JP2022065891A - キースイッチ - Google Patents

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敏也 西室
Toshiya Nishimuro
真輔 渡邊
Shinsuke Watanabe
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Abstract

【課題】一方の側が押圧されてもキートップが適切に降下でき、適切なクリック感を与えることが可能であるともに、少ない部品で、且つ、薄く構成することを可能としたキースイッチを提供する。【解決手段】基台(20)と、基台上に配置されたスイッチ機構(30)と、基台の上方に配置されるキートップ(10)と、キートップとスイッチ機構との間に配置される金属製のバネ部材(40)とを有し、バネ部材は、キートップを保持する保持部(50)と、スイッチ機構の上部に配置され且つキートップの下降に応じで弾性変形可能な板バネ部(80)と、第1切欠部(65)及び第2切欠部(66)で係合し且つX字状に交差して配置されている第1脚部(61)及び第2脚部(62)と、を有するキースイッチ(1)。【選択図】図2

Description

本発明は、キースイッチに関する。
パーソナルコンピュータなどの電子機器の入力装置であるキーボードには、複数のキーのそれぞれに、キースイッチが搭載されているものがある。このようなキースイッチでは、ユーザに対して適切なクリック感を与えると同時に、キートップのどの部分が押圧されても、適切にキートップが降下できるような機構が組み込まれている。
この種のキースイッチとして、基板上にスイッチ機構が配置された基台と、基台の上方に配置されたキートップと、キートップを基台に対して昇降動作可能に支持するためにX字状に交差して配置される2つのリンク部材と、スイッチ機構の上部に配置された板状バネ部材と、板状バネ部材を収納するためのハウジングを備えたキースイッチが知られている(特許文献1参照)。前述のキースイッチでは、キートップの一方の側が押圧されても、2つのリンク部材の働きで、キートップが適切に降下でき、板状バネ部材により適切なクリック感を与えるように構成されている。
特開2018-6007号公報
しかしながら、前述のキースイッチでは、スイッチ機構とキートップの間に、少なくとも、板状バネ部材、ハウジング、X字状に交差して配置される2つのリンク部材を必要とする。また、リンク部材は樹脂製なので、強度を確保するためにリンク部材をある程度太くする必要がある。このため、キースイッチ全体を薄く構成することが難しかった。また、リンク部材が樹脂製のため、熱等の影響によって変形しやすかった。
本発明は、一方の側が押圧されてもキートップが適切に降下でき、適切なクリック感を与えることが可能であるともに、少ない部品で、薄く、且つ、高強度に構成することを可能としたキースイッチを提供することを目的とする。
キースイッチは、基台と、基台上に配置されたスイッチ機構と、基台の上方に配置されるキートップと、キートップと前記スイッチ機構との間に配置される金属製のバネ部材とを有し、
バネ部材は、キートップを保持する保持部と、保持部の一方の端部と接続され、第1切欠部を有し、且つ、基台上に係止される第1脚部と、保持部の一方の端部と対向する他方の端部に接続され、第2切欠部を有し、且つ、基台上に係止される第2脚部と、スイッチ機構の上部に配置され且つキートップの下降に応じで弾性変形可能な板バネ部と、板バネ部と保持部を接続する接続部とを有し、第1脚部と前記第2脚部は第1切欠部及び第2切欠部で係合し且つX字状に交差して配置されている、ことを特徴とする。
前記キースイッチでは、第1脚部は、保持部の一方の端部側でキートップが押圧された力を、第1切欠部を介して、第2脚部を下降させる力として、第2脚部へ伝達し、第2脚部は、保持部の他方の端部側でキートップが押圧された力を、第2切欠部を介して、第1脚部を下降させる力として、第1脚部へ伝達する、ことが好ましい。
前記キースイッチでは、バネ部材は、保持部の一方の端部と接続され、第3切欠部を有し、且つ、基台上に係止される第3脚部と、保持部の他方の端部に接続され、第4切欠部を有し、且つ、基台上に係止される第4脚部と、を更に有し、第3脚部と第4脚部は、第3切欠部及び第4切欠部で係合し、X字状に交差して配置されている、ことが好ましい。
前記キースイッチでは、基台は複数の開口部を有し、第1脚部の基板側端部は、キートップの昇降に応じて、複数の開口部の内の1つの開口部の端部に移動可能に係止されており、第2脚部の基板側端部は、キートップの昇降に応じて、複数の開口部の内の他の1つの開口部の端部に移動可能に係止されていることが好ましい。
前記キースイッチでは、第1脚部及び第2脚部の一方は、保持部と一体的に形成されており、第1脚部及び第2脚部の他方は、保持部とは別部材として形成されている、ことが好ましい。
前記キースイッチでは、保持部、第1脚部及び第2脚部の一方、板バネ部、及び、接続部は、プレス加工により一体的に形成される、ことが好ましい。
前記キースイッチでは、保持部、第1脚部、第2脚部、板バネ部、及び、接続部は、プレス加工により一体的に形成される、ことが好ましい。
本発明によれば、一方の側が押圧されてもキートップが適切に降下でき、適切なクリック感を与えることが可能であるともに、少ない部品で、薄く、且つ、高強度に構成することを可能としたキースイッチを提供することが可能となる。
本発明に係るキースイッチの上面の斜視図である。 本発明に係るキースイッチの分解斜視図である。 本発明に係るキースイッチの裏面の斜視図である。 (a)は図1のAA´断面図であり、(b)は図1のBB´断面図である。 (a)はキートップが押圧されていない状態の側面図であり、(b)はキートップが押圧されている状態の側面図である。 (a)キートップの一方の端部が押圧される前の脚部の状態を示す図であり、(b)はキートップの一方の端部が押圧された後の脚部の状態を示す図である。 (a)~(c)は、バネ部材の製造過程を説明するための図である。 キースイッチの一変形に用いられる他のバネ部材の斜視図である。 (a)及び(b)は、他のバネ部材の製造過程を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、発光素子搭載用基板、及び、それを用いたキースイッチについて説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
(キースイッチ)
図1は、本発明に係るキースイッチの上面の透視斜視図である。図2は、本発明に係るキースイッチの分解斜視図である。キースイッチ1は、キートップ10、基板20、スイッチ機構30、バネ部材40を有する。
キートップ10は、樹脂成型品からなる平面視で方形又は矩形の平板上部材であり、基板20の上方に配置される。キートップ10の上面10aは操作面である。キートップ10の下面10bは、スリット状の溝部11a~11jを有する。図1では、便宜上、キートップ10を透視させてバネ部材40を視認可能としている。
基板20は、基台とその上部に配置されたシート状のスイッチ機構30から構成される。基台は、剛性を有する平板状の樹脂板から構成され、互いに対向する開口21、22を有する。開口21は、内側の長辺に沿って2つの凹部21a、21bを有し、開口22も同様に、凹部22a、22bを有する。
シート状のスイッチ機構30はメンブレンスイッチであり、基台と同じ形状に形成され、基台の上面に接着剤により固定されている。スイッチ機構30は、対向させた一対の接点31と、その接点から伸びる一対のフレキシブル回路32とが、PET(ポリエチレン・テレフタレート)フィルムで覆われて構成されている。一対の接点31の部分が、バネ部材40の押圧部90により押圧されて互いに接触することによりスイッチがON状態となる。スイッチ機構30の上面を、便宜上、基台20の上面20aとする。尚、スイッチ機構30に防水性、防塵性、絶縁性を付与するため、接点31及びフレキシブル回路32をPETフィルムで覆う構成としたが、防水性、防塵性、絶縁性が不要の場合、PETフィルムを省略してもよい。
バネ部材40は、キートップ10とスイッチ機構30との間に配置される。バネ部材40は、バネ性を有する薄板金属板からなる。バネ部材40は、保持部50、第1脚部61、第2脚部62、第3脚部63、第4脚部64、板バネ部80、及び、保持部50と板バネ部80とを接続する第1接続部81及び第2接続部82を有する。
保持部50は、キートップ10を保持する。保持部50は、略矩形の枠状の形状を有する。保持部50は、それぞれ、保持部50の上面50aから、バネ部材40をなす金属板の端部を図中上方に立ち上げるようにして折り曲げてなる折り曲げ部51a~51jを有する。キースイッチ1を組み立てたとき、折り曲げ部51a~51jは、それぞれキートップ10の下面10bに設けられた溝部11a~11jに嵌合する。
第1脚部61は、先端に折り返しを有し、基板20に係止される第1基板側端部71、保持部50の一方の端部と接続される第1保持部側端部75、及び、第1基板側端部71と第1保持部側端部75との間に第1切欠部65を有する。第2脚部62は、先端に折り返しを有し、基板20に係止される第2基板側端部72、保持部50の一方の端部と接続される第2保持部側端部76、及び、第2基板側端部72と第2保持部側端部76との間に第2切欠部66を有する。
第3脚部63は、先端に折り返しを有し、基板20に係止される第3基板側端部73、保持部50の一方の端部と接続される第3保持部側端部77、及び、第3基板側端部73と第3保持部側端部77との間に第3切欠部67を有する。第4脚部64は、先端に折り返しを有し、基板20に係止される第4基板側端部74、保持部50の一方の端部と接続される第4保持部側端部78、及び、第4基板側端部74と第4保持部側端部78との間に第4切欠部68を有する。
第1脚部61と第2脚部62は、第1切欠部65及び第2切欠部66で係合し、X字状に交差して配置される。同様に、第3脚部63と第4脚部64は、第3切欠部67及び第4切欠部68で係合し、X字状に交差して配置される。
第1~第4脚部61~64は、いずれも、その切欠き部を境として凸となる方向が上下に入れ替わる湾曲断面形状を有する。保持部側端部から切欠き部にかけて、この湾曲断面形状は、キートップ10側に凸型であり、切欠き部から保持部側端部に向かうほど、即ち、キートップ10に近づくほどなだらかである。このため、第1~第4脚部61~64の保持部側端部の先端の面は、それぞれ、キートップ10の面と接触する。このような面と面による接触を以下では面接触と呼ぶ。他方、切欠き部から基板側端部にかけて、この湾曲断面形状は、基板20側に凸型であり、切欠き部から基板側端部に向かうほど、即ち、基板20に近づくほどなだらかである。このため、第1~第4脚部61~64の基板側端部は、それぞれ、基板20と面接触する。
直線的な断面形状を有する脚部の場合、脚部は、キートップ及び基板を点接触または線接触により支持するのに対して、第1~第4脚部61~64は、それぞれ、キートップ10及び基板20を面接触により支持する。このため、第1~第4脚部61~64は、キートップ10を安定的に支持することが可能である。また、第1~第4脚部61~64は、基板20上に安定して載置されることが可能である。
板バネ部80は、スイッチ機構30の上部に配置される。板バネ部80は、第1接続部81及び第2接続部82によって保持部50と接続され、保持部50の枠の内側に配置される。板バネ部80は、更に、第1受部83、第2受部84を有する。
キースイッチ1が組み立てられた状態にあるとき、第1接続部81、第2接続部82、第1受部83、第2受部84の上部は、それぞれ、キートップ10の下面10bと接触するように配置されている。第1接続部81、第2接続部82、第1受部83、第2受部84の下部は、それぞれ板バネ部80に接続されていて、板バネ部80を水平に支持する。
板バネ部80は、円環91と、その内側に配置された十字部93を有する。十字部93は、腕部93a、93b、93c、93dと、腕部93a、93b、93c、93dの先端に設けられた押圧部90を有する。また、十字部93は、全体として、押圧部90を最下端とする窪みを形成する。押圧部90及び十字部93を有する板バネ部80は、所謂ドームスプリングとして作用し、キートップ10が押圧された際にクリック感を発生する。
図3は、本発明に係るキースイッチの裏面の斜視図である。第1脚部61~第4脚部64は、保持部50の保持部側端部から基板20に向かって延びて、それぞれ基板20の凹部21a、21b、22a、22bのいずれかに係止される。第1脚部61の第1基板側端部71は、先端の折り返しによって開口22の凹部22aに係止され、第2脚部62の第2基板側端部72は、先端の折り返しによって開口21の凹部21aに係止される。第3脚部63の第3基板側端部73は、先端の折り返しによって開口22の凹部22bに係止され、第4脚部64の第4基板側端部74は、先端の折り返しによって開口21の凹部21bに係止される。
バネ部材40は、第1基板側端部71、第2基板側端部72、第3基板側端部73及び第4基板側端部74を有し、これらの先端の折り返しによって基板20に係止される。このため、基板20にバネ部材40を係止するための機構を設ける必要がなく、基板20の製造が容易になる。
図4(a)は、図1のAA´断面図であり、図4(b)は、図1のBB´断面図である。図4(a)及び図4(b)は共に、キートップが押圧されていない状態を示している。
図4(a)に示す様に、折り曲げ部51aが溝部11aに嵌合し、折り曲げ部51bが溝部11bに嵌合するようにして、保持部50の上面50aでキートップ10を支持している。第1接続部81及び第2接続部82は、保持部50から吊り下げるようにして板バネ部80を支持している。板バネ部80の最下端にあたる押圧部90は、スイッチ機構30の直上に配置される。図4(a)では、押圧部90がスイッチ機構30と接触しているが、間隔を空けて配置されるようにしても良い。
図4(b)に示す様に、第3脚部63は、保持部50に第3保持部側端部77で接続され、先端に折り返しを有する第3基板側端部73により凹部22bにおいて基板20を挟むようにして基板20に係止されている。同様に、第4基板側端部74は、保持部50に第4保持部側端部78で接続され、先端に折り返しを有する第4基板側端部74により凹部21bにおいて基板20を挟むようにして基板20に係止されている。第3基板側端部73と第4基板側端部74が、基板20の凹部22bと凹部21bを挟むように係止しているので、キートップ10は、基板20及びスイッチ機構30に対し、精度よく配置できる。第3脚部63と第4脚部64は、第3切欠部67と第4切欠部68で係合している。第1脚部61と第2脚部62についても同様である。
このように、キートップ10が押圧されていない状態では、バネ部材40の第3脚部63と第4脚部64(及び第1脚部61と第2脚部62)の剛性で、保持部50が所定の位置に支えられ、押圧部90がスイッチ機構30の直上に支持されている。
図5(a)はキートップが押圧されていない状態の側面図であり、図5(b)はキートップが押圧されている状態の側面図である。
キートップ10が押圧されていないとき、図5(a)に示す様に、バネ部材40の第3脚部63及び第4脚部64により保持部50が支持され、保持部50によりキートップ10が支持されている。
図5(b)に示す様に、キートップ10が押圧されて下降すると、第1接続部81、第2接続部82、第1受部83、第2受部84を介して押圧部90は基板20に向かって押し付けられ、スイッチ機構30の一対の接点31を押圧して導通させスイッチをON状態とする。その際、第1接続部81、第2接続部82、第1受部83、第2受部84の上端部がキートップ10の下面10bに沿ってキートップ10の外周に向かって滑るようにして弾性変形する。キートップ10が所定の高さまで下降すると、図中で下向きの凸形状をしている板バネ部80の十字部93が図中で上向きに弾性変形することによって、クリック感が発生する。
図6(a)キートップの一方の端部が押圧される前の脚部の状態を示す図であり、図6(b)はキートップの一方の端部が押圧された後の脚部の状態を示す図である。
矢印A1で示すように、保持部50の一方の端部側でキートップ10が押圧されたとする。このとき、矢印A1の直下に存在する第4脚部64は、矢印A1が示す力を、第4保持部側端部78へ伝える。上述のように、第4保持部側端部78は、キートップ10側に凸型に湾曲した断面を有するので、第4保持部側端部78は、キートップ10と面接触してキートップ10を支持する。キートップ10との接触箇所が点状の場合や線状の場合と比較すると、面接触は安定した支持が可能であり、押圧力がより確実に伝達される。第4脚部64に伝わった押圧力は、第4切欠部68を介して、第3脚部63を降下させる力(矢印A2)として第3脚部63へも伝達する。その結果、保持部50の一方の端部側でキートップ10が押圧された場合でも、矢印A1側だけが下降せずに、キートップ10全体が下降するように第3脚部63及び第4脚部64の両方がほぼ同等に下降することとなる。
なお、図6(a)では、第3脚部63及び第4脚部64のみを示しているが、第1脚部61及び第2脚部62の側でも同様に動作する。さらに、矢印A1とは反対側の他の端部側でキートップ10押圧された場合でも、第3脚部63は押圧された力を、第3切欠部67を介して第4脚部64へ伝達する。その結果、保持部50の他方の端部側でキートップ10が押圧された場合でも、キートップ10全体が下降するように第3脚部63及び第4脚部64の両方がほぼ同等に下降する。
図6(b)は、キートップ10が十分に下降し、押圧部90(不図示)がスイッチ機構30を押圧している状態を示している。第3脚部63及び第4脚部64は、上から押圧される事により変形し、第3基板側端部73は凹部22bの縁で基板20を挟みながら矢印A3の方向へ移動し、第4基板側端部74は凹部21bの縁で基板20を挟みながら矢印A4の方向へ移動する。第3脚部63は、第3切欠部67から第3基板側端部73に向かうほどなだらかに湾曲し、第4脚部64は、第4切欠部68から第4基板側端部74に向かうほどなだらかに湾曲しているから、矢印A3および矢印A4の動きを妨げない。図6(b)では、第3脚部63及び第4脚部64のみを示しているが、第1脚部61及び第2脚部62も同様に変形する。なお、キートップ10を完全に押下した状態であっても、第1基板側端部71~第4基板側端部74の先端に設ける折り返しが基板20の凹部21a、21b、22a、22bから抜け落ちない程度に、折り返しの長さを確保している。
このように、キースイッチ1によれば、キートップ10への押圧個所に関わらず、キートップ10の水平を保ちつつ、キートップ10を下降させることができる。また、この機能を有する上、クリック感を与えることができるキースイッチを、わずかな部品点数で構成することができる。
(キースイッチの製造方法)
図7(a)~(c)は、バネ部材40の製造過程を説明するための図である。
最初に、打ち抜き加工により、所定の大きさの金属板から、図7(a)に示す打抜金属片40´製造する。図7(a)に示す打抜金属片40´には、第2脚部62、第4脚部64に対応する部分はあるものの、第1脚部61、第3脚部63に対応する部分がない点、第1保持部側端部75、第3保持部側端部77に対応する部分に、切れ目75a、77aがある点に注意されたい。
次に、図7(b)に示すような、打抜金属片40´に対して所定の折り曲げ加工等を加えた加工済金属片40´´を製造する。加工済金属片40´´では、谷折り線101a~101jに沿って金属板を折り曲げて、折り曲げ部51a~51jが形成されている。また、第2保持部側端部76で第2脚部62を下方に折り曲げると共に、山折り線72aで折り曲げることにより、第2基板側端部72に折り返しを形成する。同様に、第4保持部側端部78で第4脚部64を下方に折り曲げると共に、山折り線74aで折り曲げることにより、第4基板側端部74に折り返しを形成する。さらに、板バネ部80を図中の下側に向けて凸状に形成し、第1接続部81及び第2接続部82を変形させて保持部50との連結を維持するようにしている。
次に、図7(c)に示すように、第1脚部61の第1保持部側端部75及び第3脚部63の第3保持部側端部77と、保持部50とを接着剤により接続する。第1脚部61及び第3脚部63は、別途金属板から打ち抜いて用意しておく。第1脚部61及び第3脚部63と、保持部50との接続を溶接により行っても良い。
最後に、第1脚部61の第1切欠部65と第2脚部62の第2切欠部66を互いに組み合わせて係合させ、第1脚部61及び第2脚部62をX字状に配置する。同様に、第3脚部63の第3切欠部67と第4脚部64の第4切欠部68を互いに組み合わせて係合させ、第3脚部63及び第4脚部64をX字状に配置する。
図7(a)~(c)に示した工程によって、バネ部材40が完成する。次に、完成したバネ部材40にキートップ10を嵌め合わせる。最後に、キートップ10と嵌め合わされたバネ部材40の第1脚部61~第4脚部64の第1基板側端部71~第4基板側端部74を、基板20の凹部21a、21b、22a、22bと係合させるように基板20と係合させてキースイッチ1が完成する。上述した様に、バネ部材40では、保持部50、第2脚部62、第4脚部64、板バネ部80、第1接続部81、第2接続部82は、一枚の金属板から一体成型されている。したがって、バネ部材40は、薄く、軽量且つ強固に製造することが可能となった。バネ部材40が、薄く、軽量且つ強固に製造することが可能となったので、キースイッチ1も薄く且つ軽量に構成することができた。
(バネ部材の変形)
図8は、他のバネ部材140の斜視図である。他のバネ部材140は、前述したキースイッチ1において、バネ部材40の代わりに、用いることができる。図8において、バネ部材40と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
バネ部材40では、別途第1脚部61及び第3脚部63用意しておいて、後から保持部50と接続するようにした。しかしながら、バネ部材140において、第1脚部161~第4脚部164と保持部50とを一体的に形成し、後から一部の脚部を接続することなく、バネ部材140を構成している点が、バネ部材40と異なっている。
バネ部材140において、第1脚部161は、第1基板側端部171、第1保持部側端部175、及び、第1切欠部165を有し、第2脚部162は、第2基板側端部172、第2保持部側端部176、及び、第2切欠部166を有している。同様に、第3脚部163は、第3基板側端部173、第3保持部側端部177、及び、第3切欠部167を有し、第4脚部164は、第4基板側端部174、第4保持部側端部178、及び、第4切欠部168を有している。
第1脚部161及び第2脚部162は、第1切欠部165及び第2切欠部166を互いに組み合わせるように係合させ、X字状に配置されている。同様に、第3脚部163及び第4脚部164は、第3切欠部167及び第4切欠部168を互いに組み合わせるように係合させ、X字状に配置されている。
第1脚部161~第4脚部164の第1基板側端部171~第4基板側端部174は、図8では明記されていないが、図3に示す第1基板側端部71~第4基板側端部74と同様に折り曲げられ、基台20の凹部21a、21b、22a、22bと係合される。
また、第1脚部161及び第2脚部162と板バネ部80との間に第1補強部181が配置され、第3脚部163及び第4脚部164と板バネ部80との間に第2補強部182が配置されている。バネ部材140では、当初から第1脚部161~第4脚部164を保持部50と一体的に形成するようにした結果、バネ部材40と比較して幅方向が広がった為、第1補強部181及び第2補強部182を設けた。しかしながら、構造上強度等に問題が無ければ、第1補強部181及び第2補強部182を設ける必要はない。
(変形バネ部材の製造方法)
図9(a)及び図9(b)は、他のバネ部材の製造過程を説明するための図である。
上述のバネ部材40は、第1脚部61、第3脚部63を別途打ち抜いておき、後から切れ目75a、77aに接続した。これに対し、本変形に係るバネ部材140は、図9(a)に示すように、第1脚部161~第4脚部164の全ての脚部を含む形で打ち抜きを行う。
最初に、打ち抜き加工により、所定の大きさの金属板から、図9(a)に示す打抜金属片140´を製造する。第1脚部161~第4脚部164を一度に打ち抜くため、打抜金属片140´には、第1基板側端部171が第2保持部側端部176からずれた位置に形成されるように第1脚部161が配置され、第2基板側端部172が第1保持部側端部175からずれた位置に形成されるように第2脚部162を配置される。
次に、図9(b)に示すように、打抜金属片140´に対して所定の折り曲げ加工等を加えてバネ部材140を製造する。第1保持部側端部175近くの折れ線175aにおいて、第1脚部161を斜めに折り曲げ、第2保持部側端部176近くの折れ線176aにおいて、第2脚部162を斜めに折り曲げて、第1脚部161と第2脚部162を第1切欠部165、第2切欠部166で互いに係合させ、第1脚部161及び第2脚部162をX字状に配置する。更に、第1基板側端部171、第2基板側端部172の先端に折り返しを設ける。第3脚部163、第4脚部164について同様である。さらに、板バネ部180を図中の下側に向けて凸状に形成する。
図9(a)~(b)に示した工程によって、バネ部材140が完成する。次に、完成したバネ部材140にキートップ10を嵌め合わせる。最後に、キートップ10と嵌め合わされたバネ部材140の第1脚部161~第4脚部164の第1基板側端部171~第4基板側端部174を、基板20の凹部21a、21b、22a、22bと係合させるように基板20と係合させてキースイッチが完成する。上述した様に、バネ部材140では、保持部150、第1脚部161、第2脚部162、第3脚部163、第4脚部164、板バネ部180、第1補強部181、第2補強部182は、一枚の金属板から一体成型されている。したがって、バネ部材140は、薄く、軽量且つ強固に製造することが可能となった。バネ部材140が、薄く、軽量且つ強固に製造することが可能となったので、キースイッチも薄く且つ軽量に構成することができた。
1 キースイッチ
10 キートップ
20 基板
30 スイッチ機構
40 バネ部材
50 保持部
61 第1脚部
62 第2脚部
63 第3脚部
64 第4脚部
65 第1切欠部
66 第2切欠部
67 第3切欠部
68 第4切欠部
71 第1基板側端部
72 第2基板側端部
73 第3基板側端部
74 第4基板側端部
75 第1保持部側端部
76 第2保持部側端部
77 第3保持部側端部
78 第4保持部側端部
80 板バネ部
81 第1接続部
82 第2接続部
83 第1受部
84 第2受部
90 押圧部

Claims (7)

  1. 基台と、
    前記基台上に配置されたスイッチ機構と、
    前記基台の上方に配置されるキートップと、
    前記キートップと前記スイッチ機構との間に配置される金属製のバネ部材と、を有し、
    前記バネ部材は、
    前記キートップを保持する保持部と、
    前記保持部の一方の端部と接続され、第1切欠部を有し、且つ、前記基台上に係止される第1脚部と、
    前記保持部の前記一方の端部と対向する他方の端部に接続され、第2切欠部を有し、且つ、前記基台上に係止される第2脚部と、
    前記スイッチ機構の上部に配置され、且つ、前記キートップの下降に応じで弾性変形可能な板バネ部と、
    前記板バネ部と前記保持部を接続する接続部と、を有し、
    前記第1脚部と前記第2脚部は、前記第1切欠部及び第2切欠部で係合し、X字状に交差して配置されている、
    ことを特徴とするキースイッチ。
  2. 前記第1脚部は、前記保持部の前記一方の端部側で前記キートップが押圧された力を、前記第1切欠部を介して、前記第2脚部を下降させる力として、前記第2脚部へ伝達し、
    前記第2脚部は、前記保持部の前記他方の端部側で前記キートップが押圧された力を、前記第2切欠部を介して、前記第1脚部を下降させる力として、前記第1脚部へ伝達する、請求項1に記載のキースイッチ。
  3. 前記バネ部材は、
    前記保持部の前記一方の端部と接続され、第3切欠部を有し、且つ、前記基台上に係止される第3脚部と、
    前記保持部の前記他方の端部に接続され、第4切欠部を有し、且つ、前記基台上に係止される第4脚部と、を更に有し、
    前記第3脚部と前記第4脚部は、前記第3切欠部及び第4切欠部で係合し、X字状に交差して配置されている、請求項1又は2に記載のキースイッチ。
  4. 前記基台は、複数の開口部を有し、
    前記第1脚部の基板側端部は、キートップの昇降に応じて、前記複数の開口部の内の1つの開口部の端部に移動可能に係止されており、
    前記第2脚部の基板側端部は、キートップの昇降に応じて、前記複数の開口部の内の他の1つの開口部の端部に移動可能に係止されている、請求項1~3の何れか一項に記載のキースイッチ。
  5. 前記第1脚部及び第2脚部の一方は、前記保持部と一体的に形成されており、
    前記第1脚部及び第2脚部の他方は、前記保持部とは別部材として形成されている、請求項1~4の何れか一項に記載のキースイッチ。
  6. 前記保持部、前記第1脚部及び第2脚部の一方、前記板バネ部、及び、前記接続部は、プレス加工により一体的に形成される、請求項1~5の何れか一項に記載のキースイッチ。
  7. 前記保持部、前記第1脚部、前記第2脚部、前記板バネ部、及び、前記接続部は、プレス加工により一体的に形成される、請求項1~4の何れか一項に記載のキースイッチ。
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