JP2022073184A - 什器の構造 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022073184000001
【課題】什器本体にパネルを配するにあたり、パネルの表裏を反転させてもこれを適切に設置できる什器を提供する。
【解決手段】パネル4に係止部材5を着脱可能に取り付け、その係止部材5が有する係止部52を介してパネル4を什器本体に保定する構造であって、前記パネル4は、その表面の態様と裏面の態様とが異なり、前記パネル4の表裏を反転させた上で前記係止部材5をパネル4に取り付けたときの前記係止部52に対するパネル4の相対位置が、パネル4の表裏を反転させずに同係止部材5をパネル4に取り付けたときの係止部52に対するパネル4の相対位置に略等しい什器の構造を構成した。
【選択図】図10

Description

本発明は、パネルに係止部材を取り付け、その係止部材が有する係止部を介してパネルを什器本体に保定する什器の構造に関する。
下記非特許文献1に、前方、後方または側方から物品を出し入れして収納することを可能としたフレキシブルな棚(シェルフ)が開示されている。この棚は、設立した複数本の支柱同士を左右または前後に伸びる複数本の横架フレームにより連結して構築した什器本体(骨組構造体)の横架フレームに、棚受となるフックを掛け止め、フックに棚板を支持させてなる。また、支柱及び横架フレームにより囲まれた方形状の窓領域にインセットパネル、即ち背面板、正面板や側板を嵌め込み、収納空間を任意に区画できるようになっている。
骨組構造体に棚板及びインセットパネルを取り付けるための具体的な構造は、下記特許文献1に開示されている。横架フレームの側面にはスリットが形成されており、そのスリットにフックを掛け止め、フックに棚板を載置して支持させる。このとき、フックがスペーサとして機能し、横架フレームの側面と棚板の端面との間に所定幅の隙間(または、目地)が確保される。インセットパネルの上下端面における、当該パネルの厚みの一方側の縁端からは、係止部となる薄片が上下方向に突出している。その係止部を横架フレームの側面と棚板の端面との隙間に差し込みつつ、インセットパネルの下端面をその直下に位置する横架フレームの上向面に載置し、かつインセットパネルの上端面をその直上に位置する横架フレームの下向面に臨ませることにより、インセットパネルを骨組構造体に対して配置することができる。
下記特許文献1に開示されている什器では、インセットパネルに係止部が一体的に成形され固定されている。その係止部は、インセットパネルの厚み方向の片側に偏倚している。従って、インセットパネルの表裏を反転させると、係止部を横架フレームと棚板との間に挿入できず、インセットパネルを骨組構造体に取り付けることができない。
特願2019-178389号明細書
"JUKE(登録商標)",コクヨ総合カタログ2020年版ファニチャー編,コクヨ株式会社,令和1年12月,p.512-519
本発明は、什器本体にパネルを配するにあたり、パネルの表裏を反転させてもこれを適切に設置可能とすることを所期の目的とする。
本発明では、パネルに係止部材を着脱可能に取り付け、その係止部材が有する係止部を介してパネルを什器本体に保定する構造であって、前記パネルは、その表面の態様(例えば、色や模様、柄、質感、その面の凹凸等、使用者が視覚的に視認できるもの)と裏面の態様とが異なり、前記パネルの表裏を反転させた上で前記係止部材をパネルに取り付けたときの前記係止部に対するパネルの相対位置が、パネルの表裏を反転させずに同係止部材をパネルに取り付けたときの係止部に対するパネルの相対位置に略等しい什器の構造を構成した。
より具体的には、前記什器本体のフレームの側面に棚板の端面を近接させ、当該フレームの上向面または下向面にパネルの端面を近接させた状態でフレームに対して棚板及びパネルを配置するものであり、前記パネルにおける前記フレームの上向面に近接する下端面またはフレームの下向面に近接する上端面に、当該下端面または上端面から突出しフレームの側面と前記棚板の端面との隙間に差し入る前記係止部を有した前記係止部材を取り付けることとする。前記パネルの表裏を反転させた上で前記係止部材をパネルに取り付けたときの前記係止部のパネルに対する厚み方向に沿った位置は、パネルの表裏を反転させずに同係止部材をパネルに取り付けたときの係止部のパネルに対する厚み方向に沿った位置に略等しい。
前記フレームの上向面または下向面の幅寸法と前記パネルの厚み寸法とは、略等しいことが好ましい。
前記パネルの端面における厚みの中央部にパネルの拡張する方向に沿って伸びる溝が形成されており、前記係止部材が、前記係止部と、前記溝に挿入される挿入部と、前記パネルの厚み方向に沿って延出し係止部と挿入部とを連結する連結部とを有しているならば、パネルの端面に係止部材を容易に着脱でき、しかもパネルの表裏を反転させてもパネルに対する係止部の相対位置が変化しない。
前記フレームの側面に前記棚板を支持する棚受となるフックが取り付けられる場合、前記係止部に前記フックとの干渉を回避する切欠が形成されることが好ましい。
前記パネルの表裏面の態様の具体例として、一方の面には穴が形成されていないが、他方の面には複数の穴が形成されているものを挙げることができる。
本発明によれば、什器本体にパネルを配するにあたり、パネルの表裏を反転させてもこれを適切に設置することが可能になる。
本発明の一実施形態の什器の斜視図。 同実施形態の什器の分解斜視図。 同実施形態の什器の横架フレームに取り付けられるフックの斜視図。 同実施形態の什器のパネルに取り付けられる係止部材の斜視図。 同実施形態の什器のパネルに取り付けられる遮蔽材の斜視図。 同実施形態の什器の要部を拡大した側断面図。 同実施形態の什器の要部を拡大した側断面図。 同実施形態の什器の要部を拡大した側断面図。 同実施形態の什器のパネル及び係止部材の斜視図。 同実施形態の什器のパネル及び係止部材の斜視図。 同実施形態の什器のパネル及び係止部材の要部を拡大した正断面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示す本実施形態の什器は、物品を収納可能な棚(シェルフ)である。この棚は、設立した複数本の支柱11同士を左右または前後に伸びる横架フレーム12により連結して構築した什器本体たる骨組構造体1に、棚板2及びインセットパネル3、4を取り付けてなるものである。
自立する骨組構造体1の要素であるフレーム、即ち支柱11及び横架フレーム12はそれぞれ、例えば金属製の角パイプ材から作製する。支柱11及び横架フレーム12の断面は、略正方形状である。支柱11の前後方向を向く側面の左右幅寸法と、左右方向を向く側面の前後幅寸法とは、互いに略等しい。左右に伸びる横架フレーム12の前後方向を向く側面の上下幅寸法と、上向面及び下向面の前後幅寸法とは、互いに略等しい。並びに、前後に伸びる横架フレーム12の左右方向を向く側面の上下幅寸法と、上向面及び下向面の前後幅寸法とは、互いに略等しい。そして、それら支柱11の幅寸法と横架フレーム12の幅寸法ともまた、互いに略等しい。
左右に並行して伸びる一対の横架フレーム12と、前後に並行して伸びる一対の横架フレーム12とは、平面視方形状の枠体をなす。左右に伸びる横架フレーム12の長さは、前後に伸びる横架フレーム12の長さの略二倍となっている。棚板2は、ちょうど横架フレーム12により囲まれる窓領域の内を埋めるように収まる。
棚板2は、木製の板材から作製してもよく、板金材を折曲成形して作製してもよい。棚板2は、平面視左右寸法が前後寸法の略二倍の長方形状の板状体である。棚板2の上下厚み寸法は、横架フレーム12の上下幅寸法に略等しいか、それよりも若干小さい。
図2、図6及び図8に示すように、前後に離間し左右に並行して伸びる一対の横架フレーム12の向かい合う側面(前方の横架フレーム12の後側面及び後方の横架フレーム12の前側面)には予め、これを貫通するスリット13を穿ってある。そのスリット13に、棚受となるフック14を掛け止め、フック14に棚板2を支持させることで、骨組構造体1に棚板2を着脱可能に取り付けることができる。棚板2の上面は、これに隣接する横架フレーム12の上向面と略面一となる。
フック14は、例えば板金材を打ち抜きプレス成形して作製する。図3に示すように、フック14は、横架フレーム12の側面に添接する垂下板141と、垂下板141の上端に連接しておりスリット13を介して横架フレーム12内に挿入される屈折板142と、垂下板141の下端に連接しており横架フレーム12の側面から離反する前後方向に延出する棚受板143とを有している。
垂下板141には、横架フレーム12の側面から離反する前後方向に膨出した凸部144を設けている。フック14の棚受板143に棚板2を載置すると、凸部144が棚板2の端面に当接して、横架フレーム12の側面とこれに隣接する棚板2の端面との間に所定幅の隙間(または、目地)7を確保する。
上下に並行して伸びる一対の支柱11と、左右に並行して伸びる一対の横架フレーム12とは、正面視方形状の枠体をなす。左右に並行して伸びる一対の横架フレーム12の上下方向に沿った離間距離は、前後に伸びる横架フレーム12の長さに略等しい。左右に伸びる横架フレーム12の長さは、その上下方向に沿った離間距離の略二倍である。インセットパネルである背面板または正面板3は、ちょうど支柱11及び横架フレーム12により囲まれる窓領域の内を埋めるように収まる。
背面板または正面板3は、木製の板材から作製してもよく、板金材を折曲成形して作製してもよい。背面板または正面板3は、正面視左右寸法が上下寸法の略二倍の長方形状の板状体である。背面板または正面板3の前後厚み寸法は、支柱11及び左右に伸びる横架フレーム12の前後幅寸法に略等しいか、それよりも若干小さい。
背面板3は、棚板2上の空間を後方より遮蔽する。表出する背面板3の後面は、これに隣接する支柱11及び横架フレーム12の後側面と略面一となり、背面板3の前面は、支柱11及び横架フレーム12の前側面と略面一となる。並びに、正面板3は、棚板2上の空間を前方より遮蔽する。表出する正面板3の前面は、これに隣接する支柱11及び横架フレーム12の前側面と略面一となり、正面板3の後面は、支柱11及び横架フレーム12の後側面と略面一となる。
図2、図6ないし図8に示すように、背面板または正面板3の上端面、前後厚みの中央部には、下方に凹み上方に開口する細い溝31を形成する。同様に、背面板または正面板3の下端面、前後厚みの中央部にも、上方に凹み下方に開口する細い溝31を形成してある。これらの溝31は、背面板または正面板3が拡張する左右方向に沿って等断面形状をなして延伸している。
なお、背面板または正面板3は、上下端面の溝31を含め、上下、左右及び前後に対称な形状となっており、その表裏を反転させたとしても骨組構造体1に取り付けることが可能である。しかも、背面板3の形状と正面板3の形状とは共通しており、背面板3を正面板3として使用することも、正面板3を背面板3として使用することも可能である。
背面板または正面板3の上下端面における左右両側部には、係止部材5を装着する。係止部材5は、当該背面板または正面板3を骨組構造体1に保定する役割を担う。係止部材5は、樹脂成形品として作製してもよく、板金材を打ち抜きプレス成形して作製してもよい。図4に示すように、係止部材5は、前後方向に延出する略水平な連結部51と、連結部51の前後の端縁のうち一方に連接しそこから略垂直に起立または垂下する係止部52と、他方に連接しそこから略垂直に垂下または起立する挿入部53とを有している。これら連結部51、係止部52及び挿入部53は、左右方向に沿って延びているが、その左右寸法は背面板または正面板3の左右寸法よりも小さい。
連結部51は、係止部52と挿入部53とを連結するとともに、背面板または正面板3の上下端面に当接する部位である。連結部51の前後幅寸法は、背面板または正面板3の前後厚み寸法の略半分である。
係止部52は、背面板または正面板3を骨組構造体1に対して配置する際に、横架フレーム12の側面とこれに隣接する棚板2の端面との隙間7に差し入る部位である。係止部52には、前後方向に膨出する突起54を設けている。加えて、係止部52における、棚板2を支持するフック14と干渉し得る部位に、切欠55を形成している。
挿入部53は、背面板または正面板3の上下端面に形成した溝31に差し込み嵌入する部位である。挿入部53にも、前後方向に膨出する突起56を設けている。挿入部53の突起56は複数、挿入部53から前方に膨出するものと、反対に後方に膨出するものとが存在している。
背面板または正面板3に係止部材5を取り付けるには、その上下端面に開口している溝31内に上方または下方から挿入部53を挿入し、その上下端面に連結部51を添接させればよい。これにより、図6ないし図8に示すように、各係止部材5の係止部52が、背面板3の前面近傍または正面板3の後面近傍に位置付けられ、かつ各係止部52が背面板または正面板3の上下端面からそれぞれ上下に突出している状態となる。
挿入部53を溝31から抜出すれば、係止部材5を背面板または正面板3から取り外せることは言うまでもない。さらに、既に述べた通り、本実施形態では、背面板及び正面板3がそれぞれリバーシブルとなっている。背面板または正面板3の後面を前面に、前面を後面に裏返すように反転させたとしても、その後に背面板または正面板3の上下端面に係止部材5を付け直すことで、やはり図6ないし図8に示しているように、係止部材5の係止部52を適正な位置、即ち背面板3の前面近傍または正面板3の後面近傍に位置付けることができる。
背面板または正面板3の上下端面における、左右両側の係止部材5の間の部位には、遮蔽材6を装着する。遮蔽材6は、係止部材5が存在せず、係止部材5により塞がれない箇所における、背面板または正面板3の上下端面と、その直上に所在する横架フレーム12の下向面またはその直下に所在する横架フレーム12の上向面との間に生じる隙間8を塞ぐ役割を担う。遮蔽材6は、例えば紙や樹脂等を素材として作製した、変形容易な薄いシートである。図5に示すように、遮蔽材6は、背面板または正面板3が拡張する左右方向に沿って長く延びており、その左右寸法は左右両側に並存する二個の係止部材5の離間距離に匹敵する。遮蔽材6の下縁部または上縁部は、左右方向に伸長する折り目に沿って折り返し、より厚みを増した挿入端61を形成する。
背面板または正面板3に遮蔽材6を取り付けるには、その上下端面に開口している溝31内に上方または下方から挿入端61を挿入すればよい。これにより、図6に示すように、各遮蔽材6の挿入端61以外の残部が、左右方向に沿って延びる薄帯状をなして、背面板または正面板3の上下端面からそれぞれ上下に突出した状態となる。その突出している部分の上下幅寸法は、背面板または正面板3の前後厚み寸法の半分以下である。
骨組構造体1に背面板または正面板3を取り付けるにあたっては、先に、対象となる背面板または正面板3の直下に位置する横架フレーム12にフック14を取り付け、そのフック14に棚板2を載置して支持させる。このとき、対象の背面板または正面板3の直上に位置する横架フレーム12に対しては、フック14を取り付けてもよいが、これに棚板2は未だ載置しない。
次に、図6に示すように、上下端面に係止部材5及び遮蔽材6を取り付けた背面板または正面板3の下端面を、直下の横架フレーム12の上向面に臨ませる。そして、背面板または正面板3の下端面から下方に突出している係止部52を、横架フレーム12の側面とこれに隣接する棚板2の端面との隙間7に上方から差し入れる。その横架フレーム12に既に取り付けてあるフック14は、係止部52に形成した切欠55内に収まる。
続いて、図7に示すように、背面板または正面板3の上部を内方から外方に(背面板3であれば前方から後方に、正面板3であれば後方から前方に)変位させ、その上端面を直上の横架フレーム12の下向面に臨ませる。背面板または正面板3の上端面から上方に突出している係止部52は、直上の横架フレーム12の側面に当接または近接する。その横架フレーム12に取り付けるべきフック14は、係止部52に形成した切欠55を通過することができ、切欠55内に収まる。
上記の過程で、背面板または正面板3の下端面から下方に突出する遮蔽材6が、直下の横架フレーム12の上向面に押し付けられて屈曲または湾曲変形し、背面板または正面板3の下端面と直下の横架フレーム12の上向面との隙間8に挟み込まれて、この隙間8を塞ぐ。並びに、背面板または正面板3の上端面から上方に突出する遮蔽材6が、直上の横架フレーム12の下向面に押し付けられて屈曲または湾曲変形し、背面板または正面板3の上端面と直下の横架フレーム12の下向面との隙間8に挟み込まれて、この隙間8を塞ぐ。
最後に、図8に示すように、背面板または正面板3の直上に位置する横架フレーム12にフック14を取り付け、そのフック14に棚板2を載置して支持させる。結果として、背面板または正面板3の上端面から上方に突出している係止部52が、横架フレーム12の側面とこれに隣接する棚板2の端面との隙間7に下方から差し入る形となる。ひいては、背面板または正面板3の上下の係止部52がそれぞれ、横架フレーム12と棚板2とで挟まれ、背面板または正面板3が骨組構造体1及び棚板2に保定される。
このようなものであれば、フレーム12に近接させて背面板または正面板3を配するにあたり、その表裏を反転させたとしても適切に設置することができる。背面板または正面板3の表裏が一意に限定されないことから、これを骨組構造体1に対して取り付ける作業がより容易になる。背面板または正面板3の表面と裏面とで、色や模様、柄、質感、その面の凹凸等の態様が異なる場合には、使用者の好みに合わせて表出する面を選択できるようになる。背面板または正面板3の表裏面のうち一方が汚れたり傷ついたりした場合、これを裏返すように反転させて付け直し、汚れや傷を隠蔽することも可能となる。
上下に並行して伸びる一対の支柱11と、前後に並行して伸びる一対の横架フレーム12とは、側面視方形状の枠体をなす。前後に並行して伸びる一対の横架フレーム12の上下方向に沿った離間距離は、同横架フレーム12の前後の長さに略等しい。インセットパネルである側板4は、ちょうど支柱11及び横架フレーム12により囲まれる窓領域の内を埋めるように収まる。
側板4は、木製の板材から作製してもよく、板金材を折曲成形して作製してもよい。図9ないし図11に例示する側板4は、板金材を折曲成形し、その外形を側面視上下寸法と前後寸法とが略等しい正方形状の板状体としたものである。側板4の左右厚み寸法(表裏面の外法)は、支柱11及び前後に伸びる横架フレーム12の左右幅寸法に略等しいか、それよりも若干小さい。図11に示すように、棚板4の表面を形作る板金材と、裏面を形作る板金材との間は、空洞となっている。
この側板4は、表面の態様と裏面の態様とが同一ではなく相異なっている。図9に示すように、側板4の表裏面のうち一方には穴42を穿っていないが、図10に示すように、他方には複数の穴42を穿っている。つまり、当該側板4の後者の面を形作る板金材が、いわゆるパンチングメタルとなっている。
側板4は、棚板2上の空間を側方より遮蔽する。側板4の表裏面即ち両側面はそれぞれ、これに隣接する支柱11及び横架フレーム12の両側面と略面一となる。
側板4の骨組構造体1に対する取り付けの構造は、背面板または正面板3の骨組構造体1に対する取り付けの構造と基本的に同じである。即ち、図6ないし図8かつ図9ないし図11に示すように、側板4の上下端面における左右厚みの中央部に前後方向に沿って伸びる溝41を形成し、その溝41に挿入部53を挿入することで係止部材5を側板4の上下端面に取り付ける。挿入部の突起56は、溝41内に差し込んだ挿入部53が溝41から抜出しないようにするための抜け止めとなる。しかして、係止部材5の係止部52を、横架フレーム12と棚板2との隙間7に差し入れる。
側板4もまた、穴42の存在を除き、上下端面の溝41を含め、上下、左右及び前後に対称な形状となっており、その表裏を反転させたとしても骨組構造体1に取り付けることが可能である。側板4の表裏が一意に限定されないことから、これを取り付ける作業自体がより容易になる。側板4は、その表面と裏面とで態様が異なっている。具体的には、片面にのみ複数の穴42が形成されており、使用者の好みに合わせて表出する面を選択できる。側板4の表裏面のうち一方が汚れたり傷ついたりした場合、これを裏返すように反転させて付け直し、汚れや傷を隠蔽することも可能となる。
側板4の前後寸法(厚みではなく、当該側板4が拡張する方向に沿った寸法)は、背面板または正面板3の左右寸法の略半分である。このため、図9及び図10に示しているように、係止部材5のみにより、側板4の上端面とその直上の横架フレーム12の下向面との隙間8、並びに、側板4の下端面とその直下の横架フレーム12の上向面との隙間8の略全域を塞ぐことができる。従って、側板4の上下端面には、遮蔽材6を取り付ける必要がない。
本実施形態では、什器本体1にパネル3の端面を近接させた状態で什器本体1に対してパネル3を配置する構造であって、前記パネル3の端面に変形容易な遮蔽材6が設けられ、前記遮蔽材6が前記什器本体1に当接して什器本体1とこれに隣接するパネル3の端面との隙間8を塞ぐ什器の構造を構成した。
より具体的には、什器本体1の要素であるフレーム12の外面にパネル3の端面を近接させた状態でフレーム12に対してパネル3を配置するものであり、前記パネル3の端面に当該端面から突出しパネル3の拡張する方向に沿って延びる薄帯状の遮蔽材6が設けられ、前記遮蔽材6が前記フレーム12の外面に当接し屈曲することでフレーム12の外面と前記パネル3の端面との隙間8を塞ぐ。
本実施形態によれば、什器本体1のフレーム12とこれに近接させて配置するパネル3との隙間(特に、パネル3の上端面とその直上のフレーム12の下向面との隙間)8を好適に遮蔽でき、当該パネル3の面の向く方向から正対してもその隙間8を通じて光が漏れて見えることがなく、什器または家具としての美観、格調が高く保たれる。
前記遮蔽材6が、前記パネル3の端面における厚みの中央部から突出していることから、当該パネル3の表裏を反転させて配置したとしても、遮蔽材6によりフレーム12とパネル3との間の隙間8を適切に塞ぐことができる。
前記パネル3の端面に、パネル3の拡張する方向に沿って伸びる溝31が形成され、前記遮蔽材6の一部が前記溝31に挿入され、残部が前記パネル3の端面から突出するものとしており、簡便にパネル3の端面に遮蔽材6を取り付けることができる。また、不要ならば、遮蔽材6をパネル3の端面から取り除くこともできる。
前記溝31は、前記パネル3を前記フレーム12に保定するための係止部材5をパネル3に取り付けるためにも援用でき、パネル3に複雑な加工を施す必要から解放される。
並びに、本実施形態では、パネル3、4に係止部材5を着脱可能に取り付け、その係止部材5が有する係止部52を介してパネル3、4を什器本体1に保定する構造であって、前記パネル3、4の表裏を反転させた上で前記係止部材5をパネル3、4に取り付けたときの前記係止部52に対するパネル3、4の相対位置が、パネル3、4の表裏を反転させずに同係止部材5をパネル3、4に取り付けたときの係止部52に対するパネル3、4の相対位置に略等しい什器の構造を構成した。
より具体的には、前記什器本体1のフレーム12の側面に棚板2の端面を近接させ、当該フレーム12の上向面または下向面にパネル3、4の端面を近接させた状態でフレーム12に対して棚板2及びパネル3、4を配置するものであり、前記パネル3、4における前記フレーム12の上向面に近接する下端面またはフレーム12の下向面に近接する上端面に、当該下端面または上端面から突出しフレーム12の側面と前記棚板2の端面との隙間に差し入る前記係止部52を有した前記係止部材5を取り付けることとしている。その上で、前記パネル3、4の表裏を反転させた上で前記係止部材5をパネル3、4に取り付けたときの前記係止部52のパネル3、4に対する厚み方向に沿った位置が、パネル3、4の表裏を反転させずに同係止部材5をパネル3、4に取り付けたときの係止部52のパネル3、4に対する厚み方向に沿った位置に略等しくなっている。
本実施形態によれば、什器の要素であるフレーム12に近接させてパネル3、4を配するにあたり、パネル3、4の表裏を反転させてもこれを適切に設置することができる。特に、パネル4は、その表面の態様と裏面の態様とが異なっており、使用者の好みに合わせて表出する面を選択できるようになる。
前記フレーム12の上向面または下向面の幅寸法と前記パネル3、4の厚み寸法とが略等しいため、パネル3、4の表裏を反転させたとしても、表出するパネル3、4の面とフレーム12の面とを略面一にすることができ、什器または家具としての美観、格調を一層高めることができる。
前記パネル3、4の端面における厚みの中央部に、パネル3、4の拡張する方向に沿って伸びる溝31、41が形成されており、前記係止部材5が、前記係止部52と、前記溝31、41に挿入される挿入部53と、前記パネル3、4の厚み方向に沿って延出し係止部52と挿入部53とを連結する連結部51とを有している。このような構成により、簡便にパネル3、4の端面に係止部材5を取り付けることができる。
前記フレーム12の側面には、前記棚板2を支持する棚受となるフック14が取り付けられるが、前記係止部52に、前記フック14との干渉を回避する切欠55が形成されているので、棚板2を取り付ける構造が徒に複雑化しない。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、フレームの一である支柱11の外面に近接するパネル3、4の端面に、当該端面から突出しパネル3、4の拡張する上下方向に沿って延びる遮蔽材6を設けておき、この遮蔽材6により支柱11とパネル3、4との間の隙間を塞ぐことも考えられる。
上記実施形態における遮蔽材6は、可撓性の高い紙製や樹脂製等の薄紙、薄板または薄いシートであったが、弾性変形するスポンジ等を素材として遮蔽材を構成することも可能である。
その他、各部の具体的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…什器本体(骨組構造体)
12…フレーム(横架フレーム)
2…棚板
3…パネル(背面板または正面板)
31…溝
4…パネル(側板)
41…溝
42…穴
5…係止部材
51…連結部
52…係止部
53…挿入部
6…遮蔽材
7…什器本体のフレームとこれに隣接する棚板の端面との隙間
8…什器本体のフレームとこれに隣接するパネルの端面との隙間

Claims (6)

  1. パネルに係止部材を着脱可能に取り付け、その係止部材が有する係止部を介してパネルを什器本体に保定する構造であって、
    前記パネルは、その表面の態様と裏面の態様とが異なり、
    前記パネルの表裏を反転させた上で前記係止部材をパネルに取り付けたときの前記係止部に対するパネルの相対位置が、パネルの表裏を反転させずに同係止部材をパネルに取り付けたときの係止部に対するパネルの相対位置に略等しい什器の構造。
  2. 前記什器本体のフレームの側面に棚板の端面を近接させ、当該フレームの上向面または下向面にパネルの端面を近接させた状態でフレームに対して棚板及びパネルを配置するものであり、
    前記パネルにおける前記フレームの上向面に近接する下端面またはフレームの下向面に近接する上端面に、当該下端面または上端面から突出しフレームの側面と前記棚板の端面との隙間に差し入る前記係止部を有した前記係止部材を取り付けることとし、
    前記パネルの表裏を反転させた上で前記係止部材をパネルに取り付けたときの前記係止部のパネルに対する厚み方向に沿った位置が、パネルの表裏を反転させずに同係止部材をパネルに取り付けたときの係止部のパネルに対する厚み方向に沿った位置に略等しい請求項1記載の什器の構造。
  3. 前記フレームの上向面または下向面の幅寸法と前記パネルの厚み寸法とが略等しい請求項2記載の什器の構造。
  4. 前記パネルの端面における厚みの中央部にパネルの拡張する方向に沿って伸びる溝が形成されており、
    前記係止部材が、前記係止部と、前記溝に挿入される挿入部と、前記パネルの厚み方向に沿って延出し係止部と挿入部とを連結する連結部とを有している請求項2または3記載の什器の構造。
  5. 前記フレームの側面に前記棚板を支持する棚受となるフックが取り付けられ、
    前記係止部に前記フックとの干渉を回避する切欠が形成されている請求項4記載の什器の構造。
  6. 前記パネルの表裏面のうち一方には穴が形成されていないが、他方には複数の穴が形成されている請求項1、2、3、4または5記載の什器の構造。
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