JP2022071001A - ガラス組成物、それを用いた光学素子及び光学装置 - Google Patents

ガラス組成物、それを用いた光学素子及び光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】希土類を高濃度で含有するものでありながら、最大フォノンエネルギーが小さいガラス組成物を提供する。【解決手段】モル%表記で、Ga2O3を40~80%、及び希土類酸化物を0%超~60%含有し、希土類酸化物は、第1の希土類酸化物と第2の希土類酸化物とを含み、第1の希土類酸化物は、Er2O3、Yb2O3、Eu2O3、Gd2O3、Tb2O3、CeO2、Pr2O3、Sm2O3、Dy2O3、Ho2O3、及びTm2O3からなる群より選ばれる1種以上であり、第2の希土類酸化物は、La2O3、Y2O3、及びLu2O3、からなる群より選ばれる1種以上であり、第1の希土類酸化物を0超~40%、第2の希土類酸化物を10~55%含有する、ガラス組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス組成物、それを用いた光学素子及び光学装置に関する。
例えば、特許文献1には、レーザ発振可能な材料として、Cr3+及びNd3+をドープした単結晶またはセラミックスからなるレーザ媒質が開示されている。
国際公開第2014-006879号
本発明の第1の態様は、モル%表記で、Gaを40~80%、及び希土類酸化物を0%超~60%含有し、最大フォノンエネルギーが730cm-1以下であるガラス組成物である。
本発明の第2の態様は、第1の態様のガラス組成物を用いた、光学素子である。
本発明の第三の態様は、第2の態様の光学素子を備える、光学装置である。
本実施形態に係るガラス組成物を用いた固体レーザ装置の構成の例を示す概略図である。 本実施形態に係るガラス組成物を用いたシンチレーション装置の構成の例を示す概略図である。 ガスジェット式の浮遊炉の全体構成の模式図を示す図である。 ガスジェット式の浮遊炉のステージ上の台座の拡大模式図を示す図である。 実施例1~5の蛍光スペクトルを示す図である。 実施例6~11の蛍光スペクトルを示す図である。 実施例12~17の蛍光スペクトルを示す図である。 実施例18~22の蛍光スペクトルを示す図である。 比較例4、5、実施例16、20の蛍光スペクトルを示す図である。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
本明細書中において、特に断りがない場合、各成分の含有量は、酸化物基準のモル%表示に基づくものである。ガラス構成成分の原料として使用される炭酸塩、水酸塩、硝酸塩、含水塩等の複合塩は、熔解時に全て分解されて酸化物及び/又はフッ化物に変化すると仮定している。なお、複合塩の分解によって生じるガス成分はガラス構成成分として考慮しない。
<ガラス組成物>
本実施形態に係るガラス組成物は、Gaを40~80%、及び希土類酸化物を0%超~60%含有し、最大フォノンエネルギーが730cm-1以下であるガラス組成物である。
従来、希土類イオンをガラス中にドープした、いわゆる蛍光ガラスは、その製造容易性、組成の柔軟性、均質性、成形性等の理由から、レーザ媒体や蛍光体として、通信、医療、加工、原子力等幅広い分野で利用されている。このような用途の多様化に伴い、蛍光ガラスの高輝度化や発光効率の向上への需要は、近年ますます高まっている。このような蛍光ガラスは、単位体積あたりの蛍光強度を高めるために、発光中心となる希土類イオン濃度を高める必要がある。しかしながら、一般的に希土類イオンを高濃度で含有すると、ガラスが不安定になり、失透が生じることから、透明で均質な媒体を得ることが困難になる。さらに、希土類イオン濃度が高くなりすぎると発光強度が低下する現象(濃度消光)が生じるといった問題がある。
一方、ある遷移過程における多フォノン緩和速度Wnrは、下記式によって表すことができる。
nr=A・exp(α・ΔE/(hω/2π)) ・・・(式)
(ここで、A及びαは母材固有の定数、ΔEは発光始準位とその直下の準位とのエネルギー差、hω/2πは母材の最大フォノンエネルギーを表す。)
発光中心となる希土類イオンは多くのエネルギー準位を持つため、準位間エネルギーが小さいと非輻射遷移確率が高まり、発光効率が低下する傾向にある。また、母材の最大フォノンエネルギーが大きいほど、一定エネルギー間隔の遷移に要するフォノン数が減少するため、非輻射遷移確率が増加し、やはり発光効率は低下する傾向にある。そのため、高い蛍光強度と効率を実現するためには、希土類を高濃度で含有することができ、濃度消光の影響が小さく、かつ最大フォノンエネルギーの小さいガラスを母材として選定する必要があるとされていた。
しかしながら、フッ化物ガラスは耐熱温度が低く、化学的な耐久性に乏しい傾向にあるため、用途はファイバー等の一部に限定される。そのため、例えば固体レーザ用の媒体としての使用は困難である。さらに、フッ化物ガラスの合成は不活性雰囲気下条件で行う必要があるため、グローブボックス等の大掛かりで煩雑な設備を必要とする等の問題がある。また、酸化物ガラスは、熱的・化学的耐久性が高く、作製も容易であるため実用上望ましいが、上述したフッ化物ガラスに比べて最大フォノンエネルギーが大きい上、一般に希土類を導入すると結晶化しやすく、濃度消光も生じやすいという問題もある。
本発明者らは上述した種々の問題について鋭意研究した結果、希土類を高濃度で含有するものでありながら、最大フォノンエネルギーが小さいガラス組成物を見出した。以下、本実施形態に係るガラス組成物の成分組成等について詳述する。
Gaは、本実施形態に係るガラス組成物においてフォノンエネルギーを大きく上昇させることなくガラスの安定性を高める効果を有する。この含有量が少なすぎるとこの効果が十分でない。その一方で、過剰に導入すると相対的に希土類酸化物の含有量が低下してしまい、所望の発光強度が得られなくなる。このような観点から、Gaの含有量は40~80%であり、好ましくは45~70%であり、より好ましくは50~60%である。
希土類酸化物は、目的とする発光波長に応じて適宜選択することができる。この成分の含有量が少ないと十分な発光強度が得られない。一方、この成分を過剰に導入するとガラスが失透しやすくなり、濃度消光の影響が大きくなりやすい。このような観点から、かかる希土類酸化物の含有量は、総量で、0%超~60%以下であり、好ましくは0%超~40%以下であり、より好ましくは0.5~30%であり、更に好ましくは5%~20%である。
希土類酸化物の具体例としては、発光する希土類を少なくとも含有すればよく、その種類は特に限定されないが、Er、Yb、Eu、Gd、Tb、CeO、Pr、Sm、Dy、Ho、Tm等が挙げられる。希土類酸化物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を共添加し、希土類間のエネルギー移動を利用することによって、単独で添加する場合よりも高い蛍光強度を得ることもできる。2種以上の希土類酸化物を併用する場合、そのうちの少なくとも1種が発光中心として機能すればよく、ガラス組成物として所望する光学特性等を考慮して適宜好適な組合せを選択することができる。
2種以上の希土類酸化物を併用する好適な具体例として、Er、Yb、Eu、Gd、Tb、CeO、Pr、Sm、Dy、Ho、及びTmからなる群より選ばれる1種以上と、La、Y、及びLuからなる群より選ばれる1種以上と、を併用するガラス組成物が挙げられる。かかるガラス組成物の場合、Er、Yb、Eu、Gd、Tb、CeO、Pr、Sm、Dy、Ho、及びTmは、主として発光中心として機能する希土類酸化物(第1の希土類酸化物)であり、La、Y、及びLuは、自らが発光中心となることはないが、発光中心となる他の希土類イオンの凝集を抑制し、濃度消光を抑制する効果を有する希土類酸化物(第2の希土類酸化物)である。濃度消光を抑制できる理由としては、定かではないが、これらの成分を添加することで組成物中の発光成分等の分子間相互作用を抑制でき、その結果、蛍光の減衰を抑制できるからだと考えられる(ただし、本実施形態の作用効果はこれらに限定されない。)。
上述した効果は、第2の希土類酸化物の含有量が少ないと十分に得られない。一方で、これを過剰に導入するとガラスが失透しやすくなり、第1の希土類酸化物の含有量が相対的に少なくなるという制約を受ける。このような観点から、第1の希土類酸化物の総含有量は、0.5~40%であることが好ましく、5~35%であることがより好ましく、10~30%であることが更に好ましい。そして、第2の希土類酸化物の総含有量は、5~50%であることが好ましく、10~40%であることがより好ましく、15~30%であることが更に好ましい。
第2の希土類酸化物としては、上述した成分の中でも、Laがより好ましい。さらに、本実施形態に係るガラス組成物において、発光中心である希土類酸化物との好適な組み合わせとしては、発光中心である希土類酸化物としてEr、Yb、Eu、及びTbからなる群より選ばれる1種と、Laとの併用が挙げられる。
上記成分に限らず、本実施形態に係るガラス組成物は、その他の任意成分を更に含有してもよい。このような任意成分は、1種のみならず2種以上を導入してもよい。
次に、本実施形態に係るガラス組成物の物性等について説明する。
本実施形態に係るガラス組成物は、最大フォノンエネルギーが小さい。その最大フォノンエネルギーは、730cm-1以下であり、好ましくは700cm-1以下であり、より好ましくは670cm-1以下である。
本実施形態に係るガラス組成物は、その好適な態様として、高い熱的耐性を有するガラスとすることができる。このような観点から、本実施形態に係るガラス組成物のガラス転移温度(T)は、好ましくは700℃以上であり、より好ましくは720℃以上であり、更に好ましくは740℃以上である。
<光学素子、光学装置>
本実施形態に係るガラス組成物は、種々の光学素子として好適に用いることができる。上記したガラス組成物を用いた光学素子は、発光素子、波長変換素子、光増幅器等に用いることができる。さらに、本実施形態に係る光学素子は、これを備えた光学装置として好適に用いることができる。これらのような好適な態様としては、例えば、固体レーザ装置(図1参照)のレーザ媒体や、放射線や紫外線を検出するシンチレータ(図2参照)等が挙げられる。
図1は、本実施形態に係るガラス組成物を用いた固体レーザ装置の構成の例を示す概略図である。固体レーザ装置1は、励起光源10、共振器12、14、及びレーザ媒体16から構成される。互いに平行になるよう配置した共振器12及び14の間に、本実施形態に係るガラス組成物を用いたレーザ媒体16が配置される。共振器12は、励起光を透過し、レーザ光Lを全反射するように設計したものを用い、共振器14は、レーザ光Lの一部を透過するよう設計したものを用いる。レーザ媒体16は、本実施形態に係るガラス組成物を共振器12及び14と平行に位置する面を鏡面研磨したものを用いる。レーザ媒体16を励起光源10によって励起し、これによって発生したレーザ光Lは、共振器12及び14とレーザ媒体16の間を往復することによって増幅される。そして、レーザ媒体16から発信されたレーザ光Lの一部が、共振器14を通して外部へ取り出される。励起光源10には、例えば、固体レーザや半導体レーザ等を用いることができる。
図2は、本実施形態に係るガラス組成物を用いたシンチレーション装置の概略図である。シンチレーション装置2は、本実施形態に係るガラス組成物を用いたシンチレータ20と、検出光Lに関する検出器22とから構成される。シンチレータ20は、互いに平行配置された2面が研磨されている。放射線や紫外線等を可視光等の検出可能な波長へ変換することで、シンチレーション特性を付与することができる。本実施形態に係るガラス組成物は、希土類を高濃度で含有するため、ガラス厚を薄くしても十分な発光特性を実現できる。このような観点から、本実施形態に係るガラス組成物及びこれを用いた光学素子や光学装置は、装置の小型化や軽量化にも効果的である。
本実施形態に係るガラス組成物を用いた光学素子や光学装置は、上述した固体レーザ装置やシンチレーション装置に限るものではなく、種々の装置に使用することができる。
<ガラス組成物の製造方法>
本実施形態に係るガラス組成物の製造方法は、適宜好適な方法を採用することができる。好適な製造方法としては、例えば、浮遊炉を用いる製造方法が挙げられる。使用可能な浮遊炉としては、特に限定されず、例えば、静電式、電磁式、音波式、磁気式、ガスジェット式等が挙げられる。これらの中でも、酸化物の浮遊熔解にはガスジェット式の浮遊炉が好ましい。そして、使用するガラス原料は特に限定されず、例えば、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等を使用できる。以下、製造方法の一例として、ガスジェット式の浮遊炉を用いる製造方法を説明する。
図3は、ガスジェット式の浮遊炉の模式図を示す。図3Aは、浮遊炉の全体構成の模式図であり、図3Bは、ガスジェット式の浮遊炉のステージ上の台座の拡大模式図である。ガスジェット式の浮遊炉3では、原料Mは、ステージ301上の台座302に配置される。レーザ光源303から出射されたレーザ光Lは、ミラー304とミラー305を介して原料Mへ照射される。レーザ光Lの照射により加熱される原料Mの温度は、放射温度計306でモニタされる。放射温度計306がモニタする原料Mの温度情報に基づき、レーザ光源303の出力がコンピュータ307によって制御される。また、原料Mの状態はCCDカメラ308によって撮像され、それがモニタ309へ出力される(図3A参照)。なお、レーザ光源としては、例えば、炭酸ガスレーザを使用できる。
ガスジェット式の浮遊炉3では、台座302に送り込まれるガスによって原料Mが浮遊する状態にある(図3B参照)。台座302に送り込まれるガスの流量は、ガス流量調節器310によって制御される。例えば、円錐状の孔を設けたノズル(不図示)からガスを噴射し、原料Mを浮遊させた状態でレーザ光Lによる非接触加熱を行うことができる。原料Mが熔解すると、自身の表面張力によって球形や楕円体形状となり、その状態で浮遊する。その後、レーザ光Lを遮断すると融液状態となった原料は冷却され、透明なガラスが得られる。なお、ガスの種類は特に限定されず、公知のものを適宜採用することができ、例えば、酸素、窒素、二酸化炭素、アルゴン、空気等が挙げられる。また、ノズルの形状や加熱方式は特に限定されず、公知の方法を適宜採用することができる。
本実施形態のような組成系は、これまでガラス化させることが困難であった。例えば、通常使用されているるつぼ等の容器を用いてガラスを製造する場合、SiO、B、P、GeO等の網目形成酸化物を多く含ませてガラス形成能を高める必要がある。しかしながら、それら網目形成酸化物はいずれも高いフォノンエネルギーを有するため、多フォノン緩和損失を増大させる要因になり得る。このような網目形成酸化物の含有量が少ないガラス組成の場合、容器-融液界面を起点とした結晶化(不均一核生成)が発生して、ガラス化できないことが多い。しかしながら、本実施形態によれば、SiO、B、P、GeO等の網目形成酸化物の含有量を低減しても、あるいは、これらのような網目形成酸化物を実質的に含有しなくとも、優れた物性を有するガラスを実現することができる。
さらに、上述した浮遊炉を用いる製造方法の場合、容器と融液の接触がないため、不均一核生成を効果的に抑制することができる。その結果、融液のガラス形成を大きく促進し、るつぼ熔解では製造不可能な、網目形成酸化物の含有量が少ない、あるいは実質的に含まない組成であってもガラス化することが可能になる。かかる製造方法を採用することで、従来ではガラス化させることができなかった組成系のガラスを製造することができる。
本実施形態に係るガラス組成物は、最大フォノンエネルギーが小さく、かつ希土類原子を高濃度含有することが可能である。さらに、乾燥ガスを浮上に使用することで、ガラス中のOH濃度を低減することも可能である。これにより、特に中赤外域での蛍光を得る目的において、OH基と輻射遷移との交差緩和による損失を低減することができる。その結果、優れた発光強度・発光効率を有するガラス材料とすることが可能となる。そして、蛍光ガラスとした際には、ストークスシフトが広く、幅広い波長域に対して励起発光させることも可能となる。
次に、以下の実施例及び比較例の説明をするが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
(各実施例のガラス組成物の作製)
以下の手順に準拠してガラス組成物を作製した。まず、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等から選ばれる原料を所定の化学組成となるよう秤量した後、アルミナ製乳鉢で混合した。この混合物を20MPaで一軸加圧し円柱形のペレットに成形した。そして、得られたペレットを電気炉で1200℃、大気中で12時間焼成し、焼結体を作製した。
続いて、この焼結体を粗く砕き、図3A、図3Bに示すガスジェット式の浮遊炉3の台座302に設置した。そして、乾燥酸素ガスを噴射しながら炭酸ガスレーザを上方から照射することで原料を熔解させた。熔解した原料は、自身の表面張力で略球形状になり、ガスの圧力で浮遊状態とした。さらに、原料が完全に熔解した時点で、レーザ出力を遮断することで冷却し、ガラスを得た。
各実施例では、いずれも、直径2~3mmの透明なガラス球を得た。また、各実施例のガラスについては、いずれも熔解中に視認できる揮発は見られず、泡や失透のないものが得られた。
(各比較例のガラス組成物の作製)
比較例に係る光学ガラスは、以下の手順で作製した。まず、表5~8に記載の化学組成(モル%)となるよう、酸化物、水酸化物、リン酸化合物(リン酸塩、正リン酸等)、炭酸塩、及び硝酸塩等のガラス原料を秤量した。次に、秤量した原料を混合して白金ルツボに投入し、900~1200℃の温度で1時間程度熔融し、攪拌均質化した。その後、適当な温度に下げてから金型等に鋳込み、徐冷することにより、各サンプルを得た。
(ガラス転移温度の測定)
ガラスのガラス転移温度(T)は、示差熱分析装置(リガク製、Thermoplus EVO2TG8121)を用いて、大気雰囲気下、10℃/分の昇温速度で測定した。
(最大フォノンエネルギーの測定)
ガラスの最大フォノンエネルギーは、顕微赤外分光装置(Thermo製、NicoletiN10)を用いて反射法により測定した。
(OH量の評価)
OH量の評価は、フーリエ変換型赤外分光装置(Thermo製、Nicolet6700)を用い、透過法で実施した。2500~4000cm-1の範囲における吸収ピーク波数における吸収係数を求めた。
(実施例1~5)
表1に、Erを発光中心として含有する実施例1~5について、成分組成(酸化物基準モル%表示)、失透の有無、ガラス転移温度(T)、最大フォノンエネルギー(hω/2π)、及びOH量(αOH)を示す。図4に、実施例1~5の11/213/2遷移(励起980nm、蛍光2.7μm)の蛍光スペクトルを示す。
Figure 2022071001000002
表1に示すように、各実施例の蛍光ガラスは、失透を伴わずにErを少なくとも20%まで含有できること、Tが高いこと、最大フォノンエネルギーが小さいことが、それぞれ確認された。さらに、OH濃度は0.15cm-1以下と小さいことが確認された。また、図4により、2.7μmの蛍光強度はEr濃度に伴い上昇し、10%で最大であったことが確認された。
(実施例6~11)
表2に、Ybを発光中心として含有する実施例6~11について、成分組成(酸化物基準モル%表示)、失透の有無、ガラス転移温度(T)、及び最大フォノンエネルギー(hω/2π)を示す。図5に、実施例6~11について980nmで励起させた蛍光スペクトルを示す。
Figure 2022071001000003
表2に示すように、各実施例の蛍光ガラスは、失透を伴わずにYbを高濃度に含有できること、Tが高いこと、最大フォノンエネルギーが小さいことが、それぞれ確認された。図5より、1040nmにおける蛍光強度は、Yb含有量が5%の時に最大値を示した。
(実施例12~17)
表3に、Euを発光中心として含有する実施例12~17について、成分組成(酸化物基準モル%表示)、失透の有無、ガラス転移温度(T)、最大フォノンエネルギー(hω/2π)、及び蛍光色を示す。図6に、実施例12~17について365nm光で励起させた蛍光スペクトルを示す。
Figure 2022071001000004
表3より、各実施例は、失透を伴わずにEuを高濃度に含有できること、Tが高いこと、最大フォノンエネルギーが小さいことが、それぞれ確認された。また、365nm励起により、いずれも強い赤色発光が得られた。図6より、620nmにおける蛍光強度はEu含有量に伴い増大し、25%で最大であったことが確認された。
(実施例18~22)
表4に、Tbを発光中心として含有する実施例18~22について、成分組成(酸化物基準モル%表示)、失透の有無、ガラス転移温度(T)、最大フォノンエネルギー(hω/2π)、及び蛍光色を示す。各実施例のガラスを浮遊炉で作製した際、ガラスは黒色であった。これは、Tb4+に起因した可視域の吸収のためである。そこで、95%Ar-5%H雰囲気下で、アニール温度を各ガラスのTとして20~100h還元アニールを施したところ、無色透明なガラス(還元アニール処理ガラス)が得られた。これはアニールによってTb4+からTb3+への還元反応が進行したことを示唆する。図7は、実施例18~22(還元アニール処理ガラス)について、375nm光で励起した蛍光スペクトルである。
Figure 2022071001000005
図7より、490、544、590、615nmの蛍光ピークが認められ、いずれもTb含有量に伴い強度が増大したことが確認された。なお、490、544nmの蛍光強度はTb含有量が10%の時に、590、615nmはTb含有量が20%のときに最大となった。
以上より、各実施例のガラス組成物は、失透を伴わずにTbを高濃度に含有できること、Tが高く優れた耐熱性を有すること、最大フォノンエネルギーが小さいため非輻射緩和損失が低く抑えられることが、それぞれ確認された。さらに、還元アニール処理がなされたガラスについては、375nm励起時に青緑~橙とTb含有量に依存した色調で発光が得られることが確認された。
(比較例1~5)
表5~8に、比較例1~5の結果を示す。比較例1のガラスはTが360℃と低く、最大フォノンエネルギーが750cm-1と大きく、OH濃度は2.69cm-1と高かった。比較例2、3は失透のためガラスが得られなかった。比較例4のガラスは最大フォノンエネルギーが1418cm-1と大きかった。比較例5のガラスはTが490℃と低く、最大フォノンエネルギーが1102cm-1と大きかった。
図8は、比較例4、5の蛍光スペクトル(スペクトル条件:それぞれ365nm、375nmで励起)と実施例16、20の蛍光スペクトルを示す図である。図8から、本実施例のガラスは比較例のガラスに対して高強度の蛍光を示すことが確認された。
Figure 2022071001000006
Figure 2022071001000007
Figure 2022071001000008
Figure 2022071001000009
1・・・固体レーザ装置、10・・・励起光源、12、14・・・共振器、2・・・シンチレーション装置、20・・・シンチレータ、22・・・検出器、3・・・浮遊炉、301・・・ステージ、302・・・台座、303・・・レーザ光源、304、305・・・ミラー、306・・・放射温度計、307・・・コンピュータ、308・・・CCDカメラ、309・・・モニタ、310・・・ガス流量調節器、L・・・レーザ光、Ld・・・検出光、M・・・原料
本発明の第1の態様は、モル%表記で、Gaを40~80%、及び希土類酸化物を0%超~60%含有し、前記希土類酸化物は、第1の希土類酸化物と第2の希土類酸化物とを含み、前記第1の希土類酸化物は、Er 、Yb 、Eu 、Gd 、Tb 、CeO 、Pr 、Sm 、Dy 、Ho 、及びTm からなる群より選ばれる1種以上であり、前記第2の希土類酸化物は、La 、Y 、及びLu からなる群より選ばれる1種以上であり、前記第1の希土類酸化物を0超~40%、前記第2の希土類酸化物を10~55%含有する、ガラス組成物である。

Claims (10)

  1. モル%表記で、
    Gaを40~80%、及び
    希土類酸化物を0%超~60%含有し、
    最大フォノンエネルギーが730cm-1以下であるガラス組成物。
  2. 前記希土類酸化物は、第1の希土類酸化物と第2の希土類酸化物とを含み、
    前記第1の希土類酸化物は、Er、Yb、Eu、Gd、Tb、CeO、Pr、Sm、Dy、Ho、及びTmからなる群より選ばれる1種以上であり、
    前記第2の希土類酸化物は、La、Y、及びLuからなる群より選ばれる1種以上である、
    請求項1に記載のガラス組成物。
  3. 前記第1の希土類酸化物を0超~40%、
    前記第2の希土類酸化物を10~55%含有する、
    請求項2に記載のガラス組成物。
  4. 前記第1の希土類酸化物は、Erであり、
    前記第2の希土類酸化物は、Laである、
    請求項2又は3に記載のガラス組成物。
  5. 前記第1の希土類酸化物は、Ybであり、
    前記第2の希土類酸化物は、Laである、
    請求項2又は3に記載のガラス組成物。
  6. 前記第1の希土類酸化物は、Euであり、
    前記第2の希土類酸化物は、Laである、
    請求項2又は3に記載のガラス組成物。
  7. 前記第1の希土類酸化物は、Tbであり、
    前記第2の希土類酸化物は、Laである、
    請求項2又は3に記載のガラス組成物。
  8. ガラス転移温度(T)が、700℃以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載のガラス組成物を用いた、光学素子。
  10. 請求項9に記載の光学素子を備える、光学装置。
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