JP7229119B2 - 自動走行システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両を自動走行させる自動走行システムに関する。
上記の自動走行システムは、衛星測位システム等を用いて作業車両の位置情報を取得する測位ユニットが備えられ、その測位ユニットにて取得した作業車両の位置情報に基づいて、圃場等において予め生成した目標走行経路に沿って作業車両を自動走行させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシステムでは、目標走行経路の生成対象を矩形状の圃場等としており、圃場等の中央の作業領域に対して、往復走行しながら作業を行う直線状の複数の作業経路を生成し、作業領域の周囲の外周領域に対して、作業経路と次の作業経路とを接続する接続経路を生成している。
特開2018-41356号公報
特許文献1に記載のシステムでは、目標走行経路を生成するに当たり、作業経路における作業方向を一定の方向としているので、圃場の形状等によっては、作業効率が低下することが考えられ、その点で改善の余地があった。
圃場での作業を行う場合に、作業経路の経路長さを長くすると、効率よく作業を行うことができるので、作業効率の向上を図るためには、圃場の長辺に沿う方向を作業経路の作業方向とすることが望ましい。しかしながら、圃場の形状としては、矩形状のものだけでなく、例えば、長辺を有する領域を2つ組み合わせたL字状等のものもある。この場合に、特許文献1に記載のシステムの如く、作業方向を一定とすると、長辺を有する2つの領域のうち、1つの領域では、長辺に沿う方向を作業方向とする作業経路を生成できるものの、もう1つの領域では、長辺に沿う方向を作業経路の作業方向とすることができず、作業経路の長さを長くできず、作業効率が低下することになる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、圃場の形状等に応じた作業方向の作業経路を生成して、作業効率の向上を図ることができる自動走行システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、衛星測位システムにより作業車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
作業領域において前記作業車両を自動走行させる目標走行経路を生成する経路生成部と、
前記位置情報取得部にて取得する作業車両の位置情報に基づいて、前記目標走行経路に沿って作業車両を自動走行させる自動走行制御部とが備えられ、
前記作業領域は、第1長辺を有する第1領域と、前記第1長辺に対して所定角度を成す第2長辺を有する第2領域とを含む領域であり、
前記経路生成部は、前記第1領域に対して前記第1長辺に沿う方向を作業方向とする第1作業経路を生成し、且つ、前記第2領域に対して前記第2長辺に沿う方向を作業方向とする第2作業経路を生成する形態で、前記第1作業経路及び前記第2作業経路を含む目標走行経路を生成可能である点にある。
本構成によれば、経路生成部は、第1領域に対して第1作業経路を生成し、且つ、第2領域に対して第2作業経路を生成する形態で、目標走行経路を生成することができるので、第1領域及び第2領域の何れにおいても、長辺に沿う方向を作業方向とする作業経路を生成することができる。よって、第1領域では第1長辺に沿う第1作業経路に沿って走行して作業を行うことができ、第2領域でも第2長辺に沿う第2作業経路に沿って走行して作業を行うことができるので、第1領域及び第2領域の両方の領域にて効率よく作業を行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記経路生成部における目標走行経路の生成形態として、前記第1領域に対する作業経路と前記第2領域に対する作業経路とが異なる作業経路となる形態で前記第1作業経路及び前記第2作業経路を生成する第1生成形態と、前記第1領域に対する作業経路と前記第2領域に対する作業経路とが同じ作業経路となる形態で前記第1作業経路又は前記第2作業経路を生成する第2生成形態との何れかを選択自在な生成形態選択部が備えられ、
前記経路生成部は、前記生成形態選択部にて選択した形態にて目標走行経路を生成する点にある。
本構成によれば、生成形態選択部は、各種の条件に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択することができ、経路生成部は、生成形態選択部にて選択した形態にて目標走行経路を生成することができる。これにより、生成形態選択部は、各種の条件に応じて、第1生成形態だけでなく、第2生成形態も選択することができるので、圃場の形状やその他の各種の条件に対して柔軟に対応することができ、各種の条件に応じた好適な目標走行経路を生成することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記生成形態選択部は、前記作業車両に連結される作業装置の作業内容に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択する点にある。
作業車両に連結される作業装置の作業内容によっては、作業方向が一定の方向に規定されている場合がある。このような場合に、第1領域と第2領域とで作業方向を異ならせることが求められることがある。逆に、作業装置の作業内容によっては、作業方向が一定の方向に規定されておらず、第1領域と第2領域とで作業方向を同じにすることで、作業効率の向上を図ることができることがある。
そこで、本構成では、生成形態選択部が、作業装置の作業内容に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択している。これにより、作業内容によって、作業方向が一定の方向に規定されている場合にも、作業方向が一定の方向に規定されていない場合にも、柔軟に対応することができ、好適な目標走行経路を生成することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記生成形態選択部は、前記第1長辺及び前記第2長辺の有無を含む前記作業領域における長辺に関する長辺情報に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択する点にある。
作業領域において、第1長辺及び第2長辺が存在すれば、第1領域と第2領域とで作業方向を異ならせる方が作業効率の面で有利な場合がある。逆に、作業領域において、第1長辺及び前記第2長辺が存在しなければ、第1領域と第2領域とで作業方向を同じにする方が作業効率の面で有利な場合がある。
そこで、本構成では、生成形態選択部が、第1長辺及び第2長辺の有無を含む作業領域における長辺に関する長辺情報に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択している。これにより、第1長辺及び第2長辺が存在する場合にも、第1長辺及び第2長辺が存在しない場合にも、柔軟に対応することができ、好適な目標走行経路を生成することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記生成形態選択部は、人為操作式の操作部の操作に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択する点にある。
本構成によれば、生成形態選択部は、人為操作式の操作部の操作に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択するので、ユーザの要望に柔軟に対応しながら、好適な目標走行経路を生成することができる。
自動走行システムの概略構成を示す図 自動走行システムの概略構成を示すブロック図 作業領域において目標走行経路を生成した状態を示す図 目標走行経路を生成するときの表示部の表示画面を示す図 目標走行経路を生成するときの表示部の表示画面を示す図 目標走行経路を生成するときの表示部の表示画面を示す図 目標走行経路を生成するときの表示部の表示画面を示す図 目標走行経路を生成するときの動作を示すフローチャート 別実施形態における目標走行経路を生成するときの表示部の表示画面を示す図 別実施形態における作業領域を示す図 別実施形態における目標走行経路を生成するときの表示部の表示画面を示す図
本発明に係る自動走行システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この自動走行システムは、図1に示すように、作業車両としてトラクタ1を適用しているが、トラクタ以外の、乗用田植機、コンバイン、乗用草刈機、ホイールローダ、除雪車等の乗用作業車両、及び、無人草刈機等の無人作業車両に適用することができる。
この自動走行システムは、図1及び図2に示すように、トラクタ1に搭載された自動走行ユニット2、及び、自動走行ユニット2と通信可能に通信設定された携帯通信端末3を備えている。携帯通信端末3には、タッチ操作可能なタッチパネル式の表示部51(例えば、液晶パネル)等を有するタブレット型のパーソナルコンピュータやスマートフォン等を採用することができる。
トラクタ1は、駆動可能な操舵輪として機能する左右の前輪5、及び、駆動可能な左右の後輪6を有する走行機体7が備えられている。走行機体7の前方側には、ボンネット8が配置され、ボンネット8内には、コモンレールシステムを備えた電子制御式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)9が備えられている。走行機体7のボンネット8よりも後方側には、搭乗式の運転部を形成するキャビン10が備えられている。
走行機体7の後部には、3点リンク機構11を介して、作業装置12の一例であるロータリ耕耘装置を昇降可能かつローリング可能に連結することができる。トラクタ1の後部には、ロータリ耕耘装置に代えて、モア、プラウ、播種装置、散布装置等の各種の作業装置12を連結することができる。
トラクタ1には、図2に示すように、エンジン9からの動力を変速する電子制御式の変速装置13、左右の前輪5を操舵する全油圧式のパワーステアリング機構14、左右の後輪6を制動する左右のサイドブレーキ(図示せず)、左右のサイドブレーキの油圧操作を可能にする電子制御式のブレーキ操作機構15、ロータリ耕耘装置等の作業装置12への伝動を断続する作業クラッチ(図示せず)、作業クラッチの油圧操作を可能にする電子制御式のクラッチ操作機構16、ロータリ耕耘装置等の作業装置12を昇降駆動する電子油圧制御式の昇降駆動機構17、トラクタ1の自動走行等に関する各種の制御プログラム等を有する車載電子制御ユニット18、トラクタ1の車速を検出する車速センサ19、前輪5の操舵角を検出する舵角センサ20、及び、トラクタ1の現在位置及び現在方位を測定する測位ユニット21等が備えられている。
なお、エンジン9には、電子ガバナを備えた電子制御式のガソリンエンジンを採用してもよい。変速装置13には、油圧機械式無段変速装置(HMT)、静油圧式無段変速装置(HST)、又は、ベルト式無段変速装置等を採用することができる。パワーステアリング機構14には、電動モータを備えた電動式のパワーステアリング機構14等を採用してもよい。
キャビン10の内部には、図1に示すように、パワーステアリング機構14(図2参照)を介した左右の前輪5の手動操舵を可能にするステアリングホイール38、搭乗者用の運転席39、タッチパネル式の表示部、及び、各種の操作具等が備えられている。
図2に示すように、車載電子制御ユニット18は、変速装置13の作動を制御する変速制御部181、左右のサイドブレーキの作動を制御する制動制御部182、ロータリ耕耘装置等の作業装置12の作動を制御する作業装置制御部183、自動走行時に左右の前輪5の目標操舵角を設定してパワーステアリング機構14に出力する操舵角設定部184、及び、予め生成された自動走行用の目標走行経路P(例えば、図3参照)等を記憶する不揮発性の車載記憶部185等を有している。
図2に示すように、測位ユニット21(位置情報取得部に相当する)には、衛星測位システム(NSS:Navigation Satellite System)の一例であるGNSS(Global Navigation Satellite System)を利用してトラクタ1の現在位置と現在方位とを測定する衛星航法装置22、及び、3軸のジャイロスコープ及び3方向の加速度センサ等を有してトラクタ1の姿勢や方位等を測定する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)23等が備えられている。GPSを利用した測位方法には、DGPS(Differential GPS:相対測位方式)やRTK-GPS(Real Time Kinematic GPS:干渉測位方式)等がある。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK-GPSが採用されている。そのため、圃場周辺の既知位置には、図1及び図2に示すように、RTK-GPSによる測位を可能にする基準局4が設置されている。
トラクタ1と基準局4との夫々には、図2に示すように、測位衛星71(図1参照)から送信された電波を受信する測位アンテナ24,61、及び、トラクタ1と基準局4との間における測位情報(補正情報)を含む各種情報の無線通信を可能にする通信モジュール25,62等が備えられている。これにより、衛星航法装置22は、トラクタ側の測位アンテナ24が測位衛星71からの電波を受信して得た測位情報と、基地局側の測位アンテナ61が測位衛星71からの電波を受信して得た測位情報(トラクタ1の現在位置を測定するための補正情報)とに基づいて、トラクタ1の現在位置及び現在方位を高い精度で測定することができる。また、測位ユニット21は、衛星航法装置22と慣性計測装置23とを備えることにより、トラクタ1の現在位置、現在方位、姿勢角(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を高精度に測定することができる。
トラクタ1に備えられる測位アンテナ24、通信モジュール25、及び、慣性計測装置23は、図1に示すように、アンテナユニット80に収納されている。アンテナユニット80は、キャビン10の前面側の上部位置に配置されている。
図2に示すように、携帯通信端末3には、表示部51等の作動を制御する各種の制御プログラム等を有する端末電子制御ユニット52、及び、トラクタ側の通信モジュール25との間における測位情報を含む各種情報の無線通信を可能にする通信モジュール53等が備えられている。端末電子制御ユニット52は、トラクタ1を自動走行させるための目標走行経路P(例えば、図3参照)を生成する走行経路生成部54(経路生成部に相当する)、及び、ユーザが入力した各種の入力情報や走行経路生成部54が生成した目標走行経路P等を記憶する不揮発性の端末記憶部55等を有している。
走行経路生成部54による目標走行経路Pの生成の仕方については後述するが、図3に示すように、目標走行経路Pは、作業領域Rの全体に亘ってトラクタ1を自動走行させるための経路となっている。目標走行経路Pは、平行に並ぶ直線状の複数の作業経路P1と、作業経路P1同士を連結する連結経路P2とを含むものとなっている。作業経路P1は、トラクタ1が走行しながら作業を行うための経路となっており、連結経路P2は、トラクタ1が作業を行いながら又は作業を行わずに走行方向を転換するための経路となっている。
図3に示す作業領域Rは、第1長辺A1を有する第1領域R1と、第1長辺A1に対して所定角度(例えば、90度)を成す第2長辺A2を有する第2領域R2とを含むL字状に形成されている。走行経路生成部54は、第1領域R1及び第2領域R2の夫々に対して、作業経路P1及び連結経路P2を生成している。走行経路生成部54は、作業経路P1及び連結経路P2に加えて、第1領域R1と第2領域R2との間でもトラクタ1を自動走行させるために、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路とを連結する領域間経路P3を生成している。
走行経路生成部54にて生成された目標走行経路Pは、表示部51に表示可能であり、経路情報として端末記憶部55に記憶されている。経路情報には、目標走行経路Pの方位角、及び、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された設定エンジン回転速度や目標走行速度等が含まれている。
走行経路生成部54が目標走行経路Pを生成すると、端末電子制御ユニット52が、携帯通信端末3からトラクタ1に経路情報を転送することで、トラクタ1の車載電子制御ユニット18が、経路情報を取得することができる。車載電子制御ユニット18は、取得した経路情報に基づいて、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させることができる。測位ユニット21にて取得するトラクタ1の現在位置については、リアルタイム(例えば、数ミリ秒周期)でトラクタ1から携帯通信端末3に送信されており、携帯通信端末3にてトラクタ1の現在位置を把握している。
経路情報の転送に関しては、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階において、経路情報の全体を端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に一挙に転送することができる。また、例えば、目標走行経路Pを含む経路情報を、情報量の少ない所定距離ごとの複数の経路部分に分割することもできる。この場合には、トラクタ1が自動走行を開始する前の段階においては、経路情報の初期経路部分のみが端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送される。自動走行の開始後は、トラクタ1が情報量等に応じて設定された経路取得地点に達するごとに、その地点に対応する以後の経路部分のみの経路情報が端末電子制御ユニット52から車載電子制御ユニット18に転送するようにしてもよい。
トラクタ1の自動走行を開始する場合には、例えば、ユーザ等がスタート地点にトラクタ1を移動させて、各種の自動走行開始条件が満たされると、携帯通信端末3にて、ユーザが表示部51を操作して自動走行の開始を指示することで、携帯通信端末3は、自動走行の開始指示をトラクタ1に送信する。これにより、トラクタ1では、車載電子制御ユニット18が、自動走行の開始指示を受けることで、測位ユニット21にて自己の現在位置(トラクタ1の現在位置)を取得しながら、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させる自動走行制御を開始する。車載電子制御ユニット18が、衛星測位システムを用いて測位ユニット21により取得されるトラクタ1の測位情報に基づいて、目標走行経路Pに沿ってトラクタ1を自動走行させる自動走行制御を行う自動走行制御部として構成されている。
自動走行制御には、変速装置13の作動を自動制御する自動変速制御、ブレーキ操作機構15の作動を自動制御する自動制動制御、左右の前輪5を自動操舵する自動操舵制御、及び、ロータリ耕耘装置等の作業装置12の作動を自動制御する作業用自動制御等が含まれている。
自動変速制御においては、変速制御部181が、目標走行速度を含む目標走行経路Pの経路情報と測位ユニット21の出力と車速センサ19の出力とに基づいて、目標走行経路Pでのトラクタ1の走行形態等に応じて設定された目標走行速度がトラクタ1の車速として得られるように変速装置13の作動を自動制御する。
自動制動制御においては、制動制御部182が、目標走行経路Pと測位ユニット21の出力とに基づいて、目標走行経路Pの経路情報に含まれている制動領域において左右のサイドブレーキが左右の後輪6を適正に制動するようにブレーキ操作機構15の作動を自動制御する。
自動操舵制御においては、トラクタ1が目標走行経路Pを自動走行するように、操舵角設定部184が、目標走行経路Pの経路情報と測位ユニット21の出力とに基づいて左右の前輪5の目標操舵角を求めて設定し、設定した目標操舵角をパワーステアリング機構14に出力する。パワーステアリング機構14が、目標操舵角と舵角センサ20の出力とに基づいて、目標操舵角が左右の前輪5の操舵角として得られるように左右の前輪5を自動操舵する。
作業用自動制御においては、作業装置制御部183が、目標走行経路Pの経路情報と測位ユニット21の出力とに基づいて、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)上における作業開始地点に達するのに伴って作業装置12による所定の作業(例えば耕耘作業)が開始され、かつ、トラクタ1が作業経路P1(例えば、図3参照)上における作業終了地点に達するのに伴って作業装置12による所定の作業が停止されるように、クラッチ操作機構16及び昇降駆動機構17の作動を自動制御する。
このようにして、トラクタ1においては、変速装置13、パワーステアリング機構14、ブレーキ操作機構15、クラッチ操作機構16、昇降駆動機構17、車載電子制御ユニット18、車速センサ19、舵角センサ20、測位ユニット21、及び、通信モジュール25等によって自動走行ユニット2が構成されている。
この実施形態では、キャビン10にユーザ等が搭乗せずにトラクタ1を自動走行させるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗した状態でトラクタ1を自動走行させることも可能となっている。よって、キャビン10にユーザ等が搭乗せずに、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができるだけでなく、キャビン10にユーザ等が搭乗している場合でも、車載電子制御ユニット18による自動走行制御により、トラクタ1を目標走行経路Pに沿って自動走行させることができる。
キャビン10にユーザ等が搭乗している場合には、車載電子制御ユニット18にてトラクタ1を自動走行させる自動走行状態と、ユーザ等の運転に基づいてトラクタ1を走行させる手動走行状態とに切り替えることができる。よって、自動走行状態にて目標走行経路Pを自動走行している途中に、自動走行状態から手動走行状態に切り替えることができ、逆に、手動走行状態にて走行している途中に、手動走行状態から自動走行状態に切り替えることができる。手動走行状態と自動走行状態との切り替えについては、例えば、運転席39の近傍に、自動走行状態と手動走行状態とに切り替えるための切替操作部を備えることができるとともに、その切替操作部を携帯通信端末3の表示部51に表示させることもできる。また、車載電子制御ユニット18による自動走行制御中に、ユーザがステアリングホイール38を操作すると、自動走行状態から手動走行状態に切り替えることができる。
トラクタ1には、図1及び図2に示すように、トラクタ1(走行機体7)の周囲における障害物を検知して、障害物との衝突を回避するための障害物検知システム100が備えられている。障害物検知システム100は、レーザを用いて測定対象物までの距離を3次元で測定可能な複数のライダーセンサ101,102と、超音波を用いて測定対象物までの距離を測定可能な複数のソナーを有するソナーユニット103,104と、トラクタ1(走行機体7)の周囲を撮像するカメラ105,106と、障害物検知部110と、衝突回避制御部111とが備えられている。
ライダーセンサ101,102、ソナーユニット103,104及びカメラ105,106にて測定する測定対象物は、物体や人等としている。ライダーセンサ101,102は、トラクタ1の前方側を測定対象とする前ライダーセンサ101と、トラクタ1の後方側を測定対象とする後ライダーセンサ102とが備えられている。ソナーユニット103,104は、トラクタ1の右側を測定対象とする右側のソナーユニット103と、トラクタ1の左側を測定対象とする左側のソナーユニット104とが備えられている。カメラ105,106は、トラクタ1の前方側を測定対象とする前カメラ105と、トラクタ1の後方側を測定対象とする後カメラ106とが備えられている。
障害物検知部110は、ライダーセンサ101,102、ソナーユニット103,104及びカメラ105,106の測定情報に基づいて、所定距離内の物体や人等の測定対象物を障害物として検知する障害物検知処理を行うように構成されている。衝突回避制御部111は、障害物検知部110にて障害物を検知すると、トラクタ1を減速させる又はトラクタ1を走行停止させる衝突回避制御を行うように構成されている。衝突回避制御部111は、衝突回避制御において、トラクタ1を減速させる又はトラクタ1を走行停止させるだけでなく、報知ブザーや報知ランプ等の報知装置26を作動させて、障害物が存在することを報知している。衝突回避制御部111は、衝突回避制御において、通信モジュール25,53を用いて、トラクタ1から携帯通信端末3に通信して表示部51に障害物の存在を表示させることで、障害物が存在することを報知可能としている。
障害物検知部110は、ライダーセンサ101,102,ソナーユニット103,104及びカメラ105,106の測定情報に基づく障害物検知処理をリアルタイムで繰り返し行い、物体や人等の障害物を適切に検知している。衝突回避制御部111は、リアルタイムで検知される障害物との衝突を回避するための衝突回避制御を行うようにしている。
障害物検知部110及び衝突回避制御部111は、車載電子制御ユニット18に備えられている。車載電子制御ユニット18は、コモンレールシステムに含まれたエンジン用の電子制御ユニット、ライダーセンサ101,102、ソナーユニット103,104及びカメラ105,106等にCAN(Controller Area Network)を介して通信可能に接続されている。
以下、走行経路生成部54による目標走行経路Pの生成について説明する。
走行経路生成部54が目標走行経路Pを生成するに当たり、携帯通信端末3の表示部51に表示された目標走行経路設定用の入力案内に従って、運転者や管理者等のユーザ等が作業車両の機種及び作業装置12の種類や作業幅等の車体情報等を含む各種の情報を入力しており、入力された入力情報が端末記憶部55に記憶されている。
作業対象となる作業領域Rを圃場としており、携帯通信端末3の端末電子制御ユニット52には、図2に示すように、圃場の形状や位置及び圃場における出入口の位置等を含む圃場に関する圃場情報を取得する圃場情報取得部56が備えられている。圃場情報取得部56は、データベース等に格納されている地図情報等から圃場情報を取得している。また、圃場情報取得部56は、例えば、作業領域の形状や位置等を実際に計測したときの計測情報等から圃場情報を取得することもでき、各種の手法を用いて、圃場情報を取得することができる。
ユーザによる入力情報に加えて、圃場情報取得部56が取得した圃場情報が端末記憶部55に記憶されている状態において、走行経路生成部54が、端末記憶部55に記憶されている圃場情報、及び、車体情報等の各種の情報を用いて、目標走行経路Pを生成している。
作業領域Rにおいて目標走行経路Pを生成する場合には、表示部51に表示される表示画面に従って、ユーザが表示部51に対して各種の操作を行うことで、走行経路生成部54が目標走行経路Pを生成している。以下、表示部51に表示される表示画面を例示しながら説明する。
図4~図7に示すように、目標走行経路Pを選択する目標走行経路選択画面が表示部51に表示される。この目標走行経路選択画面では、走行経路生成部54が、端末記憶部55に記憶されている入力情報、車体情報及び圃場情報に加えて、スタート地点S(図4~図7中、Sにて示す地点)、及び、ゴール地点G(図4~図7中、Gにて示す地点)に基づいて、スタート地点Sからゴール地点Gに至る目標走行経路Pを生成して、表示部51に表示させている。スタート地点S及びゴール地点Gについては、ユーザが表示部51を操作することで、ユーザがスタート地点S及びゴール地点Gを設定することができる。また、走行経路生成部54が、圃場情報から圃場の出入口の位置を読み出し、その圃場の出入口の位置に応じて、スタート地点S及びゴール地点Gを設定することもできる。
目標走行経路Pは、例えば、図3に示すように、同じ直進距離を有して作業幅に対応する一定距離をあけて平行に配置設定された直線状の複数の作業経路P1と、隣接する作業経路P1を連結する連結経路P2とを含むものとなっている。目標走行経路Pは、直線状の複数の作業経路P1と、隣接する作業経路P1を連結する連結経路P2とを含み、作業領域Rの全域に亘る状態でスタート地点Sからゴール地点Gまでトラクタ1を自動走行させるための経路となっている。
連結経路P2について、図3では、前進にて旋回走行して走行方向を180度転回させるU字状の経路を例示しているが、このU字状の経路に限らず、例えば、前進にて旋回走行した後、走行方向を前進から後進に切り替えて後進にて直進走行し、最後に走行方向を後進から前進に切り替えて前進にて旋回走行する経路を、連結経路P2として生成することができる。このように、連結経路P2としては、前進のみにて走行方向を転回させる経路や、前進と後進とを組み合わせて走行方向を転回させる経路等、各種の経路が適用可能である。
図4~図7に示すものでは、作業領域Rが、第1長辺A1を有する第1領域R1と、第1長辺A1に対して所定角度(例えば、90度)を成す第2長辺A2を有する第2領域R2とを含むL字状に形成されている。図4~図7では、第1長辺A1を上下方向に沿う一辺としており、第2長辺A2を左右方向に沿う一辺としている。第1領域R1は、作業領域Rの上端部から下端部まで上下方向に延びる矩形状の領域としており、第2領域R2は、作業領域Rの左側端部から左右方向の途中部まで左右方向に延びる矩形状の領域としている。このように、作業領域Rは、矩形状の第1領域R1と矩形状の第2領域R2とに区分けされており、第1領域R1と第2領域R2との境界は図中点線にて示す上下方向に沿う境界線Bとなっている。
走行経路生成部54は、作業経路P1及び連結経路P2を生成するに当たり、特に、作業経路P1における作業方向について、一定の方向とするだけでなく、作業領域Rの形状に応じて変更可能に構成されている。これにより、走行経路生成部54は、作業経路P1における作業方向について、1つの生成形態だけで生成するのではなく、複数の生成形態にて、作業経路P1及び連結経路P2を生成することができる。
図4~図7の夫々は、走行経路生成部54における目標走行経路Pの生成形態を示しており、ユーザは、図4~図7の4種類の生成形態から1つの生成形態を選択できるようになっている。そのために、図2に示すように、走行経路生成部54における目標走行経路Pの生成形態を選択自在な生成形態選択部57が備えられ、生成形態選択部57が、人為操作式の表示部51(操作部に相当する)の操作に応じて、複数種(例えば、4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択している。
図4では、第1形態の目標走行経路Pが表示されている。第1形態では、走行経路生成部54が、第1領域R1及び第2領域R2の両領域に対して、作業経路P1として、第1長辺A1に沿う方向を作業方向とする第1作業経路S1aを生成し、且つ、連結経路P2として、第1作業経路S1a同士を連結する第1連結経路P2aを生成する第1形態にて目標走行経路Pを生成している。走行経路生成部54は、作業経路P1及び連結経路P2に加えて、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路との間を連結する領域間経路P3を生成している。第1形態では、走行経路生成部54が、第1領域R1に対する作業経路P1と第2領域R2に対する作業経路P1とで同じ作業経路P1となる形態で、第1作業経路P1aを生成しており、第1領域R1と第2領域R2とで作業方向が同じ第1作業経路P1aを生成している。
図5では、第2形態の目標走行経路Pが表示されている。第2形態では、走行経路生成部54が、第1領域R1に対しては、第1形態と同様に、第1作業経路S1a及び第1連結経路P2aを生成している。第2領域R2に対しては、第1形態とは異なり、走行経路生成部54が、作業経路P1として、第2長辺A2に沿う方向を作業方向とする第2作業経路P1bを生成し、且つ、連結経路P2として、第2作業経路P1b同士を連結する第2連結経路P2bを生成している。この第2形態においても、第1形態と同様に、走行経路生成部54は、作業経路P1及び連結経路P2に加えて、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路との間を連結する領域間経路P3を生成している。第2形態では、走行経路生成部54が、第1領域R1に対する作業経路P1と第2領域R2に対する作業経路P1とで異なる作業経路P1となる形態で、第1作業経路P1a及び第2作業経路P1bを生成しており、第1領域R1と第2領域R2とで作業方向が異なる作業経路P1を生成している。
図6では、第3形態の目標走行経路Pが表示されている。第3形態では、第2形態とは反対に、走行経路生成部54が、第1領域R1に対して第2作業経路P1b及び第2連結経路P2bを生成し、且つ、第2領域R2に対して第1作業経路P1a及び第1連結経路P2aを生成している。この第3形態においても、第1形態と同様に、走行経路生成部54は、作業経路P1及び連結経路P2に加えて、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路との間を連結する領域間経路P3を生成している。この第3形態では、第2形態と同様に、走行経路生成部54が、第1領域R1に対する作業経路P1と第2領域R2に対する作業経路P1とで異なる作業経路P1となる形態で、第1作業経路P1a及び第2作業経路P1bを生成しており、第1領域R1と第2領域R2とで作業方向が異なる作業経路P1を生成している。
図7では、第4形態の目標走行経路Pが表示されている。第4形態では、第1形態とは反対に、走行経路生成部54が、第1領域R1及び第2領域R2の両領域に対して、第2作業経路P1b及び第2連結経路P2bを生成している。この第4形態においても、第1形態と同様に、走行経路生成部54は、作業経路P1及び連結経路P2に加えて、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路との間を連結する領域間経路P3を生成している。第4形態では、走行経路生成部54が、第1領域R1に対する作業経路P1と第2領域R2に対する作業経路P1とで同じ作業経路P1となる形態で、第2作業経路P1bを生成しており、第1領域R1と第2領域R2とで作業方向が同じ第2作業経路P1bを生成している。
図5の第2形態及び図6の第3形態は、第1領域R1に対する作業経路P1と第2領域R2に対する作業経路P1とで異なる作業経路P1となる形態で、第1作業経路P1a及び第2作業経路P1bを生成しているので、図5の第2形態及び図6の第3形態は、第1生成形態に相当する。それに対して、図4の第1形態及び図7の第4形態は、第1領域R1に対する作業経路P1と第2領域R2に対する作業経路P1とで同じ作業経路P1となる形態で、第1作業経路P1a又は第2作業経路P1bを生成しているので、図4の第1形態及び図7の第4形態は、第2生成形態に相当する。
図4~図7に示すように、表示部51には、第1~第4形態の目標走行経路Pから1つの目標走行経路Pを選択するために、「Yes」ボタン91と「No」ボタン92とが表示されている。これにより、表示部51に表示された目標走行経路Pの作業方向を変更したい場合には、ユーザが「Yes」ボタン91を操作することで、作業方向を変更した別の目標走行経路Pを表示部51に表示させることができる。表示部51に表示された目標走行経路Pの作業方向を変更しない場合には、ユーザが「No」ボタン92を操作することで、実際に作業を行う1つの目標走行経路Pを選択(決定)することができる。ちなみに、図3に示す目標走行経路Pは、図5の第2形態の目標走行経路Pが選択された場合を示している。
図4~図7では、作業方向を変更するに当たり、スタート地点Sの位置及びゴール地点Gの位置とを変更せずに、作業方向を変更しているが、例えば、作業効率の向上等の各種の条件を満たすように、作業方向の変更に伴って、スタート地点Sの位置及びゴール地点Gの位置も併せて変更することもできる。
目標走行経路Pを生成する場合の動作について、図8のフローチャートに基づいて説明する。ちなみに、表示部51に表示させる順番として、図4に示す第1形態の目標走行経路P→図5に示す第2形態の目標走行経路P→図6に示す第3形態の目標走行経路P→図7に示す第4形態の目標走行経路Pとして説明する。
まず、走行経路生成部54は、作業領域Rにおいて、スタート地点S及びゴール地点Gの位置を設定する(ステップ#1)。走行経路生成部54は、第1~第4形態の何れかの形態にて目標走行経路Pを生成して、その生成した目標走行経路Pを表示部51に表示させる(ステップ#2)。例えば、図4に示すように、第1形態の目標走行経路Pを表示部51に表示させる。
ユーザが「No」ボタン92を操作して作業方向を変更しない場合には、表示部51に表示された形態の目標走行経路P(例えば、図4に示す第1形態の目標走行経路P)が選択されたとして、その選択された目標走行経路Pを、実際に作業を行う目標走行経路Pとして選択(決定)して端末記憶部55に記憶している(ステップ#3のNoの場合、ステップ#4)。
ユーザが「Yes」ボタン91を操作して作業方向を変更する場合には、走行経路生成部54は、別の形態にて目標走行経路Pを生成して、その生成した目標走行経路Pを表示部51に表示させる(ステップ#3のYesの場合、ステップ#5)。例えば、図5に示すように、第2形態の目標走行経路Pを表示部51に表示させる。このようにして、別の形態の目標走行経路P(図5の第2形態の目標走行経路P、図6の第3形態の目標走行経路Pや図7の第4形態の目標走行経路P)を順次表示部51に表示させることで、ユーザの要望に応じた目標走行経路Pを選択することができる。
上述の例では、表示部51に表示させる順番として、図4に示す第1形態の目標走行経路P→図5に示す第2形態の目標走行経路P→図6に示す第3形態の目標走行経路P→図7に示す第4形態の目標走行経路Pとしているが、表示させる順番については適宜変更が可能である。例えば、走行経路生成部54が、トラクタ1の走行距離等から作業効率を考慮して、一番作業効率が高い形態を選択し、その選択した形態を最初に表示部51に表示させることができる。また、ユーザが優先すべき条件(例えば、図5及び図6の第1生成形態と図4及び図7の第2生成形態との間では、第2生成形態を優先して表示させる等の条件)を予め設定しておき、走行経路生成部54が、その条件に応じて順次表示部51に表示させることもできる。
この実施形態では、目標走行経路Pの生成形態について、図4~図7の4種類を例示しているが、例えば、第2生成形態としては図4の第1形態として、第1生成形態としては図5の第2形態及び図6の第3形態として、3種類の生成形態とすることもでき、目標走行経路Pの生成形態を何種類とするかは適宜変更が可能である。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、第1実施形態において生成形態選択部57についての別実施形態であり、その他の構成等は第1実施形態と同様である。よって、以下、生成形態選択部57を中心に説明し、その他の構成等については同符号を記す等により説明は省略する。
第1実施形態では、生成形態選択部57が、人為操作式の表示部51の操作に応じて、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択している。この第2実施形態では、生成形態選択部57が、ユーザの人為操作以外の条件に応じて、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択している。
生成形態選択部57は、トラクタ1に連結される作業装置12の作業内容に応じて、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択することができる。例えば、作業装置12が播種装置や散布装置等であり、作業内容が播種作業や散布作業である場合には、作業領域Rに形成された畝に沿って作業車両を走行させる作業となる。そこで、生成形態選択部57は、作業方向が畝に沿う方向に一致するように、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択している。
例えば、図4~図7において、第1領域R1において畝に沿う方向が上下方向となっており、第2領域R2において畝に沿う方向が左右方向となっている場合を考える。この場合には、第1領域R1では作業方向を上下方向とし、第2領域R2では作業方向を左右方向とすることが求められるので、生成形態選択部57は、図5に示す第2形態の目標走行経路Pを選択している。
また、作業装置12による作業内容によっては、作業方向が一定の方向に規制される場合もある。この場合には、生成形態選択部57は、作業方向が規制された方向に一致するように、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択している。
作業装置12がロータリ耕耘装置等であり、作業内容が耕耘作業である場合には、作業方向が規制されない。そこで、作業内容が耕耘作業である場合には、生成形態選択部57が、作業効率が向上するように、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択している。例えば、1つの作業経路P1の長さが長くなるほど、作業効率が向上するので、生成形態選択部57が、1つの作業経路P1の長さが長くなるように、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択することができる。また、作業領域R全体での走行距離が短くなるほど、作業効率が向上するので、生成形態選択部57が、作業領域R全体での走行距離が短くなるように、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択することができる。
生成形態選択部57は、作業装置12の作業内容だけでなく、作業領域Rにおける第1長辺A1及び第2長辺A2の有無を含む長辺情報に応じて、複数種(例えば、図4~図7の4種類)の生成形態から1つの生成形態を選択することができる。圃場情報には、圃場の形状や位置等が含まれているので、長辺情報は圃場情報に含まれている。
第1長辺A1と第2長辺A2とが存在せず、例えば、矩形状の作業領域Rである場合には、作業方向を一定の方向として作業を行う方が作業効率の向上に繋がる。そこで、第1長辺A1と第2長辺A2とが存在しない場合には、生成形態選択部57が、図4又は図7に示すように、作業方向を一定の方向とする作業経路P1を生成する形態を選択することができる。このとき、生成形態選択部57は、長辺情報に加えて、作業領域Rの形状等に応じて、図4の第1形態と図7の第4形態との何れかの形態を選択することができる。
それに対して、第1長辺A1と第2長辺A2とが存在する場合には、作業方向を一定の方向とすると、かえって作業効率が低下する場合がある。そこで、第1長辺A1と第2長辺A2とが存在する場合には、生成形態選択部57が、図5又は図6に示すように、作業方向を第1領域R1と第2領域R2とで異ならせる作業経路P1を生成する形態を選択することができる。このとき、生成形態選択部57は、第1長辺A1及び第2長辺A2の有無に加えて、第1長辺A1と第2長辺A2の長さの関係に応じて、図5の第2形態と図6の第3形態との何れかの形態を選択することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。
尚、以下に説明する各実施形態の構成は、夫々単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)作業車両の構成は種々の変更が可能である。
例えば、作業車両は、エンジン9と走行用の電動モータとを備えるハイブリット仕様に構成されていてもよく、また、エンジン9に代えて走行用の電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両は、走行部として、左右の後輪6に代えて左右のクローラを備えるセミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車両は、左右の後輪6が操舵輪として機能する後輪ステアリング仕様に構成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、作業領域Rを第1領域R1と第2領域R2とに区分けするに当たり、図4~図7に示すように上下方向に沿う境界線Bに沿って、第1領域R1と第2領域R2とに区分けしているが、第1領域R1と第2領域R2とにどのように区分けするかは適宜変更が可能である。
例えば、図9に示すように、第1領域R1と第2領域R2との境界は図9中点線にて示す左右方向に沿う境界線Bとし、第1領域R1は、作業領域Rの上端部から上下方向の途中部まで上下方向に延びる矩形状の領域とし、第2領域R2は、作業領域Rの左側端部から右側端部まで左右方向に延びる矩形状の領域とすることができる。図9では、図5の第2形態と同様に、第1領域R1に対して第1作業経路P1a及び第1連結経路P2aを生成し、第2領域R2に対して第2作業経路P1b及び第2連結経路P2bを生成している形態を示している。
(3)上記実施形態では、図3に示すように、作業領域Rの形状がL字状に形成されている場合を示したが、例えば、図10に示すように、圃場Cの形状が矩形状であり、作物によって圃場Cが複数の領域D、Eに区分けされている場合でも適用することができる。例えば、圃場Cにおいて、一部の矩形状の領域Dがある作物を作る領域とし、他のL字状の領域Eが別の作物を作る領域として区分けされている場合がある。この場合に、L字状の領域Eを作業領域Rとすることができる。
(4)上記実施形態では、第1長辺A1と第2長辺A2との成す角度を90度に設定して、図3、図4~図7に示すように、作業領域RをL字状に形成されている場合を示したが、第1長辺A1と第2長辺A2との成す角度は90度に限らず、所望の角度を設定することができる。
(5)上記実施形態では、走行経路生成部54、圃場情報取得部56、生成形態選択部57等を携帯通信端末3に備えて、ユーザが携帯通信端末3を用いて目標走行経路Pを生成する場合を例示している。これに代えて又は加えて、走行経路生成部54、圃場情報取得部56、生成形態選択部57等を外部の監視センター等に備えることで、監視センターにて目標走行経路を生成することもできる。この場合には、目標走行経路の生成や自動走行開始の指示等を監視センターにて行うことで、作業車両の自動走行を行うこともできる。
また、走行経路生成部54、圃場情報取得部56、生成形態選択部57等を作業車両に備えることで、作業車両のタッチパネル等の操作部を用いて、ユーザが作業車両側にて目標走行経路を生成することができる。
(6)上記実施形態では、目標走行経路Pとして、作業経路P1及び連結経路P2に加えて、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路とを連結する領域間経路P3を生成しているが、領域間経路P3を生成せずに、第1領域R1の経路と第2領域R2の経路との間での作業車両の移動をユーザ等の手動運転にて行うこともできる。
例えば、図11に示すように、目標走行経路Pとして、走行経路生成部54が、領域間経路P3を生成せずに、作業経路P1及び連結経路P2を生成する。ちなみに、図11は、図4~図7と同様に、表示部51に表示される目標走行経路選択画面を図示したものである。
図11に示すように、走行経路生成部54は、第1領域R1において、第1スタート地点S1から第1ゴール地点G1に至る作業経路P1及び連結経路P2を生成し、且つ、第2領域R2において、第2スタート地点S2から第2ゴール地点G2に至る作業経路P1及び連結経路P2を生成している。ちなみに、走行経路生成部54は、図4~図7におけるスタート地点S及びゴール地点Gと同様に、ユーザによる表示部51の操作や圃場の出入口の位置等の各種の条件に応じて、第1スタート地点S1、第1ゴール地点G1、第2スタート地点S2、及び、第2ゴール地点G2を設定することができる。
この場合には、第1領域R1において第1スタート地点S1から第1ゴール地点G1までの自動走行が行われて、第1ゴール地点G1に作業車両が到達すると、作業車両の自動走行が停止される。そこで、第1ゴール地点G1から第2スタート地点S2までユーザの手動運転にて作業車両を移動させ、第2スタート地点S2に作業車両が移動された状態において、各種の自動走行開始条件が満たされると、ユーザによる自動走行の開始指示により自動走行が開始され、第2領域R2において第2スタート地点S2から第2ゴール地点G2までの自動走行が行われる。
1 トラクタ(作業車両)
18 車載電子制御ユニット(自動走行制御部)
21 測位ユニット(位置情報取得部)
51 表示部(操作部)
54 走行経路生成部(経路生成部)
57 生成形態選択部
A1 第1長辺
A2 第2長辺
P 目標走行経路
P1 作業経路
P1a 第1作業経路
P1b 第2作業経路
R 作業領域
R1 第1領域
R2 第2領域

Claims (5)

  1. 業車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    作業領域において前記作業車両を自動走行させる目標走行経路を生成する経路生成部と、
    前記位置情報取得部にて取得する作業車両の位置情報に基づいて、前記目標走行経路に沿って作業車両を自動走行させる自動走行制御部とが備えられ、
    前記作業領域は、第1長辺を有する第1領域と、前記第1長辺に対して交差する第2長辺を有する第2領域とのみからなる領域であり、
    前記経路生成部は、前記第1領域に対して第1作業経路を生成し、且つ、前記第2領域に対して第2作業経路を生成する形態で、前記第1作業経路及び前記第2作業経路を含む目標走行経路を生成可能であり、
    前記経路生成部における目標走行経路の生成形態として、前記第1領域に対する作業経路と前記第2領域に対する作業経路とが異なる作業経路となる形態で前記第1作業経路及び前記第2作業経路を生成する第1生成形態と、前記第1領域に対する作業経路と前記第2領域に対する作業経路とが同じ作業経路となる形態で前記第1作業経路又は前記第2作業経路を生成する第2生成形態との何れかを選択自在な生成形態選択部が更に備えられる、
    自動走行システム。
  2. 記経路生成部は、前記生成形態選択部にて選択した形態にて目標走行経路を生成する請求項1に記載の自動走行システム。
  3. 前記生成形態選択部は、前記作業車両に連結される作業装置の作業内容に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択する請求項1又は2に記載の自動走行システム。
  4. 前記生成形態選択部は、前記作業領域における前記第1長辺及び前記第2長辺の有無を含む長辺情報に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択する請求項1~3の何れか1項に記載の自動走行システム。
  5. 前記生成形態選択部は、人為操作式の操作部の操作に応じて、第1生成形態と第2生成形態との何れかを選択する請求項1~4の何れか1項に記載の自動走行システム。
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