状態遷移図381は、遷移前後の状態(状態カテゴリ)間の距離が同じであったが、状態遷移図382では、状態カテゴリ間の類似度に応じて、状態間の距離を変えている。解析結果出力部116は、例えば多次元尺度構成法を用いて、状態を配置してもよい。状態遷移図382によれば、状態カテゴリ1,2は類似しているが、状態カテゴリ1,2と状態カテゴリ3とは類似していないことが解る。
≪因果関係の評価≫
図1に戻って、評価部115は、相関検出部114が検出した相関(因果関係)が適切か否かを評価する。評価部115は、状態遷移データベース160を参照して因果関係を評価する。例えば、1つの遷移元状態カテゴリ162に対して、操作が1つに対応すれば適切と評価する。これは、状態遷移図において、1つの状態から遷移する先の状態は1つであって、枝分かれがないことを意味する。
評価部115は、1つの遷移元状態カテゴリ162における1つの操作対象(図4の操作対象142参照)に対する操作を行ったときの遷移先状態カテゴリ163が一意に決まれば適切と評価してもよい。これは、状態遷移図において、1つの状態から同じ操作対象に対する操作で遷移する先の状態が1つに決まることを意味する。
評価部115は、操作対象に操作内容(操作内容144参照)を加えて評価してもよい。詳しくは、評価部115は、1つの遷移元状態カテゴリ162における1つの操作対象に同様の操作内容の操作を行ったときの遷移先状態カテゴリ163が一意に決まれば適切と評価してもよい。同様の操作内容とは、例えば、操作対象を加増する操作、ないしは削減する操作である。
評価部115は、遷移先状態カテゴリ163にない遷移元状態カテゴリ162が、1つ以下であることを確認して評価してもよい。これは、状態遷移図が1つであってグラフとして連結しており、「5→6→7」と「8→9」というように複数の状態遷移図に分離していないということである。
≪データ解析処理≫
図13は、本実施形態に係るデータ解析処理のフローチャートである。図13を参照しながら、データ解析装置100が実行するデータ解析処理を説明する。
ステップS11において制御部110は、解析範囲を設定する。詳しくは、制御部110は、利用者(運転員)に解析する期間を問い合わせて、解析範囲として設定する。制御部110は、解析対象となる操作対象142(図4参照)を利用者に問い合わせて、期間と合わせて解析範囲として設定してもよい。
また、制御部110は、解析対象となる計測対象131(図3参照)を利用者に問い合わせて、解析する期間と合わせて解析範囲として設定してもよい。計測装置250で取得可能な全ての計測対象(計測値・プロセスデータの種別)を解析対象とすると、特にプロセスデータ分類部113の処理時間が増大する可能性がある。処理時間の観点からすると、計測対象は少ない方が望ましい。
他に、制御部110は、プロセスデータ分類部113が状態カテゴリに分類するときの分類単位期間の長さを設定するようにしてもよい。さらに、制御部110は、相関検出部114が状態カテゴリの遷移とイベントデータとの相関を検出する検出単位期間の長さを設定するようにしてもよい。
ステップS12においてプロセスデータ収集部111は、計測装置250からプロセスデータ(計測値)を収集して、プロセスデータデータベース130(図3参照)に格納する。
ステップS13においてプロセスデータ分類部113は、プロセスデータデータベース130に記憶されるプロセスデータを状態カテゴリに分類して、状態カテゴリデータベース150(図6参照)に記録する。
ステップS14においてイベントデータ収集部112は、制御装置260からイベントデータを収集して、イベントデータデータベース140(図4参照)に格納する。
ステップS15において相関検出部114は、イベントデータと状態カテゴリの遷移との相関を検出し、相関関係があった操作と状態カテゴリの遷移とを状態遷移データベース160(図10参照)に格納する。
ステップS16において解析結果出力部116は、状態遷移データベース160から状態遷移図を作成する。
ステップS17において評価部115は、状態遷移データベース160(状態遷移図)を参照して、操作と状態カテゴリの遷移との因果関係を評価する。評価が適ならば(ステップS17→OK)ステップS18に進み、不適ならば(ステップS17→NG)ステップS19に進む。
ステップS18において解析結果出力部116は、ステップS16で作成した状態遷移図をディスプレイに表示する。
ステップS19においてパラメータ調整部としての制御部110は、パラメータを変更する設定を行い、ステップS13に戻る。パラメータとは、ステップS13においてプロセスデータ分類部113が状態カテゴリに分類するときの分類単位期間の長さや、各プロセスデータを分類する数(大小の2つか、大中小の3つかなど)である。他のパラメータとして、ステップS15において相関検出部114が状態カテゴリの遷移とイベントデータとの相関を検出する検出単位期間の長さなどがある。さらに、ステップS13においてプロセスデータ分類部113が用いるクラスタリング手法のパラメータがある。
変更値の選択手法としては、パラメータごとに決められた変更値があって、この変更値の組み合わせを順に設定するようにしてもよい。または、利用者に問い合わせて設定してもよい。
≪データ解析処理の特徴≫
データ解析装置100は、プロセスデータの集まりで示されるプロセス状態(図6記載の計測値ベクトル153参照)を状態カテゴリに分類し、イベントデータ(運転操作情報)と状態カテゴリの遷移との相関を検出する。換言すればデータ解析装置100は、何の操作により状態カテゴリが遷移したかの相関(因果関係)を検出する。検出された因果関係は、プラント200の操作ノウハウとして状態遷移図の形式で出力される。
データ解析装置100は、プロセスデータやイベントデータの収集期間それぞれを検出単位期間に区切り、検出単位期間における操作の有無と状態カテゴリの遷移の有無との単位相関値を算出する。データ解析装置100は、プロセスデータの検出単位期間とイベントデータの検出単位期間をずらしながら(2つの検出単位期間の時間差を変えながら)、最大となる相関値(全体相関値、単位相関値の和)を探し出し、イベントデータ(運転操作情報)と状態カテゴリの遷移との因果関係を検出する。
また、データ解析装置100は、分類単位期間の長さや検出単位期間の長さ、プロセス状態を状態カテゴリに分類(クランスタリング)するときのパラメータなど、各種パラメータを変更しながら検出した相関(図10記載の状態遷移データベース160、図11記載の状態遷移図381参照)を評価する。この評価により、より確からしい相関(因果関係)を検出することができる。
データ解析装置100を用いることで、ベテラン運転員がプラント200を運転しているときの運転操作と状態カテゴリの遷移との因果関係が状態遷移図として取得できる。この状態遷移図は、ベテラン運転員の操作ノウハウであり、経験の浅い運転員へ継承することができる。
≪変形例:一連の操作≫
上記した実施形態では、相関検出部114による相関検出時において1つの検出単位期間には、0または1つのイベントデータが含まれている。連続するイベントデータの間隔が所定値より短い場合には、一連の1つの操作と見なしてもよい。この場合、状態遷移図における状態間のエッジに付与されるラベルは、一連の操作を示す複数の操作番号(図4の操作番号141参照)となる。
≪変形例:プロセス状態≫
上記した実施形態では、原料A流量、原料B流量、反応装置圧力、および反応装置出口温度の4つの計測対象があり、同じタイミングで計測値が取得されている。このタイミングの間隔(周期)が、1つのプロセス状態の時間幅(分類単位期間の長さ)になっている。計測対象によって計測周期が異なるなどタイミングがずれている場合には、一定長の分類単位期間に区切り、1つの分類単位期間に含まれる計測値の平均値を当該分類単位期間におけるプロセスデータとしてもよい。例えば、1つの分類単位期間の計測値が3,5,4であったならば、4としてもよい。または、当該分類単位期間における計測値の中央値ないしは最頻値を当該分類単位期間におけるプロセスデータとしてもよい。他に、分類単位期間において計測値がない場合には、前後の分類単位期間における計測値の平均値としてもよい。
≪変形例:イベントデータの種別に応じて時間差に差を設定≫
上記した実施形態における相関検出部114は、イベントデータの種別(図4記載の操作対象142参照)や内容(操作内容144参照)に依らず、一律に時間差を変えながら相関値を算出している(図8参照)。詳しくは、全ての状態カテゴリ開始時刻351とイベント開始時刻353との時間差は、同一である。これに対して、イベントデータの種別に応じて時間差を変えてもよい。例えば、相関検出部114は、操作対象142が原料A流量であるイベントデータの時間差を、他のイベントデータの時間差とは変えて、相関値を算出してもよい。
より詳しくは、上記した実施形態では、時間差(ずらす時間、状態カテゴリ開始時刻-イベント開始時刻)を全てのイベントデータについて、0分、10分、20分(図8に対応)、30分、…と変えながら相関値を算出している。これに替えて、操作対象が原料A流量以外の操作に係るイベントデータについては、時間差を0分、10分、20分、…、と変えつつ、操作対象が原料A流量である操作に係るイベントデータについては、10分、20分、30分、…、と他のイベントデータとの時間差を変える(プロセスデータの種別に応じて時間差が異なる)。このように、操作対象によって時間差を変えながら、最大となる相関値を探してもよい。
相関検出部114は、他と時間差が異なるイベントデータの種別(計測対象)や時間差の差は、利用者に問い合わせて設定してもよい。また、相関検出部114は、様々な計測対象と時間差の差との組み合わせを変えながら、最大となる相関値を探してもよい。
操作後に当該操作によるプロセス状態の影響(状態カテゴリの遷移)が現れるまでの時間は、操作対象に依存する場合がある。また、操作内容(操作対象を加増するか、削減するか)によって、プロセス状態の影響が現れるまでの時間が変わる場合がある。イベントデータの種別(操作対象)や操作内容に応じて時間差を変えることにより、操作後に状態カテゴリが遷移するまでの時間が異なる場合でもあっても、相関(因果関係)が検出できるようになる。
≪変形例:分類単位期間と検出単位期間≫
上記した実施形態においては、分類単位期間長は5分であり、検出単位期間長は10分である。検出単位期間長は、分類単位期間長の2倍に限らず、3倍、4倍など整数倍であってもよいし、分類単位期間長より長ければ2.5倍など整数倍でなくてもよい。
≪変形例:相関の検出≫
上記した実施形態では、プロセスデータやイベントデータの収集期間それぞれを検出単位期間に区切り、検出単位期間における操作の有無と状態カテゴリの遷移の有無との相関を、2つの検出単位期間の時間差を変えながら検出している。別の手法を採用してもよい。相関検出部114は、例えば、同等の状態カテゴリの遷移(例えば、カテゴリ2からカテゴリ1への遷移)前の所定長の期間に発生したイベントデータのなかで、頻度が最も高いイベントデータの種別(操作対象142(図4参照)が同じ運転操作情報)を探し出して、当該種別のイベントデータと当該状態カテゴリの遷移に相関(因果関係)があるとしてもよい。同じ種別のイベントデータとしては、操作対象142が同じであるという条件に、さらに操作内容144が同様である(例えば所定数以上加増または削減)という条件を加えてもよい。
≪その他の変形例≫
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。例えば、プラント200は、化学製品を生産する工場に限らず、自動車生産工場など他の様々な工場であってもよい。
上記した実施形態では、操作対象は、計測対象(原料A流量など)にもなっているが、これに限定されるものではなく、計測対象以外のものを操作してもよい。上記した実施形態では、解析範囲を設定した後にプロセスデータやイベントデータを収集している(図13のステップS11,S12,S13参照)が、プロセスデータやイベントデータやイベントデータを収集した後に解析範囲を設定してもよい。
本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 データ解析装置
110 制御部(パラメータ調整部)
111 プロセスデータ収集部
112 イベントデータ収集部
113 プロセスデータ分類部
114 相関検出部
115 評価部
116 解析結果出力部
130 プロセスデータデータベース(プロセスデータが格納されるデータベース)
140 イベントデータデータベース(イベントデータ(運転操作情報)が格納されるデータベース)
150 状態カテゴリデータベース
152 状態カテゴリ
153 計測値ベクトル(プロセス状態)
200 プラント
381,382 状態遷移図(有向グラフ)

Claims (10)

  1. プラントを対象とした運転操作情報を収集するイベントデータ収集部と、
    前記プラントから取得される計測値であるプロセスデータを収集するプロセスデータ収集部と、
    前記プロセスデータの収集期間を分類単位期間に区切り、1つの前記分類単位期間内に取得された前記プロセスデータで示される前記プラントのプロセス状態を状態カテゴリに分類するプロセスデータ分類部と、
    前記運転操作情報と前記状態カテゴリの遷移との相関を検出する相関検出部と、を備える
    ことを特徴とするデータ解析装置。
  2. 前記相関検出部は、前記運転操作情報の収集期間と前記プロセスデータの収集期間それぞれを検出単位期間に区切り、検出単位期間における操作の有無と状態カテゴリの遷移の有無との相関から相関値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ解析装置。
  3. 前記相関検出部は、前記プロセスデータの検出単位期間と前記運転操作情報の検出単位期間との時間差を変えながら、最大となる前記相関値を探し出して、相関を検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ解析装置。
  4. 前記運転操作情報の種別に応じて前記時間差が異なる
    ことを特徴とする請求項3に記載のデータ解析装置。
  5. 検出された前記相関に基づいて、前記状態カテゴリをノードとし、前記運転操作情報をエッジとする有向グラフを出力する解析結果出力部を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ解析装置。
  6. 前記プロセスデータ分類部は、適応共鳴理論を用いて前記プロセス状態を前記状態カテゴリに分類する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ解析装置。
  7. 1つの前記状態カテゴリの遷移と相関する前記運転操作情報が複数検出された場合に、前記プロセスデータ分類部が分類するときに参照するパラメータを変更するパラメータ調整部を、さらに備え、
    前記プロセスデータ分類部は、当該パラメータの変更後に再び前記プロセス状態を分類し、
    前記相関検出部は、再び相関を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ解析装置。
  8. 1つの前記状態カテゴリの遷移と相関する前記運転操作情報が複数検出された場合に、前記相関検出部が検出するときに参照するパラメータを変更するパラメータ調整部を、さらに備え、
    前記相関検出部は、当該パラメータの変更後に再び相関を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ解析装置。
  9. コンピュータを請求項1~8の何れか1項に記載のデータ解析装置として機能させるためのプログラム。
  10. データ解析装置のデータ解析手法であって、
    前記データ解析装置は、
    プラントを対象とした運転操作情報を収集するステップと、
    前記プラントから取得される計測値であるプロセスデータを収集するステップと、
    前記プロセスデータの収集期間を分類単位期間に区切り、1つの前記分類単位期間内に取得された前記プロセスデータで示される前記プラントのプロセス状態を状態カテゴリに分類するステップと、
    前記運転操作情報と前記状態カテゴリの遷移との相関を検出するステップと
    を実行することを特徴とするデータ解析方法。
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