JP2022048491A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】円滑に自動運転走行経路の開始位置まで移動できる作業車両を提供する。【解決手段】作業車両100の自己位置を測定する測位装置と、圃場Hの外周Pe形状情報を格納する地形情報データベースを備え、圃場H内に走行経路を設定し、走行経路は往復走行を繰り返す往復走行経路20と、外周形状に沿って走行する枕地走行経路22とを備え、作業車両100の自己位置が外周Peから所定の距離以上離れているときに、自律走行の開始指示を受信すると、開始点自動移動経路24に沿って往復走行経路20の開始点P1まで自動で移動する作業車両100において、往復走行経路20の方向と平行な方向から開始点P1に進入する際に、往復走行経路20と枕地走行経路22の距離が所定の距離以下である場合には、旋回途中に後進行程を実行する。【選択図】図5
Description
本発明は、農用トラクタのような作業車両に関する。
走行領域を設定し、走行領域における車両の走行経路を生成する経路生成部を備え、生成した経路に沿って自律走行する作業車両であって、走行領域には作業機により作業が行われる作業経路を含む第1の領域と、第1の領域の周囲に設定される第2の領域を含み、第2の領域において作業の開始が指示された場合、車体の向いている方位角と現在位置から作業開始位置に対する方位角との角度差が所定の範囲内であれば、現在位置から作業経路の開始位置まで走行させた後、作業を開始させる作業車両が公知である(特許文献1)。
しかし、従来の技術では作業の開始位置に移動する際に、旋回半径が合わずに大回りになってしまい、円滑に作業を開始できない場合があった。
本発明では円滑に自動運転走行経路の開始位置まで移動できる作業車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、作業車両の自己位置を測定する測位装置203と、圃場Hの外周Pe形状情報を格納する地形情報データベース322を備え、圃場H内に走行経路を設定し、走行経路は往復走行を繰り返す往復走行経路20と、外周形状に沿って走行する枕地走行経路22とを備え、作業車両の自己位置が外周Peから所定の距離D1以上離れているときに、自律走行の開始指示を受信すると、開始点自動移動経路24に沿って往復走行経路20の開始点P1まで自動で移動する作業車両において、往復走行経路20の方向と平行な方向から開始点P1に進入する際に、往復走行経路20と枕地走行経路22の距離が所定の距離以下である場合には、旋回途中に後進行程を実行する作業車両とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、往復走行経路20の方向と垂直な枕地走行経路22から開始点P1に入る際に、開始点P1が前方向に所定距離になったタイミングで旋回を開始する構成とした。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、旋回開始後、作業車両の方位が往復走行経路20の方向に沿うまで前進(ア)して合わせた後、後進(ロ)して開始点P1に合わせるよう構成した。
請求項1に記載の発明によれば、開始点自動移動経路24に沿って往復走行経路20の開始点P1に移動するときに、通常の旋回では回り切れないときに位置を合わせることができ、円滑に往復走行経路20の開始点P1まで移動できる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、適切なタイミングで旋回を開始することで円滑に移動できる。
請求項3に記載の発明によると、請求項1又は請求項2に記載の効果に加え作業車両の方位を往復走行経路20の方向に合わせた状態で作業開始できるため、円滑に作業走行を開始できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施態様に係る作業車両管理システムの作業車両(走行車両)100の構成を示す略側面図である。作業車両100は、往復隣接作業走行範囲(往復隣接走行範囲)13を走行可能な農作業用の車両であり、車体前部には、ボンネット107に覆われたエンジン105が配設され、このエンジン105の回転動力を複数の変速装置を介して前輪103及び後輪104に伝達することで走行できるように構成されている。また、エンジン105の後方には、操縦部106が設けられており、操縦部106後方の車体後部には往復隣接作業走行範囲13を耕耘可能な作業機140が取り付けられている。
操縦部106には、作業者が操作するステアリングハンドルと操縦席とを備えているキ ャビンが設けられている。また、キャビンの天井であるキャビンルーフ108にはGNSS受信機(GNSS受信装置)102が設けられており、人工衛星170から所定の時間間隔で電波を受信して作業車両100の位置を測定することができるように構成されている。
作業車両100の車体後部には、上側にあるトップリンク145aと下側にある左右の ロアリンク145bとからなる3点リンク機構145が設けられており、これに作業機140が連結されている。作業機140は耕耘作業機とされ、圃場の土を耕す耕耘爪146と、耕耘爪146の上方を覆うロータリカバー147と、ロータリカバー147の後部で上下動自在に支持されるリヤカバー148とが設けられる。
3点リンク機構145のロアリンク145bには、リフトアーム142を介して作業機昇降シリンダ141が接続されており、作業機昇降シリンダ141を伸縮させることによりロアリンク145bを上下させることができるように構成されている。
以下、作業車両100が作業機140を下ろした状態で、往復隣接作業走行範囲13の土を耕しながら走行することを作業走行と呼ぶ。
図2は、本発明の好ましい実施態様に係る作業車両管理システム1の構成を示すブロッ ク図である。作業車両100は、図1のGNSS受信装置102が受信した 電波から自機の位置情報を取得する位置情報取得手段である位置情報取得部301と、車両の自律走行を制御する自動運転ECU302と、車両の走行及び作業機の操作を制御する車両ECU303とを備えており、車両ECU303は、通信網をなすクラウドCと相互に通信を行う通信部304と、位置情報や地形情報から走行経路を算定する経路算定部306とを備 えている。
したがって、作業車両100は、位置情報取得部301により取得した自機の位置情報を、所定時間毎に、通信部304 を介してクラウドCに送信して格納することができ、また、クラウドCに格納された情報 を取得することができるように構成されている。
遠隔管理装置200は、携帯可能な電子演算機器であり、管理ユーザにより操作可能な管理端末(携帯端末)201によって構成されている。管理端末201は、クラウドCと相互に通信可能な通信機202と、管理端末201を制御する端末制御部204とを備えている。したがって、管理ユーザは、管理端末201を所持することにより、通信機202を介してクラウドCと情報のやり取りをすることができる。
このように、作業車両100と遠隔管理装置200とがクラウドCを媒介して通信可能に構成されているので、管理ユーザは、遠隔管理装置200により、作業車両100の状態を監視したり、指令を送ったりすることができ、遠隔的に作業車両100を管理することが可能になる。
クラウドCには管理サーバ320が設けられており、この管理サーバ320には圃場やその周辺の地形情報を格納する地形情報データベース322と、作業車 両100の位置情報を格納する位置情報データベース323とが記録されている。したがって、管理ユーザは、管理サーバ320にアクセスし、地形情報データベース322および位置情報データベース323を参照することにより、作業車両100と圃場との位置関係を把握することができる。
図3は、管理区域10における、管理端末201と、複数の往復隣接作業走行範囲13との位置関係を示す模式図であり、管理区域10には複数の往復隣接作業走行範囲13(A1~An)が設けられており、それぞれの往復隣接作業走行範囲13で走行車両100(V1~Vn)が作業走行するように構成されている。各往復隣接作業走行範囲13は管理通路12に接しており、出入口11から作業車両100が出入りできるように構成されている。
管理端末201は、どの往復隣接作業走行範囲13にどの作業車両100が作業しているかを特定する圃 場特定手段を備えており、図2に示したクラウドCを介して管理サーバ320にアクセス し、地形情報データベース322に格納されている各往復隣接作業走行範囲13(A1~An)の位置情報と、位置情報データベース323に格納されている作業車両100(V1~Vn)の位置情報とを比較参照することで、往復隣接作業走行範囲13が位置する範囲に存在する作業車両100を特定し、作業車両Vx(x=1,2,・・・,n)と、その作業車両Vxが作業している圃場Ax(x=1,2,・・・,n)とを対応付けることができるように構成されている。
ここで、管理端末201において、端末制御部204は、測位装置203により、クラウドCを介して図2に示した地形情報データベース322から管理区域10の管理通路12と、往復隣接作業走行範囲13(A1~An)とのそれぞれの地形情報を取得することができる。さらに、管理端末201の現在位置から管理通路12を通って往復隣接作業走行範囲13の出入り口11の位置に達する経路(L1~Ln)を算出して、これらの経路(L1 ~Ln)の距離から、所定の速度における往復隣接作業走行範囲13(A1~An)への移動時間T(T1 ~Tn)を算出可能に構成されている。
図4は、圃場Hの枕地走行を記録する作業車両100の様子を示す模式図であり、図5は、圃場H内を作業走行する作業車両100の様子を示す略平面図である。
図4に示されるよう、畦15に囲まれ、この畦15による外形の外周Pe形状で区画される圃場Hは、往復隣接作業走行範囲13と、枕地走行範囲(枕地)14とからなり、管理通路12に対し、出入口11によって走行車両100が出入り可能に構成されている。枕地走行範囲14は、走行車両100が走行可能であり、往復隣接作業走行範囲13の外を周回するための枕地走行経路22に基づいて作業走行することによりこの枕地走行範囲14を耕耘処理できる。
作業車両100は、圃場の形状を示す地形情報を取得する圃場形状取得手段を備えている。その前提として、作業車両100は、あらかじめ、図2の位置情報取得部301で現在位置を測定しながら枕地走行経路22を走行し、図2の経路算定部306が走行した経路の位置情報をつなげることにより、外周の枕地走行経路22としての経路情報を作成し、かつ、枕地走行経路22の経路情報において走行した経路が囲む範囲を計算して圃場Hの地形情報(圃場の位置座標、面積および縦横の長さ)を作成し、これらの情報を、クラウドCを介して、地形情報データベース322に記録する地形情報記録モードを備えている。そして、作業車両100は、地形情報記録モードの実行で圃場形状取得手段によって、地形情報データベース322に記録された外周Pe形状情報による枕地走行経路22の経路情報及び地形情報データベース322に記録された往復隣接作業走行範囲13の地形情報を取得することができるように構成されている。
地形情報記録モードにより作業車両100が作成した枕地走行経路22の経路情報と往復隣接作業走行範囲13の地形情報とは、クラウドCを介して管理サーバ320に送信され、枕地走行経路22の経路情報と往復隣接作業走行範囲13の地形情報とを受け取った管理サーバ320は、その情報を地形情報データベース322に記録する。これにより、作業車両100は、クラウドCを介して管理サーバ320にアクセスすることで、任意のタイミングで枕地走行経路22の経路情報と往復隣接作業走行範囲13の地形情報とを取得することができる。作業車両100は、例えば、エンジン105を起動した際に、圃場形状取得手段によって、枕地走行経路22の経路情報及び往復隣接作業走行範囲13の地形情報を取得する。
このように、作業車両100が地形情報記録モードを備えていることにより、あらかじ め往復隣接作業走行範囲13を測量して地形情報を取得しておく必要がなく、任意の往復隣接作業走行範囲13での作業車両100に作業走行をさせるために必要な手間を軽減することができる。
図5に示されるように、作業車両100は、往復隣接作業走行範囲13内を作業走行するにあたり、図2に示した経路算定部306により往復隣接作業走行範囲13の地形情報と作業車両100の作業幅wとに基づいて往復隣接作業走行範囲13を作業走行するための経路である往復走行経路(往復隣接作業走行経路)20を算定する。往復隣接作業走行範囲13を万遍なく耕耘するように作業走行するには、往復隣接作業走行範囲13の幅を作業幅wで割った数の分だけ往復隣接作業走行範囲13を直進すればよいので(図5では7回)、往復走行経路20は、往復隣接作業走行範囲13上を 直進する直進経路と、往復隣接作業走行範囲13を出て枕地14で旋回し往復隣接作業走行範囲13に戻る旋回経路とにより 、往復隣接作業走行範囲13を往復するように算定される。以下、往復走行経路20が往復隣接作業走行範囲13の端と交差する点を圃場端点21a(P1~P7)、21b(Q1~Q7)と呼ぶ。
往復走行経路20が算定されると、作業車両100は、自律走行により、往復走行経路20に沿って、往復隣接作業走行範囲13の一端から他の一端まで往復しながら、圃場全体を作業走行で通過するように構成されている。
具体的には、作業車両100は、往復隣接作業走行範囲13の隅にある圃場端点21a(P1(以下、開始点P1))から往復隣接作業走行範囲13に進入すると、対向する位置にある圃場端点21b(Q1)まで直進して、一旦、往復隣接作業走行範囲13を出てから枕地14で左旋回し、隣接する圃場端点21b(Q2)から再度、往復隣接作業走行範囲13に進入する。その後、対向する位置にある圃場端点21a(P2)まで直進し、往復隣接作業走行範囲13を出てから枕地14で右旋回し、隣接する圃場端点21a(P3)から再度、往復隣接作業走行範囲13に進入する。作業車両100は、このような走行を圃場端点21a(Q7)に着くまで 繰り返すことで、圃場全体を万遍なく耕耘することができる。
次いで、図5に基づき枕地走行範囲14の枕地走行経路22について具体的に説明する。畦15と往復隣接走行範囲13との間における枕地走行範囲14は、複数回の周回作業で耕耘できる範囲に設定されている。畦15に近い枕地は作業者の手動操作による枕地走行運転で耕耘するものとし、枕地最内周は上記往復隣接作業自律走行に継続して自律走行する構成としている。したがって、作業者は作業車両100が管理通路12から出入口11に達すると、圃場Hの枕地走行範囲14を管理端末201に表示される枕地走行経路22に従って枕地耕耘を行い、往復隣接作業走行範囲13の圃場端点21aのうち往復隣接作業走行経路20の開始点P1へ向けて移動する。なお、出入口11を通過した後、以降は枕地走行範囲14を自律走行する構成でもよい。
次いで、図6,図7に基づいて、開始点自動移動モードMについて説明する。作業車両100が圃場H内に入り、手動操作の周回作業または外周Pe形状情報に基づき作成された枕地走行経路22による自律走行を実行した後、管理端末201の所定操作、すなわちモードスイッチ操作によって、開始点自動移動モードMに移行する。開始点自動移動モードMは、車両の自律走行を制御する前記自動運転ECU302に設定された開始点自動移動制御部308の実行に基づいて、圃場H内枕地走行経路22に移動した作業車両100を往復隣接走行範囲13の圃場端点21aのうち、往復隣接作業の開始点P1へ至る開始点自動移動経路24を演算し指定するものである。図7により説明すると、作業車両100の電源投入とともに方位検出手段310によって作業車両の方位が認識され、自律走行経路から大きく逸脱しているか否かが判定される(S101,S102)。方位が確定している時のみ自動移動を許可することで、自動移動開始時の安全性を確保できる。なお、方位判定にあたっては自律走行軌跡と枕地走行経路22との比較によって方位の異常の有無を判定できる構成としてもよい。次いで作業車両100の前端部(車両前端部、車両中央、作業機後端中央)Fが圃場H領域から逸脱していないか判定される(S103)。次に車両前端部Fと作業機140の後端中央部Rが圃場H外周(畦15内周)Peに対して距離D1以上離れているか否か判定される(S104)。ここで距離D1は、例えば作業機140幅Wの1/2に安全距離α(例えば30cm)を加えた値とし、圃場外周Peから車両中央Fまでの距離Dfとし、同様に圃場外周Peから作業機後端中央までの距離Drとしたとき、D1≒(W/2)+αであり、Df<D1かつDr<D1となる。次に、最内周の枕地走行経路22から圃場H内側に向けた距離が距離D2以内であるか否か判定される(S105)。ここで、距離D2は例えば1mである。したがって、車両中央F及び作業機後端中央Fが図6に示す許可範囲Dにあるときに許可される。以下、順に車両は枕地走行経路22に沿う方向であるか判定される(S105)。枕地走行経路22に向かってあまり操舵角を変更することなく移動でき安全である。
S102~S106の条件が整うと、開始点自動移動モードMの実行が許可状態となり(S107)、携帯端末201の画面に「開始」スイッチ部が表示され(S108)、これをタッチ操作することで(S109)、自動運転ECU302は、開始点自動移動経路24が演算され(S110)、車両は開始点自動移動経路24に沿い開始点P1に向けて自律走行する。なお、開始点自動移動経路24の演算にあたっては、予め設定された枕地走行経路22に重複させるようになっており、無闇に往復隣接走行範囲13に進入しないようになっている。
次に、図8~図15に基づいて、前記開始点自動移動経路24によって自動走行を行う種々のパターンについて説明する。開始点近辺まで移動する際には、枕地の最内側枕地走行経路22を移動させることにより(図8)、往復隣接走行範囲13を荒らすことなく、畦15との接触を回避できる。開始点自動移動経路の生成に際しては、枕地を時計回りにまたは反時計回りのいずれも選択可とすることにより(図9)、開始点まで最短で移動できる。往復走行経路20の走行方向と同じ方向の枕地から開始点に入る場合に隣接耕耘時の旋回要領と同様の旋回動作で開始点に到達できる場合にはこの旋回要領を実行するが(図10)、到達できない場合には前進後退に切替しながら旋回する。このように構成することにより、車格に応じた旋回方法で開始点に到達できる。往復走行経路20の走行方向と垂直方向の枕地から開始点に入る場合には、旋回径に応じた旋回タイミングで開始点に到達することで(図11)、ゆるやかに開始点P1に到達できる。
往復走行経路20の開始点P1に到達する際、方位が往復走行経路20のラインと平行でない場合は、平行になるまで前進(図12中(イ))で方位を合わせ、その後は後進(同(ロ))で位置を開始点に合わせることにより、開始点到達時に精度良く位置及び方位を合わせることができる。
上記いずれの場合も作業車両100が往復走行経路20の開始点P1に到達すると、一時停止後ホーンを吹鳴することにより(図13)、開始点到達を判断し易くしている。作業車両100の方位が往復走行経路20のラインと平行でない場合には、開始点P1への移動を許可しないことにより(図14)、安全に開始点に到達できる状況にないときは開始点自動移動を行わない。開始点P1への移動の際、開始点P1のある往復走行経路20に前進幅寄せしながら方位を揃え(図15(ウ))、その後は後進(同図(エ))で車両位置を開始点位置に合わせることにより、現在位置から近い開始点に対しても安全に自動走行が可能となる。
前記の例においては、作業車両100はGNSS受信装置102が受信した電波から自機の位置情報を取得する位置情報取得手段を構成している。ところで、自位置を認識可能なD-GNSSがあるが、時間的な誤差制度が大きく、RTK-GNSSの様に圃場内全域に走行経路を設計することには不向きである。そこで、設定された走行経路を自動で直進制御する操舵装置を設ける場合に、作業車両にカメラを装備し、畔、畝あるいは耕耘跡等の特異画像情報を取得し次工程に入るべき位置(距離)を算出する構成とすることができる。このように構成すると、D-GNSSのデメリットをカメラ画像にて補完することができ、安価な構成で自動運転に必要な等間隔の隣接耕耘経路の生成が可能となる。なお、カメラをステレオカメラとすることで、距離を正確に測定でき精度向上となる。また単眼カメラとし、時間要素を加味して距離を算出でき、安価な構成で精度の高い距離測定できる。
20 往復走行経路
22 枕地走行経路
24 開始点自動移動経路
203 測位装置
322 データベース
D1 距離
H 圃場
P1 開始位置
Pe 外周
22 枕地走行経路
24 開始点自動移動経路
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P1 開始位置
Pe 外周
Claims (3)
- 作業車両の自己位置を測定する測位装置(203)と、圃場(H)の外周(Pe)形状情報を格納する地形情報データベース(322)を備え、圃場(H)内に走行経路を設定し、走行経路は往復走行を繰り返す往復走行経路(20)と、外周形状に沿って走行する枕地走行経路(22)とを備え、作業車両の自己位置が外周(Pe)から所定の距離(D1)以上離れているときに、自律走行の開始指示を受信すると、開始点自動移動経路(24)に沿って往復走行経路(20)の開始点(P1)まで自動で移動する作業車両において、往復走行経路(20)の方向と平行な方向から開始点(P1)に進入する際に、往復走行経路(20)と枕地走行経路(22)の距離が所定の距離以下である場合には、旋回途中に後進行程を実行する作業車両。
- 往復走行経路(20)の方向と垂直な枕地走行経路(22)から開始点(P1)に入る際に、開始点(P1)が前方向に所定距離になったタイミングで旋回を開始する構成とした請求項1に記載の作業車両。
- 旋回開始後、作業車両の方位が往復走行経路(20)の方向に沿うまで前進(ア)して合わせた後、後進(ロ)して開始点(P1)に合わせるよう構成した請求項1又は請求項2に記載の作業車両。
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