JP2022069264A - 計量制御装置、計量装置、計量システム、及び制御プログラム - Google Patents

計量制御装置、計量装置、計量システム、及び制御プログラム Download PDF

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Akiko Yoshikawa
英一 ▲崎▼玉
Hidekazu Sakitama
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Abstract

Figure 2022069264000001
【課題】風袋引きを伴う計量作業の生産性を向上させる。
【解決手段】 計量対象物の重量を計量する計量部とユーザによって操作される操作部とに接続され、操作部への操作に関する操作情報に基づいて操作部に対して第1操作が行われたと判定した場合に、第1操作に関連付けられて計量部が計量した重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、操作部への操作に関する操作情報に基づいて操作部に対して第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択し、選択されたモードに基づいて風袋量を設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、計量制御装置、計量装置、計量システム、及び制御プログラムに関する。
食料品を販売する店舗や一般家庭の台所等で用いられている計量装置には、従来から、容器や付属品等の風袋の重量を除いて計量する風袋引き機能が実装されている。このような計量装置においては、ボタンやキー等の操作部が設けられており、計量装置に風袋を積載してから操作部を操作すると、風袋引きが行われて表示部の重量表示が「0」となる。そして、引き続き計量皿に計量対象物を載せて計量を行うことにより、計量対象物の重量だけを計量することができる。
このような計量装置として、例えば、特許文献1には、風袋キーを長押しすることで、風袋引きを自動で行う自動モードと手動で行う手動モードとを切り替え可能な構成が開示されている。特許文献1の自動モードとは、計量装置における計量値が安定した状態が一定時間継続した場合に、風袋引きを行う動作のことである。また、手動モードとは、風袋キーを操作したタイミングで都度、風袋引きを行う動作のことである。
特開2010-122083号公報
ところで、計量対象物の重量を計量する際には、食料品のパッケージの重量と防腐剤の重量とを合わせて一度に風袋引きしたい等のニーズがある。これに対して、特許文献1の計量装置では、計量対象物の重量を計量する度にパッケージと防腐剤とを計量装置に積載した上で、自動モード又は手動モードのいずれかを行って風袋引きを行う必要がある。したがって、パッケージと防腐剤とを合わせた重量が同じであっても、計量を行わなければ風袋引きができないために計量作業の生産性が低下するという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、風袋引きを伴う計量作業の生産性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置であって、前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択する選択部と、前記選択部によって選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置を備える計量装置であって、前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択する選択部と、前記選択部によって選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置を備える計量システムであって、前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択する選択部と、前記選択部によって選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置の制御プログラムであって、前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択することと、選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定することとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
図1は、本発明の第1の実施形態の計量装置の外観斜視図である。 図2は、第1の実施形態の計量装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態の計量装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図4は、第1の実施形態の計量装置に風袋量を設定する手順の流れを示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態の計量装置に風袋量を設定する手順の流れを示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態の操作パネルに表示される画面の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態の操作パネルに表示される画面であって、テンキーを含む画面の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態の第2設定情報記憶部に記憶されているプリセット値に関する情報の一例を示すデータテーブルである。 図9は、第1の実施形態の操作パネルに表示される画面であって、テンキーを含む画面の他の例を示す図である。 図10は、第1の実施形態の変形例の計量装置において、プリセット値を設定する手順の流れを示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態の変形例の計量装置において、プリセット値を設定する手順の流れを示すフローチャートである。 図12は、第1の実施形態の変形例において操作パネルに表示される確認画面の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態の計量システムの構成の一例を示す図である。 図14は、第2の実施形態の計量システムのハードウェア構成を示す図である。 図15は、第2の実施形態の計量システムに含まれる計量制御装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
説明は、以下の順序で行われる。
1.実施形態の概要
2.第1の実施形態
2.1.計量装置1の構成
2.1.1.計量装置1のハードウェア構成
2.1.2.計量装置1のコントローラ100の構成
2.2.計量装置1において風袋量を設定する手順の概要
2.3.変形例:計量装置1においてプリセット値を設定する手順の概要
2.4.その他の変形例
3.第2の実施形態
3.1.計量システム1000の構成
3.1.1.第1の実施形態との関係
3.2.計量システム1000の他の構成例
4.他の実施形態
5.実施形態の総括
<<1.実施形態の概要>>
まず、実施形態の概要を説明する。
(1)技術的課題
食料品を販売する店舗や一般家庭の台所等で用いられている計量装置には、従来から、容器や付属品等の風袋の重量を除いて計量する風袋引き機能が実装されている。このような計量装置においては、ボタンやキー等の操作部が設けられており、計量装置に風袋を積載してから操作部を操作すると、風袋引きが行われて表示部の重量表示が「0」となる。そして、引き続き計量皿に計量対象物を載せて計量を行うことにより、計量対象物の重量だけを計量することができる。
このような計量装置として、例えば、風袋キーを長押しすることで、風袋引きを自動で行う自動モードと手動で行う手動モードとを切り替え可能な構成を備える装置が知られている。自動モードとは、計量装置における計量値が安定した状態が一定時間継続した場合に、風袋引きを行う動作のことである。また、手動モードとは、風袋キーを操作したタイミングで都度、風袋引きを行う動作のことである。
ところで、計量対象物の重量を計量する際には、食料品のパッケージの重量と防腐剤の重量とを合わせて一度に風袋引きしたい等のニーズがある。これに対して、従来の計量装置では、計量対象物の重量を計量する度にパッケージと防腐剤とを計量装置に積載した上で、自動モード又は手動モードのいずれかを行って風袋引きを行う必要がある。したがって、パッケージと防腐剤と合わせた重量が同じであっても、計量を行わなければ風袋引きができないために計量作業の生産性が低下するという課題がある。
本実施形態では、風袋引きを伴う計量作業の生産性を向上させることを目的とする。
(2)動作例
本発明の実施形態では、例えば、風袋引きを行う際に、計量部にて計量された重量を風袋量とするか、又は、予め定められた重量もしくは操作部において置数入力される値に基づいて風袋量とするかを選択して風袋量の設定を行うことができる。
これにより、例えば、同じ重量の風袋を繰り返し用いるような計量作業においては、風袋の重量を計量する工程を省略することが可能となる。また、計量対象の風袋の特性に合わせた風袋引きをより簡単な操作で行うことができるため、風袋引きを伴う計量作業の生産性を向上させることが可能になる。
なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
<<2.第1の実施形態>>
図1から図11を参照して、第1の実施形態を説明する。以下では、主に、食料品を販売する店舗や一般家庭の台所等で用いられ、容器や付属品等の風袋の重量を除いて計量する風袋引き機能が実装されている計量装置を例として説明する。なお、店舗や台所以外にも、食品工場や農作業所、郵便局等において用いられる計量装置に対しても本実施形態の構成を適用することができる。
<2.1.計量装置1の構成>
まず、第1の実施形態に係る計量装置1について説明する。図1は、第1の実施形態に係る計量装置1の外観斜視図である。計量装置1は、計量皿55に風袋を積載して風袋引きを行ってから、計量皿55に計量対象物を載せて計量を行うことにより、計量対象物の重量だけを計量できるように構成されている。また、計量装置1は、風袋量の設定に際し、計量部91(図2参照)にて計量された重量を風袋量に設定するモード、又は予め定められた重量もしくは操作部60において置数入力される値を風袋量として設定可能なモードのいずれかを選択可能なように構成されている。
図1に示すように、計量装置1は、本体部11、計量対象物を載せる計量皿55、計量部91、操作パネル65、及び水平器56を有する。本体部11は、樹脂や金属製の筐体を有し、計量皿55は、本体部11の上面に配置されている。操作パネル65は、表示部50と操作部60とが一体的に形成されたタッチパネルであり、計量装置1のユーザによって操作される。また、操作パネル65は、計量部91による計量に関する計量情報(詳細は後述)を表示可能である。図1に示すように、操作パネル65は本体部11の前側面に設けられている。水平器56は、本体部11の上面側に配置されており、計量皿55が水平となるように計量装置1が配置されているか否かをユーザが目視にて確認するためのものである。また、計量部91は、図1において点線で示すように、本体部11において計量皿55の下方に内蔵されている。
<2.1.1.計量装置1のハードウェア構成>
次に、計量装置1のハードウェア構成について図2を参照して説明する。図2は、計量装置1のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。計量装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、記憶媒体40、及びインタフェース(I/F)70がバス80を介して接続されている。また、I/F70には、表示部50及び操作部60が接続されている。
CPU10は、演算手段であり、計量装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。記憶媒体40は、HDD(Hard Disk Drive)等の情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
I/F70は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。表示部50は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイであり、ユーザが計量装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部60は、キーボードやマウス等、ユーザが計量装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。本実施形態では、表示部50と操作部60とが一体的に形成された操作パネル65として構成されている。
計量部91は、計量皿55(図1参照)に載せられている計量対象物の重量を受けて変形する歪みゲージ又は圧電素子を有し、その変形量に応じた抵抗値の変化を電圧値として出力するロードセル等の重量検知モジュールである。
バス80には、計量部91からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器90が接続されている。計量部91から出力された電圧値は、A/D変換器90においてパルス信号に変換され、バス80を介してCPU10に入力される。CPU10では、バス80を介して入力されたパルス信号に基づいて計量対象物の重量の演算が行われる。以後の説明において、A/D変換器90において計量部91から出力された電圧値が変換されたパルス信号等、計量部91による計量に関する情報のことを「計量情報」とする。
このようなハードウェア構成において、ROM30に格納されたプログラムや、記憶媒体40からRAM20にロードされたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、計量装置1のソフトウェア制御部が構成される。そして、このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る計量装置1の機能を実現するためのコントローラ100(図3参照)が構成される。
<2.1.2.計量装置1のコントローラ100の構成>
次に、図3を参照して、計量装置1の機能構成について説明する。図3は、計量装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。計量装置1は、計量装置1全体の動作を制御するコントローラ100を有する。コントローラ100は、通信処理部110、主制御部120、及び記憶部130を含む。
通信処理部110は、I/F50を介してコントローラ100の情報のやり取りを制御する。例えば、通信処理部110は、操作パネル65に表示されているソフトキーに対するユーザの操作に関する情報(以後、「操作情報」とする)を、操作パネル65から受信し、主制御部120に入力する。また、通信処理部110は、操作パネル65に表示される画面を制御するための情報(以後、「画面情報」とする)を主制御部120から受信し、I/F50を介して操作パネル65に送信する。
さらに、通信処理部110は、I/F50を介して計量情報を受信する。計量情報は、上述したように、計量部91から出力された電圧値が変換されたパルス信号等を含む情報である。
主制御部120は、選択部121、設定部122、計量処理部123、及び表示処理部124を含み、コントローラ100全体の制御を行う。
選択部121は、計量部91(図2参照)にて計量された重量を風袋量に設定するモード(以後、「第1モード」とする)、又は予め定められた重量もしくは操作パネル65から置数入力される重量を風袋量として設定可能なモード(以後、「第2モード」とする)のいずれかを選択する機能を有する。具体的に、選択部121は、通信処理部110を介して操作情報を受信し、計量作業の風袋引きを、第1モード又は第2モードのどちらで実行するかを選択する。選択部121の具体的な動作及び操作パネル65に対するユーザの操作についての詳細は後述する。
設定部122は、選択部121によって選択されたモード、つまり第1モード又は第2モードのいずれかによって計量作業における風袋量の設定を行う。また、設定部122は、選択部121によって第2モードの実行が選択された場合に、計量部91によって計量された重量をプリセット値として設定する処理(以後、「第3設定処理」とする)を実行可能である。プリセット値の設定についての詳細は後述する。設定部122は、設定された風袋量を示す風袋情報を計量処理部123及び表示処理部124に受け渡す。
計量処理部123は、計量情報及び風袋情報に基づいて、計量部91によって計量された重量から設定部122によって設定された風袋量を差し引く演算を行い、演算結果を表示処理部124に受け渡す。
表示処理部124は、選択部121、設定部122、及び計量処理部123から受信した情報に基づいて画面情報を生成し、通信処理部110を介して操作パネル65に送信する。つまり、操作パネル65(表示部50)に表示される画面は、表示処理部124によって制御される。
記憶部130は、第1設定情報記憶部131及び第2設定情報記憶部132を含み、主制御部120からの命令を受けて各種の情報を記憶する。第1設定情報記憶部131は、第2モードにおいて風袋量として設定された操作パネル65を介して置数入力された値を記憶する。第2設定情報記憶部132は、第2モードの実行に際し、操作パネル65に表示されるテンキーに含まれる複数のソフトキーそれぞれに割り当てて設定されているプリセット値を記憶する。なお、第1設定情報記憶部131において記憶される情報として、第1モードにおいて風袋量として設定された計量対象物の重量が含まれてもよい。
本実施形態の計量装置1は、このような構成により、計量部91にて計量された重量を風袋量として設定する第1モード、又は予め設定済みの重量もしくは操作パネル65から置数入力される重量を風袋量として設定可能な第2モードを選択する制御を行う。つまり計量装置1は、本実施形態における計量制御装置としても機能する。
<2.2.計量装置1において風袋量を設定する手順の概要>
次に、図4から図8を参照して、計量装置1を利用した計量作業において風袋量を設定する手順の概要について説明する。図4及び図5は、計量装置1を利用した計量作業において風袋量を設定する手順の流れを示すフローチャートである。図6は、操作パネル65に表示される画面であって、風袋キー61を含む計量画面510の一例を示す図である。図7は、操作パネル65に表示される画面であって、風袋量等の入力に用いられるテンキー600を含む画面の一例を示す図である。図8は、第2設定情報記憶部132に記憶されているプリセット値に関する情報の一例を示すデータテーブルである。
計量装置1を利用した計量作業は、計量装置1に電源を投入した状態において、操作パネル65を操作すること、又は計量皿55に計量対象物を載せること等をトリガとして主制御部120によって開始される。なお、計量装置1における計量作業が開始できる状態であることを示すために、表示処理部124によって、図6に示すような計量画面510を操作パネル65に表示するようにしてもよい。本実施形態では、操作パネル65に計量画面510が表示され、計量装置1における計量作業が開始できる状態になっていることを前提に風袋量を設定する手順を説明する。
図4を参照すると、設定部122は、ステップS11において、通信処理部110を介して計量情報を受信し、計量部91が計量対象物の重量を計量中であるか否かを判定する。ここでは、例えば、風袋としてワックス紙にわさびが添付された包装セットを用いたとする。
ステップS11において、計量情報を受信しなかった場合、又は計量部91が検知した重量が0であることを示す計量情報を受信した場合、選択部121は、計量中ではない(S11/N)と判定し、ステップS12に進む。例えば、計量皿55に計量対象物が載せられていない等の場合には、計量中ではない(S11/N)と判定される。
計量部91が計量中ではないと判定する(S11/N)と、選択部121は、通信処理部110を介して操作情報を受信する。そして、選択部121は、ステップS12において、受信した操作情報に基づいて、計量画面510に表示されているソフトキーである風袋キー61に対して行われた操作が第2操作であるか否かを判定する。風袋キー61が、本実施形態の第1キーである。
本実施形態における風袋キー61への操作としては、例えば、第1操作と第2操作とがある。本実施形態における第1操作とは、風袋キー61が長押しされた状態での経過時間ETが時間T1から時間T2の間であった場合の風袋キー61への操作を指す。第1操作における経過時間ET、時間T1及び時間T2は、0<時間T1≦経過時間ET<時間T2の関係にある。風袋キー61が長押しされた状態での経過時間ETが0以上かつ時間T2に満たなかった場合、選択部121は、ステップS12において風袋キー61に対して行われた操作が第2操作ではないと判定する。
一方、本実施形態における第2操作とは、例えば、風袋キー61が長押しされた状態での経過時間ETが時間T2以上となった場合の風袋キー61への操作を指す。第2操作における経過時間ET、時間T1及び時間T2は、0<時間T1<時間T2≦経過時間ETの関係にある。風袋キー61が長押しされた状態での経過時間が時間T2以上になった場合、選択部121は、ステップS12において、風袋キー61に対して行われた操作が第2操作であると判定する。風袋キー61が長押しされた状態での経過時間ETの一例としての時間T2は、本実施形態における所定時間の一例である。
なお、風袋キー61への操作としては、上述した以外にも例えば、シングルタップを第1操作として受け付け、ダブルタップを第2操作として受け付けるようにしてもよい。
ところで、計量装置1のユーザは、風袋キー61に対して第1操作又は第2操作のどちらを行っているかを、計量画面510に含まれるインジケータ51の表示態様の変化によって認識することができる。表示処理部124は、通信処理部110を介して操作情報を受信し、風袋キー61への操作に応じてインジケータ51の表示を変化させる。
例えば、表示処理部124は、操作情報を取得して、風袋キー61が長押しされた状態での経過時間に基づいてインジケータ51の表示を変化させる。例えば、風袋キー61への操作が開始されると、表示処理部124は、インジケータ51を左端部から点灯させ、風袋キー61の操作時間が長くなるほどインジケータ51の左端部から右端部に向けて点灯幅を大きくする。そして、風袋キー61への操作時間が所定時間以上(例えば、時間T2以上)継続して行われた場合に、インジケータ51を全幅に亘って点灯させる。図6では、時間T1及び時間T2におけるインジケータ51の点灯部分の右端部の位置を例示している。また、図6では、風袋キー61への操作時間が所定時間未満である場合の例として、時間T1におけるインジケータ51の点灯部分を白地で、消灯部分を網点にて示している。
なお、風袋キー61への操作として、シングルタップを第1操作として受け付け、ダブルタップを第2操作として受け付けている場合、表示処理部124は、第1操作時と第2操作時においてインジケータ51の色や点灯状態を変化させるようにしてもよい。
このように、計量装置1のユーザは、インジケータ51の表示態様の変化を確認しながら風袋キー61を操作することにより、ユーザ自身が風袋キー61に対して行っている操作が第1操作であるか又は第2操作であるかを認識することができる。そして、表示処理部124は、第2操作が行われた場合、上述したようにインジケータ51を全幅に亘って点灯させてから操作パネル65の表示を風袋キー61が含まれる計量画面510からテンキー600が含まれる置数入力画面520に遷移させる。つまり、風袋キー61は、操作パネル65において、テンキー600とは同時に表示されないソフトキーである。
選択部121は、風袋キー61が長押しされた状態での経過時間が時間T1から時間T2の間の長さであった場合に、風袋キー61に対して第2操作が行われなかったと判定し(S12/N)、ステップS11にリターンする。
一方、選択部121は、風袋キー61が長押しされた状態での経過時間が時間T2以上の長さになった場合に、風袋キー61に対して第2操作が行われたと判定する(S12/Y)。そして選択部121は、操作パネル65に表示されるソフトキーの操作により置数入力される値に基づいて風袋量を設定可能とする第2モードの実行を選択し、ステップS15に進む。
選択部121によって第2モードの実行が選択されると、表示処理部124は、ステップS15において、操作パネル65の表示を、計量画面510(図6)から置数入力画面520(図7)を含む画面に遷移させる。図7に示すように、置数入力画面520には、複数のソフトキー(キー601、602、603、OKキー604、CLRキー605)が含まれるテンキー600が表示されている。計量装置1のユーザは、テンキー600を操作して任意の置数入力を行うことができる。
設定部122は、ステップS16において、通信処理部110を介してテンキー600の操作に関する情報を受信する。そして、設定部122は、テンキー600に対する操作に応じて風袋量を設定する。
ここで、図5を参照して、テンキー600への操作に応じて設定部122が風袋量を設定する手順について説明する。なお、図5に示すフローチャートは、図4のフローチャートのステップS16において行われる。
設定部122は、ステップS161において、通信処理部110を介して受信したテンキー600の操作に関する情報に基づいて、テンキー600に対する操作が第3操作であるか否かを判定する。
本実施形態では、風袋としてワックス紙にわさびが添付された包装セットを用いている。ここで、テンキー600を操作して、ワックス紙にわさびが添付された包装セットの重量を置数入力した値を風袋量とするための操作がユーザによって行われたとする。本実施形態におけるテンキー600への操作としては、例えば、第3操作と第4操作とがある。本実施形態における第3操作とは、例えば、キー601、602が連続して操作され、OKキー504が操作される等、テンキー600を操作して置数入力が行われた場合のテンキー600への操作を指す。つまり、風袋の重量を置数入力によって設定する場合、ユーザは、キー601、602を連続して操作し、続いてOKキー504を操作する等、テンキー600によって風袋の重量を置数入力するための操作を行う。このような場合、操作パネル65は、テンキー600に対して第3操作が行われたことを示す情報(以後、「第1設定操作情報」とする)を通信処理部110に送信する。
一方、テンキー600において、キー603が長押しされ、キー603に設定されているプリセット値(ワックス紙にわさびが添付された包装セットの重量、図8参照)を風袋量とする操作がユーザによって行われたとする。本実施形態における第4操作とは、例えば、キー603が長押しされた状態での経過時間が経過した場合等のテンキー600への操作を指す。つまり、風袋の重量としてプリセット値を設定する場合、ユーザは、テンキー600に含まれるキー603を長押しする等の操作を行う。このような場合、操作パネル65は、テンキー600に対して第4操作が行われたことを示す情報(以後、「第2設定操作情報」とする)を通信処理部110に送信する。
第3操作情報を受信した場合(S161/Y)、設定部122は、テンキー600に含まれるソフトキーに対して置数入力が行われたと判定する。そして、設定部122は、ステップS163において、第3操作によってテンキー600から置数入力された値を取得する。
上述したように、本実施形態の第3操作の例では、テンキー600において、キー601、キー602の順に連続して操作され、OKキー504が操作されている。この場合、設定部122は、ステップS163において、キー601、キー602の順に操作されて“14”が置数入力されたと判定する。そして、設定部122は、ステップS164において、第3操作によってテンキー600から置数入力された値に基づいて風袋量を決定する。
例えば、設定部122は、ステップS164において、第3操作によってテンキー600から置数入力された値に基づいて風袋量として“14.0g”を決定する。なお、第3操作として、キー603が操作されてからOKキー604が操作された場合、ステップS164においては、風袋量として“7.0g”が決定される。なお、表示処理部124は、ステップS164において、第3操作によってテンキー600から置数入力された値に基づいて、風袋量として“14.0g”を置数入力画面520の表示領域606に表示させてもよい。
第4操作情報を受信した場合(S161/N)、設定部122は、テンキー600に対して第3操作が行われなかったと判定し、ステップS162に進む。
上述したように、本実施形態の第4操作としての例では、テンキー600において、キー603が長押しされている。この場合、設定部122は、ステップS162において、第2設定情報記憶部132に記憶されているプリセットデータテーブル700(図8)から、キー603に関連付けられたプリセット値の情報を取得する。
ここで、図8を参照して、プリセットデータテーブル700の構成について説明する。プリセットデータテーブル700は、対応キー701、キーID702、風袋量703、及び設定日時704を含む。なお、図8に示すように、風袋品目705や設定者等を示す情報を含むようにしてもよい。
対応キー701は、テンキー600に含まれるソフトキー(キー601、602、603、・・・)の情報である。プリセットデータテーブル700では、キー601、602、603、・・・それぞれに関連付けられた情報が記憶される。
キーID702は、キー601、602、603、・・・を操作したときに通信処理部110へ入力される置数を示す情報である。図8では、例えば、キー601には“1”、キー603には“7”を示す情報がキーID702として関連付けられている。
風袋量703は、キー601、602、603、・・・それぞれに関連付けられている風袋量のプリセット値を示す情報である。図8では、例えば、キー601には“5.6g”、キー603には“25.5g”を示す情報が風袋量703として関連付けられている。
設定日時704は、キー601、602、603、・・・それぞれに関連付けられた風袋量703が設定された日時を示す情報である。図8では、例えば、キー603には“2020年08月08日14時00分”を示す情報が風袋量703として関連付けられている。なお、風袋量703が計量装置1の初期値である場合には、設定日時704の情報が記憶されていなくてもよい。
風袋品目705は、キー601、602、603、・・・それぞれに関連付けられている風袋の品目を示す情報である。図8では、例えば、キー601には“しょうゆとポリ袋”、キー603には“ワックス紙とわさび”を示す情報が風袋品目705として関連付けられている。
図8に示すように、プリセットデータテーブル700において、キー603には、風袋量として“25.5g”が関連付けて記憶されている。設定部122は、キー603に、プリセット値として“25.5g”が設定されていると認識し、ステップS164において、キー603のプリセット値である“25.5g”を風袋量として決定する。
なお、第4操作情報を受信した場合(S161/N)、表示処理部124は、“3番の風袋量を呼び出しますか?”等の情報を操作パネル65に表示させてもよい。そして、操作パネル65に対してキー603に設定されているプリセット値を呼び出すための操作が行われた場合に、ステップS162及びステップS164の手順を実行するようにしてもよい。
なお、図5のフローチャートにおいて、CLRキー605が操作された場合、テンキー600から入力されている値はリセットされる。そして、表示処理部124によって置数入力画面520に含まれる表示領域606に、“0.0g”と表示させてもよい。
図4のフローチャートに戻ってステップS16以降の手順について説明を続ける。設定部122は、ステップS17において、ステップS16の手順において決定した風袋量を計量装置1の計量作業で用いる風袋量として設定し、ステップS18に進む。風袋量として設定された重量の値は、第1設定情報記憶部131に記憶される。
本実施形態では、設定部122によって、ステップS17において、テンキー600から置数入力された値を風袋量として設定する第1設定処理と、テンキー600に含まれるキー(ここでは、例としてキー603)に設定されているプリセット値を風袋量として設定する第2設定処理とが行われる。
ステップS18において、計量処理部123は、計量情報を受信し、計量情報とステップS17で設定された風袋量とに基づいて、計量部91によって計量された重量から風袋量を減算する計量処理を実行する。ここでは、ステップS17において風袋量が設定されているため、計量部91によって計量された重量の値からステップS11において計量された計量対象物の重量の値を減算した値が計量処理の結果となる。なお、計量処理の結果は、計量処理部123から表示処理部124に受け渡され、表示処理部124によって操作パネル65に表示される。
なお、設定部122によって風袋量が設定されると、表示処理部124は、操作パネル65の表示を、置数入力画面520から計量画面510に遷移させてもよい。さらに、設定部122によって設定された風袋量がすでに減算されていることを計量画面510の重量表示領域53に表示させるようにしてもよい。この場合、例えば、第1設定処理が行われたときには、重量表示領域53に“-14.0g”が表示される。また、第2設定処理が行われたときには、重量表示領域53に“-25.5g”が表示される。
設定部122によって風袋量が設定されると、ステップS18において、計量処理部123は、通信処理部110を介して計量情報を取得し、計量部91によって計量された重量から風袋量を減算する計量処理を実行する。なお、計量処理の結果は、計量情報として、計量処理部123から表示処理部124に受け渡され、表示処理部124によって操作パネル65に表示される。
図4のフローチャートに戻って計量部91(図2参照)にて計量された重量を風袋量に設定する第1モードを行う場合の手順について説明する。計量皿55(図1参照)に包装セットが載せられ、包装セットの重量を検知したことを示す計量情報を受信した場合に、選択部121は、ステップS11において、計量部91が計量中である(S11/Y)であると判定し、ステップS13に進む。
計量部91が計量中であると判定する(S11/Y)と、選択部121は、ステップS13において、ステップS11で受信した計量情報を設定部122に受け渡し、ステップS14に進む。
ステップS14において、選択部121は風袋キー61に対して第1操作が行われたか否かを判定する。風袋キー61がシングルタップされる等により第1操作が行われたと判定した場合(S14/Y)、選択部121は、計量部91(図2参照)にて計量された重量を風袋量に設定する第1モードの実行を選択し、ステップS17に進む。設定部122は、ステップS17において、ステップS13で取得した計量対象物の重量を風袋量として設定し、ステップS18に進む。
ステップS18において、計量処理部123は、計量情報とステップS17で設定された風袋量とに基づいて、計量部91によって計量された重量から風袋量を減算する計量処理を実行する。ここでは、ステップS17において風袋量が設定されているため、実際は計量部91によって計量された重量からステップS11において計量された計量対象物(風袋)の重量の値を減算した値が計量処理の結果となる。
一方で、風袋キー61がダブルタップされる、又は操作されなかった等により第1操作が行わなかったと判定した場合(S14/N)、設定部122による風袋量の設定を行うことなく、ステップS18に進む。ここでは、風袋量が設定されていないため、実際は計量部91によって計量された計量対象物の重量の値がそのまま計量処理の結果となる。
なお、図4及び図5のフローチャートにおいて、置数入力画面520を含む計量画面510が表示されている状態でソフトキー610が操作された場合、表示処理部124は、図4のステップS11にリターンして、操作パネル65に計量画面510だけを表示させるようにしてもよい。ソフトキー610は、テンキー600を含む置数入力画面520の表示を中断するために操作されるソフトキーである。なお、本実施形態において、置数入力画面520を操作パネル65に表示させる場合には、操作パネル65の下方から上方に向けて置数入力画面520が出現するように表示させてもよい。この場合、ソフトキー610を操作すると、置数入力画面520は、操作パネル65において、上方から下方に向かうように移動して、操作パネル65に表示されなくなる。
さらに、図9に示すように、置数入力画面520に、風袋キー61とは異なるソフトキーであって、計量部91によって計量された計量対象物の重量を風袋量として設定可能な風袋設定キー620を設けてもよい。本実施形態において、風袋キー61に対して第2操作が行われた場合に置数入力キー520が操作パネル65に表示される。例えば、計量部91によって計量が行われている場合に風袋キー61に対して第2操作が行われた場合に、計量値風袋設定キー620を含む置数入力画面520を表示させるようにしてもよい。
この場合、置数入力画面520が表示された状態において、計量部91が計量した計量対象物の重量を風袋量として設定することができる。例えば、“しょうゆとポリ袋”が計量皿95に載せられている状態で風袋キー61に対して第2操作が行われた場合、表示処理部124は、風袋設定キー620を有する置数入力画面520を表示させる。そして、風袋設定キー620が操作された場合に、設定部122は、計量部91によって計量された“しょうゆとポリ袋”の重量である“5.6g”を風袋量として設定する。
さらに、これ以外にも、例えば、図9に示すように、置数入力画面520に、風袋キー61とは異なるソフトキーであって、計量部91が計量した計量対象物の重量とテンキー600によって置数入力される重量とに基づいて定められる重量を風袋量として設定可能なSWキー607を設けてもよい。例えば、計量部91によって計量が行われている場合に風袋キー61に対して第2操作が行われた場合に、SWキー607を含む置数入力画面520を表示させるようにしてもよい。
この場合、SWキー607を操作することによって、計量部91が計量した計量対象物の重量に対してテンキー600によって置数入力された値が加算又は減算される。SWキー607の操作により、計量部91が計量した計量対象物の重量に対してテンキー600によって置数入力された重量が加算又は減算された重量が表示領域606に表示される。そして、計量部91が計量した計量対象物の重量に対してテンキー600によって置数入力された重量が加算又は減算された重量が表示領域606に表示された状態でOKキー604を操作することにより、計量部91が計量した計量対象物の重量とテンキー600によって置数入力される重量とに基づいて定められる重量を風袋量として設定することができる。
ここでは、“しょうゆとポリ袋”に“10.0g”の“わさび”を追加すると仮定する。このとき、“しょうゆとポリ袋”が計量皿95に載せられている状態で風袋キー61に対して第2操作が行われた場合、表示処理部124は、SWキー607を有する置数入力画面520を表示させる。そして、テンキー600によってわさびの重量“10.0g”が入力された状態でSWキー607が操作された場合に、設定部122は、計量部91によって計量された“しょうゆとポリ袋”の重量である“5.6g”に、テンキー600から置数入力された“10.0g”を足し合わせた“15.6g”の重量を風袋量として設定する。
さらに、計量部91による計量が行われている状態で置数入力画面520を表示する場合、計量部91が計量している計量対象物の重量を表示領域606に表示させるようにしてもよい。さらに、図9に示すように、計量部91が計量している計量対象物の重量を計量画面510に表示させている状態で、計量画面510に重複させて置数入力画面520を表示させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、計量装置1の操作パネル65を操作して風袋量を設定することが可能である。計量装置1を用いた場合、ユーザは、計量作業の度に風袋の重量を計量する必要がなくなるため、計量作業の生産性を向上させることができる。さらに、計量作業において、例えば、同じ風袋量の風袋を用いて複数回の計量を行う場合にはより計量作業の生産性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態は、設定された風袋量を操作パネル65に表示させる。したがって、計量作業において風袋量を設定した後、ユーザが目視にて操作パネル65を確認することにより、所望の風袋量が設定されているか否かを判断することができる。
また、本実施形態において風袋の重量を計量することなく風袋量を設定する場合にユーザが行う操作は、計量装置1の操作パネル65に表示されている風袋キー61を長押しする等の簡易な操作である。したがって、計量装置1に対する煩雑な操作をせずに風袋量が設定できるため、計量作業におけるユーザエクスペリエンスを向上させることも可能である。
さらに、本実施形態においては、風袋キー61に対して第2操作が行われた場合に、風袋キー61が表示されていた領域に風袋量を置数入力するためのテンキー600を表示させる。そのため、タッチパネルの表示領域を有効的に活用できる計量装置1を提供することが可能である。
さらに、本実施形態では、計量装置1にプリセットされた値を風袋量として設定することができる。したがって、過去に用いた風袋と同じ風袋量の風袋を用いて計量を行う場合には計量作業の生産性を向上させることが可能となる。また、この場合においても、計量装置1に対する煩雑な操作をせずに風袋量が設定できるため、計量作業におけるユーザエクスペリエンスを向上させることが可能である。
さらに、本実施形態においては、ユーザはインジケータ51の表示の変化を確認しながら風袋キー61を操作することにより、風袋の重量を計量するか、風袋の重量を計量することなく風袋量を設定するかのいずれかを選択して行うことができる。したがって、ユーザの所望する風袋の設定方法を簡易な操作で選択でき、計量作業におけるユーザエクスペリエンスをさらに向上させることができる。
<2.3.変形例:計量装置1においてプリセット値を設定する手順の概要>
次に、図10から図12を参照して、計量装置1においてプリセット値を設定する手順の概要について説明する。図10及び図11は、計量装置1を利用した計量作業においてプリセット値を設定する手順の流れを示すフローチャートである。図12は、操作パネル65に表示されるプリセット値を設定するか否かをユーザが確認するための確認画面530の一例を示す図である。
図10及び図11のフローチャートの説明においても、図4及び図5と同様に、操作パネル65に計量画面510が表示され、計量装置1における計量作業が開始できる状態になっていることを前提に風袋量を設定する手順を説明する。なお、図10のフローチャートにおいて、図4と同じ手順を行うステップには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
プリセット値を設定する場合には、計量部91によって、計量対象物としての風袋(例えば、しょうゆ及びポリ袋からなる包装セット)の計量が行われることが想定される。そこで、本変形例では風袋として包装セットが、計量皿55(図1参照)に載せられていることを前提とし、包装セットの重量を計量してプリセット値として設定する手順について説明する。
図10を参照すると、ステップS21において、選択部121は、風袋キー61に対して行われた操作が第2操作であるか否かを判定する。
選択部121は、風袋キー61に対して行われた操作が第2操作ではないと判定した場合(S21/N)、ステップS13に進む。ステップS13に進んだ以降の工程については、<2.2.>で説明した工程と同じであるため、重複する説明を省略する。
一方、風袋キー61に対して行われた操作が第2操作であると判定した場合(S21/Y)、選択部121は、第2モードの実行を選択し、ステップS22に進む。設定部122は、ステップS22において、計量情報を受信し、計量部91が計量対象物の重量を計量中であるか否かを判定する。
設定部122は、ステップS22において、計量部91が計量中ではないと判定する(S22/N)と、ステップS15に進む。ステップS15に進んだ以降の工程については、<2.2.>で説明した工程と同じであるため、重複する説明を省略する。
一方で、ステップS22において、計量部91が計量中であると判定する(S22/Y)と、設定部122は、計量部によって計量された計量対象物の重量を前記プリセット値として設定する第3設定処理を実行するために、ステップS221(図11参照)に進む。ステップS221において、表示処理部124は、ステップS22において計量部91によって計量された重量をプリセット値として設定するか否かをユーザが確認するための確認画面530(図12参照)を操作パネル65に表示させる。
図12に示すように、確認画面530には、ユーザが操作可能なキーとして、OKキー621、キャンセルキー622、及びソフトキー610が表示されている。ステップS222において、設定部122は、OKキー621への操作が行われたことを示す確認操作情報を受信したか否かを判定する。
確認操作情報を受信しなかった場合(S222/N)、表示処理部124は、プリセット値の設定を中止する旨を操作パネル65に表示させる。また、設定部122は、本処理を終了する。例えば、OKキー621以外のキーへの操作が行われた、又はOKキー621への操作が行われることなく所定時間が経過した等の場合には、表示処理部124は、確認操作情報を受信しない。
確認操作情報を受信した場合(S222/Y)、設定部122は、ステップS223において、計量情報から計量部91で計量された計量対象物(風袋)の重量を取得する。そして、ステップS224において、表示処理部124は、操作パネル65の表示を確認画面530から置数入力画面520(図7、図9参照)に遷移させ、テンキー600を操作パネル65に表示させる。
ステップS223においては、設定部122によって、計量部91が計量した計量対象物の重量が風袋量として決定される。本変形例では、風袋として、しょうゆ及びポリ袋からなる包装セットの重量として、“11.6g”が計量されたと仮定する。なお、置数入力画面520の表示領域606に、S223において風袋量として決定された重量を表示するようにしてもよい。ユーザは、ステップS224によって表示されたテンキー600を操作して、S223において風袋量として決定された重量をテンキー600に含まれるキーのうち、どのキーに対して設定するか選択する。ここでは、キー601が選択されたと仮定して説明を続ける。
設定部122は、ステップS225において、操作情報を取得し、テンキー600に含まれるソフトキーのうち、どのキーが操作されたかを識別する。ここでは、上述したようにキー601が選択されたため、設定部122は、ステップS226において、キー601に対応するプリセットデータテーブル700(図8参照)の情報を更新する。
具体的に、設定部122は、ステップS226において、プリセットデータテーブル700に含まれる情報のうち、キー601に対応する“キーID=1”に関連付けられている風袋量の情報を更新する。本変形例では、キー601に対応する“キーID=1”に関連付けられている風袋量の情報が、“5.6g”から“11.6g”に更新される。なお、このとき、キー601に対応する“キーID=1”に関連付けられている設定日時の情報を同時に更新してもよい。そして、プリセットデータテーブル700(図8参照)の情報を更新すると、設定部122は、本処理を終了する。
このように、第1の実施形態の変形例においては、より簡易な操作で計量装置1に風袋量としてプリセットする値を設定することができる。したがって、計量装置1に対する煩雑な操作をせずにプリセット値を設定できるため、計量作業におけるユーザエクスペリエンスを向上させることが可能である。
さらに、本変形例においては、プリセット値を設定する際にユーザに確認を求める確認画面530を表示させる。これにより、計量装置1における風袋量の誤登録を抑制することが可能となる。
<2.4.その他の変形例>
以上説明したように、本実施形態では、操作パネル65に表示される風袋キー61を操作することにより、風袋量の設定モードとして第1モード又は第2モードのいずれかが選択される。なお、これ以外にも、例えば、計量装置1の本体部12の筐体に実装されているトグル式のスイッチ等のメカキーにより風袋量の設定モードとして第1モード又は第2モードのいずれかを選択するようにしてもよい。
<<3.第2の実施形態>>
続いて、図13から図15を参照して、第2の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、計量装置1に計量制御装置としてのコントローラ100が一体的に実装された構成について説明した。これに対して、第2の実施形態はコントローラ200が実装された計量制御装置1Aと、計量部93及びA/D変換器92が実装された計量器2Aとを有する計量システム1000の構成について説明する。
<3.1.計量システム1000の構成>
まず、図13を参照して、本実施形態に係る計量システム1000の運用形態について説明する。図13は、本実施形態に係る計量システム1000の構成の一例を示す図である。図13に示すように、計量システム1000は、表示部52としてのディスプレイと操作部62としての入力端末とが通信可能に接続されている計量制御装置1Aと、計量制御装置1Aとの間で通信可能な計量器2Aとを含む。
なお、表示部52と操作部62と計量制御装置1Aとは、例えばタブレット型端末のように、一体的に構成された端末であってもよい。
<3.1.1.第1の実施形態との関係>
次に、図14及び図15を参照して、計量システム1000のハードウェア構成及び機能構成について説明する。図14は、計量システム1000のハードウェア構成を示すブロック図である。また、図15は、計量システム1000に含まれる計量制御装置1Aの機能構成を示す機能ブロック図である。
一例として、第2の実施形態に係る計量制御装置1Aを構成するCPU12、RAM22、ROM32、記憶媒体42、インタフェース72、及びバス82は、それぞれ、第1の実施形態に係る計量装置1が備えるCPU10、RAM20、ROM30、記憶媒体40、インタフェース70、及びバス80と同じである。また、第2の実施形態に係る計量器2Aを構成するA/D変換器92及び計量部93は、それぞれ、第1の実施形態に係る計量装置1が備えるA/D変換器90及び計量部91と同じである。さらに、第2の実施形態に係る表示部52及び操作部62は、第1の実施形態に係る表示部50及び操作部60と同じである。
図15に示すように、計量制御装置1Aは、計量システム1000全体の動作を制御するコントローラ200を有する。コントローラ200は、通信処理部210、主制御部220、及び記憶部230を含む。通信処理部210、主制御部220、及び記憶部230は、それぞれ、第1の実施形態に係る計量装置1が備える通信処理部110、主制御部120、及び記憶部130の動作を行ってもよい。この場合、第2の実施形態に係る主制御部220に含まれる選択部221、設定部222、計量処理部223、及び表示処理部224は、それぞれ、第1の実施形態に係る主制御部120に含まれる選択部121、設定部122、計量処理部123、及び表示処理部124と同じ動作を実行してもよい。また、第2の実施形態に係る記憶部230に含まれる第1設定情報記憶部231、及び第2設定情報記憶部232は、それぞれ、第1の実施形態に係る記憶部130に含まれる第1設定情報記憶部131、及び第2設定情報記憶部232と同じ動作を実行してもよい。この場合、コントローラ200においては、第1の実施形態において説明したコントローラ100の動作と同じ動作が行われるため、第2の実施形態の説明では、第1の実施形態についての説明を適用し、説明を省略する。
このような構成により、本実施形態の計量制御装置1Aも通信処理部210を介して計量器2Aから計量情報を受信し、第1の実施形態の図4から図12において説明した手順と同じ動作を実行することができる。
<3.2.計量システム1000の他の構成例>
図13では、計量器2Aとして、計量対象物を上面に設けられた計量皿に載せて重量を計量する上皿式の電子秤、又は計量対象物をフックにより吊り下げて重量を計測する吊り秤を用いている。これにより、計量器2Aが吊り秤である場合には、計量対象物の大きさに依らず、水平でない場所でも計量対象物の重量を計量することができる。また、計量器2Aが上皿式の電子秤である場合には、計量対象物の重量を精度よく計量することができる。なお、計量制御装置1Aと通信可能であれば、図13に示すように、計量システム1000に計量器2A以外の計量器2B、2C・・・が含まれるようにしてもよい。
さらに、計量システム1000の構成を、第1の実施形態の計量装置1と計量器2Aとが通信可能に接続されるようにしてもよい。この場合、計量装置1が計量器2Aから出力された計量情報を受信して、図4から図12において説明した手順と同じ動作を実行する計量制御装置として機能する。さらに、この場合、計量装置1の操作パネル65に表示される画面を、計量装置1での計量作業時と、計量器2Aでの計量作業時とで異なるものを表示させるようにしてもよい。
<<4.他の実施形態>>
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
また、本明細書において説明した構成要素(例えば、通信処理部、選択部、設定部、計量処理部、表示処理部、及び/又は記憶部)の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
<<5.実施形態の総括>>
[技術分野]
本発明は、計量対象物の計量を行う際に用いられる計量制御装置、計量装置、計量システム、及び制御プログラムに関する。
[背景技術]
食料品を販売する店舗や一般家庭の台所等で用いられている計量装置には、従来から、容器や付属品等の風袋の重量を除いて計量する風袋引き機能が実装されている。このような計量装置においては、ボタンやキー等の操作部が設けられており、計量装置に風袋を積載してから操作部を操作すると、風袋引きが行われて表示部の重量表示が「0」となる。そして、引き続き計量皿に計量対象物を載せて計量を行うことにより、計量対象物の重量だけを計量することができる。
このような計量装置として、例えば、特許文献1には、風袋キーを長押しすることで、風袋引きを自動で行う自動モードと手動で行う手動モードとを切り替え可能な構成が開示されている。特許文献1の自動モードとは、計量装置における計量値が安定した状態が一定時間継続した場合に、風袋引きを行う動作のことである。また、手動モードとは、風袋キーを操作したタイミングで都度、風袋引きを行う動作のことである。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2010-122083号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
ところで、計量対象物の重量を計量する際には、食料品のパッケージの重量と防腐剤との重量とを合わせて一度に風袋引きしたい等のニーズがある。これに対して、特許文献1の計量装置では、計量対象物の重量を計量する度にパッケージと防腐剤とを計量装置に積載した上で、自動モード又は手動モードのいずれかを行って風袋引きを行う必要がある。したがって、パッケージと防腐剤と合わせた重量が同じであっても、計量を行わなければ風袋引きができないために計量作業の生産性が低下するという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、風袋引きを伴う計量作業の生産性を向上させることを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)本実施形態の一態様は、計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置であって、前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択する選択部と、前記選択部によって選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、操作パネルを操作して風袋量を設定することが可能であるため、ユーザは、計量作業の度に風袋の重量を計量する必要がなくなる。ゆえに、計量作業の生産性を向上させることができる。さらに、計量作業において、例えば、同じ風袋量の風袋を用いて複数回の計量を行う場合にはより計量作業の生産性を向上させることが可能となる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の計量制御装置であって、前記計量部による計量に関する計量情報を表示する表示部に前記風袋量を表示させる表示処理部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、計量作業において風袋量を設定した後、ユーザが目視にて操作パネルを確認することにより、所望の風袋量が設定されているか否かを判断することができる。
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の計量制御装置であって、前記操作部及び前記表示部は、タッチパネルとして一体的に構成され、前記表示処理部は、前記第2操作が行われたと判定された場合に、置数入力が可能であって、かつ前記第2モードにおいて操作される複数のソフトキーを前記表示部に表示させることを特徴とする。
上記構成によれば、風袋キーに対して第2操作が行われた場合に、風袋キーが表示されていた領域に、置数入力によって風袋量を設定するためのテンキーが表示される。そのため、タッチパネルの表示領域を有効的に活用することができる。
(4)本実施形態の一態様は、(3)に記載の計量制御装置であって、前記設定部は、前記第2モードの実行に際し、前記計量部による計量が行われていない場合において、前記操作部から前記複数のソフトキーに対する第3操作に関する第1設定操作情報を受信した場合に、前記複数のソフトキーの操作により置数入力された重量を前記風袋量として設定する第1設定処理を実行し、前記操作部から前記複数のソフトキーに対する前記第3操作とは異なる第4操作に関する第2設定操作情報を受信した場合に、前記複数のソフトキーのうち前記第4操作において操作されたソフトキーに設定されているプリセット値を前記風袋量として設定する第2設定処理を実行可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、置数入力によって風袋量を設定する場合にユーザが行う操作は、操作パネルに表示されている風袋キーを長押しする等の簡易な操作である。したがって、計量装置1に対する煩雑な操作をせずに風袋量が設定できるため、計量作業におけるユーザエクスペリエンスを向上させることも可能である。また、プリセット値を風袋量として計量を行う場合においても、ユーザは煩雑な操作をせずに風袋量が設定できるため、計量作業におけるユーザエクスペリエンスを向上させることが可能である。
(5)本実施形態の一態様は、(4)に記載の計量制御装置であって、前記設定部は、前記第2操作が行われたと判定された場合において、前記計量部による計量が行われているときに、前記計量部によって計量された計量対象物の重量を前記プリセット値として、前記複数のソフトキーのいずれかに設定する第3設定処理を実行可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、ユーザは、より簡易な操作で風袋量のプリセット値を設定することができ、計量作業におけるユーザエクスペリエンスを向上させることが可能である。
(6)本実施形態の一態様は、(5)に記載の計量制御装置であって、前記表示処理部は、前記第2操作が行われたと判定された場合において、前記計量部による計量が行われているときに、前記第3設定処理の実行を許可するか否かを確認する操作を行うための確認画面を前記表示部に表示させ、前記設定部は、前記操作部から前記確認画面に対する前記第3設定処理の実行を許可する操作に関する確認操作情報を受信した場合に、前記第3設定処理を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、プリセット値を設定する際にユーザに確認を求める確認画面が表示される。これにより、プリセットする風袋量の誤登録を抑制することが可能となる。
(7)本実施形態の一態様は、(3)から(6)のいずれか1つに記載の計量制御装置であって、前記表示処理部は、前記複数のソフトキーとは同時に前記表示部の表示領域に表示されないソフトキーである第1キーを前記表示部に表示させ、前記第1操作は、前記第1キーの操作であり、前記第2操作は、前記第1操作とは異なる態様の前記第1キーの操作であることを特徴とする。
上記構成によれば、風袋キーに対して第2操作が行われた場合に、風袋キーが表示されていた領域に、置数入力によって風袋量を設定するためのテンキーが表示される。そのため、ユーザの所望する風袋の設定方法を簡易な操作で選択でき、かつタッチパネルの表示領域を有効的に活用することができる。
(8)本実施形態の一態様は、(7)に記載の計量制御装置であって、前記表示処理部は、前記第1キーの操作時間が所定時間に満たない場合に、前記第1キーへの操作が前記第1操作である旨を前記表示部に表示させ、前記第1キーの操作時間が前記所定時間以上となった場合に、前記第1キーへの操作が前記第2操作である旨を前記表示部に表示させてから前記第1キーから前記複数のソフトキーへと前記表示部の表示を遷移させることを特徴とする。
上記構成によれば、ユーザはインジケータの表示の変化を確認しながら風袋キーを操作することにより、風袋の重量を計量するか、風袋の重量を計量することなく風袋量を設定するかのいずれかを選択して行うことができる。したがって、ユーザの所望する風袋の設定方法を簡易な操作で選択でき、計量作業におけるユーザエクスペリエンスをさらに向上させることができる。
(9)本実施形態の一態様は、(8)に記載の計量制御装置であって、前記選択部は、前記第1キーの操作時間が前記所定時間に満たなかった場合に、前記第1操作が行われたと判定し、前記第1キーの操作時間が前記所定時間以上となった場合に、前記第2操作が行われたと判定することを特徴とする。
上記構成によれば、ユーザはインジケータの表示の変化を確認しながら風袋キーを操作することにより、風袋の重量を計量するか、風袋の重量を計量することなく風袋量を設定するかのいずれかを選択して行うことができる。したがって、ユーザの所望する風袋の設定方法を簡易な操作で選択でき、計量作業におけるユーザエクスペリエンスをさらに向上させることができる。
(10)本実施形態の一態様は、(2)から(9)のいずれか1つに記載の計量制御装置であって、前記操作部と前記表示部とを備えることを特徴とする。
上記構成により、(2)から(9)と同様の効果が得られる。
(11)本実施形態の一態様は、(1)から(10)のいずれか1つに記載の計量制御装置であって、前記計量部を備えることを特徴とする。
上記構成により、(1)から(10)と同様の効果が得られる。
(12)本実施形態の一態様は、(1)から(11)のいずれか1つに記載の計量制御装置を備える計量装置である。
上記構成により、(1)から(11)と同様の効果が得られる。
(13)本実施形態の一態様は、(1)から(11)のいずれか1つに記載の計量制御装置を備える計量システムである。
上記構成により、(1)から(11)と同様の効果が得られる。
(14)本実施形態の一態様は、計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置の制御プログラムであって、前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択することと、選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定することと、をコンピュータに実行させる制御プログラムである。
上記構成によれば、(1)と同様に、操作パネルを操作して風袋量を設定することが可能であるため、ユーザは、計量作業の度に風袋の重量を計量する必要がなくなる。ゆえに、計量作業の生産性を向上させることができる。さらに、計量作業において、例えば、同じ風袋量の風袋を用いて複数回の計量を行う場合にはより計量作業の生産性を向上させることが可能となる。
1 計量装置
1A 計量制御装置
2A 計量器
2B 計量器
2C 計量器
11 本体部
40 記憶媒体
42 記憶媒体
50 表示部
51 インジケータ
52 表示部
53 重量表示領域
55 計量皿
56 水平器
60 操作部
61 風袋キー
62 操作部
65 操作パネル
70 インタフェース(I/F)
72 インタフェース(I/F)
80 バス
82 バス
90 A/D変換器
91 計量部
92 A/D変換器
93 計量部
100 コントローラ
110 通信処理部
120 主制御部
121 選択部
122 設定部
123 計量処理部
124 表示処理部
130 記憶部
131 第1設定情報記憶部
132 第2設定情報記憶部
200 コントローラ
210 通信処理部
220 主制御部
221 選択部
222 設定部
223 計量処理部
224 表示処理部
230 記憶部
231 第1設定情報記憶部
232 第2設定情報記憶部
504 OKキー
510 計量画面
520 置数入力画面
530 確認画面
600 テンキー
601 キー
602 キー
603 キー
604 OKキー
605 CLRキー
606 表示領域
607 SWキー
610 ソフトキー
620 風袋設定キー
621 OKキー
622 キャンセルキー
700 プリセットデータテーブル
1000 計量システム

Claims (14)

  1. 計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置であって、
    前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択する選択部と、
    前記選択部によって選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定する設定部と、を備える、
    計量制御装置。
  2. 前記計量部による計量に関する計量情報を表示する表示部に前記風袋量を表示させる表示処理部を備える、
    請求項1に記載の計量制御装置。
  3. 前記操作部及び前記表示部は、タッチパネルとして一体的に構成され、
    前記表示処理部は、前記第2操作が行われたと判定された場合に、置数入力が可能であって、かつ前記第2モードにおいて操作される複数のソフトキーを前記表示部に表示させる、
    請求項2に記載の計量制御装置。
  4. 前記設定部は、前記第2モードの実行に際し、前記計量部による計量が行われていない場合において、
    前記操作部から前記複数のソフトキーに対する第3操作に関する第1設定操作情報を受信した場合に、前記複数のソフトキーの操作により置数入力された重量を前記風袋量として設定する第1設定処理を実行し、
    前記操作部から前記複数のソフトキーに対する前記第3操作とは異なる第4操作に関する第2設定操作情報を受信した場合に、前記複数のソフトキーのうち前記第4操作において操作されたソフトキーに設定されているプリセット値を前記風袋量として設定する第2設定処理を実行可能である、
    請求項3に記載の計量制御装置。
  5. 前記設定部は、前記第2操作が行われたと判定された場合において、前記計量部による計量が行われているときに、前記計量部によって計量された計量対象物の重量を前記プリセット値として、前記複数のソフトキーのいずれかに設定する第3設定処理を実行可能である、
    請求項4に記載の計量制御装置。
  6. 前記表示処理部は、前記第2操作が行われたと判定された場合において、前記計量部による計量が行われているときに、前記第3設定処理の実行を許可するか否かを確認する操作を行うための確認画面を前記表示部に表示させ、
    前記設定部は、前記操作部から前記確認画面に対する前記第3設定処理の実行を許可する操作に関する確認操作情報を受信した場合に、前記第3設定処理を実行する、
    請求項5に記載の計量制御装置。
  7. 前記表示処理部は、前記複数のソフトキーとは同時に前記表示部に表示されないソフトキーである第1キーを前記表示部に表示させ、
    前記第1操作は、前記第1キーの操作であり、
    前記第2操作は、前記第1操作とは異なる態様の前記第1キーの操作である、
    請求項3から6のいずれか1項に記載の計量制御装置。
  8. 前記表示処理部は、前記第1キーの操作時間が所定時間に満たない場合に、
    前記第1キーへの操作が前記第1操作である旨を前記表示部に表示させ、
    前記第1キーの操作時間が前記所定時間以上となった場合に、前記第1キーへの操作が前記第2操作である旨を前記表示部に表示させてから前記第1キーから前記複数のソフトキーへと前記表示部の表示を遷移させる、
    請求項7に記載の計量制御装置。
  9. 前記選択部は、
    前記第1キーの操作時間が前記所定時間に満たなかった場合に、前記第1操作が行われたと判定し、
    前記第1キーの操作時間が前記所定時間以上となった場合に、前記第2操作が行われたと判定する、
    請求項8に記載の計量制御装置。
  10. 前記操作部と前記表示部とを備える、
    請求項2から9のいずれか1項に記載の計量制御装置。
  11. 前記計量部を備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の計量制御装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の計量制御装置を備える、
    計量装置。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の計量制御装置を備える、
    計量システム。
  14. 計量対象物の重量を計量する計量部と、ユーザによって操作される操作部とに接続される計量制御装置の制御プログラムであって、
    前記操作部への操作に関する操作情報に基づいて前記操作部に第1操作又は前記第1操作とは異なる第2操作のどちらが行われたかを判定し、前記第1操作が行われたと判定した場合に、前記第1操作に関連付けられて前記計量部によって計量された重量を風袋量として設定する第1モードを選択し、前記第2操作が行われたと判定した場合に、予め定められた重量又は前記操作部において置数入力される重量に基づいて定められる重量を前記風袋量として設定可能とする第2モードを選択することと、
    選択されたモードに基づいて前記風袋量を設定することと、
    をコンピュータに実行させる、
    制御プログラム。
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