JP2022053684A - 移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源部の露出による意匠性の低下を抑制できる移動体を提供する。【解決手段】側面にドア2を備える自動車1は、ドア2における表面と裏面とのうち、裏面に配置された光源部4A、4B、4Cと、ドア2の表面に配置され、光源部4A、4B、4Cから出射された光を透過する光透過部3A、3B、3Cと、を備え、光源部4A、4B、4Cは、ドア2の表面から見えない。【選択図】図3
Description
本発明は、自動車、船舶、飛行体などの移動体に関する。
従来、自動車の側面部を構成するドアに発光体を配置し、発光体の作動により発光装飾を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1では、ドアの表面に設けられるサイドプロテクションモールに長溝を形成し、その長溝内に細長形状の発光体を設置しているので、発光体の光源が露出してドアの表面側から見えてしまい意匠性を低下させる虞がある。
本発明は、光源部の露出による意匠性の低下を抑制できる移動体を提供する。
本発明は、
側面に構造体を備える移動体であって、
前記構造体における表面と裏面とのうち、前記裏面に配置された光源部と、
前記構造体の前記表面に配置され、前記光源部から出射された光を透過する光透過部と、を備え、
前記光源部は、前記構造体の表面側から見えない。
側面に構造体を備える移動体であって、
前記構造体における表面と裏面とのうち、前記裏面に配置された光源部と、
前記構造体の前記表面に配置され、前記光源部から出射された光を透過する光透過部と、を備え、
前記光源部は、前記構造体の表面側から見えない。
本発明によれば、光源部の露出による意匠性の低下を抑制できる。
以下、本発明の一実施形態の移動体について、図1~図3を参照して説明する。なお、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左方をL、右方をR、上方をU、下方をD、として示す。以下の説明では、移動体として自動車を例示するが、移動体は、自動車に限定されず、船舶、飛行体などであってもよい。
[自動車]
本実施形態の自動車1は、図1に示すように、自動車1の側面部を構成する構造体として複数のドア2を備える。以下の説明では、複数のドア2のうち、自動車1の助手席側のドア2を例に説明する。
本実施形態の自動車1は、図1に示すように、自動車1の側面部を構成する構造体として複数のドア2を備える。以下の説明では、複数のドア2のうち、自動車1の助手席側のドア2を例に説明する。
[ドア]
図2及び図3に示すように、ドア2は、ドア本体21と、ドア本体21から上方に延在して窓22を形成する窓枠23と、窓22を開閉する窓ガラス24と、を備える。
図2及び図3に示すように、ドア2は、ドア本体21と、ドア本体21から上方に延在して窓22を形成する窓枠23と、窓22を開閉する窓ガラス24と、を備える。
ドア本体21の表面側には、ドア2を開閉操作するためのドアハンドル25が設けられ、ドア本体21の裏面側であるドア内部には、後述する光源部4A、4B、4Cの他、図示しない、窓ガラス24を開閉させる窓開閉機構、ドア2を施錠する施錠機構、オーディオ用のスピーカ等が設けられている。
窓枠23は、ドア本体21の前端部から上方に延在する前枠部231と、ドア本体21の後端部から上方に延在する後枠部232と、前枠部231及び後枠部232の上端部同士を連結する上枠部233と、を備える。
[光透過部]
ドア2は、その表面において前後方向に延びる複数の光透過部3A、3B、3Cを備える。ドア2の表面とは、外部から視認できるドア2のアウターパネル側の面をいう。各光透過部3A、3B、3Cは、例えば、ドア2のアウターパネルに前後方向に沿って形成されるスリット状の孔31と、孔31を塞ぐ樹脂、ガラスなどの透光性部材32と、によって形成される。また、各光透過部3A、3B、3Cは、ドア2を構成する部材間(例:重ね合わされたアウターパネルとアウターパネルの間、並べて配置されたアウターパネルとアウターパネルの間、アウターパネルとガーニッシュの間など)の隙間等も含み、光を透過できる構造であれば特に限定されない。
ドア2は、その表面において前後方向に延びる複数の光透過部3A、3B、3Cを備える。ドア2の表面とは、外部から視認できるドア2のアウターパネル側の面をいう。各光透過部3A、3B、3Cは、例えば、ドア2のアウターパネルに前後方向に沿って形成されるスリット状の孔31と、孔31を塞ぐ樹脂、ガラスなどの透光性部材32と、によって形成される。また、各光透過部3A、3B、3Cは、ドア2を構成する部材間(例:重ね合わされたアウターパネルとアウターパネルの間、並べて配置されたアウターパネルとアウターパネルの間、アウターパネルとガーニッシュの間など)の隙間等も含み、光を透過できる構造であれば特に限定されない。
各光透過部3A、3B、3Cのうち、第1光透過部3Aは、ドア本体21の上端部に沿って設けられ、第2光透過部3Bは、ドア本体21の下端部に沿って設けられ、第3光透過部3Cは、窓枠23の上端部である上枠部233に沿って設けられている。
[光源部]
ドア2は、それぞれ、光透過部3A、3B、3Cを介して、ドア2の表面側に光を照射する複数の光源部4A、4B、4Cを備える。本実施形態の光源部4A、4B、4Cは、前後方向に長い基板に複数のLEDを実装したLED基板でもよく、蛍光灯であってもよい。
ドア2は、それぞれ、光透過部3A、3B、3Cを介して、ドア2の表面側に光を照射する複数の光源部4A、4B、4Cを備える。本実施形態の光源部4A、4B、4Cは、前後方向に長い基板に複数のLEDを実装したLED基板でもよく、蛍光灯であってもよい。
複数の光源部4A、4B、4Cは、ドア2における表面と裏面とのうち、裏面に配置される。ドア2の裏面とは、ドア2のアウターパネルとドア2のインナーパネル等といった部材間の空間側の面であり、車両の車室内側および車室外側から視認できない空間(例えば、ドア2の内部)側の面である。また、複数の光源部4A、4B、4Cは、ドア2の表面側から見えないよう構成されている。具体的は、複数の光源部4A、4B、4Cのうち、第1光源部4Aは、第1光透過部3Aとオーバーラップしないよう第1光透過部3Aの下方に配置され、第3光源部4Cは、第3光透過部3Cとオーバーラップしないよう第3光透過部3Cの上方に配置される。このようなに光源部4A、4Cがドア2の表面から見えない位置に配置されることで、外部に光源部4A、4Cが露出しなくなり、意匠性の向上を図ることが可能となる。なお、光源部がドアの表面から見えない位置とは、地面と水平に光透過部をみたとき、光源部が光透過部を介して見えないことをいう。
また、第2光源部4Bは、第2光透過部3Bを介してドア2の表面側から見える位置に配置されているが、第2光源部4Bと第2光透過部3Bとの間に遮蔽部材7が設けられることで、ドア2の表面側から見えないように構成されている。なお、光源部がドアの表面から見える位置とは、地面と水平に光透過部をみたとき、光源部が光透過部を介して見えることをいう。このようにドア2の表面側から見える位置にしか第2光源部4Bを配置できない場合でも、遮蔽部材7により第2光源部4Bをドア2の表面側から遮蔽できる。これにより、自動車1の外部から第2光源部4Bが露出しなくなり、意匠性の向上を図ることが可能となる。
図3に示すように、光源部4A、4Cは、それぞれの光透過部3A、3Cに対して所定の角度θa、θcをもって配置される。より具体的に説明すると、第1光源部4Aは、第1光透過部3Aの裏側の下方位置に所定の角度θaをもって配置され、第1光透過部3Aの裏面に向けて光を照射する。また、第3光源部4Cは、第3光透過部3Cの裏側の上方位置に所定の角度θcをもって配置され、第3光透過部3Cの裏面に向けて光を照射する。
このような構成によれば、ドア2の裏面のスペースが十分にない場合であっても、ドア2の表面側から見えない位置に光源部4A、4Cを配置できる。特に、第1光源部4Aを所定の角度θaをもって配置することで、窓ガラス24の収納状態(図3の一点鎖線)においても窓ガラス24と干渉しない位置に第1光源部4Aを配置することができる。また、光源部4A、4Cが光透過部3A、3Cに対して所定の角度θa、θcをもって配置されるため、自動車1の外部に向けた最適な配光を行うことで、少ない光量で対応が可能となり、光源部4A、4Cの省電力化、及び光源部4A、4Cのコスト削減を図れる。
また、光源部4B、4Cは、光透過部3B、3Cと共にドア2の端部に配置されるため、ドア2の中央に配置される場合に比して、ドア2の剛性を確保できるとともに、光源部4B、4Cが故障した際の整備性を向上させることが可能となる。
[制御部]
図3に示すように、自動車1は、光源部4A、4B、4Cを作動させる制御部5を備える。制御部5は、例えば、前照灯、車幅灯、方向指示灯などの作動に連動して光源部4A、4B、4Cを作動させてもよく、自動車1が自動運転モードに設定されているときに、自動運転中であることを周囲に知らせるように作動させてもよい。
図3に示すように、自動車1は、光源部4A、4B、4Cを作動させる制御部5を備える。制御部5は、例えば、前照灯、車幅灯、方向指示灯などの作動に連動して光源部4A、4B、4Cを作動させてもよく、自動車1が自動運転モードに設定されているときに、自動運転中であることを周囲に知らせるように作動させてもよい。
図3に示すように、制御部5には、自動車1の外界を認識するセンサ6が接続されている。センサ6としては、例えば、レーザー光や赤外線の反射光に基づいて外界の物体を検出するライダー(測距センサ)、電波の反射波に基づいて外界の物体を検出するレーダー、カメラ画像に基づいて外界の物体を認識する画像解析装置、超音波の反射波に基づいて外界の物体を検出するソナーなどを用いることができる。
制御部5は、センサ6が所定の領域に物体が存在すると認識した場合、光源部4A、4B、4Cの作動を禁止ことができる。なお、制御部5は、光源部4A、4B、4Cの作動を禁止する代わりに、物体が存在すると認識しない場合に比して、光源部4A、4B、4Cの発光色や光量を異ならせてもよい。このような制御部5によれば、物体が人、または有人の自動車、自動運転モードに設定されている自動車である場合に、誤認識されてしまう可能性がある所定の領域では光源部4A、4B、4Cの作動の禁止等を行うことができるので、自動車1および人の安全性が損なわれてしまう事態を防止できる。なお、所定の領域とは、車両前方、又は車両後方から車両を視認した際に、ウインカーランプやハザードランプ、ブレーキランプ等と誤認識する可能性がある領域である。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、構造体は、ドア2に限定されず、フェンダなどであってもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 側面に構造体(ドア2)を備える移動体(自動車1)であって、
前記構造体における表面と裏面とのうち、前記裏面に配置された光源部(光源部4A、4B、4C)と、
前記構造体の前記表面に配置され、前記光源部から出射された光を透過する光透過部(光透過部3A、3B、3C)と、を備え、
前記光源部は、前記構造体の表面側から見えない、移動体。
前記構造体における表面と裏面とのうち、前記裏面に配置された光源部(光源部4A、4B、4C)と、
前記構造体の前記表面に配置され、前記光源部から出射された光を透過する光透過部(光透過部3A、3B、3C)と、を備え、
前記光源部は、前記構造体の表面側から見えない、移動体。
(1)によれば、光源部が構造体の表面側から見えない位置に配置されるため、移動体の外部から光源部が露出しなくなり、意匠性の向上を図ることが可能となる。
(2) (1)に記載の移動体であって、
前記光源部(光源部4A、4C)は、前記構造体の前記表面側から見えない位置に配置される、移動体。
前記光源部(光源部4A、4C)は、前記構造体の前記表面側から見えない位置に配置される、移動体。
(2)によれば、光源部が構造体の表面側から見えない位置に配置することで、遮蔽部材等を不要にできる。
(3) (2)に記載の移動体であって、
前記光源部(光源部4A、4C)は、前記光透過部に対して所定の角度(角度θa、θc)をもって配置される、移動体。
前記光源部(光源部4A、4C)は、前記光透過部に対して所定の角度(角度θa、θc)をもって配置される、移動体。
(3)によれば、光源部を光透過部に対して所定の角度をもって配置することで、構造体の裏面のスペースが十分にない場合であっても、構造体の表面側から見えない位置に光源部を配置できる。また、移動体の外部に向けた最適な配光を行うことで、少ない光量で対応が可能となり、光源部の省電力化、及び光源部のコスト削減を図れる。
(4) (1)に記載の移動体であって、
前記光源部(光源部4B)は、前記構造体の前記表面側から見える位置に配置され、
前記構造体は、前記光源部を前記光透過部から遮蔽する遮蔽部材(遮蔽部材7)をさらに備え、
前記光源部は、前記遮蔽部材により前記構造体の表面側から見えない、移動体。
前記光源部(光源部4B)は、前記構造体の前記表面側から見える位置に配置され、
前記構造体は、前記光源部を前記光透過部から遮蔽する遮蔽部材(遮蔽部材7)をさらに備え、
前記光源部は、前記遮蔽部材により前記構造体の表面側から見えない、移動体。
(4)によれば、光源部を光透過部から遮蔽する遮蔽部材により、構造体の表面側から見える位置にしか光源部を配置できない場合でも、光源部を遮蔽できる。これにより、移動体の外部から光源部が露出しなくなり、意匠性の向上を図ることが可能となる。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の移動体であって、
前記移動体の外界を認識するセンサ(センサ6)を備え、
前記センサが、所定の領域に物体が存在すると認識した場合は、前記光源部の作動を禁止する、移動体。
前記移動体の外界を認識するセンサ(センサ6)を備え、
前記センサが、所定の領域に物体が存在すると認識した場合は、前記光源部の作動を禁止する、移動体。
(5)によれば、センサが、所定の領域に物体が存在すると認識した場合は、光源部の作動を禁止するため、物体が人である場合に、誤認識されてしまう可能性がある所定の領域では光源部の作動を禁止でき、移動体および人の安全性が損なわれてしまう事態を防止できる。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の移動体であって、
前記光透過部(光透過部3B、3C)及び前記光源部(光源部4B、4C)は、前記構造体の端部に設けられる、移動体。
前記光透過部(光透過部3B、3C)及び前記光源部(光源部4B、4C)は、前記構造体の端部に設けられる、移動体。
(6)によれば、光透過部及び光源部は、構造体の端部に設けられるので、構造体の中央にそれぞれを設ける場合に比べて、構造体の剛性を確保できると共に、光源部の故障時の整備性を向上させることが可能となる。
1 自動車(移動体)
2 ドア(構造体)
4A、4B、4C 光源部
3A、3B、3C 光透過部
6 センサ
2 ドア(構造体)
4A、4B、4C 光源部
3A、3B、3C 光透過部
6 センサ
Claims (6)
- 側面に構造体を備える移動体であって、
前記構造体における表面と裏面とのうち、前記裏面に配置された光源部と、
前記構造体の前記表面に配置され、前記光源部から出射された光を透過する光透過部と、を備え、
前記光源部は、前記構造体の表面側から見えない、移動体。 - 請求項1に記載の移動体であって、
前記光源部は、前記構造体の前記表面側から見えない位置に配置される、移動体。 - 請求項2に記載の移動体であって、
前記光源部は、前記光透過部に対して所定の角度をもって配置される、移動体。 - 請求項1に記載の移動体であって、
前記光源部は、前記構造体の前記表面側から見える位置に配置され、
前記構造体は、前記光源部を前記光透過部から遮蔽する遮蔽部材をさらに備え、
前記光源部は、前記遮蔽部材により前記構造体の表面側から見えない、移動体。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の移動体であって、
前記移動体の外界を認識するセンサを備え、
前記センサが、所定の領域に物体が存在すると認識した場合は、前記光源部の作動を禁止する、移動体。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の移動体であって、
前記光透過部及び前記光源部は、前記構造体の端部に設けられる、移動体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020160448A JP2022053684A (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | 移動体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020160448A JP2022053684A (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | 移動体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022053684A true JP2022053684A (ja) | 2022-04-06 |
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ID=80994343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020160448A Pending JP2022053684A (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | 移動体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022053684A (ja) |
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2020
- 2020-09-25 JP JP2020160448A patent/JP2022053684A/ja active Pending
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