JP2022049249A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の押し付け圧力を均一化することができる基板処理装置の提供。【解決手段】基板処理装置1は、基板を保持し、回転する基板保持面24a(第1回転面)を有するトップリング24(第1回転体)と、基板と接触し、回転する研磨パッド22(第2回転面)を有する研磨テーブル23(第2回転体)と、基板保持面24a(第1回転面)と研磨パッド22(第2回転面)との相対的な平行度を検出するセンサシステム70と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、基板処理装置に関するものである。
基板処理装置の一つとして、下記特許文献1の研磨装置が知られている。この研磨装置は、基板を保持するための基板保持部と、前記基板の表面を研磨するための研磨ヘッドと、前記研磨ヘッドに連結され、前記研磨ヘッドを設定された方向に設定された角度だけ傾斜させる傾動アクチュエータ、または、前記基板保持部に連結され、前記基板保持部を設定された方向に設定された角度だけ傾斜させる傾動アクチュエータを備えている。
特開2018-170370号公報
研磨装置においては、基板の研磨にかかる押し付け圧力を均一化するために、研磨ヘッドと基板保持部との平行化が必要である。上記研磨装置は、傾動アクチュエータを動作させることで、研磨ヘッドまたは基板保持部を地表に対して平行化することができる。しかしながら、研磨ヘッドまたは基板保持部と地表との平行化は、研磨ヘッドと基板保持部との平行化と同義ではない場合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、基板の押し付け圧力を均一化することができる基板処理装置の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る基板処理装置は、基板を保持し、回転する第1回転面を有する第1回転体と、前記基板と接触し、回転する第2回転面を有する第2回転体と、前記第1回転面と前記第2回転面との相対的な平行度を検出するセンサシステムと、を備える。
上記基板処理装置においては、前記センサシステムは、前記第1回転体に設けられた第1傾きセンサと、前記第2回転体に設けられた第2傾きセンサと、を備えてもよい。
上記基板処理装置においては、前記センサシステムは、前記第1回転体及び前記第2回転体のいずれか一方の回転体に設けられ、他方の回転体の回転面との相対距離を測定する第1距離センサと、前記第1距離センサと同じく前記一方の回転体に設けられ、前記第1距離センサと異なる位置で、前記他方の回転体の回転面との相対距離を測定する第2距離センサと、を備えてもよい。
上記基板処理装置においては、前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方の回転体の傾きを調整する傾き調整装置と、前記センサシステムの検出結果に基づいて、前記傾き調整装置を制御する制御装置と、を備えてもよい。
上記基板処理装置においては、前記傾き調整装置は、前記回転体を支持する第1軸受が設けられた第1ハウジングと、前記回転体を支持する第2軸受が設けられた第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの傾きを調整する調整用ボルトと、前記第1ハウジングに対し、前記第2ハウジングを固定する固定用ボルトと、前記調整用ボルトを回転させる第1アクチュエータと、前記固定用ボルトを回転させる第2アクチュエータと、を有してもよい。
上記基板処理装置においては、前記第1軸受は、ラジアル転がり軸受であり、前記第2軸受は、自動調心転がり軸受であってもよい。
上記基板処理装置においては、前記第1回転体は、前記基板を保持する研磨ヘッドであり、前記第2回転体は、前記基板を研磨する研磨テーブルであってもよい。
上記基板処理装置においては、前記第1回転体は、前記基板を保持する回転テーブルであり、前記第2回転体は、前記基板をバフ洗浄するバフヘッドであってもよい。
してもよい。
上記本発明の態様によれば、基板の押し付け圧力を均一化することができる基板処理装置を提供することができる。
第1実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。 第1実施形態に係る基板研磨装置を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る傾き調整装置による傾き調整の前段階の様子を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る傾き調整装置による傾き調整後の様子を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係るトップリングと研磨テーブルとの平行化を説明する説明図である。 第1実施形態に係る制御装置による制御フローを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る第2アクチュエータの一変形例を示す部分断面図である。 第1実施形態に係る第1アクチュエータの一変形例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る第1アクチュエータの一変形例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る第1アクチュエータの一変形例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る第1アクチュエータの一変形例を示す概略構成図である。 第2実施形態に係る基板研磨装置を示す概略構成図である。 第2実施形態に係るトップリングと研磨テーブル23との平行化を説明する説明図である。 第2実施形態に係る制御装置による制御フローを示すフローチャート図である。 第3実施形態に係る基板洗浄装置を示す概略構成図である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。
図1に示す基板処理装置1は、シリコンウェハ等の基板Wの表面を平坦に研磨する化学機械研磨(CMP)装置である。この基板処理装置1は、矩形箱状のハウジング2を備える。ハウジング2は、平面視で略長方形に形成されている。
ハウジング2は、その中央に長手方向に延在する基板搬送路3を備える。基板搬送路3の長手方向の一端部には、ロード/アンロード部10が配設されている。基板搬送路3の幅方向(平面視で長手方向と直交する方向)の一方側には、研磨部20が配設され、他方側には、洗浄部30が配設されている。基板搬送路3には、基板Wを搬送する基板搬送部40が設けられている。また、基板処理装置1は、ロード/アンロード部10、研磨部20、洗浄部30、及び基板搬送部40の動作を統括的に制御する制御装置50を備える。
ロード/アンロード部10は、基板Wを収容するフロントロード部11を備える。フロントロード部11は、ハウジング2の長手方向の一方側の側面に複数設けられている。複数のフロントロード部11は、ハウジング2の幅方向に配列されている。フロントロード部11は、例えば、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載する。SMIF、FOUPは、内部に基板Wのカセットを収納し、隔壁で覆った密閉容器であり、外部空間とは独立した環境を保つことができる。
また、ロード/アンロード部10は、フロントロード部11から基板Wを出し入れする2台の搬送ロボット12と、各搬送ロボット12をフロントロード部11の並びに沿って走行させる走行機構13と、を備える。各搬送ロボット12は、上下に2つのハンドを備えており、基板Wの処理前、処理後で使い分けている。例えば、フロントロード部11に基板Wを戻すときは上側のハンドを使用し、フロントロード部11から処理前の基板Wを取り出すときは下側のハンドを使用する。
研磨部20は、基板Wの研磨(平坦化)を行う複数の基板研磨装置21(21A,21B,21C,21D)を備える。複数の基板研磨装置21は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。基板研磨装置21は、研磨面を有する研磨パッド22を回転させる研磨テーブル23と、基板Wを保持しかつ基板Wを研磨テーブル23上の研磨パッド22に押圧しながら研磨するためのトップリング24と、研磨パッド22に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル25と、研磨パッド22の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ26と、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ27と、を備える。
基板研磨装置21は、研磨液供給ノズル25から研磨液を研磨パッド22上に供給しながら、トップリング24により基板Wを研磨パッド22に押し付け、さらにトップリング24と研磨テーブル23とを相対移動させることにより、基板Wを研磨してその表面を平坦にする。ドレッサ26は、研磨パッド22に接触する先端の回転部にダイヤモンド粒子やセラミック粒子などの硬質な粒子が固定され、当該回転部を回転しつつ揺動することにより、研磨パッド22の研磨面全体を均一にドレッシングし、平坦な研磨面を形成する。
アトマイザ27は、研磨パッド22の研磨面に残留する研磨屑や砥粒などを高圧の流体により洗い流すことで、研磨面の浄化と、機械的接触であるドレッサ26による研磨面の目立て作業、すなわち研磨面の再生を達成する。
洗浄部30は、基板Wの洗浄を行う複数の基板洗浄装置31(31A,31B,31C)と、洗浄した基板Wを乾燥させる基板乾燥装置32と、を備える。複数の基板洗浄装置31及び基板乾燥装置32は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。基板洗浄装置31Aと基板洗浄装置31Bとの間には、第1搬送室33が設けられている。第1搬送室33には、基板搬送部40、基板洗浄装置31A、及び基板洗浄装置31Bの間で基板Wを搬送する搬送ロボット35が設けられている。また、基板洗浄装置31Bと基板乾燥装置32との間には、第2搬送室34が設けられている。第2搬送室34には、基板洗浄装置31Bと基板乾燥装置32との間で基板Wを搬送する搬送ロボット36が設けられている。また、基板洗浄装置31Aと基板洗浄装置31Cとの間には、第3搬送室37が設けられている。第3搬送室37には、基板洗浄装置31Aと基板洗浄装置31Cとの間で基板Wを搬送する搬送ロボット38が設けられている。
基板洗浄装置31A及び基板洗浄装置31Bは、例えば、ロールスポンジ型の洗浄モジュールを備え、基板Wをスクラブ洗浄する。なお、基板洗浄装置31A及び基板洗浄装置31Bは、同一のタイプであっても、異なるタイプの洗浄モジュールであってもよく、例えば、ペンシルスポンジ型の洗浄モジュールや2流体ジェット型の洗浄モジュールであってもよい。基板洗浄装置31Cは、例えば、綿やフェルト等で作られた「バフ」を、基板Wの表面に回転させながら当てることで基板Wの表面をバフ洗浄(仕上げ研磨とも言う)するバフ洗浄型の洗浄モジュールを備える。基板乾燥装置32は、例えば、ロタゴニ乾燥(IPA(Iso-Propyl Alcohol)乾燥)を行う乾燥モジュールを備える。乾燥後は、基板乾燥装置32とロード/アンロード部10との間の隔壁に設けられたシャッタ1aが開かれ、搬送ロボット12によって基板乾燥装置32から基板Wが取り出される。
基板搬送部40は、リフター41と、第1リニアトランスポータ42と、第2リニアトランスポータ43と、スイングトランスポータ44と、を備える。基板搬送路3には、ロード/アンロード部10側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7が設定されている。
リフター41は、第1搬送位置TP1で基板Wを上下に搬送する機構である。リフター41は、第1搬送位置TP1において、ロード/アンロード部10の搬送ロボット12から基板Wを受け取る。また、リフター41は、搬送ロボット12から受け取った基板Wを第1リニアトランスポータ42に受け渡す。第1搬送位置TP1とロード/アンロード部10との間の隔壁には、シャッタ1bが設けられており、基板Wの搬送時にはシャッタ1bが開かれて搬送ロボット12からリフター41に基板Wが受け渡される。
第1リニアトランスポータ42は、第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4の間で基板Wを搬送する機構である。第1リニアトランスポータ42は、複数の搬送ハンド45(45A,45B,45C,45D)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構46と、を備える。
搬送ハンド45Aは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1から第4搬送位置TP4の間を移動する。この搬送ハンド45Aは、リフター41から基板Wを受け取り、それを第2リニアトランスポータ43に受け渡すためのパスハンドである。
搬送ハンド45Bは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第2搬送位置TP2との間を移動する。この搬送ハンド45Bは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第2搬送位置TP2で基板研磨装置21Aに基板Wを受け渡す。搬送ハンド45Bには、昇降駆動部が設けられており、基板Wを基板研磨装置21Aのトップリング24に受け渡すときは上昇し、トップリング24に基板Wを受け渡した後は下降する。なお、搬送ハンド45C及び搬送ハンド45Dにも、同様の昇降駆動部が設けられている。
搬送ハンド45Cは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第3搬送位置TP3との間を移動する。この搬送ハンド45Cは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で基板研磨装置21Bに基板Wを受け渡す。また、搬送ハンド45Cは、第2搬送位置TP2で基板研磨装置21Aのトップリング24から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で基板研磨装置21Bに基板Wを受け渡すアクセスハンドとしても機能する。
搬送ハンド45Dは、リニアガイド機構46によって、第2搬送位置TP2と第4搬送位置TP4との間を移動する。搬送ハンド45Dは、第2搬送位置TP2または第3搬送位置TP3で、基板研磨装置21Aまたは基板研磨装置21Bのトップリング24から基板Wを受け取り、第4搬送位置TP4でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。
スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ42から第2リニアトランスポータ43へ基板Wを受け渡す。また、スイングトランスポータ44は、研磨部20で研磨された基板Wを、洗浄部30に受け渡す。スイングトランスポータ44の側方には、基板Wの仮置き台47が設けられている。スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4または第5搬送位置TP5で受け取った基板Wを上下反転して仮置き台47に載置する。仮置き台47に載置された基板Wは、洗浄部30の搬送ロボット35によって第1搬送室33に搬送される。
第2リニアトランスポータ43は、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7の間で基板Wを搬送する機構である。第2リニアトランスポータ43は、複数の搬送ハンド48(48A,48B,48C)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構49と、を備える。搬送ハンド48Aは、リニアガイド機構49によって、第5搬送位置TP5から第6搬送位置TP6の間を移動する。搬送ハンド45Aは、スイングトランスポータ44から基板Wを受け取り、それを基板研磨装置21Cに受け渡すアクセスハンドとして機能する。
搬送ハンド48Bは、第6搬送位置TP6と第7搬送位置TP7との間を移動する。搬送ハンド48Bは、基板研磨装置21Cから基板Wを受け取り、それを基板研磨装置21Dに受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。搬送ハンド48Cは、第7搬送位置TP7と第5搬送位置TP5との間を移動する。搬送ハンド48Cは、第6搬送位置TP6または第7搬送位置TP7で、基板研磨装置21Cまたは基板研磨装置21Dのトップリング24から基板Wを受け取り、第5搬送位置TP5でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。なお、説明は省略するが、搬送ハンド48の基板Wの受け渡し時の動作は、上述した第1リニアトランスポータ42の動作と同様である。
図2は、第1実施形態に係る基板研磨装置21を示す概略構成図である。
図2に示すように、基板研磨装置21は、基板Wを保持し、回転する基板保持面24a(第1回転面)を有するトップリング24(第1回転体,研磨ヘッド)と、基板Wと接触し、回転する研磨パッド22(第2回転面)を有する研磨テーブル23(第2回転体)と、基板保持面24a(第1回転面)と研磨パッド22(第2回転面)との相対的な平行度を検出するセンサシステム70と、を備えている。
トップリング24の回転軸O1は、円形の基板保持面24aの中心を通っている。基板保持面24aは、回転軸O1と直交する面を形成している。基板保持面24aには、例えば、基板Wを真空吸着する吸引孔が形成されている。トップリング24は、回転軸O1に沿って延びるシャフト24bの下端に設けられている。シャフト24bには、プーリ63が設けられている。プーリ63は、回転軸O3を有するモータ60に設けられたプーリ61と、ベルト62を介して回転可能に連結されている。
研磨テーブル23の回転軸O2は、円形の研磨パッド22の中心を通っている。回転軸O2は、トップリング24の回転軸O1に対し偏心している。研磨パッド22は、回転軸O2と直交する面を形成している。研磨テーブル23は、回転軸O2に沿って延びるシャフト23bの上端に設けられている。シャフト23bは、図示しないモータや減速機と回転可能に連結されている。研磨テーブル23の上部には、研磨パッド22を交換可能に取り付ける取付面23aが設けられている。
センサシステム70は、トップリング24に設けられた第1傾きセンサ71と、研磨テーブル23に設けられた第2傾きセンサ72と、を備えている。第1傾きセンサ71は、トップリング24の上面に配置されている。なお、第1傾きセンサ71は、トップリング24の傾きを検出できれば、この配置に限定されない。第2傾きセンサ72は、研磨テーブル23の下面に配置されている。なお、第2傾きセンサ72も、研磨テーブル23の傾きを検出できれば、この配置に限定されない。第1傾きセンサ71及び第2傾きセンサ72としては、例えば、3軸加速度センサを例示できる。
基板処理装置1は、トップリング24及び研磨テーブル23の少なくとも一方の回転体(本実施形態ではトップリング24)の傾きを調整する傾き調整装置80と、センサシステム70の検出結果に基づいて、傾き調整装置80を制御する制御装置50(図1参照)と、を備えている。なお、以下説明する傾き調整装置80の代わりに、あるいは以下説明する傾き調整装置80と共に、先行技術文献(特開2018-170370号公報)の図11に示すような構成を採用し、研磨テーブル23の傾きを調整しても構わない。
傾き調整装置80は、トップリング24のシャフト24bを支持する第1軸受91が設けられた第1ハウジング81と、トップリング24のシャフト24bを支持する第2軸受92が設けられた第2ハウジング82と、第1ハウジング81に対する第2ハウジング82の傾きを調整する調整用ボルト83と、第1ハウジング81に対し、第2ハウジング82を固定する固定用ボルト84と、調整用ボルト83を回転させる第1アクチュエータ85と、固定用ボルト84を回転させる第2アクチュエータ86と、を有している。
第1ハウジング81は、トップリング24の旋回アームの一部である。第1ハウジング81の内部には、プーリ61、63、及びベルト62が配置されている。第1ハウジング81の外部上面には、モータ60が載置されている。シャフト24bは、第1ハウジング81を軸方向で貫通している。第1ハウジング81の貫通部分には、第1軸受91が設けられている。第1軸受91は、通常のラジアル転がり軸受であり、シャフト24bのプーリ63より上部を軸支している。
第2ハウジング82は、トップリング24の旋回アームの先端下部を形成している。第2ハウジング82は、略円板状に形成され、その周縁部が複数の固定用ボルト84によって、第1ハウジング81に固定されている。シャフト24bは、第2ハウジング82の中心を軸方向で貫通している。第2ハウジング82の貫通部分には、第2軸受92が設けられている。第2軸受92は、自動調心転がり軸受であり、シャフト24bのプーリ63より下部を軸支している。自動調心転がり軸受は、外輪の軌道面が球面で、曲率中心が軸受中心と一致しており、内輪、玉、保持器の軸が、軸受中心の周りを自由に回転できるという調心性がある。シャフト24bは、第2軸受92の調心性によって、第1軸受91を支点として僅かに傾動できるようになっている。
図3は、第1実施形態に係る傾き調整装置80による傾き調整の前段階の様子を示す拡大断面図である。図4は、第1実施形態に係る傾き調整装置80による傾き調整後の様子を示す拡大断面図である。
図3に示すように、第2ハウジング82は、第1ハウジング81の下面と対向する周縁部を有する円板部82Aと、円板部82Aの周縁部よりも内側から立ち上がった軸受支持部82Bと、を有する。
円板部82Aには、調整用ボルト83が挿通して配置される第1挿通孔82A1と、固定用ボルト84が挿通して配置される第2挿通孔82A2と、が形成されている。第2挿通孔82A2は、回転軸O1と直交する径方向において、第1挿通孔82A1よりも径方向内側に形成されている。第1挿通孔82A1及び第2挿通孔82A2は、回転軸O1を中心とする周方向において、間隔をあけて複数形成されている。なお、第1挿通孔82A1及び第2挿通孔82A2の個数、ピッチは、一致していなくても構わない。
第1ハウジング81の下面には、ねじ孔81aが形成されている。ねじ孔81aには、第2挿通孔82A2を挿通した固定用ボルト84が螺合している。固定用ボルト84の周面と第2挿通孔82A2の内壁面との間、及び、調整用ボルト83の周面と第1挿通孔82A1の内壁面との間には、図4に示すように、第2ハウジング82の傾動を可能とさせるギャップが形成されている。
軸受支持部82Bは、略円筒状に形成され、その内周面側で第2軸受92の外輪を支持している。軸受支持部82Bの外周面側には、傾斜面82B1が形成されている。傾斜面82B1は、回転軸O1に対して傾いた傾斜面であり、研磨パッド22と反対側(上側)を向き、回転軸O1から離れるに従って下方に傾斜している。
調整用ボルト83には、調整ブロック87が螺合している。調整ブロック87には、軸受支持部82Bの傾斜面82B1と対向する対向面87aが形成されている。対向面87aは、回転軸O1に対して傾いた傾斜面であり、研磨パッド22側(下側)を向き、回転軸O1に近づくに従って上方に傾斜している。
第2ハウジング82を傾ける場合には、先ず、図3に示すように、固定用ボルト84を緩め、第1ハウジング81に対して、第2ハウジング82が動けるようにする。次に、図4に示すように、調整用ボルト83を締め込む。そうすると、調整ブロック87が下方に下がり、調整ブロック87の対向面87aが軸受支持部82Bの傾斜面82B1を押し下げることで、第2ハウジング82が傾く。
第2ハウジング82が傾くと、第2軸受92が傾き、トップリング24の回転軸O1が傾く。第2ハウジング82の傾き調整後は、固定用ボルト84を締め込むことで、第2ハウジング82の傾き状態を維持できる。上述した調整用ボルト83による第2ハウジング82の傾き調整及び固定用ボルト84による第2ハウジング82の固定は、回転軸O1の周方向の複数個所において行うことができる。
図2に戻り、第1アクチュエータ85は、調整用ボルト83に接続され、制御装置50の制御の下、調整用ボルト83を回転させる。また、第2アクチュエータ86は、固定用ボルト84に接続され、制御装置50の制御の下、固定用ボルト84を回転させる。つまり、第1アクチュエータ85及び第2アクチュエータ86は、上述した第2ハウジング82の傾き調整を自動化するものである。
制御装置50は、センサシステム70の検出結果に基づいて、第1アクチュエータ85及び第2アクチュエータ86の動作を制御し、トップリング24と研磨テーブル23とを平行化する。なお、この平行化は、基板処理装置1の初期セットアップ時やメンテナンス時などに行うとよい。
図5は、第1実施形態に係るトップリング24と研磨テーブル23との平行化を説明する説明図である。図6は、第1実施形態に係る制御装置50による制御フローを示すフローチャートである。
図5に示すように、第1傾きセンサ71は、重力方向に対する回転軸O1の傾きθ1を検出することができる。回転軸O1の傾きθ1は、地表面に対する基板保持面24aの傾きと同義である。なお、第1傾きセンサ71の接続配線は、シャフト24bの開口部24cからシャフト24bの内部を通し、ロータリーコネクタ24dなどに接続し、制御装置50と接続するとよい。
第2傾きセンサ72は、重力方向に対する回転軸O2の傾きθ2を検出することができる。回転軸O2の傾きθ2は、地表面に対する研磨パッド22の傾きと同義である。なお、第2傾きセンサ72の接続配線も、シャフト23bの内部を通し、図示しないロータリーコネクタなどに接続し、制御装置50と接続するとよい。
トップリング24と研磨テーブル23との平行化は、制御装置50による、図6に示すようなクローズドループでの自動調整が好ましい。なお、図示しない外部装置からのリモートでの任意調整が可能であっても構わない。この場合、傾きθ1や傾きθ2等を表示するモニターがあるとよい。
図6に示すように、先ず、制御装置50は、第2アクチュエータ86を動作させ、固定用ボルト84を緩める(ステップS1:図3参照)。次に、制御装置50は、第1傾きセンサ71から出力された傾きθ1と、第2傾きセンサ72から出力された傾きθ2が一致するか否か判定する(ステップS2)。傾きθ1と傾きθ2が一致しない場合(ステップS2でNOの場合)、制御装置50は、第1アクチュエータ85を動作させ、調整用ボルト83による第2ハウジング82の傾き調整を行う(ステップS3:図4参照)。
ステップS3の次は、ステップS2に戻り、再び傾きθ1と傾きθ2が一致するか否か判定する。傾きθ1と傾きθ2が一致した場合(ステップS2でYESの場合)、制御装置50は、第2アクチュエータ86を動作させ、固定用ボルト84を締結し、第2ハウジング82の傾き状態を固定する。
以上により、トップリング24と研磨テーブル23との平行化が完了する。
このように、本実施形態のセンサシステム70は、トップリング24と研磨テーブル23との相対的な平行度を検出するため、トップリング24及び研磨テーブル23のいずれか一方が地表に対して傾いていても、トップリング24及び研磨テーブル23の他方を、地表に対して傾いている一方に合わせて平行化することができる。このようなトップリング24と研磨テーブル23の平行化により、基板Wの研磨にかかる押し付け圧力を均一化することができる。
したがって、上述した本実施形態の基板処理装置1によれば、基板Wを保持し、回転する基板保持面24aを有するトップリング24と、基板Wと接触し、回転する研磨パッド22を有する研磨テーブル23と、基板保持面24aと研磨パッド22との相対的な平行度を検出するセンサシステム70と、を備える、という構成を採用することによって、基板Wの押し付け圧力を均一化することができる。
また、本実施形態においては、センサシステム70は、トップリング24に設けられた第1傾きセンサ71と、研磨テーブル23に設けられた第2傾きセンサ72と、を備える。この構成によれば、トップリング24の重力方向に対する傾きθ1と、研磨テーブル23の重量方向に対する傾きθ2から、トップリング24と研磨テーブル23との相対的な傾きを検出することができる。
また、本実施形態においては、トップリング24及び研磨テーブル23の少なくとも一方の回転体の傾き(本実施形態では、トップリング24の傾き)を調整する傾き調整装置80と、センサシステム70の検出結果に基づいて、傾き調整装置80を制御する制御装置50と、を備える。この構成によれば、トップリング24と研磨テーブル23との平行化を自動化することができる。
また、本実施形態においては、傾き調整装置80は、トップリング24のシャフト24bを支持する第1軸受91が設けられた第1ハウジング81と、トップリング24のシャフト24bを支持する第2軸受92が設けられた第2ハウジング82と、第1ハウジング81に対する第2ハウジング82の傾きを調整する調整用ボルト83と、第1ハウジング81に対し、第2ハウジング82を固定する固定用ボルト84と、調整用ボルト83を回転させる第1アクチュエータ85と、固定用ボルト84を回転させる第2アクチュエータ86と、を有する。この構成によれば、第1ハウジング81に対する第2ハウジング82の傾きを調整することで、トップリング24を傾けることができる。
また、本実施形態においては、第1軸受91は、ラジアル転がり軸受であり、第2軸受92は、自動調心転がり軸受であってもよい。この構成によれば、第2軸受92の調心性によって、トップリング24のシャフト24bを、第1軸受91を支点として僅かに傾動させることができる。
なお、本実施形態では、以下のような変形例を採用できる。
図7は、第1実施形態に係る第2アクチュエータ86の一変形例を示す部分断面図である。
図7に示す第2アクチュエータ86は、モータ86aと、モータ86aに接続された円筒体86bと、を備えている。円筒体86bの内側には、固定用ボルト84が螺合するねじ孔86cが形成されている。この第2アクチュエータ86は、図7において図示しない第1ハウジング81に固定され、固定用ボルト84を介して第2ハウジング82を吊り上げ支持している。このような構成であっても、固定用ボルト84を回転させて、固定用ボルト84を緩めたり、締め込んだりすることができる。
図8は、第1実施形態に係る第1アクチュエータ85の一変形例を示す概略構成図である。
図8に示す第1アクチュエータ85は、上述した図7に示す第2アクチュエータ86と同様の構成となっており、第1ハウジング81に固定され、調整用ボルト83を介して第2ハウジング82を吊り上げ支持している。このような構成であっても、調整用ボルト83を回転させて、第2ハウジング82を傾けることができる。
図9は、第1実施形態に係る第1アクチュエータ85の一変形例を示す概略構成図である。
図9に示す第1アクチュエータ85は、リニアアクチュエータであり、第1ハウジング81に固定された軌道体85aと、軌道体85aに沿って移動する可動体85bと、を備えている。可動体85bは、第2ハウジング82と固定されている。このような構成であっても、可動体85bを上下に移動させて、第2ハウジング82を傾けることができる。
図10は、第1実施形態に係る第1アクチュエータ85の一変形例を示す概略構成図である。
図10に示す第1アクチュエータ85は、空圧、油圧、水圧等で上下に膨縮するバッグを備えている。当該バックは、回転軸O1の周方向に複数配置されている。第2ハウジング82には、第1アクチュエータ85から圧を受けるフランジ82Cが設けられている。このような構成であっても、フランジ82Cを上下に移動させて、第2ハウジング82を傾けることができる。
図11は、第1実施形態に係る第1アクチュエータ85の一変形例を示す概略構成図である。
図11に示す第1アクチュエータ85は、上述した空圧、油圧、水圧等で上下に膨縮するバッグ85c,85dをフランジ82Cの上下に備えている。この場合、第1ハウジング81には、フランジ82Cの上側に配置されたバッグ81dの押し付け反力を受ける支持部81Aを設けるとよい。このような構成であっても、フランジ82Cを上下に移動させて、第2ハウジング82を傾けることができる。また、上下のバッグ85c,85dでフランジ82Cを挟み込むことで、第2ハウジング82を固定することもできる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、第2実施形態に係る基板研磨装置21を示す概略構成図である。
図12に示すように、第2実施形態のセンサシステム70は、第1傾きセンサ71a,71bと、さらに、トップリング24及び研磨テーブル23のいずれか一方の回転体(本実施形態ではトップリング24)に設けられ、他方の回転体(研磨テーブル23)の回転面(研磨パッド22)との相対距離を測定する第1距離センサ73aと、第1距離センサ73aと同じく一方の回転体(トップリング24)に設けられ、第1距離センサ73aと異なる位置で、他方の回転体(研磨テーブル23)の回転面(研磨パッド22)との相対距離を測定する第2距離センサ73bと、を備えている。
第1距離センサ73aは、トップリング24の側面に配置されている。なお、第1距離センサ73aは、研磨パッド22との相対距離を測定できれば、この配置に限定されない。第2距離センサ73bは、第1距離センサ73aと反対側のトップリング24の側面に配置されている。なお、第2距離センサ73bも、研磨パッド22との相対距離を測定できれば、この配置に限定されない。第1距離センサ73a及び第2距離センサ73bは、例えば、レーザーセンサや超音波センサ等の非接触式センサを例示できる。第1距離センサ73a及び第2距離センサ73bは、回転軸O1を中心とする点対称の配置(180°の位置関係)とすることが好ましい。また、第1距離センサ73a及び第2距離センサ73bは、回転軸O1の軸方向におけるトップリング24に対する取り付け位置(取り付け高さ)が一致していることが好ましい。
図13は、第2実施形態に係るトップリング24と研磨テーブル23との平行化を説明する説明図である。図14は、第2実施形態に係る制御装置50による制御フローを示すフローチャートである。
図13に示すように、第1距離センサ73aは、研磨パッド22との距離D1を測定することができる。第2距離センサ73bは、研磨パッド22との距離D2を測定することができる。なお、第1距離センサ73aや第2距離センサ73bの接続配線も、シャフト24bの開口部24cからシャフト24bの内部を通し、ロータリーコネクタ24dなどに接続し、制御装置50と接続するとよい。
トップリング24と研磨テーブル23との平行化は、制御装置50による、図14に示すようなクローズドループでの自動調整が好ましい。なお、図示しない外部装置からのリモートでの任意調整が可能であっても構わない。この場合、距離D1や距離D2等を表示するモニターがあるとよい。
図14に示すように、先ず、制御装置50は、第2アクチュエータ86を動作させ、固定用ボルト84を緩める(ステップS11:図3参照)。次に、制御装置50は、第1距離センサ73aから出力された距離D1と、第2距離センサ73bから出力された距離D2が一致するか否か判定する(ステップS12)。距離D1と距離D2が一致しない場合(ステップS12でNOの場合)、制御装置50は、第1アクチュエータ85を動作させ、調整用ボルト83による第2ハウジング82の傾き調整を行う(ステップS13:図4参照)。
ステップS13の次は、ステップS12に戻り、再び距離D1と距離D2が一致するか否か判定する。距離D1と距離D2が一致した場合(ステップS12でYESの場合)、制御装置50は、トップリング24を180°回転させる(ステップS14)。次に、制御装置50は、再度、第1距離センサ73aから出力された距離D1と、第2距離センサ73bから出力された距離D2が一致するか否か判定する(ステップS15)。
距離D1と距離D2が一致した場合(ステップS15でYESの場合)、制御装置50は、第2アクチュエータ86を動作させ、固定用ボルト84を締結し、第2ハウジング82の傾き状態を固定する(ステップS16)。以上により、トップリング24と研磨テーブル23との平行化が完了する。
一方、距離D1と距離D2が一致しない場合(ステップS15でNOの場合)、制御装置50は、シャフト24bが偏心している可能性があるとして、モニター等にエラー表示して(ステップS17)、平行化を終了する。
このように、第2実施形態のセンサシステム70は、第1距離センサ73aから出力された距離D1と、第2距離センサ73bから出力された距離D2とで、トップリング24と研磨テーブル23との相対的な平行度を検出するため、トップリング24と研磨テーブル23の平行化に加え、トップリング24のシャフト24bの偏心も検出することができる。なお、上述したステップS14において、トップリング24を180°回転させると説明したが、180°に限定されず、例えば360°であってもよい。また、トップリング24をある角度(例えば0°より大きく360°以下の角度)で回転させながら距離D1,D2の軌跡を取り、距離D1,D2が一致しない場合あるいは所定の範囲から逸脱した場合にエラー表示(ステップS17)をしてもよい。このように、トップリング24を回転させながら、研磨パッド22との相対距離を測定することで、研磨パッド22の摩耗検出も可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図15は、第3実施形態に係る基板洗浄装置31Cを示す概略構成図である。
図15に示すように、第3実施形態では、基板Wをバフ洗浄する基板洗浄装置31Cに、上述したセンサシステム70を適用している。
基板洗浄装置31Cは、基板Wの表面のバフ洗浄と基板のエッジ部分の洗浄の双方が可能である。基板洗浄装置31Cは、回転テーブル210(第1回転体)と、バフヘッド221(第2回転体)と、エッジ洗浄ローラ231,232と、を備える。なお、基板洗浄装置31Cは、基板Wに洗浄液、純水その他の液体を供給するための液体供給機構240と、各種センサ250と、を備えている。
回転テーブル210は、基板Wを保持し、回転軸O5回りに回転する。回転テーブル210の上面(第1回転面)は、基板Wを真空吸引する吸着面となっている。回転テーブル210は、図示しないモータなどによって回転する。回転テーブル210は、エッジ洗浄ローラ231,232と干渉しないよう、回転テーブル210の直径は基板Wの直径より小さくなっている。
バフヘッド221は、基板Wと接触し、回転軸O4回りに回転することで、基板Wの表面をバフ洗浄する。バフヘッド221の下面(第2回転面)は、基板Wをバフ洗浄する洗浄面となっている。バフヘッド221は、シャフト223を介してアーム222に接続されている。アーム222は、バフヘッド221を揺動させる。回転テーブル210による基板Wの回転およびアーム222によるバフヘッド221の揺動によって、基板Wの表面が洗浄される。
センサシステム70は、回転テーブル210に設けられた第1傾きセンサ71と、バフヘッド221に設けられた第2傾きセンサ72と、を備えている。この構成によれば、回転テーブル210の重力方向に対する傾きと、バフヘッド221の重量方向に対する傾きから、回転テーブル210とバフヘッド221との相対的な傾きを検出することができる。そして、回転テーブル210とバフヘッド221の平行化により、基板Wの洗浄にかかる押し付け圧力を均一化することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、上述した各実施形態及び各変形例の組み合わせ及び置換は適宜可能である。
1 基板処理装置
22 研磨パッド(第2回転面)
23 研磨テーブル(第2回転体)
24 トップリング(第1回転体、研磨ヘッド)
24a 基板保持面(第1回転面)
24b シャフト
50 制御装置
70 センサシステム
71 第1傾きセンサ
72 第2傾きセンサ
73a 第1距離センサ
73b 第2距離センサ
80 傾き調整装置
81 第1ハウジング
82 第2ハウジング
83 調整用ボルト
84 固定用ボルト
85 第1アクチュエータ
86 第2アクチュエータ
91 第1軸受
92 第2軸受
210 回転テーブル(第1回転体)
221 バフヘッド(第2回転体)
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を保持し、回転する第1回転面を有する第1回転体と、
    前記基板と接触し、回転する第2回転面を有する第2回転体と、
    前記第1回転面と前記第2回転面との相対的な平行度を検出するセンサシステムと、を備える、ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記センサシステムは、
    前記第1回転体に設けられた第1傾きセンサと、
    前記第2回転体に設けられた第2傾きセンサと、を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記センサシステムは、
    前記第1回転体及び前記第2回転体のいずれか一方の回転体に設けられ、他方の回転体の回転面との相対距離を測定する第1距離センサと、
    前記第1距離センサと同じく前記一方の回転体に設けられ、前記第1距離センサと異なる位置で、前記他方の回転体の回転面との相対距離を測定する第2距離センサと、を備える、ことを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方の回転体の傾きを調整する傾き調整装置と、
    前記センサシステムの検出結果に基づいて、前記傾き調整装置を制御する制御装置と、を備える、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記傾き調整装置は、
    前記回転体を支持する第1軸受が設けられた第1ハウジングと、
    前記回転体を支持する第2軸受が設けられた第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの傾きを調整する調整用ボルトと、
    前記第1ハウジングに対し、前記第2ハウジングを固定する固定用ボルトと、
    前記調整用ボルトを回転させる第1アクチュエータと、
    前記固定用ボルトを回転させる第2アクチュエータと、を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記第1軸受は、ラジアル転がり軸受であり、
    前記第2軸受は、自動調心転がり軸受である、ことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記第1回転体は、前記基板を保持する研磨ヘッドであり、
    前記第2回転体は、前記基板を研磨する研磨テーブルである、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記第1回転体は、前記基板を保持する回転テーブルであり、
    前記第2回転体は、前記基板をバフ洗浄するバフヘッドである、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023233769A1 (ja) * 2022-06-02 2023-12-07 株式会社荏原製作所 研磨装置

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