JP2022061827A - 波力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動部の移動方向に関係なく発電機を同一方向に回転させることができる波力発電装置を提供する。【解決手段】海中に立設される支持部と、支持部に支持され海面を上下動する可動部と、発電機と、を有する波力発電装置であって、支持部又は可動部のいずれか一方にラックが設けられ、いずれか他方にラックに噛合する第1及び第2ピニオンギアと、発電機を回転させる第1ギアと第1ピニオンギアを接続する第1電磁クラッチと、回転方向を反転させる方向反転用ギアを介して発電機を回転させる第2ギアと第2ピニオンギアを接続する第2電磁クラッチと、両ピニオンギアの回転方向を判別する方向判別装置と、が設けられ、判別装置が、両ピニオンギアは正転回転であると判別した場合に、第1電磁クラッチを接続し、逆転回転であると判別した場合に、第2電磁クラッチを接続する。【選択図】図2

Description

本発明は、海洋に生じる波や潮の満ち引きといった水面の高低運動からエネルギを取り出すための波力発電装置に関する。
従来より、軸方向を垂直方向として水中に係留される支持部と、この支持部に沿って上下移動可能な状態に配置されるフロートとを備え、水面の高低運動よりフロートが上下運動するときのエネルギを利用して発電を行う波力発電装置が種々提案されている。
特許文献1の波力発電装置は、波により上下動するフロートに吊り下げられたラックと、水中に係留される係留部の内部に設置された発電機と、ラックに噛合する状態で発電機の回転軸に設置されるピニオンギアとを備えるように構成されている。これにより、フロートの上下運動をギアの回転運動に変換して発電機を回転させ発電することができる。
特開2016-033346号公報
しかしながら従来の波力発電装置は、フロートの上昇移動と下降移動とで発電機の回転方向が反転してしまうため、発電機を同一方向に安定して回転させることができなかった。このため、従来の波力発電装置においては、安定した発電を行うことが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、フロート等の可動部の移動方向に関係なく発電機を同一方向に回転させ、発電効率を向上することができる発電装置を提供することを課題とする。
この発明は、上記課題を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
本発明に係る波力発電装置は、海中に立設される支持部と、前記支持部に対して取り付けられ、波により海面上を上下動する可動部と、発電機と、を有する波力発電装置であって、前記支持部又は前記可動部のいずれか一方には、上下方向に伸びるラックが設けられ、前記支持部又は前記可動部のいずれか他方には、前記ラックに噛合する第1ピニオンギア及び第2ピニオンギアと、前記発電機の回転軸を回転させる第1ギアと、前記第1ギアと前記第1ピニオンギアを接続する第1電磁クラッチと、回転方向を反転させる方向反転用ギアと、前記方向反転用ギアを介して前記発電機の回転軸を回転させる第2ギアと、前記第2ギアと前記第2ピニオンギアを接続する第2電磁クラッチと、前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアの回転方向を判別する方向判別装置と、が設けられ、前記方向判別装置が前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアの回転方向が所定の回転方向(正転方向)であると判別した場合に、前記第1電磁クラッチが前記第1ギアと前記第1ピニオンギアを接続し、前記第2電磁クラッチは前記第2ギアと前記第2ピニオンギアを接続せず、前記方向判別装置が前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアの回転方向が前記所定の回転方向と逆の回転方向(逆転方向)であると判別した場合に、前記第1電磁クラッチが前記第1ギアと前記第1ピニオンギアを接続せず、前記第2電磁クラッチは前記第2ギアと前記第2ピニオンギアを接続する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る波力発電装置において、前記支持部を水中に立設状態に固定すると共に、海底に設置されるアンカーを備えると好適である。
また、本発明に係る波力発電装置において、前記第1ギア及び前記方向反転用ギアの回転力を、前記発電機の回転軸へ伝達すると共に、回転速度を増速させる増速機を備えると好適である。
また、本発明に係る波力発電装置において、前記発電機の回転軸にフライホイールを備え、前記発電機の回転速度を安定させると好適である。
また、本発明に係る波力発電装置において、一つの支持部に対して複数の前記発電機が配置されると好適である。
上記発明の概要は、本発明に必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明によれば、電磁クラッチを含む駆動機構によって発電機が同一方向に回転するため、発電効率を向上することができる。
また本発明によれば、発電機の回転軸と同軸上にフライホイールを備えることにより、駆動機構から発電機へ間欠的に動力が伝わった場合でも、発電効率を落とすことがない。
本実施形態に係る波力発電装置の概略全体図 本実施形態に係る駆動機構と発電機構の概略斜視図 駆動機構と発電機構の正転時の動作例を示す模式図 駆動機構と発電機構の逆転時の動作例を示す模式図 駆動機構と発電機構の回転方向反転時の動作例を示す模式図
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る波力発電装置の概略全体図であり、図2は、本実施形態に係る駆動機構と発電機構の概略斜視図であり、図3は、駆動機構と発電機構の正転時の動作例を示す模式図であり、図4は、駆動機構と発電機構の逆転時の動作例を示す模式図であり、図5は、駆動機構と発電機構の回転方向反転時の動作例を示す模式図である。
<全体構造>
図1に示すように、本実施形態に係る波力発電装置1は、海底に設置され波力発電装置1を水中に固定するアンカー21と、軸方向を垂直方向として水中に立設される支持部3と、水面の上下動に追従して上下動する可動部4とを有する。
<アンカー>
アンカー21は、例えば直方体または円柱形に形成され、鉄筋コンクリートまたは鉄製のフレーム構造を有する。フレーム内部には、砕石やくず鉄を搭載し重量を増すことで、アンカー21の安定性を高めることができる。なお、アンカー21の材質及び形状は上記に限らず、海水の密度より高く、波力発電装置1を固定するのに十分な質量を有すればよい。
アンカー21の上部には、支持部3を構成するロッド31が接続され、支持部3を水中に立設状態で固定する。本実施形態においては、ロッド31をアンカー21に接続した場合について説明を行うが、ロッド31の固定方法はこれに限らず、ロッド31の下端部を海底に直接埋没する構造等にしても構わない。また、ワイヤ、チェーン及び高機能繊維ロープなど、公知の手段を用いて、アンカー21とロッド31を連結すると共に、支持部3を水中の一定位置に係留しても構わない。
<支持部>
支持部3は図1に示すように、水中に立設するロッド31と、ロッド31の軸方向上端側の側面に設置されるラック32とを有している。
<ロッド>
ロッド31は、その下端部がアンカー21の上部に固定され、水中に軸方向を垂直方向として立設する。また、ロッド31の中間部は常に水面に位置し、上端部は波が高いときにおいても水没することがない高さとする。ロッド31の断面形状は、例として図2では長方形が示されているが、これに限らず円形や楕円形であってもよい。
<ラック>
ラック32は、平面状の棒部材の一側面に軸方向に沿って歯部を形成した棒状歯車である。またラック32は、可動部4が水面に浮揚する際に、可動部4を貫通する高さとなるように、ロッド31の軸方向上端側の側面に設置する。またラック32の全長は、可動部4が上下往復移動する距離よりも長く、可動部4が上下方向に振幅する際、最も高い位置、または最も低い位置においても動きを妨げない高さに設置すると好適である。
なお、図1及び図2においては、ラック32の設置個所をロッド31の側面部となる場合について説明するが、ラック32の設置方法は、これに限らず、ラック32の下端部とロッド31の上端部を接続し、長手方向へ延びるように設置しても構わない。その際には、ラック32の中間部が常に水面に位置する高さとする。
支持部3は、可動部4を支持部3に沿ってスムーズに上下運動させるため、その軸方向が直立な状態を保つことが要求される。支持部3の姿勢を安定させるため、支持部3にはバラスト等の姿勢安定機構を備えてもよい。また、支持部3の中心軸が、浮力を持つ可動部4の重心付近を通過するように配置すると、水中で直立した姿勢を維持しやすくすることができ好適である。
<可動部>
可動部4は図1に示すように、支持部3が貫通するように配置されたキャビン42と、キャビン42の外周面を囲う状態で設置されるフロート41を有する。
<フロート>
フロート41は例えばゴムで形成されるラバーフロートに、空気や窒素ガス等の気体を充填して構成することができる。また、キャビン42の内部には、図示しない可動部4の上下往復移動をガイドするガイド機構を有している。ガイド機構は、例えば支持部3の軸方向に設置されるガイドレールと、キャビン42の内部に設置されるガイドレールの軸受けによって構成される。そのため、可動部4はフロート41によって水面に浮揚し、かつ水面の高低運動に連動するように、支持部3に対して上下方向に直線的に往復移動することができる。
<キャビン>
キャビン42内には図1に示すように、フレーム台車7が設置されている。またフレーム台車7内には図2に示すように、発電機構6と、発電機構6を駆動する駆動機構5が固定されている。
<フレーム台車>
フレーム台車7は、例えば断面がL字型に成形された鋼材を、直方体枠をなすように組み立てられた構造を有する。
<駆動機構、発電機構>
図2は、フレーム台車7に固定された駆動機構5と発電機構6の概略斜視図である。
<駆動機構>
駆動機構5は図2に示すように、方向判別装置51、第1ピニオンギア52、第1電磁クラッチ53、第1ギア54、第2ピニオンギア55、第2電磁クラッチ56、第2ギア57及び方向反転用ギア58から構成される。
<方向判別装置>
方向判別装置51は、キャビン42を貫通するロッド31またはラック32の近傍に配置され、フレーム台車7に固定されている。方向判別装置51は、可動部4と支持部3の相対的な位置移動が生じた際に上下の移動方向を判別し、電磁クラッチを接続または切断する信号を送る機能を有する。
方向判別装置51は、可動部4と支持部3の相対的な直線位置の変位を検出するセンサや、ロッド31またはラック32の側面に沿って回転するローラーを介して、ローラーの回転角度の変位を検出するセンサ等の、公知の手段によって構成される。なお、可動部4の移動方向の判別には、第1ピニオンギア52又は第2ピニオンギア55の回転角度の変位を直接検出して判別しても構わない。
<第1ピニオンギア>
第1ピニオンギア52は、ラック32と噛合し、可動部4と支持部3が相対的に上下移動した際に、可動部4の直線運動を回転運動に変換する。第1ピニオンギア52の回転軸は、フレーム台車7に設置された図示しない軸受けを介して、ロッド31及びラック32の軸方向に直交する水平方向、かつラック32の歯幅方向に平行に配置される。
<第1電磁クラッチ>
第1電磁クラッチ53は、内部のコイルへの通電によって発生する電磁力を利用して、第1ピニオンギア52と第1ギア54の接続及び切断を制御する。第1電磁クラッチ53の回転軸は、第1ピニオンギア52の回転軸と同軸上に配置される。
<第1ギア>
第1ギア54は、第1電磁クラッチ53を介して伝達された第1ピニオンギア52の回転力を後述する発電機構6の構成要素である増速機62へ伝達する。第1ギア54の回転軸は第1電磁クラッチ53の回転軸と同軸上に、フレーム台車7に設置された図示しない軸受けを介して配置される。
<第2ピニオンギア>
第2ピニオンギア55は、第1ピニオンギア52同様、ラック32と噛合し、可動部4と支持部3が相対的に上下移動した際に、可動部4の直線運動を回転運動に変換する。第2ピニオンギア55の回転軸は、フレーム台車7に設置された図示しない軸受けを介して、ロッド31及びラック32の軸方向に直交する水平方向、かつラック32の歯幅方向に平行に配置される。
<第2電磁クラッチ>
第2電磁クラッチ56は、内部のコイルへの通電によって発生する電磁力を利用して、第2ピニオンギア55と第2ギア57の接続及び切断を制御する。第2電磁クラッチ56の回転軸は、第2ピニオンギア55の回転軸と同軸上に配置される。
<第2ギア>
第2ギア57は、第2電磁クラッチ56を介して伝達された第2ピニオンギア55の回転力を方向反転用ギア58へ伝達する。第2ギア57の回転軸は、第2電磁クラッチ56の回転軸と同軸上に、フレーム台車7に設置された図示しない軸受けを介して配置される。
<方向反転用ギア>
方向反転用ギア58は、第2ギア57の回転力を増速機62へ伝達する。方向反転用ギア58は、第2ギア57と増速機62を仲介するように両ギアと噛合する。そのため、第2ギア57の回転方向と同方向の回転を増速機62へ伝達する。なお、方向反転用ギア58は、第2ギア57と増速機62の間に限らず、第1ギア54と増速機62の間に配置されても構わない。但し、第2ギア57と増速機62の間、または第1ギア54と増速機62の間のどちらか一方のみに配置される。
<発電機構>
発電機構6は図2に示すように、発電機61、増速機62及びフライホイール63から構成される。
<増速機>
増速機62は、第1ギア54または方向反転用ギア58から伝達された回転力を発電機61に伝達すると共に、第1ギア54または方向反転用ギア58の回転速度を増速する機構を備える。図2には、回転速度を増速するための機構として、例としてプーリーとベルトによる構成を示しているが、これに限らず、歯車列等その他の公知手段によって回転速度を増速させても構わない。
<発電機>
発電機61は、増速機62からの回転運動を電気エネルギに変換する。発電機61の具体的な構成は、従来周知の発電機を適宜採用することができるので、詳細な説明を省略する。また、発電機61の回転軸と同軸上に、フライホイール63を備えている。
<フライホイール>
フライホイール63は、概略円盤形状であり、その重心に回転軸を備えている。またフライホイール63は発電機61と共に、増速機62からの回転力を受け、回転運動によって生み出される慣性モーメントを利用して、発電機61の回転速度を安定させる。
<動作例>
次に、本波力発電装置の典型的な動作を例に挙げて、各部品の動きを説明する。
<正転方向回転時>
図3は、可動部4が支持部3に対して相対的に上方向に移動している状態の模式図を示す。なお、本移動方向に伴う第1ピニオンギア52と第2ピニオンギア55の回転方向を、正転方向の回転とする。
水面が上昇し、可動部4が支持部3に対して上方向に移動すると、第1ピニオンギア52は、ラック32に噛合して図示矢印A方向に回転する。方向判別装置51は、正転方向移動時に可動部4の上方向への移動を検知し、第1電磁クラッチ53を接続させる信号を送る。第1電磁クラッチ53は、第1ピニオンギア52の回転軸と第1ギア54の回転軸を接続し、第1ギア54を図示矢印A方向に回転させる。第1ギア54の回転力は、増速機62の回転軸を図示矢印B方向に回転させ、さらに増速機62は発電機61の回転軸を図示矢印B方向に回転させる。
一方、第2ピニオンギア55も、ラック32に噛合して図示矢印A方向に回転する。この時、第2電磁クラッチ56は切断されており、第2ピニオンギア55は独立して回転する。
また、第1ピニオンギア52から連動して回転する増速機62には、図示するように方向反転用ギア58が噛合しており、増速機62の図示矢印B方向の回転によって方向反転用ギア58は図示矢印A方向に回転する。さらに、図示矢印A方向に回転した方向反転用ギア58は、第2ギア57を図示矢印B方向に回転させる。また前述の通り、第2電磁クラッチ56は切断されているため、図示矢印B方向に回転する第2ギア57は、第2ピニオンギア55と同様に独立して回転する。
<逆転方向回転時>
図4は、可動部4が支持部3に対して相対的に下方向に移動している状態の模式図を示す。なお、本移動方向に伴う第1ピニオンギア52と第2ピニオンギア55の回転方向を、逆転方向の回転とする。
水面が下降し、可動部4が支持部3に対して下方向に移動すると、第2ピニオンギア55は、ラック32に噛合して図示矢印B方向に回転する。方向判別装置51は、逆転方向移動時に可動部4の下方向への移動を検知し、第2電磁クラッチ56を接続させる信号を送る。第2電磁クラッチ56は、第2ピニオンギア55の回転軸と第2ギア57の回転軸を接続し、第2ギア57を図示矢印B方向に回転させ、さらに図示矢印B方向に回転した第2ギア57は、方向反転用ギア58を図示矢印A方向に回転させる。方向反転用ギア58の回転力は、増速機62の回転軸を図示矢印B方向に回転させ、さらに増速機62は発電機61の回転軸を図示矢印B方向に回転させる。
一方、第1ピニオンギア52も、ラック32に噛合して図示矢印B方向に回転する。この時、第1電磁クラッチ53は切断されており、第1ピニオンギア52は独立して回転する。
また、第2ピニオンギア55から連動して回転する増速機62には、図示するように第1ギア54が噛合しており、増速機62の図示矢印B方向の回転によって第1ギア54は図示矢印A方向に回転する。なお前述の通り、第1電磁クラッチ53は切断されているため、図示矢印A方向に回転する第1ギア54は、第1ピニオンギア52と同様に独立して回転する。
上記のように、駆動機構5は可動部4の上下移動いずれの方向に関わらず、常に一方向の回転力を発電機61に伝達する機能をもつ。
<正逆反転時>
図5は、可動部4の移動方向が正転方向から逆転方向へ、または逆転方向から正転方向へ、切り替わる瞬間の模式図を示す。移動方向が切り替わる瞬間では、可動部4は支持部3に対して相対的に静止状態となる。方向判別装置51は、可動部4の移動を検知せず静止状態であると判別する。この時、第1電磁クラッチ53及び第2電磁クラッチ56への信号は送られず、第1電磁クラッチ53及び第2電磁クラッチ56はともに切断されている状態である。
図5に示すような移動方向が切り替わる直前まで、可動部4は正転方向または逆転方向へ移動しているため、上記に示す通り発電機61は回転しており、移動方向が切り替わる瞬間においても、発電機61の回転は慣性によって継続している。また発電機61は、その回転軸と同軸上にフライホイール63を備えており、フライホイール63の回転慣性により発電機61の回転は速度を落とさずに継続される。そのため、駆動機構5からの動力が間欠的に発電機61へ伝達された場合にも、発電効率が下がることを防止することができる。
なお、キャビン42内の駆動機構5及び発電機構6は、一つの支持部3に対して一組の組み合わせに限らず、複数の組み合わせが配置される構成にしてもよい。この構成によれば、波からのエネルギを受ける発電機61の数を増やすことができるので、波力発電装置1の発電量を増加させることができる。また、発電機61の数よりも少ない数のアンカー21と、支持部3を水中に設置すればよいため、波力発電装置1を設置するためのコストを低減することができる。
なお、上記波力発電装置1において、水面は特に限定されず、典型的には、海洋、河川、湖などの水面であってもよい。また、水面の高低運動も特に限定されず、典型的には、風波、うねり、潮汐、あるいはこれの組み合わせであってもよい。
さらに、本実施形態に係る波力発電装置1においては、支持部3にラック32を設け、可動部4に駆動機構5及び発電機構6を設けた場合について説明を行ったが、これらの配置はこれに限らず、支持部3に駆動機構5及び発電機構6を設け、可動部4にラック32を設けても構わない。
また、本実施形態に係る波力発電装置1においては、可動部4が支持部3の外周を覆うように配置された場合について説明を行ったが、これらの配置はこれに限らず、支持部3の内周を可動部が上下移動するように配置しても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 波力発電装置
3 支持部
4 可動部
5 駆動機構
6 発電機構
7 フレーム台車
21 アンカー
31 ロッド
32 ラック
41 フロート
42 キャビン
51 方向判別装置
52 第1ピニオンギア
53 第1電磁クラッチ
54 第1ギア
55 第2ピニオンギア
56 第2電磁クラッチ
57 第2ギア
58 方向反転用ギア
61 発電機
62 増速機
63 フライホイール

Claims (5)

  1. 海中に立設される支持部と、前記支持部に対して取り付けられ、波により海面上を上下動する可動部と、発電機と、を有する波力発電装置であって、
    前記支持部又は前記可動部のいずれか一方には、上下方向に伸びるラックが設けられ、
    前記支持部又は前記可動部のいずれか他方には、
    前記ラックに噛合する第1ピニオンギア及び第2ピニオンギアと、
    前記発電機の回転軸を回転させる第1ギアと、
    前記第1ギアと前記第1ピニオンギアを接続する第1電磁クラッチと、
    回転方向を反転させる方向反転用ギアと、
    前記方向反転用ギアを介して前記発電機の回転軸を回転させる第2ギアと、
    前記第2ギアと前記第2ピニオンギアを接続する第2電磁クラッチと、
    前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアの回転方向を判別する方向判別装置と、が設けられ、
    前記方向判別装置が前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアの回転方向が所定の回転方向(正転方向)であると判別した場合に、前記第1電磁クラッチが前記第1ギアと前記第1ピニオンギアを接続し、前記第2電磁クラッチは前記第2ギアと前記第2ピニオンギアを接続せず、
    前記方向判別装置が前記第1ピニオンギア及び前記第2ピニオンギアの回転方向が前記所定の回転方向と逆の回転方向(逆転方向)であると判別した場合に、前記第1電磁クラッチが前記第1ギアと前記第1ピニオンギアを接続せず、前記第2電磁クラッチは前記第2ギアと前記第2ピニオンギアを接続する、
    ことを特徴とする波力発電装置。
  2. 請求項1に記載の波力発電装置において、
    前記支持部を水中に立設状態に固定すると共に、海底に設置されるアンカー
    を備える、
    ことを特徴とする波力発電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の波力発電装置において、
    前記第1ギア及び前記方向反転用ギアの回転力を、前記発電機の回転軸へ伝達すると共に、回転速度を増速させる増速機を備える、
    ことを特徴とする波力発電装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の波力発電装置において、
    前記発電機の回転軸にフライホイールを備え、前記発電機の回転速度を安定させる、
    ことを特徴とする波力発電装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の波力発電装置において、
    一つの支持部に対して複数の前記発電機が配置される、
    ことを特徴とする波力発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56138160U (ja) * 1980-03-21 1981-10-19
JP2016176344A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 サンエコ株式会社 波力発電装置

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