JP2022057445A - 照明制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、在室者が快適と感じる調光を行うこと。【解決手段】照明制御システム(1)は、透光性を有する窓(11)が設けられた部屋(9)の照明制御システムであって、部屋の天井に設置された複数の照明器具(2)と、部屋内の壁面部に配置された複数の照度センサ(3a~3c)と、複数の照度センサの検出値に基づいて、複数の照明器具を調光制御する調光制御手段とを備える。複数の照度センサは、窓の方向を向く対面センサ(3b)、および、窓とは異なる方向を向く非対面センサ(3a,3c)を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、照明制御システムに関し、特に、透光性を有する窓が設けられた部屋の照明制御システムに関する。
特開2010-9874号公報(特許文献1)には、窓のある照明空間において、在室者の感覚に適合した照明制御を行う照明制御システムが開示されている。この照明制御システムでは、壁面に設置した複数のCCDカメラで人の視野内の画像を撮影し、画像内の窓の輝度分布および窓の輝度に基づいて照明器具を調光制御している。
また、特開2019-200938号公報(特許文献2)には、窓からの昼光が入光する条件下において、天井に設けられた照度センサにより検出される反射光の照度値に基づいて昼光補正値を算出し、目標照度値から昼光補正値を差し引いた照度値を得るように照明器具を調光制御することが開示されている。
特許文献1では、複数のCCDカメラで人の視野内の画像を撮影する必要があり、処理が煩雑である。また、CCDカメラは人の顔を認識するため、特許文献1の技術を、多くの人が部屋内に在席するようなオフィスビル(事務所系建物)に適用することは困難である。
また、特許文献2では、天井に設けられた照度センサが、床材等に当たって反射した反射光を検出する構成であるが、照度センサを下向きに設ける場合、部屋内に配置された机等の家具の位置や色により検出値にばらつきが生じる可能性がある。また、窓面にブラインドが設けられているような場合には、窓付近に位置する照度センサに、ブラインドの羽根に反射した反射光が入射し、窓付近の照度センサは実際よりも高い照度値を検出する可能性がある。このような場合には、窓付近の照明器具は減光されるため、部屋内が暗くなってしまうという不具合が生じ得る。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構成で、在室者が快適と感じる調光を行うことができる照明制御システムを提供することである。
この発明のある局面に従う照明制御システムは、透光性を有する窓が設けられた部屋の照明制御システムであって、部屋の天井に設置された複数の照明器具と、部屋内の壁面部に配置された複数の照度センサと、複数の照度センサの検出値に基づいて、複数の照明器具を調光制御する調光制御手段とを備える。複数の照度センサは、窓の方向を向く対面センサ、および、窓とは異なる方向を向く非対面センサを含む。
好ましくは、調光制御手段は、日射のある時間帯に、複数の照明器具のうち窓に近い窓際領域に位置する照明器具を、対面センサによる検出値に応じて減光し、窓から遠い離隔領域に位置する照明器具を、非対面センサによる検出値に応じて調光制御する。
好ましくは、照明制御システムは、対面センサによる日中の照度しきい値を記憶する記憶手段をさらに備える。調光制御手段は、対面センサによる検出値が下限値より高く、かつ照度しきい値以下である「適正照度範囲」の場合に、窓際領域に位置する照明器具を基準度合で減光し、対面センサによる検出値が照度しきい値を越える「高照度条件」の場合に、窓際領域に位置する照明器具を基準度合よりも高度合で減光することが望ましい。
調光制御手段は、対面センサによる検出値が適正照度範囲または高照度条件の場合に、離隔領域に位置する照明器具を、窓から遠ざかるほど減光量が少なくなるように調光制御することが、より望ましい。
調光制御手段は、対面センサによる検出値が適正照度範囲から高照度条件に変化した場合に、適正照度範囲のときの調光状態を維持して、離隔領域に位置する照明器具を制御してもよい。
好ましくは、調光制御手段は、対面センサによる検出値が下限値以下である低照度条件の場合には、窓際領域に位置する照明器具を、基準度合よりも低度合で減光する。
好ましくは、非対面センサは、窓の反対方向を向いて配置された第1のセンサと、第1のセンサの検出方向に交差する方向を向いて配置された第2のセンサとを含む。
本発明によれば、簡易な構成で、在室者が快適と感じる調光を行うことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(概略構成)
図1は、本実施の形態に係る照明制御システム1の概略構成を模式的に示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は平面図である。
図1は、本実施の形態に係る照明制御システム1の概略構成を模式的に示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は平面図である。
照明制御システム1は、部屋9の天井92に設置された複数の照明器具2の制御を行う。部屋9は、事務所系建物(オフィスビル)の一室であり、部屋9の内部には複数の机81が設置されている。
部屋9は平面視において略矩形形状(長方形状または正方形状)であり、部屋9を取り囲む壁93~96のうち、たとえば一つの壁93に、透光性を有する窓11が設けられている。本実施の形態において、窓11が設けられた壁93を外壁93といい、外壁93に対面する壁94を対面壁94という。また、外壁93に交差(直交)する一対の壁95,96を側壁95,96という。対面壁94および側壁95,96は、外壁または間仕切り壁である。
図1(B)に示されるように、窓11は、外壁93の横幅方向両端部分を余して広い範囲で設けられている。また、窓11の上端は、天井92の高さ付近(たとえば、天井92からの距離が20cm以下の範囲内)に位置する。窓11の屋内側には、窓11の屋内面全体を被覆可能なブラインド12が設けられている。ブラインド12は、上下方向に角度調整可能な複数の羽根を有しており、たとえば上方に巻き上げ可能である。
複数の照明器具2は、平面視において、側壁95,96の横幅方向(以下「X方向」という)および外壁93の横幅方向(以下「Y方向」という)に沿って、整列配置されている。なお、照明器具2は、少なくともX方向に沿って複数個設けられていればよい。照明器具2の形状は、図示されるような、Y方向に長さを有する長方形状のものに限定されない。
図4に、一般的な照明制御システム100の概略構成が示されている。照明制御システム100は、天井92に下向きに設けられた複数の照度センサ103を備え、照度センサ103に入射する光により机上面照度を予測し、予測結果に基づいて照明器具102を制御する。各照明器具102は、近傍に配置された照度センサ103による予測結果に基づいて制御される。
このようなシステム100では、ブラインド12の羽根の傾き等によって、照度センサ103に直接、上向きの日射光が入ってくる可能性がある。その場合、窓11付近の領域に配置された照度センサ103による予測照度が実際より高くなってしまうため、窓11付近の領域の照明器具102は大幅に減光され、実際の必要照度よりも低くなってしまうという不具合が生じ得る。
これに対し、本実施の形態に係る照明制御システム1は、照度センサを、天井92ではなく部屋9の壁面部に設けて、窓11から入射する上向きの光の影響を抑える構成である。部屋9の壁面部は、典型的には壁93~96の内壁面であるが、たとえば壁93~95に平行に設置されたセンサ取付部材の鉛直面などであってもよい。
再び図1(A)を参照して、照明制御システム1は、複数の照度センサ3a,3b,3cを備えている。照度センサ3aは、一方の側壁95に、他方の側壁96の方を向いて配置されている。照度センサ3bは、対面壁94に、外壁93の窓11の方を向いて配置されている。照度センサ3cは、外壁93の窓11以外の部分に、窓11の反対方向(対面壁94の方)を向いて配置されている。このように、照度センサ3a~3cは、水平方向において互いに異なる向きに配置されている。
照度センサ3bは、窓11の方向を向く対面センサであり、ブラインド12を含む窓11の部分の明るさをセンシングする。照度センサ3a,3cは、窓11とは異なる方向を向く非対面センサであり、互いに異なる方向(XY方向)から部屋9内の空間全体の明るさをセンシングする。照度センサ3aの検出方向はY方向であり、照度センサ3cの検出方向はX方向である。なお、部屋9の広さ等に応じて、照度センサ3aは、X方向に沿って互いに間隔をあけて複数個設けられていてもよい。また、他方の側壁95にも照度センサが設けられていてもよい。照度センサ3b,3cもまた、複数個設けられていてもよい。
照度センサ3a~3cの設置高さは、窓11の高さ範囲内であり、かつ、人の頭上高さ以上(たとえば床91からの高さが180cm以上)であることが望ましい。これにより、照度センサ3a~3cは、人の移動の影響を極力受けずに照度を検出することができる。
以下の説明において、照度センサ3a~3cを区別する必要がある場合には、照度センサ3bを対面照度センサ3b、照度センサ3a,3cを非対面照度センサ3a,3cという。
(機能構成)
図2(A)は、照明制御システム1の機能構成を示すブロック図である。照明制御システム1は、複数の照明器具2および複数の照度センサ3a~3cと電気的に接続された制御装置4を備えている。制御装置4は、照明制御システム1全体の制御を行う制御部41と、各種データおよびプログラムを記憶する記憶部42と、計時動作を行う計時部43とを含む。制御部41は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実現される。記憶部42は、不揮発性のメモリにより構成される。計時部43は、現在日時の計測を行う。
図2(A)は、照明制御システム1の機能構成を示すブロック図である。照明制御システム1は、複数の照明器具2および複数の照度センサ3a~3cと電気的に接続された制御装置4を備えている。制御装置4は、照明制御システム1全体の制御を行う制御部41と、各種データおよびプログラムを記憶する記憶部42と、計時動作を行う計時部43とを含む。制御部41は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実現される。記憶部42は、不揮発性のメモリにより構成される。計時部43は、現在日時の計測を行う。
記憶部42には、照度制御情報44が記憶されている。照度制御情報44は、照度センサ3a~3cそれぞれの目標照度(目標値)、および、対面照度センサ3bの日中照度しきい値を含む。照度制御情報44に含まれるこれらの値は、部屋9を対象として事前に設定され、記憶部42に予め記憶されている。なお、照明制御システム1自体が、照度制御情報44を設定する機能を有していてもよい。後者の場合、照明制御システム1は、設定用測定器5をさらに備えている。設定用測定器5は、典型的には、机上面照度センサを含む。
制御部41は、調光制御手段として機能し、照度制御情報44および照度センサ3a~3cの検出値に基づいて、複数の照明器具2を調光制御する。照度センサ3a~3cは、天井92ではなく壁面部に設けられているため、制御部41は、机上面照度の予測値ではなく、目に入ってくる光量(明るさ感)を基に、複数の照明器具2を制御する。
具体的には、制御部41は、日射のない時間帯(夜間)には、照度センサ3a~3cそれぞれの目標値を指標として、複数の照明器具2を一律に調光制御する。一方、日射のある時間帯には、窓11に近い窓際領域R1に位置する照明器具2aと、それ以外の領域、すなわち窓11から遠い離隔領域R2に位置する照明器具2bとを切り分けて調光制御する。図1(B)を参照して、窓際領域R1は、外壁93の窓際、いわゆるペリメーターゾーンであり、窓11からの採光の影響の大きい範囲で、距離L1はたとえば3m~6mである。
本実施の形態では、制御部41は、日射のある時間帯に、窓際領域R1に位置する照明器具2aを、対面照度センサ3bによる検出値に応じて減光し、離隔領域R2に位置する照明器具2bを、非対面照度センサ3a,3cによる検出値に応じて調光制御する。
図2(A)に示されるように、照明制御システム1は、音声スピーカーなどにより構成される報知部6をさらに備えていてもよい。
(目標照度の設定方法)
図3(A)は、各照度センサ3a~3cの目標照度の設定方法を示すフローチャートである。
図3(A)は、各照度センサ3a~3cの目標照度の設定方法を示すフローチャートである。
夜間など、昼光の影響のない時間帯に、机上面照度センサにより机上面照度を測定する(ステップS102)。設定者は、部屋9の明るさ感を見ながら必要な机上面照度を決め、それに合わせて各照明器具2の最大出力を決定する(ステップS104)。また、最大出力の際に、各照度センサ3a~3cが検出する値(照度)を、目標値として記憶部42に記憶する(ステップS106)。以下の説明において、非対面照度センサ3aの目標値を「ESA」、対面照度センサ3bの目標値を「ESB」、非対面照度センサ3cの目標値を「ESC」と記す。
(日中照度しきい値の設定方法)
図3(B)は、対面照度センサ3bの日中照度しきい値の設定方法を示すフローチャートである。
図3(B)は、対面照度センサ3bの日中照度しきい値の設定方法を示すフローチャートである。
晴れた日の日中に、全ての照明器具2を消灯する(ステップS112)。ブラインド12の羽根を望ましい角度に固定した状態で、窓際領域R1の水平面照度を、机上面照度センサにより測定する。窓際領域R1の水平面照度が目標照度(たとえば500lx)になると(ステップS114にてYES)、そのときの対面照度センサ3bの値(照度)を、日中照度しきい値として記憶部42に記憶する(ステップS116)。日中照度しきい値は、窓際領域R1が快適な明るさであるときの最大値に相当する。以下の説明において、対面照度センサ3bの日中照度しきい値を「ELB」と記す。
(照明制御方法)
図2(B)は、本実施の形態における照明制御方法を示すフローチャートである。図2(B)に示す各処理は、図2(A)に示す制御部41が、たとえば記憶部42に予め記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図2(B)は、本実施の形態における照明制御方法を示すフローチャートである。図2(B)に示す各処理は、図2(A)に示す制御部41が、たとえば記憶部42に予め記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図2(A),(B)を参照して、制御部41は、はじめに、計時部43により計測される現在の時間が、日射のある時間帯か否かを判断する(ステップS2)。現在の時間が日射のない時間帯(日没後)であれば、ステップS4に進む。現在の時間が日射のある時間帯(朝・日中・日没前)であれば、ステップS6に進む。なお、季節に応じて日没時間が異なるため、季節ごとに、判断基準となる時間を変更することが望ましい。
ステップS4では、窓11からの日射の影響が全くないため、照度センサ3a~3cの目標値を上述の「ESA」,「ESB」,「ESC」として、通常の照明制御を行う。すなわち、照度センサ3a~3cの検出値が、それぞれ、記憶部42に記憶された照度制御情報44に含まれる目標値ESA,ESB,ESCに一致または近付くように、複数の照明器具2の調光を制御する。
ステップS6では、対面照度センサ3bの検出値が、下限値より高く、かつ、日中照度しきい値ELB以下であるか否か、すなわち「適正照度範囲」内か否かを判断する。下限値はたとえば200lxである。
対面照度センサ3bの検出値が「適正照度範囲」内であれば、窓際領域R1の照明器具2aを、基準度合で減光する(ステップS10)。具体的には、照明器具2aを、夜間出力(最大出力)のたとえば30%となるように制御する。離隔領域R2の照明器具2bについては、非対面照度センサ3a,3cの検出値がそれぞれ目標値ESA,ESCに一致または近付くように制御する。なお、非対面照度センサ3a,3cの平均値(はずれ値を除く)に基づいて、照明器具2bを制御してもよい。
対面照度センサ3bの検出値が下限値以下の場合、すなわち日射光が過少である「低照度条件」の場合には、窓際領域R1の照明器具2aを、基準度合よりも低度合で減光する(ステップS8)。具体的には、照明器具2aを、夜間出力のたとえば60%となるように制御する。離隔領域R2の照明器具2bについては、ステップS10と同様の制御を行う。
対面照度センサ3bの検出値が日中照度しきい値ELBを越える場合、すなわち日射光が過多である「高照度条件」の場合に、窓際領域R1の照明器具2aを、基準度合よりも高度合で減光する(ステップS12)。具体的には、照明器具2aを、夜間出力のたとえば10%となるように制御する。離隔領域R2の照明器具2bについては、ステップS10と同様の制御を行う。
また、高照度条件の場合には、ブラインド12が開けられている(巻き上げられている、または、スラット(羽根)が水平に近い状態である)可能性があるため、報知部6により、たとえば「ブラインドを閉めることをお勧めします」といった音声アナウンスを出力することが望ましい(ステップS14)。ブラインド12を閉めることにより、窓11からの入光量が減るため、部屋9内における眩しさを抑制できるとともに、空調負荷を下げることが可能となる。
上記の一連の処理は、一定時間(たとえば10秒)ごとに繰り返し実行される。
上述のように、本実施の形態によれば、部屋9の壁面部に、互いに異なる方向を向く非対面照度センサ3a,3cが設けられているため、ブラインド12により輝度分布が変わった場合でも、部屋9内の空間全体の明るさを適切に予測することができる。
また、非対面照度センサ3a,3cの他に、窓11(ブラインド12)に正対する対面照度センサ3bが設けられているため、日射のある時間帯に、ブラインド12の羽根角度等の影響を受けることなく窓際領域R1の明るさを適切に捉えることができる。したがって、窓際領域R1が暗くなってしまうという不具合を解消することができる。つまり、部屋9内の空間を、理想的な照度にすることができる。
また、対面照度センサ3bと非対面照度センサ3a,3cとの双方を設けることにより、日射のある時間帯において、窓際領域R1の照明器具2aの調光を、離隔領域R2の照明器具2bとは別に制御することができるので、簡易な構成としながら、在室者が快適と感じる調光を行うことができる。また、窓11からの日射光により明るさが確保できる場合には、窓際領域R1の照明器具2aを効果的に減光できるため、省エネルギー効果が見込める。
なお、制御部41は、対面照度センサ3bによる検出値が「適正照度範囲」または「高照度条件」の場合には、図1(A)に概念的に示されるように、離隔領域R2に位置する照明器具2bを窓11から遠ざかるほど減光量が少なくなるように調光制御することがより望ましい。
また、日射のある時間帯において、極端に窓11付近の照度値が高くなった場合に、不快グレアがあるとみなし、対比効果を想定した照明制御(暗くしない制御)を行ってもよい。すなわち、対面照度センサ3bによる検出値が「適正照度範囲」から「高照度条件」に変化した場合には、非対面照度センサ3a,3cによる検出値に関わらず、「適正照度範囲」のときの調光状態を維持して、離隔領域R2に位置する照明器具2bを制御してもよい。
(変形例)
本実施の形態では、日射のある時間帯か否かを、計時部43の計時情報に基づいて判定することとしたが、日照計(図示せず)により日射の有無を直接判定してもよい。
本実施の形態では、日射のある時間帯か否かを、計時部43の計時情報に基づいて判定することとしたが、日照計(図示せず)により日射の有無を直接判定してもよい。
また、本実施の形態では、部屋9の窓11の前面にブラインド12が設けられていることとしたが、ブラインド12がなくてもよい。
また、本実施の形態では、部屋9の一面(外壁93)にのみ窓11が設けられていることとして説明したが、部屋9の複数面に窓11が設けられていてもよい。
また、本実施の形態に係る照明制御システム1は、事務所系建物以外の建物、たとえば施設や住宅などに、適用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 照明制御システム、2,2a,2b 照明器具、3a,3b,3c 照度センサ、4 制御装置、9 部屋、11 窓、12 ブラインド、91 床、92 天井、93,94,95,96 壁、R1 窓際領域、R2 離隔領域。
Claims (7)
- 透光性を有する窓が設けられた部屋の照明制御システムであって、
前記部屋の天井に設置された複数の照明器具と、
前記部屋内の壁面部に配置され、前記窓の方向を向く対面センサ、および、前記窓とは異なる方向を向く非対面センサを含む、複数の照度センサと、
前記複数の照度センサの検出値に基づいて、前記複数の照明器具を調光制御する調光制御手段とを備える、照明制御システム。 - 前記調光制御手段は、日射のある時間帯に、前記複数の照明器具のうち前記窓に近い窓際領域に位置する照明器具を、前記対面センサによる検出値に応じて減光し、前記窓から遠い離隔領域に位置する照明器具を、前記非対面センサによる検出値に応じて調光制御する、請求項1に記載の照明制御システム。
- 前記対面センサによる日中の照度しきい値を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記調光制御手段は、前記対面センサによる検出値が下限値より高く、かつ前記照度しきい値以下である適正照度範囲の場合に、前記窓際領域に位置する照明器具を基準度合で減光し、前記対面センサによる検出値が前記照度しきい値を越える高照度条件の場合に、前記窓際領域に位置する照明器具を前記基準度合よりも高度合で減光する、請求項2に記載の照明制御システム。 - 前記調光制御手段は、前記対面センサによる検出値が前記適正照度範囲または前記高照度条件の場合に、前記離隔領域に位置する照明器具を、前記窓から遠ざかるほど減光量が少なくなるように調光制御する、請求項3に記載の照明制御システム。
- 前記調光制御手段は、前記対面センサによる検出値が前記適正照度範囲から前記高照度条件に変化した場合に、前記適正照度範囲のときの調光状態を維持して、前記離隔領域に位置する照明器具を制御する、請求項3または4に記載の照明制御システム。
- 前記調光制御手段は、前記対面センサによる検出値が前記下限値以下である低照度条件の場合には、前記窓際領域に位置する照明器具を、前記基準度合よりも低度合で減光する、請求項3~5のいずれかに記載の照明制御システム。
- 前記非対面センサは、前記窓の反対方向を向いて配置された第1のセンサと、前記第1のセンサの検出方向に交差する方向を向いて配置された第2のセンサとを含む、請求項1~6のいずれかに記載の照明制御システム。
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