JP2022057125A - カメラモジュールおよび車載カメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学レンズと撮像素子との位置関係を高精度に保って固定することができない。【解決手段】光学レンズを内部に保持する保持部材と、撮像素子を配置した基板と、前記保持部材の底面側と前記基板とを固定する、光硬化剤を含む固定材と、を備え、前記保持部材の前記底面側の外周面に、前記保持部材の前記底面側から先端側に向かう縦長の溝を形成したカメラモジュール。【選択図】図2

Description

本発明は、カメラモジュールおよび車載カメラ装置に関する。
カメラモジュールは車載カメラ装置など様々な機器に搭載されるようになった。このようなカメラモジュールは、撮影品質が損なわれないように、光学レンズと撮像素子との位置関係を保って正確に固定する必要がある。
特許文献1には、レンズを保持する台座マウントであって、FPC基板に固着される外周リブにその長手方向に対して直角な方向の溝部を複数形成し、台座マウントとFPC基板の間の接着面積を増加させて、接着強度を高めることが記載されている。
特開2007-300428号公報
特許文献1に記載された構成では、光学レンズと撮像素子との位置関係を高精度に保って固定することができない。
本発明によるカメラモジュールは、光学レンズを内部に保持する保持部材と、撮像素子を配置した基板と、前記保持部材の底面側と前記基板とを固定する、光硬化剤を含む固定材と、を備え、前記保持部材の前記底面側の外周面に、前記保持部材の前記底面側から先端側に向かう縦長の溝を形成した。
本発明によれば、光学レンズと撮像素子との位置関係を高精度に保って固定することができる。
カメラモジュールの斜視図である。 筐体を含むカメラモジュールの縦断面図である。 カメラモジュールの製造工程を示す図である。 比較例1におけるカメラモジュールの縦断面図である。 第1の実施形態におけるカメラモジュールの縦断面図である。 第2の実施形態におけるカメラモジュールの縦断面図である。 第2の実施形態におけるカメラモジュールの縦断面図であり、固定材の硬化収縮力を説明する図である。 比較例2におけるカメラモジュールの縦断面図である。 第3の実施形態におけるカメラモジュールの横断面図である。 カメラ装置の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、カメラモジュール1000の斜視図である。
カメラモジュール1000は、光学レンズ1110(後述の図2参照)を内部に保持する保持部材1120と、撮像素子1130(後述の図2参照)を配置した基板1140と、保持部材1120の底面側と基板1140とを固定する固定材1150とを備える。
保持部材1120の底面側の外周面1124には、保持部材1120の底面側から先端側に向かう縦長の複数本の溝1125が形成されている。溝1125が形成される外周面1124は保持部材1120の対向する面である。なお、本実施形態では保持部材1120の対向する外周面1124である2面にそれぞれ溝1125を形成する例で説明するが、保持部材1120の全ての外周面1124である4面にそれぞれ溝1125を形成してもよい。保持部材1120は、底面側は立方体形状であり、先端側は円筒形状であり、内部は連続した空間を形成している。なお、保持部材1120の底面側は立方体形状の例で説明するが、円筒形状であってもよい。円筒形状の場合は、溝1125は円筒の180度に位置する2か所の外周面、もしくは円筒の90度に位置する4か所の外周面に形成する。
固定材1150は、光硬化剤および熱硬化剤を含有し、保持部材1120の底面側と基板1140との間に塗布されると共に溝1125に浸透され、保持部材1120と基板1140とを位置決めした後に、光照射処理および加熱処理により硬化される。なお、固定材1150は、少なくとも光硬化剤を含有し、加熱処理によらず光照射処理によって硬化させてもよい。
カメラモジュール1000には、筐体2000が矢印A方向より装着され、カメラモジュール1000の各部材を覆うことにより各部材を保護すると共に、カメラモジュール1000を図示省略した機器に固定する。
図2は、筐体2000を含むカメラモジュール1000の縦断面図である。
保持部材1120は、円筒形状の内部に光学レンズ1110を固定し、これを保持する。基板1140上には撮像素子1130が配置される。保持部材1120の立方形状の底面1121は、固定材1150と接し、固定材1150により基板1140に固定される。保持部材1120と基板1140との固定は、光学レンズ1110の光軸Pが、撮像素子1130の撮像面に対して略垂直で、光学レンズ1110の焦点が撮像素子1130に概ね一致した状態で固定される。
保持部材1120の底面側の外周面1124には、溝1125が形成される。この溝1125は、保持部材1120の底面側に開放し、光学レンズ1110の光軸Pに沿って縦長に形成される。
固定材1150は、光エネルギーの照射によって活性化して硬化反応を誘発する光硬化剤を含む材料であり、製造時には融液状態で基板1140上に塗布される。この時、融液状態の固定材1150は、毛細管現象により溝1125の内部に浸透し、溝1125に沿って先端側へ浸透する。そして、保持部材1120と基板1140との固定位置が定まった状態で外界から光エネルギーを照射することで固定材1150を硬化し、保持部材1120と基板1140とを固定する。
そして、保持部材1120と基板1140とを固定したカメラモジュール1000に筐体2000を装着する。これにより、カメラモジュール1000は、光学レンズ1110からの光学情報を撮像素子1130へ結像して画像を得る。
図3は、カメラモジュール1000の製造工程を示す図である。図3(A)は、固定材1150の塗布工程を、図3(B)は、固定材1150の硬化工程を示す。
図3(A)に示すように、固定材1150の塗布工程では、撮像素子1130の周囲であって、保持部材1120の底面1121の位置に合わせて基板1140上に融液状態の固定材1150を塗布する。
次に、図3(B)に示す、固定材1150の硬化工程では、保持部材1120を基板1140に固定する。ここで、光学レンズ110と撮像素子1130の位置関係を光軸Pに合わせて調整し、調整した位置において融液状態である固定材1150に光照射して、固定材1150を固化する。すなわちアクティブアライメントプロセスを用いる。
図4は、比較例1におけるカメラモジュール1000’の縦断面図であり、本実施形態を適用しない場合の例を示す。
図4に示す比較例1では、保持部材1120の底面側の外周面1124には、溝は形成されていない。したがって、固定材1150は保持部材1120の底面1121近傍のみに浸透される。すなわち、保持部材1120の外側の周囲には固定材1150aが、保持部材1120の内側(撮像素子側)の周囲には固定材1150bがほぼ同じ高さに浸透される。
カメラモジュール1000’は、光学レンズ1110の光軸Pが撮像素子1130の撮像面に対して垂直で、光学レンズ1110の焦点位置が撮像素子1130の撮像面と一致するような、光学レンズ1110と撮像素子1130の位置関係が理想的である。
このような位置関係を達成するため、カメラモジュール1000’の製造時に、光学レンズ1110と撮像素子1130の位置関係を調整し、調整位置において融液状態であった固定材1150を固化する、所謂アクティブアライメントプロセスを用いることで、所望の光学性能を得る。
このアクティブアライメントプロセスでは、光学レンズ1110と撮像素子1130が既に組立てられた状態で、外界から固定材1150に光を照射しなければならないが、光を照射できるのは保持部材1120の外側にはみ出した固定材1150aのみであり、保持部材1120の内側(撮像素子側)の固定材1150bには光が当たらない陰となるため、固定材1150bは未硬化状態になり十分な接着強度を得られない可能性がある。
図5は、本実施形態におけるカメラモジュール1000の縦断面図である。
図5に示すように、本実施形態では保持部材1120の底面側の外周面1124に溝1125を形成している。この溝1125は、図1、図2を参照して既に説明したように、保持部材1120の底面側に開放し、光学レンズ1110の光軸Pに沿って縦長に形成されている。
溝1125は、保持部材1120の底面側が開放されているので、融液状態の固定材1150が毛細管現象により溝1125の内部に浸透しやすい効果がある。なお、溝1125は、保持部材1120の底面側が開放されていなくても、融液状態の固定材1150が毛細管現象により溝1125の内部に浸透できればよい。
また、溝1125は、光学レンズ1110の光軸Pに沿って保持部材1120の先端側に向けて縦長に形成されているので、固定材1150の硬化収縮力による光学レンズ1110の光軸Pへの影響を軽減できる効果がある。なお、溝1125は、必ずしも光学レンズ1110の光軸Pに沿っていなくても、保持部材1120の先端側に向けて縦長に形成されていればよい。
図5に示す本実施形態では、固定材1150が毛細管現象により溝1125の内部に吸引され、溝1125に沿って先端側へ浸透する。図4の比較例1に示した溝1125がない構造に比べて保持部材1120の外周面1124に接触する面積が増加する。そのため、溝1125の内部に浸透した固定材1150aは、外界から光を照射する際に、陰にならない位置に存在しており、光照射処理によって広い範囲で容易に硬化することができ、接着強度が向上する。さらに、固定材1150aが保持部材1120の外周面1124と接触する面積が広いため、短時間の光照射処理であっても十分な接着強度を得ることができる。
固定材1150の硬化後においては、保持部材1120の内側に塗布されて存在する固定材1150bは、保持部材1120の外側に塗布されて存在する固定材1150aに比べて、光硬化剤の濃度が必然的に高くなる。保持部材1120の外側の固定材1150aによって、十分な接着強度を得ることができる。
固定材1150は、光硬化剤および熱硬化剤を含有する。光照射処理によって固定材1150aを硬化するが、保持部材1120の内側(撮像素子側)の固定材1150bには光が十分に当たらず未硬化状態になる可能性がある。そこで、カメラモジュール1000に、アクティブアライメントプロセスにおいて、熱処理を施すことにより、熱硬化剤を含有する固定材1150を硬化させて接着強度をより向上させる。
また、溝1125は、保持部材1120の対向する一方の外周面1124と対向する他方の外周面1124にそれぞれ設けているので、固定材1150の硬化収縮力が両面で均等に作用する。よって、光学レンズ1110の光軸Pずれを防止できカメラモジュール1000の精度を高度化できる。
本実施形態によれば、アクティブアライメントプロセスによってカメラモジュール1000を製造する際に、外部からの光照射によって固定材1150を効率的に硬化することができ、カメラモジュール1000の高強度化および高精度化に寄与できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について図6から図8を参照して説明する。
なお、第1の実施形態に記載し、本実施形態に未記載の事項は、特段の事情のない限り本実施形態にも適用される。
図6は、本実施形態におけるカメラモジュール1001の縦断面図である。本実施形態では、溝1125の深さが保持部材1120の底面側に比べて、先端側が浅く形成されている。その他の構成は第1の実施形態で説明した図1、図2、図3、図5と同様であり、同一の個所には同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、保持部材1120の底面側の外周面1124に形成された溝1125は、底面側の深さD1に比べて、先端側の深さD2が浅くなっている。この場合の固定材1150の硬化収縮力について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態におけるカメラモジュール1001の縦断面図であり、図6と同じ図であるが、固定材1150の硬化収縮力を説明するための図である。
図7では、固定材1150の硬化収縮力Q1、Q2を模式的に矢印で示す。固定材1150の硬化収縮力Q1は、溝1125が形成されている保持部材1120の対向する一方の外周面1124における硬化収縮力を、硬化収縮力Q2は、保持部材1120の対向する他方の外周面1124における硬化収縮力を示す。
溝1125の深さが保持部材1120の底面側に比べて、先端側が浅く形成されているので、固定材1150は溝1125の底面側のよりも先端側に少なく浸透し、固定材1150の量は溝1125の底面側のよりも先端側が少ない。そのため、固定材1150の硬化収縮力Q1、Q2は、溝1125の底面側のよりも先端側が小さくなる。図8の比較例2を参照して以下に述べるように、先端側の溝1125の固定材1150の量が多い場合は、対向する面における硬化収縮力の不均衡によるモーメントで光学レンズ1110の光軸Pのずれに最も寄与すると考えられる。本実施形態では、先端側の溝1125での固定材1150の量を少なくできるため、仮に固定材1150の塗布量にばらつきがあったとしても、先端側の溝1125における固定材1150のばらつき量は小さくなるため、光軸Pのずれを抑制することができる。
図8は、比較例2におけるカメラモジュール1000の縦断面図であり、図5で示した第1の実施形態に相当する。図8に示す比較例2を参照して光軸Pにずれが生じる原理について説明する。
溝1125の深さは、保持部材1120の底面側および先端側で同じ深さである。この場合でも、固定材1150の塗布量にばらつきがなく、保持部材1120の対向する一方の外周面1124に形成されている溝1125における固定材1150の量と、保持部材1120の対向する他方の外周面1124に形成されている溝1125における固定材1150の量が同じであれば光軸Pのずれは生じない。
換言すれば、撮像素子1130を挟んで対向する外周面1124における溝1125に同じ高さかつ同じ厚さの固定材1150が浸透している場合は、固定材1150が硬化時に収縮したとしても、硬化収縮力によるモーメントが釣り合うため、光学レンズ1110と撮像素子1130との間に光軸Pのずれは発生しない。
しかしながら、量産時には固定材1150の塗布量のばらつきや、光学レンズ1110と撮像素子1130の寸法ばらつきによって、撮像素子1130を挟んで対抗する外周面1124における溝1125に浸透する固定材1150の量が異なる状態が起こり得る。
図8に示すように、溝1125における固定材1150の量が他方の外周面1124より一方の外周面1124が多くなった場合は、一方の外周面1124における硬化収縮力Q1’が他方の外周面1124における硬化収縮力Q2’より大きくなる。この結果、光軸Pが一方の外周面1124側にずれて光軸P’となり、光軸Pにずれが生じる。特に、先端側の溝1125の固定材1150の量が多い場合は、先端側の硬化収縮力Q1’が先端側の硬化収縮力Q2’より大きくなり、対向する外周面1124における硬化収縮力の不均衡によるモーメントで光学レンズ1110の光軸Pのずれが生じる。
このような場合であっても、本実施形態では、上述したように、先端側の溝1125の固定材1150の量を少なくできるため、先端側の溝1125における固定材1150のばらつき量は小さくなり、光軸Pのずれを抑制できる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態について図9を参照して説明する。
なお、第1の実施形態および第2の実施形態に記載し、本実施形態に未記載の事項は、特段の事情のない限り本実施形態にも適用される。
図9は、カメラモジュール1000の横断面図である。この横断面図は、溝1125が形成されている保持部材1120の底面側の断面図である。
図9に示すように、溝1125は、溝1125の開口側の幅W1に比べて、溝1125の底面側の幅W2が狭く形成される。
毛細管現象による液体の吸引の高さは、溝1125の幅を狭くするほど高くなることが一般に知られているが、硬化前の固定材1150などの粘度の高い液体では、溝1125の幅が狭すぎる場合、せん断力による流動抵抗が大きく、毛細管現象が発生しない。そのため、例えば、溝1125の全体の幅を狭くした場合には、溝1125の内部への固定材1150の浸透量を増やすことができない。
一方、本実施形態によれば、溝1125の開口側の幅W1を広くすることで固定材1150を溝1125の内部に流入させることができ、なおかつ溝1125の底面側の幅W2を狭くすることで、固定材1150の毛細管現象による吸引を促進することができる。このため、固定材1150の吸引力により溝1125内において先端側へ高く固定材1150が浸透するため、カメラモジュール1000を高強度化および高精度化することができる。
なお、本実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態に適用することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態について図10を参照して説明する。
なお、第1の実施形態乃至第3の実施形態に記載し、本実施形態に未記載の事項は、特段の事情のない限り本実施形態にも適用される。
図10は、カメラ装置3000の斜視図である。
カメラ装置3000は、2台のカメラモジュール1011、1022を並設して構成される。第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022は、第1の実施形態乃至第3の実施形態に記載した構成を備えるが、カメラ装置3000として併設する場合は、同等の構造を備えるカメラモジュールを用いる。
第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022は、所定の間隔Rで併設され、互いの光軸P1、P2が略平行となる状態に設置され、筐体2001が装着される。カメラ装置3000は、例えば、第1のカメラモジュール1011および第2のカメラモジュール1022より取得した画像情報を比較することで、被写体との距離を測定する。
ここで、第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022が並ぶ方向を基線長方向Xとした場合に、第1のカメラモジュール1011において、溝1125は第1のカメラモジュール1011の外周面1124のうち、基線長方向に略平行な外周面1124であって、対向する外周面1124である2面に形成される。さらに、第2のカメラモジュール1022において、溝1125は第2のカメラモジュール1022の外周面1124のうち、基線長方向に略平行な外周面1124であって、対向する外周面1124である2面に形成される。
すなわち、車載カメラ装置300は、第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022は互いの光軸が略平行となる状態で筐体2001に固定され、第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022の保持部材1120は、第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022が並ぶ方向に沿った基線長方向Xに対して略平行な外周面1124を有し、溝1125は外周面1124に形成される。
2台のカメラモジュール1011、1022から得られた画像に基づき被写体との距離を算出する方法としては、一般に視差マッチングという方法が用いられる。これは、2枚の画像の基線長方向Xの視差が被写体との距離に反比例するという、三角測量の原理に基づいた測距方法である。この手法では、被写体との距離数十メートルが、数マイクロメートルの視差に変換されて検出されるため、測距精度を向上するためには、特に基線長方向Xに光軸ずれを発生させないことが重要である。溝1125に固定材1150が存在した場合に、固定材1150の硬化時の収縮により光軸ずれが生じ易くなる。車載カメラ装置300では、第1のカメラモジュール1011と第2のカメラモジュール1022の光軸P1、P2を比較した基線長方向Xのずれ量がより性能に悪影響を及ぼすため、影響が小さい基線長方向Xに略平行な外周面1124にのみ溝1125を設けた。
本実施形態によれば、光軸ずれが生じる可能性は基線長方向Xに対して垂直方向の光軸ずれが主となり、基線長方向Xの光軸ずれは発生し難くなるため、光軸ずれによる測距精度の低下を抑制することができる。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)カメラモジュールは、光学レンズ1110を内部に保持する保持部材1120と、撮像素子1130を配置した基板1140と、保持部材1120の底面側と基板1140とを固定する、光硬化剤を含む固定材1150とを備え、保持部材1120の底面側の外周面1124に、保持部材1120の底面側から先端側に向かう縦長の溝1125を形成した。これにより、光学レンズと撮像素子との位置関係を高精度に保って固定することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上述の各実施形態を組み合わせた構成としてもよい。
1000、1001、1011、1022・・・カメラモジュール、1110・・・光学レンズ、1120・・・保持部材、1121・・・保持部材の底面、1130・・・撮像素子、1140・・・基板、1150・・・固定材、1124・・・外周面、1125・・・溝、1150・・・固定材、2000、2001・・・筐体、3000・・・カメラ装置、P、P1、P2・・・光軸。

Claims (7)

  1. 光学レンズを内部に保持する保持部材と、
    撮像素子を配置した基板と、
    前記保持部材の底面側と前記基板とを固定する、光硬化剤を含む固定材と、を備え、
    前記保持部材の前記底面側の外周面に、前記保持部材の前記底面側から先端側に向かう縦長の溝を形成したカメラモジュール。
  2. 請求項1に記載のカメラモジュールにおいて、
    前記溝は、前記保持部材の前記底面側に開放し、前記光学レンズの光軸方向に沿って縦長であるカメラモジュール。
  3. 請求項1に記載のカメラモジュールにおいて、
    前記溝は、前記保持部材の前記底面側における前記溝の深さに比べて、前記先端側における前記溝の深さが浅く形成されるカメラモジュール。
  4. 請求項3に記載のカメラモジュールにおいて、
    前記溝は、前記溝の開口側の幅に比べて、前記溝の底面側の幅が狭く形成されるカメラモジュール。
  5. 請求項1に記載のカメラモジュールにおいて、
    前記固定材は、光硬化剤および熱硬化剤を含有するカメラモジュール。
  6. 請求項1に記載のカメラモジュールにおいて、
    前記保持部材の内側に塗布されて存在する前記固定材は、前記保持部材の外側に塗布されて存在する前記固定材に比べて、前記光硬化剤の濃度が高いカメラモジュール。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のカメラモジュールを2台並設して構成される車載カメラ装置において、
    前記各カメラモジュールは互いの光軸が略平行となる状態で筐体に固定され、前記各カメラモジュールの前記保持部材は、前記各カメラモジュールが並ぶ方向に沿った基線長方向に対して略平行な前記外周面を有し、前記溝は前記外周面に形成される車載カメラ装置。
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