JP2022052891A - トラフ橋、これを連結する継金具及びトラフ橋の製造方法 - Google Patents

トラフ橋、これを連結する継金具及びトラフ橋の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全体の軽量化を図ることができるトラフ橋、これを連結する継金具及びトラフ橋の製造方法を提供する。【解決手段】トラフ橋2は、一対の横板31と、一対の起立板32と、一対の横板31の内側の端同士をつなぐ連結板4と、を備える。一対の横板31は、ケーブルトラフ1に沿って延び、かつ、当該ケーブルトラフ1の底面に対向し、幅方向に間隔をおいて設けられる。一対の起立板32は、一対の横板31の各々の幅方向の外側の端から立ち上がる。起立板32及び横板31は、各々が全面にわたって同じ板厚であり、かつ、互いに同じ板厚である。【選択図】図2

Description

本発明は、トラフ橋、これを連結する継金具及びトラフ橋の製造方法に関する。
特許文献1には、従来のトラフ橋(特許文献1では「トラフ受け具」)が記載されている。この特許文献1記載のトラフ受け具は、長さ方向に延びるL字状の形材(山形鋼)が、幅方向に所定間隔をおいて平行に配置され、一対の山形鋼同士が連結部材によって連結されている。連結部材と山形鋼とは、溶接によって接続されている。
特開2018-33195号公報
ところで、特許文献1記載のトラフ受け具では、L字状の形材として、山形鋼が用いられている。この山形鋼は、規格品であるため入手が容易であるが、コーナー部分の厚さが厚い上に、全体としての板厚も適切な厚さよりも厚くなりやすいため、トラフ受け具全体の重量が重くなり、搬入性及び施工性に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、全体の軽量化を図ることができるトラフ橋、これを連結する継金具及びトラフ橋の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様のトラフ橋は、ケーブルトラフに沿って延び、かつ当該ケーブルトラフの底面に対向し、幅方向に間隔をおいて設けられた一対の横板と、前記一対の横板の各々の幅方向の外側の端から立ち上がる一対の起立板と、前記一対の横板の内側の端同士をつなぐ連結板と、を備え、前記起立板及び前記横板は、各々が全面にわたって同じ板厚であり、かつ互いに同じ板厚である。
本発明に係る一態様の継金具は、上記トラフ橋同士を連結する継金具であって、前記横板の下面に対向する横面部と、前記横面部の内側の端から折り返され、前記横板の上面に対向する横折返し部と、前記横面部の幅方向の外側の端から立ち上がり、前記起立板の外側の面に対向する縦面部と、前記縦面部の上端から折り返され、前記起立板の内面に対向する縦折返し部と、を備える。
本発明に係る一態様のトラフ橋の製造方法は、金属板をカットして、幅方向に離れた一対の長方形板状部と、前記一対の長方形板状部をつなぐ連結部と、を含むカット金属板を形成する工程と、前記カット金属板の長方形板状部の幅方向の外側の端部を、他の部分から立ち上がるように折り曲げる工程と、を備える。
本発明に係る上記態様のトラフ橋、これを連結する継金具及びトラフ橋の製造方法は、全体の軽量化を図ることができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるケーブルトラフ及びトラフ橋の斜視図である。 図2は、同上のケーブルトラフとトラフ橋との分解斜視図である。 図3は、同上の縦断面図である。 図4Aは、カット工程を説明する斜視図である。図4Bは、曲げ工程を説明する斜視図である。 図5は、同上のトラフ橋を連結するための継金具の斜視図である。 図6は、同上のトラフ橋を連結するための継金具(変換継金具)の斜視図である。 図7A~7Cは、変形例1~3に係るトラフ橋の斜視図である。 図8A~8Dは、変形例4~7に係るトラフ橋の平面図である。
<実施形態>
(1)全体
本実施形態に係るトラフ橋2は、図1に示すように、ケーブルトラフ1を支持する金具である。トラフ橋2が設置される場所としては、特に制限はなく、例えば、地下鉄路線、高架橋、トンネル、橋梁、海、浄水場、発電所、工場、寒冷地等が挙げられる。
ケーブルトラフ1は、内部にケーブルを収容し、ケーブルを保護する。ケーブルとしては、例えば、通信、信号、送電等に用いられるが、特に制限はない。ケーブルトラフ1は、例えば、プレキャスト鉄筋コンクリート、陶磁器、セラミック、FRP、合成樹脂等により構成される。ケーブルトラフ1は、図2に示すように、トラフ本体11と、蓋12と、を備える。
以下、説明の便宜上、図1に示すように、ケーブルトラフ1の長手方向を「長さ方向」とし、長さ方向に直交しかつ水平面に沿う方向を「幅方向」として定義する。
トラフ本体11は、図2に示すように、ケーブルの収納部を有する部分であり、ケーブルトラフ1の主体を構成する。トラフ本体11は、断面略U字状に形成されており、上面に開口面を有する。トラフ本体11は、長さ方向に延びており、一様な断面を有している。蓋12は、トラフ本体11の開口面を開閉可能に閉じる。
(2)トラフ橋
(2.1)構成
トラフ橋2は、ケーブルトラフ1を支持する金具であり、例えば、地面等の設置面に対してポール等の支柱が打ち込まれ、当該支柱によって支持される。支柱は、トラフ橋2の長さ方向に一定の間隔をおいて取り付けられる。これによって、トラフ橋2は、ケーブルトラフ1を直接置いて設置することができないような設置面に対しても、ケーブルトラフ1を設置することができる。
トラフ橋2は、ケーブルトラフ1の長さ方向の全長にわたって形成されている。トラフ橋2は、一対の支持枠3と、一対の支持枠3をつなぐ複数の連結板4と、を備える。一対の支持枠3と連結板4とは、一の金属板によって一体に形成されている。
ここで、本明細書でいう「一体に形成される」とは、二つの部分が、溶接、溶着、ねじ止め、嵌合等の接合手段を用いることなく、一つの部材から形成されていることを意味する。「一体に形成される」ことには、例えば、プレス加工(曲げ加工)、切削による削り出し加工等が挙げられる。本実施形態に係るトラフ橋2では、レーザカット加工によって金属板をカットした後、プレスによって曲げ加工を施すことで、各部が一体に形成されている。この製造方法については、後ほど詳述する。
トラフ橋2を構成する金属板としては、例えば、スチール、アルミニウム合金、鋼材、ステンレス合金、亜鉛めっき鋼板等が挙げられる。
支持枠3は、ケーブルトラフ1の幅方向の両端部を支える部分である。支持枠3は、図3に示すように、横板31と、起立板32とで構成されており、断面L字状に形成されている。横板31と起立板32とは、曲げ加工により、一体に形成されている。
横板31は、ケーブルトラフ1の底面(底部の下面)の幅方向の端部に対向し、ケーブルトラフ1を下から支える。横板31は、ケーブルトラフ1の長さ方向に沿って延びている。一対の支持枠3において、横板31同士は、ケーブルトラフ1の幅方向に間隔をおいて設けられており、横板31同士は、同一平面上に位置している。横板31は、一の金属板によって構成されており、全面にわたって同じ板厚で構成されている。
起立板32は、横板31の外側の端から立ち上がる。起立板32は、ケーブルトラフ1の側面に対向している。起立板32は、横板31に対して垂直である。起立板32は、一の金属板によって構成されており、全面にわたって同じ板厚で構成されている。起立板32は、上述のように、金属板を曲げ加工することで形成されているため、横板31に対して一体に形成されている。要するに、起立板32は、全面にわたって同じ板厚であり、かつ横板31と同じ板厚で構成されている。
起立板32の立ち上がり寸法W1(上下方向の寸法)は、横板31の幅寸法W2よりも長く形成されている。起立板32の立ち上がり寸法W1は、図3に示すように、横板31の下面と起立板32の上端面との間の寸法を指す。横板31の幅寸法W2は、幅方向において、当該横板31の内側の端と起立板32の外面との間の寸法を指す。このため、起立板32の立ち上がり寸法W1と横板31の幅寸法W2とが同じ寸法であるトラフ橋2に比べて、本実施形態に係るトラフ橋2は、鉛直方向に沿って加わる力に対する剛性が高い。
ところで、従来の支持枠3は、山形鋼によって構成されていた。山形鋼は、その断面形状が、横板31と起立板32とでなすコーナー部分の厚さが厚く形成されているため、剛性が高いものの、重量が重くなるという問題があった。また、山形鋼では、規格に応じた寸法しか存在しないため、必要なサイズに対する厚さ寸法が、厚くなりやすいという問題があった。
これに対し、本実施形態に係るトラフ橋2では、支持枠3が、金属板に対して曲げ加工を施すことで形成されており、すなわち、起立板32及び横板31が、各々が全面にわたって同じ板厚であり、かつ互いに同じ板厚であるため、従来のトラフ橋2に比べて、軽量化を図ることができる。
ここで、従来のトラフ橋2′として、支持枠3をL50mm×50mm×6mmの山形鋼を用い、トラフ橋2の幅寸法W2を140mmとして構成したものに対し、これに対応する本実施形態に係るトラフ橋2としては、板厚が4.5mm以下(好ましくは、4.5mm又は3.2mm)で構成され、横板31の幅寸法W2が40mm、起立板32の立ち上がり寸法W1が60mm、幅寸法W2が140mmのものが挙げられる。この従来のトラフ橋2′と本実施形態に係るトラフ橋2との重量を比較すると、本実施形態のトラフ橋2は、従来のトラフ橋2′に比べて、25%以上の重量を削減することができる。
しかも、本実施形態に係るトラフ橋2では、起立板32の立ち上がり寸法W1が、横板31の幅寸法W2よりも長く形成されているため、ケーブルトラフ1を支持する際に必要な剛性は確保されている。したがって、本実施形態に係るトラフ橋2では、強度を確保しながら、軽量化を図ることができる。
連結板4は、一対の支持枠3をつなぐ部分である。本実施形態に係るトラフ橋2では、一対の支持枠3だけでなく、連結板4についても一体に形成されている。連結板4の上面は、横板31の上面と面一であり、同一平面上に位置する。したがって、ケーブルトラフ1の底面は、一対の横板31と連結板4との両方に接触する。
複数の連結板4は、図2に示すように、長さ方向に一定の間隔をおいて形成されている。各連結板4と横板31とでなす入隅部41は、曲線で構成されている。これによって、連結板4は、横板31に近付くに従って幅広となるように形成されている。
(2.2)製造方法
このような構成のトラフ橋2は、次のように製造される。トラフ橋2の製造方法は、カット工程と、曲げ工程と、を備える。
カット工程は、母材としての金属板をカットし、カット金属板5を形成する工程である。カット工程では、例えば、レーザ加工機を用いて、図4Aに示すように、横板31に対応する部分と連結板4とで囲まれる長方形部分をカットして除去する。カット金属板5において、横板31と起立板32とに対応する部分を「長方形板状部51」という。カット金属板5は、一対の長方形板状部51が、複数の連結板4によってつながった形状をしている。
曲げ工程は、図4Bに示すように、カット金属板5において、長方形板状部51の外側の端部を、他の部分から立ち上がるように折り曲げる工程である。曲げ工程では、長方形板状部51の外側の端部(すなわち、立ち上げ板に対応する部分)を、例えば、プレス機を用いて立ち上げる。これによって、起立板32が形成され、本実施形態に係るトラフ橋2が形成される。
(3)継金具
隣り合うトラフ橋2は、一対の継金具6によって接続される。継金具6は、図5に示すように、長さ方向の両側から、支持枠3の長さ方向の端部が差し込まれ、これにより、隣り合うトラフ橋2を接続する。継金具6は、横面部61と、横折返し部62と、縦面部63と、縦折返し部64と、を備える。継金具6は、トラフ橋2と同様、金属板によって一体に形成されている。継金具6も、トラフ橋2と同様に、カット工程(例えばレーザによるカット)と、曲げ工程と、を経て製造される。
横面部61は、横板31の下面に対向する部分である。横面部61の長さ方向の寸法は、例えば、250mm以上である。横折返し部62は、横面部61の幅方向の内側の端部から上方において折り返された部分である。横折返し部62は、横板31の上面に対向する。横板31は、横面部61と横折返し部62との間に対して、長手方向に沿って差し込まれる。
縦面部63は、横面部61の幅方向の外側の端から立ち上がり、起立板32の外面に対向する。縦面部63の長さ方向の寸法は、横面部61と同じである。縦折返し部64は、縦面部63の上端から幅方向の内側において折り返された部分である。縦折返し部64は、起立板32の内面に対向する、起立板32は、縦面部63と縦折返し部64との間に対して、長さ方向に沿って差し込まれる。
継金具6には、切欠部65が形成されている。切欠部65には、固定金具8が取り付けられる。固定金具8は、継金具6及びトラフ橋2を、別の部材に固定する金具である。切欠部65は、縦面部63及び縦折返し部64の長さ方向の中央部に形成されており、縦折返し部64は、切欠部65によって、長さ方向に二つに分断されている。固定金具8の上端の折返し部分を、切欠部65に上から差し込むことで、固定金具8は、トラフ橋2の長さ方向の端部と継金具6との両方を、他の部材に固定することにより、トラフ橋2と継金具6のズレを防止することができる。ただし、本発明では、固定金具8は必ずしも必要ではなく、必要に応じて用いられる。
また、継金具6として、図6に示すように、支持枠3のサイズが異なるトラフ橋2同士を接続することができる継金具6(以下、「変換継金具7」という)を用いることもできる。変換継金具7は、ここでは、既設のトラフ橋2′(支持枠3′として、L50mm×50mm×6mmの山形鋼が用いられる)と、本実施形態のトラフ橋2(支持枠3として、横板31の幅寸法W2が40mm、起立板32の立ち上がり寸法W1が60mm)とを接続するものを例として説明する。
変換継金具7は、第一接続部71と、第一接続部71とは接続対象のサイズが異なる第二接続部72と、を備える。第一接続部71には、本実施形態のトラフ橋2の支持枠3が差し込まれる。第二接続部72には、従来のトラフ橋2′の支持枠3′が差し込まれる。すなわち、第一接続部71に接続される支持枠3は、第二接続部72に接続される支持枠3′に対して、横板31の幅寸法W2が短く、かつ起立板32の立ち上がり寸法W1が長い。第一接続部71と第二接続部72とは、ケーブルトラフ1の長さ方向に沿って直線状に配置された状態で、溶接によって互いに接続される。
ここで「接続対象のサイズが異なる」とは、隣り合うトラフ橋2の支持枠3において、横板31の幅寸法W2と起立板32の立ち上がり寸法W1との少なくとも一方のサイズが異なることを意味する。
第一接続部71と第二接続部72との各々は、横面部61、横折返し部62、縦面部63、縦折返し部64で構成されており、上で説明した継金具6と同じ構造である。このため、重複する説明は省略する。
第一接続部71と第二接続部72との間には、製造時の位置ズレを防ぐための位置決めプレート73が取り付けられる。位置決めプレート73は、第一接続部71と第二接続部72との隣り合う端部に対して差し込まれる。なお、第一接続部71と第二接続部72とは、本実施形態では、溶接によって互いに固定されているが、例えば、第一接続部71と第二接続部72とを直接接続せず、位置決めプレート73を介して接続して、第一接続部71に対して第二接続部72を固定してもよい。
本実施形態に係る変換継金具7は、支持枠3′としてL50mm×50mm×6mmの山形鋼を用いた既設のトラフ橋2′に対して、本実施形態のトラフ橋2を接続する構造で説明したが、例えば、横板31の幅寸法W2が50mm、起立板32の立ち上がり寸法W1が50mmとなるように曲げ加工によって形成された支持枠3を有するトラフ橋2と、横板31の幅寸法W2が40mm、起立板32の立ち上がり寸法W1が60mmとなるように曲げ加工によって形成された支持枠3を有するトラフ橋2とを接続してもよい。
<変形例>
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を説明する。
(1)変形例1~3
上記実施形態に係るトラフ橋2は、直線状のトラフ橋2であったが、本発明では、形状には特に制限はなく、例えば、図7A~7Cに示すような形状のトラフ橋2であってもよい。
変形例1に係るトラフ橋2は、図7Aに示すように、上方から見て(以下、平面視)曲線状(1/4円弧状)に形成されている。当該トラフ橋2の端部には、継金具6を介して、別のトラフ橋2が接続される。
なお、ここでは、トラフ橋2は一端と他端とに接続されるトラフ橋2とのなす角が90°であるが、例えば、30°用、45°用であってもよい。また、トラフ橋2は一端と他端とに接続されるトラフ橋2のなす角が0°であるが、幅方向にずれる、いわゆるS字状のトラフ橋であってもよい。
変形例2に係るトラフ橋2は、図7Bに示すように、一方の端部から他方の端部に近付くほど、上方向に位置するように、水平面に対して傾斜した傾斜部21を有する。
変形例3に係るトラフ橋2は、図7Cに示すように、複数(ここでは四つ)に分岐したトラフ橋2である。トラフ橋2は、円弧状に形成された四つの横板31と、横板31の外側の端から立ち上がる四つの起立板32と、を備える。四つの横板31同士は、中央部において、十字状の連結板4でつながっており、また、横板31同士が平行な部分において直線状の連結板4でつながっている。なお、変形例3に係るトラフ橋2は四つに分岐していたが、二つ、三つ、又は五つ以上に分岐していてもよい。
(2)変形例4~7
上記実施形態に係るトラフ橋2では、連結板4が略矩形状に形成されたが、本発明ではこれに制限されず、例えば、図8A~8Dに示すような形状であってもよい。
変形例4に係るトラフ橋2では、図8Aに示すように、連結板4が延びる方向(連結板4の「長手方向」という場合がある)がトラフ橋2の長さ方向に対して傾斜している。具体的には、連結板4は、略十字状(X字状)に形成されている。
変形例5に係るトラフ橋2では、図8Bに示すように、連結板4の長手方向が、変形例4と同様、トラフ橋2の長さ方向に対して傾斜している。具体的には、連結板4は直線状に形成されており、連結板4の長手方向は、一方の横板31から他方の横板31に近付く従って、トラフ橋2の長さ方向の一端から他端に向かう方向に行くように、トラフ橋2の長さ方向に対して傾斜している。また、隣り合う連結板4同士が、互いに対称となるように、交互に傾斜角度が変わっている。
上記実施形態に係る連結板4の幅寸法W2は、横板31の幅寸法W2とほぼ同じ寸法で形成されていたが、変形例6に係るトラフ橋2では、図8Cに示すように、連結板4は、横板31の幅寸法W2よりも細幅に形成されている。連結板4は、横板31同士を繋いでいればよく、例えば、線状に形成されてもよい。ここでいう「線状」は、「細幅」に含まれる。
変形例7に係るトラフ橋2では、図8Dに示すように、一の連結板4が、ケーブルトラフ1の長さ方向に並ぶ複数の板材42で構成されている。ここでは、ケーブルトラフ1の長さ方向に二重になるように並んでいるが、これに限らず、三重、四重に並んでいてもよい。この複数の板材42が並ぶ連結板4が、ケーブルトラフ1の長手方向に間隔をおいて形成されている。
(3)その他の変形例
以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態では、トラフ橋2は、ケーブルトラフ1の長さ方向の全長にわたって形成されたが、本発明では、トラフ橋2は、ケーブルトラフ1の長さ方向に対して部分的に形成されてもよく、必ずしもケーブルトラフ1の全長に対応していなくてもよい。
上記実施形態では、カット工程では、レーザ加工機を用いて金属板をカットしたが、プレス機を用いて、長方形板状部51と連結板4とで囲まれた部分を打ち抜いてもよい。また、プレス機によって、カット工程と、曲げ工程とを同時に実行してもよい。
上記実施形態では、連結板4はケーブルトラフ1の長さ方向に一定の間隔をおいて等ピッチで形成されたが、長さ方向に等ピッチで形成されなくてもよい。
上記実施形態では、トラフ橋2は、継金具6に対して差し込まれるだけであったが、トラフ橋2は、継金具6に対して、例えば、ねじ止め、ピン留め、係止、嵌合等によって固定されてもよい。
本明細書にて、「略平行」、又は「略直交」のように「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、「略平行」とは、実質的に「平行」であることを意味し、厳密に「平行」な状態だけでなく、数度程度の誤差を含む意味である。他の「略」を伴った表現についても同様である。
また、本明細書において「前端部」及び「前端」などのように、「…部」の有無で区別した表現が用いられている。例えば、「前端部」とは、「前端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。他の「…部」を伴った表現についても同様である。
<まとめ>
以上説明したように、第1の態様に係るトラフ橋2は、一対の横板31と、一対の起立板32と、一対の横板31の内側の端同士をつなぐ連結板4と、を備える。一対の横板31は、ケーブルトラフ1に沿って延び、かつ当該ケーブルトラフ1の底面に対向し、幅方向に間隔をおいて設けられる。一対の起立板32は、一対の横板31の各々の幅方向の外側の端から立ち上がる。起立板32及び横板31は、各々が全面にわたって同じ板厚であり、かつ互いに同じ板厚である。
この態様によれば、トラフ橋2を軽量化することができるため、搬入性及び施工性が向上し、またコストダウンを図ることができる。
第2の態様に係るトラフ橋2では、第1の態様において、起立板32の立ち上がり寸法W1は、横板31の幅寸法W2よりも長い。
この態様によれば、鉛直方向の剛性を高くすることができるため、強度を保ちながら、軽量化をすることができる。
第3の態様に係るトラフ橋2では、第1又は第2の態様において、連結板4は、一対の横板31の長さ方向に間隔をおいて複数設けられている。横板31と連結板4とが一体に形成されている。
この態様によれば、横板31、起立板32及び連結板4を一体に形成することができるため、製造性が高く、強度も高い。
第4の態様に係る継金具6は、第1~3のいずれか1つの態様のトラフ橋2同士を連結する。継金具6は、横板31の下面に対向する横面部61と、横面部61の内側の端から折り返され、横板31の上面に対向する横折返し部62と、横面部61の幅方向の外側の端から立ち上がり、起立板32の外側の面に対向する縦面部63と、縦面部63の上端から折り返され、起立板32の内面に対向する縦折返し部64と、を備える。
この態様によれば、本実施形態に係るトラフ橋2を適切に継ぐことができる。また、本実施形態に係るトラフ橋2を、既設のトラフ橋2に対して接続することもできる。
第5の態様に係る継金具6は、第4の態様において、隣り合うトラフ橋2のうちの一方のトラフ橋2に対して接続される第一接続部71と、一方のトラフ橋2とは異なるサイズに形成された他方のトラフ橋2に対して接続され、第一接続部71に対して固定された第二接続部72と、を備える。第一接続部71及び第二接続部72は、それぞれ、横面部61、横折返し部62、縦面部63及び縦折返し部64を有している。
この態様によれば、サイズの異なるトラフ橋2同士を継ぎ合わせることができる。
第6の態様に係るトラフ橋2の製造方法は、金属板をカットして、幅方向に離れた一対の長方形板状部51と、一対の長方形板状部51をつなぐ連結部と、を含むカット金属板5を形成する工程と、カット金属板5の長方形板状部51の幅方向の外側の端部を、他の部分から立ち上がるように折り曲げる工程と、を備える。
この態様によれば、製造性を高くしながら、軽量化されたトラフ橋2を製造することができる。
1 ケーブルトラフ
2 トラフ橋
31 横板
32 起立板
4 連結板
5 カット金属板
51 長方形板状部
6 継金具
61 横面部
62 横折返し部
63 縦面部
64 縦折返し部
7 変換継金具(継金具)
71 第一接続部
72 第二接続部
W1 立ち上がり寸法
W2 幅寸法

Claims (6)

  1. ケーブルトラフに沿って延び、かつ当該ケーブルトラフの底面に対向し、幅方向に間隔をおいて設けられた一対の横板と、
    前記一対の横板の各々の幅方向の外側の端から立ち上がる一対の起立板と、
    前記一対の横板の内側の端同士をつなぐ連結板と、
    を備え、
    前記起立板及び前記横板は、各々が全面にわたって同じ板厚であり、かつ互いに同じ板厚である、
    トラフ橋。
  2. 前記起立板の立ち上がり寸法は、前記横板の幅寸法よりも長い、
    請求項1記載のトラフ橋。
  3. 前記連結板は、前記一対の横板の長さ方向に間隔をおいて複数設けられており、
    前記横板と前記連結板とが一体に形成されている、
    請求項1又は請求項2記載のトラフ橋。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載のトラフ橋を連結する際に用いられる継金具であって、
    前記横板の下面に対向する横面部と、
    前記横面部の内側の端から折り返され、前記横板の上面に対向する横折返し部と、
    前記横面部の幅方向の外側の端から立ち上がり、前記起立板の外側の面に対向する縦面部と、
    前記縦面部の上端から折り返され、前記起立板の内面に対向する縦折返し部と、
    を備える、
    継金具。
  5. 隣り合うトラフ橋のうちの一方のトラフ橋に対して接続される第一接続部と、
    前記一方のトラフ橋とは異なるサイズに形成された他方のトラフ橋に対して接続され、前記第一接続部に対して固定された第二接続部と、
    を備え、
    前記第一接続部及び前記第二接続部は、それぞれ、前記横面部、前記横折返し部、前記縦面部及び前記縦折返し部を有している、
    請求項4記載の継金具。
  6. 金属板をカットして、幅方向に離れた一対の長方形板状部と、前記一対の長方形板状部をつなぐ連結部と、を含むカット金属板を形成する工程と、
    前記カット金属板の長方形板状部の幅方向の外側の端部を、他の部分から立ち上がるように折り曲げる工程と、
    を備える、
    トラフ橋の製造方法。

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