JP2022063219A - 信号出力装置及び濃度測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各々の装置の特性ばらつきに起因したズレを補正して高精度な濃度測定を実現することができる信号出力装置及び濃度測定システムを提供することを目的とする。【解決手段】支持部318と、支持部318に設けられ、測定対象物に照射された赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号S111を出力する受光部111と、支持部318に設けられ、測定対象物の濃度演算に用いられて受光部111を含む複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部112と、支持部318に設けられ、濃度演算を実行せずに、記憶部112から入力される校正パラメータに応じた校正パラメータ信号S112及び受光部111から入力される検出信号S111に基づく信号を含む出力信号S113を外部に設けられた信号演算処理部13に出力するインターフェース部113と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、濃度測定システム用の信号出力装置及び濃度測定システムに関する。
受光した赤外線に応じた検出信号に基づいて測定対象物の濃度演算を行う量子型赤外線ガス濃度計は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2011-203004号公報
従来の量子型赤外線ガス濃度計は、所定の演算処理により測定対象物の濃度演算自体を行うことは可能であるが、量子型赤外線ガス濃度計を構成する各々の要素の特性ばらつきに起因したズレを補正するのは困難であるという問題を有している。
特許文献1に記載の従来の量子型赤外線ガス濃度計は、演算手段を有しており、この演算手段において、所望の校正パラメータを用いることで、精度良く測定対象物の濃度演算を行うことは可能である。しかし、演算手段は量子型赤外線ガス濃度計全体に対してサイズが大きく、装置全体の小型化を妨げる。
他方、演算手段を外部の装置で行う形態とした場合、演算手段では各々の量子型赤外線ガス濃度計が有する特性ばらつきに起因したズレを補正することは容易ではない。すなわち、演算手段を有する外部装置と量子型赤外線ガス濃度計を接続し、所望の環境で校正を行い、それにより得られた校正パラメータを演算手段に記憶させなければならず、簡易に高精度なガス濃度測定を実現することはできない。
すなわち本発明の目的は、各々の要素の特性ばらつきに起因したズレを簡易に補正して高精度な濃度測定を実現することができる小型な信号出力装置及び濃度測定システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による信号出力装置は、支持部と、前記支持部に設けられ、測定対象物に照射された赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号を出力する受光部と、前記支持部に設けられ、前記測定対象物の濃度演算に用いられて前記受光部を含む複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部と、前記支持部に設けられ、前記濃度演算を実行せずに、前記記憶部から入力される前記校正パラメータに応じた校正パラメータ信号及び前記受光部から入力される前記検出信号に基づく信号を含む出力信号を外部に設けられた信号演算処理部に出力するインターフェース部と、を備える。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による濃度測定システムは、上記本発明の一態様による信号出力装置と、外部に設けられ前記インターフェース部から入力される前記出力信号に含まれる前記検出信号に基づく信号及び前記校正パラメータ信号に基づいて前記測定対象物の濃度を演算する前記信号演算処理部と、を備える。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の態様による濃度測定システムは、上記本発明の一態様による信号出力装置と、外部に設けられ前記インターフェース部から入力される前記出力信号に含まれる前記検出信号に基づく信号及び前記校正パラメータ信号と、前記発光部を駆動するための駆動信号とに基づいて前記測定対象物の濃度を演算する前記信号演算処理部と、を備える。
本発明の一態様による信号出力装置及び本発明の各態様による濃度測定システムによれば、各々の要素の特性ばらつきに起因したズレを簡易に補正して高精度な濃度測定を実現することができ、かつ小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムの概略構成の一例を示す断面模式図である。 本発明の第3実施形態の変形例による信号出力装置及び濃度測定システムの概略構成の一例を示す断面模式図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムについて図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による信号出力装置11及び濃度測定システム1の概略構成の一例を示すブロック図である。以下、本実施形態による信号出力装置として、濃度測定システム用の信号出力装置11を例にとって説明する。
図1に示すように、本実施形態による信号出力装置11は、測定対象物に照射された赤外線(Infrared Ray:IR)を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号S111を出力する受光部111を備えている。また、信号出力装置11は、測定対象物の濃度演算に用いられて受光部111を含む複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部112を備えている。つまり、記憶部112は、信号出力装置11の特性(すなわち信号出力装置11の構成要素の特性)に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶している。さらに、信号出力装置11は、濃度演算を実行せずに記憶部112から入力される校正パラメータに応じた校正パラメータ信号S112及び受光部111から入力される検出信号S111に基づく信号を含む出力信号S113を外部に設けられた信号演算処理部13に出力するインターフェース部113を備えている。インターフェース部113は、受光部111及び記憶部112と電気的に接続されている。受光部111は、例えばフォトディテクタで構成されている。信号出力装置11は、受光部111、記憶部112、および、インターフェース部113を支持する支持部を備えている(図4参照)。受光部111、記憶部112、および、インターフェース部113は、当該支持部に設けられている。
「校正パラメータに応じた校正パラメータ信号」は、校正パラメータを抽出可能に構成された信号である。また、後述する「パラメータに応じた校正パラメータ信号」は、当該パラメータを抽出可能に構成された信号である。なお、「校正パラメータに応じた校正パラメータ信号」及び「パラメータに応じた校正パラメータ信号」の概念は、後述する第2実施形態及び第3実施形態でも同様である。
「出力信号S113が校正パラメータ信号S112及び検出信号S111に基づく信号を含む」には、信号出力装置11から信号演算処理部13に個別に出力される校正パラメータ信号S112及び検出信号S111に基づく信号を出力信号S113と総称する概念が含まれる。また、「出力信号S113が校正パラメータ信号S112及び検出信号S111に基づく信号を含む」には、所定の構成要素間で信号を送受信するための信号の規格に準拠した形式に変換された校正パラメータ信号S112及び検出信号S111に基づく信号が出力信号S113に埋め込まれる概念が含まれる。
また、出力信号S113には、デジタルの検出信号S111dが含まれる。受光部111から出力されるアナログの検出信号S111と、デジタルの検出信号S111dとは、信号形式が異なるだけで、同一の情報を有する信号である。このため、本実施形態では、検出信号S111に基づく信号は、アナログの検出信号S111及びデジタルの検出信号S111dのうち、実際に含まれている信号を意味する。つまり、本実施形態のように、出力信号S113がデジタルの検出信号S111dを含んでいる場合には、検出信号S111に基づく信号は検出信号S111dとなる。一方、出力信号S113がアナログの検出信号S111を含んでいる場合には、検出信号S111に基づく信号は検出信号S111となる。
インターフェース部113には、受光部111が出力する検出信号S111や記憶部112が出力する校正パラメータ信号S112が入力される。インターフェース部113は、入力された検出信号S111を増幅し、増幅した検出信号S111をアナログ-デジタル変換してデジタルの検出信号S111dを生成する機能を発揮するように構成されていてもよい。このように、インターフェース部113は、検出信号S111を増幅したりアナログ-デジタル変換したりするように構成されていてもよいが、検出信号S111の演算処理を実行しないように構成されている。
信号出力装置11は、受光部111が出力する検出信号S111を増幅する増幅部と、当該増幅部で増幅された検出信号S111をアナログ-デジタル変換してデジタルの検出信号S111dをインターフェース部113に出力するアナログ-デジタル変換部を備えていてもよい。
また、信号出力装置11は、小型化の観点から、記憶部112及びインターフェース部113を集積した集積回路110を備えている。しかしながら、信号出力装置11は、記憶部112及びインターフェース部113を集積していない構成を有していてももちろんよい。
図1に示すように、本実施形態による濃度測定システム1は、上述の構成を有する信号出力装置11と、外部に設けられインターフェース部113から入力される出力信号S113信号に含まれる検出信号S111に基づく信号及び校正パラメータ信号S112に基づいて測定対象物(不図示)の濃度を演算する信号演算処理部13とを備えている。信号演算処理部13は、演算結果を濃度信号S13として濃度測定システム1から出力するように構成されている。ここで、「外部」とは、信号出力装置11よりも外を意味し、具体的には、支持部に支持された信号出力装置11には含まれない部分を指し、「外部に設けられ」は支持部に設けられておらず、信号出力装置11とは一体化されていないことを意味する。
記憶部112は、信号出力装置11に備えられた複数の構成要素のうちの受光部111の特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶し、校正パラメータに応じた校正パラメータ信号S112をインターフェース部113に出力する。インターフェース部113は、受光部111から入力される検出信号S111及び記憶部112から入力される校正パラメータ信号S112を含む出力信号S113を外部に設けられた信号演算処理部13に出力する。
濃度測定システム1は、記憶部112に予め記憶した校正パラメータ信号S112を信号出力装置11から信号演算処理部13に出力して、信号出力装置11から見て外部に相当する信号演算処理部13において校正パラメータ信号S112を用いて測定対象物の濃度演算を補正する。記憶部112は、信号出力装置11に備えられた複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして受光部111の特性(例えば電気的特性及び電気的特性の少なくとも一方)に応じたパラメータを記憶している。インターフェース部113は、受光部111の特性のパラメータ(すなわち受光部111の特性に応じたパラメータ)に応じた校正パラメータ信号S112を出力信号S113に含めて信号演算処理部13に出力可能である。このため、濃度測定システム1は、信号出力装置11に備えられた構成要素(本実施形態では受光部111)毎に特有の特性に応じて補正された濃度信号S13を出力することが可能になる。記憶部112に記憶された受光部111の特性に応じたパラメータが受光部111の特性ばらつきを補正するためのパラメータである場合、信号演算処理部13は受光部111の特性ばらつきを補正した濃度信号S13を生成して出力することが可能になる。ここで、受光部111の特性ばらつきは例えば、受光部111の光電変換部を構成するフォトディテクタの電気的特性のばらつきに起因する光電変換特性のばらつき、受光部111の出力部を構成するフォトディテクタの電気的特性のばらつきに起因する出力信号の電圧や電流のばらつきなどである。
校正パラメータ信号S112は、結果的に例えば受光部111の特性に応じて測定対象物の濃度演算を補正可能であれば特に制限されない。すなわち、校正パラメータ信号S112は、結果的に例えば受光部111の特性ばらつきに応じて測定対象物の濃度演算を補正可能であれば特に制限されない。信号演算処理部13が入力された検出信号S111を例えば所定の数式に当てはめて濃度を演算する場合、校正パラメータ信号S112が有するパラメータは、当該所定の数式の係数に用いられてもよい。仮に当該所定の数式が3次関数「y=a×x+b×x+c×x+d」で表すことができる場合、係数a,b,c,dが校正パラメータ信号の有するパラメータ(すなわち、記憶部112に記憶された校正パラメータ)となりうる。尚、当該3次関数において、yは測定対象物の濃度結果であってもよく、xは受光部111から出力される検出信号S111に応じた信号であってもよい。
また、本実施形態による信号出力装置11では、インターフェース部113は、濃度演算を実行せずに校正パラメータ信号S112を出力信号S113に含めて信号演算処理部13に出力する。インターフェース部113は、校正パラメータ信号S112に含まれる校正パラメータを用いた濃度演算だけでなく、校正パラメータを用いない濃度演算も実行しない。ここで、濃度演算には、実際の濃度演算に加え、濃度に応じた出力信号の補正も含まれる。すなわち、信号出力装置11は、入力された信号に基づいて演算する演算部を備えていない。このため、信号出力装置11及び濃度測定システム1は、当該演算部の演算動作に起因して発生する熱や電磁波によって受光部111に与え得る熱的影響や電磁的影響を低減することが可能になる。これにより、濃度測定システム1は、測定対象物の濃度の高精度な測定が可能になる。
記憶部112は例えば、信号出力装置11に備えられた複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして受光部111の特性に応じた複数のパラメータを校正パラメータとして記憶している。記憶部112は例えば、受光部111の特性ばらつきの大きさに対応付けたパラメータを校正パラメータとして記憶している。濃度測定システム1の出荷検査において、濃度が既知の標準測定対象物の濃度測定がパラメータを変更しながら繰り返し実行される。濃度測定システム1は、既知の濃度に最も近い濃度が得られるパラメータを実動作時に用いる校正パラメータに設定する。これにより、濃度測定システム1は、受光部111の特性(例えば受光部の特性ばらつき)に応じて測定対象物の濃度を測定できる。このような、受光部111の特性に応じた校正パラメータの設定は、濃度測定システム1の出荷検査時に限らず、濃度測定システム1の動作前に実行されてもよい。
受光部111の特性に応じた校正パラメータの設定は例えば、信号出力装置11に設けられて信号出力装置11を統括的に制御する制御部(不図示)及び信号演算処理部13に設けられて信号演算処理部13を統括的に制御する制御部によって実行されてもよい。また、受光部111の特性に応じた校正パラメータの設定は例えば、濃度測定システム1に設けられて信号出力装置11及び信号演算処理部13の両方を統括的に制御する制御部(不図示)によって実行されてもよい。
以上説明したように、本実施形態による信号出力装置11は、支持部と、支持部に設けられ測定対象物に照射された赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号S111を出力する受光部111と、支持部に設けられ測定対象物の濃度演算に用いられて受光部111を含む複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部112と、支持部に設けられ濃度演算を実行せずに記憶部112から入力される校正パラメータに応じた校正パラメータ信号S112及び受光部111から入力される検出信号S111に基づく信号を含む出力信号S113を外部に設けられた信号演算処理部13に出力可能なインターフェース部113と、を備えている。
また、本実施形態による濃度測定システム1は、本実施形態による信号出力装置11と、外部に設けられインターフェース部113から入力される出力信号S113に含まれる検出信号S111に基づく信号及び校正パラメータ信号S112に基づいて測定対象物の濃度を演算する信号演算処理部13と、を備えている。
これにより、信号出力装置11及び濃度測定システム1は、各々の装置(本実施形態では受光部111)の特性ばらつきに起因したズレを簡易に補正して高精度な濃度測定を実現することができ、かつ小型化を図ることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムについて図2を用いて説明する。図2は、本実施形態による信号出力装置21及び濃度測定システム2の概略構成の一例を示すブロック図である。以下、本実施形態による信号出力装置として、濃度測定システム用の信号出力装置21を例にとって説明する。
図2に示すように、本実施形態による信号出力装置21は、測定対象物に照射された赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号S211を出力する受光部211を備えている。また、信号出力装置21は、測定対象物の濃度演算に用いられて受光部211を含む複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部212を備えている。さらに、信号出力装置21は、濃度演算を実行せずに記憶部212から入力される校正パラメータに応じた校正パラメータ信号S212及び受光部211から入力される検出信号S211に基づく信号を含む出力信号S213を外部に設けられた信号演算処理部23に出力可能なインターフェース部213を備えている。インターフェース部213は、受光部211及び記憶部212と電気的に接続されている。受光部211は、例えばフォトディテクタで構成されている。信号出力装置21は、受光部211、記憶部212、および、インターフェース部213を支持する支持部を備えている(図4参照)。受光部111、記憶部112、および、インターフェース部113は、当該支持部に設けられている。
「出力信号S213が校正パラメータ信号S212及び検出信号S211に基づく信号を含む」の概念は、上記第1実施形態における「出力信号S113が校正パラメータ信号S112及び検出信号S111に基づく信号を含む」の概念と同様である。また、インターフェース部213は、上記第1実施形態におけるインターフェース部113と同様に、入力された検出信号S211を増幅し、増幅した検出信号S211をアナログ-デジタル変換してデジタルの検出信号S211dを生成する機能を発揮するように構成されていてもよい。この場合、出力信号S213には、デジタルの検出信号S211dが含まれる。インターフェース部213は、検出信号S211を増幅したりアナログ-デジタル変換したりするように構成されていてもよいが、検出信号S211の濃度演算処理を実行しないように構成されている。
ここで、出力信号S213には、デジタルの検出信号S211dが含まれる。受光部211から出力されるアナログの検出信号S211と、デジタルの検出信号S211dとは、信号形式が異なるだけで、同一の情報を有する信号である。このため、本実施形態では、検出信号S211に基づく信号は、アナログの検出信号S211及びデジタルの検出信号S211dのうち、実際に含まれている信号を意味する。つまり、本実施形態のように、出力信号S213がデジタルの検出信号S211dを含んでいる場合には、検出信号S211に基づく信号は検出信号S211dとなる。一方、出力信号S213がアナログの検出信号S211を含んでいる場合には、検出信号S211に基づく信号は検出信号S211となる。
図2に示すように、信号出力装置21は、上記第1実施形態による信号出力装置11と比べて、赤外線を発光する発光部214、発光部214で発光された赤外線が受光部211まで到達する光路中に配置される光学部材215又は発光部214で発光された赤外線を受光部211に導く光路部216の少なくとも1つを複数の構成要素として備える。すなわち、本実施形態では、複数の構成要素は、受光部211の他に、支持部(図示せず)に設けられ赤外線を発光する発光部214、当該支持部に設けられ発光部214で発光された赤外線が受光部211に到達するまでの光路中に配置される光学部材215又は当該支持部に設けられ発光部214で発光された赤外線を受光部211に導く光路部216の少なくとも1つを備えている。このように、本実施形態による信号出力装置21は、当該複数の構成要素として発光部214、光学部材215及び光路部216を備えている。ここで、発光部214、光学部材215、および、光路部216も支持部に支持されている(図4参照)。発光部214は、例えば発光ダイオードで構成されている。光学部材215は、赤外線を透過できる材料(例えばシリコン)で形成されている。光学部材215は、発光部214から入射された赤外線を所定の波長帯を選択的に透過させる機能を持ついわゆる光学フィルタなどであってもよい。これにより、発光部214で発光された赤外線は、測定対象物が吸収する波長帯のみを選択することができ、高感度・高精度の測定が可能となる。光学部材215は、発光部214付近、受光部211付近又は発光部214から出力された光が受光部211に入射するまでの間(光路)の途中に設けられてもよい。光路部216は、赤外線を反射できる材料(例えばアルミニウム)で形成されている。また、光路部216は、赤外線が入射する表面に赤外線を反射できる材料で形成された反射膜を有していてもよい。光路部216は、測定対象物を通過した赤外線を1回又は複数回反射して受光部211に導く。これにより、信号出力装置21は、測定対象物を通過した赤外線の受光部211での受光効率の向上を図ることができる。その結果、本実施形態による濃度測定システム2は、測定対象物の濃度の検出精度の向上を図ることができる。
記憶部212は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素の少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして受光部211の特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶している。さらに、記憶部212は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素の少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして、備えられた複数の構成要素のうちの受光部211以外の構成要素の特性に応じたパラメータの少なくとも1つを校正パラメータとして記憶している。本実施形態では、発光部214、光学部材215及び光路部216が当該複数の構成要素のうちの受光部211以外の構成要素に相当する。ここで、受光部211及び発光部214のそれぞれの特性は、例えば電気的特性及び光学的特性の少なくとも一方である。また、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性は、例えば光学的特性である。
インターフェース部213は、受光部211の特性のパラメータ(すなわち受光部211の特性に応じたパラメータ)に応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて信号演算処理部23に出力可能である。さらに、インターフェース部213は、記憶部212に記憶された少なくとも1つ(すなわち、特性に応じたパラメータの少なくとも1つ)に応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて信号演算処理部23に出力可能である。具体的には、インターフェース部213は、受光部211の特性に応じたパラメータと、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素のうちの受光部211以外の構成要素(発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれ)の特性に応じたパラメータの少なくとも1つとに応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて信号演算処理部23に出力可能である。あるいは、インターフェース部213は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素のうちの受光部211以外の構成要素(発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれ)の特性に応じたパラメータの少なくとも1つに応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて外部に設けられた信号演算処理部23に出力可能である。
ここで、受光部211の特性に応じたパラメータは、受光部211の特性ばらつきを補正するためのパラメータであってもよい。発光部214の特性に応じたパラメータは、発光部214の特性ばらつきを補正するためのパラメータであってもよい。光学部材215の特性に応じたパラメータは、光学部材215の特性ばらつきを補正するためのパラメータであってもよい。光路部216の特性に応じたパラメータは、光路部216の特性ばらつきを補正するためのパラメータであってもよい。
また、信号出力装置21は、小型化の観点から、記憶部212及びインターフェース部213を集積した集積回路210を備えている。しかしながら、信号出力装置21は、記憶部212及びインターフェース部213を集積していない構成を有していてももちろんよい。
図2に示すように、本実施形態による濃度測定システム2は、上述の構成を有する信号出力装置21と、外部に設けられインターフェース部213から入力される出力信号S213に含まれる検出信号S211dに基づく信号及び校正パラメータ信号S212と、発光部214を駆動するための駆動信号S214dvとに基づいて測定対象物の濃度を演算する信号演算処理部23と、を備えている。
インターフェース部213には、発光部214を駆動するための駆動信号S214dvが信号演算処理部23から入力される。インターフェース部213は、信号演算処理部23から入力される駆動信号S214dvを発光部214に出力するようになっている。このため、信号演算処理部23は、インターフェース部213を介して駆動信号S214dvを発光部214に出力するようになっている。駆動信号S214dvには、発光部214を駆動するための情報が含まれている。駆動信号S214dvは例えば、発光部214をパルス駆動するための動作時間及び非動作時間の比率(デューティ比)や発光部214に流す駆動電流の電流量などの情報を含んで構成されていてもよい。発光部214は、インターフェース部213から入力される駆動信号S214dvに含まれている情報に基づいて動作して赤外線を発光する。
信号演算処理部23から出力される駆動信号S214dvに含まれる情報は、インターフェース部213を介して記憶部212に記憶されてもよい。この場合、インターフェース部213は、記憶部212から入力される情報に基づいて駆動信号S214dvを生成し、生成した駆動信号S214dvを発光部214に出力する。これにより、濃度測定システム2は、信号出力装置21と信号演算処理部23との間で駆動信号S214dvの送受信することなく、信号出力装置21内で発光部214の駆動条件を変更することができるので、当該駆動条件の変更処理の負荷を低減できる。
濃度測定システム2は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素(本実施形態では受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216)毎に特有の特性に応じて補正された濃度信号S23を出力することが可能になる。信号演算処理部23は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性に応じたパラメータのうちの少なくとも1つを用いて実行された濃度演算の結果の信号である濃度信号S23を生成して出力することが可能になる。
ここで、受光部111の特性ばらつきは例えば、受光部111の光電変換部を構成するフォトディテクタの電気的特性のばらつきに起因する光電変換特性のばらつき、受光部111の出力部を構成するフォトディテクタの電気的特性のばらつきに起因する出力信号の電圧や電流のばらつきなどである。発光部214の特性ばらつきは例えば、発光部214の電光変換の変換効率のばらつきに起因する電光変換特性のばらつきなどである。光学部材215の特性ばらつきは例えば、光学部材215を構成する部材の屈折率のばらつきによる透過特性のばらつきや、透過する中心波長のばらつきや透過率のばらつき等に基づく出力される赤外線の屈折角のばらつきなどである。光路部216の特性のばらつき例えば、光到達ロスや、赤外線を反射する反射部を形成する材料の反射率のばらつきや当該反射部の形状のばらつきなどである。
信号演算処理部23は、信号出力装置21を構成する受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性ばらつきに加えて、駆動信号S214dvに含まれている情報を測定対象物の濃度演算に用いるように構成されている。これにより信号演算処理部23は、より高精度な濃度演算を実現できる。
校正パラメータ信号S212は、結果的に受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性に応じて測定対象物の濃度演算を補正可能であれば特に制限されない。すなわち、校正パラメータ信号S212は、結果的に受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216の特性ばらつきの少なくとも1つに応じて測定対象物の濃度演算を補正可能であれば特に制限されない。上記第1実施形態と同様に、校正パラメータ信号S212は、信号演算処理部23が入力された検出信号S211を例えば所定の数式に当てはめて濃度を演算する場合、当該所定の数式の係数に用いられてもよい。
本実施形態による信号出力装置21では、上記第1実施形態における信号出力装置11と同様に、インターフェース部213は、測定対象物の濃度演算を実行せずに校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて外部に設けられた信号演算処理部23に出力する。インターフェース部213は、校正パラメータ信号S212に含まれる校正パラメータを用いた濃度演算だけでなく、校正パラメータを用いない濃度演算も実行しない。ここで、濃度演算には、実際の濃度演算に加え、濃度に応じた出力信号の補正も含まれる。すなわち、信号出力装置21は、入力された信号に基づいて演算する演算部を備えていない。このため、信号出力装置21及び濃度測定システム2は、当該演算部の演算動作に起因して発生する熱や電磁波によって発光部214及び受光部211の少なくとも一方に与え得る熱的影響や電磁的影響を低減することが可能になる。これにより、濃度測定システム2は、測定対象物の濃度の高精度な測定が可能になる。
記憶部212は例えば、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素うちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性に応じた複数のパラメータを校正パラメータとして記憶している。記憶部212は例えば、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性ばらつきの大きさに対応付けたパラメータを校正パラメータとして記憶している。上記第1実施形態による濃度測定システム1と同様に濃度測定システム2の出荷検査において、濃度が既知の標準測定対象物の濃度測定がパラメータを変更しながら繰り返し実行される。濃度測定システム2は、既知の濃度に最も近い濃度が得られるパラメータを実動作時に用いる校正パラメータに設定する。これにより、濃度測定システム2は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性(例えば受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性ばらつき)に応じて測定対象物の濃度を測定できる。このような、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性に応じた校正パラメータの設定は、濃度測定システム2の出荷検査時に限らず、濃度測定システム2の動作前に実行されてもよい。
以上説明したように、本実施形態による信号出力装置21及び濃度測定システム2は、上記第1実施形態による信号出力装置11及び濃度測定システム1の構成に加えて、支持部に設けられ赤外線を発光する発光部214、支持部に設けられ発光部214で発光された赤外線が受光部211に到達するまでの光路中に配置される光学部材215又は支持部に設けられ発光部214で発光された赤外線を受光部211に導く光路部216の少なくとも1つ(本実施形態では全部)を備えている。また、信号出力装置21に備えられた記憶部212は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素の少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして受光部211の特性に応じたパラメータ、発光部214の特性に応じたパラメータ、光学部材215の特性に応じたパラメータ又は光路部216の特性に応じたパラメータの少なくとも1つを校正パラメータとして記憶するように構成されている。さらに、インターフェース部213は、記憶部212に記憶された当該少なくとも1つに応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて信号演算処理部23に出力可能である。
これにより、濃度測定システム2は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216の特性に応じたパラメータの少なくとも1つを用いて測定対象物の濃度を演算できるので、第1実施形態による濃度測定システム1と比較して、測定対象物の濃度をより高精度に演算できる。
また、濃度測定システム2は、インターフェース部213から入力される出力信号S213に含まれる検出信号S211dに基づく信号及び校正パラメータ信号S212と、発光部214を駆動するための駆動信号S214dvとに基づいて測定対象物の濃度を演算する外部に設けられる信号演算処理部23を備えている。
これにより、濃度測定システム2は、駆動信号S214dvを用いない場合と比較して、測定対象物の濃度をより高精度に演算できる。
(変形例)
本実施形態の変形例による信号出力装置及び濃度測定システムについて図2を再び用いて説明する。本変形例による濃度測定システム2は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性に応じたパラメータとして、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216の特性に応じたパラメータの少なくとも2つの複合的特性に応じたパラメータを用いて測定対象物の濃度を演算する点に特徴を有している。
本変形例による信号出力装置21に備えられた記憶部212は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素(本変形例では受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216)の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性を校正パラメータとして記憶している。インターフェース部213は、当該複合的特性の当該パラメータに応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて外部に設けられた信号演算処理部23に出力可能に構成されている。複合的特性に応じたパラメータは、受光部211の特性、発光部214の特性、光学部材215の特性及び光路部216の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性ばらつきを補正するためのパラメータである。
本変形例による信号出力装置21では、記憶部212は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素のうちの少なくとも2つの複合的特性に応じたパラメータとして、受光部211の特性、発光部214の特性、光学部材215の特性及び光路部216の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶している。これにより、記憶部212は、複合的特性に応じた校正パラメータ信号S212をインターフェース部213に出力できる。しかしながら、記憶部212は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも2つの特性に応じたパラメータを記憶しているが、複合的特性に応じたパラメータを記憶していなくてもよい。この場合、記憶部212は、記憶している少なくとも2つのパラメータに応じた校正パラメータ信号S212をインターフェース部213に出力する。インターフェース部213は、校正パラメータ信号S212に含まれているパラメータを複合した複合的特性に応じたパラメータを生成し、生成した複合的特性に応じたパラメータを有する出力信号S213を信号演算処理部23に出力してもよい。また、インターフェース部213ではなく信号演算処理部23が、出力信号S213に含まれている校正パラメータ信号S212が有するパラメータを複合した複合的特性に応じたパラメータを生成するように構成されていてもよい。
本変形例による濃度測定システム2に備えられた信号演算処理部23は、インターフェース部213から入力される出力信号S213に含まれている複合的特性に応じたパラメータを用いて測定対象物の濃度を演算できる。このように、本変形例による濃度測定システム2は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも2つの特性ばらつきが複合された複合的特性ばらつきが信号出力装置21に生じていたしても、測定対象物の濃度演算を校正できる。これにより、本変形例による濃度測定システム2は、測定対象物の濃度の測定精度の向上を図ることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による信号出力装置及び濃度測定システムについて図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態による信号出力装置31及び濃度測定システム3の概略構成の一例を示すブロック図である。図4は、本実施形態による濃度測定システム3の概略構成の一例を示す断面模式図である。以下、本実施形態による信号出力装置として、濃度測定システム用の信号出力装置31を例にとって説明する。また、本実施形態による信号出力装置31及び濃度測定システム3の説明に当たって、上記第2実施形態による信号出力装置21及び濃度測定システム2と同一の作用・機能を奏する構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態による信号出力装置31は、測定対象物に照射された赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号S211を出力する受光部211を備えている。また、信号出力装置31は、測定対象物の濃度演算に用いられて受光部211を含む複数の構成要素の少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部312を備えている。さらに、信号出力装置31は、濃度演算を実行せずに記憶部312から入力される校正パラメータに応じた校正パラメータ信号S312及び受光部211から入力される検出信号S211に基づく信号を含む出力信号S313を外部に設けられた信号演算処理部33に出力可能なインターフェース部313を備えている。インターフェース部313は、受光部211及び記憶部312と電気的に接続されている。信号出力装置31は、受光部311、記憶部312、および、インターフェース部313を支持する支持部318を備えている(図4参照)。
「出力信号S313が校正パラメータ信号S312及び検出信号S211に基づく信号を含む」の概念は、上記第1実施形態における「出力信号S113が校正パラメータ信号S112及び検出信号S111に基づく信号を含む」の概念と同様である。また、インターフェース部313は、上記第1実施形態におけるインターフェース部113と同様に、入力された検出信号S211を増幅し、増幅した検出信号S211をアナログ-デジタル変換してデジタルの検出信号S211dを生成する機能を発揮するように構成されていてもよい。この場合、出力信号S313には、デジタルの検出信号S211dが含まれる。インターフェース部313は、検出信号S211を増幅したりアナログ-デジタル変換したりするように構成されていてもよいが、検出信号S211の演算処理を実行しないように構成されている。
ここで、出力信号S313には、デジタルの検出信号S211dが含まれる。受光部211から出力されるアナログの検出信号S211と、デジタルの検出信号S211dとは、信号形式が異なるだけで、同一の情報を有する信号である。このため、本実施形態では、検出信号S211に基づく信号は、アナログの検出信号S211及びデジタルの検出信号S211dのうち、実際に含まれている信号を意味する。つまり、本実施形態のように、出力信号S313がデジタルの検出信号S211dを含んでいる場合には、検出信号S211に基づく信号は検出信号S211dとなる。一方、出力信号S313がアナログの検出信号S211を含んでいる場合には、検出信号S211に基づく信号は検出信号S211となる。
信号出力装置31は、温度を測定する温度測定部317をさらに備えている。温度測定部317は、例えば発光部214の温度を測定する。温度測定部317は、例えばサーミスタ、熱電対、ダイオード又はその他の温度を測定できる素子で構成されていてもよい。
温度測定部317は、測定した温度に応じた温度信号S317を記憶部312に出力するように構成されている。記憶部312は、温度に関するパラメータを校正パラメータとして記憶しており、温度測定部317から入力される温度に対応するパラメータに応じた校正パラメータ信号S312をインターフェース部313に出力するように構成されている。より具体的には、温度に応じた温度信号S317が温度測定部317から記憶部312に入力されると、記憶部312は、入力された温度信号S317に対応付けられた温度に関するパラメータを選択し、選択したパラメータに応じた校正パラメータ信号S312をインターフェース部313に出力する。
図3に示すように、信号出力装置31は、受光部211の他に、発光部214、光学部材215又は光路部216の少なくとも1つを複数の構成要素として備える。つまり、本実施形態による信号出力装置31は、当該複数の構成要素として受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216を備えている。ここで、発光部214、光学部材215、および、光路部216も支持部318に支持されている(図4参照)。記憶部312は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素の少なくとも1つの特性に応じたパラメータとして受光部211の特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶している。さらに、記憶部312は、信号出力装置31に備えられた複数の構成要素のうちの受光部211以外の構成要素の特性に応じたパラメータの少なくとも1つを校正パラメータとして記憶している。本実施形態では、発光部214、光学部材215及び光路部216が受光部211以外の当該複数の構成要素に相当する。これにより、記憶部312は、受光部211の特性に応じたパラメータ、発光部214の特性に応じたパラメータ、光学部材215の特性に応じたパラメータ及び光路部216の特性に応じたパラメータの少なくとも1つに応じた校正パラメータ信号S312をインターフェース部313に出力できる。なお、受光部211、発光部214光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性は、上記第2実施形態における受光部211、発光部214光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性と同一である。
インターフェース部313は、受光部211の特性のパラメータ(すなわち受光部211の特性に応じたパラメータ)に応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて信号演算処理部23に出力可能である。また、インターフェース部313は、記憶部212に記憶された少なくとも1つ(すなわち、発光部214光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性に応じたパラメータの少なくとも1つ)に応じた校正パラメータ信号S212を出力信号S213に含めて信号演算処理部23に出力可能である。また、インターフェース部313は、温度に応じたパラメータに応じた校正パラメータ信号S312を出力信号S313に含めて信号演算処理部23に出力可能である。さらに、インターフェース部313は、受光部211の特性、発光部214の特性、光学部材215の特性、光路部216の特性及び温度の少なくとも1つに応じた校正パラメータ信号S312を出力信号S313に含めて外部に設けられた信号演算処理部23に出力可能である。なお、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性に応じたパラメータは、上記第2実施形態と同様に、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性ばらつきを校正パラメータであってもよい。
信号出力装置31は、小型化の観点から、記憶部312、インターフェース部313及び温度測定部317を集積した集積回路310を備えている。しかしながら、信号出力装置31は、記憶部312、インターフェース部313及び温度測定部317を集積していない構成を有していてももちろんよい。
図3に示すように、本実施形態による濃度測定システム3は、上述の構成を有する信号出力装置31と、外部に設けられインターフェース部313から入力される出力信号S313に含まれる検出信号S211dに基づく信号及び校正パラメータ信号S312と、発光部214を駆動するための駆動信号S214dvとに基づいて測定対象物の濃度を演算する信号演算処理部33と、を備えている。さらに、信号演算処理部33は、出力信号S313に含まれている校正パラメータ信号S312が温度に応じたパラメータを有している場合には、他のパラメータ及び当該温度に応じたパラメータを用いて測定対象物の濃度を演算するように構成されている。
濃度測定システム3は、信号出力装置21に備えられた複数の構成要素(本実施形態では受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216)毎の特有の特性及び温度測定部317で測定された温度に応じて補正された濃度信号S33を出力することが可能になる。信号演算処理部33は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性に応じたパラメータのうちの少なくとも1つ及び温度に応じたパラメータを用いた濃度演算の結果の信号である濃度信号S33を生成して出力することが可能になる。
信号演算処理部33は、信号出力装置31を構成する受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性ばらつき及び駆動信号S214dvに含まれている情報に加えて、温度測定部317で測定された温度を測定対象物の濃度演算に用いるように構成されている。これにより信号演算処理部23は、より高精度な濃度演算を実現できる。
また、温度測定部317は、インターフェース部313を介して温度信号S317を信号演算処理部33に出力できるように構成されていてもよい。この場合、信号演算処理部33は、温度に関するパラメータを温度に対応付けて記憶している。信号演算処理部33は、温度測定部317から入力された温度信号S317に対応する温度に関するパラメータを選択し、選択した当該パラメータを用いて測定対象物の濃度演算を補正するができる。
校正パラメータ信号S312は、結果的に受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも1つの特性、駆動信号S214dvに含まれている情報及び温度測定部317で測定された温度のうちの少なくとも1つに応じて測定対象物の濃度演算を補正可能であれば特に制限されない。すなわち、校正パラメータ信号S312は、結果的に受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216の特性ばらつきの少なくとも1つ、発光部214の駆動及び信号出力装置31の温度(主に発光部214の温度)の少なくとも1つに応じて測定対象物の濃度演算を補正可能であれば特に制限されない。上記第2実施形態と同様に、校正パラメータ信号S312は、信号演算処理部33が入力された検出信号S211を例えば所定の数式に当てはめて濃度を演算する場合、当該所定の数式の係数に用いられてもよい。ここで、当該所定の数式が3次関数「y=a×x+b×x+c×x+d」で表すことができる場合、係数a,b,c,dが校正パラメータ信号の有するパラメータ(すなわち、記憶部212に記憶された校正パラメータ)となりうる。尚、当該3次関数において、yは測定対象物の濃度結果であってもよく、xは受光部111から出力される検出信号S211及び温度測定部317から出力される温度信号S317に応じた信号であってもよい。
本実施形態による信号出力装置31では、上記第2実施形態における信号出力装置21と同様に、インターフェース部313は、測定対象物の濃度演算を実行せずに校正パラメータ信号S312を出力信号S313に含めて外部に設けられた信号演算処理部33に出力する。インターフェース部313は、校正パラメータ信号S312に含まれる校正パラメータを用いた濃度演算だけでなく、校正パラメータを用いない濃度演算も実行しない。ここで、濃度演算には、実際の濃度演算に加え、濃度に応じた出力信号の補正も含まれる。すなわち、信号出力装置31は、入力された信号に基づいて演算する演算部を備えていない。このため、信号出力装置31及び濃度測定システム3は、当該演算部の演算動作に起因して発生する熱や電磁波によって発光部214及び受光部211の少なくとも一方に与え得る熱的影響や電磁的影響を低減することが可能になる。これにより、濃度測定システム3は、測定対象物の濃度の高精度な測定が可能になる。
このように、濃度測定システム3は、上記第2実施形態による濃度測定システム2と同様に、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のそれぞれの特性(例えば特性ばらつき)の少なくとも1つのパラメータ及び駆動信号S214dvに含まれている発光部214の駆動情報によって構成された検出信号S211を用いて測定対象物の濃度を演算できる。さらに、濃度測定システム3は、温度に起因した特性変動も補正することが可能な校正パラメータ信号S312を用いることができる。これにより、濃度測定システム3は、より高精度な濃度測定を実現できる。
次に、本実施形態による信号出力装置31及び濃度測定システム3の構造の一例について図4を用いて説明する。図4では、濃度測定システム3に備えられた信号演算処理部33の構造の図示は省略し、信号演算処理部33はブロック形式で図示されている。
図4に示すように、信号出力装置31は、受光部211、記憶部312、発光部214、温度測定部317、インターフェース部313及び配線部319を支持する支持部318を備えている。支持部318は、例えば樹脂で形成されており、受光部211、記憶部312、発光部214、温度測定部317、インターフェース部313及び配線部319は支持部318で封止されている。このように、信号出力装置31は、受光部211などが支持部318でパッケージ化された構造を有している。受光部211、記憶部312、発光部214、温度測定部317、インターフェース部313及び配線部319は、支持部318の内部で導電性ワイヤー(図示せず)を介して電気的接続されている。集積回路310は、記憶部312、温度測定部317及びインターフェース部313を同一パッケージ内に有している。配線部319は、各々電気的に独立した複数の端子(図示せず)を有している。当該端子は、金属バンプや実装基板の配線等(いずれも図示せず)を介して信号演算処理部33と接続されている。これにより、濃度測定システム3は、インターフェース部313から信号演算処理部33への出力信号S313の送信や信号演算処理部33からのインターフェース部313への駆動信号S214dvの送信を可能としている。
支持部318上には、発光部214及び配線部319の一部を覆って光学部材215が配置されている。さらに、支持部318及び光学部材215の全体を覆って光路部216が配置されており、支持部318によって光路部216は支持されている。光路部216は、中央部から周縁部にかけて球形状の凹部を有している。光路部216は、当該凹部を支持部318に対面させて配置されている。これにより、信号出力装置31は、光路部216と支持部318との間に形成された空間部35を有する。光路部216には、光路部216を貫通する通気口216bが形成されている。通気口216bは、支持部318の表面の一部を通気口216bの空間内に露出した状態で支持部318の直上に形成されているが、光路部216の他の箇所に形成されていてももちろんよい。通気口216bから、空間部35に、測定対象物の例えば気体が導入されるとともに、当該気体が空間部35外に排出されるようになっている。
空間部35側の光路部216の表面216aは、曲面状を有している。発光部214が発光する赤外線は、所定の広がりを持って光学部材215に入射される。光路部216は、空間部35に露出して配置されている。このため、光学部材215を通過した赤外線は、所定の広がりを持って光学部材215から空間部35に出射する。光路部216の表面216aは、曲面状を有することにより、所定の広がりを持って光学部材215から出射された赤外線を1回又は複数回反射して、空間部35に露出して配置された受光部211に導くことができる。
本実施形態による濃度測定システム3は、信号出力装置31と信号演算処理部33とが分離された形態を有している。このため、濃度測定システム3は、信号演算処理部が信号出力装置の内部に設けられて封止部材でパッケージ化された形態と比べて、信号演算処理部33から発せられる熱的及び電磁的な影響の少なくとも一方を低減し、かつ、校正パラメータを記憶部312に記憶しているため、濃度測定システム3全体として高精度な濃度測定が可能である。さらに、濃度測定システム3は、信号出力装置31を実装基板等に取り付けるだけで簡単に組み立てることができる。なお、上記第2実施形態による信号出力装置21及び濃度測定システム2は、温度測定部317を有していないことを除いて、図4に示す構造と同様の構造を有していてもよい。
以上説明したように、本実施形態による信号出力装置31及び濃度測定システム3は、上記第2実施形態による信号出力装置21及び濃度測定システム2の構成に加えて、温度を測定する温度測定部317を備えている。また、信号出力装置31に備えられた記憶部312には、温度測定部317で測定された温度に関する情報が入力されるようになっている。記憶部312は、入力される温度に関する情報に対応付けられた温度に対応するパラメータに応じた校正パラメータ信号S312をインターフェース部313に出力できる。インターフェース部313は、温度に対応するパラメータに応じた校正パラメータ信号を含む出力信号S313を信号演算処理部23に出力可能である。
これにより、信号出力装置31及び濃度測定システム3は、上記第2実施形態による信号出力装置21及び濃度測定システム2と同様の効果が得られる。さらに、濃度測定システム3は、温度に起因した特性変動を補正することができるので、測定対象物の濃度をより高精度に演算できる。
(変形例)
本実施形態の変形例による信号出力装置及び濃度測定システムについて図3を再び用いて説明する。本変形例による濃度測定システム3は、上記第2実施形態の変形例による濃度測定システム2と同様に、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216の特性に応じたパラメータの少なくとも2つの複合的特性に応じたパラメータを用いて測定対象物の濃度を演算する点に特徴を有している。
本変形例による信号出力装置31に備えられた記憶部312は、信号出力装置31に備えられた構成要素(本変形例では発光部214、光学部材215及び光路部216)の特性及び受光部211の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性を校正パラメータとして記憶している。インターフェース部313は、当該複合的特性の当該パラメータに応じた校正パラメータ信号S312を出力信号S313に含めて外部に設けられた信号演算処理部33に出力可能に構成されている。本変形例における複合的特性に応じたパラメータは、上記第2実施形態の変形例における複合的特性に応じたパラメータと同一である。
記憶部312は、複合的特性に応じた校正パラメータ信号S312をインターフェース部313に出力できる。しかしながら、記憶部312は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも2つの特性に応じたパラメータを記憶しているが、複合的特性に応じたパラメータを記憶していなくてもよい。この場合、記憶部312は、記憶している少なくとも2つのパラメータに応じた校正パラメータ信号S312をインターフェース部313に出力する。インターフェース部313は、校正パラメータ信号S312に含まれているパラメータを複合した複合的特性に応じたパラメータを生成し、生成した複合的特性に応じたパラメータを有する出力信号S313を信号演算処理部33に出力してもよい。また、インターフェース部313ではなく信号演算処理部33が、出力信号S313に含まれている校正パラメータ信号S312が有するパラメータを複合した複合的特性に応じたパラメータを生成するように構成されていてもよい。
本変形例による濃度測定システム3に備えられた信号演算処理部33は、インターフェース部313から入力される出力信号S313に含まれている複合的特性に応じたパラメータを用いて測定対象物の濃度を演算できる。このように、本変形例による濃度測定システム3は、受光部211、発光部214、光学部材215及び光路部216のうちの少なくとも2つの特性ばらつきが複合された複合的特性ばらつきが信号出力装置31に生じていたとしても、測定対象物の濃度演算を補正できる。これにより、本変形例による濃度測定システム3は、測定対象物の濃度の測定精度の向上を図ることができる。
次に、本実施形態による信号出力装置31及び濃度測定システム3の別の変形例について、図5を用いて説明する。図5では、本変形例による濃度測定システム4に備えられた信号演算処理部33の構造の図示は省略し、信号演算処理部33はブロック形式で図示されている。本変形例による信号出力装置41及び濃度測定システム4の説明に当たって、上記第3実施形態による信号出力装置31及び濃度測定システム3と同一の作用・機能を奏する構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
図5に示すように、信号出力装置41は、受光部411、記憶部412、発光部414、インターフェース部413、及び、これらを支持する支持部418を備えている。支持部318は、例えば樹脂で形成されているが、金属やセラミックなどで形成されていてもよい。
本変形例による信号出力装置41では、受光部411、記憶部412、発光部414及びインターフェース部413が支持部418上に独立して設けられている。ここで、受光部411、記憶部412、発光部414及びインターフェース部413は、それぞれ独立して封止部材420で封止された状態で支持部418に支持されている。発光部414は、赤外線を出射する領域(図示せず)を空間部35に露出した状態で封止部材420に封止されている。受光部411は、光路部216の表面216aで反射した赤外線を受光する受光領域(図示せず)を空間部35に露出した状態で封止部材420に封止されている。記憶部412及びインターフェース部413は、空間部35に露出しない状態で封止部材420に封止されている。受光部411、記憶部412、発光部414及びインターフェース部413は、支持部418に設けられた配線(図示せず)を介して電気的に接続されている。
なお、受光部411、記憶部412、発光部414及びインターフェース部413はそれぞれ独立して封止部材420で封止されているが、受光部411、記憶部412、発光部414及びインターフェース部413のうち2つ以上が一つの封止部材420に封止されていてもよく、例えば、受光部411とインターフェース部413が一つの封止部材420に封止されていてもよい。
1,2,3,4 濃度測定システム
11,21,31,41 信号出力装置
13,23,33 信号演算処理部
35 空間部
110,210,310 集積回路
111,211,411 受光部
112,212,312,412 記憶部
113,213,313,413 インターフェース部
214,414 発光部
215 光学部材
216 光路部
216a 表面
216b 通気口
317 温度測定部
318,418 支持部
319 配線部
420 封止部材
S13,S23,S33 濃度信号
S111,S111d,S211,S211d 検出信号
S112,S212,S312 校正パラメータ信号
S113,S213,S313 出力信号
S214dv 駆動信号
S311 検出信号
S317 温度信号

Claims (18)

  1. 支持部と、
    前記支持部に設けられ、測定対象物に照射された赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた検出信号を出力する受光部と、
    前記支持部に設けられ、前記測定対象物の濃度演算に用いられて前記受光部を含む複数の構成要素のうちの少なくとも1つの特性に応じたパラメータを校正パラメータとして記憶する記憶部と、
    前記支持部に設けられ、前記濃度演算を実行せずに、前記記憶部から入力される前記校正パラメータに応じた校正パラメータ信号及び前記受光部から入力される前記検出信号に基づく信号を含む出力信号を外部に設けられた信号演算処理部に出力するインターフェース部と、
    を備える信号出力装置。
  2. 前記記憶部は、前記複数の構成要素のうちの前記受光部の特性に応じたパラメータを前記校正パラメータとして記憶している
    請求項1に記載の信号出力装置。
  3. 前記インターフェース部は、前記受光部の特性の前記パラメータに応じた前記校正パラメータ信号を前記出力信号に含めて前記信号演算処理部に出力する
    請求項2に記載の信号出力装置。
  4. 前記複数の構成要素は、前記受光部の他に、前記支持部に設けられ赤外線を発光する発光部、前記支持部に設けられ前記発光部で発光された赤外線が前記受光部に到達するまでの光路中に配置される光学部材又は前記支持部に設けられ前記発光部で発光された赤外線を前記受光部に導く光路部の少なくとも1つを備え、
    前記記憶部は、備えられた前記複数の構成要素の特性に応じたパラメータの少なくとも1つを前記校正パラメータとして記憶しており、
    前記インターフェース部は、前記記憶部に記憶された前記少なくとも1つに応じた前記校正パラメータ信号を前記出力信号に含めて前記信号演算処理部に出力する
    請求項2又は3に記載の信号出力装置。
  5. 前記複数の構成要素は、前記受光部の他に、前記支持部に設けられ赤外線を発光する発光部、前記支持部に設けられ前記発光部で発光された赤外線が前記受光部まで到達するまでの光路中に配置される光学部材又は前記支持部に設けられ前記発光部で発光された赤外線を前記受光部に導く光路部の少なくとも1つを備え、
    前記記憶部は、備えられた前記複数の構成要素の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性に応じたパラメータを前記校正パラメータとして記憶しており、
    前記インターフェース部は、前記複合的特性の前記パラメータに応じた前記校正パラメータ信号を前記出力信号に含めて前記信号演算処理部に出力する
    請求項2又は3に記載の信号出力装置。
  6. 前記受光部の特性に応じたパラメータは、前記受光部の特性ばらつきを補正するためのパラメータであり、
    前記発光部の特性に応じたパラメータは、前記発光部の特性ばらつきを補正するためのパラメータであり、
    前記光学部材の特性に応じたパラメータは、前記光学部材の特性ばらつきを補正するためのパラメータであり、
    前記光路部の特性に応じたパラメータは、前記光路部の特性ばらつきを補正するためのパラメータである
    請求項4に記載の信号出力装置。
  7. 前記複合的特性に応じたパラメータは、前記受光部の特性、前記発光部の特性、前記光学部材の特性及び前記光路部の特性のうちの少なくとも2つの複合的特性ばらつきを補正するためのパラメータである
    請求項5に記載の信号出力装置。
  8. 前記記憶部及び前記インターフェース部を集積した集積回路を備える
    請求項1から7までのいずれか一項に記載の信号出力装置。
  9. 前記支持部に設けられ温度を測定する温度測定部をさらに備える
    請求項1から8までのいずれか一項に記載の信号出力装置。
  10. 前記記憶部は、温度に関するパラメータを前記校正パラメータとして記憶しており、前記温度測定部から入力される温度に対応する該パラメータに応じた前記校正パラメータ信号を前記インターフェース部に出力する
    請求項9に記載の信号出力装置。
  11. 前記記憶部、前記インターフェース部及び前記温度測定部を集積した集積回路を備える
    請求項9又は10に記載の信号出力装置。
  12. 請求項1から11までのいずれか一項に記載の信号出力装置と、
    外部に設けられ、前記インターフェース部から入力される前記出力信号に含まれる前記検出信号に基づく信号及び前記校正パラメータ信号に基づいて前記測定対象物の濃度を演算する前記信号演算処理部と、
    を備える濃度測定システム。
  13. 請求項4から7までのいずれか一項に記載の信号出力装置と、
    外部に設けられ、前記インターフェース部から入力される前記出力信号に含まれる前記検出信号に基づく信号及び前記校正パラメータ信号と、前記発光部を駆動するための駆動信号とに基づいて前記測定対象物の濃度を演算する前記信号演算処理部と、
    を備える濃度測定システム。
  14. 前記インターフェース部は、前記駆動信号を前記発光部に出力する
    請求項13に記載の濃度測定システム。
  15. 前記信号出力装置は、前記記憶部及び前記インターフェース部を集積した集積回路を備える
    請求項13又は14に記載の濃度測定システム。
  16. 前記信号出力装置は、温度を測定する温度測定部をさらに備える
    請求項13から15までのいずれか一項に記載の濃度測定システム。
  17. 前記記憶部は、温度に関するパラメータを前記校正パラメータとして記憶しており、前記温度測定部から入力される温度に対応する該パラメータに応じた前記校正パラメータ信号を前記インターフェース部に出力する
    請求項16に記載の濃度測定システム。
  18. 前記信号出力装置は、前記記憶部、前記インターフェース部及び前記温度測定部を集積した集積回路を備える
    請求項16又は17に記載の濃度測定システム。
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