JP2022072803A - 固形毛髪洗浄料 - Google Patents

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勇生 高柳
Isao Takayanagi
知寛 脇田
Tomohiro Wakita
孝志 松藤
Takashi Matsufuji
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Abstract

【課題】直接毛髪に擦り当てて使用した際の泡立てやすさ、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感に優れ、かつ保管時に溶け崩れしにくい固形洗浄料を提供する。【解決手段】本発明の固形毛髪洗浄料は、成分(A):炭素数6~20のアシル基を有するアシルイセチオン酸塩(式(1))を20~80質量%、成分(B):炭素数6~20のアシル基を有するアシルメチルタウリン塩(式(2))を0.1~10質量%、成分(C):カチオン性高分子を0.5~15質量%、および、成分(D):25℃で固体またはペースト状である油剤を10~50質量%含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪の洗浄のために使用される固形洗浄料に関する。
従来、毛髪のための洗浄料は、水を多量に含む液状タイプが一般的に使用されてきたが、近年ではプラスチックごみ削減や省エネルギー化など環境配慮の観点から、固形の毛髪洗浄料が提案されている。これは、剤型を固形とすることで紙包装が可能となり、また嵩が減るため運搬・移送が効率よく行えるためである。
固形洗浄料には主洗浄成分として高級脂肪酸塩が用いられる。高級脂肪酸塩を用いた固形洗浄料を毛髪に対して使用した場合、泡立ちには優れるものの、すすぎ時に毛髪が強くきしむ、乾燥後のしっとり感が不十分であるなどの問題があった。この問題を解決するために、例えば特許文献1には、N-アシル-酸性アミノ酸塩を主成分とした固形洗浄料が開示されている。この固形洗浄料では、高級脂肪酸塩を用いた固形洗浄料に比べると、すすぎ時の毛髪のきしみや乾燥後のしっとり感の改善が期待できるが、N-アシル-酸性アミノ酸塩を主成分とした固形洗浄料は水を吸収しやすく、風呂場などでの保管時に溶け崩れやすいという欠点があった。この点を改善するために、例えば特許文献2には、アシルグルタミン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、カチオン性高分子を含有し、すすぎ時や乾燥後の毛髪の滑らかさに優れ、溶け崩れしにくい固形洗浄料が開示されている。しかし、この固形洗浄料は泡立てやすさが不十分である場合があり、特に固形洗浄料を毛髪に直接押し当てて使用する際の泡立てやすさが問題となる場合があった。
直接毛髪に擦り当てて使用した際の泡立てやすさ、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感に優れ、かつ保管時に溶け崩れしにくい固形洗浄料は、未だ成し遂げられていない。
特公1973-11805号公報 特開2015-221762号公報
本発明の目的は、直接毛髪に擦り当てて使用した際の泡立てやすさ、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感に優れ、かつ保管時に溶け崩れしにくい固形洗浄料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の素材を選択して組み合わせ、その配合割合を特定範囲とすることによって、毛髪に適した所期の作用効果を奏する固形洗浄料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の固形毛髪洗浄料は、
成分(A):下記式(1)で表されるアシルイセチオン酸塩を20~80質量%、
Figure 2022072803000001
[式中、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、Mはスルホン酸イオンのカウンターイオンである。]
成分(B):下記式(2)で表されるアシルメチルタウリン塩を0.1~10質量%、
Figure 2022072803000002
[式中、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、Mはスルホン酸イオンのカウンターイオンである。]
成分(C):カチオン性高分子を0.5~15質量%、および、
成分(D):25℃で固体またはペースト状である油剤を10~50質量%
含有してなることを特徴とする。
上記の固形毛髪洗浄料は、
成分(E):下記式(3)で表されるポリオキシプロピレン誘導体を0.1~5質量%さらに含有していてもよい。
Figure 2022072803000003
[式中、Rは炭素数1~6の炭化水素基であり、AOは炭素数3のオキシアルキレン基であり、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、50以上120以下である。]
本発明の固形毛髪洗浄料によれば、直接毛髪に擦り当てて使用した際の泡立てやすさ、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感に優れ、かつ保管時に溶け崩れしにくいという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の固形毛髪洗浄料は、下記成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)を含有する。以下、各成分について説明する。
なお、本明細書において記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば「2~10」は2以上10以下を意味する。
<成分(A):アシルイセチオン酸塩>
本発明に用いられる成分(A)は、下記式(1)で表されるアシルイセチオン酸塩である。
Figure 2022072803000004
[式中、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、Mはスルホン酸イオン(-SO )のカウンターイオンである。]
式(1)において、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、当該アシル基のRは炭素数5~19の炭化水素基である。R-C(=O)-は飽和のアシル基であっても、不飽和のアシル基であってもよく、鎖状のアシル基である場合は直鎖、分岐鎖のいずれであってもよい。
泡立てやすさの観点から、R-C(=O)-で表されるアシル基は、炭素数8~20のアシル基であることが好ましく、炭素数8~18のアシル基であることがより好ましい。具体的には、カプリロイル、カプリノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル等の飽和脂肪酸に由来するアシル基、パルミトレイノイル、オレオイル、リノレオイル等の不飽和脂肪酸に由来するアシル基、ヤシ油脂肪酸アシル、パーム油脂肪酸アシル、牛脂脂肪酸アシル等の混合脂肪酸に由来するアシル基等が挙げられる。中でもより好ましくは、カプリノイル、ラウロイル、ヤシ油脂肪酸アシルであり、さらに好ましくはヤシ油脂肪酸アシルである。
また、式(1)中のMはスルホン酸イオン(-SO )のカウンターイオンであり、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アミン、塩基性アミノ酸が用いられる。アルカリ金属としてはカリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類金属としてはマグネシウム、カルシウム等が挙げられ、アンモニウムとしてはアンモニウムイオン、ジメチルアンモニウムイオン等が挙げられ、有機アミンとしてはトリエタノールアミン等が挙げられ、塩基性アミノ酸としてはリジン、アルギニン、ヒスチジン等が挙げられる。これらの中でもカリウム、ナトリウムが好ましく、ナトリウムがさらに好ましい。
成分(A)であるアシルイセチオン酸塩は、自体公知の方法により化学的に合成し、精製等して製造してもよいが、各社より提供されている市販の製品を用いることができる。アシルイセチオン酸塩は1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の固形毛髪洗浄料中における成分(A)の含有量は20~80質量%であり、好ましくは25~75質量%、より好ましくは30~70質量%である。成分(A)の含有量が少なすぎると、泡立てやすさ及び溶け崩れにくさが低下する場合がある。一方、成分(A)の含有量が多すぎると、すすぎ時のきしみのなさ及び溶け崩れにくさが低下する場合がある。
<成分(B):アシルメチルタウリン塩>
本発明に用いられる成分(B)は、下記式(2)で表されるアシルメチルタウリン塩である。
Figure 2022072803000005
[式中、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、Mはスルホン酸イオン(-SO )のカウンターイオンである。]
式(2)において、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、当該アシル基のRは炭素数5~19の炭化水素基である。R-C(=O)-は飽和のアシル基であっても、不飽和のアシル基であってもよく、鎖状のアシル基である場合は直鎖、分岐鎖のいずれであってもよい。
顔面上での泡立てやすさの観点からは、R-C(=O)-で表されるアシル基は炭素数8~20のアシル基であることが好ましく、炭素数8~18のアシル基であることがより好ましい。具体的には、カプロイル、カプリロイル、カプリノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、アラキジノイル等の飽和脂肪酸に由来するアシル基、ウンデセノイル、パルミトレイノイル、オレオイル、エライジノイル、リノレオイル、リノレノイル等の不飽和脂肪酸に由来するアシル基が挙げられる。また、混合脂肪酸に由来するアシル基であってもよく、かかるアシル基の具体例としては、ヤシ油脂肪酸アシル、パーム油脂肪酸アシル、パーム核油脂肪酸アシル、牛脂脂肪酸アシル等が挙げられる。
中でもより好ましくはカプリノイル、ラウロイル、ヤシ油脂肪酸アシルであり、さらに好ましくはヤシ油脂肪酸アシルである。
また、式(2)中のMはスルホン酸イオン(-SO )のカウンターイオンであり、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アミン、塩基性アミノ酸、アミノ酸塩が用いられる。アルカリ金属としてはカリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類金属としてはマグネシウム、カルシウム等が挙げられ、アンモニウムとしてはアンモニウムイオン、ジメチルアンモニウムイオン等が挙げられ、有機アミンとしてはトリエタノールアミン等が挙げられ、塩基性アミノ酸としてはリジン、アルギニン、ヒスチジン等が挙げられる。アミノ酸塩としては、タウリンナトリウム等が挙げられる。これらの中でもカリウム、ナトリウムが好ましく、ナトリウムがさらに好ましい。
成分(B)であるアシルメチルタウリン塩は、自体公知の方法により化学的に合成し、精製等して製造してもよいが、各社より提供されている市販の製品を用いることができる。アシルメチルタウリン塩は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて含有させることができる。
本発明の固形毛髪洗浄料中における成分(B)の含有量は、0.1~10質量%であり、好ましくは0.5~5質量%、より好ましくは1~3質量%である。成分(B)の含有量が少なすぎると、泡立てやすさが低下することがある。一方、成分(B)の含有量が多すぎると、溶け崩れにくさが低下することがある。
<成分(C):カチオン性高分子>
本発明に用いられる成分(C)は、カチオン性を示す第4級窒素含有基を有する高分子化合物である。具体的には、塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム-10)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、グァーガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル(カチオン化グァーガム)等が挙げられる。中でも、成型性及びすすぎ時のきしみのなさの観点から、塩化O-〔2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
本発明の固形毛髪洗浄料中における成分(C)の含有量は、0.5~15質量%であり、好ましくは2~10質量%、より好ましくは4~8質量%である。成分(C)の含有量が少なすぎると、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感が低下することがある。一方、成分(C)の含有量が多すぎると、泡立てやすさ及び溶け崩れにくさが低下することがある。
<成分(D):25℃で固体またはペースト状の油剤>
本発明に用いられる成分(D)は25℃で固体またはペースト状の油剤であり、ワックス類、エステル類、トリグリセリド類等が挙げられるが、成型性の観点からトリグリセリド類が好ましい。トリグリセリドの具体例として、トリステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、硬化油、硬化ヒマシ油、水添野菜油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、パーム硬化油、水添パーム油、シア脂、カカオ脂等が挙げられる。中でも水添野菜油、水添パーム油が特に好ましい。なお、ペースト状とは、25℃における粘度が5,000~100,000mPa・sのものとして定義される。
本発明の固形毛髪洗浄料中における成分(D)の含有量は、10~50質量%であり、好ましくは15~45質量%、より好ましくは20~40質量%である。成分(D)の含有量が少なすぎると、乾燥後のしっとり感及び溶け崩れにくさが低下する場合がある。一方、成分(D)の含有量が多すぎると、泡立てやすさ及びすすぎ時のきしみのなさが低下する場合がある。
<成分(E):ポリオキシプロピレン誘導体>
さらに、本発明の固形毛髪洗浄料には、すすぎ時のきしみのなさを向上させる目的で成分(E):ポリオキシプロピレン誘導体を含有させることができる。
本発明に用いられる成分(E)は、下記式(3)で表されるポリオキシプロピレン誘導体である。
Figure 2022072803000006
[式中、Rは炭素数1~6の炭化水素基であり、AOは炭素数3のオキシアルキレン基であり、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、50以上120以下である。]
式(3)において、Rで示される炭素数1~6の炭化水素基は、好ましくはアルキル基またはアルケニル基であり、より好ましくはアルキル基である。Rは、直鎖炭化水素基、分岐鎖炭化水素基のいずれであってもよいが、直鎖炭化水素基であることが好ましい。特に、炭素数1~6の直鎖アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などを挙げることができる。Rで示される炭素数1~6の炭化水素基は1種のみでも、2種以上でもよい。
AOは、炭素数3のオキシアルキレン基であり、具体的にはトリメチレン基またはメチルエチレン基であるが、メチルエチレン基が好ましい。
本発明の固形毛髪洗浄料中における成分(E)の含有量は、0.1~5質量%であり、好ましくは0.2~4質量%、より好ましくは0.5~3質量%である。成分(E)の含有量が上記範囲内であれば、すすぎ時のきしみのなさを好適に向上させることができる。
<その他の成分>
本発明の固形毛髪洗浄料は、成分(A)~成分(E)の他にも、化粧品に使われる一般的な成分をその他の成分として含有していてもよい。その他の成分としては、例えば、水、保湿剤、pH調整剤;酸化防止剤;金属封鎖剤;色素;香料;顔料等が挙げられる。
成分(A)~成分(E)以外の成分の含有量は特に限定されないが、成分(A)~成分(E)の含有量に対し相対的に過大とならないようにするために、水を除くその他の成分の含有量の合計を5質量%以下としてもよい。
水の含有量は従来の固形石鹸と同様に調整すればよく、特に限定されないが、例えば30質量%以下としてもよく、5質量%以上25質量%以下としてもよい。
本発明の固形毛髪洗浄料は、一般的な固形石鹸の製造法にしたがって製造することができる。先ず、成分(A)~成分(D)、及び、必要に応じて成分(E)、水又はその他の成分を混合・混錬して洗浄料の組成物を調製する。そして、得られた洗浄料組成物を型に充填して成型することにより、或いは、プロッダーを用いて棒状に押し出した後、適切な長さに切断することにより、固形毛髪洗浄料が得られる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、原料は以下のものを使用した。
・成分(A):ココイルイセチオン酸Na、製品名ダイヤポンS-CI(日油(株)製)
・成分(B):ココイルメチルタウリンNa、製品名ダイヤポンK-SFパウダー(日油(株)製)
・成分(C-1):カチオン化グァーガム、製品名JAGUAR C-17K(Solvay社製)
・成分(C-2):ポリクオタニウム-10、製品名カチナールLC-200(東邦化学工業(株)製)
・成分(C-3):ポリクオタニウム-10、製品名カチナールHC-100(東邦化学工業(株)製)
・成分(D):水添野菜油、製品名dermofeel viscolid MB(Evonik Operations GmbH社製)
・成分(D):水添パーム油、製品名NIKKOL TRIFAT-P52(日光ケミカルズ(株)製)
・成分(E):PPG-52ブチル、製品名アクロビュートMB-52(日油(株)製)
・成分(D’):トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、製品名パナセート810S(日油(株)製)
・PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、製品名WILBRIDE S-753(日油(株)製)
<実施例1~9、比較例1~4>
下記表1または表2に記載した配合割合にしたがって、各成分を5L双腕式混練機((株)入江商会製、PNV-5型)に入れ、室温にて十分混練した。その後、口金に蜂の巣状の金具を付けたプロッダー(日本化工機株式会社製、「ミニソーププロッダー」)とロールミル(アイメックス株式会社製、「BR-150型ベンチロール」)に3回通して混練した後、プロッダーで棒状に押し出し、5cm幅で切り落とし、固形毛髪洗浄料を得た。
Figure 2022072803000007
Figure 2022072803000008
(評価方法)
得られた固形毛髪化粧料について下記の方法により評価した。結果を表1および表2に示す。なお、「◎」及び「○」を合格と判定した。
(1)泡立てやすさ
25歳から55歳までの女性20名をパネラーとし、毛髪および固形毛髪洗浄料を約38℃のぬるま湯で濡らしてから、毛髪固形洗浄料を毛髪に当てて10回こすった際の泡立ちについて、下記基準で評価を行った。
(A)個々のパネラーの採点基準
2点:泡立ちが非常に良いと感じた場合。
1点:泡立ちがやや良いと感じた場合。
0点:泡立ちが悪いと感じた場合。
(B)泡立てやすさの評価基準
パネラー20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が36~40点
○:合計点が31~35点
△:合計点が21~30点
×:合計点が20点以下
(2)すすぎ時のきしみのなさ
25歳から55歳までの女性20名をパネラーとし、毛髪および固形毛髪洗浄料を約38℃のぬるま湯で濡らしてから、毛髪固形洗浄料を毛髪に擦り当てて泡立てた後、ぬるま湯ですすいだ際の毛髪のきしみについて、下記基準で評価を行った。
(A)個々のパネラーの採点基準
2点:毛髪のきしみを感じなかった場合。
1点:やや毛髪のきしみを感じた場合。
0点:毛髪のきしみを強く感じた場合。
(B)すすぎ時きしみのなさの評価基準
パネラー20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が36~40点
○:合計点が31~35点
△:合計点が21~30点
×:合計点が20点以下
(3)乾燥後のしっとり感
25歳から55歳までの女性20名をパネラーとし、固形毛髪洗浄料を使用し、毛髪を乾燥させた後のしっとり感について、下記基準で評価を行った。
(A)個々のパネラーの採点基準
2点:毛髪が非常にしっとりしていると感じた場合。
1点:やや毛髪がしっとりしていると感じた場合。
0点:毛髪がしっとりしているとほとんど感じなかった場合。
(B)乾燥後しっとり感の評価基準
パネラー20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が36~40点
○:合計点が31~35点
△:合計点が21~30点
×:合計点が20点以下
(4)溶け崩れしにくさ
固形毛髪洗浄料10個を、25℃の水中に1時間浸漬させた後、2時間乾燥させ、個々の固形毛髪洗浄料の表面を目視により観察し、下記の基準で評価した。
(A)合格・不合格の判断基準
合格品:ふやけが生じておらず、ほぼ溶け崩れを起こしていない
不合格品:ふやけや溶け崩れが生じている。
(B)溶け崩れしにくさの評価基準
合格品の個数から以下の通り評価した。
○:合格品の個数が8~10個
×:合格品の個数が0~7個
(実施例1~9、比較例1~4の結果)
実施例1~9の固形毛髪洗浄料はいずれも、直接毛髪に擦り当てて使用した際の泡立てやすさ、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感に優れ、かつ保管時に溶け崩れしにくかった。
これに対して比較例1~4では十分な性能が得られていない。
比較例1は成分(A)の含有量が少なすぎるため、泡立てやすさ及び溶け崩れにくさが不十分であった。
比較例2は成分(B)の含有量が多いため、溶け崩れにくさが不十分であった。
比較例3は成分(C)の含有量が多いため、泡立てやすさ及び溶け崩れにくさが不十分であった。
比較例4は成分(D)ではなく、成分(D’)としてトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、すなわち25℃で液状の油剤を含有しているため、泡立てやすさ、乾燥後のしっとり感、溶け崩れにくさが不十分であった。
<実施例10>
下記に示す配合処方により、固形毛髪洗浄料を調製し、上記実施例と同様に評価を行った。実施例10の処方は、成分(A)成分~成分(D)を合計で69.5質量%、水を14.240質量%、水を除く他の成分を合計で16.260質量%含有する。
(処方)
(A)ココイルイセチオン酸Na 27質量%
(B)ココイルメチルタウリンNa 1.5質量%
(C)ポリクオタニウム-10 8質量%
(D)水添野菜油 33質量%
(その他の成分)
グリセリン 5質量%
ヤシ脂肪酸 2.5質量%
イセチオン酸Na 1.5質量%
コカミドプロピルベタイン 0.5質量%
PEG-90M 0.1質量%
クエン酸 0.05質量%
PEG/PPG/ポリブチレングリコール
-8/5/3グリセリン 1質量%
ステアリン酸PEG-75 0.5質量%
ラウリン酸ポリグリセリル-4 4質量%
酸化チタン 0.05質量%
結晶セルロース 0.01質量%
グルタミン酸ジ酢酸4Na 0.05質量%
香料 1質量%
水 14.240質量%
合計配合量 100質量%
実施例10の固形毛髪洗浄料は、直接毛髪に擦り当てて使用した際の泡立てやすさ、すすぎ時のきしみのなさ及び乾燥後のしっとり感に優れ、かつ保管時に溶け崩れしにくかった。

Claims (2)

  1. 成分(A):下記式(1)で表されるアシルイセチオン酸塩を20~80質量%、
    Figure 2022072803000009

    [式中、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、Mはスルホン酸イオンのカウンターイオンである。]
    成分(B):下記式(2)で表されるアシルメチルタウリン塩を0.1~10質量%、
    Figure 2022072803000010

    [式中、R-C(=O)-は炭素数6~20のアシル基であり、Mはスルホン酸イオンのカウンターイオンである。]
    成分(C):カチオン性高分子を0.5~15質量%、および、
    成分(D):25℃で固体またはペースト状である油剤を10~50質量%
    含有してなる固形毛髪洗浄料。
  2. 成分(E):下記式(3)で表されるポリオキシプロピレン誘導体を0.1~5質量%含有してなる請求項1に記載の固形毛髪洗浄料。
    Figure 2022072803000011

    [式中、Rは炭素数1~6の炭化水素基であり、AOは炭素数3のオキシアルキレン基であり、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、50以上120以下である。]
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