JP2022068127A - 個人の呼吸スペースに衛生的な空気を送達するための個人用の換気装置及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】フライトにおける航空機の内部キャビン内の乗客間などの、旅行中の輸送体の乗客間で、乗客に害を及ぼすリスクなしに、病原体の広がりを防止し、最小化し、あるいはその他の方法で低減するシステム及び方法を提供する。【解決手段】個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物１０８によって、両方とも保持された第１のダクト部分１１０及び第２のダクト部分を含む。個人用の換気装置は、第１のダクト部分に取り付けられた第１のノズル１１２、及び第２のダクト部分に取り付けられた第２のノズルも含む。第１のノズル及び第２のノズルは、着用者の顔の対向する側に近接して配置されるように構成され、第１のノズルは、第１のダクト部分からの気流を、着用者の顔を通過するように案内して、着用者の呼吸スペースのための制御空間を形成する。【選択図】図１

Description

対象となる開示の実施例は、概して、個人の呼吸スペースに衛生的な空気を送達するための、個人用の、着用可能な換気装置及び方法に関する。

民間航空機などの輸送体は、様々な場所間で乗客を搬送するために使用される。航空機などの多くの商用の輸送体は、病原菌及び病原体を捕らえることができる、空調システム中の高性能（ＨＥＰＡ）フィルタを有する。ＨＥＰＡフィルタは、キャビンを出る又はキャビンに入ろうとしている空気を受け入れ、衛生的にする。ＨＥＰＡフィルタ及びフライト間のキャビンの頻繁な清掃は、乗客及び航空機乗組員の健康を守る幾つかの方法である。

さらに、ある乗客は、輸送体の内部キャビン内、建物内の屋内スペースの中、及び／又は密集した屋外スペースで、病原体が広がるリスクを低減させるために、マスクを着用する方を好むことがある。しかし、長いフライトの間など長時間にわたりマスクを着用することは、ある乗客にとっては不快となることがあり、かつ、会話を困難にしてしまうことがある。

フライトにおける航空機の内部キャビン内の乗客間などの、旅行中の輸送体の乗客間で、乗客に害を及ぼすリスクなしに、病原体の広がりを防止し、最小化し、あるいはその他の方法で低減するシステム及び方法に対する、ニーズが存在する。

このニーズを念頭に置き、対象となる開示の特定の実施例は、個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物によって両方とも保持された、第１のダクト部分及び第２のダクト部分を含む、個人用の換気装置を提供する。個人用の換気装置は、第１のダクト部分に取り付けられた第１のノズル、及び第２のダクト部分に取り付けられた第２のノズルも含む。第１のノズル及び第２のノズルは、着用者の顔の対向する側に近接して配置されるように構成され、第１のノズルは、第１のダクト部分からの気流を、着用者の顔を通過するように案内して、着用者の呼吸スペースのための制御空間を形成する。

対象となる開示の一実施例に係る、空気分配システムの概略図を示す。 人によって着用されている一実施例に係る、換気装置の斜視図である。 別の実施例に係る、換気装置の正面図を示す。 図３に示される換気装置の上から見下ろした図を示す。 第１の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 第２の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 第３の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 第４の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 第５の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 第６の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 第７の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置の上から見下ろした断面図である。 人によって着用されている別の実施例に係る、換気装置の側面図である。 図１２に示される換気装置の斜視図である。 一実施例に係る、換気装置を合体させるベストを着用している人の斜視図である。 人によって着用されている別の実施例に係る、換気装置の斜視図である。 半分のマスクに取り付けられた図１５に示される換気装置のファンモジュールを示す。 フルのマスクに取り付けられた図１５に示される換気装置のファンモジュールを示す。 少なくとも３つのファンモジュールのアレイを含む別の実施例に係る、換気装置の正面図である。 図１７Ａに示される換気装置の上から見下ろした図である。 対象となる開示の一実施例に係る、個人の呼吸スペースに衛星的な空気を送達するための方法のフロー図を示す。

上記の概要、及び特定の実施例の下記の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことでよりよく理解されよう。本明細書で使用される場合、「１つの（ａ）又は（ａｎ）」に続く単数形の要素又はステップは、複数の要素又はステップを必ずしも除外しないものとして理解されるべきである。なお、「一実施例」に言及する際には、本明細書に記載の特徴が組み込まれた追加実施例の存在が除外されるという解釈は意図していない。さらに、特定の条件を有する一又は複数の要素を「含む・備える（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」又は「有する（ｈａｖｉｎｇ）」実施例は、そうではないと明示的に述べられていない限り、かかる条件を有しない追加の要素を含み得る。

対象となる開示の特定の実施例は、空気中のエアロゾルを介して、汚染物質並びに／又は病原体（例えば、細菌の病原菌及び／若しくはウイルスの病原菌）の広がりを低減させるための個人用の換気装置を提供する。例えば、個人用の換気装置は、着用者の頭、首、肩、胸、及び／又は上部背中に取り付ける着用可能な装置である。個人用の換気装置は、気流を着用者の鼻及び口に近接して着用者の顔を通過するように案内することによって動作し、着用者の個人の呼吸スペースのための制御空間を形成する。例えば、個人用の換気装置は、空気が着用者の下部顔に及び／又は下部顔を通過するように案内されるので、空気「置換」効果を生み出し得る。空気は、着用者の下部顔を通過する前に、空気を消毒及び／又は処理するために、フィルタ、ＵＶ光源、及び／又は同様のものを通過した衛生的な空気であり得る。個人用の換気装置は、本質的には、典型的なＰＡＰＲが行うように、着用者のフルの顔及び／又は頭を覆わずに、汚染された空気に対して着用者を保護するのに使用される、オープンの電動ファン付呼吸用保護具（ＰＡＰＲ）として機能し得る。制御空間の気流は、着用者の呼吸スペースの方へ移動するエアロゾルをブロックすることができ、それは空気が吸入される着用者の鼻及び口のすぐ前のスペースである。エアロゾルは、気流に取り込まれることによって、ブロックされる及び／又は呼吸スペースを回避せざるを得ず、その結果、ブロックされたエアロゾルは、着用者によって、吸入又は摂取されない。

個人用の換気装置は、空気がキャビン空調システムを通ってフィルタされ得る前に、１人の人から別の人への直接病原体が広がることを防止するのに特に有用であり得る。例えば、個人用の換気装置の制御空間は、着用者が会話をしている人から放出されるエアロゾルから、並びにくしゃみ又は咳をした近傍の人から放出されるエアロゾルから、着用者を保護し得る。

外部の病原体及び汚染物質をブロックすることに加えて、換気装置は、着用者による吸入のための呼吸スペースに衛生的な空気を供給し得る。例えば、換気装置は、呼吸スペースに衛生的又は洗浄された空気を供給するために、フィルタ（例えばＨＥＰＡフィルタ）、ＵＶ光源、及び／又は同様のものなどの、一以上の空気消毒構成要素を含み得る。

一以上の実施例によると、個人用の換気装置は可動性であり得る。例えば、換気装置を着用している間、着用者は拘束されていないことがあり、その結果、着用者は歩くかあるいはその他の方法で妨げられることなく動き回ることができる。さらに、換気装置は自己完結型でさえあることがあり、その結果、制御空気空間を提供するために装置を動作させるのに必要なすべての構成要素は、空気源及び電源などの外部の構成要素に接続する必要なく、装置上に統合される。例えば、換気装置が自己完結型であると、着用者は、換気装置が「オン」動作状態である間、歩き回る（例えば動き回る）ことができ、連続的に制御空間を形成して、着用者の呼吸スペースを保護する。

本明細書に記載の実施例に係る換気装置は、輸送体、建物、及び屋外で着用され得る。換気装置の少なくとも１つの有利な用途は、航空機の内部キャビン、列車、バス、フェリー、及び他の船舶などの、旅行中の商用の輸送体内であり、ここで着用者は、長時間にわたり、他の人々と比較的近くに配置され得る。別の有利な用途は、劇場、コンサートホール、及び他の屋内密集環境内であり得る。少なくとも１つの実施例では、換気装置は、フルのマスク又はフードを含まず、さらに鼻及び口を覆う個人用のマスクを着用している着用者を妨げない。例えば、着用者は不快感を加えられることなく、マスクと換気装置の両方を着用することができる。さらに、少なくとも１つの実施例における換気装置は、マスクを収容し、マスクに連結して、統合されたマスク換気アセンブリを提供するように構成され得る。

図１は、本開示の一実施例に係る、空気分配システム１００の概略図を示す。空気分配システム１００は、個人用の換気装置１０２（本明細書では、換気装置１０２とも称される）、空気源１０４、及び外部の電源１０６を含む。換気装置１０２は、人の頭、首、肩、胸、及び／又は背中に取り付けられ得る着用可能な物品である。換気装置１０２は、図１に示され、後述するような幾つかの構成要素を含む。少なくとも１つの実施例では、換気装置１０２は、図１に示されるすべての構成要素を有さない。

換気装置１０２は、他の構成要素の少なくとも幾つかを所定の位置に保持する基部又は脚部である支持構造物１０８を含む。支持構造物１０８は、着用者の本体と相互作用し得る。様々な実施例では、支持構造物１０８は、旅行枕（又は首枕）、スカーフ、ベスト、ジャケット、バックパック、帽子、ヘルメット、又は同様のものであり得る。他の実施例では、支持構造物１０８は、着用者単独に、又は、旅行枕、スカーフ、ベスト、ジャケット、バックパック、帽子、若しくはヘルメットなどの別の物品と組み合せて取り付けられるように構成されたフレーム又は脚部であり得る。例えば、支持構造物１０８は、着用者によって着用される、物品又は要素の中又は上に収納されるように設計されたモジュール式脚部であり得る。非限定的な実施例では、旅行枕は、脚部に留めることによってなど、脚部に取り外し可能に連結するように構成されたモジュール式要素を表し得る。個人用の換気装置１０２は、着用者によって着用された関連した物品又は要素を用いても又は用いなくても動作可能であり得、それは商用の輸送体の乗組員と乗客の両方、並びに大量輸送機関環境の外側の人々にとって広い適用性を提供することに留意されたい。

換気装置１０２は、ダクトアセンブリなどの、換気装置１０２を通って気流を向けるための通路を画定する、少なくとも１つのダクト１１０も含む。一又は複数のダクト１１０は、チューブ又はパイプであり得る。一又は複数のダクト１１０は、熱可塑性物質などの軽量材料から形成され得る。一又は複数のダクト１１０は、支持構造物１０８に固定され、所定の位置に保持される。あるいは、支持構造物１０８の脚部又はフレームは、ダクト１１０によって、全体的に又は少なくとも部分的に画定され得る。一又は複数のダクト１１０は、空気源１０４からの空気を受け入れる。一実施例では、空気源１０４は、航空機の環境コントロールシステム、空調システム、又は同様のものなどの調整空気の分離した源である。分離した源は、換気装置１０２に機械的に接続する一以上のホース１０５を介して、一又は複数のダクト１１０に空気を提供し得る。他の実施例では、空気源１０４は、着用者によって占有された輸送体のキャビン内の空気などの、周囲環境であってもよく、周囲空気は、一以上の吸気ポートを介して、換気装置１０２に供給され得る。

換気装置１０２は、少なくとも１つのダクト１１０に連結した少なくとも１つのノズル１１２も含む。一又は複数のノズル１１２は、一又は複数のダクト１１０のそれぞれの端部に連結し得る。一又は複数のノズル１１２は、一又は複数のダクト１１０から気流を放出させる及び／又は空気が一又は複数のダクト１１０に入るのを可能にする、一以上の開孔、スロット、又は他の開口部を画定し得る。換気装置１０２は、着用されたとき、少なくとも１つのノズル１１２が着用者の顔に近接して配置されるように、配置される。例えば、ノズル１１２は、着用者のあごの６インチ以内（例えば、あごの５インチ以内、又は４インチ以内でさえ）にあり得る。一実施例では、ノズル１１２は着用者の横の中心線、又は正中矢状面からオフセットであり、気流を少なくとも部分的に着用者の顔を通過するように案内するように方向付けられる。例えば、ノズル１１２から放出された空気は、正中矢状面をわたって流れ得る。任意選択的に、ノズル１１２は、少数の気流のみが（もしあれば）着用者の肌に突き当たるように、着用者の顔の前に気流を向けるように方向付けられ得る。例えば、ノズル１１２は気流の大部分を、着用者の鼻及び口の２、３インチ前の呼吸スペース（例えば、２から１０インチ前、又はより具体的には３から６インチ前）に向けることがある。その気流は、汚染物質及び病原体の制御空間をわたった搬送をブロックするために、制御空間を形成する。制御空間は、個人用の換気装置１０２から放出された連続して流れる衛生的な（例えば、フィルタされた、浄化された、ＵＶ放射された）空気によって占有されたスペースの領域を表す。

一以上の実施例では、換気システム１０２は、少なくとも１つのフィルタ１１４を含む。一又は複数のフィルタ１１４は、一又は複数のダクト１１０によって画定された空気通路に延在して、一又は複数のダクト１１０を通って向けられた空気をフィルタする。一又は複数のフィルタ１１４は、一又は複数のダクト１１０内に配置されるか、あるいは一又は複数のダクト１１０と直列に接続され得る。一又は複数のフィルタ１１４は、空気からの病原体及び汚染物質を取り込むためのＨＥＰＡフィルタ又は他のろ材であり得る。

換気装置１０２は、駆動するために電力を供給された、又は空気に一又は複数のダクト１１０を通って流れさせる、少なくとも１つのファン１１６も含み得る。例えば、ファン１１６はダクト１１０に固定され、ダクト１１０の端部で、気流を、ダクト１１０を通って、及びノズル１１２から外へ追い出すように構成されて、制御空間を形成し得る。ファン１１６は、翼又は羽根の回転によって、気流を追い出す。回転は、電気エネルギー貯蔵装置（ＥＥＳＤ）１１８又は外部電源１０６などの、電源によって電力を供給される。ＥＥＳＤ１１８は、換気装置１０２に統合され、支持構造物１０８に取り付けられる。ＥＥＳＤ１１８は、一又は複数のファン１１６に選択的に電力を供給するために、電気エネルギーを保存し、エネルギーを放ち得る、バッテリーパック、コンデンサ、又は同様のものを含み得る。外部の電源１０６は、換気装置１０２の一部ではなく、輸送体電気システム、建物電気システム、独立型のバッテリーパック、又は同様のものを含み得る。換気装置１０２は、電力ケーブル１２２を介して一又は複数のファン１１６に電気接続されたコネクタ１２０を含めることによって、外部の電源１０６によって電力を供給するために調節可能であり得る。コネクタ１２０は、外部の電源１０６（例えば、一又は複数のファン１１６及び換気装置１０２の任意の他の電気構成要素に選択的に電力を供給するための電流を供給する、電源コードのプラグ）と関連したコネクタ１２４に取外し可能に接続するように構成されている。

換気装置１０２は、病原体及び／若しくは汚染物質を無力化するために空気の流れ通路にＵＶ光を放出するためのＵＶ光源、オン／オフスイッチなどの入力／出力装置、並びに／又はディスプレイ、及び同様のものなどの、図１に示されないさらなる構成要素を含み得る。

図２から図１７Ｂ及び関連した記載は、図１に示された、個人用の着用可能な換気装置１０２の様々な実施例を表す。

図２は、人によって着用されている一実施例に係る、換気装置１０２の斜視図である。示された実施例の換気装置１０２は、旅行枕１５０（例えば首枕）を含む。旅行枕１５０は、図１に示される支持構造物１０８を画定し得る。あるいは、旅行枕１５０は、支持構造物１０８を画定するフレーム又は脚部を取り囲む又はフレーム又は脚部に連結し得る。旅行枕１５０は、着用者の首の周りを包む既知の旅行枕と同様の形状因子を有し得る。例えば、枕１５０の形状は、「Ｕ」又は蹄鉄と似ていることがある。旅行枕１５０は、発泡材などの、プラッシュの、軟質の、圧縮性の充填材で充填され得る。換気装置１０２の他の構成要素は、枕１５０の内部空間内に配置されるか、又は枕１５０の外側のケース１５２に取り付けられ得る。例えば、一又は複数のダクト１１０は少なくとも大部分は内部空間内にあり、一又は複数のダクト１１０の存在を隠すために充填材によって詰められ得る。任意選択的に、一又は複数のフィルタ１１４、一又は複数のファン１１６、コネクタ１２０、及び／又はＥＥＳＤ１１８も、もしあれば、旅行枕１５０内に少なくとも部分的に隠され得る。

示された実施例では、換気装置１０２は、第１のノズル１５４及び第２のノズル１５６を含み、それは図１に示された一又は複数のノズル１１２を表す。２つのノズル１５４、１５６は、外側のケース１５２の上面１５８に沿って配置され、上面１５８を越えて突き出る。上面１５８は、着用者の頭の上部の方へ向く表面として、着用者が枕１５０を着用する向きに基づく。ノズル１５４、１５６も、枕１５０の前１６０に近接して位置する。示された実施例において、前１６０は、着用者がまっすぐ前方を見るとき向いている方向に基づき、前１６０はアクセス通路１６２を有する。アクセス通路１６２は、枕１５０の直径を修正することを可能にする。ノズル１５４、１５６は、アクセス通路１６２の対向する側に配置され、着用者の顔の対向する側に近接して位置決めされる。例えば、ノズル１５４、１５６は、着用者の正中矢状面の対向する側に位置する。第１のノズル１５４は、顔の左側に近接して位置決めされ、第２のノズル１５６は、顔の右側に近接している。ノズル１５４、１５６は、両方とも着用者のあごの特定の指定された近接距離内（例えば、あごの１０インチ以内、８インチ以内、６インチ以内、又は４インチ以内）にあるように位置決めされ得る。

ノズル１５４、１５６はそれぞれ、そこを通る一以上の開口部を画定する。示された実施例では、ノズル１５４、１５６は両方とも、制御空間１６６を形作るために、細長いスロット１６４を画定する。細長く、狭いスロット１６４に気流を強引に通すことにより、ノズル１５４、１５６から放出された気流は、従来のシールド（例えば空気シールド）と同様の、比較的平らな形状を有する制御空間１６６を生じさせ得る。例えば、制御空間１６６の３つの寸法のうち２つは、第３の寸法よりも著しく大きい（例えば、３倍、５倍、１０倍、又は同様のもの）ことがある。第３の寸法は、シールド１６６の深さを表すことがあり、第１の寸法及び第２の寸法は、深さの寸法と直角な、シールド１６６の長さ及び幅を表し得る。図２には示されていないが、ノズル１５４、１５６は、枕１５０内に完全に、又は少なくとも大部分隠された一又は複数のダクト１１０に連結する。

図３は、別の実施例に係る、換気装置１０２の正面図を示す。図４は、図３に示される換気装置１０２の上から見下ろした図を示す。図３及び図４における換気装置１０２は、図２に示される旅行枕１５０を含むが、ノズル１５４、１５６は、図２におけるノズル１５４、１５６とわずかに異なる。例えば、示された実施例における第１のノズル１５４は、第１のエンドエフェクタ１８０に配置され、第２のノズル１５６は、第２のエンドエフェクタ１８２に配置される。エンドエフェクタ１８０、１８２は、アクセス通路１６２の別の側の前１６０で、又は前１６０に近接して枕１５０から突き出る。ノズル１５４、１５６は、エンドエフェクタ１８０、１８２の遠位端に配置される。任意選択的に、エンドエフェクタ１８０、１８２は、気流の方向を制御するために、ノズル１５４、１５６の再配置を可能にするように、可撓性及び／又は調節可能であり得る。例えば、気流が着用者のあご、口、及び／又は鼻に突き当たっている場合、着用者はエフェクタ１８０、１８２の片方、又は両方を調節して、肌に突き当たる空気量を低減させるために、着用者の顔から気流をさらに遠く離すように向け得る。任意選択的に、エンドエフェクタ１８０、１８２は、取り外し可能及び／又は交換可能であり得る。例えば、着用者は、洗う／衛生的にするため、又はエンドエフェクタ１８０、１８２を新しいものと取り替えるために、定期的にエンドエフェクタ１８０、１８２を取り外すことができる。

図３及び図４は、気流の方向を表す矢印を示す。示された実施例では、第１のノズル１５４は、第１のエンドエフェクタ１８０から着用者の顔にわたって気流を放出して、着用者の呼吸スペース１８４のための制御空間１６６を形成する。例えば、制御空間１６６は、呼吸スペース１８４にわたって、及び呼吸スペース１８４の少なくとも一部の前に延在して、呼吸スペース１８４を保護し得、フィルタされた空気の連続的な流れを供給することによって、周囲空気を置換する。示された実施例では、第２のノズル１５６は、空気が着用者の正中矢状面をわたって流れる後、制御空間１６６を形成するのに使用された空気を集める。この空気は、使用済みの空気と呼ばれる。使用済みの空気は、シールド１６６にあるとき受け入れた病原体及び／又は汚染物質を有し得る。使用済みの空気は、換気装置１０２内でフィルタするために集められ得る。片方のノズル（例えば１５４）を流出ポートとして、他方のノズル（例えば１５６）を流入ポートとして制御することによって、気流は、右から左、又は左から右いずれかの、着用者の顔をわたった単一の、一方向性の流れの方向１８６を有する。

図５は、第１の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、支持構造物としての旅行枕１５０（仮想線で図示される）を含む。換気装置１０２は、支持構造物によって両方とも保持された第１のダクト部分２０２及び第２のダクト部分２０４を含む。例えば、ダクト部分２０２、２０４は、枕１５０の内部空間２０６内に少なくとも部分的に含まれる。ダクト部分２０２、２０４は、統合されたダクトアセンブリ２０８内において互いに流体連結する。例えば、ダクトアセンブリ２０８は、吸気ポート２１２を有するマニホルド又は共通の部分２１０を含む。第１のダクト部分及び第２のダクト部分２０２、２０４は、マニホルド２１０から別の方向に分岐し、着用者の首の周りを少なくとも部分的に包む。ダクトアセンブリ２０８は、首の周りに少なくとも２７０度など、首の過半を取り囲む湾曲した経路に沿って延在し得る。示された実施例では、ＨＥＰＡフィルタなどのフィルタ１１４は、マニホルド２１０内に配置される。吸気ポート２１２は、空気源１０４のホース１０５に連結し、それは航空機の環境コントロールシステムを表し得る。空気源１０４は、ホース１０５及び吸気ポート２１２を介して、換気装置１０２に空気を供給する。受け入れられた空気は、第１のダクト部分及び第２のダクト部分２０２、２０４を流通する前に、フィルタ１１４を通じてフィルタされる。

第１のノズル１５４は第１のダクト部分２０２に取り付けられ、第２のノズル１５６は第２のダクト部分２０４に取り付けられる。示された実施例では、第１のノズルと第２のノズル１５４、１５６の両方は、フィルタされた空気を排出して、着用者の呼吸スペースを保護する制御空間を形成する。例えば、ノズル１５４、１５６は両方とも、空気を、正中矢状面にわたってなど着用者の顔を通過するように案内するように位置決めされ得る。図２及び図３で示された実施例と異なり、第２のノズル１５６は制御空間に寄与する気流を排出し、その結果、シールドは第１のノズルと第２のノズル１５４、１５６の両方から放出された空気によって画定される。

示された実施例では、換気装置１０２は、電力を供給されたファンを欠いている。例えば、ホース１０５を通じて受け入れられた空気は、加圧されて、ダクトアセンブリを通じた十分な気流を確立し得る。さらに、シールドを形成する気流は、比較的低い速さ又は速度であり得る。ノズル１５４、１５６は、そこを通る積層状の流体の流れを提供するように形成され得る。積層状の気流は、他のエリアから呼吸スペースに汚染物質を引き入れるのに十分高くなく、流入するエアロゾルを十分ブロックし得る。

図６は、第２の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、支持構造物としての旅行枕１５０（仮想線で図示される）を含む。換気装置１０２は、空気供給ホースへの直接的な機械接続がないこと、及び空気の流れを統合されたダクトアセンブリ２０８に動的に駆動するファン１１６があることにより、図５で示される換気装置１０２と異なる。ファン１１６は、第１のダクト部分２０２と関連した第１のファン１１６Ａ、及び第２のダクト部分２０４と関連した第２のファン１１６Ｂを含む。示された実施例では、ファン１１６Ａ、１１６Ｂは、それぞれダクト部分２０２、２０４の遠位端に位置し、ノズル１５４、１５６はファン１１６Ａ、１１６Ｂに取り付けられる。ファン１１６Ａ、１１６Ｂは、ＥＥＳＤ１１８（図１に示される）からバッテリ駆動され得、又は外部電源１０６プラグインを介して電力を供給され得る。ファン１１６Ａ、１１６Ｂの両方は、指定された方向に回転して、周囲環境からの空気を吸気ポート２１２の中へ引き入れ、かつ、フィルタ１１４を通らせる負の圧力を生み出す。次いで、フィルタされた空気は、ノズル１５４、１５６から排出されて制御空間を形成する前に、ダクト部分２０２、２０４を通る２つの流れに分割される。両方の流れは、図５と同様に、図６における制御空間の形成に寄与する。

示された実施例の１つの利点は、ホースを介して外部の空気供給につながれることを回避することであり、そのことは、換気装置１０２をより可動性及び携帯型にすることを可能にする。さらに、ファン１１６Ａ、１１６Ｂが統合されたＥＥＳＤ１１８を介して電力を供給された場合、換気装置１０２は、外部の電力接続の使用を避けることもでき、装置１０２を完全自己完結型、かつ完全携帯型にする。着用者は、歩行し、動き回る際、装置１０２を着用するだけでなく、装置１０２を操作して、歩行する間制御空間を提供することもできる。航空機の例では、着用者は、出発空港を歩行し、航空機に搭乗し、フライトの間着席し、航空機を退出し、及び到着空港を歩行する間、装置１０２を使用して制御空間を提供し得る乗客であり得る。

図７は、第３の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、支持構造物としての旅行枕１５０（図示せず）を含み得るか、あるいは旅行枕を欠き得る。換気装置１０２は、第１のダクト部分及び第２のダクト部分２０２、２０４が統合されていないか、又は流体連結していないという点を除いて、図６に示される換気装置１０２と類似している。両方とも枕内に配置されているが、第１のダクト部分２０２は、第２のダクト部分２０４から流体的に分離され、非連結とされる（例えば、機械的に切り離されている）。第１のダクト部分２０２は、第１の吸気ポート２１２Ａに位置する第１のフィルタ１１４Ａを含む。ファン１１６Ａは、第１のフィルタ１１４Ａを介して第１の吸気ポート２１２Ａに周囲空気を引き込み、第１のダクト部分２０２に送る。第２のダクト部分２０４は、第２の吸気ポート２１２Ｂに位置する第２のフィルタ１１４Ｂを含む。ファン１１６Ｂは、第２のフィルタ１１４Ｂを介して第２の吸気ポート２１２Ｂに周囲空気を引き込み、第２のダクト部分２０４に送る。空気ストリームは、図６に関して上述したように排出される。フィルタ１１４Ａ、１１４ＢはＨＥＰＡフィルタであり得る。図６に示された配置は、着用者の首の後ろの枕１５０の後部の構造及び／又は自由スペースを簡略化し得る。首の後ろに配管がないと、潜在的に、着用者により多くの快適さを提供することができる。

図８は、第４の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、ファン１１６Ａ、１１６Ｂの配置を除いては、図７に示される換気装置１０２に類似している。示された実施例では、ファン１１６Ａ、１１６Ｂは、対応するフィルタ１１４Ａ、１１４Ｂに、又は対応するフィルタ１１４Ａ、１１４Ｂに近接して配置される。例えば、第１のファン１１６Ａ及び第１のフィルタ１１４Ａは統合して、第１のファンモジュール２２０を画定し得る。同様に、第２のファン１１６Ｂ及び第２のフィルタ１１４Ｂは第２のファンモジュール２２２を画定し得る。ファン１１６Ａ、１１６Ｂは換気装置１０２の後部に近接して配置され、その結果、ファン１１６Ａ、１１６Ｂはノズル１５４、１５６から離間させられる。ノズル１５４、１５６は、図３に示されるように、それぞれ第１の調節可能なエンドエフェクタ及び第２の調節可能なエンドエフェクタ１８０、１８２に取り付けられてもよく、ノズル１５４、１５６の選択的な向きを可能にする。

図９は、第５の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、支持構造物として旅行枕１５０（仮想線で図示される）を含む。他の実施例では、換気装置１０２は、旅行枕１５０を欠くことがあり、その代わりとして別の統合された着用可能な物品若しくは要素を含め、又は統合された着用可能な物品若しくは要素なしに単にモジュール式の脚部若しくはフレームを有することさえある。換気装置１０２は、第１のファン及び第２のファン１１６Ａ、１１６Ｂが図４に示されるような一方向性の流れの方向１８６を提供するために動作するという点を除いて、図６に示される実施例と類似している。例えば、第１のダクト部分２０２は、フィルタ１１４を有するマニホルド２１０を介して、第２のダクト部分２０４に流体連結する。第１のファン１１６Ａは、第１のダクト部分２０２からの気流を第１のノズル１５４から排出する特定の方向に回転するように制御されて、制御空間を形成する。第２のダクト部分２０４と関連した第２のファン１１６Ｂは、第２のノズル１５６を通った周囲空気を第２のダクト部分２０４に引き入れる特定の方向に回転するように制御される。第２のノズル１５６を通って引かれた空気の少なくとも幾らかは、第１のノズル１５４から排出されたシールドの空気である。その結果、シールドを形成する気流は、第１のノズル１５４から第２のノズル１５６まで着用者の顔にわたる流れの方向１８６へ移動する。第２のダクト部分２０４の中の空気は、第１のノズル１５４を通って排出される前に、フィルタ１１４を通って追い出されて、循環を繰り返す。示された実施例では、第２のノズル１５６は吸気ポートとして機能する。換気装置１０２は、任意選択的に、他の吸気ポートを有し得ず、又は、実際、少なくとも１つの他の吸気ポートを有し得る。示された実施例の空気は、連続的にリサイクル及びフィルタされる。任意選択的に、図９のファン１１６Ａ、１１６Ｂは、流れの方向が図示された方向１８６と反対になるように動作し得る。

代替的な実施例では、図１に示される換気装置１０２は、第２のファン１１６Ｂのみなどの、１つのファンのみ有し得る。第２のファン１１６Ｂは、電力を供給されて、フィルタ１１４の下流にあるフィルタされた空気が第１のノズル１５４から、十分な速度及び／又は流れの速さで排出される十分な流れを提供して、有効なシールドを形成し得る。

図１０は、第６の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、ファン１１６Ａ、１１６Ｂが、図９に示される一方向性の流れの方向１８６を提供するために、異なる方向に空気を向けるように制御される点を除いて、図７の換気装置１０２と同じに配置される。例えば、第１のファン１１６Ａは、第１のダクト部分２０２からの空気を第１のノズル１５４から押し出し、第２のファン１１６Ｂは、第２のノズル１５６を通じて第２のダクト部分２０４に空気を引き入れる。第２のダクト部分２０４の空気は、換気装置１０２の排気ポート２４０から周囲環境へ排出される。

図１１は、第７の実施例に係る、内部構成要素を示す換気装置１０２の上から見下ろした断面図である。換気装置１０２は、ファン１１６Ａ、１１６Ｂが、図９及び図１０に示される一方向性の流れの方向１８６を提供するために、異なる方向に空気を向けるように制御される点を除いて、図８の換気装置１０２と同じに配置される。空気は、図１０に関して上述したように、装置１０２を通じて流れる。

図１２は、人によって着用されている別の実施例に係る、換気装置１０２の側面図である。図１３は、図１２に示される換気装置１０２の斜視図である。示された実施例では、支持構造物はベスト３０４のカラー３０２である。ベスト３０４は、着用者の肩、胸、及び／又は背中に広がるファブリックパネル３０６を含む。カラー３０２は、パネル３０６から上向きに延在し、従来のベスト又はジャケットカラーと同様に、湾曲して着用者の首の少なくとも過半を取り囲む。一又は複数のダクト１１０（図１に示される）及び一又は複数のノズル１１２は、カラー３０２に統合され得る。換気装置１０２の他の構成要素は、ベスト３０４の他の部分に取り付けられ得る。例えば、ファン及びフィルタは、バックパネル３０８又は着用者の上部背中に整列するベスト３０４のパックに統合され得る。加えて、一以上の再充電可能なバッテリーパック３１４、コントロール装置、及び／又は入力装置は、着用者の上部胸部と整列するベスト３０４のフロントパネル３１０の片方又は両方に統合され得る。バックパネル３０８は、一以上のポート及び／又は通気孔を含み得る。例えば、吸気ポート３１２は、輸送体の空気供給のホース１０５に取外し可能に連結し得る。形状因子が変化しても、図１２及び図１３に示される換気装置１０２は、図２から図１１に示される、旅行枕１５０に統合された実施例に関して上述したように動作し得る。

図１４は、一実施例に係る、換気装置１０２を合体させるベスト３２０を着用している人の斜視図である。図１４の換気装置１０２は、図１２及び図１３の換気装置１０２に類似している。図１４は、換気装置１０２によって生成された制御空間３２２を示す。制御空間３２２は、ベスト３２０を着用している人の個人の呼吸スペースを、空気伝達の病原体及び／又は汚染物質から保護する。別の実施例では、換気装置１０２は、ジャケット又はベスト以外の別の衣料品に合体され得る。

図１５は、人によって着用されている別の実施例に係る、換気装置１０２の斜視図である。図１５の換気装置１０２は、枕及びベストの実施例よりも、より露出している。換気装置１０２は、第１のファンモジュール及び第２のファンモジュール３５０、３５２を含む。各ファンモジュール３５０、３５２は、空気を排出する及び／又は空気を受け入れるための電力ファン及びノズルを含み得る。ファンモジュール３５０、３５２は、フィルタ及び／又はフィルタアセンブリも含み得る。ファンモジュール３５０、３５２は、着用者の首の後ろの周りを包み、モジュール３５０からモジュール３５２まで延伸する脚部３５４に連結する。脚部３５４は、さらに、ＥＥＳＤ１１８（図１に示される）を保持し得る。ＥＥＳＤ１１８は、（例えば、着用者の頭の後ろに位置するなど）ファンモジュール３５０、３５２から離間させられ得る。ＥＥＳＤ１１８は、脚部３５４を通じて通される隠れた電力ケーブルを介して、ファンモジュール３５０、３５２に接続され得る。ファンモジュール３５０、３５２及び脚部３５４は、着用者の胸及び／又は着用者の肩に当接し得るフレーム３５６によって支持され得る。フレーム３５６及び脚部３５４は、支持構造物を画定又は表し得、それらは共に、ファンモジュール３５０、３５２を着用者に対して定位置に保持する。

代替的な実施例では、図１５に示される脚部３５４は、統合されたダクトアセンブリであり得る。例えば、脚部３５４は、ファンモジュール３５０、３５２へ及び／又はファンモジュール３５０、３５２から空気を送る第１のダクト部分及び第２のダクト部分などの、中空のダクトによって画定され得る。脚部３５４のダクトアセンブリは、図５、図６、及び図９に示されるダクトアセンブリに類似し得る。

図１５では、着用者は、鼻及び口を覆う個人用のマスク３６０も着用している。ファンモジュール３５０、３５２は（着用者の顔の前、後ろ、及び／又は側面から２、３インチなど）着用者から離間させられるので、換気装置１０２は他のマスク３６０の着用を妨げない。例えば、人は、換気装置１０２と、分離した個人用のマスクの両方を同時に、不快感が加わることなしに、着用することができる。

図１６Ａは、半分のマスク３８０に取り付けられた図１５に示される換気装置１０２のファンモジュール３５０、３５２を示す。一実施例では、換気装置１０２の支持構造物は、半分のマスク３８０に取り外し可能に取り付けられて、組み合わされたユニットを形成するように構成され得る。例えば、換気装置１０２は、マスク３８０などの、分離したマスクへの選択的結合を可能にする磁石、ファスナ、ラッチ、摩擦嵌合特徴、及び／又は同様のものを含み得る。

図１６Ｂは、フルのマスク３９０に取り付けられた図１５に示される換気装置１０２のファンモジュール３５０、３５２を示す。任意選択的に、支持構造物上の磁石、ファスナ、ラッチ、摩擦嵌合特徴、及び／又は同様のものは、フルのマスク３９０への選択的結合も可能にし得る。フルのマスク３９０は、それを通して着用者に見える、ポリマーなどの、剛性の透明な材料を含み得る。

図１７Ａは、少なくとも３つのファンモジュール４０２のアレイ４０１を含む別の実施例に係る、換気装置１０２の正面図である。図１７Ｂは、図１７Ａに示される換気装置１０２の上から見下ろした図である。装置１０２は、示された実施例では、４つのモジュール４０２を有し、２つのモジュール４０２は、着用者の顔の各側面にある。複数のノズルを顔の同じ側面に含めることによって、ファンモジュール４０２は、口及び鼻の保護を確実にするより高い制御空間などの、より大きな制御空間を形成し得る。個々のノズル及び／又はファンモジュール４０２は、排出された気流を、着用者の顔に対してわずかに異なる場所に向けるように調節され得る。

図１８は、本開示の一実施例に係る、個人の呼吸スペースに衛星的な空気を送達するための方法のフロー図５００を示す。本方法は、５０２で、第１のダクト部分及び第２のダクト部分を、個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物に固定することを含む。５０４で、第１のノズルは第１のダクト部分に取り付けられ、第２のノズルは第２のダクト部分に取り付けられる。第１のノズル及び第２のノズルは、着用者の顔の対向する側に近接して取り付けられる。例えば、ダクト部分は、着用者の首を少なくとも部分的に取り囲み得、ノズルは、換気装置１２６の横の中心線の対向する側に沿って離間させられたダクト部分の遠位端に取り付けられ得る。例えば、着用されると、ノズルは、着用者のあごの指定された近接距離内の、着用者の正中矢状面の対向する側に沿って配置される。５０６で、第１のノズルは、第１のダクト部分からの気流を着用者の顔を通過するように案内するように方向付けられて、着用者の個人の呼吸スペースのための制御空間を形成する。

本明細書に記載のように、対象となる開示の実施例は、病原体の広がりをブロックするために、個人の呼吸スペースに衛生的な（例えば、フィルタされた、調整された、処理された、消毒された、洗浄された、ＵＶ放射された、等）空気を送達するための換気装置及び方法を提供する。少なくとも１つの実施例では、ダクトの端部でのノズルのうちの少なくとも１つは、気流をユーザの口／鼻の方へ向ける。換気装置は、顔にわたって空気を移動させるように制御される少なくとも１のファンを含み得る。ファンは、両方のノズルからの空気を排出し得、又は、１つのノズルを、気流循環を提供する吸気ポートとして使用し得る。一以上の実施例では、換気装置は、新鮮な空気を枕頭支持体と組み合せる旅行枕に埋め込まれる。ノズルは可動であり得、ユーザが、快適で、口及び鼻の方へ適切に向けられるように、空気を向けることを可能にする。ノズルは、顔を通過するように案内される「エアカーテン」を生み出し得るスリットでもあり得る。着用可能な装置の周りに位置決めされて、一種のヘルメット気流、又は顔及び頭の大部分の周りの空気の広いカーテンを生み出す複数のノズルがあり得る。

さらに、本開示は、以下の条項に係る実施例を含む。

条項１． 個人用の換気装置であって、
前記個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物によって両方とも保持された、第１のダクト部分及び第２のダクト部分と、
前記第１のダクト部分に取り付けられた第１のノズル及び前記第２のダクト部分に取り付けられた第２のノズルと、を備え、
前記第１のノズル及び前記第２のノズルは、前記着用者の顔の対向する側に近接して配置されるように構成され、前記第１のノズルは、前記第１のダクト部分からの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記着用者の呼吸スペースのための制御空間を形成する、個人用の換気装置。

条項２．前記第２のノズルが、前記第２のダクト部分からの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記制御空間に寄与する、条項１に記載の個人用の換気装置。

条項３．前記第２のノズルが、前記第１のノズルから放出された前記気流を、前記第２のダクトに引き入れて、使用済みの空気を集め、前記着用者の前記顔にわたって一方向性の流れの方向を可能にする、条項１又は２に記載の個人用の換気装置。

条項４．前記第１のダクト部分が、統合されたダクトアセンブリ内において前記第２のダクト部分に流体連結し、前記統合されたダクトアセンブリ内に空気フィルタが配置されて、前記制御空間を形成する前記気流をフィルタする、条項１から３のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項５．前記第１のダクト部分内に第１の空気フィルタが配置されて、前記制御空間を形成する前記気流をフィルタする、条項１から４のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項６．前記第１のダクト部分及び前記第２のダクト部分が流体的に分離され非連結とされており、第２の空気フィルタが前記第２のダクト部分内に配置されて、前記第２のダクト部分を通る気流をフィルタする、条項５に記載の個人用の換気装置。

条項７．周囲空気又は調整空気のうちの一以上を少なくとも第１の空気ダクトに供給する少なくとも１つの吸気ポートをさらに備える、条項１から６のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項８．前記第１のノズルを通って前記制御空間を形成する前記気流を追い出すように制御されるファンをさらに備える、条項１から７のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項９．前記支持構造物に取り付けられ、前記ファンに電気接続された電気エネルギー貯蔵装置をさらに備える、条項８に記載の個人用の換気装置。

条項１０．前記ファンに電気接続され、前記ファンに電力を供給するための外部電源の電力ケーブルに取り外し可能に接続するように構成された電気コネクタをさらに備える、条項８に記載の個人用の換気装置。

条項１１．前記ファンが、前記第１のダクト部分と関連した第１のファンであり、前記個人用の換気装置が、前記第２のダクト部分と関連した第２のファンをさらに備え、前記第２のファンが、前記制御空間を形成する前記気流を、前記第２のダクト部分に引き入れて、前記着用者の前記顔にわたって一方向性の流れの方向を提供するように制御される、条項８に記載の個人用の換気装置。

条項１２．前記ファンが、前記第１のダクト部分と関連した第１のファンであり、前記個人用の換気装置が、前記第２のダクト部分と関連した第２のファンをさらに備え、前記第２のファンが、前記第２のダクト部分からの気流を、前記第２のノズルから追い出して、前記制御空間の前記形成に寄与するように制御される、条項８に記載の個人用の換気装置。

条項１３．前記第１のノズル及び前記第２のノズルが、それぞれ、第１の交換可能なエンドエフェクタ及び第２の交換可能なエンドエフェクタに配置される、条項１から１２のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項１４．支持構造物が、前記着用者の頭、首、胸、又は肩のうちの少なくとも１つに取り付けるためにサイズ決めされ、形作られている、条項１から１３のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項１５．前記支持構造物が、前記着用者の首の少なくとも過半の周りを包む旅行枕であり、前記第１のダクト部分及び前記第２のダクト部分が、前記旅行枕の内部空間内に少なくとも部分的に含まれている、条項１から１４のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項１６．前記旅行枕が、前記内部空間内の発泡材料を含む、条項１５に記載の個人用の換気装置。

条項１７．前記支持構造物が、ベストであって、前記着用者の肩、胸、又は背中のうちの一以上の上に広がるファブリックパネルを含む、ベストのカラーである、条項１から１６のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項１８．前記支持構造物が、前記第１のダクト部分及び前記第２のダクト部分を、前記着用者に対して定位置に保持する調節可能なフレームを含む、条項１から１７のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項１９．前記個人用の換気装置を着用している間に着用者が移動可能であり得るように、前記個人用の換気装置が自己完結型かつ携帯型である、条項１から１８のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項２０．前記第１のノズル及び前記第２のノズルのそれぞれが、前記着用者のあごの６インチ以内にあるように配置される、条項１から１９のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項２１．前記第１のノズルが、前記制御空間を形作るために細長いスロットを画定する、条項１から２０のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項２２．前記支持構造物が、ファスナ又は摩擦嵌合のうちの一以上を介して、前記着用者によって着用されたマスクに取り外し可能に取り付けられるように構成されている、条項１から２１のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。

条項２３． 個人の呼吸スペースに衛生的な空気を送達するための方法であって、
前記個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物に、第１のダクト部分及び第２のダクト部分を固定することと、
前記第１のダクト部分に第１のノズル、及び前記第２のダクト部分に第２のノズルを取り付けることであって、前記第１のノズル及び前記第２のノズルは、前記着用者の顔の対向する側に近接して取り付けられる、第１のノズル及び第２のノズルを取り付けることと、
前記第１のダクト部分からの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記着用者の前記個人の呼吸スペースのための制御空間を形成するように、前記第１のノズルを方向付けることと、
を含む、方法。

条項２４． 個人用の換気装置であって、
前記個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物によって保持されたダクトと、
前記ダクトに取り付けられ、前記着用者の顔の片側に近接して配置されたノズルであって、前記ダクトからの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記着用者の呼吸スペースのための制御空間を形成するように位置決めされ、形作られたノズルと、
を備える、個人用の換気装置。

条項２５．フィルタが前記ダクト内に配置されて、前記ノズルを通った放出の前に前記気流をフィルタする、条項２４に記載の個人用の換気装置。

条項２６．前記ダクトに固定され、前記ダクトを通る前記気流を追い出して前記制御空間を形成するように構成されたバッテリ駆動のファンをさらに備える、条項２４又は２５に記載の個人用の換気装置。

対象となる開示の実施例を説明するために、上部（ｔｏｐ）、底部（ｂｏｔｔｏｍ）、下方（ｌｏｗｅｒ）、中央（ｍｉｄ）、横方向（ｌａｔｅｒａｌ）、水平（ｈｏｒｉｚｏｎｔａｌ）、垂直（ｖｅｒｔｉｃａｌ）、前方（ｆｒｏｎｔ）などといった、空間及び方向に関する様々な用語が使用されることがあるが、かかる用語は、図面に示される向きに関してのみ使用されると理解されたい。これらの向きは、上部が下部に、その逆になることや、水平が垂直になることなどのように、反転され、回転し、あるいはその他の方法で変更され得る。

本明細書で使用される場合、タスク又は動作を実行する「よう構成／設定され（ｃｏｎｆｉｇｕｒｅｄ ｔｏ）」ている構造体、制約、又は要素は、タスク又は動作に対応する様態で、特に構造的に、形成され、構成／設定され、又は適合している。明確にするため、かつ誤解を避けるために、タスク又は動作を実行するために修正されることが可能であるだけの物体は、本明細書における、タスク又は動作を実行する「よう構成／設定」されているものではない。

上記の説明は、限定ではなく例示を意図するものであると理解すべきである。例えば、上述した実施例（及び／又はそれらの態様）は、互いに組み合わせて使用され得る。加えて、本開示の様々な実施例の教示には、その範囲から逸脱することなく特定の状況又は材料に適合させるために、多くの修正が行われ得る。本明細書に記載の材料の寸法及び種類は、本開示の様々な実施例のパラメータを規定することを意図しているが、これらの実施例は決して限定のためのものではなく、例示的な実施例である。上記の説明を精査することによって、当業者には他の多くの実施例が明らかになるであろう。したがって、本開示の様々な実施例の範囲は、添付の特許請求の範囲、並びに、かかる特許請求の範囲が認められる均等物の全範囲に関連して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲及び本明細書の発明を実施するための形態において、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」及び「包含する（ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ）」という用語は、「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」という用語の明白な同義語として使用され、「これにおいて（ｉｎ ｗｈｉｃｈ）」という用語は、「ここで（ｗｈｅｒｅｉｎ）」という用語の明白な同義語として使用される。また、「第１の」、「第２の」、及び「第３の」等の用語は、単にラベルとして使用されており、それらの対象物に数的要件を付すことを意図するものではない。さらに、以下の特許請求の範囲の限定は、ミーンズ・プラス・ファンクション形式で記述されておらず、かかる特許請求の範囲の限定が、さらなる構造を欠く機能の記述が後続する、「～のための手段（ｍｅａｎｓ ｆｏｒ）」という言い回しを明示的に使用しない限り、米国特許法第１１２条（ｆ）に基づいて解釈されることを意図するものではない。

ここに記述した説明で実施例を使用しているのは、ベストモードを含む本開示の様々な実施例を開示するためと、当業者が任意のデバイス又はシステムを作成及び使用すること、並びに組み込まれた任意の方法の実行することを含めて本開示の様々な実施例を実施することを可能にするためである。本開示の様々な実施例の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって規定されるものであり、当業者が想起するその他の実施例を含み得る。かかる他の実施例は、実施例が特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を有する場合、又は、実施例が、特許請求の範囲の文言とごくわずかな相違しかない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。

Claims (26)

1. 個人用の換気装置であって、
   前記個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物によって両方とも保持された、第１のダクト部分及び第２のダクト部分と、
   前記第１のダクト部分に取り付けられた第１のノズル、及び前記第２のダクト部分に取り付けられた第２のノズルと、を備え、
   前記第１のノズル及び前記第２のノズルは、前記着用者の顔の対向する側に近接して配置されるように構成され、前記第１のノズルは、前記第１のダクト部分からの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記着用者の呼吸スペースのための制御空間を形成する、個人用の換気装置。
2. 前記第２のノズルが、前記第２のダクト部分からの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記制御空間に寄与する、請求項１に記載の個人用の換気装置。
3. 前記第２のノズルが、前記第１のノズルから放出された前記気流を、前記第２のダクトに引き入れて、使用済みの空気を集め、前記着用者の前記顔にわたって一方向性の流れの方向を可能にする、請求項１又は２に記載の個人用の換気装置。
4. 前記第１のダクト部分が、統合されたダクトアセンブリ内において前記第２のダクト部分に流体連結し、前記統合されたダクトアセンブリ内に空気フィルタが配置されて、前記制御空間を形成する前記気流をフィルタする、請求項１から３のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
5. 前記第１のダクト部分内に第１の空気フィルタが配置されて、前記制御空間を形成する前記気流をフィルタする、請求項１から４のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
6. 前記第１のダクト部分及び前記第２のダクト部分が流体的に分離しされ非連結とされており、第２の空気フィルタが前記第２のダクト部分内に配置されて、前記第２のダクト部分を通る気流をフィルタする、請求項５に記載の個人用の換気装置。
7. 周囲空気又は調整空気のうちの一以上を少なくとも第１の空気ダクトに供給する少なくとも１つの吸気ポートをさらに備える、請求項１から６のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
8. 前記第１のノズルを通って前記制御空間を形成する前記気流を追い出すように制御されるファンをさらに備える、請求項１から７のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
9. 前記支持構造物に取り付けられ、前記ファンに電気接続された電気エネルギー貯蔵装置をさらに備える、請求項８に記載の個人用の換気装置。
10. 前記ファンに電気接続され、前記ファンに電力を供給するための外部電源の電力ケーブルに取外し可能に接続するように構成された電気コネクタをさらに備える、請求項８に記載の個人用の換気装置。
11. 前記ファンが、前記第１のダクト部分と関連した第１のファンであり、前記個人用の換気装置が、前記第２のダクト部分と関連した第２のファンをさらに備え、前記第２のファンが、前記制御空間を形成する前記気流を、前記第２のダクト部分に引き入れて、前記着用者の前記顔にわたって一方向性の流れの方向を提供するように制御される、請求項８に記載の個人用の換気装置。
12. 前記ファンが、前記第１のダクト部分と関連した第１のファンであり、前記個人用の換気装置が、前記第２のダクト部分と関連した第２のファンをさらに備え、前記第２のファンが、前記第２のダクト部分からの気流を、前記第２のノズルから追い出して、前記制御空間の前記形成に寄与するように制御される、請求項８に記載の個人用の換気装置。
13. 前記第１のノズル及び前記第２のノズルが、それぞれ、第１の交換可能なエンドエフェクタ及び第２の交換可能なエンドエフェクタに配置される、請求項１から１２のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
14. 支持構造物が、前記着用者の頭、首、胸、又は肩のうちの少なくとも１つに取り付けるためにサイズ決めされ、形作られている、請求項１から１３のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
15. 前記支持構造物が、前記着用者の首の少なくとも過半の周りを包む旅行枕であり、前記第１のダクト部分及び前記第２のダクト部分が、前記旅行枕の内部空間内に少なくとも部分的に含まれている、請求項１から１４のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
16. 前記旅行枕が、前記内部空間内の発泡材料を含む、請求項１５に記載の個人用の換気装置。
17. 前記支持構造物が、ベストであって、前記着用者の肩、胸、又は背中のうちの一以上の上に広がるファブリックパネルを含む、ベストのカラーである、請求項１から１６のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
18. 前記支持構造物が、前記第１のダクト部分及び前記第２のダクト部分を、前記着用者に対して定位置に保持する調節可能なフレームを含む、請求項１から１７のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
19. 前記個人用の換気装置を着用している間に着用者が移動可能であり得るように、前記個人用の換気装置が自己完結型かつ携帯型である、請求項１から１８のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
20. 前記第１のノズル及び前記第２のノズルのそれぞれが、前記着用者のあごの６インチ以内にあるように配置される、請求項１から１９のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
21. 前記第１のノズルが、前記制御空間を形作るために細長いスロットを画定する、請求項１から２０のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
22. 前記支持構造物が、ファスナ又は摩擦嵌合のうちの一以上を介して、前記着用者によって着用されたマスクに取り外し可能に取り付けられるように構成されている、請求項１から２１のいずれか一項に記載の個人用の換気装置。
23. 個人の呼吸スペースに衛生的な空気を送達するための方法であって、
    前記個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物に、第１のダクト部分及び第２のダクト部分を固定することと、
    前記第１のダクト部分に第１のノズル、及び前記第２のダクト部分に第２のノズルを取り付けることであって、前記第１のノズル及び前記第２のノズルは、前記着用者の顔の対向する側に近接して取り付けられる、第１のノズル及び第２のノズルを取り付けることと、
    前記第１のダクト部分からの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記着用者の前記個人の呼吸スペースのための制御空間を形成するように、前記第１のノズルを方向付けることと、
    を含む、方法。
24. 個人用の換気装置であって、
    前記個人用の換気装置の着用者に取り付けられるように構成された支持構造物によって保持されたダクトと、
    前記ダクトに取り付けられ、前記着用者の顔の片側に近接して配置されたノズルであって、前記ダクトからの気流を、前記着用者の前記顔を通過するように案内して、前記着用者の呼吸スペースのための制御空間を形成するように位置決めされ、形作られたノズルと、
    を備える、個人用の換気装置。
25. フィルタが前記ダクト内に配置されて、前記ノズルを通った放出の前に前記気流をフィルタする、請求項２４に記載の個人用の換気装置。
26. 前記ダクトに固定され、前記ダクトを通る前記気流を追い出して前記制御空間を形成するように構成されたバッテリ駆動のファンをさらに備える、請求項２４又は２５に記載の個人用の換気装置。
    

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