JP2022073508A - クレーン変形態様推定システム - Google Patents

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伸広 ▲高▼松
Nobuhiro Takamatsu
哲 岡田
Satoru Okada
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Abstract

【課題】クレーンにおいて外力を受けるアタッチメントの仮想的な変形態様の推定精度の維持を図りながら、当該推定処理に要するデータ量の低減を図りうる技術を提供する。【解決手段】レーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメント14を構成する、ブーム141(第1アタッチメント要素)およびジブ142(第2アタッチメント要素)のそれぞれの変形態様がクレーンモデルにしたがって推定される。クレーンモデルは、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメント14に対する力の作用態様を特定するための「作用力因子」と、ブーム141およびジブ142のそれぞれの姿勢を特定するための「姿勢因子」と、ブーム141およびジブ142のそれぞれの変形態様を表わす「角度変化(仰角偏差Δθ1、Δθ2)」と、の相関関係を表わすモデルである。【選択図】図4

Description

本発明は、クレーンにおいて外力および慣性力のそれぞれに応じて変形するアタッチメントの仮想的な変形態様を推定する技術に関する。
クレーンのジブ等の構造部材の変形を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。クレーン分野について生産性および安全性の向上のため、BIM(Buliding Information Modeling)が採用されている。施工段階において、施工に必要な重機の選定およびクレーンなどの建設機械の揚重計画が必要となるので、BIMが用いられて重機モデルにおけるたわみが3次元で表現されうる。
特開2020-158225号公報
しかし、クレーンを構成するジブ等の構造部材の姿勢と、クレーンにより吊り上げられる物体の重量など、当該構造部材に変形をもたらす因子との組み合わせごとに、仮想空間座標系において当該構造部材の複数の点のそれぞれを変位させて当該アタッチメントの変形態様を表現する際にデータ量が過多となってしまう。
そこで、本発明は、クレーンにおいて外力を受けるアタッチメントの仮想的な変形態様の推定精度の維持を図りながら、当該推定処理に要するデータ量の低減を図りうる技術を提供することを目的とする。
本発明のクレーン変形態様推定システムは、
クレーンにおいてクレーン本体に対して起伏可能に連結され、外力および慣性力のそれぞれに応じて変形するアタッチメントの仮想的な変形態様を推定するための演算処理装置を備えているシステムであって、
前記演算処理装置が、
入力インターフェースを通じて入力された前記アタッチメントに対する力の作用態様を特定するための作用力因子と、前記アタッチメントの姿勢を特定するための姿勢因子と、を認識する入力処理要素と、
前記入力処理要素により認識された前記作用力因子および前記姿勢因子に基づき、前記作用力因子と、前記姿勢因子と、前記アタッチメントの変形態様を表わす角度変化態様と、の相関関係を表わすクレーンモデルにしたがって、前記アタッチメントが前記姿勢因子により特定される姿勢を基準として、前記アタッチメントに対して前記作用力因子により特定される態様で力が作用している状態における当該アタッチメントの変形態様を表わす角度変化態様を前記アタッチメントの変形態様として推定する推定処理要素と、
前記推定処理要素により推定された前記アタッチメントの変形態様を表わす情報を出力インターフェースに出力させる出力処理要素と、を備えている。
当該構成のクレーン変形態様推定システムによれば、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメントの変形態様がクレーンモデルにしたがって推定される。クレーンモデルは、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメントに対する力の作用態様を特定するための「作用力因子」と、アタッチメントの姿勢を特定するための「姿勢因子」と、アタッチメントの変形態様を表わす「角度変化態様」と、の相関関係を表わすモデルである。すなわち、クレーンモデルでは、ある姿勢のアタッチメントに対する力の作用態様に応じた当該アタッチメントの変形態様が、アタッチメントの角度変化態様により表現されている。このため、アタッチメントのたわみ量などにより特定される変形態様が、当該アタッチメントの複数箇所のそれぞれの変位態様または複数の点のそれぞれの変位ベクトルにより表現されている場合と比較して、当該複数の点を代表する単一の角度によって表現されることでデータ量の低減を図りながらも、アタッチメントの変形態様の推定精度の向上が図られる。
本発明のクレーン変形態様推定システムにおいて、
前記入力処理要素が、前記アタッチメントを構成する、前記クレーン本体に対して起伏可能に連結されている第1アタッチメント要素の姿勢を特定するための第1姿勢因子と、前記第1アタッチメント要素に対して姿勢および位置のうち少なくとも一方を変更可能に、直接的にまたは間接的に連結されている第2アタッチメント要素の姿勢を特定するための第2姿勢因子と、のそれぞれを前記姿勢因子として認識し、
前記推定処理要素が、前記アタッチメントが前記姿勢因子により特定される姿勢を基準として、前記アタッチメントに対して前記作用力因子により特定される態様で力が作用している状態における前記第1アタッチメント要素および前記第2アタッチメント要素のそれぞれの姿勢変化態様を表わす角度変化態様を前記アタッチメントの変形態様として推定することが好ましい。
当該構成のクレーン変形態様推定システムによれば、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメントを構成する、第1アタッチメント要素および第2アタッチメント要素のそれぞれの変形態様がクレーンモデルにしたがって推定される。クレーンモデルは、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメントに対する力の作用態様を特定するための「作用力因子」と、第1アタッチメント要素および第2アタッチメント要素のそれぞれの姿勢を特定するための「姿勢因子」と、第1アタッチメント要素および第2アタッチメント要素のそれぞれの変形態様を表わす「角度変化態様」と、の相関関係を表わすモデルである。すなわち、クレーンモデルでは、ある姿勢のアタッチメントに対する力の作用態様に応じた当該アタッチメントを構成する第1アタッチメント要素および第2アタッチメント要素のそれぞれの変形態様が、第1アタッチメント要素および第2アタッチメント要素のそれぞれの角度変化態様により表現されている。このため、各アタッチメント要素のたわみ量などにより特定される変形態様が、当該各アタッチメント要素の複数箇所のそれぞれの変位態様または複数の点のそれぞれの変位ベクトルにより表現されている場合と比較して、データ量の低減を図りながらも、各アタッチメント要素の変形態様の推定精度の向上が図られる。
本発明のクレーン変形態様推定システムにおいて、
前記入力処理要素が、前記アタッチメントにより吊り上げられる吊荷の重量を前記作用力因子として認識することが好ましい。
当該構成のクレーン変形態様推定システムによれば、吊荷の重量が入力インターフェースを通じてユーザにより指定されることにより、当該指定重量を有する吊荷が吊り上げられている際にアタッチメントに作用する力に応じた当該アタッチメントの角度がその変形態様として推定される。
クレーン変形態様推定システムの構成説明図。 詳細クレーンモデルにより表現されるクレーンの概略説明図。 クレーンの構成説明図。 簡易クレーンモデルに関する説明図。 クレーン変形態様推定方法を示すフローチャート。 クレーン変形態様の推定結果の出力態様に関する説明図。
(クレーン変形態様システムの構成)
クレーン変形態様システム20は、端末装置40とネットワークを介して相互通信可能に接続されているサーバにより構成されている。
クレーン変形態様システム20は、入力処理要素21と、出力処理要素22と、推定処理要素24と、クレーンモデルデータベース28と、を備えている。クレーンモデルデータベース28は、クレーン変形態様システム20を構成するサーバとは別個のデータベースサーバにより構成されていてもよい。
入力処理要素21、出力処理要素22および推定処理要素24のそれぞれは、単一のまたは複数の演算処理装置(CPU、シングルプロセッサコア、マルチプロセッサコアなど)により構成されている。当該演算処理装置が記憶装置(メモリ、ハードディスクなど)に格納されているデータおよびプログラム(コンピュータソフトウェア)を読み取り、当該データに基づき、当該プログラムにしたがって演算処理を実行する機能を有している。
端末装置40は、例えばスマートホン、タブレット端末およびノートパソコンなどの携帯可能な情報処理装置により構成されている。端末装置40は、端末入力インターフェース41と、端末出力インターフェース42と、端末制御装置44と、を備えている。端末入力インターフェース41は、手動操作式のキーおよび/またはボタン、ならびに必要に応じて音声認識装置により構成されている。端末出力インターフェース42は、画像表示装置および必要に応じて音声出力装置により構成されている。端末入力インターフェース41および端末出力インターフェース42がタッチパネルにより構成されていてもよい。端末制御装置44は、演算処理装置(CPU、シングルプロセッサコア、マルチプロセッサコアなど)により構成されている。当該演算処理装置が記憶装置(メモリ、ハードディスクなど)に格納されているデータおよびプログラム(コンピュータソフトウェア)を読み取り、当該データに基づき、当該プログラムにしたがって演算処理を実行する機能を有している。
(詳細クレーンモデルにより表現されるクレーンの構成)
図2には、詳細クレーンモデルにより表現されるクレーンの一例が示されている。詳細クレーンモデルによれば、クレーン10が無負荷状態であって変形していない場合における当該クレーンの複数の点pn(0)(n=1,2,‥N)の座標値が定義され、クレーン10が負荷状態であって変形した場合における当該クレーンの複数の点pn(m)の座標値が、FEM(有限要素法)にしたがって計算または算定される。図2に示されている移動式のクレーン10は、下部走行体11と、上部旋回体12と、ブーム起伏装置121と、ジブ起伏装置122と、ブーム141と、ジブ142と、を備えている。下部走行体11および上部旋回体12により「クレーン本体」が構成されている。ブーム141(第1アタッチメント要素)およびジブ142(第2アタッチメント要素)により「アタッチメント14」が構成されている。
クレーン10の種類、仕様およびアタッチメント14の種類は様々に変更されてもよい。クレーン10は、クローラクレーンではなく、ホイールクレーン(タイヤ走行するクレーン、ラフテレーンクレーン、トラッククレーン、オールテレーンクレーン)などの異なる移動式クレーンであってもよく、ジブクレーン、クライミングクレーンまたはタワークレーンなどの固定式クレーンであってもよい。クレーン10が、タワークレーンのほか、ラフィングクレーンまたは固定ジブクレーンであってもよい。ジブ142が省略され、クレーン10が、ブーム141をアタッチメント14として備えていてもよい。ブーム14が、テレスコ(登録商標)(伸縮)ブームのほか、ラチスブームであってもよい。
クレーン10に対して位置および姿勢が固定されている、詳細クレーンモデルを定義する仮想空間における実機座標系は、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回軸線に平行なz軸と、上部旋回体12の前後方向に平行なx軸と、z軸およびx軸のそれぞれに直交するy軸と、により定義されている。クレーン10の構成要素の位置および/または姿勢を説明するために実機座標系が適宜参照される。
下部走行体11は、例えば、原動機の動力をクローラおよび/またはホイールに伝達することにより当該クローラおよび/またはホイールが接している地面に対して移動する機能を有している。上部旋回体12は、下部走行体11の上側にあって下部走行体11に対して旋回可能に連結されている。上部旋回体12は、クレーン10の前後方向のバランスをとるためのカウンタウエイト120と、キャブ124(運転室)と、を備えている。
ブーム141は、左右一対のブームフットピン1410(フットピン)のそれぞれを介して、上部旋回体12の左右両側に対して起伏可能に取り付けられる。ブーム141は、パイプが組み合わされたラチス構造を有するラチスブームであってもよく、箱形構造を有する伸縮ブームであってもよい。
ブーム141がラチスブームである場合、ブーム141の長手方向に垂直なブーム141の断面形状は、略四角形である。ブーム141は、左右の側面1411と、背面1412と、腹面1413と、を有している。ブーム141の左右の側面1411のそれぞれは、左方向(+y方向)および右方向(-y方向)のそれぞれに向いている。ブーム141の背面1412は、当該ブーム141が起こされた状態においてブーム141の後方向(-x方向)に向いている。ブーム141の腹面1413は、この状態においてブーム141の前方向(+x方向)に向いている。
ブーム141が箱型構造の伸縮ブームである場合、ブーム141の長手方向に対してブーム141の断面形状は、略四角形である。この場合、当該断面における腹面1413に相当する輪郭線は略半円形状または略円弧状であってもよい。ブーム141がラチスブームである場合、ブーム141を構成するパイプには、主柱1414と、縦材1415と、横材(図示略)と、斜材1416と、がある。主柱1414は、ブーム141の四角形断面の4つの隅角部分に配置され、ブーム141の長手方向に延在しているパイプである。縦材1415は、側面1411を構成し、ブーム141の長手方向および横方向Yのそれぞれに直交する方向に延在している。図示しない横材は、背面1412および腹面1413を構成し、左右方向に延在しているパイプである。斜材1416は、ブーム141の表面を構成し、主柱1414、縦材1415および横材のそれぞれに対して傾斜する方向に延在している。
ブーム141の背面1412の左右のそれぞれには、左右一対のブームバックストップ1210のそれぞれが取り付けられている。ブームバックストップ1210(バックストップ)は、ブーム141の回転を制限し、ひいては、上部旋回体12に対するブーム141の後方向への回転を制限する。ブームバックストップ1210の上端部は、ブーム141に接触可能であってもよく、ブーム141に接続されていてもよい。ブームバックストップ1210の下端部は、上部旋回体12に接触可能であってもよく、上部旋回体12に接続されていてもよい。ブームバックストップ1210の上端部および下端部のうち少なくとも一方の端部は、当該端部と隣り合う構造物(ブーム141または上部旋回体12)に対して連結されている。ブームバックストップ1210は、ばねにより伸縮可能であってもよく、油圧により伸縮可能であってもよく、ばねおよび油圧により伸縮可能であってもよい。ジブバックストップ1220も同様である。
上部旋回体12に対してブーム141をクレーン本体または上部旋回体12に対して起伏させるためのブーム起伏装置121は、マスト1211と、ブームガイライン1212(ガイライン)と、上部スプレッダ1213と、下部スプレッダ1214と、ブーム起伏ロープ1215と、を備えている。
マスト1211は、上部旋回体12に起伏可能に取り付けられ、ブーム141よりも後方向に配置される。マスト1211は、左右の(2本の)主柱と、左右の主柱どうしをつなぐ部材と、を備えている。
ブームガイライン1212(ガイライン)は、マスト1211の先端部(上部旋回体12に取り付けられる側とは反対側)とブーム141の先端部とに接続される。ブームガイライン1212は、リンク部材(ガイリンク)およびロープ(ガイロープ)の少なくともいずれかを有する部材である(後述するジブガイライン1223およびストラットガイライン1224も同様)。ブームガイライン1212は、左右に(2本)設けられ、ブーム141およびマスト1211のそれぞれの左右部分に取り付けられる。
上部スプレッダ1213は、複数のシーブを有する装置であり、マスト1211の先端部に配置される。下部スプレッダ1214は、複数のシーブを有する装置であり、上部旋回体12の後方向端部に配置される。ブーム起伏ロープ1215は、下部スプレッダ1214および上部スプレッダ1213に掛けられている。このため、ブーム起伏ロープ1215が、ウインチ(図示略)により巻き取られまたは繰り出されると、下部スプレッダ1214と上部スプレッダ1213との間隔が変化する。その結果、マスト1211は、上部旋回体12に対して起伏する。マスト1211とブーム141とがブームガイライン1212で接続されているので、上部旋回体12に対してマスト1211が起伏すると、上部旋回体12に対してブーム141が起伏する。
ジブ142は、左右一対のジブフットピン1420(フットピン)のそれぞれを介して、ブーム141の左右両側に対して起伏可能または回動可能に連結されている。ジブ142は、ブーム141を介して、クレーン本体または上部旋回体12に対して起伏可能である。ジブ142は、ラチス構造を有するラチスジブでもよく、箱形構造を有してもよい。
ブーム141と同様に、ジブ142は、左右の側面1421と、背面1422と、腹面1423と、を有している。ブーム141と同様に、ジブ142を構成するパイプには、主柱1424と、縦材1425と、横材(図示略)と、斜材1426と、が含まれている。
ジブ142の背面1422の左右両側のそれぞれに、左右一対のジブバックストップ1220が取り付けられている。ジブバックストップ1220(バックストップ)は、ジブ142の回転を制限し、ひいてはブーム141に対するジブ142の後方向への回転を制限する。ジブバックストップ1220の長手方向の一端は、ジブ142に接続されてもよく、ジブ142に接触可能でもよい。ジブバックストップ1220の長手方向の他端(ジブ142に接続される側とは反対側の端)は、ブーム141の先端部に接触可能でもよく、ブーム141の先端部に接続されてもよい。ジブバックストップ1220の一端および他端の少なくともいずれかの端部は、この端部と隣り合う構造物(ジブ142またはブーム141)に接続されている。
ブーム141に対してジブ142を回動させるためのジブ起伏装置122は、フロントストラット1221と、リアストラット1222と、ジブガイライン1223(ガイライン)と、ストラットガイライン1224(ガイライン)と、ジブ起伏ロープ1226と、を備えている。ストラット1221、1222は、ブーム141の先端部に対して起伏可能であり、ジブ142よりも後方向に配置されている。フロントストラット1221は、ブーム141の先端部に起伏可能に取り付けられていてもよく、ジブ142の基端部に起伏可能に取り付けられていてもよい。フロントストラット1221は、ラチス構造を有していてもよく、箱形構造を有していてもよい。これは、リアストラット1222についても同様である。フロントストラット1221の先端部には、複数のシーブが設けられる。これは、リアストラット1222についても同様である。リアストラット1222は、ブーム141の先端部に起伏可能に取り付けられている。リアストラット1222は、フロントストラット1221よりも、下方向および後方向のうち少なくともいずれか一方に配置されている。
ストラットは、1本のみ設けられていてもよく、3本以上設けられていてもよい。リアストラット1222にバックストップ(リアストラットバックストップ1225)が取り付けられているが、フロントストラット1221にバックストップが取り付けられていてもよい。
ジブガイライン1223(ガイライン)は、フロントストラット1221の先端部とジブ142の先端部とに接続される。左右一対のジブガイライン1223は、ジブ142およびフロントストラット1221のそれぞれの左側および右側のそれぞれに取り付けられている。
ストラットガイライン1224(ガイライン)は、リアストラット1222の先端部とブーム141とに接続されている。左右一対のストラットガイライン1224は、リアストラット1222およびブーム141のそれぞれの左側および右側のそれぞれに取り付けられている。
ジブ起伏ロープ1226は、フロントストラット1221およびリアストラット1222のそれぞれの先端部のシーブに掛けられている。このため、ジブ起伏ロープ1226が、図示しないウインチにより巻き取られまたは繰り出されると、リアストラット1222の先端部とフロントストラット1221の先端部との間隔が変わる。この結果、フロントストラット1221が、ブーム141に対して起伏する。フロントストラット1221とジブ142とがジブガイライン1223で接続されているので、ブーム141に対してフロントストラット1221が起伏すると、ブーム141に対してジブ142が起伏する。
キャブ124の内部に配置されている操作レバーおよびペダルなどにより構成されている実機操作機構が、当該キャブ124の内部に搭乗したオペレータにより操作されることにより、クレーン10の動作が制御される。遠隔操作装置を構成する操作レバーおよびペダルなどにより構成されている遠隔操作機構がオペレータにより操作されることにより、クレーン10の動作が遠隔制御されてもよい。クレーン10は、例えば、油圧ポンプ、油圧アクチュエータ、およびコントロールバルブなどを備えている油圧回路により構成されている駆動機構によって駆動される。
クレーン10は、主巻フック161と、補巻フック162と、主巻フック161を巻き上げるための主巻ワイヤロープ163と、補巻フック162を巻き上げるための補巻ワイヤロープ164と、をさらに備えている。主巻ワイヤロープ163および補巻ワイヤロープ164のそれぞれが別個のウインチ(図示略)により巻き上げられるまたは巻き下げられることにより主巻フック161および補巻フック162のそれぞれが昇降される。
図3に示されているように、クレーン10は、実機制御装置100、センサ群101、実機操作機構102および駆動機構104を備えている。これらの構成は、詳細クレーンモデルにおいてクレーンを表現する際には省略される構成である。
実機操作機構102は、上部旋回体12の一部を構成するキャブ124(運転室)に搭載されている。実機操作機構102は、実機入力インターフェース1021および実機出力インターフェース1022を備えている。実機入力インターフェース1021は、下部走行体11の移動動作、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回動作など、クレーン10を操作するための操作レバーおよび操作ボタンなどにより構成されている。実機出力インターフェース1022は、画像表示装置のほか、音響出力装置により構成されている。操作レバーおよび操作ボタン、ならびに、画像表示装置等は、キャブ124の内部においてオペレータが座るシートの周囲に配置されている。
センサ群101は、ブーム141の上端部の位置または当該上端部を構成する4本の支柱1414のそれぞれの変位量を測定するためのセンサ、ならびに、ジブ142の上端部(先端部)の位置または当該上端部を構成する4本の支柱1424のそれぞれの変位量を測定するためのセンサにより構成されている。センサ群101は、さらに、ブームフットピン1410まわりのブーム141の仰角(または起伏角)および方位を測定するためのセンサ、ジブフットピン1420まわりのジブ142の回動角(または起伏角)および方位を測定するためのセンサ、吊荷用のワイヤに生じる張力およびワイヤの繰り出し長さを測定するためのセンサ、ならびに、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回角度を測定するためのセンサなどにより構成されている。ブーム141がラチスブームである場合、当該ブーム141の延在長さを測定するためのセンサは省略される。
駆動機構104は、実機入力インターフェース1021を構成する実機操作レバー等の操作態様に応じて、下部走行体11の移動、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回、ブーム141およびジブ142のそれぞれの起伏および/または伸縮、ウインチによるワイヤの巻き取りまたは繰り出し等を実現するためのアクチュエータおよび力伝達機構等により構成されている。
(クレーンモデル)
前記構成のクレーン10のアタッチメント14の変形態様を表現するための簡易クレーンモデルによれば、図4に示されているように、アタッチメント14が実機座標系のx-z平面に平行な平面におけるスケルトンにより表現されている。
図4において、点P0(0)、P1(0)、P2(0)およびP3(0)のそれぞれは、アタッチメント14により吊荷が吊り上げられていない状態(吊荷の重力がアタッチメント14に作用していない無負荷状態)におけるブームフットピン1410、ブーム141の先端部(例えば、リアストラット1222の取り付け位置)、ジブフットピン1420およびジブ142の先端部のそれぞれに相当する。
当該無負荷状態において、例えば、左右のブームフットピン1410のそれぞれを表わす2つの点p14101(0)およびp14102(0)の座標値の平均値が点P0(0)の座標値(x0(0)、y0(0)、z0(0))として定義されている。同様に、左右のジブフットピン1420のそれぞれを表わす2つの点p14201(0)およびp14202(0)の座標値の平均値が点P2(0)の座標値(x2(0)、y2(0)、z2(0))として定義されている。また、ブーム141の先端部を構成する4本の支柱1414またはそれらの先端部のそれぞれを表わす4つの点p14141(0)、p14142(0)、p14143(0)およびp14144(0)の座標値の平均値が点P1(0)の座標値(x1(0)、y1(0)、z1(0))として定義されている。同様に、ジブ142の先端部を構成する4本の支柱1424またはそれらの先端部のそれぞれを表わす4つの点p14241(0)、p14242(0)、p14243(0)およびp14244(0)の座標値の平均値が点P3(0)の座標値(x3(0)、y3(0)、z3(0))として定義されている。
ブーム141(線分P0(0)-P1(0)に相当する。)およびジブ142(線分P2(0)-P3(0)に相当する)のそれぞれの水平面に対する仰角θ1(0)およびθ2(0)は次の関係式(01)および(02)により表現される。
θ1(0)=tan-1{(z1(0)-z0(0))/(x1(0)-x0(0))} ‥(01)。
θ2(0)=tan-1{(z3(0)-z2(0))/(x3(0)-x2(0))} ‥(02)。
図4において、点P0(m)、P1(m)、P2(m)およびP3(m)のそれぞれは、アタッチメント14により質量mの吊荷が吊り上げられている状態(吊荷の重力がアタッチメント14に作用している負荷状態)におけるブームフットピン1410、ブーム141の先端部、ジブフットピン1420およびジブ142の先端部のそれぞれに相当する。
当該負荷状態において、例えば、FEM(有限要素法)にしたがって算出される左右のブームフットピン1410のそれぞれを表わす2つの点p14101(m)およびp14102(m)の座標値の平均値が点P0(m)の座標値(x0(m)、y0(m)、z0(m))として算出される。同様に、FEM(有限要素法)にしたがって算出される左右のジブフットピン1420のそれぞれを表わす2つの点p14201(m)およびp14202(m)の座標値の平均値が点P2(m)の座標値(x2(m)、y2(m)、z2(m))として算出される。また、FEM(有限要素法)にしたがって算出されるブーム141の先端部を構成する4本の支柱1414またはそれらの先端部のそれぞれを表わす4つの点p14141(m)、p14142(m)、p14143(m)およびp14144(m)の座標値の平均値が点P1(m)の座標値(x1(m)、y1(m)、z1(m))として算出される。同様に、FEM(有限要素法)にしたがって算出されるジブ142の先端部を構成する4本の支柱1424またはそれらの先端部のそれぞれを表わす4つの点p14241(m)、p14242(m)、p14243(m)およびp14244(m)の座標値の平均値が点P3(m)の座標値(x3(m)、y3(m)、z3(m))として算出される。クレーン10の仕様によっては、ブーム141またはジブ142の先端部の点を表わす座標値として、フック161、162を吊り下げるシーブを表わす点の座標値または複数の点の座標値の平均値が用いられてもよい。
ブーム141(線分P0(m)-P1(m)に相当する。)およびジブ142(線分P2(m)-P3(m)に相当する)のそれぞれの水平面に対する仰角θ1(m)およびθ2(m)は次の関係式(21)および(22)により表現される。
θ1(m)=tan-1{(z1(m)-z0(m))/(x1(m)-x0(m))} ‥(21)。
θ2(m)=tan-1{(z3(m)-z2(m))/(x3(m)-x2(m))} ‥(22)。
ブーム141の水平面に対する仰角の偏差Δθ1=θ1(m)-θ1(m)は、ブーム141が水平面に対して仰角θ1(m)(~上部旋回体12に対する起伏角度)をなす姿勢にあり、かつ、ジブ142が水平面に対して仰角θ2(m)(~上部旋回体12に対する起伏角度)をなす姿勢にある状態で、アタッチメント14により質量mの吊荷が吊り上げられた際のブーム141の変形態様またはたわみ量を表わしている。ジブ142の水平面に対する仰角の偏差Δθ2=θ2(m)-θ2(m)は、ブーム141が水平面に対して仰角θ1(m)の姿勢にあり、かつ、ジブ142が水平面に対して仰角θ2(m)の姿勢にある状態で、アタッチメント14により質量mの吊荷が吊り上げられた際のジブ142の変形態様またはたわみ量を表わしている。
アタッチメント14の姿勢(ブーム141の仰角θ1(m)およびジブ142の仰角θ2(m)により特定される。)および当該アタッチメント14により吊り上げられる吊荷の質量mがさまざまに変更されたうえで、前記のようなアタッチメント14の変形態様を表わす仰角偏差Δθ1、Δθ2の特定が繰り返される。結果的に、アタッチメント14の姿勢と、吊荷の質量m(アタッチメント14に対する力の作用態様)と、仰角偏差(角度変化態様)で表現されているアタッチメント14の変形態様と、の相関関係を表わす簡易クレーンモデルがテーブル、関数またはモデルパラメータなどにより定義される。簡易クレーンモデルは、詳細クレーンモデルと同様にクレーン10の機種ごとに別個に構築され、機種を識別するための機種識別子と関連付けられてクレーンモデルデータベース28に登録される。
(機能)
前記構成のクレーン変形態様推定システム20の機能について図5のフローチャートを用いて説明する。
端末装置40において端末入力インターフェース41を通じて指定アプリ(アプリケーションソフトウェア)が起動されるなどの指定操作があったことに応じて、機種識別子を指定するための画面が端末制御装置44によって端末出力インターフェース42に出力される(図5/STEP410)。
端末制御装置44により、端末入力インターフェース41を通じて機種識別子が一定時間内に指定されたか否かが判定される(図5/STEP412)。当該判定結果が否定的である場合(図5/STEP412‥NO)、STEP410以降の処理が繰り返される。
当該判定結果が肯定的である場合(図5/STEP412‥YES)、姿勢因子および作用力因子を指定するための画面が端末制御装置44によって端末出力インターフェース42に出力される(図5/STEP414)。
「作用力因子」は、アタッチメント14に対する力の作用態様を特定するための因子である。例えば、アタッチメント14により吊り上げられる吊荷の質量が作用力因子に該当する。「姿勢因子」は、アタッチメント14の姿勢を特定するための因子である。例えば、ブーム141の水平面に対する仰角θ1(m)(~上部旋回体12に対する起伏角度)およびジブ142の水平面に対する仰角θ2(m)(~上部旋回体12に対する起伏角度)が姿勢因子に該当する。
端末制御装置44により、端末入力インターフェース41を通じて姿勢因子および作用力因子が一定時間内に指定されたか否かが判定される(図5/STEP416)。当該判定結果が否定的である場合(図5/STEP416‥NO)、STEP410以降の処理が繰り返される。
当該判定結果が肯定的である場合(図5/STEP416‥YES)、機種識別子、姿勢因子および作用力因子が端末制御装置44によって、端末出力インターフェース42を構成する端末無線通信機器により、クレーン変形態様推定システム20を構成するサーバに対して送信される(図5/STEP418)。
クレーン変形態様推定システム20において、入力処理要素21により機種識別子、姿勢因子および作用力因子が受信される(図5/STEP210)。推定処理要素24により、機種識別子により識別される機種に対応するクレーンモデルがクレーンモデルデータベース28から読み出されまたは検索される(図5/STEP212)。推定処理要素24により、姿勢因子および作用力因子に基づき、当該クレーンモデルにしたがって、クレーン10のアタッチメント14の仮想空間における変形態様が推定される(図5/STEP214)。これにより、ブーム141が水平面に対して仰角θ1(m)をなす姿勢にあり、かつ、ジブ142が水平面に対して仰角θ2(m)をなす姿勢にある状態で、アタッチメント14により質量mの吊荷が吊り上げられた際のブーム141の変形態様またはたわみ量がブーム141の水平面に対する仰角偏差Δθ1=θ1(m)-θ1(m)およびジブ142の水平面に対する仰角偏差Δθ2=θ2(m)-θ2(m)が、ブーム141およびジブ142の変形態様またはたわみ量として推定される(図4参照)。
続いて、出力処理要素22により当該推定結果が端末装置40に対して送信される(図5/STEP220)。これに応じて、端末装置40において端末制御装置44により端末無線通信機器を通じて当該推定結果が受信される(図5/STEP420)。そして、端末制御装置44により、端末出力インターフェース42に当該推定結果を表わす画面が出力される(図5/STEP420)。これにより、例えば図6に示されているように、姿勢因子により特定される姿勢にある変形前のアタッチメント14と、作用力因子により特定される態様で仮想的に作用する力に応じた変形後のアタッチメント14と、が模擬的に表現され、かつ、当該変形量を表わす仰角偏差Δθ1およびΔθ2の数値が示されている画面が端末出力インターフェース42に出力される。
(作用効果)
前記機能を発揮するクレーン変形態様推定システム20によれば、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメント14を構成する、ブーム141(第1アタッチメント要素)およびジブ142(第2アタッチメント要素)のそれぞれの変形態様がクレーンモデルにしたがって推定される。クレーンモデルは、クレーン本体に対して起伏可能に連結されているアタッチメント14に対する力の作用態様を特定するための「作用力因子」と、ブーム141およびジブ142のそれぞれの姿勢を特定するための「姿勢因子」と、ブーム141およびジブ142のそれぞれの変形態様を表わす「角度変化(仰角偏差Δθ1、Δθ2)」と、の相関関係を表わすモデルである(図4参照)。すなわち、クレーンモデルでは、ある姿勢のアタッチメント14に対する力の作用態様に応じた当該アタッチメント14を構成するブーム141およびジブ142のそれぞれの変形態様が、ブーム141およびジブ142のそれぞれの角度変化量により表現されている。このため、各アタッチメント要素のたわみ量などにより特定される変形態様が、当該各アタッチメント要素の複数箇所のそれぞれの変位態様または複数の点のそれぞれの変位ベクトルにより表現されている場合と比較して、当該複数の点を代表する単一の角度によって表現されることでデータ量の低減を図りながらも、ブーム141およびジブ142の変形態様の推定精度の向上が図られる。
(本発明の他の実施形態)
前記実施形態では、クレーン変形態様推定システム20が端末装置40と相互通信機能を有するサーバにより構成されていたが、他の実施形態としてクレーン変形態様推定システム20が端末装置40により構成されていてもよい。
前記実施形態では、ブーム141およびジブ142のそれぞれの変形態様が、実機座標系のx-z平面に平行な平面におけるブーム141およびジブ142のそれぞれの仰角偏差Δθ1、Δθ2として表現または推定されていたが、他の実施形態として、ブーム141およびジブ142のそれぞれの変形態様が、実機座標系のy-z平面またはx-y平面に平行な平面におけるブーム141およびジブ142のそれぞれの仰角偏差Δθ1、Δθ2として表現または推定されていてもよい。アタッチメント14のたわみ方向およびたわみ量のほか、アタッチメント14のねじれ方向およびねじれ量により、アタッチメント14の変形態様が表現または定義されていてもよい。
前記実施形態では、アタッチメント14により吊り上げられる吊荷の質量m、ひいては当該吊荷の重力由来の力がワイヤを介してアタッチメント14に作用する態様が力作用因子により定義または特定されていたが、他の実施形態として、吊荷の質量mに代えてまたは加えて、下部走行体11に対する上部旋回体12の旋回角速度および/または旋回角加速度の時間変化態様、ブーム141の起伏角速度および/または起伏角加速度の時間変化態様、ならびに、ジブ142の起伏角速度および/または起伏角加速度の時間変化態様により、当該角速度および/または角加速度に由来してアタッチメント14に作用する慣性力の作用態様が力作用因子により定義または特定されていてもよい。
10‥クレーン、11‥下部走行体、12‥上部旋回体、14‥アタッチメント、20‥クレーン変形態様推定システム、21‥入力処理要素、22‥出力処理要素、24‥推定処理要素、28‥クレーンモデルデータベース、40‥端末装置、41‥端末入力インターフェース、42‥端末出力インターフェース、44‥端末制御装置、100‥実機制御装置、101‥センサ群、102‥実機操作機構、104‥駆動機構、124‥キャブ(運転室)、141‥ブーム、142‥ジブ、1021‥実機入力インターフェース、1022‥実機出力インターフェース。

Claims (3)

  1. クレーンにおいてクレーン本体に対して起伏可能に連結され、外力および慣性力のそれぞれに応じて変形するアタッチメントの仮想的な変形態様を推定するための演算処理装置を備えているシステムであって、
    前記演算処理装置が、
    入力インターフェースを通じて入力された前記アタッチメントに対する力の作用態様を特定するための作用力因子と、前記アタッチメントの姿勢を特定するための姿勢因子と、を認識する入力処理要素と、
    前記入力処理要素により認識された前記作用力因子および前記姿勢因子に基づき、前記作用力因子と、前記姿勢因子と、前記アタッチメントの変形態様を表わす角度変化態様と、の相関関係を表わすクレーンモデルにしたがって、前記アタッチメントが前記姿勢因子により特定される姿勢を基準として、前記アタッチメントに対して前記作用力因子により特定される態様で力が作用している状態における当該アタッチメントの変形態様を表わす角度変化態様を前記アタッチメントの変形態様として推定する推定処理要素と、
    前記推定処理要素により推定された前記アタッチメントの変形態様を表わす情報を出力インターフェースに出力させる出力処理要素と、を備えている
    ことを特徴とするクレーン変形態様推定システム。
  2. 請求項1記載のクレーン変形態様推定システムにおいて、
    前記入力処理要素が、前記アタッチメントを構成する、前記クレーン本体に対して起伏可能に連結されている第1アタッチメント要素の姿勢を特定するための第1姿勢因子と、前記第1アタッチメント要素に対して姿勢および位置のうち少なくとも一方を変更可能に、直接的にまたは間接的に連結されている第2アタッチメント要素の姿勢を特定するための第2姿勢因子と、のそれぞれを前記姿勢因子として認識し、
    前記推定処理要素が、前記アタッチメントが前記姿勢因子により特定される姿勢を基準として、前記アタッチメントに対して前記作用力因子により特定される態様で力が作用している状態における前記第1アタッチメント要素および前記第2アタッチメント要素のそれぞれの姿勢変化態様を表わす角度変化態様を前記アタッチメントの変形態様として推定する
    ことを特徴とするクレーン変形態様推定システム。
  3. 請求項1または2記載のクレーン変形態様推定システムにおいて、
    前記入力処理要素が、前記アタッチメントにより吊り上げられる吊荷の重量を前記作用力因子として認識する
    ことを特徴とするクレーン変形態様推定システム。
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