JP2022066735A - タービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法 - Google Patents

タービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法 Download PDF

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正 吉田
Tadashi Yoshida
篤治 岡田
Tokuji Okada
周平 岡田
Shuhei Okada
裕 猿渡
Yutaka Saruwatari
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Abstract

【課題】タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができるタービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法を提供する。【解決手段】動翼列の一方側に位置する第1軸受、及び動翼列の他方側に位置する第2軸受のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータの曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出装置は、タービンロータのうち第1軸受によって支持される第1支持部よりタービンロータの一端側に位置する第1位置における変位を取得する第1変位取得部と、タービンロータのうち動翼列の一方側に位置するとともに第1位置より第1軸受側に位置する第2位置における変位を取得する第2変位取得部と、第1変位取得部が取得する変位と第2変位取得部が取得する変位との差分を算出する演算部と、を備える。【選択図】 図2

Description

本開示は、タービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法に関する。
タービンロータの異常を検出する技術として、例えば、特許文献1には、軸受部に対するタービンロータの変位とタービンロータの回転数とに基づいて、タービンロータの偏心率を演算することが開示されている。
特開2017-044572号公報
タービンロータは、車室の変形や冷却蒸気による急激な冷却などによって曲がってしまう場合がある。タービンロータが曲がっていると、タービンロータの回転によって発生する振動が大きくなり、タービンの信頼性を低下させる虞がある。このため、タービンロータの曲がりを高精度に検出可能であることが望まれる。しかしながら、特許文献1は、軸受部に対するタービンロータの偏心率を演算するものであって、運転中、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することについては何ら開示されていない。
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができるタービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係るタービンロータの曲がり検出装置は、動翼列の一方側に位置する第1軸受、及び前記動翼列の他方側に位置する第2軸受のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータの曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出装置であって、前記タービンロータのうち前記第1軸受によって支持される第1支持部より前記タービンロータの一端側に位置する第1位置における変位を取得する第1変位取得部と、前記タービンロータのうち前記動翼列の一方側に位置するとともに前記第1位置より前記第1軸受側に位置する第2位置における変位を取得する第2変位取得部と、前記第1変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分を算出する演算部と、を備える。
上記目的を達成するため、本開示に係るタービンロータの曲がり検出方法は、動翼列の一方側に位置する第1軸受、及び前記動翼列の他方側に位置する第2軸受のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータの曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出方法であって、前記タービンロータのうち前記第1軸受によって支持される第1支持部より前記タービンロータの一端側に位置する第1位置における変位を取得するステップと、前記タービンロータのうち前記動翼列の一方側に位置するとともに前記第1位置より前記第1軸受側に位置する第2位置における変位を取得するステップと、前記第1位置における前記変位と前記第2位置における前記変位との差分を算出するステップと、を備える。
本開示のタービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法によれば、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。
第1実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置を適用したタービンの概略構成図である。 第1実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の概略構成図である。 第2実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置を適用したタービンの概略構成図である。 第2実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の概略構成図である。 第2実施形態に係る第1回転波形生成部が生成する第1回転波形の一例である。 第2実施形態に係る第2回転波形生成部が生成する第2回転波形の一例である。 第2実施形態に係る位相基準取得部が取得する位相基準信号の一例である。 第3実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の概略構成図である。 第3実施形態に係る表示装置によって表示される極座標の一例である。 第4実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置を適用したタービンの概略構成図である。 第4実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の概略構成図である。 一実施形態に係るタービンロータの曲がり検出方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態によるタービンロータの曲がり検出装置及びタービンロータの曲がり検出方法について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置1(以下、曲がり検出装置1とする)を適用したタービン100の概略構成図である。図1に示すように、タービン100は、タービンロータ102と、タービンロータ102に設けられた動翼列104と、タービンロータ102を回転可能に支持する第1軸受106と、動翼列104を挟んで第1軸受106とは反対側に位置し、タービンロータ102を回転可能に支持する第2軸受108と、を含む。このようなタービン100は、例えば、蒸気のエネルギーを回転エネルギーに変換する蒸気タービンである。
タービンロータ102は、棒形状を有し、回転軸線Oに沿って延びている。タービンロータ102は、動翼列104が蒸気のような流体から力を受けることで、回転軸線Oを中心として回転する。以下では、回転軸線Oが延びる方向を単に「軸線方向」とする。本開示では、第1軸受106は動翼列104の軸線方向の一方側に位置し、第2軸受108は動翼列104の軸線方向の他方側に位置している。このようなタービンロータ102は、特に限定されないが、例えば、焼鈍による曲げ直しを実施されたタービンロータ102である。
図1に例示する形態では、タービン100は、曲がり検出装置1がタービンロータ102の曲がりを検出するための検出端として、第1変位センサ112と、第2変位センサ114と、を含む。
第1変位センサ112は、タービンロータ102のうち第1軸受106によって支持される第1支持部118よりタービンロータ102の一端120側に位置する第1位置P1におけるタービンロータ102の径方向の第1変位x1を検出する。以下では、タービンロータ102の径方向を単に「径方向」とする。
第2変位センサ114は、タービンロータ102のうち動翼列104の軸線方向の一方側に位置するとともに第1位置P1より第1軸受106側に位置する第2位置P2における径方向の第2変位x2を検出する。図1に例示する形態では、第2位置P2は、第1位置P1と第1支持部118との間に位置している。
第1変位センサ112及び第2変位センサ114のそれぞれは、特に限定されないが、例えば、高周波磁界を利用して、その磁束密度の変化が変位に比例から該測定対象物表面との距離を非接触で検出する渦電流式変位センサで構成される。
第1変位センサ112及び第2変位センサ114のそれぞれは、曲がり検出装置1と電気的に接続されている。曲がり検出装置1は、第1変位センサ112及び第2変位センサ114のそれぞれで検出した検出値を取得できるようになっている。
(第1実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の構成)
第1実施形態に係る曲がり検出装置1の構成について説明する。曲がり検出装置1は、電子制御装置などのコンピュータであって、図示しないCPUやGPUといったプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、及びI/Oインターフェイスなどを備える。曲がり検出装置1は、メモリにロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(演算等)することで、曲がり検出装置1が備える各機能部を実現する。図2を参照して、曲がり検出装置1の各機能部について説明する。
図2は、一実施形態に係る曲がり検出装置1の概略構成図である。図2に示すように、曲がり検出装置1は、第1変位取得部2と、第2変位取得部4と、演算部6と、を含む。
第1変位取得部2は、第1変位センサ112が検出した第1変位x1を取得する。第2変位取得部4は、第2変位センサ114が検出した第2変位x2を取得する。演算部6は、第1変位x1と第2変位x2との第1差分Δxaを算出する。第1実施形態では、タービンロータ102の第2位置P2はタービンロータ102の第1位置P1より第1軸受106側に位置しているので、タービンロータ102の曲がりが発生した際に、第2変位x2は第1変位x1より小さい値で推移する。
(第1実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の作用・効果)
タービンロータ102は、第1軸受106と第2軸受108との間の領域(中央部111)で曲がることがある。例えば、タービンロータ102の中央部111は、U字形状となるように径方向に凹む。このタービンロータ102の曲がりを、タービンロータ102の第1位置P1における第1変位x1だけ、又は第2位置P2における第2変位x2だけで検出しようとしても、検出値の変化量自体が小さく、タービンロータ102の曲がりの発生有無を検出することができない虞がある。
これに対して、第1実施形態によれば、曲がり検出装置1の演算部6は、タービンロータ102の第1位置P1における径方向の第1変位x1と、タービンロータ102の第1位置P1とは軸線方向における位置が異なる(第1位置P1とは第1軸受106から異なる距離に位置する)タービンロータ102の第2位置P2における径方向の第2変位x2との第1差分Δxaを算出する。
第1変位x1及び第2変位x2は、例えば、雑音やドリフトによって生じる共通のばらつきを含む。このため、第1変位x1だけや第2変位x2だけを監視しても、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高感度に検出することができない虞がある。これに対して、第1差分Δxaは第1変位x1と第2変位x2との差分であるので、第1差分Δxaに共通のばらつきが含まれないようにする、又は、第1差分Δxaに含まれる共通のばらつきを非常に小さくすることができる。よって、第1差分Δxaを監視することで、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。また、曲がり検出装置1の演算部6によって第1差分Δxaをリアルタイムで算出し、タービンロータ102の曲がりの発生有無をリアルタイムで監視することができる。
第1実施形態では、タービンロータ102の第2位置P2は第1位置P1と第1支持部118との間に位置しているが、本開示はこの実施形態に限定されない。一実施形態では、タービンロータ102の第2位置P2は第1支持部118に位置する。つまり、第2変位取得部4は第1支持部118の径方向の第2変位x2を取得する。第1支持部118は、第1軸受106によって回転可能に支持されている部分なので、タービンロータ102の曲がりが発生しても、第2変位x2が非常に小さい値で推移する部分である。このため、タービンロータ102の曲がりが発生した際に、第1差分Δxaの変化量が大きくなり、タービンロータ102の曲がりの発生有無をさらに高感度で検出することができる。
このように第1差分Δxaの変化量が大きくなるように、第1位置P1及び第2位置P2が設定されることが望ましい。一実施形態では、第1位置P1は、第1支持部118とタービンロータ102の一端120との間において、タービンロータ102の一端120側に位置する。タービンロータ102が曲がっていると、第1変位x1は第1支持部118から一端120に向かうにつれて大きくなることがある。特に、タービンロータ102の一端120がタービンロータの102の先端のうち発電機のような別の装置と連結されるタービンロータ102の他端122とは反対側に位置する場合、タービンロータ102の曲がりが発生すると、第1変位x1が大きい値で推移する。このため、第1位置P1を第1支持部118よりもタービンロータ102の一端120に近い側に位置させることで、タービンロータ102の曲がりが発生した際に、第1差分Δxaの変化量を大きくすることができる。よって、タービンロータ102の曲がりの発生有無をさらに高感度で検出することができる。一実施形態では、第1差分Δxaが予め定められた値より大きくなるように、タービンロータ102の第1位置P1及び第2位置P2のそれぞれが設定される。このような構成によれば、第1差分Δxaの監視を容易化することができる。
タービン100の運転中にタービンロータ102が曲がると、焼鈍による曲げ直しを実施し、再びタービン100を運転させることがある。この曲げ直しを受けたタービンロータ102は、タービン100の再運転中に高温・高圧の蒸気によって曲がり戻りを起こすことがある。タービンロータ102が曲がり戻ると、タービンロータ102の振動が急激に増加する。第1実施形態によれば、タービンロータ102は、焼鈍による曲げ直しを実施されたタービンロータ102を含むので、タービン100の運転中にタービンロータ102の曲がりを検出し、タービンロータ102の振動の急激な増加を抑制することができる。
<第2実施形態>
本開示の第2実施形態に係る曲がり検出装置1について説明する。第2実施形態は、第1回転波形生成部8、第2回転波形生成部10、及び位相基準取得部12をさらに備えている点で第1実施形態とは異なるが、それ以外の構成は第1実施形態で説明した構成と同じである。第2実施形態において、第1実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3は、第2実施形態に係る曲がり検出装置1を適用したタービン100の概略構成図である。図3に示すように、タービン100は、タービンロータ102の回転を検出するための検出端として、回転パルスセンサ116をさらに含む。
回転パルスセンサ116は、タービンロータ102の回転を検出してパルス信号を出力するためのセンサである。このような回転パルスセンサ116は、例えば、第1位置P1よりも軸線方向の一方側に位置するパルス位置P0における径方向のパルス変位x0を検出する変位センサである。図3に例示する形態では、パルス位置P0は、タービンロータ102の回転によってタービンロータ102の外周面に形成されるキー溝110が通過する位置に設定されている。パルス変位x0は回転パルスセンサ116によってリアルタイムで検出され、この検出されるパルス変位x0はリアルタイムで曲がり検出装置1の位相基準取得部12に送信される。
(第2実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の構成)
図4は、第2実施形態に係る曲がり検出装置1の概略構成図である。図4に示すように、曲がり検出装置1は、第1回転波形生成部8、第2回転波形生成部10と、位相基準取得部12と、をさらに含む。
第1回転波形生成部8は、第1変位取得部2が取得する第1変位x1に基づいて第1回転波形14を生成する。第2回転波形生成部10は、第2変位取得部4が取得する第2変位x2に基づいて第2回転波形16を生成する。位相基準取得部12は、回転中のタービンロータ102の位相基準信号18を取得する。
図5A~図5Cを参照して、第1回転波形14、第2回転波形16、及び位相基準信号18のそれぞれについて説明する。図5Aは、第1回転波形14の一例である。図5Bは、第2回転波形16の一例である。図5Cは、位相基準信号18の一例である。
第1回転波形生成部8は、第1変位取得部2から第1変位x1をリアルタイムで取得し、図5Aに示すような第1回転波形14を生成する。第1回転波形14は、タービンロータ102の曲がりによって発生するタービンロータ102の振動に起因する。タービンロータ102の曲がりが大きくなると、タービンロータ102の第1位置P1における振れ回りも大きくなる。
第2回転波形生成部10は、第2変位取得部4から第2変位x2をリアルタイムで取得し、図5Bに示すような第2回転波形16を生成する。第2回転波形16は、タービンロータ102の曲がりによって発生するタービンロータ102の振動に起因する。タービンロータ102の曲がりが大きくなると、タービンロータ102の第2位置P2における振れ回りも大きくなる。
位相基準取得部12は、回転パルスセンサ116が検出するパルス変位x0をリアルタイムで取得し、図5Cに示すような、タービンロータ102の回転に伴って生じるパルス波形を決定する。このパルス波形は、上述したキー溝110に起因する。即ち、タービンロータ102が回転すると、タービンロータ102の外周面に形成されたキー溝110の部分においてパルス変位x0が大きく変化する。このパルス変位x0が大きく変化した部分が、第1回転波形14及び第2回転波形16のそれぞれに対する位相基準20となる。つまり、位相基準取得部12は、第1回転波形14及び第2回転波形16のそれぞれにおける位相角の位相基準信号18となるパルス波形を決定する。
演算部6は、第1回転波形14の第1振幅A1と第2回転波形16の第2振幅A2との振幅差分ΔAを算出する。第2実施形態では、図5Aに示すように、第1回転波形14の第1振幅A1は第1回転波形14の振幅の最大値と最小値との差である。より具体的には、第1回転波形14の第1振幅A1は、タービンロータ102の1回転中における第1回転波形14の振幅の最大値と最小値との差である。同様に、図5Bに示すように、第2回転波形16の第2振幅A2は、第2回転波形16の振幅の最大値と最小値との差である。より具体的には、第2回転波形16の第2振幅A2は、タービンロータ102の1回転中における第2回転波形16の振幅の最大値と最小値との差である。尚、タービンロータ102の1回転に要する時間は、位相基準20から次の位相基準20が検出されるまでの時間に相当する。
演算部6は、位相基準信号18に対する第1回転波形14の第1位相角θ1、及び位相基準信号18に対する第2回転波形16の第2位相角θ2を算出する。図5A及び図5Bを参照して、第1位相角θ1及び第2位相角θ2の算出について説明する。尚、説明のため、図5A及び図5Bのそれぞれには、位相基準信号18(パルス波形)が点線で重畳されている。
第1回転波形14の第1位相角θ1は、位相基準20が検出されるタイミングと第1変位x1(第1回転波形14の振幅)が最大値となるタイミングとの時間差(角度差)である。第1変位x1が最大となるタイミングとは、例えば、タービンロータ102の振れ回りにより第1位置P1が第1変位センサ112に最も近づいたタイミングである。同様に、第2回転波形16の第2位相角θ2は、位相基準20が検出されるタイミングと第2変位x2(第2回転波形16の振幅)が最大値となるタイミングとの時間差(角度差)である。第2変位x2が最大となるタイミングとは、例えば、タービンロータ102の振れ回りにより第2位置P2が第2変位センサ114に最も近づいたタイミングである。
(第2実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の作用・効果)
曲がりが発生しているタービンロータ102を回転させると、第1回転波形14の振幅は大きく変化するのに対して、第2回転波形16の振幅は僅かに変化する。第2実施形態によれば、演算部6は第1回転波形14の第1振幅A1と第2回転波形16の第2振幅A2との振幅差分ΔAを算出する。
第1振幅A1及び第2振幅A2は、例えば、雑音やドリフトによって生じる共通のばらつきを含む。このため、第1振幅A1だけや第2振幅A2だけを監視しても、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高感度に検出することができない虞がある。これに対して、振幅差分ΔAは第1振幅A1と第2振幅A2との差分であるので、振幅差分ΔAに共通のばらつきが含まれないようにする、又は、振幅差分ΔAに含まれる共通のばらつきを非常に小さくすることができる。よって、振幅差分ΔAを監視することで、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。
曲がりが発生しているタービンロータ102を回転させると、第1回転波形14の第1位相角θ1及び第2回転波形16の第2位相角θ2のぞれぞれも変化する。曲がりが大きくなると、第1位相角θ1と第2位相角θ2との位相角差分Δθが大きくなる。第2実施形態によれば、演算部6は、第1回転波形14の第1振幅A1と第2回転波形16の第2振幅A2との振幅差分ΔAに加え、第1回転波形14の第1位相角θ1及び第2回転波形16の第2位相角θ2を算出し、第1位相角θ1と第2位相角θ2との位相角差分Δθを監視することで、タービンロータ102の曲がりの発生有無をさらに高感度で検出することができる。
尚、第2実施形態では、演算部6は、第1回転波形14の第1振幅A1と第2回転波形16の第2振幅A2との振幅差分ΔA、第1回転波形14の第1位相角θ1、及び第2回転波形16の第2位相角θ2を算出していたが、本開示はこの形態に限定されない。例えば、演算部6は、振幅差分ΔAを算出するが、第1位相角θ1及び第2位相角θ2のそれぞれを算出しないように構成されてもよい。
<第3実施形態>
本開示の第3実施形態に係る曲がり検出装置1について説明する。第3実施形態は、表示装置22をさらに備えている点で第2実施形態とは異なるが、それ以外の構成は第2実施形態で説明した構成と同じである。第3実施形態において、第2実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(第3実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の構成)
図6は、第3実施形態に係る曲がり検出装置1の概略構成図である。図6に示すように、曲がり検出装置1は表示装置22をさらに備える。
表示装置22は、タービンロータ102の回転ごとに、第1回転波形14の第1振幅A1と第1位相角θ1とを含む第1振動ベクトル24、及び第2回転波形16の第2振幅A2と第2位相角θ2とを含む第2振動ベクトル26、のそれぞれを極座標28に表示する。
ここで、表示装置22によって表示される第1振動ベクトル24及び第2振動ベクトル26について説明する。図7は、第3実施形態に係る表示装置22によって表示される第1振動ベクトル24及び第2振動ベクトル26の一例である。
図7に例示する形態では、極座標28は回転軸線Oを原点として形成されている。この極座標28は、タービンロータ102の位相基準20を0°として形成されている。また、この極座標28は、第1振動ベクトル24及び第2振動ベクトル26のそれぞれのプロット位置が回転軸線Oからずれた状態として表示可能となっている。極座標28には回転軸線Oから10ミクロン離れるごとに円形の目盛りが図示されている。
表示装置22は、このような極座標28に、タービンロータ102の1回転ごとに第1振動ベクトル24及び第2振動ベクトル26のそれぞれをプロットする。図7に例示する形態では、表示装置22は、第1振動ベクトル24を極座標28に複数回プロットすることで形成される第1領域30と、第2振動ベクトル26を極座標28に複数回プロットすることで形成される第2領域32と、をさらに表示している。
(第3実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の作用・効果)
第3実施形態によれば、表示装置22を介して、第1振動ベクトル24及び第2振動ベクトル26のそれぞれがプロットされた極座標28を視認し、振幅差分ΔA及び位相角差分Δθからタービンロータ102の曲がりの発生有無を知ることができる。
<第4実施形態>
本開示の第4実施形態に係る曲がり検出装置1について説明する。第4実施形態は、第3変位取得部34及び判定装置36をさらに備えている点で第1実施形態とは異なるが、それ以外の構成は第1実施形態で説明した構成と同じである。第4実施形態において、第1実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。別の一実施形態では、第2実施形態に係る検出装置1が、第3変位取得部34及び判定装置36をさらに備える。別の一実施形態では、第3実施形態に係る検出装置1が、第3変位取得部34及び判定装置36をさらに備える。
(第4実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の構成)
図8は、第4実施形態に係る曲がり検出装置1を適用したタービン100の概略構成図である。図4に例示する形態では、タービン100は、タービンロータ102の曲がりを検出するための検出端として、第3変位センサ124をさらに含む。
第3変位センサ124は、タービンロータ102のうち動翼列104の軸線方向の他方側に位置する第3位置P3における径方向の第3変位x3を検出する。図8に例示する形態では、第3位置P3は、タービンロータ102のうち第2軸受108によって支持される第2支持部126よりタービンロータ102の他端122側に位置している。別の一実施形態では、タービンロータ102の第3位置P3は第2支持部126に位置している。
図9は、第4実施形態に係る曲がり検出装置1の概略構成図である。図4に示すように曲がり検出装置1は、第3変位取得部34と、判定装置36と、をさらに備える。
第3変位取得部34は、第3変位センサ124が検出した第3変位x3を取得する。そして、演算部6は、第2変位x2と第3変位x3との第2差分Δxbを算出する。
判定装置36は、第1差分Δxaが予め定められた第1閾値より大きくなり、且つ、第2差分Δxbが予め定められた第2閾値より大きくなった場合に、タービンロータ102が曲がり状態にあると判定する。判定装置36は、第1差分Δxaが第1閾値以下である、又は、第2差分Δxbが第2閾値以下であると、タービンロータ102は曲がり状態ではないと判定する。
(第4実施形態に係るタービンロータの曲がり検出装置の作用・効果)
第4実施形態によれば、タービンロータ102の第1位置P1における第1変位x1と第2位置P2における第2変位x2との第1差分Δxaに加え、タービンロータ102の第2位置P2における第2変位x2と第3位置P3における第3変位x3との第2差分Δxbも算出する。このため、第1差分Δxaだけを監視する場合と比較して、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高信頼度で検出することができる。
また、タービンロータ102が曲がった状態で回転すると、第1位置P1及び第2位置P2と第3位置P3とが互いに逆相で振動することがある。言い換えると、タービンロータは2次モードの振動モードで振動することがある。このため、第1差分Δxa、及び第2差分Δxbの両方を監視することで、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高信頼度で検出することができる。
第4実施形態によれば、判定装置36は、第1差分Δxaが第1閾値より大きくなり、且つ、第2差分Δxbが第2閾値より大きくなると、タービンロータ102が曲がり状態であると判定する。つまり、判定装置36は、第1閾値及び第2閾値の両方の判定基準に基づいて、タービンロータ102の曲がり状態を判定するので、タービンロータ102の曲がりの誤判定を抑制することができる。
不図示であるが、一実施形態では、曲がり検出装置1は、判定装置36によってタービンロータ102が曲がり状態であると判定されると報知する報知装置をさらに含む。このような構成によれば、タービンロータ102が曲がり状態であることを速やかに知ることができる。
図10は、一実施形態に係るタービンロータの曲がり検出方法を示すフローチャートである。図10に示すように、タービンロータの曲がり検出方法は、第1変位取得ステップS1と、第2変位取得ステップS2と、第1差分算出ステップS3と、を含む。
第1変位取得ステップS1は、タービンロータ102の第1位置P1における第1変位x1を取得する。第2変位取得ステップS2は、タービンロータ102の第2位置P2における第2変位x2を取得する。第1差分算出ステップS3は、第1変位x1と第2変位x2との第1差分Δxaを算出する。
上述したように、第1変位x1及び第2変位x2は、例えば、雑音やドリフトによって生じる共通のばらつきを含む。しかしながら、このような方法によれば、第1差分Δxaは第1変位x1と第2変位x2との差分であるので、第1差分Δxaに共通のばらつきが含まれないようにする、又は、第1差分Δxaに含まれる共通のばらつきを非常に小さくすることができる。よって、タービンロータ102の曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]本開示に係るタービンロータの曲がり検出装置(1)は、
動翼列(104)の一方側に位置する第1軸受(106)、及び前記動翼列の他方側に位置する第2軸受(108)のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータ(102)の曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出装置であって、
前記タービンロータのうち前記第1軸受によって支持される第1支持部(118)より前記タービンロータの一端側に位置する第1位置(P1)における変位(x1)を取得する第1変位取得部(2)と、
前記タービンロータのうち前記動翼列の一方側に位置するとともに前記第1位置より前記第1軸受側に位置する第2位置(P2)における変位(x2)を取得する第2変位取得部(4)と、
前記第1変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分(Δxa)を算出する演算部(6)と、を備える。
タービンロータは、第1軸受と第2軸受との間の領域(中央部)で曲がることがある。このタービンロータの曲がりを、タービンロータの第1位置における変位だけ、又は第2位置における変位だけで検出しようとしても、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができない虞がある。これは、第1変位x1及び第2変位x2は、例えば、雑音やドリフトによって生じる共通のばらつきを含むためである。これに対して、上記[1]に記載の構成によれば、タービンロータの曲がり検出装置の演算部は、タービンロータの第1位置における変位と第2位置における変位との差分を算出するので、この算出された差分に共通のばらつきが含まれないようにする、又は、この算出された差分に含まれる共通のばらつきを非常に小さくすることができる。よって、演算部が算出する差分を監視することで、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の構成において、
前記第1変位取得部が取得する前記変位に基づいて第1回転波形(14)を生成する第1回転波形生成部(8)と、
前記第2変位取得部が取得する前記変位に基づいて第2回転波形(16)を生成する第2回転波形生成部(10)と、をさらに備え、
前記演算部は、前記第1回転波形の振幅(A1)と前記第2回転波形の振幅(A2)との差分を算出する。
曲がりが発生しているタービンロータが回転すると、第1回転波形の振幅及び第2回転波形の振幅のそれぞれは変化するが、例えば、雑音やドリフトによって生じる共通のばらつきを含む。このため、第1回転波形の振幅だけや第2回転波形の振幅だけを監視しても、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度に検出できない虞がある。これに対して、上記[2]に記載の構成によれば、第1回転波形の振幅と第2回転波形の振幅との差分を算出するので、この算出された差分に共通のばらつきが含まれないようにする、又は、この算出された差分に含まれる共通のばらつきを非常に小さくすることができる。よって、この差分を監視することで、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。
[3]幾つかの実施形態では、上記[2]に記載の構成において、
回転中の前記タービンロータの位相基準信号(18)を取得する位相基準取得部(12)をさらに備え、
前記演算部は、前記位相基準信号に対する前記第1回転波形の第1位相角(θ1)、及び前記位相基準信号に対する前記第2回転波形の第2位相角(θ2)を算出する。
曲がりが発生しているタービンロータが回転すると、第1回転波形の位相角及び第2回転波形の位相角のぞれぞれも変化する。上記[3]に記載の構成によれば、演算部は、第1回転波形の振幅と第2回転波形の振幅との差分に加え、第1回転波形の位相角及び第2回転波形の位相角を算出するので、タービンロータの曲がりの発生有無をさらに高感度で検出することができる。
[4]幾つかの実施形態では、上記[3]に記載の構成において、
前記タービンロータの回転ごとに、前記第1回転波形の振幅と前記第1位相角とを含む第1振動ベクトル(24)、及び前記第2回転波形の振幅と前記第2位相角とを含む第2振動ベクトル(26)、のそれぞれを極座標(28)に表示する表示装置(22)をさらに備える。
上記[4]に記載の構成によれば、表示装置を介して、第1振動ベクトル及び第2振動ベクトルのそれぞれを視認し、タービンロータの曲がりの発生有無を知ることができる。
[5]幾つかの実施形態では、上記[1]から[4]の何れか1つに記載の構成において、
前記タービンロータのうち前記動翼列の他方側に位置する第3位置(P3)の変位(x3)を取得する第3変位取得部(34)をさらに備え、
前記演算部は、前記第2変位取得部が取得する前記変位と前記第3変位取得部が取得する前記変位との差分(Δxb)を算出する。
上記[5]に記載の構成によれば、演算部は、タービンロータの第1位置における変位と第2位置における変位との差分に加え、第2位置における変位と第3位置における変位との差分も算出する。このため、タービンロータの曲がりの発生有無を高信頼度で検出することができる。
[6]幾つかの実施形態では、上記[5]に記載の構成において、
前記第1変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分が予め定められた第1閾値より大きくなり、且つ、前記第3変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分が予め定められた第2閾値より大きくなった場合に、前記タービンロータが曲がり状態にあると判定する判定装置(36)をさらに備える。
上記[6]に記載の構成によれば、判定装置は、第1位置における変位と第2位置における変位との差分が第1閾値より大きくなり、且つ、第3位置における変位と第2位置における変位との差分が第2閾値より大きくなると、タービンロータが曲がり状態であると判定する。つまり、判定装置は、第1閾値及び第2閾値の両方の判定基準に基づいて、タービンロータの曲がり状態を判定するので、タービンロータの曲がりの誤判定を抑制することができる。
[7]幾つかの実施形態では、上記[1]から[6]の何れか1つに記載の構成において、
タービンロータは、焼鈍による曲げ直しを実施されたタービンロータである。
タービンの運転中にタービンロータが曲がると、焼鈍による曲げ直しを実施し、再びタービンを運転させることがある。この曲げ直しを受けたタービンロータは、タービンの再運転中に高温・高圧の蒸気によって曲がり戻りを起こすことがある。タービンロータが曲がり戻ると、タービンロータの振動が急激に増加する。上記[7]に記載の構成によれば、タービンロータは焼鈍による曲げ直しを実施されたタービンロータであるので、本開示にかかるタービンロータの曲がり検出装置によってタービンの運転中にタービンロータの曲がりの発生有無を検出し、タービンロータの振動の急激な増加を抑制することができる。
[8]本開示に係るタービンロータの曲がり検出方法は、
動翼列の一方側に位置する第1軸受、及び前記動翼列の他方側に位置する第2軸受のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータの曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出方法であって、
前記タービンロータのうち前記第1軸受によって支持される第1支持部より前記タービンロータの一端側に位置する第1位置における変位を取得するステップ(S1)と、
前記タービンロータのうち前記動翼列の一方側に位置するとともに前記第1位置より前記第1軸受側に位置する第2位置における変位を取得するステップ(S2)と、
前記第1位置における前記変位と前記第2位置における前記変位との差分を算出するステップ(S3)と、を備える。
上記[8]に記載の方法によれば、タービンロータの曲がりが発生した際に変位が大きい値で推移する第1位置における変位と変位が小さい値で推移する第2位置における変位との差分を算出するので、タービンロータの曲がりの発生有無を高感度で検出することができる。
1 検出装置
2 第1変位取得部
4 第2変位取得部
6 演算部
8 第1回転波形生成部
10 第2回転波形生成部
12 位相基準取得部
14 第1回転波形
16 第2回転波形
18 位相基準信号
20 位相基準
22 表示装置
24 第1振動ベクトル
26 第2振動ベクトル
28 極座標
34 第3変位取得部
36 判定装置

100 タービン
102 タービンロータ
104 動翼列
106 第1軸受
108 第2軸受
112 第1変位センサ
114 第2変位センサ
116 回転パルスセンサ
118 第1支持部
124 第3変位センサ

S1 第1変位取得ステップ
S2 第2変位取得ステップ
S3 第1差分算出ステップ

Claims (8)

  1. 動翼列の一方側に位置する第1軸受、及び前記動翼列の他方側に位置する第2軸受のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータの曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出装置であって、
    前記タービンロータのうち前記第1軸受によって支持される第1支持部より前記タービンロータの一端側に位置する第1位置における変位を取得する第1変位取得部と、
    前記タービンロータのうち前記動翼列の一方側に位置するとともに前記第1位置より前記第1軸受側に位置する第2位置における変位を取得する第2変位取得部と、
    前記第1変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分を算出する演算部と、を備える、
    タービンロータの曲がり検出装置。
  2. 前記第1変位取得部が取得する前記変位に基づいて第1回転波形を生成する第1回転波形生成部と、
    前記第2変位取得部が取得する前記変位に基づいて第2回転波形を生成する第2回転波形生成部と、をさらに備え、
    前記演算部は、前記第1回転波形の振幅と前記第2回転波形の振幅との差分を算出する、
    請求項1に記載のタービンロータの曲がり検出装置。
  3. 回転中の前記タービンロータの位相基準信号を取得する位相基準取得部をさらに備え、
    前記演算部は、前記位相基準信号に対する前記第1回転波形の第1位相角、及び前記位相基準信号に対する前記第2回転波形の第2位相角を算出する、
    請求項2に記載のタービンロータの曲がり検出装置。
  4. 前記タービンロータの回転ごとに、前記第1回転波形の振幅と前記第1位相角とを含む第1振動ベクトル、及び前記第2回転波形の振幅と前記第2位相角とを含む第2振動ベクトル、のそれぞれを極座標に表示する表示装置をさらに備える、
    請求項3に記載のタービンロータの曲がり検出装置。
  5. 前記タービンロータのうち前記動翼列の他方側に位置する第3位置の変位を取得する第3変位取得部をさらに備え、
    前記演算部は、前記第2変位取得部が取得する前記変位と前記第3変位取得部が取得する前記変位との差分を算出する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のタービンロータの曲がり検出装置。
  6. 前記第1変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分が予め定められた第1閾値より大きくなり、且つ、前記第3変位取得部が取得する前記変位と前記第2変位取得部が取得する前記変位との差分が予め定められた第2閾値より大きくなった場合に、前記タービンロータが曲がり状態にあると判定する判定装置をさらに備える、
    請求項5に記載のタービンロータの曲がり検出装置。
  7. 前記タービンロータは、焼鈍による曲げ直しを実施されたタービンロータである、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のタービンロータの曲がり検出装置。
  8. 動翼列の一方側に位置する第1軸受、及び前記動翼列の他方側に位置する第2軸受のそれぞれによって回転可能に支持されるタービンロータの曲がりを検出するタービンロータの曲がり検出方法であって、
    前記タービンロータのうち前記第1軸受によって支持される第1支持部より前記タービンロータの一端側に位置する第1位置における変位を取得するステップと、
    前記タービンロータのうち前記動翼列の一方側に位置するとともに前記第1位置より前記第1軸受側に位置する第2位置における変位を取得するステップと、
    前記第1位置における前記変位と前記第2位置における前記変位との差分を算出するステップと、を備える、
    タービンロータの曲がり検出方法。
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