JP2022055306A - 暖房制御装置、暖房システム、暖房制御方法およびプログラム - Google Patents

暖房制御装置、暖房システム、暖房制御方法およびプログラム Download PDF

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哲平 松岡
Teppei Matsuoka
吉秋 小泉
Yoshiaki Koizumi
忠昭 坂本
Tadaaki Sakamoto
正之 小松
Masayuki Komatsu
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Abstract

【課題】利用者へのヒートショックを抑制しつつ、省エネルギ化を図ることができる暖房制御装置、暖房システム、暖房制御方法およびプログラムを提供する。【解決手段】クラウドサーバ1は、過去の湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とを記憶する入浴履歴記憶部131と、湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部111と、湯張りの開始が検知された場合、浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部122と、暖房要否判定時期が到来すると、室内温度情報に基づいて、浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定部115と、浴室の暖房が必要と判定されると、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部116と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、暖房制御装置、暖房システム、暖房制御方法およびプログラムに関する。
浴室が過度に冷えており、浴室の利用者が入浴前に居た居室と浴室との温度差が大きい場合、利用者が入浴する際、身体に異常を来すいわゆるヒートショックが一般的に知られている。このヒートショックを考慮して、浴槽への給湯動作および風呂追い焚き動作の少なくとも一方を行う指示を受け付けた場合に、浴室の温度が予め設定された温度未満であるとき、浴室を暖房する暖房システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2016-169915号公報
しかしながら、特許文献1に記載された暖房システムでは、浴槽への給湯動作、風呂追い焚き動作の指示を受け付けて浴室の暖房を開始した後利用者が入浴しない状態が継続すると、その間浴室を暖房し続けることとなる。この場合、暖房システムで無駄に電力が消費されてしまう虞がある。
本開示は、上記事由に鑑みてなされたもので、利用者へのヒートショックを抑制しつつ、省エネルギ化を図ることができる暖房制御装置、暖房システム、暖房制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る暖房制御装置は、
過去の給湯機による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部と、
前記浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
前記湯張りの開始が検知された場合、前記湯張り開始時刻情報と前記入浴開始時刻情報とに基づいて、前記湯張りを開始した時刻後における浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部と、
前記暖房要否判定時期が到来すると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報を取得する温度取得部と、
前記暖房要否判定時期が到来すると、前記室内温度情報に基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、温度が前記第1基準温度以下である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する。
本開示によれば、暖房要否判定時期特定部が、湯張りの開始が検知された場合、過去の湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、浴槽への湯張りを開始した時刻後における浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定し、暖房要否判定部は、暖房要否判定時期が到来すると、室内温度情報に基づいて、浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する。ここで、暖房要否判定部は、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、温度が第1基準温度以下である浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する。そして、制御情報生成部が、暖房要否判定部により温度が第1基準温度以下である浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、温度が第1基準温度以下である浴室と脱衣室との少なくとも一方を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と脱衣室を暖房するよう脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する。これにより、浴槽への湯張りを開始した後、暖房要否判定時期までの間、浴室暖房装置が無駄に浴室を暖房する、或いは、脱衣室暖房装置が無駄に脱衣室を暖房することを抑制しつつ利用者の入浴開始時において浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度が第1基準温度未満となることを抑制することができる。従って、利用者へのヒートショックを抑制しつつ、浴室暖房装置、或いは、脱衣室暖房装置の無駄な運転を抑制することによる省エネルギ化を図ることができる。
本開示の実施の形態1に係る暖房システムの構成の一例を示す図 実施の形態1に係る暖房システムのハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図 (A)は実施の形態1に係る入浴履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る暖房要否判定条件記憶部が記憶する情報の一例を示す図 実施の形態1に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態1に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態1に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 (A)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の他の一例を示す図 実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図 実施の形態1に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 (A)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の他の一例を示す図 実施の形態1に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態1に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 本開示の実施の形態2に係る暖房システムの構成の一例を示す図 実施の形態2に係る暖房システムのハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態2に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図 実施の形態2に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態2に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態2に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態2に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図 実施の形態2に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート (A)は実施の形態2に係る浴室の温度および浴室の温度と居室の温度との差分温度についての浴室暖房装置の運転または停止条件および問合せ情報を送信する条件を示す図、(B)は実施の形態2に係る浴室の温度および浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度についての浴室暖房装置の運転または停止条件および問合せ情報を送信する条件を示す図 本開示の実施の形態3に係る暖房システムの構成の一例を示す図 実施の形態3に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図 実施の形態3に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態3に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態3に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態3に係るクラウドサーバが実行する設定温度決定処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態3に係る暖房システムの動作説明図 本開示の実施の形態4に係る暖房システムの構成の一例を示す図 実施の形態4に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図 (A)は実施の形態4に係る入浴履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態4に係る操作履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図 実施の形態4に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態4に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態4に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態4に係る暖房システムの動作を説明するためのシーケンス図 実施の形態4に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態4に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態4に係る暖房システムの動作説明図 変形例に係る暖房システムの構成の一例を示す図 変形例に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図 変形例に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 変形例に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 変形例に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図 変形例に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理の流れの一例を示すフローチャート 変形例に係る浴室の温度と居室の温度とについての浴室暖房装置の運転または停止の条件を示す図
(実施の形態1)
以下、本開示の実施の形態に係る暖房システムについて図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る暖房システムは、浴室に設置された浴室暖房装置と、浴室暖房装置を制御する暖房制御装置と、を備える。暖房制御装置は、過去の給湯機による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部と、浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、を備える。また、暖房制御装置は、浴槽への湯張りの開始が検知された場合、湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、湯張りを開始した時刻後における浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部と、暖房要否判定時期が到来すると、室内温度情報に基づいて、浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、暖房要否判定部により浴室の暖房が必要と判定されると、浴室を暖房するよう浴室暖房装置を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備える。そして、暖房要否判定部は、浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、浴室の暖房が必要と判定する。
本実施の形態に係る暖房システムは、図1に示すように、浴室に設置され浴室を暖房する浴室暖房装置3と、クラウドサーバ1と、端末装置7と、を備える。また、この暖房システムは、浴室の浴槽へ湯を供給する給湯機5と、浴室に設置された照明器具6と、ともに使用される。給湯機5は、利用者が操作機器55に対して浴槽への湯張りを開始するための操作を行うと、湯張りを開始する。また、浴室暖房装置3、給湯機5および照明器具6は、浴室を有する建物内に敷設された局所ネットワークNW2に接続されている。また、局所ネットワークNW2は、ルータ8を介して広域ネットワークNW1に接続されている。クラウドサーバ1と端末装置7は、広域ネットワークを介して互いに通信可能であり、クラウドサーバ1は、広域ネットワークNW1、局所ネットワークNW2を介して浴室暖房装置3、給湯機5または照明器具6と通信可能である。局所ネットワークNW2は、例えば有線LAN(Local Area Network)または無線LANであり、広域ネットワークNW1は、例えばインターネットである。また、ルータ8は、例えばブロードバンドルータである。
浴室暖房装置3は、図2に示すように、ヒータ32と、送風ファン33と、人感センサ34と、温度センサ35と、制御ユニット31と、を備える。制御ユニット31は、クラウドサーバ1から制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、ヒータ32および送風ファン33を駆動して浴室を暖房する。また、制御ユニット31は、人感センサ34により浴室内に人が居ることを検知すると、検知情報をクラウドサーバ1へ送信する。更に、制御ユニット31は、クラウドサーバ1から温度要求情報を受信すると、それに応じて温度センサ35により検知された浴室の温度を示す室内温度情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。また、制御ユニット31には、利用者による操作を受け付けるための操作機器36が接続されている。そして、利用者が、操作機器36に対して浴室暖房装置3の運転を開始させるための運転開始操作または運転を停止させるための運転停止操作を行うと、制御ユニット31は、その操作内容に応じて、ヒータ32および送風ファン33の動作を開始させたり動作を停止させたりする。
給湯機5は、例えば貯湯式給湯機であり、湯を加熱するヒートポンプ53と、ヒートポンプ53を駆動したり貯湯タンクに貯えられた湯を常温の水道水と混合して浴槽へ供給するための供給機構(図示せず)を駆動したりする駆動部52と、駆動部52の動作を制御する制御ユニット51と、を備える。また、給湯機5は、浴室内への出湯を検知する出湯センサ56を備える。ここで、浴室へ供給する湯量には、少なくとも浴室内に設置されたシャワーからの出湯が含まれる。更に、制御ユニット51には、利用者による操作を受け付けるための操作機器55が接続されている。利用者が、操作機器55に対して予め設定された操作を行うと、制御ユニット51は、その操作内容に応じて、駆動部52を制御してヒートポンプを駆動する。また、制御ユニット51は、利用者が操作機器55に対して浴室の浴槽への湯張りを開始するための操作を行うと、それに応じて供給機構を駆動して浴槽への湯張りを開始するとともに、湯張り開始通知情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。更に、制御ユニット51は、出湯センサ56により浴室内への出湯が検知されると、その旨を通知する出湯状態情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。なお、制御ユニット51は、利用者により湯張り開始操作が行われた後、出湯センサ56により検知される浴室へ供給される湯量を算出し、算出された湯量が予め設定された基準湯量を超えると、その旨を通知する出湯状態情報を生成してクラウドサーバ1へ送信するものであってもよい。
照明器具6は、例えばLED(Light Emitting Diode)のような発光素子を用いた発光モジュール62と、発光モジュール62を点灯または消灯させるための電源スイッチ63と、電源スイッチ63のオンオフ状態に応じて発光モジュール62への電力供給を制御する制御ユニット61と、を備える。制御ユニット61は、電源スイッチ63がオフ状態からオン状態へ切り替わると、オン通知情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。
端末装置7は、例えばスマートフォンであり、CPU(Central Processing Unit)701、主記憶部702と、補助記憶部703と、表示部704と、入力部705と、広域通信部706と、これらを互いに接続するバス709と、を備える。主記憶部702は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを有し、CPU701の作業領域として使用される。補助記憶部703は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、CPU701が各種処理を実行するためのプログラムを記憶する。表示部704は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。入力部705は、例えば表示部704に重ねて配置される透明なタッチパッドである。広域通信部706は、広域ネットワークNW1に接続され、CPU701から転送される情報をクラウドサーバ1へ送信したり、クラウドサーバ1から受信した情報をCPU701へ転送したりする。
クラウドサーバ1は、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、広域通信部106と、計時部107と、これらを相互に接続するバス109と、を備え、浴室暖房装置3を制御する暖房制御装置として機能する。CPU101は、例えばマルチコアプロセッサである。主記憶部102は、揮発性メモリから構成され、CPU101の作業領域として用いられる。補助記憶部103は、大容量の不揮発性メモリから構成され、クラウドサーバ1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。広域通信部106は、広域ネットワークNW1に接続されている。
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部に読み出して実行することにより、図3に示すように、湯張り開始検知部111、入浴開始検知部112、暖房要否判定条件設定部113、温度取得部114、暖房要否判定部115、制御情報生成部116、制御情報送信部117、通知部118、指令取得部119、入浴判定部120、湯張り時期判定部121および暖房要否判定時期特定部122として機能する。また、図2に示す補助記憶部103は、図3に示すように、入浴履歴記憶部131と、暖房要否判定条件記憶部132と、を有する。入浴履歴記憶部131は、例えば図4(A)に示すように、過去の給湯機5による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、浴室の利用者を識別する利用者識別情報と日付情報との組み合わせに対応づけて記憶する。また、入浴履歴記憶部131は、湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との差分時間を示す差分時間情報も記憶する。
暖房要否判定条件記憶部132は、例えば図4(B)に示すように、暖房要否判定時期の湯張り開始時刻に対する遅延時間を示す遅延時間情報と、湯張り開始時における利用者への入浴開始時刻の問合せ要否を示す問合せ要否情報と、を、利用者識別情報に対応づけて記憶する。
湯張り開始検知部111は、給湯機5から浴室の浴槽への湯張りを開始したことを通知する湯張り通知情報を受信することにより、湯張りが開始したことを検知する。また、湯張り開始検知部111は、湯張り通知情報を受信した時刻を示す湯張り開始時刻情報を、湯張り通知情報に対応する利用者識別情報に対応づけて入浴履歴記憶部131に記憶させる。
入浴開始検知部112は、照明器具6から電源スイッチがオンしたことを示すオン通知情報を受信したとき、浴室暖房装置3から浴室に人が居ることを検知したことを通知する検知通知情報を受信したとき、或いは、給湯機5から浴室内の出湯を通知する出湯状態情報を受信したとき、利用者が入浴を開始したことを検知する。また、入浴開始検知部112は、オン通知情報を受信した時刻または検知通知情報を受信した時刻を入浴開始時刻として特定する。そして、入浴開始検知部112は、特定した入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報を、オン通知情報または検知通知情報に対応する利用者識別情報に対応づけて入浴履歴記憶部131に記憶させる。ここで、入浴開始検知部112は、照明器具6からオン通知情報を受信し且つ浴室暖房装置3から検知通知情報を受信した場合、オン通知情報を受信した時刻または検知通知情報を受信した時刻を示す入浴開始通知情報を入浴履歴記憶部131に記憶させる。また、入浴開始検知部112は、利用者の入浴開始を検知したときに、入浴開始を検知したことを通知する入浴開始検知通知情報を、暖房要否判定時期特定部122に通知する。
暖房要否判定条件設定部113は、予め設定された暖房要否判定時期更新時期が到来する毎に、入浴履歴記憶部131が記憶する過去の湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とを取得する。ここで、暖房要否判定条件設定部113は、暖房要否判定時期更新時期から過去に予め設定された条件設定対象期間だけ遡った時点から暖房要否判定時期更新時期までにおける湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とを取得する。条件設定対象期間は、例えば1週間に設定される。そして、暖房要否判定条件設定部113は、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差の平均値を算出する。そして、暖房要否判定条件設定部113は、算出した平均値に基づいて、湯張り開始時刻に対する浴室の暖房の要否の判定を行う暖房要否判定時期の遅延時間として算出する。ここで、暖房要否判定条件設定部113は、例えば平均値が予め設定された単位時間未満である場合、遅延時間を0に設定する。ここで、単位時間は、例えば2時間に設定される。この場合、例えば利用者が条件設定対象期間内において、17時に浴槽への湯はりを開始し19時前に入浴を開始することを繰り返した場合、遅延時間は0時間に設定される。なお、暖房要否判定条件設定部113は、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差の中間値を、湯張り開始時刻に対する暖房要否判定時期の遅延時間として算出してもよい。そして、暖房要否判定条件設定部113は、算出した遅延時間を示す遅延時間情報を、対応する利用者の利用者識別情報に対応づけて暖房要否判定条件記憶部132に記憶させる。また、暖房要否判定条件設定部113は、予め設定された暖房要否判定時期更新時期が到来する毎に、利用者それぞれについて、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差のレンジを算出し、算出したレンジに基づいて、利用者に対して入浴開始時刻の問合せを行う入浴開始時刻要求情報を端末装置7への送信の要否を示す問合せ要否情報を設定する。ここで、レンジは、各利用者についての前述の条件設定対象期間内における前述の時間差の最大値から最小値を差し引くことにより得られる値である。暖房要否判定条件設定部113は、算出したレンジが予め設定されたレンジ閾値以上である場合、算出したレンジに対応する利用者についての問合せ要否情報を問合せ要に設定し、前述の遅延時間情報を設定しない。
暖房要否判定時期特定部122は、湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、湯張りを開始した時刻後における浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する。ここで、暖房要否判定時期特定部122は、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する遅延時間情報および問合せ要否情報を取得する。そして、暖房要否判定時期特定部122は、問合せ要否情報が利用者への問合せ不要に設定されている場合、湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻から遅延時間情報が示す遅延時間だけ遅延した時刻を暖房要否判定時期として特定する。一方、暖房要否判定時期特定部122は、問合せ要否情報が利用者への問合せ要に設定されている場合、端末装置7から取得した利用者の入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報に基づいて、暖房要否判定時期を特定する。ここで、暖房要否判定時期特定部122は、通知部118に端末装置7に対して入浴開始時刻情報の送信を要求する入浴開始時刻要求情報を端末装置7へ送信させることにより、端末装置7から入浴開始時刻情報を取得する。そして、暖房要否判定時期特定部122は、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻よりも予め設定された時間だけ遡った時点を暖房要否判定時期として特定する。また、暖房要否判定時期特定部122は、特定した暖房要否判定時期を示す情報を暖房要否判定部115に通知する。
温度取得部114は、浴室暖房装置3に対して温度センサ35により検知した浴室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を浴室暖房装置3へ送信することにより、浴室暖房装置3から室内温度情報を取得する。温度取得部114は、取得した室内温度情報を暖房要否判定部115に通知する。
暖房要否判定部115は、暖房要否判定時期特定部122から通知された暖房要否判定時期が到来すると、室内温度情報に基づいて、浴室の暖房の要否を判定する。具体的には、暖房要否判定部115は、室内温度情報が示す浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、浴室の暖房が必要と判定する。第1基準温度は、例えば10℃に設定される。また、暖房要否判定部115は、室内温度情報が示す浴室の温度が第1基準温度よりも高く且つ第1基準温度よりも高い予め設定された第2基準温度以下である場合、通知部118に利用者に浴室の暖房の要否を問合せる問合せ情報を端末装置7へ送信させる。第2基準温度は、例えば15℃に設定される。そして、暖房要否判定部115は、指令取得部119から浴室の暖房をオンするよう指令するオン指令情報が通知されると、浴室の暖房が必要と判定する。
制御情報生成部116は、暖房要否判定部115により浴室の暖房が必要と判定されると、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117は、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する。
入浴判定部120は、制御情報生成部116が前記制御情報を生成し制御情報送信部117が制御情報を浴室暖房装置3へ送信した後、予め設定された入浴実績判定時間内に利用者が入浴を開始したか否かを判定する。ここで、入浴実績判定時間は、例えば5分間に設定される。そして、入浴判定部120は、前述の入浴実績判定時間内に入浴開始検知部112が利用者の入浴を検知しない場合、前述の入浴実績判定時間内に利用者が入浴を開始していないと判定する。
湯張り時期判定部121は、現時点から予め設定された湯張り時期判定対象期間だけ遡った時点から現時点までの間において、湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との時間差が予め設定された基準時間差以上となる状態が継続した場合、湯張り時期の見直しを利用者に促すと判定する。ここで、湯張り時期判定対象期間は、例えば1週間に設定される。
通知部118は、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する問合せ要否情報が利用者への問合せ要に設定されている場合、湯張り開始が検知されたとき、前述の入浴開始時刻要求情報を端末装置7へ送信する。また、通知部118は、暖房要否判定部115により浴室の温度が第1基準温度よりも高く且つ第2基準温度以下であると判定されると、前述の問合せ情報を端末装置7へ送信する。指令取得部119は、通知部118が問合せ情報を通知した後、端末装置7がオン指令情報を送信すると、送信されたオン指令情報を取得し、暖房要否判定部115に通知する。更に、通知部118は、入浴判定部120により前述の待機時間内に利用者が入浴を開始していないと判定すると、利用者に対して入浴の開始を促す入浴開始催促情報を生成して端末装置7へ送信する。また、通知部118は、湯張り時期判定部121により湯張り時期の見直しを利用者に促すと判定されると、湯張り時期の見直しを利用者に促す湯張り時期見直し提案情報を生成して端末装置7へ送信する。更に、通知部118は、制御情報送信部117が浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に浴室暖房装置3の運転を開始したことを通知する開始通知情報を端末装置7へ送信する。
次に、本実施の形態に係る暖房システムの動作について、図5から図12を参照しながら説明する。まず、利用者が操作機器55に対して浴槽の湯張りを開始させるための操作を行ったとする。この場合、給湯機5は、浴槽の湯張りを開始する(ステップS1)。次に、給湯機5が、湯張りを開始したことを通知する湯張り開始通知情報を生成し(ステップS2)、生成された湯張り開始通知情報が、給湯機5からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS3)。一方、クラウドサーバ1は、湯張り開始通知情報を受信すると、湯張り開始通知情報を受信した時刻を示す湯張り開始時刻情報を入浴履歴記憶部131に記憶させる。
続いて、利用者が入浴するために浴室に設置された照明器具6の電源スイッチ63をオンさせる操作を行うと、照明器具6は、点灯したことを通知するオン通知情報を生成し(ステップS4)、生成されたオン通知情報が、照明器具6からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS5)。また、利用者が入浴するために浴室に入り浴室内へ湯を出し、浴室暖房装置3の人感センサ34が利用者を検知するとともに給湯機5の出湯センサ56が出湯を検知すると、浴室暖房装置3は、浴室内の利用者を検知したことを通知する検知通知情報を生成し(ステップS6)、生成された検知通知情報が、浴室暖房装置3からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS7)。また、給湯機5は、出湯を検知したことを通知する出湯状態情報を生成し(ステップS8)、生成された出湯状態情報が、給湯機5からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS9)。一方、クラウドサーバ1は、オン通知情報、検知通知情報を受信すると、利用者の入浴開始時刻を特定する(ステップS10)。このとき、クラウドサーバ1は、特定した入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報を入浴履歴記憶部131に記憶させる。
その後、予め設定された暖房要否判定時期更新時期が到来すると、クラウドサーバ1は、入浴履歴記憶部131が記憶する暖房要否判定時期更新時期から過去に予め設定された条件設定対象期間だけ遡った時点から暖房要否判定時期更新時期までにおける湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とを取得する。そして、クラウドサーバ1は、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差の平均値を算出する(ステップS11)。次に、クラウドサーバ1は、算出した時間差の平均値を前述の遅延時間に設定する(ステップS12)。続いて、クラウドサーバ1は、利用者それぞれについて、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差のレンジを算出する(ステップS13)。その後、クラウドサーバ1は、算出したレンジに基づいて、利用者に対して入浴開始時刻の問合せを行う入浴開始時刻要求情報を端末装置7への送信の要否を示す問合せ要否情報を設定する(ステップS14)。
次に、図6に示すように、利用者が操作機器55に対して浴槽の湯張りを開始させるための操作を行ったとする。この場合、給湯機5は、浴槽の湯張りを開始する(ステップS15)。次に、給湯機5が、湯張りを開始したことを通知する湯張り開始通知情報を生成し(ステップS16)、生成された湯張り開始通知情報が、給湯機5からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS17)。一方、クラウドサーバ1は、湯張り開始通知情報を受信すると、湯張り開始通知情報を受信した時刻を示す湯張り開始時刻情報を入浴履歴記憶部131に記憶させる。ここで、クラウドサーバ1が、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する問合せ要否情報を参照して、利用者への入浴開始時刻の問合せが不要と判定したとする(ステップS18)。この場合、クラウドサーバ1は、湯張り開始通知情報を受信した時刻と、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する遅延時間情報が示す遅延時間と、に基づいて、暖房要否判定時期を特定する(ステップS19)。
続いて、クラウドサーバ1が、特定した暖房要否判定時期が到来したと判定すると(ステップS20)、浴室暖房装置3に対して浴室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ1から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS21)。一方、浴室暖房装置3は、温度要求情報を受信すると、温度センサ35により検知される浴室の温度を示す室内温度情報を生成する(ステップS22)。その後、生成された室内温度情報が、浴室暖房装置3からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS23)。一方、クラウドサーバ1が、室内温度情報を受信し、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定したとする(ステップS24)。この場合、クラウドサーバ1は、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する(ステップS25)。そして、生成された制御情報が、クラウドサーバ1から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS26)。一方、浴室暖房装置3は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS27)。また、クラウドサーバ1が、制御情報を生成して浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を開始したことを通知する開始通知情報が、クラウドサーバ1から端末装置7へ送信される(ステップS28)。
一方、図7に示すように、端末装置7は、開始通知情報を受信すると、浴室暖房装置3が浴室の暖房を開始したことを利用者に通知するためのメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS29)。ここで、端末装置7は、例えば図8(A)に示すような浴室暖房装置3が暖房運転を開始したことを通知するメッセージを含む操作画面画像M1を表示部704に表示させる。ここで、操作画面画像M1には、釦画像BU1が含まれており、利用者がタッチパッドである入力部705における釦画像BU1に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M1を表示部704から消去する。
図7に戻って、また、クラウドサーバ1が、室内温度情報を受信し、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第1基準温度Tth1よりも高く且つ第2基準温度Tth2以下であると判定したとする(ステップS30)。この場合、クラウドサーバ1は、利用者に対して浴室を暖房するか否かを問い合わせるための問合せ情報を生成する(ステップS31)。そして、生成された問合せ情報が、クラウドサーバ1から端末装置7へ送信される(ステップS32)。一方、端末装置7は、問合せ情報を受信すると、浴室を暖房するか否かを問合せるメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS33)。ここで、端末装置7は、例えば図8(B)に示すような浴室を暖房するか否かを問い合わせるメッセージを含む操作画面画像M2を表示部704に表示させる。ここで、操作画面画像M2には、浴室の暖房を行わないことを示す釦画像BU21と、浴室の暖房を行うことを示す釦画像BU22と、が含まれている。そして、利用者がタッチパッドである入力部705における釦画像BU21に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M2を表示部704から消去する。
図7に戻って、一方、利用者が端末装置7に対して浴室暖房装置3をオンさせる操作を行うと、浴室暖房装置3の暖房運転を開始するよう指令するオン指令情報を生成する(ステップS34)。ここで、利用者は、端末装置7が例えば図8(B)に示すような操作画面画像M2を表示部704に表示させた状態で、タッチパッドである入力部705における釦画像BU22に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M1を表示部704から消去するとともに、オン指令情報を生成する。次に、生成されたオン指令情報が、端末装置7からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS35)。
一方、クラウドサーバ1は、オン指令情報を受信すると、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する(ステップS36)。そして、生成された制御情報が、クラウドサーバ1から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS37)。一方、浴室暖房装置3は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS38)。続いて、前述のステップS26およびS27の処理が実行される。
その後、制御情報が生成され浴室暖房装置へ送信された後、照明器具6から送信されるオン通知情報および浴室暖房装置3から送信される検知通知情報を取得しないまま、予め設定された入浴実績判定時間が経過したとする。この場合、利用者に対して入浴開始を促す入浴開始提案情報が、クラウドサーバ1から端末装置7へ送信される(ステップS39)。一方、端末装置7は、入浴開始提案情報を受信すると、利用者に入浴開始を促すメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS40)。ここで、端末装置7は、例えば図9に示すような利用者に入浴の開始を促すメッセージを含む操作画面画像M3を表示部704に表示させる。ここで、操作画面画像M3には、釦画像BU3が含まれており、利用者がタッチパッドである入力部705における釦画像BU3に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M3を表示部704から消去する。
また、クラウドサーバ1は、前述のオン通知情報、検知通知情報を受信し、利用者の入浴開始時刻を特定した場合(ステップS41)、湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との時間差Dが予め設定された基準時間差Dth以上となる日が予め設定された基準日数Nth継続したと判定したとする(ステップS42)。この場合、図10に示すように、クラウドサーバ1は、湯張り開始時期の変更を促す湯張り時期変更提案情報を生成する(ステップS43)。続いて、生成された湯張り時期変更提案情報が、クラウドサーバ1から端末装置7へ送信される(ステップS44)。一方、端末装置7は、湯張り時期変更提案情報を受信すると、湯張り開始時期の変更を促すメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS45)。ここで、端末装置7は、例えば図11(A)に示すような湯張り時期の変更を促すメッセージを含む操作画面画像M4を表示部704に表示させる。また、操作画面画像M3には、釦画像BU4が含まれており、利用者がタッチパッドである入力部705における釦画像BU4に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M4を表示部704から消去する。
図10に戻って、また、利用者が操作機器55に対して浴槽の湯張りを開始させるための操作を行い、前述のステップS13からS15までの一連の処理が実行されたとする。ここで、クラウドサーバ1が、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する問合せ要否情報を参照して、利用者への入浴開始時刻の問合せが必要と判定したとする(ステップS46)。この場合、利用者に対して入浴開始時刻の指定を要求するための入浴開始時刻要求情報が、クラウドサーバ1から端末装置7へ送信される(ステップS47)。一方、端末装置7は、入浴開始時刻要求情報を受信すると、利用者に入浴開始時刻を入浴させるための入浴開始時刻入力画面画像を表示部704に表示させる(ステップS48)。ここで、端末装置7は、例えば図11(B)に示すような時刻入力欄B5を含む操作画面画像M5を表示部704に表示させる。ここで、操作画面画像M5には、釦画像BU5が含まれており、利用者が入力開始時刻を時刻入力欄B5に入力する操作を行った後、タッチパッドである入力部705における釦画像BU5に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M5を表示部704から消去する。また、操作画面画像M5には、利用者が入浴開始時刻の入力を完了した際に選択される釦画像BU5が含まれている。
図10に戻って、一方、利用者が端末装置7に対して入浴開始時刻を入力する操作を完了させると、端末装置7は、入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報を生成する(ステップS49)。ここで、利用者は、端末装置7が例えば図11(B)に示すような操作画面画像M5を表示部704に表示させた状態で、入力開始時刻が時刻入力欄B5に入力され、タッチパッドである入力部705における釦画像BU5に対応する部分をタッチされたとする。この場合、端末装置7は、操作画面画像M5を表示部704から消去するとともに、入浴開始時刻情報を生成する。次に、生成された入浴開始時刻情報が、端末装置7からクラウドサーバ1へ送信される(ステップS50)。一方、クラウドサーバ1は、入浴開始時刻情報を受信すると、受信した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻に基づいて暖房要否判定時期を特定する(ステップS51)。
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ1が実行する暖房制御処理について、図12および図13を参照しながら説明する。なお、この暖房制御処理は、クラウドサーバ1へ電源が投入されている状態で、暖房制御処理を実行するためのプログラムが起動したことを契機として開始される。まず、湯張り開始検知部111は、図12に示すように、給湯機5から湯張り開始通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。湯張り開始検知部111が、未だ湯張り開始通知情報を取得していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS107の処理が実行される。一方、湯張り開始検知部111が、湯張り開始通知情報を取得したと判定すると(ステップS101:Yes)、湯張り開始通知情報を取得した時刻を湯張り開始時刻として特定し、特定した湯張り開始時刻を示す湯張り開始時刻情報を入浴履歴記憶部131に記憶させる(ステップS102)。次に、通知部118は、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する問合せ要否情報を参照して、問合せ要否情報が利用者への問合せ要に設定されているか否かを判定する(ステップS103)。ここで、通知部118が、問合せ要否情報が利用者への問合せが要に設定されていると判定すると(ステップS103:Yes)、前述の入浴開始時刻要求情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS104)。
続いて、暖房要否判定時期特定部122は、通知部118が入浴開始時刻要求情報を送信した後、予め設定された待機時間内に端末装置7から入浴開始時刻情報を取得したか否かを判定する(ステップS105)。暖房要否判定時期特定部122が、入浴開始時刻要求情報送信後、前述の待機時間内に端末装置7から入浴開始時刻情報を取得しなかったと判定すると(ステップS105:No)、そのままステップS107の処理が実行される。この場合、暖房要否判定時期が特定されない。一方、暖房要否判定時期特定部122は、入浴開始時刻要求情報送信後、端末装置7から入浴開始時刻情報を取得したと判定すると(ステップS105:Yes)、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻よりも予め設定された時間だけ遡った時点を暖房要否判定時期として特定する(ステップS106)。一方、通知部118が、問合せ要否情報が利用者への問合せが不要に設定されていると判定したとする(ステップS103:No)。この場合、暖房要否判定時期特定部122は、湯張り開始時刻から暖房要否判定条件記憶部132が記憶する遅延時間情報が示す遅延時間だけ遅延した時刻を暖房要否判定時期として特定する(ステップS106)。
その後、暖房要否判定部115は、暖房要否判定時期特定部122により特定された暖房要否判定時期が到来したか否かを判定する(ステップS107)。暖房要否判定部115が、未だ暖房要否判定時期が到来していないと判定すると(ステップS107:No)、後述するステップS116の処理が実行される。一方、暖房要否判定部115が、暖房要否判定時期が到来したと判定すると(ステップS107:Yes)、温度取得部114は、前述の温度要求情報を浴室暖房装置3へ送信することにより(ステップS108)、浴室暖房装置3から室内温度情報を取得する(ステップS109)。次に、暖房要否判定部115は、室内温度情報が示す浴室の温度Tが予め設定された第1基準温度Tth1以下であるか否かを判定する(ステップS110)。暖房要否判定部115が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定すると(ステップS110:Yes)、そのまま後述するステップS114の処理が実行される。一方、暖房要否判定部115は、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1よりも高いと判定すると(ステップS110:No)、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1よりも高い予め設定された第2基準温度Tth2以下であるか否かを判定する(ステップS111)。暖房要否判定部115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2よりも高いと判定すると(ステップS111:No)、そのまま後述するステップS116の処理が実行される。一方、暖房要否判定部115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以下と判定すると(ステップS111:Yes)、通知部118が、利用者に浴室の暖房の要否を問合せる問合せ情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS112)。
続いて、指令取得部119は、通知部118が問合せ情報を端末装置7へ送信した後、予め設定された待機時間内に端末装置7から送信された前述のオン指令情報を取得したか否かを判定する(ステップS113)。指令取得部119は、問合せ情報の端末装置7への送信後、前述の待機時間内に端末装置7からオン指令情報を取得しなかったと判定すると(ステップS113:No)、そのまま後述するステップS116の処理が実行される。一方、指令取得部119は、問合せ情報の端末装置7への送信後、端末装置7からオン指令情報を取得したと判定すると(ステップS113:Yes)、取得したオン指令情報を暖房要否判定部115に通知する。その後、暖房要否判定部115が、浴室の暖房が必要と判定し、制御情報生成部116が、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する(ステップS114)。次に、通知部118は、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を開始したことを通知する開始通知情報を端末装置7へ送信する(ステップS115)。
続いて、図13に示すように、入浴開始検知部112は、照明器具6から前述のオン通知情報を受信したか、或いは、浴室暖房装置3から前述の検知通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS116)。ここで、入浴開始検知部112が、照明器具6から前述のオン通知情報を受信した、浴室暖房装置3から前述の検知通知情報を受信した、或いは、給湯機5から前述の出湯状態情報を受信したと判定したとする(ステップS116:Yes)。この場合、入浴開始検知部112は、オン通知情報を受信した時刻または検知通知情報を受信した時刻を入浴開始時刻として特定する。そして、入浴開始検知部112は、特定した入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報を、オン通知情報または検知通知情報に対応する利用者識別情報に対応づけて入浴履歴記憶部131に記憶させる(ステップS117)。その後、湯張り時期判定部121は、湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との時間差Dが予め設定された基準時間差Dth以上となる日が予め設定された基準日数Nth継続したか否かを判定する(ステップS118)。ここで、湯張り時期判定部121が、前述の時間差Dが基準時間差Dth以上となる日が未だ基準日数Nth未満だけしか継続していないと判定すると(ステップS118:No)、そのまま後述するステップS122の処理が実行される。一方、湯張り時期判定部121が、前述の時間差Dが基準時間差Dth以上となる日が基準日数Nth継続したと判定したとする(ステップS118:Yes)。この場合、通知部118が、湯張り時期の見直しを利用者に促す湯張り時期見直し提案情報を生成して端末装置7へ送信した後(ステップS119)、後述するステップS122の処理が実行される。
また、入浴開始検知部112が、ステップS116において、照明器具6から前述のオン通知情報を受信しておらず且つ浴室暖房装置3から前述の検知通知情報を受信していないと判定したとする(ステップS116:No)。この場合、入浴判定部120は、制御情報生成部116により生成された制御情報が浴室暖房装置3へ送信された後、予め設定された入浴実績判定時間だけ経過したか否かを判定する(ステップS120)。入浴判定部120が、未だ入浴実績判定時間を経過していないと判定すると(ステップS120:No)、そのまま後述するステップS122の処理が実行される。一方、入浴判定部120が、入浴実績判定時間を経過したと判定すると(ステップS120:Yes)、通知部118は、利用者に入浴開始を促す入浴開始提案情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS121)。
次に、暖房要否判定条件設定部113は、予め設定された暖房要否判定時期更新時期が到来したか否かを判定する(ステップS122)。暖房要否判定条件設定部113が、未だ暖房要否判定時期更新時期が到来していないと判定すると(ステップS122:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、暖房要否判定条件設定部113は、暖房要否判定時期更新時期が到来したと判定すると(ステップS122:Yes)、入浴履歴記憶部131が記憶する、暖房要否判定時期更新時期から過去に予め設定された条件設定対象期間だけ遡った時点から暖房要否判定時期更新時期までにおける湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とを取得する。そして、暖房要否判定条件設定部113は、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差の平均値を算出する(ステップS123)。続いて、暖房要否判定条件設定部113は、算出した時間差の平均値を、湯張り開始時刻に対する浴室の暖房の要否の判定を行う暖房要否判定時期の遅延時間に設定する(ステップS124)。ここで、暖房要否判定条件設定部113は、算出した遅延時間を示す遅延時間情報を、対応する利用者の利用者識別情報に対応づけて暖房要否判定条件記憶部132に記憶させる。続いて、暖房要否判定条件設定部113は、利用者それぞれについて、取得した湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と、取得した入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻と、の時間差のレンジを算出する(ステップS125)。その後、暖房要否判定条件設定部113は、算出したレンジに基づいて、利用者に対して入浴開始時刻の問合せを行う入浴開始時刻要求情報を端末装置7への送信の要否を示す問合せ要否情報を設定する(ステップS126)。ここで、暖房要否判定条件設定部113は、算出したレンジが予め設定されたレンジ閾値以上である場合、算出したレンジに対応する利用者についての問合せ要否情報を問合せ要に設定し、前述の遅延時間情報を設定しない。次に、再びステップS101の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る暖房システムによれば、暖房要否判定時期特定部122が、湯張りの開始が検知された場合、過去の湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、浴槽への湯張りを開始した時刻後における浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する。また、暖房要否判定部115は、暖房要否判定時期が到来すると、室内温度情報に基づいて、浴室の暖房の要否を判定する。ここで、暖房要否判定部は、浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、浴室の暖房が必要と判定する。そして、制御情報生成部116が、暖房要否判定部115により浴室の暖房が必要と判定されると、浴室を暖房するよう浴室に設置された浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。これにより、浴槽への湯張りを開始した後、暖房要否判定時期までの間、浴室暖房装置3が無駄に浴室を暖房することを抑制しつつ利用者の入浴開始時において浴室の温度が第1基準温度未満となることを抑制することができる。従って、利用者へのヒートショックを抑制しつつ、浴室暖房装置3の無駄な運転を抑制することによる省エネルギ化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る暖房要否判定条件設定部113は、過去における湯張り開始時刻と過去における入浴開始時刻との時間差の平均値を、湯張り開始時刻に対する前記暖房要否判定時期の遅延時間として算出する。そして、暖房要否判定時期特定部122が、湯張り開始時刻から遅延時間だけ遅延した時刻を暖房要否判定時期として特定する。これにより、暖房要否判定時期を過去の湯張り開始時刻および入浴開始時刻の実績に基づいて適切に特定することができるので、浴室暖房装置3を利用者へのヒートショックを抑制するように適切に運転させることができる。
更に、本実施の形態に係る暖房要否判定条件設定部113は、過去における湯張り開始時刻と過去における入浴開始時刻との時間差のレンジを算出し、算出したレンジに基づいて、利用者に対して入浴開始時刻の問合せを行う入浴開始時刻要求情報を端末装置への送信の要否を設定する。そして、暖房要否判定時期特定部122は、時間差のレンジがレンジ閾値以上である利用者について、入浴開始時刻要求情報を前記端末装置へ送信することにより端末装置から取得された利用者の入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報に基づいて、暖房要否判定時期を特定する。これにより、湯張り時期または入浴開始時期が定まっていない利用者についても浴室暖房装置3により浴室の暖房を開始する時期を適切に設定することができる。
また、本実施の形態に係る通知部118は、制御情報生成部116が制御情報を生成し制御情報送信部117が制御情報を浴室暖房装置3へ送信した後、予め設定された待機時間内に利用者が入浴を開始していない場合、利用者に対して入浴の開始を促す入浴開始提案情報を生成して端末装置7へ送信する。これにより、利用者は、入浴が開始されていないにも関わらず浴室暖房装置3による浴室の暖房が継続している状態を把握することができるので、入浴しない場合に浴室暖房装置3を停止させるといった省エネルギ化のための対応をとり易くなるという利点がある。
更に、本実施の形態に係る通知部118は、現時点から湯張り時期判定対象期間だけ遡った時点から現時点までの間において、湯張り開始時刻と入浴開始時刻との時間差が基準時間差以上となる状態が継続した場合、湯張り時期の見直しを利用者に促す湯張り時期変更提案情報を生成して端末装置7へ送信する。これにより、利用者は、自身の生活習慣に照らして省エネルギ化の観点から湯張り時期が適切でない場合にそのことを早期に把握することができるので、湯張り時期を入浴開始時期に応じて変更するといった省エネルギ化のための対応をとり易くなるという利点がある。
また、本実施の形態に係る通知部118は、浴室の温度が第1基準温度よりも高く且つ第1基準温度よりも高い第2基準温度以下である場合、利用者に対して浴室の暖房の要否を問合せる問合せ情報を端末装置7へ送信する。そして、暖房要否判定部115は、指令取得部119がオン指令情報を取得すると、浴室の暖房が必要と判定する。これにより、浴室の温度が、利用者へのヒートショックによる負担が少ない温度である場合、利用者の嗜好に応じて浴室の暖房の要否を決めることができるので、利用者の利便性を高めることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る暖房システムは、温度取得部が、浴室の浴槽への湯張りの開始が検知された場合、浴室の温度を示す室内温度情報に加えて利用者の居室の温度を示す居室温度情報を取得し、暖房要否判定部が、室内温度情報と居室温度情報とに基づいて、浴室の暖房の要否を判定する点が実施の形態1に係る暖房システムと相違する。ここで、暖房要否判定部は、浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ室内温度情報が示す浴室の温度と居室温度情報が示す居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、浴室の暖房が必要と判定する。
本実施の形態に係る暖房システムは、図14に示すように、浴室に設置され浴室を暖房する浴室暖房装置3と、クラウドサーバ2001と、端末装置7と、を備える。なお、図14において、実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。また、この暖房システムは、浴室の浴槽へ湯を供給する給湯機2005と、利用者の居室に設置された空気調和機4と、ともに使用される。また、浴室暖房装置3、空気調和機4および給湯機2005は、浴室を有する建物内に敷設された局所ネットワークNW2に接続されている。また、局所ネットワークNW2は、ルータ8を介して広域ネットワークNW1に接続されている。
空気調和機4は、図15に示すように、圧縮機42と、送風ファン43と、温度センサ45と、制御ユニット41と、を備える。なお、図15において、実施の形態1と同様の構成については図2と同一の符号を付している。制御ユニット41は、圧縮機42および送風ファン43を駆動して居室の空気調和を行う。また、制御ユニット41は、クラウドサーバ2001から温度要求情報を受信すると、それに応じて温度センサ45により検知された居室の温度を示す居室温度情報を生成してクラウドサーバ2001へ送信する。
給湯機2005は、例えば貯湯式給湯機であり、ヒートポンプ53と、駆動部52と、浴室の浴槽に貯えられた湯の温度を検知する使用湯温度センサ2054と、駆動部52を制御する制御ユニット2051と、を備える。制御ユニット2051には、操作機器55が接続されている。また、制御ユニット2051は、クラウドサーバ2001から温度要求情報を受信すると、それに応じて使用湯温度センサ2054により検知された浴槽に貯えられた湯の温度を示す使用湯温度情報を生成してクラウドサーバ2001へ送信する。なお、制御ユニット2051は、実施の形態1で説明した制御ユニット51と同様に、利用者が操作機器55に対して浴室の浴槽への湯張りを開始するための操作を行うと、それに応じて供給機構を駆動して浴槽への湯張りを開始するとともに、湯張り開始通知情報を生成してクラウドサーバ2001へ送信する。
クラウドサーバ2001は、実施の形態1で説明したクラウドサーバ1と同様のハードウェア構成を有し、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、広域通信部106と、計時部107と、バス109と、を備え、暖房制御装置として機能する。補助記憶部103は、クラウドサーバ2001の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部に読み出して実行することにより、図16に示すように、湯張り開始検知部2111、温度取得部2114、暖房要否判定部2115、制御情報生成部116、制御情報送信部117、通知部2118および指令取得部119として機能する。なお、図16において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。
湯張り開始検知部2111は、湯張り通知情報を受信することにより、湯張りが開始したことを検知する。温度取得部2114は、浴室暖房装置3に対して温度センサ35により検知した浴室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を浴室暖房装置3へ送信することにより、浴室暖房装置3から室内温度情報を取得する。温度取得部2114は、取得した室内温度情報を暖房要否判定部2115に通知する。また、温度取得部2114は、空気調和機4に対して温度センサ45により検知した居室の温度を示す居室温度情報の送信を要求する温度要求情報を空気調和機4へ送信することにより、空気調和機4から居室温度情報を取得する。温度取得部2114は、取得した居室温度情報を暖房要否判定部2115に通知する。更に、温度取得部2114は、給湯機2005に対して使用湯温度センサ2054により検知した浴槽に貯えられた利用者が使用する湯の温度を示す使用湯温度情報の送信を要求する温度要求情報を給湯機2005へ送信することにより、給湯機2005から使用湯温度情報を取得する。温度取得部2114は、取得した使用湯温度情報を暖房要否判定部2115に通知する。
暖房要否判定部2115は、室内温度情報と居室温度情報とに基づいて、浴室の暖房の要否を判定する。具体的には、暖房要否判定部2115は、室内温度情報が示す浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ浴室の温度と居室温度情報が示す居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、浴室の暖房が必要と判定する。ここで、第1基準温度は、例えば15℃に設定される。また、第1基準差分温度は、例えば10℃に設定される。また、暖房要否判定部2115は、浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ浴室の温度と居室の温度との第1差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満である場合、浴室の温度と使用湯温度情報が示す浴槽に貯えられた湯の温度との第2差分温度の絶対値が予め設定された第2基準差分温度以上であるときも、浴室の暖房が必要と判定する。ここで、第2基準差分温度は、例えば25℃に設定される。
通知部2118は、浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ前述の第1差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満であるとともに、前述の第2差分温度の絶対値が第2基準差分温度未満である場合、第1差分温度の絶対値が第1基準差分温度よりも小さい第3基準差分温度以上、或いは、第2差分温度の絶対値が第2基準差分温度よりも小さい第4基準差分温度以上であるとき、利用者に浴室の暖房の要否を問合せる問合せ情報を端末装置7へ送信する。また、通知部2118は、制御情報送信部117が浴室の暖房を停止するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に浴室暖房装置3の運転を停止したことを通知する停止通知情報を端末装置7へ送信する。指令取得部119は、通知部2118が問合せ情報を通知した後、端末装置7がオン指令情報を送信すると、送信されたオン指令情報を取得し、暖房要否判定部2115に通知する。
次に、本実施の形態に係る暖房システムの動作について、図17から図20を参照しながら説明する。まず、利用者が操作機器55に対して浴槽の湯張りを開始させるための操作を行ったとする。この場合、給湯機2005は、浴槽の湯張りを開始する(ステップS61)。次に、給湯機2005が、湯張りを開始したことを通知する湯張り開始通知情報を生成し(ステップS62)、生成された湯張り開始通知情報が、給湯機2005からクラウドサーバ2001へ送信される(ステップS63)。
一方、クラウドサーバ2001が、湯張り開始通知情報を受信すると、浴室暖房装置3に対して浴室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ2001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS64)。また、給湯機2005に対して浴槽に貯えられた湯の温度を示す使用湯温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ2001から給湯機2005へ送信される(ステップS65)。更に、空気調和機4に対して居室の温度を示す居室温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ2001から空気調和機4へ送信される(ステップS66)。
一方、浴室暖房装置3は、温度要求情報を受信すると、温度センサ35により検知される浴室の温度を示す室内温度情報を生成する(ステップS67)。次に、生成された室内温度情報が、浴室暖房装置3からクラウドサーバ2001へ送信される(ステップS68)。また、給湯機2005は、温度要求情報を受信すると、使用湯温度センサ2054により検知される浴槽に貯えられた湯の温度を示す使用湯温度情報を生成する(ステップS69)。続いて、生成された使用湯温度情報が、給湯機2005からクラウドサーバ2001へ送信される(ステップS70)。更に、空気調和機4は、温度要求情報を受信すると、温度センサ45により検知される居室の温度を示す居室温度情報を生成する(ステップS71)。その後、生成された居室温度情報が、空気調和機4からクラウドサーバ2001へ送信される(ステップS72)。
一方、クラウドサーバ2001が、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定したとする(ステップS73)。そして、クラウドサーバ2001が、受信した室内温度情報が示す浴室の温度と受信した居室温度情報が示す居室の温度との差分温度dT1の絶対値が前述の第1基準差分温度dT1th1以上であると判定したとする(ステップS74)。この場合、クラウドサーバ1は、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する(ステップS75)。そして、生成された制御情報が、クラウドサーバ2001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS76)。一方、浴室暖房装置3は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS77)。また、クラウドサーバ2001が、制御情報を生成して浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を開始したことを通知する開始通知情報が、クラウドサーバ2001から端末装置7へ送信される(ステップS78)。一方、端末装置7は、開始通知情報を受信すると、浴室暖房装置3が浴室の暖房を開始したことを利用者に通知するためのメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS79)。ここで、端末装置7は、例えば実施の形態1で説明した図8(A)に示すような操作画面画像M1を表示部704に表示させる。
また、クラウドサーバ2001が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定した場合において、図18に示すように、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第1基準差分温度dT1th1未満であると判定したとする(ステップS80)。そして、クラウドサーバ2001が、浴室の温度と受信した使用湯温度情報が示す浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が前述の第2基準差分温度dT2th1以上であると判定したとする(ステップS81)。この場合、クラウドサーバ2001は、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する(ステップS82)。そして、生成された制御情報が、クラウドサーバ2001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS83)。一方、浴室暖房装置3は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS84)。次に、前述のステップS78およびS79の処理が実行される。
更に、クラウドサーバ2001が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定した場合において、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第1基準差分温度dT1th1未満であると判定したとする(ステップS85)。そして、クラウドサーバ2001が、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第2基準差分温度dT2th1未満であると判定したとする(ステップS86)。ここで、クラウドサーバ2001が、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第3基準差分温度dT1th2以上である、または、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第4基準差分温度dT2th2以上であると判定したとする(ステップS87)。この場合、クラウドサーバ2001は、利用者に対して浴室を暖房するか否かを問い合わせるための問合せ情報を生成する(ステップS88)。そして、生成された問合せ情報が、クラウドサーバ2001から端末装置7へ送信される(ステップS89)。一方、端末装置7は、問合せ情報を受信すると、浴室を暖房するか否かを問合せるメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS90)。ここで、端末装置7は、例えば実施の形態1で説明した図8(B)に示すような操作画面画像M2を表示部704に表示させる。
図18に戻って、利用者が端末装置7に対して浴室暖房装置3をオンさせる操作を行うと、浴室暖房装置3の暖房運転を開始するよう指令するオン指令情報を生成する(ステップS91)。続いて、生成されたオン指令情報が、端末装置7からクラウドサーバ2001へ送信される(ステップS92)。一方、クラウドサーバ2001は、オン指令情報を受信すると、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する(ステップS93)。そして、図19に示すように、生成された制御情報が、クラウドサーバ2001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS94)。一方、浴室暖房装置3は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS95)。その後、前述のステップS78およびS79の処理が実行される。
また、クラウドサーバ2001は、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第2基準温度Tth2よりも高いと判定したとする(ステップS96)。この場合、クラウドサーバ2001は、浴室の暖房を停止するように浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する(ステップS97)。そして、生成された制御情報が、クラウドサーバ2001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS98)。一方、浴室暖房装置3は、運転中において制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を停止する(ステップS99)。また、クラウドサーバ2001は、制御情報を生成して浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を停止したことを通知する停止通知情報が、クラウドサーバ2001から端末装置7へ送信される(ステップS1000)。一方、端末装置7は、停止通知情報を受信すると、浴室暖房装置3が浴室の暖房を停止したことを利用者に通知するためのメッセージを含む操作画面画像を表示部704に表示させる(ステップS1001)。ここで、端末装置7は、例えば図20に示すような利用者に浴室の暖房を停止したことを通知するメッセージを含む操作画面画像M6を表示部704に表示させる。ここで、操作画面画像M6には、釦画像BU6が含まれており、利用者がタッチパッドである入力部705における釦画像BU6に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M6を表示部704から消去する。
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ2001が実行する暖房制御処理について、図21を参照しながら説明する。まず、湯張り開始検知部2111は、給湯機5から湯張り開始通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS201)。湯張り開始検知部111が、未だ湯張り開始通知情報を取得していないと判定する限り(ステップS201:No)、ステップS201の処理を繰り返す。一方、湯張り開始検知部2111が、湯張り開始通知情報を取得したと判定すると(ステップS201:Yes)、温度取得部2114は、前述の温度要求情報を、浴室暖房装置3、給湯機2005および空気調和機4へ送信する(ステップS202)。このとき、浴室暖房装置3は、温度要求情報を受信すると、温度センサ35により検知される浴室の温度を示す室内温度情報を生成する。また、給湯機2005は、温度要求情報を受信すると、使用湯温度センサ2054により検知される浴槽に貯えられた湯の温度を示す使用湯温度情報を生成する。更に、空気調和機4は、温度要求情報を受信すると、温度センサ45により検知される居室の温度を示す居室温度情報を生成する。そして、温度取得部2114は、浴室暖房装置3、給湯機2005および空気調和機4それぞれから送信された室内温度情報、使用湯温度情報および居室温度情報を取得する(ステップS203)。
次に、暖房要否判定部2115は、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であるか否かを判定する(ステップS204)。暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1よりも高いと判定すると(ステップS204:No)、後述するステップS212の処理が実行される。一方、暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定したとする(ステップS204:Yes)。この場合、暖房要否判定部2115は、浴室の温度と受信した居室温度情報が示す居室の温度との差分温度dT1の絶対値を算出し、算出した絶対値が前述の第1基準差分温度dT1th1以上であるか否かを判定する(ステップS205)。暖房要否判定部2115が、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第1基準差分温度dT1th1以上であると判定すると(ステップS205:Yes)、後述するステップS210の処理が実行される。
一方、暖房要否判定部2115が、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第1基準差分温度dT1th1未満であると判定したとする(ステップS205:No)。この場合、暖房要否判定部2115は、浴室の温度と受信した使用湯温度情報が示す浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が前述の第2基準差分温度dT2th1以上であるか否かを判定する(ステップS206)。暖房要否判定部2115が、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第2基準差分温度dT2th1以上であると判定すると(ステップS206:Yes)、後述するステップS210の処理が実行される。一方、暖房要否判定部2115が、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第2基準差分温度dT2th1未満であると判定したとする(ステップS206:No)。この場合、暖房要否判定部2115は、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が前述の第3基準差分温度dT1th2以上である、または、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が前述の第4基準差分温度dT2th2以上であるか否か判定する(ステップS207)。ここで、暖房要否判定部2115が、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第3基準差分温度dT1th2未満であり且つ浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第4基準差分温度dT2th2未満であると判定したとする(ステップS207:No)。この場合、再びステップS201の処理が実行される。
一方、暖房要否判定部2115は、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が第3基準差分温度dT1th2以上である、または、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第4基準差分温度dT2th2以上であると判定したとする(ステップS207:Yes)。この場合、通知部118が、利用者に浴室の暖房の要否を問合せる問合せ情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS208)。続いて、指令取得部119は、通知部118が問合せ情報を端末装置7へ送信した後、予め設定された待機時間内に端末装置7から送信された前述のオン指令情報を取得したか否かを判定する(ステップS209)。指令取得部119は、問合せ情報の端末装置7への送信後、前述の待機時間内に端末装置7からオン指令情報を取得しなかったと判定すると(ステップS209:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、指令取得部119は、問合せ情報の端末装置7への送信後、端末装置7からオン指令情報を取得したと判定すると(ステップS209:Yes)、取得したオン指令情報を制御情報生成部116に通知する。そして、制御情報生成部116が、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する(ステップS210)。その後、通知部2118は、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を開始したことを通知する開始通知情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS211)。次に、再びステップS201の処理が実行される。
また、暖房要否判定部2115は、ステップS204において、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1よりも高いと判定すると(ステップS204:No)、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以上であるか否かを判定する(ステップS212)。暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以下と判定すると(ステップS212:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2よりも高いと判定すると(ステップS212:Yes)、制御情報生成部116は、浴室暖房装置3が運転中であるか否かを判定する(ステップS213)。ここで、制御情報生成部116は、例えば利用者が操作機器36を操作して浴室暖房装置3を既に稼働させている場合、浴室暖房装置3が運転中であると判定する。ここで、制御情報生成部116は、浴室暖房装置3が停止中であると判定すると(ステップS213:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、制御情報生成部116は、浴室暖房装置3が運転中であると判定すると(ステップS213:Yes)、浴室の暖房を停止するように浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する(ステップS214)。続いて、通知部2118は、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を停止したことを通知する停止通知情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS215)。その後、再びステップS201の処理が実行される。
クラウドサーバ2001は、この一連の暖房制御処理を実行することにより、図22(A)に示すように、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以上である場合、浴室暖房装置3が運転中であれば浴室暖房装置3を停止させる。また、クラウドサーバ2001は、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下の場合において、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が、第1基準差分温度dT1th1以上である場合、浴室暖房装置3を運転させる。更に、クラウドサーバ2001は、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下の場合において、浴室の温度と居室の温度との差分温度dT1の絶対値が、第1基準差分温度dT1th1未満且つ第3基準差分温度dT1th2以上である場合、利用者に浴室の暖房の要否を問い合わせる問合せ情報を端末装置7へ送信する。また、クラウドサーバ2001は、図22(B)に示すように、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下の場合において、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が、第2基準差分温度dT2th1以上である場合、浴室暖房装置3を運転させる。更に、クラウドサーバ2001は、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下の場合において、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が、第2基準差分温度dT2th1未満且つ第4基準差分温度dT2th2以上である場合、利用者に浴室の暖房の要否を問い合わせる問合せ情報を端末装置7へ送信する。
以上説明したように、本実施の形態に係る暖房システムによれば、温度取得部2114が、浴槽の湯張りの開始が検知された場合、室内温度情報と居室温度情報とを取得し、暖房要否判定部2115が、室内温度情報と居室温度情報とに基づいて、浴室の暖房の要否を判定する。ここで、暖房要否判定部2115は、浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度以上である場合、浴室の暖房が必要と判定する。これにより、浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満の場合、浴室暖房装置3が無駄に浴室を暖房することを抑制しつつ利用者の入浴開始時において浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度以上となることを抑制することができる。従って、利用者へのヒートショックを抑制しつつ、浴室暖房装置3の無駄な運転を抑制することによる省エネルギ化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る暖房要否判定部2115は、浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満である場合において、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度の絶対値が第2基準差分温度以上であるとき、浴室の暖房が必要と判定する。これにより、浴槽に貯えられた湯の温度と浴室の温度との差分温度が第2基準差分温度以上となることを抑制することができるので、利用者が浴室内において浴槽に貯えられた湯に浸かる際の利用者へのヒートショックを抑制することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る暖房システムは、温度取得部が、浴室の浴槽への湯張りの開始が検知された場合、浴室の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とに加えて脱衣室の温度を示す脱衣室温度情報を取得する。そして、暖房要否判定部が、室内温度情報と居室温度情報とに基づいて、浴室の暖房の要否を判定するとともに、温度設定部が、浴室の温度と居室の設定温度との温度差に基づいて、脱衣室暖房装置の設定温度を決定する点が実施の形態1に係る暖房システムと相違する。ここで、温度設定部は、浴室暖房装置の設定温度と脱衣室暖房装置の設定温度との差分温度が予め設定された下限差分温度以上且つ上限差分温度未満である場合、浴室暖房装置の設定温度と居室の温度とに基づいて、脱衣室暖房装置の設定温度を決定する。
本実施の形態に係る暖房システムは、図23に示すように、浴室に設置され浴室を暖房する浴室暖房装置3と、クラウドサーバ5001と、を備える。なお、図23において、実施の形態1、2と同様の構成については図1、図2、図14または図15と同一の符号を付している。浴室暖房装置3、脱衣室暖房装置5009、空気調和機4および給湯機5は、浴室を有する建物内に敷設された局所ネットワークNW2に接続されている。また、局所ネットワークNW2は、ルータ8を介して広域ネットワークNW1に接続されている。浴室暖房装置3の制御ユニット31は、浴室の設定温度を示す設定温度情報を管理しており、クラウドサーバ5001から設定温度情報の送信を要求する設定温度要求情報を取得すると、設定温度情報をクラウドサーバ5001へ送信する。
脱衣室暖房装置5009は、人感センサを備えていない点が浴室暖房装置3と相違し、ヒータ(図示せず)と、送風ファン(図示せず)と、温度センサ(図示せず)と、制御ユニット(図示せず)と、を備える。制御ユニットは、クラウドサーバ5001から制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、ヒータおよび送風ファンを駆動して浴室を暖房する。また、制御ユニットは、脱衣室の設定温度を示す設定温度情報を管理しており、クラウドサーバ5001から設定温度情報の送信を要求する設定温度要求情報を取得すると、設定温度情報をクラウドサーバ5001へ送信する。更に、制御ユニットは、クラウドサーバ1から温度要求情報を受信すると、それに応じて温度センサにより検知された脱衣室の温度を示す室内温度情報を生成してクラウドサーバ1へ送信する。
クラウドサーバ5001は、実施の形態1で説明したクラウドサーバ1と同様のハードウェア構成を有し、暖房制御装置として機能する。なお、以下において、実施の形態1で説明したクラウドサーバ1と同様のハードウェア構成については図2と同一の符号を用いて説明する。CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部に読み出して実行することにより、図24に示すように、湯張り開始検知部111、温度取得部5114、暖房要否判定部5115、制御情報生成部5116、制御情報送信部117、設定温度取得部5120および温度設定部5121として機能する。なお、図24において、実施の形態1、2と同様の構成については図3または図16と同一の符号を付している。
温度取得部5114は、浴室暖房装置3に対して温度センサ35により検知した浴室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を浴室暖房装置3へ送信することにより、浴室暖房装置3から室内温度情報を取得する。また、温度取得部5114は、空気調和機4に対して温度センサ45により検知した居室の温度を示す居室温度情報の送信を要求する温度要求情報を空気調和機4へ送信することにより、空気調和機4から居室温度情報を取得する。更に、温度取得部5114は、脱衣室暖房装置5009に対して温度センサにより検知した脱衣室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を脱衣室暖房装置5009へ送信することにより、脱衣室暖房装置5009から室内温度情報を取得する。温度取得部5114は、取得した室内温度情報および居室温度情報を暖房要否判定部5115に通知する。
暖房要否判定部5115は、浴室の温度を示す室内温度情報と居室温度情報とに基づいて、浴室の暖房の要否を判定する。具体的には、暖房要否判定部5115は、室内温度情報が示す浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ居室温度情報が示す居室の温度から浴室の温度を差し引いて得られる差分温度が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、浴室の暖房が必要と判定する。また、暖房要否判定部5115は、浴室の温度が第1基準温度よりも高い予め設定された第2基準温度よりも高い場合、浴室の暖房が不要と判定する。
設定温度取得部5120は、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009それぞれに対して前述の設定温度情報の送信を要求する設定温度要求情報を浴室暖房装置3、脱衣室暖房装置5009へ送信することにより、浴室暖房装置3、脱衣室暖房装置5009から設定温度情報を取得する。設定温度取得部5120は、取得した設定温度情報を温度設定部5121に通知する。
温度設定部5121は、浴室暖房装置3の設定温度と居室の温度とに基づいて、脱衣室暖房装置5009の設定温度を設定する。温度設定部5121は、浴室の設定温度と脱衣室の設定温度との差分温度が予め設定された下限差分温度未満または予め設定された上限差分温度以上である場合、脱衣室暖房装置5009の設定温度を、浴室暖房装置3の設定温度と居室の温度とのいずれか一方よりも高く且つ他方よりも低い温度に設定する。具体的には、温度設定部5121は、まず、下記式(1)の関係式を用いて、脱衣室暖房装置5009の仮設定温度Tnewを算出する。
Figure 2022055306000002
・・・式(1)
ここで、αは0よりも大きく且つ1未満の定数であり、例えば「0.3」に設定される。Tsbは浴室暖房装置3の設定温度であり、Tlは居室温度である。例えば浴室暖房装置3の設定温度が30℃であり、居室の温度が20℃である場合、αが「0.3」に設定されていると、仮設定温度は27℃となる。
そして、温度設定部5121は、仮設定温度Tnewが浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりも予め設定されたマージン温度だけ低い温度以下の場合、算出した仮設定温度Tnewを脱衣室暖房装置5009の設定温度に決定する。一方、温度設定部5121は、仮設定温度Tnewが浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりも予め設定されたマージン温度だけ低い温度よりも高い場合、浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりも前述のマージン温度だけ低い温度を脱衣室暖房装置5009の設定温度に決定する。
次に、本実施の形態に係る暖房システムの動作について、図25および図26を参照しながら説明する。なお、図25および図26において、実施の形態2と同様の処理については図17から図19と同一の符号を付している。まず、利用者が操作機器55に対して浴槽の湯張りを開始させるための操作を行ったとする。この場合、ステップS61からS63までの一連の処理が実行される。そして、クラウドサーバ5001が、湯張り開始通知情報を受信すると、温度要求情報が、クラウドサーバ5001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS64)。また、脱衣室暖房装置5009に対して脱衣室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ5001から脱衣室暖房装置5009へ送信される(ステップS5061)。更に、温度要求情報が、クラウドサーバ5001から空気調和機4へ送信される(ステップS66)。
一方、浴室暖房装置3は、温度要求情報を受信すると、浴室の温度を示す室内温度情報を生成し(ステップS67)、生成された室内温度情報が、浴室暖房装置3からクラウドサーバ5001へ送信される(ステップS68)。また、脱衣室暖房装置5009は、温度要求情報を受信すると、温度センサにより検知される脱衣室の温度を示す室内温度情報を生成する(ステップS5062)。続いて、生成された室内温度情報が、脱衣室暖房装置5009からクラウドサーバ5001へ送信される(ステップS5063)。更に、空気調和機4は、温度要求情報を受信すると、居室温度情報を生成し(ステップS71)、生成された居室温度情報が、空気調和機4からクラウドサーバ5001へ送信される(ステップS72)。
一方、クラウドサーバ5001が、浴室の温度Tbが第1基準温度Tth1よりも高いと判定し(ステップS5064)、居室の温度Tlから浴室の温度Tbを差し引いて得られる差分温度dT1が第1基準差分温度dT1th1以上であると判定したとする(ステップS5065)。そして、クラウドサーバ5001が、浴室の温度Tbが第2基準温度Tth2以下であると判定したとする(ステップS5066)。この場合、浴室暖房装置3に対して設定温度情報の送信を要求する設定温度要求情報が、クラウドサーバ5001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS5067)。また、脱衣室暖房装置5009に対して設定温度情報の送信を要求する設定温度要求情報が、クラウドサーバ5001から脱衣室暖房装置5009へ送信される(ステップS5068)。
一方、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009が、設定温度要求情報を受信すると、浴室暖房装置が管理する設定温度情報が、浴室暖房装置3からクラウドサーバ5001へ送信される(ステップS5069)。また、脱衣室暖房装置5009が管理する設定温度情報も、脱衣室暖房装置5009からクラウドサーバ5001へ送信される(ステップS5070)。一方、図26に示すように、クラウドサーバ5001が、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009から設定温度情報を取得した後、浴室暖房装置3の設定温度と脱衣室暖房装置5009の設定温度との差分温度dT3が前述の下限差分温度未満または前述の上限差分温度以上であると判定したとする(ステップS5067)。この場合、クラウドサーバ5001は、浴室暖房装置3の設定温度と居室の温度とに基づいて、脱衣室暖房装置5009の設定温度を決定する(ステップS5072)。その後、クラウドサーバ5001は、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成するとともに、決定した設定温度に基づいて脱衣室を暖房するよう脱衣室暖房装置5009を制御するための制御情報を生成する(ステップS5073)。そして、生成された制御情報が、クラウドサーバ5001から浴室暖房装置3へ送信される(ステップS5074)。一方、浴室暖房装置3は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS5075)。
また、生成された制御情報が、クラウドサーバ5001から脱衣室暖房装置5009へ送信される(ステップS5076)。一方、脱衣室暖房装置5009は、制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、設定温度を更新する(ステップS5077)。次に、脱衣室暖房装置5009は、脱衣室の温度が設定温度となるように脱衣室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS5078)。
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ5001が実行する暖房制御処理について、図27および図28を参照しながら説明する。まず、湯張り開始検知部111は、給湯機5から湯張り開始通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS501)。湯張り開始検知部111が、未だ湯張り開始通知情報を取得していないと判定する限り(ステップS501:No)、ステップS501の処理を繰り返す。一方、湯張り開始検知部111が、湯張り開始通知情報を取得したと判定すると(ステップS501:Yes)、温度取得部5114は、前述の温度要求情報を、浴室暖房装置3、脱衣室暖房装置5009および空気調和機4へ送信する(ステップS502)。このとき、脱衣室暖房装置5009は、温度要求情報を受信すると、温度センサにより検知される脱衣室の温度を示す室内温度情報を生成する。そして、温度取得部5114は、浴室暖房装置3、脱衣室暖房装置5009および空気調和機4それぞれから送信された室内温度情報および居室温度情報を取得する(ステップS503)。
次に、暖房要否判定部5115は、室内温度情報が示す浴室の温度Tbが第1基準温度Tth1以下であるか否かを判定する(ステップS504)。暖房要否判定部5115が、浴室の温度Tbが第1基準温度Tth1以下であると判定すると(ステップS504:Yes)、後述するステップS507の処理が実行される。一方、暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tbが第1基準温度Tth1よりも高いと判定したとする(ステップS504:No)。この場合、暖房要否判定部5115は、取得した居室温度情報が示す居室の温度から浴室の温度を差し引いて得られる差分温度dT1を算出し、算出した差分温度dT1が前述の第1基準差分温度dT1th1以上であるか否かを判定する(ステップS505)。暖房要否判定部5115が、差分温度dT1が第1基準差分温度dT1th1未満であると判定すると(ステップS505:No)、再びステップS501の処理が実行される。
一方、暖房要否判定部5115が、差分温度dT1が第1基準差分温度dT1th1以上であると判定したとする(ステップS505:Yes)。この場合、暖房要否判定部5115は、室内温度情報が示す浴室の温度Tbが第2基準温度Tth2よりも高いか否かを判定する(ステップS506)。暖房要否判定部5115が、浴室の温度Tbが第2基準温度Tth2よりも高いと判定すると(ステップS506:Yes)、再びステップS501の処理が実行される。一方、暖房要否判定部5115が、浴室の温度Tbが第2基準温度Tth2以下であると判定したとする(ステップS506:No)。この場合、設定温度取得部5120は、前述の設定温度要求情報を、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009へ送信する(ステップS507)。このとき、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009は、それぞれ、設定温度要求情報を受信すると、自装置が管理する設定温度情報をクラウドサーバ5001へ送信する。そして、設定温度取得部5120は、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009それぞれから送信された設定温度情報を取得する(ステップS508)。
続いて、設定温度取得部5120は、浴室暖房装置3の設定温度と脱衣室暖房装置5009の設定温度との差分温度dT3が前述の下限差分温度以上且つ前述の上限差分温度未満であるか否かを判定する(ステップS509)。ここで、設定温度取得部5120が、前述の差分温度dT3が下限差分温度以上且つ上限差分温度未満であると判定すると(ステップS509:Yes)、後述のステップS511の処理が実行される。一方、設定温度取得部5120が、差分温度dT3が下限差分温度未満または差分温度dT3が上限差分温度以上であると判定すると(ステップS509:No)、設定温度決定処理が実行される(ステップS510)。
ここで、本実施の形態に係るクラウドサーバ5001が実行する設定温度決定処理について、図28を参照しながら詳細に説明する。まず、温度設定部5121は、前述の式(1)の関係式を用いて仮設定温度Tnewを算出する(ステップS551)。次に、温度設定部5121は、算出した仮設定温度Tnewが浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりも予め設定されたマージン温度だけ低い温度よりも高いか否かを判定する(ステップS552)。ここで、温度設定部5121は、仮設定温度Tnewが浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりもマージン温度だけ低い温度よりも高いと判定すると(ステップS552:Yes)、浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりも前述のマージン温度だけ低い温度を脱衣室暖房装置5009の設定温度に決定する(ステップS553)。一方、温度設定部5121は、仮設定温度Tnewが浴室暖房装置3の設定温度Tsbよりもマージン温度だけ低い温度以下の場合、算出した仮設定温度Tnewを脱衣室暖房装置5009の設定温度に決定する(ステップS554)。
図27に戻って、その後、制御情報生成部5116が、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成するとともに、決定した設定温度に基づいて脱衣室を暖房するよう脱衣室暖房装置5009を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009へ送信する(ステップS511)。次に、再びステップS501の処理が実行される。
クラウドサーバ5001は、この一連の暖房制御処理を実行することにより、図29のグラフLT1に示すように、浴室の温度Tb1が居室の温度Tl以下の場合、浴室の温度Tb1と居室の温度Tlとの差分温度が、第1基準差分温度dT1th1以下となるように浴室の温度Tbを制御する。そして、クラウドサーバ5001は、例えばグラフLT2に示すように、浴室の温度Tb2と居室の温度Tlとの差分温度が第1基準差分温度dT1th1以下となるように、浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009を制御する。一方、クラウドサーバ5001は、グラフLT3に示すように、浴室の温度Tb3が居室の温度Tlよりも高い場合、第1基準差分温度dT1th1以下となるように浴室暖房装置3および脱衣室暖房装置5009を制御することを回避する。
以上説明したように、本実施の形態に係る暖房システムによれば、温度設定部5121が、浴室の温度と脱衣室の温度との差分温度が予め設定された下限差分温度未満または予め設定された上限差分温度以上である場合、脱衣室暖房装置5009の設定温度を、浴室暖房装置3の設定温度と居室の温度とのいずれか一方よりも高く且つ他方よりも低い温度に設定する。これにより、浴室暖房装置3と脱衣室暖房装置5009との両方を運転させる場合に、脱衣室暖房装置5009での消費電力を浴室暖房装置3での消費電力に比べて低く抑えることができる。また、浴室、脱衣室、居室の順に温度が漸減または漸増する環境を実現することができるので、利用者が例えば浴室から居室へ移動する際の利用者の快適性を高めることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態に係る暖房システムでは、推定部が、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度と利用者の居室の温度と、浴槽へ供給される湯量と、浴槽へ供給される湯の温度と、浴槽を有する建物の外の気温と、から浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否および暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを用いて、浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定する点で実施の形態1に係る暖房システムと相違する。
本実施の形態に係る暖房システムは、図30に示すように、浴室に設置され浴室を暖房する浴室暖房装置6003と、脱衣室に設置され脱衣室を暖房する脱衣室暖房装置6009と、浴室を有する建物の外の気温を検出する外気温検出装置6010と、クラウドサーバ5001と、を備える。なお、図30において、実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。また、この暖房システムは、浴室の浴槽へ湯を供給する給湯機6005と、浴室に設置された照明器具6と、ともに使用される。浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009、空気調和機4、給湯機6005、照明器具6および外気温検出装置6010は、建物内に敷設された局所ネットワークNW2に接続されている。
浴室暖房装置6003には、利用者による操作を受け付けるための操作機器6035が接続されている。利用者が操作機器6035に対して予め設定された操作を行うと、浴室暖房装置6003は、その操作内容を示す操作情報をクラウドサーバ6001へ送信する。また、浴室暖房装置6003は、クラウドサーバ6001から取得した制御情報に基づいて暖房運転を開始する際、制御情報に対応する操作情報をクラウドサーバ6001へ送信する。
脱衣室暖房装置6009も、利用者による操作を受け付けるための操作機器6095が接続されている。利用者が操作機器6095に対して予め設定された操作を行うと、脱衣室暖房装置6009は、その操作内容を示す操作情報をクラウドサーバ6001へ送信する。また、脱衣室暖房装置6009は、クラウドサーバ6001から取得した制御情報に基づいて暖房運転を開始する際、制御情報に対応する操作情報をクラウドサーバ6001へ送信する。
給湯機6005は、実施の形態1で説明した給湯機5と同様に、ヒートポンプ53と駆動部52と制御ユニット51と出湯センサ56とを備える。また、給湯機6005は、実施の形態2で説明した給湯機2005と同様に、浴室の浴槽に貯えられた湯の温度を検知する使用湯温度センサ2054も備える。ここで、制御ユニット51は、クラウドサーバ6001から後述する出湯情報要求情報を取得すると、出湯センサ56により検知される出湯状態に基づいて、出湯量情報を生成するとともに、使用湯温度センサ2054により検知された温度に基づいて、出湯温度情報を生成する。そして、制御ユニット51は、生成した出湯量情報と出湯温度情報とをクラウドサーバ2001へ送信する。
照明器具6は、利用者により点灯操作または消灯操作が行われる毎にその操作内容を示す操作情報をクラウドサーバ6001へ送信する。また、照明器具6は、クラウドサーバ6001から取得した制御情報に基づいて点灯動作または消灯動作を行う際、制御情報に対応する操作情報をクラウドサーバ6001へ送信する。
外気温検出装置6010は、浴槽を有する建物の外の温度を計測する温度センサ(図示せず)を有し、温度センサにより検出される温度を示す外気温情報を生成する。外気温検出装置6010は、クラウドサーバ6001から後述する温度要求情報を取得すると、前述の外気温情報を生成してクラウドサーバ6001へ送信する。
クラウドサーバ6001は、実施の形態1で説明したクラウドサーバ1と同様のハードウェア構成を有し、暖房制御装置として機能する。なお、以下において、実施の形態1で説明したクラウドサーバ1と同様のハードウェア構成については図2と同一の符号を用いて説明する。CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部に読み出して実行することにより、図31に示すように、湯張り開始検知部6111、入浴開始検知部112、温度取得部6114、推定部6115、制御情報生成部6116、制御情報送信部6117、出湯情報取得部6122、外気温取得部6124、操作情報取得部6125およびモデル生成部6126として機能する。なお、図31において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、補助記憶部103は、入浴履歴記憶部6131と、出湯履歴記憶部6132と、室内温度履歴記憶部6133と、外気温履歴記憶部6134と、操作履歴記憶部6135と、モデル記憶部6136と、を有する。入浴履歴記憶部6131は、例えば図32(A)に示すように、過去の給湯機6005による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを日付情報に対応づけて記憶する。
図31に戻って、出湯履歴記憶部6132は、浴槽へ供給される湯の出湯量を示す出湯量情報と温度を示す出湯温度情報とを、予め設定された出湯量・出湯温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて記憶する。室内温度履歴記憶部6133は、浴室内の温度を示す情報と脱衣室の温度を示す情報と居室の温度を示す情報とを、予め設定された温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて記憶する。外気温履歴記憶部6134は、浴室を有する建物の外の温度を示す外気温情報を、前述の温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて記憶する。操作履歴記憶部6135は、例えば図4(B)に示すように、暖房要否判定時期の湯張り開始時刻に対する遅延時間を示す遅延時間情報と、湯張り開始時における利用者への入浴開始時刻の問合せ要否を示す問合せ要否情報と、を、利用者識別情報に対応づけて記憶する。
操作履歴記憶部6135は、例えば図32(B)に示すように、操作が行われた操作対象機器を識別する操作対象機器識別情報と、操作内容を示す操作内容情報と、操作が行われたときの設定温度を示す設定温度情報と、操作が行われた時刻を示す操作時刻情報と、を、操作が行われた日付を示す日付情報に対応づけて時系列で記憶する。
モデル記憶部6136は、浴室の温度と脱衣室の温度と利用者の居室の温度と浴槽へ供給される湯量と浴槽へ供給される湯の温度と浴槽を有する建物の外の気温とから、浴室と脱衣室との暖房の要否および暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを示すモデル情報を記憶する。この学習済モデルは、例えば入力層、中間層および出力層から構成されるニューラルネットワークであり、暖房が必要な場合、浴室の温度と脱衣室の温度と利用者の居室の温度と浴槽へ供給される湯量と浴槽へ供給される湯の温度と浴槽を有する建物の外の気温が入力層に入力されると、暖房の開始時期を示す数値が出力される。一方、学習済モデルは、暖房が不要な場合、暖房が不要であることを示す予め設定された数値が出力層から出力される。また。モデル記憶部6136は、浴室の温度と脱衣室の温度と利用者の居室の温度と浴槽へ供給される湯量と浴槽へ供給される湯の温度と浴槽を有する建物の外の気温とから、浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009それぞれの設定温度を推定するための学習済モデルを示すモデル情報も記憶する。この学習済モデルは、例えばニューラルネットワークであり、浴室の温度と脱衣室の温度と利用者の居室の温度と浴槽へ供給される湯量と浴槽へ供給される湯の温度と浴槽を有する建物の外の気温が入力層に入力されると、浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009それぞれの設定温度を示す数値が出力される。
図31に戻って、湯張り開始検知部6111は、給湯機6005から浴室の浴槽への湯張りを開始したことを通知する湯張り通知情報を取得すると、湯張りが開始したことを検知し、湯張り通知情報を取得した時刻を示す湯張り開始時刻情報を、日付情報に対応づけて入浴履歴記憶部131に記憶させる。また、湯張り開始検知部6111は、取得した湯張り開始通知情報を推定部6115に通知する。
温度取得部6114は、浴室暖房装置6003に対して浴室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を浴室暖房装置6003へ送信することにより、浴室暖房装置6003から室内温度情報を取得する。また、温度取得部6114は、空気調和機4に対して居室の温度を示す居室温度情報の送信を要求する温度要求情報を空気調和機4へ送信することにより、空気調和機4から居室温度情報を取得する。更に、温度取得部6114は、脱衣室暖房装置6009に対して脱衣室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を脱衣室暖房装置6009へ送信することにより、脱衣室暖房装置6009から室内温度情報を取得する。温度取得部6114は、取得した室内温度情報および居室温度情報を、前述の温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて室内温度履歴記憶部6133に記憶させる。
出湯情報取得部6122は、給湯機6005に対して前述の出湯量情報および出湯温度情報の送信を要求する出湯情報要求情報を給湯機6005へ送信することにより、給湯機6005から出湯量情報および出湯温度情報を取得する。つまり、出湯情報取得部6122は、浴槽へ供給される湯量を示す出湯量情報を取得する出湯量取得部として機能するとともに、浴槽へ供給される湯の温度を示す出湯温度情報を取得する出湯温度取得部として機能する。温度取得部6114は、取得した出湯量情報および出湯温度情報を、前述の出湯量・出湯温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて出湯履歴記憶部6132に記憶させる。
外気温取得部6124は、外気温検出装置6010に対して外気温を示す外気温情報の送信を要求する外気温情報要求情報を外気温検出装置6010へ送信することにより、外気温検出装置6010から外気温情報を取得する。外気温取得部6124は、取得した外気温情報を、前述の温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて外気温履歴記憶部6134に記憶させる。
操作情報取得部6125は、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009および照明器具6それぞれから送信される操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を抽出する。そして、操作情報取得部6125は、抽出した操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を、操作情報を取得した日付を示す日付情報に対応づけて操作履歴記憶部6135に時系列で記憶させる。
推定部6115は、浴室の室内温度情報と脱衣室の室内温度情報と居室温度情報と出湯量情報と出湯温度情報と外気温情報とから浴室の暖房の要否および浴室の暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを用いて、浴室の暖房が必要な場合における暖房の開始時期および照明器具6の点灯開始時期を推定する。また、推定部6115は、浴室の室内温度情報と脱衣室の室内温度情報と居室温度情報と出湯量情報と出湯温度情報と外気温情報とから浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009の設定温度を推定するための学習済モデルを用いて、浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009の設定温度を推定する。
制御情報生成部6116は、推定部6115により推定された浴室の暖房が必要な場合における暖房の開始時期、照明器具6の点灯開始時期、浴室暖房装置6003の設定温度および脱衣室暖房装置6009の設定温度に基づいて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009および照明器具6を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部6117は、生成された制御情報を浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009および照明器具6へ送信する。
モデル生成部6126は、入浴履歴記憶部6231が記憶する湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、過去の各日における学習済モデルを生成するために使用する教師データに対応する期間を特定する。また、モデル生成部6126は、操作履歴記憶部6135が記憶する操作対象機器識別情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報の中から、過去の各日の特定した期間内における操作対象機器識別情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を抽出する。そして、モデル生成部6126は、室内温度履歴記憶部6133が記憶する室内温度情報および居室温度情報と、出湯履歴記憶部6132が記憶する出湯量情報および出湯温度情報と、外気温履歴記憶部6134が記憶する外気温情報と、抽出した操作対象機器識別情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報と、を用いて学習済モデルを生成する。モデル生成部6126は、生成した学習済モデルを示すモデル情報でモデル記憶部6136が記憶するモデル情報を更新する。
次に、本実施の形態に係る暖房システムの動作について、図33から図36を参照しながら説明する。まず、利用者が操作機器55に対して浴槽の湯張りを開始させるための操作を行ったとする。この場合、給湯機6005は、浴槽の湯張りを開始する(ステップS6001)。次に、給湯機6005が、湯張りを開始したことを通知する湯張り開始通知情報を生成し(ステップS6002)、生成された湯張り開始通知情報が、給湯機6005からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6003)。一方、クラウドサーバ1は、湯張り開始通知情報を取得すると、湯張り開始通知情報を取得した時刻を示す湯張り開始時刻情報を用いて入浴履歴記憶部131が記憶する湯張り開始時刻情報を更新する(ステップS6004)。
続いて、予め設定された出湯量・出湯温度取得時期が到来すると、給湯機6005に対して前述の出湯量情報および出湯温度情報の送信を要求する出湯情報要求情報が、クラウドサーバ6001から給湯機6005へ送信される(ステップS6005)。一方、給湯機6005は、出湯情報要求情報を取得すると、出湯センサ56により検知される出湯状態に基づいて、出湯量情報を生成するとともに、使用湯温度センサ2054により検知された温度に基づいて、出湯温度情報を生成する(ステップS6006)。その後、生成された出湯量情報および出湯温度情報が、給湯機6005からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6007)。ここで、クラウドサーバ6001は、給湯機6005から送信された出湯量情報および出湯温度情報を取得すると、取得した出湯量情報および出湯温度情報を出湯履歴記憶部6132に記憶させる。
また、予め設定された温度取得時期が到来すると、浴室暖房装置6003に対して前述の室内温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ6001から浴室暖房装置6003へ送信される(ステップS6008)。一方、浴室暖房装置6003は、温度要求情報を受信すると、浴室の温度を示す室内温度情報を生成し(ステップS6009)、生成された室内温度情報が、浴室暖房装置6003からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6010)。次に、脱衣室暖房装置6009に対して脱衣室の温度を示す室内温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ6001から脱衣室暖房装置6009へ送信される(ステップS6011)。一方、脱衣室暖房装置6009は、温度要求情報を受信すると、温度センサにより検知される脱衣室の温度を示す室内温度情報を生成する(ステップS6012)。続いて、生成された室内温度情報が、脱衣室暖房装置6009からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6013)。
その後、図34に示すように、空気調和機4に対して前述の居室温度情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ6001から空気調和機4へ送信される(ステップS6014)。一方、空気調和機4は、温度要求情報を受信すると、居室温度情報を生成し(ステップS6015)、生成された居室温度情報が、空気調和機4からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6016)。ここで、クラウドサーバ6001は、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009、空気調和機4それぞれから送信された室内温度情報、居室温度情報を取得すると、取得した室内温度情報、居室温度情報を室内温度履歴記憶部6133に記憶させる。次に、外気温検出装置6010に対して前述の外気温情報の送信を要求する温度要求情報が、クラウドサーバ6001から外気温検出装置6010へ送信される(ステップS6017)。一方、外気温検出装置6010は、温度要求情報を受信すると、外気温情報を生成し(ステップS6018)、生成された外気温情報が、外気温検出装置6010からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6019)。ここで、クラウドサーバ6001は、外気温検出装置6010から送信された外気温情報を取得すると、取得した外気温情報を外気温履歴記憶部6134に記憶させる。
続いて、予め設定された推定時期が到来すると、クラウドサーバ6001は、モデル記憶部6136が記憶する情報が示す学習済モデルを用いて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの暖房開始時期および照明器具6の点灯開始時期を推定する(ステップS6020)。その後、クラウドサーバ6001は、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの設定温度を推定する(ステップS6021)。次に、クラウドサーバ6001は、推定した浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの暖房開始時期および設定温度に基づいて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009を制御するための制御情報を生成する。また、クラウドサーバ6001は、推定した照明器具6の点灯開始時期に基づいて照明器具6を制御するための制御情報を生成する(ステップS6022)。
続いて、推定された浴室暖房装置6003の暖房開始時期が到来すると、浴室暖房装置6003の暖房運転を開始させるための制御情報が、クラウドサーバ6001から浴室暖房装置6003へ送信される(ステップS6023)。一方、浴室暖房装置6003は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて、設定温度を更新した後(ステップS6024)、浴室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS6025)。その後、浴室暖房装置6003は、取得した制御情報に対応する操作情報を生成し(ステップS6026)、生成された操作情報が浴室暖房装置6003からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6027)。ここで、クラウドサーバ6001は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を抽出して操作履歴記憶部6135に記憶させる。
次に、推定された脱衣室暖房装置6009の暖房開始時期が到来すると、脱衣室暖房装置6009の暖房運転を開始させるための制御情報が、クラウドサーバ6001から脱衣室暖房装置6009へ送信される(ステップS6028)。一方、脱衣室暖房装置6009は、制御情報を取得すると、図35に示すように、取得した制御情報に基づいて、設定温度を更新した後(ステップS6029)、脱衣室を暖房する暖房運転を開始する(ステップS6030)。その後、脱衣室暖房装置6009は、取得した制御情報に対応する操作情報を生成し(ステップS6031)、生成された操作情報が脱衣室暖房装置6009からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6032)。ここで、クラウドサーバ6001は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を抽出して操作履歴記憶部6135に記憶させる。
次に、推定された照明器具6の点灯開始時期が到来すると、照明器具6の点灯を開始させるための制御情報が、クラウドサーバ6001から照明器具6へ送信される(ステップS6033)。一方、照明器具6は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて、点灯を開始する(ステップS6034)。続いて、照明器具6は、取得した制御情報に対応する操作情報を生成し(ステップS6035)、生成された操作情報が照明器具6からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6036)。ここで、クラウドサーバ6001は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を抽出して操作履歴記憶部6135に記憶させる。
その後、クラウドサーバ6001が、取得した操作情報に基づいて、利用者の入浴開始を検知すると(ステップS6037)、入浴開始を検知した時刻を示す入浴開始時刻情報を用いて入浴履歴記憶部131が記憶する入浴開始時刻情報を更新する(ステップS6038)。
また、利用者による湯張り開始後、利用者の入浴が検知される前までの間に利用者が手動で浴室暖房装置6003を停止させる操作を行ったとする。この場合、浴室暖房装置6003は、暖房運転を停止し(ステップS6039)、暖房運転を停止したことを示す操作情報を生成する(ステップS6040)。次に、生成された操作情報が、浴室暖房装置6003からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6041)。一方、クラウドサーバ6001は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報が同じであり且つ浴室暖房装置6003の運転の開始を示す操作内容情報と、これに対応する設定温度情報および操作時刻情報を削除する形で、操作履歴記憶部6135が記憶する操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を更新する(ステップS6042)。
続いて、図36に示すように、利用者による湯張り開始後、利用者の入浴が検知される前までの間に利用者が手動で停止している浴室暖房装置6003の運転を開始させる操作を行ったとする。この場合、浴室暖房装置6003は、暖房運転を開始し(ステップS6043)、暖房運転を開始したことを示す操作情報を生成する(ステップS6044)。その後、生成された操作情報が、浴室暖房装置6003からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6045)。一方、クラウドサーバ6001は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を追加する形で、操作履歴記憶部6135が記憶する操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を更新する(ステップS6046)。
次に、利用者による湯張り開始後、利用者の入浴が検知される前までの間に利用者が手動で停止している浴室暖房装置6003の設定温度を変更する操作を行ったとする。この場合、浴室暖房装置6003は、設定温度を変更し(ステップS6047)、設定温度を変更したことを示す操作情報を生成する(ステップS6048)。続いて、生成された操作情報が、浴室暖房装置6003からクラウドサーバ6001へ送信される(ステップS6049)。一方、クラウドサーバ6001は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報に対応する設定温度情報を更新する形で、操作履歴記憶部6135が記憶する操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を更新する(ステップS6050)。
その後、予め設定されたモデル更新時期が到来すると、クラウドサーバ6001は、室内温度履歴記憶部6133が記憶する室内温度情報および居室温度情報と、出湯履歴記憶部6132が記憶する出湯量情報および出湯温度情報と、外気温履歴記憶部6134が記憶する外気温情報と、操作履歴記憶部6135が記憶する操作対象機器識別情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報と、を用いて学習済モデルを生成する(ステップS6051)。次に、クラウドサーバ6001は、生成した学習済モデルを示す情報でモデル記憶部6136が記憶する情報を更新する(ステップS6052)。
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ6001が実行する暖房制御処理について、図37および図38を参照しながら説明する。まず、図37に示すように、湯張り開始検知部6111は、給湯機5から湯張り開始通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS601)。湯張り開始検知部6111が、未だ湯張り開始通知情報を取得していないと判定する限り(ステップS601:No)、後述のステップS621の処理が実行される。一方、湯張り開始検知部6111は、湯張り開始通知情報を取得したと判定すると(ステップS601:Yes)、湯張り開始通知情報を取得した時刻を示す湯張り開始時刻情報を生成し、生成した湯張り開始時刻情報を用いて入浴履歴記憶部131が記憶する湯張り開始時刻情報を更新する(ステップS602)。
次に、出湯情報取得部6122は、予め設定された出湯量・出湯温度取得時期が到来したか否かを判定する(ステップS603)。出湯情報取得部6122が、未だ出湯量・出湯温度取得時期が到来していないと判定すると(ステップS603:No)、後述のステップS606の処理が実行される。一方、出湯情報取得部6122は、出湯量・出湯温度取得時期が到来したと判定すると(ステップS603:Yes)、前述の出湯情報要求情報を給湯機6005へ送信する(ステップS604)。そして、出湯情報取得部6122は、給湯機6005から出湯情報要求情報に応じて送信される出湯状態および出湯温度情報を取得する(ステップS605)。ここで、出湯情報取得部6122は、取得した出湯量情報および出湯温度情報を、出湯量・出湯温度取得時期を示す時刻情報に対応づけて出湯履歴記憶部6132に記憶させる。
続いて、温度取得部6114は、予め設定された温度取得時期が到来したか否かを判定する(ステップS606)。温度取得部6114が、未だ温度取得時期が到来していないと判定すると(ステップS606:No)、後述のステップS609の処理が実行される。一方、温度取得部6114は、温度取得時期が到来したと判定すると(ステップS606:Yes)、前述の温度要求情報を、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009、空気調和機4および外気温検出装置6010へ送信する(ステップS607)。そして、温度取得部5114は、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009、空気調和機4および外気温検出装置6010それぞれから温度要求情報に応じて送信された室内温度情報、居室温度情報および外気温情報を取得する(ステップS608)。
次に、推定部6115は、予め設定された推定時期が到来したか否かを判定する(ステップS609)。推定部6115が、未だ推定時期が到来していないと判定すると(ステップS609:No)、再びステップS603以降の処理が実行される。一方、推定部6115は、推定時期が到来したと判定すると(ステップS609:Yes)、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009の暖房開始時期および照明器具6の点灯開始時期の推定を実行する。ここで、推定部6115は、モデル記憶部6136が記憶する情報が示す学習済モデルを用いて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの暖房開始時期および照明器具6の点灯開始時期を推定する(ステップS610)。次に、推定部6115は、推定された暖房開始時期、点灯開始時期が存在するか否かを判定する(ステップS611)。推定部6115が、推定された暖房開始時期、点灯開始時期が存在しないと判定した場合(ステップS611:No)、後述のステップS618の処理が実行される。
一方、推定部6115が、推定された暖房開始時期、点灯開始時期が存在すると判定したとする(ステップS611:Yes)。この場合、推定部6115は、モデル記憶部6136が記憶する情報が示す学習済モデルを用いて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの設定温度を推定する(ステップS612)。続いて、制御情報生成部6116は、推定部6115により推定された浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの暖房開始時期および設定温度に基づいて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009を制御するための制御情報を生成する。また、制御情報生成部6116は、推定した照明器具6の点灯開始時期に基づいて照明器具6を制御するための制御情報を生成する(ステップS613)。
その後、制御情報送信部6117は、図38に示すように、推定された浴室暖房装置6003または脱衣室暖房装置6009の暖房開始時期、或いは、照明器具6の点灯開始時期が到来したか否かを判定する(ステップS614)。制御情報送信部6117は、推定された浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009の暖房開始時期、照明器具6の点灯開始時期のいずれもが未だ到来していないと判定すると(ステップS614:No)、後述のステップS616の処理が実行される。一方、制御情報送信部6117が、推定された浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009の暖房開始時期、照明器具6の点灯開始時期のいずれかが到来したと判定したとする(ステップS614:Yes)。この場合、制御情報送信部6117が、推定された暖房開始時期に対応する制御情報または点灯開始時期に対応する制御情報を、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009または照明器具6へ送信する(ステップS615)。
次に、操作情報取得部6125は、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009または照明器具6から送信された操作情報を取得したか否かを判定する(ステップS616)。操作情報取得部6125が、未だ操作情報を取得していないと判定すると(ステップS616:No)、後述のステップS618の処理が実行される。一方、操作情報取得部6125は、操作情報を取得したと判定すると(ステップS616:Yes)、取得した操作情報に含まれる操作対象機器情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報を抽出して操作履歴記憶部6135に記憶させる(ステップS617)。
続いて、入浴開始検知部112は、取得した操作情報に基づいて、利用者の入浴開始を検知したか否かを判定する(ステップS618)。入浴開始検知部112が、未だ利用者の入浴開始を検知していないと判定すると(ステップS618:No)、後述のステップS620の処理が実行される。一方、入浴開始検知部112が、利用者の入浴開始を検知したと判定すると(ステップS618:Yes)、入浴開始を検知した時刻を示す入浴開始時刻情報を用いて入浴履歴記憶部131が記憶する入浴開始時刻情報を更新する(ステップS619)。
その後、入浴開始検知部112は、予め設定された開始時期推定対象期間が終了したか否かを判定する(ステップS620)。入浴開始検知部112が、未だ開始時期推定対象期間が終了していないと判定すると(ステップS620:No)、再びステップS613の処理が実行される。一方、入浴開始検知部112が、開始時期推定対象期間が終了したと判定したとする(ステップS620:Yes)。この場合、モデル生成部6126は、予め設定されたモデル更新時期が到来したか否かを判定する(ステップS621)。モデル生成部6126が、モデル更新時期が未だ到来していないと判定すると(ステップS621:No)、再びステップS601の処理が実行される。一方、モデル生成部6126は、モデル更新時期が到来したと判定すると(ステップS621:Yes)、室内温度履歴記憶部6133が記憶する室内温度情報および居室温度情報と、出湯履歴記憶部6132が記憶する出湯量情報および出湯温度情報と、外気温履歴記憶部6134が記憶する外気温情報と、操作履歴記憶部6135が記憶する操作対象機器識別情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報と、を用いて学習済モデルを生成する(ステップS622)。次に、モデル生成部6126は、生成した学習済モデルを示すモデル情報でモデル記憶部6136が記憶するモデル情報を更新する(ステップS623)。続いて、再びステップS601の処理が実行される。
ここで、給湯機6005の出湯量および出湯温度、居室温度、脱衣室の室内温度、浴室の室内温度および外気温が、それぞれ、例えば図39に示すように推移するとする。なお、図39において、給湯機6005の出湯量をVs、給湯機6005の出湯温度をTs、居室温度をTl、脱衣室の室内温度をTd、浴室の室内温度をTb、外気温をToで表している。そして、推定部6115は、湯張り開始後湯張り終了までの間の給湯機6005の出湯量Vs、給湯機6005の出湯温度Ts、居室温度Tl、脱衣室の室内温度Td、浴室の室内温度Tbおよび外気温Toの推移に基づいて、浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009の運転を開始する時期並びに照明器具6の点灯を開始する時期を推定する。また、モデル生成部6126は、湯張り開始後湯張り終了までの間の給湯機6005の出湯量Vs、給湯機6005の出湯温度Ts、居室温度Tl、脱衣室の室内温度Td、浴室の室内温度Tbおよび外気温Toの推移と、湯張り終了後の操作時期推定対象期間内における浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009の運転開始時期の実績並びに照明器具6の点灯開始時期の実績と、に基づいて、学習済モデルを生成する。
以上説明したように、本実施の形態に係る暖房システムによれば、推定部6115が、前述の学習済モデルを用いて、浴室暖房装置6003、脱衣室暖房装置6009それぞれの暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定する。また、推定部6115は、更に、学習済モデルを用いて、浴室暖房装置6003の設定温度と脱衣室暖房装置6009の設定温度を推定する。そして、制御情報生成部6116が、推定部6115により推定される暖房開始時期と設定温度とに基づいて、浴室暖房装置6003と脱衣室暖房装置6009の制御情報を生成する。これにより、浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009それぞれがより的確に制御される。
また、本実施の形態に係る暖房システムによれば、モデル生成部6126が、利用者の操作対象機器識別情報、操作内容情報、設定温度情報および操作時刻情報と、を用いて、学習済モデルを示すモデル情報を予め設定されたモデル更新時期が到来する毎に更新するので、浴室暖房装置6003および脱衣室暖房装置6009の暖房開始時期および設定温度を利用者の嗜好に適合したものとすることができ、快適性が向上する。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば、空気調和機4が複数ある場合は、リビングに設置された空気調和機4から取得した居室温度情報を居室の温度として使用する。また、例えば次のようにしても良い。空気調和機4が人感センサを備え、居室内の人の在不在情報を居室温度情報とともにクラウドサーバに送信する。ここで人の在不在情報とは、空気調和機4が温度要求情報を受信するまでの一定時間内に空気調和機4の人感センサが人を検出した頻度である。この場合、クラウドサーバは、人を検出した頻度が高い空気調和機4から取得した居室温度情報を居室の温度として使用する。これ以外に、人の在不在情報の代わりに、空気調和機4の稼働時間を居室温度情報とともにクラウドサーバに送信してもよい。この場合、クラウドサーバは、稼働時間が最も長い空気調和機4から取得した居室温度情報を居室の温度として使用する。本構成によれば、このようにすることで入浴するユーザに対する居室と浴室の温度差を正確に測定することができる。
また、例えば、暖房制御装置が、湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、湯張りを開始した時刻後における浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定し、暖房要否判定時期が到来すると、浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値に基づいて、浴室の暖房の要否を判定するものであってもよい。
本変形例に係る暖房システムは、例えば図40に示すように、浴室に設置され浴室を暖房する浴室暖房装置3と、クラウドサーバ3001と、端末装置7と、を備える。なお、図40において、実施の形態1、2と同様の構成については図1および図14と同一の符号を付している。また、この暖房システムは、給湯機2005と、空気調和機4と、照明器具6と、ともに使用される。また、浴室暖房装置3、空気調和機4、給湯機2005および照明器具6は、浴室を有する建物内に敷設された局所ネットワークNW2に接続されている。また、局所ネットワークNW2は、ルータ8を介して広域ネットワークNW1に接続されている。
クラウドサーバ3001は、実施の形態1で説明したクラウドサーバ1と同様のハードウェア構成を有し、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、広域通信部106と、計時部107と、バス109と、を備え、暖房制御装置として機能する。補助記憶部103は、クラウドサーバ3001の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部に読み出して実行することにより、図41に示すように、湯張り開始検知部111、入浴開始検知部112、暖房要否判定条件設定部113、温度取得部3114、暖房要否判定部3115、制御情報生成部116、制御情報送信部117、通知部3118、指令取得部119、入浴判定部120、湯張り時期判定部121および暖房要否判定時期特定部122として機能する。なお、図41において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、補助記憶部103は、入浴履歴記憶部131と、暖房要否判定条件記憶部132と、を有する。
温度取得部3114は、実施の形態2で説明した温度取得部2114と同様に、浴室暖房装置3に対して室内温度情報の送信を要求する温度要求情報を浴室暖房装置3へ送信することにより、浴室暖房装置3から室内温度情報を取得する。また、温度取得部3114は、取得した室内温度情報を暖房要否判定部3115に通知する。また、温度取得部2114は、空気調和機4に対して居室温度情報の送信を要求する温度要求情報を空気調和機4へ送信することにより、空気調和機4から居室温度情報を取得する。温度取得部3114は、取得した居室温度情報を暖房要否判定部3115に通知する。更に、温度取得部3114は、給湯機2005に対して使用湯温度情報の送信を要求する温度要求情報を給湯機2005へ送信することにより、給湯機2005から使用湯温度情報を取得する。温度取得部2114は、取得した使用湯温度情報を暖房要否判定部3115に通知する。
暖房要否判定部3115は、実施の形態2で説明した暖房要否判定部2115と同様に、室内温度情報が示す浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ浴室の温度と居室温度情報が示す居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度以上である場合、浴室の暖房が必要と判定する。また、暖房要否判定部3115は、浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ浴室の温度と居室の温度との第1差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満である場合、浴室の温度と使用湯温度情報が示す湯の温度との第2差分温度の絶対値が第2基準差分温度以上であるときも、浴室の暖房が必要と判定する。
通知部3118は、暖房要否判定条件記憶部132が記憶する問合せ要否情報が利用者への問合せ要に設定されている場合、湯張り開始が検知されたとき、前述の入浴開始時刻要求情報を端末装置7へ送信する。また、通知部3118は、浴室の温度が第1基準温度以下であり且つ前述の第1差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満であるとともに、前述の第2差分温度の絶対値が第2基準差分温度未満である場合、第1差分温度の絶対値が第1基準差分温度よりも小さい第3基準差分温度以上、或いは、第2差分温度の絶対値が第2基準差分温度よりも小さい第4基準差分温度以上であるとき、利用者に浴室の暖房の要否を問合せる問合せ情報を端末装置7へ送信する。更に、通知部3118は、入浴判定部120により前述の待機時間内に利用者が入浴を開始していないと判定すると、利用者に対して入浴の開始を促す入浴開始催促情報を生成して端末装置7へ送信する。また、通知部3118は、湯張り時期判定部121により湯張り時期の見直しを利用者に促すと判定されると、湯張り時期の見直しを利用者に促す湯張り時期見直し提案情報を生成して端末装置7へ送信する。更に、通知部3118は、制御情報送信部117が浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に浴室暖房装置3の運転を開始したことを通知する開始通知情報を端末装置7へ送信する。また、通知部2118は、制御情報送信部117が浴室の暖房を停止するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を浴室暖房装置3へ送信した後、利用者に浴室暖房装置3の運転を停止したことを通知する停止通知情報を端末装置7へ送信する。
次に、本変形例に係るクラウドサーバ3001が実行する暖房制御処理について、図42および図43を参照しながら説明する。なお、図42および図43において、実施の形態1、2と同様の処理については、図12、13および図21と同一の符号を付している。まず、図42に示すようにステップS101からS106までの一連の処理が実行されると、暖房要否判定部115は、暖房要否判定時期特定部122により特定された暖房要否判定時期が到来したか否かを判定する(ステップS107)。暖房要否判定部115が、未だ暖房要否判定時期が到来していないと判定すると(ステップS107:No)、後述するステップS116の処理が実行される。一方、暖房要否判定部115が、暖房要否判定時期が到来したと判定すると(ステップS107:Yes)、温度取得部3114が、温度要求情報を、浴室暖房装置3、給湯機2005および空気調和機4へ送信する(ステップS301)。このとき、浴室暖房装置3は、温度要求情報を受信すると、室内温度情報を生成し、給湯機2005は、温度要求情報を受信すると、使用湯温度情報を生成する。そして、空気調和機4は、温度要求情報を受信すると、居室温度情報を生成する。そして、温度取得部3114は、浴室暖房装置3、給湯機2005および空気調和機4それぞれから送信された室内温度情報、使用湯温度情報および居室温度情報を取得する(ステップS302)。次に、暖房要否判定部3115は、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であるか否かを判定する(ステップS204)。続いて、ステップS205からS214までの一連の処理が実行される。その後、図43に示すように、入浴開始検知部112は、照明器具6から前述のオン通知情報を受信したか、或いは、浴室暖房装置3から前述の検知通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS116)。その後、ステップS117以降の一連の処理が実行される。
本構成によれば、これにより、浴槽への湯張りを開始した後、暖房要否判定時期までの間、浴室暖房装置3が無駄に浴室を暖房することと、浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満の場合、浴室暖房装置3が無駄に浴室を暖房することの両方を抑制しつつ、利用者の入浴開始時において浴室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度以上となることを抑制することができる。従って、利用者へのヒートショックを抑制しつつ、浴室暖房装置3の無駄な運転を抑制することによる省エネルギ化を図ることができる。
実施の形態2では、暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以上であると判定すると、制御情報生成部116が、浴室の暖房を停止するように浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成し、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する例について説明した。但し、これに限らず、例えば暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2よりも高いと判定すると、通知部2118が、利用者に対して浴室を暖房するか否かを問い合わせるための問合せ情報を生成して端末装置7へ送信するものであってもよい。この場合、端末装置7は、問合せ情報を受信すると、例えば図44に示すような浴室の暖房を停止するか否かを問い合わせるメッセージを含む操作画面画像M7を表示部704に表示させてもよい。ここで、操作画面画像M7には、浴室の暖房を停止することを示す釦画像BU71と、浴室の暖房を続けることを示す釦画像BU72と、が含まれている。そして、利用者がタッチパッドである入力部705における釦画像BU72に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M2を表示部704から消去し、浴室暖房装置3による浴室暖房が継続する。一方、利用者が、端末装置7が図44に示すような操作画面画像M7を表示部704に表示させた状態で、タッチパッドである入力部705における釦画像BU71に対応する部分をタッチすると、端末装置7は、操作画面画像M7を表示部704から消去するとともに、オフ指令情報を生成してクラウドサーバ2001へ送信するようにすればよい。そして、指令取得部119が、端末装置7からオフ指令情報を取得すると、制御情報生成部116が、浴室の暖房を停止するように浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成し、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信するようにすればよい。
実施の形態2では、暖房要否判定部2115が、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値が第2基準差分温度dT2th1未満であるか否かを判定する例について説明した。但し、これに限らず、実施の形態2において、暖房要否判定部2115が、浴室の温度が予め設定された第1基準温度よりも高く且つ浴室の温度と居室の温度との差分温度が予め設定された第1基準差分温度以上であっても、浴室の温度が予め設定された第2基準温度よりも高い場合、浴室の暖房が不要と判定するものであってもよい。また、暖房要否判定部2115が、浴室の温度と浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度dT2の絶対値についての判定を省略するものであってもよい。
ここで、本変形例に係るクラウドサーバが実行する暖房制御処理について、図45を参照しながら説明する。なお、図45において、実施の形態2と同様の処理については、図21と同一の符号を付している。また、本変形例に係るクラウドサーバの機能構成は、実施の形態2と同様であるため、実施の形態2の機能構成と同一の符号を用いて説明する。まず、ステップS201の処理が実行され、湯張り開始検知部2111が、湯張り開始通知情報を取得したと判定すると(ステップS201:Yes)、温度取得部2114は、前述の温度要求情報を、浴室暖房装置3および空気調和機4へ送信する(ステップS401)。このとき、浴室暖房装置3は、温度要求情報を受信すると、温度センサ35により検知される浴室の温度を示す室内温度情報を生成する。また、空気調和機4は、温度要求情報を受信すると、温度センサ45により検知される居室の温度を示す居室温度情報を生成する。そして、温度取得部2114は、浴室暖房装置3および空気調和機4それぞれから送信された室内温度情報および居室温度情報を取得する(ステップS402)。
次に、暖房要否判定部2115は、受信した室内温度情報が示す浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であるか否かを判定する(ステップS204)。暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1以下であると判定したとする(ステップS204:Yes)。この場合、制御情報生成部116が、浴室を暖房するよう浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する(ステップS210)。その後、通知部2118は、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を開始したことを通知する開始通知情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS211)。次に、再びステップS201の処理が実行される。
暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第1基準温度Tth1よりも高いと判定すると(ステップS204:No)、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2より高いか否かを判定する(ステップS403)。暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以下と判定すると(ステップS403:No)、受信した居室温度情報が示す居室の温度から浴室の温度を差し引いて得られる差分温度dT1を算出し、算出した差分温度dT1が前述の第1基準差分温度dT1th1以上であるか否かを判定する(ステップS404)。暖房要否判定部2115が、差分温度dT1が第1基準差分温度dT1th1以上であると判定すると(ステップS404:Yes)、ステップS210以降の処理が実行される。一方、暖房要否判定部2115が、差分温度dT1が第1基準差分温度dT1th1未満であると判定すると(ステップS404:No)、後述のステップS213以降の処理が実行される。
また、ステップS403において、暖房要否判定部2115が、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2よりも高いと判定すると(ステップS403:Yes)、制御情報生成部116は、浴室暖房装置3が暖房運転中であるか否かを判定する(ステップS213)。制御情報生成部116が、浴室暖房装置3が停止中であると判定すると(ステップS213:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、制御情報生成部116は、浴室暖房装置3が暖房運転中であると判定すると(ステップS213:Yes)、浴室の暖房を停止するように浴室暖房装置3を制御するための制御情報を生成する。そして、制御情報送信部117が、生成された制御情報を浴室暖房装置3へ送信する(ステップS214)。続いて、通知部2118は、利用者に対して浴室暖房装置3が暖房運転を停止したことを通知する停止通知情報を生成して端末装置7へ送信する(ステップS215)。その後、再びステップS201の処理が実行される。
本変形例に係るクラウドサーバは、この一連の暖房制御処理を実行することにより、図46に示すように、浴室の温度Tbが第2基準温度Tth2よりも高い場合、浴室暖房装置3を停止させる。また、クラウドサーバは、浴室の温度Tが第2基準温度Tth2以下且つ第1基準温度Tth1以上であり、居室の温度Tlから浴室の温度Tbを差し引いて得られる差分温度dT1が、第1基準差分温度dT1th1以上である場合、浴室暖房装置3を運転させる。更に、クラウドサーバは、浴室の温度Tbが第1基準温度Tth1以下の場合、浴室暖房装置3を運転させる。
なお、本変形例では、クラウドサーバが、図45に示す暖房制御処理を実行することにより、浴室暖房装置3を制御する例について説明した。但し、これに限らず、クラウドサーバが、図45に示す暖房制御処理を実行することにより、浴室の近くに設けられた脱衣室に設置された脱衣室暖房装置(図示せず)を制御するものであってもよい。
ところで、浴室の温度が第1基準温度よりも例えば2℃から3℃程度高く且つ居室の温度との温度差が第1基準差分温度よりも大きい場合並びに浴室の温度が第1基準温度よりも低い場合には、浴室暖房装置3を暖房運転させることにより利用者の快適性を維持する必要がある。一方、例えば浴室の温度と居室の温度との温度差が第1基準差分温度よりも大きいが、浴室の温度が例えば30℃程度と比較的高い場合には、利用者の快適性の観点から浴室の暖房は不要である。
これに対して、本構成によれば、暖房要否判定部2115が、居室の温度が第1基準温度よりも低い場合には居室の温度と浴室の温度との温度差に関わらず浴室暖房装置3を運転させるので、利用者の快適性を高めることができる。また、本構成によれば、暖房要否判定部2115が、居室の温度と浴室の温度との差分温度が第1基準差分温度以上であっても、浴室の温度が第1基準温度よりも高い第2基準温度以下であれば、浴室の暖房を不要と判定する。これにより、浴室暖房装置3を無駄に運転させることを抑制できる。そして、利用者が暖房不要と感じて手動で浴室暖房装置3の運転を停止させる頻度を低減できるので、その分、利用者の利便性を高めることもできる。
実施の形態1、2では、クラウドサーバ1、2001が、それぞれ、浴室に設置された浴室暖房装置3を制御する例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばクラウドサーバが、前述の脱衣室暖房装置(図示せず)を制御するものであってもよい。この場合、クラウドサーバにおいて、暖房要否判定時期特定部が、浴槽への湯張りの開始が検知された場合、湯張り開始時刻情報と入浴開始時刻情報とに基づいて、湯張りを開始した時刻後における脱衣室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定し、暖房要否判定部が、暖房要否判定時期が到来すると、脱衣室の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、脱衣室の暖房が必要と判定するようにすればよい。そして、クラウドサーバの制御情報生成部が、暖房要否判定部により脱衣室の暖房が必要と判定されると、脱衣室を暖房するよう脱衣室暖房装置を制御するための制御情報を生成するようにすればよい。具体的には、クラウドサーバが、脱衣室暖房装置について、実施の形態1で説明した暖房制御処理を実行することにより脱衣室暖房装置を制御するための制御情報を生成して脱衣室暖房装置へ送信するようにしてもよい。
或いは、クラウドサーバにおいて、温度取得部が、浴室の浴槽への湯張りの開始が検知された場合、脱衣室の温度を示す室内温度情報および居室温度情報を取得するものであってもよい。そして、暖房要否判定部が、脱衣室の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ脱衣室温度情報が示す脱衣室の温度と居室温度情報が示す居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、脱衣室の暖房が必要と判定するものであってもよい。具体的には、クラウドサーバが、脱衣室暖房装置について、実施の形態2で説明した暖房制御処理を実行することにより脱衣室暖房装置を制御するための制御情報を生成して脱衣室暖房装置へ送信するようにしてもよい。
また、クラウドサーバが、浴室暖房装置3と脱衣室暖房装置(図示せず)との両方を並行して制御するものであってもよい。即ち、クラウドサーバが、浴室暖房装置3について実施の形態1、2で説明した暖房制御処理を実行するとともに、これと並行して脱衣室暖房装置について前述のように暖房制御処理を実行するようにしてもよい。この場合、浴室の温度に対する第1基準温度と、脱衣室の温度に対する第1基準温度と、が異なっていてもよい。例えば、浴室の温度に対する第1基準温度が、脱衣室の温度に対する第1基準温度よりも低く設定されていてもよい。本構成によれば、居室、脱衣室、浴室の順に温度が低下している場合において、その温度勾配を細かく設定することができるので、利用者へのヒートショックを抑制できる。
また、暖房要否判定部が、浴室の温度と脱衣室の温度との差分温度の絶対値と、脱衣室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値と、を算出し、算出した絶対値の少なくとも一方が第1基準差分温度以上であるか否かを判定するものであってもよい。ここで、暖房要否判定部は、浴室の温度と脱衣室の温度との差分温度の絶対値と、脱衣室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値と、の両方が第1基準差分温度以上であると判定すると、浴室および脱衣室の両方の暖房が必要と判定する。また、暖房要否判定部は、浴室の温度と脱衣室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度以上であり且つ脱衣室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満であると判定すると、少なくとも浴室の暖房が必要と判定する。一方、暖房要否判定部は、浴室の温度と脱衣室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度未満であり且つ脱衣室の温度と居室の温度との差分温度の絶対値が第1基準差分温度以上であると判定すると、少なくとも脱衣室の暖房が必要と判定する。本構成によれば、居室と脱衣室との間、脱衣室と浴室との間のそれぞれにおける温度差を低減することができるので、利用者へのヒートショックを抑制できる。
また、本開示に係るクラウドサーバ1、2001、3001の各種機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行するクラウドサーバ1、2001、3001を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示版(BBS(Bulletin Board System))にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OS(Operating System)の制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行するクラウドサーバ1、2001、3001として機能する。
以上、本開示の各実施の形態および変形例について説明したが、本開示はこれらに限定されるものではない。本開示は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本開示は、浴室に設置された浴室暖房装置を制御する暖房制御装置として好適である。
1,2001,3001,5001,6001 クラウドサーバ、3,6003 浴室暖房装置、4 空気調和機、5,2005,6005 給湯機、6 照明器具、7 端末装置、8 ルータ、31,41,51,61,2051 制御ユニット、32 ヒータ、33,43 送風ファン、34 人感センサ、35,45 温度センサ、36,55,5095,6035 操作機器、42 圧縮機、52 駆動部、53 ヒートポンプ、56 出湯センサ、62 発光モジュール、63 電源スイッチ、2054 使用湯温度センサ、55 操作機器、101,701 CPU、102,702 主記憶部、103,703 補助記憶部、106,706 広域通信部、107 計時部、109,709 バス、111,2111,6111 湯張り開始検知部、112 入浴開始検知部、113 暖房要否判定条件設定部、114,2114,3114,5114,6114 温度取得部、115,2115,3115,5115 暖房要否判定部、116,5116,6116 制御情報生成部、117,6117 制御情報送信部、118,2118,3118 通知部、119 指令取得部、120 入浴判定部、121 湯張り時期判定部、122 暖房要否判定時期特定部、131 入浴履歴記憶部、132 暖房要否判定条件記憶部、704 表示部、705 入力部、5009,6009 脱衣室暖房装置、5120 設定温度取得部、5121 温度設定部、6115 推定部、6122 出湯情報取得部、6124 外気温取得部、6125 操作情報取得部、6126 モデル生成部、B5 入力欄、BU1,BU3,BU4,BU5,BU6,BU21,BU22,BU71,BU72 釦画像、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7 操作画面画像、NW1 広域ネットワーク、NW2 局所ネットワーク

Claims (26)

  1. 過去の給湯機による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部と、
    前記浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、前記湯張り開始時刻情報と前記入浴開始時刻情報とに基づいて、前記湯張りを開始した時刻後における浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部と、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報を取得する温度取得部と、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記室内温度情報に基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、温度が前記第1基準温度以下である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    暖房制御装置。
  2. 浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部と、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度と前記居室温度情報が示す前記居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    暖房制御装置。
  3. 前記温度取得部は、更に、浴槽に貯えられた使用する湯の温度を示す使用湯温度情報を取得し、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度と前記居室温度情報が示す前記居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度未満である場合、前記浴室の温度と前記使用湯温度情報が示す浴槽に貯えられた湯の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第2基準差分温度以上であるとき、前記浴室の暖房が必要と判定する、
    請求項2に記載の暖房制御装置。
  4. 過去の給湯機による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部と、
    前記湯張り開始時刻情報と前記入浴開始時刻情報とに基づいて、前記湯張りを開始した時刻後における浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部と、を更に備え、
    前記暖房要否判定部は、前記暖房要否判定時期が到来すると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する、
    請求項2または3のいずれか1項に記載の暖房制御装置。
  5. 過去における前記湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と過去の前記入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との時間差の平均値または中間値を、前記湯張り開始時刻に対する前記暖房要否判定時期の遅延時間として算出する暖房要否判定条件設定部を更に備え、
    前記暖房要否判定時期特定部は、前記湯張り開始時刻から前記遅延時間だけ遅延した時刻を前記暖房要否判定時期として特定する、
    請求項1または4に記載の暖房制御装置。
  6. 前記暖房要否判定条件設定部は、更に、過去における前記湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と過去における前記入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との時間差のレンジまたは分散を算出し、算出したレンジまたは分散に基づいて、利用者に対して入浴開始時刻の問合せを行う入浴開始時刻要求情報を端末装置への送信の要否を設定し、
    前記暖房要否判定時期特定部は、前記入浴開始時刻要求情報を前記端末装置へ送信することにより前記端末装置から取得された利用者の入浴開始時刻を示す入浴開始時刻情報に基づいて、前記暖房要否判定時期を特定する、
    請求項5に記載の暖房制御装置。
  7. 前記制御情報生成部が前記制御情報を生成した後、予め設定された待機時間内に利用者が入浴を開始したか否かを判定する入浴判定部と、
    前記入浴判定部により前記待機時間内に前記利用者が入浴を開始していないと判定されると、利用者に対して入浴の開始を促す入浴開始提案情報を生成する通知部と、を更に備える、
    請求項1、4から6のいずれか1項に記載の暖房制御装置。
  8. 現時点から予め設定された湯張り時期判定対象期間だけ遡った時点から現時点までの間において、前記湯張り開始時刻情報が示す湯張り開始時刻と前記入浴開始時刻情報が示す入浴開始時刻との時間差が予め設定された基準時間差以上となる状態が継続した場合、湯張り時期の見直しを利用者に促すと判定する湯張り時期判定部と、
    前記湯張り時期判定部により前記湯張り時期の見直しを前記利用者に促すと判定されると、前記湯張り時期の見直しを利用者に促す湯張り時期変更提案情報を生成する通知部と、を更に備える、
    請求項1、4から7のいずれか1項に記載の暖房制御装置。
  9. 前記浴室の温度が予め設定された第1基準温度よりも高く且つ前記第1基準温度よりも高い第2基準温度以下である場合、利用者に対して前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を問合せる問合せ情報を端末装置へ送信する通知部と、
    前記通知部が前記問合せ情報を前記端末装置へ送信した後、前記端末装置から前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房をオンするよう指令するオン指令情報が送信されると、前記オン指令情報を取得する指令取得部と、を更に備え、
    前記暖房要否判定部は、前記指令取得部が前記オン指令情報を取得すると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    請求項1に記載の暖房制御装置。
  10. 前記制御情報生成部は、前記浴室暖房装置を制御するための制御情報と前記脱衣室暖房装置を制御するための制御情報との両方を生成し、
    前記浴室暖房装置の第1設定温度と前記脱衣室暖房装置の第2設定温度とを取得する設定温度取得部と、
    前記第1設定温度と前記第2設定温度との差分温度が予め設定された下限差分温度以上且つ上限差分温度未満である場合、前記脱衣室暖房装置の第2設定温度を、前記第1設定温度と前記居室の温度とのいずれか一方よりも高く且つ他方よりも低い温度に設定する温度設定部と、を更に備える、
    請求項3に記載の暖房制御装置。
  11. 浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部と、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、または、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が前記第1基準温度よりも高く且つ前記居室温度情報が示す前記居室の温度から前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を差し引いて得られる差分温度が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    暖房制御装置。
  12. 前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が前記第1基準温度よりも高い予め設定された第2基準温度よりも高い場合、温度が前記第2基準温度よりも高い前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が不要と判定し、
    前記制御情報生成部は、前記浴室暖房装置と前記脱衣室暖房装置との少なくとも一方が既に運転を開始している状態において、前記暖房要否判定部により温度が前記第2基準温度よりも高い前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が不要と判定されると、暖房が不要と判定された前記浴室の前記浴室暖房装置と暖房が不要と判定された前記脱衣室の前記脱衣室暖房装置との少なくとも一方を停止させるための制御情報を生成する、
    請求項11に記載の暖房制御装置。
  13. 浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部と、
    前記浴槽へ供給される湯量を示す出湯量情報を取得する出湯量取得部と、
    前記浴槽へ供給される湯の温度を示す出湯温度情報を取得する出湯温度取得部と、
    前記浴槽を有する建物の外の気温を示す外気温情報を取得する外気温取得部と、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報と前記出湯量情報と前記出湯温度情報と前記外気温情報とから前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否および暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを用いて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定する推定部と、
    前記推定部により推定される前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における前記暖房の開始時期に基づいて、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備える、
    暖房制御装置。
  14. 前記推定部は、更に、前記室内温度情報と前記居室温度情報と前記出湯量情報と前記出湯温度情報と前記外気温情報とから前記浴室暖房装置の設定温度と前記脱衣室暖房装置の設定温度との少なくとも一方を推定するための学習済モデルを用いて、前記浴室暖房装置の設定温度と前記脱衣室暖房装置の設定温度との少なくとも一方を推定し、
    前記制御情報生成部は、前記推定部により推定される前記浴室暖房装置の設定温度と前記脱衣室暖房装置の設定温度との少なくとも一方に基づいて、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する、
    請求項13に記載の暖房制御装置。
  15. 浴室に設置された浴室暖房装置と脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方と、
    過去の給湯機による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部と、
    前記浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、前記湯張り開始時刻情報と前記入浴開始時刻情報とに基づいて、前記湯張りを開始した時刻後における浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部と、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報を取得する温度取得部と、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記室内温度情報に基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、温度が前記第1基準温度以下である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    暖房システム。
  16. 浴室に設置された浴室暖房装置と脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方と、
    浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部と、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度と前記居室温度情報が示す前記居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する
    暖房システム。
  17. 浴室に設置された浴室暖房装置と脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方と、
    浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部と、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部と、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、または、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が前記第1基準温度よりも高く且つ前記居室温度情報が示す前記居室の温度から前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を差し引いて得られる差分温度が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    暖房システム。
  18. 浴室に設置された浴室暖房装置と脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方と、
    浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部と、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部と、
    前記浴槽へ供給される湯量を示す出湯量情報を取得する出湯量取得部と、
    前記浴槽へ供給される湯の温度を示す出湯温度情報を取得する出湯温度取得部と、
    前記浴槽を有する建物の外の気温を示す外気温情報を取得する外気温取得部と、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報と前記出湯量情報と前記出湯温度情報と前記外気温情報とから前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否および暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを用いて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定する推定部と、
    前記推定部により推定される前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における前記暖房の開始時期に基づいて、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備える、
    暖房システム。
  19. 浴槽への湯張りの開始が検知された場合、過去の給湯機による前記湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部が記憶する前記湯張り開始時刻情報と前記入浴開始時刻情報とに基づいて、前記湯張りを開始した時刻後における浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定するステップと、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であるか否かを判定するステップと、
    前記浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であると判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置を制御するための制御情報を生成するステップと、を含む、
    暖房制御方法。
  20. 浴槽への湯張りの開始が検知された場合、浴室の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得するステップと、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ前記室内温度情報が示す前記浴室の温度と前記居室温度情報が示す前記居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上であるか否かを判定するステップと、
    前記浴室の温度が前記第1基準温度以下であり且つ前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上であると判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置を制御するための制御情報を生成するステップと、を含む、
    暖房制御方法。
  21. 浴槽への湯張りを開始したことを検知するステップと、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得するステップと、
    前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、または、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が前記第1基準温度よりも高く且つ前記居室温度情報が示す前記居室の温度から前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を差し引いて得られる差分温度が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定するステップと、
    前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成するステップと、を含む、
    暖房制御方法。
  22. 浴槽への湯張りを開始したことを検知するステップと、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得するステップと、
    前記浴槽へ供給される湯量を示す出湯量情報を取得するステップと、
    前記浴槽へ供給される湯の温度を示す出湯温度情報を取得するステップと、
    前記浴槽を有する建物の外の気温を示す外気温情報を取得するステップと、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報と前記出湯量情報と前記出湯温度情報と前記外気温情報とから前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否および暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを用いて、前記浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するステップと、
    推定される前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における前記暖房の開始時期に基づいて、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成するステップと、を含む、
    暖房制御方法。
  23. コンピュータを、
    過去の給湯機による浴槽への湯張りを開始した時刻を示す湯張り開始時刻情報と利用者が入浴を開始した時刻を示す入浴開始時刻情報とを、日毎に対応づけて記憶する入浴履歴記憶部、
    前記浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部、
    前記湯張りの開始が検知された場合、前記湯張り開始時刻情報と前記入浴開始時刻情報とに基づいて、前記湯張りを開始した時刻後における浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定時期を特定する暖房要否判定時期特定部、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記浴室の温度を示す室内温度情報を取得する温度取得部、
    前記暖房要否判定時期が到来すると、前記室内温度情報に基づいて、前記浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定部、
    前記暖房要否判定部により前記浴室の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、前記浴室の暖房が必要と判定する、
    プログラム。
  24. コンピュータを、
    浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室の暖房の要否を判定する暖房要否判定部、
    前記暖房要否判定部により前記浴室の暖房が必要と判定されると、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室の温度が予め設定された第1基準温度以下であり且つ前記室内温度情報が示す前記浴室の温度と前記居室温度情報が示す前記居室の温度との差分温度の絶対値が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記浴室の暖房が必要と判定する、
    プログラム。
  25. コンピュータを、
    浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報とに基づいて、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否を判定する暖房要否判定部、
    前記暖房要否判定部により前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定されると、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記暖房要否判定部は、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が予め設定された第1基準温度以下である場合、または、前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度が前記第1基準温度よりも高く且つ前記居室温度情報が示す前記居室の温度から前記室内温度情報が示す前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の温度を差し引いて得られる差分温度が予め設定された第1基準差分温度以上である場合、前記差分温度の絶対値が前記第1基準差分温度以上である前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要と判定する、
    プログラム。
  26. コンピュータを、
    浴槽への湯張りを開始したことを検知する湯張り開始検知部、
    前記湯張りの開始が検知された場合、浴室と脱衣室との少なくとも一方の温度を示す室内温度情報と利用者の居室の温度を示す居室温度情報とを取得する温度取得部、
    前記浴槽へ供給される湯量を示す出湯量情報を取得する出湯量取得部、
    前記浴槽へ供給される湯の温度を示す出湯温度情報を取得する出湯温度取得部、
    前記浴槽を有する建物の外の気温を示す外気温情報を取得する外気温取得部、
    前記室内温度情報と前記居室温度情報と前記出湯量情報と前記出湯温度情報と前記外気温情報とから前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房の要否および暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定するための学習済モデルを用いて、前記浴室と脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における暖房の開始時期を推定する推定部、
    前記推定部により推定される前記浴室と前記脱衣室との少なくとも一方の暖房が必要な場合における前記暖房の開始時期に基づいて、前記浴室を暖房するよう前記浴室に設置された浴室暖房装置と前記脱衣室を暖房するよう前記脱衣室に設置された脱衣室暖房装置との少なくとも一方を制御するための制御情報を生成する制御情報生成部、
    として機能させるためのプログラム。
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