JP2022065149A - 輪列装置の製造方法および時計の製造方法 - Google Patents

輪列装置の製造方法および時計の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持部材を交換する必要がなく、指針の設置位置を簡単に変更することができる輪列装置およびそれを備えた時計を提供する。【解決手段】中心部と外周の一部との間に2種類の第3表示領域が設けられた文字板と、第3表示領域の上方で運針する第3副針13が取り付けられる副針車25を備えた輪列部17と、第3副表示領域に対応する箇所に輪列部17を支持する第1支持部材18、第2支持部材と、これら第1支持部材18、第2支持部材の複数箇所のいずれかに副針車25が選択的に取り付けられる第1軸取付孔、第2軸取付孔29bと、を備えている。従って、第1軸取付孔、第2軸取付孔29bのいずれかに、副針車25を選択的に取り付けることができるので、第1支持部材18、第2支持部材を交換せずに、副針車25の設置位置を変更できる。【選択図】図3

Description

この発明は、腕時計などの時計に用いられる輪列装置およびそれを備えた時計に関する。
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載されているように、モータの回転を複数の中間車によって指針車に伝達する輪列部を備え、この輪列部の指針車の指針軸に取り付けられた指針を運針させる構造のものが知られている。
特開2001-324579号公報
このような腕時計の輪列部は、複数の中間車および指針車が少なくとも上下2つの支持部材によって回転可能に支持されるように構成されている。すなわち、2つの支持部材それぞれには、複数の中間車の軸部の上下部および指針車の指針軸の上下部を回転可能に支持するための複数の軸取付孔が互いに対応して設けられている。
このような腕時計では、指針の設置位置を変更する際、指針車の設置位置を変更する必要があり、これに伴って支持部材の軸取付孔の位置を変更しなければならないため、支持部材を新たに製作して交換しなければならないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、支持部材を交換する必要がなく、指針の設置位置を簡単に変更することができる輪列装置およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、中心部と外周の一部との間に表示領域が設けられた文字板と、前記表示領域の上方で運針する指針が取り付けられる指針車を備えた輪列部と、前記表示領域に対応する箇所に前記輪列部を支持する支持部材と、前記支持部材の複数箇所に設けられ、前記複数箇所のいずれかに前記指針車が選択的に取り付けられる複数の軸取付孔と、を備えていることを特徴とする輪列装置である。
この発明によれば、支持部材を交換する必要がなく、指針の設置位置を簡単に変更することができる。
この発明を適用した腕時計の第1実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計に組み込まれる時計モジュールを示した拡大正面図である。 図2に示された第3副表示領域における輪列状態を示した要部の拡大裏面図である。 図3に示された時計モジュールのA-A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図3に示された第3副表示領域における支持部材を示した要部の拡大裏面図である。 図2に示された時計モジュールの異なる第3副表示領域において、第3副針の設置位置を変更した状態を示した拡大正面図である。 図6に示された第3副表示領域における輪列状態を示した要部の拡大裏面図である。 この発明を適用した腕時計の第2実施形態における時計モジュールを示した拡大正面図である。 図8に示された第3副表示領域における輪列状態の一例を示した要部の拡大裏面図である。
(第1実施形態)
以下、図1~図7を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の12時側と6時側との各側部には、バンド取付部2がそれぞれ設けられている。
また、この腕時計ケース1の3時側の側部には、図1に示すように、竜頭などのスイッチ操作部3が設けられている。この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、および10時側の各側部には、押釦スイッチ4がそれぞれ設けられている。この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール5が設けられている。
この時計モジュール5は、図1および図2に示すように、その上面に配置されたほぼ円板状の文字板6と、この文字板6の上面における外周部に配置されたリング状の見切り部材7と、を備えている。この場合、見切り部材7の上面には、複数の時字7aが円周方向に沿って等間隔で設けられている。
また、この時計モジュール5は、図1、図2および図6に示すように、現在時刻を指示する主表示部8(主表示領域)と、ワールドタイムを指示する第1副表示部9と、曜日を指示する第2副表示部10と、ストップウオッチ機能やバッテリの残量を指示する2種類の第3副表示部11、12と、を備えている。
主表示部8は、図1および図2に示すように、現在時刻を指示するものであり、例えば、文字板6の中心部に設けられ、上方を運針する秒針、分針、時針などの指針13と、文字板6の中心部にその上方に突出して設けられて指針13が取り付けられる指針軸14と、を備えている。これにより、主表示部8は、指針軸14の回転に伴って指針13が文字板6の上方を運針して、見切り部材7の時字7aを指示することにより、現在時刻を指示するように構成されている。
第1副表示部9は、図1および図2に示すように、世界の各都市のうちの何れかの都市の時刻を指示するものである。この第1副表示部9は、文字板6の中心部と文字板6の6時側の外周との間に設けられたほぼ円形状の第1表示領域9aと、この第1表示領域9a内の上方で運針する第1副針9bと、を備えている。これにより、第1副表示部9は、第1副針9bが第1表示領域9a内の上方で運針することにより、選択された都市の時刻を指示するように構成されている。
第2副表示部10は、図1および図2に示すように、曜日を指示するものであり、文字板6の中心部と文字板6の12時側の外周との間に設けられたほぼ円形状の第2表示領域10aと、この第2表示領域10a内の上方で運針する第2副針10bと、を備えている。これにより、第2副表示部10は、第2副針10bが第2表示領域10a内の上方で運針することにより、曜日を選択的に指示するように構成されている。
2種類の第3副表示部11、12のうち、1つの第3副表示部11は、図1および図2に示すように、ストップウオッチの時間を指示するものであり、文字板6の中心部と文字板6の9時側の外周との間に設けられたほぼ扇形状の第3表示領域11aと、この第3表示領域11a内の上方で運針する第3副針15と、を備えている。これにより、第3副表示部11は、第3副針15が1/20秒ごとに第3表示領域11a内の上方で往復運針するレトログラードにより、ストップウオッチの時間を指示するように構成されている。
また、2種類の第3副表示部11、12のうち、他の第3副表示部12は、図6に示すように、バッテリの残量を指示するものであり、文字板6の中心部と文字板6の9時側の外周との間に設けられたほぼ円形状の第3表示領域12aと、この第3表示領域12a内の上方で運針する第3副針15と、を備えている。これにより、他の第3副表示部12は、第3副針15が第3表示領域12a内の上方で運針することにより、バッテリの残量を指示するように構成されている。
この場合、2種類の第3副表示部11、12は、図3、図4および図7に示すように、ステップモータ16と輪列部17とを備え、これらが第1支持部材18と第2支持部材19との間に取り付けられている。ステップモータ16は、コイル部20と、このコイル部20で間欠的に発生した磁界を導くステータ21と、このステータ21の中心部に設けられたステータ孔21aに配置されて、コイル部20で間欠的に発生した磁界に応じて間欠的に回転するロータ22と、を備えている。
輪列部17は、図3および図4に示すように、ステップモータ16のロータ22の回転に伴って回転する第1中間車23と、この第1中間車23の回転に伴って回転する第2中間車24と、この第2中間車24の回転に伴って回転する副針車25と、を備え、この副針車25の副針軸25aに第3副針15が取り付けられるように構成されている。
すなわち、第1中間車23は、図3および図4に示すように、ステップモータ16のロータ22のロータカナ22aに噛み合って回転する。第2中間車24は、第1中間車23の第1カナ23aに噛み合って回転する。副針車25は、第2中間車24の第2カナ24aに噛み合って回転する。
第1、第2支持部材18、19は、図2~図5に示すように、文字板6の中心部と文字板6の9時側の外周部との間に位置する2種類の第3副表示部11、12の第3副表示領域11a、12aに対応して設けられている。第1支持部材18には、ロータ22のロータ軸の上部を支持する軸取付孔26と、第1中間車23の第1軸の上部を支持する軸取付孔27と、第2中間車24の第2軸の上部を支持する軸取付孔28と、副針車25の副針軸25aを支持する2種類の第1、第2軸取付孔29a、29bと、が設けられている。
この場合、2種類の第1、第2軸取付孔29a、29bは、図3~図7に示すように、副針車25の副針軸25aが選択的に挿入して第1支持部材18の上方に突出する孔であり、副針車25の副針軸25aが第1、第2軸取付孔29a、29bのいずれか一方に選択的に取り付けられるように、第1支持部材18に設けられている。すなわち、これら第1、第2軸取付孔29a、29bは、図5に示すように、副針車25に噛み合う第2中間車24の回転中心を中心とする円周上に設けられている。
これにより、副針車25は、図4に示すように、副針軸25aが第1軸取付孔29aに挿入された際に、図2に示すように、2種類の第3副表示部11、12のうち、1つの第3副表示部11の第3表示領域11aのほぼ扇形状の要になる箇所、つまり主表示部8の指針軸14に近い位置に副針軸25aが配置され、この副針軸25aに第3副針15が取り付けられ、この第3副針15を第3表示領域11a内の上方で往復運針させるように構成されている。
また、この副針車25は、図7に示すように、副針軸25aが第1軸取付孔29bに挿入された際に、図6に示すように、2種類の第3副表示部11、12のうち、他の1つの第3副表示部12の第3表示領域12aのほぼ円形状の中心部、つまり主表示部8の指針軸14から離れた位置に副針軸25aが配置され、この副針軸25aに第3副針15が取り付けられ、この第3副針15を第3表示領域12a内の上方で運針させるように構成されている。
一方、第2支持部材19は、図3に示すように、第1支持部材18と同様、ロータ22のロータ軸の下部を支持する軸取付孔30と、第1中間車23の第1軸の下部を支持する軸取付孔31と、第2中間車24の第2軸の下部を支持する軸取付孔32と、副針車25の副針軸25aの下部を支持する2種類の第1、第2軸取付孔33a、33bと、が設けられている。
この場合にも、2種類の第1、第2軸取付孔33a、33bは、図3~図7に示すように、副針車25の副針軸25aが選択的に挿入する孔であり、副針車25の副針軸25aが第1、第2軸取付孔33a、33bのいずれか一方に選択的に取り付けられるように、第2支持部材19に設けられている。これら第1、第2軸取付孔33a、33bは、第1支持部材18の第1、第2軸取付孔29a、29bと同様、副針車25に噛み合う第2中間車24の回転中心を中心とする円周上に設けられている。
次に、このような腕時計の作用について説明する。
この腕時計では、2種類の第3副表示部11、12のいずれか一方を選択することができる。例えば、1つの第3副表示部11を選択する場合には、まず、第1支持部材18を表裏反転させた状態で、図3に示すように、第1支持部材18にステップモータ16と輪列部17とを配置する。
このときには、ステップモータ16のロータ22のロータ軸の上部を第1支持部材18の軸取付孔26に挿入させて支持する。また、輪列部17の第1中間車23の第1軸の上部を第1支持部材18の軸取付孔27に挿入させてロータ22のロータカナ22aに噛み合わせる。また、輪列部17の第2中間車24の第2軸の上部を第1支持部材18の軸取付孔28に挿入させて第1中間車23の第1カナ23aに噛み合わせる。
この状態で、第1支持部材18に副針車25を配置する。このときには、副針車25の副針軸25aを第1支持部材18の2種類の第1、第2軸取付孔29a、29bのうち、文字板6の中心部に近い第1軸取付孔29aに挿入させて第2中間車24の第2カナ24aに噛み合わせる。これにより、副針車25は、副針軸25aが第1支持部材18の上方に突出した状態で、第1支持部材18に配置される。
この後、第2支持部材19を第1支持部材18に対応させて配置する。このときには、ステップモータ16のロータ22のロータ軸の下部を第2支持部材19の軸取付孔30に挿入させて支持する。また、第1中間車23の第1軸の下部を第2支持部材19の軸取付孔31に挿入させて支持する。また、第2中間車24の第2軸の下部を第2支持部材19の軸取付孔32に挿入させて支持する。
さらに、副針車25の副針軸25aの下部を第2支持部材19の2種類の第1、第2軸取付孔33a、33bのうち、第1支持部材18の第1軸取付孔29aに対応する第1軸取付孔33aに挿入させて支持する。これにより、第1支持部材18と第2支持部材19との間にステップモータ16と輪列部17とが組み付けられる。
このときには、副針車25の副針軸25aが第3副表示部11の第3表示領域11aにおけるほぼ扇形状の要になる位置に配置される。この状態で、第1支持部材18の上方に突出した副針車25の副針軸25aに第3副針15を取り付ける。これにより、第3副表示部11は、図1および図2に示すように、ほぼ扇形状の第3副表示領域11a内の上方で第3副針15が運針する表示形態になる。
一方、2種類の第3副表示部11、12のうち、例えば、図6に示す他の1つの第3副表示部12を選択する場合には、図7に示すように、上述した1つの第3副表示部11の場合と同様、第1支持部材18にステップモータ16と第1中間車23と第2中間車24とを配置する。
そして、副針車25の副針軸25aを第2支持部材18の2種類の第1、第2軸取付孔29a、29bのうち、文字板6の中心部から遠い第2軸取付孔29bに挿入させて第2中間車24の第2カナ24aに噛み合わせる。これにより、副針車25は、副針軸25aが第1支持部材18の上方に突出した状態で、第1支持部材18に配置される。
この状態で、第2支持部材19を第1支持部材18に対応させて配置させて、ステップモータ16のロータ22、第1中間車23、第2中間車24を支持する。このときには、副針車25の副針軸25aの下部を第2支持部材19の2種類の第1、第2軸取付孔33a、33bのうち、第1支持部材18の第2軸取付孔29bに対応する第2軸取付孔33bに挿入させて支持する。
これにより、第1支持部材18と第2支持部材19との間にステップモータ16と輪列部17とが組み付けられる。このときには、副針車25の副針軸25aが他の第3副表示部12の第3表示領域12aにおけるほぼ円形状の中心部に配置される。この状態で、第1支持部材18の上方に突出した副針車25の副針軸25aに第3副針15を取り付ける。これにより、第3副表示部12が、図6に示すように、ほぼ円形状の第3副表示領域12a内の上方で第3副針15が運針する表示形態になる。
次に、このような腕時計を使用する場合について説明する。
通常状態のときには、主表示部8の指針軸14が回転して、秒針、分針、時針などの指針13を文字板6の上方で運針させ、この指針13が文字板6の外周に配置された見切り部材7の時字22aを指示することにより、現在時刻を知ることができる。
また、このときには、第1副表示部9の第1副針9bが第1表示領域9a内の上方で運針して、第1表示領域9aの時字(図示せず)を指示することにより、世界の各都市のうちの何れかの都市の時刻を知ることができる。同様に、第2副表示部10は、第2副針10bが第2表示領域10a内の上方で運針して、第2表示領域10aの何れかの曜日を指示することにより、曜日を知ることができる。
また、このときに、2種類の第3副表示部11、12のうち、例えば1つの第3副表示部11が選択されている場合には、この第3副表示部11の第3副針15がほぼ扇形状の第3表示領域11a内の上方で1/20秒ごとに往復運針するレトログラードによって、第3表示領域11aの目盛を指示することにより、ストップウオッチの時間を知ることができる。
一方、2種類の第3副表示部11、12のうち、例えば他の1つの第3副表示部12が選択されている場合には、この第3副表示部12の第3副針15がほぼ円形状の第3表示領域12a内の上方で運針して、第3表示領域12aの目盛を指示することにより、バッテリの残量を知ることができる。
このように、この腕時計によれば、中心部と9時側の外周部との間に2種類の第3副表示領域11a、もしくは12aが設けられた文字板6と、第3副表示領域11a、12aの上方で運針する第3副針13が取り付けられる副針車25を備えた輪列部17と、第3副表示領域11a、12aに対応する箇所に輪列部17を支持する第1、第2支持部材18、19と、これら第1、第2支持部材18、19に設けられた複数箇所のいずれかに副針車25が選択的に取り付けられる第1、第2軸取付孔29a、29b、33a、33bと、を備えていることにより、第1、第2支持部材18、19を交換する必要がなく、第3副針15の設置位置を簡単に変更することができる。
すなわち、この腕時計では、第1支持部材18の複数箇所に設けられた第1、第2軸取付孔29a、29bと、第2支持部材19の複数箇所に設けられた第1、第2軸取付孔33a、33bとにおける互いに対応するいずれかに、輪列部17の副針車25を選択的に取り付けることができるので、第1、第2支持部材18、19を交換する必要がなく、副針車25の副針軸25aの設置位置を変更することができ、これにより第3副針15の設置位置を簡単に変更することができる。
この場合、この腕時計では、輪列部17がステップモータ16の回転を副針車25に伝達する第1、第2中間車23、24を備えており、第1、第2軸取付孔29a、29b、33a、33bが副針車25に噛み合う第2中間車24の回転中心を中心とする円周上に設けられていることにより、第1軸取付孔29a、33aと第2軸取付孔29b、33bとのいずれかに副針車25の副針軸25aを取り付けても、副針車25を第2中間車24によって確実にかつ良好に回転させることができる。
また、この腕時計では、2種類の第3副表示部11、12が異なる文字板6に設けられ、各第3副表示部11、12それぞれが異なる2つの第3副表示領域11a、12aを備え、これら2つの第3副表示領域11a、12aのうち、1つの第3副表示領域11a内で第3副針15を運針させることにより、例えばストップウオッチ時間を知ることができ、また他の1つの第3副表示領域12a内で第3副針15を運針させることにより、例えばバッテリの残量を知ることができる。
この場合、2種類の第3副表示領域11a、12aは、副針車25が取り付けられる第1軸取付孔29a、33aと、副針車25が取り付けられる第2軸取付孔29b、33bとで表示形態が異なることにより、異なる2種類の機能とこれら2種類の機能に応じた表示形状とを容易に選択することができる。
例えば、副針車25を第1軸取付孔29a、33aに取り付ける場合には、第3副表示領域11aをほぼ扇形状に形成して、このほぼ扇形状の要の箇所に副針車25の副針軸25aを配置させて、第3副針15をほぼ扇形状の第3副表示領域11a内の上方で1/20秒ごとに往復運針させるレトログラードで、ストップウオッチの時刻を指示することができる。
また、例えば、副針車25を第2軸取付孔29b、33bに取り付ける場合には、第3副表示領域12aをほぼ円形状に形成して、このほぼ円形状の中心部に副針車25の副針軸25aを配置させて、第3副針15をほぼ円形状の第3副表示領域11a内の上方で運針させてバッテリの残量を指示させることができる。
(第2実施形態)
次に、図8および図9を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1~図7に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、図8および図9に示すように、第3副針15を異なる3個所の設置位置に変更できる構造になっており、これ以外は第1実施形態と同じ構造になっている。
すなわち、第3副表示部40に対応する第1支持部材41は、図9に示すように、第1実施形態と同様、ステップモータ16および輪列部17が配置されるように構成されている。この場合にも、輪列部17は、ステップモータ16のロータ22の回転に伴って回転する第1中間車23と、この第1中間車23の回転に伴って回転する第2中間車24と、この第2中間車24の回転に伴って回転する副針車25と、を備え、この副針車25の副針軸25aに第3副針15が取り付けられるように構成されている。
この場合、第1支持部材41には、図9に示すように、3種類の第1~第3軸取付孔42a~42cが設けられている。これにより、副針車25は、副針軸25aが第1~第3の軸取付孔42a~42cのいずれかに選択的に取り付けられるように構成されている。すなわち、これら第1~第3軸取付孔42a~42cは、副針車25に噛み合う第2中間車24の回転中心を中心とする円周(図9に点線で示された円周)上に設けられている。
また、ステップモータ16および輪列部17は、第1実施形態と同様、第1支持部材41と第2支持部材(図示せず)との間に挟まれた状態で配置されるように構成されている。この場合、第2支持部材にも、第1支持部材41に設けられた3種類の第1~第3軸取付孔42a~42cに対応して3種類の第1~第3軸取付孔(図示せず)が設けられている。
これにより、第3副表示部40は、図8に示すように、副針車25の副針軸25aが第1~第3の軸取付孔42a~42cのいずれかに選択的に取り付けられることにより、副針軸25aの設置位置が3箇所に変更されるため、3種類の表示形態、つまり3種類の表示機能および3種類の表示形状が得られるように構成されている。
このような腕時計によれば、第1支持部材41の複数箇所に設けられた第1~第3軸取付孔42a~42cと、第2支持部材(図示せず)の複数箇所に設けられた第1~第3軸取付孔(図示せず)とにおける互いに対応するいずれかに、輪列部17の副針車25を選択的に取り付けることができるので、第1実施形態と同様、第1、第2支持部材41を交換する必要がなく、副針車25の副針軸25aの設置位置を3箇所に変更することができ、これにより第3副針15の設置位置を簡単に変更することができる。
この場合、この腕時計では、輪列部17がステップモータ16の回転を副針車25に伝達する第1、第2中間車23、24を備えており、第1~第3軸取付孔42a~42cが副針車25に噛み合う第2中間車24の回転中心を中心とする円周上に設けられていることにより、第1~第3軸取付孔42a~42cのいずれかに副針車25の副針軸25aを取り付けても、副針車25を第2中間車24によって確実にかつ良好に回転させることができる。
また、この腕時計では、副針車25の副針軸25aが第1~第3の軸取付孔42a~42cのいずれかに選択的に取り付けられることにより、副針軸25aの設置位置を3箇所に変更することができるため、副針軸25aの設置位置に応じて第3副表示部40を3種類の表示形態、つまり3種類の表示機能および3種類の表示形状に簡単に変更することができる。
なお、上述した第1、第2実施形態では、副針車25の設置位置が2箇所または3箇所に変更される場合について述べたが、この発明は、これに限らず、副針車25に噛み合う第2中間車24の回転中心を中心とする円周上に軸取付孔を4箇所以上設けることにより、副針車25の設置位置を4箇所以上に変更できるようにして良い。
また、上述した第1、第2実施形態では、輪列部17が第1中間車23と第2中間車24とを備えている場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば1つの中間車のみを備えた構造でも良く、また3つ以上の中間車を備えた構造であっても良い。この場合にも、軸取付孔は副針車25に噛み合う中間車の回転中心を中心とする円周上に複数設けられていれば良い。
また、上述した第1、第2実施形態では、第3副表示部11、12、40の第3副針15に適用した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば第1副表示部9の第1副針9bおよび第2副表示部10の第2副針10bにも適用することができる。
さらに、上述した第1、第2実施形態およびその各変形例では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、中心部と外周の一部との間に表示領域が設けられた文字板と、前記表示領域の上方で運針する指針が取り付けられる指針車を備えた輪列部と、前記表示領域に対応する箇所に前記輪列部を支持する支持部材と、前記支持部材の複数箇所に設けられ、前記複数箇所のいずれかに前記指針車が選択的に取り付けられる複数の軸取付孔と、を備えていることを特徴とする輪列装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の輪列装置において、前記輪列部は、モータの回転を前記指針車に伝達する1つまたは複数の中間車を備えており、前記複数の軸取付孔は、前記指針車に噛み合う前記中間車の回転中心を中心とする円周上に設けられていることを特徴とする輪列装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の輪列装置において、前記文字板の中心部には主表示領域が設けられ、前記表示領域は副表示領域であり、前記指針は前記副表示領域内で運針する副針であることを特徴とする輪列装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の輪列装置において、前記副表示領域は、前記指針車が取り付けられる前記複数の軸取付孔に応じて表示形態が異なることを特徴とする輪列装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載された輪列装置を備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
5 時計モジュール
6 文字板
7 見切り部材
8 主表示部
9 第1副表示部
10 第2副表示部
11、12 第3副表示部
11a、12a 第3副表示領域
15 第3副針
16 ステップモータ
17 輪列部
18 第1支持部材
19 第2支持部材
23 第1中間車
24 第2中間車
25 副針車
25a 副針軸
29a、29b 第1、第2軸取付孔
33a、33b 第1、第2軸取付孔
40 第3副表示部
41 第1支持部材
42a~42c 第1~第3軸取付孔
この発明は、腕時計などの時計に用いられる輪列装置の製造方法およびそれを含む時計の製造方法に関する。
この発明が解決しようとする課題は、支持部材を交換する必要がなく、指針の設置位置を簡単に変更することができる輪列装置の製造方法およびそれを含む時計の製造方法を提供することである。
この発明は、第1支持部材に、モータと輪列部とを配置する第1工程と、前記第1工程で前記モータと前記輪列部とが配置された前記第1支持部材に、指針車を配置する第2工程と、前記第2工程で前記指針車が配置された前記第1支持部材に、第2支持部材を配置する第3工程と、を含むことを特徴とする輪列装置の製造方法である。

Claims (5)

  1. 中心部と外周の一部との間に表示領域が設けられた文字板と、
    前記表示領域の上方で運針する指針が取り付けられる指針車を備えた輪列部と、
    前記表示領域に対応する箇所に前記輪列部を支持する支持部材と、
    前記支持部材の複数箇所に設けられ、前記複数箇所のいずれかに前記指針車が選択的に取り付けられる複数の軸取付孔と、
    を備えていることを特徴とする輪列装置。
  2. 請求項1に記載の輪列装置において、前記輪列部は、モータの回転を前記指針車に伝達する1つまたは複数の中間車を備えており、
    前記複数の軸取付孔は、前記指針車に噛み合う前記中間車の回転中心を中心とする円周上に設けられていることを特徴とする輪列装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の輪列装置において、前記文字板の中心部には主表示領域が設けられ、前記表示領域は副表示領域であり、前記指針は前記副表示領域内で運針する副針であることを特徴とする輪列装置。
  4. 請求項3に記載の輪列装置において、前記副表示領域は、前記指針車が取り付けられる前記複数の軸取付孔に応じて表示形態が異なることを特徴とする輪列装置。
  5. 請求項1~請求項4のいずれかに記載された輪列装置を備えていることを特徴とする時計。


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