JP2022055903A - ボイスコイルモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】外形形状の肥大化およびコスト上昇を抑制しつつ、変位検出が可能なボイスコイルモータを提供する。【解決手段】VCM(1)は、ケース(6)と永久磁石(7)とヨーク兼鉄芯(8)ボビン(2)とコイル部(3)とを備える。コイル部(3)は、永久磁石(7)による磁束と鎖交する、駆動コイルであると共に差動トランスよりなる変位センサ(9)の1次コイルを兼ねる駆動兼1次コイル(11)と、変位センサ(9)の2つの2次コイル(12A,12B)と、を含み、ヨーク兼鉄芯(8)は、コイル部(3)の中央の空間に配設され、変位センサ(9)の鉄芯を兼ねている。【選択図】図1

Description

本発明は、ボイスコイルモータに関し、より詳細には、可動側の位置を検出する機能を有するボイスコイルモータに関する。
従来、ボイスコイルモータ(以下、VCMと記載する場合もある)としては、振動発生装置やリニアモータ、磁気ヘッド駆動アクチュエータ、電動機等、様々なものがある。VCMは、磁石のエネルギー(磁場)を媒体として、電気エネルギーを運動エネルギーに変換する。VCMは、磁場中の導体に電流を流した時、フレミング左手の法則により所定の方向に力が発生するという動作原理を利用している。このようなVCMにおいて、リニアエンコーダなどの変位センサが取り付けられ、可動側の位置を検出する機能を有するものもある。
例えば、特許文献1には、図10に示す振動型圧縮機が開示されている。図10に示すように、振動型圧縮機110において、中央部に筒状体のシリンダ111が設けられており、シリンダ111の周囲に環状に永久磁石112が配設されている。永久磁石112とシリンダ111との間には環状コイル113が設置されており、環状コイル113は永久磁石112に作用してシリンダ111の軸方向に移動する。シリンダ111内には圧縮用ピストン114が収納されており、圧縮用ピストン114は、吸入弁115、吐出弁116を有する圧縮室117を形成すると共にコイル113に連結されてシリンダ111内を軸方向に移動する。また、吸入弁115、吐出弁116は各々吸入パイプ118、吐出パイプ119に連結している。なお、120は共振バネである。
永久磁石112とシリンダ111との間には永久磁石112による磁界が形成されている。永久磁石112とシリンダ111との間に配置された環状コイル113に交流電流が供給されると、環状コイル113に供給交流電流の周波数に応じて振動する推力が加えられ、環状コイル113に連結されたピストン114を軸方向に駆動する。振動型圧縮機110は、ピストン114の軸方向に連結した差動トランス等からなる変位検知器(変位サンセに相当)121を備えており、変位検知器121がピストン114の変位を検出する。
また、特許文献2には、永久磁石ハウジングとコイルアセンブリとの間の相対的な移動、相対的な位置、および/または、相対的な加速度を測定するため容量センサ(変位センサに相当)を備えた、ボイスコイルアクチュエータが開示されている。
特開平8-247025号公報 特開2007-006695号公報
しかしながら、特許文献1に開示された振動型圧縮機110において、変位検知器121は、図10に示されるように、振動型圧縮機110に全く別個の部品として搭載されている。また、図示してはいないが、特許文献2に開示されたボイスコイルアクチュエータにおいても同様で、容量センサは、ボイスコイルアクチュエータに全く別個の部品として搭載されている。そのため、全く別個の部品として搭載されるこれら変位センサのために、VCMの外形形状が肥大化すると共に、コスト上昇を招くという課題があった。
本発明は、外形形状の肥大化およびコスト上昇を抑制しつつ、変位検出が可能なボイスコイルモータを提供する。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用している。
すなわち、本発明の一側面に係るボイスコイルモータは、有底円筒状のケースと、前記ケースの内側の中央底部に配設された円筒状の外周面を有する永久磁石と、前記永久磁石における前記ケースとは反対側に配設された前記永久磁石と同径のヨークと、ボビンと、前記ボビンに巻回されたコイル部と、を備え、前記コイル部は、前記永久磁石による磁束と鎖交する、駆動コイルであると共に差動トランスの1次コイルを兼ねる駆動兼1次コイルと、前記差動トランスの2つの2次コイルと、を含み、前記ヨークは、前記コイル部の中央の空間に配設され、前記差動トランスの鉄芯を兼ねている。
上記構成によれば、駆動兼1次コイルに駆動電流を流すと、フレミング左手の法則に従って駆動兼1次コイルの軸方向に沿った推力(ローレンツ力)が発生し、ケース、永久磁石およびヨークを含む磁石側と、ボビンおよびコイル部を含むコイル側とが、相対的に変位する。さらに、駆動兼1次コイルと2つの2次コイルを含むコイル部と、コイル部の中央の空間に配設されたヨークとで、差動トランスからなる変位センサが構成される。駆動兼1次コイルを交流電源で駆動することで、2つの2次コイルに誘起される電圧の差から、磁石側とコイル側との相対位置を検出することができる。
このように、上記構成によれば、ボイスコイルモータを構成するコイルおよびヨークを、変位を検出するための差動トランスの励起用の1次コイルおよび鉄芯に兼用している。したがって、部品的には2つの二次コイルを追加するだけで、相対位置を検出するための差動トランスをボイスコイルモータに内蔵させることができる。
上記一側面に係るボイスコイルモータにおいて、前記2つの2次コイルは、前記駆動兼1次コイルの外周に重ねて巻回されていてもよい。当該構成によれば、軸方向の外形サイズを変えることなく、差動トランスからなる変位センサを内蔵させることができる。
上記一側面に係るボイスコイルモータにおいて、前記2つの2次コイルは、前記駆動兼1次コイルの軸方向の両側に巻回されていてもよい。当該構成によれば、径方向の外形サイズを変えることなく、差動トランスからなる変位センサを内蔵させることができる。
本発明の一側面に係る駆動制御装置は、上記一側面に係るボイスコイルモータの駆動制御装置であって、高周波電流を発生させる発振器と、前記ボイスコイルモータにおける可動側の目標位置を示す信号に前記発振器で発生させた高周波電流が重畳された信号を増幅して前記駆動兼1次コイルに供給する駆動部と、前記ボイスコイルモータの前記2つの2次コイルに誘起される各電圧が入力され、該各電圧に基づいて前記可動側の位置を示す位置信号を出力する処理部と、前記処理部より出力される前記位置信号に基づいて、前記駆動部に入力される前記目標位置を示す信号を補正する補正部と、を備える。
上記構成によれば、駆動部は、可動側の目標位置を示す信号に発振器で発生させた高周波電流が重畳された信号を増幅して駆動兼1次コイルに供給する。処理部は、2つの2次コイルに誘起される各電圧に基づいて前記可動側の位置を示す位置信号を出力する。つまり、磁石側とコイル側との相対位置を示す位置信号を出力する。補正部は、処理部より出力された位置信号に基づいて、駆動部に入力される目標位置を示す信号を補正する。
上記一側面に係る駆動制御装置において、前記高周波電流の周波数は、ボイスコイルモータの応答周波数よりも高い構成としてもよい。当該構成によれば、重畳される高周波電流によってボイスコイルモータが変位することが起らず、高精度な位置制御が可能となる。
本発明によれば、外形形状の肥大化およびコスト上昇を抑制しつつ、変位検出が可能なボイスコイルモータを提供することができる。
本実施の形態に係るVCMの縦断面図である。 本実施の形態に係るVCMの分解斜視図である。 本実施の形態に係るVCMの駆動兼1次コイルに流す駆動電流の一例を示す波形図である。 図3に示す駆動電流を駆動兼1次コイルに流した場合のVCMの変位の一例を示す図である。 本実施の形態に係るVCMにおける変位センサの動作原理を説明する図である。 本実施の形態に係るVCMにおける、可動部の変位と、その際の2次コイル上および2次コイル下に誘起される電圧信号の一例を示す図である。 本実施の形態に係るVCMおよびコントロールドライバを含む制御ブロック図である。 本実施の形態に係るVCMを用いた役物装置の斜視図である。 図8に示す役物装置における可動部の変位による役物の動きのイメージを示す図である。 特許文献1に記載されている振動型圧縮機の断面図である。
以下、本発明の一側面に係る実施形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
§1 適用例
まず、本発明が適用される場面の一例について説明する。図8に示すように、本実施の形態に係るボイスコイルモータ(以下、VCMと記載)1は、パチンコ機やパチスロ機、ゲーム機等の遊技機に搭載される役物装置の駆動装置として用いることができる。VCM1は、VCM本体の部品を差動トランスからなる変位センサに兼用して用いることで、外形形状の肥大化およびコスト上昇を抑制しつつ、変位検出が可能となる。これにより、例えば、図9に示すような、可動部20に取り付けられた役物51が、ゆらゆらと水面に浮いているように滑らかに上下動する浮遊動作を行う役物装置を実現できる。その他、eスポーツ向けのハプティクスコントローラ等にも用いることができる。
§2 構成例
以下、本発明の一側面における実施の形態を、図1~図9に基づいて例示する。
(VCM1の構成)
図1は、本実施の形態に係るVCM1の縦断面図である。図2は、本実施の形態に係るVCM1の分解斜視図である。図1、図2に示すように、VCM1は、ボビン2と、コイル部3と、リード線4と、裏蓋5と、ケース6と、永久磁石7と、ヨーク兼鉄芯8と、を備える。
ボビン2は、コイル部3を巻回させるための有底筒状の部品であり、一般的には樹脂より形成されている。コイル部3は、駆動兼1次コイル11と、2つの2次コイル12A,12Bと、を含み、ボビン2における円筒部2aに巻回されている。
駆動兼1次コイル11は、永久磁石7を有する可動部20を駆動させるためのVCM本体の駆動コイルであると共に、可動部20の位置を検出する差動トランスからなる変位センサ9の励起用の1次コイルでもある。2次コイル12A,12Bは、変位センサ9の検出用の2つの2次コイルである。詳細については後述するが、変位センサ9は、駆動兼1次コイル11と、2つの2次コイル12A,12Bと、ヨーク兼鉄芯8と、から構成されている。
本実施形態では、円筒部2aに駆動兼1次コイル11が巻回され、該駆動兼1次コイル11の外周に、2つの2次コイル12A,12Bが重ねて巻回されている。2つの2次コイル12A,12Bは、軸方向に並んで配置されている。軸方向とは、コイル部3の中心軸線X(図2参照)の方向であり、ここでは上下方向である。以降、上側に位置する2次コイル12Aを2次コイル上12A、下側に位置する2次コイル12Bを2次コイル下12Bと称する。
コイル部3のこれら各コイル11,12A,12Bは、ボビン2の底部2bの裏側においてリード線4と半田付けされている。各コイル11,12A,12Bは、リード線4を介して外部機器と接続される。なお、図2においては、リード線4を2本のみ記載している。底部2bの裏側には裏蓋5が配され、半田付け部分を保護するようになっている。また、底部2bは、鍔状に延設され、延設された部分にVCM1を筐体等に螺子(図示せず)等で固定するための取り付け穴2cが形成されている。つまり、本実施の形態においては、駆動兼1次コイル11のある側が固定されるようになっており、ボビン2、コイル部3、リード線4および裏蓋5にて、固定部10が構成されている。
ケース6は、有底円筒状をなし、該ケース6内側の中央底部に円筒状の外周面を有する永久磁石7が配設されている。永久磁石7は、ケース6に吸着または接着することで固定されている。
ヨーク兼鉄芯8は、永久磁石7におけるケース6とは反対側に配設されている。ヨーク兼鉄芯8は、永久磁石7に吸着または接着することで固定されている。ヨーク兼鉄芯8は、永久磁石7と同径に構成されており、VCM本体のヨークであると共に、変位センサ9の鉄芯でもある。ケース6およびヨーク兼鉄芯8は、鉄より形成されるのが一般的である。
なお、本実施の形態では、永久磁石7およびヨーク兼鉄芯8はそれぞれリング状に形成されているが、同径の円柱状であってもよい。これらケース6、永久磁石7およびヨーク兼鉄芯8にて、可動部20が構成されている。
永久磁石7は、軸方向より平面視した可動部20の中央部に位置し、軸方向と平行な着磁方向を有する。ケース6およびヨーク兼鉄芯8は、永久磁石7を着磁方向に挟むように配置されている。
永久磁石7の磁束は、図中の矢印Xに示すように、ヨーク兼鉄芯8を経由して、エアギャップG(磁気空隙)を飛び、ケース6を通って永久磁石7へ戻る。駆動兼1次コイル11は、永久磁石7による磁束と鎖交するように、エアギャップGに配置されている。
(VCM1の動作)
エアギャップに鎖交する駆動兼1次コイル11に通電することで、フレミングの左手の法則に従う方向に電磁力が発生する。本例では駆動兼1次コイル11が固定されているため、反力にて永久磁石7を有する側が可動部20となり、軸方向に沿った推力を発生する。なお、本例とは逆に、永久磁石7を有する側を固定し、駆動兼1次コイル11を有する側を可動させる構成とすることもできる。
(駆動電流と可動部20の変位との関係)
図3は、本実施の形態に係るVCM1の駆動兼1次コイル11に流す駆動電流の一例を示す波形図である。図4は、図3に示す駆動電流を駆動兼1次コイル11に流した場合のVCM1の変位(可動部20の変位)の一例を示す図である。
図3に示すように、駆動兼1次コイル11には、通常の可動部20を上下動させるための矩形波の駆動電流Cに、変位検出のための高周波電流Fが重畳された形で流される。図3において、縦軸の数値は、後述する駆動電流がゼロの下位置(図5の符号502で示す図)から中央位置(図5の符号500で示す図)に可動部20をポップアップさせるために必要な直流電流Pに加算する電流値(加算電流値)である。中央位置が可動部20の変位の基準位置である。
図4に示すように、加算電流値がゼロの状態で可動部20は変位ゼロの位置を保持する。加算電流値が正である場合、駆動電流は直流電流Pよりも大きくなるので、可動部20は現在位置から上方に向かって移動する。加算電流値が負である場合、駆動電流は直流電流Pよりも小さく、あるいは逆向きの電流となるため、可動部20は現在位置から下方に向かって移動する。可動部20の移動加速度は、加算電流値の絶対値に比例し、加算電流値が大きい程加速度が増す。
(変位センサ9)
図1、図2に示すように、可動部20の位置を検出する変位センサ9は、駆動兼1次コイル11と、2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bと、ヨーク兼鉄芯8とから構成される。このうち、駆動兼1次コイル11およびヨーク兼鉄芯8は、VCM本体の構成部品であり、兼用している。変位センサ9の動作原理は差動トランスと同じである。
図5を用いて変位センサ9の動作原理を説明する。図5は、本実施の形態に係るVCM1における変位センサ9の動作原理を説明する図である。符号500で示す図が、可動部20が中央位置にある状態を示し、符号501で示す図が、可動部20が中央位置よりずれた上位置にある状態を示し、符号502で示す図が、可動部20が中央位置よりずれた下位置にある状態を示す。中央位置が、図3において加算電流ゼロの状態の位置であり、図4における変位ゼロの基準位置である。
駆動電流Cに重畳された高周波電流Fにて駆動兼1次コイル11に励起された磁束は、ヨーク兼鉄芯8を通って駆動兼1次コイル11に戻る。これにより、2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bに電圧が誘起される。2次コイル上12Aに誘起される電圧と、2次コイル下12Bに誘起される電圧とには、ヨーク兼鉄芯8の位置によって差が生じる。
詳細には、ヨーク兼鉄芯8とコイル部3との相対位置の変化により、2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bの、駆動兼1次コイル11に対応する相互インダクタンスが変化する。符号500の可動部20が中央位置にある状態では、ヨーク兼鉄芯8はコイル部3の上下方向の真中にある。コイル部3の上下方向の真中を一点鎖線Yにて示す。この状態では、駆動兼1次コイル11と2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bとの相互インダクタンスが等しい。そのため、2次コイル上12Aの出力電圧および2次コイル下12Bの出力電圧は等しくなり、差分はゼロとなる。
符号501の可動部20が上位置にある状態では、ヨーク兼鉄芯8は、コイル部3の上下方向の上側にある。この状態では、駆動兼1次コイル11と2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bとの相互インダクタンスは、2次コイル上12Aで増加し、2次コイル下12Bで減少する。そのため、2次コイル上12Aと2次コイル下12Bとの間には、各々の誘起電圧の差に相当する電圧が生じる。
符号502で示す、可動部20が下位置にある状態では、ヨーク兼鉄芯8は、コイル部3の上下方向の下側にある。この状態では、駆動兼1次コイル11と2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bとの相互インダクタンスは、2次コイル上12Aで減少し、2次コイル下12Bで増加する。そのため、2次コイル上12Aと2次コイル下12Bとの間には、各々の誘起電圧の差に相当する電圧が生じる。可動部20が上位置にある状態と下位置にある状態とでは、差に相当する電圧の極性が逆になる。
このように、可動部20の位置に応じて2次コイル上12Aと2次コイル下12Bに誘起される電圧に差が生じるため、これら2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bから出力される信号から、可動部20の変位を示す電圧信号(以下、変位信号)を得ることができる。
図6は、本実施の形態に係るVCM1における、可動部20の変位と、その際の2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bに誘起される電圧信号の一例を示す図である。図6に示すように、可動部20が中央位置にある変位ゼロの時間T0,T2,T4,T6、T8,T10,T12、T14では、2次コイル上12Aの出力電圧(振幅)および、2次コイル下12Bの出力電圧(振幅)は等しくなる。
可動部20が中央位置よりも上方に変位している時間(期間)T1,T5,T9,T13では、2次コイル上12Aの出力電圧(振幅)が大きくなり、2次コイル下12Bの出力電圧(振幅)が小さくなる。
逆に可動部20が中央位置よりも下方に変位している時間(期間)T3,T7,T11では、2次コイル下12Bの出力電圧(振幅)が大きくなり、2次コイル上12Aの出力電圧(振幅)が小さくなる。
(VCM1の制御ブロック)
図7は、本実施の形態に係るVCM1およびコントロールドライバ30を含む制御ブロック図である。コントロールドライバ(駆動制御装置)30は、VCM1の駆動を制御する駆動制御装置である。コントロールドライバ30には、主制御部40から可動部20の目標位置が入力される。コントロールドライバ30は、可動部20の位置が目標位置となるようにVCM1を駆動する。主制御部40は、例えば遊技機100に搭載されている演出用の制御装置である。
コントロールドライバ30は、ドライバ回路(駆動部)31と、センサ処理回路(処理部)32と、PID演算器(補正部)33と、発振器34と、を備えている。
発振器34は、変位検出のための高周波電流Fを生成する。ドライバ回路31は、主制御部40から入力されるVCM1の可動部(可動側)20の目標位置を示す信号に発振器34で発生させた高周波電流が重畳された信号を増幅して駆動兼1次コイルに供給する。目標位置を示す信号を増幅したものが駆動電流Cであり、駆動電流Cには、高周波電流Fが重畳されている(図3参照)。
センサ処理装置32には、VCM1の2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bより出力される各電圧信号が入力される。センサ処理装置32は、入力された2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bの各電圧信号に基づいて、可動部20の変位に比例した現在位置を示す現在位置信号に変換する。つまり、センサ処理装置32は、入力された2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bの各電圧信号に基づいて可動部20の位置を示す位置信号を出力する。
PID(比例積分微分)演算器33は、センサ処理装置32より出力された位置信号に基づいて、ドライバ回路31に入力される目標位置を示す信号を補正する。PID演算器33には、主制御部40から送信される目標位置と現在位置信号に示される現在位置との差分が入力される。PID演算器33は、目標位置と現在位置との差分を比例積分微分演算し、可動部20を目標位置へ移動させるための演算結果の信号(補正された目標位置を示す信号)を出力する。PID演算器33からの演算結果の信号に発振器34で生成した高周波電流Fが重畳されてドライバ回路31へ送られる。
ドライバ回路31は、高周波電流Fが加算されたPID演算器33からの演算結果の信号を電力増幅して高周波電流Fが重畳された駆動電流を生成し、VCM1の駆動兼1次コイル11に供給する。これにより、可動部20が目標位置に正確に移動する。
ここで、発振器34にて生成される高周波電流Fの周波数は、VCM1の応答周波数よりも高いことが好ましい。これにより、重畳される高周波電流FによってVCM1が変位することがなく、高精度な位置制御が可能となる。
(VCM1の効果)
上記構成によれば、VCM1の駆動コイルを差動トランスからなる変位センサ9の1次コイルに兼用して駆動兼1次コイル11とし、駆動電流Cに可動部20の位置を検出するための高周波電流Fを重畳させる。そして、VCM1の永久磁石7と一体に動くヨークを変位センサの鉄芯に兼用してヨーク兼鉄芯8として用いる。これにより、2つの2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bを追加するのみで、変位センサ9を内蔵させて、可動部20の位置を示す信号をVCM1から出力することができ、位置フィードバック制御が可能となる。
VCMの部品を兼用して変位センサ9を構成することで、変位検知器又は容量センサ等の別部品を外付けする構成に比べて、外形を小型化し、かつ、コストの削減も可能になる。
また、検出用の2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bは、駆動兼1次コイル11と同一ボビンに、マグネットワイヤーを巻回する構造であり、スケール等をネジ止めする構成に比べて、VCM本体と一体化されている。したがって、変位検知器又は容量センサ等をVCM本体に外付けする構成の場合に生じる取り付け誤差が生じず、検出精度がより高くなる。また、経年による位置ずれなどの誤差要因も本質的に発生しない。
さらに、上記構成では、2次コイル上12Aおよび2次コイル下12Bを駆動兼1次コイルの外周に重ねて巻回している。このような構成とすることで、軸方向の外形サイズを変えることなく、変位センサ9を内蔵させることができる。
また、別の構成として、2つの2次コイルを、駆動兼1次コイルの軸方向の両側に巻回してもよい。このような構成とすることで、径方向の外形サイズを変えることなく、変位センサ9を内蔵させることができる。
(VCM1を用いた役物装置)
図8は、VCM1を用いた役物装置50の斜視図である。可動部20におけるケース6の上面にアヒルの役物51が取り付けられている。図9は、役物装置50における可動部20の変位による役物51の動きのイメージを示す図である。
VCM1からは、可動部20の位置を示す信号は出力されるので、該信号を用いてコントロールドライバ30にて、位置フィードバック制御が可能となる。その結果、可動側に含まれる部材(役物51、ケース6、永久磁石7、およびヨーク兼鉄芯8)の重さのバラツキに起因する負荷重量のばらつきがあっても、可動部20、つまり役物51を目標位置に正確に移動させることができる。
同様に、周囲温度の変化、通電による駆動兼1次コイル11の自己発熱等により永久磁石7の温度が上昇して磁力の低下が起こっても、つまり役物51を目標位置に正確に移動させることができる。
役物51を目標位置に正確に移動させることができることで、例えば、図9に示すような、役物51がゆらゆらと水面に浮いているように滑らかに上下動する浮遊動作を行わせることができる。
(ソフトウェアによる実現例)
コントロールドライバ30の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、コントロールドライバ30は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 VCM(ボイスコイルモータ)
2 ボビン
3 コイル部
6 ケース
7 永久磁石
8 ヨーク兼鉄芯
9 変位センサ
10 固定部
11 駆動兼1次コイル
12A 2次コイル上
12B 2次コイル下
20 可動部
30 コントロールドライバ(駆動制御装置)
31 ドライバ回路(駆動部)
32 センサ処理装置(処理部)
33 PID演算器(補正部)
34 発振器
40 主制御部
50 役物装置
51 役物

Claims (5)

  1. 有底円筒状のケースと、
    前記ケースの内側の中央底部に配設された円筒状の外周面を有する永久磁石と、
    前記永久磁石における前記ケースとは反対側に配設された前記永久磁石と同径のヨークと、
    ボビンと、
    前記ボビンに巻回されたコイル部と、を備え、
    前記コイル部は、
    前記永久磁石による磁束と鎖交する、駆動コイルであると共に差動トランスの1次コイルを兼ねる駆動兼1次コイルと、
    前記差動トランスの2つの2次コイルと、を含み、
    前記ヨークは、前記コイル部の中央の空間に配設され、前記差動トランスの鉄芯を兼ねるボイスコイルモータ。
  2. 前記2つの2次コイルは、前記駆動兼1次コイルの外周に重ねて巻回されている請求項1に記載のボイスコイルモータ。
  3. 前記2つの2次コイルは、前記駆動兼1次コイルの軸方向の両側に巻回されている請求項1に記載のボイスコイルモータ。
  4. 請求項1、2又は3に記載のボイスコイルモータの駆動制御装置であって、
    高周波電流を発生させる発振器と、
    前記ボイスコイルモータにおける可動側の目標位置を示す信号に前記発振器で発生させた高周波電流が重畳された信号を増幅して前記駆動兼1次コイルに供給する駆動部と、
    前記ボイスコイルモータの前記2つの2次コイルに誘起される各電圧が入力され、該各電圧に基づいて前記可動側の位置を示す位置信号を出力する処理部と、
    前記処理部より出力される前記位置信号に基づいて、前記駆動部に入力される前記目標位置を示す信号を補正する補正部と、を備える駆動制御装置。
  5. 前記高周波電流の周波数は、ボイスコイルモータの応答周波数よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の駆動制御装置。
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