JP2022071664A - 情報処理装置、データ保存装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
情報処理装置、データ保存装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022071664A JP2022071664A JP2020180743A JP2020180743A JP2022071664A JP 2022071664 A JP2022071664 A JP 2022071664A JP 2020180743 A JP2020180743 A JP 2020180743A JP 2020180743 A JP2020180743 A JP 2020180743A JP 2022071664 A JP2022071664 A JP 2022071664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- document file
- information
- information processing
- printing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Facsimiles In General (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
【課題】タッチ印刷機能を利用する際に、印刷対象の文書ファイルをそれに適した印刷装置で印刷することができるようにする。【解決手段】印刷に適した装置仕様を示すタグ情報が付された文書ファイルを取得すると共に、タッチ印刷機能を備えた印刷装置から当該印刷装置の装置仕様を示すデバイス情報を取得する。そして、デバイス情報に係る印刷装置が、当該文書ファイルを印刷するのに適した印刷装置であるか否かをタグ情報に基づいて判定する。そして、タッチ操作がなされた印刷装置が印刷に適していれば印刷ジョブを送信し、適していなければ警告表示を行う。【選択図】図6
Description
本開示の技術は、タッチ印刷機能を用いた印刷処理に関する。
スマートフォン等のモバイル端末用のアプリケーションには印刷機能を提供するものがある。例えば、LAN上の印刷装置をWi-fi経由で探索し、端末内に保存された文書ファイルをPDLデータに変換し、さらに印刷部数等の印刷設定を付加した印刷ジョブを生成して印刷装置に送信するといった一連の処理をモバイル端末で実行するアプリケーションが知られている。また、NFC(近距離無線通信)に対応している印刷装置の操作パネルにモバイル端末をかざすことで上記印刷ジョブをモバイル端末内で生成して当該印刷装置に印刷を行わせる機能(いわゆるタッチ印刷機能)を提供するアプリケーションもある。そして、これら印刷アプリケーションにおいて、印刷装置が対応不可能な印刷設定を含む印刷ジョブとならないように印刷設定に関するユーザ指示を制限する手法も提案されている。特許文献1は、印刷装置で実行可能な印刷設定範囲に関する情報を予め取得しておき、ユーザが指定した印刷設定値が当該印刷装置にて設定可能な範囲に含まれない場合に、印刷不能である旨のメッセージをパネルに表示する技術を開示している。
モバイル端末の普及と共に、企業において業務用端末としてモバイル端末が採用されるケースが増えている。その際、上述のタッチ印刷機能は、手近にある印刷装置に対し適宜、確実に書類等を印刷することができるので便利である。ここで、例えば中小規模の企業では、その用途に応じ、プリンタの機種タイプ、例えばインクジェット機とレーザ機とを使い分けるといったユースケースがある。例えば文字主体の文書であればインクジェットプリンタ、写真が多く高画質で印刷したい文書はレーザプリンタといった具合である。このようなユースケースにおいて、例えば印刷設定にてカラー印刷を指定したとする。この場合、インクジェットプリンタとレーザプリンタのどちらもカラー印刷に対応していると、上記特許文献1の技術ではいずれも設定可能な範囲と判断され、どちらのプリンタでも印刷できてしまう。
本開示の技術は、上記課題を解決することを目的とするもので、タッチ印刷機能を利用する際に、印刷対象の文書ファイルをそれに適した印刷装置で印刷することができるようにする手法を提案する。
本開示に係る情報処理装置は、タッチ印刷機能を備えた印刷装置と無線通信が可能な情報処理装置であって、印刷に適した装置仕様を示すタグ情報が付された文書ファイルを取得する第1取得手段と、前記印刷装置から当該印刷装置の装置仕様を示すデバイス情報を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段によって取得されたデバイス情報に係る印刷装置が、前記第1取得手段によって取得された文書ファイルを印刷するのに適した印刷装置であるか否かを、当該文書ファイルに付されたタグ情報に基づいて判定する判定手段と、前記タッチ印刷機能を実行させるための第1の近距離通信を用いたユーザ操作がなされた印刷装置であって前記判定手段によって前記文書ファイルの印刷に適していると判定された当該印刷装置に対し、前記文書ファイルの印刷ジョブを、前記第1の近距離通信を用いて送信する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本開示の技術によれば、タッチ印刷機能を利用する際に、印刷対象の文書ファイルをそれに適した印刷装置で印刷することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る、印刷システムの全体構成を示す図である。図1において、文書管理サーバ100は、電子化された文書データ(文書ファイル)を管理するクラウド上のサービスを提供する情報処理装置である。文書管理サーバ100は、入稿された文書ファイルに対してデータ種類別にタグ付けを行って保持・管理する。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る、印刷システムの全体構成を示す図である。図1において、文書管理サーバ100は、電子化された文書データ(文書ファイル)を管理するクラウド上のサービスを提供する情報処理装置である。文書管理サーバ100は、入稿された文書ファイルに対してデータ種類別にタグ付けを行って保持・管理する。
モバイル端末101は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)規格に従った通信機能を有するモバイル形態の情報処理装置である。また、モバイル端末101には、印刷装置104若しくは105に対して印刷ジョブを送信するための印刷アプリケーションがインストールされている。印刷装置104及び105は、モバイル端末101から受け取った印刷ジョブに従って印刷処理を行うプリント機能を少なくとも備えた装置である。本実施形態では、印刷装置104は、電子写真方式によるカラープリント機能に加え、スキャナ機能、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能などを有するMFP(Multi Function Printer)であり、A3までのあらゆる用紙タイプに対応可能であるものとする。また、印刷装置105は、インクジェット方式によるモノクロプリント機能を有するSFP(Single Function Printer)であり、A4までの普通紙に対応可能であるものとする。
上記各装置はLAN103を介して相互通信が可能になっている。無線LANターミナル102は、一般的なネットワーク・ルーター機能を有した無線LANの親機であって、家庭内や事務所などの中でWi-Fiを通じた無線LANを提供している。モバイル端末101は、Wi-Fi機能を有効にすることで、無線LANターミナル102を介してLAN103に参加することができる。モバイル端末101は、無線LANターミナル102が提供する無線LANエリアに入ると、予め設定していた認証情報を利用して自動的にLAN103のネットワークに参加することができる。近距離通信106、107、108は、NFC(Near Filed Communication)やBLE(Bluetooth Low Energy)などである。例えば、モバイル端末101と印刷装置104/105間の機器認証にはNFCを利用し、モバイル端末101から使用可能な印刷装置を探索する際にはBLEを利用するといった具合に、用途に応じて近距離通信の使い分けが可能である。
<ハードウェア構成>
≪モバイル端末のハードウェア構成≫
図2は、モバイル端末101のハードウェア構成を示すブロック図である。モバイル端末101は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末であり、OS(オペレーティングシステム)や、OS上で動作する各種アプリケーションがインストールされている。
≪モバイル端末のハードウェア構成≫
図2は、モバイル端末101のハードウェア構成を示すブロック図である。モバイル端末101は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末であり、OS(オペレーティングシステム)や、OS上で動作する各種アプリケーションがインストールされている。
ハードウェアの各構成要素は、システムバス201に接続されている。ROM203にはモバイル端末101におけるOS及び、各種アプリケーションのプログラムが格納されており、CPU202がこれを実行することで様々な機能が実現される。例えばデータ通信を伴うアプリケーションとしては、印刷アプリケーションやMailソフト、Webブラウザなどがある。
RAM204は、CPU202が上記プログラムを実行するためのワークメモリであり。また、RAM204はプログラム実行時に一時的に保存しなければならないデータ等を一時記憶するためのメモリでもある。記憶装置209は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体であり、モバイル端末101の再起動後も保持しておく必要のある各種動作モード設定や稼働ログなどが記憶される。
ネットワークコントローラ205は、無線通信を担う各機能部との間の通信制御を行う。無線通信を担う機能部として、無線LANターミナル102を介してLAN103のネットワークに参加するための無線LAN通信部211、携帯キャリアの提供するネットワークに参加するための携帯電話データ通信部212、NFCやBLEによる近距離通信を行う近距離通信部213がある。一般的に無線LANのネットワークに参加できるとき、ネットワークコントローラ205は、無線LANの接続を優先する。そして、モバイル端末101が無線LANのネットワークエリアから外れた場合には、携帯キャリアが提供する無線通信ネットワークへ参加させるよう排他制御を行う。しかしながら、NFC通信とBLE通信においては、他の無線通信との排他制御が行われることはない。
音声制御部206は、主に通話アプリケーションが起動し、ユーザが電話をしているときに動作する。マイク・スピーカ214にて音声データの入出力を行い、音声制御部206は、その制御プログラムとの仲介を行っている。表示制御部207は、モバイル端末101のディスプレイ215に出力される画像情報の表示制御を行っている。入力制御部208は、モバイル端末101のボタンやタッチパネル216にてユーザが入力した情報の制御を行っている。音声制御部206、表示制御部207、入力制御部208を利用して、モバイル端末101上でのアプリケーションは、ネットワーク通信情報やモバイル端末101のさまざまな情報をユーザに提供する。位置検出制御部210は、GPSセンサー217からモバイル端末101の位置情報を取得し、OSに提供する。
なお、モバイル端末101としての情報処理装置は、タッチ印刷機能に対応した印刷アプリケーションをインストールした端末であればよく、上述した各部を全て備えている必要はない。例えば通話機能を有さない小型PCなどであっても構わない。
≪印刷装置のハードウェア構成≫
図3は、印刷装置104のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、印刷装置105については、プリンタ機能に特化したSFPであって印刷装置104に準じたハードウェア構成を有するので説明を省略する。
図3は、印刷装置104のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、印刷装置105については、プリンタ機能に特化したSFPであって印刷装置104に準じたハードウェア構成を有するので説明を省略する。
I/O部301は、LAN通信部314と近距離通信部315とで構成される。LAN通信部314は、LAN103を介してモバイル端末101とデータ通信を行う。近距離通信部315は、NFCやBLEを介してモバイル端末101と無線通信を行う。I/O部301は複数の接続形態に対応するために複数個搭載されていてもよい。印刷装置104は、後述のデバイス情報を、I/O部301を介してモバイル端末101に渡す。I/F制御部302は、印刷装置104が有するプリンタやスキャナといった処理系に関してデバイスIDを発行する制御を行う。RAM303は、一次記憶装置であり、I/O部301が受け取った制御コマンドなどの外部データや、スキャナエンジン313で読み取られた画像データを格納する。さらに、RAM303は、プリンタコントローラ310で展開された画像データの一時保存などに使用される。RAM制御部304は、RAM303の記憶領域の割り当て管理を行う。画像データ調歩回路305は、プリンタコントローラ310やスキャナエンジン313によって取り込まれた、RAM制御部304に展開された画像データをプリンタエンジン306の回転にあわせて出力する。プリンタエンジン306は、入力された画像データに従って、紙などの記録媒体に電子写真方式にて画像を形成して出力する。メインコントローラ308は、エンジンI/F307によりプリンタエンジン306を制御する。また、メインコントローラ308は、制御の要のモジュールであり、スキャナコントローラ309やプリンタコントローラ310に対し、モバイル端末101から受け取った制御コマンドの適切な振り分け処理を行う。さらに、メインコントローラ308は、上記2つのコントローラ309及び310やユーザインタフェイス312からの指示を受けて、プリンタエンジン306やスキャナエンジン313の制御を行う。スキャナコントローラ309は、モバイル端末101より受け取ったスキャン制御コマンドをメインコントローラ308が解釈可能な内部実行命令に分解する。また、スキャナエンジン313で読み取った画像データをスキャン制御コマンドに変更する。プリンタコントローラ310は、モバイル端末101より受け取った印刷ジョブに含まれるPDLをメインコントローラ308が解釈可能な展開イメージなどから成る内部実行命令(印刷データ)に分解する。そして、プリンタエンジン306は、印刷データに基づき印刷処理を行う。
<ソフトウェア構成>
≪モバイル端末のソフトウェア構成≫
図4は、モバイル端末101のソフトウェア構成を示すブロック図である。本実施形態のモバイル端末には、タッチ印刷機能を実現する印刷アプリケーション401とそれ以外のアプリケーション407がインストールされ、OS上で動作する。印刷アプリケーション401は、文書管理サーバ100から取得した印刷対象の文書ファイルをPDL(Page Description Language)データに変換して印刷ジョブを生成し、印刷装置104/105に送信する。以下、印刷アプリケーション401を構成するUI部402、文書ファイル取得部403、PDL変換部404、印刷制御部405、印刷装置検出部406の各ソフトウェアコンポーネントについて説明する。なお、以降の説明において、タッチ印刷機能によって印刷装置104/105に印刷処理を実行させるための、モバイル端末101を印刷装置104/105の所定位置(NFCマークのある位置)にかざすユーザ操作を、便宜的に「タッチ操作」と呼ぶこととする。
≪モバイル端末のソフトウェア構成≫
図4は、モバイル端末101のソフトウェア構成を示すブロック図である。本実施形態のモバイル端末には、タッチ印刷機能を実現する印刷アプリケーション401とそれ以外のアプリケーション407がインストールされ、OS上で動作する。印刷アプリケーション401は、文書管理サーバ100から取得した印刷対象の文書ファイルをPDL(Page Description Language)データに変換して印刷ジョブを生成し、印刷装置104/105に送信する。以下、印刷アプリケーション401を構成するUI部402、文書ファイル取得部403、PDL変換部404、印刷制御部405、印刷装置検出部406の各ソフトウェアコンポーネントについて説明する。なお、以降の説明において、タッチ印刷機能によって印刷装置104/105に印刷処理を実行させるための、モバイル端末101を印刷装置104/105の所定位置(NFCマークのある位置)にかざすユーザ操作を、便宜的に「タッチ操作」と呼ぶこととする。
UI部402は、印刷アプリケーション401のユーザインタフェイスを担うモジュールであり、アプリケーション固有の設定値等をユーザに設定させるためのユーザインタフェイスを提供する。文書ファイル取得部403は、印刷制御部405からの指示により文書管理サーバ100から、印刷対象の文書ファイルを取得する。取得する文書ファイルには、当該文書ファイルを印刷するのに適した印刷装置を特定可能な、印刷装置の仕様を示す定義情報(以下、「タグ情報」と呼ぶ。)が付されている。取得した文書ファイルは、PDL変換部404に送られる。PDL変換部404は、文書ファイル取得部403から受け取った文書ファイルを、タッチ操作がなされた印刷装置で処理可能なPDLデータに変換する。印刷制御部405は、通信可能な印刷装置104/105に対する印刷ジョブの生成・送信を行う。また、印刷制御部405は、印刷装置104/105の機器認証や、印刷装置104/105が文書ファイルの印刷に適した印刷装置であるか否かの判定処理も行う。印刷装置探索部406は、モバイル端末101が参加するLAN103上において、SNMPで管理されるネットワーク機器の中から印刷装置を探索する。さらに印刷装置探索部406は、BLEの送受信が可能なWPAN(Wireless Personal Area Network)内での印刷装置の探索も行う。
≪文書管理サーバのソフトウェア構成≫
図5は、文書管理サーバ100のソフトウェア構成を説明するブロック図である。文書管理サーバ100は、通信部501、文書ファイル管理部502、データ保存部503を有する。例えば病院で利用されるシステムの場合、管理対象となる文書ファイルには、電子カルテ、領収書データ、帳票データ、バーコードデータ、レントゲン写真データ等の様々な電子化された文書データが含まれる。以下、文書管理サーバ100を構成する各ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
図5は、文書管理サーバ100のソフトウェア構成を説明するブロック図である。文書管理サーバ100は、通信部501、文書ファイル管理部502、データ保存部503を有する。例えば病院で利用されるシステムの場合、管理対象となる文書ファイルには、電子カルテ、領収書データ、帳票データ、バーコードデータ、レントゲン写真データ等の様々な電子化された文書データが含まれる。以下、文書管理サーバ100を構成する各ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
通信部501は、モバイル端末101や他のサーバ装置(不図示)等から文書ファイルの入稿や取得等のリクエストを受け付ける。通信部501は、文書ファイルの入稿リクエストや、保存されている文書ファイルの取得リクエストを受け付けると、その旨を文書ファイル管理部502に通知する。
文書ファイル管理部502は、入稿リクエストの通知を受けると、当該入稿リクエストに係る文書ファイルに対しその文書種別に応じたタグ情報を付加して、入稿された文書ファイルの保存をデータ保存部503に対して指示する。また、文書ファイル管理部502は、取得リクエストの通知を受けると、通信部501経由で当該取得リクエストに係るタグ情報付きの文書ファイルを、リクエスト元のモバイル端末101等に送信する。ここで、文書ファイルの種別に応じて付加されるタグ情報について説明する。タグには、以下の表1に例示されるような、印刷装置の機種タイプ、サポート用紙(用紙サイズや用紙タイプ)、カラー/モノクロ、両面/片面といった、印刷装置の仕様・性能を特定するための様々な種類がある。そして、文書種別毎にどのような種類のタグで構成されるタグ情報を付加するかを予め定めておく。
文書ファイル管理部502は、入稿された文書ファイルに対し、そのファイル名などを参照して文書の種別毎に予め定められたタグ情報を付して、文書ファイルとタグ情報とを紐付ける。これにより、文書管理サーバ100に文書ファイルが保存されるタイミングで、当該文書ファイルを印刷する際に使用すべき印刷装置の機種タイプ等が確定することになる。
データ保存部503は、文書ファイル管理部502の指示を受けて、タグ情報が付された文書ファイルを、例えば以下の表2に示すような文書管理テーブルを用いて保存する。
上記表2における“文書ID”、“文書ファイル名”、“ユーザ名”、“更新日付”、“文書パス”は個々の文書ファイルの属性値である。
<印刷アプリケーションの処理フロー>
続いて、ユーザが、モバイル端末101の印刷アプリケーション401を使用して文書ファイルを印刷する際の処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れを示すフローチャートである。また、図7の(a)~(c)は、モバイル端末101のディスプレイ215に表示される、ユーザが文書ファイルを指定して印刷指示を行うためのUI画面の一例を示している。図7(a)は、ユーザ名「AAAA」の患者が印刷アプリケーション401を起動して文書管理サーバ100にログインすることで表示される初期画面を示している。この初期画面には、ログインユーザに関係する文書ファイルの一覧701がリスト表示されている。以下では、「カルテ」を印刷したいユーザが、本来であれば印刷装置104に対しタッチ操作すべきところ、誤って印刷装置105にタッチ操作してしまったケースを具体例として交えつつ、一連の処理の流れを説明するものとする。なお、以下の説明において記号「S」は、ステップを意味する。
続いて、ユーザが、モバイル端末101の印刷アプリケーション401を使用して文書ファイルを印刷する際の処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れを示すフローチャートである。また、図7の(a)~(c)は、モバイル端末101のディスプレイ215に表示される、ユーザが文書ファイルを指定して印刷指示を行うためのUI画面の一例を示している。図7(a)は、ユーザ名「AAAA」の患者が印刷アプリケーション401を起動して文書管理サーバ100にログインすることで表示される初期画面を示している。この初期画面には、ログインユーザに関係する文書ファイルの一覧701がリスト表示されている。以下では、「カルテ」を印刷したいユーザが、本来であれば印刷装置104に対しタッチ操作すべきところ、誤って印刷装置105にタッチ操作してしまったケースを具体例として交えつつ、一連の処理の流れを説明するものとする。なお、以下の説明において記号「S」は、ステップを意味する。
S601では、上記図7(a)のUI画面を介したユーザ指示(具体的には、印刷したい文書ファイルの選択とそれに続く「表示」ボタン702の押下)に応答して、文書ファイル取得部403が、指定された文書ファイルとそのタグ情報を文書管理サーバ100から取得する。いま、「カルテ」に対応する文書ファイルと共に、「レーザー機、普通紙、A3、カラー」を内容とするタグ情報(表2を参照)が取得されることになる。次のS602では、UI部402が、上記図7(a)の初期画面を、印刷対象の文書ファイルのサムネイル画像を表示した図7(b)に示す確認画面へと遷移させる。この際のサムネイル画像は、S601にて取得した文書ファイルに基づきPDL変換部404によって生成される。図7(b)の確認画面が示すように、サムネイル画像703の下には、印刷装置に対しモバイル端末101をタッチ操作(かざす動作)することで印刷が開始することを示すメッセージ704が表示される。
ユーザがモバイル端末101を使ってタッチ操作を行うと、S603では、印刷制御部405が、当該タッチ操作に係る印刷装置(ここでは印刷装置105)の機器認証を行う。認証には周知の技術を適用すればよい。機器認証に成功した場合はS604に進み、失敗した場合にはS609に進み、認証NGである旨のメッセージをUI画面上に表示して(不図示)本処理を終える。
S604では、印刷制御部405が、タッチ操作に係る印刷装置のデバイス情報を、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用して取得する。ここで、デバイス情報とは、上述のタグ情報に相当する情報であって、機種名、機種タイプ、カラー/モノクロ、印刷できる用紙サイズといった印刷装置の仕様や性能を示す情報である。いま、印刷装置105に対してタッチ操作がなされているので、「インクジェット機、普通紙、A4、モノクロ」といった内容のデバイス情報が取得されることになる。
S605では、印刷制御部405が、S601にて取得したタグ情報が、S604にて取得したデバイス情報に包含されるか否かを判定する。ここで、デバイス情報にタグ情報が包含されるとは、タグ情報によって特定される装置仕様(装置性能)を、デバイス情報が示す装置仕様(装置性能)が満たしていることを意味する。例えば、タグ情報において機種タイプが“レーザ機”となっており、デバイス情報における機種タイプが“インクジェット機”であれば、機種タイプが一致しないので、デバイス情報はタグ情報を包含しないと判定される。ただし、内容の一致が常に条件となる訳ではなく、タグ情報で求められる仕様・性能を実現できればよい。例えばカラー/モノクロに関しては、カラーに対応できる印刷装置はモノクロ印刷も可能なので、デバイス情報において“カラー”であれば、タグ情報において“モノクロ”であっても包含することになる。このような判定の結果、タグ情報がデバイス情報に包含される場合にはS608に進み、包含されない場合はS606に進む。いま、タグ情報の内容は「レーザー機、普通紙、A3、カラー」であり、デバイス情報の内容は「インクジェット機、普通紙、A4、モノクロ」である。よって、タグ情報はデバイス情報に包含されない(すなわち、「カルテ」の印刷に印刷装置105は適さない)と判定され、S606に進むことになる。
S606では、UI部402が、タッチ操作に係る印刷装置が指定された文書ファイル(ここでは「カルテ」)の印刷に適していない旨のメッセージを含む警告画面を表示する。これにより、上記図7(b)の確認画面から図7(c)の警告画面へと遷移することになる。図7(c)の警告画面には、警告メッセージ705に加え、印刷を取りやめる場合の「キャンセル」ボタン706と強制的に印刷を行う場合の「強制印刷」ボタン707とが存在する。そして、「キャンセル」ボタン706の押下が検知された場合は、印刷ジョブの生成を行うことなく本処理を終える。一方、「強制印刷」ボタン707の押下が検知された場合はS608に進む。
S608では、PDL変換部404が、S601にて取得した文書ファイルをタッチ操作に係る印刷装置に適するPDLデータに変換して、印刷ジョブを生成する。生成された印刷ジョブは、タッチ操作に係る印刷装置に対して送信される。具体的には、近距離通信部213が印刷装置110の不図示のNFCタグに記憶されている接続情報(ここでは印刷装置104/105のIPアドレス)を読み取り、当該IPアドレスを宛先にして印刷ジョブが送信される。そして、印刷ジョブを受け取った印刷装置にて当該印刷ジョブに従った印刷処理が実行される。
以上が、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401を使ってユーザが印刷指示を行う際の処理の流れである。
本実施形態によれば、モバイル端末を使ったタッチ操作によって文書ファイルの印刷が可能な印刷アプリケーションを利用する場面において、ユーザがタッチ操作を行った先が当該文書ファイルの印刷に適した印刷装置でない場合に警告メッセージが表示される。これにより、ユーザは、タッチ操作した印刷装置が適切でなかったことを把握することができ、適切な印刷装置で印刷をやり直す機会が確保される。
[実施形態2]
実施形態1は、ユーザがタッチ操作した印刷装置が印刷に適さない場合に、印刷キャンセル或いは強制印刷の判断をユーザに促す態様であった。次に、タッチ操作を行った先が印刷に適さない場合に、ネットワーク上から印刷するのに適した印刷装置を探索して印刷を実行する態様を、実施形態2として説明する。なお、印刷システムの基本構成など実施形態1と共通する内容については説明を省略し、以下では差異点である印刷アプリケーションの処理フローを中心に説明を行うものとする。
実施形態1は、ユーザがタッチ操作した印刷装置が印刷に適さない場合に、印刷キャンセル或いは強制印刷の判断をユーザに促す態様であった。次に、タッチ操作を行った先が印刷に適さない場合に、ネットワーク上から印刷するのに適した印刷装置を探索して印刷を実行する態様を、実施形態2として説明する。なお、印刷システムの基本構成など実施形態1と共通する内容については説明を省略し、以下では差異点である印刷アプリケーションの処理フローを中心に説明を行うものとする。
<印刷アプリケーションの処理フロー>
図8は、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れを示すフローチャートである。また、図9(a)は、本実施形態において、ユーザがタッチ操作した印刷装置が印刷に適していなかった場合にモバイル端末101のディスプレイ215に表示される警告画面の一例を示している。以下では、ユーザが「カルテ」の印刷に適さない印刷装置105にタッチ操作をしてしまったが、「カルテ」の印刷に適した印刷装置104が見つかって、「カルテ」に適した印刷が実行されたケースを具体例として交えつつ、一連の処理の流れを説明するものとする。なお、以下の説明において記号「S」は、ステップを意味する。
図8は、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れを示すフローチャートである。また、図9(a)は、本実施形態において、ユーザがタッチ操作した印刷装置が印刷に適していなかった場合にモバイル端末101のディスプレイ215に表示される警告画面の一例を示している。以下では、ユーザが「カルテ」の印刷に適さない印刷装置105にタッチ操作をしてしまったが、「カルテ」の印刷に適した印刷装置104が見つかって、「カルテ」に適した印刷が実行されたケースを具体例として交えつつ、一連の処理の流れを説明するものとする。なお、以下の説明において記号「S」は、ステップを意味する。
S801~S805及びS811は、実施形態1の図6のフローにおけるS601~S605及びS609にそれぞれ対応し、各処理内容に異なるところはないので説明を省略する。
タグ情報がデバイス情報に包含されなかった場合のS806では、タッチ操作に係る印刷装置がユーザ指定の文書ファイルの印刷に適しておらず、他の印刷装置を探索して印刷するかどうかを問い合わせる旨の警告メッセージが表示される。これにより、前述の図7(b)の確認画面が、図9(a)に示す警告画面へと遷移する。図9(a)の警告画面には、上述した内容の警告メッセージ901に加え、印刷を取りやめる場合の「キャンセル」ボタン902と、ネットワーク上の他の印刷装置を探索して印刷を行う場合の「探索&印刷」ボタン903が存在する。
S807では、ユーザ操作に従って、次に進む処理が振り分けられる。上記図9(a)の警告画面を介して「キャンセル」ボタン902の押下が検知された場合は、印刷ジョブの生成を行うことなく本処理を終える。一方、「探索&印刷」ボタン903の押下が検知された場合は、S808に進む。
S808では、印刷装置探索部406が、印刷対象の文書ファイルの印刷に適した印刷装置の探索処理を実行する。より詳細には、モバイル端末101が参加するLAN103上においてSNMPによって管理されるネットワーク機器の中から、ユーザ指定の文書ファイルに付されているタグ情報を包含するようなデバイス情報を持つ印刷装置を探索する。ここでは、「カルテ」のタグ情報を印刷装置104のデバイス情報が包含するので、印刷装置104がLAN103上の探索によって見つかることになる。
S809では、S808での探索処理の結果に従って、次に進む処理が振り分けられる。タグ情報を包含するデバイス情報を持つ印刷装置が見つかった場合はS810に進む。一方、見つからなかった場合は、印刷に適した印刷装置を見つけることができなかった旨のメッセージをUI画面上に表示(不図示)し、印刷ジョブの生成を行うことなく本処理を終える。
S810では、PDL変換部404が、S801にて取得した文書ファイルを、上記探索にて見つかった印刷装置に適するPDLデータに変換して、印刷ジョブを生成する。この際、前述の図9(a)の警告画面から図9(b)に示す通知画面へと遷移する。図9(b)の通知画面には、探索によって見つかった印刷装置にて印刷が実行された旨のメッセージ904が、当該印刷装置を特定可能な機種名やIPアドレスなどの情報(ここでは“Canon iR-xxx 192.168.0.10”)と共に表示される。これによりユーザは、実際に印刷が行われた印刷装置を把握することができる。そして、生成された印刷ジョブは、探索にて見つかった印刷装置(ここでは印刷装置104)に対して送信され、当該印刷装置にて印刷出力されることになる。
以上が、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れである。なお、S808の探索処理において複数の印刷装置が見つかる場合もある。この場合は、図9(c)に示すような、見つかった印刷装置のリストを含むUI画面を表示して、出力先の印刷装置をユーザに選択させてもよい。
以上のとおり本実施形態によれば、ユーザがタッチ操作を行った先が印刷に適さない印刷装置の場合、印刷に適した印刷装置がないかネットワーク内を探索し、見つかればその場で印刷ジョブを投入することができる。これによりユーザは、強制印刷ではなく適した印刷装置から印刷したい場合に、印刷をキャンセルした上で印刷に適した印刷装置の在る場所まで移動してタッチ操作をやり直すという手間を掛けずに済み、その分の時間の浪費も抑えることができる。
[実施形態3]
実施形態1及び2は、ユーザがタッチ操作をした印刷装置が印刷に適していなかった場合において、事後的に対処する態様であった。次に、ユーザが、印刷対象の文書ファイルの印刷に適した印刷装置であることを確認してからタッチ操作をできるようにする態様を、実施形態3として説明する。なお、印刷システムの基本構成など実施形態1及び2と共通する内容については説明を省略し、以下では差異点を中心に説明を行うものとする。
実施形態1及び2は、ユーザがタッチ操作をした印刷装置が印刷に適していなかった場合において、事後的に対処する態様であった。次に、ユーザが、印刷対象の文書ファイルの印刷に適した印刷装置であることを確認してからタッチ操作をできるようにする態様を、実施形態3として説明する。なお、印刷システムの基本構成など実施形態1及び2と共通する内容については説明を省略し、以下では差異点を中心に説明を行うものとする。
本実施形態では、BLEのビーコンパケットに上述のデバイス情報を載せ、印刷装置から所定範囲内にモバイル端末101が入った時に、文書ファイルに付されたタグ情報と照合し、タグ情報がデバイス情報に包含されていれば印刷可能である旨をUI画面に表示してユーザにタッチ操作を促す。本実施形態における具体的な処理フローの説明に入る前に、BLEに載せられるデバイス情報について確認しておく。
<BLEについて>
BLEのアドバタイズメントパケットは、いわゆるビーコン信号としてブロードキャスト送信される無線標識データであり、数ミリ秒から数秒の間隔で印刷装置104及び105の近距離通信部315から発信される。図10は、ビーコン信号として発信されるアドバタイズメントパケット(以下、「ビーコンパケット」と表記。)のデータ構造を示す図である。
BLEのアドバタイズメントパケットは、いわゆるビーコン信号としてブロードキャスト送信される無線標識データであり、数ミリ秒から数秒の間隔で印刷装置104及び105の近距離通信部315から発信される。図10は、ビーコン信号として発信されるアドバタイズメントパケット(以下、「ビーコンパケット」と表記。)のデータ構造を示す図である。
ビーコンパケットの先頭にある「Preamble」1001には、受信する側の無線素子がビーコン信号の読み取りタイミングに使用するための1Byteの情報が入る。その次の「Access Address」1002には、BLEのパケットであることを示すための4Byteの情報が入る。それに続く「Protocol Data Unit」1003は、最大39Byteの実データ領域である。「Protocol Data Unit」1003は、2Byteの「Header」1004と、6Byteの「Advertiser’s address」1005と、最大で31Byte分の「Advertiser’s Data」で構成される。この「Advertiser’s Data」は、31Byte以内であれば図示されるように複数の小データに分けることも可能である。図10では、小データ1007と小データ1011とが示されている。小データ1007は、UUIDの情報を示し、各1Byteの「Size」1008と「Type」1009が含まれる。そして、「Type」1009に対してUUIDであることを示す値を入れることで、小データ1007がUUIDの情報を持つAdvertiser‘s Dataであることが定義される。例えば、16ByteのUUIDを設定する場合には“0x06”を「type」1009の値として入れればよい。そして、データ部1010には、前述のデバイス情報の内容、すなわち、機種名、機種タイプ、カラー/モノクロ、印刷できる用紙サイズといった情報を一意の識別子としたUUIDが入ることになる。モバイル端末101は、各印刷装置の機器情報をUUIDの識別子を用いて対応付けたマップ情報(不図示)を予め保持しておき、受信したビーコンパケット内のUUIDの識別子を指定してマップ情報を参照することで、当該ビーコンパケットを発信した印刷装置のデバイス情報を読み解くことができる。そして、もうひとつの小データ1011は、印刷装置のシリアルナンバーを示す。装置のシリアルナンバーといった企業が任意に設定する情報を持たせる場合には、「Type」1012に企業の任意情報であることを示す値“0xFF”を入れればよい。データ部1013には、シリアルナンバーを構成する値(例えば、8ケタの英数字。ASCIIコードでエンコードしたシリアルナンバーは8Byteのデータ量となる)が入る。そして、ビーコンパケットの最後尾には、符号誤り検出用の3ByteのCRC1006が入る。
以上のようなデータ構造を持つビーコンパケットが本実施形態では使用される。
以上のようなデータ構造を持つビーコンパケットが本実施形態では使用される。
<印刷アプリケーションの処理フロー>
図11は、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れを示すフローチャートである。以下では、ユーザが「カルテ」を印刷するためのタッチ操作を行う前に、印刷装置104の一定範囲内まで近づいて、当該印刷装置104が印刷に適していることを確認した上でタッチ操作を行うケースを具体例として交えつつ、一連の処理の流れを説明するものとする。なお、以下の説明において記号「S」は、ステップを意味する。
図11は、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れを示すフローチャートである。以下では、ユーザが「カルテ」を印刷するためのタッチ操作を行う前に、印刷装置104の一定範囲内まで近づいて、当該印刷装置104が印刷に適していることを確認した上でタッチ操作を行うケースを具体例として交えつつ、一連の処理の流れを説明するものとする。なお、以下の説明において記号「S」は、ステップを意味する。
S1101及びS1102は、実施形態1の図6のフローにおけるS601及びS602にそれぞれ対応し、各処理内容に異なるところはないので説明を省略する。続くS1103は、WPAN内の各印刷装置から発信される前述のビーコンパケットの受信チェック処理である。ここでは、印刷装置104から発信されるビーコンパケットを受信することになる。ビーコンパケットの受信が検知されればS1104に進む。
S1104では、受信したビーコンパケットが解析され、前述のデバイス情報が取得される。次のS1105では、図6のフローにおけるS605と同様、S1101にて取得したタグ情報が、S1104にて取得したデバイス情報に包含されるか否かが判定される。タグ情報がデバイス情報に包含される場合は、当該デバイス情報を持つ印刷装置は、ユーザ指定に係る文書ファイルの印刷に適した印刷装置であると判定され、S1106に進む。いま、印刷装置104のデバイス情報は、「カルテ」に付されたタグ情報を包含するので、S1106に進むことになる。
次に、S1106では、印刷に適している判定された印刷装置が発信するBLEの電波強度が所定の条件を満たすか否かが判定される。ここで、BLEの電波強度は、OSにより提供されるBLEコントロール用のフレームワークから、RSSI(Received Signal Strength Indication)として取得可能である。例えば、iOS(登録商標)の場合は、“Core Bluetooth Framework”として提供されるBLEコントロール用フレームワークからRSSIを取得すればよい。ここでは、所定の条件として、取得した電波強度が“immediate(印刷装置までの距離が1m以内であることを意味)”であるかどうかを判定する。“immediate”である場合はS1107に進み、そうでない場合は本処理を終了する。
S1107では、ユーザがタッチ操作を行おうとして一定範囲内まで近づいた印刷装置が、印刷対象の文書ファイル(ここでは「カルテ」)の印刷に適している旨の通知がなされる。具体的には、上記図7(b)の確認画面が、通知メッセージを表示した図12の通知画面へと遷移する。そして、ユーザがモバイル端末101を当該印刷装置(ここでは印刷装置104)に向けてタッチ操作したことが検知されると、S1108に進む。そして、S1108では、PDL変換部404により、S1101にて取得された文書ファイルが、タッチ操作に係る印刷装置(ここでは印刷装置104)に適するPDLデータに変換され、印刷ジョブが生成される。
以上が、本実施形態に係る、印刷アプリケーション401が行う処理の流れである。なお、複数の印刷装置が横並びで設置されているようなケースでは、電波強度が“immediate”となる印刷装置が2台以上見つかることもあり得る。この場合は、見つかった印刷装置のうちいずれかの印刷装置(印刷により適した方の印刷装置)を特定可能な情報と共に上記通知を行えばよい。
本実施形態によれば、モバイル端末101を印刷装置にかざす前に印刷に適した印刷装置か否かをユーザは把握することができるので、無駄なタッチ操作を抑止することができる。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピューターにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (17)
- タッチ印刷機能を備えた印刷装置と無線通信が可能な情報処理装置であって、
印刷に適した装置仕様を示すタグ情報が付された文書ファイルを取得する第1取得手段と、
前記印刷装置から当該印刷装置の装置仕様を示すデバイス情報を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得されたデバイス情報に係る印刷装置が、前記第1取得手段によって取得された文書ファイルを印刷するのに適した印刷装置であるか否かを、当該文書ファイルに付されたタグ情報に基づいて判定する判定手段と、
前記タッチ印刷機能を実行させるための第1の近距離通信を用いたユーザ操作がなされた印刷装置であって前記判定手段によって前記文書ファイルの印刷に適していると判定された当該印刷装置に対し、前記文書ファイルの印刷ジョブを、前記第1の近距離通信を用いて送信する制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記判定手段は、前記タグ情報が前記デバイス情報に包含される場合に、前記デバイス情報に対応する印刷装置が、前記文書ファイルを印刷するのに適した印刷装置であると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2取得手段は、前記ユーザ操作がなされた印刷装置から前記第1の近距離通信を介して前記デバイス情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記判定手段によって前記デバイス情報に対応する印刷装置が前記文書ファイルを印刷するのに適していないと判定された場合、警告メッセージを含むUI画面を表示手段に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記UI画面には、印刷指示のためのボタンを含み、
前記制御手段は、前記ボタンの押下が検知された場合、前記文書ファイルを印刷するのに適していないと判定された前記印刷装置に対し、前記文書ファイルの印刷ジョブを送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記UI画面には、前記文書ファイルを印刷するのに適していないと判定された前記印刷装置とは異なる他の印刷装置の探索を指示するためのボタンを含み、
前記制御手段は、前記ボタンの押下が検知された場合、前記タグ情報を包含するデバイス情報を持つ他の印刷装置の探索を実行し、当該探索によって見つかった当該他の印刷装置に対し、前記文書ファイルの印刷ジョブを送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記第2取得手段は、前記ユーザ操作がなされる前の印刷装置から前記第1の近距離通信とは異なる第2の近距離通信を介して前記デバイス情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記判定手段によって前記デバイス情報に対応する印刷装置が前記文書ファイルを印刷するのに適していると判定された場合、印刷可能である旨のメッセージを含むUI画面を表示手段に表示することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記判定手段によって前記デバイス情報に対応する印刷装置が前記文書ファイルを印刷するのに適していると判定された場合であって、前記第2の近距離通信における電波強度が所定の条件を満たす場合に、前記印刷可能である旨のメッセージを含むUI画面を表示手段に表示することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記UI画面を表示した後に前記ユーザ操作がなされた前記文書ファイルを印刷するのに適していると判定された印刷装置に対し、前記文書ファイルの印刷ジョブを送信することを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理装置。
- 前記第1の近距離通信は、NFC(Near Filed Communication)であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第2の近距離通信は、BLE(Bluetooth Low Energy)であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第1取得手段は、前記タグ情報が付された文書ファイルを外部のデータ保存装置から取得することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置と無線通信が可能なデータ保存装置であって、
入稿された文書ファイルに対し、文書種別毎に予め定められたその印刷に適した印刷装置の仕様を示すタグ情報を付して保存する手段と、
前記情報処理装置からのリクエストに応じて、前記タグ情報が付された文書ファイルを前記情報処理装置に送信する手段と、
を備えたことを特徴とするデータ保存装置。 - 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置と請求項14に記載のデータ保存装置とを有する印刷システム。
- タッチ印刷機能を備えた印刷装置と無線通信が可能な情報処理装置の制御方法であって、
印刷に適した装置仕様を示すタグ情報が付された文書ファイルを取得する第1取得ステップと、
前記印刷装置から当該印刷装置の装置仕様を示すデバイス情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにて取得されたデバイス情報に係る印刷装置が、前記第1取得ステップにて取得された文書ファイルを印刷するのに適した印刷装置であるか否かを、当該文書ファイルに付されたタグ情報に基づいて判定する判定ステップと、
前記タッチ印刷機能を実行させるための第1の近距離通信を用いたユーザ操作がなされた印刷装置であって前記判定手段によって前記文書ファイルの印刷に適していると判定された当該印刷装置に対し、前記文書ファイルの印刷ジョブを、前記第1の近距離通信を用いて送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020180743A JP2022071664A (ja) | 2020-10-28 | 2020-10-28 | 情報処理装置、データ保存装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020180743A JP2022071664A (ja) | 2020-10-28 | 2020-10-28 | 情報処理装置、データ保存装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022071664A true JP2022071664A (ja) | 2022-05-16 |
Family
ID=81593770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020180743A Pending JP2022071664A (ja) | 2020-10-28 | 2020-10-28 | 情報処理装置、データ保存装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022071664A (ja) |
-
2020
- 2020-10-28 JP JP2020180743A patent/JP2022071664A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
USRE47876E1 (en) | Mobile terminal device, and method and computer readable medium for the same | |
JP6704881B2 (ja) | システム | |
JP7422469B2 (ja) | サーバシステム、印刷装置、制御方法、及び通信システム | |
JP2006163791A (ja) | ドキュメント処理システム | |
US20200151526A1 (en) | System, method for controlling the same, and method for controlling server | |
JP2009151686A (ja) | ジョブ実行システム、携帯端末装置、ジョブ実行装置、ジョブデータ送信または受信方法、並びにジョブデータ送信または受信プログラム | |
JP6168039B2 (ja) | 印刷システムおよびプログラム | |
JP7119644B2 (ja) | 携帯端末装置、携帯端末プログラム、画像形成装置及び画像形成プログラム | |
JP2014180792A (ja) | 画像形成装置、携帯端末装置、情報処理装置、画像形成システム及びプログラム | |
US11762604B2 (en) | Application program | |
JP7218103B2 (ja) | サーバシステム、通信装置、制御方法、及び通信システム | |
JP7166774B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム | |
JP6672648B2 (ja) | 印刷装置及びプログラム | |
JP2005107837A (ja) | 印刷ジョブ終了通知システム | |
JP2022071664A (ja) | 情報処理装置、データ保存装置、印刷システム、情報処理装置の制御方法及びプログラム | |
JP2012141660A (ja) | 制御装置及びプログラム | |
JP2002082866A (ja) | 携帯情報端末装置、印刷装置、管理装置及び情報通信システム並びに情報処理システム | |
JP2007088755A (ja) | ネットワークプリントシステム | |
JP2021039435A (ja) | 印刷装置、サービスサーバ、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム | |
JP2021072573A (ja) | 情報処理装置、プログラム及び制御方法 | |
JP6693196B2 (ja) | プログラム | |
JP2020064361A (ja) | 制御装置、制御方法、及びプログラム | |
JP6602053B2 (ja) | 情報処理装置、制御方法及びプログラム | |
JP2019186860A (ja) | プログラム、情報処理装置、および制御方法 | |
JP6611630B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理システム |