JP2022059448A - 診療支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】患者の診療支援を柔軟に行うこと。【解決手段】実施形態に係る診療支援システムは、算出部と、生成部と、導出部とを備える。算出部は、複数の患者の診療情報に含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づいて、1又は複数の結果項目の検査値から他の検査項目の検査値が取り得る値を統計的に導出可能な変換関数を算出する。生成部は、既定の検査項目の検査値から患者の状態に関する情報推論する学習済モデルに対し、対象患者の診療情報に含まれる検査項目の検査値を入力して得られた推論結果に基づいて、前記対象患者の診療を支援するための支援情報を生成する。導出部は、前記対象患者の診療情報に含まれる検査項目が前記既定の検査項目の要件を満たさない場合に、前記変換関数に基づいて、前記対象患者の診療情報に含まれる検査項目の検査値から不足分の検査項目の検査値を導出する。また、生成部は、前記導出部で導出された前記不足分の検査項目の検査値を用いて、前記学習済モデルに前記対象患者の状態に関する情報を推論させる。【選択図】図3

Description

本明細書等に開示の実施形態は、診療支援システムに関する。
従来、医療施設では、患者の疾患に応じた診療科の医師(専門医)のもと検査や治療が行われている。また、近年では、過去の患者の診療情報(検査結果等)を機械学習等の技術で解析することで得られたモデルを用いて、診療の対象となる対象患者の疾患の状態や転化のリスク等を推論する臨床意思決定支援システム(Clinical Decision Support(CDS) Systems)等の支援技術が提案されている。
ところで、診療科の専門医は、専門とする分野の疾患に関しては適切に発見できるものの、専門外の分野の疾患に関しては早期に発見することは困難である。そこで、上述した支援技術を用いることで、専門外の分野の疾患の早期発見を図ることが考えられるが、診療科が異なると検査種類が異なるため、他の診療科用の支援技術を容易に利用することはできない。
特表2016-502650号公報
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、患者の診療支援を柔軟に行うことである。ただし、本明細書等に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を、本願明細書に開示の実施形態が解決する他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る診療支援システムは、算出部と、生成部と、導出部とを備える。算出部は、複数の患者の診療情報に含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づいて、1又は複数の結果項目の検査値から他の検査項目の検査値が取り得る値を統計的に導出可能な変換関数を算出する。生成部は、既定の検査項目の検査値から患者の状態に関する情報を推論する学習済モデルに対し、対象患者の診療情報に含まれる検査項目の検査値を入力して得られた推論結果に基づいて、前記対象患者の診療を支援するための支援情報を生成する。導出部は、前記対象患者の診療情報に含まれる検査項目が前記既定の検査項目の要件を満たさない場合に、前記変換関数に基づいて、前記対象患者の診療情報に含まれる検査項目の検査値から不足分の検査項目の検査値を導出する。また、生成部は、前記導出部で導出された前記不足分の検査項目の検査値を用いて、前記学習済モデルに前記対象患者の状態に関する情報を推論させる。
図1は、第1の実施形態に係る診療支援システムの構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る診療支援装置の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る診療支援装置の処理回路が有する構成要素の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態の第1取得機能が取得したサンプルデータの一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る変換関数によって導出される確率分布の状態を模式的に示す図である。 図6は、第1の実施形態の第1取得機能が取得したサンプルデータの一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る変換関数テーブルのデータ構成の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る変換関数テーブルのデータ構成の他の例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る変換機能の動作例を説明するための図である。 図10は、第1の実施形態の変換関数によって導出される検査値の範囲を説明するための図である。 図11は、第1の実施形態に係る診療情報テーブルの一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る支援情報テーブルの一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る表示構成情報のデータ構成の一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態の表示機能が表示する画面の一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態の診療支援装置が実行する変換関数算出処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、第1の実施形態の診療支援装置が実行する診療支援処理の一例を示すフローチャートである。 図17は、第2の実施形態に係る診療支援装置の処理回路が有する構成要素の一例を示す図である。 図18は、第2の実施形態の診療支援装置が実行する学習処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、診療支援装置の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る診療支援システムの構成例を示す図である。図1に示すように、診療支援システム1は、診療DB10と、診療支援装置20と、推論装置30とを有する。診療DB10、診療支援装置20及び推論装置30は、例えば病院等の医療施設に設置され、院内ネットワーク等のネットワークN1を介して互いに通信可能に接続される。
診療DB10及び推論装置30は、例えば医療施設内に存在する診療科毎に設けられる。図1では、第1の診療科Aと第2の診療科Bとに、診療DB10(10a、10b)及び推論装置30(30a、30b)をそれぞれ設けた例を示している。例えば、第1の診療科Aは呼吸器内科であり、第2の診療科Bは循環器内科である。
診療DB10は、複数の患者の診療情報を記憶するデータベースを含んで構成される。診療DB10は、電子カルテシステムやPACS(Picture Archiving and Communication System)、放射線部門システム、検体検査システムといった種々の医療情報システムから種々の診療情報を取得し、取得した診療情報を管理する統合管理装置である。なお、図1では、各診療科に専用の診療DB10を設けた例を示しているが、これに限らず、単一又は複数の記憶装置によって構成される診療DB10を、全ての診療科で共用する形態としてもよい。
診療DB10は、患者の各々を識別する患者IDに関連付けて当該患者に関する診療情報を記憶する。診療情報には、例えば検査情報、医用画像、文書情報等が含まれる。検査情報は、各種の検査によって得られた検査値を含む。具体的には、検査情報は、検査が行われた日付、検査の種別を示す検査項目、検査値等の情報群で構成される。
検査情報には、例えば診療科の各々で共通の検査項目の他、診療科に固有の検査項目が含まれる。共通の検査項目は、例えば血圧、心拍数、体温等の患者の身体の状態を表す基本的な検査項目が挙げられる。固有の検査項目は、診療科毎に異なり、例えば循環器内科の場合には、NT-proBNP、心筋トロポニンI、CTR(心胸郭比:Cardio-Thoracic Ratio)等の検査項目が挙げられる。
医用画像は、X線CT装置で取得されたX線CT画像、MRI装置で取得されたMRI画像、X線装置で取得されたX線画像、マンモグラフィ装置で取得されたマンモグラフィ画像等、各種の医用モダリティで取得された患者の画像である。医用画像には、例えば、医用モダリティの種別や撮像部位等の付加情報と関連付けて記憶される。また、医用画像は、その医用画像が取得された日付を示す情報と関連付けて記憶される。
文書情報は、電子カルテやレポートデータ等の患者の身体に関する状態に関する検査値等の情報を記録した文書データである。文書情報は、その文書情報が記録された日付を示す情報等と関連付けて記憶される。なお、以下では、医用画像や文書情報に含まれた患者の身体に関する状態を検査値ともいう。
推論装置30は、臨床意思決定支援システム(Clinical Decision Support(CDS) Systems)や、コンピュータ診断支援システム(Computer-Aided Diagnosis(CAD) system)等に係る装置である。推論装置30は、例えば、PC(Personal Computer)やワークステーション、サーバ等のコンピュータ機器によって実現される。また、推論装置30は、クラウドコンピューティングを利用した、複数のコンピュータ機器(クラウド)で実現されてもよい。
推論装置30は、ロジスティック回帰、ニューラルネットワーク、ディープラーニング等の機械学習アルゴリズムによって作成された学習済モデルM1(図3参照)を記憶する。学習済モデルM1は、規定の検査項目の検査値が入力されると、その検査差から、疾患名や罹患の可能性を定量的に示す転化のリスク値等の患者の状態に関する情報を推論するように予め学習されている。ここで、学習時に使用(入力)する入力データの検査項目に、診療科に固有の検査項目を含めることで、各診療科が取り扱う分野に特化した学習済モデルM1を作成することができる。本実施形態では、各診療科用に特化された学習済モデルM1が、推論装置30に記憶されているものとする。具体的には、推論装置30aには、第1の診療科用に特化された学習済モデルM1が記憶され、推論装置30bには、第2の診療科用に特化された学習済モデルM1が記憶される。
推論装置30は、例えば診療科内の端末装置や診療支援装置20等から、入力データとなる検査項目の検査値の入力を受け付けると、その受け付けた検査項目の検査値を学習済モデルM1に入力する。そして、推論装置30は、学習済モデルM1で推論された疾患名等の推論結果を入力元の装置に出力する。なお、推論装置30は、自装置にアクセスした装置に対し、入力データの検査項目、つまり推論結果の導出に用いた検査項目をアクセス元の装置に通知する構成としてもよい。
診療支援装置20は、診療DB10に記憶された複数の患者の診療情報を用いて、後述する変換関数を算出するための処理を実行する。また、診療支援装置20は、推論装置30に記憶された学習済モデルM1を用いて、対象となる患者(以下、対象患者ともいう)の診断や診療(以下、総称して診療ともいう)を支援するための処理を実行する。
診療支援装置20は、例えば、PCやワークステーション、サーバ等のコンピュータ機器によって実現される。また、診療支援装置20は、クラウドコンピューティングを利用した、複数のコンピュータ機器(クラウド)で実現されてもよい。
次に、上述した診療支援装置20の構成について説明する。図2は、診療支援装置20の構成の一例を示す図である。図2に示すように、診療支援装置20は、入力インタフェース21と、ディスプレイ22と、通信インタフェース23と、記憶回路24と、処理回路25とを有する。入力インタフェース21、ディスプレイ22、通信インタフェース23、記憶回路24、及び処理回路25は、互いに接続される。
入力インタフェース21は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路25に出力する。例えば、入力インタフェース21は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等により実現される。
また、入力インタフェース21は、診療支援装置20本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されてもよい。また、入力インタフェース21は、マウスやキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、診療支援装置20とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路25へ出力する電気信号の処理回路も、入力インタフェース21の例に含まれる。
ディスプレイ22は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ22は、処理回路25による制御の下、処理回路25による処理結果を表示する。また、ディスプレイ22は、入力インタフェース21を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。例えば、ディスプレイ22は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。ディスプレイ22は、デスクトップ型でもよいし、診療支援装置20本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されてもよい。
通信インタフェース23は、ネットワークN1に接続された外部装置と通信を行うためのインタフェースである。例えば、処理回路25は、通信インタフェース23によって、診療DB10や推論装置30等との間で各種データの授受を行うことができる。
記憶回路24は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。例えば、記憶回路24は、診療支援装置20に含まれる回路がその機能を実現するためのプログラムを記憶する。また、記憶回路24は、後述する変換関数を保持するための変換関数テーブルT1(図3参照)等の各種のデータや情報を記憶する。
処理回路25は、診療支援装置20の処理全体を制御する。また、本実施形態に係る処理回路25は、図3に示すように、第1取得機能251、算出機能252、第2取得機能253、変換機能254、生成機能255、表示構成機能256、及び表示機能257を有する。
図3は、診療支援装置20の処理回路25が有する構成要素の一例を示す図である。例えば、図3に示す処理回路25の構成要素である第1取得機能251、算出機能252、第2取得機能253、変換機能254、生成機能255、表示構成機能256、及び表示機能257が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路24に記憶されている。処理回路25は、各プログラムを記憶回路24から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路25は、図3に示す各機能を有することとなる。
なお、図3では単一の処理回路25によって、第1取得機能251、算出機能252、第2取得機能253、変換機能254、生成機能255、表示構成機能256、及び表示機能257が実現されるものとしたが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路25を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしてもよい。また、処理回路25が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
また、処理回路25は、ネットワークN1を介して接続された外部装置のプロセッサを利用して、機能を実現することとしてもよい。例えば、処理回路25は、記憶回路24から各機能に対応するプログラムを読み出して実行するとともに、診療支援装置20とネットワークN1を介して接続されたサーバ群(例えばクラウド)を計算資源として利用することにより、図3に示す各機能を実現する。
なお、図3では、処理回路25の機能以外の要素として、診療情報D1、変換関数テーブルT1、及び学習済モデルM1を図示している。ここで、診療情報D1は、診療DB10(診療DB10a、診療DB10b)に記憶された診療情報である。また、変換関数テーブルT1は、記憶回路24等に保持された後述する変換関数を格納するための記憶部である。また、学習済モデルM1は、推論装置30(推論装置30a、推論装置30b)に記憶された学習済モデルである。
第1取得機能251は、診療DB10に記憶された複数の患者の診療情報D1を、変換関数算出用のサンプルデータとして取得する。第1取得機能251は、診療DB10aと診療DB10bとの両方に記憶された診療情報D1を取得してもよいし、何れか一方に記憶された診療情報D1を取得してもよい。
また、第1取得機能251は、所定の条件に該当する診療情報D1を取得してもよい。例えば、第1取得機能251は、特定の患者IDに係る診療情報D1を取得してもよい。また、例えば、第1取得機能251は、疾患名が同一又は類似する患者の診療情報D1を取得してもよい。
なお、診療情報D1の取得に係る条件は任意に設定することが可能であるとする。また、第1取得機能251は、算出機能252と協働することで、取得の対象とする診療情報D1の条件を切り替える構成としてもよい。
算出機能252は、算出部の一例である。算出機能252は、第1取得機能251によって取得された複数の患者の診療情報D1(サンプルデータ)に基づいて、診療情報D1に含まれる1又は複数の検査項目の検査値から他の検査項目の検査値が取り得る値を統計的に導出可能な変換関数を算出する。変換関数は、例えば機械学習によって学習された学習済モデルや、単回帰分析又は重回帰分析のモデル式等である。
具体的には、算出機能252は、診療情報D1に含まれる各検査項目の検査値間の関係性を機械学習等の手法を用いて分析することで、任意の検査項目の検査値が取り得る値の確率分布を、他の検査項目の検査値から導出可能な変換関数を算出する。ここで、変換関数の算出方法は特に問わないものとするが、検査項目の種別や検査値の特性に応じた方法(アルゴリズム)で変換関数を算出することが好ましい。例えば、算出機能252は、以下に説明する算出方法(第1~第3の算出方法)を用いて変換関数を算出してもよい。
(第1の算出方法)
第1の算出方法では、算出機能252は、同一の日付が付された同一日の診療情報D1(検査情報)の各々を患者毎に収集し、収集した診療情報D1を、変換関数を算出するためのデータセットとする。
ここで、例えば、第1取得機能251が取得したサンプルデータが図4の内容であったとする。図4は、第1取得機能251が取得したサンプルデータの一例を示す図である。この場合、算出機能252は、「01.01」、「01.02」、「01.10」、「01.11」、「01.13」、「02.01」、及び「02.03」の各日に取得された検査情報の各々をデータセットとする。なお、算出機能252は、複数の患者の同一日の検査情報が混在しないよう、患者ID毎に独立したデータとする設定を行うものとする。
次いで、算出機能252は、データセットに設定した検査情報の各々に含まれる各検査項目の検査値間の関係性を、線形回帰モデルやニューラルネットワーク等の機械学習手法を用いて学習する。そして、算出機能252は、検査情報に含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づいて、変換元となる検査項目の検査値から、変換先となる他の検査項目の検査値を確率的に導出可能な変換関数を算出する。
例えば、下記式(1)に示すように、ある検査項目x2の検査値を入力した場合に、他の検査項目x1の検査値が出力される確率分布をP(x1|x2)とすると、算出機能252は、このP(x1|x2)を導出可能な変換関数f(x2)を算出する。
P(x1|x2)=f(x2) …(1)
一例として、検査情報を構成する「血圧」、「NT-proBNP」、「心筋トロポニンI」の3つの検査項目のうち、「心筋トロポニンI」をx1、「NT-proBNP」をx2とする。この場合、算出機能252は、NT-proBNPの検査値に対して、心筋トロポニンIの検査値が取り得る値の確率分布P(心筋トロポニンI|NT-proBNP)を導出可能な変換関数f(NT-proBNP)を算出する。
図5は、変換関数(x2)によって導出される確率分布P(x1|x2)の状態を模式的に示す図である。図5では、横軸を入力対象の検査項目x2の検査値、縦軸を出力対象の検査項目x1の検査値としている。
また、x1-x2空間の背景に示す濃淡は検査項目x1の検査値の確率分布を表しており、濃度が高い領域ほど出現する確率が高いことを意味している。なお、x1-x2空間内に示す破線L1は、検査項目x1の各値で確率が最大となる検査項目x2の値の分布を近似した回帰式である。
図5に示すように、変換関数f(x2)用いることで、検査項目x2の検査値から、検査項目x1の検査値が取り得る値の確率分布P(x1|x2)を特定することができる。つまり、変換関数f(x2)は、入力された検査項目x2の検査値から、検査項目x1の検査値が取り得る値とその確率(以下、信頼度ともいう)とを出力することができる。
また、算出機能252は、検査情報を構成する複数の検査項目を網羅的に組み合わせ、当該検査項目の組み合わせ毎に変換関数を算出する。
例えば、図4の例の場合、算出機能252は、検査情報を構成する3つの検査項目「血圧」、「NT-proBNP」、「心筋トロポニンI」のうち、何れか1つ又は2つの検査項目の検査値から、他の1つの検査項目の検査値の確率分布を導出可能な変換関数を算出する。この場合、算出機能252は、9個の変換関数を算出する。なお、2つの検査項目x2、x3の検査値から、残り1つの検査項目x1の検査値の確率分布を導出する変換関数は、例えば上記式(1)と同様に下記式(2)で表すことができる。
P(x1|x2、x3)=f(x2、x3) …(2)
なお、算出機能252は、学習済モデルM1に入力する入力データの種別に基づいて、変換関数の算出に係る検査項目の組み合わせを決定してもよい。例えば、学習済モデルM1の入力データが検査項目「血圧」、「NT-proBNP」の場合、算出機能252は、この検査項目「血圧」と「NT-proBNP」との確率分布を導出可能な変換関数を算出すればよい。
そして、算出機能252は、算出した変換関数を変換関数テーブルT1に記憶する。また、算出機能252は、変換関数の算出時に取得した精度や、変換関数の算出に使用した検査情報の条件等を、変換関数に関連付けて記憶する。
ここで、精度は、検査項目x1の実際の検査値と、変換関数によって導出(推定)された検査項目x1の検査値との確率誤差である。精度は、例えば正規分布等の確率モデルに基づいて算出することができる。
また、検査情報の条件は、変換関数の算出に使用した検査情報のデータ特性や、データセットに含まれる検査情報の数(記録数)、同一日としてカウントした日数、検査項目の個数(検査項目数)、患者数等である。検査情報のデータ特性は、変換関数の算出に使用した検査情報の患者IDや、疾患名等を挙げることができる。疾患名は、例えば患者IDに関連付けられた記載情報から判別してもよいし、患者IDに関連付けられた他の情報(例えば、医師の診断結果が記録された情報等)から判別してもよい。
なお、本実施形態では、上述した検査情報の条件を、下記式(3)で算出した指標値「頻度」を用いて表すものとする。
頻度=総記録数÷(日数×検査項目数×患者数) …(3)
(第2の算出方法)
第2の算出方法では、算出機能252は、時系列的に連続する診療情報D1を患者毎に収集し、収集した診療情報D1の時系列データを、変換関数を算出するためのデータセットとする。
ここで、例えば、第1取得機能251が取得したサンプルデータが図4の内容であったとすると、算出機能252は、日付「01.01」、「01.02」で取得された患者ID:0001の検査情報群を1つの時系列データとする。また、同様に、算出機能252は、日付「02.01」、「02.03」で取得された患者ID:0002の検査情報群を1つの時系列データとする。なお、患者ID:0003の検査情報は3日分存在するが、患者ID:0001、0002と条件を同じにするため、「01.10」と「01.11」、「01.11」と「01.13」、「01.10」と「01.13」の検査情報群のそれぞれを1つの時系列データとすることが好ましい。
次いで、算出機能252は、検査情報に含まれる各検査項目の検査値間の関係性を、時系列データを取り扱うことが可能な回帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)等の機械学習手法を用いて学習する。そして、算出機能252は、検査情報に含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づいて、変換元となる検査項目の検査値から、変換先となる他の検査項目の検査値を確率的に導出可能な変換関数を算出する。
この場合、例えば変換関数は、例えば下記式(4)で表すことができる。
P(x1 t|x2 t、x1 t-1、x2 t-1)=f(x2 t、x1 t-1、x2 t-1) …(4)
変換関数f(x2 t、x1 t-1、x2 t-1)は、検査項目x2の日時tの時点での検査値x2 t、日時t-1の時点での検査値x2 t-1と、他の検査項目x1の日時t-1の時点での検査値x1 t-1とから、他の検査項目x1の日時tの時点での検査値x1 tが取り得る値の確率分布P(x1 t|x2 t、x1 t-1、x2 t-1)を導出するものとなっている。
また、算出機能252は、第1の方法と同様に、検査情報を構成する複数の検査項目を網羅的に組み合わせ、当該検査項目の組み合わせ毎に変換関数を算出する。
なお、算出機能252は、学習済モデルM1に入力する入力データの種別に基づいて、変換関数の算出に係る検査項目の組み合わせを決定してもよい。また、上記の例では、二日分の検査情報を1つの時系列データとしたが、これに限らず、3日分以上の検査情報を1つの時系列データをして変換関数を算出してもよい。
そして、算出機能252は、算出した変換関数を変換関数テーブルT1に記憶する。また、算出機能252は、第1の方法と同様に、変換関数の算出時に取得した精度や、変換関数の算出に使用した検査情報の条件等を、変換関数に関連付けて記憶する。なお、本実施形態では、上述した検査情報の条件を、下記式(3)で算出した指標値「頻度」を用いて表すものとする。
(第3の算出方法)
更に、算出機能252は、非構造化データである画像情報についても、当該画像情報から所定の検査項目の検査値の確率分布を導出可能な変換関数を算出する。ここで、「非構造化データ」とは、検査値を直接取り扱うことができないデータを意味する。例えば、検査情報を構成する各検査項目の検査値については、当該検査値を直接読み出すことができるため「構造化データ」と定義することができる。一方で、画像情報や記載情報については、検査値を抽出するための処理が必要となるため「非構造化データ」となる。以下では、非構造化データから変換関数を算出する方法を第3の算出方法として説明する。
第3の算出方法では、算出機能252は、同一の日付が付された同一日の画像情報と検査情報との組の各々を、変換関数を算出するためのデータセットとする。
例えば、第1取得機能251が取得したサンプルデータが図6の内容であったとする。ここで、図6は、第1取得機能251が取得したサンプルデータの一例を示す図である。
この場合、算出機能252は、「01.01」及び「02.03」の各日に取得された画像情報とCTRの検査値との各組を、変換関数を算出するためのデータセットとする。なお、算出機能252は、複数の患者の同一日の検査情報が混在しないよう、患者ID毎に独立したデータとする設定を行うものとする。
次いで、算出機能252は、処理単位とした画像情報とCTRの検査値との関係性を、取り扱うことが可能なディープラーニング等の機械学習手法を用いて学習する。そして、算出機能252は、算出機能252は、画像情報とCTRの検査値との間の相関関係に基づいて、変換元となる画像情報から、変換先となるCTRの検査値を確率的に導出可能な変換関数を算出する。かかる変換関数を用いることで、CTRの検査値が取り得る値の確率分布を、画像情報から導出することができる。
なお、上述の例では、画像情報から導出する検査項目をCTRとしたが、検査情報に含まれる検査項目であればこれに限らないものとする。但し、導出する検査項目は、医用画像と無関係な検査項目とならないよう、医用画像に取得された医用モダリティの種別や、撮像部位等に関係する検査項目とすることが好ましい。
第3の算出方法で算出される変換関数は、例えば下記式(5)で表すことができる。
P(x1|ximg)=f(ximg) …(5)
ここで、変換関数f(ximg)は、画像情報ximgの検査値から、検査情報に含まれたCTR等の検査項目x1の検査値が取り得る値の確率分布P(x1|ximg)を導出するものとなっている。
なお、画像情報ximgの検査値は、画像情報自体であってもよいし、画像情報に前処理を施した処理結果であってもよい。後者の場合、例えば、画像情報ximgの検査値は、公知の技術等により画像情報から抽出した特徴量等としてもよい。
そして、算出機能252は、生成した変換関数を変換関数テーブルT1に記憶する。また、算出機能252は、変換関数を算出時に取得した精度や、変換関数の算出に使用した画像情報の条件等を、変換関数に関連付けて記憶する。
また、算出機能252は、上記と同様の手法により、同一の日付が付された同一日の記載情報と検査情報との組についても変換関数を算出することができる。但し、この場合には、記載情報に含まれた患者の身体の状態を表す検査項目や検査値等の文言と、検査情報の検査値との相関関係(又は共起関係)を取り扱うことが可能な自然言語処理や機械学習手法を用いて学習を行うものとする。この場合、記載情報から抽出する文言や用語は予め設定おく形態としてもよい。
以上、3つの算出方法について説明したが、これらの算出方法は組み合わせて使用することも可能である。例えば、第1の算出方法に第3の算出方法を組み合わせることで、検査項目x2の検査値と画像情報ximgとから、検査項目x1の検査値が取り得る値の確率分布を導出可能な変換関数を算出してもよい。また、例えば、記載情報から検査値等の文言を抽出し、抽出した情報を検査項目x2やx3等の検査値とすることで、上述した第1の算出方法や第2の算出方法と組み合わせて使用してもよい。
図7は、変換関数テーブルT1のデータ構成の一例を示す図である。図7に示すように、変換関数テーブルT1は、「ID」、「出力」、「入力」、「変換関数」、「精度」、及び「頻度」等のデータ項目を有する。
ここで、「ID」欄には、変換関数テーブルT1に登録された変換関数の各々を識別するための識別番号が格納される。「出力」欄には、変換関数によって出力される変換後の検査項目が格納される。「入力」欄には、変換関数に入力する検査項目や非構造化データ(画像情報、記載情報)の種別等が格納される。「変換関数」欄には、算出機能252で算出された変換関数や、変換関数が記憶された記憶先のアドレスが格納される。「精度」欄には、変換関数の算出時に取得された精度の値が格納される。「頻度」欄には、上記式(3)によって算出された頻度の値が格納される。
また、図8は、変換関数テーブルT1のデータ構成の他の例を示す図である。図8の変換関数テーブルT1は、図7で説明した変換関数テーブルT1のデータ構成に「サンプルデータ」のデータ項目を追加したものである。この「データ特性」欄には、変換関数の算出時に使用された診療情報D1(サンプルデータ)に係る条件が格納される。例えば、特定の患者や特定の疾患名に係る診療情報D1に限定して変換関数が算出された場合には、その限定条件を示す情報が「サンプルデータ」欄に格納される。
このように、診療支援装置20では、第1取得機能251及び算出機能252によって、複数の患者の診療情報D1に含まれた各種検査値の相関関係から、任意の種別の検査値から他の種別の検査値が取り得る値の確率分布を導出可能な変換関数を算出する。かかる変換関数を用いることで、例えば、一部の検査項目の検査値が不足しているような場合に、他の検査項目の検査値から不足分の検査項目の検査値が取り得る値等を導出することができる。
ところで、診療情報D1が、第1の診療科Aに設けられた診療DB10aから取得されたものである場合には、この診療情報D1を同診療科の推論装置30aに記憶された学習済モデルM1に適用(入力)することで、同診療科の診療範囲に即した疾患名等の推論結果を得ることができる。
また、診療DB10aの診療情報D1を、第2の診療科Bの推論装置30bに記憶された学習済モデルM1に適用することで、第2の診療科Bの診療範囲に即した疾患名やリスクを得ることができるため、患者の状態を多角的に診療することが可能となる。
しかしながら、診療DB10bから得られた診療情報D1を、第2の診療科Bの推論装置30bに記憶された学習済モデルM1に適用した場合、疾患名の推定に使用する入力データの項目が異なるため、推論結果を導き出せない可能性がある。
そこで、診療支援装置20では、学習済モデルM1の推論に必要な入力データの項目の一部が不足するような場合に、上述した変換関数を用いることで、診療情報D1に含まれる既存の検査項目の検査値から、不足分の検査項目の検査値を補うための処理を実行する。そして、診療支援装置20では、診療情報D1に含まれた既存の検査値と、変換関数を用いて導出した変換後の検査値とを学習済モデルM1に入力して得られた推論結果に基づいて、対象患者の診療を支援するための支援情報を生成し、当該支援情報を提供するための処理を実行する。以下、これらの処理に係る診療支援装置20の機能について説明する。
第2取得機能253は、対象患者の診療情報D1を診療DB10から取得する。例えば、第2取得機能253は、第1の診療科Aの診療DB10aから、対象患者の診療情報D1の取得を行う。
対象患者は、例えば入力インタフェース21や通信インタフェース23等を介して、対象となる患者の患者IDが入力されることで指定される。なお、対象患者の診療情報D1は、1つに限らず複数(複数日)の診療情報D1を取得してもよい。また、対象患者は一人に限らず複数人が指定されてもよい。第2取得機能253によって取得された対象患者の診療情報D1は、変換機能254と生成機能255とに出力される。
変換機能254は、導出部の一例である。変換機能254は、生成機能255と協働することで、対象患者の診療情報D1に含まれる既存の検査項目の検査値から、他の検査項目の検査値を導出(変換)するための変換処理を実行する。
具体的には、変換機能254は、後述する生成機能255から不足分の検査項目が通知されると、変換関数テーブルT1に記憶された変換関数に基づき、診療情報D1に含まれる既存の検査項目の検査値から、不足分の検査項目の検査値を導出する。
以下、変換機能254の動作例について説明する。図9は、変換機能254の動作例を説明するための図である。なお、図9では、変換関数テーブルT1に記憶された変換関数の一部を示している。
例えば、不足分の検査項目がx1であった場合、変換機能254は、変換関数テーブルT1から、「出力」欄に検査項目x1が登録され、且つ診療情報D1に含まれた既存の検査項目が「入力」欄に登録された変換関数を検索する。ここで、例えば、既存の検査項目としてx2とx3とが診療情報D1に含まれる場合、変換機能254は、図9の変換関数テーブルT1から、ID:1~3の変換関数を特定する。
上記したように、検索条件に該当する変換関数が複数個存在した場合、変換機能254は、それらの変換関数に関連付けて記憶された精度や頻度に基づいて、変換関数を一つ選択する。例えば、変換機能254は、精度の値が最も高い変換関数を選択してもよいし、頻度の値が最も高い変換関数を選択してもよい。
また、変換機能254は、例えば下記式(5)を用いることで、精度と頻度とから重み付き精度を算出し、この算出結果に基づいて変換関数を一つ選択する形態としてもよい。
重み付き精度=精度×頻度の逆数 …(5)
上記式(5)算出される重み付き精度は、値が小さいほど精度が高いことを意味する。図9では、上記式(5)で算出された重み付き精度を示している。この場合、変換機能254は、重み付き精度の値が最も小さい変換関数、つまりID:3の変換係数を選択することで、精度がより高い変換関数を用いて不足分の検査項目の検査値を導出することができる。
なお、重み付き精度は、下記式(6)に基づき算出してもよい。この場合、算出される重み付き精度は、値が大きいほど精度が高いことを意味するため、変換機能254は、重み付き精度の値が最も大きい変換関数を選択することが好ましい。
重み付き精度=精度×頻度 …(6)
次いで、変換機能254は、選択した変換関数を用いて、不足分の検査項目の検査値を導出する。具体的には、変換機能254は、対象患者の診療情報D1に含まれた既存の検査項項目から、選択した変換関数の「入力」欄に規定された検査項目の検索値を読み出し、変換関数に入力する。
変換関数は、変換元の検査項目の検査値が入力されると、変換先となる検査項目の検査値が取り得る値を確率変数として出力(導出)することができる。
図10は、変換関数によって導出される確率変数の範囲を説明するための図である。ここで、図10は、変換関数によって導出される確率分布の状態を模式的に示す図である。横軸は、入力の対象となる検査項目xiの検査値、縦軸を出力の対象となる検査項目xoの検査値を示している。なお、図10では、検査項目xiが画像情報から抽出される特徴量、検査項目xoがCTRであるとして説明を進める。
例えば、検査項目xiの検査値が位置P1に該当する場合、変換関数によって導出される検査項目xoの検査値は、位置P1での確率分布の範囲であらゆる値を取り得ることになる。そこで、変換機能254は、検査項目xoの検査値を、確率分布の範囲内で一又は複数個に絞り込むための処理を行う。
例えば、変換関数によって導出される検査値を一つに絞り込む場合、変換機能254は、確率が最大となる検査項目xoの検査値を導出結果(変換結果)として取得する。図10の場合、変換機能254は、位置P1に対応する破線L1上の検査項目xoの検査値「53」を導出結果として取得する。
また、例えば、変換関数によって導出される検査値を複数個出力する場合、変換機能254は、確率が閾値Thp以上となる範囲(図中矢印の範囲)を設定し、この範囲内で検査項目xoの検査値の最大値と、最小値と、確率が最大となる検査値とを導出結果として取得する。図10の場合、検査項目xoの検査値の最大値は「63」、最小値は「43」、確率が最大の検査値は「53」となる。なお、本実施形態では、変換機能254は、変換関数から検査値を複数個導出するものとして説明する。
そして、変換機能254は、不足分の検査項目について導出した検査値の各々を生成機能255に出力する。具体的には、変換機能254は、不足分の検査項目について導出した検査値と、当該検査値の確率分布上での特性を示す特性情報とを対応付けて生成機能255に出力する。ここで、特性情報は、例えば、上述した最大値や最小値、確率が最大の検査値等であることを示すものである。
なお、変換機能254は、対象患者の診療情報D1に含まれた日付の日数に応じて、検索する変換関数を絞り込む形態としてもよい。例えば、対象患者の診療情報D1が単一の日付で構成される場合には、変換機能254は、上述した第1の算出方法や第3の算出方法で算出された変換関数に絞り込んでもよい。また、対象患者の診療情報D1が2日以上の日付で構成される場合には、変換機能254は、上述した第2の算出方法で算出された変換関数に絞り込んでもよい。
図3に戻り、生成機能255は、生成部の一例である。生成機能255は、適用対象の学習済モデルM1に対し、対象患者の診療情報D1に含まれる検査項目の検査値を入力することで得られる推論結果に基づいて、対象患者の診療を支援するための支援情報を生成する。
ここで、適用対象の学習済モデルM1は、入力インタフェース21や通信インタフェース23を介して指定されてもよいし、予め設定されていてもよい。本実施形態では、適用対象の学習済モデルM1が、推論装置30bに記憶された学習済モデルM1であるとして説明する。
具体的には、生成機能255は、第2取得機能253から入力された診療情報D1に含まれる検査項目と、適用対象の学習済モデルM1への入力データの要件(検査項目)とを比較する。比較の結果、対象患者の診療情報D1に含まれる検査項目が学習済モデルM1の要件を満たさない場合、つまり対象患者の診療情報D1に不足分の検査項目が存在した場合、生成機能255は、不足分の検査項目を変換機能254に通知する。変換機能254では、上述した変換関数を用いることで、生成機能255から通知された不足分の検査項目の検査値を既存の検査項目の検査値から導出し、その導出結果を生成機能255に入力する。
生成機能255は、変換機能254から不足分の検査項目の検査値等を取得すると、対象患者の診療情報D1に含まれる既存の検査項目の検査値と、変換機能254から取得した検査項目の検査値等とを統合した診療情報テーブルを生成する。
図11は、診療情報テーブルの一例を示す図である。診療情報テーブルは、記憶回路24等に保持された、対象患者の診療情報D1等を格納するための記憶部である。図11では、対象患者を3名(患者ID:1001、1002、1003)とした例を示している。また、図11では、診療情報D1に含まれた既存の検査項目として「血圧」と「画像情報」とが含まれた場合の例を示している。
例えば、学習済モデルM1の入力データとして、検査項目「血圧」と「CTR」との検査値が規定されている場合、図11に示す診療情報D1ではCTRが不足分の検査項目となる。この場合、生成機能255は、変換機能254に不足分の検査項目「CTR」を通知する。また、この場合、変換機能254は、上述の第3の算出方法で算出された変換関数を用いることで、診療情報D1に含まれた既存の画像情報から不足分の検査項目「CTR」の検査値を導出するための処理を実行する。
生成機能255は、変換機能254から検査項目「CTR」の検査値の導出結果を取得すると、図11に示すように、対応する対象患者の診療情報D1と統合し、診療情報テーブルに記憶する。図11では、診療情報D1に含まれた既存の検査項目「血圧」、「画像情報」と、変換機能254で導出された検査項目「CTR」とをハッチングの線種を変えて示している。また、検査項目「CTR」の検査値が検査項目「画像情報」に由来することを矢印で示している。
ここで、変換機能254で導出された検査値が複数個である場合、図11に示すように、検査値の各々が診療情報テーブルに登録されることになる。具体的には、図11では、各検査値の特性情報に基づき、確率が最大の検査値を「推定」、確率が閾値Thp以上の範囲で最小の検査値を「最小」、確率が閾値Thp以上の範囲で最大の検査値を「最大」として示している。
生成機能255は、対象患者の診療情報D1及び変換機能254の導出結果を診療情報テーブルに記憶すると、検査項目「血圧」、「CTR」の各検査値を学習済モデルM1に入力し、学習済モデルM1の推論結果を取得する。より詳細には、生成機能255は、検査項目「CTR」の検査値の特性毎に、その検査値を検査項目「血圧」の検査値とともに学習済モデルM1に入力することで、学習済モデルM1の推論結果を、検査項目「CTR」の検査値の特性毎に取得する。
学習済モデルM1では、例えば血圧とCTRとの検査値が入力されると、両検査値の関係性から推論した疾患の名称(疾患名)と、その疾患に罹患している可能性や発生率を定量的に表したリスク値とを推論結果として出力する。そして、生成機能255は、学習済モデルM1で推論された検査値の特性毎の推論結果に基づいて支援情報を生成し、生成した支援情報を支援情報テーブルに登録する。
図12は、支援情報テーブルの一例を示す図である。支援情報テーブルは、記憶回路24等に記憶された支援情報を保持するための記憶部である。
図12の支援情報テーブルでは、図11の診療情報テーブルに示した検査項目「血圧」と「CTR」との各検査値を、学習済モデルM1に入力することで得られた支援情報を示している。例えば、患者ID:1001の対象患者に着目すると、この対象患者の検査項目「血圧」及び「CTR」の検査値から、疾患名「心不全」が推論されたことを示している。また、「CTR(推定)」、「CTR(最小)」及び「CTR(最大)」の各検査値について推論されたリスク値が、疾患名に関連付けて登録されている。
ここで、「リスク(推定)」は、「CTR(推定)」の検査値から推論されたリスク値を意味する。また、「リスク(最小)」及び「リスク最小のときのCTR」には、「CTR(最小)」と「CTR(最大)」とについて推論されたリスク値のうち、小さい方のリスク値と、当該リスク値に対応するCTRの検査値とが登録される。図12の例では、CTRの検査値が45のときリスク値が最小となることを意味している。また、「リスク(最大)」及び「リスク最大のときのCTR」には、「CTR(最小)」と「CTR(最大)」とについて推論されたリスク値のうち、大きい方のリスク値と、当該リスク値に対応するCTRの検査値とが登録される。図12の例では、CTRの検査値が63のときリスク値が最大となることを意味している。
なお、「CTR(推定)」の検査値から推論されたリスク値が最小となる場合には、「リスク(最小)」の項目にそのリスク値を登録し、「リスク最小のときのCTR」の項目に「CTR(推定)」の検査値を登録する形態としてもよい。また、「CTR(推定)」の検査値から推論されたリスク値が最大のときも同様に登録する形態としてもよい。
表示構成機能256は、診療情報テーブル及び支援情報テーブルに登録された診療情報D1や支援情報等に基づいて、後述する表示機能257が表示する画面の基となる表示構成テーブルを生成する。
具体的には、表示構成機能256は、診療情報テーブルの登録内容と支援情報テーブルの登録内容とに基づき、両テーブルの登録内容を再構成した表示構成テーブルを生成する。
図13は、表示構成テーブルのデータ構成の一例を示す図である。図13に示すように、表示構成テーブルは、図11に示した診療情報テーブルの登録内容と、図12に示した支援情報テーブルの登録内容とを、対象患者の患者ID及び日付に基づいて対応付けたものとなっている。つまり、表示構成テーブルには、対象患者から取得された既存の検査項目「血圧」及び「画像情報」の検査値と、変換機能254で導出された「CTR」の検査値と、これらの検査値から推論された対象患者の推論結果とが含まれる。
また、図13では、診療情報テーブルに登録された検査項目「CTR」の登録内容を再構成した例を示している。具体的には、図13では、図11に示した検査項目「CTR」のうち、確率が最も高い「CTR(推定)」の検査値のみを登録した例を示している。また、図13では、「CTR(推定)」の検査値に関連付けて、その検査値の確率を「信頼度」として登録している。
また、図13では、患者IDが「1001」の対象患者について推論された三つの疾患名「心不全」、「肺がん」、及び「糖尿病」を並べて配置した例を示している。これらの疾患名は、例えばそれぞれ異なる診療科の学習済モデルM1から推論されたものであってもよいし、単一の学習済モデルM1から推論されたものであってもよい。何れの場合であっても、診療支援装置20では、不足分の検査項目が存在した場合に、変換関数を用いて不足分の検査項目の検査値を導出することができるため、各種の学習済モデルM1に柔軟に対応することができる。
なお、表示構成機能256が生成する表示構成テーブルは、図13の例に限らないものとする。例えば、リスク値が閾値以下の推論結果(疾患名)については表示構成情報から除外する形態としてもよい。また、図11に示した「CTR(最小)」、「CTR(最大)」の検査値も表示構成テーブルに登録する形態としてもよい。
表示機能257は、出力部の一例である。表示機能257は、表示構成機能256が生成した表示構成テーブルに基づいて、対象患者の診療を支援するための画面をディスプレイ22に表示させる。
図14は、表示機能257が表示する画面の一例を示す図である。なお、図14は、図13の表示構成テーブルに登録された患者ID:1001に関する画面である。
図14に示すように、画面G1は、第1の領域G11から第4の領域G14を有する。第1の領域G11には、表示構成テーブルに登録された対象患者の患者IDが表示される。
第2の領域G12には、表示構成テーブルに登録された既存の診療情報D1(検査情報、画像情報等)が表示される。図14では、血圧の検査値と、画像情報であるレントゲン画像とを表示した例を示している。なお、図14では、血圧の検査値を時系列データとして示しているが、特定の日付の検査値のみを表示する形態としてもよい。
第3の領域G13には、表示構成テーブルに登録された変換関数の導出結果が推定情報として表示される。図14では、推定情報として、変換元の検査項目(画像情報)である「レントゲン」と、変換後の検査項目である「CTR」と、その検査値(推定)、(最小)、(最大)とを表示した例を示している。
第4の領域G14には、表示構成テーブルに登録された学習済モデルの推論結果が疾患リスクとして表示される。図14では、疾患リスクとして、推論された疾患名の各々と当該疾患名のリスク値とを横棒グラフで表示した例を示している。
ここで、横棒グラフは、リスク(推定)の項目のリスク値に基づくものとなっており、リスク(最小)とリスク(最大)とのリスク値の範囲を、横棒グラフに重畳したゲージG14aによって表している。つまり、表示機能257は、学習済モデルM1によって推論された複数の疾患名及びリスク値を比較可能な状態で表示させる。
また、表示機能257は、リスク値の大きさに応じて横棒グラフの表示形態を相違させる。具体的には、表示機能257は、リスク値が閾値(例えば70%)以上となる場合、そのリスク値を表す横棒グラフを、リスク値が閾値未満の横棒グラフよりも強調して表示させる。これにより、画面G1を見る医師等のユーザは、リスク値が高い疾患名を容易に認識することができる。
また、表示機能257は、例えば操作者が操作するマウスポインタPOがゲージG14aに移動すると、このゲージG14aが規定するリスク(最小)とリスク(最大)とのリスク値をウィンドウG15にポップアップ表示させる。
このように、表示機能257は、対象患者の診療情報D1に含まれた既存の検査項目の検査値と、変換機能254で導出された検査項目の検査値とを識別可能に表示させる。また、表示機能257は、変換機能254で導出された検査項目の検査値の、導出元となった既存の検査項目を識別可能に表示させる。また、表示機能257は、検査値の入力によって推論された対象患者の疾患名とそのリスク値を比較可能な状態で表示させる。
これにより、診療支援装置20では、画面G1を見る医師等のユーザに対し、対象患者が罹患している可能性のある疾患名及びリスク値を容易に把握させることができるため、対象患者の診療支援を効率的に行うことができる。また、診療支援装置20では、適用対象とした学習済モデルM1での推論に、どの検査項目の検査値が不足したのかを容易にユーザに把握させることができる。したがって、医師等のユーザは、推論された疾患名やリスク値等に応じて、不足した検査項目の検査を追加で実施したりする等の判断を画面G1に基づいて行うことができる。
なお、表示機能257が表示する画面は、図14に示した画面例に限らず、他の表示形態で表示させてもよい。例えば、表示機能257は、図13に示した表示構成テーブルをディスプレイ22に表示させてもよい。表示構成テーブルを表示させる場合も、表示機能257は、リスク値に応じて疾患名等を強調して表示させることが好ましい。また、表示の対象となる対象患者は、入力インタフェース21等を介して切り替えることが可能であるとする。
以下、診療支援装置20の動作について説明する。図15は、診療支援装置20が実行する変換関数算出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、第1取得機能251は、診療DB10に記憶された過去の患者の診療情報D1をサンプルデータとして取得すると、その取得したサンプルデータを算出機能252に入力する(ステップS11)。
ここで、サンプルデータの取得元となる診療DB10は、特に問わず、例えば、特定の診療科(例えば、第1の診療科A)の診療DB10であってもよいし、診療科の各々に設けられた診療DB10の全てであってもよい。
また、第1取得機能251は、診療DB10に記憶された全ての診療情報D1をサンプルデータとして取得してもよいし、条件に該当する診療情報D1のみをサンプルデータとして取得してもよいし。サンプルデータの取得条件としては、例えば、特定の患者(患者ID)や疾患名等の、特性情報に係る条件が挙げられる。サンプルデータの取得条件は、入力インタフェース21や通信インタフェース23を介して指示されてもよいし、予め設定されたものであってもよい。例えば、疾患名毎にサンプルデータを取得する設定としてもよい。
また、第1取得機能251がサンプルデータを取得するタイミングは特に問わず、任意のタイミングで取得することができる。例えば、第1取得機能251は、入力インタフェース21を介して指示を受け付けると、サンプルデータの取得を開始してもよい。また、例えば、第1取得機能251は、予め設定されたスケジュールでサンプルデータの取得を行う形態としてもよい。後者の場合、スケジュールには、例えば1日に1回や、1週間に1回等の実行タイミングを設定することができる。
続いて、算出機能252は、入力されたサンプルデータに含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づき、上述した変換関数を検査項目の組み合わせ毎に算出する(ステップS12)。そして、算出機能252は、算出した変換関数を変換関数テーブルT1に記憶し(ステップS13)、本処理を終了する。
上述した変換関数算出処理により、各種の変換関数が変換関数テーブルT1に格納されることになる。
図16は、診療支援装置20が実行する診療支援処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、変換関数テーブルT1には各種の変換関数が格納済であるとする。
まず、第2取得機能253は、対象患者の患者IDが登録された診療DB10から、対象患者の診療情報D1を取得すると、取得した診療情報D1を変換機能254と生成機能255とに入力する(ステップS21)。
ここで、対象患者の患者IDは、例えば入力インタフェース21や通信インタフェース23を介して、医師等の操作者から指示される。なお、対象患者の患者IDが複数の診療DB10(例えば、診療DB10a、10b)に登録されている場合には、第2取得機能253は、診療DB10の各々から診療情報D1を取得してもよいし、取得先となる診療DB10(診療科)を操作者に選択させる形態としてもよい。
生成機能255は、診療情報D1が入力されると、この診療情報D1に含まれる検査項目と、推論装置30(学習済モデルM1)での推論に必要な入力データの検査項目とを比較し、不足分の検査項目が存在するか否かを判定する。ここで、不足分の検査項目が存在した場合、生成機能255は、不足分の検査項目を変換機能254に通知する。
なお、不足分の検査項目が存在しない場合には、生成機能255は、診療情報D1に含まれた既存の検査項目の検査値を学習済モデルM1に入力し、学習済モデルM1に疾患名等を推論させる。この場合の処理は従来のCDSシステムやCADのシステム構成と同様であるため説明を省略する。
変換機能254は、不足分の検査項目が存在すると、変換関数テーブルT1に格納された変換関数に基づき、診療情報D1に含まれる既存の検査項目の検査値から、不足分の検査項目の検査値を導出する変換処理を実行する(ステップS22)。
続いて、生成機能255は、診療情報D1に含まれる既存の検査項目の検査値と、ステップS22で導出された不足分の検査項目の検査値とを学習済モデルM1に入力する(ステップS23)。次いで、生成機能255は、学習済モデルM1が出力する推論結果に基づいて支援情報を生成する(ステップS24)。
続いて、表示構成機能256は、診療情報D1、ステップS22で導出された変換後の検査値、ステップS24で生成された支援情報等に基づき表示用画面を構成するための表示構成テーブルを生成する(ステップS25)。そして、表示機能257は、表示構成テーブルに応じた表示用画面(例えば、画面G1)を表示し(ステップS26)、本処理を終了する。
このように、診療支援装置20は、複数の患者の診療情報D1に含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づいて、1又は複数の結果項目の検査値から他の検査項目の検査値が取り得る値を統計的に導出可能な変換関数を算出する。また、診療支援装置20は、既定の検査項目の検査値から患者の状態に関する情報を推論する学習済モデルM1に対し、対象患者の診療情報D1に含まれる検査項目の検査値を入力して得られた推論結果に基づいて、対象患者の診療を支援するための支援情報を生成する。また、診療支援装置20は、対象患者の診療情報D1に含まれる検査項目が、学習済モデルM1に入力する既定の検査項目の要件を満たさない場合には、変換関数に基づいて、対象患者の診療情報D1に含まれる検査項目の検査値から不足分の検査項目の検査値を導出し、この導出された前記不足分の検査項目の検査値を用いて、学習済モデルM1に対象患者の状態に関する情報を推論させる。
これにより、診療支援装置20では、例えば、対象患者の診療情報D1に含まれる検査項目が、学習済モデルM1の要件を満たさない場合であっても、変換関数に基づき導出した検査項目の検査値を用いて、学習済モデルM1の推論結果を得ることができる。また、変換関数は、各検査項目の検査値間の相関関係に基づき算出されたものであるため、診療支援装置20では、統計的に有意な検査値を導出することができる。
このように、診療支援装置20では、適用先の学習済モデルM1の仕様に応じて、不足分の検査結果を対象患者の診療情報D1から自動で補うことができる。したがって、診療支援装置20では、追加の検査を実施することなく、適用先の学習済モデルM1の推論結果を得ることができるため、患者の診療支援を柔軟に行うことできる。これにより、診療支援システム1では、例えば対象患者が受診する診療科以外の他の診療科の学習済モデルM1を用いて、対象患者の疾患名やリスク値等の推論結果を容易に得ることができるため、疾患の早期発見等に寄与することができる。
なお、上述した実施形態は、各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、診療支援装置20が、変換関数の算出に係る処理と、当該変換関数を用いた検査値の導出の係る処理とを行う形態としたが、これら処理の各々を異なる装置で実行する形態としてもよい。
この場合、変換関数の算出に係る処理を実行する装置(以下、診療情報処理装置という)は、図2と同様のハードウェア構成を備えるとともに、上述した第1取得機能251及び算出機能252を有する。また、変換関数を用いた検査値の導出に係る処理を実行する装置(以下、診療支援装置という)は、図2と同様のハードウェア構成を備えるとともに、上述した第2取得機能253、変換機能254、生成機能255、表示構成機能256、及び表示機能257を有する。
つまり、本変形例に係る診療支援システム1では、診療支援装置は、診療情報処理装置が算出した変換関数を用いて、不足分の検査項目の検査値を対象患者の診療情報D1から導出する。これにより、本変形例に係る診療支援システム1では、上述した実施形態と同様の作用及び効果を奏することができるため、患者の診療支援を柔軟に行うことできる。
(変形例2)
上述の実施形態では、診療支援装置20は、入力インタフェース21を介して、対象患者や学習済モデルM1等の指定入力を受け付ける形態としたが、これに限らず、診療支援装置20以外の外部装置から対象患者や学習済モデルM1等の指定入力を受け付ける形態としてもよい。例えば、診療支援装置20は、通信インタフェース23を介して、第1の診療科Aや第2の診療科Bに設けられた図示しない端末装置から対象患者や学習済モデルM1等の指定入力を受け付けてもよい。また、例えば、診療支援装置20の第2取得機能253は、外部装置から送信された対象患者の診療情報D1を、通信インタフェース23を介して取得する形態としてもよい。
また、上述の実施形態では、表示機能257が、対象患者の診療情報D1、変換機能254の導出結果(変換結果)、及び生成機能255が生成した支援情報(支援情報テーブル)の内容を、ディスプレイ22に表示出力する形態としたが、これら情報の出力方法は表示に限定されるものではない。
例えば、表示機能257は、表示構成テーブルに基づく画面を、記憶回路24等に出力(記憶)する形態としてもよい。また、表示機能257は、表示構成テーブルに基づく画面を、通信インタフェース23を介して外部装置に出力(送信)する形態としてもよい。
また、出力対象のデータは表示構成テーブルに基づく画面に限らないものとする。例えば生成機能255が生成した診療情報テーブルや支援情報テーブルを、ディスプレイ22や外部装置に出力する形態としてもよい。この場合、生成機能255は、表示機能257と協働等することで、出力部の一例として機能してもよい。
(変形例3)
上述の実施形態では、診療支援装置20は、診療科(第1の診療科A,第2の診療科B)の各々に設けられた診療DB10及び推論装置30を用いて、対象患者の状態に関する情報を推論する形態を説明した。しかしながら診療支援システム1の構成はこれに限定されないものとする。例えば、診療支援装置20は、病院等の医療施設の各々に設けられた診療DB10及び推論装置30を用いて、対象患者の状態に関する情報を推論する形態としてもよい。
[第2の実施形態]
上述した実施形態では、学習済モデルM1は予め学習済であるとして説明したが、診療支援装置20で実行される一連する処理の過程で学習処理を行う形態としてもよい。以下、この形態に係る診療支援装置20について説明する。なお、第1の実施形態と同様の要素については同一の符号を付与し説明を省略する。
図17は、第2の実施形態に係る診療支援装置20の処理回路25が有する構成要素の一例を示す図である。本実施形態に係る処理回路25は、図3説明した各機能に加えて、学習機能258を有する。かかる学習機能258は、例えばコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路24に記憶されている。
学習機能258は、学習部の一例である。学習機能258は、学習済モデルM1の学習処理を実行する。具体的には、学習機能258は、第2取得機能253が取得した診療情報に含まれる検査項目の検査値と、当該検査値から変換機能254が導出した他の検査項目の検査値とを学習用データとすることで、学習済モデルM1の追加学習(ファインチューニング等)を実行する。この場合、教師データ(疾患名等)は、例えば、診療支援装置20の操作者によって入力されたものや、表示機能257が表示した推論結果の中から選択されたものを使用することができる。
なお、学習機能258への診療情報の入力は、図中の破線で示すように、第1取得機能251が行う構成としてもよい。また、追加学習の対象となる学習済モデルM1は特に問わず、任意に設定することが可能である。
次に、図18を参照して、本実施形態の診療支援装置20の動作について説明する。ここで、図18は、本実施形態の診療支援装置20が実行する学習処理の一例を示すフローチャートである。
まず、第2取得機能253は、診療DB10から、学習用の診療情報を取得し、当該診療情報を変換機能254と学習機能258とに入力する(ステップS31)。ここで、学習用の診療情報は、特に問わず、例えば上述した対象患者の診療情報であってもよい。
変換機能254は、生成機能255と協働することで、学習対象の学習済モデルM1の入力パラメータとなる検査項目のうち、不足分の検査項目の検査値をステップS31で入力された診療情報から導出(変換)する。そして、変換機能254は、変換した検査項目の検査値を学習機能258に入力する(ステップS32)。
続いて、学習機能258は、診療情報に含まれる検査項目の検査値と、変換機能254で変換された検査項目の検査値とに基づき、学習済モデルM1の追加学習を行う学習処理を実行する(ステップS33)。
これにより、本実施形態に係る診療支援システム1では、変換機能254の導出結果を学習済モデルM1の学習に利用することができる。したがって、本実施形態に係る診療支援システム1では、各診療科に特化した学習済モデルM1の専門性を維持できるとともに、最新の診療情報を用いて学習済モデルの追加学習を行うことができる。
なお、上述した実施形態では、診療支援装置20が備える機能構成を、処理回路25によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本明細書における機能構成は、ハードウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
また、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路24に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、記憶回路24にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)-ROM、FD(Flexible Disk)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、患者の診療支援をより柔軟に行うことができる。
いくつかの実施形態(変形例)を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 診療支援システム
10、10a、10b 診療DB
20 診療支援装置
30、30a、30b 推論装置
251 第1取得機能
252 算出機能
253 第2取得機能
254 変換機能
255 生成機能
256 表示構成機能
257 表示機能
258 学習機能
A 第1の診療科
B 第2の診療科

Claims (13)

  1. 複数の患者の診療情報に含まれる各検査項目の検査値間の相関関係に基づいて、1又は複数の結果項目の検査値から他の検査項目の検査値が取り得る値を統計的に導出可能な変換関数を算出する算出部と、
    既定の検査項目の検査値から患者の状態に関する情報を推論する学習済モデルに対し、対象患者の診療情報に含まれる検査項目の検査値を入力して得られた推論結果に基づいて、前記対象患者の診療を支援するための支援情報を生成する生成部と、
    前記対象患者の診療情報に含まれる検査項目が前記既定の検査項目の要件を満たさない場合に、前記変換関数に基づいて、前記対象患者の診療情報に含まれる検査項目の検査値から不足分の検査項目の検査値を導出する導出部と、
    を有し、
    前記生成部は、前記導出部で導出された前記不足分の検査項目の検査値を用いて、前記学習済モデルに前記対象患者の状態に関する情報を推論させる診療支援システム。
  2. 前記導出部は、前記変換関数によって導出される、前記不足分の検査項目の検査値が取り得る値の確率分布から、確率が最大となる値を前記不足分の検査項目の検査値として導出する、請求項1に記載の診療支援システム。
  3. 前記導出部は、前記変換関数によって導出される、前記不足分の検査項目の検査値が取り得る値の確率分布のうち、確率が閾値以上となる範囲から最小と最大の値をそれぞれ前記不足分の検査項目の検査値として導出する、請求項2に記載の診療支援システム。
  4. 前記生成部は、前記導出部で導出された検査値の各々を前記学習済モデルに入力して、当該検査値の特性毎に前記対象患者の状態に関する情報を推論させる、請求項3に記載の診療支援システム。
  5. 前記生成部が生成した前記支援情報を出力する出力部を更に備える、請求項1に記載の診療支援システム。
  6. 前記出力部は、前記支援情報に基づく画面を表示出力させる、請求項5に記載の診療支援システム。
  7. 前記出力部は、前記対象患者の診療情報に含まれる前記検査項目の検査値と、前記導出部で導出された前記不足分の検査項目の検査値と、前記支援情報の内容とを同一の画面内に表示させる、請求項6に記載の診療支援システム。
  8. 前記算出部は、前記診療情報に含まれる検査項目を網羅的に組み合わせ、当該検査項目の組み合わせ毎に前記変換関数を算出する、請求項1に記載の診療支援システム。
  9. 前記算出部は、同一日に作成された前記診療情報を前記患者毎に収集し、収集した前記診療情報を用いて前記変換関数を算出する、請求項1に記載の診療支援システム。
  10. 前記算出部は、時系列的に連続する前記診療情報を前記患者毎に収集し、収集した前記診療情報を用いて前記変換関数を算出する、請求項1に記載の診療支援システム。
  11. 前記算出部は、前記診療情報に含まれる画像情報と、当該画像情報に関係する検査項目の検査値との相関関係に基づいて、前記画像情報から前記検査項目の検査値が取り得る値の確率分布を導出可能な変換関数を算出する、請求項1に記載の診療支援システム。
  12. 前記算出部は、前記診療情報に含まれる記載情報に記載された文言と、当該文言に関係する検査項目の検査値との相関関係に基づいて、前記文言から前記検査項目の検査値が取り得る値の確率分布を導出可能な変換関数を算出する、請求項1に記載の診療支援システム。
  13. 前記対象患者の前記診療情報に含まれる検査項目の検査値と、前記導出部が導出した前記不足分の検査項目との検査値とに基づき、前記学習済モデルの学習処理を実行する学習部を更に備える、請求項1に記載の診療支援システム。
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