JP2022047146A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】デンプンを多く含む調理済み食品を保存しても食味の低下を抑制することができ、ユーザの利便性に貢献できる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫10は、内部と外部とを断熱的に仕切る断熱箱体20と、断熱箱体20の内部に設けられて冷蔵温度帯の温度に冷却される貯蔵室11と、を備える。貯蔵室11は、貯蔵室11の内部の少なくとも一部を区画して形成された特別区画29と、特別区画29の内部を冷蔵温度帯の温度よりも高温である特別温度帯に加熱可能な加熱部51と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
近年、共働き世帯の増加により、家庭外で調理された出来合いの食品を購入して持ち帰る或いは配達等によって家庭内で食べる食事形態、いわゆる中食が増えている。このような中食用の食品は、購入後比較的短期間のうちに消費される傾向にあるものの、場合によっては半日から数日程度保存されることがある。そのため、このような調理済みの食品をおいしく保存したいというニーズが高まっている。
ここで、調理済みの例えばごはんやパンの食味が時間の経過とともに劣化する理由は、ごはんやパンに含まれるデンプンが、調理直後はα化されているが時間の経過とともにβ化するからである。デンプンのβ化は、デンプン内部の水が液相の状態つまり2℃~4℃程度で最も進行し易い。一方、調理済み食品には、デンプンが多く含まれる食品が比較的多い。
従来の冷蔵庫は、生鮮食品等をより長期間保存できるように、冷蔵室内を3℃~5℃の冷蔵温度帯や0℃~3℃のいわゆるチルド温度帯に維持する。そのため、調理済み食品を従来の冷蔵庫に収納すると、デンプンのβ化が促進されてしまい、かえって食味が損なわれることとなる。そのため、従来構成の冷蔵庫は、調理済み食品の保存には適していなかった。
特開2004-125178号公報
そこで、例えばデンプンを多く含む調理済み食品を保存しても食味の低下を抑制することができ、ユーザの利便性に貢献できる冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、内部と外部とを断熱的に仕切る断熱箱体と、前記断熱箱体の内部に設けられて冷蔵温度帯の温度に冷却される貯蔵室と、を備える。前記貯蔵室は、前記貯蔵室の内部の少なくとも一部を区画して形成された特別区画と、前記特別区画の内部を前記冷蔵温度帯の温度よりも高温である特別温度帯に加熱可能な加熱部と、を有する。
第1実施形態による冷蔵庫の構成の一例を示す斜視図 第1実施形態による冷蔵庫について冷蔵室周辺の構成の一例を側面側から見た縦断面図 第1実施形態による冷蔵庫について電気的構成の一例を示す図 第1実施形態による冷蔵庫について特別区画の一例を側面側から見た縦断面図 第1実施形態による冷蔵庫について図4のx5-x5に沿って特別区画の一例を示す縦断面図 第2実施形態による冷蔵庫について特別区画の一例を側面側から見た縦断面図 第2実施形態による冷蔵庫について図6のx7-x7に沿って特別区画の一例を示す縦断面図 第3実施形態による冷蔵庫について冷蔵室周辺の構成の一例を側面側から見た縦断面図 第4実施形態による冷蔵庫について冷蔵室周辺の構成の一例を側面側から見た縦断面図
以下、一実施形態による冷蔵庫について、図1~図5を参照して説明する。
図1に示す冷蔵庫10は、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体としての断熱箱体20内に、複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、断熱箱体20の開口側を、冷蔵庫10の前面側とし、開口とは反対側を、冷蔵庫10の背面側とする。また、冷蔵庫10を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫10の上下方向とする。また、図1の冷蔵庫10を前側から見た場合における左右方向を、冷蔵庫10の左右方向とする。
図1に示すように、冷蔵庫10は、断熱箱体20を主体として構成されている。断熱箱体20は、前面が開口した箱体で構成されており、内部に複数の貯蔵室を有している。断熱箱体20は、内箱21と外箱22との間に断熱性の高い部材である断熱部材23を設けて構成されている。断熱性の高い部材は、例えば発泡ウレタンなどの発泡断熱部材である。また、断熱箱体20は、断熱部材23の一部を、アルミを蒸着したフィルムでグラスウール等を覆い、内部を減圧して断熱性を高めたいわゆる真空断熱パネルで構成されていても良い。
断熱箱体20は、貯蔵物を貯蔵するための複数の貯蔵室として、例えば冷蔵室11、野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15を備えている。冷蔵室11、野菜室12は、冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15は、冷凍温度帯の貯蔵室である。
この場合、冷蔵温度帯及び冷凍温度帯とは、食品等を冷蔵や冷凍して保存するために適した温度帯である。本実施形態の場合、冷蔵温度帯は、例えば一般的な冷蔵用の温度帯である1℃~5℃に設定されている。また、冷凍度帯は、例えば一般的な冷凍用の温度帯である-18℃以下に設定されている。
冷蔵室11は、断熱箱体20の最上部に設けられている。野菜室12は、冷蔵室11の下方に設けられている。製氷室13及び小冷凍室14は、野菜室12の下方にあって、左右に並べて設けられている。冷凍室15は、製氷室13及び小冷凍室14の下方、つまり断熱箱体20の最下部に設けられている。
冷蔵庫10は、左右の冷蔵室扉111、112、野菜室扉121、製氷室扉131、小冷凍室扉141、及び冷凍室扉151を備えている。冷蔵室扉111、112は、例えば観音開きのヒンジ開閉式の扉であって、冷蔵室11の前側の開口を開閉する。野菜室扉121、製氷室扉131、小冷凍室扉141、及び冷凍室扉151は、いずれも引き出し式であって、それぞれ野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15の前側の開口を開閉する。
この場合、図2に示すように、野菜室12は、引出し式のケース122を有している。そして、このケース122は、野菜室扉121に取り付けられて野菜室扉121と一体的に出し入れ可能に構成されている。同様に、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15も、それぞれ製氷室扉131、小冷凍室扉141、及び冷凍室扉151と一体的に出し入れ可能な図示しないケースを有している。
断熱箱体20は、図2に示すように、内部に断熱仕切り壁24と非断熱仕切り壁25とを有している。断熱仕切り壁24は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12と、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15とを断熱した状態で上下方向に仕切っている。非断熱仕切り壁25は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12内において、冷蔵室11と野菜室12とを断熱せずに上下方向に仕切っている。
冷蔵室11は、図2に示すように、天井部26と、側壁部27と、底部28と、チルド室29を有する。天井部26は、内箱21の一部を構成し、冷蔵室11の内部の上面を形成する。天井部26と外箱22との間には、断熱部材23が設けられている。側壁部27は、内箱21の一部を構成し、冷蔵室11の内部の左右の側面を形成する。底部28は、非断熱仕切り壁25の一部を構成し、冷蔵室11の内部の底面を形成する。チルド室29は、冷蔵室11の最下部に設けられている。この場合、チルド室29は、冷蔵室11の最下部の内左右の側面の一方側に寄って設けられている。別の実施形態では、チルド室29は、冷蔵室11の最下部の全幅に亘って設けられていても良い。チルド室29の温度は、チルド室29が設けられている部分以外の冷蔵室11の設定温度、つまり冷蔵温度帯よりも低い、例えば0℃~2℃のチルド温度帯に設定されている。
冷蔵庫10は、複数の棚板31、32、33、34、及びチルド室ケース35を備える。複数この場合4個の棚板31、32、33、34は、水平方向に延びる面を形成して冷蔵室11に保存される食品を載せて支える。最上部の棚板31の上方には、天井部26が位置している。複数この場合4個の棚板31、32、33、34の前後方向の長さ寸法は、冷蔵室11の前後方向の長さ寸法つまり奥行きの1/2よりも長い。例えば、棚板31、32、33、34の前後方向の長さ寸法は、冷蔵室11の前後方向の長さ寸法つまり奥行きの2/3以上であっても良い。また、例えば、棚板31、32、33、34の前後方向の長さ寸法は、冷蔵室11の前後方向の長さ寸法つまり奥行きの3/4以上であっても良い。
チルド室ケース35は、チルド室29内部に引き出し可能に設けられ、内部に食品を収納する。この場合、チルド室ケース35は、上段ケース351と、下段ケース352とを有する。下段ケース352は、チルド室29において上段ケース351の下方に設けられている。上段ケース351の上方には、最下部の棚板34が設けられ、チルド室29の蓋としての機能を有している。下段ケース352の下方には、底部28が位置している。下段ケース352と底部28との間には隙間が形成されている。つまり、下段ケース352の下面と底部28とは、直接接触していない。冷蔵室11を冷却した冷気は、冷蔵室11の最下部つまり底部28付近まで低下した後、下段ケース352と底部28との間の隙間を通って戻り口181に到達する。棚板31、32、33、34やチルド室ケース351、352は、例えば樹脂やガラス等で形成されている。
冷蔵庫10は、図2に示す冷蔵用冷却器16及び図3に示す圧縮機17を備えている。本実施形態の場合、冷蔵用冷却器16及び圧縮機17は、図示しない冷凍冷却器、凝縮器、及び切替弁等とともに、冷凍サイクルを構成する。この場合、冷凍サイクルは、切替弁を冷蔵用冷却器16側に切り替えて冷蔵用冷却器16側へ冷媒を供給することで、冷蔵用冷却器16にチルド室29を含む冷蔵温度帯の貯蔵室11、12を冷却するための冷気を生成させる。また、冷凍サイクルは、切替弁を冷凍用冷却器側に切り替えて冷凍用冷却器側へ冷媒を供給することで、図示しない冷凍冷却器に冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15を冷却するための冷気を生成させる。なお、1つの冷却器で冷蔵温度帯の貯蔵室11、12と冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15とを冷却するための冷気を生成する構成としても良い。
また、冷蔵庫10は、図2に示すように、ダクト18及び送風機19を備えている。ダクト18は、冷蔵室11及び野菜室12の背面側に設けられており、内部に冷蔵用冷却器16を収容している。ダクト18は、冷蔵用冷却器16によって生成された冷気を冷蔵室11及び野菜室12に供給するための送風経路を形成する。送風機19は、ダクト18内に設けられている。送風機19は、野菜室12の空気をダクト18内に吸い込み、その吸い込んだ空気に冷蔵用冷却器16を通過させてから、チルド室29を含む冷蔵温度帯の貯蔵室11、12に送る機能を有する。
冷気ダクト18は、複数の戻り口181、182と、複数の吹き出し口183、184、185と、を有している。複数の戻り口181、182は、ダクト18の下方の一部を貯蔵室11、12に向けて開口して形成されている。この場合、冷蔵室側戻り口181は、ダクト18の下方の一部をチルド室29の後ろ下方に向けて開口して形成されている。野菜室側戻り口182は、ダクト18の下方の一部を野菜室12に向けて開口して形成されている。複数の吹き出し口183、184、185は、ダクト18内と、チルド室29を含む冷蔵室11と、を連通している。
本実施形態の場合、ダクト18の最上部に設けられた上段吹き出し口183は、棚板31の上方において冷蔵室11に連通している。また、ダクト18の最下部に設けられた下段吹き出し口185は、チルド室29に連通している。そして、上段吹き出し口183と下段吹き出し口185との間に設けられた中段吹き出し口184は、棚板31と棚板34との間において冷蔵室11に連通している。
送風機19の送風作用によって野菜室12から戻り口182を通ってダクト18内に流入した空気は、ダクト18内を流れて冷蔵用冷却器16を通過する。そして、冷蔵用冷却器16を通過した空気は、下段吹き出し口185からチルド室29に吹き出される。また、ダクト18を流れる空気のうち下段吹き出し口185からチルド室29に流出しなかった残りの空気は、上段吹き出し口183及び中段吹き出し口184から冷蔵室11に吹き出される。なお、冷蔵室11を冷却した冷気の一部は、非断熱仕切り壁25に設けられた詳細は図示しない孔部を通して野菜室12に流れ込む。
また、冷蔵庫10は、図3に示すように、制御装置40、及び操作パネル41を備える。制御装置40は、CPUや、ROM、RAM、不揮発性メモリなどの記録領域を有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。制御装置40は、冷蔵庫10全体の動作を管理する。圧縮機17や送風機19は制御装置40に電気的に接続されており、制御装置40によって駆動制御される。
図1、図3に示す操作パネル41は、制御装置40に電気的に接続されている。操作パネル41は、ユーザからの操作を受け付けるとともに、制御装置40からの制御を受けて、冷蔵庫10の運転内容等の各種の設定の変更や表示等を行う機能を有する。本実施形態の場合、操作パネル41は、例えば静電タッチ式の入力部を有している。そして、操作パネル41は、例えば冷蔵室扉111、112のいずれか一方又は両方に内蔵されている。本実施形態では、操作パネル41は、図1に示すように、左側の冷蔵室扉111に設けられている。また、操作パネル41は、例えばLEDライトや液晶等で構成された表示部等を有している。
制御装置40は、図示しない冷凍サイクルの切替弁を制御するとともに、圧縮機17や送風機19を制御することで、各貯蔵室11、12、13、14、15に対する冷気の供給を制御する。
冷蔵庫10は、図2、図4等に示す特別区画50を更に備える。特別区画50は、冷蔵室11の内部の少なくとも一部を区画して形成された空間を指す。特別区画50は、内部の温度を冷蔵温度帯ともチルド温度帯とも異なる特別温度帯に設定することができる区画である。この場合、特別温度帯は、冷蔵温度帯及びチルド温度帯よりも高温に設定されている。更に言えば、特別温度帯は、冷蔵温度帯よりも高温であって、いわゆる常温よりも低温に設定されている。この場合、常温とは、例えば15℃~25℃を意味する。特別温度帯は、例えばデンプンのβ化を抑制して調理済み食品の食味の劣化を抑制することができる温度帯であって、具体的には例えば5℃以上15℃未満の範囲内の温度帯に設定することができる。好ましくは、特別温度帯は、例えば7℃以上12℃以下に設定することができる。より好ましくは、特別温度帯は、例えば8℃以上10℃以下に設定することができる。
本実施形態では、図4、図5に示すように、特別区画50は、チルド室29内部に設けられている。具体的には、特別区画50は、下段ケース352によって区切られた空間つまり下段ケース352の内部の空間及び下段ケース352と底部28との間の空間を指す。この場合、図4に示すように、底部28は、チルド室29の下方においてつまり平面視でチルド室29と重なる位置に、下方に窪んだ窪み部281を有する。窪み部281は、特別区画50の底部の少なくとも一部を構成する。なお、チルド室ケース35が1段式である場合、特別区画50は、チルド室ケース35の前後の壁と、最下段の棚板34と、底部28によって区切られた空間であっても良い。また、底部28が窪み部281を有していない場合、底部28が特別区画50の底部を形成する構成としても良い。
また、冷蔵庫10は、加熱部51を備える。加熱部51は、特別区画50の内部の温度を特別温度帯に加熱することができる。つまり、加熱部51は、特別区画50の内部に保存された食品の温度を、特別温度帯に加熱する機能を有する。加熱部51は、図3に示すように制御装置40に接続されており、制御装置40からの制御に基づいて駆動する。
加熱部51は、例えば電熱線に電気を流して発熱させる電熱線ヒータである。本実施形態では、加熱部51は、例えば電熱線をアルミ箔で包んだ、いわゆるアルミ箔ヒータである。加熱部51は、軽くて薄く、また防滴加工されていても良い。別の実施形態では、加熱部51は、電熱線を例えばシリコンラバーのシートで包んだフレキシブルな面状の発熱体であっても良い。加熱部51の消費電流は、例えば5~15mAに設定されている。好ましくは、加熱部51の消費電流は、9~11mAに設定されている。
図4、図5に示すように、加熱部51は、窪み部281の底に設けられている。加熱部51は、窪み部281の底の少なくとも一部を覆っている。本実施形態では、例えば、加熱部51は、窪み部281の底の全域に亘って設けている。また、加熱部51は、窪み部281の底には直接触れておらず、窪み部281の底から離して配置されている。また、底部28が窪み部281を有していない場合、加熱部51は底部28に設けられる構成としても良い。
また、冷蔵庫10は、カバー部材52を備える。カバー部材52は、例えば板状や容器状に形成されて加熱部51と特別区画50との間に設けられ、加熱部51が特別区画50に直接露出しないようにする。カバー部材52は、加熱部51の上方に加熱部51の少なくとも一部を覆うように設けられている。本実施形態では、カバー部材52は、加熱部51の上方に加熱部51の全体を覆うように設けられている。また、カバー部材52は、窪み部281の少なくとも一部を覆うように設けられている。カバー部材52の上下方向の位置は底部28の窪み部281以外の部分の上下方向の位置と同一あるいは底部28の窪み部281以外の部分よりも下方に設けられている。本実施形態では、カバー部材52上下方向の位置は底部28の窪み部281以外の部分の上下方向の位置と同一つまり面一に設定されている。
平面視におけるカバー部材52の面積は、平面視における窪み部281の面積と同一又は平面視における窪み部281の面積よりも小さく設定されている。この場合、平面視におけるカバー部材52の面積は、平面視における窪み部281の面積よりも小さく設定されている。つまり、カバー部材52は、窪み部281との間に若干隙間が空いている。冷蔵室11内を通過した冷気は、カバー部材52と窪み部281との間を通過してカバー部材52よりも下方を通過して戻り口181に到達しても良い。なお、別の実施形態では、カバー部材52の上下方向の位置を底部28の窪み部281以外の部分の上下方向の位置よりも上方に設けることで、カバー部材52と窪み部281との間に隙間を設けても良い。その場合、平面視におけるカバー部材52の面積は、平面視における窪み部281の面積よりも大きく設定しても良い。
カバー部材52は、例えば金属又は樹脂等で構成され部材を板状に形成して構成されている。本実施形態では、カバー部材52はアルミで構成されている。別の実施形態では、カバー部材52は、例えば電気絶縁性を有する樹脂で構成されていても良い。
カバー部材52は、加熱部51が特別区画50を構成する下段ケース352に直接触れて下段ケース352内が局所的に加熱されることを防ぐ機能を有する。すなわち、カバー部材52は、加熱部51で発生した熱をカバー部材52全体に拡散させて特別区画50に伝える機能を有する。これにより、特別区画50内の食品が局所的に加熱されて傷んでしまうことを抑制できる。
また、カバー部材52は、ユーザの手が加熱部51に直接触れてしまうことを防ぐ機能を有する。本実施形態では、カバー部材52は、開口のない板状の部材である。また、別の実施形態では、カバー部材52には、例えばスリット形状、円形状、矩形状、格子形状、又はハニカム形状等の多数の小さな穴が形成されて、通気性が確保されていても良い。つまり、冷蔵室11を冷却した冷気は、この穴を通過してカバー部材52の下方の加熱部51や加熱部用断熱部材53に到達しても良い。この穴は、例えば人の指の先端よりも小さいサイズに設定することができる。この場合、カバー部材52は、加熱部51の熱を特別区画50に効率良く伝えつつ、ユーザが加熱部51に直接触れてしまうことを防ぐことができる。また、加熱部51で発生した熱は、熱伝導や熱放射だけでなく、空気の対流によっても伝達されるため、更に加熱効率が良くなる。
また、冷蔵庫10は、加熱部用断熱部材53を備える。加熱部用断熱部材53は、断熱性能を有する部材で構成されている。また、加熱部用断熱部材53は、窪み部281の底面に沿って板状に形成されている。更に、加熱部用断熱部材53は、加熱部51と、加熱部51が設けられた貯蔵室つまり冷蔵室11以外の貯蔵室12、13、14、15との間に設けられている。すなわち、加熱部用断熱部材53は、加熱部51と、野菜室12との間に設けられている。具体的には、加熱部用断熱部材53は、特別区画50と野菜室12との間に設けられている。つまり、加熱部用断熱部材53は、加熱部51の発生する熱が野菜室12に伝わって野菜室12を温めることを抑制する機能を有する。加熱部用断熱部材53は、断熱箱体20に用いられている断熱部材23よりも断熱性能が低い部材から構成されていても良い。加熱部用断熱部材53は、発泡ポリウレタン等の発泡樹脂等で構成されても良い。本実施形態では、加熱部用断熱部材53は、例えばビーズ式ポリスチレンフォーム(EPS)で構成されている。
加熱部用断熱部材53と、加熱部51と、カバー部材52とは、下からこの順に並んで、窪み部281の底の上に設けられている。この場合、カバー部材52の上下方向の長さ寸法である厚みは、加熱部51の上下方向の長さ寸法である厚み以下に設定されている。また、加熱部用断熱部材53の上下方向の長さ寸法である厚みは、加熱部51の上下方向の長さ寸法である厚みよりも大きく設定されている。
本実施形態の場合、加熱部用断熱部材53は、加熱部51の全面のうち一部に対応して設けられている。すなわち、加熱部51と窪み部281の底面との間には、加熱部用断熱部材53が設けられている部分と、加熱部用断熱部材53が設けられていない隙間部282とがある。本実施形態の場合、加熱部用断熱部材53は、図5に示すように断続的に水平方向に並んで設けられている。つまり、加熱部用断熱部材53は、複数この場合3個の部分に分けられている。この場合、各加熱部用断熱部材53は、互いに冷蔵庫10の幅方向に間隔を空けて設けられている。これにより、各加熱部用断熱部材53の間には隙間部282が形成されている。なお、別の実施形態では、複数の加熱部用断熱部材53は、互いに前後方向に間隔を空けて設けられていても良い。なお、更に別の実施形態では、加熱部用断熱部材53を一個の部材として一体として形成しても良い。その場合、板状の加熱部用断熱部材53の上面、又は下面に複数の窪みを設けても良い。また、当該窪みは、前後方向或いは左右方向に延びる溝状でも良いし、円状、矩形状、多角形状などでも良い。
冷蔵室11を冷却した冷気の一部は、底部28付近まで下りた後、各加熱部用断熱部材53の間を通過して戻り口181に到達しても良い。つまり、冷蔵室11を冷却した冷気の一部は、カバー部材52と窪み部281との間を通過して各加熱部用断熱部材53まで至り、各加熱部用断熱部材53の間の隙間部282を通過して戻り口181に到達しても良い。また、別の実施形態では、冷蔵室11を冷却した冷気の一部は、カバー部材52に設けられた穴を通過して各加熱部用断熱部材53まで至り、各加熱部用断熱部材53の間の隙間部282を通過して戻り口181に到達しても良い。この場合、平面視におけるカバー部材52の面積は、加熱部51の面積以上に設定されている。また、平面視における加熱部用断熱部材53の面積は、加熱部51の面積未満に設定されている。例えば、平面視における加熱部用断熱部材53の面積は、加熱部51の面積の3/4以下、又は2/3以下に設定することができる。例えば、平面視における加熱部用断熱部材53の面積は、加熱部51の面積の1/2以上、又は1/3以上に設定することができる。
冷蔵庫10は、図1、図3に示す切替部411を更に有する。切替部411は、ユーザからの操作に基づき、加熱部51による加熱の有無を切り替えることができる。ここで、制御装置40は、加熱部51に対する電力の供給を制御する。つまり、加熱部51は、常時稼働しているわけではなく、制御装置40の制御により電力が供給された場合のみ稼働している。本実施形態では、切替部411は、操作パネル41に設けられている。切替部411は、制御装置40と接続され、ユーザが切替部411にONの操作をすると、制御装置40は加熱部51への電力の供給を開始する。切替部411は、例えば静電タッチ式である。切替部411は、例えば押しボタン式であってもよい。制御装置40は、切替部411が押されてから所定期間が経過すると、加熱部51への電力の供給を停止する。この場合、所定期間は、例えば6時間~48時間に設定することができる。所定期間は、好ましくは、例えば12時間~24時間に設定することができる。
なお、加熱部51の稼働の有無は、制御装置40による冷蔵庫10の冷却制御つまり圧縮機17及び送風機19の制御内容に影響を与えない。つまり、制御装置40による加熱部51の制御と、制御装置40による圧縮機17及び送風機19の制御とは、独立して行われる。
ここで、冷蔵室11に特別区画50を設ける方法として、特別区画50への送風ダクトと冷蔵室11の特別区画50以外の部分への送風ダクトとを分離させて設け、特別区画50に送風するときは圧縮機17を稼働せず常温の空気を送り、特別区画50以外の部分へ送風するときは圧縮機17を稼働して冷蔵温度帯に冷却した空気を送ることも考えられる。その場合、特別区画50に送風している間は、特別区画50以外の部分を冷却することができない。そのため、特別区画50以外の部分を冷蔵温度帯に維持することが難しくなる虞がある。
これに対し、冷蔵庫10は、断熱箱体20と、冷蔵室11と、を備える。断熱箱体20は、内部と外部とを断熱的に仕切る。冷蔵室11は、断熱箱体20の内部に設けられて冷蔵温度帯の温度に冷却される貯蔵室である。冷蔵室11は、特別区画50と、加熱部51とを有する。特別区画50は、貯蔵室11の内部の少なくとも一部を区画して形成されている。加熱部51は、特別区画50の内部の温度を、冷蔵温度帯の温度よりも高温である特別温度帯に加熱可能である。
これによれば、特別区画50内部の温度を特別温度帯に変更する場合も、圧縮機17の稼働を停止する必要がない。つまり、特別区画50内部の温度制御と、特別区画50以外の部分の温度制御とが独立して実行可能である。そのため、デンプンを多く含む調理済み食品を冷蔵室11内に保存する場合でも、デンプンのβ化つまり食品の食味低下を抑制しつつ、特別区画50以外の部分の冷却運転を実行できる。したがって、よりユーザの利便性に貢献する冷蔵庫を提供できる。
ここで、基本的には冷蔵室11内部は冷蔵温度帯に維持する必要がある。そのため、冷蔵室11内の一部とはいえ、特別区画50の温度を冷蔵温度帯以上に加熱する加熱部51を常時稼働させておくことは、冷蔵室11の冷蔵効率の低下や電力の無駄遣いにつながる虞がある。
これに対し、冷蔵庫10は、ユーザからの操作に基づき加熱部51による加熱の有無を切り替える切替部411を更に備える。
これによれば、加熱部51は常時稼働しているのではなく、ユーザは、必要に応じて加熱部51を所定期間稼働させることができる。そのため、冷蔵庫10の冷蔵効率を必要以上に低下することがない。また、エネルギーを過剰に消費してしまうことを抑制できる。
加熱部51は、特別区画50の底部に設けられている。
これによれば、加熱部51により温められた空気は上昇し、特別区画50全体に拡散する。そのため、特別区画50内の温度ムラが減少しやすく、特別区画50の温度管理が容易になる。また、例えば上部に刺身などのネタ、下部にシャリつまりご飯を有して構成されたお寿司を特別区画50内部に保存する場合、加熱部51はデンプン質のシャリに近く、ネタから遠くなるように配置されている。そのため、デンプン質のシャリ側を加熱できる一方、ネタ側は必要以上に加熱されることを防ぐことができる。
また、冷蔵庫10は、加熱部51の下方に設けられた加熱部用断熱部材53を備える。
この場合、加熱部用断熱部材53は、加熱部51と、特別区画50以外の部分この場合野菜室12との間に設けられている。つまり、加熱部用断熱部材53によって、特別区画50以外の部分に加熱部51によって発生した熱が伝わることを抑制できる。そのため、特別区画50以外の部分の冷却効率を過度に低下させることを抑制できる。
また、加熱部用断熱部材53は、冷蔵庫10の幅方向に互いに間隔を空けて並んで複数設けられている。すなわち、加熱部51と窪み部281の底面との間には、加熱部用断熱部材53が設けられている部分と、加熱部用断熱部材53が設けられていない隙間部282とがある。加熱部用断熱部材53による断熱と、隙間部282内を流れる空気による冷却との相乗効果によって、野菜室12の温度上昇をより一層抑制することができる。
また、特別区画50は、冷蔵室11の最下部に設けられている。
これによれば、特別区画50は、冷蔵室11内における冷気の循環経路において、もっとも下流である最下部に設けられている。そのため、加熱部51の稼働によって特別区画50の温度を特別温度帯に上昇させても、特別区画50以外の部分に対する影響が抑制できる。
ここで、加熱部51を稼働させた場合、冷蔵室11と野菜室12との間は非断熱仕切り壁25によって仕切られているため、加熱部51によって発生した熱が、野菜室12に伝わってしまう虞がある。その場合、野菜室12の冷却効率が低下してしまい、野菜室12内の温度が設定温度よりも上昇して、野菜室12内部に保存した食品が通常よりも早く傷んでしまう可能性がある。
これに対し、加熱部用断熱部材53は、加熱部51と非断熱仕切り壁25との間に設けられて特別区画50と野菜室12とを断熱的に仕切る。そのため、加熱部51によって発生した熱が野菜室12に伝わることを抑制できる。したがって、加熱部51を稼働させても、野菜室12の冷却効率を必要以上に低下させることがない。
なお、本実施形態では、加熱部51は、チルド室29の底部に設ける構成としたが、別の実施形態では、加熱部51を、チルド室29の背面壁に設ける構成としても良い。
(第2実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、冷蔵庫10は、特別区画50、加熱部51、カバー部材52の代わりに、特別区画60、加熱部61、カバー部材52を備える。
図6に示すように、冷蔵庫10は、断熱パネル231を備える。断熱パネル231は、断熱部材23の一部を構成する。断熱パネル231は、例えば上述のいわゆる真空断熱パネルである。この場合真空とは、厳密に真空状態である必要はなく、大気圧よりも減圧された状態であることを意味する。
本実施形態では、断熱パネル231は、少なくとも、断熱箱体20の上部の断熱壁すなわち内箱21の冷蔵室11の天井部26を構成する部分と外箱22との間に設けられている。なお、断熱パネル231は、断熱箱体20の左右の断熱壁、背部の断熱壁及び底部の断熱壁、更には断熱仕切り壁24等にも設けられていても良い。
この場合、断熱パネル231の平面視における面積は、天井部26の面積の1/2以上に設定されている。例えば、断熱パネル231の平面視における面積は、天井部26の面積の2/3以上に設定されていても良い。例えば、断熱パネル231の平面視における面積は、天井部26の面積の3/4以上に設定されていても良い。また、断熱パネル231の前後方向の長さ寸法は、冷蔵室11の前後方向の長さ寸法の1/2以上に設定されている。例えば、断熱パネル231の前後方向の長さ寸法は、冷蔵室11の前後方向の長さ寸法の2/3以上に設定されていても良い。また、例えば、断熱パネル231の前後方向の長さ寸法は、冷蔵室11の前後方向の長さ寸法の3/4以上に設定されていても良い。
冷蔵庫10は、図6に示すように、照明36を備える。照明36は、冷蔵室11内部に設けられ、冷蔵室11内部を照明する。この場合、照明36は、少なくとも冷蔵室11の天井部26に設けられ、冷蔵室11内部を上方から下方に向けて照明する。照明36は、冷蔵庫10の幅方向に延びた形状を有する。照明36は、冷蔵室11の前後方向つまり奥行き方向の中央部付近に設けられている。照明36は、断熱パネル231の下方に設けられている。またこの場合、照明36は、断熱パネル231の前後方向の中心部分又は中心部分よりも前側寄りに設けられている。
本実施形態では、特別区画60は、冷蔵室11の最上部に設けられている。例えば、特別区画60は、最上段の棚板31によって特別区画60以外の部分から区切られた空間である。つまり、特別区画60は、最上段の棚板31と天井部26と左右の側壁部27との間の空間である。換言すると、天井部26は、特別区画60の天井部を構成している。最上段の棚板31は、特別区画60の底部を構成する。また、左右の側壁部27は、特別区画60の左右の側壁部を構成する。
加熱部61は、特別区画60の上方に設けられている。加熱部61は、内箱21と外箱22との間に設けられている。この場合、加熱部61は、天井部26と外箱22との間に設けられている。具体的には、加熱部61は、天井部26の上方に設けられた断熱パネル231と天井部26との間に設けられている。より具体的には、加熱部61は、断熱パネル231から下方に空間を空けて設けられている。加熱部61と断熱パネル231との間には、発泡ウレタンなどの断熱部材23が設けられている。なお、本実施形態では、加熱部61は断熱部材23内部に埋められて天井部26よりも上方に設けられているが、別の実施形態では、加熱部61を天井部26から吊り下げるようにして設けても良い。
この場合、加熱部61の前後方向の長さ寸法である奥行きは、断熱パネル231の前後方向の長さ寸法である奥行き以下に設定されている。好ましくは、加熱部61の奥行きは、断熱パネル231の奥行きの2/3以下に設定されている。より好ましくは、加熱部61の奥行きは、断熱パネル231の奥行きの1/2以下に設定されている。また、加熱部61の奥行きは、断熱パネル231の奥行きの1/4以上に設定されていても良い。
加熱部61は、図5に示すように、加熱部61は、冷蔵室11の前後方向の中央部よりも背面側寄りに設けられている。換言すると、加熱部61は、上段吹き出し口183に比較的近い側に設けられている。例えば、照明36よりも上段吹き出し口183に近い側に設けられている。そのため、加熱部61によって加熱された空気は、送風機19によって循環する冷気に押されて、特別区画60内に広がりやすい。
カバー部材62は、天井部26に下方から取り付けられて設けられている。カバー部材62は、例えば上方が開放した容器状に形成されている。カバー部材62は、例えば耐熱性の剛性樹脂で形成されていても良い。カバー部材62は、少なくとも平面視において加熱部61と重なる部分を覆うように設けられている。この場合、カバー部材62は、特別区画60に保存された食品が加熱部61や、天井部26のうち加熱部61の下方にあたり加熱部61の温度に近い比較的高温となる部分と接触することを抑制する。
カバー部材62は、内部を貫通する隙間を有している。つまり、カバー部材62は、加熱部61側と特別区画60側の空間とを連通する複数の連通部621を有している。カバー部材62は、例えば格子状やハチの巣状、すのこ状に形成することができる。つまり、複数の連通部621を、スリット形状、円形状、矩形状、多角形状、格子形状、又はハニカム形状等に形成することができる。この連通部621は、例えば人の指の先端よりも小さいサイズに設定されている。これにより、カバー部材62は、加熱部61の熱を特別区画60に効率良く伝えつつ、ユーザや食品が加熱部61に直接触れてしまうことを防いでいる。また、連通部621がない場合と比較して、カバー部材62自体の体積を低減することができる。つまり、カバー部材62の材料費、ひいては冷蔵庫10の製造コストを抑制することができる。
ここで、調理済み食品は、容器本体と容器蓋とに上下に分かれる保管用の容器に入って売られていることがある。そして、容器本体の厚みが、蓋の厚みよりも大きいことが多い。
本実施形態によれば、加熱部61は、特別区画60の天井部を構成する天井部26に設けられている。
これによれば、加熱部61により上方から調理済み食品を加熱することができる。そのため、食品は、容器本体よりも厚みが薄い容器蓋を通して温められることになる。したがって、厚みのある容器本体を通して食品が温められる場合に比較して、特別区画60内の食品を温める効率が上昇する。
断熱箱体20は、外箱22と内箱21との間に断熱パネル231を有する。加熱部61は、内箱21と断熱パネル231との間に設けられる。
これによれば、加熱部61を設けても、内箱21の内部側つまり特別区画60内に必要以上に突出しない。そのため、特別区画60の容積を十分確保することができる。また、断熱パネル231の効果により、特別区画60内の温度を設定温度に保つことが容易になる。
ここで、加熱部61と断熱パネル231とが接していた場合、加熱部61の発熱により、断熱パネル231の劣化を早める虞がある。
これに対し、加熱部61は、断熱パネル231から間隔を空けて設けられる。
これによれば、加熱部61は断熱パネル231と直接接していない。そのため、加熱部61の発熱によって断熱パネル231を必要以上に加熱しないため、断熱パネル231の劣化を抑制することができる。
ここで、加熱部61の近傍は温度が高くなる。そのため、加熱部61が特別区画60に露出している場合、食品が加熱部61に近づきすぎると、食品の変色や腐敗の虞がある。
これに対し、冷蔵庫10は、加熱部61の少なくとも一部が特別区画60に露出することを防ぐカバー部材62を備える。
これによれば、加熱部61と特別区画60に保管された食品との間には、カバー部材62が設けられている。そのため、食品が加熱部61に近づきすぎることがなく、また食品が必要以上に加熱されることがない。したがって、加熱部61によってデンプンのβ化を防ぎつつ、食品の変色や腐敗を防ぐことができる。
なお、第2実施形態の特別区画60の前方に開閉扉を設けて、開閉扉に加熱部を設ける構成としても良い。この場合、開閉扉によって特別区画60を特別区画60以外の部分から開閉可能に分断することができる。そのため、特別区画60の温度を特別温度帯に変更して一定期間維持することがより一層容易になる。
(第3実施形態)
次に、図8を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第2実施形態と異なり、冷蔵庫10は、複数この場合2個の加熱部61、63を備える。そのため、特別区画60の内部の温度をより効率的に特別温度帯に変更することができる。
複数の加熱部61、63は、冷蔵庫10の前後方向に並んで設けられている。つまり、加熱部61は、加熱部63よりも冷蔵庫10の背面側に設けられている。この場合、加熱部61、63は、平面視において照明36を挟んで前後に並んでいる。なお、加熱部63の平面視における面積は、加熱部61の平面視における面積以下に設定されている。例えば、加熱部63の前後方向の長さ寸法は、加熱部61の前後方向の長さ寸法以下に設定されている。本実施形態では、加熱部63の平面視における面積は、加熱部61の平面視における面積の2/3以下に設定されている。
冷蔵庫10は、貯蔵室11の内部を照明する照明36と、照明36を挟んで前後方向に複数設けられている加熱部61、63と、を備える。
これによれば、特別区画60内を、より広く、均等に加熱することができる。そのため、特別区画60内の食品を温める効率が上昇する。
(第4実施形態)
次に、図9を参照して、第3実施形態について説明する。本実施形態では、冷蔵庫10は、第2実施形態の加熱部61に替えて、加熱部71とカバー部材72とを備える。加熱部71は、特別区画60の左右の側面側の一方又は両方に設けられている。この場合、加熱部71は、最上段の棚板31よりも上方であって、天井部26よりも下方に設けられている。また、加熱部71は、吹き出し口183よりに設けられている。例えば、加熱部71は、照明36よりも背面側つまり吹き出し口183よりに設けられている。
加熱部71は、断熱箱体20内部に設けられている。つまり、加熱部71は、断熱部材23に埋められて設けられている。なお、断熱箱体20の側面壁に真空断熱パネルが設けられている場合、加熱部71は真空断熱パネルから間隔を空けて設けられている。カバー部材72は、側壁部27から冷蔵室11の中心側つまり特別区画60内部側に突出して設けられている。カバー部材72は、加熱部71側と特別区画60側とを連通する連通部721を有していても良い。
ここで、特別区画60に、高さ寸法の大きい調理済み食品を保存した場合や、調理済み食品を複数段重ねて保存した場合、食品の上下方向からの加熱では、加熱部の近くの面は加熱されるが、加熱部から遠い面は加熱されにくくなる。そのため、食品の上下方向に関して温度ムラが発生する可能性がある。
これに対し、本実施形態によれば、加熱部71は、特別区画60の側面側に設けられている。
これによれば、特別区画60に高さ寸法の大きい調理済み食品を保管した場合や、調理済み食品を複数段重ねて保存した場合であっても、食品の上下方向に関する温度ムラの発生を抑制できる。
なお、本実施形態では、加熱部71は断熱箱体20の左右の側面壁内部に設けられているが、内箱21から冷蔵室11内部側に突出して設けられていても良い。つまり、左右の側壁部27の内側に設けられていても良い。その場合であっても、上記と同様の効果を有する。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、特別区画はいずれも冷蔵室11に設ける構成としたが、野菜室12に設ける構成としても良い。その場合、特別区画は、野菜室12のケース内に設けることができる。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…冷蔵庫、11…冷蔵室(貯蔵室)、20…断熱箱体、21…内箱、22…外箱、23…断熱部材、231…断熱パネル、26…天井部、27…側壁部、28…底部、281・・・窪み部、29…チルド室、36…照明、40…制御装置、411…切替部、50…特別区画、51…加熱部、52…カバー部材、53…加熱部用断熱部材(断熱部材)、60…特別区画、61…加熱部、62…カバー部材、63…加熱部、71…加熱部、72…カバー部材

Claims (11)

  1. 内部と外部とを断熱的に仕切る断熱箱体と、
    前記断熱箱体の内部に設けられて冷蔵温度帯の温度に冷却される貯蔵室と、を備え、
    前記貯蔵室は、
    前記貯蔵室の内部の少なくとも一部を区画して形成された特別区画と、
    前記特別区画の内部を前記冷蔵温度帯の温度よりも高温である特別温度帯に加熱可能な加熱部と、を有する、
    冷蔵庫。
  2. ユーザからの操作に基づき前記加熱部による加熱の有無を切り替える切替部を更に備える、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記加熱部は、前記特別区画の底部に設けられている、
    請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記加熱部の下方に設けられた断熱部材を備える、
    請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記特別区画は、前記貯蔵室の最下部に設けられている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記加熱部は、前記特別区画の天井部に設けられている、
    請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  7. 前記加熱部は、前記特別区画の側面側に設けられている、
    請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  8. 前記貯蔵室に設けられ前記貯蔵室の内部を照明する照明を更に備え、
    前記加熱部は、前記照明を挟んで前後方向に複数設けられている、
    前請求項6又は7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記断熱箱体は、外箱と内箱との間に断熱パネルを有し、
    前記加熱部は、前記内箱と前記断熱パネルとの間に設けられている、
    請求項1、2、6から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 前記加熱部は、前記断熱パネルから間隔を空けて設けられている、
    請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 前記加熱部に対して前記特別区画に設けられて前記加熱部の少なくとも一部を覆うカバー部材を更に備える、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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