JP2022064416A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態において嵌合が抑制されるコネクタを提供する。【解決手段】雌ハウジングは、嵌合方向と交差する方向に弾性変形可能とされるストッパ部42を備え、雄コネクタ60は、嵌合方向にのび、ストッパ部42に当接する当接部69を備え、フロントリテーナ50は、ストッパ部42に係合するストッパ解除部55を備え、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態では、当接部69の先端部70がストッパ部42に当接することにより、雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合が抑制されるようになっており、フロントリテーナ50が本係止位置に保持された状態では、ストッパ解除部55がストッパ部42に係合し、ストッパ部42を弾性変形させることにより、ストッパ部42は当接部69の先端部70に当接しない配置とされ、雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合が許容されるようになっている。【選択図】図13

Description

本開示は、コネクタに関する。
従来、特開2008-016261号公報(下記特許文献1)に記載のコネクタが知られている。特許文献1に記載のコネクタは、端子金具を収容可能なキャビティを有するハウジングと、フロントリテーナと、を備え、フロントリテーナはハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とに選択的に保持されるようになっている。フロントリテーナが仮係止位置に保持されているときには、ハウジングに対する端子金具の挿入、抜取りが許容され、フロントリテーナが本係止位置に保持されているときには、ハウジング内に挿入されている端子金具の抜取りが抑制されるようになっている。ハウジングに近づく方向にフロントリテーナの前面壁を押すことによって、フロントリテーナを仮係止位置から本係止位置へ移動させることができる。
特開2008-016261号公報
上記の構成では、フロントリテーナを仮係止位置から本係止位置へ移動させる方向がコネクタの嵌合方向と一致している。このような場合、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態であっても、コネクタとコネクタの嵌合相手である相手側コネクタとの嵌合が許容されるおそれがある。
本開示のコネクタは、雌コネクタと、前記雌コネクタの内部に嵌合される雄コネクタと、を備え、前記雌コネクタは、嵌合方向の一方側に開口するフード部を備えた雌ハウジングと、前記雌ハウジングの内部の雌端子収容部に収容される雌端子と、前記雌ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置の間で前記嵌合方向に移動可能とされるフロントリテーナと、を備え、前記仮係止位置において、前記フロントリテーナは前記雌端子収容部に設けられたランスの弾性変形を許容することで前記雌端子の前記雌端子収容部への挿入が可能となっており、前記本係止位置において、前記フロントリテーナは前記ランスの弾性変形を抑制することで前記雌端子が前記雌端子収容部に保持されるようになっている、コネクタであって、前記雌ハウジングは、前記嵌合方向と交差する方向に弾性変形可能とされるストッパ部を備え、前記雄コネクタは、前記嵌合方向にのび、前記ストッパ部に当接する当接部を備え、前記フロントリテーナは、前記ストッパ部に係合するストッパ解除部を備え、前記フロントリテーナが前記仮係止位置に保持された状態では、前記当接部の先端部が前記ストッパ部に当接することにより、前記雄コネクタと前記雌コネクタとの嵌合が抑制されるようになっており、前記フロントリテーナが前記本係止位置に保持された状態では、前記ストッパ解除部が前記ストッパ部に係合し、前記ストッパ部を弾性変形させることにより、前記ストッパ部は前記当接部の先端部に当接しない配置とされ、前記雄コネクタと前記雌コネクタとの嵌合が許容されるようになっている、コネクタである。
本開示によれば、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態において嵌合が抑制されるコネクタを提供することができる。
図1は、実施形態1にかかる雌コネクタの正面図である。 図2は、雌コネクタの側面図である。 図3は、フロントリテーナの背面図である。 図4は、図1のA-A断面におけるフロントリテーナの斜視断面図である。 図5は、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態においてストッパ部周辺を示す図1のA-A断面拡大図である。 図6は、ストッパ部の全体形状を示す図1のA-A斜視断面図である。 図7は、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態においてストッパ部周辺を示す図1のD-D断面拡大図である。 図8は、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態において本係止突起周辺を示す図1のB-B断面拡大図である。 図9は、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態において仮係止突起周辺を示す図1のC-C断面拡大図である。 図10は、図1のB-B断面においてフロントリテーナが本係止位置に保持された状態における本係止突起周辺を示す断面拡大図である。 図11は、図1のA-A断面において雄コネクタと雌コネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。 図12は、当接部周辺を示す図11の拡大図である。 図13は、図1のA-A断面においてフロントリテーナが仮係止位置に保持され、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が抑制された状態を示す断面拡大図である。 図14は、雄コネクタと雌コネクタとが嵌合した状態におけるコネクタの側面図である。 図15は、フロントリテーナが仮係止位置に保持され、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が抑制された状態におけるコネクタの側面図である。 図16は、雄コネクタと雌コネクタとが嵌合した状態において嵌合ロック部周辺を示す左右中央位置におけるコネクタの断面拡大図である。 図17は、雄コネクタの斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示のコネクタは、雌コネクタと、前記雌コネクタの内部に嵌合される雄コネクタと、を備え、前記雌コネクタは、嵌合方向の一方側に開口するフード部を備えた雌ハウジングと、前記雌ハウジングの内部の雌端子収容部に収容される雌端子と、前記雌ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置の間で前記嵌合方向に移動可能とされるフロントリテーナと、を備え、前記仮係止位置において、前記フロントリテーナは前記雌端子収容部に設けられたランスの弾性変形を許容することで前記雌端子の前記雌端子収容部への挿入が可能となっており、前記本係止位置において、前記フロントリテーナは前記ランスの弾性変形を抑制することで前記雌端子が前記雌端子収容部に保持されるようになっている、コネクタであって、前記雌ハウジングは、前記嵌合方向と交差する方向に弾性変形可能とされるストッパ部を備え、前記雄コネクタは、前記嵌合方向にのび、前記ストッパ部に当接する当接部を備え、前記フロントリテーナは、前記ストッパ部に係合するストッパ解除部を備え、前記フロントリテーナが前記仮係止位置に保持された状態では、前記当接部の先端部が前記ストッパ部に当接することにより、前記雄コネクタと前記雌コネクタとの嵌合が抑制されるようになっており、前記フロントリテーナが前記本係止位置に保持された状態では、前記ストッパ解除部が前記ストッパ部に係合し、前記ストッパ部を弾性変形させることにより、前記ストッパ部は前記当接部の先端部に当接しない配置とされ、前記雄コネクタと前記雌コネクタとの嵌合が許容されるようになっている、コネクタである。
このような構成によると、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態において、雄コネクタと雌コネクタの嵌合を抑制することができる。
(2)前記当接部の先端部は、テーパー状をなす当接面を有し、鋭角をなす尖った形状とされ、前記ストッパ部は、前記フロントリテーナが前記仮係止位置に保持された状態で、前記当接面に当接し、前記当接部の先端部を受け入れる凹部を有していることが好ましい。
このような構成によると、フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態において、当接部とストッパ部との係止力を向上できるため、雄コネクタと雌コネクタの嵌合をさらに抑制しやすくなる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態>
本開示の実施形態について、図1から図17を参照しつつ説明する。本実施形態のコネクタ10は、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関を搭載した自動車、電気自動車またはハイブリッド自動車などの車両に搭載されるものである。以下の説明においては、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
[コネクタ]
図14に示すように、コネクタ10は、雌コネクタ20と、雌コネクタ20の内部に嵌合される雄コネクタ60と、を備えている。本実施形態では、コネクタ10は、雌コネクタ20にレバー24が組み付けられたレバー式コネクタとされている。レバー24を回動させることで、雄コネクタ60に設けられたカムピン63Aがレバー24に形成されたカム溝25Bの内壁と係合することによって、コネクタ10の嵌合作業及び離脱作業が可能となっている。本実施形態では、前後方向は嵌合方向の一例である。
[雌コネクタ]
図1に示すように、雌コネクタ20は、雌ハウジング21と、雌ハウジング21に組み付けられるレバー24と、雌ハウジング21に対して前後方向に移動可能に保持されるフロントリテーナ50と、を備えている。
[雌ハウジング、フード部]
雌ハウジング21は、絶縁性の合成樹脂製であって、図11に示すように、雌ハウジング本体22と、雌ハウジング本体22の外側を覆い、前方に開口するフード部23と、を備えている。図2に示すように、フード部23の側面の中央部には、外側に突出する回動軸23Aが設けられている。図1に示すように、フード部23の前側には、雄コネクタ60のカムピン63Aを受け入れるガイド溝23Bが形成されている。
レバー24は、絶縁性の合成樹脂製であって、図2に示すように、カム板部25と、回動操作部26と、を備えている。カム板部25は、回動軸23Aを受け入れる軸受孔25Aと、カムピン63Aが進入可能となっているカム溝25Bと、を有している。図16に示すように、回動操作部26は、雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合が完了した状態でレバー24を保持するためのロックアーム27、嵌合ロック受け部28、およびCPA(Connector Position Assurance:嵌合検知部材)29を有している。CPA29は、回動操作部26とは別体であり、回動操作部26の内部のCPA収容部30に収容される。雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合が完了した状態でCPA29がCPA収容部30の正規位置に押し込まれることで、雄コネクタ60の嵌合ロック部63Bがロックアーム27および嵌合ロック受け部28と係止し、レバー24が回動しないように固定される。
図1に示すように、雌ハウジング本体22は、複数の雌端子収容部31と、2つの当接部収容部41と、四角状突起収容部45と、H字状突起収容部46と、を有している。フロントリテーナ50は、雌ハウジング本体22の上記収容部に対応する位置に、複数の貫通孔53を有している。
[雌端子収容部、雌端子]
図11に示すように、雌端子収容部31は、雌ハウジング本体22を前後方向に貫通して形成され、雌端子32を収容している。雌端子32は、導電性金属からなり、角筒状の接続筒部33と、接続筒部33の後方に配される電線圧着部34と、を備えている。接続筒部33の内部には、弾性接触片(図示せず)が設けられている。雄端子64が接続筒部33の内部に挿入され、弾性接触片(図示せず)に接触することにより、雄端子64と雌端子32が電気的に接続されるようになっている。電線圧着部34は、電線W1の芯線に圧着される芯線圧着部34Aと、電線W1の絶縁被覆に圧着される被覆圧着部34Bと、を有している。
[ランス]
図5および図7に示すように、雌端子収容部31の下壁または上壁には、前方に片持ち状をなして突出するランス35と、ランス35が雌端子収容部31の外方(下方または上方)へ弾性変形することを許容する弾性変形許容空間36と、が設けられている。図13に示すように、雌端子収容部31に雌端子32が収容された状態で、ランス35は雌端子32の接続筒部33に設けられたランス受け部37と係止するように配されている。
図11に示すように、雌端子収容部31の後方には、防水用のシール部材38を収容するシール部材収容部39が設けられている。シール部材38は、ゴム等の弾性材料からなる。シール部材38には、電線W1を挿通するためのシール用挿通孔(図示せず)が形成されている。シール部材収容部39の後部には、蓋状をなすリアホルダ40が取り付けられるようになっている。リアホルダ40は、電線W1が挿通される挿通孔40Aを有し、シール部材38がシール部材収容部39から抜けないようにシール部材収容部39を後方から塞いでいる。
[ストッパ部、凹部]
図11に示すように、当接部収容部41は、雌端子収容部31と同様に、雌ハウジング本体22を前後方向に貫通して形成された孔の内壁から構成されている。当接部収容部41には、雄コネクタ60の当接部69が収容されるようになっている。図5に示す当接部収容部41の下壁には、前方に片持ち状をなして突出するストッパ部42が設けられている。ストッパ部42は、下方(嵌合方向と交差する方向の一例)に弾性変形可能とされている。図6に示すように、ストッパ部42の前半部分は、左右で異なる形状を有している。ストッパ部42の左側部分は下方に窪んだ凹部43とされ、ストッパ部42の右側部分は凹部43よりも上方に突出した山形状をなす係合部44とされている。図7に示す当接部収容部41およびストッパ部42は、図5(および図6)に示す当接部収容部41およびストッパ部42と上下および左右が反対となるように構成されている。すなわち、図7に示すストッパ部42は当接部収容部41の上壁に設けられ、上方(嵌合方向と交差する方向の一例)に弾性変形可能となっている。図7に示すストッパ部42の右側部分は上方に窪んだ凹部43とされ、ストッパ部42の左側部分は凹部43よりも下方に突出した山形状をなす係合部44とされている。
[フロントリテーナ、ストッパ解除部]
フロントリテーナ50は、絶縁性の合成樹脂製であって、図3および図4に示すように、前壁部51と、前壁部51の外周から後方に突出する周壁部52と、前壁部51に前後方向に貫通形成された複数の貫通孔53と、を有している。前壁部51には、複数の弾性変形抑制部54と、2つのストッパ解除部55と、が後方にのびて形成されている。図4に示すように、ストッパ解除部55の後端部には、傾斜面55Aが設けられている。
図3に示すように、前壁部51の右側の上部および下部には、上側第1係止片56Aおよび下側第1係止片56Bが設けられている。前壁部51の左側の上部および下部には、上側第2係止片56Cおよび下側第2係止片56Dが設けられている。上側第2係止片56Cおよび下側第2係止片56Dは、上側第1係止片56Aおよび下側第1係止片56Bよりも左右方向の寸法が小さくなっている。図4に示すように、上側第1係止片56Aおよび下側第1係止片56Bは、仮係止突起57と、仮係止突起57よりも前方に配された本係止突起58と、を備えている。仮係止突起57および本係止突起58の後側部分は、テーパー状をなし、前方に向かうほど内方に位置する傾斜面57A,58Aとされている。仮係止突起57および本係止突起58の前端面57B,58Bは、嵌合方向(前後方向)と垂直な面となっている。詳細に説明しないが、図3に示すように、上側第2係止片56Cには本係止突起58が、下側第2係止片56Dには仮係止突起57が形成されている。
図8から図10に示すように、雌ハウジング本体22の前側であって、仮係止突起57および本係止突起58に対応する位置には、係止部47が設けられている。簡単のため、下側第1係止片56Bの仮係止突起57および本係止突起58に係止または係合する係止部47についてのみ説明する。係止部47の後端には、前後方向に垂直となっている係止面47Bが設けられている。係止面47Bは、仮係止突起57および本係止突起58の前端面57B,58Bと係止または対向するように配されている。係止部47の前端部には、テーパー状をなし、後方に向かうほど外方(図では下方)に位置する傾斜面47Aが設けられている。傾斜面47Aは、フロントリテーナ50が雌ハウジング本体22に取り付けられる際に、フロントリテーナ50の傾斜面57A,58Aと係合するように配されている。
[仮係止位置]
フロントリテーナ50を雌ハウジング本体22に対して押し付けると、まず、仮係止突起57の傾斜面57Aと係止部47の傾斜面47Aとが係合する(図示を省略)。さらにフロントリテーナ50を雌ハウジング本体22に押し付けると、仮係止突起57が係止部47を乗り越え、本係止突起58の傾斜面58Aと係止部47の傾斜面47Aとが係止する(図8参照)。図8および図9に示す雌ハウジング本体22に対するフロントリテーナ50の位置は、仮係止位置とされている。フロントリテーナ50が仮係止位置にあるとき、図9に示すように、仮係止突起57の前端面57Bと係止部47の係止面47Bとが係止することにより、フロントリテーナ50は雌ハウジング本体22から外れにくくなっており、フロントリテーナ50は仮係止位置に保持されるようになっている。
[本係止位置]
仮係止位置からさらにフロントリテーナ50を雌ハウジング本体22に押し付けると、本係止突起58の傾斜面58Aと係止部47の傾斜面47Aとが係合し、本係止突起58が係止部47を乗り越える。フロントリテーナ50の前壁部51が雌ハウジング本体22の前面に当接するまで、フロントリテーナ50は雌ハウジング本体22に押し付けられる(図10参照)。図10に示す雌ハウジング本体22に対するフロントリテーナ50の位置は、本係止位置とされている。フロントリテーナ50が本係止位置にあるとき、本係止突起58の前端面58Bと係止部47の係止面47Bとが対向し、係止可能な配置とされている。このため、フロントリテーナ50は雌ハウジング本体22から外れにくくなっており、フロントリテーナ50は本係止位置に保持されるようになっている。
図13に示すように、フロントリテーナ50の弾性変形抑制部54は、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態では、雌端子収容部31の弾性変形許容空間36の外部に配されているため、ランス35の弾性変形が許容され、雌端子32の雌端子収容部31への挿入が可能となっている。図12に示すように、フロントリテーナ50が本係止位置に保持された状態では、弾性変形抑制部54は弾性変形許容空間36に収容されるため、ランス35の弾性変形が抑制され、ランス35と雌端子32のランス受け部37の係止が外れないようになっている。よって、雌端子32は雌端子収容部31に保持される。
図5に示すように、フロントリテーナ50のストッパ解除部55は、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態では、ストッパ部42の前方に離間して配され、ストッパ部42に係合しないようになっている。フロントリテーナ50が仮係止位置から後方に移動すると、ストッパ解除部55がストッパ部42の係合部44に係合しはじめる。ストッパ解除部55の後端部は傾斜面55Aとなっているため、山形状をなす係合部44とスムーズに係合が開始される。さらにフロントリテーナ50が後方に移動し、本係止位置に至ると、図12に示すように、ストッパ解除部55は、傾斜面55Aより前方においてストッパ部42の係合部44に係合し、ストッパ部42を外方に弾性変形させている。すなわち、ストッパ解除部55によりストッパ部42を有する当接部収容部41の前側部分が拡開されるようになっている。
[雄コネクタ]
図17に示すように、雄コネクタ60は、雄ハウジング61と、雄ハウジング61に対して前後方向に移動可能に保持される雄フロントリテーナ71と、を備えて構成されている。
雄ハウジング61は、絶縁性の合成樹脂製であって、図11に示すように、雄ハウジング本体62と、雄ハウジング本体62を覆い、後方に開口する雄フード部63と、を備えている。図17に示すように、雄フード部63の側面には、カムピン63Aが外側に突出して設けられている。雄フード部63の上壁の前端部には、嵌合ロック部63Bが設けられ、雌コネクタ20のロックアーム27および嵌合ロック受け部28と係止するようになっている(図16参照)。
図11に示すように、雄ハウジング本体62は、電線W2に接続された雄端子64を収容する雄端子収容部65を複数有している。詳細な説明は省略するが、雌コネクタ20と同様に、雄フロントリテーナ71が雄ハウジング本体62に装着され、本係止位置に配されることで、ランス66の弾性変形が抑制され、雄端子64が雄端子収容部65に保持されるようになっている。また、雄コネクタ60には、電線W2が挿通されるシール部材67、リアホルダ68等が設けられている。以下、雄フロントリテーナ71は本係止位置に保持された状態のみを考えるものとする。
[当接部、当接部の先端部、当接面]
図17に示すように、雄ハウジング本体62は、後方にのびて凸状に形成された当接部69を有している。当接部69は、雌ハウジング本体22の当接部収容部41に対応する位置に配されている。図13に示すように、当接部69の先端部70は、テーパー状をなす当接面70Aを有し、鋭角をなす尖った形状とされている。当接部69の先端部70は、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態では、ストッパ部42に当接するようになっている。
図17に示すように、雄フロントリテーナ71は、後方に突出する四角状突起72およびH字状突起73を有している。四角状突起72およびH字状突起73は、それぞれ雌ハウジング本体22の四角状突起収容部45およびH字状突起収容部46に収容されるようになっている(図1参照)。四角状突起72およびH字状突起73が設けられることにより、コネクタ10のこじりが防止される。
[フロントリテーナが仮係止位置に保持された状態におけるコネクタの嵌合]
図13に示すように、雌コネクタ20のフロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態で、雌コネクタ20のフード部23に雄コネクタ60が挿入された場合、ストッパ部42の凹部43が当接面70Aに当接し、当接部69の先端部70を受け入れる。したがって、雄コネクタ60をさらにフード部23の内部に挿入することができないため、雄コネクタ60と雌コネクタ20の嵌合を抑制することができる。また、凹部43と当接部69の先端部70とが係止した状態では、図15に示すように、カムピン63Aはレバー24のカム溝25Bに完全には進入しないように配置されている。この結果、レバー24を回動させることによって無理にコネクタ10を嵌合することができないようになっている。
[フロントリテーナが本係止位置に保持された状態におけるコネクタの嵌合]
一方、フロントリテーナ50が本係止位置に保持された状態では、図12に示すように、ストッパ解除部55がストッパ部42に係合し、ストッパ部42が弾性変形する。これにより、ストッパ部42は当接部69の先端部70に当接しない配置とされ、当接部69は当接部収容部41に収容可能となる。したがって、雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合を正常に行うことができる(図11参照)。
[実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
本実施形態にかかるコネクタ10は、雌コネクタ20と、雌コネクタ20の内部に嵌合される雄コネクタ60と、を備え、雌コネクタ20は、前方に開口するフード部23を備えた雌ハウジング21と、雌ハウジング21の内部の雌端子収容部31に収容される雌端子32と、雌ハウジング21に対して仮係止位置と本係止位置の間で前後方向に移動可能とされるフロントリテーナ50と、を備え、仮係止位置において、フロントリテーナ50は雌端子収容部31に設けられたランス35の弾性変形を許容することで雌端子32の雌端子収容部31への挿入が可能となっており、本係止位置において、フロントリテーナ50はランス35の弾性変形を抑制することで雌端子32が雌端子収容部31に保持されるようになっている、コネクタ10であって、雌ハウジング21は、上下方向に弾性変形可能とされるストッパ部42を備え、雄コネクタ60は、前後方向にのび、ストッパ部42に当接する当接部69を備え、フロントリテーナ50は、ストッパ部42に係合するストッパ解除部55を備え、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態では、当接部69の先端部70がストッパ部42に当接することにより、雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合が抑制されるようになっており、フロントリテーナ50が本係止位置に保持された状態では、ストッパ解除部55がストッパ部42に係合し、ストッパ部42を弾性変形させることにより、ストッパ部42は当接部69の先端部70に当接しない配置とされ、雄コネクタ60と雌コネクタ20との嵌合が許容されるようになっている。
上記の構成によれば、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態において、雄コネクタ60と雌コネクタ20の嵌合を抑制することができる。
本実施形態では、当接部69の先端部70は、テーパー状をなす当接面70Aを有し、鋭角をなす尖った形状とされ、ストッパ部42は、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態で、当接面70Aに当接し、当接部69の先端部70を受け入れる凹部43を有している。
上記の構成によれば、フロントリテーナ50が仮係止位置に保持された状態において、当接部69とストッパ部42との係止力を向上できるため、雄コネクタ60と雌コネクタ20の嵌合をさらに抑制しやすくなる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、当接部69は雄ハウジング本体62に設けられる構成としたが、これに限られることはなく、当接部は雄フロントリテーナに設けられる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、雄コネクタ60は雄フロントリテーナ71を有する構成としたが、これに限られることはなく、例えば、雄コネクタは雄フロントリテーナを有しておらず、雄端子は圧入により雄コネクタに保持されている構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、コネクタ10はレバー24を備えている構成としたが、これに限られることはなく、コネクタはレバーを備えていない構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、コネクタ10はシール部材38とリアホルダ40とを備える構成としたが、これに限られることはなく、コネクタはシール部材およびリアホルダを備えない構成としてもよい。
10: コネクタ
20: 雌コネクタ
21: 雌ハウジング
22: 雌ハウジング本体
23: フード部
23A: 回動軸
23B: ガイド溝
24: レバー
25: カム板部
25A: 軸受孔
25B: カム溝
26: 回動操作部
27: ロックアーム
28: 嵌合ロック受け部
29: CPA
30: CPA収容部
31: 雌端子収容部
32: 雌端子
33: 接続筒部
34: 電線圧着部
34A: 芯線圧着部
34B: 被覆圧着部
35,66: ランス
36: 弾性変形許容空間
37: ランス受け部
38,67: シール部材
39: シール部材収容部
40,68: リアホルダ
40A: 挿通孔
41: 当接部収容部
42: ストッパ部
43: 凹部
44: 係合部
45: 四角状突起収容部
46: H字状突起収容部
47: 係止部
47A: 係止部の傾斜面
47B: 係止面
50: フロントリテーナ
51: 前壁部
52: 周壁部
53: 貫通孔
54: 弾性変形抑制部
55: ストッパ解除部
55A: ストッパ解除部の傾斜面
56A: 上側第1係止片
56B: 下側第1係止片
56C: 上側第2係止片
56D: 下側第2係止片
57: 仮係止突起
57A: 仮係止突起の傾斜面
57B: 仮係止突起の前端面
58: 本係止突起
58A: 本係止突起の傾斜面
58B: 本係止突起の前端面
60: 雄コネクタ
61: 雄ハウジング
62: 雄ハウジング本体
63: 雄フード部
63A: カムピン
63B: 嵌合ロック部
64: 雄端子
65: 雄端子収容部
69: 当接部
70: 先端部
70A: 当接面
71: 雄フロントリテーナ
72: 四角状突起
73: H字状突起
W1,W2: 電線

Claims (2)

  1. 雌コネクタと、
    前記雌コネクタの内部に嵌合される雄コネクタと、を備え、
    前記雌コネクタは、嵌合方向の一方側に開口するフード部を備えた雌ハウジングと、前記雌ハウジングの内部の雌端子収容部に収容される雌端子と、前記雌ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置の間で前記嵌合方向に移動可能とされるフロントリテーナと、を備え、
    前記仮係止位置において、前記フロントリテーナは前記雌端子収容部に設けられたランスの弾性変形を許容することで前記雌端子の前記雌端子収容部への挿入が可能となっており、
    前記本係止位置において、前記フロントリテーナは前記ランスの弾性変形を抑制することで前記雌端子が前記雌端子収容部に保持されるようになっている、コネクタであって、
    前記雌ハウジングは、前記嵌合方向と交差する方向に弾性変形可能とされるストッパ部を備え、
    前記雄コネクタは、前記嵌合方向にのび、前記ストッパ部に当接する当接部を備え、
    前記フロントリテーナは、前記ストッパ部に係合するストッパ解除部を備え、
    前記フロントリテーナが前記仮係止位置に保持された状態では、前記当接部の先端部が前記ストッパ部に当接することにより、前記雄コネクタと前記雌コネクタとの嵌合が抑制されるようになっており、
    前記フロントリテーナが前記本係止位置に保持された状態では、前記ストッパ解除部が前記ストッパ部に係合し、前記ストッパ部を弾性変形させることにより、前記ストッパ部は前記当接部の先端部に当接しない配置とされ、前記雄コネクタと前記雌コネクタとの嵌合が許容されるようになっている、コネクタ。
  2. 前記当接部の先端部は、テーパー状をなす当接面を有し、鋭角をなす尖った形状とされ、
    前記ストッパ部は、前記フロントリテーナが前記仮係止位置に保持された状態で、前記当接面に当接し、前記当接部の先端部を受け入れる凹部を有している、請求項1に記載のコネクタ。
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