JP2022074715A - エアビーム構造物 - Google Patents

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Koichi Taniwaki
義樹 珠玖
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【課題】略蒲鉾状の形状のテントを作るために用いられるエアビーム構造物に、ある程度の形状、大きさの自由度を与える。【解決手段】設営の対象となるエアビーム構造物Xは、平行に配される3つのアーチ状のメインビーム100であって、隣接するもの同士が直線状の水平なサブビーム200で互いに接続されるものを備える。各メインビーム100と各サブビーム200とは別体であり、メインビームに対してサブビームは着脱自在である。【選択図】図1

Description

本発明は、エアビーム構造物に関する。
エアビーム構造物が知られている。
エアビーム構造物は、気密でありその内部に空気を充填することで強度を出すことのできる、膜材によって構成された袋をビームとして用いた膜構造物である。なお、本願では、「ビーム」の語は、水平方向に伸びるもののみを意味するわけではなく、構造物の強度を出すためのものという程度の意味で用いられている。例えば、本願では、「ビーム」の語は、通常「ビーム」の語が意味する梁、桁のみならず、縦方向等の他の方向に伸びる柱も含み、またアーチ状(2以上の直線を連続的に接続した形状、或いは曲線的な、例えば円弧状)等の曲折したものも含む。
本願では、最終的に得られる構造物のうち、構造物の強度を出すための一般的な構造物における骨材に相当する部分のみをエアビーム構造物と定義する。かかるエアビーム構造物は一般に、それを骨材とするテントを構築するという応用がなされる。例えば、エアビーム構造物の全体を膜材で覆うことにより、テントが構築される。
エアビーム構造物、或いはそれを応用したテントは、それを形作る材料として膜材を用いるため、美しい曲線を実現できるのに加えて、通常の構造物に比べて設営や撤去が比較的簡易に、或いは短時間で行えるという特徴があり、例えば、学校の祭事の際に用いられるアーチや、万博のパビリオンなどに応用されている。
また、近年頻発する自然災害発生時等の緊急時における仮設のテントとして、エアビーム構造物を応用したテントを用いることが提案されている。
エアビーム構造物の中に、平行に配されるアーチ状の少なくとも2つのメインビームと、隣接するメインビーム間を繋ぐサブビームとを備えるものがある。かかるエアビーム構造物は、略蒲鉾状の形状のテントを作ることができるものであり、その単純な形状は応用範囲が広い。
なお、以下でもそうであるが、本願において、「略蒲鉾状」という文言には、エアビーム構造物に含まれるメインビームが作るアーチの内側の平面に平行なエアビーム構造物の断面が、エアビーム構造物の長さ方向(メインビームによる上述のアーチが作る平面に垂直な方向)のどの部分においても同じ大きさ、形状でない場合も含まれる。例えば、エアビーム構造物の長さ方向における一端側のメインビームのアーチが小さく、他端側のメインビームに向けて、メインビームのアーチが順に大きくなっていく場合(二枚貝の貝殻のような略シェル状)や、エアビーム構造物の長さ方向における一端側と他端側に位置するメインビームのアーチが小さく、長さ方向の中央のメインビームのアーチが大きい場合(略ドーム状の形状)であっても、エアビーム構造物が「略蒲鉾状」の形状であるということを妨げないものとする。
ところで、略蒲鉾状の形状のテントを作るために用いられる上述の如きエアビーム構造物にも改良の余地がある。
上述したように、エアビーム構造物はアーチ状のメインビームと直線状のサブビームとの組み合わせにより構成されている。メインビームとサブビームとが備える袋は一連であることが多く、つまりエアビーム構造物は、1つの袋と1つの袋によって区画される1つの気室を持つことが多い。
このような1つの気室を持つエアビーム構造物は、1つの気室に空気を充填することで予定された形状を得ることができるという点では便利であるが、得ることのできる予定された形状、大きさは決まった1つの形状、大きさのみである。
本願発明は、略蒲鉾状の形状のテントを作るために用いられるエアビーム構造物に、ある程度の形状、大きさの自由度を与えるための技術を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために本願発明者は以下の発明を提案する。
本願発明は、内部に空気を充填することができる気室であるメイン気室を区画する、膜材にて構成されたメイン袋を備えており、前記メイン気室に空気を充填することによりその予定された形状が維持されるようにされた、平面視した場合に平行に配される、前記メイン気室に空気を充填したときにアーチ状となるビームである、少なくとも2つのメインビームと、内部に空気を充填することができる気室であるサブ気室を区画する、膜材にて構成されたサブ袋を備えており、前記サブ気室に空気を充填することによりその予定された形状が維持されるようにされた、隣接する前記メインビーム同士を繋ぐ、前記サブ気室に空気を充填したときに直線状となるビームである複数のサブビームと、を有するエアビーム構造物である。
つまり、本願発明におけるエアビーム構造物は、完成したときの形状が、背景技術の欄で説明した略蒲鉾状の形状と同様のものとなるエアビーム構造物である。
ここで、本願発明におけるエアビーム構造物の前記メインビームと接続される前記サブビームの両端部は、前記メインビームに対して着脱自在な固定をなすことができるように構成されている。
例えば、隣接する2つのメインビームが同じ大きさ形状であり、それらを繋ぐ直線上のサブビームが水平であるとすると、隣接する2つのメインビームを繋ぐ複数本のサブビームの長さは同じとなる。そのような場合において、例えば、アーチ状の2つのメインビームを持つエアビーム構造物において、異なる長さのサブビームを準備しておき、付け替えによってサブビームの長さを変更することにより、2つのメインビーム間の距離を変えることができるようになる。また、メインビームが3つ以上であるエアビーム構造物であれば、隣接する2つのメインビームの間隔を、隣接する2つのメインビーム毎に自由に選択することも可能となる。加えて、例えば、メインビームが2つのエアビーム構造物に対して、サブビームを間に挟んで3つ目のメインビームを追加するなど、メインビームの数を任意に増やすことも可能となる。
また、様々な大きさ、高さのメインビームを準備しておきそれらを交換することにより、メインビームの間口や高さを変更することも可能となる。この場合においては、2つの異なる形状、大きさのメインビームを繋ぐサブビームの中には、水平なものもあれば、そうでないものも存在するかも知れない。その場合には、2つのメインビームを繋ぐ複数のサブビームそれぞれには長さの異なるものが含まれる可能性がある。そのような場合においても、異なる長さのサブビームを準備しておけば、メインビームとサブビームの組み換えによって、様々な形状、大きさのエアビーム構造物を得ることが可能となる。
これら構成により、本願発明のエアビーム構造物によれば、略蒲鉾状の形状のテントを作るために用いられるエアビーム構造物に、ある程度の形状、大きさの自由度を与えることが可能となる。
上述したように、本願発明におけるエアビーム構造物では、メインビームとサブビームとが別体にされ、且つそれらを組合せることが可能とされる。メインビームと、サブビームとにそれぞれ、大きさ、形状の異なるものを準備しておくことで、エアビーム構造物の大きさ、形状に様々なバリエーションを与えることができる。
それを可能とするために、メインビームにはサブビームの端部が着脱自在に固定できる必要がある。かかる着脱自在な固定は、例えば、前記メインビームのうち前記サブビームと接続されることが予定された位置である特定位置には第1部材が、前記サブビームの両端部には第2部材がそれぞれ取付けられており、前記第1部材と前記第2部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されていてもよい。
このような構成により、メインビームとサブビームの端部との着脱自在な固定を容易に実現することが可能となる。
第1部材と第2部材とは、例えば、以下のようなものとすることができる。
前記メインビームの前記特定位置に相当する位置における前記メイン袋には孔が設けられているとともに、前記第1部材は、その外周が前記メイン袋の前記孔を囲む板状の第1外部材と、前記孔の縁を前記メイン袋の内側から前記第1外部材との間で挟持した状態で前記第1外部材と固定される第1内部材とを備えており、前記サブビームの両端に相当する位置におけるサブ袋には孔が設けられているとともに、前記第2部材は、その外周が前記サブ袋の前記孔を囲む板状の第2外部材と、前記孔の縁を前記サブ袋の内側から前記第2外部材との間で挟持した状態で前記第2外部材と固定される第2内部材とを備えており、前記第1外部材と前記第2外部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されていてもよい。
メインビームの特定位置に相当する位置のメイン袋に孔が空いているのは、第1外部材と第1内部材とでメイン袋の孔の縁を挟持しやすくするのに役立つ。同様に、サブビームの両端に相当する一のサブ袋に孔が空いているのは、第2外部材と第2内部材とでメイン袋の孔の縁を挟持しやすくするのに役立つ。加えて、これら孔は、後述するように、メイン袋内のメイン気室と、サブ袋内のサブ気室とを連通させるか連通させないかを任意に選択できるようにするためにも役立つ。
そして、第1外部材と、第2外部材とを着脱自在に固定できるようにすることにより、メインビームとサブビームとを着脱自在に固定できるようになる。
メインビーム側の第1外部材と、サブビーム側の第2外部材とを着脱自在に固定できるようにするにはどのような構成、構造を応用しても良い。例えば、前記第1外部材と前記第2外部材とは、互いに係止することにより着脱自在な固定をなすことができるように構成されていてもよい。他の部材を用いずに第1外部材と第2外部材とを互いに係止できるようにすることで、両者の着脱自在な固定の作業を容易に行えるようになる。前記第1外部材と前記第2外部材とは、両者を係止する第3部材を用いることにより、第3部材を介して互いに係止されることにより着脱自在な固定をなすことができるように構成されていてもよい。これによれば、第3部材を用いることにより第1外部材と第2外部材とを着脱自在に固定する作業の容易性に若干の煩雑さが生じる可能性があるが、第1外部材と第2外部材との設計や工作を容易にできる可能性がある。
前記第1外部材と前記第2外部材の板に垂直な方向から見た場合の外形はともに円形であってもよい。例えば、第1外部材と第2外部材の板に垂直な方向から見た場合の外形が円形であれば、両者が例えば正方形である場合と異なり、両者を接続するときに中心周りの角度を考慮する必要がなくなるか、それを考慮する必要性を小さくすることができる場合がある。例えば、第1外部材と第2外部材とは、円板状か又は円環状にすることができる。
前記第1内部材は、前記メイン袋の前記孔の縁に沿う環状の形状とすることができ、前記第2内部材は、前記サブ袋の前記孔の縁に沿う環状の形状とすることができる。第1部材のうち、第2部材との着脱自在な固定をなす機能は第1外部材が有しており、第1内部材は第1外部材をメイン袋と固定するために必要なだけである。同様に、第2部材のうち、第1部材との着脱自在な固定をなす機能は第2外部材が有しており、第2内部材は第2外部材をサブ袋と固定するために必要なだけである。
それらの点に鑑みれば、第1内部材、第2内部材の設計上の自由度は高く、それらをともに、複数の部材とすることもできるが、そうすると第1内部材と第2内部材の取回し性が悪くなる。第1内部材と第2内部材とを環状にすることで、第1内部材と第2内部材とを1つの部材とすることができるため取回し性が良くなる。
本願発明では、メインビームとサブビームとが互いに着脱自在に固定される。メインビームにはメイン気室を区画するメイン袋が、サブビームにはサブ気室を区画するサブ袋が存在する。
メインビームとサブビームとを着脱自在に固定する際に、その接続部分において、メイン袋内のメイン気室と、サブ袋内のサブ気室とを連通させるか連通させないかを任意に選択できると便利である。連通させられたメイン気室とサブ気室とは1つの気室を構成することになるので、1つの送風機から空気を充填することができるので便利である。とはいえ、仮にエアビーム構造物が全体として1つの気室しか持たないのであれば、気室を構成するいずれも複数のメイン袋とサブ袋のどこかに破損が生じた場合に、エアビーム構造物の全体が形を保てなくなり、場合によっては崩落することも考えられる。このような観点からすると、気室はなるべく多数に分割されていた方が良いとも考えられる。
以上のような点を考慮すると、エアビーム構造物が持つ気室を複数とし、且つどこからどこまでを一連の気室にするかということは、気室を多数とする場合と1つにする場合とにおいてトレードオフの関係で存在する様々な事情に基づいて選択されるべきである。このような事情があるので、メインビームとサブビームとを着脱自在に固定する際に、その接続部分において、メイン袋内のメイン気室と、サブ袋内のサブ気室とを連通させるか連通させないかを任意に選択できると、例えば設計の自由度が上がり便利である。
本願発明のエアビーム構造物は、前記メインビームと接続される前記サブビームの両端部は、互いに接続される前記サブビームが備えるサブ気室と前記メインビームが備える前記メイン気室とを連通させた連通状態と、連通させない非連通状態とのいずれかを任意に選択した状態で、前記メインビームに対して着脱自在な固定をなすことができるように構成されているものとすることができ、且つそうするのが上記の観点から好ましい。
この場合において、前記メインビームのうち前記サブビームと接続されることが予定された位置である特定位置には第1部材が、前記サブビームの両端部には第2部材がそれぞれ取付けられており、前記第1部材と前記第2部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されているとともに、前記メインビームの前記特定位置に相当する位置における前記メイン袋には孔が設けられているとともに、前記第1部材は、その外周が前記孔を囲む板状の第1外部材と、前記孔の縁を前記メイン袋の内側から前記第1外部材との間で挟持した状態で前記第1外部材と固定される第1内部材とを備えており、前記サブビームの両端には孔が設けられているとともに、前記第2部材は、その外周が前記孔を囲む板状の第2外部材と、前記孔の縁を前記サブ袋の内側から前記第2外部材との間で挟持した状態で前記第2外部材と固定される第2内部材とを備えており、前記第1外部材と前記第2外部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されており、且つ連通状態とされる部分における前記第1外部材及び前記第2外部材は、前記メイン袋の前記孔及び前記サブ袋の前記孔と連通する孔を備えており、非連通状態とされる部分における前記第1外部材及び前記第2外部材は、前記メイン袋の前記孔及び前記サブ袋の前記孔をそれぞれ塞ぐようにされている、という構成を採用することができる。
つまり、この場合には、接続部分において突き合わされるともに板状の第1外部材と第2外部材の双方が、メイン気室からサブ気室までを連通させる孔を持つなら、メインビームとサブビームとの接続部分においてメイン気室とサブ気室とが連通することになり、接続部分において突き合わされるともに板状の第1外部材と第2外部材の少なくとも一方が、メイン気室からサブ気室までを連通させる孔を持たないなら、メインビームとサブビームとの接続部分においてメイン気室とサブ気室とが連通しないことになる。これによれば、第1部材と第2部材とを適切に選択することにより、第1内部材と第2内部材とがそもそも環状である等、上述の意味での孔を有することが前提なのであれば、第1外部材及び第2外部材との双方がともに上述の意味での孔を有するか、そうでないか(第1外部材及び第2外部材の双方が孔を持たないか、又は第1外部材及び第2外部材の一方のみしか孔を持たないか)を選択するだけで、メインビームとサブビームとを着脱自在に固定する際に、その接続部分において、メイン袋内のメイン気室と、サブ袋内のサブ気室とを連通させるか連通させないかを任意に選択できることになる。
本願の一実施形態で設営されるエアビーム構造物の完成後における側面図。 本願の一実施形態で設営されるエアビーム構造物の完成後における平面図。 本願の一実施形態で設営されるエアビーム構造物の完成後における正面図。 図1に示したエアビーム構造物のメインビームの長さ方向に垂直な平面での断面図。 図1に示したエアビーム構造物のサブビームの長さ方向に沿う平面での断面図。 図1に示したエアビーム構造物における第1部材の斜視図。 図6に示した第1部材を組み立てた後に中心を通る板材に垂直な平面で切断した場合の端面図。 図1に示したエアビーム構造物における他の第1部材の斜視図。 図8に示した第1部材を組み立てた後に中心を通る板材に垂直な平面で切断した場合の端面図。 図6に示した第1部材と、当該第1部材と同じ構成の第2部材を着脱自在に固定した後に中心を通る板材に垂直な平面で切断した場合の端面図。 図8に示した第1部材と、図6に示した第1部材と同じ構成の第2部材を着脱自在に固定した後に中心を通る板材に垂直な平面で切断した場合の端面図。 この実施形態のエアビーム構造物が備える気室の範囲、及び数を説明するための平面図。 他のエアビーム構造物の側面図。 (A)は、変形例1のエアビーム構造物で用いられる第1部材と第2部材を着脱自在に固定した後に中心を通る板材に垂直な平面で切断した場合の端面図、(B)は、(A)で示した第1部材及び第2部材を係止するために用いられる固定リングの斜視図。 変形例2のエアビーム構造物で用いられる第1部材と第2部材の斜視図。 (A)は、変形例3のエアビーム構造物で用いられる第1部材の斜視図、(B)は、(A)で示した第1部材と第2部材を着脱自在に固定した後に中心を通る板材に垂直な平面で切断した場合の端面図。 変形例4のエアビーム構造物におけるメインビームの特定位置付近と、当該特定一に接続されるサブビームの端部付近とを拡大して示す斜視図。 図17に示されたカバー部を拡大して示す斜視図。 本願の一実施形態で設営されるエアビーム構造物であって、斜めのサブビームを含むもの完成後における側面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態とその変形例を説明する。実施形態、及び変形例の説明において、共通する対象には共通する符号を用いるものとし、共通する説明は場合により省略するものとする。
また、各実施形態、及びその変形例で説明した内容は、組合せた場合に特に矛盾することがない場合には、互いに応用可能なものとする。
以下に説明するのは、仮設のテントの骨材となるエアビーム構造物の設営方法である。仮設という文言は、例えば、数十年といった永続的な期間用いられるものではない、という程度の意味である。一般的には、どんなに長くても仮設のテントは数年程度しか用いられず、これに限定されるものではないが、多くの場合、仮設のテントは、数週間から数ヶ月、長くとも1年程度しか使用されない。
この実施形態ではエアビーム構造物の設営方法について説明するが、設営されたエアビーム構造物は、他の大判の膜材によって被覆されるか、膜材が骨材の間に張り渡されることにより、仮設のテントとなる。
まず、完成した後のエアビーム構造物Xについて説明する。図1から図3はそれぞれ、完成後のエアビーム構造物Xの側面図、平面図、正面図である。
なお、以下に説明する完成後のエアビーム構造物Xは、図示を省略するが、適宜の膜材で覆われて仮設のテントとなる。エアビーム構造物Xを覆う膜材の構成、エアビーム構造物Xを膜材で覆う方法は、従来技術に倣えばよい。また、エアビーム構造物Xを膜材で覆うタイミングは、後述するメインビームに空気を充填する前でも構わない。
この実施形態の設営方法で設営されるエアビーム構造物Xは、略蒲鉾状の形状の仮設テントの骨材となるものである。
エアビーム構造物Xは、正面から見た場合(例えば、図1の左から見た場合)においてアーチ状の形状のメインビーム100を備えている。メインビーム100が作るアーチは、この実施形態のように曲線的(これには限られないが、この実施形態では円弧状)である必要はなく、2本以上の直線を接続したものであっても良い。メインビーム100は、少なくとも2つであり、この実施形態では3つである。メインビーム100は、平面視したときに平行な位置関係とされ、また、後述するサブビームで隣接するもの同士が接続された状態で自立する。メインビーム100の自立が可能となるためにはメインビーム100は少なくとも2つ必要であるが、この実施形態のようにメインビーム100は3つでも良いし、また、それ以上でも良い。
これには限られないが、この実施形態におけるメインビーム100は同じ大きさ形状となっており、サブビームとの接続部分を除けば、それらの構成はすべて同じである。これには限られないが、この実施形態におけるメインビーム100は、正面から見た場合に後ろの2つが一番前のメインビーム100に重なるような位置関係となるようにされている。
メインビーム100の断面を図4に示す。メインビーム100の断面は、その下端と、後述する第1部材と接続口が存在する部分とを除いて、基本的に、図4に示したような断面となっている。
メインビーム100は、エアビーム構造物Xが設営された状態で断面略円形である。メインビーム100は、外側の外膜材110と、外膜材110の内側にある内膜材120とを備えている。外膜材110と内膜材120とはいずれも、膜材により構成されている。
内膜材120は、メイン気室を区画する膜材である。メイン気室を気密に形成することができる膜材が内膜材120の材料として選択される。とはいえ、メイン気室に求められる気密性は完全であるのが好ましいが、事実上気密といえる程度でも良い。設営後のエアビーム構造物Xに対して後述するようにして送風機で空気を必要に応じて適宜充填することにより、エアビーム構造物Xがその形状を維持できる程度に気密であれば、本願との関係では、メイン気室は気密であるとして良い。内膜材120は、例えば、樹脂等によって構成のフィルムや、線維性の織物等を樹脂等で被覆した膜材である。フィルムや膜材の材料となる樹脂等は、PU(ポリウレタン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、ハイパロンゴム等である。また、内膜材120の厚さは、50~500μmであり、一般的には100~300μmの範囲から選択される。
外膜材110は、内膜材120の形状を所定の形状とする機能と、内膜材120を保護する機能とを兼ね備えた膜材である。外膜材110は、図1~図3で示されたような形状をなすようにされている。外膜材110で作られるメインビーム100は、従来の同種製品の公知或いは周知の製造方法に倣って、筒状、この実施形態では円筒形状にされている。外膜材110は、立体的な形状を形作るために、立体裁断の技術を用いて裁断した上で、上記形状をなすように構成される。なお、外膜材110は気密性が要求されない。したがって、メインビーム100の両端は開放されていても構わない。外膜材110は、例えば、樹脂等によって構成のフィルムや、線維性の織物等を樹脂等で被覆した膜材である。フィルムや膜材の材料となる樹脂等は、PU(ポリウレタン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、ハイパロンゴム等である。また、外膜材130の厚さは、300~1000μmであり、一般的には500~700μmの範囲から選択される。
メインビーム100における上述した内膜材120は、メイン袋(図示を省略)を作るために用いられる。
メイン袋は、図4に示されたメインビーム100の長さに対応した長さを持つ、両端が閉じた円柱状の袋である。その径は、外膜材110が作る円筒形の径より若干大きく、長さも外膜材110より長い。メイン袋の中の空間がメイン気室である。メイン袋は、メインビーム100において、円筒形とされた外膜材110で作られた空間のうちの、長さ方向の全長にわたるようにして配される。なお、この実施形態では、メイン袋はメインビーム100の全長にわたるようにされ、メインビーム100は1つのメイン袋によって区画される1つのメイン気室しか持たないが、メイン袋をメインビーム100の長さ方向で幾つかに分割して、メインビーム100が持つメイン気室を複数とすることも可能である。
メイン袋は、従来の同種製品の公知或いは周知の製造方法に倣って、内膜材120を用いて円筒形状に形作られている。メイン袋は、それらが単独である場合、それらに空気を入れたときの形状は、図1~3、5に示したメインビーム100の形状に沿って湾曲した状態になるようにされていても良い。ただし、この限りではないが、この実施形態では、それらが単独である場合、それらに空気を入れたときの形状は、直線状である。メイン袋は既に述べたように一定以上の気密性が必要であるところ、それらの形状が複雑であると、気密性を持つようにメイン袋を作るのが難しい。この実施形態では、メイン袋に円筒形の単純な形状を採用することにより、それらの製作を簡単にして、一定以上の気密性を持つメイン袋の製作をできる限り簡単に行えるようにしている。他方、メイン袋に空気を入れたとき、メイン袋は外膜材110によって構成された筒によってその形状を、メインビーム100に沿うアーチ状の形状に強制的に変形させられる。メイン袋はその径が外膜材110によって作られる袋よりも大きいこともあり、後述するように空気を充填されることで膨らんだ場合には、その外面が、外膜材110によって作られる袋の内面に、例えば皺を作った状態で押し付けられる状態となる。これはサブビーム200でも同様である。
このように、内膜材120によって作られるメイン袋には、メイン気室を気密に構成する機能を、外膜材110によって作られる円筒形状のいわゆる側(がわ)には、空気を入れた場合におけるメイン袋の形状を整える機能及びメイン袋を保護するという、メイン袋に与えられたのとは異なる機能が割り当てられている。内膜材120と、外膜材110とにそのような異なる機能を割り当てる必要がなければ、外膜材110を省略して内膜材120のみによってメインビーム100を構成することも可能である。これはサブビーム200でも同様である。
また、各メインビーム100は接続口131を備えている。接続口131は、メイン袋の中の空間であるメイン気室に連通した開閉自在な開口である。これには限られないがこの実施形態における各メインビーム100は少なくとも1つの接続口131を持ち、これには限られないがこの実施形態では、各メインビーム100にはそれらの両下端付近にそれぞれ1つずつ、合計2つの接続口131が設けられている。接続口131は、メインビーム100の外部に露出しており、言い換えれば外膜材110から外部に露出している。つまり、外膜材110のその部分には接続口131に対応した開口が存在する。
これには限られないがこの実施形態における接続口131はいずれも同じものとされており、これには限られないが例えば樹脂製か金属製である。接続口131は、概ね気密な状態で、後述する送風機から延びる管の端部と、着脱自在に接続できるようになっている。かかる接続を行えるような部品は公知或いは周知であるので接続口131は、その公知技術或いは周知技術に倣って構成すれば良い。
また、メインビーム100の、サブビーム200と接続されることが予定された部分には、図示を省略の第1部材が取付けられている。第1部材の詳細については後述するが、第1部材は、メインビーム100とサブビーム200とを接続する、より正確にはサブビーム200に取付けられた後述する第2部材と着脱自在な固定をなす機能を有している。
第1部材が取付けられる位置は上述したように、メインビーム100のうちサブビーム200が取付けられることが予定された位置である。図1、図2でY1の符号が付された破線で囲まれた部分のように、メインビーム100とサブビーム200とが接続されている部分には、第1部材が存在している。図1、図2では、すべての部分にY1の符号を付したわけではないが、この実施形態では、Y1の符号を付すべきメインビーム100とサブビーム200の接続部分は28箇所存在する。
他方、図1、図2でY2の符号が付された部分は、この実施形態ではサブビーム200が接続されてはいないが、サブビーム200が接続される可能性がある部分である。というよりも、3本のメインビーム100のうちの前のものにはその背面からサブビーム200が接続されるだけであり、後ろのものにはその前面からサブビーム200が接続されるだけであるのに対して、中間のものにはその前面と背面の両側からサブビーム200が接続されている。このようにサブビーム200には、それが使用されるエアビーム構造物X中の位置にもよるが、前面と背面の両側からサブビーム200が接続されることがありうる。その点を考慮して、この実施形態におけるメインビーム100では、必ずしもそうする必要がないが、その前側と後ろ側の両面に7箇所ずつ、第1部材が取付けられている。Y2の符号が付された位置はこの実施形態ではサブビーム200が接続されていないものの、エアビーム構造物Xの構成によってはであるが、「サブビーム200が接続されることが予定された位置」であることには変わりない。
Y1、Y2で示された位置がメインビーム100における、本願発明でいう特定位置である。そして、特定位置に対応する位置における内膜材120には、そしてこの実施形態においては外膜材110にも、後述する孔が設けられている。
次に、サブビーム200の構成を説明する。サブビーム200は隣接するメインビーム100を互いに接続するためのものであり、設営後のエアビーム構造物Xにおいて略水平であり、エアビーム構造物Xの前後方向がその長手方向である。もっとも、すべてのサブビーム200は略水平である必要はなく、例えば、隣接するメインビーム100の大きさが異なる場合等には、一部のサブビーム200はその一端の位置が他端の位置よりも上になることが多い。略シェル状や略ドーム状のエアビーム構造物の場合には、少なくとも一部のサブビーム200は水平ではなく斜めとなる場合が殆どである(図19参照)。
サブビーム200は、メインビーム100と同様に外膜材と内膜材(いずれも図示を省略)とによる二重構造によって構成されている。サブビーム200における外膜材と内膜材の素材、役割はメインビーム100におけるそれらと変わらない。サブビーム200は、エアビーム構造物Xが設営された状態で断面略円形であり、その断面は図4に示されたメインビーム100の断面と変わらない。
サブビーム200は上述したように隣接するメインビーム100を接続するものである。この実施形態ではメインビーム100は3つなので、サブビーム200は、前のメインビーム100と中間のメインビーム100を接続するものと、中間のメインビーム100と後ろのメインビーム100を接続するものとがある。この実施形態では、これには限られないが、前のメインビーム100と中間のメインビーム100とを7本のサブビーム200で接続するとともに、中間のメインビーム100と後ろのメインビーム100とをこれも7本のサブビーム200で接続することとしている。もっとも、前のメインビーム100と中間のメインビーム100を接続するサブビーム200の数と、中間のメインビーム100と後ろのメインビーム100を接続するサブビーム200の数はこれには限られず、またその数は互いに異なっても良い。7本のサブビーム200のうちの一本の端部は、長さ方向の中央のメインビーム100の最も高い位置に取付けられている。他の6本のサブビーム200の端部はそれぞれ、メインビーム100の最も高い位置を中心として、やや低い位置、及びそれよりも更に低い位置であって、正面から見た場合においてメインビーム100上で左右対称となる位置に固定されている。
サブビーム200を構成する外膜材110(図5参照)は、メインビーム100を構成する外膜材110と同様であり、その形状は、図1~3、5に示した通りである。外膜材110は筒状である。
サブビーム200を構成する内膜材120は、メインビーム100における内膜材120と同様に気室を区画する。つまり、メインビーム100の場合と同様に、サブビーム200における内膜材120(図5参照)は、サブ袋を作るために用いられる。サブ袋の内部の空間がサブ気室である。サブ気室は、メインビーム100における上メイン気室、下メイン気室と同程度に気密である。
サブ袋は、サブビーム200の長さに対応した長さを持つ、円柱状乃至筒状の袋である。その径は、サブビーム200の外膜材110が作る円筒形の径より若干大きく、長さも外膜材110より長い。サブ袋は、円筒形とされた外膜材110で作られた空間に、その長さ方向を一致させた状態で配される。
サブビーム200の或いは、サブ袋の長さ方向の両端には第2部材400が取付けられている。第2部材400は、メインビーム100との、より正確にはメインビーム100に取付けられた第1部材との着脱自在な固定をなすためのものである。第2部材400の詳細については後述する。図5に示された第2部材400はいささか不正確であり、第2部材400の取付けられる位置と、大まかな大きさを把握できる程度である。
なお、サブビーム200にもメインビーム100が備えていた接続口131と同様の接続口が設けられている。サブビーム200が持つ接続口はメインビーム100が備えていた接続口131と同様に構成されていればよく、その機能も接続口131と変わらないので図示は省略する。サブビーム200に接続口を設ける場合におけるその位置は、任意である。
上述したように、前のメインビーム100と中間のメインビーム100とは、また、中間のメインビーム100と後ろのメインビーム100とは、それぞれ7本のサブビーム200で接続されている。かかる接続は、第1部材と第2部材400との機能によって実現される。
また、メインビーム100とサブビーム200との各接続部分において、メインビーム100に含まれるメイン袋と、サブビーム200に含まれるサブ袋とが連通しているか否かは、エアビーム構造物Xを設営するものが任意に選択することができる。それも、第1部材と第2部材400との構成によって実現される。
以下、図6から図10を用いて第1部材300と第2部材400について説明する。第1部材300、第2部材400はともに、その全体がある程度の剛性を持つ金属か樹脂でできている。
図6に、本発明の第1部材300の斜視図を、図7にその側断面図をそれぞれ示す。
第1部材300は、既述のように、第2部材400との着脱自在な接続をなすためのものである。
第1部材300は、主に図6、図7に示したように、第1外部材310Xと、第1内部材320とを備えている。
なお、この実施形態で用いられる第1外部材310には、2種類が存在する。それらの一方を第1外部材310X、他方を第1外部材310Yと称することとする。図6、図7に示したのは、第1外部材310Xを含む第1部材300である。まず、そちらから説明する。第1外部材310Xの各構成要素の符号には末尾にXを、第1外部材310Yの各構成要素の符号には末尾にYをそれぞれ付す。
第1外部材310Xと第1内部材320のうち第1外部材310Xは、第2部材400における後述する第2外部材との着脱自在な固定をなすためのものである。
他方、第1内部材320は第1外部材310(なお、このように、第1外部材或いはその要素に「X」、「Y」の符号を付さない場合は、両方の第1外部材或いはその要素を指すものとする。)と、メインビーム100におけるメイン袋を構成する内膜材120との固定をなすためのものである。第1内部材320は、第1外部材310との間で内膜材120を挟持することにより、内膜材120と第1外部材310とを固定するようになっている。内膜材120には、例えば、図6、図7に示したように孔121が空いており、外膜材110の対応する位置にも孔111が空いている。これら孔121、孔111は、これには限られないが円形であり、また、これには限られないが同じ大きさである。第1外部材310と第1内部材320とは、内膜材120のうち、孔121の縁の部分を挟持するようになっている。より詳細には、これには限られないが、この実施形態における第1外部材310と第1内部材320とは、内膜材120の孔121の縁の部分の全周を挟持するようになっている。加えて、これには限られないがこの実施形態における第1外部材310と第1内部材320とは、内膜材120に加えて外膜材110をも挟持するようになっているとともに、外膜材110のそれらに挟持される部分は孔111の縁であり、更には孔111の全周となっている。
第1内部材320は、第1外部材310との間で内膜材120を挟持することにより、内膜材120と第1外部材310とを固定することが可能であれば、その構成は比較的自由であり、幾つかの部材に分割されていても良いが、この実施形態では、その取回し性を考慮して、第1内部材320は、一体物となっている。第1内部材320を一体物としないのであれば、例えば、後述する平面視円形の第1内部材320を、中心を通る線で2分割や3分割とすることが考えられる。
第1外部材310のうちの第1外部材310Xについて説明する。
第1外部材310Xは、図6における上方に板部311Xを備えている。板部311Xは平面視円形であり、所定の厚さの板である。ただし、板部311Xは円形であるが、その中心を板部311Xと同じくする板部311Xを貫く孔312Xが穿たれているので、結果として板部311Xは円環状である。この孔312Xは、後述するように、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるために用いられる。その意味では、孔312Xは円形である必要は必ずしもなく、また板部311Xの外形が円形である必要もない。また、孔312Xはこの実施形態で説明するように1つである必要もないし、極端なことを言えば、孔312Xの部分がメッシュ状であり多数の孔穿たれた状態となっていても良い。とはいえ、この実施形態では、板部311Xの外形は円形で、孔312Xも板部311Xと同心の円形である。
板部311Xの縁の図6における下面側には、切り欠き311AXが設けられている。切り欠き311AXは、第1外部材310Xと第2外部材とを着脱自在に固定するために使用される。切り欠き311AXは、図7の端面図に現れているように、板部311Xの縁を略直方体形状に切り欠くことにより形成されている。これには限られないが、この実施形態において切り欠き311AXは、板部311Xの縁における板部311Xの中心周りの対象な4つの位置(板部311Xの縁である円のある半径から90°ごとの4つの位置)に設けられている。もっとも切り欠き311AXの数は4つである必要ではなく、3つから8つ程度の適当な数だけ設けられてもよいし、板部311Xの縁の全周に渡って設けられていてもよい。
板部311Xの図6における下面側には、板部311Xの中心を通る軸をその軸とした筒状の突出部313Xが設けられている。これには限られないが、この実施形態において、突出部313Xの内面は、板部311Xの孔312Xの内面を図6の真下に延長した面である。つまり、突出部313Xの内面と板部311Xの孔312Xの内面は、一連の円筒形の孔を形成している。突出部313Xの外径は、内膜材120と外膜材110とにそれぞれ設けられた孔121及び孔111の径よりも小さい。
次に、第1内部材320について説明する。
第1内部材320は、円環状の円環部321を備えている。円環部321は、板状であり、外形は円形で、その外形の円と同心の孔322を備えている。円環部321の外径は、第1外部材310Xの板部311Xの外径よりも幾らか小さくされているが、これはこの限りではない。孔322は、後述するように、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるために用いられる。
第1内部材320の円環部321の図6における上面には、円環部321の中心を通る軸をその軸とする円筒形状の筒部323が上方向に突出した状態で設けられている。これには限られないが、この実施形態において、筒部323の内面は、円環部321の孔322の内面を、図6の真上に延長した面である。つまり、筒部323の内面と円環部321の孔322の内面は、仮想のある円筒の外面と一致している。突出部313Xの外径は、内膜材120と外膜材110とにそれぞれ設けられた孔121及び孔111の径と略同じである。また、筒部323の内径、つまり円環部321の孔322の内径は、第1外部材310Xの突出部313Xの外径に対応している。
第1外部材310Xと、メインビーム100を構成する外膜材110及び内膜材120と、第1内部材320とは、図6に示した順乃至位置関係で配列された後、図7のようにして互いに固定される。
第1外部材310Xと第1内部材320との固定は、例えば、前者の板部311Xと後者の円環部321とをまとめて貫くボルトにナットを螺合させるとか、溶接を行うとか、或いは、前者の突出部313Xの外周面にネジ切りをすることで突出部313Xを雄ネジとして機能するようにするとともに、後者の筒部323の内周面に突出部313Xの外周面と螺合可能なネジ切りをすることで筒部323を雌ネジとして機能するようにすることで、突出部313Xの外周面に筒部323の内周面を螺合させることによって行うことができる。これには限られないが、この実施形態では、そのようにしている。
なお、突出部313Xの外周面に筒部323の内周面を螺合させる場合、図6では図示を省略していた弾性材料(例えば、ゴム)にて構成されたOリング300Aを例えば、外膜材110の図6における上側の位置に必要に応じて配置する。その状態で、突出部313Xの外周面に筒部323の内周面を螺合させると、第1外部材310Xの板部311Xの第1内部材320側の面の突出部313X近辺と、第1内部材320の円環部321の第1外部材310X側の面の筒部323近辺との間で、Oリング300Aと、外膜材110の孔111の縁の部分と、内膜材120の孔121の縁の部分とが挟持されることになる(図7)。なお、外膜材110と内膜材120の間に、第1外部材310X及び第1内部材320とは別部材である、ドーナツ型の例えば金属製の板を挟み込むことも可能である。外膜材110と内膜材120とを挟持するのは基本的に第1外部材310X及び第1内部材320であるが、Oリング300Aや、ドーナツ型の板の如き他の部材が存在することも許容される。これは、外膜材110と内膜材120とを挟持するための、他の構造にも妥当する。
上述の構成により、第1外部材310Xと第1内部材320と、そして外膜材110と、内膜材120とが固定されることになる。このとき、内膜材120の孔121の縁は、第1外部材310Xの板部311Xの第1内部材320側の面の突出部313X近辺と、第1内部材320の円環部321の第1外部材310X側の面の筒部323近辺との間で強く挟持され、更にはそこには外膜材110の孔111の縁のみならずOリング300Aも存在するので、内膜材120の孔121の気密性が事実上保たれることになり、そこからの空気の漏れは無いか、無視できる程度の少量に抑えられる。
次に、第1外部材310Yについて説明する。第1外部材310Yを図8、図9に示す。
第1外部材310Yは、第1外部材310Xとその構成がほとんど変わらない。第1外部材310Xと第1外部材310Yとの違いは、第1外部材310Yは、第1外部材310Xの板部311Xが備えていた孔312Xを持たない。この点のみが両者の違いである。
第1外部材310Yも、第1外部材310Xと同じ方法で、第1内部材320との間で、Oリング300Aと、外膜材110の孔111の縁の部分と、内膜材120の孔121の縁の部分とを挟持させることにより、内膜材120に対して固定される。
次に第2部材400について説明する。この実施形態における第2部材400の構成は、第1外部材310Xを含む第1部材300Xの構成と同一である。第2部材400は、第2外部材410と、第2内部材420とを備える。第1部材300Xと第2部材400との相違点は、第1部材300Xはメインビーム100の本願発明で言う特定位置に取付けられているのに対して、第2部材400は、本願発明で言うサブビーム200の両端部分に取付けられている、という点のみである。
サブビーム200もメインビーム100同様に外膜材110及び内膜材120によって基本的に構成されているので、第2部材400のサブビーム200に対する固定の仕方も第1外部材310Xと変わらない。
なお、この実施形態の以下の説明において第2部材400について説明する場合には、第1外部材310Xの説明ですべて300番台の符号が付されていた第1外部材310X中の各要素に対応する各要素に、400番台の符号を付すこととする。例えば、「第2部材400は、第2外部材410Xと、第2内部材420とを備える」、といった如きである。
次に、メインビーム100とサブビーム200との接続の仕方について説明する。
メインビーム100とサブビーム200とを接続する前に、メインビーム100の特定位置のうち、この実施形態ではサブビーム200が接続されないY2の位置には、第1外部材310Yを含む第1部材300(図8、図9、以下、「第1部材300Y」という場合がある。)を取付けておく。なお、Y2の位置には、外膜材110、内膜材120に孔を開けず、第1部材300Yも取付けないという選択肢もある。
他方、メインビーム100の特定位置のうち、この実施形態でサブビーム200が接続されるY1の位置には、第1外部材310Yを含む第1部材300Yか、又は第1外部材310Xを含む第1部材300(図6、図7、以下、「第1部材300X」という場合がある。)を取付けておく。
第1部材300X、第1部材300Yはいずれも、エアビーム構造物の前方向き、又は後方向きのいずれかの向きでメインビーム100に取付けられる。
メインビーム100に取付けられる第1部材300を、第1部材300Xとするか、第1部材300Yとするかは、以下のようにして決定する。即ち、サブビーム200と接続されたときにその部分でメインビーム100中のメイン気室と接続されたサブビーム200中のサブ気室とを連通させたい場合には第1部材300Xを、両者を連通させたくない場合には第1部材300Yをそれぞれ選択する。
他方、すべてのサブビーム200の両端にはそれぞれ、第1部材300Yと同じ構造の第2部材400を取付けておく。
メインビーム100とサブビーム200とを接続する場合には、メインビーム100のY1の位置に取付けられた第1部材300X又は第1部材300Yと、サブビーム200の端部に取付けられた第2部材400とを突き合わせる。
第1部材300Xと、サブビーム200の端部に取付けられた第2部材400とを突き合わせる場合には、第1部材300Xが備える第1外部材310Xの板部311Xと、第2部材400が備える第2外部材410Xの板部411Xとを突き合わせる(図10)。
より詳細には、第1外部材310X中の板部311Xと第2部材400中の板部411Xとがぴったり重なるように、且つ第1外部材310X中の4つの切り欠き311AXと、第2外部材410X中の4つの切り欠き411AXの位置が合うように、軸回りに回転させつつサブビーム200の端部をメインビーム100の特定位置に向けて近づけ、メインビーム100側の第1外部材310Xの板部311Xと、サブビーム200側の第2部材400の第2外部材410Xの板部411Xとを突き合わせて、当接させる。
そして、その状態で、対応する位置にある、第1外部材310X中の板部311Xにおける切り欠き311AXと、第2外部材410X中の板部411Xの切り欠き411AXとをまとめて、ジョイントピース300Bで、係止する。ジョイントピース300Bは、図10の吹出しに図示されたように、断面コの字型の部材であり、切り欠き311AXと、切り欠き411AXとに図10において右方向に張り出したその上下の突出部を、板部311X及び板部411Xを跨いだ状態で切り欠き311AXと切り欠き411AXとにそれぞれ挿入可能となっている。この実施形態では、対応する切り欠き311AX及び切り欠き411AXからなるすべての組、つまり4つの切り欠き311AX及び切り欠き411AXの組にジョイントピース300Bを嵌め込むと、各ジョイントピース300Bが、第1外部材310Xの板部311Xと、第2外部材410Xの板部411Xとを係止する。それにより、第1外部材310Xと、第2外部材410Xとが着脱自在に固定されることになる。ジョイントピース300Bを外せば、かかる固定は解除される。
なお、ジョイントピース300B或いは、切り欠き311AX及び切り欠き411AXの少なくとも一方に、ジョイントピース300Bが切り欠き311AX及び切り欠き411AXから脱落するのを防止するための工夫、例えば、爪とその爪を係止する窪みを設けるのも効果的である。
このようにして、第1外部材310Xと、第2外部材410Xとが着脱自在に固定され、それによりメインビーム100の特定位置に対してサブビーム200の端部が着脱自在に固定される。
第1外部材310Xと、第2外部材410Xとが固定されたとき、互いに当接する第1外部材310Xの板部311Xと、第2外部材410Xの孔412Xとは、一連の孔を構成することになる。したがって、この特定位置で接続されたメインビーム100とサブビーム200の端部との接続部分では、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とが連通した状態となる。
第1部材300Yと、サブビーム200の端部に取付けられた第2部材400とを突き合わせる場合には、第1部材300Xが備える第1外部材310Xの板部311Xと、第2部材400が備える第2外部材410Xの板部411Xとを突き合わせる(図11)。
より詳細には、第1外部材310Y中の板部311Yと第2部材400中の板部411Xとがぴったり重なるように、且つ第1外部材310Yの4つの切り欠き311AYと、第2外部材410X中の4つの切り欠き411AXの位置が合うように、軸回りに回転させつつサブビーム200の端部をメインビーム100の特定位置に向けて近づけ、メインビーム100側の第1外部材310Xの板部311Xと、サブビーム200側の第2部材400の第2外部材410Xの板部411Xとを突き合わせて、当接させる。
そして、第1部材300Xと、第2部材400とを固定した場合と同様に、上述のジョイントピース300Bを用いて、第1部材300Yと、第2部材400とを係止する。
このようにして、第1外部材310Yと、第2外部材410Xとが着脱自在に固定され、それによりメインビーム100の特定位置に対してサブビーム200の端部が着脱自在に固定される。
第1外部材310Yと、第2外部材410Xとが固定されたとき、互いに当接する第1外部材310Yの板部311Yには孔がないから、第1外部材310Yの板部311Yは、第2外部材410Xの孔412Xを塞ぐことになる。したがって、この特定位置で接続されたメインビーム100とサブビーム200の端部との接続部分では、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とが連通していない状態となる。
例えば、図2に示したエアビーム構造物Xを、図12に示したような3つの気室を持つものとすることができる。
このエアビーム構造物Xにおいて、網掛けがなされている2つの部分はそれぞれ、当該部分におけるメインビーム100内のメイン気室と、サブビーム200内のサブ気室とが連通しており、メイン気室とサブ気室とが一連の気室を形成している。網掛けがなされていない1つの部分も同様である。都合、エアビーム構造物Xは3つの気室を持つことになる。
図12中、αの符号を付したのは、メインビーム100における第1外部材310Xと、第2外部材410Xとが接続された部分であり、βの符号を付したのは、メインビーム100における第1外部材310Yと、第2外部材410Xとが接続された部分である。
このように、上記2つの接続方法のいずれを採用するかによって、一連となる気室の範囲を自由に設計することが可能となる。
3つの気室はそれぞれ独立しており、したがって、エアビーム構造物Xを設営する場合には、それぞれの気室に図示せぬ送風機から空気を充填する必要がある。空気の充填は、送風機から延びる図示せぬ管を、それぞれの気室を構成するメインビーム100にある接続口131かサブビーム200にある接続口に繋いで行えば良い。設営後のエアビーム構造物Xは、万が一気室内の空気圧が下がるとその形状を維持できなくなったり、場合によっては崩落したりすることもあり得るので、各気室にはエアビーム構造物Xが完成した後においても引き続き空気を送るのが好ましい。
このエアビーム構造物Xによれば、メインビーム100とサブビーム200とを、互いに連結可能な別体とすることができるので、図13に示したように、メインビーム100の数を増やすこと、或いは、異なる長さのサブビーム200を準備しておけば、隣接するメインビーム100間の間隔を変化させることも可能である。図13に示したエアビーム構造物Xでも、一連の気室をどの範囲にするかを自由に選択できるのは当然である。
なお、このエアビーム構造物Xでは、メインビーム100とサブビーム200との接続部分において、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるか否かは、メインビーム100側に取付けられる第1部材300として、板部311Xに孔312Xのある第1部材300Xを用いるか、板部311Yに孔312Xのない第1部材300Yを用いるかの別によって選択していた。
とはいえ、このように、メインビーム100側の構成の違いでメインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるか否かを選択するようにするのは必須ではない。
例えば、メインビーム100側の第1部材300をすべて板部311Xに孔312Xのある第1部材300Xとするとともに、サブビーム200側の第2部材400として、板部411Xに孔412Xのある第2部材400Xを用いるか、板部411Yに孔412Xのない第2部材400Yとでも称すべき(以下、そう称する。)第1部材300Yと同じ構成のものを用いるかの別によって選択することが可能である。
もっといえば、メイン気室とサブ気室とを連通させるべき接続部分においては、第1部材300Xと第2部材400Xとの組合せを用いるとともに、メイン気室とサブ気室とを連通させるべきでない接続部分においては、第1部材300Yと第2部材400Xの組合せ、第1部材300Xと第2部材400Yとの組合せ、または第1部材300Yと第2部材400Yとの組合せを用いることとすれば、それにより、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるか否かを選択できることになる。
<変形例1>
以下、変形例1のエアビーム構造物について説明する。
変形例1におけるエアビーム構造物は、実施形態で説明したエアビーム構造物Xと殆ど同じである。変形例1におけるエアビーム構造物と実施形態におけるエアビーム構造物Xとで異なるのは、第1部材300、及び第2部材400の構成のみである。
とはいえ、変形例1においても第1部材300と第2部材400の機能、目的は実施形態におけるそれらの機能、目的と変わらない。また、変形例1においても第1部材300は、第1外部材310と、第1内部材320とを備えており、第2部材400は、第2外部材410と、第2内部材420とを備えている。
また、第1外部材310に、第1外部材310Xと、第1外部材310Yとが存在し、それに伴い、第1部材300に第1部材300Xと第1部材300Yとが存在することも、変形例1と、上述の実施形態で変わりがない。また、第2外部材400にも、第2外部材410Xと、第2外部材410Yとが存在し、それに伴い、第2部材400に第2部材400Xと第2部材400Yとが存在して良いことも、変形例1と、上述の実施形態で変わりがない。
上述の実施形態と変形例1とで異なるのは、第1外部材310X又は第1外部材310Yと、第2外部材410Xとの着脱自在な固定を行うための構成、及びそれらの着脱自在な固定の仕方である。
図10で言えば、第1外部材310Xの板部311Xと、第2外部材410Xの部分のみが、上述の実施形態と変形例1とで異なる。
以下、その相違点に絞って説明する。
変形例1の第1外部材310Xが固定された状態を、図14(A)に示す。
変形例1の第1外部材310Xの板部311Xは、概ね第1実施形態の板部311Xとその構成が変わらないが、第1実施形態で板部311の周囲に点在していた切り欠き311AXが無く、その代わりに、板部311Xの図14(A)の下面の縁の所定の高さ範囲が削られた状態となって段部311BXを形成している。段部311BXは、言い換えれば、上述の実施形態における切り欠き311AXを、板部311Xの全周にわたる一連のものとしたものであるといえる。
他方、第2外部材410Xの板部411Xは、第1外部材310Xの板部311Xと上下対称の形状となっており、段部311BXと同様の段部411BXを備えている。
この場合第1外部材310Xと第2外部材410Xの固定には、図14(B)に示したような固定リング300Cを利用する。固定リング300Cは、断面略Uの字型で、周方向の一部を欠いたリング本体300C1と、リング本体300C1の両端付近にそれぞれ設けられた係止爪300C2とを有している。
第1外部材310Xと第2外部材410Xとを着脱自在に固定するには、第1外部材310Xの段部311BXと第2外部材410Xの段部411BXとにその幅方向の両端を当接させた状態で、板部311X及び板部411Xの周りに固定リング300Cを配する。リング本体300C1は多少の弾性変形が許容されているので、リング本体300C1の溝の中に、第1外部材310X及び第2外部材410Xの大径の部分を収めることができる。そして、その状態で、リング本体300C1が開かないように、両係止爪300C2に、例えば細長い輪状の広がり止300C3を掛ける。広がり止300C3は例えば、丈夫なゴムや樹脂、或いはワイヤ等でできている。
固定リング300Cによって板部311X及び板部411Xが互いに係止されることによって、第1外部材310Xと第2外部材410Xとが着脱自在に固定されることになる。
もちろん、広がり止300C3を係止爪300C2から外すことにより固定リング300Cを第1外部材310X及び第2外部材410Xから外せば、第1部材300Xと第2部材400Xの固定は解除されることになる。
なお、上記例では、板部311X及び板部411Xとはともに、孔312X、412Xを備えているが、板部311X及び板部411Xが孔312X、412Xを備えない構成を採用できることは当然である。
つまり、すでに述べたように、第1部材300に、選択可能な第1部材300Xと第1部材300Yとが存在し、第2部材400に、選択可能な第2部材400Xと第2部材400Yとが存在する、という仕組みがこの例でも許容される。
それにより、変形例1においても、メインビーム100とサブビーム200との接続部分において、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるか否かを選択できることになる。
<変形例2>
変形例1の場合と同様に、上述の実施形態と変形例2とで異なるのは、第1外部材310X又は第1外部材310Yと、第2外部材400との着脱自在な固定を行うための構成、及びそれらの着脱自在な固定の仕方である。
図10で言えば、第1外部材310Xの板部311Xと、第2外部材410Xの部分が、上述の実施形態と変形例2とで異なる。
なお、変形例2における第1外部材310Xの構成が上述の実施形態と異なることにより、変形例2の第1内部材320Xの構成を上述の実施形態における第1内部材320から変えることも可能であるが、その機能は、孔121の空いた内膜材120の当該孔121の縁を第1外部材310との間で挟持できるのであればどのようなものであっても良い。第2内部材420についても同様である。その点を考慮して、以下の説明では、第1内部材320と第2内部材420の説明と図示を省略する。
図15に第1外部材310Xと、第2外部材410Xとを示す。
第1外部材310Xは、板部311Xを備えている。板部311Xは円形の板であり所定の厚さである。板部311Xは、上述の実施形態のときと同様に孔312Xを備えている。
板部311Xは、図15で上方に延びる筒状の外筒314を備えている。これには限られないが、外筒314の軸は板部311Xの中心を通る。外筒314Xの内周面には、断面矩形の溝である係合溝315Xが切られている。係合溝315Xは、この実施形態では、外筒314Xの軸を中心とした対称の位置に複数設けられている。この実施形態では係合溝315Xは2つであるが、これは必ずしもこの限りではなく1つから8つ程度とすることができる。すべての係合溝315Xの構成は同じであり、係合溝315Xは、外筒314Xの内周面の上端から軸方向に向かって伸び、L字型にクランクしている。なお、係合溝315Xは、外筒314Xを貫くクランクした長孔であっても良い。
第2外部材410Xは、板部411Xを備えている。板部411Xは円形の板であり所定の厚さである。板部411Xは、孔412Xを備えている。
板部411Xは、図15で下方に延びる筒状の内筒414Xを備えている。これには限られないが、内筒414Xの軸は板部411Xの中心を通る。内筒414Xの外径は、外筒314Xの内径と略一致している。また、内筒414Xの長さは、例えば、外筒314Xの長さと一致している。
また、内筒414Xの外側の軸を中心とした対称の位置には、上述した係合溝315Xに挿入可能な形状大きさの係合突起415Xが設けられている。係合突起415Xは、これには限られないが、この実施形態では短い円柱形状である。
このような第1外部材310Xと、第2外部材410Xとは以下のようにして着脱自在に固定される。
第1外部材310Xと第1外部材410Xとを固定するには、第1外部材310Xの外筒314Xの内側に、第2外部材410Xの内筒414Xを挿入する。そのとき、外筒314Xの係合溝315Xのそれぞれに、内筒414Xの係合突起415Xを挿入し、係合溝315Xで係合突起415Xを案内させながら、更には内筒414X或いは第2外部材410Xをその軸回りに回転させながら、内筒414Xを外筒314Xの中に徐々に挿入していく。
これには限られないが、この実施形態では、内筒414Xを外筒314Xの中に完全に挿入した状態で、内筒414Xの両係合突起415Xが、外筒314Xの係合溝315Xの最も奥に至るようになっている。この状態で、係合突起415Xは係止溝315Xに係止される。
このようにして、第1外部材310Xと第2外部材410Xとが着脱自在に固定される。もちろん、上述したのと逆の過程を実行して内筒414Xを外筒314Xから引き抜けば、第1外部材310Xと第2外部材410Xとの固定が解除される。
なお、上記例では、板部311X及び板部411Xはともに、孔312X、412Xを備えているが、板部311X及び板部411Xが孔312X、412Xを備えない構成を採用できることは当然である。
つまり、すでに述べたように、第1部材300に、選択可能な第1部材300Xと第1部材300Yとが存在し、第2部材400に、選択可能な第2部材400Xと第2部材400Yとが存在する、という仕組みがこの例でも許容される。
それにより、変形例2においても、メインビーム100とサブビーム200との接続部分において、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるか否かを選択できることになる。
<変形例3>
変形例2の場合と同様の理由で、第1外部材310と第2外部材410の構成について説明することとし、第1内部材320と第2内部材420の説明と図示を省略する。
図16に第1外部材310Xと、第2外部材410Xとを示す。
第1外部材310Xは、板部311Xを備えている。板部311Xは円形の板であり所定の厚さである。板部311Xは、上述の実施形態のときと同様に孔312Xを備えている。
板部311Xは、図16で上方に延びる筒状の筒体316Xを備えている。これには限られないが、筒体316Xの軸は板部311Xの中心を通る。また、その上端外側には、外側に僅かに張り出した係止顎317Xを備えている。係止顎317Xは、これには限られないが、筒体316の上端の周囲を一周している。第1外部材310Xの特に係止顎317Xは、幾らかの弾性変形可能な素材、例えば樹脂にて構成されている。
第2外部材410Xは、図16(B)に示したような断面を持つ、軸回りに対称な形状の回転体である。第2外部材410Xは、板部411Xを備えている。板部411Xは円形の板であり所定の厚さである。板部411Xは、孔412Xを備えている。
板部411Xは、図16(B)で下方に延びる筒状の筒体416Xを備えている。これには限られないが、筒体416Xの軸は板部411Xの中心を通る。筒体416Xの下端は、図16(B)の左右方向である厚さが増した肉厚部417Xを備えている。肉厚部417Xの内径は、筒体316Xの上端の係止顎317Xの外径よりも僅かに小さい。また、肉厚部417Xの図16(B)における上下方向の長さは、筒体316Xの係止顎317Xの下までの長さに一致している。
このような第1外部材310Xと、第2外部材410Xとは以下のようにして着脱自在に固定される。
第1外部材310Xと第2外部材410Xとを固定するには、第1外部材310Xの筒体316Xの外側に、第2外部材410Xの円環状の肉厚部417Xの内側を位置させた状態で、第1外部材310Xに向けて第2外部材410Xを押し込む。係止顎317Xは僅かに弾性変形し、第2外部材410Xの肉厚部417Xは、第1外部材310Xの筒体316Xの外側であって、係止顎317Xの下に嵌まり込み、係止顎317Xによって係止される。
このようにして、第1外部材310Xと第2外部材410Xとが着脱自在に固定される。もちろん、上述したのと逆の過程を実行して、やや強引にではあるが、第1外部材310Xから第2外部材410Xを遠ざけ、肉厚部417Xに係止顎317Xを乗り越えさせることにより、第1外部材310Xと第2外部材410Xとの固定が解除される。
なお、上記例では、板部311X及び板部411Xとはともに、孔312X、412Xを備えているが、板部311X及び板部411Xが孔312X、412Xを備えない構成を採用できることは当然である。つまり、変形例2と同様、変形例3においても、メインビーム100とサブビーム200との接続部分において、メインビーム100内のメイン気室とサブビーム200内のサブ気室とを連通させるか否かを選択できることになる。
<変形例4>
変形例4は、以上で説明した実施形態及び変形例1から3のすべてに応用可能である。
上述したように、この実施形態におけるエアビーム構造物Xでは、メインビーム100に対して、サブビーム200の端部が接続される。サブビーム200の端部のメインビーム100への取付けは、メインビーム100に取付けられた第1部材300と、サブビーム200に取付けられた第2部材400との着脱自在な固定によって行われる。
変形例4は、かかるメインビーム100とサブビーム200との接続を補助する効果を奏するとともに、副次的な効果としてエアビーム構造物Xの外観をより改善する効果を奏する技術に関する。
変形例4のエアビーム構造物Xについて、図17、図18を用いて説明する。
図17は、メインビーム100とサブビーム200との接続部分を拡大して示した斜視図である。
メインビーム100は、既に述べたように、外膜材110と内膜材120を備えている。外膜材110の特定位置には、図示を省略の第1部材300が取付けられている。そして、各第1部材300の周辺には、第1部材300を囲むようにして、カバー部150が設けられている。
カバー部150は、カバー部150の主たる構成部材であるカバー膜材151を含んでいる。カバー膜材151は、その基端がメインビーム100に固定された、筒状の膜材である。カバー膜材151が作る円筒形状の軸の部分に第1部材300が位置するようになっている。カバー部150或いはカバー膜材151が作る円筒形状の内径は、サブビーム200の外径に略等しい。
カバー膜材151はその名の通り膜材であって、例えば、外膜材110と同じ素材により構成されている。カバー膜材151のメインビーム100或いはメインビーム100を構成する外膜材110への固定の方法はどのようなものであっても構わないが、例えば、縫製、接着、溶着などの周知或いは公知の技術によってそれをなすことができる。また、カバー膜材151は、メインビーム100に対して着脱自在に固定できるようになっていても構わない。例えば、面ファスナや、ボタンとボタンホール等を用いれば、周知或いは公知の技術によってでもそのような着脱自在な固定が可能となる。
カバー部150はメインビーム100のすべての特定位置に設けておくことができ、例えば、図1、図2におけるY1の特定位置のすべてにはカバー部150を設けておくべきである。他方、Y2の特定位置にカバー部150を設けた場合には、カバー部150が遊んでしまい、外観の面で劣る結果すら招きかねない。そのような点を考慮するのであれば、カバー部150は、メインビーム100のうち必要な特定位置に対して、任意に選択して取付けられるようにする方が良いかもしれない。或いは、メインビーム100に、図1、図2における両端に配置されるメインビーム100(その前後の一方にしかサブビーム200が接続されない)と、図1、図2における中間に配されるメインビーム100(その前後の双方にサブビーム200が接続される)という2種類のものを準備しておくとともに、前者のメインビーム100では、図1、図2においてY2で示される特定位置を特定位置とすることなく、その位置に第1部材300Yを取付けることも、カバー部150を設けることもしない、という解決策を採ることもできる。
また、カバー膜材151の内周面には、メイン面ファスナ152が設けられている。メイン面ファスナ152は、面ファスナであって、後述するサブ面ファスナとの着脱自在な固定をなすためのものである。この実施形態では、メイン面ファスナ152、サブ面ファスナともにベロクロである。この実施形態におけるメイン面ファスナはテープ状であり、これには限られないが、カバー膜材151の先端から幾らか奥まった位置に、カバー膜材151の内周面を一周するようにして取付けられている。
また、図18に示したように、カバー膜材151は、所定の位置において、筒状とされたその先端の所定の位置から基端に向かう切り込みが入っており、その位置で開くことができるようになっている。
カバー膜材151のかかる切り込みの縁の一方における裏面には第1裏面ファスナ154Aが、縁の他方における表面には第1表面ファスナ154Bがそれぞれ取付けられている。第1裏面ファスナ154A、第1表面ファスナ154Bは、互いに着脱自在な固定をなすための面ファスナであり、例えば、ベロクロで構成されている。切り込みを閉じた状態で、第1裏面ファスナ154A、第1表面ファスナ154Bは互いに固定されるようになっており、それにより、切り込みが存在していてもカバー膜材151は筒状の図17に示したような形状を維持できるようになっている。
また、上述の切込みがある部分の傍には、切込み部分においてカバー膜材151を閉じた場合に、その切込み部分を覆う補助膜材153が取付けられている。補助膜材153は、これには限られないが矩形であり、切り込み部分の近傍におけるカバー膜材151にその一辺が固定されている。対して、その対辺はカバー膜材151に固定されていない。補助膜材153の上述の対辺の裏側には、第2裏面ファスナ155Aが、メインビーム100の外膜材110に固定された補助膜材153の上述の一辺と、上述の切り込みを挟んで反対側の位置におけるカバー膜材151の表側には、第2表面ファスナ155Bがそれぞれ取付けられている。第2裏面ファスナ155A、第2表面ファスナ155Bは、互いに着脱自在な固定をなすための面ファスナであり、例えば、ベロクロで構成されている。
上述の切り込みを閉じた状態で、第1裏面ファスナ154Aと第1表面ファスナ154Bとを互いに固定する。更にその状態で、補助膜材153で上述の切り込みを覆い、第2裏面ファスナ155Aと第2表面ファスナ155Bとを固定することにより、カバー膜材151の切り込み部分を、補助膜材153で覆った状態を維持できるようになる。図17に示されているのは、その状態である。
上述した複数の面ファスナは、複数の膜材を着脱自在に固定する目的で使用されている。その目的が達成できるのであれば上述の面ファスナを他の構成に置換可能なのは言うまでもない。
サブビーム200について説明する。サブビーム200は、既に述べたように、外膜材110及び内膜材120を備えている。また、サブビーム200の端部には、第2部材400が取付けられている。
サブビーム200の外膜材110におけるサブビーム200の端部から所定の距離だけ離れた部分には、サブ面ファスナ252が取付けら得ている。サブ面ファスナ252は、これには限られないがテープ状であり、外膜材110の外周を一周するようにされている。
変形例4においてメインビーム100にサブビーム200を接続する方法は以下のようなものである。
まず、メインビーム100において、第2裏面ファスナ155Aと第2表面ファスナ155Bとの固定を解除することにより補助膜材153を、図18に示したように開いた状態とする。次いで、第1裏面ファスナ154Aと第1表面ファスナ154Bとの固定を解除し、カバー膜材151の切り込み部分を開く。それにより、サブビーム200のメインビーム100に接続される側の端部を、カバー部150の内部に挿入しやすくなる。
その状態で、サブビーム200の端部をカバー部150の内部に挿入し、サブビーム200に取付けられた第2部材400を、メインビーム100のカバー部150の奥に相当する位置に取付けられた第1部材300に対して着脱自在に固定する。第1部材300と第2部材400との固定の方法は、実施形態や変形例1から変形例3で述べた通りである。
第1部材300と第2部材400とが固定された状態で、カバー膜材151の内周面に取付けられたメイン面ファスナ152と、サブビーム200の外周面に取付けられたサブ面ファスナ252とは、それらの位置が互いに対応した位置に位置するようになっている。メイン面ファスナ152と、サブ面ファスナ252とを固定する。これにより、メインビーム100とサブビーム200との着脱自在な固定が、更に安定したものとなる。
次いで、カバー膜材151の切り込みを閉じた状態で、第1裏面ファスナ154Aと第1表面ファスナ154Bとを互いに固定する。更にその状態で、補助膜材153で上述の切り込みを覆い、第2裏面ファスナ155Aと第2表面ファスナ155Bとを固定することにより、カバー膜材151の切り込み部分を覆った状態で、補助膜材153を固定する。
これにて、メインビーム100とサブビーム200の着脱自在な固定が終了する。サブビーム200の端部はカバー膜材151にて覆われた状態となり、メインビーム100とサブビーム200との接続部分が滑らかになるため、エアビーム構造物Xの美観が向上する。
100 メインビーム
110 外膜材
120 内膜材
131 接続口
150 カバー部
151 カバー膜材
152 メイン面ファスナ
252 サブ面ファスナ
200 サブビーム
300、300X、300Y 第1部材
300A Oリング
300B ジョイントピース
300C 固定リング
310X、310Y 第1外部材
311X、311Y 板部
312X 孔
313X、313Y 突出部
314X 外筒
315X 係合溝
316X 筒体
317X 係止顎
320 第1内部材
321 円環部
322 孔
323 筒部
400、400X、400Y 第2部材
410X 第2外部材
411X 板部
412X 孔
413X 突出部
414X 内筒
415X 係合突起
416X 筒体
417X 肉厚部
420 第2内部材
421 円環部
422 孔
423 筒部

Claims (9)

  1. 内部に空気を充填することができる気室であるメイン気室を区画する、膜材にて構成されたメイン袋を備えており、前記メイン気室に空気を充填することによりその予定された形状が維持されるようにされた、平面視した場合に平行に配される、前記メイン気室に空気を充填したときにアーチ状となるビームである、少なくとも2つのメインビームと、
    内部に空気を充填することができる気室であるサブ気室を区画する、膜材にて構成されたサブ袋を備えており、前記サブ気室に空気を充填することによりその予定された形状が維持されるようにされた、隣接する前記メインビーム同士を繋ぐ、前記サブ気室に空気を充填したときに直線状となるビームである複数のサブビームと、
    を有するエアビーム構造物であって、
    前記メインビームと接続される前記サブビームの両端部は、前記メインビームに対して着脱自在な固定をなすことができるように構成されている、
    エアビーム構造物。
  2. 前記メインビームのうち前記サブビームと接続されることが予定された位置である特定位置には第1部材が、前記サブビームの両端部には第2部材がそれぞれ取付けられており、前記第1部材と前記第2部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されている、
    請求項1記載のエアビーム構造物。
  3. 前記メインビームの前記特定位置に相当する位置における前記メイン袋には孔が設けられているとともに、前記第1部材は、その外周が前記メイン袋の前記孔を囲む板状の第1外部材と、前記孔の縁を前記メイン袋の内側から前記第1外部材との間で挟持した状態で前記第1外部材と固定される第1内部材とを備えており、
    前記サブビームの両端に相当する位置におけるサブ袋には孔が設けられているとともに、前記第2部材は、その外周が前記サブ袋の前記孔を囲む板状の第2外部材と、前記孔の縁を前記サブ袋の内側から前記第2外部材との間で挟持した状態で前記第2外部材と固定される第2内部材とを備えており、
    前記第1外部材と前記第2外部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されている、
    請求項2記載のエアビーム構造物。
  4. 前記第1外部材と前記第2外部材とは、互いに係止することにより着脱自在な固定をなすことができるように構成されている、
    請求項3記載のエアビーム構造物。
  5. 前記第1外部材と前記第2外部材とは、両者を係止する第3部材を用いることにより、第3部材を介して互いに係止されることにより着脱自在な固定をなすことができるように構成されている、
    請求項3記載のエアビーム構造物。
  6. 前記第1外部材と前記第2外部材の板に垂直な方向から見た場合の外形はともに円形である、
    請求項3から5のいずれかに記載のエアビーム構造物。
  7. 前記第1内部材は、前記メイン袋の前記孔の縁に沿う環状の形状であり、
    前記第2内部材は、前記サブ袋の前記孔の縁に沿う環状の形状である、
    請求項3から6のいずれかに記載のエアビーム構造物。
  8. 前記メインビームと接続される前記サブビームの両端部は、互いに接続される前記サブビームが備えるサブ気室と前記メインビームが備える前記メイン気室とを連通させた連通状態と、連通させない非連通状態とのいずれかを任意に選択した状態で、前記メインビームに対して着脱自在な固定をなすことができるように構成されている、
    請求項1から7のいずれかに記載のエアビーム構造物。
  9. 前記メインビームのうち前記サブビームと接続されることが予定された位置である特定位置には第1部材が、前記サブビームの両端部には第2部材がそれぞれ取付けられており、前記第1部材と前記第2部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されているとともに、
    前記メインビームの前記特定位置に相当する位置における前記メイン袋には孔が設けられているとともに、前記第1部材は、その外周が前記孔を囲む板状の第1外部材と、前記孔の縁を前記メイン袋の内側から前記第1外部材との間で挟持した状態で前記第1外部材と固定される第1内部材とを備えており、
    前記サブビームの両端には孔が設けられているとともに、前記第2部材は、その外周が前記孔を囲む板状の第2外部材と、前記孔の縁を前記サブ袋の内側から前記第2外部材との間で挟持した状態で前記第2外部材と固定される第2内部材とを備えており、
    前記第1外部材と前記第2外部材とは、着脱自在な固定をなすことができるように構成されており、
    且つ連通状態とされる部分における前記第1外部材及び前記第2外部材は、前記メイン袋の前記孔及び前記サブ袋の前記孔と連通する孔を備えており、
    非連通状態とされる部分における前記第1外部材及び前記第2外部材は、前記メイン袋の前記孔及び前記サブ袋の前記孔をそれぞれ塞ぐようにされている、
    請求項8記載のエアビーム構造物。
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