JP2022050770A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022050770000001
【課題】回転電機内の磁束の影響を受けずに回転電機の回転を検出できるようにする。
【解決手段】被検出部402上に1本の絶対位置検出パルス用ライン402aと、絶対位置検出パルス用ライン402aよりも長さが小さい角度検出パルス用ライン402bを設け、検出部403に設けられたフォトセンサから送出される絶対位置検出パルス11に基づいて回転子軸401の回転数を演算するとともに、絶対位置検出パルス11の1周期の間におけるフォトセンサから送出される角度検出パルス12のパルス数をカウントし、角度検出パルス12のカウント数に応じて推測された電気角に応じてインバータ部4を制御する。
【選択図】図1

Description

本願は、回転電機に関するものである。
近年、地球温暖化を背景として、内燃機関の自動車から電気自動車の需要が高まっている。これにともない車バッテリへの充電を行う界磁巻線式回転電機においても、小型軽量化とコスト低減が図られるようになっている。これらの要求に対応すべく、小型軽量化しコストを低減した車両用回転電機の開発が行われている。
車両用回転電機では、小型軽量化、およびコストを低減するために、被検出部として回転を検出するレゾルバから回転センサICに置き換え、被検出部を回転子軸の一端に配置するとともに、この被検出部の回転位置を検出する検出部を備えた電磁誘導方式の回転センサが開示されている。
例えばモーター出力軸の回転角度を検出する角度センサは、電磁誘導型であって、被検出ロータが設けられた被検出部と、カバー部材に固定されたプリント基板と、プリント基板に設けられた受信コイル及び励磁コイルと、プリント基板に設けられ、被検出ロータと受信コイルとの間のインダクタンスの変化を検出してモーター出力軸の回転角度を検出する集積回路とを備えている回転角度検出機構がある(特許文献1参照)。
特開2016-89690号公報
回転電機は磁界を有しているので、電磁誘導方式の被検出部周囲に金属があると渦電流が発生する。被検出部以外に渦電流が発生すると、不要な渦電流の影響を受けて検出精度が低下するという問題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、回転電機内の磁束の影響を受けずに回転電機の回転を検出することを目的とする。
本願に開示される回転電機は、回転子軸に取り付けられた円盤状の被検出部と、
前記被検出部上に設けられるとともに径方向に延びるよう配置された1本の絶対位置検出パルス用ラインと、
前記被検出部上に設けられるとともに前記絶対位置検出パルス用ラインよりも長さが小さく、更に径方向に延びるとともに周方向に亘って複数設けられた角度検出パルス用ラインと、
前記被検出部に対向して設けられるとともに、前記絶対位置検出パルス用ラインと前記角度検出パルス用ラインを検出するための2個のフォトセンサを有する検出部と、
前記フォトセンサから送出される絶対位置検出パルスに基づいて前記回転子軸の回転数を演算する回転数検出部と、
前記絶対位置検出パルスの1周期の間における前記フォトセンサから送出される角度検出パルスのパルス数をカウントする角度検出パルスカウント部と、
前記角度検出パルスカウント部から送出される前記角度検出パルスのカウント数に応じて推測された電気角をメモリから取得する角度判定部と、
前記電気角に応じてインバータ部を制御する制御部を備えたものである。
本願に開示される回転電機によれば、回転を検出するための機構を簡素化し、回転を検出する際、回転電機内の磁束の影響を受けないようにすることができる。
実施の形態1に係る回転電機全体を示す概略ブロック図である。 実施の形態1に係る検出部を示す概略平面図である。 実施の形態1に係る被検出部を示す概略平面図である。 実施の形態1に係るモーターを主に示す回転電機の概略構成図である。 実施の形態1に係る回転子軸、被検出部及び検出部を示す概略側面図である。 実施の形態1に係る回転センサの動作を示すフロチャートである。 モーター極対数に応じてモーターを制御するための値を推測する方法を説明する線図である。 実施の形態2に係る回転電機全体を示す概略ブロック図である。 実施の形態2に係る検出部の出力信号のイメージ図である。 実施の形態3に係る被検出部を示す平面図である。 実施の形態3に係る検出部を示す概略平面図である。 実施の形態3に係る回転子軸、被検出部及び検出部を示す概略側面図である。 実施の形態3に係る検出部を示す概略平面図である。
実施の形態1.
本実施の形態は、回転電機の回転を検出する回転センサに関するものである。以下実施の形態1を、図に基づいて説明する。図1は実施の形態1に係る回転電機全体を示す概略ブロック図である。回転電機1は、例えばモータジェネレータ、車両用の回転電機等である。図1に示す回転電機1は、回転電機を制御する制御部2、モーター3の巻線部400に電力を供給するインバータ部4、回転子軸401の回転を検出する検出部403、及び被検出部402で構成されている。また、破線部で囲まれている部分はプリント基板5を示しており、プリント基板5には、制御部2と、インバータ部4と、検出部403が実装されている。なお、図示されていないが、本実施の形態の説明に不要な各部に電力を供給する電源部等が存在している。又図1に示す外部制御信号10は、起動信号、停止信号、及び速度指令等の複数の外部制御信号を示している。また、制御信号としては、I2C(INTER-INTEGRATED CIRCUIT)又はCAN(CONTROLLER AREA NETWORK)等の通信でもよい。
次に、図1を用いて回転電機1の動作を簡単に説明する。外部制御信号10、検出部403からの絶対位置検出パルス11、及び角度検出パルス12を受信すると、制御部2内においてインバータ部4を制御する信号を生成して、インバータ部4へ出力する。インバータ部4は、制御部2からの制御信号に応じてモーター3を駆動する。
次に図2について説明する。図2は実施の形態1に係る検出部403を示す概略平面図である。回転電機の回転を検出する検出部403はプリント基板5上に実装された反射型のフォトセンサ403aとフォトセンサ403bで構成されている。フォトセンサ403aとフォトセンサ403bは、発光部403a1、403b1、及び受光部403a2、403b2をそれぞれ備えている。
次に図3について説明する。図3は実施の形態1に係る被検出部402を示す平面図である。被検出部402は、樹脂で成型した任意の径を持つ黒色を有する円盤状物体である。なお、耐熱性を有し難燃グレード94V0以上のエポキシ樹脂で構成することが望ましい。また、被検出部402上には、任意の幅で記された光沢を持つ白色のライン402a、402b1~402bnが施されており、これらはアクリル系、シリコン系、ウレタン系等の塗料材を用いてプリント印刷したものである。又塗料の材料は他のものであってもよい。尚図3において、被検出部表面402c全体は黒色であり、ライン402a、402b1~402bnは白色である。
被検出部402の被検出部表面402cを無光沢の黒色物質でプリント印刷し、その上にライン402a及びライン402b1~ライン402bnとして光沢のある白色物質でプリント印刷してもよい。さらに、被検出部402の材料は金属板又はプリント基板でもよい。なお、被検出部表面402cと、ライン402a及びライン402bの色を入れ替えてもよい。さらに、被検出部402の被検出部表面402cと、ライン402a及びライン402bは塗料等を用いて着色してもよい。この場合、塗料材としてはアクリル系、シリコン系、ウレタン系等を用いることができる。但し塗料の材料は他のものであってもよい。
次にライン402aとライン402bについて説明する。ライン402aは、フォトセンサ403aとフォトセンサ403bで検出するための径方向に延びるよう配置されたライン(絶対位置検出パルス用ライン)である。また、ライン402b1~ライン402bnは、フォトセンサ403bで検出するための径方向に延びるとともに周方向に亘って複数設けられたライン(角度検出パルス用ライン)である。さらに、ライン402aとライン402b1~ライン402bn間の各間隔は、360°/(n+1)となる。なお、ライン402aのラインの数は1本である。また、図3に示すライン402bのラインの数は便宜上15本で示しているが、間隔が360°/(n+1)となるように設定したライン数からライン402aの1本を引いたライン数がライン402bのライン数となる。又ライン402aの長さは、ライン402bの長さの倍以上である。さらに、ライン402b1~ライン402bnは任意の同一の長さで構成されている。なお、ライン402aの長さは、ライン402bの長さの倍以上の長さであればよい。又被検出部402の中心には、被検出部402を回転子軸401に固定するためのネジ405が設けられている。
図4はモーター部を主に示す回転電機の概略構成図であり、回転子軸401を軸中心とした回転する部材を示す概略図である。図4を用いて被検出部402を配置した回転子407について説明する。図4に示すように、回転子軸401には、軸受406a、回転子407、軸受406bが設けられている。さらに、回転子軸401の片側端に被検出部402を備える。回転電機は、回転子407と、被検出部402と、検出部403と、回転子407に空隙を介して径方向に対向する固定子408と、プリント基板5を有する。ハウジング(図示せず)等に対して、固定子408、検出部403及び軸受406a、bの外輪が固定されており、このハウジング等に対して、軸受406a、bを介して回転子407が回転可能に支持されている。
図5は回転子軸401、被検出部402及び検出部403部分を示す概略側面図である。図5を用いて、被検出部402の固定方法について説明する。図5に示すように、ねじ405を用いて、被検出部402を回転子軸401の回転子軸端に取り付ける。なお、ねじ405は1本でなく複数でもよい。さらに被検出部402を回転子軸401に取り付ける方法としては、振動等で被検出部402のライン402a、402b1~402bnの位置が変わらなければどのような方法でもよい。また、ライン402a、402b1~402bnの位置を固定するために、被検出部402に位置決め用の穴を設けてもよい。また、被検出部402の回転子軸側を回転子軸401に圧入できる形状にして、被検出部402を回転子軸401に圧入して固定すれば、ねじ405と被検出部402上のねじ穴が不要となる。
次に、被検出部402と検出部403の配置関係について説明する。被検出部402のライン402aとライン402bがある面と検出部403が対向するように、被検出部402は回転子軸401に取り付けられている。また、プリント基板5に実装した検出部403のフォトセンサ403aは、被検出部402のライン402aを検出できる位置に実装されるとともに、検出部403のフォトセンサ403bは被検出部402のライン402a及びライン402bを検出できる位置に実装されている。
次に、被検出部402のライン402aについて説明する。被検出部402のライン402aは、回転子軸401の回転を検出するためのものである。回転子軸401が回転すると回転子軸401の軸端に取り付けた被検出部402も回転する。被検出部402が回転すると、図3に示した被検出部402のライン402aも回転する。
被検出部402のライン402aが、図2に示す検出部403におけるフォトセンサ403aの位置を通過する際に、フォトセンサ403aの発光部403a1が発光した光を、図3に示した被検出部402のライン402aで反射する。その反射光をフォトセンサ403aの受光部403a2で受光して回転子軸401の回転を検出する。
また、フォトセンサ403aは被検出部402のライン402aの反射光を受光すると、絶対位置検出パルス11を制御部2に出力する。なお、絶対位置検出パルス11を受信した制御部2の動作については後に説明する。
次に、被検出部402のライン402bについて説明する。被検出部402のライン402bは、回転子軸401の回転時の機械角を検出するものである。回転子軸401が回転すると回転子軸401の軸端に取り付けた被検出部402も回転する。被検出部402が回転すると、図3に示した被検出部402のライン402bも回転する。被検出部402のライン402bが、図2に示す検出部403のフォトセンサ403bの位置を通過する際に、フォトセンサ403bの発光部403b1から発光した光を、図3に示した被検出部402のライン402bで反射する。その反射光をフォトセンサ403bの受光部403b2で受光して回転子軸401の回転時の機械角を検出する。
なお、フォトセンサ403bは、被検出部402のライン402bの反射光を受光すると、角度検出パルス12を制御部2に出力する。なお、角度検出パルス12を受信した制御部2の動作については後に説明する。
次に制御部2において、検出部403からの絶対位置検出パルス11と角度検出パルス12を用いて、回転電機1を制御するための制御用データに変換する方法について図1、図5、図6、図7を用いて説明する。図1に示す制御部2のマイコン200において、検出部403のフォトセンサ403aが出力した絶対位置検出パルス11がマイコン200内の回転数検出部200aと角度判定部200bに送られる。なお、角度判定部200bに送られた検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11の処理方法については後に説明する。
回転数検出部200aは、検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11を用いて、回転電機における回転子軸401の回転数を計測する部分である。回転数検出部200aは、検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11が入力される周期を計測し、回転子軸401の回転数を演算する。
次に図1、図3、図6、図7を用いて、角度判定部200b、メモリ201、及び検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11、及びフォトセンサ403bからの角度検出パルス12について説明する。図6は、角度検出パルスカウント部200b1に、検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11と、フォトセンサ403bからの角度検出パルス12が入力された時の動作を示すフロチャートである。図7は、図3の被検出部402上に設けられたライン402a及びライン402b1~402bnに基づいて、フォトセンサ403aの出力とフォトセンサ403bの出力から、モーター極対数に応じてモーターを制御するための値を推測する方法を説明する線図である。
図1に示すマイコン200は、角度判定部200bと、メモリ201を有する。さらに、角度判定部200bは角度検出パルスカウント部200b1を有する。角度判定部200bの角度検出パルスカウント部200b1には、検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11と、フォトセンサ403bからの角度検出パルス12が入力される。
次に、図6を用いて各パルスが角度検出パルスカウント部200b1に入力された時の動作を説明する。角度検出パルスカウント部200b1は、検出部403のフォトセンサ403aが出力する絶対位置検出パルス11の1周期の間にフォトセンサ403bが出力する角度検出パルス12のパルス数をカウントする部分である。
角度検出パルスカウント部200b1に、検出部403のフォトセンサ403aからの絶対位置検出パルス11が入力されると(ステップS601)、角度検出パルスカウント部200b1でカウントした角度検出パルス12の数をリセットする(ステップS602)。リセット後に、角度検出パルスカウント部200b1に入力された角度検出パルス12のパルス数のカウントを開始する(ステップS603)。角度検出パルスカウント部200b1は、角度検出パルス12をカウントする度に角度判定部200bにカウント数を送信する(ステップS604)。
次に、角度判定部200bの動作について説明する。角度判定部200bは角度検出パルスカウント部200b1からの角度検出パルス12のカウント数に応じて、メモリ201からインバータ部4を制御するための制御データを入手する。
次に、図3、図7を用いてメモリ201に格納された角度情報について説明する。図3に示す被検出部402上のライン402aと、ライン402b1~402bnは任意の機械角の間隔で配置されている。ライン402aが1回転すると機械角は360°である。また、ライン402bは機械角360°内で任意の等間隔の角度で配置された機械角を示している。
次に、図7について説明する。図7はフォトセンサ403aの出力とフォトセンサ403bの出力から、モーター極対数に応じてモーターを制御するための値を推測する方法を説明する線図である。図7に示すフォトセンサ403aの出力は、図3に示す被検出部402上のライン402aを検出した結果である。フォトセンサ403aの出力の1周期は、モーターの1回転による1周期である。また、フォトセンサ403bの出力は、図3に示す被検出部402上のライン402aと、ライン402b1~402bnを検出した結果を示している。また、フォトセンサ403bの出力間隔は、モーターの回転の1周期を360°/(n+1)で分割したものである。さらに、図7には、モーター極対数に応じた周期を持つ演算用のSINカーブと演算用のCOSカーブが示されている。なお、図7においては、モーター極対数に応じた周期の演算用のSINカーブとCOSカーブは2極対の場合を例として示している。
フォトセンサ403aの出力位置と、フォトセンサ403bの出力位置から、図7を用いて、モーター極対数に応じた演算用のSINカーブと演算用のCOSカーブの角度を用いてモーターを制御するための制御値を推測する。例えば、被検出部402上のライン402aをフォトセンサ403aで検出した後に、被検出部402上のライン402b2をフォトセンサ403bで検出すると、モーター極対数に応じた演算用のSINカーブと演算用のCOSカーブの角度に基づいて、電気角=arctan(sinθ/cosθ)×2の式を用いて、モーターを制御するための電気角を推測する。なお、θは演算用SINカーブとCOSカーブの角度を示す。このように予め被検出部402上の各ライン402bに対応する電気角をメモリ201にデータとして格納しておく。
このようにしてメモリ201に格納された電気角を利用する。即ち角度判定部200bは、角度検出パルスカウント部200b1からの角度検出パルス12のカウント数に応じて推測した電気角をメモリ201から取得し、マイコン200はこの電気角に応じてインバータ部4を制御してモーター3を駆動する。なお、インバータ部を制御する方式としては様々なものがある。
なお、図7に示す演算用のSINカーブと演算用のCOSカーブのY軸は電圧の振幅を示し電圧値は任意である。更にフォトセンサ403aの出力とフォトセンサ403bの出力のY軸はHとLを示す。また、演算用のSINカーブとCOSカーブのX軸は角度を示す。また、フォトセンサ403a出力のX軸は回転周期を示す。さらに、フォトセンサ403b出力のX軸は回転角を示す。
回転電機1が停止している状態では、外部制御信号10を受信すると、制御部2は回転子軸401を回転させて検出部403から絶対位置検出パルス11と角度検出パルス12を得る。また、制御部2が外部制御信号10として停止の信号を受信したときに、最後に受信した場合の回転電機1が停止する際に、絶対位置検出パルス11と角度検出パルス12を制御用データに変換したデータを制御部2内のメモリ201に記憶させる。そして回転電機1が外部制御信号10を受信すると、回転電機1の停止時にメモリ201に記憶されたデータを角度判定部200bで読み込み、回転電機1の起動時の制御に用いてもよい。
回転電機1は、検出部403からの光を被検出部402で反射させ、反射した光を検出部403が検出することにより、回転子軸401の回転数と機械角から電気角へ変換したデータを得ることができる。また、回転センサとして光を用いているので、回転電機内で発生する磁束の影響を受けない。また、回転センサの検出部403と被検出部402の構成をフォトカプラ2個と樹脂で構成しているので、部品点数が少なく簡素化した回転センサを得られる。
また、回転数検出部200a、角度判定部200b、角度検出パルスカウント部200b1、およびメモリ201は、マイコン200内でなく制御部2内に設置できれば、ロジックIC(INTEGRATED CIRCUIT)、FPGA(FIELD-PROGRAMMABLE GATE ARRAY)、およびEEPROM(ELECTRICALLY ERASABLE PROGRAMMABLE READ-ONLY MEMORY)等で独立させて構成してもよい。
なお、本実施形態においては、電磁誘導方式でないので、回転センサからは不要な磁界が外部へ漏洩することもない。さらに、検出部のフォトセンサから出力するパルスはハイインピーダンスでよいので、放射するノイズも低減でき、他の回路への影響も低減される。
実施の形態2.
実施の形態2を図に基づいて説明する。図8は、実施の形態2に係る回転電機全体を示す概略ブロック図、図9は実施の形態2に係る検出部の出力信号を示すイメージ図である。実施の形態2における特徴部分以外は、実施の形態1と同一であり、詳細な説明は省略する。図8に示す制御部21内に第1のノイズフィルター(NF1)202aと第2のノイズフィルター(NF2)202bを有することが実施の形態1との相違点になる。ノイズフィルターは必要な信号を抽出するために、デジタル的には任意の閾値を設定し、アナログ的にはカットオフ周波数を設定して不要なノイズ成分を除去するものである。本実施の形態においては、閾値を設定して必要な信号を抽出する。次に図2、図3、図8を用いて制御部21内の第1のノイズフィルター202aと第2のノイズフィルター202bについて説明する。
図2に示す検出部403におけるフォトセンサ403aの発光部403a1からの光を図3に示す被検出部402におけるライン402aで反射し、この反射光をフォトセンサ403aの受光部403a2で受光すると、フォトセンサ403aは、絶対位置検出パルス111の信号として制御部21に出力する。更に図2示す検出部403におけるフォトセンサ403bの発光部403b1の光を図3に示す被検出部402のライン402bで反射し、この反射光をフォトセンサ403bの受光部403b2で受光すると、フォトセンサ403bは、角度検出パルス121の信号として制御部21に出力する。
上記の動作において、被検出部402の被検出部表面402cにおいて樹脂成型後の洗浄不足等で油が付着していると、フォトセンサ403a、403bにおける発光部403a1、発光部403b1の光を被検出部表面402cに付着した油で反射してしまう。その反射光をフォトセンサ403aの受光部403a2とフォトセンサ403bの受光部403b2で受光すると、フォトセンサ403aとフォトセンサ403bは、回転数検出部200aと角度検出パルスカウント部201b1が「H」か「L」を判定できない振幅値を持つパルスを出力し、回転数の検出と角度検出パルスのカウントを誤検出してしまう。
本実施の形態においては、フォトセンサ403aとフォトセンサ403bが出力する各パルスの振幅値を整形するために、コンパレータとして第1のノイズフィルター202aと第2のノイズフィルター202bを構成している。図9において、フォトセンサ403aからの出力である絶対位置検出パルス111を、第1のノイズフィルター202aによりパルスの振幅値を整形したイメージ図が示されている。なお、第2のノイズフィルター202bの動作も同様にして行われる。図9においては、基準電圧値(閾値)T以下の振幅値は除去されていることが判る。ここで第1のノイズフィルター202aと第2のノイズフィルター202bのコンパレータとしての基準電圧値Tは任意の値に設定できる。なお、第1のノイズフィルター202aと第2のノイズフィルター202bは、ウィンドウコンパレータで構成してもよい。
次に本実施の形態における作用効果について述べる。回転電機1の制御部21に第1のノイズフィルター202aと第2のノイズフィルター202bを搭載することにより、回転数検出部200aと角度検出パルスカウント部200b1は安定した電位を持つパルスを受信することができる。従って正しい回転数の検出と角度検出パルスをカウントすることができる。また、フォトセンサ403aとフォトセンサ403bの出力が回転電機1内で発生したノイズの影響を受けても回転数検出部200aと角度検出パルスカウント部200b1は安定した電位を持つパルスを受信することができる。
実施の形態3.
本実施の形態を、図を用いて説明する。実施の形態3における特徴部分以外は、実施の形態1及び実施の形態2と同一であり、詳細な説明は省略する。図10は実施の形態3に係る被検出部を示す平面図、図11は実施の形態3に係る検出部を示す概略平面図、図12は実施の形態3に係る回転子軸、被検出部及び検出部を示す概略側面図、図13は実施の形態3に係る検出部を示す概略平面図である。
次に、図10、図11を用いて本実施の形態に係る被検出部及び検出部について説明する。図10に示す被検出部4021は、光沢を有する白色の樹脂で成型した任意の径を持つ円盤状物体である。また、被検出部4021には、角穴4021a、4021b1~4021bnが設けられており、更に回転子軸401に被検出部4021を固定するためのねじ4050が設けられている。さらに角穴4021aの位置及び角穴寸法は、図11に示すフォトセンサ4031aで検出できる位置に配置されるとともに、フォトセンサ4031aの外形寸法に合わせて形成されている。
また、角穴4021b1~角穴4021bnの位置と角穴寸法は、フォトセンサ4031bで検出できる位置に配置されるとともに、フォトセンサ4031bの外形寸法に合わせて形成されている。なお、角穴4021aと角穴4021b1~角穴4021bnのサイズは、それぞれの角穴に対応する各フォトセンサ4031で検出できる角穴の寸法であればよい。更に上記においては、穴の形状として、角穴4021a及び角穴4021b1~角穴4021bnを設けた場合について説明したが、各フォトセンサ4031で各穴を検出できれば楕円形状で構成してもよく、さらには反射しなければ穴の形状はどのようなものであってもよい。又被検出部4021の表面を光沢を持つ白色の材料でプリント印刷してもよい。また被検出部4021の表面を塗料等で着色してもよい。この場合、塗料材としては、アクリル系、シリコン系、ウレタン系があり、塗料材はどのようなものであってもよい。さらに、被検出部4021の構成材としては、金属板又はプリント基板でもよい。また、被検出部表面4021cとしては、被検出部4021における光沢を持つ白色の被検出部表面となる。
次に図11、図12、図13を用いて実施の形態3に係る検出部について説明する。図11に示される検出部の基本構成は、実施の形態1及び実施の形態2と同じである。フォトセンサ4031a及びフォトセンサ4031bの側面を覆うカバー404を設けたことが本実施の形態における特徴点である。図12はフォトセンサ4031aとフォトセンサ4031bの周囲にカバー404を取り付けた状態を示す側面図である。なお、カバー404と被検出部4021間の隙間は任意である。又図13は、フォトセンサ4031aとフォトセンサ4031bの側面を覆うカバーを独立して設けた場合を示している。図13に示すように、各フォトセンサに独立したカバー404a、404bを設けることにより検出する際の不要な反射光をさらに抑制するので、検出の精度を向上させることができる。なお、カバー404の色は光を反射しない無光沢の黒色である。
次に、図10、図11を用いて、回転子軸401の回転を検出する方法について説明する。図11に示すフォトセンサ4031aとフォトセンサ4031bにより、図10に示す角穴4021a、及び角穴4021b1~角穴4021bnを原因として各フォトセンサへの反射がないことを検出して、回転子軸401の回転を検出する。次にフォトセンサ4031a、4031bの端子構成と周辺回路、及びフォトセンサ4031a、4031bの出力の取り出し方について説明する。一般的にフォトセンサの端子構成は発光部であるフォトセンサに内蔵した発光ダイオードのカソード端子とアノード端子を有する。さらにフォトセンサの受光部においては、フォトセンサに内蔵したフォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子で構成されている。また、フォトセンサの発光部である発光ダイオードの周辺回路は、アノード端子と電源間、またはカソード端子とGND間に抵抗を介して接続する。この抵抗はフォトセンサの発光ダイオードに流れる電流を制限するための制限抵抗であり、フォトセンサの発光ダイオードのアノード端子と電源間か、あるいはカソード端子とGND(グランド)間のいずれかに抵抗を介して接続すればよい。なお、抵抗と接続していないアノード端子は直接電源と接続する。同様に抵抗と接続していないカソード端子は直接GNDに接続する。
更にフォトセンサの受光部であるフォトトランジスタの周辺回路は、コレクタ端子と電源間、またはエミッタ端子とGND間に抵抗を介して接続する。この抵抗はフォトセンサのフォトトランジスタに流れる電流を制限する電流制限抵抗であり、フォトセンサのフォトトランジスタのコレクタ端子と電源間、あるいはエミッタ端子とGND間のいずれかに抵抗を介して接続すればよい。なお、抵抗と接続していないコレクタ端子は直接電源と接続する。同様に抵抗と接続していないエミッタ端子は直接GNDに接続する。なお、これら抵抗の値は任意である。
次に、フォトセンサからの出力の取り出し方について説明する。フォトセンサの発光部である発光ダイオードに電流を流すとダイオードは発光する。発光ダイオードで発光した光を被検出部4021で反射すると、反射した光をフォトセンサの受光部で受光する。フォトセンサの受光部で光を受光すると、フォトセンサのフォトトランジスタのコレクタ端子側からエミッタ端子側に電流が流れる。このとき、フォトセンサのフォトトランジスタのコレクタ端子側と電源間に電流制限抵抗を接続していると、コレクタ端子の電位は電源電圧の電位からGNDの電位に変化する。同様に、フォトセンサのフォトトランジスタのエミッタ端子側とGND間に電流制限抵抗を接続していると、エミッタ端子の電位はGNDの電位から電源電圧に近似した電位に変化する。なお、本実施の形態ではnpn方式のフォトセンサを使用している。さらに本実施の形態ではフォトセンサ4031のコレクタ端子は電流制限抵抗を介して電源と接続し、フォトセンサ4031のコレクタ端子をフォトセンサ4031の出力としている。
次に、本実施の形態における作用効果について説明する。被検出部4021に角穴4021a、及び角穴4021b1~4021b1nを設けることにより、実施の形態1と同様の効果を発揮することができるとともに、かつ安価で製造が容易な被検出部4021を提供することができる。即ち実施の形態1に示すようにラインを設けることに比べると、穴を設ける方が製造が容易となる。さらに、検出部403に搭載したフォトセンサ4031aとフォトセンサ4031bの周囲をカバー404で覆うことにより、フォトセンサ4031aとフォトセンサ4031bは不要な反射光の受光を低減できるので、検出精度を改善できる。尚実施の形態1におけるフォトセンサに対してもカバーを設けることができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 回転電機、2,21 制御部、4 インバータ部、
11,111 絶対位置検出パルス、12,121 角度検出パルス、
200a 回転数検出部、200b 角度判定部、
200b1 角度検出パルスカウント部、201 メモリ、
202a,202b ノイズフィルター、401 回転子軸、402 被検出部、
403 検出部、403a,403b フォトセンサ、
402a 絶対位置検出パルス用ライン、
402b1~402bn 角度検出パルス用ライン、
404,404a,404b カバー。

Claims (6)

  1. 回転子軸に取り付けられた円盤状の被検出部と、
    前記被検出部上に設けられるとともに径方向に延びるよう配置された1本の絶対位置検出パルス用ラインと、
    前記被検出部上に設けられるとともに前記絶対位置検出パルス用ラインよりも長さが小さく、更に径方向に延びるとともに周方向に亘って複数設けられた角度検出パルス用ラインと、
    前記被検出部に対向して設けられるとともに、前記絶対位置検出パルス用ラインと前記角度検出パルス用ラインを検出するための2個のフォトセンサを有する検出部と、
    前記フォトセンサから送出される絶対位置検出パルスに基づいて前記回転子軸の回転数を演算する回転数検出部と、
    前記絶対位置検出パルスの1周期の間における前記フォトセンサから送出される角度検出パルスのパルス数をカウントする角度検出パルスカウント部と、
    前記角度検出パルスカウント部から送出される前記角度検出パルスのカウント数に応じて推測された電気角をメモリから取得する角度判定部と、
    前記電気角に応じてインバータ部を制御する制御部を備えた回転電機。
  2. 前記絶対位置検出パルス及び前記角度検出パルスにおける不要なノイズ成分を除去するためのノイズフィルターを設けた請求項1記載の回転電機。
  3. 前記絶対位置検出パルス用ラインを穴で構成するとともに、前記角度検出パルス用ラインを穴で構成した請求項1または請求項2記載の回転電機。
  4. 前記フォトセンサの側面を覆うカバーを設けた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記被検出部を樹脂で形成した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記フォトセンサを反射型のフォトセンサで構成した請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
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