JP2022059895A - バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転子の停止位置のばらつきに対し、流体を流さない流通孔に対するシール性を向上すると共に、流通孔を流れる流体の圧力損失の増加を抑える。【解決手段】ハウジングは、流体の流れる流路を有する。流通孔形成部20は、ハウジングの流路内に固定され、流体が通過する複数の流通孔21~24、および複数の流通孔21~24同士の間に設けられる仕切部25を有する。回転子は、所定の回転軸Axを中心に回転可能に設けられ、流路開口部および閉塞部を有する。ここで、回転子の回転軸Axを中心として回転軸Axに垂直な仮想円Cを定義する。流通孔形成部20の有する仕切部25は、仮想円Cの径方向に沿って平行に形成される平行部26と、その平行部26より径方向外側に設けられ径方向外側に向かい周方向の幅が次第に広くなるように形成される徐変部27とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、バルブ装置に関するものである。
従来、流体が循環する流体循環システムに用いられ、そのシステム内を流れる流体の流路の切り替えまたは流量調整などを行うバルブ装置が知られている。
特許文献1に記載のバルブ装置は、筒状のハウジング内に固定される流通孔形成部、ハウジング内で回転可能に設けられる回転子、その回転子を回転させる駆動部、並びに、回転子と駆動部とを接続するシャフトおよび連結部材などを備えている。その流通孔形成部は、流体が通過する2つの流通孔、およびその2つの流通孔同士を仕切る仕切部を有している。一方、回転子は、流体が通過する1つの流路開口部、および流通孔形成部に摺接する閉塞部を有している。なお、特許文献1では、流通孔形成部は第一バルブと呼ばれており、回転子は第二バルブと呼ばれている。
駆動部の発生するトルクがシャフトおよび連結部材を経由して回転子に伝えられると、回転子はシャフトの回転軸を中心に回転する。これにより、流通孔形成部が有する2つの流通孔のうち一方の流通孔と回転子の流路開口部とが連通し、他方の流通孔が回転子の閉塞部により閉じられる。これにより、ハウジング内を流れる流体は、流通孔形成部が有する2つの流通孔のうち一方の流通孔を流れ、他方の流通孔への流れが遮断される。
国際公開第2017/211311号
ところで、特許文献1に記載のバルブ装置では、駆動部内のギヤ機構、駆動部の出力ギヤとシャフトとの嵌合部、シャフトと連結部材との嵌合部、連結部材と回転子との嵌合部にそれぞれ組み付けのための僅かな隙間が設けられている。そのため、駆動部から回転子へトルクを伝達して回転子を正回転方向および逆回転方向に駆動する場合、駆動部の回転角に対して回転子の回転角にばらつきが生じることがある。そのため、このバルブ装置は、回転子を所定の位置に移動し、流通孔形成部が有する2つの流通孔のうち一方の流通孔に流体を流し、他方の流通孔を閉塞する際、回転子の停止位置のばらつきにより、他方の流通孔に意図せず流体が漏出してしまうといった課題がある。
その課題に対し、回転子の停止位置がばらついた場合でも他方の流通孔に流体が漏出しないようにするため、例えば、流通孔形成部の有する仕切部の幅を広くすることが考えられる。しかし、そのようにすれば、流通孔形成部の有する流通孔の流路面積が小さくなり、流通孔を流れる流体の圧力損失が増加するといった問題が生じる。
本発明は上記点に鑑みて、回転子の停止位置のばらつきに対し、複数の流通孔のうち流体を流さない流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることの可能なバルブ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明によると、バルブ装置は、ハウジング(10)、流通孔形成部(20)、回転子(30)および駆動部(40)を備える。ハウジングは、流体の流れる流路を有する。流通孔形成部は、ハウジングの流路内に固定され、流体が通過する複数の流通孔(21~24)、および複数の流通孔同士の間に設けられる仕切部(25)を有する。回転子は、ハウジングの流路内で所定の回転軸(Ax)を中心に回転可能に設けられ、回転角に応じて流通孔形成部の有する複数の流通孔のうち所定の流通孔に連通する流路開口部(31)、および他の流通孔を閉塞する閉塞部(32)を有する。駆動部は、回転子を回転させるトルクを出力する。
ここで、回転子の回転軸を中心として回転軸に垂直な仮想円(C)を定義する。このとき、回転子の有する流路開口部の開口縁のうち仮想円の周方向を向く部位(33、34)は、仮想円の径方向に延びる仮想線(L)に沿って形成されている。
一方、流通孔形成部の有する仕切部は、仮想円の径方向に沿って平行に形成される平行部(26)と、その平行部より径方向外側に設けられ径方向外側に向かい周方向の幅が次第に広くなるように形成される徐変部(27)とを有している。
これによれば、バルブ装置は、駆動部により回転子を回転移動し、流通孔形成部の有する複数の流通孔のうち所定の流通孔と回転子の流路開口部とを連通させ、他の流通孔を回転子の閉塞部で閉塞する動作を行うことが可能である。その際、回転子の停止位置がばらついた場合でも、流通孔形成部の有する仕切部が徐変部を有しているので、閉塞すべき他の流通孔と流路開口部とが連通することを防ぐことができる。そのため、このバルブ装置は、意図した流通孔へ流体を流し、閉塞すべき流通孔に意図せず流体が流れることを防ぐことができる。
また、仮に流通孔形成部の有する仕切部を幅の広い平行部のみで形成する構成に比べて、このバルブ装置は仕切部を平行部と徐変部で形成することで、流通孔の流路面積を大きく確保することができる。したがって、このバルブ装置は、回転子の停止位置のばらつきに対し、流通孔形成部の有する複数の流通孔のうち流体を流さない流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態のバルブ装置を模式的に示す正面図である。 図1のII方向視において、バルブ装置を模式的に示す平面図である。 図2のIII-III断面を模式的に示す断面図である。 図1、図3のIV-IV断面を模式的に示す断面図である。 第1実施形態のバルブ装置が備える流通孔形成部のみを示す平面図である。 図5のVI部分の拡大図である。 第1実施形態のバルブ装置が備える回転子のみを示す平面図である。 第1実施形態のバルブ装置の第1の動作モードを示す図である。 第1実施形態のバルブ装置の第2の動作モードを示す図である。 第1実施形態のバルブ装置の第3の動作モードを示す図である。 第1実施形態のバルブ装置の第4の動作モードを示す図である。 第1の動作モードにおいて、回転子の停止位置がばらついた状態を示す図である。 第1の動作モードにおいて、回転子の停止位置がばらついた状態を示す図である。 第2実施形態のバルブ装置において、流通孔形成部とハウジングを模式的に示す断面図である。 比較例のバルブ装置が備える流通孔形成部のみを示す平面図である。 比較例のバルブ装置が備える回転子のみを示す平面図である。 比較例のバルブ装置において、回転子の停止位置がばらついた状態を示す図である。 比較例のバルブ装置において、回転子の停止位置がばらついた状態を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態のバルブ装置は、例えば電気自動車またはハイブリッド車などに搭載される流体循環システムに用いられる。流体循環システムは、車両走行用動力源、ラジエータ、および車室内空調用のヒータコアなどに流体としての冷却水を循環させるシステムである。冷却水としては、例えばエチレングリコールを含むLLC(Long life coolant)などが用いられる。バルブ装置は、そのシステム内を流れる冷却水の流路の切り替え、または流量調整などを行うものである。
まず、本実施形態のバルブ装置の構成について説明する。
図1~図4に示すように、本実施形態のバルブ装置1は、ハウジング10、流通孔形成部20、回転子30、駆動部40などを備えている。なお、本実施形態では、バルブ装置1が5方弁として構成されたものを例にして説明する。
ハウジング10は、バルブ装置1の外殻を構成し、その内側に流体の流れる流路を有している。具体的には、ハウジング10は、有底筒状に形成されたハウジング本体11と、そのハウジング本体11に連通する1個の流体入口部12および4個の流体出口部13~16を有している。流体入口部12はハウジング本体11の軸方向の一方に設けられ、4個の流体出口部13~16はハウジング本体11の軸方向の他方に設けられている。以下の説明では、4個の流体出口部13~16をそれぞれ第1流体出口部13、第2流体出口部14、第3流体出口部15、第4流体出口部16と呼ぶ。4個の流体出口部13~16は、ハウジング本体11の周方向に並ぶように設けられている。
図3に示すように、ハウジング10の流路内には、流通孔形成部20が固定されている。流通孔形成部20は、ハウジング10の流路内で軸周りに相対回転しないように設けられている。図5に示すように、本実施形態の流通孔形成部20は円盤状に形成されており、板厚方向に貫通する4個の流通孔21~24、および、その4個の流通孔21~24同士の間にそれぞれ設けられる4個の仕切部25を有している。4個の流通孔21~24は、流体が通過することが可能である。4個の流通孔21~24と4個の仕切部25は、流通孔形成部20の全周に亘り、流通孔形成部20の周方向に交互に配置されている。4個の流通孔21~24は、略扇形状に形成されている。以下の説明では、4個の流通孔21~24をそれぞれ第1流通孔21、第2流通孔22、第3流通孔23、第4流通孔24と呼ぶ。なお、流通孔形成部20の有する4個の仕切部25の形状については後述する。
図3に示すように、回転子30は、ハウジング10の流路内に、所定の回転軸Axを中心に回転可能に設けられている。回転子30は、流通孔形成部20の板厚方向の一方の面に面接触している。図7に示すように、本実施形態の回転子30は円盤状に形成されており、板厚方向に貫通する1個の流路開口部31と、その流路開口部31を除く部位である閉塞部32とを有している。流路開口部31は、略扇形状に形成されており、流体が通過することが可能である。回転子30が所定の回転軸Axを中心に回転して所定の位置で停止すると、流通孔形成部20の有する4個の流通孔21~24のうちいずれか1個の流通孔と回転子30の有する流路開口部31とが連通する。そのとき、流通孔形成部20の有する4個の流通孔21~24のうち残りの3個の流通孔が回転子30の閉塞部32により閉塞される。
ここで、回転子30の回転軸Axを中心として回転軸Axに垂直な仮想円Cを定義する。図7では、その仮想円Cを二点鎖線で示している。以下の説明では、仮想円Cの径方向に延びる線を仮想線Lということとする。
回転子30の有する流路開口部31の開口縁のうち仮想円Cの周方向を向く部位33、34は、仮想円Cの径方向に延びる仮想線Lに沿って直線状に形成されている。なお、このことは、流路開口部31の開口縁のうち仮想円Cの周方向を向く部位33、34が、仮想円Cの径方向に延びる仮想線Lと実質的に一致していればよく、例えば製造公差などにより僅かにずれていることも含むものである。流路開口部31の開口縁のうち仮想円Cの径方向を向く部位35は、円弧状に形成されている。回転子30の有する流路開口部31の大きさは、図5に示した流通孔形成部20の有する流通孔21~24の大きさよりも少し大きく設定されている。具体的には、流路開口部31の開口縁のうち仮想円Cの周方向を向く部位33、34同士のなす角θ1は、流通孔形成部20の有する複数の仕切部25のうち周方向に隣り合う仕切部25の幅の中心線同士のなす角θ2と一致するように形成されている。なお、本明細書において、2つの線のなす角とは、2つの線の内角をいう。
上述した流通孔形成部20の有する4個の仕切部25の形状について、図5および図6を参照して説明する。
図5においても、図7と同じく、回転子30の回転軸Axを中心として回転軸Axに垂直な仮想円Cを二点鎖線で示している。流通孔形成部20と回転子30とがハウジング10内に組み付けられた状態で、流通孔形成部20の軸芯と回転子30の回転軸Axとは一致している。したがって、図5に示した仮想円Cの中心と、流通孔形成部20の軸芯とは一致している。
流通孔形成部20の有する4個の仕切部25はそれぞれ仮想円Cの径方向に放射状に延びている。4個の仕切部25はそれぞれ仮想円Cの周方向に90°ごとに角度を変えて配置されている。すなわち、図5では、流通孔形成部20の有する複数の仕切部25のうち周方向に隣り合う仕切部25の幅の中心線同士のなす角θ2はいずれも90°に設定されている。ただし、仕切部25の配置は図5に示したものに限らず、流通孔に必要とされる流量特性などに応じて任意に設定することが可能である。
以下の説明では、各仕切部25の幅の中心線と一致し、仮想円Cの径方向に延びる線を第1仮想線L1ということとする。また、第1仮想線L1から流通孔21~24の内側へ所定角度傾いて仮想円Cの径方向に延びる線を第2仮想線L2ということとする。
流通孔形成部20の有する4個の仕切部25は同一の形状である。図5および図6に示すように、4個の仕切部25はそれぞれ平行部26と徐変部27とを有している。平行部26は、第1仮想線L1に沿って平行に形成される部位である。平行部26は、仮想円Cの径方向に一定の幅で延びている。徐変部27は、平行部26より径方向外側に設けられる部位である。徐変部27は、径方向外側に向かい周方向の幅が次第に広くなるように形成されている。
平行部26の外縁うち仮想円Cの周方向を向く部位を第1縁部28ということとする。第1縁部28は、第1仮想線L1に対して流通孔21~24の内側へ所定距離離れて第1仮想線L1に沿って平行に形成されている。なお、このことは、第1縁部28と第1仮想線L1とが実質的に平行であればよく、例えば製造公差などにより僅かにずれていることも含むものである。
徐変部27の外縁うち仮想円Cの周方向を向く部位を第2縁部29ということとする。第2縁部29は、上述した第2仮想線L2に沿って形成されている。なお、このことは、第2縁部29と第2仮想線L2とが実質的に一致していればよく、例えば製造公差などにより僅かにずれていることも含むものである。
図6に示すように、第1縁部28と第2縁部29とのなす角θ3(すなわち、第1仮想線L1と第2仮想線L2とのなす角θ4と同一)は、回転子30を正回転方向および逆回転方向に駆動したときに想定される回転子30の停止位置のばらつきの大きさに応じて任意に設定することができる。本実施形態では、第1縁部28と第2縁部29とのなす角θ3は、例えば5~10°の範囲に設定されている。
また、第1縁部28と第2縁部29との接続箇所Pは、第1縁部28と第2縁部29とのなす角θ3と平行部26の幅W1との関係により任意に設定することができる。本実施形態では、第1縁部28と第2縁部29との接続箇所Pは、例えば、仕切部25の径方向の長さを3等分したうちの中央の領域に設けられている。
図3および図4に示すように、ハウジング本体11の内側には複数の部屋が形成されている。具体的には、流体入口部12に連通する入口連通室100と、第1~第4流体出口部13~16にそれぞれ連通する第1~第4連通室101~104とが形成されている。入口連通室100は、回転子30に対して流体入口部12側に形成されている。一方、第1~第4連通室101~104は、流通孔形成部20に対して第1~第4流体出口部13~16側に形成されている。そして、第1~第4連通室101~104はそれぞれハウジング10内に設けられた4個の隔壁17により仕切られている。図4に示すように、4個の隔壁17はいずれも、径方向および軸方向に亘りその肉厚が徐変しない構成である。すなわち、4個の隔壁17は、径方向および軸方向に亘りその肉厚が一定である。これにより、射出成形時のボイドの発生や寸法精度の悪化を防ぐことができる。4個の隔壁17はそれぞれ、流通孔形成部20の有する4個の仕切部25に対応する位置に設けられている。そして、その4個の隔壁17のうち流通孔形成部20側の端部18はそれぞれ、流通孔形成部20の有する4個の仕切部25の向きと一致した状態で固定されている。そのため、第1~第4連通室101~104はそれぞれ、流通孔形成部20の有する第1~第4流通孔21~24に連通している。なお、図5に示した流通孔形成部20は、図4に示したハウジング10に対して、左周りに45°回転させた状態で図示されている。
図3に示すように、駆動部40は、ハウジング10の一方の端部に設けられている。駆動部40は、駆動源としての電動モータ41と、その電動モータ41の出力するトルクをシャフト43に伝達するギヤ機構42とを有している。電動モータ41は、電子制御装置2からの制御信号に従って回転する。ギヤ機構42は、複数のギヤが噛み合って構成されている。なお、モータの駆動を制御する電子制御装置2は、半導体メモリおよびプロセッサなどを有するコンピュータである。メモリは、非遷移的実体的記憶媒体である。電子制御装置2は、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行するとともに、コンピュータプログラムに従って種々の制御処理を実行する。
駆動部40と回転子30とは、シャフト43および連結部材44を介して接続されている。シャフト43の一端と、駆動部40の有するギヤ機構42を構成する出力ギヤとが嵌合している。シャフト43の他端と、連結部材44とが嵌合している。そして、連結部材44と回転子30とが嵌合している。これにより、駆動部40の発生するトルクがシャフト43および連結部材44を経由して回転子30に伝えられると、回転子30は所定の回転軸Axを中心に回転する。なお、シャフト43と連結部材44と回転子30とは、同一の回転軸Axを中心に回転する。
シャフト43の周りには、第1付勢部材としてのトーションスプリング45、および、第2付勢部材としてのコンプレッションスプリング46が設けられている。
トーションスプリング45は、ハウジング10に対して回転子30を仮想円Cの周方向の一方に付勢する捩じりコイルばねである。このトーションスプリング45は、一端側がハウジング10またはハウジング10に固定される部材(例えば駆動部40)に係止され、他端側が回転子30または回転子30に固定される部材(例えば連結部材44)に係止されている。なお、本実施形態では、第1付勢部材を1個のトーションスプリング45で構成しているが、これに限らず、第1付勢部材を複数のトーションスプリングで構成してもよい。
上述したように、駆動部40と回転子30とは、シャフト43および連結部材44を介して接続されている。そのため、駆動部40内のギヤ機構42を構成する複数のギヤ同士の噛合部、駆動部40の出力ギヤとシャフト43との嵌合部、シャフト43と連結部材44との嵌合部、連結部材44と回転子30との嵌合部にはそれぞれ、組み付けのための僅かな隙間が設けられている。この構成において、駆動部40から回転子30へトルクを伝達する部材同士の嵌合部または噛合部に対してトーションスプリング45の付勢力が印加されることにより、その嵌合部または噛合部を構成する部材同士が常に当接した状態で回転駆動する。
コンプレッションスプリング46は、回転子30を流通孔形成部20側に付勢するための圧縮コイルばねである。コンプレッションスプリング46は、一端側がハウジング10またはハウジング10に固定される部材(例えば駆動部40またはシャフト43)に係止され、他端側が回転子30または回転子30に固定される部材(例えば連結部材44)に係止されている。コンプレッションスプリング46の付勢力により、回転子30と流通孔形成部20とは、常に当接した状態で摺動する。
次に、バルブ装置1の作動について説明する。
図8~図11に示すように、本実施形態のバルブ装置1は、主に4個の動作モードを切り替え可能である。図8~図13に記載した両矢印に示すように、以下の説明では、説明の便宜上、駆動部40側から回転子30を見て右回りを正回転方向、左回りを逆回転方向という。なお、図8~図13では、図を見やすくするため、回転子30の閉塞部32に対して断面ではないがドットのハッチングを付している。
まず、図8に示すように、第1の動作モードでは、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第1流通孔21とが連通する。これにより、ハウジング10の流体入口部12から入口連通室100に流入した冷却水は、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第1流通孔21を通過し、第1連通室101を経由して第1流体出口部13から流出する。
次に、図9に示すように、第2の動作モードでは、回転子30が第1の動作モードの位置から正回転方向に所定角度(例えば90°)回転し、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第2流通孔22とが連通する。これにより、ハウジング10の流体入口部12から入口連通室100に流入した冷却水は、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第2流通孔22を通過し、第2連通室102を経由して第2流体出口部14から流出する。
続いて、図10に示すように、第3の動作モードでは、回転子30が第2の動作モードの位置から正回転方向に所定角度(例えば90°)回転し、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第3流通孔23とが連通する。これにより、ハウジング10の流体入口部12から入口連通室100に流入した冷却水は、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第3流通孔23を通過し、第3連通室103を経由して第3流体出口部15から流出する。
さらに、図11に示すように、第4の動作モードでは、回転子30が第3の動作モードの位置から正回転方向に所定角度(例えば90°)回転し、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第4流通孔24とが連通する。これにより、ハウジング10の流体入口部12から入口連通室100に流入した冷却水は、回転子30の流路開口部31と流通孔形成部20の第3流通孔23を通過し、第4連通室104を経由して第4流体出口部16から流出する。
このように、本実施形態のバルブ装置1は、第1~第4の動作モードを切り替え可能である。なお、上記の説明では、バルブ装置1は、回転子30を正回転方向に回転させて第1~第4の動作モードを切り替えたが、それに限らず、回転子30を逆回転方向に回転させて第1~第4の動作モードを切り替えることも可能である。
ここで、バルブ装置1は、上述した第1~第4の動作モードの切り替えを行う際、駆動部40の回転角に対して回転子30の回転角にばらつきが生じることがある。このことは、例えば、駆動部40から回転子30へトルクを伝達する部材(すなわち、ギヤ機構42、シャフト43、連結部材44)の嵌合部にそれぞれ組み付のための僅かな隙間が設けられていることに起因することがある。或いは、ハウジング10と流通孔形成部20とに組み付けのための僅かな隙間が設けられていることに起因することもある。或いは、電動モータ41の回転角のばらつきや、各部材の製造公差などに起因することもある。
本実施形態のバルブ装置1は、そのような駆動部40の回転角に対する回転子30の回転角のばらつきに対し、流体を流さない流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることを可能としている。
図12は、バルブ装置1が第1の動作モードを実行する際、回転子30が正規の停止位置から正回転方向に所定角度ずれた位置で停止した状態を示している。図12では、回転子30の正規の停止位置に対する正回転方向への位置ずれ量が角度αとして示されている。この状態でも、本実施形態のバルブ装置1は、流通孔形成部20の有する仕切部25の一部に徐変部27を有しているので、第2流通孔22に意図せず冷却水が流れることを防ぐことができる。
また、図13は、バルブ装置1が第1の動作モードを実行する際、回転子30が正規の停止位置から逆回転方向に所定角度ずれた位置で停止した状態を示している。図13では、回転子30の正規の停止位置に対する逆回転方向への位置ずれ量が角度βとして示されている。この状態でも、本実施形態のバルブ装置1は、流通孔形成部20の有する仕切部25の一部に徐変部27を有しているので、第4流通孔24に意図せず冷却水が流れることを防ぐことができる。
このように、本実施形態のバルブ装置1は、バルブ装置1が第1~第4の動作モードを実行する際、回転子30の停止位置が正規の停止位置から正回転方向または逆回転方向にずれた場合でも、流体を流さない流通孔に意図せず冷却水が流れることを防ぐことができる。すなわち、流体を流さない流通孔に対するシール性を向上することができる。
上述した本実施形態のバルブ装置1と比較するため、比較例のバルブ装置について、図15~図18を参照して説明する。図15は、比較例のバルブ装置が備える流通孔形成部200のみを示したものであり、図16は、比較例のバルブ装置が備える回転子300のみを示したものである。なお、図15および図16でも、回転子300の回転軸Axを中心として回転軸Axに垂直な仮想円Cを二点鎖線で示している。この仮想円Cの中心と、流通孔形成部200の軸芯とは一致している。
図15に示すように、比較例のバルブ装置が備える流通孔形成部200も、4個の流通孔210、220、230、240と4個の仕切部250とを有している。しかし、比較例の流通孔形成部200の有する4個の仕切部250はそれぞれ平行部260のみを有しており、徐変部を有していない。比較例においても、平行部260とは、第1仮想線L1に沿って平行に形成され、仮想円Cの径方向に一定の幅で延びている部位である。なお、比較例のバルブ装置の仕切部250が有する平行部260の幅W2と、図6に示した第1実施形態のバルブ装置1の仕切部25が有する平行部260の幅W1とは同一であるものとする。なお、平行部260の幅とは、平行部260において仮想円Cの周方向の大きさである。
図16に示す比較例のバルブ装置が備える回転子300は、図7に示した第1実施形態のバルブ装置1が備える回転子30と同一の構成である。すなわち、図16に示すように、回転子300は1個の流路開口部310と、その流路開口部310を除く部位である閉塞部320とを有している。流路開口部310の開口縁のうち仮想円Cの周方向を向く部位330、340は、仮想円Cの径方向に延びる仮想線Lに沿って直線状に形成されている。そして、流路開口部310の開口縁のうち仮想円Cの周方向を向く部位330、340同士のなす角θ1は、流通孔形成部200の有する複数の仕切部250のうち周方向に隣り合う仕切部250の幅の中心線同士のなす角θ2と一致するように形成されている。
図17は、比較例のバルブ装置が第1の動作モードを実行する際、回転子300が正規の停止位置から正回転方向に所定角度ずれた位置で停止した状態を示している。図17では、回転子300の正規の停止位置に対する正回転方向への位置ずれ量が角度γとして示されている。図17に示した角度γは、第1実施形態の説明で図12に示した角度αよりも小さい。比較例のバルブ装置は、回転子300の正規の停止位置に対する正回転方向への位置ずれ量が角度γより大きくなると、第2流通孔22に意図せず冷却水が流れてしまう構成である。
また、図18は、比較例のバルブ装置が第1の動作モードを実行する際、回転子300が正規の停止位置から逆回転方向に所定角度ずれた位置で停止した状態を示している。図18では、回転子300の正規の停止位置に対する逆回転方向への位置ずれ量が角度δとして示されている。図18に示した角度δは、第1実施形態の説明で図13に示した角度βよりも小さい。比較例のバルブ装置は、回転子300の正規の停止位置に対する逆回転方向への位置ずれ量が角度δより大きくなると、第4流通孔24に意図せず冷却水が流れてしまう構成である。すなわち、比較例のバルブ装置は、回転子300の停止位置に関するばらつきの許容範囲が小さいものとなっている。
なお、比較例のバルブ装置の構成において、回転子300の停止位置のばらつきが大きくなる場合でも、閉塞すべき流通孔に意図せず流体が漏出しないようにするため、流通孔形成部200の有する仕切部250の平行部260の幅W2を広くすることが考えられる。しかし、そのようにすれば、流通孔形成部200の有する流通孔210、220、230、240の流路面積が小さくなり、その流通孔210、220、230、240を流れる流体の圧力損失が増加するといった問題が生じることになる。
上述した比較例のバルブ装置に対し、本実施形態のバルブ装置1は、次の作用効果を奏するものである。
(1)本実施形態のバルブ装置1は、流通孔形成部20の有する仕切部25が、仮想円Cの径方向に延びる第1仮想線L1に沿って平行に形成される平行部26と、その平行部26より径方向外側に設けられる徐変部27とを有している。
これによれば、バルブ装置1が所定の動作モードを行う際、回転子30の停止位置がばらついた場合でも、流通孔形成部20の仕切部25が徐変部27を有しているので、閉塞すべき流通孔と流路開口部31とが連通することを防ぐことが可能である。そのため、所定の動作モードを行う際、意図した流通孔へ冷却水を流し、閉塞すべき流通孔に意図せず冷却水が流れることを防ぐことができる。
また、上述した比較例のバルブ装置では、回転子300の停止位置がばらついた場合に意図しない流通孔から流体が漏出しないようにするため、仕切部250の平行部260の幅W2を広くすることが考えられる。それに対し、本実施形態のバルブ装置1は、仕切部25が平行部26と徐変部27とを有しているので、仕切部250の平行部260の幅W2を広くする構成に比べて、流通孔形成部20の有する流通孔21~24の流路面積を大きく確保することができる。
したがって、本実施形態のバルブ装置1は、回転子30の停止位置のばらつきに対し、流通孔形成部20の有する複数の流通孔21~24のうち閉塞すべき流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることができる。
(2)本実施形態では、平行部26の外縁うち仮想円Cの周方向を向く第1縁部28は、第1仮想線L1に対して流通孔21~24の内側へ所定距離離れて第1仮想線L1に沿って平行に形成されている。また、徐変部27の外縁うち仮想円Cの周方向を向く第2縁部29は、第1仮想線L1から流通孔21~24の内側へ所定角度傾いて仮想円Cの径方向に延びる第2仮想線L2に沿って形成されている。
これによれば、回転子30の停止位置がばらついたときに、流路開口部31の開口縁のうち仮想円Cの周方向を向く部位33、34と、徐変部27の外縁うち仮想円Cの周方向を向く第2縁部29とが揃うことになる。そのため、徐変部27を必要以上に広くすること無く、回転子30の停止位置のばらつきに対する閉塞すべき流通孔21~24のシール性を向上することが可能である。したがって、このバルブ装置1は、流通孔形成部20の有する流通孔21~24の流路面積を大きく確保し、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることができる。
(3)本実施形態では、第1縁部28と第2縁部29とのなす角は5~10°の範囲で設定されている。
これによれば、第1縁部28と第2縁部29とのなす角が5°より小さい場合、仕切部25の幅が小さくなるので、回転子30の停止位置のばらつきに対し、閉塞すべき他の流通孔に意図せず流体が流れることを防ぐことが困難になる。一方、第1縁部28と第2縁部29とのなす角が10°より大きい場合、仕切部25の幅が大きくなるので、流通孔21~24の流路面積を大きく確保することが困難になる。そこで、このバルブ装置1は、第1縁部28と第2縁部29とのなす角を5~10°の範囲とすることで、流体を流さない流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることができる。
(4)本実施形態では、第1縁部28と第2縁部29との接続箇所Pは、仕切部25の径方向の長さを3等分したうちの中央の領域に設けられる。
これによれば、第1縁部28と第2縁部29との接続箇所Pを、仕切部25の径方向の長さを3等分したうちの径方向外側の領域に設けた場合、回転子30の停止位置のばらつきに対し、閉塞すべき他の流通孔に意図せず流体が流れることを防ぐことが困難になる。一方、第1縁部28と第2縁部29との接続箇所Pを、仕切部25の径方向の長さを3等分したうちの径方向内側の領域に設けた場合、流通孔21~24の流路面積を大きく確保することが困難になる。そこで、このバルブ装置1は、第1縁部28と第2縁部29との接続箇所Pを、仕切部25の径方向の長さを3等分したうちの中央の領域に設けることで、流体を流さない流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることができる。
(5)本実施形態では、駆動部40は、所定の流通孔と流路開口部31とを連通させ、所定の流通孔を除く他の流通孔と流路開口部31とを遮断する動作モードを2個以上切り替え可能である。なお、本実施形態では、4個の動作モードを切り替え可能な構成を例示した。
これによれば、バルブ装置1は、2個以上の動作モードの切り替えを行うことの可能な構成において、仕切部25の幅やハウジング10の内径を必要以上に広くすることを防ぐことができる。そのため、回転子30の停止位置のばらつきに対し、流体を流さない流通孔に対するシール性を向上するとともに、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失の増加を抑えることができる。
(6)本実施形態では、複数の流通孔21~24と複数の仕切部25は、流通孔形成部20の全周に亘り仮想円Cの周方向に交互に配置されている。
ところで、流通孔形成部20の全周に亘り複数の流通孔21~24と複数の仕切部25とが配置されている構成の場合、仕切部25の幅を広くすると、複数の流通孔21~24の流路面積が小さくなり、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失が増大してしまう。
そこで、本実施形態のバルブ装置1は、流通孔形成部20の全周に亘り複数の流通孔21~24と複数の仕切部25とが交互に配置されている構成において、仕切部25が平行部26と徐変部27とを有することで、各流通孔21~24の流路面積を大きく確保できる。したがって、このバルブ装置1は、流体を流さない流通孔に対するシール性の向上と、流通孔21~24を流れる流体の圧力損失の増加の抑制とを両立することができる。
(7)本実施形態のバルブ装置1は、ハウジング10に対して回転子30を仮想円Cの周方向の一方に付勢する第1付勢部材としてのトーションスプリング45を備えている。
これにより、回転子30を正回転方向および逆回転方向に駆動する場合でも、トーションスプリング45の付勢力により、駆動部40から回転子30へトルクを伝達する部材同士が常に当接した状態で駆動する。これにより、回転子30の停止位置のばらつきが小さくなるので、第1縁部28と第2縁部29とのなす角θ3(すなわち、第1仮想線L1と第2仮想線L2とのなす角θ4)を小さくすることが可能である。したがって、このバルブ装置1は、流体を流さない流通孔に対するシール性の向上とともに、流通孔形成部20の有する流通孔21~24の流路面積をより大きく確保することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して主に流通孔形成部20の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図14は、第2実施形態のバルブ装置1において、ハウジング10の流路内に設けられる流通孔形成部20と、その流通孔形成部20が設けられる部位のハウジング10の断面とを模式的に示した図である。図14に示すように、第2実施形態のバルブ装置1が備える流通孔形成部20も、4個の流通孔21~24と、その4個の流通孔21~24同士の間にそれぞれ設けられる4個の仕切部25とを有している。4個の流通孔21~24と4個の仕切部25は、流通孔形成部20の全周に亘り、流通孔形成部20の周方向に交互に配置されている。
ただし、第2実施形態では、4個の流通孔21~24の大きさがそれぞれ異なっている。4個の流通孔21~24の大きさは、それぞれ流通孔に必要とされる流量特性などに応じて任意に設定されている。
第2実施形態でも、流通孔形成部20の有する4個の仕切部25は同一の形状である。4個の仕切部25はいずれも平行部26と徐変部27とを有している。平行部26は、第1仮想線L1に沿って平行に形成され、仮想円Cの径方向に一定の幅で延びている部位である。徐変部27は、平行部26より径方向外側に設けられ、径方向外側に向かい周方向の幅が次第に広くなるように形成される部位である。
平行部26の外縁のうち仮想円Cの周方向を向く第1縁部28は、第1仮想線L1に対して流通孔21~24の内側へ所定距離離れて第1仮想線L1に沿って平行に形成されている。また、徐変部27の外縁うち仮想円Cの周方向を向く第2縁部29は、上述した第2仮想線L2に沿って形成されている。すなわち、第2実施形態の流通孔形成部20の有する4個の仕切部25は、周方向における配置が異なることを除き、第1実施形態で説明した流通孔形成部20の有する仕切部25と同一の構成である。
流通孔形成部20は、円盤状に形成された外周部からに径方向外側に突出する位置決め用の突起50を有している。この突起50は、ハウジング10の内壁に設けられた溝部51に嵌合している。これにより、流通孔形成部20は、ハウジング10の流路内で軸周りに相対回転しないように設けられる。なお、突起50および溝部51の形状、個数などは任意に設定することが可能である。
以上説明した第2実施形態のバルブ装置1も、第1実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、バルブ装置1は、例えば電気自動車などに搭載される流体循環システムに用いられるものとして説明したが、それに限らず、例えば電気自動車などを除く車両に搭載される流体循環システムに用いてもよい。また、車両以外の用途に用いてもよい。
(2)上記各実施形態では、バルブ装置1が備えるハウジング10内の流路を流れる流体を冷却水として説明したが、それに限らず、その流体は冷却水以外の液体または気体であってもよい。
(3)上記各実施形態では、バルブ装置1を5方弁として構成されたものについて説明したが、それに限らず、2方弁、3方弁、4方弁または6方弁以上として構成されたものであってもよい。すなわち、流通孔形成部20の有する流通孔21~24の数、仕切部25の数、回転子30の有する流路開口部31の数などは、任意に設定することが可能である。
(4)上記各実施形態では、回転子30は流路開口部31と閉塞部32とを有するものとして説明したが、それに限らず、回転子30は、流通孔形成部20側から入口連通室100側へ板厚方向に凹む凹部を有するものとしてもよい。その場合、所定の流体出口部から流入する流体がそこに連通する所定の連通室および所定の流通孔を経由して回転子30の凹部をUターンするように流れ、他の流通孔およびそこに連通する他の連通室を経由して他の流体出口部から流出する構成としてもよい。
(5)上記各実施形態では、バルブ装置1が備えるハウジング10と流通孔形成部20とは別部材として説明したが、それに限らず、それらを1つの成形部品としてもよい。
(6)上記各実施形態では、バルブ装置1が備える流通孔形成部20および回転子30の形状を円盤状として説明したが、それに限らず、流通孔形成部20および回転子30の形状は、例えば回転軸方向視において多角形状または多角形状の角を丸くしたものなど、種々の形状を採用できる。なお、流通孔形成部20および回転子30の材質として、例えば、樹脂、セラミックまたは金属など、種々のものを採用できる。
(7)上記各実施形態では、バルブ装置1が備える駆動部40は電動モータ41とギヤ機構42とを有するものとして説明したが、それに限らず、駆動部40は電動モータ41以外の回転装置を採用してもよい。また、ギヤ機構42を廃止して、電動モータ41とシャフト43とを接続してもよい。
(8)上記各実施形態では、バルブ装置1が備える駆動部40と回転子30とがシャフト43および連結部材44を介して接続されるものとして説明したが、これに限らず、駆動部40と回転子30とを直接接続してもよい。
(9)上記各実施形態では、流通孔形成部20の有する複数の仕切部25はいずれも同一の形状としたが、これに限らず、複数の仕切部25はその一部に異なる形状のものが含まれていてもよい。
(10)上記第1実施形態では、流通孔形成部20の有する流通孔21~24および回転子30の有する流路開口部31はコーナーを丸くしていないが、これに限らず、流通孔21~24および流路開口部31のコーナーを丸くしてもよい。
(11)上記各実施形態では、バルブ装置1は、ハウジング10の流体入口部12からハウジング内に流体が流入し、4個の流体出口部13~16のいずれかから流体が流出するものとして説明したが、これに限らない。バルブ装置1は、ハウジング10の流体出口部13~16のいずれかからハウジング内に流体が流入し、流体入口部12から流体が流出するように使用してもよい。
(12)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
1:バルブ装置、10:ハウジング、20:流通孔形成部、21:第1流通孔、22:第2流通孔、23:第3流通孔、24:第4流通孔、25:仕切部、26:平行部、27:徐変部、30:回転子、31:流路開口部、32:閉塞部、40:駆動部、C:仮想円、仮想線(L)

Claims (7)

  1. バルブ装置において、
    流体の流れる流路を有するハウジング(10)と、
    前記ハウジングの流路内に固定され、流体が通過する複数の流通孔(21~24)、および複数の前記流通孔同士の間に設けられる仕切部(25)を有する流通孔形成部(20)と、
    前記ハウジングの流路内で所定の回転軸(Ax)を中心に回転可能に設けられ、回転角に応じて前記流通孔形成部の有する複数の前記流通孔のうち所定の前記流通孔に連通する流路開口部(31)、および他の前記流通孔を閉塞する閉塞部(32)を有する回転子(30)と、
    前記回転子を回転させるトルクを出力する駆動部(40)と、を備え、
    前記回転子の前記回転軸を中心として前記回転軸に垂直な仮想円(C)を定義したとき、
    前記回転子の有する前記流路開口部の開口縁のうち前記仮想円の周方向を向く部位(33、34)は、前記仮想円の径方向に延びる仮想線(L)に沿って形成されており、
    前記流通孔形成部の有する前記仕切部は、前記仮想円の径方向に沿って平行に形成される平行部(26)と、前記平行部より径方向外側に設けられ径方向外側に向かい周方向の幅が次第に広くなるように形成される徐変部(27)とを有する、バルブ装置。
  2. 前記平行部の外縁うち前記仮想円の周方向を向く第1縁部(28)は、前記仮想円の径方向に延びる所定の第1仮想線(L1)に対して前記流通孔の内側へ所定距離離れて前記第1仮想線に沿って平行に形成され、
    前記徐変部の外縁うち前記仮想円の周方向を向く第2縁部(29)は、前記第1仮想線から前記流通孔の内側へ所定角度傾いて前記仮想円の径方向に延びる第2仮想線(L2)に沿って形成されている、請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記第1縁部と前記第2縁部とのなす角(θ3)は5~10°の範囲である、請求項2に記載のバルブ装置。
  4. 前記第1縁部と前記第2縁部との接続箇所(P)は、前記仕切部の径方向の長さを3等分したうちの中央の領域に設けられる、請求項2または3に記載のバルブ装置。
  5. 前記駆動部は、所定の前記流通孔と前記流路開口部とを連通させ、所定の前記流通孔を除く他の前記流通孔と前記流路開口部とを遮断する動作モードを2個以上切り替え可能である、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバルブ装置。
  6. 複数の前記流通孔と複数の前記仕切部は、前記流通孔形成部の全周に亘り前記仮想円の周方向に交互に配置されている、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のバルブ装置。
  7. 前記回転子の前記回転軸周りに設けられ、一端側が前記ハウジングまたは前記ハウジングに固定される部材に係止され、他端側が前記回転子または前記回転子に固定される部材に係止され、前記ハウジングに対して前記回転子を前記仮想円の周方向の一方に付勢する付勢部材(45)をさらに備える、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のバルブ装置。
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