JP2022047558A - 寸法測定器 - Google Patents

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Hideki Takehara
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Figure 2022047558000001
【課題】大きく長さが異なる長尺のワークの寸法を高精度で測定し、且つ持ち運び可能な寸法測定器を提供する。
【解決手段】寸法測定器10は、レーザーヘッド及び干渉ミラーを含むレーザー干渉計を目盛りとし、ワークWに沿って反射鏡を移動させ配置されたワークWの寸法を一方向のみ測定するものである。寸法測定器10は、所定の長さに形成され持ち運び可能な案内レール30と、案内レール30に移動可能に設けられ反射鏡23を支持するキャリッジ40と、キャリッジ40に設けられワークWとの接触を検知するプローブ機構50と、を備えている。
【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 2020年3月12日に地方独立行政法人岩手県工業技術センター 2020年3月12日付プレスリリースR1-024 http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/info/pressrelease/index.htmlにて発表 2020年5月19日に盛岡タイムス2020年5月19日付朝刊、第1面にて発表 2020年7月20日に地方独立行政法人岩手県工業技術センター 2020年7月20日付技術情報No.40(2020.7) http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/info/tech/index.htmlにて発表 2020年7月31日に地方独立行政法人岩手県工業技術センター 2020年7月31日付最新成果集2020(令和2年度) http://www2.pref.iwate.jp/~kiri/study/newreport/index.htmlにて発表
本発明は、光学式寸法測定器、特にレーザー干渉計を用いた高精度の寸法測定器に関する。
一般的に、長大寸法を測定する装置としては、3次元測定機であるガントリー型接触式3次元座標測定機が知られている。これは、定盤上に載置したワーク(被測定物)に対してプローブを、X、Y、Zの3次元方向へ相対移動させるとともに、ワークに接触させて送り軸方向の座標値を読みとり、コンピュータにより寸法や形状を計測するものである。ところで、ワークには3次元測定機の設置場所に持ってくることができない長尺のものがあり、このような場合は3次元測定機をワークの方へ移動させる必要がある。しかし、このような3次元測定機は過大重量物のため、床基礎の上に固定した接地式となり測定機の移動ができない。
この点、移動させることが可能な測距器として、光やレーザーを使用して戻り時間や反射角度から長大距離を測定する測量などにも使用されている距離計があるが、このような距離計は誤差1mm程度の低い精度なうえ、ワークの起点をトリガとして測定することができないため高精度な一軸方向の寸法測定には適さない。この対策として、従来、長大寸法ワークの一軸方向の寸法測定するために、例えば、特許文献1に記載された光学式測長機が知られている。
特許文献1の光学式測長機は、本体ベース上にレーザー光源、干渉計部、反射ミラー、ベローズ駆動キャリッジ及び固定部が設けられている。ベローズ駆動キャリッジは、スライダに連動して移動する。また、ベローズ駆動キャリッジと固定部との間に主ベローズを配置し、反射ミラーとベローズ駆動キャリッジとの間に2重構造の副ベローズを配置し、干渉計部と固定部との間に2重構造の副ベローズを配置している。測長光路を真空とすることで屈折率の影響を防止し、また柔的な結合を可能とする副ベローズにより干渉計部及び反射ミラーを含むスライダのひずみが防止される。
干渉計部、反射ミラー及びレーザー光による測長光路を蛇腹で覆った剛性体の内部に設置して、その剛性体の内部を真空とする。一般的に、レーザー光波長の変動は、大気中の空気の温度や気圧、湿度、CO濃度の変動による屈折率の変化に起因するが、レーザー光による測長光路を真空中に配置することで、レーザー光波長の変動を抑制した高精度測長が行われる。
特開2000-55617号公報
ところで、特許文献1の光学式測長機では、本体ベース上に設置した蛇腹で覆った真空の円筒内部にレーザー光源、干渉計部、反射ミラーを設ける機構であり、これらの要素を直線状に配置することでレーザーアライメントが確立され、スケールとして使用することができる。直線状に配置するためにはそれらを支持する本体ベースには重量物を支えるだけの強固な剛性が要求され、キャリッジが走行する案内ガイドであるスライダには高い真直性が要求される。本体ベースやスライダは高剛性が必要とされてそれ自体が重量物となるため、光学式測長機は設置型となり可搬性は持ち得ない。
また、特許文献1の光学式測長機は、当初に測定可能な測定長さを決定し、装置設計を行って完成させる形態であるため、装置完成後に大きく長さが異なる長尺のワークの測定が必要になっても測定長さを延長することができない。
本発明は、以上の点に鑑み、大きく長さが異なる長尺のワークの寸法を高精度で測定し、且つ持ち運び可能な寸法測定器を提供することを課題とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明の寸法測定器は、
レーザーヘッド及び干渉ミラーを含むレーザー干渉計を目盛りとし、ワークに沿って反射鏡を移動させ配置された前記ワークの寸法を一方向のみ測定する寸法測定器において、
所定の長さに形成され持ち運び可能な案内レールと、
前記案内レールに移動可能に設けられ前記反射鏡を支持するキャリッジと、
前記キャリッジに設けられ前記ワークとの接触を検知するプローブ機構と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、寸法測定器は、所定の長さに形成され持ち運び可能な案内レールに反射鏡を支持すると共にプローブ機構が設けられたキャリッジが設けられているので、案内レールを移動することで寸法測定器を持ち運ぶことができる。さらに、案内レールの長さを長尺のワークの長さに合わせたものを使用することで、大きく長さが異なる複数種類のワークの寸法を測定することができる。さらに、レーザー干渉計を目盛りとし、反射鏡を支持するキャリッジを案内レールに移動可能に設けたので、長尺のワークの寸法を高精度で測定することができる。このように、本発明の実施例に係る寸法測定器は、大きく長さが異なる長尺のワークの寸法を高精度で測定し、且つ持ち運んで移動させることができる。
[2]好ましくは、前記案内レールは、前記ワークに沿って配置された本体部と、前記本体部の端部に形成され前記本体部同士を接続する接続部と、を備えている。
かかる構成によれば、案内レールは接続部が形成された複数の本体部からなるので、長い案内レールを分割して容易に持ち運ぶことができる。さらに、案内レールは、本体部の端部に形成され本体部同士を接続する接続部を備えているので、接続部を介して複数の本体部を接続することで、案内レールの長さをワークの長さに応じて自由に変更することができる。
[3]好ましくは、前記案内レールの一端部には、前記干渉ミラーが設けられている。
かかる構成によれば、案内レールの一端部には干渉ミラーが設けられているので、案内レールに対する干渉ミラーを含むレーザー干渉計の位置決めを容易に行うことができる。
[4]好ましくは、前記キャリッジは、幅方向よりも前後方向が長い胴長に形成されていると共に、前記案内レールを摺動するすべり面を備えている。
かかる構成によれば、キャリッジは、幅方向よりも前後方向が長い胴長に形成されているので、案内レールに対するキャリッジのヨーイングを低減させることができる。さらに、案内レールを摺動するすべり面をキャリッジに備えているので、キャリッジを容易に移動させることができ、胴長にすることでキャリッジの案内レールに対する設置面積を増加させて移動時の安定性を向上させることができる。
[5]好ましくは、前記案内レールは、断面視で矩形状であり、レール上面と、前記レール上面に連続するレール横側面とを備え、
前記キャリッジは、断面視でL字状であり、前記レール上面に当接するキャリッジ本体部と、前記キャリッジ本体部に連続するとともに一方の前記レール横側面に当接する突き当て案内部と、を備えている。
かかる構成によれば、キャリッジは、断面視でL字状である。キャリッジ本体部をレール上面に当接させ、突き当て案内部を一方のレール横側面に当接させるので、案内レールに対するキャリッジのヨーイングをより低減させることができ、且つ、案内レールに対するキャリッジの幅方向の位置決めも容易に行うことができる。
[6]好ましくは、前記キャリッジは、前記付き当て案内部を一方の前記レール横側面に所定の力で当接させる加力機構を備え、
前記加力機構は、前記キャリッジ本体部の前記突き当て案内部とは反対側に揺動可能に設けられ側方へ突き出した加力ブロックと、前記加力ブロックの前記キャリッジ本体部側に設けられ前記加力ブロックの荷重によって他方の前記レール横側面に押し付けられる緩衝部材と、を備えている。
かかる構成によれば、キャリッジは、突き当て案内部を一方のレール横側面に所定の力で当接させる加力機構を備えているので、突き当て案内部が一方のレール横側面に当接させて、常に案内レールに対するキャリッジの幅方向の位置決めをすることができる。結果、案内レールに対するキャリッジのヨーイングをより低減させることができる。さらに、加力機構は、突き当て案内部とは反対側に揺動可能に設けられ側方へ突き出した加力ブロックと、加力ブロックの荷重によって他方のレール横側面に押し付けられる緩衝部材と、を備えているので、加力ブロックの荷重を利用した簡単な構成とすることができる。
[7]好ましくは、前記キャリッジは、前記案内レールに対する前記キャリッジの前後方向の位置を微調整する微動機構を備え、
前記微動機構は、前記案内レールに移動可能に設けられた移動ベースと、前記移動ベースに設けられ前記案内レールに前記移動ベースを固定可能なベース固定部と、前記移動ベースに設けられた軸受と、前記軸受に回転可能に設けられスラスト方向に移動制限された調整ボルトと、前記キャリッジに設けられ前記調整ボルトが螺合されるキャリッジ側固定ナットと、を備えている。
かかる構成によれば、キャリッジは、案内レールに対するキャリッジの前後方向の位置を微調整する微動機構を備えているので、案内レールに対するキャリッジの前後方向の位置決めの微調整を容易に行うことができる。さらに、微動機構は、移動ベースと、ベース固定部と、軸受と、スラスト方向に移動制限された調整ボルトと、キャリッジ側固定ナットと、を備えているので、簡単な構成とすることができる。
[8]好ましくは、前記案内レールは、幅方向に離間して設けられ独立して上下位置調整可能な2脚からなる2脚ジャッキ治具を長手方向に複数備えている。
かかる構成によれば、案内レールは、幅方向に離間して設けられ独立して上下位置調整可能な2脚ジャッキ治具を複数備えているので、案内レールの水平レベルを容易に調整することができ、案内レールを高真直度に保つことができる。
[9]好ましくは、前記案内レールは、所定の長さのL型アングルを立体的に組み立てた筐体に設置されている。
かかる構成によれば、筐体は、所定の長さのL型アングルからなるので、分解と組立を容易に行うことができる。結果、寸法測定器の移動を容易に行うことができる。
[10]好ましくは、前記プローブ機構は、前記ワークへの接触を電気抵抗の変化を利用して検知する電気接点式タッチトリガプローブを備えている。
かかる構成によれば、プローブ機構に電気接点式タッチトリガプローブを備えることで、ワークに対するプローブの微妙な接触も検知して、測定精度を向上させることができる。
図1(a)は本発明に係る寸法測定器の斜視図である。図1(b)は寸法測定器の側面図である。 図2(a)はレーザー干渉計及び案内レールの斜視図である。図2(b)はレーザー干渉計の要部拡大斜視図である。 図3(a)は案内レールの分解斜視図である。図3(b)は案内レールの正面図である。図3(c)は案内レールの側面図である。 図4(a)接続プレートの正面図である。図4(b)は接続プレートの背面図である。 図5(a)案内レールの下方からの斜視図である。図5(b)は2脚ジャッキ治具の斜視図である。図5(c)は2脚ジャッキ治具の平面図である。図5(d)は2脚ジャッキ治具の正面図である。 キャリッジ移動機構の斜視図である。 図7(a)はキャリッジの平面図である。図7(b)はキャリッジの正面図である。図7(c)はキャリッジの底面図である。図7(d)はキャリッジの右側面図である。 加力機構を模式的に示す説明図である。 図9(a)は加力ブロックの平面図である。図9(b)は加力ブロックの正面図である。図9(c)は加力ブロックの左側面図である。 干渉ミラーの斜視図である。 寸法測定器を模式的に示す説明図である。 レーザー光路を説明する図である。 図13(a)は歪ゲージ式プローブの正面図である。図13(b)は歪ゲージ式プローブの底面図である。 歪ゲージ式プローブを用いた回路図である。 電気接点式プローブを用いた回路図である。 寸法測定器の制御フローを説明する図である。 図17(a)は歪ゲージ式プローブのプロービング誤差σを示す図である。図17(b)は同一位置でのプロービング誤差を説明する図である。図17(c)は電気接点式プローブ等を用いたときのプロービング誤差σを示す図である。 図18(a)は長尺ワーク測定時のロービング誤差σを示す図である。図18(b)ブロックゲージでの校正結果を示す図である。 電気接点式プローブを用いた寸法測定器の全体構成を説明する図である。 図20(a)は確認実験の結果を示す図である。図20(b)は長尺ワークの測定結果を示す図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1(a)~図2(b)に示すように、寸法測定器10は、レーザーヘッド21及び干渉ミラー22を含むレーザー干渉計20を目盛りとし、ワークWに沿って反射鏡23を移動させ、配置されたワークWの寸法を一方向のみ測定するものである。
寸法測定器10は、レーザーヘッド21、干渉ミラー22及び反射鏡23を含むレーザー干渉計20と、所定の長さに形成され持ち運び可能な案内レール30と、この案内レール30に移動可能に設けられ反射鏡23を支持するキャリッジ40と、キャリッジ40に設けられワークWとの接触を検知するプローブ機構50と、を備えている。
キャリッジ40は、案内レール30の横幅方向に力を加えてキャリッジ40を案内レール30の側面に当接させる加力機構60と、案内レール30に対するキャリッジ40の前後方向の位置を微調整する微動機構70と、を備えている。
案内レール30は、所定の長さのL型アングル81を立体的に組み立てた筐体80に設置されている。筐体80は複数のL型アングル81がボルトで締結されており、箱状に組み立てたL型アングル81にはベニヤ板82が設けられている。これにより、筐体80の捻じれを防止して、筐体全体の剛性を向上させることができる。さらに、L型アングル81同士やベニヤ板82をボルトで締結することで、組立、分解を容易に行うことができ、可搬性を向上させることができる。
具体的には、L型アングル81(アングル材)は鋼材製かつL字形状のため曲げに強い特性を持つ。さらにボルトとI字形、L字形など各種補強板で連結できることで融通性の高い姿勢に組み上げることができる。筐体80は、例えば、直方体型の箱状として1セルの大きさは長さ:幅:高さ=4200:730:730mmとし、そこではアングル材2100mmが8本、3000mmが4本を使用している。長手方向にはアングル材2100mmの2本を補強材で連結して4200mmの梁を4本作製した。その4200mmの4本とアングル材3000mmから730mmずつ4本を切り出した計16本の短支柱で筐体を組み上げた。アングル材の切り出し要点はアングル材3000mmの未加工部両端をZ方向支柱8本に割り当てることであり、このことでZ方向支柱のリブ穴の高さを同一に揃えることができる。さらに筐体80の高剛性化を図るために厚さ12mmのベニヤ板82を筋交として上面及び四方側面に取り付けている。
なお、ベニヤ板82の厚さは、10mm、8mm等でもよく、L型アングル81(アングル材)の長さも上記の2/3や半分の長さのものを使用してもよく、筐体80を組み立てることができれば長さは適宜変更してもよい。さらに、筐体80全体の大きさも、上記の2/3や半分のサイズとしてもよく、ワークWの長さや、案内レール30の長さや高さに合わせて適宜変更してもよい。
また、ワークWは、持ち運び可能なワーク台90に支持具91を介して支持されている。寸法測定器10は、キャリッジ40を案内レール30に移動可能に設けたことで、レーザー干渉計20を目盛りとし、ワークWに沿って反射鏡23を移動させ、配置されたワークWの寸法の一方向のみを測定することができる。
案内レール30の一端部には、干渉ミラー22が設けられている。案内レール30は、幅方向に離間して設けられ独立して上下位置調整可能な2脚からなる2脚ジャッキ治具31を長手方向に複数備えている。
次に案内レール30について説明する。
図3(a)~図4(b)に示すように、案内レール30は、ワークWに沿って配置された本体部32と、本体部32の端部に形成され本体部32同士を接続する接続部33と、を備えている。
また、案内レール30の本体部32は、断面視で矩形状であり、レール上面34と、このレール上面34に連続するレール横側面35、36と、これらのレール横側面35、36に連続するレール底面37と、を備えている。レール上面34、レール横側面35、36及びレール底面37には、それぞれ長手方向に沿って断面視略T時状のT溝38が形成されている。
具体的には、案内レール30は、いわゆる光学レールである。案内レール30(光学レール)は、断面視で中央部が大きく開口したトンネル形状が形成されている。例えば、案内レール30は、アルミ材製95mm角型光学レールの長さ1500mmを2本、1000mmを1本の計3本を継ぎ足して全長4000mmとしている。3本の連結には連結プレート39を案内レール30のレール上面34を除く3面に使用している。
連結プレート39は、案内レール30のT溝38に嵌って移動可能なスロット39aを備えている。3本の案内レール30を、床面を基準として倣わせ、連結プレート39のスロット39aをT溝38に嵌めて、手動でねじ39bを均等加力することで、3本の案内レール30が高い真直度で連結される。なお、実施例ではT溝38としたが、これに限定されず、あり溝でもよく、溝に嵌った連結プレート39のスロット39aが抜けなければ形状は問わない。
次に2脚ジャッキ治具31について説明する。
図5(a)~図5(d)に示すように、2脚ジャッキ治具31は、案内レール30を支持する支持板31aと、この支持板31aに幅方向に離間して設けられ独立して上下位置調整可能な2脚の脚部31bと、足31cとからなる。脚部31bには、雄ねじが形成されており、脚部31bを回転させることで、脚部31bの長さが独立して調整される。
2脚ジャッキ治具31を複数設置することにより、案内レール30の走行方向及び直交方向で鉛直水準調整が可能となる。その結果、寸法測定器10全域でレーザー干渉計20のレーザーアライメントを確保することができる。
次にキャレッジ40について説明する。
図6~図8に示すように、キャリッジ40は、幅方向よりも前後方向が長い胴長に形成されていると共に、案内レール30(図8参照)を摺動するすべり面41を備えている。キャリッジ40は、断面視でL字状であり、レール上面34(図8参照)に当接するキャリッジ本体部42と、キャリッジ本体部42に連続するとともに一方のレール横側面35に当接する突き当て案内部43と、を備えている。
このように、案内レール30のレール上面34を走査させるキャリッジ40のキャリッジ本体部42にはプレート板を利用した。プレート板の下面の内側に案内ガイド面が形成されており光学レールの案内ガイドと接触させることでガタが無く真直性の高い走行が行える。キャリッジ40は、キャリッジ本体部42の外側に付き当て案内部43を形成し、胴長にしてヨーイングを低減し、すべり面41の接地面積を増加して安定性を向上させることができる。これにより、キャリッジ40のヨーイングに起因するプロービング誤差を低減することができる。
次にプローブ機構50について説明する。
プローブ機構50は、キャリッジ40に設けられており、ワークWへの接触を電気抵抗の変化を利用して検知する電気接点式タッチトリガプローブ51を備えている。
電気接点式タッチトリガプローブ51は、いわゆる120°分割3接点配置のB接点方式によるものである。この電気接点式タッチトリガプローブ51は手動式利用として設計されたもので触圧0.15NはCNC式三次元測定機で汎用的なプローブであるレニショー社製TP200の触圧X、Y方向0.02Nと比較して大きい。またオーバートラベル量はZ方向8.5mmあり、手動測定時の間違った衝突でプローブの損傷を回避できる。
また、スタイラス52は手動で持ち上げ可能とするワーク回避機構53に設けられており、ワークWの始点から終点までプローブ機構50を移動させる際、スタイラス52を持ち上げてワークWと接触しないように移動させることができる。
また、プローブ機構50は比較的重いため、キャリッジ40にL型アングル54を載せてその上に高さ及び角度調整可能に反射鏡23を支持する支持部55を載せ、支持部55でレーザー干渉計20の反射鏡23を支持し、L型アングル54の片端にプローブホルダ56を介して電気接点式タッチトリガプローブ51を載せ、この反対側の片端にバランスをとるための重り57を載せることで均衡を保っている。
次に加力機構60について説明する。
図6、図8、図9(a)~図9(c)に示すように、キャリッジ40は、付き当て案内部43を一方のレール横側面35に所定の力で当接させる加力機構60を備えている。
加力機構60は、キャリッジ本体部42の突き当て案内部43とは反対側にヒンジ61を介して揺動可能に設けられ側方へ突き出した加力ブロック62と、この加力ブロック62のキャリッジ本体部42側に設けられ加力ブロック62の荷重によって他方のレール横側面36に押し付けられる緩衝部材63と、を備えている。
胴長のキャリッジ40の突き当て案内部43と案内レール30の一方のレール横側面35は常に接触している必要があるが、仮に突き当て案内部43と一方のレール横側面35が離れることでヨーイングが生じて長さ測定誤差になる。そこで、加力機構60を付与して仮に突き当て案内部43と一方のレール横側面35が自動的に常に接触している状態を加力機構60により作り出した。
加力機構60はキャリッジ40の突き当て案内部43の反対側に位置する面にヒンジ61で加力ブロック62の重しを取り付けて、重力により加力ブロック62で案内レール30を押し付け、その反力でキャリッジ40の突き当て案内部43と案内レール30の一方のレール横側面35が常に接触状態を作り上げることができる。これによりキャリッジ40が案内レール30を移動する時の横方向にずれるヨーイング誤差を排除することができる。
次に微動機構70について説明する。
微動機構70は、案内レール30に移動可能に設けられた移動ベース71と、この移動ベース71に設けられ案内レール30のT溝38に移動ベース71を固定可能なベース固定部72と、移動ベース71に設けられた軸受73と、この軸受73に回転可能に設けられスラスト方向に移動制限された調整ボルト74と、キャリッジ40に設けられ調整ボルト74が螺合されるキャリッジ側固定ナット75と、を備えている。
なお、微動機構70を設けた経緯としては、寸法測定器10上での同一位置プロービングで多様なプロービング方法を試した結果、低速かつ等速で端面にプロービングした場合に誤差が小さくなる傾向が見られた。そこで低速かつ等速でプロービングするための治具として微動機構70を作製した。まず移動ベース71をおおよその位置に移動させてベース固定部(ボルト)72で移動ベース71を案内レール30に固定し、作業者が調整ボルト74のローレット部を手動で回すことでキャリッジ40が微動の直動運動をする。
次に干渉ミラー22について説明する。
図10に示すように、干渉ミラー22は、案内レール30(図2(b)参照)に取り付けられる取り付けプレート22aと、この取り付けプレート22aを案内レール30に固定するプレート固定部22bと、取り付けプレート22aに設けられたアングル22cと、アングル22cと、アングル22cに設けられ高さ及び角度が調整可能に干渉ミラー22を支持する干渉ミラー支持部22dと、を備えている。
次に寸法測定器10の作用について説明する。
図11に示すように、寸法測定器10及び分解された案内レール30を持ち運び、複数の本体部32(図3(a)参照)を接続して案内レール30を組み立てる。測定するワークWに沿って案内レール30及びレーザー干渉計20を設置する。ワークWの一端側にキャリッジ40を移動させ微動機構70(図6参照)を案内レール30に固定する。微動機構70によりキャリッジ40を移動させ、プローブ機構(プローブ)20でワークWの一端を検知する。スタイラス52を回避させた状態でキャリッジ40を矢印(1)のように移動させて微動機構70を案内レール30に固定する。微動機構70によりキャリッジ40を移動させ、プローブ機構(プローブ)20でワークWの他端を検知する。このようにして、長尺なワークWの一方向の寸法を測定する。
次にレーザー光路について説明する。
図12に示すように、レーザー干渉計20のレーザーヘッド21に演算装置11が接続されている。レーザーヘッド21から照射されたレーザー(以下、光という。)は干渉ミラー22に入り、一部がハーフミラー24を通過し、残部が参照反射鏡25に入射する。ハーフミラー24を通過した光は、反射鏡23で反射して干渉ミラー23に戻ってくる。この戻ってきた光と参照反射鏡25で反射した光の波長の位相差から距離が求められる。
次に別態様のプローブ機構50について説明する。
図13(a)、図13(b)に示すように、別態様のプローブ機構50は、歪ゲージ式プローブである。歪ゲージ58を薄板59の両面に貼り付け、その薄板59の長手方向片端面にスタイラス52を取り付けている。スタイラス52に一定荷重が係り設定した閾値の荷重に達した場合にトリガが入る構造となっている。
なお、別態様の実施例では、歪ゲージ58はKFGS-5-120-C1-11_L5M2R(KYOWA製)とした。この歪ゲージ58はゲージ長が5mmでSTEELの歪測定に適している。プローブは板バネ部のφ6mmのバカ穴で治具にねじ留めされる。
図14は歪ゲージ式プローブの回路図である。歪ゲージを板バネの両側に貼るため歪ゲージは2枚必要になり、ブリッジボックスの接続はアクティブダミー法(2ゲージ法)とした。例えば、歪ゲージ測定器はKYOWA製WGA-910Aを使用している。この装置は歪信号の上限値と下限値の閾値が設定でき、閾値を超えた場合にトリガが出力される。WGA-670Bからのトリガ出力は絶縁型デジタル入出力ターミナル、コンテック製DIO-0808TY-USBを経由して演算装置(パソコン)11に取り込まれる。
次に電気式タッチトリガプローブによるプローブ機構50について説明する。
図15は電気式タッチトリガプローブ51の回路図である。実施例のプログラミングしたソフトでのタッチトリガプローブのトリガ取り込み方法は、XL-80の外部コネクタを利用せず演算装置(パソコン)11に直接、絶縁型デジタル入出力ターミナルDIO-0808によりトリガ信号を取り込みフロー処理はVisualBasic6.0のプログラミングで対処している。
図16は寸法測定器10の制御フローを説明する図である。制御ソフトウェアは、Position1(ワークWの一端)とPosition2(ワークWの他端)がワークWの各端面位置となり端面間距離はPosition1とPosition2の差分で算出される。ワーク(測定物)Wの線膨張係数による温度補正機能が利用でき、プロービング方法はプロービング前にTrigger_readyボタンを押し、その後端面へのプロービングを行うことで端面間寸法が測定できる。なお、図中、S1、S2、・・・のSは、ステップを示す。
また、ワーク(測定物)Wの両端面間距離を測定するためには両端の起点を決定する必要があり、接触式プローブを使用して起点を決定している。なお、プローブ機構50の一つは手動トリガプローブしてもよい。この場合、手動トリガプローブは三爪チャックにチップ径φ5mmのスタイラスを取り付けた構成で三爪チャックのシャンクをプローブホルダで保持する。トリガの発生方法は制御ソフトウェアのF1とF2のファンクションキーを押す方式としている。
次に測定誤差について説明する。
図17(a)は評価装置で実験した歪ゲージ式プローブのプロービング誤差σを示している。例えば、ここでA1とは端面Aの1グループ繰り返し5回で求めたσであり、A2とは端面Aの2グループ繰り返し5回で求めたσである。その結果、各板バネ厚さt0.5、t1.0、t1.5ぞれぞれのσの平均値はt0.5がσ0.098mm、t1.0がσ0.093mm、t1.5がσ0.046mmとなった。図17(a)からt1.5でσが小さく板バネを厚くすることで頑健性が向上する。
しかし、実施例の寸法測定器10では、筐体80に直接的触圧が影響し寸法測定器10に歪みを生じる恐れが懸念される。そこで、各プローブを測定器に取り付けて同一位置へのプロービングでのσを求め、これを図17(b)に示す。繰り返しは6回としてTP25Wとは機種の異なるミツトヨ製電気接点式タッチトリガプローブ、VB6とは電気式タッチトリガプローブであり、t0.5、t1.0、t1.5とは歪ゲージ式プローブの場合である。その結果、TP25W_VB6でσ0.375mm、TP1_VB6でσ0.259mm、t1.5でσ0.764mm、t1.0でσ0.798mm、t0.5でσ0.771mm、TP1_CARTOでσ0.718mmとなった。
次にワークWと寸法測定器10のコサイン誤差について説明する。
ワークWとWASUMの姿勢の平行度から生じるコサイン誤差を式θ= tan-1(a/b)と、l = cosθ・bにより計算で求めた。まず式θ= tan-1(a/b)にてa=10mm、b=3000mmとするとθは0.190985°となる。次に式l = cosθ・bにてb=3000mm、θ=0.190985°の時のl θ= tan-1(a/b)を求めるとlは2999.9833mmとなり3000mmとの差は0.0167mmとなる。つまり測定長さ3000mm時に測定物とWASUMの平行度が10mmではコサイン誤差は0.0167mmになる。a=5mmではコサイン誤差は半分の0.0084mmになることからワークWと寸法測定器10の姿勢の平行度を5mm以下に保つことで1000分台のコサイン誤差となり無視することができる。このように、レーザー干渉計20の位置決め測定と案内レール(光学レール)30の組合せを用いてレーザーアライメントを確立することで、自己校正による長さ測定でのコサイン誤差が無視できる寸法測定器とすることができる。
胴長のキャリッジ40、加力機構60、微動機構(微動治具)70を使用した結果の測定誤差を求めるために同一位置に繰り返し回数5~10回の繰り返し測定を行った。誤差σを算出した結果を図17(c)に示す。3種類の改良治具を付与した結果、最初のA:カタログ品キャリジ+手動でσ0.706mmが最後の改良となったE:胴長キャリジ+微動治具+加力機構でσ0.003mmに改善された。
次に寸法測定器10の誤差σの算出について説明する。
実施例の寸法測定器10の長大寸法測定物(Long -workpiece:LWP、ワークW)を利用して長寸法測定時のσを求めた。条件は作業者3名、一人あたりの繰り返し5回、プロービング方向は双方向、測定物温度は19.6℃で温度補正をした。図18(a)に測定結果を示す。作業者毎のσは作業者Aがσ0.039mm、作業者Bがσ0.019mm、作業者Cが0.024mmとなり3名全体の平均値ではσ0.030mmとなった。
次にブロックゲージによる寸法測定器10の校正について説明する。
表示値500mmのブロックゲージGBで寸法測定器10を校正した。ブロックゲージGBの配置を図19、結果を図18(b)に示す。条件は作業者1名、測定2セットで1セットあたりの繰り返し5回、プロービング方向は双方向、測定物温度は1stが19.5℃、2ndが19.7℃で温度補正をした。プロービング方向を双方向測定とするためにブロックゲージGBの両端面に円筒状のマグネット92を貼り付けたためレーザーヘッド側のマグネット92の厚さ10.030mmをブロックゲージGBの表示値に加えて標準値は510.030mmとした。
その結果、測定値の平均値は510.074mm、ブロックゲージGBの標準値との差から+0.044mmの偏りが見られた。LWP(ワークW)の多数回測定で得られたσとブロックゲージGBによる校正を行い得られた最終的な補正式をy = x-0.044 ± 0.060 (k=2)とする。確認実験としてブロックゲージGBの1回測定を行い図20(a)に示す。測定値は510.044mmで補正後の値は式y = x-0.044 ± 0.060 (k=2)より510.000mmとなり誤差は-0.030mmとなった。その結果、測定の不確かさ±0.060 (k=2)を下回った。
実施例の寸法測定器10で長尺のワークWの長さ測定をして一般的な大型マシニングセンタでの測定値と比較した。結果を図20(b)に示す。条件は作業者1名、繰り返し1回、プロービング方向は双方向、測定物温度は19.5℃で温度補正をした。その結果、式y = x-0.044 ± 0.060 (k=2)での補正後の値は2820.260mm±0.060 (k=2)となり大型マシニングセンタの測定値との差は+0.086mmとなった。
以上に述べた寸法測定器10の作用、効果を説明する。
本発明の実施例は、寸法測定器10は、所定の長さに形成され持ち運び可能な案内レール30に反射鏡23を支持すると共にプローブ機構50が設けられたキャリッジ40が設けられているので、案内レール30を移動することで寸法測定器10を持ち運ぶことができる。さらに、案内レール30の長さを長尺のワークWの長さに合わせたものを使用することで、大きく長さが異なる複数種類のワークWの寸法を測定することができる。さらに、レーザー干渉計20を目盛りとし、反射鏡23を支持するキャリッジ40を案内レール30に移動可能に設けたので、長尺のワークWの寸法を高精度で測定することができる。さらに、一方向のみのワーク寸法の計測に特化することで、全体の構成を簡単にしたうえで迅速に寸法測定することができる。このように、本発明の実施例に係る寸法測定器10は、大きく長さが異なる長尺のワークWの寸法を高精度で測定し、且つ持ち運んで移動させることができる。
さらに、本発明の実施例では、案内レール30は接続部33が形成された複数の本体部32からなるので、長い案内レール30を分割して容易に持ち運ぶことができる。さらに、案内レール30は、本体部32の端部に形成され本体部32同士を接続する接続部33を備えているので、接続部33を介して複数の本体部32を接続することで、案内レール30の長さをワークWの長さに応じて自由に変更することができる。
さらに、本発明の実施例では、案内レール30の一端部には干渉ミラー22が設けられているので、案内レール30に対する干渉ミラー22を含むレーザー干渉計20の位置決めを容易に行うことができる。
さらに、本発明の実施例では、キャリッジ40は、幅方向よりも前後方向が長い胴長に形成されているので、案内レール30に対するキャリッジ40のヨーイングを低減させることができる。さらに、案内レール30を摺動するすべり面41をキャリッジ40に備えているので、キャリッジ40を容易に移動させることができ、胴長にすることでキャリッジ40の案内レール30に対する設置面積を増加させて移動時の安定性を向上させることができる。
さらに、本発明の実施例では、キャリッジ40は、断面視でL字状である。キャリッジ本体部42をレール上面34に当接させ、突き当て案内部43を一方のレール横側面35に当接させるので、案内レール30に対するキャリッジ40のヨーイングをより低減させることができ、且つ、案内レール30に対するキャリッジ40の幅方向の位置決めも容易に行うことができる。
さらに、本発明の実施例では、キャリッジ40は、突き当て案内部43を一方のレール横側面35に所定の力で当接させる加力機構60を備えているので、突き当て案内部43が一方のレール横側面35に当接させて、常に案内レール30に対するキャリッジ40の幅方向の位置決めをすることができる。結果、案内レール30に対するキャリッジ40のヨーイングをより低減させることができる。さらに、加力機構60は、突き当て案内部43とは反対側に揺動可能に設けられ側方へ突き出した加力ブロック62と、加力ブロック62の荷重によって他方のレール横側面36に押し付けられる緩衝部材63と、を備えているので、加力ブロック62の荷重を利用した簡単な構成とすることができる。
さらに、本発明の実施例では、キャリッジ40は、案内レール30に対するキャリッジ40の前後方向の位置を微調整する微動機構70を備えているので、案内レール30に対するキャリッジ40の前後方向の位置決めの微調整を容易に行うことができる。さらに、微動機構70は、移動ベース71と、ベース固定部72と、軸受73と、スラスト方向に移動制限された調整ボルト74と、キャリッジ側固定ナット75と、を備えているので、簡単な構成とすることができる。
さらに、本発明の実施例では、案内レール30は、幅方向に離間して設けられ独立して上下位置調整可能な2脚ジャッキ治具31を複数備えているので、案内レール30の水平レベルを容易に調整することができ、案内レール30を高真直度に保つことができる。
さらに、本発明の実施例では、筐体80は、所定の長さのL型アングルからなる筐体80に設置されているので、分解と組立を容易に行うことができる。結果、寸法測定器10の移動を容易に行うことができる。
さらに、本発明の実施例では、プローブ機構50に電気接点式タッチトリガプローブ51を備えることで、ワークWに対するプローブの微妙な接触も検知して、測定精度を向上させることができる。
尚、実施例では、案内レール30をアルミニウム製の断面視で略矩形状の光学レールとしたが、これに限定されず、中空のレール、中実のレール、断面視で円形状、三角形状のレールでもよく、キャリッジ40を移動させることができれば、レールの形状、材質は問わない。
実施例では、案内レール30の接続部33を、連結プレート39を介して接続したが、これに限定されず、隣り合う本体部を直接ボルト等の締結部材で締結して接続してもよい。
実施例では、測定時にスタイラス52を持ち上げたが、ワーク(測定物)Wの起点決定のためのトリガ信号と障害物回避のためにスタイラス52を持ち上げた時に入る誤信号を区別するためにソフトウェアに設定したトリガ待機のためのトリガボタンを設けても差し支えない。
また、ワーク(測定物)Wの両端面間寸法を高精度に測定するためにはスタイラス52の傾き誤差を取り除く必要があり、そのためには一方向測定が有効であり、一方向測定を実現するためにワークWの端部にマグネットの治具を取り付けてこれらのマグネットにプローブを接触させてもよい。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の技術は、光学式寸法測定器、特にレーザー干渉計を用いた高精度の寸法測定器に好適である。
10… 寸法測定器
20… レーザー干渉計
21… 干渉ミラー
23… 反射鏡
30… 案内レール(光学レール)
31… 2脚ジャッキ治具
32… 本体部
33… 接続部
34… レール上面
35、36… レール横側面
39… 連結プレート
40… キャリッジ
41… すべり面
42… キャリッジ本体部
43… 突き当て案内部
50… プローブ機構(プローブ)
51… 電気式タッチトリガプローブ
52… スタイラス
58… 歪ゲージ
60… 加力機構
61… ヒンジ
62… 加力ブロック
63… 干渉部材
70… 微動機構
71… 移動ベース
72… ベース固定部
73… 軸受
74… 調整ボルト
75… キャリッジ側固定ナット
80… 筐体
81… L型アングル
92… マグネット
W… ワーク(測定物)

Claims (10)

  1. レーザーヘッド及び干渉ミラーを含むレーザー干渉計を目盛りとし、ワークに沿って反射鏡を移動させ配置された前記ワークの寸法を一方向のみ測定する寸法測定器において、
    所定の長さに形成され持ち運び可能な案内レールと、
    前記案内レールに移動可能に設けられ前記反射鏡を支持するキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられ前記ワークとの接触を検知するプローブ機構と、を備えていることを特徴とする寸法測定器。
  2. 請求項1記載の寸法測定器であって、
    前記案内レールは、前記ワークに沿って配置された本体部と、前記本体部の端部に形成され前記本体部同士を接続する接続部と、を備えていることを特徴とする寸法測定器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の寸法測定器であって、
    前記案内レールの一端部には、前記干渉ミラーが設けられていることを特徴とする寸法測定器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1記載の寸法測定器であって、
    前記キャリッジは、幅方向よりも前後方向が長い胴長に形成されていると共に、前記案内レールを摺動するすべり面を備えていることを特徴とする寸法測定器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1記載の寸法測定器であって、
    前記案内レールは、断面視で矩形状であり、レール上面と、前記レール上面に連続するレール横側面とを備え、
    前記キャリッジは、断面視でL字状であり、前記レール上面に当接するキャリッジ本体部と、前記キャリッジ本体部に連続するとともに一方の前記レール横側面に当接する突き当て案内部と、を備えていることを特徴とする寸法測定器。
  6. 請求項5記載の寸法測定器であって、
    前記キャリッジは、前記付き当て案内部を一方の前記レール横側面に所定の力で当接させる加力機構を備え、
    前記加力機構は、前記キャリッジ本体部の前記突き当て案内部とは反対側に揺動可能に設けられ側方へ突き出した加力ブロックと、前記加力ブロックの前記キャリッジ本体部側に設けられ前記加力ブロックの荷重によって他方の前記レール横側面に押し付けられる緩衝部材と、を備えていることを特徴とする寸法測定器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1記載の寸法測定器であって、
    前記キャリッジは、前記案内レールに対する前記キャリッジの前後方向の位置を微調整する微動機構を備え、
    前記微動機構は、前記案内レールに移動可能に設けられた移動ベースと、前記移動ベースに設けられ前記案内レールに前記移動ベースを固定可能なベース固定部と、前記移動ベースに設けられた軸受と、前記軸受に回転可能に設けられスラスト方向に移動制限された調整ボルトと、前記キャリッジに設けられ前記調整ボルトが螺合されるキャリッジ側固定ナットと、を備えていることを特徴とする寸法測定器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1記載の寸法測定器であって、
    前記案内レールは、幅方向に離間して設けられ独立して上下位置調整可能な2脚からなる2脚ジャッキ治具を長手方向に複数備えていることを特徴とする寸法測定器。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1記載の寸法測定器であって、
    前記案内レールは、所定の長さのL型アングルを立体的に組み立てた筐体に設置されていることを特徴とする寸法測定器。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1記載の寸法測定器であって、
    前記プローブ機構は、前記ワークへの接触を電気抵抗の変化を利用して検知する電気接点式タッチトリガプローブを備えていることを特徴とする寸法測定器。

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