JP2022067338A - 生体情報解析システム、情報処理装置及び生体情報測定装置 - Google Patents

生体情報解析システム、情報処理装置及び生体情報測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】生体情報測定装置により得られた測定データに対して、当該測定データに適した解析を行うシステムを提供する。【解決手段】パルスオキシメーター(生体情報測定装置)と、情報処理装置と、を備える生体情報解析システムにおいて、パルスオキシメーターは、被検者の動脈血酸素飽和度(SpO2)及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データを記憶するメモリー部と、を有する。情報処理装置は、パルスオキシメーターのメモリー部から測定データを読み込み(ステップS8)、当該測定データに解析モード情報を付加して記憶部に保存させる(ステップS9)。【選択図】図6

Description

本発明は、生体情報解析システム、情報処理装置及び生体情報測定装置に関する。
従来、生体情報測定装置として、プローブ等の光検出器を指先等の生体部位に付けて動脈血酸素飽和度(SpO2)や脈拍数等の生体情報を測定するパルスオキシメーターが知られている(特許文献1参照)。パルスオキシメーターには、連続測定・記録ができず、スポットチェックに使用されるものや、一定時間の測定データをメモリーに記録可能なものがある。メモリーに記録された測定データは、後に解析され、特定の疾患の発見や、容態の判定に利用される。
また、パルスオキシメーターに内蔵された加速度センサーにより、患者の動きを示す労作情報を取得する場合もある。
メモリーを有するパルスオキシメーターは、例えば、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)のスクリーニング検査に使用される。SASスクリーニング検査では、睡眠時のデータが取得される。
また、呼吸器・循環器等の病棟では、患者のバイタルチェックとして、パルスオキシメーターが使用される。呼吸器内科等では、24時間のデータが取得される。
このようなパルスオキシメーターの使用方法では、8時間から24時間といった比較的長い期間のSpO2のトレンドを確認し、労作情報については、各タイミングにおけるイベント(トイレ、歩行等)との関係を知ることが重要である。
一方、リハビリテーションにおける歩行試験では、パルスオキシメーターにより、6分間という短い歩行期間のデータが取得される。歩行試験では、労作情報により特定される歩行開始や終了のタイミングを把握しながら、6分間のSpO2の変化を確認することになる。
比較的長期の測定を行うSASスクリーニング検査や呼吸器内科では、スパイクノイズ等を除去するために、労作情報に移動平均をかけて処理する。また、長期測定の場合には、睡眠時無呼吸指数や、労作時/安静時における統計データ等を含む解析レポートを作成し、診断に用いる。
これに対し、6分間歩行試験の解析では、歩行開始/終了を把握するため、労作情報には移動平均をかけない。また、歩行試験では、6分間の歩行期間のSpO2や脈拍数のトレンドグラフを含む解析レポートを作成する。また、測定データをグラフ化する際に用いる移動平均時間(時系列データについて移動平均をとる際に用いる時間幅)も、長期測定の場合とは異なる。
このように、パルスオキシメーターにより測定された生体情報の測定データに対して、どのような解析を行い、どのようなグラフを表示するかは、用途により異なる。
特開2015-198702号公報
しかし、パルスオキシメーターから測定データを取得して解析する従来の装置においては、測定データや労作情報の表示及び解析方法や作成される解析レポートは、どの用途で得られたデータでも一律に同じであった。
そこで、用途が異なり、表示や解析条件、あるいは、作成される解析レポートが違う場合には、その都度、設定画面から条件を変更する必要があるが、ユーザーは設定画面に慣れていないため、測定データに適した解析内容を設定することは難しかった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、生体情報測定装置により得られた測定データに対して、当該測定データに適した解析を行うことを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被検者の動脈血酸素飽和度及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データを記憶するメモリー部と、を有する生体情報測定装置と、前記生体情報測定装置のメモリー部から測定データを読み込み、当該測定データに解析モード情報を付加して記憶部に保存させる制御部を有する情報処理装置と、を備える生体情報解析システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の生体情報解析システムにおいて、前記制御部は、前記測定データに付加された前記解析モード情報に基づいて、当該測定データについて波形表示及び/又は解析を行う。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の生体情報解析システムにおいて、前記情報処理装置は、前記解析モード情報ごとに、波形表示及び/又は解析の条件を変更するための条件変更部を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の生体情報解析システムにおいて、前記情報処理装置は、前記測定データを読み込む際に、当該測定データに対する解析モード情報を選択するためのモード選択部を有し、前記制御部は、前記選択された解析モード情報を前記測定データに付加する。
請求項5に記載の発明は、被検者の動脈血酸素飽和度及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データを記憶するメモリー部と、を有する生体情報測定装置のメモリー部から測定データを読み込み、当該測定データに解析モード情報を付加して記憶部に保存させる制御部を備える情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、被検者の動脈血酸素飽和度及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データに、解析モード情報を付加して記憶するメモリー部と、を有する生体情報測定装置である。
本発明によれば、生体情報測定装置により得られた測定データに対して、当該測定データに適した解析を行うことができる。
本発明の実施の形態における生体情報解析システムの全体構成例を示す図である。 パルスオキシメーターの機能構成例を示す図である。 パルスオキシメーターの外観構成例を示す図である。 情報処理装置の機能構成例を示す図である。 解析モード情報定義テーブルの例を示す図である。 情報処理装置において実行される測定データ読み込み処理を示すフローチャートである。 読み込み有無判定処理を示すフローチャートである。 読み込み画面の例である。 測定データ波形表示画面の例である。 解析処理を示すフローチャートである。 解析概要レポートの例である。 SpO2解析レポートの例である。 脈拍数解析レポートの例である。 歩行試験レポートの例である。 トレンドグラフ(24時間表示)レポートの例である。 トレンドグラフ(横軸60分表示)レポートの例である。 情報処理装置において実行されるローカルデータ解析処理を示すフローチャートである。 情報処理装置において実行される測定データ削除処理を示すフローチャートである。 機器設定画面の例である。 解析情報設定画面の例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
(生体情報解析システムの構成)
図1に、本実施の形態における生体情報解析システム100の全体構成例を示す。図1に示すように、生体情報解析システム100は、複数のパルスオキシメーター10と、情報処理装置30と、を備えて構成されている。
パルスオキシメーター10は、動脈血酸素飽和度(SpO2)、脈拍数等の生体情報を測定する生体情報測定装置である。パルスオキシメーター10は、生体情報の測定時に、測定対象となる被検者の指に装着される。
情報処理装置30は、生体情報の測定データの解析に用いられる装置である。情報処理装置30は、USB(Universal Serial Bus)ハブ40を含むUSBケーブルを介して、複数のパルスオキシメーター10を同時に接続可能となっており、各パルスオキシメーター10からデータを読み出して処理する。情報処理装置30としては、PC(Personal Computer)等が適用可能である。
(パルスオキシメーターの構成)
図2に、パルスオキシメーター10の機能構成例を示す。図2に示すように、パルスオキシメーター10は、制御部11、操作部12、表示部13、生体情報測定部14、加速度検知部15、計時部16、記憶部17、メモリー部18、通信部19、電力供給部20等を備えて構成されている。また、図3に、パルスオキシメーター10の外観構成例を示す。
パルスオキシメーター10は、腕時計のように被検者の手首に対して巻き付けられ、生体情報測定部14が指に装着された状態で使用される。パルスオキシメーター10は、SASスクリーニング検査時、呼吸器内科等の病棟で患者のバイタルチェックを行う時、リハビリテーション施設等で歩行試験を行う時等に使用される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部11のCPUは、記憶部17に記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
操作部12は、各種スイッチ、各種機能ボタン等を備えており、これらの操作信号を制御部11に出力する。操作部12には、電源をON/OFFするための電源ボタン12aが含まれる。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って表示を行う。
生体情報測定部14は、指先等の生体部位に装着可能に構成されており、被検者のSpO2及び脈拍数を生体情報として測定する。生体情報測定部14は、発光素子、受光素子等を備え、赤色光と赤外光を生体部位に向けて発光し、その透過光(又は反射光)を受光して、SpO2及び脈拍数の測定データを制御部11に出力する。
加速度検知部15は、加速度センサーを備え、加速度センサーにより得られた加速度の変化に基づいて、患者の動きを示す労作情報を生成する。
計時部16は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時して制御部11に出力する。
記憶部17は、不揮発性の半導体メモリー等で構成されている。記憶部17には、各種プログラムや、各処理に用いられるデータが記憶されている。また、記憶部17には、パルスオキシメーター10の機器番号や、現在設定されている検査IDが記憶されている。
機器番号は、各パルスオキシメーター10を識別するための番号である。機器番号は、ユーザーが任意に設定した番号でもよいし、製造番号等であってもよい。
検査IDは、検査を特定するための情報である。
メモリー部18は、生体情報測定部14により測定された生体情報の測定データ、加速度検知部15により生成された労作情報等を記憶するための記憶装置である。なお、メモリー部18は、記憶部17の一部を利用することとしてもよい。
通信部19は、USBケーブルを介して情報処理装置30との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。
電力供給部20は、パルスオキシメーター10の各部が動作に要する電力を当該各部へ供給する。電力供給部20は、図示しないバッテリーから出力される電力を各部の動作電圧で供給する。
制御部11は、生体情報測定部14により測定された生体情報の測定データ、加速度検知部15により生成された労作情報をメモリー部18に記憶させる。なお、本実施の形態では、測定データに労作情報が含まれることとする。
(情報処理装置の構成)
図4に、情報処理装置30の機能構成例を示す。図4に示すように、情報処理装置30は、制御部31、操作部32、表示部33、記憶部34、通信部35等を備えて構成されている。
制御部31は、CPU、RAM等により構成される。制御部31のCPUは、記憶部34に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
操作部32は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部31に出力する。また、操作部32が、表示部33に積層されたタッチパネルにより構成される場合には、操作者の指等によるタッチ操作の位置に応じた操作信号を制御部31に出力する。
表示部33は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
記憶部34は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等で構成されている。記憶部34には、各種プログラムや、各処理に用いられるデータが記憶されている。また、記憶部34には、各パルスオキシメーター10から読み込まれた測定データ等が記憶される。
記憶部34には、解析モード情報定義テーブル341が記憶されている。図5に、解析モード情報定義テーブル341の例を示す。解析モード情報定義テーブル341には、解析モードごとに、SpO2移動平均時間、労作情報移動平均時間、作成レポート等が対応付けられている。
SpO2移動平均時間は、SpO2の測定データに対して移動平均をとる際の移動平均時間である。移動平均時間は、時系列データについて一定区間ごとの平均値を、区間をずらしながら求める際の「一定区間」に相当する時間幅である。
労作情報移動平均時間は、労作情報に対して移動平均をとる際の移動平均時間である。
作成レポートは、作成される解析レポートの種類(図11~図16参照)である。
例えば、解析モードが「通常モード」である場合には、SpO2データに対して移動平均時間を「12秒」として移動平均を求め、労作情報に対して移動平均時間を「60秒」として移動平均を求め、解析レポートとして「解析概要レポート」、「SpO2解析レポート」、「脈拍数解析レポート」、「トレンドグラフ(24時間表示)レポート」を作成することになる。
解析モードが「歩行試験モード」である場合には、SpO2データに対して移動平均時間を「3秒」として移動平均を求め、労作情報に対しては移動平均を行わず、解析レポートとして「歩行試験レポート」を作成することになる。
なお、図5に示す解析モード情報定義テーブル341では、解析モードの例として、通常モード、歩行試験モードの2種類を挙げているが、解析モードの数は、より多くてもよい。
また、記憶部34には、読み込み済みファイル情報342が記憶されている。読み込み済みファイル情報342は、拡張子が「.txt」のテキストファイルであり、情報処理装置30の記憶部34に既に読み込まれている測定データのデータ名が記録されている。
通信部35は、USBケーブルを介して複数のパルスオキシメーター10との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。また、通信部35は、ネットワークインターフェースを有し、通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
制御部31は、パルスオキシメーター10のメモリー部18から測定データを読み込み、当該測定データに解析モード情報を付加して記憶部34に保存させる。測定データに解析モード情報を付加する方法としては、測定データと解析モード情報との対応関係を後で利用可能なように、測定データ及び解析モード情報を記憶部34に記憶させればよい。
測定データを読み込む際に、ユーザーは、操作部32からの操作により、当該測定データに対する解析モード情報を選択する。すなわち、操作部32は、モード選択部として機能する。
制御部31は、選択された解析モード情報を測定データに付加する。
制御部31は、測定データに付加された解析モード情報に基づいて、当該測定データについて波形表示及び/又は解析を行う。例えば、制御部31は、解析モード情報が示す解析モードに対応する移動平均時間を用いて、測定データ(労作情報を含む。)に移動平均をかけ、移動平均後のデータを用いて波形表示や解析を行う。また、制御部31は、解析モード情報が示す解析モードに対応する作成レポートに従って、解析レポートを作成する。
ユーザーは、操作部32からの操作により、解析モード情報ごとに、波形表示及び/又は解析の条件を変更する。すなわち、操作部32は、条件変更部として機能する。
(生体情報解析システムの動作)
次に、生体情報解析システム100の動作について説明する。
パルスオキシメーター10において、電源ボタン12a(電源ON)が押下される等、操作部12から測定開始の指示があった場合には、制御部11により、生体情報測定部14における生体情報の測定が開始される。生体情報の測定データは、測定値(SpO2、脈拍数)と、当該測定値が得られた日時(計時部16から取得)とが対応付けられた時系列データである。また、測定データには、加速度検知部15により生成された労作情報も含まれる。労作情報は、加速度(患者の動き)の大きさを示す値と、当該値が得られた日時とが対応付けられた時系列データである。
その後、電源ボタン12a(電源OFF)が押下される等、操作部12から測定終了の指示があった場合には、制御部11により、生体情報測定部14における生体情報の測定が終了され、測定データ(SpO2、脈拍数、労作情報)がメモリー部18に記憶される。具体的には、制御部11により、測定開始から測定終了までの測定データが1ファイルとして生成され、記憶部17に記憶されている機器番号及び検査IDに加え、測定開始日時、測定終了日時、測定時間、データ名等が測定データのヘッダーに書き込まれ、測定データのファイルがメモリー部18に保存される。
1台のパルスオキシメーター10において、電源ON/OFFが複数回行われることにより、複数のファイルが生成されることもある。
図6は、情報処理装置30において実行される測定データ読み込み処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部31と記憶部34に記憶されているプログラムとの協働により実行される。測定データ読み込み処理は、情報処理装置30の表示部33に読み込み画面が表示された状態で実行される。
情報処理装置30に一又は複数のパルスオキシメーター10が接続されると(ステップS1)、制御部31により、通信部35を介して、情報処理装置30に接続されている各パルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データのヘッダー情報が取得される(ステップS2)。測定データのヘッダー情報には、機器番号、検査ID、測定開始日時、測定終了日時、測定時間、データ名等が含まれる。
次に、制御部31により、読み込み有無判定処理が行われる(ステップS3)。読み込み有無判定処理は、パルスオキシメーター10内の各測定データが情報処理装置30に読み込み済みであるか否かを判定する処理である。
ここで、図7を参照して、読み込み有無判定処理について説明する。
まず、制御部31により、情報処理装置30に接続されている各パルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データのうち、判定対象とする一つの測定データが決定される(ステップS21)。
次に、制御部31により、判定対象の測定データのデータ名が、記憶部34に記憶されている読み込み済みファイル情報342に含まれているか否かが判定される(ステップS22)。
判定対象の測定データのデータ名が読み込み済みファイル情報342に含まれている場合には(ステップS22;YES)、制御部31により、判定対象の測定データは読み込み済みである(済)と判定される(ステップS23)。
ステップS22において、判定対象の測定データのデータ名が読み込み済みファイル情報342に含まれていない場合には(ステップS22;NO)、制御部31により、判定対象の測定データは読み込まれていない(未)と判定される(ステップS24)。
ステップS23又はステップS24の後、制御部31により、情報処理装置30に接続されている各パルスオキシメーター10内の全ての測定データについて判定が終了したか否かが判断される(ステップS25)。
判定が終了していない測定データがある場合には(ステップS25;NO)、ステップS21に戻り、別の測定データを判定対象として、処理が繰り返される。
ステップS25において、全ての測定データについて判定が終了した場合には(ステップS25;YES)、読み込み有無判定処理が終了する。
次に、図6に戻り、制御部31により、情報処理装置30に接続されている各パルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データのリストが表示部33に表示される(ステップS4)。
また、制御部31により、ステップS3の読み込み有無判定処理の結果に基づいて、リスト上の各測定データの読み込み状況について、「未」又は「済」が表示される(ステップS5)。
図8に、表示部33に表示される読み込み画面331の例を示す。読み込み画面331には、測定データリスト表示領域51、非表示選択領域52、測定データ保存場所指定領域53、対応関係指定領域54、紐付けボタン55、測定データ表示選択領域56、読み込み時解析選択領域57、レポート表示選択領域58、実行ボタン59、キャンセルボタン60等が含まれる。
測定データリスト表示領域51には、各パルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データの情報が表示される。測定データリスト表示領域51には、読み込みデータ選択欄61、機器番号欄62、検査ID欄63、測定開始日時欄64、測定時間欄65、解析モード選択欄66、読み込み状況欄67、データ名欄68等が設けられている。
読み込みデータ選択欄61には、情報処理装置30に読み込みたい測定データを選択するためのチェックボックスが設けられている。ユーザーは、読み込みたい測定データに対応するチェックボックスにチェックを入れる。
機器番号欄62には、測定データを生成したパルスオキシメーター10の機器番号が表示される。
検査ID欄63には、測定データに係る検査IDが表示される。
測定開始日時欄64には、測定データの測定開始日時が表示される。
測定時間欄65には、測定データの測定時間が表示される。
解析モード選択欄66は、複数の解析モードの中から、読み込み対象とする測定データに対する解析モードを選択するための領域である。解析モード選択欄66に、デフォルトとして、どのモードが表示されるかは、予め設定されていてもよい。例えば、呼吸器内科の場合には、解析モード選択欄66に「通常モード」がデフォルトとして表示され、リハビリテーション施設の場合には、解析モード選択欄66に「歩行試験モード」がデフォルトとして表示されるように設定しておく。
読み込み状況欄67には、該当する測定データが情報処理装置30に読み込み済みであるか否かが表示される。測定データが読み込み済みである場合には「済」、測定データが読み込まれていない場合には「未」が表示される。ユーザーは、各測定データの読み込み状況欄67を確認することで、どの測定データを読み込めばよいかを瞬時に把握することができる。
データ名欄68には、測定データのデータ名が表示される。
非表示選択領域52には、測定データリスト表示領域51において、短時間ファイルを非表示とするか否かを選択するためのチェックボックスが設けられている。非表示選択領域52にチェックが入れられた場合には、測定時間が予め定められた閾値以下の測定データについては、測定データリスト表示領域51のリストに表示されない。短時間ファイルは、パルスオキシメーター10の電源ボタン12aを誤ってON/OFFすることで作成されたと考えられるためである。
測定データ保存場所指定領域53は、測定データの保存場所を指定するための領域である。
対応関係指定領域54は、検査IDと患者情報との対応関係を示す情報(CSVファイル等)を指定するための領域である。患者情報には、患者名、患者ID、生年月日、性別、身長、体重等が含まれる。
紐付けボタン55は、対応関係指定領域54において指定された対応関係に基づいて、測定データに患者情報を紐付ける(対応付ける)ことを指示するためのボタンである。
測定データ表示選択領域56には、測定データを読み込む際に測定データを表示するか否かを選択するためのチェックボックスが設けられている。測定データ表示選択領域56にチェックが入れられた場合には、測定データの読み込みに続いて、測定データの波形が表示部33に表示される。
読み込み時解析選択領域57には、測定データを読み込む際に解析処理(解析レポートの作成・保存)を行うか否かを選択するためのチェックボックスが設けられている。読み込み時解析選択領域57にチェックが入れられた場合には、測定データの読み込みに続いて、測定データに解析処理が行われる。
レポート表示選択領域58には、測定データの読み込み時の解析処理で作成された解析レポートを表示するか否かを選択するためのチェックボックスが設けられている。レポート表示選択領域58にチェックが入れられた場合には、解析処理に続いて、解析レポートが表示部33に表示される。
実行ボタン59は、測定データの読み込みを指示するためのボタンである。
キャンセルボタン60は、測定データの読み込みをキャンセルするためのボタンである。
次に、表示部33に表示されている測定データのリストにおいて、操作部32から読み込み対象とする測定データが選択される(ステップS6)。具体的には、読み込み画面331の測定データリスト表示領域51において、読み込み対象とする測定データの読み込みデータ選択欄61にチェックが入れられる。読み込み対象とする測定データは、複数選択可能となっている。
次に、操作部32から読み込み対象とする測定データに対する解析モードが選択される(ステップS7)。具体的には、読み込み画面331の測定データリスト表示領域51において、読み込み対象とする測定データの解析モード選択欄66で解析モードが選択される。
次に、操作部32からの操作により、測定データの読み込み指示(実行ボタン59の押下)が行われると、制御部31により、通信部35を介して、各パルスオキシメーター10のメモリー部18から、ステップS6で選択された測定データが読み込まれる(ステップS8)。
そして、制御部31により、読み込まれた測定データごとに、当該測定データに対して選択された解析モードを示す解析モード情報が付加され、記憶部34に保存される(ステップS9)。例えば、制御部31により、測定データと解析モード情報とが同一のフォルダーに格納されることで、相互に対応付けられる。さらに、制御部31により、測定データのヘッダー情報から取得された検査IDに基づいて、読み込み画面331の対応関係指定領域54で指定された対応関係から患者情報が特定され、この患者情報についても、測定データ及び解析モード情報と同一のフォルダーに格納される。
次に、制御部31により、読み込み画面331で測定データを開くことが選択されていたか否かが判断される(ステップS10)。具体的には、制御部31により、測定データ表示選択領域56にチェックが入れられたか否かが判断される。
測定データを開くことが選択されていた場合には(ステップS10;YES)、制御部31により、測定データに付加されている解析モード情報が示す解析モードに基づいて、測定データに移動平均がかけられ、表示部33に波形が表示される(ステップS11)。具体的には、制御部31により、解析モード情報定義テーブル341(図5参照)が参照され、解析モードに対応する移動平均時間が指定されている場合には、この移動平均時間を用いて測定データに移動平均処理が行われ、移動平均後のデータを用いて波形が表示される。一方、解析モードに対応する移動平均時間が指定されていない場合には、移動平均処理は行われずに、測定データを用いた波形表示が行われる。
なお、読み込み対象として複数の測定データが選択されていた場合には、測定データごとに、波形(グラフ)が表示される。
図9に、表示部33に表示される測定データ波形表示画面332の例を示す。測定データ波形表示画面332には、SpO2表示領域71、脈拍数表示領域72、労作情報表示領域73、解析レポートアイコン74等が含まれる。
SpO2表示領域71には、横軸に時間をとったSpO2(%)のグラフが表示される。
脈拍数表示領域72には、横軸に時間をとった脈拍数(bpm)のグラフが表示される。
労作情報表示領域73には、横軸に時間をとった労作情報のグラフが表示される。労作情報の縦軸は、3軸加速度の大きさを示す無次元の値である。
解析レポートアイコン74は、測定データ波形表示画面332に表示されている測定データについて、解析処理(解析レポートの作成)の実行を指示するためのアイコンである。
次に、制御部31により、測定データ波形表示画面332において、解析レポートアイコン74が押下されたか否かが判断される(ステップS12)。
ステップS10において、測定データを開くことが選択されていなかった場合(ステップS10;NO)、又は、ステップS12において、解析レポートアイコン74が押下されない場合には(ステップS12;NO)、制御部31により、読み込み画面331(図8参照)で読み込み時に解析処理を行うことが選択されていたか否かが判断される(ステップS13)。具体的には、制御部31により、読み込み時解析選択領域57にチェックが入れられたか否かが判断される。
ステップS13において、読み込み時に解析処理を行うことが選択されていた場合(ステップS13;YES)、又は、ステップS12において、解析レポートアイコン74が押下された場合には(ステップS12;YES)、制御部31により、解析処理が行われる(ステップS14)。
なお、読み込み時に解析処理を行うことが選択されていた場合には(ステップS13;YES)、読み込み画面331(図8参照)の測定データリスト表示領域51の読み込みデータ選択欄61において選択された測定データごとに、解析処理が行われる。
或る測定データに係る測定データ波形表示画面332(図9参照)において、解析レポートアイコン74が押下された場合には(ステップS12;YES)、当該測定データについて、解析処理が行われる。
ここで、図10を参照して、解析処理について説明する。
制御部31により、測定データに付加された解析モード情報が取得される(ステップS31)。具体的には、制御部31により、解析対象とする測定データに対応付けられている解析モード情報(測定データと同一のフォルダー内に格納されている解析モード情報)が記憶部34から取得される。
次に、制御部31により、解析モード情報が示す解析モードに基づいて、測定データに統計計算が行われる(ステップS32)。具体的には、制御部31により、解析モード情報定義テーブル341(図5参照)が参照され、解析モードに対応する作成レポートが取得され、作成すべき解析レポートに必要な各種統計値(平均値、中央値、最頻値、標準偏差等)が計算される。
次に、制御部31により、解析モード情報が示す解析モードに基づいて、測定データに移動平均がかけられ、波形及び統計結果を含む解析レポートが作成される(ステップS33)。具体的には、制御部31により、解析モード情報定義テーブル341(図5参照)が参照され、解析モードに対応する移動平均時間が指定されている場合には、この移動平均時間を用いて測定データに移動平均処理が行われ、移動平均後のデータを用いて波形(グラフ)が生成される。一方、解析モードに対応する移動平均時間が指定されていない場合には、移動平均処理は行われずに、測定データを用いて波形(グラフ)が生成される。また、ここで作成される解析レポートは、解析モード情報定義テーブル341において、解析モードに対応付けられている作成レポート(解析レポートの種類)により特定される。
次に、制御部31により、作成された解析レポートが記憶部34に保存される(ステップS34)。例えば、制御部31により、作成された解析レポートが、測定データ、解析モード情報及び患者情報と同一のフォルダーに格納されることで、測定データと対応付けられて保存される。
次に、制御部31により、作成された解析レポートが表示部33に表示され(ステップS35)、解析処理が終了する。
なお、測定データ読み込み処理(図6参照)のステップS14として、解析処理が行われる場合、読み込み画面331(図8参照)のレポート表示選択領域58で解析レポートを表示することが選択されていないときには、ステップS35の処理が省略される。
図6に戻り、解析処理(ステップS14)の後、又は、ステップS13において、読み込み時に解析処理を行うことが選択されていなかった場合には(ステップS13;NO)、制御部31により、読み込まれた測定データのデータ名が、記憶部34の読み込み済みファイル情報342に追記される(ステップS15)。
以上で、測定データ読み込み処理が終了する。
ここで、図11~図16を参照して、測定データの解析により作成される解析レポートについて説明する。なお、各解析レポートに含まれる内容やレイアウトは一例である。
(1)解析概要レポート
図11に、解析概要レポートR1の例を示す。
解析概要レポートR1には、ヘッダー部領域101、測定情報領域102、患者情報領域103、SpO2解析領域104、脈拍数解析領域105、コメント領域106、グラフ領域107が含まれる。
ヘッダー部領域101には、レポートのタイトル、患者名、患者ID、検査ID等が含まれる。
測定情報領域102には、測定開始日時、測定終了日時、測定時間等が含まれる。
患者情報領域103には、測定時年齢、生年月日、性別、身長、体重等の患者情報が含まれる。
領域101~103に記載される患者名、患者ID、年齢、生年月日、性別、身長、体重等は、レポート対象の測定データと対応付けられている患者情報から取得される。また、領域101~103に記載される検査ID、測定開始日時、測定終了日時、測定時間等は、レポート対象の測定データのヘッダー情報から取得される。
SpO2解析領域104には、SpO2の解析結果が含まれる。SpO2の解析結果には、SpO2の平均値、SpO2の値が所定の条件を満たした合計時間及び解析時間に対する割合(%)、睡眠時無呼吸指数等が含まれる。睡眠時無呼吸指数には、ODI(1時間あたりのDip数)、Dip最低値(全Dipの中でのSpO2の最低値)が含まれる。なお、睡眠時無呼吸指数については、睡眠時以外のデータも含まれる場合には無効である。
脈拍数解析領域105には、脈拍数の解析結果が含まれる。脈拍数の解析結果には、脈拍数の平均値、脈拍数の標準偏差、睡眠障害指数である1時間あたりの脈拍数上昇回数等が含まれる。なお、睡眠障害指数については、睡眠時以外のデータも含まれる場合には無効である。
コメント領域106には、コメントが記載される。
グラフ領域107には、移動平均後のSpO2のグラフ、脈拍数のグラフ(移動平均なし)、移動平均後の労作情報のグラフが描画される。
(2)SpO2解析レポート
図12に、SpO2解析レポートR2の例を示す。
SpO2解析レポートR2には、ヘッダー部領域111、測定情報領域112、SpO2分布グラフ領域113、SpO2累積比率グラフ領域114、SpO2解析領域115が含まれる。
ヘッダー部領域111には、レポートのタイトル、患者名、患者ID、検査ID等が含まれる。
測定情報領域112には、測定開始日時、測定終了日時、測定時間等が含まれる。
SpO2分布グラフ領域113には、SpO2の値ごとの、その値のSpO2が発生した合計時間(発生頻度)を示すグラフが描画される。
SpO2累積比率グラフ領域114には、SpO2の値ごとの、その値以下のSpO2が発生した累積時間の全時間に対する割合を示すグラフが描画される。
SpO2解析領域115には、SpO2の解析結果が含まれる。SpO2解析領域115は、第1領域115A、第2領域115Bに分けられる。
第1領域115Aにおける解析結果は、移動平均されたSpO2より計算された結果である。第1領域115Aには、SpO2解析時間、平均値、中央値、5%番目の値(SpO2を小さい順に並べた時の5%番目の値)、95%番目の値(SpO2を小さい順に並べた時の95%番目の値)、SpO2の値が所定の条件を満たした合計時間及び解析時間に対する割合(%)が、総計/労作時/安静時のそれぞれについて記載される。
第2領域115Bにおける解析結果は、移動平均されていないSpO2より計算された結果である。第2領域115Bには、睡眠時無呼吸指数として、睡眠時無呼吸指数解析時間、Dip最低値、Dip数(SpO2の低下回数)、ODI、Dip最低値平均(各Dipの最低値を平均した値)が含まれる。なお、睡眠時無呼吸指数については、睡眠時以外のデータも含まれる場合には無効である。
(3)脈拍数解析レポート
図13に、脈拍数解析レポートR3の例を示す。
脈拍数解析レポートR3には、ヘッダー部領域121、測定情報領域122、脈拍数分布グラフ領域123、脈拍数累積比率グラフ領域124、脈拍数解析領域125、脈拍数上昇領域126が含まれる。
ヘッダー部領域121には、レポートのタイトル、患者名、患者ID、検査ID等が含まれる。
測定情報領域122には、測定開始日時、測定終了日時、測定時間等が含まれる。
脈拍数分布グラフ領域123には、脈拍数の値ごとの、その値の脈拍数が発生した合計時間(発生頻度)を示すグラフが描画される。
脈拍数累積比率グラフ領域124には、脈拍数の値ごとの、その値以下の脈拍数が発生した累積時間の全時間に対する割合を示すグラフが描画される。
脈拍数解析領域125には、脈拍数の解析結果が含まれる。脈拍数の解析結果には、脈拍数解析時間、平均値、中央値、最頻値、標準偏差等が含まれる。
脈拍数上昇領域126には、上昇解析時間、ピークの最大値(全脈拍数上昇箇所の中での脈拍数最大値及び発生時刻)、脈拍数上昇回数、1時間あたりの脈拍数上昇回数等が含まれる。
(4)歩行試験レポート
図14に、歩行試験レポートR4の例を示す。
歩行試験レポートR4には、ヘッダー部領域131、測定情報領域132、患者情報領域133、歩行前情報領域134、歩行後情報領域135、歩行試験概要領域136、コメント領域137、グラフ領域138が含まれる。
ヘッダー部領域131には、レポートのタイトル、患者名、患者ID、BMI等が含まれる。
測定情報領域132には、測定開始日時、測定終了日時、測定時間等が含まれる。
患者情報領域133には、測定時年齢、生年月日、性別、身長、体重等の患者情報が含まれる。
歩行前情報領域134には、歩行開始時の時間、SpO2、脈拍数、息切れ、疲労感が含まれる。
歩行後情報領域135には、歩行終了時の時間、SpO2、脈拍数、息切れ、疲労感が含まれる。
歩行試験概要領域136には、SpO2最低値、脈拍数最大値、酸素吸入量、総歩行距離等が含まれる。なお、SpO2最低値と脈拍数最大値を計算する際、最初の1分間のデータは解析から除外される。
コメント領域137には、コメントが記載される。
グラフ領域138には、移動平均後のSpO2のグラフ、脈拍数のグラフ(移動平均なし)、労作情報のグラフ(移動平均なし)が描画される。
(5)トレンドグラフ(24時間表示)レポート
図15に、トレンドグラフ(24時間表示)レポートR5の例を示す。
トレンドグラフ(24時間表示)レポートR5には、ヘッダー部領域141、測定解析情報領域142、トレンドグラフ領域143が含まれる。
ヘッダー部領域141には、レポートのタイトル、患者名、患者ID、検査ID等が含まれる。
測定解析情報領域142には、測定開始日時、測定終了日時、測定時間、SpO2移動平均時間、生年月日等が含まれる。
トレンドグラフ領域143には、移動平均後のSpO2のグラフ、脈拍数のグラフ(移動平均なし)、移動平均後の労作情報のグラフが描画される。ここでは、1ページあたり24時間のデータが含まれる。
(6)トレンドグラフ(横軸60分表示)レポート
図16に、トレンドグラフ(横軸60分表示)レポートR6の例を示す。
トレンドグラフ(横軸60分表示)レポートR6には、ヘッダー部領域151、測定解析情報領域152、トレンドグラフ領域153が含まれる。
ヘッダー部領域151には、レポートのタイトル、患者名、患者ID、検査ID等が含まれる。
測定解析情報領域152には、測定開始日時、測定終了日時、測定時間、SpO2移動平均時間等が含まれる。
トレンドグラフ領域153には、移動平均後のSpO2のグラフ、脈拍数のグラフ(移動平均なし)、移動平均後の労作情報のグラフが描画される。ここでは、1行あたり60分のデータが含まれる。1行の上段には、SpO2のグラフと脈拍数のグラフが描画され、下段には、労作情報のグラフが描画されている。
図17は、情報処理装置30において実行されるローカルデータ解析処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部31と記憶部34に記憶されているプログラムとの協働により実行される。ローカルデータ解析処理は、情報処理装置30の記憶部34に保存されている測定データを解析する処理である。
まず、制御部31により、情報処理装置30の記憶部34に保存されている測定データのリストが表示部33に表示される(ステップS41)。
次に、表示部33に表示されている測定データのリストにおいて、操作部32からの操作により、解析対象とする測定データが選択される(ステップS42)。
次に、制御部31により、選択された測定データに付加されている解析モード情報が示す解析モードに基づいて、測定データに移動平均がかけられ、表示部33に波形が表示される(ステップS43)。具体的には、図9に示す測定データ波形表示画面332のような波形が表示される。ステップS43の処理の詳細は、測定データ読み込み処理(図6参照)のステップS11の処理と同様である。
次に、制御部31により、測定データ波形表示画面332において、解析レポートアイコン74が押下されたか否かが判断される(ステップS44)。
解析レポートアイコン74が押下された場合には(ステップS44;YES)、制御部31により、解析処理が行われる(ステップS45)。解析処理については、既に図10を参照して説明したので、詳細な説明を省略する。
ステップS45の後、又は、ステップS44において、解析レポートアイコン74が押下されない場合には(ステップS44;NO)、ローカルデータ解析処理が終了する。
図18は、情報処理装置30において実行される測定データ削除処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部31と記憶部34に記憶されているプログラムとの協働により実行される。測定データ削除処理は、情報処理装置30の表示部33に機器設定画面が表示された状態で実行される。
ステップS51~ステップS53の処理は、測定データ読み込み処理(図6参照)のステップS1~ステップS3の処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、制御部31により、情報処理装置30に接続されているパルスオキシメーター10のリストが表示部33に表示される(ステップS54)。
また、制御部31により、ステップS53の読み込み有無判定処理の結果に基づいて、リスト上の各パルスオキシメーター10の読み込み状況について、「未」又は「済」が表示される(ステップS55)。或るパルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている全ての測定データが読み込み済みである場合には、このパルスオキシメーター10に対応する読み込み状況は「済」と表示される。或るパルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データの中で読み込まれていない測定データがある場合には、このパルスオキシメーター10に対応する読み込み状況は「未」と表示される。
図19に、表示部33に表示される機器設定画面333の例を示す。機器設定画面333には、機器リスト表示領域81、データ削除選択領域82、実行ボタン83、キャンセルボタン84等が含まれる。
機器リスト表示領域81には、情報処理装置30に接続されているパルスオキシメーター10の情報が表示される。機器リスト表示領域81には、対象機器選択欄91、機器番号欄92、検査ID欄93、読み込み状況欄94等が設けられている。
対象機器選択欄91には、処理対象とするパルスオキシメーター10(機器)を選択するためのチェックボックスが設けられている。ユーザーは、測定データを削除したいパルスオキシメーター10に対応するチェックボックスにチェックを入れる。
機器番号欄92には、パルスオキシメーター10の機器番号が表示される。
検査ID欄93には、パルスオキシメーター10に設定されている検査IDが表示される。
読み込み状況欄94には、パルスオキシメーター10内の測定データが情報処理装置30に読み込み済みであるか否かが表示される。パルスオキシメーター10内の全ての測定データが読み込み済みである場合には「済」、読み込まれていない測定データがある場合には「未」が表示される。
なお、パルスオキシメーター10の測定時に誤って電源ボタン12aをON/OFFする等、測定ミスにより生成された測定データは、基本的には短時間ファイルであり、読み込む必要がない。そのため、測定時間が予め定められた閾値以下の測定データ(短時間ファイル)については、読み込み状況の判断の対象外とすることとしてもよい。つまり、或るパルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データのうち、読み込まれていない測定データがあったとしても、それが短時間ファイルである場合には、読み込み状況を「済」としてもよい。
データ削除選択領域82には、機器リスト表示領域81において選択されたパルスオキシメーター10内の測定データを削除することを選択するためのチェックボックスが設けられている。
実行ボタン83は、選択されたパルスオキシメーター10内の測定データの削除を指示するためのボタンである。
キャンセルボタン84は、選択されたパルスオキシメーター10内の測定データの削除をキャンセルするためのボタンである。
次に、表示部33に表示されているパルスオキシメーター10のリストにおいて、操作部32からの操作により、測定データを削除するパルスオキシメーター10が選択される(ステップS56)。具体的には、機器設定画面333の機器リスト表示領域81において、測定データを削除するパルスオキシメーター10の対象機器選択欄91にチェックが入れられる。
次に、操作部32からの操作により、測定データの削除指示が行われると、制御部31により、通信部35を介して、選択されたパルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されている測定データが削除される(ステップS57)。具体的には、機器設定画面333のデータ削除選択領域82にチェックが入れられ、実行ボタン83が押下されると、表示部33に確認画面が表示される。そして、確認画面に設けられたOKボタンが押下されると、選択されたパルスオキシメーター10内の測定データが削除される。
以上で、測定データ削除処理が終了する。
データの削除は、慎重に行うべき作業である。本実施の形態では、機器設定画面333において、読み込まれていないデータの有無を確認できるため、パルスオキシメーター10内のデータを安心して削除することができる。
測定データ削除処理は、パルスオキシメーター10を患者に貸し出す前の準備として行われてもよいし、測定データ読み込み処理(図6参照)に続けて行われてもよい。後者の場合、機器設定画面333への遷移指示があった場合に、測定データ削除処理のステップS52以降の処理が行われる。
次に、ユーザーが解析モード情報定義テーブル341(図5参照)の内容(移動平均時間、作成レポート)をカスタマイズする処理について説明する。
図20に、情報処理装置30の表示部33に表示される解析情報設定画面334の例を示す。解析情報設定画面334には、解析モード選択領域201、作成レポート選択領域202、移動平均時間選択領域203、保存ボタン204、キャンセルボタン205等が含まれる。
解析モード選択領域201は、設定対象とする解析モードを選択するための領域である。
作成レポート選択領域202は、作成される解析レポートの種類を選択するための領域である。作成レポート選択領域202では、解析レポートの種類を複数選択可能である。
移動平均時間選択領域203は、SpO2データに対する移動平均時間を選択するための領域である。
保存ボタン204は、解析情報設定画面334における設定内容の保存を指示するためのボタンである。
キャンセルボタン205は、解析情報設定画面334における設定変更をキャンセルするためのボタンである。
ユーザーの操作部32からの操作により、解析情報設定画面334の解析モード選択領域201において、設定対象とする解析モードが選択され、作成レポート選択領域202において、作成される解析レポートの種類が選択され、移動平均時間選択領域203において、SpO2データに対する移動平均時間が選択される。その後、保存ボタン204が押下されると、制御部31により、解析モード情報定義テーブル341の内容が書き換えられる。このようにして、解析モード情報ごとに、波形表示及び/又は解析の条件を変更することができる。
なお、既存の解析モードに対する設定内容を変更するだけでなく、新たな解析モードを解析モード情報定義テーブル341に追加可能としてもよい。
また、解析情報設定画面334において、労作情報に対する移動平均時間を変更可能としてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、情報処理装置30の制御部31は、パルスオキシメーター10のメモリー部18に記憶されていた測定データに解析モード情報を付加して記憶部34に保存させるので、パルスオキシメーター10(生体情報測定装置)により得られた測定データに対して、当該測定データに適した解析を行うことができる。
例えば、測定データに付加された解析モード情報に基づいて、当該測定データについて波形を表示することができる。
また、測定データに付加された解析モード情報に基づいて、解析モードに対応する解析レポートを作成するために、当該測定データについて、レポートの作成に必要な解析を行うことができる。
また、解析モード情報定義テーブル341(図5参照)の内容を変更することで、解析モード情報ごとの波形表示及び解析の条件を変更することができる。例えば、SpO2移動平均時間を変更することで、SpO2データの波形の表示態様や、SpO2の解析条件を変更することができる。また、作成レポートを変更することで、作成される解析レポートや、解析レポートの作成に伴う統計計算の項目等を変更することができる。
また、測定データを読み込む際に、読み込み画面331(図8参照)において、読み込み対象とする測定データの解析モードを選択することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る生体情報解析システム及び情報処理装置の例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、パルスオキシメーター10がSpO2及び脈拍数を含む生体情報や労作情報を測定する場合について説明したが、パルスオキシメーター10により測定される情報に、SpO2、脈拍数、労作情報のいずれかが含まれないこととしてもよい。
また、解析モード情報に基づく測定データの波形表示、解析モード情報に基づく測定データの解析は、いずれか一方のみを行うこととしてもよい。
また、解析モード情報ごとの波形表示の条件、解析モード情報ごとの解析の条件について、いずれか一方のみを変更可能としてもよい。
また、上記実施の形態では、情報処理装置30の制御部31が測定データを読み込み、測定データを情報処理装置30内の記憶部34に保存する場合について説明したが、測定データに解析モード情報を付加して保存させる保存先は、クラウド上であってもよい。また、パルスオキシメーター10から測定データを取得する機能以外の情報処理装置30の処理(測定データに解析モード情報を付加して保存する処理、解析モード情報に基づいて測定データの波形表示及び/又は解析を行う処理等)を、クラウドサーバーが行うこととしてもよい。
また、上記実施の形態では、情報処理装置30において、パルスオキシメーター10から測定データを読み込む際に、解析モードを選択することとしたが、パルスオキシメーター10で生体情報を測定する際に、表示部13に表示される測定画面において解析モードを選択することで、メモリー部18に記憶される測定データに対する解析モードを設定することとしてもよい。この場合、パルスオキシメーター10の制御部11は、測定された生体情報の測定データに、解析モードを示す解析モード情報を付加してメモリー部18に記憶させる。そして、解析モード情報と測定データとが対応付けられてメモリー部18に記憶され、情報処理装置30がパルスオキシメーター10から測定データを読み込む際に、測定データと解析モード情報との対応関係を含めて取得することになる。
また、測定データにおける測定時間や労作情報を用いて、情報処理装置30又はパルスオキシメーター10のアプリケーションが、自動的に解析モードを判定するようにしてもよい。例えば、測定データの測定時間が6分間程度であり、労作情報から6分間程度の患者の動きが検知された場合に、歩行試験とみなすこととしてもよい。
また、或る測定データに対し、解析情報設定画面334(図20参照)と同様の設定画面において、作成レポートや移動平均時間を変更して解析を行う度に、作業履歴として解析結果(波形表示条件、解析条件、解析レポート等)を保存しておき、各作業履歴に対応する解析結果を参照可能としてもよい。
各処理を実行するためのプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体としては、上記の例に限定されず、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 パルスオキシメーター
11 制御部
14 生体情報測定部
15 加速度検知部
18 メモリー部
19 通信部
30 情報処理装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部
100 生体情報解析システム
331 読み込み画面
332 測定データ波形表示画面
333 機器設定画面
334 解析情報設定画面
341 解析モード情報定義テーブル
R1 解析概要レポート
R2 SpO2解析レポート
R3 脈拍数解析レポート
R4 歩行試験レポート
R5 トレンドグラフ(24時間表示)レポート
R6 トレンドグラフ(横軸60分表示)レポート

Claims (6)

  1. 被検者の動脈血酸素飽和度及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データを記憶するメモリー部と、を有する生体情報測定装置と、
    前記生体情報測定装置のメモリー部から測定データを読み込み、当該測定データに解析モード情報を付加して記憶部に保存させる制御部を有する情報処理装置と、
    を備える生体情報解析システム。
  2. 前記制御部は、前記測定データに付加された前記解析モード情報に基づいて、当該測定データについて波形表示及び/又は解析を行う請求項1に記載の生体情報解析システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記解析モード情報ごとに、波形表示及び/又は解析の条件を変更するための条件変更部を有する請求項2に記載の生体情報解析システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記測定データを読み込む際に、当該測定データに対する解析モード情報を選択するためのモード選択部を有し、
    前記制御部は、前記選択された解析モード情報を前記測定データに付加する請求項1から3のいずれか一項に記載の生体情報解析システム。
  5. 被検者の動脈血酸素飽和度及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データを記憶するメモリー部と、を有する生体情報測定装置のメモリー部から測定データを読み込み、当該測定データに解析モード情報を付加して記憶部に保存させる制御部を備える情報処理装置。
  6. 被検者の動脈血酸素飽和度及び/又は脈拍数を生体情報として測定する生体情報測定部と、当該測定された生体情報の測定データに、解析モード情報を付加して記憶するメモリー部と、を有する生体情報測定装置。
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