JP2022070288A - 外用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】高濃度の6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を配合しながら、無機顔料によって調色された外観色の経時での変色を抑えることができる外用組成物、及びそれを用いた化粧料を提供することを目的とする。【解決手段】下記(A)~(C)を含有する外用組成物であって、(A)の含有量が、外用組成物全体の2重量%以上である外用組成物。(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸。(B)無機顔料。(C)常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステル。【選択図】なし
Description
本発明は、外用組成物に関する。
L-アスコルビン酸(ビタミンC)は美白効果などが知られ化粧品材料として有用であるが、不安定で酸化されやすいため、種々のL-アスコルビン酸誘導体の研究開発がなされており、1990年代には安定でかつ体内で分解吸収される誘導体として2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸(L-アスコルビン酸-2-グルコシド)が開発された(特許文献1~3)。
2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸はL-アスコルビン酸よりも酸化されにくく安定性に優れる一方で、体内では容易に加水分解されL-アスコルビン酸と同等の生理活性を有することが知られており(特許文献2及び3)、化粧品、食品及び医薬品など、広い応用が期待される。また、さらに保湿性を高めたL-アスコルビン酸誘導体として、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸中のL-アスコルビン酸残基の6位の位置のヒドロキシル基にアシル基が導入された、6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸が開発された(特許文献4)
高濃度の6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を、ファンデーションのような無機顔料配合の化粧料に配合すると、経時的に、無機顔料によって調色された肌色塗布色,外観色が変色するという問題があった
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、高濃度の6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を配合しながら、無機顔料によって調色された外観色の経時での変色を抑えることができる外用組成物、及びそれを用いた化粧料の提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、下記(A)~(C)を含有する外用組成物であって、(A)の含有量が、外用組成物全体の2重量%以上である外用組成物を、要旨とする。
(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸。
(B)無機顔料。
(C)常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステル。
(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸。
(B)無機顔料。
(C)常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステル。
本発明の外用組成物は、上記(A)~(C)を含有する外用組成物であって、(A)の含有量が、外用組成物全体の2重量%以上であることから、高濃度の6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を配合しながら、無機顔料によって調色された外観色の経時での変色を抑えることができる
つぎに、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定するものではない。
<外用組成物>
本発明の外用組成物は、下記(A)~(C)を含有する。
(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸。
(B)無機顔料。
(C)常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステル(以下、「固体ソルビタン脂肪酸エステル」と略すことがある)。
本発明の外用組成物は、下記(A)~(C)を含有する。
(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸。
(B)無機顔料。
(C)常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステル(以下、「固体ソルビタン脂肪酸エステル」と略すことがある)。
以下、外用組成物を構成する上記各成分について順に説明する。
ここで、外用組成物とは、外用医薬品、外用医薬部外品、化粧料等の、肌に直接適用する組成物を意味する。
〔6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸(A)〕
本発明の一つの実施形態において、(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の6位にアシル基を有している下記一般式(1):
本発明の一つの実施形態において、(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の6位にアシル基を有している下記一般式(1):
(式中、Rは炭化水素基を示す。nは前記と同じ。)
で示される化合物である。
で示される化合物である。
前記一般式(1)中のRで示される炭化水素基は、直鎖、分岐又は環状の、飽和又は不飽和の炭化水素基であってよく、好ましくはアルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基であり、より好ましくは直鎖のアルキル基である。前記炭化水素基の炭素数は、アシル基すなわち-C(=O)R基の炭素数として数えたときに、炭素数が3~24、4~20、8~20、12~18であることが好ましく、14~16であることが特に好ましい。
本発明の一つの実施形態において、6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、不純物として未アシル化体の2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を含んでいてもよい。6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は90モル%以上、95モル%以上、98モル%以上、99モル%以上、99.5モル%以上、99.9モル%以上の純度であることが好ましい。不純物としての、未アシル化体である2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は10モル%以下、5モル%以下、2モル%以下、1モル%以下、0.5モル%以下、0.1モル%以下であることが好ましく、実質的に含まないことが好ましい。
6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の6位にアシル基を置換させる方法によって製造することができ、6位にアシル基を置換させる方法としては、公知の方法によることができる。
6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の製造方法としては2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸に有機酸、酸ハライド、酸無水物、酸エステルなどのアシル化剤を用いて化学反応させる方法が挙げられる。前記アシル化剤としては、炭素数が3~24、4~20、8~20、12~18、好ましくは14~16である飽和若しくは不飽和の脂肪酸又はその無水物が好ましく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸及びリシノレイン酸並びにその無水物などが好ましい。
6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の製造方法としては2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸に有機酸、酸ハライド、酸無水物、酸エステルなどのアシル化剤を用いて化学反応させる方法が挙げられる。前記アシル化剤としては、炭素数が3~24、4~20、8~20、12~18、好ましくは14~16である飽和若しくは不飽和の脂肪酸又はその無水物が好ましく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸及びリシノレイン酸並びにその無水物などが好ましい。
本発明の一実施形態では、6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は遊離酸又は塩のいずれであってよく、塩は無機又は有機陽イオンの塩であってよい。無機陽イオンは、ナトリウムイオン、カリウムイオンのような第一族元素の金属イオン;マグネシウムイオン、カルシウムイオンのような第二族元素の金属イオン;鉄イオン、銅イオンのような遷移金属イオン;及び亜鉛イオン、アルミニウムイオンなどのその他の金属イオンからなる群より選ばれる金属イオン又はその組み合わせであってよい。6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を塩とすることにより、pHが中性となり、他の物質と混合したときに他の物質を分解しにくくすることができる。
本発明で用いられる6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸としては、6-パルミトイル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を好適に用いることができる。
(A)成分の配合量としては、外用組成物全体の2重量%以上であり、上限値は特にないが、通常10重量%程度である。6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸(A)が2重量%以上の高含有量である場合に本発明の効果を奏することから、この点に本発明の特徴が認められる。
〔無機顔料(B)〕
無機顔料(B)としては、化粧料として使用されている公知のものを用いることができ、例えば、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化クロム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸チタン、無水ケイ酸、ケイ酸セリウム、及び含水ケイ酸等の無機化合物、水酸化アルミニウム、マイカ、ベントナイト、タルク、カオリン、マンガンバイオレット、カーボンブラック、紺青、群青、ベンガラ等が挙げられ、中でも、酸化鉄、酸化チタンを用いることが特に好ましい。
無機顔料(B)としては、化粧料として使用されている公知のものを用いることができ、例えば、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化クロム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸チタン、無水ケイ酸、ケイ酸セリウム、及び含水ケイ酸等の無機化合物、水酸化アルミニウム、マイカ、ベントナイト、タルク、カオリン、マンガンバイオレット、カーボンブラック、紺青、群青、ベンガラ等が挙げられ、中でも、酸化鉄、酸化チタンを用いることが特に好ましい。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
無機顔料(B)の平均粒径(メジアン径)は、通常、0.01~1μmであることが、色調の点から好ましい。上記平均粒径は、動的光散乱法のDLS粒子径測定装置を用いて測定することができる。
また、これらの無機顔料(B)は、分散性の点から、例えば、シリコーン処理、アミノ酸処理、脂肪酸処理、エステル処理、リン脂質処理、フッ素処理、シリカ処理、トリエトキシカプリリルシラン処理等の表面処理をすることが好ましく、これらの処理は2種以上を組み合わせてもよい。中でも、シリコーン処理、アミノ酸処理、シリコーン・アミノ酸処理、トリエトキシカプリリルシラン処理をすることがより好ましい。また、無機顔料(B)をポリアミド、ポリエチレン、ポリスチレン、またはナイロン等と複合化してもよい。
無機顔料(B)の含有量は、上記外用組成物全体の1~40重量%であることが調色性の点から好ましく、さらに、1~20重量%、特に5~20重量%であることが好ましい。
また、無機顔料(B)は、紫外線散乱剤として用いることもできる。顔料としてだけでなく紫外線散乱剤としての効果を重視する場合には、外用組成物全体の0.1~50重量%、さらに0.1~30重量%、特に0.5~20重量%であることが、その紫外線散乱効果、使用感、製剤安定性の点から好ましい。
〔固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)〕
固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)としては、上記の通り、常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステルをいい、常温で固体とは、常態(1気圧、25℃)で固体状態のことをいう。
固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)としては、上記の通り、常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステルをいい、常温で固体とは、常態(1気圧、25℃)で固体状態のことをいう。
また、上記固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)としては、例えば、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン等が挙げられ、中でも、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタンを用いることが好ましい。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)は、HLB値が好ましくは1~7であり、より好ましくは2~5である。HLB値がこの範囲であると、乳化系の安定性を得るのに適している。
ここでHLB値は、Griffin式(Atlas社法)により求めることができる。
固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)の含有量は、上記外用組成物全体の0.1~10重量%、さらに0.5~5重量%であることが、外用組成物の経時安定性の点から好ましい。
また、前記(A)の固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)に対する配合割合(A/C)は、重量比で、10/90~90/10、さらに30/70~80/20であることが、(A)および(C)の相溶性の点から好ましい。
固体ソルビタン脂肪酸エステル(C)は、本発明の外用組成物の界面活性剤として機能するものであり、界面活性剤の主成分として用いられる。ここで主成分とはその界面活性剤の特性に大きな影響を与える成分の意味であり、その成分の含有量は、通常、その界面活性剤全体の10重量%以上であり、さらに20重量%以上、特に30重量%以上であることが好ましく、全体が主成分のみからなる場合も含む意味である。
〔その他の成分〕
また、本発明の外用組成物は、上記(A)~(C)以外に、種々の目的に応じて、(C)以外の界面活性剤、(B)以外の紫外線防御剤、保湿成分、多価アルコール、抗炎症剤、収斂成分、ビタミン類、ペプチドまたはその誘導体、アミノ酸またはその誘導体、抗菌成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、老化防止成分、血行促進作用成分、美白成分、水等のその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでいてもよい。
また、本発明の外用組成物は、上記(A)~(C)以外に、種々の目的に応じて、(C)以外の界面活性剤、(B)以外の紫外線防御剤、保湿成分、多価アルコール、抗炎症剤、収斂成分、ビタミン類、ペプチドまたはその誘導体、アミノ酸またはその誘導体、抗菌成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、老化防止成分、血行促進作用成分、美白成分、水等のその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでいてもよい。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記(C)以外の界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤のいずれも使用できる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いることができる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、及びテトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸グリセリル、及びモノステアリン酸グリセリンリンゴ酸のようなグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、モノミリスチン酸ポリグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO-40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO-50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO-60)、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80(HCO-80)等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のような硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;並びに、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
ルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;並びに、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
また、アニオン性界面活性剤としては、例えば、レシチン(水素添加レシチンを含む)のようなグリセロリン脂質、ポリオキシアルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテル硫酸塩、アルキル(またはアルケニル)硫酸塩、高級脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、N-アシルアミノ酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アシル化イセチオン酸塩、及びアシル化タウレート等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキレンオキサイドが付加していてもよく、直鎖または分岐鎖の長鎖アルキル基を有するモノまたはジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、カルボベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、及びアミドベタイン等が挙げられる。
紫外線防御剤としては、例えば、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等が挙げられるが、前記無機顔料(B)を紫外線散乱剤として用いてもよいことから、任意成分としての、(B)以外の紫外線防御剤は、主に、紫外線吸収剤を意味する。そして、(B)以外の紫外線防御剤としては、油溶性紫外線吸収剤を用いることが好ましい。
上記油溶性紫外線吸収剤とは、水に溶解しない紫外線吸収剤であり、紫外線防御効果を持つ成分である。油溶性紫外線吸収剤は、市販されているものを用いるか、または公知の方法により製造することができる。
上記油溶性紫外線吸収剤としては、例えば、2,4-ビス-{[4-(2-エチル-ヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[4-(2-エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、4-tert-ブチル-4'-メトキシ-ジベンゾイルメタン、オクトクリレン、ポリシリコーン-15等が挙げられるが、これに限定されない。その中でも、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ポリシリコーン-15が好ましい。
上記油溶性紫外線吸収剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
油溶性紫外線吸収剤の含有量は、紫外線防御効果、使用感、製剤安定性の点から、外用組成物全体の0.1~20重量%、さらに0.1~10重量%、特に0.5~10重量%であることが好ましい。
上記保湿成分としては、例えば、ジグリセリントレハロース;ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン等の高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸、アルギニン等のアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子;セラミド、コレステロール、リン脂質等の脂質;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、シソエキス等の植物抽出エキス等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、例えば、炭素数2~10のものが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
これらの中でも、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオールが好ましく、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールがより好ましい。
上記抗炎症剤としては、例えば、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アズレン、植物(例えば、コンフリー)に由来する成分、酢酸トコフェロール、アラントイン、アミノカプロン酸及びヒドロコルチゾン等が挙げられる。
上記収斂成分としては、例えば、硫酸亜鉛、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛及びタンニン酸等が挙げられる。
上記ビタミン類としては、例えば、dl-α-トコフェロール、酢酸dl-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロールカルシウム等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸、ニコチン酸dl-α-トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β-ブトキシエチル、ニコチン酸1-(4-メチルフェニル)エチル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類;γ-オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩;チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’-リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類;シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D-パンテサイン、D-パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、ビオシチン等のビオチン類;カルニチン、フェルラ酸、α-リポ酸、オロット酸等のビタミン様作用因子等が挙げられる。
上記ペプチドまたはその誘導体としては、例えば、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等)等が挙げられる。
上記アミノ酸またはその誘導体としては、例えば、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β-アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ-アミノ酪酸、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等が挙げられる。
上記抗菌成分としては、例えば、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、塩酸アルキルジアミノグリシン、ピロクトオラミン、ミコナゾール等が挙げられる。
上記角質柔軟成分としては、例えば、乳酸、サリチル酸、サリチル酸グリコール酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、フルーツ酸、フィチン酸、尿素、イオウ等が挙げられる
。
。
上記細胞賦活化成分としては、例えば、γ-アミノ酪酸、ε-アミノカプロン酸等のアミノ酸類;レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類等のビタミン類;グリコール酸、乳酸等のα-ヒドロキシ酸類;タンニン、フラボノイド、サポニン、感光素301号等が挙げられる。
上記老化防止成分としては、例えば、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N-メチル-L-セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。
上記血行促進作用成分としては、例えば、植物(例えば、オタネニンジン、アシタバ、アルニカ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイソウ、オランダカシ、カミツレ、ローマカミツレ、カロット、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、シイタケ、ショウガ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、センキュウ、センブリ、タイム、チョウジ、チンピ、トウガラシ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ブッチャーブルーム、ブドウ、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、リョクチャ、ローズマリー、ローズヒップ、モモ、アンズ、クルミ、トウモロコシ)に由来する成分;アセチルコリン、イクタモール、カンタリスチンキ、ガンマ-オリザノール、セファランチン、トラゾリン、ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン等が挙げられる。
上記美白成分としては、例えば、トコフェロール、トラネキサム酸、アルブチン、4-アルキルレゾルシノ-ル、それらの塩、4-メトキシサリチル酸、ハイドロキノン、コウジ酸、胎盤抽出物等や、美白作用を有する植物成分(例えばオウバク、ユキノシタ、アロエ等の抽出物)等が挙げられる。
上記水をさらに含有する場合には、外用組成物をエマルジョンとすることが好ましく、W/O型またはO/W型のエマルジョンのいずれであってもよいが、特にW/O型のエマルジョンであることが肌なじみ性に優れることから好ましい。
〈外用組成物の製造方法〉
本発明の外用組成物の製造方法は、特に制限されず、(A)~(C)のほか、通常の外用組成物を製造するのに必要な各種成分(上記その他の成分等)を適宜選択、配合して、常法により製造することができる。
本発明の外用組成物の製造方法は、特に制限されず、(A)~(C)のほか、通常の外用組成物を製造するのに必要な各種成分(上記その他の成分等)を適宜選択、配合して、常法により製造することができる。
〈製剤形態〉
本発明に用いる外用組成物の製剤形態としては、医薬品、医薬部外品及び化粧料が挙げられるが、この場合、その必須成分及び上記で説明したその他の成分等を、医薬品、医薬部外品または化粧料に通常使用される基剤または担体、及び必要に応じて後述する添加剤とともに常法に従い混合して、これらの製剤形態の組成物とすることができる。
本発明に用いる外用組成物の製剤形態としては、医薬品、医薬部外品及び化粧料が挙げられるが、この場合、その必須成分及び上記で説明したその他の成分等を、医薬品、医薬部外品または化粧料に通常使用される基剤または担体、及び必要に応じて後述する添加剤とともに常法に従い混合して、これらの製剤形態の組成物とすることができる。
さらに、上記基剤または担体としては、ヤシ油、オリーブ油、コメヌカ油、シアバター等の油脂;ワセリン、流動パラフィン等の炭化水素類;ホホバ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリン等のロウ類;セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、フィトステロール、コレステロール等の高級アルコール;ジメチコン、シクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の環状シリコーン、変性シリコーン等のシリコーン類;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カラギーナン;ポリビニルブチラート;ポリエチレングリコール;ジオキサン;ブチレングリコールアジピン酸ポリエステル;アジピン酸ジイソプロピル、エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、イソノナン酸イソノニル、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類;デキストリン、マルトデキストリン、パルミチン酸デキストリン等の多糖類;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライト等の粘土鉱物類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル;水等が挙げられる。本発明の外用組成物が多価アルコールを含む場合、多価アルコールは基剤または担体としての役割も果たす場合がある。
以上説明した基剤または担体は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ、またそれらの使用量は当業者に公知の範囲から適宜選択される。
基剤または担体の含有量は、通常、外用組成物全体の10~95重量%であり、好ましくは20~95重量%、さらに好ましくは50~95重量%である。
〔添加剤〕
本発明の外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品または化粧料に添加される公知の添加剤、例えば、安定化剤、酸化防止剤、(B)以外の着色剤、パール光沢付与剤、分散剤、キレート剤、pH調整剤、保存剤、増粘剤、刺激低減剤、香料等を添加することができる。これらの添加剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品または化粧料に添加される公知の添加剤、例えば、安定化剤、酸化防止剤、(B)以外の着色剤、パール光沢付与剤、分散剤、キレート剤、pH調整剤、保存剤、増粘剤、刺激低減剤、香料等を添加することができる。これらの添加剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記安定化剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、L-システイン塩酸塩等が挙げられる。
上記(B)以外の着色剤としては、例えば、有機色素の赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色218号、赤色226号、黄色4号のアルミニウムレーキ、黄色5号のアルミニウムレーキ、黄色203号のアルミニウムレーキ、黄色401号、青色1号のアルミニウムレーキ、青色404号、橙色203号、天然色素等が挙げられる。
上記パール光沢付与剤としては、例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール、ナイロン末等が挙げられる。
上記分散剤としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸架橋コポリマー、有機酸等が挙げられる。
上記キレート剤としては、例えば、EDTA・2ナトリウム塩、クエン酸等が挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸水素ナトリウム水和物等)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウム等)、無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)等が挙げられる。
上記保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピルパラベン、メチルパラベン等のパラベン類、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール等が挙げられる。
上記増粘剤としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース系増粘剤、グアーガム、ペクチン、プルラン、ゼラチン、ローカストビーンガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコール、マクロゴール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等が挙げられる。
上記刺激低減剤としては、甘草エキス、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
上記添加剤の含有量は、通常、外用組成物全体の0.01~20重量%であり、好ましくは0.05~15重量%、さらに好ましくは0.1~12重量%である。
本発明の外用組成物の製剤形態としては、上記のように、医薬品、医薬部外品及び化粧料が挙げられるが、中でも、無機顔料の変色を抑えることができる点から、日焼け止め用化粧料やメイクアップ用化粧料等の化粧料に用いることが好ましい。
〈日焼け止め用化粧料〉
本発明の外用組成物は、日焼け止め用外用組成物として使用できる。日焼け止め用外用組成物は、紫外線からの肌や毛髪の保護、日焼けの予防等のための外用剤として好適に使用することができる。日焼け止め用外用組成物の肌への適用量や用法は特に制限されず、通常、一日数回、適量を肌等に適用、例えば塗布する等して用いることができる。また、化粧下地としての機能を併せ持つことができる。
本発明の外用組成物は、日焼け止め用外用組成物として使用できる。日焼け止め用外用組成物は、紫外線からの肌や毛髪の保護、日焼けの予防等のための外用剤として好適に使用することができる。日焼け止め用外用組成物の肌への適用量や用法は特に制限されず、通常、一日数回、適量を肌等に適用、例えば塗布する等して用いることができる。また、化粧下地としての機能を併せ持つことができる。
〈メイクアップ用化粧料〉
本発明の外用組成物は、例えば、ファンデーション、化粧下地等のフェイスメイクアップ用化粧料;口紅、リップクリーム、練紅、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料;アイカラー、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ、アイブロー、チークカラー、フェースカラー等のポイントメイクアップ用化粧料等に用いることができ、中でも、フェイスメイクアップ用化粧料、特にファンデーションに好ましく用いることができる。ここでファンデーションとは、公知のものが挙げられ、特に限定されるものではないが、例えば、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、クリームファンデーション、エマルジョンファンデーション、ルースファンデーション、スティックファンデーション、スプレー型ファンデーション等が好ましく挙げられる。本発明の効果である、無機顔料によって調色された外観色の経時での変色を抑える点から、本発明の外用組成物は、メイクアップ用化粧料に用いることが、より好ましい。
本発明の外用組成物は、例えば、ファンデーション、化粧下地等のフェイスメイクアップ用化粧料;口紅、リップクリーム、練紅、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料;アイカラー、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ、アイブロー、チークカラー、フェースカラー等のポイントメイクアップ用化粧料等に用いることができ、中でも、フェイスメイクアップ用化粧料、特にファンデーションに好ましく用いることができる。ここでファンデーションとは、公知のものが挙げられ、特に限定されるものではないが、例えば、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、クリームファンデーション、エマルジョンファンデーション、ルースファンデーション、スティックファンデーション、スプレー型ファンデーション等が好ましく挙げられる。本発明の効果である、無機顔料によって調色された外観色の経時での変色を抑える点から、本発明の外用組成物は、メイクアップ用化粧料に用いることが、より好ましい。
以下、実施例により本発明を比較例と併せてより詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されない。
〔実施例1~3〕
下記の表1に示す組成の外用組成物を、室温(25℃)で均一混合し、次に、これらをホモミキサーで撹拌し、充分均一に混合させて実施例及び比較例のW/O型エマルジョンからなる製剤を得た。
下記の表1に示す組成の外用組成物を、室温(25℃)で均一混合し、次に、これらをホモミキサーで撹拌し、充分均一に混合させて実施例及び比較例のW/O型エマルジョンからなる製剤を得た。
より具体的には、まず配合成分の水相(6-パルミトイル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸、1,3-ブチレングリコール、水)のpHが6.3となるように水酸化ナトリウムで調整し、水相αを得た。次に、必要に応じて加熱冷却した油相に水相αを投入し、ホモミキサーで撹拌、均一混合した。
<試験例1:色差測定>
調製した実施例及び比較例の外用組成物を、それぞれ30mLのガラスバイアルに充填後、4℃で2週間保管(4℃×2W)及び50℃で2週間保管(50℃×2W)し、同面積の黒色人工皮革に同量塗布し、その塗布状態を写真撮影した写真を図1に示した。また、黒色人工皮革の表面を色差計(コニカミノルタ社製、CM-5)にて測定し、4℃品と50℃品の色差(ΔE*ab)を算出した。その算出した色差結果を、下記表2に示すとともに、図2に、その色差結果をグラフ化したものを示した。なお、表2において、L*は明度、a*とb*は色相と彩度を示す色度を表す。
調製した実施例及び比較例の外用組成物を、それぞれ30mLのガラスバイアルに充填後、4℃で2週間保管(4℃×2W)及び50℃で2週間保管(50℃×2W)し、同面積の黒色人工皮革に同量塗布し、その塗布状態を写真撮影した写真を図1に示した。また、黒色人工皮革の表面を色差計(コニカミノルタ社製、CM-5)にて測定し、4℃品と50℃品の色差(ΔE*ab)を算出した。その算出した色差結果を、下記表2に示すとともに、図2に、その色差結果をグラフ化したものを示した。なお、表2において、L*は明度、a*とb*は色相と彩度を示す色度を表す。
図1において、50℃で2週間保管した、実施例1~3はいずれも変色は見られなかった。実施例1~3は、6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸(A)を高含有した場合に通常生じる変色を顕著に抑えることができたことが分かる。
上記表2及び図2に示す、4℃品と50℃品の色差(ΔE*ab)結果から、実施例1~3の色差は殆どなく、変色が抑えられている。
なお、このように変色を顕著に抑えることができるメカニズムは正確には不明であるが、本発明の必須成分である(A)および(C)の相溶性が色差に大きな影響を与えているものと推測される。
この変色は、ファンデーションや化粧下地等のメイクアップ用化粧料では特に製品の特性を著しく損なう問題であり、本発明の実施例1~3ではこの変色が抑制されることからメイクアップ用化粧料に非常に有用であることが分かる。
Claims (7)
- 下記(A)~(C)を含有する外用組成物であって、(A)の含有量が、外用組成物全体の2重量%以上である外用組成物。
(A)6-アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸。
(B)無機顔料。
(C)常温で固体であるソルビタン脂肪酸エステル。 - 上記(B)が、酸化チタン及び酸化鉄の少なくとも1種である、請求項1記載の外用組成物。
- 上記(B)の含有量が、上記外用組成物全体の1~20重量%である、請求項1又は2記載の外用組成物。
- 上記(C)が、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、及びトリステアリン酸ソルビタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1~3のいずれか一項に記載の外用組成物。
- 上記(C)の含有量が、上記外用組成物全体の0.1~10重量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の外用組成物。
- さらに水を含有する外用組成物であって、W/O型のエマルジョンである、請求項1~5のいずれか一項に記載の外用組成物。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載の外用組成物からなる化粧料。
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