JP2022044725A - 歯間清掃具 - Google Patents

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Shingo Maeda
侑 吉川
Yu Yoshikawa
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Abstract

【課題】いわゆるY字型の歯間清掃具であっても、線材を所望の歯間までスムーズに移動できるとともに、歯間への挿入を容易に行え、さらに清掃効果が高い歯間清掃具を提供する。【解決手段】本発明に係る歯間清掃具は、所定間隔をおいて配置される一対の支持片と、前記一対の支持片と連結され、手で把持可能なハンドル部と、前記一対の支持片の間で前記ハンドル部の延びる方向と直交するように延びる、2以上のマルチフィラメントを有する線材と、を備え、前記各支持片は、互いに向き合い前記線材の両端部がそれぞれ連結される対向面を有し、前記対向面間で延びる前記線材の長さが、当該対向面間の距離よりも大きい。【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 試験販売 (1)公開者:中部薬品株式会社 販売日:平成28年3月16日~4月24日 販売した場所:中部薬品株式会社 光が丘店、光音寺店、志段味西店、志段味店、柴田店、守山小幡店、守山大永寺薬局、新守山店、瑞穂汐路店、瑞穂店、中切店、■本通店、天白野並店、南陽店、万場山店 (2)公開者:株式会社ツルハ 販売日:平成28年3月28日~5月29日 販売した場所:株式会社ツルハ TIC一番町店、南吉成店、仙台中央通店、仙台大和町店、仙台青葉中央店、小鶴新田店、中田店、泉古内店、小田原店、荒巻本沢店、仙台山田店、山田鈎取店、仙台泉中央店、六丁の目店、仙台上杉店
本発明は、歯間清掃具に関する。
歯の間に詰まった歯垢を除去する歯間清掃具としては、従来、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、所定間隔をおいて配置された支持片、及び両支持片を連結し手で把持可能なハンドル部を有する樹脂製の清掃具本体と、両支持片の間に配置されるフロスと呼ばれる線材と、を備えた歯間清掃具が提案されている。このような歯間清掃具は、F字型と称され、線材とハンドル部とが同じ方向に延びていることが特徴となっている。
一方、特許文献2には、Y字型と称される歯間清掃具が開示されている。この歯間清掃具は、所定間隔をおいて配置された支持片の間に線材を配置し、両支持片をハンドル部で連結したものであるが、線材の延びる方向とハンドル部の延びる方向とが直交していることが特徴になっている。そのため、Y字型の歯間清掃具は、一般的に、臼歯(奥歯)の歯間の清掃に用いられる。
特開2006-141689号公報 特開2013-244117号公報
上記のようなY字型の歯間清掃具では、線材がハンドル部と直交しているため、次のように使用される。例えば、臼歯間の清掃を行う場合には、線材を臼歯の上面(上の歯の場合には下面)に沿わせながら、所望の歯間まで移動し、その後、線材を歯間に挿入し、線材を上下動させながら歯垢を掻き取るといった動作を行う。しかしながら、従来のY字型の歯間清掃具では、歯間での歯垢の清掃性において十分に満足できるものではなく、さらなる改良が要望されていた。特に、Y字型の歯間清掃具においては、臼歯の歯間を清掃するために線材を上下動した際に、臼歯の歯間を形成する、口の外部側の歯の表面に対しては、線材が強く当接して歯垢が除去されるが、口の内部側の歯の表面に対しては線材が当接しにくく、十分な歯垢除去効果が得られにくいという問題があった。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、いわゆるY字型の歯間清掃具であっても、清掃効果が高い歯間清掃具を提供することを目的とする。
本発明に係る歯間清掃具は、所定間隔をおいて配置される一対の支持片と、前記一対の支持片と連結され、手で把持可能なハンドル部と、前記一対の支持片の間で前記ハンドル部の延びる方向と直交するように延びる、2以上のマルチフィラメントを有する線材と、を備え、前記各支持片は、互いに向き合い前記線材の両端部がそれぞれ連結される対向面を有し、前記対向面間で延びる前記線材の長さが、当該対向面間の距離よりも大きい。
この構成によれば、対向面間で延びる線材の長さLが、支持片の対向面間の距離Wよりも長いため、次の効果を得ることができる。
まず、本発明に係る歯間清掃具は、線材がハンドル部の延びる方向とは直交するように配置されているため、例えば、臼歯の歯間を清掃する場合、線材の直上に指を配置することができ、線材に緩みが無くても指先の微細な操作により線材を臼歯の歯間の直上に配置しやすいF字型の歯間清掃具とは異なり、Y字型の歯間清掃具を使用する場合、線材と把持される位置がF字型に比べて遠いため、容易に線材を臼歯の歯間の直上には配置しにくい。このため、利用者はハンドル部を把持し、線材を口腔内に挿入した上で、臼歯の並ぶ方向にハンドル部を移動させる。そして、線材を臼歯の上面(上の歯の場合には下面)に接触させながら、臼歯の並ぶ方向に沿って、所望の歯間まで線材を移動させる。このとき、臼歯の上面には細かい凹凸が存在するため、上記のように、線材の長さLを距離Wよりも長くして線材に緩みを持たせることで、線材を、前記細かい凹凸に不用意に引っ掛けてしまうことなく、臼歯上面に沿わせながら移動させることができる。また、当該緩みにより、臼歯の歯間に線材が到達した際には、歯間上端の溝部を、臼歯の上面の細かい凹凸と区別して感じ取ることができる。したがって、線材を所望の臼歯の歯間まで移動させる過程で、線材をスムーズに移動させることができ、容易に歯間上に配置することができる。これに対して、線材に緩みがない場合には、線材が臼歯上面の凹凸に沿わないため、当該凹凸に線材が引っ掛かり、スムーズな移動ができないおそれがある。また、前記緩みがない場合、臼歯上面の凹凸に沿わせて線材を移動させることにより線材が臼歯の歯間の直上に到達したとしても、臼歯上面の凹凸と、歯間上端の溝部の違いを感じにくく、歯間の直上に線材を配置しにくいおそれがある。
次に、線材が所望の歯間まで到達すると、利用者はハンドル部を上方または下方に移動させ、線材を歯間に挿入する。このとき、利用者はハンドル部をやや手前(口の外部側)に引きながら線材を上下動させることが多いため、線材は歯間に対して真っ直ぐに挿入されず、歯間を構成する手前の歯(口の外部側の歯)の表面に接触しながら上下動する。このとき、線材には緩みがあるため、前記歯の表面との摩擦によって複数のマルチフィラメントが回転しながら上下動する。これにより、線材を構成する複数のマルチフィラメントが絡まり、線材が捻られ一本の太い線のようになる。そのため、線材が臼歯の歯間の上端縁及び表面の凹凸に引っ掛からず、線材をスムーズに挿入し上下動させることができる。また、太い線となった線材は、臼歯の歯間を構成する口の外部側の歯の表面のみならず、口の内部側の歯の表面の汚れもしっかりと掻き取ることができる。
一方、線材に緩みがなく、複数のマルチフィラメントが回転しないことで絡まらない場合、各マルチフィラメントはばらばらに移動し、線材が臼歯の歯間の上端縁及び表面の凹凸に引っ掛かる可能性がある。また、Y字型の歯間清掃具を用いて臼歯の歯間を清掃する際には、臼歯の歯間を構成する口の外部側の歯の表面に対して線材が強く押し当てられるため、前記緩みがないと、複数のマルチフィラメントが回転せず絡まらないことから、線材が前記表面に向かう方向に押しつぶされ、太い線とはならない。このため、歯間を構成する口の内部側の歯の表面に押圧力を作用させ難いため、汚れが残る可能性が高い。
以上のように、本発明に係る歯間清掃具によれば、線材が緩みを有しているため、線材を臼歯の上面に沿ってスムーズに移動させて臼歯の歯間上に配置させることができ、スムーズに歯間に挿入し上下動させることができるとともに、歯間の汚れを確実に除去することができる。
上記歯間清掃具においては、前記対向面間で延びる前記線材の長さL、及び前記対向面間の距離Wにより規定される緩み度S=100×(L-W)/Wを、例えば、0.5~8%とすることができる。
上記各歯間清掃具において、前記各マルチフィラメントは、70~500デニールとすることができる。
上記各歯間清掃具においては、前記線材を構成するマルチフィラメントの本数を、2~6本とすることができる。
上記各歯間清掃具においては、前記各マルチフィラメントを構成するモノフィラメントの本数を、15~120本とすることができる。
上記各歯間清掃具においては、前記線材1mあたり、前記線材を構成する複数のマルチフィラメントの撚り数を30~300回とすることができる。
上記各歯間清掃具においては、前記各マルチフィラメント1mあたりの撚り数を5~500回とすることができる。
上記各歯間清掃具においては、前記マルチフィラメントを、ポリエチレンにより形成することができる。
上記各歯間清掃具においては、前記線材を構成する複数のマルチフィラメントの少なくとも一部を、接触した状態で、前記対向面に固定することができる。
本発明に係る歯間清掃具によれば、いわゆるY字型の歯間清掃具であっても、線材を所望の歯間までスムーズに移動できるとともに、歯間への挿入を容易に行え、さらに清掃効果を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る歯間清掃具の斜視図である。 図1の平面図である。 図1の側面図である。 図1の正面図である。 図1の歯間清掃具の製造に用いる成形型を示す図である。 図1の歯間清掃具の使用方法を示す図である。 図1の歯間清掃具の使用方法を示す図である。 図1の歯間清掃具の使用方法を示す図である。 成形型の他の例を示す図である。 参考例に係る歯間清掃具の平面図である。 実施例に係る歯間清掃具の特性及び試験結果を示す表である。 比較例及び参考例に係る歯間清掃具の特性及び試験結果を示す表である。 人工プラークが塗られた模型の歯を示す写真である。 F字型の歯間清掃具を用いて歯間の清掃を行う例を示す図である。 Y字型の歯間清掃具を用いて歯間の清掃を行う例を示す図である。 実施例1に係る歯間清掃具により、人工プラークを掻き取った後の模型の歯を示す写真である。 比較例1に係る歯間清掃具により、人工プラークを掻き取った後の模型の歯を示す写真である。
以下、本発明に係る歯間清掃具の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る歯間清掃具の斜視図、図2は図1の平面図、図3は図1の側面図、図4は図1の正面図である。なお、以下では、説明の便宜上、各図の図面内での方向を基準に説明を行う。この方向の中で、図2における上下方向を幅方向、右側を前端側、左側を後端側、図3における上下方向を高さ方向ということもある。但し、本発明はこの方向の規定により限定されるものではない。
<1.歯間清掃具の概要>
図1に示すように、この歯間清掃具は、樹脂製の清掃具本体10と、この清掃具本体10に取付けられ、歯間の歯垢を除去するための線材3と、を備えている。清掃具本体10は、手で把持可能な棒状に延びるハンドル部1と、このハンドル部1の前端から分岐するように延びる一対の支持片21、22と、を備えている。ここでは、図4の左側の支持片を第1支持片21と称し、右側の支持片を第2支持片22と称する。また、両支持片21,22の間には、ハンドル部1の延びる方向と直交するように、上述した線材3が配置されている。そして、線材3の両端部は、各支持片21,22にそれぞれ連結されている。以下、各部材について詳細に説明する。
<2.清掃具本体>
ハンドル部1は、前側から後側に向かって並ぶ、第1部位11、第2部位12、第3部位13、及び第4部位14を備えており、これら4つの部位11~14が一体的に連結されている。第1部位11の前端には上述した一対の支持片21,22が連結されている。また、図2に示されるように、第1部位11は、前端から後端にいくにしたがって幅が広くなるように形成されている。
図2に示されるように、第2部位12は、第1部位11に連結された前端から中間部に向かって滑らかに幅が狭くなるように形成されるとともに、中間部から後端に向かって滑らかに幅が広くなるように形成されている。すなわち、第2部位12の両側面には円弧状の凹部がそれぞれ形成されている。また、図3に示されるように、第2部位12の上下方向の高さは、前端から中間部に向かって滑らかに高くなり、中間部から後端に向かって滑らかに低くなるように形成されている。すなわち、第2部位12の上面及び下面は、上下各方向に凸となる円弧状に形成されている。そして、第2部位12の両側面には、上下方向に延びる複数のリブ121が所定間隔をおいて前後方向に並んでいる。
第2部位12の後端に連結された第3部位13は、図2に示されるように、前端から後端にいくにしたがって幅が狭くなるように形成されるとともに、その後端に第4部位14が連結されている。また、図3に示されるように、第3部位13の上下方向の厚みは第1部位11とほぼ同じである。そして、図2に示されるように、第4部位14は、第2部位12の中間部と概ね同じ幅のまま後方に向かって延びている。
以上のような構成により、利用者は、第2部位12の側面を、例えば、親指と人差し指とで把持しやすくなっている。そして、第2部位12の側面に形成されたリブ121は、滑り止めの役割を果たしている。
続いて、支持片21,22について説明する。各支持片21,22は、平面視においてハンドル部1の前端からU字型をなすように前方へ向かって円弧状に延びている。また、図3に示されるように、側面視において、各支持片21,22は、前方にいくにしたがって下方に湾曲しており、その結果、各支持片21,22の前端部は、下方を向いている。さらに、各支持片21,22において、互いに向き合う面は、平坦に形成されている。この面を以下、第1面(対向面)211,221と称し、それとは反対側の外側を向く面を第2面212,222と称することとする。そして、各支持片21,22の前端付近の対向面を結ぶように、上述した線材3が配置されている。
清掃具本体10を構成するハンドル部1及び2つの支持片21,22は、種々の材料で形成することができるが、例えば、可撓性を有するポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材料で一体的に形成することができる。但し、これらを別部材で形成することもできる。
<3.線材>
次に、線材3について説明する。線材3は、複数のマルチフィラメント31を束ねたものである。各マルチフィラメント31は、種々の樹脂材料により形成された複数のモノフィラメントを撚ったものであり、例えば、ポリエチレン、ナイロン、テフロン(登録商標)、ビニロン、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂で形成することができる。このなかで、特に、ポリエチレンは、摩擦係数が小さいため、歯間を滑りやすく、歯垢を掻き取りやすいという利点がある。
各マルチフィラメント31の太さは、特には限定されないが、例えば、70~500デニールとすることが好ましく、100~250デニールとすることがさらに好ましく、100~160デニールであることがさらに好ましい。各マルチフィラメント31の太さを上記のようにすると、後述するように複数のマルチフィラメント31が挿入時に回転し、絡まりやすくなるため、線材3を歯間に挿入しやすく、また、清掃性を向上することができる。
また、線材3を構成するマルチフィラメント31の数は、特には限定されないが、例えば、2~6本にすることが好ましく、3~5本にすることがさらに好ましい。マルチフィラメント31の数を2本以上にすると、後述するように、複数のマルチフィラメント3が挿入時に回転し、絡まりやすくなることから歯垢の掻き取り効果が向上する。一方、6本以下にすると、歯間に入りやすくなり、操作性を向上させ、結果として歯垢の掻き取り効果を向上することができる。
マルチフィラメント31を構成するモノフィラメントの数は、15~120本であることが好ましい。これは、次の理由による。すなわち、モノフィラメントの数が15本以上となると、複数のマルチフィラメント31が、後述するように複数のマルチフィラメント31が挿入時に回転し、絡まりやすくなることから高い清掃効果を得ることができるからである。一方、モノフィラメントの数が多すぎると、マルチフィラメントが太くなり、歯間に挿入しにくくなるおそれがため、120本以下であることが好ましい。
また、線材3の1m当たりの、複数のマルチフィラメント31の撚り数は、30~300回であることが好ましく、10~200回であることがさらに好ましい。これは、撚り数が30回以上となると、複数のマルチフィラメント31がまとまるため、後述するように回転して絡まりやすくなり、高い清掃効果を得ることができるからである。一方、前記撚り数が多すぎると、線材3が細くなるおそれがあり、清掃効果が得られにくくなる可能性があるため、撚り数を300回以下とすることが好ましい。
各マルチフィラメント31の1m当たりの撚り数は、5~500回であることが好ましく、5~300回であることがさらに好ましく、5~200回であることが特に好ましい。これは、撚り数が5回以上となると、複数本のマルチフィラメント31が挿入時に回転し絡まりやすくなり、高い清掃効果を得ることができるからである。また、30回以上となると複数のマルチフィラメント31がまとまりやすくなり、歯間への挿入性に優れるからである。一方、撚り数が多すぎると、各マルチフィラメント31が細くなるおそれがあり、清掃効果が得られにくくなる可能性があるため、撚り数を500回以下とすることが好ましい。
<4.線材と支持片の連結>
続いて、線材3と支持片21、22との連結方法について説明する。図2及び図4に示すように、線材3の両端部は、各支持片21、22を貫通している。具体的に説明すると、線材3の左端部は、第1支持片21の第1面211を通過し、第2面212から突出しており、突出した線材3のマルチフィラメント31が互いに熱溶着されて一体化し、塊32を形成している。同様に、線材3の右端部は、第2支持片22の第1面221を通過し、第2面222から突出しており、突出した線材3のマルチフィラメント31が互いに熱溶着されて一体化し、塊32を形成している。これらの塊32は、束ねられたマルチフィラメント31の外径よりも大きくなっている。
また、図4に示すように、支持片21、22における第1面211,221間で延びる線材3の長さLは、これら第1面211,221間の距離Wよりも長くなっている。すなわち、線材3は、第1面211,221間でやや緩んだ状態となっている。このような緩みを緩み度S(%)として、以下の式(1)のように規定することができる。
S=100×(L-W)/W (1)
第1面211,221間の距離Wは、14~17mmであることが好ましい。
そして、この緩み度Sは、0.5~8%であることが好ましく、1~7%であることがさらに好ましい。
<5.歯間清掃具の製造方法>
次に、上記のように構成された歯間清掃具の製造方法について、図5を参照しつつ説明する。
まず、図5に示すような射出成形用の成形型100を準備する。この成形型100には、複数の清掃具本体10を成形するために、複数のキャビティ101が設けられている。この成形型において、樹脂を注入するためのゲート102は、ハンドル部1に設けられている。そして、射出成形を行う際には、成形型に線材3を配置する。このとき、線材3は、複数のキャビティ101に亘って、各キャビティ101の両支持片21、22に対応する部分の間で延びるように配置される。また、この線材3は、マルチフィラメント31を上記のように撚ったものである。このとき、後述するように線材3に緩みをもたせるため、線材3の張力を調整しておく。
次に、キャビティ101に清掃具本体用の樹脂を注入する。そして、樹脂の注入が完了すると、所定時間経過後に、成形型100から複数の清掃具本体10を取り出す。このとき、各清掃具本体10においては、線材3が両支持片21、22に埋め込まれた状態で一体化されている。また、複数の清掃具本体10は、1の線材3によって連結された状態となっている。そのため、次の工程として、各清掃具本体10の第1支持片21の第2面212側、及び第2支持片22の第2面222側において、線材3を焼き切る。線材3を焼き切る手段は、特には限定されないが、例えば、火炎や加熱した刃物で焼き切ったり、遠赤外線などの熱光線の照射、あるいは電気放電によって焼き切ったりすることができる。これにより、線材3と清掃具本体10とが一体化された複数の歯間清掃具が形成される。
このように、線材3が焼き切られると、熱によって線材3を構成する複数のマルチフィラメント31が溶融し、一体化することで塊32が形成される。
<6.歯間清掃具の使用方法及び特徴>
続いて、上述した歯間清掃具の使用方法について説明する。ここでは、一例として、図6~図9に示すように、下側の臼歯(奥歯)の歯間を清掃する場合について説明する。まず、利用者は線材3を下側に向けてハンドル部1を把持し、線材3を口腔内に挿入した上で、臼歯51~54の並ぶ方向にハンドル部1を移動させる。以下では、説明の便宜のため、口の外部側から内部側へ並ぶ4つの臼歯を第1~第4臼歯と称することとする。また、口の外部側を近位側、口の内部側を遠位側と称することとする。そして、図6に示すように、線材3を臼歯51~54の上面に接触させながら、臼歯51~54の並ぶ方向に沿って、所望の歯間まで線材3を移動させる。このとき、臼歯51~54の上面は凹凸しているため、上記のように、線材3の長さLを距離Wよりも長くし、線材3に緩みを持たせることで、線材3を臼歯51~54の凹凸に沿わせながら(凹凸を吸収しながら)移動させることができる。また、当該緩みにより、臼歯の歯間に線材3が到達した際には、歯間上端の溝部を、臼歯の上面の細かい凹凸と区別して感じ取ることができ、線材3を臼歯の歯間上に配置できる。これに対して、線材3に緩みがない場合には、線材3が臼歯51~54の凹凸に沿わないため、臼歯51~54の凸部や凹部に線材3が引っ掛かり、スムーズな移動ができないおそれがある。また、線材3に緩みがない場合、線材3を移動させることにより臼歯の歯間上端の溝部に到達したとしても、臼歯上面の凹凸と、歯間上端の溝部の違いを感じにくく、歯間の直上に配置しにくいおそれがある。
次に、線材3が所望の歯間(例えば、第3臼歯53及び第4臼歯54の間)まで到達すると、利用者はハンドル部1を下方に移動させ、図7に示すように、線材3を歯間に挿入する。このとき、利用者はハンドル部1をやや手前(口の外部側)に引きながら線材3を下方へ移動させることが多いため、線材3は歯間に対して真っ直ぐに挿入されず、線材3が第3臼歯53の上端縁から遠位側の表面に接触しながら下方へ移動する。このとき、線材3に緩みがあると、図8に示すように、複数のマルチフィラメント31は第3臼歯53の上端縁及び遠位側の表面との摩擦によって軸方向(線材3の延びる方向)周りに回転しながら移動する。これにより、線材3を構成する複数のマルチフィラメント31が絡まり、線材3が捻られながら一本の太い線になる。そのため、線材3が臼歯53,54の歯間の上端縁及び表面の凹凸、特に、第3臼歯53の上端縁及び遠位側の表面に引っ掛からず、スムーズに上下動させることができる。
この点、線材3は歯間に対して真っ直ぐに挿入されず、第3臼歯53の遠位側の表面に接触しながら下方へ移動するため、例えば、線材3に緩みがないと、複数のマルチフィラメント31が回転せず絡まらないため、線材3が臼歯53上端縁及びの遠位側の表面の凹凸に引っ掛かり、スムーズに上下動させることができないおそれがある。
また、複数のマルチフィラメント31が回転して絡まり、捻られた線材3では、第3臼歯53の遠位側の表面に対してしっかりと押圧させることができ、第3臼歯53の遠位側の表面の歯垢をしっかりと掻き取ることができる。さらに、線材3を太い線として第4臼歯54の近位側の表面にもしっかりと接触させることができるため、この第4臼歯54の近位側の表面の汚れもしっかりと掻き取ることができる。
これに対して、例えば、線材3に緩みがないと、線材3を臼歯53の遠位側の表面に沿わせても、複数のマルチフィラメント31は回転せず、絡まらない。そのため、各マルチフィラメント31はばらばらに移動し、臼歯53の上端縁及び遠位側の表面の凹凸に引っ掛かりやすくなる可能性がある。また、上述のとおり、利用者はハンドル部1を口の外部側に引きながら線材3を下方へ移動させるため、臼歯53の遠位側の表面に線材3が強く押し当てられるが、前記緩みがないと複数のマルチフィラメント31が回転せず絡まらないため、線材3が臼歯53の遠位側の表面に向かって押しつぶされ、線材3が太い線とならない。このため、第4臼歯54の近位側の表面には押圧力を作用させがたいため、汚れが残る可能性が高い。
以上のように、本実施形態に係る歯間清掃具によれば、線材3が緩みを有しているため、線材3を臼歯51~54の上面に沿ってスムーズに移動させることができるとともに、歯間の汚れを確実に除去することができる。なお、上側の臼歯間を清掃するときには、線材3を上側に向けた上で、上記と同様に歯間清掃具を操作すればよい。
<7.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組合せ可能である。
線材3に緩みをもたせる方法は、種々の方法があり、上記のように成形型100に線材3を配置するときに張力を調整するほか、次のような方法がある。まず、図9に示すように、成形型100の一方の成形面から垂直に突出する把持部材105を、各キャビティ101の支持片21,22の第2面に対応する部分の外側にそれぞれ配置する(図9では説明の便宜のため、図9の上側のキャビティ100の近傍にのみ把持部材105を配置している)。そして、成形型100に配置した線材3を把持部材105で把持させる。この状態で、成形型100が閉じられたとき、把持部材105が互いに近接する方向に移動するように構成する。これにより、線材3が支持片21,22の間で緩むようにすることができる。
また、次のようにすることもできる。すなわち、成形型100の一方の成形面に線材3が配置される溝を形成しておく。この溝は、支持片21,22に対応するキャビティの間で深く形成しておく。また、もう一方の成形面には突部を形成しておき、この突部が支持片21,22の間の溝に嵌まるようにしておく。こうすることで、成形型100が閉じたとき、突部が溝に配置された線材3を押圧し、支持片21,22の間で線材3が引っ張られる。これより、これにより、線材3が支持片21,22の間で緩むようにすることができる。
さらに、次のようにすることもできる。すなわち、成形型100において線材3が配置される部分に近接して突部材を設ける。この突部材は、成形型100が閉じられたときに、支持片21,22の間で線材3をハンドル部1側に押圧するように構成されている。これにより、線材3が支持片21,22の間で緩むようにすることができる。
上記実施形態では、線材3の両端部において、すべてのマルチフィラメント31を熱溶着し、一体化しているが、これに限定されない。例えば、すべてのマルチフィラメント31のうち、2以上のマルチフィラメント31同士が熱溶着により一体化していればよい。すなわち、熱溶着された塊32が複数存在するようにマルチフィラメント31同士が熱溶着されていればよい。熱による溶着以外に、超音波など、種々の溶着を行うことも可能である。また、塊32を形成せず、単に、線材3の両端部を支持片21,22に固定した態様であってもよい。
線材3は、複数のマルチフィラメント31を単に束ねただけであってもよいし、撚っていてもよい。また、複数のマルチフィラメント31の少なくとも一部が接触した状態で支持片21,22間に支持されていれば、複数のマルチフィラメント31が絡まりやすくなり、挿入性に優れ、清掃効果も向上する。このようにすることで、線材3を構成する複数のマルチフィラメント31が撚られていない場合であっても、挿入性に優れ、清掃効果も向上する。特に各マルチフィラメント31同士が、第1面211,221における線材3の両端において、接触していることで、前記挿入性および清掃効果がより高まるため好ましい。
清掃具本体10の形状は特には限定されず、少なくともハンドル部1と、一対の支持片21,22を有し、これら支持片21,22の間にハンドル部1と直交するように線材3が支持されていればよい。
また、線材3には、清涼剤、粉末香味成分、虫歯の予防又は治療剤などの薬剤を塗布することができる。また、このような薬剤は、液体状態で線材3に保持されるほか、常温(例えば25℃)において乾燥状態で固着させておくこともできる。
以下、本発明の実施例について説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されない。
まず、16種類の実施例、2種類の比較例、及び1種類の参考例に係る歯間清掃具を作製した。実施例と比較例に係る清掃具本体の形状はすべて共通であり、図1~図4に示すものと同じである。一方、参考例に係る清掃具本体は、図10に示すものである。この参考例の歯間清掃具では、線材を構成する複数のマルチフィラメントが上下方向にほぼ一列に並んでいる。また、各清掃具本体は、ポリプロピレンにより形成した。さらに、実施例における各清掃具本体の支持片間の距離Wは、15mmであり、参考例における清掃具本体の支持片間の距離Wは15mmである。
実施例、比較例、及び参考例に係る線材は、複数のマルチフィラメントを撚って形成した。また、各マルチフィラメントは、ポリエチレンで形成されたモノフィラメントを撚って形成した。
これら実施例、比較例、及び参考例の詳細は、図11及び図12に示すとおりである。
次に、上記実施例、比較例、及び参考例を用いた評価試験について説明する。ここでは、3種類の評価試験を行った。
(試験1)
試験1では、歯間清掃具の、下側の臼歯の歯間への配置のし易さを評価した。すなわち、線材を下側に向けて臼歯上で滑らせながら、所望の歯間までの線材の移動のさせやすさを評価した。但し、参考例では、その形状からして、いわゆるY字型の歯間清掃具とは使用方法が異なり、線材を臼歯の上面に沿って滑らさず、臼歯の上面に接触することなく、所望の歯間の上方まで移動させるような使用がなされる。上記実施例、比較例、及び参考例それぞれを、10人の被験者に使用してもらった後、0点(配置しにくい)~10点(配置しやすい)の間で評点化したVisual Analogue Scaleによるアンケートを実施した。そして、10人のアンケート結果の平均値の小数点第一位を四捨五入した値を評価値とした。
(試験2)
試験2では、下側の臼歯に対し、線材を所望の臼歯の歯間上へ配置した後の、歯間への挿入性(歯間上端及び表面における引っ掛かりのなさ)を評価した。上記実施例、比較例、及び参考例それぞれを、10人の被験者に使用してもらった後、0点(挿入しにくい)~10点(挿入しやすい)の間で評点化したVisual Analogue Scaleによるアンケートを実施した。そして、10人のアンケート結果の平均値の小数点第一位を四捨五入した値を評価値とした。
(試験3)
試験3では、清掃効果を評価した。すなわち、歯の模型の、下側の臼歯に人工歯垢を塗布し、これを上記実施例、比較例、及び参考例を用いて清掃したときの、臼歯の歯間を構成する歯のうち、口の内部側の歯の近心側の表面における清掃効果を評価した。使用した器具は、以下の通りである。
(1) NISSIN 模型専用人工歯垢 人工プラーク(株式会社ニッシン)
(2) 顎模型(下顎第一大臼歯(右下6) 近心側)
人工プラークの塗布方法は、次の通りである。まず、模型の歯をエタノールでよく拭く。次に、人工プラークのバイアル瓶をよく振った。これに続いて、図13に示すように、刷毛でムラ無く人工プラークを模型の歯に塗った後、60℃の恒温槽で5分間静置した。
次に、歯垢除去方法について説明する。まず、上記各歯間清掃具で清掃を行う際、顎模型より歯が抜けないようにネジで留めておく。続いて、各歯間清掃具の線材を歯間と平行に配置した後、垂直に下ろし人工プラークを塗布した表面を沿わすように3往復させる。これに続いて、模型の、下顎第一大臼歯・右下6の近心側の表面(歯間を構成する歯のうち、口の内部側の臼歯の表面)をマイクロスコープにて撮影し、画像解析により歯垢除去率を算出した。これを各歯間清掃具について、3回ずつ行った。各歯間清掃具の線材を歯間と平行に配置する際には、参考例のような、いわゆるF字型の場合であれば、利用者は、臼歯の歯間を清掃する場合であってもハンドル部1をやや手前(口の外部側)に引きながら線材3を下方へ移動させることは無く、線材3を、臼歯の歯間の直上に配置させ、歯間に対して真っ直ぐに挿入するため、歯間清掃具を、図14のように配置した。また、実施例及び比較例のような、いわゆるY字型の場合、図15のように線材3を配置した。
歯垢除去率は、次のように算出した。まず、歯の表面の写真のうち、任意の範囲を歯間部の歯の表面全体の面積とし、歯垢が取れた部分をフリーハンドで範囲指定し、imageJにて面積を算出した。そして、歯垢除去率(%)を以下のように計算した。
歯垢除去率(%)=歯垢の取れた面積/歯間部の全体の面積×100
得られた歯垢除去率から、清掃効果を、以下のA~Eの評価値に基づき評価した。
A:60%以上
B:55%以上60%未満
C:50%以上55%未満
D:45%以上50%未満
E:45%未満
結果は、図11及び図12に示すとおりである。
(試験1の結果)
試験1について、実施例と比較例1との比較から、線材の緩みがあることで、臼歯の上面の凹凸に線材が引っ掛かりにくく、臼歯の上面を滑らせることが容易となり、また、歯間上端の溝部を、臼歯の上面の細かい凹凸と区別して感じ取ることができることから、線材3を臼歯の歯間に配置しやすくなることが示された。比較例2は、線材に緩みを持たせているため、実施例と同様の評価を得ているが、後述するように、歯垢の除去効果において劣っていた。また、参考例における歯間清掃具の線材には緩みはないが、いわゆるF字型の歯間清掃具であることから、線材を臼歯の上面に接触させながら移動させる必要がなく、所望の歯間の直上に線材を直接配置する使用方法を採用するため、評価が高くなっている。
(試験2の結果)
試験2について、実施例と比較例1との比較から、線材の緩みがあることで、臼歯の歯間の上端縁及び臼歯の表面の凹凸に引っ掛かりにくくなり、臼歯の歯間への挿入性が高まることが示された。また、実施例1~8、10~15と実施例9との比較から、各マルチフィラメントの太さが、300デニール以下であることにより、挿入性が高まることが示された。また、実施例1~8、10~15と実施例16との比較から、線材1m当たりの撚り回数が100回以上であることにより、複数のマルチフィラメントが絡まり、複数のマルチフィラメントが挿入時に回転し絡まりやすくなることで、挿入性が高まることが示された。比較例2は、線材が1本であるため、臼歯の歯間の上端縁及び表面に引っ掛かりにくく、挿入されやすくなっているが、後述するように、歯垢の除去効果において劣っていた。
(試験3の結果)
試験3について、実施例と比較例1及び比較例2との比較から、線材に緩みがあり、且つ線材が複数のマルチフィラメントを有することで、口の内部側の臼歯の近心側の表面の清掃効果が向上することが示された。また、実施例1~12、14、16と実施例13との比較から、線材の1m当たりのマルチフィラメントの撚り回数が300回以下の場合、線材が細くなりすぎず、口の内部側の臼歯の近心側の表面の清掃効果が向上することが示された。なお、参考例における歯間清掃具の線材には緩みはないが、F字型の歯間清掃具においては、線材3が臼歯の歯間の直上に配置され、ハンドル部が手前(口の外部側)に引かれることなく当該歯間に挿入されるため、Y字型の歯間清掃具のように、口の外部側の臼歯の遠位側の表面に線材が強く押し当てられることがなく、臼歯の歯間の両歯面に、均等に線材が当接するため、口の内部側の臼歯の近位側の表面の清掃効果が高かったと思われる。
なお、以下の表1に実施例1及び比較例1に係る試験3の評価の詳細を示す。また、図16に実施例1に係る歯間清掃具で清掃を行った後の模型の歯の写真を示し、図17に比較例1に係る歯間清掃具で清掃を行った後の模型の歯の写真を示す。これらの写真からも実施例1は、比較例1に比べ、人工プラークがしっかりと掻き取られていることが分かる。
Figure 2022044725000002
Figure 2022044725000003
以上より、本発明の実施例に係る歯間清掃具は、歯間への配置のしやすさ、歯間への挿入性、及び歯間の清掃効果が高いことが分かった。
1 ハンドル部
21,22 支持片
3 線材
31 マルチフィラメント

Claims (8)

  1. 所定間隔をおいて配置される一対の支持片と、
    前記一対の支持片と連結され、手で把持可能なハンドル部と、
    前記一対の支持片の間で前記ハンドル部の延びる方向と直交するように延びる、2以上のマルチフィラメントを有する線材と、
    を備え、
    前記各支持片は、互いに向き合い前記線材の両端部がそれぞれ連結される対向面を有し、
    前記対向面間で延びる前記線材の長さが、当該対向面間の距離よりも大きく、
    前記対向面間で延びる前記線材の長さL、及び前記対向面間の距離Wにより規定されるゆるみ度S=100×(L-W)/Wが、0.5~8%である、歯間清掃具。
  2. 前記各マルチフィラメントは、70~500デニールである、請求項1に記載の歯間清掃具。
  3. 前記線材を構成するマルチフィラメントの本数が、2~6本である、請求項1または2に記載の歯間清掃具。
  4. 前記各マルチフィラメントを構成するモノフィラメントの本数が、15~120本である、請求項1から3のいずれかに記載の歯間清掃具。
  5. 前記線材1mあたりの、前記線材を構成する複数のマルチフィラメントの撚り数が30~300回である、請求項1から4のいずれかに記載の歯間清掃具。
  6. 前記各マルチフィラメント1mあたりの撚り数が5~500回である、請求項1から5のいずれかに記載の歯間清掃具。
  7. 前記マルチフィラメントが、ポリエチレンにより形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の歯間清掃具。
  8. 前記線材を構成する複数のマルチフィラメントの少なくとも一部は、接触した状態で、前記対向面に固定されている、請求項1から7のいずれかに記載の歯間清掃具。
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