JP2022067921A - コイルユニット、移動体、受電装置、及び、電力伝送システム - Google Patents

コイルユニット、移動体、受電装置、及び、電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤレス電力伝送に用いるコイルユニットを軽量化する。【解決手段】移動体に設置される受電コイルユニット(400)は、受電コイル(410)と、受電コイル(410)を収容する収容部(491)を有する筐体(490)とを備える。筐体(490)は、金属により構成されたベースプレート(430)と、樹脂により構成された樹脂プレート(440)と、ベースプレート(430)と組み合わされるカバー(450)と、を有する。ベースプレート(430)は、内表面(432)と外表面(431)との間を貫通する開孔を有する。樹脂プレート(440)は、開孔を塞ぐ位置に設けられる主要部(443)を有する。主要部(443)の厚さは、ベースプレート(430)の厚さよりも薄い。【選択図】図4

Description

本開示は、コイルユニット、移動体、受電装置、及び、電力伝送システムに関する。
ワイヤレスで電力を伝送するワイヤレス電力伝送技術が注目されている。ワイヤレス電力伝送技術は、送電装置から受電装置にワイヤレスで送電できるので、電車、電気自動車等の輸送機器、家電機器、無線通信機器、玩具等の様々な製品への応用が期待されている。ワイヤレス電力伝送技術では、電力の伝送のために、磁束により結合された送電コイルと受電コイルとが用いられる。ワイヤレス伝送技術を電気自動車に適用する場合、例えば、駐車スペースの路面上に送電コイルを設置し、電気自動車の車体の底に受電コイルを設置する。
ここで、車体における受電コイルの設置位置には、コイルから生じた磁束を遮断するための金属板が取り付けられることが多い。コイルから生じた磁束は、基本的に、この金属板の働きにより適切に遮断される。ところで、受電コイルを収容する筐体は、筐体の強度を高めるために金属により構成されることがある。例えば、特許文献1には、受電コイルを収容する筐体が金属製のベースと合成樹脂製のカバーとにより構成された非接触給電装置が記載されている。
特開2014-127592号公報
しかしながら、特許文献1に記載された非接触給電装置では、筐体のベースの全体が金属で構成されているため、コイルユニットの重量が増大していた。このため、ワイヤレス電力伝送に用いるコイルユニットを軽量化する技術が望まれている。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ワイヤレス電力伝送に用いるコイルユニットを軽量化することを目的とする。
上記課題を解決するため、本開示の一実施態様に係るコイルユニットは、
移動体に設置されるコイルユニットであって、
コイルと、
前記コイルを収容する収容部を有する筐体と、を備え、
前記筐体は、金属により構成されたベースプレートと、樹脂により構成された樹脂プレートと、前記ベースプレートと組み合わされるカバーと、を有し、
前記ベースプレートは、内表面と外表面との間を貫通する開孔を有し、
前記樹脂プレートは、前記開孔を塞ぐ位置に設けられる主要部を有し、
前記主要部の厚さは、前記ベースプレートの厚さよりも薄い。
上記構成のコイルユニットによれば、ワイヤレス電力伝送に用いるコイルユニットを軽量化することができる。
実施の形態1に係る電力伝送システムの概略構成図 実施の形態1に係る送電コイルユニット及び受電コイルユニットの斜視図 実施の形態1に係る受電コイルユニットの設置方法の説明図 実施の形態1に係る受電コイルユニットの断面図 実施の形態1に係るベースプレート及び樹脂プレートの分解斜視図 実施の形態1に係る受電コイルユニットによる磁力の遮断の説明図 実施の形態2に係るベースプレート及び樹脂プレートの斜視図 実施の形態2に係るベースプレート及び樹脂プレートの分解斜視図 実施の形態3に係るベースプレート及び樹脂プレートの斜視図 実施の形態3に係るベースプレート及び樹脂プレートの分解斜視図 実施の形態4に係るベースプレート及び樹脂プレートの斜視図 実施の形態4に係るベースプレート及び樹脂プレートの分解斜視図 実施の形態5に係るベースプレート及び樹脂プレートの斜視図 実施の形態5に係るベースプレート及び樹脂プレートの断面図 実施の形態5に係る受電コイルユニットの断面図 実施の形態6に係るベースプレート及び樹脂プレートの断面図 実施の形態7に係るベースプレート及び樹脂プレートの断面図
以下、本開示に係る技術の実施の形態に係る電力伝送システムを、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態において、同一の構成部分には同一の符号を付す。また、各図に示した構成要素の大きさの比率及び形状は、実施の際と必ずしも同じではない。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る電力伝送システムは、EV(Electric Vehicle;電気自動車)、スマートフォン等のモバイル機器、産業機器等、様々な装置の2次電池の充電に利用できる。以下、電力伝送システムが、EVの蓄電池の充電を実行する場合を例示する。
図1は、電気自動車900が備える蓄電池800の充電に用いられる電力伝送システム1000の概略構成を示す図である。電気自動車900は、リチウムイオン電池、鉛蓄電池等の蓄電池800に充電された電力により駆動されるモータを動力源として走行する。図1において、鉛直方向上向きの軸がZ軸、Z軸と直交する軸がX軸、Z軸とX軸とに直交する軸がY軸である。
図1に示すように、電力伝送システム1000は、磁気結合によりワイヤレスで送電装置300から受電装置600に送電するシステムである。電力伝送システム1000は、交流又は直流の商用電源700の電力を電気自動車900にワイヤレス送電する送電装置300と、送電装置300が送電した電力を受けて蓄電池800を充電する受電装置600とを備える。なお、以下の説明においては、商用電源700が交流電源である。
送電装置300は、磁気結合によりワイヤレスで受電装置600に送電する装置である。送電装置300は、交流電力を電気自動車900に送電する送電コイルユニット100と、送電コイルユニット100に交流電力を供給する電力供給装置200と、を備える。
図2に、送電コイルユニット100の主要な部分と、受電コイルユニット400の主要な部分とを示す。図2に示すように、送電コイルユニット100は、電力供給装置200から交流電力が供給され、交番磁束Φを誘起する送電コイル110と、送電コイル110が発生する磁力を通過させて磁力の損失を抑制する磁性体板120とを備える。送電コイル110は、磁性体板120上に導線が渦巻状に巻回されて構成される。送電コイル110と送電コイル110の両端のそれぞれに設けられたキャパシタとは、共振回路を構成し、交流電圧の印加に伴って交流電流が流れることで交番磁束Φを誘起する。
磁性体板120は、中央部分に孔が空いた板状であり、磁性体で構成される。磁性体板120は、例えば、酸化鉄と金属との複合酸化物であるフェライトで構成される板状の部材である。なお、磁性体板120は、複数の磁性体個片の集合体により構成されていてもよく、この複数の磁性体個片が枠状に配置されて中央部分に開孔を有するように形成されてもよい。
電力供給装置200は、商用電源700が供給する商用交流電力の力率を改善する力率改善回路と、送電コイル110に供給する交流電力を発生するインバータ回路と、を備える。力率改善回路は、商用電源700が生成した交流電力を整流及び昇圧し、予め定められた電圧値を有する直流電力に変換する。インバータ回路は、力率改善回路が電力の変換により生成した直流電力を、予め定められた周波数の交流電力に変換する。送電装置300は、例えば、駐車場の床面に固定される。
受電装置600は、磁気結合によりワイヤレスで送電装置300から受電する装置である。受電装置600は、送電装置300が送電した交流電力を受電する受電コイルユニット400と、受電コイルユニット400から供給された交流電力を直流電力に変換して蓄電池800に供給する整流回路500と、を備える。
図2に示すように、受電コイルユニット400は、送電コイル110が誘起した交番磁束Φの変化に応じて起電力を誘起する受電コイル410と、受電コイル410が発生する磁力を通過させて磁力の損失を抑制する磁性体板420とを備える。受電コイル410と受電コイル410の両端のそれぞれに設けられたキャパシタとは共振回路を構成する。
電気自動車900が予め設定された充電位置に停止した状態で、送電コイル110と受電コイル410とが対向し、送電コイル110のコイル軸111と受電コイル410のコイル軸411とがほぼ重なる。電力供給装置200からの電力を受けて送電コイル110が交番磁束Φを誘起すると、この交番磁束Φが受電コイル410に鎖交する。これにより、受電コイル410に誘導起電力が誘起され、送電装置300から受電装置600に電力が供給される。
磁性体板420は、中央部分に孔が空いた板状であり、磁性体で構成される。磁性体板420は、例えば、酸化鉄と金属との複合酸化物であるフェライトで構成される板状の部材である。なお、磁性体板420は、複数の磁性体個片の集合体により構成されていてもよく、この複数の磁性体個片が枠状に配置されて中央部分に開孔を有するように形成されてもよい。
整流回路500は、受電コイル410に誘起された起電力を整流し、直流電力を生成する。整流回路500が生成した直流電力は、蓄電池800に供給される。なお、受電装置600は、整流回路500と蓄電池800との間に、整流回路500から供給された直流電力を、蓄電池800を充電するための適切な直流電力に変換する充電回路を備えていてもよい。受電装置600は、例えば、電気自動車900の車体の下方に固定される。
次に、図3を参照して、受電コイルユニット400の設置方法について説明する。図3は、電気自動車900の車体の底に受電コイルユニット400が設置された様子を示している。図3に示すように、受電コイルユニット400は、金属板920を介して電気自動車900の車体の底面910に設置される。
金属板920は、金属により構成された板状の部材である。金属板920は、例えば、締結部材により車体の底面910に固定される。また、金属板920には、受電コイルユニット400が固定される。金属板920は、送電コイル110又は受電コイル410から発生した磁束を遮断する役割を果たす。金属板920の働きにより、車体側に設置された部品の加熱が抑制される。金属板920は、アルミニウムにより構成された板状の部材である。
次に、図4を参照して、受電コイルユニット400の構成について詳細に説明する。図4は、図3におけるA-A線における断面図である。具体的には、図4は、X軸と直交する平面であってA-A線を通過する平面で、受電コイルユニット400と金属板920とを切断したときの受電コイルユニット400及び金属板920の断面を示す図である。図4に示すように、受電コイルユニット400は、受電コイル410と、複数の磁性体片421と、基板460と、電気部品470と、絶縁シート480と、筐体490とを備える。
受電コイル410は、送電コイル110が誘起した交番磁束Φの変化に応じて起電力を誘起するコイルである。磁性体片421は、磁性体により構成された板状の部材である。複数の磁性体片421が中央に開孔を有するように配置されることにより、磁性体板420が形成される。基板460は、電気部品470を実装するための基板である。基板460に電気部品470が実装されることにより、受電回路463が形成される。受電回路463には、受電コイルユニット400の受電コイル410に生じる電圧が供給される。
電気部品470は、受電に必要な電気部品である。なお、電気部品は、電子部品を含む概念である。電気部品470は、例えば、共振回路を構成するキャパシタ、整流回路を構成するダイオード、半導体スイッチ、チップ抵抗である。電気部品470は、主に、基板460の表面461に実装される。なお、基板460の表面461は、基板460が備える2つの面のうち金属板920の側の面である。また、基板460の裏面462は、基板460が備える2つの面のうち受電コイル410の側の面である。
絶縁シート480は、絶縁体により構成されたシート状の部材である。絶縁シート480は、電気部品470と後述するベースプレート430との接触を抑制し、電気部品470とベースプレート430とが電気的に接続されることを抑制する役割を果たす。絶縁シート480は、受電コイル410の軸方向であるZ軸方向から見て、ベースプレート430の内表面432における、絶縁が望まれる電気部品470と重なる位置に取り付けられる。
なお、ベースプレート430の外表面431は、ベースプレート430が備える2つの面のうち金属板920の側の面である。また、ベースプレート430の内表面432は、ベースプレート430が備える2つの面のうち受電コイル410の側の面である。絶縁が望まれる電気部品470は、例えば、金属と接触することが望ましくない電気部品470のうち、ベースプレート430までの距離があまり確保できない電気部品470である。
筐体490は、受電コイル410と複数の磁性体片421と基板460と電気部品470と絶縁シート480とを収容する収容部491を備える。筐体490は、ベースプレート430と、樹脂プレート440と、カバー450とを備える。ベースプレート430は、収容部491に収容される部材を支持する部材であり、金属板920に取り付けられる部材である。従って、ベースプレート430は、ある程度の強度が担保される金属により構成される。ベースプレート430は、例えば、アルミニウムにより構成される。
樹脂プレート440は、受電コイルユニット400の軽量化のために、ベースプレート430の一部と置き換えられる部材である。樹脂プレート440は、絶縁性があり、難燃性であり、強度が強い樹脂により構成されることが好適である。樹脂プレート440は、例えば、繊維強化型プラスチックである。カバー450は、ベースプレート430と組み合わされる部材である。カバー450は、軽量であり、強度が強い素材により構成されることが好適である。
ここで、図5に示すように、ベースプレート430は、内表面432と外表面431との間を貫通する開孔433を有する。受電コイル410の軸方向から見たとき、開孔433の形状は矩形である。また、樹脂プレート440は、開孔433を塞ぐ位置に設けられる主要部443を有する。主要部443は、樹脂プレート440のうち、開孔433を塞ぐ役割を果たす主要な部分であり、開孔433に嵌め込まれる部分である。本実施の形態では、樹脂プレート440の全体が開孔433に嵌め込まれる。従って、本実施の形態では、樹脂プレート440の全体が主要部443である。
樹脂プレート440をベースプレート430に組み込む方法は、適宜、調整することができる。例えば、樹脂プレート440は、開孔433に嵌め込まれることにより、摩擦力でベースプレート430に固定されてもよい。又は、樹脂プレート440は、周囲に接着剤が付された開孔433に嵌め込まれることにより、接着剤でベースプレート430に固定されてもよい。又は、液体状態の樹脂が開孔433に流し込まれ、この樹脂が固体状態になることにより樹脂プレート440が形成され、ベースプレート430に固定されてもよい。
このように、筐体490を構成するベースプレート430の一部が樹脂プレート440に置き換えられる。このため、受電コイルユニット400の軽量化が期待できる。なお、ベースプレート430の一部が樹脂プレート440に置き換えられたとしても、送電コイル110又は受電コイル410が発する磁力の遮断効果が維持されると考えられる。以下、図6を参照して、その理由について説明する。
図6において、太い矢印は磁力線を示している。この磁力線は、下方から上方、つまり、受電コイル410から金属板920に向かう方向に延びる。ここで、ベースプレート430における開孔433が存在する部分、つまり、樹脂プレート440の主要部443が存在する部分では、磁力は遮断されない。しかしながら、この主要部443の上方は、金属板920で覆われている。つまり、主要部443を通過した磁力は、金属板920のうち、受電コイル410の軸方向から見て、主要部443と重なる部分において遮断される。
従って、ベースプレート430の一部が樹脂プレート440に置き換えられたとしても、磁力の遮断効果が維持され、磁力による悪影響は車体側で発生しないと考えられる。このように、磁力の遮断は金属板920だけで十分であると考えられる。このため、ベースプレート430における樹脂プレート440の嵌め込み箇所は、電気部品470の配置、受電コイル410の配置等を考慮して、自由に決定することができる。
また、ベースプレート430は、基板460と電気部品470とに対して、磁力線の下流に配置されている。このため、ベースプレート430の一部が樹脂プレート440に置き換えられたとしても、基板460と電気部品470とが受ける磁力の影響はそれほど変化しないと考えられる。なお、基板460と電気部品470とが受ける磁力は、基板460と電気部品470とに対して磁力線の上流に配置された磁性体板420により既に低減されている。
また、図6に示すように、主要部443の厚さであるT2は、ベースプレート430の厚さであるT1よりも薄い。このため、主要部443の厚さがベースプレート430の厚さ以上の厚さである場合に比べて、更なる軽量化が期待できる。なお、樹脂により構成される樹脂プレート440は、金属により構成されるベースプレート430に比べて、薄く形成することが容易である。
また、樹脂プレート440は、ベースプレート430の開孔433の周囲に位置する外表面431と主要部443の外表面441とが、同一面に位置するように配置される。これにより、ベースプレート430の外表面431と樹脂プレート440の主要部443の外表面441との境界部分においては段差がない状態となる。本実施の形態では、ベースプレート430の外表面431の全体と主要部443の外表面441とが、同一面に位置するように配置される。なお、主要部443の外表面441は、主要部443が備える2つの面のうち金属板920の側の面である。また、主要部443の内表面442は、主要部443が備える2つの面のうち受電コイル410の側の面である。かかる構成によれば、収容部491の容積は、主要部443の直下において、主要部443の厚さとベースプレート430の厚さとの差の分だけ拡大することが可能である。
また、ベースプレート430は、受電コイル410の軸方向から見て、受電コイル410の導線領域と重なる位置に、開孔433を有する。つまり、ベースプレート430は、受電コイル410の軸方向から見て、受電コイル410の導線領域と対向する位置に、開孔433を有する。受電コイル410の導線領域は、受電コイル410を構成する導線が存在する領域である。本実施の形態では、受電コイル410の導線領域は、コイル軸411からある程度離れた領域である。コイル軸411から離れた領域は、受電コイルユニット400の中心から離れた領域である。
ここで、ベースプレート430が、受電コイルユニット400の中心から近い領域に開孔433を有する場合、筐体490の強度が低いと考えられる。しかしながら、本実施の形態では、受電コイルユニット400の中心からある程度離れた領域に開孔433が設けられるため、筐体490の強度がある程度確保されると考えられる。
また、受電コイルユニット400は、筐体490に収容される電気部品470を備える。本実施の形態では、受電コイルユニット400は、電気部品470Aと電気部品470Bと電気部品470Cと電気部品470Dと電気部品470Eとを備える。なお、電気部品470Aと電気部品470Bと電気部品470Cと電気部品470Dと電気部品470Eとを総称して、適宜、電気部品470という。そして、筐体490は、受電コイル410の軸方向から見て、電気部品470と重なる位置に、樹脂プレート440を有する。本実施の形態では、筐体490は、受電コイル410の軸方向から見て、電気部品470Aと電気部品470Bとに重なる位置に、樹脂プレート440を有する。
従って、電気部品470Aと電気部品470Bとについては、絶縁距離の制約を排除することが可能である。また、電気部品470Aと電気部品470Bとについては、電気部品470Cと電気部品470Dと電気部品470Eとは異なり、絶縁シート480の設置が不要である。また、電気部品470Aと電気部品470Bとが比較的高さを有する部品であっても、主要部443の厚さとベースプレート430の厚さとの差の分だけ、筐体490の厚さを薄くすることができる。
本実施の形態では、ベースプレート430の一部が樹脂プレート440に置き換えられるため、受電コイルユニット400の軽量化が期待できる。また、本実施の形態では、主要部443の厚さがベースプレート430の厚さよりも薄いため、更なる軽量化が期待できる。また、本実施の形態では、ベースプレート430の開孔433の周囲に位置する外表面431と主要部443の外表面441とが同一面に配置されるため、収容部491の容積を拡大することが可能である。
また、本実施の形態では、ベースプレート430は、受電コイル410の軸方向から見て、受電コイル410の導線領域と重なる位置に、開孔433を有するため、筐体490の強度がある程度確保される。また、本実施の形態では、筐体490は、受電コイル410の軸方向から見て、電気部品470と重なる位置に、樹脂プレート440を有する。従って、この電気部品470については、絶縁距離の制約を排除することが可能であり、絶縁シート480の設置が不要である。また、筐体490の厚さを薄くすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ベースプレートに1つの開孔が設けられる例について説明した。本実施の形態では、ベースプレートに2つの開孔が設けられる例について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成及び処理については、説明を省略又は簡略化する。
図7に、本実施の形態に係るベースプレート430A及び樹脂プレート440A,440Bの斜視図を示す。図8に、本実施の形態に係るベースプレート430A及び樹脂プレート440A,440Bの分解斜視図を示す。図8に示すように、本実施の形態では、ベースプレート430Aは、複数の開孔433A,433Bを有する。そして、筐体490は、複数の開孔433A,433Bにそれぞれ対応する複数の樹脂プレート440A,440Bを有する。本実施の形態では、開孔433Aに樹脂プレート440Aが嵌め込まれ、開孔433Bに樹脂プレート440Bが嵌め込まれたベースプレート430Aと、カバー450とが組み合わされることにより、筐体490が形成される。
樹脂プレート440Aの全体が主要部であり、樹脂プレート440Bの全体が主要部である。樹脂プレート440Aの厚さと樹脂プレート440Bの厚さとは、ベースプレート430Aの厚さよりも薄い。ベースプレート430Aの開孔433Aの周囲に位置する外表面と樹脂プレート440Aの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置され、ベースプレート430Aの開孔433Bの周囲に位置する外表面と樹脂プレート440Bの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置される。本実施の形態では、ベースプレート430Aの外表面の全体と樹脂プレート440Aの主要部の外表面と樹脂プレート440Bの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置される。また、受電コイル410の軸方向から見て、樹脂プレート440Aと重なる位置にある電気部品470が配置され、樹脂プレート440Bと重なる位置に他の電気部品470が配置されることが好適である。
本実施の形態では、ベースプレート430Aの2箇所がそれぞれ樹脂プレート440A,440Bに置き換えられる。このため、例えば、実装高さが高い複数の電気部品470が離れて配置されている場合、これらの電気部品470にそれぞれ対応する位置に樹脂プレート440A,440Bを配置することにより、受電コイルユニット400の厚さを薄くすることができる。なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、受電コイルユニット400の軽量化、収容部491の容積の拡大、筐体490の強度の確保、絶縁距離の制約を排除、絶縁シート480の排除、筐体490の厚さの低減等の効果が期待できる。
(実施の形態3)
実施の形態2では、ベースプレートに2つの開孔が設けられる例について説明した。本実施の形態では、ベースプレートに3つの開孔が設けられる例について説明する。なお、実施の形態1,2と同様の構成及び処理については、説明を省略又は簡略化する。
図9に、本実施の形態に係るベースプレート430B及び樹脂プレート440A,440B,440Cの斜視図を示す。図10に、本実施の形態に係るベースプレート430B及び樹脂プレート440A,440B,440Cの分解斜視図を示す。図10に示すように、本実施の形態では、ベースプレート430Bは、3つの開孔、つまり、複数の開孔433A,433B,433Cを有する。そして、筐体490は、3つの開孔433A,433B,433Cにそれぞれ対応する複数の樹脂プレート440A,440B,440Cを有する。本実施の形態では、3つの開孔433A,433B,433Cにそれぞれ樹脂プレート440A,440B,440Cが嵌め込まれたベースプレート430Bと、カバー450とが組み合わされることにより、筐体490が形成される。
樹脂プレート440Aの全体が主要部であり、樹脂プレート440Bの全体が主要部であり、樹脂プレート440Cの全体が主要部である。樹脂プレート440Aの厚さと樹脂プレート440Bの厚さと樹脂プレート440Cの厚さとは、ベースプレート430Bの厚さよりも薄い。ベースプレート430Bの開孔433Aの周囲に位置する外表面と樹脂プレート440Aの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置され、ベースプレート430Bの開孔433Bの周囲に位置する外表面と樹脂プレート440Bの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置され、ベースプレート430Bの開孔433Cの周囲に位置する外表面と樹脂プレート440Cの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置される。本実施の形態では、ベースプレート430Bの外表面の全体と樹脂プレート440Aの主要部の外表面と樹脂プレート440Bの主要部の外表面と樹脂プレート440Cの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置される。また、受電コイル410の軸方向から見て、樹脂プレート440A,440B,440Cのそれぞれと重なる位置に電気部品470が配置されることが好適である。
本実施の形態では、ベースプレート430Bの3箇所がそれぞれ樹脂プレート440A,440B,440Cに置き換えられる。図9において、Z軸と直交する面のうちハッチングされていない部分がベースプレート430Bの金属部分であり、Z軸と直交する面のうちハッチングされている部分が樹脂プレート440A,440B,440Cの主要部である。ここで、本実施の形態では、受電コイル410の軸方向から見て、ベースプレート430Bの金属部分が占める割合よりも樹脂プレート440A,440B,440Cの主要部が占める割合の方が大きい。このため、受電コイルユニット400の更なる軽量化が期待できる。
例えば、ベースプレート430Bを構成する金属の比重に対して、樹脂プレート440A,440B,440Cを構成する樹脂の比重が十分に小さい場合、ベースプレート430Bの重さを半分程度以下にすることができる。また、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、収容部491の容積の拡大、筐体490の強度の確保、絶縁距離の制約を排除、絶縁シート480の排除、筐体490の厚さの低減等の効果が期待できる。
(実施の形態4)
実施の形態1では、樹脂プレートとして、平板状の樹脂プレートが採用される例について説明した。平板状以外の形状の樹脂プレートが採用されてもよい。本実施の形態では、側面に凸部を有する樹脂プレートが採用された例について説明する。なお、実施の形態1-3と同様の構成及び処理については、説明を省略又は簡略化する。
図11に、本実施の形態に係るベースプレート430C及び樹脂プレート440Dの斜視図を示す。図12に、本実施の形態に係るベースプレート430C及び樹脂プレート440Dの分解斜視図を示す。図12に示すように、本実施の形態では、ベースプレート430Cは、開孔433Dを有する。そして、筐体490は、開孔433Dに対応する樹脂プレート440Dを有する。本実施の形態では、開孔433Dに樹脂プレート440Dが嵌め込まれたベースプレート430Cと、カバー450とが組み合わされることにより、筐体490が形成される。
樹脂プレート440Dは、4つの側面のうち1つの側面に凸部443Aを備え、4つの側面のうち上記1つの側面と対向する側面に凸部443Bを備える。受電コイル410の軸方向から見て、樹脂プレート440Dの形状と開孔433Dの形状とはほぼ同じ形状であり、樹脂プレート440Dの大きさと開孔433Dの大きさとはほぼ同じ大きさである。つまり、開孔433Dは、凸部443Aに対応する凹部と凸部443Bに対応する凹部とを備える。言い換えれば、ベースプレート430Cは、凸部443Aと嵌合する凹部434Aと凸部443Bと嵌合する凹部434Bとを有する。
ベースプレート430Cが有する凹部434Aに樹脂プレート440Dが有する凸部443Aが嵌め込まれ、ベースプレート430Cが有する凹部434Bに樹脂プレート440Dが有する凸部443Bが嵌め込まれることにより、ベースプレート430Cに樹脂プレート440Dが固定される。凹部434Aと凸部443Aとは互いに嵌合する嵌合部であり、凹部434Bと凸部443Bとは互いに嵌合する嵌合部である。ベースプレート430Cに樹脂プレート440Dを組み込む方法は、実施の形態1と同様に、適宜、調整することができる。例えば、樹脂プレート440Dは、単に、ベースプレート430Cに嵌め込まれるだけでもよいし、接着剤によりベースプレート430Cに固定されてもよい。
樹脂プレート440Dの全体が主要部である。樹脂プレート440Dの厚さは、ベースプレート430Cの厚さよりも薄い。ベースプレート430Cの433Dの周囲に位置する外表面と樹脂プレート440Dの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置される。本実施の形態では、ベースプレート430Cの外表面の全体と樹脂プレート440Dの主要部の外表面とは、同一面に位置するように配置される。また、受電コイル410の軸方向から見て、樹脂プレート440Dと重なる位置に電気部品470が配置されることが好適である。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、受電コイルユニット400の軽量化、収容部491の容積の拡大、筐体490の強度の確保、絶縁距離の制約を排除、絶縁シート480の排除、筐体490の厚さの低減等の効果が期待できる。また、本実施の形態では、凹部434Aと凸部443Aとが嵌合し、凹部434Bと凸部443Bとが嵌合することにより、ベースプレート430Cに樹脂プレート440Dが固定される。従って、本実施の形態によれば、ベースプレート430Cに樹脂プレート440Dを確実に固定することができる。
(実施の形態5)
実施の形態1では、樹脂プレートの全体が、開孔を塞ぐ位置に設けられる主要部である例について説明した。樹脂プレートの全体が主要部でなくてもよい。本実施の形態では、樹脂プレートが、主要部に加え、フランジ部を備える例について説明する。なお、実施の形態1-4と同様の構成及び処理については、説明を省略又は簡略化する。
図13に、本実施の形態に係るベースプレート430及び樹脂プレート440Eの斜視図を示す。図14は、図13におけるB-B線におけるベースプレート430及び樹脂プレート440Eの断面図である。図15は、図13におけるB-B線における受電コイルユニット400の断面図である。具体的には、図14は、X軸と直交する平面であってB-B線を通過する平面で、ベースプレート430及び樹脂プレート440Eを切断したときのベースプレート430及び樹脂プレート440Eの断面を示す図である。また、図15は、上記平面で、受電コイルユニット400を切断したときの受電コイルユニット400の断面を示す図である。
図14に示すように、樹脂プレート440Eは、主要部443とフランジ部444とを備える。主要部443は、樹脂プレート440Eのうち、開孔433を塞ぐ位置に設けられる部分である。フランジ部444は、主要部443の周囲に設けられ、外側に張り出した部分である。図14において、フランジ部444は、主要部443の左右に設けられたL字型の部分である。フランジ部444は、樹脂プレート440Eをベースプレート430が有する開孔433に適切に嵌め込むために設けられる。
フランジ部444は、ベースプレート430の開孔433に面する内面435とベースプレート430の収容部491に面する内面である内表面432とに沿って延びている。ベースプレート430が有する開孔433に樹脂プレート440Eを組み込む方法は、適宜、調整することができる。例えば、フランジ部444が内表面432に接するまで、平面視で主要部443が開孔433と重なる状態を維持しながら樹脂プレート440Eを下方から上方に向けて移動させることが好適である。
本実施の形態では、受電コイルユニット400は、筐体490に収容される電気部品470を複数備える。筐体490は、受電コイル410の軸方向から見て、複数の電気部品470のうち受電コイル410の導線領域と重なる電気部品470の中で、実装高さが最も高い電気部品470と重なる位置に、樹脂プレート440Eを有する。
図15において、筐体490に収容される電気部品470は、電気部品470Fと電気部品470Gと電気部品470Hと電気部品470Iと電気部品470Jと電気部品470Kとの6つである。なお、電気部品470Fと電気部品470Gと電気部品470Hと電気部品470Iと電気部品470Jと電気部品470Kとを、適宜、総称して、電気部品470という。
この6つの電気部品470のうち、受電コイル410の導線領域と重なる電気部品470は、電気部品470K以外の5つの電気部品470である。なお、受電コイル410の導線領域と重ならない電気部品470Kとしては、例えば、筐体490の外部の部品と筐体490の内部の部品とを接続するためのコネクタがある。この5つの電気部品470の中で、実装高さが最も高い電気部品470は電気部品470Gである。そこで、筐体490は、受電コイル410の軸方向から見て、電気部品470Gと重なる位置に、樹脂プレート440Eを有する。なお、図15において、電気部品470Gの実装高さはH1である。ここで、電気部品470の実装高さは、基板実装面から電気部品470の遠端部までの距離である。この遠端部は、電気部品470における基板実装面から最も離れた場所に位置する部分である。この遠端部には、電気部品470における最もベースプレート430側に位置する先端部分が含まれる。例えば、電気部品470がベースプレート430側に突出した突起形状を有する場合、この遠端部には、この突起形状の先端部分が含まれる。
本実施の形態では、樹脂プレート440Eにフランジ部444が設けられているため、樹脂プレート440Eをベースプレート430が有する開孔433に適切に嵌め込むことができる。また、本実施の形態によれば、受電コイルユニット400の厚さを薄くすることを妨げやすい電気部品470が受電コイルユニット400の厚さに与える影響が減るため、受電コイルユニット400の厚さを薄くすることができる。
(実施の形態6)
実施の形態5では、接着剤を用いずに、樹脂プレートをベースプレートに固定する例について説明した。本実施の形態では、接着剤を用いて、樹脂プレートをベースプレートに固定する例について説明する。なお、実施の形態1-5と同様の構成及び処理については、説明を省略又は簡略化する。
図16に、本実施の形態に係るベースプレート430及び樹脂プレート440Eの断面図を示す。具体的には、図16は、X軸と直交する平面で、ベースプレート430及び樹脂プレート440Eを切断したときのベースプレート430及び樹脂プレート440Eの断面を示す図である。
本実施の形態では、受電コイルユニット400は、フランジ部444と、ベースプレート430の収容部491に面する内面である内表面432とが接着剤445を介して接続されている。ベースプレート430の開孔433に嵌め込まれた樹脂プレート440Eは、接着剤445によりベースプレート430に固定される。従って、本実施の形態によれば、樹脂プレート440Eをベースプレート430に着実に固定することができる。
(実施の形態7)
実施の形態5では、フランジ部とベースプレートとの間に何も設けられない例について説明した。本実施の形態では、フランジ部とベースプレートとの間にパッキンが設けられる例について説明する。なお、実施の形態1-6と同様の構成及び処理については、説明を省略又は簡略化する。
図17に、本実施の形態に係るベースプレート430及び樹脂プレート440Eの断面図を示す。具体的には、図17は、X軸と直交する平面で、ベースプレート430及び樹脂プレート440Eを切断したときのベースプレート430及び樹脂プレート440Eの断面を示す図である。
本実施の形態では、受電コイルユニット400は、フランジ部444と、ベースプレート430の収容部491に面する内面である内表面432との間にパッキン446を備える。パッキン446は、ベースプレート430とフランジ部444との隙間を埋めて、筐体490の外部から筐体490の内部に、水分、又は、埃、塵等の異物が侵入することを防ぐ役割を果たす。
パッキン446は、ベースプレート430とフランジ部444との熱膨張係数の差違を吸収できる素材により構成されることが好適である。例えば、パッキン446は、受電コイルユニット400の周囲の温度が上昇し、ベースプレート430と樹脂プレート440Eとが異なる程度で熱膨張した場合においても、ベースプレート430とフランジ部444との間に隙間を生じさせないように、柔軟性を有する素材により構成されることが好適である。本実施の形態によれば、筐体490の内部への水漏れ、筐体490の内部への異物の侵入等を抑制することができる。また、パッキン446は、有機質接着剤から構成されてもよい。この場合、筐体490の内部への水漏れ、異物の侵入等を抑制できるとともに、樹脂プレート440Eをベースプレート430に着実に固定することができる。
(変形例)
以上、本開示の実施の形態を説明したが、本開示を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。本開示において、上記実施の形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本開示において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上記実施の形態は、適宜、自由に組み合わせることができる。また、上記実施の形態で説明した構成要素の個数は、適宜、調整することができる。また、本開示において採用可能な素材、サイズ、電気的特性等が、上記実施の形態において示したものに限定されないことは勿論である。
実施の形態1-7では、樹脂プレートが有する主要部の厚さがベースプレートの厚さよりも薄い例について説明した。主要部の厚さは、ベースプレートの厚さと同じであってもよいし、ベースプレートの厚さよりも厚くてもよい。
実施の形態1では、複数の電気部品の何れもが導線領域に配置される例について説明した。また、実施の形態5では、コネクタである電気部品470K以外の電気部品が導線領域に配置される例について説明した。電気部品が配置される領域は、導線領域であってもよいし、導線領域以外の領域である非導線領域あってもよい。例えば、電気部品は、受電コイルユニットの中央付近の非導線領域に配置されてもよい。この場合において、樹脂プレートを重ねる電気部品を選択する手法は、適宜、調整することができる。例えば、実施の形態5に示すように、樹脂プレートを重ねる電気部品は、導線領域に配置された電気機器に限定されてもよいし、限定されなくてもよい。例えば、樹脂プレートを重ねる電気部品は、電気部品が配置された領域に拘わらず、実装高さが最も高い電気部品に重ねられてもよい。
樹脂プレートをベースプレートに固定する手法は、実施の形態1-7で説明した手法に限定されない。例えば、実施の形態4では、樹脂プレートが凸部を有し、ベースプレートが上記凸部と嵌合する凹部を有する例について説明した。ベースプレートと樹脂プレートとのうち一方が凸部を有し、ベースプレートと樹脂プレートとのうち他方が凸部と嵌合する凹部を有していればよい。例えば、ベースプレートが凸部を有し、樹脂プレートが上記凸部と嵌合する凹部を有していてもよい。あるいは、ベースプレートと樹脂プレートとがそれぞれ凸部と凹部とを有していてもよい。例えば、ベースプレートが凸部と凹部とを有し、樹脂プレートが、ベースプレートの凸部と嵌合する凹部と、ベースプレートの凹部と嵌合する凸部とを有していてもよい。また、ネジ、ボルト等の締結部材により樹脂プレートをベースプレートに固定してもよい。また、これらの固定方法は、適宜、組み合わせることができる。例えば、実施の形態5のように、樹脂プレートにフランジ部を設けた上、ネジ、ボルト等の締結部材により樹脂プレートをベースプレートに固定してもよい。
また、実施の形態5では、筐体は、受電コイルの軸方向から見て、複数の電気部品のうち受電コイルの導線領域と重なる電気部品の中で、実装高さが最も高い電気部品と重なる位置に、樹脂プレートを有する例について説明した。樹脂プレートは、電気部品の実装高さに拘わらず、電気部品の導電性を有する部分が最もベースプレート側に位置する電気部品と重なる位置に配置されてもよい。
本開示のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載した発明とその均等の範囲に含まれる。
100 送電コイルユニット
110 送電コイル
111,411 コイル軸
120,420 磁性体板
200 電力供給装置
300 送電装置
400 受電コイルユニット
410 受電コイル
421 磁性体片
430,430A,430B,430C ベースプレート
432,442 内表面
431,441 外表面
433,433A,433B,433C,433D 開孔
434A,434B 凹部
435 内面
440,440A,440B,440C,440D,440E 樹脂プレート
443 主要部
443A,443B 凸部
444 フランジ部
445 接着剤
446 パッキン
450 カバー
460 基板
461 表面
462 裏面
463 受電回路
470,470A,470B,470C,470D,470E,470F,470G,470H,470I,470J,470K 電気部品
480 絶縁シート
490 筐体
491 収容部
500 整流回路
600 受電装置
700 商用電源
800 蓄電池
900 電気自動車
910 底面
920 金属板
1000 電力伝送システム

Claims (14)

  1. 移動体に設置されるコイルユニットであって、
    コイルと、
    前記コイルを収容する収容部を有する筐体と、を備え、
    前記筐体は、金属により構成されたベースプレートと、樹脂により構成された樹脂プレートと、前記ベースプレートと組み合わされるカバーと、を有し、
    前記ベースプレートは、内表面と外表面との間を貫通する開孔を有し、
    前記樹脂プレートは、前記開孔を塞ぐ位置に設けられる主要部を有し、
    前記主要部の厚さは、前記ベースプレートの厚さよりも薄い、
    コイルユニット。
  2. 前記樹脂プレートは、前記ベースプレートの前記開孔の周囲に位置する前記外表面と前記主要部の外表面とが、同一面に位置するように配置されている、
    請求項1に記載のコイルユニット。
  3. 前記コイルは、導線が渦巻状に巻回されて構成されており、
    前記ベースプレートは、前記コイルの軸方向から見て、前記コイルの導線領域と重なる位置に、前記開孔を有する、
    請求項1又は2に記載のコイルユニット。
  4. 前記ベースプレートは、複数の前記開孔を有し、
    前記筐体は、前記複数の前記開孔にそれぞれ対応する複数の前記樹脂プレートを有する、
    請求項1から3の何れか1項に記載のコイルユニット。
  5. 前記コイルの軸方向から見て、前記ベースプレートの金属部分が占める割合よりも前記樹脂プレートの前記主要部が占める割合の方が大きい、
    請求項1から4の何れか1項に記載のコイルユニット。
  6. 前記ベースプレートと前記樹脂プレートとのうち一方は凸部を有し、前記ベースプレートと前記樹脂プレートとのうち他方は前記凸部と嵌合する凹部を有する、
    請求項1から5の何れか1項に記載のコイルユニット。
  7. 前記樹脂プレートは、フランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記ベースプレートの前記収容部に面する内面に沿って延びている、
    請求項1から6の何れか1項に記載のコイルユニット。
  8. 前記フランジ部と前記内面とは、接着剤を介して接続されている、
    請求項7に記載のコイルユニット。
  9. 前記フランジ部と前記内面との間にパッキンを備える、
    請求項7に記載のコイルユニット。
  10. 前記筐体に収容される電気部品を備え、
    前記筐体は、前記コイルの軸方向から見て、前記電気部品と重なる位置に、前記樹脂プレートを有する、
    請求項1から9の何れか1項に記載のコイルユニット。
  11. 複数の前記電気部品を備え、
    前記筐体は、前記コイルの軸方向から見て、前記複数の前記電気部品のうち前記コイルの導線領域と重なる電気部品の中で、実装高さが最も高い電気部品と重なる位置に、前記樹脂プレートを有する、
    請求項10に記載のコイルユニット。
  12. 底面に配置される金属板と、
    前記金属板上に設置される請求項1から11の何れか1項に記載のコイルユニットと、を備える、
    移動体。
  13. 請求項1から11の何れか1項に記載のコイルユニットと、
    前記コイルユニットの前記コイルに生じる電圧が供給される受電回路と、を備える、
    受電装置。
  14. 請求項13に記載の受電装置と、
    前記受電装置にワイヤレスで送電する送電装置と、を備える、
    電力伝送システム。
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