JP2022068062A - 流水殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
Description
紫外線のうち、波長が200nm以上280nm以下のUVCは特に殺菌力が強いため、流水殺菌装置には適したものとなっている。
流水殺菌装置としては、特開2019-034297号公報に記載されたように、紫外線を照射する光源に発光ダイオードを用いたものがある。この流水殺菌装置で使用される紫外線は、波長250nm以上350nm以下の紫外線が、かつ照射する光に波長200nm以下の光を含まないものである。
また、この波長200nm以上280nm以下の紫外線(UVC)のみを発光する発光ダイオードは発光効率が低く、投入電力の大部分が熱に変換され、その熱によって光源である発光ダイオードの発光効率がさらに低下してしまうという問題を、殺菌された水を渦巻流として冷却に使用するため、発光効率を高めることができた。
また、他の流水殺菌装置では、放熱フィンを設けることで光源である発光ダイオードの冷却効率を高め、発光効率を高めることができた。
さらに、渦巻流と放熱フィンとを併用する流水殺菌装置では、より高い冷却効率を得ることができ、発光効率も高めることができた。
なお、流路100の終端の突出部分の突出量は、後述する孔開板300の最も大きな孔313の深さ寸法と同等に設定されている。
また、この流路100は、フッ素樹脂で成形されている。
この導入管500と整流板700とは、ステンレススチール(SUS304)製である。
この孔開板300は、ステンレススチール(SUS304)製である。
また、最も大きな孔313は、前記流路100の終端が組み込まれる部分である。しかしながら、最も大きな孔313の内径は、流路100の終端の外径より大きく設定されている。従って、孔開板300の段付孔310に流路100の終端を組み込むと、孔開板300の最も大きな孔313と、流路100の終端との間には隙間340が形成されることになる。
また、このガラス窓400は、光源モジュール200に流路100を流通する水が浸入しないようにする役目をも有している。
このガラス窓400は石英ガラス製であり、その周縁にはフッ素ゴム製のパッキンが設けられている。
この孔320は、図1、図2、図3に示すように、複数個の孔320が並ぶ円に沿って斜めに開設されている。すなわち、この孔320は、流路100中の水の流れ方向に対してねじれていることになる。このため、この複数個の孔320に導かれた水はこの孔320を通過することで全体として渦巻流となる。なお、特に図2においては、孔320が斜めに開設されていることを示すために、正面から裏面に向かう孔320を破線で示している。
さらに、この孔320は、孔開板300を流路100に取り付けると、前記隙間340に開口することになる。このため、この孔320は前記流路100の終端の流出孔130と連通することになる。
なお、最も小さな孔311とガラス窓400とで囲まれた空間は、ガラス窓400によって密閉されていることになる。
さらに、ガラス窓400を押さえ込むようにして流路100が孔開板300に組み込まれる。流路100の終端の流出孔130は、流路100と孔開板300の段付孔310の最も大きな孔313との間の隙間340に開口することになる。
この導出管600は、ステンレススチール(SUS304)製である。
前記孔320を通過して前記空間610に導かれた水は、孔320が流路100中の水の流れ方向に対してねじれているため、この孔320を通過することで全体として渦巻流となる。渦巻流となった水は、前記空間610内においてねじれた流れとなり、孔開板300の最も小さな孔311に組み込まれた光源モジュール200の裏面が接している段付孔310の底面330に接触して排出されることになる。
渦巻状となった水は、滞留時間は渦巻流でない水と同様であるが、排水までの流路が長くなるので流速が上がる。このため、渦巻状となった水による冷却効果が向上するのである。
他の実施の形態に係る水流殺菌装置2000は、渦巻流になった水ではなく、放熱フィン360に水を当てることで冷却を行うようになっている。
従って、前記孔320から排出された水は空間610を通過して導出管600の導出口620から外部に導出される点も上述した流水殺菌装置1000と同一である。
よって、本発明のさらに他の実施の形態に係る流水殺菌装置のように、渦巻流の水と放熱フィンとを併用することで、より光源210の冷却効率の向上、発光効率の向上、それによるより高い殺菌能力の向上を図ることも可能である。
前記空間を樹脂モールドで充填することにより、光源210のより高い水密性を確保することができるので、ガラス窓400における水密性はそれほど高いものでなくてもよくなるというメリットもある。
130 流出孔
200 光源モジュール
210 光源
300 孔開板
310 段付孔
320 孔
330 底面
また、この波長200nm以上280nm以下の紫外線(UVC)のみを発光する発光ダイオードは発光効率が低く、投入電流の大部分が熱に変換され、その熱によって光源である発光ダイオードの発光効率がさらに低下してしまうという問題を、殺菌された水を渦巻流として冷却に使用するため、発光効率を高めることができた。
また、渦巻流と放熱フィンとを併用する流水殺菌装置では、より高い冷却効率を得ることができ、発光効率も高めることができた。
Claims (4)
- 殺菌対象となる水が流通される流路と、この流路を流通する水に紫外線を照射する光源を含む光源モジュールと、この光源モジュールが組み込まれる有底の段付孔及び組み込まれた光源モジュールの周囲を取り囲むような複数個の孔が開設された孔開板とを具備しており、前記光源は波長200nm以上280nm以下の紫外線を発するUVC発光ダイオードであり、前記孔は前記流路の終端の流出孔と連通しており、かつ流路中の水の流れ方向に対してねじれており、前記流路から前記孔に導かれた水は前記孔を通過することで渦巻流となり、光源モジュールの裏面が接している段付孔の底面に接触して導出されることを特徴とする流水殺菌装置。
- 殺菌対象となる水が流通される流路と、この流路を流通する水に紫外線を照射する光源を含む光源モジュールと、この光源モジュールが組み込まれる有底の段付孔及び組み込まれた光源モジュールの周囲を取り囲むような複数個の孔が開設された孔開板とを具備しており、前記光源は波長200nm以上280nm以下の紫外線を発するUVC発光ダイオードであり、前記光源モジュールの裏面が接している段付孔の底面の裏面側には放熱フィンが形成されており、前記孔は前記流路の終端の流出孔と連通しており、前記流路から前記孔に導かれた水は前記孔を通過して段付孔の底面の裏面側及び放熱フィンに接触して導出されることを特徴とする流水殺菌装置。
- 殺菌対象となる水が流通される流路と、この流路を流通する水に紫外線を照射する光源を含む光源モジュールと、この光源モジュールが組み込まれる有底の段付孔及び組み込まれた光源モジュールの周囲を取り囲むような複数個の孔が開設された孔開板とを具備しており、前記光源は波長200nm以上280nm以下の紫外線を発するUVC発光ダイオードであり、前記光源モジュールの裏面が接している段付孔の底面の裏面側には放熱フィンが形成されており、前記孔は前記流路の終端の流出孔と連通しており、かつ流路中の水の流れ方向に対してねじれており、前記流路から前記孔に導かれた水は前記孔を通過して段付孔の底面の裏面側及び放熱フィンに接触して導出されることを特徴とする流水殺菌装置。
- 殺菌対象となる水が流通される流路と、この流路を流通する水に紫外線を照射する光源を含む光源モジュールと、この光源モジュールが組み込まれる有底の段付孔及び組み込まれた光源モジュールの周囲を取り囲むような複数個の孔が開設された孔開板とを具備しており、前記光源は波長200nm以上280nm以下の紫外線を発するUVC発光ダイオードであり、前記孔は前記流路の終端の流出孔と連通しており、前記流路から前記孔に導かれた水は前記孔を通過して段付孔の底面の裏面側に接触して導出されることを特徴とする流水殺菌装置。
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KR102611015B1 (ko) * | 2023-03-28 | 2023-12-07 | 퀀텀매트릭스 주식회사 | 광원 모듈 및 이를 포함하는 살균 장치 |
WO2024018845A1 (ja) * | 2022-07-22 | 2024-01-25 | スタンレー電気株式会社 | 流体殺菌装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20150158741A1 (en) * | 2012-03-21 | 2015-06-11 | Seoul Viosys Co., Ltd. | Water purification system using ultraviolet leds |
JP2015174026A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | 日機装株式会社 | 光照射装置 |
JP2019055126A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 東芝ライテック株式会社 | 流体殺菌装置 |
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