JP2022058051A - 基板処理装置、および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、および基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022058051A
JP2022058051A JP2020171115A JP2020171115A JP2022058051A JP 2022058051 A JP2022058051 A JP 2022058051A JP 2020171115 A JP2020171115 A JP 2020171115A JP 2020171115 A JP2020171115 A JP 2020171115A JP 2022058051 A JP2022058051 A JP 2022058051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
liquid
treatment
unit
hydrophilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020171115A
Other languages
English (en)
Inventor
淳 松下
Atsushi Matsushita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Publication of JP2022058051A publication Critical patent/JP2022058051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Weting (AREA)

Abstract

【課題】基板の表面に良好な液膜を形成することができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。【解決手段】基板処理装置1は、疎水性の材料を有する基板100を回転可能な回転保持部10と、回転する基板の表面に、エッチング液を供給可能な第1の処理液供給部24と、回転する基板の表面に親水化処理を施す親水化処理部40と、親水化処理部40を制御可能なコントローラ50と、を備えている。コントローラ50は、第1の処理液供給部24により基板の表面にエッチング液が供給されるとき、親水化処理部40を制御して、基板の表面に親水化処理を施す。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、基板処理装置、および基板処理方法に関する。
半導体装置やフラットパネルディスプレイなどの製造工程においては、ウェーハやガラス基板などの基板の表面に設けられた膜に、エッチング液を供給して所望のパターンを形成している。エッチング処理された基板の表面にはリンス液が供給され、基板の表面に残留するエッチング液や残渣などを除去する洗浄が行われる。その後、洗浄が行われた基板の表面に残留するリンス液を除去する乾燥が行われる。例えば、スピン処理装置によって、回転テーブルに支持されている基板を回転させることによって、基板の表面上のリンス液を振り切ることで、基板を乾燥させる。
ところで、近年、基板の乾燥処理後に、基板に形成されたパターンが、基板上の特定の領域において倒壊する現象がみられるようになった。
そこで、発明者が鋭意検討した結果、次のことが判明した。すなわち、近年、基板の局所(一部)に含まれる材料が、疎水性を有する金属材料等になりつつある。このような基板をエッチング処理すると、疎水性の材料が基板の表面に露出することがある。前述のパターン倒れは、この疎水性の材料が露出した部分で生じていたのである。
この場合、基板に親水性の膜を形成して、基板の表面が親水性となるようにすることも考えられる。(例えば、特許文献1を参照)
しかしながら、この様な親水性の膜は、エッチング処理される前の基板に対して設けられるため、親水性の膜が、エッチング処理により除去されてしまう。
そこで、基板の表面に良好な液膜を形成することができる技術の開発が望まれていた。
特開2005-340266号公報
本発明が解決しようとする課題は、基板の表面に良好な液膜を形成することができる基板処理装置、および基板処理方法を提供することである。
実施形態に係る基板処理装置は、疎水性の材料を有する基板を回転可能な回転保持部と、回転する前記基板の表面に、エッチング液を供給可能な第1の処理液供給部と、前記回転する基板の表面に親水化処理を施す親水化処理部と、前記親水化処理部を制御可能なコントローラと、を備えている。前記コントローラは、第1の処理液供給部により前記基板の表面にエッチング液が供給されるとき、前記親水化処理部を制御して、前記基板の表面に親水化処理を施す。
本発明の実施形態によれば、基板の表面に良好な液膜を形成することができる基板処理装置、および基板処理方法が提供される。
本実施の形態に係る基板処理装置を例示するための模式図である。 基板の表面の性状と液膜の形態との関係を例示するための模式断面図である。 基板処理装置の作用を例示するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
半導体装置やフラットパネルディスプレイなどの微細構造体の製造工程には、エッチング液を用いて基板の表面に設けられた膜をエッチング処理する工程、リンス液を用いてエッチング処理された基板の表面を洗浄する工程、および、洗浄された基板の表面を乾燥させる工程が含まれている場合がある。本実施の形態に係る基板処理装置、および基板処理方法は、基板の表面を洗浄する工程と、基板の表面を乾燥させる工程との間において用いることができる。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置1を例示するための模式図である。
図1に示すように、基板処理装置1は、例えば、回転保持部10、供給部20、親水化処理部40、およびコントローラ50を有する。
回転保持部10は、基板100を保持し、保持した基板100を回転させる。
回転保持部10は、例えば、回転部11、保持部12、および回収部13を有する。
回転部11は、例えば、載置部11a、シャフト11b、および回転駆動部11cを有する。
載置部11aは板状を呈し、一方の面に開口する凹部11a1を有する。
シャフト11bは柱状を呈し、載置部11aの、凹部11a1が開口する側とは反対側の面に接続されている。例えば、シャフト11bは載置部11aと一体に形成される。
回転駆動部11cは、シャフト11bを介して載置部11aを回転させる。また、回転駆動部11cは、載置部11aの回転速度と回転方向を制御する。回転駆動部11cは、例えば、サーボモータなどの制御モータを備えている。
保持部12は、例えば、支持ピン12a、および保持ピン12bを有する。
支持ピン12aは柱状を呈し、載置部11aの、凹部11a1が開口する面の周縁近傍に設けられている。支持ピン12aは複数設けられている。複数の支持ピン12aの頂部は、基板100の裏面100b(処理液が供給される側とは反対側の面)の外周に接触する。
保持ピン12bは柱状を呈し、載置部11aの、凹部11a1が開口する面の周縁近傍に設けられている。保持ピン12bは、支持ピン12aよりも外側に設けられている。保持ピン12bは複数設けられている。複数の保持ピン12bの側面は、基板100の側面に接触する。複数の保持ピン12bが設けられていれば、遠心力により基板100位置がズレるのを抑制することができる。供給部20により、基板100の表面100aに供給された処理液は、複数の保持ピン12b同士の間から外部に排出される。
回収部13は、例えば、カップ13a、および移動部13bを有する。
カップ13aは、筒状を呈している。カップ13aの内部には、載置部11a、シャフト11b、および保持部12が設けられる。カップ13aは、載置部11aを囲んでいる。カップ13aの上端は、開口している。カップ13aの下端には底板が設けられている。シャフト11bは、底板に設けられた孔の内部を挿通している。シャフト11bの下端は、カップ13aの外側に設けられ、回転駆動部11cと接続される。カップ13aの底板には、配管を介して図示しない回収タンクが接続される。基板100の表面100aに供給され、遠心力により基板100の外部に排出された処理液は、カップ13aの内壁により捕捉される。カップ13aの上端の近傍は、内側に向けて傾斜しているので、カップ13aの外部に処理液が飛散するのを抑制することができる。カップ13aの内壁により捕捉された処理液は、カップ13aの内部に収納され、配管を介して図示しない回収タンクに送られる。
移動部13bは、カップ13aを昇降させる。移動部13bは、例えば、エアシリンダなどを備えている。例えば、保持部12に基板100を載置する際や、保持部12から基板100を取り出す際には、図1に示すように、移動部13bによりカップ13aを下降させて、カップ13aの開口の近傍に保持部12が位置するようにする。この様にすれば、基板100の受け渡しが容易となる。一方、処理液を基板100の表面100aに供給する際には、移動部13bによりカップ13aを上昇させて、カップ13aの内部に基板100が位置するようにする。この様にすれば、基板100の外部に排出された処理液を捕捉するのが容易となる。
供給部20は、回転保持部10に保持された基板100の表面100aに処理液を供給する。
供給部20は、例えば、ノズル21、アーム22、アーム駆動部23、処理液供給部24(第1の処理液供給部の一例に相当する)、処理液供給部25(第2の処理液供給部の一例に相当する)、および処理液供給部26を有する。
ノズル21は、載置部11aの上方に設けられる。ノズル21の、載置部11a側の端部には吐出口21aが設けられている。ノズル21の内部には処理液を吐出口21aに導くための空間が設けられている。ノズル21の、吐出口21a側とは反対側の端部や、ノズル21の側面には、ノズル21の内部に処理液を供給するための供給口が設けられている。
アーム22は、ノズル21を保持する。また、アーム22は、水平方向に旋回可能となっている。
アーム駆動部23は、アーム22を旋回させる。アーム駆動部23は、例えば、エアシリンダや、サーボモータなどの制御モータを有する。
例えば、処理液を基板100の表面100aに供給する際には、アーム駆動部23は、アーム22を旋回させて、ノズル21の吐出口21aが、基板100の表面100aの所定の位置(例えば、基板100の表面100aの中心付近)の上方に位置するようにする。
例えば、保持部12への基板100の受け渡しを行う際には、アーム駆動部23は、アーム22を旋回させて、アーム22とノズル21を載置部11aの外側にある待機位置に退避させる。
処理液供給部24は、処理液の一種であるエッチング液101をノズル21に供給する。エッチング液101の温度は、常温とすることもできるし、常温よりも高い温度とすることもできる。常温よりも高い温度のエッチング液を基板100の表面100aに供給すれば、基板100の除去部分とエッチング液との化学反応を促進させることができる。そのため、エッチングレートの向上、ひいては生産性の向上を図ることができる。
処理液供給部24は、例えば、タンク24a、供給部24b、処理液制御部24c、および加熱部24dを有する。
タンク24aは、内部にエッチング液101を収納する。エッチング液101は、例えば、フッ酸と硝酸を含む液、フッ酸と酢酸と硝酸とを含む液、リン酸を含む液などである。
供給部24bは、タンク24aの内部に収納されているエッチング液101をノズル21に供給する。供給部24bは、例えば、ケミカルポンプなどである。
処理液制御部24cは、供給部24bとノズル21との間に設けられる。処理液制御部24cは、例えば、エッチング液101の流量や圧力などを制御する。また、処理液制御部24cは、エッチング液101の供給と供給の停止をも制御する。
加熱部24dは、例えば、タンク24aの内部やタンク24aの外壁に設けられる。加熱部24dは、例えば、通電によりジュール熱を発生させるヒータなどである。
この場合、加熱部24dは、エッチング液101の種類に応じてエッチング液101の温度を変化させる。例えば、エッチング液101がフッ酸と酢酸と硝酸とを含む液の場合には、加熱部24dは、基板100の表面100aに供給されたエッチング液101の温度が、80℃程度となるようにエッチング液101を加熱する。例えば、エッチング液101がリン酸を含む液の場合には、加熱部24dは、基板100の表面100aに供給されたエッチング液101の温度が、160℃程度となるようにエッチング液101を加熱する。
タンク24a、供給部24b、処理液制御部24c、および、これらを接続する配管の、少なくともエッチング液101と接触する部分は、耐熱性と耐薬品性の高い材料を用いて形成されている。例えば、これらをフッ素樹脂などから形成したり、これらにフッ素樹脂などをコーティングしたりする。
なお、エッチング液101の成分や温度は例示をしたものに限定されるわけではなく、基板100の表面100aの除去部分の材料に応じて適宜変更することができる。この場合、エッチング液101の成分および温度と、除去部分の材料との関係は、例えば、予め実験やシミュレーションを行うことで求めることができる。
処理液供給部25は、処理液の一種であるリンス液102をノズル21に供給する。すなわち、処理液供給部25は、回転する基板100の表面100aにリンス液102を供給する。
処理液供給部25は、例えば、タンク25a、供給部25b、および処理液制御部25cを有する。
タンク25aは、内部にリンス液102を収納する。リンス液102は、例えば、純水などである。
供給部25bは、タンク25aの内部に収納されているリンス液102をノズル21に供給する。供給部25bは、例えば、ケミカルポンプなどである。
処理液制御部25cは、供給部25bとノズル21との間に設けられる。処理液制御部25cは、例えば、リンス液102の流量や圧力などを制御する。また、処理液制御部25cは、リンス液102の供給と供給の停止をも制御する。
処理液供給部26は、処理液の一種である保護液103をノズル21に供給する。すなわち、処理液供給部26は、回転する基板100の表面100aに、保護液103を供給する。
処理液供給部26は、例えば、タンク26a、供給部26b、および処理液制御部26cを有する。
タンク26aは、内部に保護液103を収納する。保護液103は、例えば、リンス液102よりも溶存酸素が少ない純水などである。なお、保護液103の作用および効果は後述する。
供給部26bは、タンク26aの内部に収納されている保護液103をノズル21に供給する。供給部26bは、例えば、ケミカルポンプなどである。
処理液制御部26cは、供給部26bとノズル21との間に設けられる。処理液制御部26cは、例えば、保護液103の流量や圧力などを制御する。また、処理液制御部26cは、保護液103の供給と供給の停止をも制御する。
タンク25a、26a、供給部25b、26b、処理液制御部26c、26c、および、これらを接続する配管は、必ずしも、耐薬品性の高い材料および耐熱性の高い材料を用いて形成する必要はないが、処理液供給部24の場合と同様とすることができる。この様にすれば、処理液供給部24~26の構成が同じとなるので、基板処理装置1の製造工程を簡略化することができる。
また、以上においては、1つのノズル21に、処理液供給部24~26を接続する場合を例示したが、複数のノズル21を設けることもできる。例えば、処理液供給部24~26毎にノズル21を設けることもできる。また、エッチング液101を供給する処理液供給部24に対して1つのノズル21を設け、リンス液102を供給する処理液供給部25と、保護液103を供給する処理液供給部26に対して1つのノズル21を設けることもできる。ノズル21を兼用化すれば製造コストの低減を図ることができる。処理液の成分に応じてノズル21を設ければ、処理液の変質を抑制するのが容易となる。
例えば、従来からあるシリコンウェーハの場合には、一般的に、基板100の表面100aに酸化膜が露出している。基板100の表面100aにシリコン酸化物などの酸化膜があれば、基板100の表面100aが親水性を有している。ここで、エッチング液101によるエッチング処理が終了した基板100の表面100aが酸化膜であれば(濡れ性が高ければ)、リンス液102による洗浄が終了した後の、基板100の表面100aに形成されている液膜102aが断続的ではなく、良好な液膜102aを形成することができる。
ところが、近年においては、基板100に含まれる材料が多種多様となりつつあり、金属、無機物、樹脂などの各種の疎水性を有した材料が基板100の表面100aに露出している場合がある。特に、このような材料が基板100の表面100aの一部の領域に露出していることがある。この様な場合には、前述した材料が露出した部分の基板100の表面100aが親水性となるとは限らない。基板100の表面100aの少なくとも一部の領域が親水性となっていなければ、液膜102aの厚みが薄くなったり、液膜102aが断続的になったり、又は、液玉状になったりする(図2を参照)。
図2は、基板100の表面100aの性状と液膜102aの形態との関係を例示するための模式断面図である。
図2中の領域Aは、親水性の高い領域である。領域Bは、親水性の低い領域である。
なお、本明細書において、親水性の高い領域とは、例えば、親水性の領域や親水性を有している領域をいう。親水性を有している領域は、前述したように、例えば、基板100の表面100aが酸化膜で形成されている領域などである。親水性の低い領域、つまり、領域Aより親水性が低い領域とは、例えば、疎水性を有している領域をいう。疎水性を有している領域は、前述したように、例えば、疎水性を有した材料が基板100の表面100aに露出している領域などである。
なお、親水性の低い領域Bとなるか否かは、基板100の表面100aに露出する材料の成分などにより決まる。図2においては、親水性の低い領域Bが基板100の周縁近傍に生じる場合を例示したが、親水性の低い領域Bは基板100の表面100aのどこにでも生じ得る。
図2に示すように、親水性の高い領域Aの上にある液膜102aが断続的ではなく、良好な液膜102aを形成することができる。一方、親水性の低い領域の上にある液膜102a1の厚みは薄くなったり、液膜102a2が断続的になったりする。この場合、断続的になった液膜102a2は、液滴状となる場合がある。また、液膜の厚みが薄い液膜102a1と断続的となっている液膜102a2との間や、断続的となっている液膜102a2同士の間は、基板100の表面100aが露出している状態となる。
エッチング工程後のリンス工程において、基板100の表面100aにリンス液102を供給し、基板100の表面100aに液膜102aを形成させるが、厚みが薄い液膜102a1や、断続的となっている液膜102a2が、基板100の表面100aの親水性の低い領域Bに形成される。親水性の低い領域Bにおいて断続的となった液膜102aが形成されると、上述したように基板100の表面100aが露出することになる。このような液膜102aが形成された部分と基板100の表面100aの露出した部分との境界部分においては、パターン間にリンス液が存在するパターンと存在しないパターンとが隣接する。その結果、隣接するパターンとの間で、リンス液が表面張力によって受ける力のバランスが崩れ、パターンが表面張力の強い側に引き寄せられ、パターンが弾性変形して倒れる。また、リンス液102にわずかに溶けた残渣が、パターンが倒れた部分に凝集する。さらに、リンス工程後の乾燥工程において、リンス液102が完全に気化すると、倒れたパターン同士が固着してしまう。パターンが倒れると、製造された半導体装置などが不良品となる。
そこで、本実施の形態に係る基板処理装置1においては、リンス処理前であって、エッチング処理を行っている際中、もしくは途中で親水化、つまり、紫外線を照射する。
例えば、エッチング処理後の基板100の表面100aに疎水面がある場合、すでにパターン倒れが生じていることが想定される。したがって、エッチング処理している間に紫外線を照射し、エッチング後の基板100の表面100aがすでに親水化処理されている状態になるようにしている。
例えば、エッチング液で基板100の表面100aに形成されていたエッチング対象膜がエッチングされていけば、疎水性の材料部分が徐々に露出する。疎水性の材料部分が徐々に露出状態で、すでに紫外線が照射される。そのため、疎水性の材料が徐々に露出される段階で、紫外線により親水化処理されることになる。それにより、エッチング処理が終わった状態では、基板100の表面100aは、親水化されているので、次のリンス工程では、基板100の表面100a上でリンス液が弾かれることなく、リンス液102の液盛りが基板100の表面100a全体で行われる。つまり、リンス工程途中でパターン倒壊を防ぐことができる。
そこで、本実施の形態に係る基板処理装置1には、基板100の表面100aに親水化処理を施す親水化処理部40が設けられている。
親水化処理部40は、例えば、基板100の表面100aに向けて紫外線を照射する。紫外線が基板100の表面100aに入射すれば、基板100の表面100aが改質されて、基板100の表面100aが親水化される。
特に、基板100の表面100aにおける、前述した疎水性の材料が露出した部分が改質されて、親水化される。具体的には、紫外線を基板100の表面100aに照射すると、基板100の表面100aにおける、疎水性の材料が露出した部分の表面層の分子鎖が切断され、切断された分子と反応して官能基(OH、CHO、COOHなど)が生成される。この官能基が、基板100の表面100aにおける、疎水性の材料が露出した部分に生成されることで、基板100の表面100aが親水性に改質される。
親水化処理部40は、例えば、紫外線ランプや紫外線発光ダイオードなどを有する。紫外線の波長は、例えば、185nm、254nm、365nmなどである。
図1に示すように、親水化処理部40は、例えば、供給部20のアーム22に設けることができる。アーム22に設けられる親水化処理部40の長さは、例えば、基板100の半径部分を照射できる長さとする。また、基板100の、疎水性の材料が含まれる箇所が事前に把握されているのであれば、その箇所に照射されるように、アーム22に設けられる親水化処理部40の位置を、予めセットしてもよい。
親水化処理部40がアーム22に設けられていれば、親水化処理部40が液膜102aの上方を移動することができる。なお、親水化処理部40を移動させるためのアームおよびアーム駆動部を、アーム22およびアーム駆動部23とは別に設けることもできる。
また、親水化処理部40により、親水化処理を行う際には、基板100を回転させる。この様にすれば、基板100の表面100aの略全域に親水化処理を施すことができる。
そのため、親水化処理部40は、エッチング液からなる液膜を介して、基板100の表面100aに紫外線を照射する。この様にすれば、雰囲気中に含まれるパーティクルが基板100の表面100aに付着するのを抑制することができる。
この場合、エッチング液からなる液膜に照射された紫外線の一部は、エッチング液からなる液膜に吸収されるので、基板100の表面100aに到達する紫外線が減少する。エッチング液からなる液膜の厚みを薄くすれば、基板100の表面100aに到達する紫外線を増加させることができる。そのため、親水化処理部40による親水化処理を行う際には、基板100の回転数を増加させて、エッチング液からなる液膜の厚みを薄くすることができる。なお、エッチング液からなる液膜により、基板100の表面100aに到達する紫外線の減少を抑えるため、エッチング液の液膜の厚さを、紫外線の減少が少ない厚さになるように、基板100の回転数を予め設定することが望ましい。
コントローラ50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部と、メモリなどの記憶部とを有する。コントローラ50は、例えば、コンピュータなどである。
コントローラ50は、例えば、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、基板処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。
例えば、コントローラ50は、親水化処理部40を制御して、エッチング液が供給されると同時に親水化処理を行わせる。また、コントローラ50は、親水化処理部40を制御して、エッチング液が供給されてから所定時間が経過した後に、親水化処理を行わせてもよい。なお、エッチング処理よりも先に親水化処理を終わらせてしまうと、親水化した疎水性の材料の面がエッチングされて、疎水性の部分(疎水性の面)が露出してしまう場合があるので、少なくともエッチング液がリンス液に置換されるタイミングまで親水化処理、つまり、紫外線の照射を継続させることが好ましい。例えば、紫外線照射の停止のタイミングは、リンス液が供給されてから、所定時間経過したとき(リンス液が置換できたとき)とすることができる。
次に、基板処理装置1の作用と共に、本実施の形態に係る基板処理方法について説明する。
図3は、基板処理装置1の作用を例示するためのフローチャートである。
図3に示すように、まず、図示しない搬送装置などにより、処理前の基板100が基板処理装置1の内部に搬入される。(ステップSt1)
搬入された基板100は、複数の支持ピン12aの上に載置され、基板100が複数の保持ピン12bにより保持される。
次に、回転駆動部11cにより、載置部11aを回転させることで基板100を回転させる。(ステップSt2)
基板100の回転数は、エッチング液101による処理に適したものとする。基板100の回転数は、例えば、150rpm~300rpm程度とすることができる。
次に、エッチング液101により、基板100の表面100aをエッチングする。(ステップSt3)
例えば、処理液供給部24により、加熱されたエッチング液101を、基板100の表面100aの中心領域に供給する。供給されたエッチング液101は、遠心力により基板100の周縁に向けて広がり、基板100の表面100aが加熱されたエッチング液101によりエッチングされる。エッチング液101の温度は、エッチング液101の種類などに応じて適宜変更する。例えば、フッ酸と酢酸と硝酸とを含むエッチング液101の場合には、80℃程度の温度のエッチング液101を供給する。例えば、リン酸を含むエッチング液101の場合には、160℃程度の温度のエッチング液101を供給する。
また、エッチング液の供給と同時、もしくは、エッチング液が供給されてから所定時間経過した後、紫外線を基板100の表面100aに照射して、親水化処理を行う。(ステップSt4)
また、所定時間経過した後、エッチング液101の供給が停止される。
例えば、処理液供給部24により、エッチング液101が基板100の表面100aに供給されると同時に、アーム22に設けられた親水化処理部40により、基板100の表面100aに対して紫外線が照射される。
基板100の表面100aに対して、エッチング液の供給が開始されてから所定時間経過した後、エッチング液101の供給が停止される。また、エッチング液101の供給停止と同時に親水化処理部40による紫外線の照射も停止される。なお、親水化処理部40による紫外線の照射は、エッチング液101の供給が停止してから所定時間経過した後であって、リンス液102の供給が開始される前に停止してもよい。
次に、リンス液102により、基板100の表面100aを洗浄する。(ステップSt5)
リンス液102が基板100の表面100aに供給されると、前の処理工程、つまり、エッチング処理で、基板100の表面100aに液盛りされたエッチング液101がリンス液102に置換される。なお、リンス液102の供給の開始は、エッチング液101の供給停止した後に行われるが、それに限らず、エッチング液101の供給が停止される前にリンス液102を供給してもよい。
例えば、処理液供給部25により、リンス液102を、基板100の表面100aの中心領域に供給する。供給されたリンス液102は、遠心力により基板100の周縁に向けて広がり、基板100の表面100aがリンス液102により洗浄される。また、基板100の表面100aに、リンス液102を含む液膜102aが形成される。基板100の回転数は、例えば、150rpm~300rpm程度とすることができる。
紫外線の照射が停止してから、所定時間経過した後、リンス液102の供給が停止される。なお、親水化処理部40による紫外線の照射の停止は、リンス液102の供給が開始してから所定時間経過した後でもよい。
次に基板100を乾燥させる。(ステップSt6)
基板100の乾燥は、例えば、スピン乾燥とすることができる。
例えば、基板100の回転数を上げて、遠心力により、基板100の表面100aに液盛りしているリンス液102を排出させるとともに、回転による気流により基板100の表面100aを乾燥させる。基板100の回転数は、例えば、1500rpm程度とすることができる。
次に、処理が終了した基板100を基板処理装置1の外部に搬出する。(ステップSt7)
例えば、図示しないリフトピンなどにより、基板100を載置部11aの上方に持ち上げる。そして、基板100と載置部11aとの間に図示しない搬送装置のアームを挿入し、載置部11aから搬送装置に基板100を受け渡す。搬送装置は、受け渡された基板100を基板処理装置1の外部に搬出する。
以上に説明した様に、本実施の形態に係る基板処理方法は、以下の工程を備えることができる。
回転する疎水性の材料を有する基板100の表面100aに、エッチング液101を供給する工程。
回転する基板100の表面100aに親水化処理を施す工程。
そして、エッチング液101を供給する工程において、基板100の表面100aにエッチング液101が供給されるとき、記親水化処理を施す工程において、基板100の表面100aに紫外線を照射して親水化処理を施す。
また、親水化処理を施す工程において、回転する基板100の上方を水平方向に揺動しながら、基板100の表面100aに向けて、紫外線を照射することができる。
また、回転する基板100の表面100aに、リンス液102を供給を供給する工程をさらに備える。エッチング液101を供給する工程におけるエッチング液101の供給が停止され、リンス液102を供給する工程におけるリンス液102の供給が開始されるまでは、親水化処理を施す工程が継続される。
以上、実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、基板処理装置1に設けられた各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 基板処理装置、10 回転保持部、20 供給部、25 処理液供給部、26 処理液供給部、40 親水化処理部、50 コントローラ、100 基板、100a 表面、102 リンス液、103 保護液

Claims (8)

  1. 疎水性の材料を有する基板を回転可能な回転保持部と、
    回転する前記基板の表面に、エッチング液を供給可能な第1の処理液供給部と、
    前記回転する基板の表面に親水化処理を施す親水化処理部と、
    前記親水化処理部を制御可能なコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、第1の処理液供給部により前記基板の表面にエッチング液が供給されるとき、前記親水化処理部を制御して、前記基板の表面に親水化処理を施す基板処理装置。
  2. 前記親水化処理部は、前記基板の表面に紫外線を照射することで、前記基板の表面に親水化処理を施す請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記親水化処理部が設けられ、前記基板の上方を水平方向に旋回可能なアームをさらに備え、
    前記コントローラは、前記アームを揺動させながら、前記基板の表面に向けて、前記親水化処理部に前記紫外線を照射させる請求項2記載の基板処理装置。
  4. 回転する前記基板の表面に、リンス液を供給可能な第2の処理液供給部をさらに備え、
    前記コントローラは、前記第1の処理液供給部により、前記エッチング液の供給が停止され、前記第2の処理液供給部により、前記リンス液の供給が開始されるまでは、前記親水化処理部による前記親水化処理を継続する請求項1~3のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  5. 回転する疎水性の材料を有する基板の表面に、エッチング液を供給する工程と、
    前記回転する基板の表面に親水化処理を施す工程と、
    を備え、
    前記エッチング液を供給する工程において、前記基板の表面にエッチング液が供給されるとき、
    前記親水化処理を施す工程において、前記基板の表面に親水化処理を施す基板処理方法。
  6. 前記親水化処理を施す工程において、前記基板の表面に紫外線を照射することで、前記基板の表面に親水化処理を施す請求項5記載の基板処理方法。
  7. 前記親水化処理を施す工程において、前記回転する基板の上方を水平方向に揺動しながら、前記基板の表面に向けて、前記紫外線を照射する請求項6記載の基板処理方法。
  8. 前記回転する基板の表面に、リンス液を供給する工程をさらに備え、
    前記エッチング液を供給する工程における前記エッチング液の供給が停止され、前記リンス液を供給する工程における前記リンス液の供給が開始されるまでは、前記親水化処理を施す工程が継続される請求項5~7のいずれか1つに記載の基板処理方法。
JP2020171115A 2020-09-30 2020-10-09 基板処理装置、および基板処理方法 Pending JP2022058051A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020165649 2020-09-30
JP2020165649 2020-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022058051A true JP2022058051A (ja) 2022-04-11

Family

ID=81110442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020171115A Pending JP2022058051A (ja) 2020-09-30 2020-10-09 基板処理装置、および基板処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022058051A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101833684B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
CN107408502B (zh) 基板处理装置和基板处理方法
TWI646596B (zh) 基板處理方法以及基板處理裝置
JP7034634B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6586697B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5889691B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
KR20170076594A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
US11404292B2 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
KR102182951B1 (ko) 기판 세정 장치 및 기판 세정 방법
JP5139844B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6438649B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TW201937540A (zh) 基板洗淨方法及基板洗淨裝置
TWI740095B (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
JP2010129809A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2013207041A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2017175166A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP4037291B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び製造装置
JP2022058051A (ja) 基板処理装置、および基板処理方法
JP7288770B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TWI837643B (zh) 基板處理方法、基板處理裝置以及乾燥處理液
WO2019230404A1 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2022178469A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2022043845A (ja) 液処理方法及び液処理装置
JP2013021246A (ja) 基板処理装置および基板処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231006